雑感2020/08/06

本職ラバーとして残りそうなラバーは…

 バックにDignics 05(ディグニクス05)を本気で考えてます。かなり難しいラバーですが使いこなせれば、そのポテンシャルは最も高いと感じるラバーがディグニクス05ですね。次の候補がV>15 ExtraとRasanter R53(ラザンターR53)になります。安定感を求めるとRasanter R48(ラザンターR48)ですが、少しでも攻撃性をバックでも求めるとR53かな。。。

 意外に難しいのがフォアです。現在の候補は、フォアもディグニクス05か、R53か粘着ラバーですね。粘着ラバーはどうしても下がった時の威力不足と失速を感じて、失速があるのでディグニクス05にしていました。R53も面白いですがフォアで使うとなると、回転量は申し分ないですが、もう少し攻撃的な性能か、ディグニクス球のカウンタードライブ性能が欲しくなってしまいます。それがありそうなのが、結局粘着ラバーになりますね。Dignics 09C(ディグニクス09C)は使ってみましたが、台上で食い込みすぎて弾むと感じたのは残念でした。粘着ラバーを一通り試してみようと思ってます。Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)あたりが結構期待なのですが。。。
 結局両面ディグニクス05に落ち着きそうです。ディグニクスも回転をかけに行くと回転が、スピードを出しに行くと、スピードが、とはっきり差が出てしまって困っています。回転とスピードの両立が難しいと感じるラバーですね。ただ、全てのやりたいこと(相手がミスするほどのトップスピンのループドライブ、後陣からでも盛り返せるラバーの反発力、前陣ややミート気味のカウンタードライブ、相手の回転に影響されにくいシートの硬さ、切れて止まるストップやツッツキのできる台上の操作性、などなど)に対してある程度以上の合格点、または満点を出してくるのがディグニクス05ですね。このラバーは本当に凄いですね。ということでメイン用具に関する雑感でした。

雑感2020/08/05

ドイツ製ラバー、テナジーっぽいラバーが多い!

 Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)、Blue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)、Rasanter R48(ラザンターR48)、Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)と、ここら辺のラバーはどこかテナジーらしさを感じるラバーだと感じました。もちろんテナジーとは明らかに別物のラバーですが。。。
 自分が使うならR48かな。やはりテナジー以外でテナジーらしさを求めるならコスパも求めたいので。ここら辺は好みだと思います。あとドイツ製のテナジーっぽいラバーはことごとく、テナジー80っぽいですね。スピードと飛距離が出やすい分、回転をかけたり、ループドライブ時に少し球持ちを感じづらい。でもシートがしっかりしているので、回転がかからないわけではない。こういう感じのラバーが多いと感じてます。ガツっと回転がかけやすくてかかるラバーは意外とないかもしれませんね。
 ドイツラバーの次はメイドインジャパンのミズノのQシリーズを打つつもりです。こちらもテナジーを意識したラバーだと思うので楽しみですね。

katsuo000的トップ選手の用具を低価格のもので代替してみた!④

トップ選手の用具は高い!

 言わずもがなですが、高いですよね。本日は、一部のトップ選手たちが使うアウター特殊素材カーボンに着目して、提案させていただきます。

トップ選手の用具に近い、安い用具を探せ! ④

水谷隼選手

水谷隼選手の使用用具
ラケット: Mizutani Jun ZLC(水谷隼 ZLC)
フォア: Dignics 80(ディグニクス80)
バック: Dignics 80(ディグニクス80)

 水谷隼選手の使用用具、ディグニクス80に近いラバーは以前、Dignics 05(ディグニクス05)に近い打球感のラバーとして紹介させてもらったTIBHAR(ティバー)のEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)になりますね。

Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S) / TIBHAR(ティバー)
 回転系テンション OFF+
・Sponge Thickness:1.7/1.9/2.1 mm
・Speed:125
・Spin:120
・Control:80
・Sponge硬度:45.7-47.7°
・6,000円 + 税
・74 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_evolution_mx_s/

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 やはり回転性能は、見劣りするかもしれませんが、打球感は近いと思います。

Mizutani Jun ZLCに近いラケット

 水谷隼ZLCは次のようなスペックになります。

Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC) / Butterfly(バタフライ)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.7 mm
・ラケットタイプ: アウターZLC、ZLC+5枚合板
・価格: 25,000円 + 税

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_mizutanijun_zlc/

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 水谷隼選手のラケットはアウターにZLCを配したラケットになります。アウターにZLCを配したラケットはTimo Boll ZLC(ティモボルZLC)やZhang Jike ZLC(張継科ZLC)がバタフライから同じく販売されていますが、ティモボルZLCや張継科ZLCと、水谷隼ZLCは少し異なります。異なる点は大きくは2点で板厚が5.7 mmと水谷隼ZLCの方が厚く、また上板にはKoto(コト)材ではなくLimba(リンバ)材がもちいられているのが水谷隼ZLCとなります。

Timo Boll ZLC/Zhang Jike ZLCとMizutani Jun ZLCの違い
・板厚 5.5 mm → 5.7 mm
・上板Koto → Limba

 過去に水谷隼ZLCをメインで使っていたのでkatsuo000の感じる違いに少し触れておきますね。水谷隼ZLCの方が、板厚が0.2 mm厚い分飛距離とスピードが出やすいと感じました。また、上板にリンバをもちいている分、球持ちを感じやすく柔らかいと感じる打球感です。特にバックハンドで球持ちを強く感じやすいのが水谷隼ZLCだと思います。

 実は、アウターALC系ラケットにおいても類似の関係が存在します。そのラケットがFreitas ALC(フレイタスALC)になります。フレイタスALCはTimo Boll ALC/Zhang Jike ALC(ティモボルALC/張継科ALC)の5.8 mmと比べて0.2 mm厚い6.0 mmで、使ったことはありませんが上板にリンバをもちいたラケットだそうです。引退後、再度現役にカムバックしたロビングとバックハンドに定評のあるデンマークのMaze Michael(メイス)選手の名前を冠したラケット、Maze(メイス)というラケットもアウターにALCを配してほぼ同じような構成だったそうです。ちなみに水谷隼選手が学生時代に使用していたラケットはメイスになりますね。類似で安いラケットは、まずは先ほど挙がった、フレイタスALCですね。

Freitas ALC(フレイタスALC) / Butterfly(バタフライ)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 6.0 mm
・ラケットタイプ: アウターALC、ALC+5枚合板
・価格: 18,000円 + 税

 上板が柔らかく、より球を持ちやすいラケットになっていると思います。また板厚もビスカリアや張継科ALCなどよりも0.2 mm厚いので、飛距離が出やすくスピードドライブが出しやすいと思いますね。近年ではトップ選手でこのタイプのラケットの使用者は多くはないですが、選択できることは嬉しいことなので是非廃盤にはならないでほしいですね。

ZeleBRO PBO-C(ゼレブロPBO-C) / Joola(ヨーラ)
・ブレード面積: 157× 151 mm
・板厚: 5.7 mm
・ラケットタイプ: アウターPBO-C、+5枚合板
・価格: 24,000円 + 税

 マイナーなラケットで、自分も触ったことないのですが、Joola(ヨーラ)のラケットになりますね。バタフライのZLCとほぼ同じとされる素材として、PBO-Cをアウターに配したラケットになります。上板にもちいている木材は調査中になりますが、卓球王国さんでも試打紹介されるラケットですので、悪いラケットではないと思いますね。

最後に

 今回はアウターZLCにフォーカスしました。そこまで数は多くないのですが個人的には名作のラケットの1つだと思います。プレイに個性を求めるのであれば、アウターALCよりもアウターZLC系ラケットだと思います。ご参考ください。

雑感2020/08/03

ブルーシリーズの感想

 DONIC(ドニック)さんのBlueラバーをある程度触りました。完全に試打できたわけではないですが、katsu000が好きなのはBlue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)ですね。他のターボと冠したBlue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)やBlue Storm Z1 Turbo(ブルーファイヤZ1ターボ)と比較しても明らかにハードで回転系のラバーでした。自分はもう社会人で、湯水が如くラバーを試打しているので、コスパのことはあまり気にしないのですが、コスパを気にするなら、全てありのラバーだと思います。Tenergy 05(テナジー05)かTenegy 05 Hard(テナジー05ハード)からコスパで変更するなら、katsuo000としてはM1ターボを推しますね。バックにはZ1ターボかJP01ターボを推します。より安定感が欲しいならJP01ターボで、スピードが欲しいならZ1ターボというイメージです。
 片面のペンドラの方には正直オススメはできないと感じました。ギリギリM1ターボが良いと思いますが、Z1ターボ、JP01ターボ、ともに少し回転量に不満を感じると思います。回転は卓球において重要な要素なので、ラリータイプでないと正直捨てられないと想像するので、片面の方にはオススメは少し難しいと感じた次第です。
 あと、個性的な性能もあまり感じませんでした。そういう意味で個性的な性能が際立っていて安いと感じたコスパが良いラバーはやはりR53ですね。あのラバーは本当にいいですね。あの性能を引き出せるだけのバックハンドの技術があれば、バックにR53を貼りたい。ブルーシリーズのラバーはブルーシリーズを比較していくと個性を感じますが、無二でこのラバーでないとダメ!と言えるような確かな性能は感じづらいと感じました。あえていうならラリー志向が強いと感じました。威力よりもラリーが少しでも長く続いて卓球を楽しめる用具だと思います。考え方としてはありだと思いますね!というかそういう視点での用具選びを今後検討したいと考えているところです。

 ということでブルーシリーズの雑感でした。

katsuo000的トップ選手の用具を低価格のもので代替してみた!③

トップ選手の用具は高い!

 言わずもがなですが、高いですよね。本日は、トップ選手たちが愛用するラケットで最も多いと言われるAryrate Carbon(アリレートカーボン、ALC)に着目して、提案させていただきます。

トップ選手の用具に近い、安い用具を探せ! ③

Timo Boll(ティモ・ボル)選手

ティモボル選手の使用用具
ラケット: Timo Boll ALC(ティモボル ALC)
フォア: Dignics 09C(ディグニクス09C)
バック: Dignics 09C(ディグニクス09C)

 ティモボル選手の使用用具、ディグニクス09Cに近いラバーは正直2020年7月時点でないと感じているので、ティモボルALCと近いラケットを挙げさせていただきます。

Timo Boll ALCに近いラケット

 ティモボルALCは次のようなスペックになります。

Timo Boll ALC(ティモボルALC) / Butterfly(バタフライ)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.8 mm
・ラケットタイプ: アウターALC、ALC+5枚合板
・価格: 18,000円 + 税
https://amzn.to/2D83kXm

 名作と言われる、アウターにALCを配した板薄系のラケットになりますね。類似のバタフライのラケットをまずは挙げさせていただきますね。決して安くはないです。

Zhang Jike ALC(張継科ALC) / Butterfly(バタフライ)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.8 mm
・ラケットタイプ: アウターALC、ALC+5枚合板
・価格: 18,000円 + 税
https://amzn.to/2Exjytt

 見比べるとわかるように、板厚やラケットタイプ、価格までティモボルALCと張継科ALCは同じになります。何が違うのか、一発でわかるのはデザインですね。また選手にとって大きく差が出る違いはグリップにあります。後述します。

Lin Gaoyuan ALC(林高遠ALC) / Butterfly(バタフライ)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.8 mm
・ラケットタイプ: アウターALC、ALC+5枚合板
・価格: 18,000円 + 税
https://amzn.to/3k3V23F

 林高遠ALCもほぼ同じですね。2020年ベストギアオブザイヤーのシェークハンド部門グランプリになります。おそらく、林高遠ALCは張継科ALCに相当近いと思うのですが違いは調査中になります。

Viscaria(ビスカリア) / Butterfly(バタフライ)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.8 mm
・ラケットタイプ: アウターALC、ALC+5枚合板
・価格: 25,000円 + 税
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 あまりの人気のために、廃盤となっていたのに再販となったのがビスカリアになります。過去の販売価格は10,000円+税なのになぜ、2.5倍も高騰したのか汗。非常に名作でトップ選手が未だに愛用しているため、これからも人気が続くと思われます。

 基本的には、ほぼどのラケットもラケットブレードの構成は同じと言えるでしょう。異なるのはおそらく、グリップ部分のデザインや形、そして内部構造だと思われます。下記に代表的なシリーズの特徴を挙げさせていただきます。

ティモボルシリーズの特徴
・グリップが空洞で先端重心 → 威力が出しやすい!
・角ばったグリップ

張継科シリーズの特徴
・グリップが詰まっていてグリップ側重心 → ブロックや切り返しがやりやすい!
・丸いグリップ

 上記のように、非常に細かい感覚的な部分なのですが、違いが生じるので、トップ選手たちはメーカー側に変更をお願いしていると言えますね。我々のような一般ユーザーは、アウターALC系のラケットを購入すると決めたのであれば、デザインで決めて良いと考えます。自分は張継科モデルを使っているので、張継科ALCがスムーズに移行しやすいと思いますが、ビスカリアと林高遠ALCも少し気になりますね。ティモボルALCは持っていませんが、Timo Boll Spirit(ティモボルスピリット、現在は廃盤。ほぼティモボルALCと同じ。)は持っていて、だいたいどのようなラケットかわかっているので、ティモボルALCはそこまで欲しいラケットではありません。でもバタフライさんで買うとハズレはないですが、高いです汗。これだけ人気のラケットブレードですので、もちろん各メーカー、同じようなブレードタイプのラケットを販売しております。

Tornado King Speed(トルネードキングスピード) / Nittaku(ニッタク)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.7 mm
・ラケットタイプ: アウターケブラーカーボン、+5枚合板
・価格: 18,000円 + 税
https://amzn.to/2PsQQwl

 ニッタクさんのトルネードキングシリーズは、Double Happiness Shanghai(DHS)のラケット、キョウヒョウ王シリーズを意識したモデルと聞いたことがあります。Tornado King Power(トルネードキングパワー)は同じような名前ですが、インナーになりますし、Tornado Kinng(トルネードキング)は5枚合板になりますので、お間違えのないようにしてください。トルネードキングスピードは板厚5.7 mmと少し板薄でフォアに粘着ラバーを使うことを考えるのであれば、バタフライのラケットよりも相性が良いと思います。高いですけど欲しいですね。

 Flyatt Carbon Pro(フライアットカーボンプロ) / Nittaku(ニッタク)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.8 mm
・ラケットタイプ: アウターケブラーカーボン、+5枚合板
・価格: 8,800円 + 税
https://amzn.to/2DdeLgq

 いきなり本命のコスパラケットが登場しました。フライアットカーボンプロはまさにティモボルALCと類似のラケットで値段が半額以下のラケットになりますね。ALCに似た特殊素材としてニッタクではケブラーカーボンを使用しています。ALCではないから使わない、と考えずに手に取ってみても良いと思います。

 Alnade(アルネイド) / Yasaka(ヤサカ)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.8 mm
・ラケットタイプ: アウターアラミドカーボン、+5枚合板
・価格: 12,000円 + 税
https://amzn.to/3k67HmK

 ヤサカさんの本名はアルネイドになります。1万円を超えますが、完全にティモボルALCを意識したラケットになります。他のメーカーでもALCではなくアラミドカーボンを採用したラケットは多いですが、アラミドカーボンはALCとほぼ同じと考えても良いと思います。

 Stradivarius(ストラディバリウス) / XIOM(エクシオン)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 5.7 mm
・ラケットタイプ: アウターアラミドカーボン、+5枚合板
・価格: 9,000円 + 税
https://amzn.to/2DtT4c4

 こちらもかなり本名のコスパラケットになりますね。認知度が増えてきたエクシオンですが、ラケットはあまり使用者がいない印象です。名前からわかるように、未だに人気の素材構成であるティモボルALCやビスカリアのようなラケットを完成したものとみなして、バイオリンのストラディバリウスから名前を冠したと思われます。正直katsuo000は欲しいし買うことを考えておりますね苦笑。ティモボルALCよりも板厚が5.7 mmと0.1 mm薄いのが非常に好印象です。欲しいですね。

 Esprit(エスプリ) / DONIC(ドニック)
・ブレード面積: 160× 152 mm
・板厚: 6.0 mm
・ラケットタイプ: アウターアラミドカーボン、+5枚合板
・価格: 6,800円 + 税

 Baum Esprit(バウムエスプリ)という名前でしたが、2020年ではバウムが取れたようです。ドイツのバウム選手のモデルになりますね。板厚は6.0 mmでラケットも縦長になっているのが特徴です。こちらも安いですね!

 Original True Carbon(オリジナルトゥルーカーボン) / DONIC(ドニック)
・ブレード面積: 157× 152 mm
・板厚: 5.5mm
・ラケットタイプ: アウターアラミドカーボン、+5枚合板
・価格: 15,000円 + 税

 こちらはOvtcharov True Carbon(オフチャロフトゥルーカーボン)でした。オフチャロフ選手がバタフライと契約になりましたので名前が変更しました。まだショップでは旧名の方が多いと思います。5.5 mmとかなり板薄で値段は少し高いですが、気になって欲しい一本になります汗。

最後に

 いかがでしたでしょうか。コスパだけを求めるならおすすめはストラディバリウスですね。少し余裕があるなら、トルネードキングスピードかオフチャロフトゥルーカーボンをオススメしたいです。今後katsuo000も遠い未来ですがストラディバリウスは購入してみて試打したいと考えています。是非みなさんも検討してみてはいかがでしょうか。

レビュー Tenergy 05(テナジー05)

説明

 今や全てのラバーの世界標準:World Standardである、Tenegy 05(テナジー05)。テナジー05を超えるラバーとしてButterfly(バタフライ)からDignics(ディグニクス)シリーズが販売された現在でも、テナジー05の存在感は確かなものがあります。それはトップ選手やバタフライと契約する選手が未だにこのラバーを使用していることが1つの理由と言えるでしょう。それではディグニクスシリーズのラバーが登場した今、テナジーシリーズ、そしてテナジーシリーズの中における代表的なラバー、テナジー05はどのようなラバーなのか、考察しながらレビューをしていきたいと思います。
 テナジー05の発売はなんと10年以上前の2008年になります。当時スピードグルーの全面禁止という大きなルール変更は、強烈な衝撃を与えました。その激震の中で世界標準への高みを駆け上がり、モンスターラバーとなったのがテナジー05です。スピードグルーが使えなくなって、後加工による高弾性ラバーのスピード性能もスピン性能も引き出せなくなったルールの中で、テナジー05と「スピン系テンション」ラバーが台頭しました。今なお、スピードグルーの禁止と一部の選手の補助剤使用問題(ルール上は禁止であるラバーの後加工)は解決していないのが実情ですが、スピードグルーが使えなくても、高いスピード性能とスピン性能を有するテナジー05は、卓球界の救世主のような存在と言えたでしょう。このような時代の後押しも相まってモンスターラバーは誕生しました。

性能値

 テナジー05の公表性能値について、確認してみましょう。バタフライさん公表の性能を表と図にしてみました。

 この性能図から分かることは、回転性能とスピード性能をどちらも高い性能を有しているラバーの1つがテナジー05であることがわかります。テナジー05に回転性能もスピード性能も勝るラバーはDignics 05(ディグニクス05)とDignics 80(ディグニクス80)の2枚しか存在しないこともわかります。どちらのラバーもスポンジ硬度がテナジー05よりも硬いラバーですので、テナジー05よりも扱いが難しいと言えるでしょう。このハイバランスな性能がテナジー05の特徴と言えると思います。

 スポンジ硬度を反映させた図からも分かるように、回転とスポンジ硬度の和が50以下で最も高いスピン性能を有するラバーがテナジー05ですね。スポンジ硬度が低い中で、回転性能に長けるラバーであると言えますね。

 続いて、テナジー05と他のテナジーについて、比較していきます。バタフライさん公表の6つの技術のやりやすさについて数値化したものになります。
 スピードドライブ × ループドライブ
 スマッシュ × カウンタードライブ
 ブロック × 台上

 回転系の技術に少し寄っていますが、すべての技術が非常にやりやすいことが分かると思います。トップ選手が求めるラバーの条件に、どの技術もアナなく行える、という観点があると聞いたことがあります。トップ選手はあらゆる選択肢を持つので1つでも欠点や課題を持つ用具、というのは選びたくないわけですね。また現代卓球において重要な回転量も補える、という点は見逃せませんね。まとめると、どのような技術でも平均点以上を確実に取れる、回転性能の高いラバーがテナジー05といえるでしょう。

テナジー05を使用するトップ選手

 2020年7月時点でテナジー05を使用する選手を下記に挙げさせていただきました。

・張本智和選手 / バック
・松平健太選手 / フォア・バック
・吉田雅己選手 / フォア
・戸上隼輔選手 / バック

 張本選手や戸上選手は、チキータで有名な選手になります。2人の攻撃的なレシーブチキータはテナジー05の性能によって得られている部分もあると言えるでしょう。
 また松平健太選手は長くテナジー05を使用・愛用してきた選手で、得意な技術は多彩なブロック技術ですね。吉田選手の得意な技術はカウンターパワードライブが挙げられると思います。
 このように各選手を象徴する得意技は異なると感じます。これは異なる特徴的な技術でもテナジー05なら出来てしまう万能性、扱いやすさを象徴していると言っても過言ではないと思います。

なぜDignics 05ではなくTenergy 05

 性能表・図からわかるようにテナジー05は非常にバランスの取れたスピード性能とスピン性能を持つことがわかります。テナジー05よりも高いスピード性能、スピン性能のラバーも確かに存在しますが、それらは基本的にはテナジー05よりもスポンジ硬度が硬かったり、扱いやすさが変わるラバーでもあると言えます。つまり10年以上前に発売されてもなお、テナジー05がトップ選手に愛用されるのは、高いスピード性能、高いスピン性能に加え、高いコントロール性能、扱いやすさ、など総合的なバランスで選ばれていると言えるでしょう。
 またディグニクスシリーズは非常に癖の強いラバーでもあり、テナジー05にあった打ち方が必ずしもディグニクスシリーズのラバーにあうと言い切れません。逆に、テナジー05はどのようなスイングでも、そのスイングの特徴を活かすことのできてしまう順応性を感じる部分もあります。katsuo000のカーテン試打の印象として、粘着ラバーにあう面を開いて弾きながら回転をかける打法においてもテナジー05は一定の回転量とスピードを感じることができました。これはスプリングスポンジによるところが大きいように感じます。打球感が似ていると言われる他社メーカーのラバーと比較しても、このテナジー05のどのような打法でも回転がかかってスピードも出せる特徴は驚異的だと感じますね。一部の中国トップ選手が使用していたのも納得です。
 また選手のプレイを引き出すラバーは、ディグニクスよりもテナジーだったということもあり得るようです。1つ参考になると思われる事実を紹介させていただきます。バタフライの契約選手で、2020年1月の全日本選手権3位に入った吉田雅己選手です。彼の用具遍歴は次のようになります。

フォア: テナジー05
バック: テナジー80
 ↓
フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
バック: Dignics 80(ディグニクス80)
 ↓
2020年1月全日本選手権大会のラバー
フォア: テナジー05
バック: テナジー80

 上記からわかるようにディグニクスを使っていて、そこからまたテナジーに戻っているわけですね。彼は2020年1月の全日本選手権において町飛鳥選手に勝利しています。町選手は現代的なラバーを選択されていて、フォアにTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)、バックにディグニクス05を選んで出場されていたようです。選手の技術や戦術など卓球の勝敗を分ける要因は様々にありますが、吉田選手が勝利できた理由としてテナジー05とテナジー80の存在は0ではないと想像します。このように、性能だけで選べばディグニクスシリーズの方が良いように感じますが、実際の試合では、性能だけが勝敗を決めるわけではないことがわかります。このような理由から、ディグニクスを選ぶ選手、テナジーを選ぶ選手、とわかれるのだと想像します。

Tenergy 05の貼り合わせと重量

 それではいつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼ってみました。

貼り終えた写真は後日掲載させてください。(申し訳ありません。)

Tenergy 05(テナジー05)
 High Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・スピン:11.5
・スピード:13
・Sponge硬度:36
・オープン価格(8,900円 + 税)
・72 g(切断前) → 約47 g(張継科ZLCに貼って)

 テナジー05はバタフライのラバーの中では重い方だとは思いますが、それでも40 g後半におさまる軽量なラバーになりますね。

Tenergy 05の3つの特徴

1. 勝手にドライブ回転がかかる!オートマ性能!

 モンスターラバー、テナジーのテナジーらしい点として、勝手にドライブ回転がかかるオートマ性能があると言われています。実際、自分のラケットすら持っていなくてフォア打ちもできない方にテナジーを貼ったラケットをお貸しして打っていただきました。ドライブのかけ方も感覚もわかっていない方が、ただボールの後ろを押しているだけなのに、ボールが異様に伸びてきたことを覚えています。「これがオートマ性能か!?」と感じました。プラボールも硬くなり回転がかかりにくいので、この恩恵はあまり感じなくなりましたが、「オートマ性能」という言葉は、回転をかけやすいラバーであることが分かる言葉だと思います。

2. 回転性能が高い!

 粘着ラバーでドライブしたかのように、ループドライブで相手のブロックのオーバーミスを誘うことができます!テナジー05のループドライブはブロックしづらいので試合前のラケット交換時にしっかり確認が必要だと思います。結構嫌なボールが飛んできますね。グリップ力の高さで、低くて浅い質の高いループドライブが打ちやすく、打たれたループドライブに対するカウンターも取りづらくて苦労します。自分がテナジー05を使っていたら、積極的にループドライブを多用して相手のミスを誘ったり、ループドライブの後もスピードドライブなどを連打して、その後のラリーを有利に展開したいと考えますね。
 もちろんTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)と比較すると、少し飛んでいってしまう感じがあるので少しループドライブの質が下がると感じますが、テナジー05でも十分な回転量が得られます。

3. 軽くて扱いやすくて高性能!

 やはり特筆すべきは、この回転性能で50 gを切る軽量さだと思います。回転量と重いボールの出せるラバーは他にも多数あると思いますが扱いやすさ、50 gを切る軽さ、などトータルバランスの優れたラバー、テナジー05はやはり、無二のラバーであり世界標準のラバーだと言えるでしょう。軽いラバーはどうしても回転量不足を感じたり、ボールが軽くなりがちな印象ですが、そう言ったボールの軽さをテナジー05では感じることは稀だと思います。この軽いのに回転がかかるテナジー05の性能は、日本のバタフライ工場でなければなかなか製造できないようですね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 軽打からボールがイキイキしている感じがありますね。特に貼りたての時はイキイキしたボールが出やすい印象です。軽打でも若干のボールの弧線が出ていると感じやすいと思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブは非常に打ちやすいですね。強く打つほどボールが上に上がりやすいので、ラケットを寝かして強烈なスピードドライブが打ちたくなります。ラケット面を寝かしてラバー面が下を向いているくらいでちょうどいいドライブが打てますね。テナジー05と比較するとテナジー80の方が、グリップ力が弱く球離れが早く、ボールが上に上がらないので、同じスイングだと80ではネットミスしやすい印象です。05を使うのであれば、ラケット面を開いて、ラバーは下を向いてスピードドライブを打った方がいいと思いますね。

面を開いたドライブ
 既に少し触れていますが、面を開いたドライブも非常に打ちやすかったです。これはテナジー05の隠れた特徴だと思います。一部のテナジー05に打球感が似ていると言われるドイツ製のラバーでは、面を開いたドライブだと落ちると感じましたね。グリップせずにどうしても弾いてしまう感じがしました。その分、バックハンドでは使いやすいと思いますが、フォアにはやはりテナジー05がいいですね!

対下回転に対するループドライブ
 非常に強烈なループドライブが打ちやすいです。05の特徴でもある高いスピン性能が発揮できる技術だと思います!非常にグリップ力に富むラバーですので、スイングスピードが遅くても打球点を落としてしっかりスポンジに食い込ませながら上へスイングすることで、低くて回転量の多い、質の高いループドライブが打てると思います!テナジー05はグリップ力が高く、球持ちを感じるラバーですので、あまり巻き込んでしまうと逆に横回転を利用してカウンタードライブを狙いやすくなるので、フラット気味に縦回転をしっかりかけにいけるのもテナジー05の嬉しいところだと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブは、面を開いた方が打ちやすかったです。ぶつけながら回転をかけるようなイメージで打つと安定しますね。この打ち方で強烈で強い回転をかけられるのがテナジー05の特徴とも言えるかもしれませんね。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブでは巻き込むように打つと思いますがそうするとボールは少し走りにくいですね。シュートドライブの方が、スピードものせやすい印象でした。

ブロック
 個人的にはブロックは少しやりにくかったですね。ラバーが柔らかいので、スマッシュなどのボールは取りやすいですが、ループドライブなどの回転の乗ったボールは回転の影響を受けやすくてオーバーミスしやすかったです。回転性能の高いラバーでは、よくあることだと思います。従ってアクティブブロックのように自分で積極的に回転をかけるブロックにすることで安定すると思います。サイドスピンブロックやドライブ回転をかけるアクティブブロックを積極的に行った方が安定すると思います。

カウンタードライブ
 ラバー全体としては柔らかいので、前陣でのカウンタードライブは個人的には難しいと感じました。少しステップバックして頂点前後にしっかり回転を上書きするようにカウンタードライブすると安定したカウンタードライブを打てると思います。

ストップ
 結構柔らかいので、意外と弾みます。また回転の影響も受けやすいので気を使う印象でした。

ツッツキ
 意外と食い込むので切るとオーバーミスが増える印象でした。

フォアフリック
 柔らかいので、乗せ打ち系のフリックがやりやすかったです。

バックハンド系

軽打
 球持ちを感じます。ただ弾みもあるので、自分のスイングだとオーバーミスが多くなりやすかったですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 安定感のあるドライブは打ちやすいですね。スピードドライブ系を打つには安定したインパクトが必要だと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 非常に打ちやすいですね。球持ちがあるので、多少スイングが遅くなっても入れることは容易だと思います。威力不足になりがちなので、そこは注意した方が良いと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 フラット気味にぶつけるように打って、驚くようなスピードドライブが入ってしまうこともありました。どちらにしても安定したドライブを打つにはある程度のしっかりしたインパクトが必要だと感じました。自分にはバックハンドで使いこなるほどの技量はなかったと思ってます。

カーブ/シュートドライブ
 バックハンドカーブドライブは結構嫌がる人がいて得点力になりました。それでも1試合で数回入る程度でしたが。

ブロック
 フォアのブロックと同様、回転の影響を受けやすいと感じました。ドライブ系のボールには必ずボールの上をとらえるようにするとボールの威力を抑えてブロックしやすかったです。本当はアクティブブロックができると得点率が上がると思うのですが、自分にはその技量がなかったです。

カウンタードライブ
 自分には技量が足りず、カウンタードライブをしようとするとオーバーミスが多かったです。もう少し硬いラバーの方がやりやすいと感じました。

ストップ
 バックの方が感覚はあるので、やりやすかったです。自分にはテナジー系のラバーで切るストップやツッツキは安定感よくできなかったです。この辺りも技量が足りませんね。

ツッツキ
 一定以上の低さでツッツクことは容易でした。張本選手のようにしっかり切るのは自分には難しかったです。技量だと思いますね。Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)は板厚が5.5 mmと薄いので台上は思いの外、弾まないんですよね。打球感は硬いので、球離れは速いのですが、シートで捉えるようなイメージで最小限の食い込みでツッツクと切れるかもしれません。

チキータ
 球持ちがあるので、思ったよりオーバーミスしやすいんですよね。自分が思うよりも下を狙った方が良いと思います。また調子こいて、スピードを出そうとすると今度はネットミスするので、気をつけてください。しっかり回転をかけるか、スピード系のチキータをするときは、かなりのスイングスピードで回転をがっつりかけないと落ちるので気をつけてください。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 Hard ≧ Tenergy 05 > Omega VII Tour

スピード
 Dignics 05 > Omega VII Tour > Tenergy 05

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 Tenergy 05 ≧ Tenergy 05 Hard > Dignics 05

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雑感2020/07/31

Livedoorブログで月1万PVアクセス達成!

 現在Livedoorブログからこちらへ引っ越し中ではありますが、なんと月10,000 PVしていただきました。読んでくださる方がいること、本当に嬉しく感じます。これからも全力で書かせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

DONICのBlue!

 次の次のラバーはBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)の予定です。ブルーストームよりブルーファイヤの方が、重そうでした。ごぶりんずTVで一気に注目を浴びたブルーストーム楽しみですね!

TToTTが当たりました!

 Twitterなどで話題の卓球カードゲーム、TToTT、私ももれなく当たりました笑笑。嬉しい!!ルールが良くわかっていないのですが、カードゲームは結構好きなので、楽しみたいと思いつつ、まだ遊べてもいません。

雑感2020/07/30

雑感が続いて恐縮です涙

 今週は雑感ばかりで恐縮です。もっとしっかり書き上げたいのですが、なかなか時間や推敲が追いつけておりません。それでも読んでいただける人がいて嬉しい限りです。

Dynaryz AGRの感想

 Joola(ヨーラ)さんの新作、Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)について、もう簡単なレビューなら書けそうです。卓球ナビさんにはレビューを投稿させていただきましたので、良かったらご覧ください(2020年7月30日時点ではまだ掲載されていないかもしれません)。類似なレビューをこちらでも書かせていただきますね。

スポンジはMaxでラバー重量は50gの重量級でした。

良かった点
・50 gのラバーにしては、非常に食い込みが良くバックハンドで十分使える!
 一緒に打っていただいた方も、Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)は硬くて難しいとおっしゃっていましたが、ダイナライズAGRはかなり打ちやすいとおっしゃっていました!
・使ってみて感じましたが、Rhyzer Pro 50°(ライザープロ50)よりも回転のかけやすさと、連打できるドライブの回転量はダイナライズAGRの方が優っていたと思います!
・Tenergy 05(テナジー05)と同等くらいの回転が結構簡単にかかるイメージ。
・扱いやすさと弾みはTenergy 80(テナジー80)に近いと思いました!
・柔らかいので、台上のいなすようなフリックが非常にやりやすい!
・上回転でのラリーはかなり強いしやりやすい!スピードも出しやすい!
・イキイキしたボールが出しやすく受けていただいた方もかなり圧されるとおっしゃっていただきました。

こんなところでしょうか。非常に扱いやすく、Rasanter R48(ラザンターR48)もテナジーに似ていましたが、ダイナライズAGRの方が、より扱いやすくて、テナジーに均質の綺麗な回転がかかるイメージです。またTenergy 05 FX(テナジー05FX)のようにボールが軽くなりすぎることもなくて少し重いドイツ製テナジーだと感じました。

気になった点を挙げます。
・ツッツキやストップは浮きやすかった。特に切ろうとすると弾いてしまってオーバーしたり浮くことも多かった。頂点を入れるだけのツッツキになりやすかった。結構ドンと打ち込まれてしまうツッツキになりやすい。
・カウンタードライブは柔らかさと扱いやすさの割には打ちやすいと感じたけどどちらかというと難しいラバーだと思いました。球持ちがあるので、R48やR53のように前陣カウンタードライブよりは、少し台から距離をとって頂点前後を少し球を持って離すようなカウンタードライブがやりやすかった。これを試合でやるのは戦術的に相手のドライブが来るような展開をサーブレシーブくらいから逆算しないと自分には無理かな。
・チョリ系のフォアハンドループドライブの質は少し低いと感じました。柔らかく感じるラバーですので、回転で沈む感じもなく、軽いボールになりやすい印象でした。チョリドラはライザープロの方が感触良かったです。

 こんなところですね。使うなら自分ならバック側です。でもツッツキが切りにくいのと、結構レシーブバックハンドドライブでオーバーミスも多かったので個人的にはない、というのが本音ですね。一緒に試打した方はかなり使いやすいと絶賛でした。値段も5,000円超でR48とトントンくらいだと思います。重さが気になるならR48の方が軽いですね。その分球質はダイナライズAGRの方が高そうですが、ダイナライズAGRは50 gなのでそれならR53を使う、という選択肢も出てくるかもしれません。R53と比べたら扱いやすさでダイナライズAGR、威力は圧倒的にR53ですね。最後は好みかな。

 個人的には、名前がかっこいいですよね!笑「ダイナライズ!」と言いたいだけ。テナジーらしさがあるので、威力と扱いやすさと名前のカッコよさを求めてみるのはいかがですか?

やっと届いた〜

 発注していた粘着ラバーが届きました。Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)とかRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)とかですね。今回全て一番厚いスポンジで購入しました。粘着ラバーで最近思うのは、一番厚いスポンジではなく、2.1 mm前後のものを購入してファインジップ厚塗りの方がいいのかな?っていう疑問です。Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)で2回塗りを試したことあるのですが、扱いやすい分、明らかに回転性能が落ちたように感じました。一度、Double Happiness Shanghai(DHS)製のHurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)とかで試してみてもいいかもしれません。粘着ラバーでも扱いやすさは良くなる分、回転性能は落ちるのかどうか。。。スピードドライブは打ちやすくなると思うんですけどね。うーん。。。

雑感2020/07/29

次のラバー

 やっと貼ることができました。Joola(ヨーラ)のDynaryz AGR(ダイナライズAGR)です。

 カーテン打ちの感想は、、、結構ボール軽くなるかも。打球感はライザープロの方が好きそうです。回転は非常に綺麗にかかる感じで、また食い込みも良いので打球感は気持ちいいけど性能が例えばR53のようにカーテン打ちから回転に手応えがあるかというとよくわからなかったです。値段がライザープロよりも高いので期待したいところ。重量は50gジャストの割には食い込みやすくバックでも使えそう。さてさて。

そして青いラバー

 ダイナライズの後は、Blue Fire(ブルーファイヤ)を試打予定です。青いですね〜。そしてBlue Storm(ブルーストーム)も。楽しみです。

ブルーファイヤ、ブルーストームと青いスポンジが続きますね。ブルーファイヤJP01ターボは大人しいイメージでしたが、M1ターボはかなり重くてハードでした。自分的には好みですが、特徴があるのか気になります。

気になるラバー

試し出すとキリがないです。THIBARさんのEvolution MX-Pが良かったのでMX-Sとクァンタムエックスプロも気になってきました。どうするかな。。。

雑感2020/07/28

Evolituion MX-PとTenergy 05の違い

 THIBAR(ティバー)さんのEvolution MX-P(エヴォリューションMX-P)を試打してました。非常に球持ちを感じるラバーで使いやすかったです。まさにTenergy 05(テナジー05)っぽいな〜!と感じました。何が似ていて何が異なるのか、使った感想を書かせていただきます。(あくまでkatsuo000の感想の範囲で客観的な事実ベースではありません。)

Evolution MX-PのTenergy 05に似ている点

・球持ちを感じる!
・回転量の多い重いドライブが打てる!
・スポンジ硬度を選べる!(詳細は下記参照)

 この3つについては、Evolution MX-Pとテナジー05でかなり似ていると思います。特に球持ちを感じるというのは、現代卓球において重要なポイントになりつつあると思います。これもkatsuo000の個人の所感ですが、Butterfly(バタフライ)さんの2020年のラケット新商品(張本智和インナーフォースシリーズの拡充およびレボルディアCNFなど)は、Super ZLC(スーパーザイロンカーボン)などを初めて販売した時のように、有機溶剤や後加工禁止というルールの中で如何に弾みやスピードを追究できるのか、という方向から、球持ちを持たせた上で如何にスピードを追求できるか、という方向へ移行したと感じました。今後も球持ちは重要な要素といえるでしょう。世界標準であるテナジー05と類似の球持ちを感じられるEvolution MX-Pがティバーの看板的ラバーであることも納得ですね。
 またテナジー05ではFXとHardと3段階でスポンジ硬度を選ぶことが可能です。Evolutionも同様に、EL-PとMX-P 50°の3段階でスポンジ硬度を選ぶことが可能な点も非常に似ていると思います。

Evolution MX-PのTenergy 05に異なる点

・テナジーのようなオートマドライブ性能はEvolutionにはない
・Tenergy 05よりもEvolutionの方が弾きやミートがやりやすい
・Evolutionにはドイツラバーらしい弾みがある
・Tenergy 05の方が面を開いた打法でボールが走る
・MX-Pの方が寿命が長い(らしい)

 あくまでもkatsuo000が感じる異なる点になります。テナジーのようなフラットにボールを打っても勝手にドライブ回転がかかるようなオートマドライブ性能は、テナジー以外にはないですし、試合でこの性能が重要と考えている人も多くはないと思うので、オートマドライブ性能がEvolutionにないのは特に気にならないと思います。ポイントは弾きやすさにあると思います。

 katsuo000の試打の感想としては、Evolution MX-Pの方が板の弾きを出しやすいと感じました。これは例えばバックハンドには欲しい特徴でもあると思うので、悪いという部分ではないと考えます。またドイツラバーらしい弾みがあるので多少雑に打ってインパクトが不足していても入ってしまう扱いやすさも感じました。

 ここからはかなり細かい感想なのですが、Evolution MX-Pの方が弾きやすい分、フォアドライブなどで面を開いてドライブをかけた時に勝手に飛び出してしまうと感じました。この部分は、トップ層になる程重要なのではないかと想像する部分ですね。katsuo000程度では想像しかできませんが、トップ選手はスピードドライブに回転量も欲しいと想像します。スピードドライブ時の回転量が少し出しにくいと感じました。勝手な想像ですが。。。

最後に

 Evolution MX-Pは中級者層であれば十分テナジー05以上に費用対効果の高いラバーだと思いますね。未だに人気の高いラバーだと思います。個人的には特にバック面にはテナジー05よりも最適だと感じました。継続使用も検討中です。ご参考ください。