2022年のButterfly(バタフライ)
今年のバタフライさんのパンフレットはなかなか挑戦的だと感じました。というのは、一般的に卓球メーカーのパンフレットは最も売れてほしい用具から掲載するそうです。YASAKA(ヤサカ)さんでいうと、一番初め3p目にMark V(マークV)が掲載されます。しかも見開きで!バタフライの場合、昨年一番初めに掲載されたのはもちろん新発売したTenergy 19(テナジー19)、その次はDignics 09C(ディグニクス09C)でした。2022年のバタフライは、なんとラケットから掲載しています!
もちろん1番初めに掲載されているのは、新商品のViscaria Super ALC(ビスカリアスーパALC)です!その後もトップ選手モデルのラケットを掲載していくあたり、バタフライらしさを感じました。今年のバタフライは、ラケット推しのようですね!
Butterflyさんの電子カタログ: https://www.butterfly.co.jp/catalog/
2022年の新商品!
Viscaria Super ALC(ビスカリアスーパーALC)
スーパーアリレートカーボン搭載第1号モデル
『ビスカリア SUPER ALC』は、アリレートカーボンのしなやかさを維持しながら、より高い弾みを実現した「スーパーアリレートカーボン」を搭載したラケットです。合板構成などの基本設計は名作『ビスカリア』を踏襲しつつも、振動特性はほぼ変えずに反発特性を高めることに成功しました。
トップ選手のみならず、中~上級者にとってもふさわしい性能を持つこのラケットは、従来のアリレートカーボンがもたらす特徴に加え、さらなる打球の威力を求めたい選手にお勧めです。アリレートカーボンを進化させる
『ビスカリア』などアリレートカーボンを搭載したラケットは数多く、そのしなやかさと使いやすさ、そして弾みの良さゆえに幅広い人気を誇っています。一方で、トップ選手からは「アリレートカーボン搭載ラケットの打球感はそのままに、より威力が出るものを」という要望もありました。これに応えるために、アリレートカーボンを進化させた特殊素材を開発するという構想が生まれたのです。
「打球感はそのままに、より威力が出る」ラケットを実現するためには、ラケットの振動特性を高くすることなく、反発特性のみを高くする必要がありました。一般的に、反発特性を高くすると振動特性も高くなるため、この課題をクリアすることは容易ではありません。目標とするラケットの性能を導き出す特殊素材を開発するために、バタフライの研究開発部はこれまでに蓄積された知見を最大限に生かし、編み込む繊維の量や製造方法の研究を重ねました。
そうした長年にわたる研究開発の末に完成したのが、特殊素材「スーパーアリレートカーボン」です。従来のアリレートカーボンよりも多くの繊維量を編み込むことで、より高い弾みを獲得。また、ラケットに搭載した際のしなやかさと使いやすさも維持できるよう、アリレートとカーボンの素材比率の調整を入念に繰り返しました。
この特殊素材を『ビスカリア』と同じ合板構成に組み込むことで、スーパー アリレートカーボンの第1号モデルである『ビスカリア SUPER ALC』が誕生したのです。試打した選手からも「打球感はビスカリアと変わらないが、より威力のある打球が可能」という声が寄せられており、当初の要望に応えるラケットに仕上がりました。
反発特性: 12.1
https://www.butterfly.co.jp/catalog/2022ss/8/
振動特性: 10.1
ブレードサイズ: 157×150 mm
ブレード厚: 5.7 mm
価格: 25,000円 + 税
ビスカリアの人気もあり売れそうなラケットです。個人的にはこのスーパーALCをインナーに入れたHarimoto Tomokazu Inner Force Super ALC(張本智和インナーフォースSuper ALC)が発売されたら購入しようと思っているんですよね。ビスカリアと比較してビスカリアSuper ALCとなって0.1 mm薄くなっているので、張本智和インナーフォースSuper ALCのブレード厚さは5.9 mmかな?非常に使ってみたいところです。ちなみに愛工大名電中学の吉山和希選手は特注のインナーSuper ALCつかっているんですよね。いいなー。
Falcima(ファルシーマ)
新商品2つ目は、初~中級者用の5枚合板になりますね。バタフライさんは5枚合板のラケットはラインナップが結構充実しています。
・Falcima(ファルシーマ)New
反発特性: 10.9 振動特性: 9.7 ブレード厚: 6.0 mm ブレード面積: 157×150 mm
・Maze Advance(メイスアドバンス)
反発特性: 10.6 振動特性: 10.2 ブレード厚: 6.7 mm ブレード面積: 157×150 mm
・Petr Korbel(コルベル)
反発特性: 10.6 振動特性: 8.2 ブレード厚: 5.9 mm ブレード面積: 158×152 mm
・Timo Boll J(ティモボルJ)
反発特性: 10.4 振動特性: 10.6 ブレード厚: 6.1 mm ブレード面積: 152×144 mm
・TB5α(TB5アルファ)
反発特性: 11.0 振動特性: 9.5 ブレード厚: 6.4 mm ブレード面積: 158×152 mm
・Xstar V(エクスターV)
反発特性: 10.0 振動特性: 8.2 ブレード厚: 5.6 mm ブレード面積: 158×152 mm
やはりコルベルの存在感が強いですね。反発特性や振動特性を木材やブレード厚さなどで制御していると想像しますが、情報があまりないので、どのようなラケットか少々わかりにくいです。ブレード厚さはメイスアドバンスよりも薄いのに反発特性はメイスアドバンスよりも高いので、おそらく硬いと感じる木材が使用されていることが予想されますね。6.7 mmはかなり厚いので、やはり6 mm前後のブレード厚さが最近の流行の厚さではないかと思います。そういう意味でファルシーマは今時のラケットとして発売されたのではないでしょうか。