粘着ラバーの分類しました。分類の仕方は卓球王国さんが実施しているものを参考にしております。
中国製粘着ラバー
元祖粘着ラバーとして、中国の粘着ラバー(通称チャイラバ)および中国の粘着ラバーを模倣して設計されたラバー群が中国製粘着ラバーになります。使いこなしやすいという意味では木材合板系ラケットがあいますが、スピードを補うためにインナーカーボンまたはアウターカーボンとあわせると良いと言われてます。以下に代表的なラバーを挙げます。
Hurricane(キョウヒョウ)シリーズ
中国製粘着ラバーの王道といえば、キョウヒョウですね。中国のシェイクハンドのトップ選手は男女問わずこのキョウヒョウを使っています。製造メーカーはDouble Happiness Shanghai(DHS、紅双喜)になります。日本ではNittaku(ニッタク)がDHSと契約して販売していますが、ニッタク製のキョウヒョウは、扱いやすいようにややチューニングされているようです。現在、DHS製のキョウヒョウを使用するためには、輸入品をネットオーダーする、中国で購入する、ニッタクのキョウヒョウ3国狂ブルーを使用する、などが挙げられます。katsuo000はWRMやその他のネットショップで購入したDHS製のキョウヒョウを使っていた時期があります。
オススメのラケット
キョウヒョウと相性が良いと言われるラケットは、アウター or インナーのALC系ラケットになります。張継科選手がアウターALCラケット、Viscaria(ビスカリア)を使用して一時代を作り上げました。現在ではFan Zhendong(樊振東)選手がブレードはビスカリアで、グリップはSTIGA(スティガ)のInfinity VPS V(インフィニティVPS V)を使用していますね。またMa Long(馬龍)選手はインナーALC系ラケット、Hurricane Long V(キョウヒョウ龍5)を使用しています。このように中国製粘着ラバーにはALC系(またはアラミドカーボン系)ラケットがあいます。
なお、インナーZLCは良いものの、アウターZLCとキョウヒョウはかなり賛否がわかれる組み合わせになると思います。従ってアウターSZLCやPBO-C、7 mmオーバーのアウターカーボン+上板ヒノキ系のぶっ飛びブレードなどはオススメしづらい組み合わせといえるでしょう。(使用している人がいたらすみません。)
Sky Line(天極)シリーズ
その他、中国メーカーのラバー
Nittaku(ニッタク)製キョウヒョウ
扱いやすい粘着テンションラバー
新カテゴリーとして、近年徐々に存在感を増やしているのが扱いやすい粘着テンションラバーになります。中国製粘着ラバーと比較すると、中国製粘着ラバーに特徴的な癖球や嫌らしさはほとんどないものの、テンションラバーに近いスピード性能を有しつつ粘着ラバーに類似の台上のやりやすさとテンションラバー以上の回転性能が特徴のラバーになります。以下に代表的なラバーを挙げます。
Dignics 09C(ディグニクス09C)
最も印象的であり、台風の目となっているラバーが、バタフライの粘着テンションラバー、ディグニクス09Cになりますね。このラバーは今までのテンションラバーを使用していた日本のトップ選手やヨーロッパの皇帝ドイツのTimo Boll(ティボ・ボル)選手などが使用するなど、高い性能とスピン系テンションラバーを使用していた選手がスムーズに移行できていることが特徴であり、高く評価されています。おそらく、現状の粘着テンションラバーの中でもトップクラスのスピン性能、スピード性能、台上のやりやすさ、軽さと、「超」がつく高性能さがウリのラバーと言えると思います。トップ選手の使用がさらに人気に火をつけており、ドイツ皇帝ティモボル選手を筆頭に、ドイツDimitrij Ovtcharov(オフチャロフ)選手、中国の若手エースFan Zhendong(樊振東)選手、最近ではチキータで有名になった中華台北のLin Yun-Ju(林昀儒)選手が両面に使用しているようですね。
オススメのラケット
ディグニクス09Cと相性が良いと言われるラケットは、特殊素材ありのインナー / アウターのALC系ラケットになります。バタフライはアウターカーボンとの相性をススメていますね。ティモボル選手はアウターALCのTimo Boll ALC(ティモボルALC)とあわせています。また最近では松平健太選手も同じようにアウターALCにあわせていますね。インナーカーボンでは、ドイツのDimitrij Ovtcharov(オフチャロフ)選手がインナーALCのOvtcharov Inner Force ALC(オフチャロフインナーフォースALC)に、また松島空輝選手はHarimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)にあわせていますね。このようにインナー / アウターのラケットと組み合わせることが多いようです。
また今話題のセルロースナノファイバーをもちいた、Revoldia CNF(レボルディアCNF)とも相性が良いと公表されています。
Omega VII China Guang(オメガ7チャイナ光)
Blue Grip C2(ブルーグリップC2)
Rakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)
Triple Extra(トリプルエキストラ)
Hybrid K1J(ハイブリッドK1J)
Blue Grip R1(ブルーグリップR1)
Rakza Z(ラクザZ)
Flying Dragon(翔龍)
Shining Dragon(輝龍)
ポストキョウヒョウを目指した硬い粘着テンションラバー
卓球帝国中国の最強ギア、キョウヒョウを超えることを目指して開発された粘着テンションラバー群になります。非常に意欲的で挑戦的なラバーが多く、とんがったラバーの多い印象で、使いこなせれば素晴らしいけど、使いこなせるかが問題、となるようなラバーといえるでしょう。テンションラバーのカテゴリーでも、ポストテナジーを目指したラバー群があるように、ポストキョウヒョウを目指した分類になります。これらのラバーはキョウヒョウと同じような癖球や嫌らしさのあるボールが打てますが、どれもとても硬くて扱いにくいラバーが多いです。以下に代表的なラバーを挙げます。
Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)
Blue Grip C1(ブルーグリップC1)
Triple Double Extra(トリプルダブルエキストラ)
VS>401(VS>401)
Vega China(ヴェガチャイナ)
Blue Grip V1(ブルーグリップV1)
VS>402 Double Extra(VS>402ダブルエキストラ)
昔ながらの粘着ラバー
このカテゴリーの粘着ラバーは、コントロールに特化していて非常に回転量の得られる粘着ラバーです。現在はどちらかといえば、初級者や中級者用のラバーであり、コントロール系ラバーに近い分類のようです。以下に代表的なラバーを挙げます。