レビュー Ultimate Carbon(アルティメイトカーボン)(廃盤)

説明

 Ultimate Carbon(アルティメイトカーボン)は、ハンガリーのハンドメイド=手作り卓球工房OSP(オーエスピー)より販売されているラケットの1つになります。2022年現在OSPでも取り扱いが終わってしまい、廃盤のラケットになってしまいました。もしかしたら、WRM経由で購入できるかもしれませんが、OSPでも取り扱い終了してしまっているようなので、なかなか難しいかもしれません。こちらのページでは廃盤した製品としてレビューさせていただきます。
 OSPでは現在、Ultimate II(アルティメイトII)およびUltimate II+(アルティメイトII+)が販売されていて、これらは7枚合板ラケットになっています。Ultimate Carbon(アルティメイトカーボン)の合板構成は木材6+センターとインナー位置にカーボン3枚の9枚になります。センターカーボン構成のラケットかつインナーカーボンで、カーボン3枚ですが、球持ちは抜群にあるラケットです。しなりの中に芯がしっかりしているラケット、といえばよいでしょうか。個人的には7枚合板のようなパワフルさを持ちつつ、5.7 mmとブレード厚さがめちゃ薄いラケットがUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)になりますね。キーワードは次の3つになります。
・OSP Blades
・インナーカーボン(Inner Carbon)/ センターカーボン(Center Carbon)
・上板リンバ

OSP Blades

 OSPはハンガリーの卓球ラケットのハンドメイド工房になります。
ホームページ: https://ospblades.com/
実際にオーダーメイドをお願いしたことがないのですが、ホームページの情報からオーダーメイドすると、下記のように様々な仕様のラケットをお願いすることができるようです。

ラケットモデル(種類)

 OSPのラケットの特徴は、弾み過ぎず強い球持ちのあるラケットです。トップ選手にとっては弾みの弱さや爽快感の低さを感じるかもしれませんが、中級者以上の層にささる高い安定感とラリー志向のラケットが多いと思います。球持ちがあるけどボールが軽くなったり威力不足になるラケットや、もっと弾むラケット、スピードのでるラケットは他メーカーでも扱いがあると思いますが、ここまで球持ちと安定感のあってボールの重さや威力を感じるラケットを販売するラケットメーカーは少ないと思いますね。注目のラケットを以下に挙げます。

Martin AC(マーティンAC)
 アラミドカーボンアウター仕様のラケットです。最新のラインアップで、まだWRMで取り扱いはありませんが、今後WRMで取り扱い販売されるのでしょうか?。アウターカーボン、板厚5.8 mm、上板リンバのラケットになります。非常にスタンダードなブレードの厚さですが上板Limba(リンバ)なので、張継科ALCや林高遠ALCよりも柔らかくて球持ちを感じるはずです。打球感が近そうなラケットはフレイタスALCになりますが、フレイタスALCはブレード厚さが6.0 mで、マーティンACの方が薄いので飛距離も抑えられておさまりが良いと思います。水谷隼ZLCシリーズも上板がリンバなので、打球感は似ているかもしれません。

Martin Pro(マーティンプロ)
 7枚合板なのに珍しい板厚6.0 mm、上板リンバのラケットです。上板リンバは、例えばミズノのフォルティウスFTが挙げられるますが、板厚6.0 mmはフォルティウスFT Reの6.1 mmよりも薄いですね。7枚合板の力強さと、飛距離が抑えられたラケットではないかと想像します。

Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)
 このラケットは、自分をインナーカーボンに導いてくれたラケットですね。ブレード厚さが5.7 mmと薄く、最近流行の張本智和インナーフォースALCよりも薄いので飛びすぎということは少なくて非常におさまりが良いです。そして上板リンバで抜群に球を持ちます。バックハンドでもかなり持つのでオススメのラケットです。WRMさんではブレード面積やや広めの158 × 150 mmが販売されています。バックハンド主戦を目指すなら海外サイトで157 × 150 mmのレギュラーサイズ(OSPではスモールサイズ)を購入した方がいいかもしれません。非常にオススメの一本です。

Virtuoso+(ヴィルトーソ+)
 5枚合板で板厚5.8 mm、上板リンバのラケットです。非常に球持ちを感じるオーソドックスなラケットです。5枚合板なのに、しっかりとした重量があって好印象でした。5枚合板のラケットは、同じ値段のラケットでも、個体を選別して選ばないと軽い個体と重い個体とではかなり異なるラケットになっめしまいます。5枚合板はやはり中級者以上では重いラケットの方が威力と扱いやすいさを両立できると思います。そういう意味でヴィルトーソ+は重かったので非常に好印象でした。

Vario AC+(ヴァリオAC+)
 最新のOSPラケットで、片面は上板コト材にアラミドカーボンアウター、もう片面は上板リンバにインナーアラミドカーボンという、男心をくすぐる一本ですね。片方は攻撃的に、もう片方は球持ちを重視するという構成になっています。合板構成も芯材から非対称となるラケットはあまり一般的ではなく中途半端になりやすいと言われますが、一般層でフォアもバックも同じレベルでスイングできるレベルの人は少ないわけで、こういったラケットの需要は少なからずあるのではないかと想像します。自分が持っているラケットではPro-13Sという中国製のラケットが近いと思いますが染色剤を上板に使用していてやや硬めのイメージです。OSP製のVario AC+の方が球持ちを抜群に感じられるのではないかと想像します。

グリップ

OSPの特徴として、全てのラケットについて、グリップ形状を6種類から選ぶことができます。
 フレア(FL)
 ラウンドストレート(丸ストレート、R-ST)
 スクエアストレート(角ストレート、S-ST)
 コニック(Co)
 アナトミック(AN)
 中国式ペンホルダー
最近はフレアが主流ですが、ストレートでも2種類から選べるのは嬉しいですね。どのグリップも手に吸い付くようなグリップでオススメです。

ヘッドサイズ(ブレード面積)

 OSPでは、ヘッドサイズ(ブレード面積)もオーダーできるようですね。katsuo000はそこまでヘッドサイズ(ブレード面積)にこだわりはないのですが、S、M、Lから選べるようです。ブレード面積が広いとラバーのサイズも必然的に広くなるので、その分ラケットが重くなる印象がありますね。

インナーカーボン / センターカーボン

 このUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)はInner Carbon(インナーカーボン)ラケットになります。インナーカーボンは現在の卓球界では主流のラケットカテゴリーです。カーボンの威力はやや落ちますが、木材ラケットと類似の高い球持ちと、強振したときのカーボンらしい威力が前に出るラケットです。インナーカーボンは個人的には避けていたのですが、近年自分のバックハンド技術の低さに、球持ちのよいラケットをどんどん探求して、ついにインナーカーボンに行きつきました。今はインナーカーボンで落ち着いた感があります。

 さらにUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)は、センターである芯材にもカーボンを使用したラケットになります。最近では、Rally Ace(ラリーエース)さんというメーカーでもセンターカーボンのラケットを扱われるようになりました。センターのみにカーボンを挟むとほぼ木材合板系のラケット性能の中で厚く当てた時に芯を感じられるラケットになるそうです。今回のアルティメイトカーボンでは、インナー位置と芯材にカーボンを使用しています。板厚5.7 mmという薄さの中でしなりを抑えてパワーを出しやすくしている、その役割の一役を担っているのがセンターの芯材のカーボンではないかと思います。最近のトレンドはブレード厚さが非常に薄いラケットです。ただ薄すぎるラケットはしなり過ぎて、厚く当てた時ですらしなってしまって逆にパワーロスしてしまうような感覚を感じることがあります。これらしなり過ぎのラケットに、しっかりと芯を通すのがセンターカーボンの役割だと思います。今回のアルティメイトカーボンでもしなり過ぎを抑えるために芯材にカーボンを使用したのではないかと思います。

上板リンバ

 OSP製のラケットは、上板に上質なリンバを使用している製品が多いと感じます。このリンバというのは非常に打球感のいい木材で、katsuo000もかなり好みの上板です。バタフライさんではインナーカーボンラケットの全ての上板にリンバを使用しているのではないかと思います。リンバを使うことでボールをしっかり持てて、かつミートやスピードも出しやすいラケットになるイメージです。インナーカーボンと上板リンバの組合せは、昨今の卓球のトレンドの王道的な構成で、抜群の相性とラケットの球持ちを実現した組み合わせだと思います。OSPはWRMが取り扱いを始めるころから、リンバ仕様のラケットを多く取り扱っていて、リンバの扱いに長けるイメージがありますね。非常に個人的な見解ですが、今回のアルティメイトカーボンに限らず、是非一度はOSPの上板リンバのラケットを使ってみていただき、OSPの扱うリンバの素晴らしさを感じてほしいなーと思いますね。それくらい一球打つだけで手に吸い付くような球持ちを感じられるのが、OSPの上板リンバのラケットです。

性能表

 OSPのホームページより数値を確認して作成しました。ただしこの表は新しいものでUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)は入っていません。従って今回のレビューではあまり参考になりません。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: OSP_table.png

Ultimate Carbonの特徴

バツグンの球持ちとパワー!

 まず一番強く感じたのがパワフルさです。これはVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)でも感じられなかった部分で、インナーカーボンとはまた違う、パワフルさを感じました。これは合板構成が9枚と枚数が多いことに加え、おそらく芯材にカーボンを使用することで、しなりを抑えた結果ではないかと思います。7枚合板のような相手のボールに負けないパワーを感じることができて非常に良かったです!インナーカーボンラケットよりも7枚合板系のラケットを選ぶ人は、このパワフルさで7枚を選ぶのではないか、と感じました。このパワーを遺憾なく発揮しやすいのは、やはりフォアハンド主戦で回り込みを多用する選手にオススメになりますね。逆にバックハンドはラケットの重量やブレード面積の広さからも、やや振り抜きにくいと思います。あとはWRMのやっすんさんのようにバックハンドに表を貼る選手にもめちゃめちゃオススメの一本と言えるでしょう。アウターカーボンは弾み過ぎるけど、それに準ずる威力とスピードが欲しい、木材感のあるラケットでないと表を使いこなせない、という人にめちゃめちゃ刺さるラケットだと思います。

90 g台の重量で板薄なのに全然おされない!

 ブレード厚さ5.7 mmの薄さで、9枚の木材とカーボンの構成、その重さは90 g以上ということで、かなりしなりのあるラケットのはずなのに、全然おされませんでした。9枚構成で接着剤を塗る層が増えることで、7枚合板に近い性能になったのかもしれません。Virtuoso+(ヴィルトーソ+)は抜群の球持ちでしたが、かなり手に響く感じがあって相手のボールの影響を非常に受けすぎる印象でした。7枚合板からヴィルトーソ+のような5枚合板へ移行すると、響きすぎることによるブロックの不安定を感じるのではないかと思います。5枚合板が難しいのはこの部分だと思います。当然ですが、アルティメイトカーボンはインナーカーボンで5枚合板と比べればもちろん押されません。特徴的にアルティメイトカーボンはインナーカーボンの中でも抜群に押されないラケットだと感じました。このラケットならむしろ表と合わせてもいいところどりをするんじゃないかと思います。それくらいラケットが7枚合板らしさもあわせもったラケットがアルティメイトカーボンでした。

OSP製のラケットの中でもかなり弾むラケット!

 5.7 mmというブレード厚さからは想像できないほど、ボールが深くて弾みを感じることができました。ただ弾むので、その分、回転性能は他のOSP製ラケットと比べると落ちる印象ではありました。でもブレード厚さ5.7 mmなので抜群の台へのおさまりを与えてくれるレベルだと思います。OSPは弾むに関しては大人しめのラケットが多い中で威力も出せるブレードだったと思います。廃盤?は正直惜しいです。また同じようなコンセプトのラケットは正直他メーカーでも見当たらないのも残念で惜しいと感じる気持ちを強めていると思います。メルカリや一部の市場ではまだみかけるラケットかもしれませんので、見かけた際には保管状況や値段にもよりますが、レア度の高いラケットであるので購入を検討してほしい一本になります。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso AC > Ultimate Carbon > Reinforce AC

スピード
 Revoldia CNF > Ultimate Carbon > Virtuoso AC

飛距離
 Revoldia CNF > Ultimate Carbon > Virtuoso AC

2022/5/11~5/15 WTT Feeder Westchester

WTTフィーダーウェストチェスター!

 月火水木金と、トップ選手に平日も土日もありません!アメリカで連戦です!フリーモントからの移動、大変だと思いますが、頑張れ!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/6020
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2570

 張本キラーのChuang Chih-Yuan(荘智淵、中華台北)選手らが出場予定ですね。荘智淵選手は日本人に強くて、打ち合いに強い大島選手や張本選手ですら、トーナメント1戦目で苦戦するイメージです。既にベテランの域ですが、その強さは今年も顕在か、楽しみです。

日本の出場選手

男子

 ・宇田 幸矢選手(明治大学) WR31 → WR27
  ブレード: 特注(ZLカーボンインナー)
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス80

 ・戸上 隼輔選手(明治大学) WR66 → WR49
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・及川 瑞基選手(木下グループ) WR234
  ブレード: ビスカリアスーパーALC
  フォア: ディグニクス09C
  バック: ディグニクス05

 ・田中 佑汰選手(愛知工業大) WR148
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス05

 ・篠塚 大登選手(愛工大名電高) WR205 → WR88
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス05

 ・横谷 晟選手(愛知工業大) WR430
  ブレード: コルベル?
  フォア: ディグニクス05
  バック: ?

 ・松島 輝空選手(木下アカデミー)  WR284
  ブレード: 張本智和インナーフォースALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: ディグニクス05

女子

 ・森 さくら選手(日本生命) WR114
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・小塩 遥菜選手(JOCエリートアカデミー/星槎) WR243
  ブレード: 松下浩二
  フォア: V>15エキストラ
  バック: カールP1V

 ・笹尾 明日香選手(日本生命)

 ・吉本 はな選手

結果

男子優勝

 ・Chuang Chih-Yuan(荘智淵)選手(中華台北) 
  ブレード: 張継科Super ZLC
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス05

男子3位

 ・戸上 隼輔選手(明治大学) WR66 → WR49
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・田中 佑汰選手(愛知工業大) WR148
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス05

男子ダブルス優勝

 ・宇田 幸矢選手(明治大学) WR48 → WR31
  ブレード: 特注(ZLカーボンインナー)
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス80

 ・戸上 隼輔選手(明治大学) WR73 → WR66
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

女子優勝

 ・小塩 遥菜選手(JOCエリートアカデミー/星槎) WR243
  ブレード: 松下浩二
  フォア: V>15エキストラ
  バック: カールP1V

女子3位

 ・森 さくら選手(日本生命) WR114
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・笹尾 明日香選手(日本生命)

女子ダブルス優勝

 ・森 さくら選手(日本生命)
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・笹尾 明日香選手(日本生命)

卓球王国 2022年5月号 -その2-

 日付が前後してしまいましたが、5月号のピックアッププロダクトになります。(汗)申し訳ありません。(汗)。

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・Latika NK(ラティカNK)

 唐橋卓球別注のラティカになるそうです。ラティカといえば、Nittaku(ニッタク)の定番5枚合板ラケットで、佳純ベーシックをベースに、ブレードを少し大きくすることで、ブロックと攻撃の安定性を強化したモデルです。特に卓球王国さんでは、中国式ペンをおしていました。Latika(ラティカ)そのものはブレード面積が広いようですが、中国式のLatika NK Cはコンパクトで丸みのあるブレード形状で重心がグリップ側によることで振り抜きやすくなっているそうです。

Nittaku: https://www.nittaku.com/products/rackets/post-50

https://amzn.to/37QUNaW

・Tenacity Wood(テナシティウッド)
 ヤサカの最新ラケットは、守備用のラケットになります。テナシティとは、粘り強さという意味だそうです。グリップもシェーク、カット用シェーク、中国式と3タイプがラインナップしていて嬉しいですね。ブレード厚さは5.2 mmとまさに守備用といえる薄いラケットです。威力の物足りなさはあるかもしれませんが、粘りに粘っていくラケットになっているようです。取りこぼしの少ないラケットとして、またとにかくとにかく粘る選手へオススメだそうです。自分もこういった安定感のあるラケットも使ってみようかなと思ったりしてしまいます。

https://amzn.to/37Q9Kdl

2022年 TIBHAR卓球用具カタログ

TIBHAR

 TIBHAR(ティバー)さんは、今本当に熱いメーカーですね!昨年はヨルジッチ選手が張本選手に勝利し、今年は全日本選手権準優勝の松平健太選手が契約しました!卓球You tuberのわったさんやユージくんとも契約して、かなり注目のメーカーだと思います。katsuo000ブログでもTIBHARさんの用具レビューは伸びやすいです!新商品のハイビリッドK3も大注目ですね。既に貼っているので速くレビューしたいです!

TIBHARさんの電子カタログ: http://www.tibhar.jp/TIBHAR_2022catalog.pdf

2022年の新商品!

Hybrid K3(ハイブリッドK3)

「ヨルジッチ選手仕様のハイブリッドな粘着性テンション。驚きの回転力とスピードを実現した高性能ラバー」

 2021年世界選手権ヒューストン大会で競合を次々と倒して上位に進出したダルコ・ヨルジッチ選手。彼がフォア面に使用するのは粘着テンションの決定版と言われる「ハイブリッドK3」。「下回転のボールを打つ時や相手のボールをカウンターする時、このラバーは安定感があり、僕に自信を与えてくれる。」スポンジ硬度53度で強烈な摩擦力を備えている。

 既にラバーに貼ってみたのですが、ハイブリッドK1J同様に、割とテンションよりの粘着テンションラバーと感じています。ディグニクス09CやラクザZ系に近いラバーだと予想しながらの試打になると思います。早く試打したいです!

https://amzn.to/3vsN1gb

Darko Jorgic(ヨルジッチ)

 ダイニーマはアリレート系やアラミド系に近い柔らかい素材だそうです。試打してみないとわかりませんが、インナーALCに近いのではないかと想像します。

https://amzn.to/3F0oDWs

Fortino Pro DC Inside(フォーティノプロDCインサイド)

 ダイニーマ素材は、TIBHARさんのオリジナルな素材なので、上のヨルジッチモデルラケットよりも個人的にはこちらの方が使ってみたいです。ただブレード厚さ6.2 mmは少し厚いと感じますね。ドイツ製のラケットってやはり厚いものが多いですよね。ここは好みが分かれるところだと思います。 

アパレル

 アパレルに、わったさんやユージ君がいるのが、非常に好印象でした。androに加えTIBHARさんも日本での存在感が今後高まりそうですね!

レビュー Alnade Inner(アルネイドインナー)

説明

 YASAKA(ヤサカ)の人気ラケット、Alnade Inner(アルネイドインナー)をレビューさせていただきます。このラケットは、もともとは特注ラケットだったそうですね。ヤサカさんは特殊素材入りのラケットはあまり扱っておらず扱っていても、Butterfly(バタフライ)さんの売れ筋と言えるラケットに似たラケットをヤサカの値段で販売しているような感じです。そしてヤサカのAlnade(アルネイド)は、バタフライでいうところの売れ筋商品Viscaria(ビスカリア)やTimo Boll ALC(ティモボルALC)と類似のラケットとして販売されているラケットになるでしょう。この青いグリップのアルネイドは、やはりアウターポリアラミド(PA)カーボンで、ビスカリアなどに使用されるアリレートカーボン(ALC)に近い打球感と弾みがあります。この青のアルネイドは、ブレード厚さもビスカリアなどと同じで、値段は定価12,000円+税と安く、非常に売れ筋商品だと思います。
 ただ最近のトレンドは、アウターカーボンではなく、インナーカーボンですよね。バタフライでも張本智和モデルのインナーで特殊素材をALC、ザイロンカーボン(ZLC)、スーパーZLC(スーパーZLC)にしたものが販売されています。このようにインナーカーボンラケットでボールをしっかり掴み、どんな技術もソツなくこなすのがトレンドですよね。本ページでレビューするアルネイドインナーは文字通り、アルネイドのインナーバージョンなので、このようなインナーラケットが人気であるというトレンドから生まれたといえるでしょう。このグリップが赤いアルネイドインナーは卓球ナビでもレビュー数が多く、また卓球You tuber「ごぶりんず」さんのヤンマさんも使用していたラケットということで、話題性の高いラケットであるともいえるでしょう。

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レビューポイント

 個人的に気になる点として、以下3つが挙げられると思います。
  ① 同じヤサカのReinforce AC(リーンフォースAC)との違い。
  ② 他のインナーカーボンラケットとの違い。
  ③ 上板(表面板)に何を使っているのか。

この3点について可能な範囲で言及していきたいと思います。リーンフォースACはインナーカーボンラケットシリーズであるリーンフォースシリーズの中で、カーボンにPAカーボンを使用したラケットになります。リーンフォースシリーズは、販売価格9,000円 + 税と10,000円を切る値段と、今トレンドのインナーカーボンラケットということで、これまた人気のラケットシリーズです。その中でも明らかに今流行りのラケットを意識したといえるのがリーンフォースACになります。

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アルネイドインナーの特徴

リーンフォースACよりもおさまりが良い!

 リーンフォースACと比較すると打球感はほぼほぼ同じで、おさまりが良いというのがアルネイドインナーの違い・特徴だと感じました。これはブレード厚さがアルネイドインナーが5.8 mmに対し、リーンフォースACはHarimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)などと同じ、6.0 mmになります。結構飛距離が出るのがリーンフォースACの特徴で中陣からの打ち合いでも一般レベルなら十分に弾むのがリーンフォースACだと思います。実際アウターカーボンからリーンフォースACへ変えた際、そこまで違和感なく中陣で打ち合えると感じました。もちろん、中-後陣からの一発の速さは劣るところもありますが、飛距離は木材系ラケットと比べると十分出るので、十分ラリー勝負できると思います。
 アルネイドインナーは、打球感はほぼほぼリーンフォースACと同じように感じましたが、台上や前陣でのおさまりの良さがバツグンでした。これはやはりブレード厚さがリーンフォースACよりも薄いからでしょう。また6 mmを切るブレード厚さのため、リーンフォースACよりも明らかにしなりも感じられて回転もかけやすかいと感じました。このしなりは好みが分かれる部分かもしれませんが、自分はおさまりの良さと回転のかけやすさを強く感じたので好印象でした。陣からの威力、特にスピードはやはりさらに劣ると感じましたが、木材ラケットほど劣るわけではありませんので、この部分は、個人的には気にならない人の方が多いと思いました。

 リーンフォースACはスピン系テンションラバーだけではなくて、最近トレンドの粘着テンションともあわせやすく、また粘着テンションラバーの飛距離やスピードを補いやすいと思います。一方でアルネイドインナーは、おさまりが非常によいので、スピン系テンションラバー、最近多い硬度50°以上のハードなラバーとも相性抜群と感じました。リーンフォースACとアルネイドインナーの差は軽微ですが絶妙で、使い込むほど違いを感じるのではないかと思います。

振り抜きやすい!

 アルネイドインナーは、アルネイドと同様にブレード面積はレギュラーである157 × 150 mmになります。張本智和シリーズやNittaku(ニッタク)から販売された馬龍選手モデルのキョウヒョウ龍5はブレード面積がやや広い158 × 152 mmや158 × 150 mmになります。アルネイドインナーはレギュラーと呼ばれるブレード面積で、しかも平均ラケット重量も85 gと平均的なので、中学生やレディースでも非常に振り抜きやすいのが一つの特徴だと思います。これは個人的にも良い点だと思いました。どうしてもインナーラケットや木材ラケットで威力を出そうとするとラケット重量は重くなりがちですが、このアルネイドインナーは軽量かつしなりも強いので非常に振りやすいラケットでした。
 もちろん、軽量で振り抜きやすくてしなるラケットなので、その特徴はそのまま、相手のボールの影響を受けやすいとか、相手のボールに押されやすいという点であることも触れておきます。やはりブロックなどで少し気を遣う必要があるのがアルネイドインナーですね。相手の強度も全部カウンターや強打しにいくなら、アルネイドインナーの方がやりやすいかもしれません。

上板(表面板)はリンバ?

 正直、アルネイドのインナーバージョンということで、試打するまでは上板にコト材を使っているのではないかと思って購入しました。実際の試打では、全くコト材の硬さを感じなかったので、おそらく上板はリンバではないかと思います。上板にコト材を使っているラケットはニッタクさんのTornado King Power(トルネードキングパワー)になります。このトルネードキングパワーと比較するとアルネイドインナーは明らかに打球感が柔らかく安心感があったのでリンバだと確信してしまいました。
 トルネードキングパワーはインナーラケットであるにもかかわらず、アウターカーボンラケットのようなキレと威力のボールが打てる非常に優秀なラケットですね。上板にコトをもちいていて、打球感もかなり硬く、回転性能の高いラバーや粘着ラバーと相性がバツグンです。一方で最近のスピン系テンションラバーを使いこなすのはやや難しいとも感じました。廃盤ですが、まだ手に入るかもしれませんので、気になる方は是非検討してみてください。

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各技術レビュー

 試打時の組合せは、フォアにOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)、バックにDignics (ディグニクス05)になります。

フォアハンド系

軽打
 ボールを掴みますね。非常に回転をかけやすく、ボールを吸い付く感じもあって扱いにくいとは微塵も感じませんでした。弧線がやや高いと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 一発で打ち抜ける感じではなく、回転量で勝負しやすいと感じました。ボールはやはり弧線が強く想像以上に山なりになっていたと思います。

バックハンド系

軽打
 球をもって打ちやすいと感じました。ふり遅れはないのですが押されると感じましたね。

ブロック
 相手の回転の影響をうけやすく、また古いラバーを使ったためか、結構滑りました。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 リーンフォースAC > アルネイドインナー > 水谷隼ZLC

スピード
 張継科ALC > アルネイドインナー > Virtuoso+

2022/5/3~5/8 WTT Feeder Fremont

WTTフィーダーフリーモント!

 WTTの試合です。GWですが、出場者に休みはないです。でも休みだから、余裕もあって応援の視聴率は必ず上がるはず!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/6016
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2569

 有力な海外出場予定選手は、フォア表の巨人、Mattias Falck(マティアス ファルク、Sweden)選手、張本キラーのChuang Chih-Yuan(荘智淵、中華台北)選手らが出場です。荘智淵選手は日本人に強くて、大島選手もよくトーナメント1戦目で当たって負けてしまうイメージですね。既にベテランの域ですが、その強さは今年も顕在か、楽しみです。

日本の出場選手

男子

 ・宇田 幸矢選手(明治大学) WR48 → WR31
  ブレード: 特注(ZLカーボンインナー)
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス80

 ・戸上 隼輔選手(明治大学) WR73 → WR66
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・及川 瑞基選手(木下グループ) WR85
  ブレード: ビスカリアスーパーALC
  フォア: ディグニクス09C
  バック: ディグニクス05

 ・田中 佑汰選手(愛知工業大) WR122
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス05

 ・篠塚 大登選手(愛工大名電高) WR205
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス05

 ・横谷 晟選手(愛知工業大) WR419
  ブレード: コルベル?
  フォア: ディグニクス05
  バック: ?

女子

 ・森 さくら選手(日本生命)
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・小塩 遥菜選手(JOCエリートアカデミー/星槎)
  ブレード: 松下浩二
  フォア: V>15エキストラ
  バック: カールP1V

 ・笹尾 明日香選手(日本生命)

 ・吉本 はな選手

結果

 男女シングルスダブルスともに、日本が優勝ということで、嬉しいですね!次の試合も頑張ってください!

男子優勝

 ・篠塚 大登選手(愛工大名電高) WR205
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス05

男子ダブルス優勝

 ・宇田 幸矢選手(明治大学) WR48 → WR31
  ブレード: 特注(ZLカーボンインナー)
  フォア: ディグニクス05
  バック: ディグニクス80

 ・戸上 隼輔選手(明治大学) WR73 → WR66
  ブレード: 張継科ALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

女子優勝

 ・笹尾 明日香選手(日本生命)

女子ダブルス優勝

 ・森 さくら選手(日本生命)
  ブレード: インナーフォースレイヤーALC
  フォア: テナジー05ハード
  バック: テナジー05

 ・笹尾 明日香選手(日本生命)

雑感 2022/4/27

↑ 娘用のピンクラバーです。

娘と卓球 目線って大事!

 最近娘と卓球をしに行くのですが、もって15分でした。2週間ぶりくらいに、懲りずに娘にラケットを持たせて卓球をさせました。この日、何も考えず、小さい子供用の台を見つけたので台を使わせ、目線を変えて卓球をさせてみました。すると、まずボールが良くあたるようになりました。本人もコントロールして打てている部分もあるようでした。(まだラリーできるレベルではないですが。汗)

 楽しいか聞いてみると、少し低い声で「楽しい」と小声で言っていました。この日はなんと25分くらい打てたでしょうか。本人も楽しそうにしていました。もちろんそれでも30分くらいすると飽きてきていたと思います。

 目線の大切さを知った一日でした。小さい子はまずは目線から、そして環境から整えた方がいいのかもしれません。

卓球王国 2022年5月号 -その1-

ラケット最旬トレンド

 春-夏は新作用具が出るのもあって、用具特集が多くkatsuo000はとても楽しみにしています。4月号の特集について、少し触れていきたいと思います。

近年のラケットのトレンドは?

A. 主流は「バランス型」特殊素材

 つまりバタフライさんのラケットでいうところの、ビスカリアや張本智和インナーフォースALCなどが挙げられるということでしょう。水谷隼選手の時代は弾みを求める選手が多かった印象ですが、今はテクニックで補うのではなく何でもできる必要があるため、バランスの良いラケットがトレンドになってきているのだと思います。

特殊素材の分類

 バタフライのALCは衝撃を「吸収して」球持ちを与えるタイプ、バタフライのZLCは「しなって」球持ちを与えるタイプ、だそうです。ALCは確かに思ったより板厚が厚いと感じるものが多くて、思い切り厚く打っても7枚合板らしいパワーを伝えやすいイメージです。ZLCは確かに硬く、よりブレード厚さを薄くしてイメージとしては5枚合板のようなしなりを感じやすいラケットが多いイメージです。そして各メーカーの特殊素材を分類してくれています。これは有料級の情報だと思います!

・主なA系特殊素材(衝撃を吸収して球持ちを感じさせる)
 アリレートカーボン(ALC)
 アラミドカーボン(PA)
 PAカーボン(PA)
 アクシリウムカーボン
 ケプラーカーボン
 ダイニーマ

・主なZ系特殊素材(しなりで球持ちを感じさせる)
 ザイロンカーボン(ZLC)
 ゼフィリウムカーボン
 Zカーボン
 Vカーボン
 CFZファイバー
 PBカーボン

驚きなのが、ゼフィリウムカーボン、Zカーボン、VカーボンがしなりのZ系特殊素材だということですね。Zカーボンは、ZX-GEARシリーズに採用されていて、ゼクシオンという繊維を使用しています。ゼクシオンで調べていくと、どちらかというとアリレート繊維に近い化学構造式にいきついたのですが、Z系のようですね。結構ブレード厚さの厚いラケットがVICTASさんには多く、バタフライとはやはり設計指針や方向性が違うのかもしれません。ZX-GEARシリーズは少し気になっていたので、ZX-GEAR Inあたりが欲しい。

・進化したバランス型特殊素材
 2022年登場の、Super ALC(スーパーALC)、XIOM(エクシオン)のTMX、Joola(ヨーラ)さんのX3などではないかと思います。Super ALCはALCよりも密度を高めて弾ませた特殊素材ですね。TMXはアクシリウムとセフィリウムとカーボンの3つの繊維を編み込んだものです。ヨーラのX3もPBO-CとカーボンとALCの3つを編み込んだものになっていますね。続々と進化した特殊繊維も増えていきそうです。

その他 基本的な話

・板厚(ブレードの厚さ)
 反発力の目安について記載されていましたので、ご参考ください。
 特殊素材ラケット: 5 mm台後半が多く程よい弾みで人気
 木材ラケット
  5 mm台: コントロール重視
  6 mm台: 中間的な弾み
  6 mm台後半: 特殊素材に準ずる弾み

・ブレードサイズ
 標準的なサイズが 縦157 mm×横150 mm。
 これより大きくなると、スイートエリアが広くなるものの、重くなって空気抵抗も大きくなって操作性も低下する。キッズ用に標準サイズよりも小さいスイートエリアのラケットも存在する。

・平均重量
 80 g台が標準。7枚合板などでは、90 gになるものも。また逆にキッズ用は70 g台のもの多数。

・グリップ種類と形状
 最近のトレンドは、ほぼフレア一択と言っていいはず。トップ選手はほぼフレアを使用していてストレートがたまにいる程度。ラケットによってはフレアしかないラケットもあるほど、フレアが主流となっている。katsuo000も昔はストレートが好みでしたが最近はフレアをよく使うようになりました。

卓球王国 2022年6月号 -その1-

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・36.5 ALXi(36.5 ALXi)
 XIOMのインナーラケットですね。今年XIOMはインナーラケットが拡充されました。アクシリウムカーボンは弾むのか弾まないのか、いまいち使ったことがないのでわからない部分が多いです。一応、世間的にはアリレートカーボン系の素材っぽいのですが、XIOM(エクシオン)のアイスクリームAZXやアイスクシームAZX iなどでは、ゼファリウムカーボンの方が弾む、という人もいたりいなかったり。アウターラケットで試打すればわかるとは思いますが。。。
 なぜ上記のことが気になるのか、というと36.5 ALXという既に販売されているアウターラケットは、ブレード厚さが5.7 mm、今回発売の36.5 ALX iは5.7 mmです。バタフライのアリレートカーボン(ALC)採用のラケットで比較すると、ビスカリア(アウターALC)は5.8 mm、張本智和インナーフォースALC(インナーALC)は6.0 mmとXIOMの36.5 ALXシリーズの方はどちらも、5.7 mmで薄いんですよね。これはALXがALCより弾むから、薄いのか、弾みは同じ程度で、しなりや球持ちを持たせるために薄いのか、ここらへんが気になります。ずっと気になっていたので、アイスクリームAXZあたりで、そのあたりを検証したいですね。

https://amzn.to/38kgxMc

・V>20 Double Extra(V>20ダブルエキストラ)
 待望のVICTASの新作ラバーですね。評判もいいみたいでイメージはカウンターのしやすいテナジー05かテナジー05ハードのイメージですね。岸川聖也コーチのプロデュースということで、話題づくりも上手だと思います。自分も気になるラバーとして試打したい一枚です。

https://amzn.to/3KbbsTm

・Tenamu(テナム)
 先日のjuic(ジュイック)の新作で少しふれた、テナムがピックアップされていました。これは驚きです。さすが卓球王国さんですね。上板に竹材を使用したもので、平均重量74 gと一般的なラケットの80 gと比較すると5 g以上軽いですね。オールラウンド用ということで、ラケットそのものは扱いやすいラケットなのでしょうが、上板の竹材に強い個性のある、まさにjuicらしい商品だと思います。

Review Rakza Z Extra Hard

Explanation

Review Rakza Z Extra Hard. This rubber is YASAKA’s high-end rubber for a long time, and it will be an adhesive tension rubber! At the timing when Butterfly released the latest adhesive tension rubber, Dignics 09C, in 2020, this Rakza Z was released so that Yasaka would also chase after it. There are two types of hardness, Rakza Z, which is about 50 °, and Rakza Z extra hard, which is one or two of the hardest rubbers in Yasaka. This page reviews Rakza Z Extra Hard. The user of this rubber will be Fumiya Igarashi, who joined TT Saitama after graduating from Waseda University, and recently Takuya Jin, a signboard player of Yasaka. It seems that You Tuber and Goblin’s Yanma are also using it.

Speaking of Yasaka’s contract players, Takuya Kami, who won second place in the All Japan Championship in 2014, Mattias Falck (Sweden), who won second place in the 2019 World Championship, and Ma Lin, who won the World Cup four times as an advisor and won the Athens Olympics. (Marin, China) The players are famous. There are also many contract players from Waseda University, including Fumiya Igarashi, who won the Kanto Student Championship, Asuka Sasao, who won the Junior Division of the All Japan Championship, and Yuko Kato, who won the second place in the Kanto Student Championship. In addition, there are many sharp contract players with Aida Satoshi who is active until TT Saitama with a different back cut man. God is a player who continues to use Rakza 7, Rakza X, Rising Dragon (Shoryu), Rakza Z extra hard and Yasaka’s high-end rubber in order, including when he was a student. Not only top players but also amateur players use Rakza 7, Rakza X, and Shoryu, and I think they are very famous rubbers. Rakza Z is likely to spread in no time.

The Rakza series is a very proven series, and in the olden days, the god player mentioned earlier used Rakza 7 when he won the All Japan Student Championship and Rakza X when he won the All Japan Championship runner-up. Also, in recent years, Meiji University’s Tezuka Kouma, who is a heterogeneous player who makes heavy use of smash, used Rakuza X when he won the championship, and Yoshiyama Ryoichi of Aiko Daimeiden used Rakza X and Rakza 7 when he won the 2022 All Japan Junior Championship. I am. It is not a minor rubber, but a rubber series that even top players can get enough results!

Rakza series

The Rakza series is YASAKA’s signature tension rubber series. All Rakza rubbers are Hybrid Energy type rubbers, which are “combined with the high grip and spin performance of high elasticity and high friction rubber, the high repulsion of tension rubber and the refreshing shot feeling”.

Similar to Butterfly’s Tenergy and Dignics series, the image of the hitting trajectory is posted on the YASAKA homepage and pamphlets. The rubber with the highest arc is the Rakza Z, which was sold in the spring of 2020. This is followed by Rakza X, Rakza 7 and Rakza 9. I think you can think of it as follows when it is compatible with the Dignics series.
Rakza Z ⇄ Dignics 09C
Rakza X ⇄ Dignics 05
Rakza 7 ⇄ Dignics 80
Rakza 9 ⇄ Dignics 64
The Rakza Z, which will be released in the spring of 2020, is an adhesive rubber, and it will be in the same classification as the Dignics 09C released at the same timing. Is this a coincidence, isn’t it?

If you explain the Rakza series in detail, there are four types of Rakza rubber, each of which is different in detail. There are two types of Rakza Z, Rakza Z and Rakza Z Extra Hard. Rakza X uses Non Slip Sheet (NSS) technology and is said to have a high grip that sets it apart from other Rakza. In terms of performance values, the amount of rotation is higher for Rakza 7 next to Rakza Z. And the fastest in the series is Rakza 9. Soft sponge is sold in two types, Rakza X and Rakza 7. The rubber series, which is very popular even though it has different parts in such small parts, is the Rakza series.
The Rakza Z EH to be reviewed this time is a Dignics 09C type rubber among the butterfly rubbers, so I would like to confirm the performance of the Rakza Z EH as an adhesive tension rubber.

Performance of Rakza Z Extra Hard

Coincidentally, when the performance values are quantified and compared, the Rakza Z EH is in the same position as the Rakza 7 software. Of course, reflecting the hardness, it can be said that Rakza Z EH is the rubber with the highest spin value. On the other hand, although it is faster than Shoryu, you can see that Rakza Z EH is faster than Rakza 7 and Rakza X. This area can be said to be a characteristic of adhesive rubber.

The Rakza Z Extra Hard is quite heavy, but the hardness is as hard as Tenergy 05 (from the result of the shore c sheet). However, YASAKA’s rubber does not have a good hardness, so it is Rakza Z Extra Hard that feels as hard as Dignics 09C.
Also, the characteristic is the difference between the seat side and the sponge side of shore a. In short, you can see that the seat side is softer and the sponge side is harder is Rakza Z. It seems that the theory is that the seat side of rubber called Dignics 09C and spin type tension rubber is hard and the sponge side is soft, but the sponge is hard and the sheet is soft for Rakza Z and Chinese leopard. It may be a feature. The soft seat gives the impression that the quality of the loop drive is easy to improve, so you can expect the goodness of the loop drive from the Rakza Z Extra Hard!

Rakza Z Extra Hard Sticking and Weight

It’s a little confusing, but the Rakza Z Extra Hard sponge is a sponge with a lot of air bubbles. The amount of bubbles is like a spin tension rubber. (The black sponge is Omega VII China Ying.) Bubbles can be confirmed in Dignics 09C, but the bubbles are quite fine. Also, Hurricane is a sponge with almost no bubbles. I felt that this area was likely to appear as a difference in rubber.

The pasted racket will be Hurricane 301. It’s an inner racket. After all, the adhesive tension made in Germany bounces as a whole, so I think that inner carbon is the best if you want to taste it. Or if it’s Rakza Z Extra Hard, is it wood plywood like Yasaka’s contract player? I highly recommend the 7-plywood Ma Lin Extra Special.
Also, the adhesive feeling is stronger than that of Dignics 09C and the adhesive tension rubber made in Germany. I felt that it was the same as Shoryu, or a little weaker than Rakza Z Extra Hard. While the Dignics 09C and recent German-made adhesive tension sheets do not seem to be adhesive at all, I was happy as an adhesive user to feel the strong adhesiveness of Rakza Z Extra Hard.

Rakza Z Extra Hard
"Equipped with a hard sponge for more powerful attacks"
    By combining an adhesive top sheet with excellent rotational power of Rakza Z with a harder sponge, it is possible to create higher power. Even when hitting a ball with a strong impact, it accurately conveys to the ball without losing energy. It is a rubber for hard hitters that can perform power play that satisfies top players.
 Hybrid Energy
・Speed:11-
・Spin:14+
・Sponge Thickness: Extra thick
・Sponge stiffness:52〜57°
・5,500 yen + tax
・77 g (before cut) → 55 g (after cut)

Features of Rakza Z Extra Hard

Good adhesiveness and good tension! And Rakza Z Extra Hard is easy to handle!

Although the weight of Rakza Z Extra Hard is heavy, I felt that it was easy to handle because it was a rubber that added the good points of adhesive rubber and the good points of spin type tension rubber! Like an adhesive rubber, the front team felt that it was easy to rotate and overwrite. I felt that overwriting push and stop could be easily made high quality, and loop drive was easy to make low rather than the amount of rotation, and I felt that this was also high quality. On the other hand, the feeling of running from the middle team was quite strong, and I did not feel the deceleration as in the adhesive rubber. It was an adhesive tension rubber that put together the good points of adhesive and spin tension rubber.
Also, as a feature, there are many bubbles in the sponge and the hardness is around 55 °, so it is easier to handle than the recent 60 ° class adhesive tension rubber (Blue Grip C1 (Blue Grip C1), Omega VII China shadow, etc.). Was outstanding. I felt that the pointer of this rubber was not to compete with Chinese-made adhesive rubber such as leopard, but rather to try to get the best of adhesive rubber and tension rubber. Among them, I think that it is a rubber that makes the sponge hardness harder and makes it easier for the goodness of the adhesive rubber to come out. I think it’s a differentiated rubber in a very good way.

The sponge is hard and easy to counter drive!

The sheet is a softer rubber, but since the sponge hardness is hard in the first place, I felt that it was not easily affected by the amount of rotation of the other party. Also, although the bite is good, the flight distance is not so easy to get out, so I felt that it was very easy to counter drive. I think this rubber is a good point. It may depend on my skill, but it is Rhyzen ZGR that I felt that the counter drive fits well with the same hardness. I felt that the Rhyzen ZGR was less sticky and could be hit with an image close to spin tension, but in both cases the counter drive was a fairly easy rubber. Personally, I felt that Rakza Z Extra Hard would be better for the fore, and Rhyzen ZGR would be better for the back. I think that the counter drive fits well if Shoryu can do the same, but the Shoryu I purchased is a fairly light individual and easy to use, but I got the impression that the rubber itself seems to be defeated by the hard plastic ball. rice field. I think the Rakza Z Extra Hard is more suitable for the current plastic ball.

If you bite it firmly, you can hit a heavy drive that seems to be an adhesive rubber!

Although it will be a comparison with the Rhyzen ZGR, the Rakza Z Extra Hard was a rubber that you can feel that a very sticky ball is coming out when you hit the drive with all one’s might. I felt this part was very good. On the other hand, the Rhyzen ZGR seemed to be able to produce a ball that seems to be an adhesive rubber, but the shot feeling was similar to that of a spin-type tension rubber, so I felt that there was a strong gap between the shot feeling and the image of the ball. I feel that my tastes are different around here. In any case, I felt that I could hit a heavy drive like an adhesive rubber only after biting it quite strongly, so it is recommended to use Rakza Z Extra Hard in the foreground.

Review Each Technics

Forehand

Light hit
There is no discomfort.

Drive on long balls and rallies
It will bounce. I don’t think it feels strange to switch from spin tension rubber. However, it is also a heavy rubber, so you may need to be careful about that. The Hurricane 301 is also a heavy racket, but I felt it was easy to handle, so I felt the ease of handling the Rakza Z Extra Hard.

Drive with open face
As with Rakza Z Extra Hard and other adhesive tension rubbers, it is better to open the surface and hit it before spinning the ball. Even if you don’t open the surface to that extent, Rakza Z can be used like a spin-type tension rubber. I think it’s a good point that the ball goes.

Top spin (loop) drive against back spin
This was good. I felt that it was easy to control even if the hitting point was lowered or attracted because the bite was good. The amount of rotation may be lower by that amount.

Speed drive against back spin
It was easy to do. Perhaps it was easier to get speed than other adhesive tension rubbers and I felt that it had a feeling of running.

Curve / shoot drice
I felt that the way of turning was a little weak because of the speed.

Block
It was easy to do. I felt that I could hold the ball because the entire rubber had a good bite.

Counter drive
It was a rubber that was easy to counter. Above all, I like how it fits nicely.

Stop / push
I felt it would stop firmly. It was good to be able to cut it firmly.

Serve
It was a good impression that I was able to rotate it firmly. You can cut it! It’s a little easy to bounce, so I was worried about that, but once I got used to it, I felt that I could produce a well-cut serve.

Backhand

Light hit
It’s a little hard.

Drive on long balls and rallies
It’s not bad, but it’s a little difficult. I felt that it was difficult to reach the full potential of rubber with my own skill. Of course, since it is a rubber with a ball, it may not be impossible to handle it, but I strongly felt that I lacked skill.

Stop / push
It was easy to stop. It was easy to cut. Because the sheet is sticky, I felt it was easier to cut than the Rhyzen ZGR.

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Spin amount
 Dignics 09C > Rakza Z Extra Hrd > Tenergy 05

Speed
 Dignics 05 > Rakza Z Extra Hard > DNA Dragon Grip

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