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2022年 Butterfly卓球用具カタログ

2022年のButterfly(バタフライ)

 今年のバタフライさんのパンフレットはなかなか挑戦的だと感じました。というのは、一般的に卓球メーカーのパンフレットは最も売れてほしい用具から掲載するそうです。YASAKA(ヤサカ)さんでいうと、一番初め3p目にMark V(マークV)が掲載されます。しかも見開きで!バタフライの場合、昨年一番初めに掲載されたのはもちろん新発売したTenergy 19(テナジー19)、その次はDignics 09C(ディグニクス09C)でした。2022年のバタフライは、なんとラケットから掲載しています!

 もちろん1番初めに掲載されているのは、新商品のViscaria Super ALC(ビスカリアスーパALC)です!その後もトップ選手モデルのラケットを掲載していくあたり、バタフライらしさを感じました。今年のバタフライは、ラケット推しのようですね!

Butterflyさんの電子カタログ: https://www.butterfly.co.jp/catalog/

2022年の新商品!

Viscaria Super ALC(ビスカリアスーパーALC)

スーパーアリレートカーボン搭載第1号モデル

 『ビスカリア SUPER ALC』は、アリレートカーボンのしなやかさを維持しながら、より高い弾みを実現した「スーパーアリレートカーボン」を搭載したラケットです。合板構成などの基本設計は名作『ビスカリア』を踏襲しつつも、振動特性はほぼ変えずに反発特性を高めることに成功しました。
 トップ選手のみならず、中~上級者にとってもふさわしい性能を持つこのラケットは、従来のアリレートカーボンがもたらす特徴に加え、さらなる打球の威力を求めたい選手にお勧めです。

アリレートカーボンを進化させる

 『ビスカリア』などアリレートカーボンを搭載したラケットは数多く、そのしなやかさと使いやすさ、そして弾みの良さゆえに幅広い人気を誇っています。一方で、トップ選手からは「アリレートカーボン搭載ラケットの打球感はそのままに、より威力が出るものを」という要望もありました。これに応えるために、アリレートカーボンを進化させた特殊素材を開発するという構想が生まれたのです。

 「打球感はそのままに、より威力が出る」ラケットを実現するためには、ラケットの振動特性を高くすることなく、反発特性のみを高くする必要がありました。一般的に、反発特性を高くすると振動特性も高くなるため、この課題をクリアすることは容易ではありません。目標とするラケットの性能を導き出す特殊素材を開発するために、バタフライの研究開発部はこれまでに蓄積された知見を最大限に生かし、編み込む繊維の量や製造方法の研究を重ねました。

 そうした長年にわたる研究開発の末に完成したのが、特殊素材「スーパーアリレートカーボン」です。従来のアリレートカーボンよりも多くの繊維量を編み込むことで、より高い弾みを獲得。また、ラケットに搭載した際のしなやかさと使いやすさも維持できるよう、アリレートとカーボンの素材比率の調整を入念に繰り返しました。

 この特殊素材を『ビスカリア』と同じ合板構成に組み込むことで、スーパー アリレートカーボンの第1号モデルである『ビスカリア SUPER ALC』が誕生したのです。試打した選手からも「打球感はビスカリアと変わらないが、より威力のある打球が可能」という声が寄せられており、当初の要望に応えるラケットに仕上がりました。

反発特性: 12.1
振動特性: 10.1
ブレードサイズ: 157×150 mm
ブレード厚: 5.7 mm
価格: 25,000円 + 税

https://www.butterfly.co.jp/catalog/2022ss/8/

 ビスカリアの人気もあり売れそうなラケットです。個人的にはこのスーパーALCをインナーに入れたHarimoto Tomokazu Inner Force Super ALC(張本智和インナーフォースSuper ALC)が発売されたら購入しようと思っているんですよね。ビスカリアと比較してビスカリアSuper ALCとなって0.1 mm薄くなっているので、張本智和インナーフォースSuper ALCのブレード厚さは5.9 mmかな?非常に使ってみたいところです。ちなみに愛工大名電中学の吉山和希選手は特注のインナーSuper ALCつかっているんですよね。いいなー。

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Falcima(ファルシーマ)

 新商品2つ目は、初~中級者用の5枚合板になりますね。バタフライさんは5枚合板のラケットはラインナップが結構充実しています。
 ・Falcima(ファルシーマ)New
  反発特性: 10.9 振動特性: 9.7 ブレード厚: 6.0 mm ブレード面積: 157×150 mm
 ・Maze Advance(メイスアドバンス)
  反発特性: 10.6 振動特性: 10.2 ブレード厚: 6.7 mm ブレード面積: 157×150 mm
 ・Petr Korbel(コルベル)
  反発特性: 10.6 振動特性: 8.2 ブレード厚: 5.9 mm ブレード面積: 158×152 mm
 ・Timo Boll J(ティモボルJ)
  反発特性: 10.4 振動特性: 10.6 ブレード厚: 6.1 mm ブレード面積: 152×144 mm
 ・TB5α(TB5アルファ)
  反発特性: 11.0 振動特性: 9.5 ブレード厚: 6.4 mm ブレード面積: 158×152 mm
 ・Xstar V(エクスターV)
  反発特性: 10.0 振動特性: 8.2 ブレード厚: 5.6 mm ブレード面積: 158×152 mm

やはりコルベルの存在感が強いですね。反発特性や振動特性を木材やブレード厚さなどで制御していると想像しますが、情報があまりないので、どのようなラケットか少々わかりにくいです。ブレード厚さはメイスアドバンスよりも薄いのに反発特性はメイスアドバンスよりも高いので、おそらく硬いと感じる木材が使用されていることが予想されますね。6.7 mmはかなり厚いので、やはり6 mm前後のブレード厚さが最近の流行の厚さではないかと思います。そういう意味でファルシーマは今時のラケットとして発売されたのではないでしょうか。

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レビュー Moon Blue(月ブルー)

説明

 今回のレビューは、少しマイナーではありますが、中国メーカーの粘着ラバーのレビューになります。中国というと、紅双喜(Double Happiness Shanghai、DHS)が有名ですが、今回レビューするのは、銀河(YINHEMiky WayGalaxy)のMoon Blue Sponge(月ブルースポンジ)になります!みんなご存知WRMさんで購入しました。メーカー銀河の情報は、軽くググってみましたがあまり得られなかったので割愛させていただきます。銀河は、ラバーの名前に天体の名前を付けるメーカーで他にもアポロや木星、金星、太陽などがありますね。今後月ブルー以外の粘着ラバーも試打していきたいと思っています。

 今回の月ブルーは、なんと中国製の粘着テンションラバーになるそうです。正直いって大きな期待とかなく使ってみたのが本音ですね。触ってみると結構シートが柔らかくて、それでいて粘着力の強いシートでした。

性能値

 調べてみましたが性能表を見つけることができませんでした。今回は硬度比較のみとさせていただきます。

 バタフライのラバーと比較するとやや重たく中国ラバーらしいように感じました。月ブルーは木星IIブルースポンジと同様にシートよりもスポンジの方が硬いラバーでした。やはり、ディグニクス09Cなどと比較しても同等の硬さになりますね。触った感じに大きな差は感じませんでしたが、木星IIブルースポンジと比較すると、打球感は木星IIブルスポよりもさらに柔らかいと感じました。硬度計の測定結果通りでしたね。

月ブルーの貼りと重量

 今回は中国ラバーということでTimo Boll Spirit(ティモボルスピリット)に貼りました。また試打したのはサンプル品の低価格のものになります。金パッケージのものも欲しかったりしますね。

Moon Blue Sponge(月ブルースポンジ)
・Sponge Thickness:2.2 mm
・Sponge硬度:39°
・2,480円 + 税 (サンプル品) / 通常版は2,700円 + 税
・70 g(切断前) → 51 g(ティモボルスピリットに貼って)

 柔らかさは感じましたが中国ラバーあるあるの臭さはありませんでした。また粘着シートの感じは最近のドイツ製粘着テンションと比べるとしっかりとした粘着を感じさせるシートでした。

Moon Blue Spongeの3つの特徴

バックで使える扱いやすさ!

 中国製粘着ラバーということで、初めはフォア側で使ってみました。普段使っているOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)と比べるとかなり柔らかく感じました。そこで、バック側でどう感じるか試してみたら抜群に扱いやすくて驚きました。ボールをしっかりグリップするし中陣からでもドライブもしやすく非常に好感触でした。球持ちが非常に良いのでループっぽく入れに行くのもやりやすかったです!

ツッツキがぶち切れ!チキータもど安定!

 この月ブルー、ツッツキが非常に好印象でした。ぶちっと切りにいけてレシーブから上書きツッツキができると感じました。アウターカーボンにはってこのやりやすさは凄いと思います。かなりありではないでしょうか。一発で好きになりましたね。チキータも抜群に安定しましたし、少しでも相手のサーブが台から出ればバックなのにチョリれると感じました。しかもこのやりやすさで価格は3,000円を切るとなると衝撃的でした!

しっかりくい込ませればフォアでも威力抜群!

 オメガVIIチャイナ影やキョウヒョウなどと比べると、やや威力や回転量、癖の少なさを感じはしますが十分フォアでも使える抜群の粘着ラバーでした。もちろんインパクトの強さは必要ですが、与えたエネルギーに比例して重いボールが出せていると感じました。コスパの良い高性能ラバーだと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。柔らかい分、簡単に飛ばすこともできると感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 強粘着ということもあって粘着ラバーらしさが結構出ると思いました。ボールがやや浅く入るとともにボールも1球1球変化が出ているように感じました。

面を開いたドライブ
 面を開いた方がスピードドライブはうちやすいですね。良いボールが打てました。

対下回転に対するループドライブ
 キョウヒョウと比べるとやや回転量は劣るようにも感じましたが、浅くて低い質の高いループドライブがやりやすかったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みがいいので打ちやすかったです。

カーブ/シュートドライブ
 あまり曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 スマッシュなどはとりやすいと感じましたが、ややシートが柔らかい分相手のドライブの回転量の影響は受けやすいと感じました。

カウンタードライブ
 普段アウターカーボンを使っていないということもあってか、オーバーミスがおおくておさまっていませんでした。

ストップ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!

ツッツキ
 こちらもグリップするので良かったです。

フォアサーブ
 飛び出しにくいので思い切り切ることができました。

バックハンド系

軽打
 軽打はやわらかい分、違和感なく打てると思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やりやすかったです!もちろん、スピン系テンションラバーと比べればボールは遅くて浅くなりやすいですが、抜群の安定感でした。

対下回転に対するループドライブ
 シートが柔らかいのでボールをよく掴んでくれるので、安定よループドライブができると思いました!

対下回転に対するスピードドライブ
 バックハンドではやや、やりにくかったです。パワー不足なのだ思います。

ブロック
 相手の回転量の影響は大きいと感じました。

ストップ
 これも良かったです!止まりますね!

ツッツキ
 切れますね!良いです!しっかりグリップするので弾いて浮くこともなくて好きな打球感でした!これだけ切ることができるのは面白いですね!

チキータ
 やりやすいですね!素晴らしかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane > Moon Blue Sponge ≧ Tenergy 05

スピード
 Tenergy 05 > Moon Blue Sponge > Hurricane

2022年 VICTAS卓球用具カタログ

丹羽選手のVICTAS

 VICTASといえば、日本の卓球用具の中でもButterfly(バタフライ)の次に大きい勢力ではないでしょうか。契約選手も丹羽選手を筆頭に、村松選手、吉村和弘選手、松平賢二選手、曽根翔選手、木原美悠選手、Jang Woojin(張禹珍)選手、Liam Pitchford(リアムピッチフォード)選手、岸川聖也コーチと有名選手が多数契約していますね。
 そんなVICTASは前身はTSPでしたが完全にVICTASへ移行しましたね。2022年は新作のハイエンドラバーもリリースが発表され注目のVICTASになります!

VICTASさんの電子カタログ: https://www.victas.com/webcatalog/ja_jp/victas/index.html

2022年の新商品!

V>22 Doube Extra(V>22ダブルエキストラ)

『V>15 Extra』の登場から7年の時を経て、2022年に生まれたモンスターラバー

 スピードと回転量は世界のトップ選手の試打で実証済み。ボールを食い込ませると同時にトップシートで強烈な「ひきつれ」を作り、特殊気泡を含んだスポンジが威力あるボールを弾き出す。さらにはその威力あるボールが、相手コートの深い位置で収まる安定性も兼ね備える。

弧線の高さ: 6.7   (V>15 Extra: 7.4)
スピード: 9.0    (V>15 Extra: 8.4)
ドライブの精度: 7.3 (V>15 Extra: 7.1)
シートの強さ: 9.0  (V>15 Extra: 9.2)
反発: 8.3      (V>15 Extra: 8.8)

カラー: 赤、黒、青
硬度: 50.0±3°   (V>15 Extra: 47.5±3°)
価格: 7,500円 + 税 (V>15 Extra: 6,200円 + 税)

https://www.victas.com/webcatalog/ja_jp/victas/index.html

 デザインが統一され、かっこよさがあるパッケージに、今までのハイエンドラバーV>15エキストラを超えると予想させるV>22の登場になります。発売時期は現時点で、2022年9月と秋口予定になりますね。このV>22ダブルエキストラは、スポンジ硬度は50°で、もう一つの新商品V>20ダブルエキストラよりも硬度は柔らかいようなんですよね。ただしシートの強さがV>20ダブルエキストラよりも強いようなので、こちらのV>22ダブルエキストラの方がV>15エキストラらしさを継承しているのではないかと想像しているところです。V>15エキストラでさえ硬さと重さで使用選手が限られるようなラバーでしたので、女子選手のフォアや男子選手が使用するのではないかと想像しますね。
 数値性能だけを見ると、V>15エキストラよりもシートの強さと反発は落ちているものの、スピードとドライブの精度が上がり、弧線の高さも低い値になっています。V>15エキストラ以上に弧線が低くてスピードが出せるラバーということは、V>15エキストラの特徴を特化させた、スピン系テンションラバーではないかと想像しますね。V>15エキストラのドライブもボールの低さや伸び方は、特徴的でドイツ製ラバーらしさとか、V>15エキストラらしさとして表現されると思います。そのV>15エキストラよりも弧線が低くてスピードが出るとなると、その特徴がいかんなく発揮できれば、かなり攻撃的で特徴的なドライブになると想像されますね。気になるラバーになりますが値段も高くなっているのがネックです。

V>20 Double Extra(V>20ダブルエキストラ)

VICTASから新感覚ラバーが登場、威力だけでなく台に収まるラバー

 キーワードはインパクトの瞬間の『許容』『遊び』。スポンジ硬度は52.5度だが、硬さを感じない。むしろその弾力が心地よく、その打球感に誰もが驚く。打った時のボールは威力十分、あらゆる攻撃で相手コートに収まる安心感。「競い合いで信頼できるラバー」が生まれた。

弧線の高さ: 7.0   (V>15 Extra: 7.4)
スピード: 9.1    (V>15 Extra: 8.4)
ドライブの精度: 8.2 (V>15 Extra: 7.1)
シートの強さ: 7.2  (V>15 Extra: 9.2)
反発: 8.5      (V>15 Extra: 8.8)

カラー: 赤、黒、ピンク
硬度: 52.5±3°   (V>15 Extra: 47.5±3°)
価格: 6,200円 + 税 (V>15 Extra: 6,200円 + 税)

https://www.victas.com/webcatalog/ja_jp/victas/index.html

 岸川聖也コート監修ラバー第一弾として発売されるのがV>20ダブルエキストラになりますね。キーワードの寛容はどこかでみたことありますが、予想ではTenergy 05(テナジー05)に近いラバーではないかと想像します。

Ventus Regular α(ヴェンタスレギュラーあるふぁ)

 ヴェンタスレギュラーよりもスピン性能に特化した高弾性裏ソフトラバーということです。おそらく、ヤサカのライガンスピンを意識したラバーではないかと想像します。

ラバー比較表

 今年のパンフレットからラバー比較図が追加されました。どうやらVICTASのラバーは「シートの強さ」≒スピン性能のようですね。シートの強さ、という点では、トリプルダブルエキストラは柔らかめのシートを使っている分、やや低い値になっている印象です。その分、扱いやすい印象でもありますね。

レビュー Rakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)

説明

 Rakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)をレビューします。このラバーはYASAKA(ヤサカ)の久々のハイエンドラバーであり、粘着テンションラバーになりますね!2020年Butterfly(バタフライ)が最新粘着テンションラバー、Dignics 09C(ディグニクス09C)を発売したタイミングで、ヤサカも追いかけるように発売したのがこのラクザZになります。ラクザZには硬度が2種類あり、約50°くらいのラクザZと、ヤサカのラバーの中でも一、二に硬い55°くらいのラクザZエキストラハードになります。本ページではラクザZエキストラハードをレビューします。このラバーのユーザーは早稲田大学卒業後、TT彩たまに入団した五十嵐 史弥選手、最近ではヤサカの看板選手でTT彩たまの神巧也選手になります。またYou Tuber、ごぶりんずのヤンマさんも使用中のようですね。

 ヤサカの契約選手といえば、2014年に全日本選手権準優勝した神巧也選手、2019年世界選手権準優勝のMattias Falck(マティアス ファルク、Sweden)選手、アドバイザーでワールドカップ優勝4回、アテネオリンピック優勝の馬琳(マリン、中国)選手が有名ですね。また関東学生選手権優勝の五十嵐史弥選手全日本選手権大会ジュニアの部優勝の笹尾明日香選手関東学生選手権準優勝の加藤結有子選手早稲田大学の契約選手も多いです。また異質の裏裏カットマンでTT彩たまで活躍中の英田理志選手と多数の尖がった契約選手が多いです。神選手は学生時代含めるとRakza 7 (ラクザ7)、Rakza X (ラクザX)、Rising Dragon (翔龍)、ラクザZエキストラハードとまさにヤサカのハイエンドラバーを順番に使い続ける選手ですね。トップ選手だけでなく、アマチュア選手でも多数の選手がラクザ7、ラクザX、翔龍は使用されており、非常に有名なラバーだと思います。ラクザZもあっという間に広がりそうです。

 Rakza(ラクザ)シリーズは非常に実績のあるシリーズで、古くは先ほど挙げました神選手が、全日本学生選手権優勝時にラクザ7を、全日本選手権準優勝時にラクザXを、使用されていますね。また、近年ではスマッシュを多用する異質なプレイヤーで明治大学の手塚崚馬選手が全中優勝時にラクザXを、愛工大名電の吉山僚一選手が2022年全日本ジュニア優勝時にラクザXとラクザ7を使用しています。決してマイナーなラバーではなく、トップ選手でも十分に結果が残せるラバーシリーズです!

Rakza(ラクザ)シリーズ

 Rakza(ラクザ)シリーズはYASAKAの看板テンション系ラバーシリーズになります。全てのラクザラバーがHybrid Energy(ハイブリッドエナジー)型ラバーであり、「高弾性高摩擦ラバーの高いグリップ力とスピン性能、テンション系ラバーの高い反発力と爽快な打球感を兼ね備えた」ラバーになりますね。
 Butterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)やDignics(ティグニクス)シリーズと同じように、打球軌道イメージがYASAKAのホームページやパンフレットに掲載されています。最も弧線の高いラバーが、2020年春に販売されたRakza Z(ラクザZ)になりますね。続いてRakza X(ラクザX)、Rakza 7(ラクザ7)、Rakza 9(ラクザ9)となります。ディグニクスシリーズに対応させると次のように考えて良いのだと思います。
 Rakza Z(ラクザZ) ⇄ Dignics 09C(ディグニクス09C)
 Rakza X(ラクザX) ⇄ Dignics 05(ディグニクス05)
 Rakza 7(ラクザ7) ⇄ Dignics 80(ディグニクス80)
 Rakza 9(ラクザ9) ⇄ Dignics 64(ディグニクス64)
2020年春新発売のラクザZは粘着ラバーであり、ちょうど同じタイミング発売のディグニクス09Cと類似の分類になりますね。これは偶然なのでしょうか、凄いですね。

 細かくラクザシリーズを説明していくと、4種類のラクザラバーが存在し、それぞれ細かく異なります。ラクザZには、ラクザZとRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)の2種類が存在します。ラクザXは、Non Slip Sheet(ノンスリップシート、NSS)技術が採用されていて、他のラクザと一線を画す、高いグリップ力を持つそうです。性能値で見た場合には回転量はラクザZの次にラクザ7の方が高い値になっていますね。そしてシリーズ最速となるのがラクザ9になります。またスポンジが柔らかいソフトはラクザXとラクザ7の2種で販売されています。このように細かい部分で異なる部分を有しながらも非常に人気の高いラバーシリーズがラクザシリーズということになりますね。
 今回レビューするラクザZ EHは、バタフライのラバーの中ではディグニクス09C系のラバーということで、ラクザZ EHの粘着テンションラバーとしての性能を確認していきたいと思います。

ラクザZエキストラハードの性能

 偶然でしょうが、性能値を数値化して比較するとラクザZ EHはラクザ7ソフトと同等の位置になりました。硬度も反映するともちろん、ラクザZ EHが最もスピン値が出るラバーといえるでしょう。一方で翔龍よりもスピードはでますが、ラクザZ EHはラクザ7やラクザXの方がスピードが出ることがわかります。このあたりはやはり粘着ラバーの特徴といえるでしょう。

 続いて硬度計比較です。

 ラクザZエキストラハードは重さはかなり重い一方で硬さはテナジー05なみの硬さという結果になりました(shore c sheetの結果より。)。ただしYASAKAのラバーは硬度の割にくい込みが良い、ということもないので、感覚的にはディグニクス09Cと同程度には硬いと感じるのがラクザZエキストラハードになります。
 また特徴的なのが、shore aのシート側とスポンジ側の差で、要はシート側の方が柔らかく、スポンジ側の方が硬いのがラクザZということがわかります。ディグニクス09Cやスピン系テンションラバーと言われるラバーは、シート側が硬く、スポンジ側が柔らかいというのがセオリーのようですが、ラクザZや中国製のキョウヒョウはスポンジが硬くシートが柔らかいというのが粘着ラバーの特徴といえるのかもしれません。シートが柔らかいことでループドライブの質を高くしやすい印象がありますので、ラクザZエキストラハードには、ループドライブの良さを期待できそうですね!

ラクザZエキストラハードの貼りと重量

 ちょっとわかりにくいのですが、ラクザZエキストラハードのスポンジは気泡がかなり入ったスポンジです。この気泡の多さはまるでスピン系テンションラバーのようですね。(黒いスポンジはOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)になります。)ディグニクス09Cも気泡は確認できますが、かなり気泡が細かいです。またキョウヒョウはほとんど気泡が確認されないようなスポンジですね。このあたりがラバーの違いとして現れそうだと感じました。

 貼ったラケットはキョウヒョウ301になります。インナーラケットですね。やはりドイツ製粘着テンションンは全体的に弾むので味を出すならインナーカーボンが最適だと思います。またはラクザZエキストラハードであれば、ヤサカの契約選手のように木材合板でしょうか。7枚合板のMa Lin Extra Special(馬林エキストラスペシャル)などはかなりオススメになりますね。
 また粘着感は、ディグニクス09Cやドイツ製粘着テンションラバーと比べると、強いです。翔龍と比べると同等か、少しラクザZエキストラハードの方が弱いかな、って感じました。ディグニクス09Cや最近のドイツ製粘着テンションのシートが全然粘着らしさがない中で、ラクザZエキストラハードは強い粘着を感じるのは粘着ユーザーとしては嬉しかったです。

Rakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)
 「ハードスポンジ搭載でよりパワフルな攻撃が可能に」
 ラクザZの回転力に優れる粘着性トップシートにさらにハードなスポンジを組み合わせる事で、より高い威力を生み出すことを可能にしました。強いインパクトで打球した時でもエネルギーをロスする事なく正確にボールへ伝えます。トップ選手も満足するパワープレーが可能なハードヒッター向けのラバーです。
 Hybrid Energy(ハイブリッドエナジー)
・Speed:11-
・Spin:14+
・Sponge Thickness: 特厚
・Sponge硬度:52〜57°
・5,500 円 + 税
・77 g(切断前) → 55 g(キョウヒョウ301に貼って)

ラクザZエキストラハードの3つの特徴

粘着の良いところとテンションの良いところどり!そしてラクザZエキストラハードは扱いやすい!

 ラクザZエキストラハードは、重量は重いものの、粘着ラバーの良いところとスピン系テンションラバーの良いところを足したようなラバーで、扱いやすいと感じました!粘着ラバーらしく、前陣はしっかり回転をかけたり上書きがしやすいと感じました。上書きツッツキやストップは簡単に質高くできると感じましたしループドライブは回転量というよりは低くしやすくて、こちらも質が高いと感じました。一方で中陣からのドライブの疾走感がかなり強く、粘着ラバーにあるような減速は感じませんでした。まさに粘着とスピン系テンションラバーの良いところを1つにまとめたような粘着テンションラバーでした。
 また特徴として、スポンジに気泡が多く、55°前後の硬度ということで、昨今の60°級の粘着テンションラバー(Blue Grip C1(ブルーグリップC1)やオメガVIIチャイナ影など)と比較すると扱いやすさがバツグンに際立っていました。このラバーの指針はキョウヒョウなどの中国製粘着ラバーに対抗する、というよりもあくまで粘着ラバーとテンションラバーの良いところどりをしようとしたラバーだと感じました。その中でスポンジ硬度を硬くし、粘着ラバーの良さがより前へ出やすくしたラバーだと思います。非常に良い意味で差別化されたラバーだと思います。

スポンジが硬く、カウンタードライブがしやすい!

 シートの方が柔らかいラバーではありますが、そもそもスポンジ硬度が硬いのでそもそも相手の回転量の影響は受けにくいと感じました。またくい込みが良いのに飛距離はそこまで出やすいわけでもないので非常にカウンタードライブがしやすいと感じました。このラバーの良い点だと思います。自分の技量にもよるのかもしれませんが、同じくらいの硬度で同じようにカウンタードライブのおさまりが良いと感じたのはRhyzen ZGR(ライゼンZGR)ですね。ライゼンZGRの方が粘着の嫌らしさが小さくスピン系テンションに近いイメージで打てると感じるところはありましたがどちらもカウンタードライブはかなりやりやすいラバーでした。個人的にフォアに使うならラクザZエキストラハード、バックに使うならライゼンZGRの方があうと感じました。翔龍でも同じようになれればカウンタードライブのおさまりは良いと思いますが、自分が購入した翔龍はかなり軽い個体で使いやすいですが、ラバーそのものが硬いプラボールに対し負けやすそうな印象を受けました。ラクザZエキストラハードの方が今のプラボールにあっていると思います。

しっかりくい込ませると粘着ラバーらしい重いドライブが打てる!

 ライゼンZGRとの比較になってしまいますが、ラクザZエキストラハードは思い切りくい込ませてドライブを打った時に非常に粘着らしいボールが出ていると実感ができるラバーでした。この部分は非常に良いと感じました。一方でライゼンZGRは粘着ラバーらしいボールは出せているようでしたが、打球感はスピン系テンションラバーに近い打球感でしたので、打球感とボールのイメージのギャップが強いと感じました。このあたりは好みが分かれそうな気がします。どちらにしてもかなり強くくい込ませて初めて粘着ラバーらしい重いドライブが打てる感じがありましたので、ラクザZエキストラハードはフォアで使用することがオススメになります。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 違和感なしです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 弾みますね。スピン系テンションラバーから移行しても違和感ないと思います。ただし重いラバーでもあるので、そのあたりは注意をした方がいいかもしれません。キョウヒョウ301も重いラケットなのですが、そのわりには扱いやすいと感じたので、ラクザZエキストラハードの扱いやすさを感じました。

面を開いたドライブ
 ラクザZエキストラハードやその他の粘着テンションラバーでもそうですが、面を開いてぶつけてから回転をかけた方がいいボールが行きますね。面をそこまで開かなくても、ラクザZはスピン系テンションラバーのように使ってもいいボールが行くところも特徴として良いところだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 これよかったです。くい込みが良いのでかなり打球点をおとしたり引き付けてもコントロールしやすいと感じました。回転量はその分低いかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 やりやすかったです。多分他の粘着テンションラバーよりも明らかにスピードが出しやすいし疾走感があると感じました。

カーブ/シュートドライブ
 スピードがある分、少し曲がり方が弱いと感じました。

ブロック
 やりやすかったです。ラバー全体でくい込みが良いのでボールを持てると感じました。

カウンタードライブ
 カウンターもしやすいラバーでした。何よりおさまりがいいのが気に入りました。

ストップ
 しっかり止まると感じました。

ツッツキ
 止めるつもりがなければ、しっかり切ることが出来て良かったです。

フォアサーブ
 しっかり回転をかけることができて好印象でした。切れますね!少し弾みやすいのでそこだけ気になりましたが、慣れればしっかり切れたサーブが出せると感じました。

バックハンド系

軽打
 やや硬いです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ダメではないのですが、やや難しいです。自分の技量ではラバーのポテンシャルを出し切ることが難しいと感じました。もちろん球持ちのあるラバーですので扱えないこともないのでしょうが、自分には技量不足を強く感じました。

ストップ
 止めやすかったです。

ツッツキ
 切りやすかったです。シートが粘着性のため、ライゼンZGRよりも切りやすいと感じました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 ≧ Rakza Z Extra Hrd > Tenergy 05

スピード
 Dignics 05 > Rakza Z Extra Hard > DNA Dragon Grip

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2022年 MIZUNO卓球用具カタログ

存在感が強くなってきたMIZUNO!

 自分が卓球をはじめたときはMIZUNOというブランドの存在感は卓球用具の中では皆無でした。そんな過去からは想像できないくらいMIZUNOの存在感が卓球界で強くなってきたと思います。総合スポーツメーカー、MIZUNOが卓球へ参入してきたことは、他の卓球メーカーからはシェアを取られるというマイナスの影響があると思いますが、卓人側からすると卓球が現代的に変化する1つの起爆剤の働きがあったのではないかと想像しています。その現代化を促す起爆剤効果は卓球をテレビやメディアなどでより配信しやすくし、卓人を増やす効果を少なからず示したと想像しています。

 MIZUNOの存在感はまずなんといってもシューズです。MIZUNOのシューズは機能性、デザイン性、コスパと3つが揃っていて、若い世代を中心に圧倒的なシェアを得ている状況であり、その状況は盤石だと思われます。特にシェア率が高いのが女子で2022年ベスト16に入った選手のうち12人がミズノのシューズを履いている状況は、まさに日本におけるシューズの「標準」としての地位を獲得しているといえるでしょう。逆に男子は、Butterfly(バタフライ)との契約をしている選手が多いためにシューズもバタフライというケースが多いだけのように見え、一般層はMIZUNOユーザーが多いと感じます。

 MIZUNOの存在感がシューズ以外で顕在化してきたのは、日本代表として、そしてTリーガーとして活躍し、全日本選手権でも上位にくい込む実力を持つ大島祐哉選手がラケットラバーを全てMIZUNO製にしたことが影響していると思います。そして大島選手に引き続き多くのトップ選手がMIZUNOと契約してMIZUNOの用具で結果を残し、シューズ以外でも存在感を放ち始めましたね。こういった市場の取り方、というのは会社員をしている自分も参考になるなーなどと感心してしまうほどです。性能はもちろん、スタイリッシュでかっこいいMIZUNO用具は今後さらに増えていくと想像します。

MIZUNOさんの電子カタログ:
  https://www.mizuno.jp/mizuno_catalog/flashbook/2022_tabletennis/book/

2022年の新商品!

 すでにMIZUNOの新製品は発売され既に好評ですね。一応確認していきましょう。

Q Quality(キュークオリティー)

 Q5よりも回転性能が高くかつコスパ、耐久性が良く、スポンジ硬度も柔らかくした、まさに万人受けを目指した大本命ラバーがQQになりますね。元卓球王国のゆうさんもさっそくレビューされていました。ドイツ製ラバーの方向ではなく、バタフライ製ラバーの方向に似ていてい、テナジーとディグニクスの間と表現されるラバーのようです。テナジー以上で価格が5,300円 + 税というのは非常にコスパが良いと言えるでしょう。自分も既に購入はしているのですが、試打は少々先の予定です。

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Q1(キューワン)

 キューの名前を冠していますが、Q1はGFシリーズの上位互換的なラバーのようで、GFシリーズの中で最も硬度の硬いGF Pro(GFプロ)と比べるとスピン性能は劣る位置づけのようです。キューシリーズへのエントリーモデルのようですね。バタフライでいうところのRozena(ロゼナ)を意識したラバーといえるでしょうか。ロゼナはスピン性能も抜群に高いので性能面で受けるかというと厳しいかもしれませんが、MIZUNO用具で揃えたいと思うと良い選択肢になるかもしれません。

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アルティウスシリーズ

Altius Inner(アルティウスインナー)

 アラミドカーボンはバタフライさんでいうところの、ALC系のカーボンになりますね。それをインナー位置にはさみ、ブレード厚さ5.6 mm、表面材からアラミドカーボンまで1.4 mmというのがアルティウスインナーですね。5.6 mmはかなり薄いインナーカーボンになります。バタフライさんのHarimoto Tomokazu InnerForce ALC(張本智和インナーフォースALC)はブレード厚さ6.0 mmでInner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)と同じブレード厚さになります。6.0 mmと比べるとかなり薄いのがアルティウスインナーとなりますね。これだけ薄いとかなりしなるので、スピン系テンションラバーを貼っていてもかなり扱いやすいと感じるラケットだと思います。

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Altius Combo(アルティウスコンボ)

 インナーカーボンになりますが、表面材からアラミドカーボンまでの距離が1.2 mmでブレード厚さも5.8 mmと厚く、アルティウスインナーよりもアルティウスコンボの方が芯材が厚くなったラケットがアルティウスコンボになります。アウターの弾みとインナーのつかみ、といういいところどりをさらに顕在化したラケットのようで、他のブランドと差別化されるラケットのようですね。個人的にも購入するならこのアルティウスコンボが気になりますね。5.8 mmという絶妙なブレード厚さのALC系インナーラケットはバタフライにはないので気になる一本ですね。

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Altius Outer(アルティウスアウター)

 アウターにアラミドカーボンを搭載した、要はバタフライのViscaria(ビスカリア)を意識したラケットですね。ブレード厚さは5.8 mmであり、まさに王道レシピのラケットになりますね。価格はビスカリアよりも安いので個体差は激しいかもしれませんんがコスパは良いといえるでしょう。

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レビュー Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)

説明

 TIBHAR(ティバー)さんの注目ラバー、Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)をレビューさせていただきます。TIBHAR(ティバー)といえば、引退しても僕らの伝説ベラルーシの巨人Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手が契約するドイツメーカーになります。あと最近では、元オランダ代表、水谷隼選手のプライベートコーチも経て、You Tubeでティバーを売り込みまくるG.C. Foerster(フォースター)さんや、ルーマニアの美人選手Bernadette Szocs(スッチ)選手もティバー契約の選手ですね。東京オリンピックで張本智和選手をフルセットで粘り勝って存在感を際立たせたスロベニアのDarko Jorgic(ヨルジッチ)選手もティバーの契約選手です!

 そんなティバーさんのラバーの一つ、エヴォリューションEL-Sをレビューします。ハイエンドラバーとして契約選手が多く使用するラバーがEvolution(エヴォリューション)シリーズになります。現在Evolution(エヴォリューション)シリーズは最新最高性能のMX-D、硬度3種×シート2種=6種類とMX-Pの50°を足して全部で8種類のラバーが販売されています。2021年に発売された最新MX-Dは明らかに他のEvolutionシリーズのラバーと一線を画すようなラバーになっています。そちらについてはレビューを挙げていますので、是非そちらをご覧ください。
  Evolution MX-D(エヴォリューションマキシマムダイナミック)のレビュー
   : https://katsuo000.com/review_evolution_mx_d/
 Evolutionシリーズに戻り、硬度の種類3種とは、MX(マキシマム=約47.5°)、EL(エラスティック=約43°)、FX(フレキシブル=約40°)になります。そしてシートの種類2種とは、P(パワー)とS(スピン、微々粘着シート)になります。このページでレビューするのは、硬度が約43°でEL(エラスティック)、つまり中間硬度のスポンジに微々粘着シートを組み合わせたEL-S(エラスティックスピン)のレビューになります。EL-Sはヒットラバーで、TIBHARさんも11年ぶりに雑誌卓球王国にカラー広告を出したそうですね。プラボールが硬くなって、中間硬度のラバーは主にバック側に貼ることが多くなった現在、バック側ラバーに非常に最適なラバーがEL-Sになると思います。TIBHARさんのホームページに掲載されているEL-Sの情報を確認してみましょう。

Evolution EL-S
●最新世代のノンスリップシート
●再度搭載!弾性アップに繋がる気泡の粗いミディアムスポンジ
 長い球持ち、回転量、耐久性に富んだMX-S系のシートに、MX-Sでは搭載されなかった、シリーズ最大の特徴である気泡の粗いスポンジを中間硬度で採用しています。その結果、「ボールが重くなる」というノンスリップラバーの本領をいかんなく発揮してくれます。前中陣において幅広くプレーの質を上げられるラバーが出来ました。EL-Sで”エボリューション”を体感してください。

http://www.tibhar.jp/rubber.htm

 エヴォリューションのMX-PとMX-Sは、硬度が45.7~47.7°と同硬度なのですが、実際に使ってみるとMX-Sの方がシートが硬いためにより硬く感じると思います。これと同様に、EL-PとEL-Sを比較すると硬度がEL-P:42.4~44.4°に対し、EL-S:43.8~45.8°と公表の硬度も硬くなっています。このあたりもドイツ製スピンテンションラバーらしさを感じられると思います。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 *Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)とEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)のスピード、スピン性能が同値であるため、同じ場所にプロットされています。EL-Sはなんと、MX-SやMX-Pよりもスピン性能が高いラバーでスピンテンション系ラバーの中ではMX-Dの次にスピン性能が高いラバーになります。これはかなり期待ができるラバーといえるでしょう!続いて硬度計での硬度比較です。

 中間硬度ということでテナジー05はもちろん、MX-P、MX-Sよりもあきらかに柔らかいですね。シートは硬い感じです。今後も触れると思うのですが、このEL-Sは、Joola(ヨーラ)さんのRhyzer Pro 45(ライザープロ45)、Rasanter R45(ラザンターR45)などのラバーにかなり近いと感じました。これらのラバーの共通点はミドル硬度のスポンジで、シートが硬いラバーになりますね。

EL-Sの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)
 回転系テンション OFF+
・Sponge Thickness:1.7/1.9/2.1 mm
・Speed:123
・Spin:122
・Control:85
・Sponge硬度:43.8-45.8°
・6,000円 + 税
・73 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 中間硬度のラバーのわりには重たいという印象です。

Evolution EL-Sの3つの特徴

シートもスポンジもボールをめちゃめちゃ持つ!

 シートが微々粘着系シートということで、触って粘着を感じるわけではありませんが引き攣れが非常に良いと感じました。またスポンジへのくい込みがとても良いのでラバー全体でもっちりボールを持ってくれると感じるラバーでした。ハードなラバーだとこの球持ちの時間が非常に短いのでドライブを打った時の球離れも早く感じますが、中間硬度のラバーは全体的に球持ちが非常に長いのでその球持ちの時間で相手のタイミングを狂わせることが出来る位ボールの球持ちを感じさせてくれるのがEL-Sでした。また先述の同じような中間硬度かつシートが硬いラバーであるR45やライザープロ45と比較するとEL-Sは、球持ちと弧線の高さに特徴を感じました。R45やライザープロ45は全体的に柔らかさの中にミートのしやすさ弾きの良さがあるのですが、EL-Sが最も球持ちと回転性能を意識したラバーだと感じました。またこれだけの球持ちがあるラバーですので、回転量も抜群に高いと感じました。

バックでもフォアでもオススメできるラバー

 中間硬度のラバーはやはりバック向きというのが一般的だと思います。このEL-Sも例にもれずバックで使うのに非常にオススメしやすいラバーでした。チキータやバックハンドドライブは弱くてゆっくりスイングでも持ち上がり相手コートに入れやすいと感じました。また他の中間硬度で柔らかいラバーの中でもシートのグリップ力が強いのでツッツキが浮きにくいと感じました。この当たりも好感触でした。
 個人的に感じたのが、フォアでも使えるという感覚でした。他のR45やライザープロ45と比べるとEL-Sがやや硬く球持ちが良いこともあってフォアでも十分にオススメできるラバーだと感じました。フォアにオススメできる点というのは、EL-Sは球持ちの良さから得られるサーブの回転量、ドライブのしやすさ、特に打球点を落とした時の弧線の出しやすさがあるからですね。フォアで使っていても非常にイメージ通りにドライブができて良かったです。コースを狙いやすく丁寧でラリー志向な卓球を目指すのにも良いと感じました。

TIBHARのラバーらしく、ミートもイケるし弾みもある!

 回転をかけやすいのに、いざミートや弾き強めに打ってみると、思ったより飛距離が出ると感じました。このあたりはTIBHARらしいと感じましたね。扱いやすいのにミートや弾きはかなり強烈です。ただバタフライのラバーや粘着ラバーではないので、ミート系や弾き気味に打つと回転量が落ちるというのは感じました。おさまらずに飛んで行ってしまう感じがありますね。ただ慣れるとTIBHARの選手のようにノータッチエースを取りまっくたり、カウンターも決めやすいのだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 少し柔らかすぎてエネルギーロスを感じました。普段は50°かそれ以上のラバーを使っているので、当然なのかもしれません。ボールが浅く入りやすいですね。中間硬度のラバーを使うときはさらにじっくりボールを引き付けた方がエネルギーロスが減るような気がします。また思い切りドライブをたたき込もうとすると、どうしても回転量の低さを感じました。ただスピードは抜群に出るので引き合いや中陣からのしのぎあいは楽しくなるラバーだと思います。またかなりギリギリまで引き付けることができるし、弧線も作りやすいラバーですので、逆をついたりネット際に落としたり、とドライブで技巧的に攻めることがしやすいラバーかもしれません。

面を開いたドライブ
 くい込み過ぎ、というのが第一印象ですが、シートのグリップ力のおかげか、面を開いてもドライブはしやすかったです。非常に回転量が多くてしっかりボールが沈ませることが出来ると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 安心感のある打球感とネット際に落とすループドライブがやりやすいと感じました。インパクトを強くしてもボールが飛び出ないので、かなり質の高いループドライブがやりやすいと感じました。これだけでもマズマズ武器にできると思います。この点がかなり好感触でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 個人的にはやりにくいと感じました。自分の打ち方だとスピードを出し過ぎてボールが沈まないんですよね。もう少し面を開いてぶつけながらもしっかり回転をかけるような打ち方をしないと相手のコートに安定して入れられないと感じました。ただこの打ち方だとエネルギーロスも感じると思うので、ぶつけ打ちならEvolutionのMX系の高硬度のスポンジのラバー(MX-P、MX-S、MX-D)の方がいいボールが打てると思います。あとは、ミドル硬度ということでこすり打ちでスピードドライブする方法もあると思います。ただし最大スピードは落ちるかもしれません。

カーブ/シュートドライブ
 ボールを浅くコントロールしやすいので曲げやすいと思います。

ブロック
 これは比較的やりやすかったです。ただし相手の回転の影響も受けやすいとも感じました。このあたりは好みがでそうです。

カウンタードライブ
 少しくい込みが良いので回転をかけかえそうとすると抑え込みにくいかもしれません。ミート系の方がいいかもしれません。

ストップ
 
シートのおかげか止めやすかったです。飛び出しが少ないのは好感触でした。切れなくはないと思います。

ツッツキ
 こちらも浮きにくいですが少し、ボールは軽そうでした。

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。

バックハンド系

軽打
 柔らかいので、ついつい厚く当てて弾いてしまいやすいと思いました。中間硬度のラバーってこういうところが難しいですよね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ディグニクス05やテナジー05と比較すると弧線が出にくいので、下がると難しいと感じました。でも硬いラバーと比べるとスイングスピードは遅くて、弱い力でも簡単にドライブはかかるので安定感と安心感は非常に感じますね。

対下回転に対するループドライブ
 安定感ありました。よかったです。ただし、回転量の最大値は低いかもしれません。これは自分のバックハンドドライブの技量不足かもしれません。個人的には相手のボールをギリギリまで引き付けられるのはバックハンドでは嬉しい点だなと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 フォア以上に難しいと感じました。ここはさらに腕不足を感じました。

ブロック
 非常にやりやすかったです。ミート系のボールもブロックしやすいですね。

カウンタードライブ
 ライザープロ45でも感じましたがミート気味のカウンターが良かったです。

ストップ
 浮かずやりやすかったです。EvolutionシリーズはSタイプのシートが好みですね。

ツッツキ
 切れなくはないですが最大限切ろうとするとかなり難しい印象でした。カットマンのように打球点を落とした方が切りやすいと思います。

チキータ
 やりやすいです。弱い力で入れやすいですね。威力は低めです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Evolution MX-D > Evolution EL-S ≧ Quantum X Pro

回転のかけやすさ
 Tenergy 05FX > Evolution EL-S > Evolution MX-S

スピード
 Quantum X Pro > Evolution EL-S > Tacky rubber (such as Hurricane)

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Review DNA Dragon Grip

Explanation

We would like to review the German-made adhesive tension rubber, STIGA’s DNA Dragon Grip, which is a hot topic in the streets. In recent years, the quality of German-made rubber has improved remarkably, and the number of German-made adhesive tensions has increased. I would like to compare them.

DNA will be Stiga’s high-end rubber series. To date, there are three types, all of which are Stiga’s first German-made rubber series. DNA Pro series, DNA Platinum series, and this DNA Dragon Grip. Only the DNA Dragon Grip is an adhesive tension rubber, and the other DNA series are basically spin tension rubbers. Until the release of the DNA series, Stiga sold and handled rubber made in Japan. Such Stiga will release a high-end rubber made in Germany, the first of which will be the DNA Pro series. DNA Pro is a rubber that seems to be the original German spin tension rubber, and it was very similar to the best-selling rubber Fastarc G-1 in Japan. And the second release last year is the DNA Platinum series. This is very popular and has been highly rated by table tennis YouTubers (Goblin’s) and other reviewers. katsuo000 also reviewed DNA Platinum Extra Hard as a good impression rubber.

The DNA Platinum series was a rubber very similar to Butterfly’s Tenergy 05. The grain shape of the sheet is thick and has a characteristic of spin system, and it was a rubber that feels quite good to bite even when combined with the 52.5 ° extra hard sponge (XH). Tenergy 05 is also a rubber that feels good in the hardness, but this DNA Platinum series is also a rubber series that is very good at biting into the indicated hardness, and it is a hard rubber that can be easily bitten, so the amount of rotation It will be terrible. It is a sponge that is not similar to the butterfly spring sponge, but it makes you feel that German technology is evolving. Is the feeling of use about 47 ° with the hardness of the German standard? I feel that it is the closest rubber to Tenergy 05 among the post-tenergy rubbers.

And the DNA Dragon Grip was released in quick succession. Recently, we have entered the era of adhesive rubber group male division, and each company has released adhesive tension. I would like to review what kind of rubber the DNA Dragon Grip is.

I can only tell you how amazing it is, but I would like to touch on the technology. First of all, DNA Platinum and DNA Dragon Grip are said to have adopted technologies such as Longer Trajectory, Direct Power Hit Effect, and Power Sponge Cells. Perhaps a new sponge called the Power Sponge Cell will perform like the Tenergy 05 to show similar performance to the Butterfly Spring Sponge.

・Longer Trajectory
・Direct Power Hit Effect
・Power Sponge Cells

In addition, the DNA Dragon Grip uses a technology called C Touch Tensor. The phrase “C-Touch” is the technology used in the seats of DONIC’s Blue Grip C1 and I imagine it’s probably similar. I quoted the explanation about C Touch Tensor from the STIGA site. ↓

C Touch Tensor

Adhesive top sheets provide exceptional grip and a high level of control on serve and receive. The newly installed sponge was developed based on AI (artificial intelligence) and advice from top players. By digitally analyzing the data, we identified the important characteristics of the material, and made the strong rotation amount and high control performance of the adhesive top sheet coexist with the powerful speed of the new sponge.

https://stigasports.jp/product/dna-%e3%83%89%e3%83%a9%e3%82%b4%e3%83%b3-%e3%82%b0%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%97%e3%80%8855%e3%80%89/

Published performance value

You can clearly see that the DNA Platinum series has improved rotational performance compared to the previous DNA Pro series. And you can see well that the adhesive tension rubber with higher spin performance from the DNA platinum series becomes the DNA dragon grip. Next is a comparison with a hardness tester.

As you can see from this figure, DNA Pro H, DNA Platinum XH, and DNA Dragon Grip are as hard as Tenergy 05. Of course, the German-made rubber STIGA rubber is heavier, and the butterfly rubber is lighter, which is also a characteristic of the result.

Finally, the difference between the hardness on the sheet side and the hardness on the sponge side is plotted. Katsuo000 feels that the larger this value is, the easier it is to handle or bite into the rubber. I have included Tenergy 05 as an index, but you can see that Tenergy 05 is a rubber that is very easy to handle and easy to rotate because it has a good hardness and is very easy to handle. On the other hand, the DNA Dragon Grip seems to have specifications that are conscious of Dignics 09C, and the hardness difference between the seat side and the sponge side is close. The difference between the seat side and the sponge side is smaller than that of Dignics 09C, and I think it is a rubber that is difficult to bite into. However, the value of shore c itself is harder in Dignics 09C, so its influence may be stronger. (For adhesive rubber, the difference in hardness between the sheet side and the sponge side is not a very good index, and I feel that it is easier to understand if you compare purely by hardness. What kind of comparison is good in the future? I would like to think about it.)

DNA Dragon Grip sticking and weight

DNA Dragon Grip
・Speed: 132
・Spin: 146
・Control: 80
・Sponge Thickness: Max (2.3 mm)
・Sponge stiffness: 55.0°
・6,600 yen + tax
・74 g (before cut) → 52 g (after cut)

I pasted it using YASAKA’s Norisuke. After all it is heavy! By the way, I pasted the racket on my favorite WRM 970XX-KLC recently. This racket is an inner Kep1er carbon racket with a 5.7 mm thin plate, a hard upper plate dyeing material, and the lightest among Chinese rackets. The cost performance is very good (5,980 yen + shipping fee for sale), so it is recommended.

By the way, the sheet doesn’t feel very sticky. Recent German adhesive tension rubber does not have the sticky feeling of the sheet like Chinese adhesive rubber. The smell is a little peculiar, but compared to Chinese adhesive rubber, it is a level that even people who do not know table tennis do not mind. If it is not sold as an adhesive tension rubber, it will be difficult to recognize it as an adhesive rubber in the first place. Of course, the performance has the characteristics of adhesive rubber!

3 features of DNA Dragon Grip

Adhesive rubber that bites in with a light force!

As you can see from the results of the hardness comparison, it was a rubber with a very light force, which was hard enough to hit by hand, and it was easy to put out a sticky ball. First of all, regarding the hardness, it was a rubber that bites well and is easy to handle compared to the adhesive rubber made in China. The bite is too good and you may even feel like a spin tension rubber. The sponge is a hard sponge that is even harder than DNA Platinum XH and has fewer bubbles, but I didn’t feel that hard. In the review of Karahashi Takukyu Yoyogi store, it was also reviewed that the DNA Dragon Grip can add vertical rotation with a small force without making a big swing when used in the back, and it can get points. If you want strong rotation even with such a weak force, I think the DNA Dragon Grip is a very good option.

A seat that emphasizes ball holding and rotation rather than Rakza Z

The characteristic of DNA Dragon Grip is that the seat is thick and the grain shape is low and thick, that is, the seat shape is characterized by the rotation performance that is adopted for the spin type tension rubber that emphasizes rotation. The sheet of the DNA Platinum series also had a sheet shape similar to Tenergy 05. On the other hand, the sponge is not as hard as other super-hard adhesive rubbers and feels more biting than I expected. Of course, there are multiple German tension rubbers of the same hardness, such as Omega VII China Guang from XIOM, Blue Grip C2 from DONIC, and VICTAS. Examples include Triple Extra. For this comparison, I mentioned Rakza Z Extra Hard, which has already been tested to some extent and has the same hardness. I hope it can be compared with other adhesive tension rubbers, but I haven’t. The Rakza Z XH is symmetrical compared to the DNA Dragon Grip, and the overall weight of the rubber is heavier than the DNA Dragon Grip, while the sponge has a lot of bubbles and the sheet is rather thin and the sheet is thin and Tenergy 80 (Tenergy 80). It has a shape like a speed tension rubber such as 80) or Tenergy 64. It was an adhesive rubber because it was heavy and hard as a whole, and it was a rubber that was somewhat like a speed tension rubber. The DNA Dragon Grip has a symmetrical design guideline compared to the Rakza Z XH, and I felt a great difference in its rubber design. The DNA Dragon Grip has a seat and grain shape similar to that of a spin-type tension rubber specializing in rotation like Tenergy 05, but the sponge is a sponge that is not too hard. It was a well-balanced rubber like between the adhesive rubber and spin tension, which is perfect when you want more spin performance than DNA Platinum XH.

It’s easy to bite in and handle, but it’s also easy to get rid of habits (misleading by the amount of rotation)!

Although it is not completely comparable to the rubber mentioned above, I think that the DNA Dragon Grip is probably classified as a habit ball (or easy to make mistakes due to the amount of rotation) rubber side even in the hardness of 55 °. I will list the same degree of hardness again.

 ・Omega VII China Guang (XIOM) 55°
 ・Blue Grip C2 (DONIC) 55°
 ・Rakza Z Extra Hard (Yasaka) 52~57°
 ・Triple Extra (VICTAS) 55°
 ・Dignics 09C (Butterfly) 44° (Butterfly standard)
 ・Hybrid K3 (TIBHAR) 53°
 ・Hybrid K1J (TIBHAR) 52.5°
 ・Blue Grip R1 (DONIC) 50°
 ・Rakza Z (Yasaka) 47~52°
 ・Rising Dragon (Yasaka) 47~52°

There are rubbers that I have used and rubbers that I have not used, but among the above, DNA Dragon Grip was a rubber that was easy to get a habit (misleading due to the amount of rotation). For example, even if I drive in a state close to hand-striking without wearing shoes, I felt that the rotation and the way the ball bounces and flies from the table will change. I think that this amount of rotation and habit is the performance you want if you use adhesive rubber! Personally, I felt that it was a rubber that could make mistakes with the amount of rotation more than the Rakza Z XH and the Dignics 09C (of course, the Rakza Z XH is faster than the Rakza Z XH and the Dignics 09C is better if you want ease of handling in addition to speed. I think). Please refer.

Each technology review

Fore hand

Light hit
There was no discomfort with the momentum like tension rubber. At least I don’t think I feel like I don’t fly like a leopard.

Drive on long balls and rallies
I felt it was a little soft. Compared to the spin type tension rubber, there was an impression that the ball enters a little shallower because the arc line is very easy to come out. It grips the ball very well, so it is easy to spin. I personally like the one that is a little harder, but it may be easier to use if you want to speed up. Since the sponge hardness is 55 °, I felt it was soft, but I didn’t lose to the opponent’s ball.

Drive with open face
Even if I opened the surface, it would rotate firmly and sink, so it was very good. This area was just like an adhesive rubber. Also, I felt that the drive would be stable because it would sink by rotation if it was rubbed without opening the surface in the opposite direction due to the shape of the seat.

Top spin (loop) drive against back spin
Since it grips firmly, I was able to hit a drive with abundant rotation. However, it is not a rubber that is hard and does not bounce like a leopard, so I felt a little power loss. I felt that it was shallow and low and easy to control.

Speed drive against back spin
Even if I hit it like rubbing, I was able to hit the speed drive and the impression was good. However, since it is an adhesive rubber, I felt that the ball would run better if I hit it with the surface open. I think that hitting like rubbing will increase from the opponent’s court.

Curve / shoot drive
I felt that the ball would bend well when it was curved or shot because the ball entered shallowly. The course is also easy to aim for.

Block
I felt that it was a little susceptible to rotation. Instead, it was easy to block balls such as smashes.

Counter drive
It was easy to bite in firmly and rotate, and it fits well and it was easy to counter drive. Is it really an adhesive rubber?

Push / stop
I felt that it took some getting used to cutting because the bite was a little too good. Since it is an adhesive rubber, it was very easy to do without popping out.

Serve
It was easy to rotate firmly. However, I felt that it was softer than the Omega VII China shadow and that it popped out a little better.

Back hand

Light hit
After using it in the fore, I tried using it in the back, but as I imagined, I felt it was easy to use in the back. With a sponge hardness of 55 °, the weight is certainly as heavy as 50 g, but I felt that it was easier to handle than Chinese adhesive and could be used in the back without any discomfort.

Drive on long balls and rallies
I felt a sense of stability because I held the ball firmly. I also felt that the ball was a little slow to leave. I also felt that impact was needed to speed up from the middle team.

Top spin (loop) drive against back spin
It was very easy to do. I felt that I could make a loop drive with just the right hardness and a sense of stability. Also, because it grips the ball firmly, I felt that it could be lifted even if the hitting point was dropped.

Speed drive against back spin
I felt that the speed was a little mature because I had a good ball. I also felt this in DNA Platinum. 

Block
I felt that it was easily affected by rotation for its hardness. It wasn’t that difficult.

Counter drive
It was easy to do. I felt the feeling of holding a ball more than Dignics 05, so it was easy to feel that I had a counter drive.

Push / stop
Since it is an adhesive rubber, it will not float. However, since the sponge has a good bite, I felt that it was easy to overshoot if I was not careful about the touch.

Chiquita
It was easy to do. It was easy to rotate!

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Spin amount
 Omega VII China Ying > DNA Dragon Grip > Dignics 05

Speed
 Dignics 09C ≧ Rakza Z Extra Hard > Rhyzen ZGR > DNA Dragon Grip > Hurricane NEO III

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https://amzn.to/3gFuF3i

2022年 ヤサカ卓球用具カタログ

2022年も最新カタログはヤサカさんが一番でした!

 卓球ショップや町中のスポーツショップへ行って、メーカーカタログを集める趣味を持つkatsuo000です。2022年も最も早く手に入れたカタログはヤサカさんでした!既にホームページでも確認できますね。今後はショップに足を運ばなくてもネットで確認する時代になるとは思いますが、紙媒体で手に入れることができたほうが個人的には見やすくて、腰をすえたじっくり読めるので助かります。ただ増えてきたらやはり電子媒体で保存するのかな。

YASAKAさんの電子カタログ: https://www.yasakajp.com/wp-content/uploads/yasaka2022.pdf

2022年の新商品!

 やはり気になるのは、新商品になりますね!

MASAMUNE(正宗)

 TT彩たまの英田理志選手の使用モデルとして2022年3月発売のラケットが正宗になります。こちらは最近数が減っている木曾桧3枚合板になりますね。板厚はなんと7.2 mmととても厚い仕様になっています。このラケットは球持ちもありつつ弾ませたいときに弾ませることのできそうなラケットだと思いますね。英田選手の人気にあわせて売れそうな1本です!

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TENACITY WOOD(テナシティウッド)

 「高い守備力とコントロール性能を持つ守備型5枚合板ラケット」というフレーズで、新たにカットマンやペンイボ用のラケットとして発売されるのが5枚合板ラケットのテナシティウッドになりますね。板厚は5.2 mmと薄く、まさに守備型という印象のラケットになります。既に販売されているSWEDEN GUARDIAN(スウェーデンガーディアン)は板厚5.8 mmでもう少し反発力と飛距離が出やすいラケットになっているようで、差別化が図られていますね。

https://amzn.to/3I9jICC

レビュー NEXXUS XT PRO 50

説明

 今年1発目にレビューした、Gewo(ゲオ)NEXXUS EL Pro 53(ネクサスELプロ53)に引き続き、本ページではNEXXUS XT Pro 50(ネクサルXTプロ50)をレビューします。こちらのラバーは今や卓人で知らない人がいないのではないかと思われる卓球ネットショップ、WRMさんで購入できるラバーになります。katsuo000もGewoについてはWRMさんを通じて知った方です。ラバーの種類が多くて安価というのが特徴でしょうか。卓球ナビさんでもレビューが挙がっていますので参考にしていくと良いと思います。GEWOはドイツの卓球用具メーカーで、有名な契約選手はナイジェリアのQuadri Akinade Aruna(クアドリ・アルナ)選手になりますね。アルナ選手はGEWOと契約する前は、joola(ヨーラ)の契約選手でそのころからヒノキ系合板のラケットを使ってパワフルで豪快なラリーを展開する選手でした。アルナ選手の目立った戦績は、リオオリンピックでドイツの皇帝ティモ・ボル(Timo Boll)選手に勝利してベスト8に、昨年の世界卓球2021ヒューストンでもベスト8と、大きな大会で挙げていることがわかると思います。ちなみに、最近では皇帝ティモ・ボル選手もPrimorac Carbon(プリモラッツカーボン)というヒノキ系カーボンラケットを使用するようになりました。時代の変化を感じますね。

 アルナ選手が使用するラバーは先日レビューしたNEXXUS EL PRO53(ネクサスELプロ53)になりますが、双璧としてGewoが扱うのが、本ページでレビューするNEXXUS XT PRO 50(ネクサスXTプロ50)になります。自分も基本的にWRMさんが発信してくれた情報程度にしか理解しておりません。「GEWO」をググりますと、WRMのサイトと、英語のサイトがヒットするのではないでしょうか。GEWOの用具について簡単に確認していきたいと思います。

 まず、GEWOの最新の裏ソフトラバーは「CODEXX」シリーズと「NEXXUS」シリーズになります。「CODEXX」シリーズは最近流行りのドイツ製粘着テンションであり「NEXXUS」シリーズがスピン系テンションラバーになりますね。CODEXXシリーズは今後試打予定ですので、そちらで確認するとして、本ページではNEXXUSシリーズについて確認していきます。

NEXXUS(ネクサス)シリーズ

 英語の情報を拝見しますと、色々と書かれていますが、「NEXXUS」のEL系がスピン重視、XT系がスピード重視のラバーシリーズになるようです。

 性能表になります。表からわかることは、どのラバーを使っても高いスピン性能が得られる、悪くいうとどのラバーも大差がない、といったところでしょうか。実際、同時期に試打した、NEXXUS EL Pro 53 Hard(ネクサスELプロ53ハード)とNexxus XT Pro 50 Hard(ネクサスXTプロ50ハード)を比較しても、正直大きな差を感じらせませんでした。ネット上の情報を拝見して確かにELは回転に、XTはスピードに特徴があったなー、と後日試打の記憶から感じたくらいです。

 ちなみにWRMさんで手に入るのは、「Nexxus」のELシリーズとXTシリーズ、および粘着ラバーの「Codexx」シリーズで、「SuperSelect」はまだ扱っていないようです。最新のSuperSelectシリーズはカラーラバー自由化後の商品で緑も扱っており、こちらも気になった次第ですね。

 それでは硬度計での比較になります。

 Shore cの硬度を比較してみましょう。Nexxus XT Pro 50(ネクサスXTプロ50)はTenergy 05(テナジー05)よりも重くて柔らかいことがわかると思います。このことから、ネクサスXTプロ50は硬度の割にくい込みが良く、シートの粒形状は、粒細め、粒間隔広めの、いわゆるスピード性能に特徴のあるラバーだと言えそうなことが想像できますね。重量はテナジー05よりも重く、ディグニクス09Cと同等となる点も要チェックです。

 次にshore aのシート側、スポンジ側の硬さの差になります。shore aのシート側からとスポンジ側からの硬度差を確認すると、ディグニクス05と同等となりました。この値が小さいほどスピン系テンションラバーでは扱いが難しくなる傾向を確認していますが、そもそもshore cの比較でテナジー05よりも柔らかい結果を得ていますので、扱いにくさは感じにくいといえるでしょう。実際、手で触ってみるとネクサスXTプロ50ハードは、全体的に柔らかく感じました。ドイツ製のスピンテンションラバーにあるようなシートの強い(ないし厚い)ラバーではなく、日本製のスピンテンションに近いと感じました。もちろんラバー全体の張りやテンションはやや弱いのですが、その部分はラバーの貼り方で補える可能性もあるので、全体的に日本ぽくしたドイツ製テンションラバーに感じました。

NEXXUS XT Pro 50の貼りと重量

NEXXUS XT Pro 50 Hard(ネクサスXTプロ50ハード)
・Speed: 132
・Spin: 121
・Control: 85
・Sponge Thickness: 2.1 mm, maXXimum
・Sponge stiffness: 50°
・4,200 円 + 税
・74 g (切断前) → 50 g(ヴィルトゥオーソACに貼って)

 YASAKAののり助さんを使って貼りました。ネクサスELプロ53ハード同様に想定より軽いと感じましたね。50°のハードラバーですが50 gと想定外に軽いと感じました。

NEXXUS XT Pro 50 Hardの3つ特徴

扱いやすい!適当に振っても相手の台におさまる!

 相手の回転がわからなくても、ある程度打感と弾みのイメージで適当にふるだけで相手のコートへおさまりよく返球できると感じました。チキータ、カウンタードライブ、カウンターブロックなど結構決まって気持ちよかったです!元WRMの下川さんもこの無意識感について言及していたと思いますが、相手の台に意識しなくても容易に入れることができる感じをかなり感じました。ラリータイプの選手はこういったラバーがハマるのではないかと思います!とにかく非常に扱いやすかったです。チキータ、カウンタードライブと、難しい技術を難なくこなせるラバーでした。長く使っても、この適当にスイングして適当に入る感じが継続できるのであれば練習時間を割けない選手にはかなり魅力的なラバーではないかと思います。さらにこの扱いやすさと安さ(4,200円+税)ですので、人によってはかなり魅力的だと思います。

弧線が低くてスピード感がある!

 Nexxus EL Pro 53は回転量を得やすくて、ループドライブで相手をふかせることが容易でしたが、こちらのNexxus XT Pro 50はボールのスピード感を感じました。弧線が低くて、相手の時間を奪えているのか、よく角っていたことが印象的でした。ボール自身に怖さはあまりなかったと思います。この扱いやすさと台へのおさまり、そして相手の時間を奪える、とややチート感すら感じました。練習量が不足している人には扱いやすさも含めてこちらのNexxus XT Pro 50をおすすめします。ループドライブなどをあまりやらないバックに貼って、相手のボールをいなしつつ、フォアで決める、という戦型にはまるのではないかと感じました。

相手の回転の影響を受けにくい

 Nexxus EL Pro 53と比較すると相手の回転に対しより鈍感になっていると感じました。回転に対し鈍感ということはラリー志向の選手にはかなり魅力的なラバーだと思います。それでいて、中陣からのドライブはしっかりスピードが出るので相手にプレッシャーもかけることのできるラバーでもありました。アルナ選手がどのような考えで使用しているかわかりませんが、GEWOのラバーは明らかにラリー志向だと思います。扱いやすさという点でYASAKAのRakza(ラクザ)シリーズも非常に扱いやすいラバーがラインナップしている印象がありますが、ラクザシリーズ以上に扱いやすくてラリー志向というのがGEWOのラバーの特徴であり良い点だと思いました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感ありません。結構弾むと感じました。また弧線が直線的で沈みにくいとも感じました。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 やはり柔らかさを感じ、くい込み過ぎて板に当たると感じました。また弧線が低くてボールが想像以上に伸びるので、打球点を落としにくいとも感じました。自分ももうアラフォーなので動けないのもあるのですが、打球点は落とせるなら落とせるラバーが好みです。そういう意味ではこのNexxus XT Pro 50はスピード重視のラバーといえるでしょう。

面を開いたドライブ
 打てなくはないですが、思ったよりボールが沈まないかもしれません。オーバーが目立ちました。 

対下回転に対するループドライブ
 できなくはなくて、むしろしっかりできました。ただし、回転量は低そうでした。 

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みがいいので、打球点を落とさず打てればかなり良かったですね。この辺りはさすがスピード重視タイプです。

ブロック
 やりやすかったです。相手の回転の影響を受けにくいのでやりやすかったです。絶妙なシートのくい込みとスポンジの硬さなのだと思います。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというとミート系のカウンターに近かったですが結構決まって驚きました。

ツッツキ
 少し浮く印象がありました。

フォアサーブ
 切れますが、少し回転量に不安を感じました。

バックハンド系

軽打
 結構弾むと感じました。ラバー全体として柔らかいからだと思います。またボールが思ったよりも飛距離が出ると感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 前陣から中陣で〇で、後陣からだと打点を落とすのでどうしてもスピードは出しにくいと感じました。回転でボールが沈む感じではないので、イメージとしては、相手のコートの浅いところに落とすイメージで打った方がいいと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 しっかり打てれば打てますがやや威力は低いと感じました。威力重視のラバーではないので仕方ないと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 打ちやすかったです。マッドなラバーではなく軽快に打てるラバーなので一発は決めやすいと思います。ただし触れば簡単に入るような軽いボールだと思います。 

ブロック
 やりやすかったです。ただなぜ入ったのかわからない、とも感じました。この無意識感が良いと感じました。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというとボールの弾道にあわせてミートした方が良いと思います。

ツッツキ
 少し浮きやすく、切りにくかったです。このあたりが許容できるかが、ポイントかもしれません。 

チキータ
 やりやすかったです。相手のサーブの種類や回転がわからなくても簡単に入ってしまう感じがあって良かったです。こういうラバーもありだと感じました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Nexxus EL Pro 53 Hard > Nexxus XT Pro 50 >Bryce Highspeed

スピード
 Bryce Highspeed > Nexxus XT Pro 50 > Nexxus EL Pro 53 Hard

Review Rasanter R50

Explanation

andro sells rubber that feels outstanding rotation performance among German-made rubber. For katsuo000, if you can’t use Butterfly’s Tenergy series or Dignics series, you can be sure that you’ll use andro’s signature rubber, the Rasanter series. The reason is that the Lazanta series has high rotational performance! Considering the price, I think it is a very good series. It’s been a long time late today, but we’ll be reviewing the original Rasanter sign, the Rasanter R50!
Speaking of andro, the stylish apparel and the green color of the rubber sponge always give off a unique presence. Players contracted with andro include Simon Gauzy, who has defeated Jun Mizutani at the 2017 Table Tennis World Cup and China’s Xu Xin (Xu Xin, China) at the 2019 World Championship. (Simon Gauzy, France) and Akifumi Hamakawa, who entered the 2019 All Japan Championship as a ranker. Also, in recent years, you have contracted with table tennis club coaches from all over Japan, and the coach who has participated in the All Japan Championship, who is also indebted to katsuo000, has also contracted with andro. I think this area is strategic.

From Rasant to Rasanter

andro was selling the characteristic green sponge rubber Rasant series (Rasant Grip, Rasant Power Grip), Rasant Power Sponge, which was sold as a signboard until 2016. The 6 types of Rasant Power Sponge, Rasant Beat, Rasant Turbo, and Rasant have all been discontinued, and a new lineup called Rasanter has been launched in 2017. The Razanter series is a new flagship rubber that uses the same green sponge as the Razant series. The Lazanta series includes the R series, which has high rotational performance and makes it easy to make arcs, and the V series, which has high rotational performance and high speed performance, and is sold with a number that reflects the hardness of the sponge attached after R or V. In addition, ahead of other German manufacturers, it will be a rubber lineup equipped with a technology called Ultra Max, which has a sponge thickness of 2.3 mm. This technology seems to have been applied to top players before that, and it is a rubber that makes the seat thinner than the current one and makes the sponge thicker by that amount. There is an international rule that the thickness of rubber, including the adhesive layer, should be 4.0 mm or less, so it is necessary to make the sheet thinner in order to make the sponge thicker. It is said that rubber with a thin seat and a thick sponge is easier to get rotation, speed and flight distance, and it is easier to get the performance to receive top players. However, thinning the sheet is prone to manufacturing variations, and it seems that it was not widely available before that. Probably the latest technology could increase productivity, and as a result, it became possible to produce rubber with a thin sheet and thick sponge at a low price, and it seems that it was sold to the general market. This technology is not sold to the general public by Butterfly’s rubber, which sells the Tenergy series, which is the world standard for leading table tennis equipment in Japan and around the world. As of 2020, Butterfly has the thickest sponge, with a sponge thickness of 2.1 mm. In recent years, the number of rubbers made by other German manufacturers or made in Germany with thin sheets and thick sponges, so-called rubber thickness Max, is increasing.
Up to now, 8 types of Razanter have been sold, 6 types for the R series and 2 types for the V series.

Rasanter series

The Razanter series has a naming like the series in which the sponge hardness can be finely selected with the rotating R and the speed V, but when I actually tried it, it was different from my imagination. Apparently, the hardness of the sponge was changed, and the shape of the seat was also changed, so the shot feeling, performance, and easy-to-use technology were different. Furthermore, although the V series is certainly fast, it is not a rubber specialized for speed because it takes a lot of spin tension and rotation. katsuo000 has tried out R53, R48, R50, R47, V47 and R42, and would like to summarize the comparison in the future. I would like to comment here that the grain shape of the R53, R48, and R50 sheets is a little thin and the grain shape feels a little quick to separate from the ball. Compared to Dignics 05 and Tenergy 05, I think that the grain shape of the sheet makes it hard to feel the ball holding. On the other hand, the sheet is soft and the sponge has a good bite, so I think that it is a rubber that feels like holding a ball when it bites into the whole rubber. Initially launched in 2017, there were six types: R50, R47, R42, R37, V47, and V42. Furthermore, in October 2019, the R53 equipped with Energy Cell technology was newly released, and in May 2020, the R48 also equipped with Energy Cell technology was newly released. Currently, andro’s flagship rubber is R53 and R48.

Recently, I think that the R53 and R48 of the red Razanter are the focus of attention in the Lazanta series. We have already created a review, so we hope you will read it as well.

Published performance value

It is a comparison of performance values announced by andro. Is it characteristic that andro adds an item called control in addition to speed and spin? After all, R53 and R48 with energy cells have high performance and you can see that they are the current signboard rubber (as of September 2020)!

The R50 has also been used by Simon Gauzy in the past, and I think the first one I used after signing with andro was the R50. I feel that there are many reviews that this rubber also has speed and flight distance. In fact, it had a German-made rubber feel, not the heavy hardness of adhesive rubber or Omega VII Hyper. To put it simply, the R50 was designed to have the same level of rotational performance as the R47, and I had the impression that the remaining performance was a rubber with speed performance. The Razanter series are not rubbers with different hardness, but are probably developed with their own concepts. I think the R50 is a rubber that seeks speed performance such as meat while maintaining an arch trajectory. It is only clear that R47 and R50 are not related to Tenergy 05 and Tenergy 05 Hard. If you don’t know the Lazanta series at all, you may think that R47, R48, R50, and R53 have different hardness, but it’s not just a difference in hardness! I would like to summarize the above points at the time of this review and the review of R47. Thank you for your cooperation.

R50 paste and weight

Rasanter R50
    UM Tension (Tensor Bios UM)
    For 40+ Plastic Ball
・Sponge Thickness: 1.7 mm, 2.0 mm, ULTRAMAX (2.3 mm)
・Speed: 120
・Spin: 122
・Control: 80
・Sponge stiffenss: 50
・6,200 yen + tax
・72 g (before cut) → 51 g (after cut)

Three features of Rasanter R50

R50 is easier to bite than R47!

The grain shape of the sheet was different between R47 and R50, and R50 seemed to be finer and wider than R47. Therefore, I felt that R50 was easy to bite into the entire rubber. As a result, R50 is easy to use meat technology, and I think it is easy to hit speed drive even if it goes down! However, since the sponge is hard, even if it bites into it, the ball will last for a short time and the ball will come off quickly.
From here, it is arbitrary and prejudiced, but while many rackets of Mr. andro are thick rackets, they do not have special materials such as carbon, so considering that the design of rubber will also speed up. It seems that it was designed. For other Lazanta series, I felt that there was no rubber designed with the concept of maximizing ball holding and rotation performance at the expense of speed performance. As a result, I think that the rubber of the Razanter series has many balanced grain shapes that are close to the grain shape 80 of the butterfly sheet. And I thought that R50 goes well with andro’s racket. Specifically, I thought that R50 is a rubber that goes well with plywood rackets. If you match it with a plywood racket, the hard shot feeling and spiky feeling of R50 will be round and soft, and I think that you can supplement the speed performance that is easy to feel if it is insufficient.
It’s a little digression, but I think the rubber that I felt similar was Q5 or Q3, and the rubber that made Q5 feel softer was R50.

Of course, the rotation performance is high! Equivalent to or better than R47!

R50 felt high rotation performance like R47. The R47 that I tried earlier has very high rotation performance and I felt the rotation performance comparable to Tenergy 05. I felt that the R50 also had high rotational performance, but I felt that it was at the same level as the R47. R47 was a rubber that was very hard and felt the hardness derived from the grain shape like Tenergy 05. Therefore, I felt that it is easy to rotate with a sheet even among German rubber, and it is easy to obtain high rotation performance. On the other hand, R50 feels the hardness of the sponge, but since the sheet is soft in grain shape, it is easy to bite into it, and I think that it is a rubber that bites into the whole rubber and spins. The rotation performance is high for the soft sheet, and I felt that it was easy to draw an arc. I felt that katsuo000 was good for speed drive and meet, and I felt that the speed ball was more stable than I expected. I think it depends on how you use it, but I think that the speed ball with a sense of stability with the minimum rotation and arch line is a feature of the R50 rally. Depending on the user, I think that you can also find a feature by taking advantage of the rotation performance and continuing to hit a heavy drive while dropping the hitting point a little!

Push and stop are good to stop!

It was a rubber that was easy to fly because of the momentum and flight distance, but on the other hand, it was easy to stop and stop. It was difficult to cut it, but I think it is clearer than V47 and easier to stop than R48. I think that very important performance, push, and stop are reasonable performance.

Each technics review

Forehand

Light hit
Because of ULTRAMAX, I didn’t feel the hardness of the light hit.

Drive on long balls and rallies
If anything, speed drive is easy to do. I felt it was easy to play. Maybe the order of the rough balls
Rough R53 > R50 > R47 > R48 > V47 Beautiful
It is an image. R48 is a rubber that is more beautiful than a rough ball because it is very easy to bite into it despite the hardness of the sponge. You may feel that R47 is harder. R53 is the hardest, but R50 also has a similar hardness. Probably the R50 has the most speed drive seat shape among the R47, R50, R48 and R53. Therefore, I think that R50 will be quieter than R53 in terms of roughness.

Drive with open face
The sponge was so hard that I didn’t expect it to hit the racket right away. It was good.

Loop (top spin) drive against back spin
I felt that the ball holding was a little short and it was difficult to control the loop drive.

Speed drive against back spin
On the contrary, I think that this is fine if it is in the foreground. I think it’s easy to do.

Curve / shoot drive
I think R53 is more addictive and bends more. The R50 is easy to bite into, but it is a hard rubber, so I think it is easier to handle it if you use a drive with a little lateral rotation to master it!

Block
I felt that it was quite susceptible to rotation.

Counter drive
If anything, overwrite type counter drive is easy to do.

Stop
I’m glad it was easy to stop the ball.

Push
It was good that this was also low.

Serve
It was good to be able to cut it firmly. It was a rubber that could secure enough rotation amount of my rubber.

Backhand

Light hit
It’s hard, but I was surprised that it went unexpectedly.

Drive on long balls and rallies
It was easy to become a speed drive. I was also told that it didn’t rotate much. On the other hand, if it’s a back, I think it’s an ant. I think you can also aim for a gap with the fore.

Loop (top spin) drive against back spin
It was a little difficult. Sometimes I dropped it due to swing speed and lack of impact.

Block
Since the seat is soft, I think it is easily affected by rotation.

Stop / Push
It was easy to do. It was good that this was also low.

Chiquita
The flight distance was a little too long and over mistakes were conspicuous.

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Max spin amount
 R53 > Tenergy 05 Hard > R50 ≧ R47 ≧ R48 > Tenergy 05 ≧ V47

Speed
 V47 > R53 ≧ R50 > R48 > R47 > Tenergy 05 > Tenergy 05 Hard

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