卓球王国 2022年6月号 -その2-

これで決まり!初めてのマイラケ

 毎年、4月ごろ発売の卓球王国では、卓球初心者向けのコンテンツが特集されます。もう当たり前の話、もありますが、これを機にまとめさせていただきます。

1. ラケットとラバーは別売り

 貼りあがったものは例え安くても購入すること自体をオススメしません。それはラバーが既に劣化していること、ラケット木材があまりにも卓球を想定したものでないもの、などなど理由を挙げたらキリがありません。初期投資は卓球では結構必要で、悪癖にもつながるので、「可能な限り」ではなく「必ず」ラケットとラバーは初心者向けのもので良いので別売りのものを購入して使うことをオススメします。
 最近では、ネットショップでラケットとラバーをセット購入することで、貼ることをサービスしてくれるお店も増えました。総額5~6千円位はしてしまいますが、「必ず」ラケットラバーは別売りのものを貼って使いましょう。確かにラケットとラバーが貼られたものが、スポーツショップなどで売っていて値段も2~3千円くらいでしょうが、これを使っていてうまくなる選手を見たことがありません。場合によっては用具マニアや卓球狂の人にラバーをもらってもいいかもしれないですね。是非別売りのラケットとラバーで卓球を始めましょう。

2. シェークとペンから選ぼう

 卓球入門で一番初めに考えるのがグリップでしょう。最近はシェークが多いですね。簡単に特徴を挙げてみました。
・シェークハンドの特徴
 両サイドのボールに強い。フォア前が難しい。最近のトレンド。トップ選手も9割シェーク。
 デメリットとして、片面ペンと比べるとラバーが2倍、手首が効くなら回転量はペンの方がかかる。
・ペンの特徴
 昔は主流でしたが、最近ではマイノリティ。卓球においてグリップは非常に重要なのですが、そのグリップの良し悪しもフォアとバックや技術によって異なる、などと言われるのがペンの特徴。
 片面ペンのデメリットとして、バックハンドの威力不足。近年の卓球の高速化でフットワークで補えなくなりつつあります。
 中国式ペンの両ハンド型であれば、バックハンドの威力不足は補える可能性あり。同じ戦型は少ないので特徴が出しやすいはず。デメリットはシェークのバックハンドより打球範囲が狭い点。

3. ラバーは裏ソフトで始めよう

 ラバーの種類はめちゃめちゃあります。まずはオーソドックスな裏ソフトから始めることをオススメします。
・裏ソフト
 回転もかかるし、ミートもできる。基本となるラバー。
・表ソフト
 伊藤美誠選手も使用する表ソフト。回転がかかりにくい分、初速が速くてナックルなどの初心者にとって取り慣れないボールを出すことができる。
・粒高やアンチ、変化系
 ナックルなどの取りにくいボールを常に出しやすくしたようなラバー。カットマンや反転式などの選手の使用者が多い。初心者が試合で勝ちやすくなるラバーであるが、一定レベル以上になると極端に勝てなくなるラバーでもある。

各メーカーのオススメ

Butterfly(バタフライ)

・Maze Advance(メイスアドバンス) 5,700円 + 税
・TB5α(TB5アルファ) 4,500円 + 税
・Xster V(エクスター5) 3,500円 + 税
・Hadraw JPV-R(ハッドロウJPV-R) 9,500円 + 税
・Sriver EL(スレイバーEL) 3,200円 + 税
・Roundell(ラウンデル) 4,200円 + 税 

Victas(ヴィクタス)

・SWAT(スワット) 5,500円 + 税
・V-Wood(V-ウッド) 3,500円 + 税
・BlockMan(ブロックマン) 6,500円 + 税
・Ventus Regular(ヴェンタスレギュラー) 2,500円 + 税
・Triple Regular(トリプルレギュラー) 3,800円 + 税
・VJ>07 Regular(VJ>07レギュラー) 3,500円 + 税

Nittaku(ニッタク)

・Latika(ラティカ) 6,500円 + 税
・Sanalion(サナリオン) 5,500円 + 税
・Ruuking(ルーキング) 2,500円 + 税
・Hammond(ハモンド) 3,200円 + 税
・F-Road(エフロード) 2,800円 + 税

Avalox(アバロックス)

・Blue Thunder 555(ブルーサンダー555) 6,900円 + 税
・P500(P500) 6,900円 + 税

mizuno(ミズノ)

・Altius ST5(アルティウスST5) 6,200円 + 税
・Zephyr II(ゼファーII) 5,500円 + 税
・Q1(キューワン) 4,200円 + 税
・unison+(ユニゾン+) 3,500円 + 税

juic(ジュウイック)

・Tenamu(テナム) 6,500円 + 税
・Driva Smash Ultima(ドライバスマッシュアルティマ) 4,000円 + 税

STIGA(スティガ)

・Allround Evolution(オールランドエボリューション) 8,800円 + 税
・BANDA Allround(バンダオールランド) 4,800円 + 税
・Defensive Clasic(デフェンシブクラシック) 9,500円 + 税
・Mendo(メンド) 2,500円 + 税
・DNA Future M(DNAフューチャーM) 3,500円 + 税

andro(アンドロ)

・Timber 5 OFF(ティンバー5オフ) 5,800円 + 税
・Inizio All(イニツィオオール) 3,800円 + 税
・GTT45(GTT45) 3,200円 + 税

Donic(ドニック)

・Velbesia(ヴェルベシア) 6,200円 + 税
・ブレイザーFL 3,800円 + 税
・Solo(ソロ) 2,600円 + 税

Yasaka(ヤサカ)

・Mark Wood(マークウッド) 6,000円 + 税
・Earlest 7+(アーレスト7+) 4,800円 + 税
・Tenacity Wood(テナシティーウッド) 6,500円 + 税
・Mark V(マークV) 3,200円 + 税
・Original Extra(オリジナルエキストラ) 2,700円 + 税

TIBHAR(ティバー)

・Samsonov Pure Wood(サムソノフピュアウッド) 7,500円 + 税
・Rapid(ラピッド) 3,800円 + 税
・Crazy Bull(クレイジーブル) 4,200円 + 税

XIOM(エクシオン)

・Offensive S(オフェンシブS) 6,800円 + 税
・Allround S(オールラウンドS) 6,800円 + 税
・Vega Intro(ヴェガイントロ) 3,200円 + 税
・Vega Elito(ヴェガエリート) 4,000円 + 税

個人的な最強コスパの組み合わせ

 個人的にオススメはバタフライのラケットにVICTASのラバーの組合せになります。ラケットもラバーも基本は抑えられているので、もし知らない中学生や小学校高学年の学生さんへススメるならこの組み合わせになると思います。定価8,500円 + 税ですが割引もあるので、7,000円台が相場でしょうか。1万円くらいが確かに相場ではありますが、初心者であればこの組み合わせでも十分です。

・Xster V(エクスター5) 3,500円 + 税 Butterfly(バタフライ)

https://amzn.to/3KBGowC

・Ventus Regular(ヴェンタスレギュラー) 2,500円 + 税 Victas(ヴィクタス) × 2枚

https://amzn.to/3LH3jYs

参考例: 娘の用具について

 katsuo000の娘のケースについて紹介します。身体がまだ成長していないこともあって、ラケットのグリップがもっと細い方がいい、などの情報もあって迷いましたが、手元にあるインナーフォースレイヤーZLFにGTTのピンクラバートヴェンタスレギュラーにしました。自分はラケットをいくつも持っていたし、インナーZLFは軽量ラケットかつ特殊素材入りのラケットなので、ぶつけたり、落としたりゾンザイな扱いにも強いという点で選びました。自分も小学生~中学生でだいぶラケットのサイドをボロボロにしたので、木材系ラケットだと割れてしまうことを想定した次第です。ただ初心者には18,000円+税のラケットは高すぎるのでオススメはしません。
 ラバーについては、性能よりも見た目を重視してピンクラバーのあるGTTにしました。残りの1枚は安さでヴェンタスレギュラーに決めました。ラバーは消耗品なので初めは見た目重視でも全然良いと思います。ご参考まで。

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