雑感2020/07/11 粘着ラバーにあうラケット

粘着ラバーにあうラケット考

 6月発売の2020年8月号の卓球王国において、粘着ラバーとラケットの組み合わせについて、試打したものが掲載されていました。その記事を受けてライブドアブログの方にも粘着ラバーには板薄ラケットがあうのではなかろうかと、板薄ラケットを挙げたりしてました。

http://blog.livedoor.jp/katsuo000/archives/22843767.html

 もう少しここら辺の話を発展させようという雑感です。まず、粘着テンションラバーの種類とラケットの種類について並べて、最後にその組み合わせについて考えようかと思います。卓球王国によると、粘着テンションラバーは現在大きく4種類あるようです。

粘着テンションラバー4種

1. 中国製の粘着テンションラバー

 Hurricane(キョウヒョウ)に代表される中国製の粘着テンションラバー。回転量と癖球が特徴だそうです。自分は粘着ラバーはこのキョウヒョウだと思っております。

2. ドイツ製の粘着テンションラバー

 Rakza Z(ラクザZ)やHybrid K1J(ハイブリッドK1J)などの粘着としての回転量にスピード性能、そして食い込みの良いスポンジを採用することで扱いやすいラバーがドイツ製の粘着テンションラバーだそうです。その分、中国製の粘着テンションラバーと比較すると癖球が出づらいと言えるのでしょう。粘着でもなくスピン系テンションでもなく、良くいうといいところどり、悪くいうと中途半端という表現があいそうです。

3. ドイツ製第2世代粘着テンションラバー

 スピードに特化していて、打ち抜ける粘着テンションがドイツ製第2世代粘着テンションラバーだそうです。例えば、Golden Tango(ゴールデンタンゴ)、Blue Grip V1(ブルーグリップV1)、Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)などが挙げられるそうです。粘着ラバーらしさを出すためにかなりハードなスポンジを使っていて使いこなすことが難しい印象ですね。使いこなせないと回転もかからない印象です。

4. 日本製粘着テンションラバー

 唯一無二のDIginics 09C(ディグニクス09C)が、異色の存在だそうです。粘着テンションの中で最もスピン系テンションに近いラバーだと思います。どちらかといえば、2. ドイツ製粘着テンションに近いですが、2よりもスピン系テンションに近く、それでいて、2よりも高いスピン性能を持つのがディグニクス09Cのイメージです。

ラケット3種類

A. 木材合板ラケット

 最も種類の多いラケット種ですね。卓球王国ではSTIGA(スティガ)のCLIPPER WOOD(クリッパーウッド)で試打されています。板厚は6.5 mmで7枚合板らしい厚さですね。

B. インナーカーボンラケット

 近年流行の中心材側にカーボンを配したラケット。卓球王国さんでは、VICTAS(ヴィクタス)さんの最新ラケット、Zカーボンをインナーに配したZX-GEAR IN(ゼクスギアイン)で、板厚は5.9 mmになりますね。

C. アウターカーボンラケット

 中上級者に人気のカーボンラケットになりますね。硬くて軽くて飛距離とスピードが出やすいラケットだと思います。卓球王国さんでは張継科選手が使用し超人気の伝説のラケット、ALCを上板の隣に配したVISCARIA(ビスカリア)を使って試打されていて、板厚は5.8 mmになりますね。

ラバー主体であうラケットを考えてみた!(katsuo000目線)

1. 中国製の粘着テンションラバー

 卓球王国さんではキョウヒョウNEO3にはビスカリアがあうと記載されています。katsuo000も納得でございます。個人的には、ビスカリアは板厚5.8 mmで、中程度の厚さになります。今後はより板厚の薄いラケットの方がアウターカーボンでもしなるので、回転もかかって扱いやすいと考えております。katsuo000が使用しているZhang Jike ZLC(張継科ZLC)やOvtcharov True Carbon(オフチャロフトゥルーカーボン)などの5.5 mmの板薄ラケットをオススメしますね。

 またキョウヒョウにインナーカーボンをあわせているトップ選手としてMa Long(馬龍)選手がいらっしゃいます。馬龍選手はインナーカーボンラケットでも上板の硬いものを使用されているので、上板の硬いインナーカーボンラケットとあわせても良いと思います。キョウヒョウは確かに柔らかい木材などと合わせた方が扱いやすいですが、威力を求めていくと上板の硬いラケットにしないと満足できなくなる感じがありました。木材ラケットでも威力を求めるのであれば、上板の硬い木材系のラケットが良いと思います。スティガのEBENHOLZ(エバンホルツ)のような上板に黒檀を用いたラケットなどが良いのではないかと思います。黒檀といえば、andro(アンドロ)GAUZY SL OFF(ゴーズィエスエルオフ)はエバンホルツよりも板薄なのに、7枚合板というラケットですので、粘着ラバーとの組み合わせも良いのではないか想像します。

2. ドイツ製粘着テンションラバー

 卓球王国さんではRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)で試打されていました。自分はこれらのラバーの使用経験がないのでわかりませんね。これから試打予定ですので、分かり次第更新していきたいと思います。なお、卓球王国では木材とあうそうです。同じYASAKA(ヤサカ)繋がりで、Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)があいそうですね。

3. ドイツ製第2世代粘着テンションラバー

 卓球王国さんでは、オメガ7チャイナ影を試打されていました。ラケットはインナーカーボンがあうそうです。インナーカーボンが合うのであれば、板薄のアウターカーボンも合うような気がしますが、分かりません。上板は柔らかい方が扱いやすいかもしれませんね。とりあえず張継科ZLCで試打予定ですので、その感触次第だと思います。

4. 日本製粘着テンションラバー(ディグニクス09C)

 卓球王国さんでは、アウターカーボンがあうとされてました。個人的には打球感が柔らかいラバーで回転の影響を受けやすいと感じたので、ラケットは上板の硬いラケットが良いと思いますね。あまり柔らかい組み合わせ同士だと台上が相当難しくなる印象です。バタフライのラケットは柔らかいラケットが多いのでアウターカーボンと組み合わせた方が良いとなると思いますが、上板の硬いインナーカーンボンやキョウヒョウで登場した上板黒檀のラケットもあうのではないかと思います(試したことないですが)。

まとめ

 粘着ラバーとラケットの組み合わせを考えてみました。そのうちラケットメインで粘着ラバーとの組み合わせを考えてみたいですね。ただ、粘着ラバーといえばやはりキョウヒョウというラバーの存在感が強いですよね。粘着ラバーにおける世界標準はキョウヒョウだということでしょう。

 

SNSでもご購読できます。