ついに出た!このタイミング

Hina Hayata H2 発売!

 今や、全日本の新女王、早田ひな選手の選手モデルラケットが、契約しているNittakuさんから発売になります!伊藤美誠選手のMima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)に続き、早田選手モデルラケットはHina Hayata H2というネーミングのラケットのようですね!

 Nittaku: https://www.nittaku.com/products/rackets/post-154

 手ごたえを感じやすいソフトな打球感で、繊細なボールタッチが可能なブレードに、弾性率の高いケブラー®とカーボンを組み合わせた新素材「PKC」をインナーに搭載。木材の良さを活かしながら、爆発力を秘めたラケットに仕上がりました。こだわり抜いた大きめのブレード形状は、回転と安定感を生み出すしなりを最大限に引き出します。しなやかさにパワーを秘めた、早田ひなのためのラケットです。

https://www.nittaku.com/products/rackets/post-154

 注目点は3つで、インナーラケットであること、特殊素材はPKC、ブレード面積が広い、の3点ですね。

 インナータイプということで、最近はやりのラケットタイプになりますね。自分もインナーカーボンを最近好んで使っているので、少し気になります。早田選手はフォアにはキョウヒョウを使っているはずです。キョウヒョウは癖球は出やすい分、ボールのスピードが落ちるので、アウターALC系かインナーカーボンにあわせるのが最近のトレンドだと思います。インナーカーボンを選ぶ当たりは、威力よりもコントロールを重視したように感じますね。

 そして2つ目のPKCですね。こちらの特殊素材は初めて登場だと思いますが、Nittakuのカーボンの中で、今まで最もスピードが出る素材だったケプラーカーボンよりもさらにスピードの出る特殊素材なのがPKCだそうです。次のような説明が確認できます。

PKC
 高モジュラスのケブラー®を使用し、ケブラー®カーボン素材全体の硬化設計を調整することで反発力が高く、パワーの出しやすいラケットを実現します。

ケプラーカーボン
 ケブラー®のマイルドな打球感とカーボンを組み合わせました。高反発でスピード性能がありながらも、スイートエリアの広いラケットを実現します。

https://www.nittaku.com/wp-content/uploads/2022/06/0ab4c9ca8b955ff5e5053eba2a06e1f0.pdf

 3つ目がブレード面積ですね。ブレード面積が大きく、158 × 152 mmということで、張本智和選手モデルの『張本智和インナーフォース』シリーズと同じブレード面積になりますね。ブレード面積が広いことのメリットはとにかく威力が出しやすい点です。身体の大きい選手にはメリットの多いラケットになると思いますね。一方でブレード面積が広いことのデメリットは、ラバーの量もレギュラーサイズ(157 × 150 mm)よりも多くなる分、どうしても重くなること、意外と些細な点ですが、切り返しなどが遅くなること、などが挙げられます。馬龍選手のキョウヒョウ龍5もブレード面積が広くて、類似の設計になっていることから、わかるようにパワータイプの選手にオススメなラケットのようですね。

 +アルファのポイントですが、ブレード厚さ5.8 mmと、インナー系のラケットのわりには、薄い設計になっているのも特徴的ですね。インナーで5.8 mmはやや薄いです。ZLCインナーは5.7 mmですが、アラミド系のカーボンということで、どちらかというとALCに近いはずなので、それで5.8 mmはやはり薄いといえるでしょう。個人的にはリーンフォースACやインナーフォースレイヤーALCの6.0 mmは弾み過ぎると感じるので、5.8 mmの薄さは面白いと感じました。女子選手の方が、大きなラリーではなく前陣から中陣までの戦いになるために、弾みよりもおさまりの良さを意識したのかもしれませんね。

 やはり女子選手を中心に売れそうなラケットだと思います。発売は2022/7/7です。予約殺到かな。

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