トップ選手の用具は高い!
言わずもがなですが、高いですよね。本日は、一部のトップ選手たちが使うアウター特殊素材カーボンに着目して、提案させていただきます。
トップ選手の用具に近い、安い用具を探せ! ④
水谷隼選手
水谷隼選手の使用用具 ラケット: Mizutani Jun ZLC(水谷隼 ZLC) フォア: Dignics 80(ディグニクス80) バック: Dignics 80(ディグニクス80)
水谷隼選手の使用用具、ディグニクス80に近いラバーは以前、Dignics 05(ディグニクス05)に近い打球感のラバーとして紹介させてもらったTIBHAR(ティバー)のEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)になりますね。
Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S) / TIBHAR(ティバー) 回転系テンション OFF+ ・Sponge Thickness:1.7/1.9/2.1 mm ・Speed:125 ・Spin:120 ・Control:80 ・Sponge硬度:45.7-47.7° ・6,000円 + 税 ・74 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)
katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_evolution_mx_s/
やはり回転性能は、見劣りするかもしれませんが、打球感は近いと思います。
Mizutani Jun ZLCに近いラケット
水谷隼ZLCは次のようなスペックになります。
Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC) / Butterfly(バタフライ) ・ブレード面積: 157× 150 mm ・板厚: 5.7 mm ・ラケットタイプ: アウターZLC、ZLC+5枚合板 ・価格: 25,000円 + 税
katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_mizutanijun_zlc/
水谷隼選手のラケットはアウターにZLCを配したラケットになります。アウターにZLCを配したラケットはTimo Boll ZLC(ティモボルZLC)やZhang Jike ZLC(張継科ZLC)がバタフライから同じく販売されていますが、ティモボルZLCや張継科ZLCと、水谷隼ZLCは少し異なります。異なる点は大きくは2点で板厚が5.7 mmと水谷隼ZLCの方が厚く、また上板にはKoto(コト)材ではなくLimba(リンバ)材がもちいられているのが水谷隼ZLCとなります。
Timo Boll ZLC/Zhang Jike ZLCとMizutani Jun ZLCの違い ・板厚 5.5 mm → 5.7 mm ・上板Koto → Limba
過去に水谷隼ZLCをメインで使っていたのでkatsuo000の感じる違いに少し触れておきますね。水谷隼ZLCの方が、板厚が0.2 mm厚い分飛距離とスピードが出やすいと感じました。また、上板にリンバをもちいている分、球持ちを感じやすく柔らかいと感じる打球感です。特にバックハンドで球持ちを強く感じやすいのが水谷隼ZLCだと思います。
実は、アウターALC系ラケットにおいても類似の関係が存在します。そのラケットがFreitas ALC(フレイタスALC)になります。フレイタスALCはTimo Boll ALC/Zhang Jike ALC(ティモボルALC/張継科ALC)の5.8 mmと比べて0.2 mm厚い6.0 mmで、使ったことはありませんが上板にリンバをもちいたラケットだそうです。引退後、再度現役にカムバックしたロビングとバックハンドに定評のあるデンマークのMaze Michael(メイス)選手の名前を冠したラケット、Maze(メイス)というラケットもアウターにALCを配してほぼ同じような構成だったそうです。ちなみに水谷隼選手が学生時代に使用していたラケットはメイスになりますね。類似で安いラケットは、まずは先ほど挙がった、フレイタスALCですね。
Freitas ALC(フレイタスALC) / Butterfly(バタフライ) ・ブレード面積: 157× 150 mm ・板厚: 6.0 mm ・ラケットタイプ: アウターALC、ALC+5枚合板 ・価格: 18,000円 + 税
上板が柔らかく、より球を持ちやすいラケットになっていると思います。また板厚もビスカリアや張継科ALCなどよりも0.2 mm厚いので、飛距離が出やすくスピードドライブが出しやすいと思いますね。近年ではトップ選手でこのタイプのラケットの使用者は多くはないですが、選択できることは嬉しいことなので是非廃盤にはならないでほしいですね。
ZeleBRO PBO-C(ゼレブロPBO-C) / Joola(ヨーラ) ・ブレード面積: 157× 151 mm ・板厚: 5.7 mm ・ラケットタイプ: アウターPBO-C、+5枚合板 ・価格: 24,000円 + 税
マイナーなラケットで、自分も触ったことないのですが、Joola(ヨーラ)のラケットになりますね。バタフライのZLCとほぼ同じとされる素材として、PBO-Cをアウターに配したラケットになります。上板にもちいている木材は調査中になりますが、卓球王国さんでも試打紹介されるラケットですので、悪いラケットではないと思いますね。
最後に
今回はアウターZLCにフォーカスしました。そこまで数は多くないのですが個人的には名作のラケットの1つだと思います。プレイに個性を求めるのであれば、アウターALCよりもアウターZLC系ラケットだと思います。ご参考ください。