レビュー Rakza X(ラクザX)

説明

 Rakza X(ラクザX)は、YASAKA(ヤサカ)のハイエンドラバーシリーズ、Rakza(ラクザ)シリーズの1枚になります。

 YASAKAとの契約選手といえば、2014年に全日本選手権準優勝の神巧也選手、2019年世界選手権準優勝のMattias Falck(マティアス ファルク、Sweden)選手、アドバイザーでワールドカップ優勝4回、アテネオリンピック優勝の馬琳(マリン、中国)選手が有名ですね。また関東学生選手権優勝の五十嵐史弥選手全日本選手権大会ジュニアの部優勝の笹尾明日香選手関東学生選手権準優勝の加藤結有子選手早稲田大学の契約選手も多いです。また異質の裏裏カットマンでTT埼玉で活躍中の英田理志選手と多数の尖がった契約選手が多いですね。神選手は現在はYASAKAの粘着ラバー翔龍を使用されているそうです、学生時代はラクザ7も、本ページでレビューするNon Slip Sheet(ノンスリップシート)のRakza X(ラクザX)も、両方とも使用して活躍した経験のある選手になります。

 Rakza(ラクザ)シリーズは非常に実績のあるシリーズで、古くは先ほど挙げました神選手が、全日本学生選手権優勝時にラクザ7を、全日本選手権準優勝時にラクザXを、使用されていますね。また、近年ではスマッシュを多用する異質なプレイヤーで明徳義塾高校の手塚崚馬選手が全中優勝時にラクザXを、愛工大名電の吉山僚一選手が全日本ジュニア優勝時にラクザ7を使用していたようです。決してマイナーなラバーではなく、トップ選手でも十分に結果が残せるラバーシリーズといえますね!

Rakza(ラクザ)シリーズ

 Rakza(ラクザ)シリーズはYASAKAの看板テンション系ラバーシリーズになりますね。全てのラクザラバーがHybrid Energy(ハイブリッドエナジー)型ラバーであり、「高弾性高摩擦ラバーの高いグリップ力とスピン性能、テンション系ラバーの高い反発力と爽快な打球感を兼ね備えた」ラバーになりますね。
 Butterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)やDignics(ティグニクス)シリーズと同じように、打球軌道イメージがYASAKAのホームページやパンフレットに掲載されています。最も弧線の高いラバーが、2020年春に販売されたRakza Z(ラクザZ)になりますね。続いてRakza X(ラクザX)、Rakza 7(ラクザ7)、Rakza 9(ラクザ9)となります。ディグニクスシリーズに対応させると次のように考えて良いのだと思います。
 Rakza Z(ラクザZ) ⇄ Dignics 09C(ディグニクス09C)
 Rakza X(ラクザX) ⇄ Dignics 05(ディグニクス05)
 Rakza 7(ラクザ7) ⇄ Dignics 80(ディグニクス80)
 Rakza 9(ラクザ9) ⇄ Dignics 64(ディグニクス64)
2020年春新発売のラクザZは粘着ラバーであり、ちょうどディグニクス09Cと類似の分類になりますね。これは偶然なのでしょうか、凄いですね。

 細かくラクザシリーズを説明していくと、4種類のラクザラバーが存在し、それぞれ細かく異なります。ラクザZには、ラクザZとRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)の2種類が存在します。ラクザXは、Non Slip Sheet(ノンスリップシート、NSS)技術が採用されていて、他のラクザと一線を画す、高いグリップ力を持つそうです。性能値で見た場合には回転量はラクザZの次にラクザ7の方が高い値になっていますね。そしてシリーズ最速となるのがラクザ9になります。またスポンジが柔らかいソフトはラクザXとラクザ7の2種で販売されています。このように細かい部分で異なる部分を有しながらも非常に人気の高いラバーシリーズがラクザシリーズということになりますね。
 今回レビューするラクザXは、バタフライのラバーの中では05系のラバーということで、回転量やループドライブなど、確認していきたいと思います。個人的にも好みに近そうなラバーで、非常に楽しみになりますね!

なおRakza 7のレビューは下記↓になります。
  : https://katsuo000.com/review_rakza_7/

Rakza Xの性能

 YASAKAの看板ラバー、Mark V(マークファイブ)シリーズも一緒に掲載しています。ラクザXは、YASAKAのラバーの中で、スピン性能もスピード性能も2番以下に甘んじていることが分かります。Rakza Xは性能上尖がったものはなく、どちらかといえば、バランスの良いラバーと表現するのが適していそうですね。Nittaku(ニッタク)さんのFastarc G-1(ファスタークG-1)も、高いグリップ力が特徴で、回転性能なら同じくNittakuさんが取り扱いするHurricane(キョウヒョウ)シリーズの方が上ですし、スピード性能であればFastarc P-1(ファスタークP-1)の方が上となります。ファスタークG-1のようにラクザXもグリップ重視のスピンとスピードのバランス型ラバーといえると思います。

Rakza Xの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Rakza X(ラクザX)
 「相手の回転に負けない、NSS搭載ラバー」
 Hybrid Energy(ハイブリッドエナジー)
・Speed:11
・Spin:13+
・Sponge Thickness: 中厚、厚、特厚
・Sponge硬度:45〜50°
・5,200 円 + 税
・71 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

 YASAKAののり助さんを使って貼りました。カーテン打ちの時点で、かなり好きそうな打球感で、しかも容易に回転もかかるし好印象ラバーでした!高いグリップ感、回転量も良好、それでいてラクザ7と同じように使いやすいなら、かなりありだと感じて試打に入りました。結果的にカーテン打ちの印象と大きな差のない試打となりましたね。

Rakza Xの3つの特徴

 本職のバック側のラバーに決定しました!特徴をあげますが、ラクザ7に似ていてとにかく使いやすかったです。決めてはラクザ7以上に打球感やグリップ力、弧線がTenergy 05(テナジー05)やDignics 05(ディグニクス05)に近くて、無意識で強打したり、こすっても台におさまるところですね!攻撃力も防御力も非常にバランスが良いと感じています。満足するラバーに出会えてとても満足しています!

扱いやすい!

 Super Ventus(スーパーヴェンタス)やRakza 7と同じような特徴になってしまいますが、予想通り扱いやすかったです!扱いやすさの方向性は、もちろんラクザ7よりで、ラクザXもとにかく相手のコートに入れやすいラバーになりますね!ラクザ7とラクザXを比べると打球感はラクザ7がTenergy(テナジー)の方向のラバーで、ラクザXはシートが硬く感じやすくドイツ製ラバーらしさもあるラバーだと感じました!また一番気に入った点としてラクザ7と比較してラクザXの方が、ボールの沈み込みや弧線の出方がバタフライのテナジー05やディグニクス05に近く、非常に違和感なく使いこなせることができて好印象でしたね!ラクザ7同様に、ラクザXは癖を探る必要がないレベルで明日試合でも使おうと思えるくらい使いやすいラバーでしたね。若干硬いので、ブロックが落ちやすいと感じましたが、このあたりは慣れれば使いこなせると思っています。
 またラクザ7同様にボールの質はそこまで高いとも感じにくかったです。ボールの質を高くするためには、1球1球ボールをしっかりラバー全体にくい込ませて、そこからしっかり回転をかけながら飛ばしてやる必要性を感じました。ただし初めて使うとは思えないくらい、自在感の高いチキータやドライブ、ラリーでの連打ができて楽しかったです!

グリップ力が強い!

 ラクザ7と比較した場合の特徴として、ラクザXには非常に高いグリップ力を感じました。ラクザ7でももちろん球持ちを感じましたが、シートがかなり柔らかいためかボールが飛んで行きやすいと感じましたね。今後、シートの粒と粒の間をなんとかして比べていこうと思っているのですが、見かけはラクザ7もラクザXも太さや間隔は大差無く見えました。シートの形は似ていますが、シートの透明感が異なりラクザ7が透明で柔らかく、ラクザXは濁り系で硬いシートだと感じました。ラクザXはシートの硬さがちょうど良く、テナジー05などと同じようにギリギリまでボールをグリップして飛ばすことができると感じました。従ってラクザXを使うことで非常に質の高いループドライブやチキータが打ちやすく、チキータもしっかり曲がりました!YASAKAの公表性能値上はラクザ7の方がスピン性能は上ですが、自分としてはラクザ7よりもラクザXの方が回転の乗ったボールが打ちやすいと感じました!回転をかけようとしたスイングにラクザXはしっかり応えてくれ、メリハリのある回転量のボールが打ちやすいと感じました。

ラリーでも扱いやすい!

 ブロックやラリーでの速球の応酬でも、相手のボールの回転に負けずしっかり打ち返しやすくて好印象でした。これもシートが硬いからだと思います。とにかくスイングした方が安定しやすく、ブロックしようと角度だけで入れようとした方が相手の回転の影響を受けやすいと感じました。ただ当てるだけ、ではなくて何かしらの回転をかけて上げると安定するのだと思います。弱い力でも自分のボールにしやすいラバーとも言えると思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 打ちにくいといったことはありませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 シートでこする打ち方でもぶつけるような打ち方でも、どちらも安定していて非常に良かったですね!個人的にはラクザ7よりも質の高いボールが打ちやすいと感じましたね。

面を開いたドライブ
 ラクザXにもラクザ7同様に思い切りくい込ませても負けない芯の強さを感じました。この芯の強さはどんなに強くくい込ませてもドライブに持っていける強さというイメージです。非常に面を開いたドライブがやりやすいと感じました。一方でラバーの特徴だと思うのですが、ラクザXはラクザ7ほどボールが走っていないと感じましたね。スピード性能はラクザXもラクザ7も同じ値ですが、ボールの伸びはラクザ7の方があると感じました。この部分はかなり好みが分かれる部分で、伸びを重視するならラクザXよりもラクザ7の方が伸びると思います!

対下回転に対するループドライブ
 ラクザ7も良かったですが、ラクザXはかなりよかったです!グリップ力を強く感じました。反発もしにくく、低くて浅いループドライブをコントロールしやすい感じました。好きな打球感でしたね!

対下回転に対するスピードドライブ
 面を開いたドライブの項目でも書きましたが非常に良かったです。ラクザ7よりも安定していました!ただしボールが伸びていないとも感じました。好き嫌いが分かれそうなラバーではあると思います。

カーブ/シュートドライブ
 しっかり丁寧に打てば回転量が出しやすいラバーで、カーブやシュートでしっかり曲がると思います。ラクザ7よりもボールが伸びない分、ラクザXの方がカーブやシュートでしっかりボールが曲がるのは個人的には好印象でしたね。プラボールとなってボールが横に曲がりやすくなったので、武器にしやすいと思います。

ブロック
 ラクザ7と比べると少し落ちると感じました。ただ相手の回転の影響も受けにくいとも感じました。ブロックでも自分はグリップ感が欲しいのですが、グリップ感はファスタークG-1の方が感じましたね。

カウンタードライブ
 カウンターは一転してやりやすかったです。

ストップ
 浮きにくく、やりやすいと感じました。ただし回転量は少し低い気がします。

ツッツキ
 ストップ同様、回転量は少なかったですが、やりにくいということはなかったですね。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり回転をかけることができて好印象でした。切れますね!ラクザ7よりも弾みにくくコントロールもしやすかったですね。

バックハンド系

軽打
 相手の変な違和感はありませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブが入って好印象でした。特に強く打ってもオーバーしづらくて良かったです。また回転もかけやすいですね。かなり使いやすいと感じるラバーでした!この扱いやすさはラリーで生きると感じましたね!

対下回転に対するループドライブ
 これも非常にやりやすかったです!しっかりグリップしてくれるので、回転量はともかく安定感がレベちでした!

対下回転に対するスピードドライブ
 これもやりやすかったです。しっかり弧線を描いてくれるので相手のコートの深いところに刺さるドライブが打ちやすかったです!これは武器になりますね!

カーブ/シュートドライブ
 しっかり横回転を入れて上げることで曲がりましたね!フォアハンド系技術の項でも書かせていただきましたが良く曲がります。このラバーは横回転を入れて安定させると非常に良いと思います!

ブロック
 少し落ちやすさを感じました。

カウンタードライブ
 とっさにふっても結構入って好印象でした。ラバーに助けられている感はありましたね。

ストップ
 フォアのストップと同様に、回転量は少ないですがやりやすかったです。

ツッツキ
 ストップ同様です。

チキータ
 横回転を入れることで安定していいて非常に良かったです。また回転をかけやすいので手首だけで打ってもある程度の回転量が得られて良かったですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 > Rakza X > Rakza 7

スピード
 Dignics 05 > Rakza 7 ≧ Tenergy 80 > Rakza X ≧ Tenergy 05

https://amzn.to/3quO4HT

雑感 2020/12/3

バックメインはラクザXで決定!

 現在レビューを書いてますが、ラクザXいいですね!メインラバーに決まりました!すごく使いやすいのに、攻撃力も防御力もまずまずあるという、素晴らしい扱いやすさでした。今後ツッツキの回転量や質をあげられるように練習していきたいですね!レビューも気合をいれて書きたいとおもいます!

次のラバーは、、、

 ライザープロ45を貼りました。触った印象はあまり良くないかも汗。ライザープロよりも回転がかかりにくいと感じました。シートは強く、カウンターはしやすそうではありますが。。。試打しだいですね。

雑感 2020/12/2

書籍のレビューを開始します!

 ホームページは既に更新済みですが、書籍のレビューをしていこうと思っております!良書、選手の強い思い、思いが実っていないのではないかと思う書籍、ただただ技術の紹介になっている書籍、多数あると思いますが、何かの参考になると思いますのでレビューさせていただきますね。ただ書籍を買うのは自分みたいなもの好きとか社会人とかで良いようにも思います汗。普段、卓球王国を定期購読しています、書籍と比べても卓球王国の内容は非常に充実しているので、学生さんやはっきりした目標と時間が決まっている選手の方々は基本的には卓球王国で十分補えるようにも思いますね。

ブログの英語化がなかなか進まない

 人気のページから英語にしているのもあってか、なかなか進まないですね汗。頑張って来年は主には英語化を軸にブログを書いていきたいと思っておりますです。1%未満くらいですが、アメリカやアジアなどからアクセスがあって本当に嬉しい限りですね!ただ、英語化に伴い、多少レビューが遅れてゆくかもしれません汗。やはり週1未満しか卓球できないのが、一番のレビュー遅れの要因です汗。
 2人目の子供も来年の6月ごろ出産予定で、ブログ更新の危機です苦笑。。。ちなみに今のところ男の子ということのようです。2人目が生まれるよりも先に、、、まずは娘と卓球ポン!を頑張りたいですね!

雑感 2020/12/1

バック側を変更しようと模索中

 使ってみて感じましたが、ラクザシリーズは本当に使いやすいですね。両面ディグニクス05も良いのですが、バック側を変えることを本気で考えています。候補は以下になります。

 ・Fastarc G-1(ファスタークG-1)
 ・Rakza 7(ラクザ7)
 ・Rakza X(ラクザX)
 ・Rigan Spin(ライガンスピン)
 ・Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 ・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)

 バックハンドで得点を狙うのではなく安定感を狙うのであれば、ラクザ7かラクザXがありだと感じています。ラクザXはまだ使えていないのですが、球をついた印象としては、7よりもXの方が自分の好みな気がしています。7と同じようにスピードドライブが安定するならラクザXが第一候補になりそうですね。ラクザを使う前は、ファスタークG-1が非常に好印象で使いやすいと感じ、かつドイツ製ラバーらしい癖球がフォア側のディグニクス05と相まって相乗効果が得られそうだな、って感じていました。ラクザ7よりも回転量とチキータの威力が得やすいと感じるのは今のところファスタークG-1ですね。威力は二の次で安定感を求めるとライガンスピンじゃないかと感じていて、その内試打したいと思っています。現在試打用に貼ってあるエヴォリューションMX-Sは、ディグニクス05に似ている部分もあって回転量もかなりあるので、MX-Sも候補です。MX-Sは将来的にはディグニクス05などの難しいラバーをバックでも使うことを求める場合に使いたいですね。ただ試合できてなくて、勝ちたいしフォアもバックも同じようなボールになってしまうとつまらないと感じるので、ラクザかG-1になりそうな気がします。ラクザXでツッツキが切れそうなら、ラクザXで決まりでしょうね~。早く試打したい!

ストラディバリウスもかなり良い!

 まだまだ試打は先なのですが、ストラディバリウス、かなり自分の中では使いやすそうです。もしかしたら張継科ZLCから変更するかもしれませんね!これは良作です。これを機にアウターALC系ラケットを横並び比較していくことになるかもしれません。候補は

 ・Zhang Jike ALC(張継科ALC)
 ・Original True Carbon(オリジナルトゥルーカーボン)
 ・Alnade(アルネイド)
 ・Tornado King Speed(トルネイドキングスピード)
 ・Flyatt Carbon Pro(フライアットカーボンプロ)

あたりでしょうか。全部試打するのは、時間かかりそうですが、一番いいのはどれか気になります。

ということで、本職用具がかわりそうなこのごろになります。

 

レビュー Rakza 7(ラクザ7)

説明

 Rakza 7(ラクザ7)は、YASAKA(ヤサカ)のハイエンドラバーシリーズ、Rakza(ラクザ)シリーズの1枚になります。

 YASAKAとの契約選手といえば、2014年に全日本選手権準優勝の神巧也選手、2019年世界選手権準優勝のMattias Falck(マティアス ファルク、Sweden)選手、アドバイザーでワールドカップ優勝4回、アテネオリンピック優勝の馬琳(マリン、中国)選手が有名ですね。また関東学生選手権優勝の五十嵐史弥選手全日本選手権大会ジュニアの部優勝の笹尾明日香選手関東学生選手権準優勝の加藤結有子選手早稲田大学の契約選手も多いです。また異質の裏裏カットマンでTT埼玉で活躍中の英田理志選手と多数の尖がった契約選手が多いですね。神選手は学生時代含めると、本ページでレビューするラクザ7、Non Slip Sheet(ノンスリップシート)のRakza X(ラクザX)の両方を使用して活躍した経験のある選手になります。トップ選手だけでなく、アマチュア選手でも多数の選手がラクザ7とラクザXを使用しており、非常に有名なラバーだと思います。

 Rakza(ラクザ)シリーズは非常に実績のあるシリーズで、古くは先ほど挙げました神選手が、全日本学生選手権優勝時にラクザ7を、全日本選手権準優勝時にラクザXを、使用されていますね。また、近年ではスマッシュを多用する異質なプレイヤーで明徳義塾高校の手塚崚馬選手が全中優勝時にラクザXを、愛工大名電の吉山僚一選手が全日本ジュニア優勝時にラクザ7を使用していたようです。決してマイナーなラバーではなく、トップ選手でも十分に結果が残せるラバーシリーズといえますね!

Rakza(ラクザ)シリーズ

 Rakza(ラクザ)シリーズはYASAKAの看板テンション系ラバーシリーズになりますね。全てのラクザラバーがHybrid Energy(ハイブリッドエナジー)型ラバーであり、「高弾性高摩擦ラバーの高いグリップ力とスピン性能、テンション系ラバーの高い反発力と爽快な打球感を兼ね備えた」ラバーになりますね。
 Butterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)やDignics(ティグニクス)シリーズと同じように、打球軌道イメージがYASAKAのホームページやパンフレットに掲載されています。最も弧線の高いラバーが、2020年春に販売されたRakza Z(ラクザZ)になりますね。続いてRakza X(ラクザX)、Rakza 7(ラクザ7)、Rakza 9(ラクザ9)となります。ディグニクスシリーズに対応させると次のように考えて良いのだと思います。
 Rakza Z(ラクザZ) ⇄ Dignics 09C(ディグニクス09C)
 Rakza X(ラクザX) ⇄ Dignics 05(ディグニクス05)
 Rakza 7(ラクザ7) ⇄ Dignics 80(ディグニクス80)
 Rakza 9(ラクザ9) ⇄ Dignics 64(ディグニクス64)
2020年春新発売のラクザZは粘着ラバーであり、ちょうどディグニクス09Cと類似の分類になりますね。これは偶然なのでしょうか、凄いですね。

 細かくラクザシリーズを説明していくと、4種類のラクザラバーが存在し、それぞれ細かく異なります。ラクザZには、ラクザZとRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)の2種類が存在します。ラクザXは、Non Slip Sheet(ノンスリップシート、NSS)技術が採用されていて、他のラクザと一線を画す、高いグリップ力を持つそうです。性能値で見た場合には回転量はラクザZの次にラクザ7の方が高い値になっていますね。そしてシリーズ最速となるのがラクザ9になります。またスポンジが柔らかいソフトはラクザXとラクザ7の2種で販売されています。このように細かい部分で異なる部分を有しながらも非常に人気の高いラバーシリーズがラクザシリーズということになりますね。
 今回レビューするラクザ7は、バタフライのラバーの中では80系のラバーということで、回転とスピードの両立やバランスを確認していきたいと思います。

Rakza 7の性能

 YASAKAの看板ラバー、Mark V(マークファイブ)シリーズも一緒に掲載しています。マークVは基本的には高弾性ラバーだと思います。高弾性ラバーと比較してテンション系ラバーはスピード以上に回転性能に優れたラバーが多いことが分かりますね。意外や意外、ラクザ7は、YASAKAのラバーの中でも粘着ラバーの次にスピン性能の高いラバーだというとが分かります。この辺りについて、深くレビューできればと思いますね。

Rakza 7の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Rakza 7(ラクザ7)
 「強烈なスピンを安定して作り出すトップ使用ラバー」
 Hybrid Energy(ハイブリッドエナジー)
・Speed:11
・Spin:14
・Sponge Thickness: 中厚、厚、特厚
・Sponge硬度:45〜50°
・5,000 円 + 税
・68 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 YASAKAののり助さんを使って貼ったのですが、切る前のラバーの重さから想定される重さよりも相当重くなったと思います。ラクザ7は接着剤を吸いやすいのかもしれませんね。

Rakza 7の特徴

扱いやすい!

 Super Ventus(スーパーヴェンタス)と同じような特徴になってしまいますが、予想通り扱いやすかったです!ただしスーパーヴェンタスやRasanter R48(ラザンターR48)の扱いやすさとは似て非なる別ものにも感じました。スーパーヴェンタスやR48は容易に質の高いボールが打てる、ボールの質が平均的に高いという意味で扱いやすいラバーである一方、ラクザ7はとにかく入れやすい!この一言に尽きるくらい相手のコートに入ってくれるラバーでした!
 ラクザ7の癖を探る必要がないくらい、自然に使うことができました。それくらい変な癖もなく思った通りにボールととらえ、ラバー全体にくい込ませてドライブもミートもできると感じました。ただし、ボールの質はそこまで高いとも感じにくかったです。ボールの質を高くするためには、1球1球ボールをしっかりラバー全体にくい込ませて、そこからしっかり回転をかけながら飛ばしてやる必要性を感じました。また、回転をかけたつもりでも、ディグニクス05やFastarc G-1(ファスタークG-1)などと比較するとドライブ時の弧線の落ち込みは少し弱く感じました。このあたりはTenrgy 80(テナジー80)に近いのかもしれませんね。
 抜群の扱いやすさでフォアはもちろん問題なく、バックでも十分に使えると感じました!特にバック用のラバーの硬さとしてラバーを使いこなせて、かつ適度な硬さという意味で、かなり自分にあっていると感じる硬さがラクザ7だとも感じました。
 扱いやすいラバーではありますが、扱いやすいのに質の高いボールが打てる類のラバーではなく、それ相応の打ち方に応じて、それ相応の質の高いボールを打てるラバーだと感じました。練習量が落ちても、それまでに培われた打球感覚で、ある程度の回転をかけることができてボールが非常に安定します。従って少なくともラバーが球の質を増幅してくれるというよりは、使い手の打球感覚、卓球歴や経験、をそのまま等身大に表しやすいラバーだと感じました。つまり自分のような社会人で練習量を確保できないプレイヤーには、練習量で培われる繊細な角度やタッチがなくてもある程度の質のボールを確実に入れてくれる安定感を求められるラバーの1枚だと感じましたね。非常に良いラバーだと思います!
 自分のできる範囲のことは卒なく、確実に安定していれることができるようにしてくれて、さらなる威力を求めてスイングしてもある程度応えてくれるラバーがラクザ7の印象です。

回転の影響を受けにくい!

 ドイツ製ラバーということで、回転の影響は受けにくいと感じました!テナジーシリーズのように相手の回転の影響に敏感ではなく、むしろ鈍感な方だと思います。従って相手の回転を上書きでキャンセルする必要のある技術全般(ほぼ全ての打球)が非常にやりやすかったです。
 チキータやバックハンドドライブも、非常にやりやすかったです。スポンジのくい込みが良くて球持ちを感じやすく、チキータやバックハンドドライブでレシーブから上書きしやすいと感じました。ボールの回転量や曲がり方などはそこまでレベルは高いと感じませんでしたが、安定感は何よりも武器になると感じましたね。
 またブロックもやりやすかったです!どのような角度で打球してしまったとしても、どのくらい反発するのか、体感で感じやすくて、すぐに調整しやすかったです。フィッシュやロビングもやりやすかったですね。

スピードドライブが打ちやすい!

 くい込みが良いので少し浮けば思い切りスピードドライブを狙いにいけるくらい、スピードドライブが打ちやすかったです!くい込ませてもラケットの板の打球感に到達するような弱さは全く感じないラバーでしたので安心して思い切りくい込ませることができました。こういったハイエンドラバーらしい良さも感じることができました。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 打ちにくいといったことはありませんでした。食い込みやすくて非常に打ちやすいと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 シートでこする打ち方でもぶつけるような打ち方でも、どちらも安定していて非常に良かったですね!ただし、質は低いと思います。ボールのスピードと安定感はありますので、相手にどんどんプレッシャーをかけることができると感じました。

面を開いたドライブ
 これは前々から感じていたことですが、非常に好印象でした!というのは、友人に軽く使わせていただいたときなどに、ラクザ7やこの後試打予定のラクザXには思い切りくい込ませても負けない芯の強さを感じていた、ということです。この芯の強さはどんなに強くくい込ませてもドライブに持っていける強さというイメージです。非常に面を開いたドライブがやりやすいと感じました。やりやすい分、相当思い切りドライブしてあげても、想像以上のドライブとなることは少ないイメージですね。

対下回転に対するループドライブ
 これもよかったです!グリップ力を強く感じました。粒形状はグリップしやすい、粒太めで粒間隔狭めなのだと思います。ただし、少し反発しやすく感じました。それでも容易に対応できる範囲だと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 面を開いたドライブの項目でも書きましたが非常に良かったです。ただし相当くい込ませた方が良いと思いますので、エネルギーは必要ですね。

カーブ/シュートドライブ
 あまり回転量が出しやすいラバーではないので、カーブやシュートで大きく曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 やりやすかったです。先ほどまでと矛盾しますが、ブロック時にはスポンジが硬く変形しにくいために回転の影響は受けにくくて、ブロックしやすいのだと思いました。

カウンタードライブ
 カウンターもしやすいラバーだと思います。

ストップ
 ディグニクス05ほど回転はかかりませんでしたが、非常にやりやすかったです。回転量が少ないのが残念でしたが、しっかりシートでとらえることができたので、やりやすかったですね。

ツッツキ
 ストップ同様、回転量は少なかったですが、やりにくいということはなかったですね。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり回転をかけることができて好印象でした。切れますね!少し弾みやすいのでそこだけ気になりましたが、慣れればしっかり切れたサーブが出せると感じました。

バックハンド系

軽打
 特に変な違和感はありませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 むちゃくちゃな打ち方になっても結構ドライブが入って好印象でした。回転をかけやすいですね。少しインパクト不足になることも感じましたが、それでも同じくらいの硬度のラバーの中では、かなり使いやすいと感じるラバーでした!

対下回転に対するループドライブ
 これも非常にやりやすかったです。グリップしますね!テナジー80のように少しグリップしきる前に飛び出す感じはありましたが、それでも十分グリップしてくれました!

対下回転に対するスピードドライブ
 これもやりやすかったです。ただ少し硬さと弧線を描いていない直線性を感じました。今回自分は張継科ZLCに貼って使用しましたがあっていなかったかもしれません。印象としてはYASAKAの人気シリーズMa Lin(馬琳)シリーズのラケットの方があっていたんじゃないか、と感じました。アウターZLCのラケットではちょっと直線すぎましたね。弧線を描きやすい木材系かインナーカーボン系のラケットの方が良い弧線を描くと思います。

カーブ/シュートドライブ
 カーブさせてもそこまで曲がりませんね。回転量は弱いと思います。手首を使って押すように回転をかけると結構いいボールが行くと思います。

ブロック
 やりやすかったです。食い込みが良いのに球持ちがいいからだと思います。

カウンタードライブ

ストップ
 フォアのストップと同様に、回転量は少ないですがやりやすかったです。

ツッツキ
 ストップ同様です。

チキータ
 回転量は少ないと思いますが、かなりやりやすいと思いました。安定感は武器になると思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 > Rakza 7 > Bryce Highspeed

スピード
 Dignics 05 > Rakza 7 > Tenergy 05

https://amzn.to/3lkKxZ5

レビュー Ventus Extra(ヴェンタスエキストラ)

説明

 Super Ventus(スーパーヴェンタス)はVICTAS(ヴィクタス)との合併が決まって廃盤となる(かもしれない?)TSPのラバーになりますね。TSPはVICTASさんの下位メーカーという位置付けになります。従って基本的にはTSPのラバーよりもVICTASさんのラバーの方が性能が優れると言えるでしょう。しかしながらどちらのメーカーのラバーも触ったことのない卓人がTSPやVICTASのラバーを選んで使おうと思ったとしてもても、どちらがより自分にあっているのかググっただけではわからないと思います。そこで、Super Ventus(スーパーヴェンタス)をV>15 Extraや他のラバーと比較しながらレビューしていきたいと思います!

TSPのラバー

 katsuo000が幼少の頃(20年以上前の話)、TSPといえばSpectol(スペクトル)とSpin Pips(スピンピップス)といった表ラバーが有名でした。現在でもスペクトルやスピンピップス、そしてその発展進化系のラバーが販売されているのは少し嬉しく感じますね。一方で裏ソフトラバーで覚えているのはX’s(エクシズ)という高弾性高摩擦系のラバーくらいになります。また粒高ラバーで有名なCurl(カール)シリーズは未だに健在ですね。
 katsuo000の勝手な想像なのですが、上述のスペクトルシリーズ、スピンピップスシリーズ、カールシリーズおよび本ページでレビューするスーパーヴェンタスおよびヴェンタスシリーズは人気シリーズです。従ってTSPとVICTASの合併後も名前は変わるかもしれませんが残るものではないかと思っております。売れ筋のラバーだと思いますからね。(勝手に申し上げてますので、残らなかったらすみません。)

Ventus(ヴェンタス)シリーズとSuper Ventus(スーパーヴェンタス)

 Ventus(ヴェンタス)シリーズはTSPのテンションラバーシリーズになります。他にもテンション系ラバー、たとえばRegalis(レガリス)やAgrit(アグリット)などのテンション系ラバーが販売されていますが、TSPのテンション系ラバーで最も有名なのがヴェンタスシリーズだと思います。扱いやすくて、それなのにしっかりと回転とスピードが出せるラバーがヴェンタスシリーズだと思いますね。ヴェンタスシリーズはJapan Germany Combinaiton(JGコンビ)という日独両技術の融合開発のラバーで、Optimized Rotation Concept(ORC)という弧線を作る技術の適用がされているそうです。こういったテクニカルワードをつけて商品を販売していくことで他のラバーとは違って高性能な気がしますね。VICTASのラバーも同じような説明がされていますので同じような工場で製造されていそうです。
 本ページでレビューするスーパーヴェンタスはヴェンタスシリーズの中でも最上位ラバーであり、おそらく現在のTSPのテンション系ラバーでも最上位ラバーに位置づけされるラバーと言えるでしょう。
 スーパーヴェンタスのキーフレーズは「得点力を次のレベルに引き上げる」になります。スポンジはピンク色で日本製ラバーらしい球持ちとドイツ製ラバーらしい威力やスピードを兼ね備えたラバーだそうですね。

性能値

 TSPのラバーの性能表になります。

 VICTAS/TSPのメーカーページではスパーヴェンタスのスピード性能は6.70 と低い値で表示されていますね。訂正した方がいいと思うのですが。。。パンフレット記載のスピード性能は15.25と倍以上の数字なっています汗。
 高弾性ではありますがヴェンタスベーシックを使用されている方のサーブやドライブを取ることがあります。木材系ラケットも相まってか結構回転がかかっている印象がありますね。従ってヴェンタスシリーズは結構レベルの高いラバーシリーズだと思います!

スーパーヴェンタスの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Super Ventus(スーパーヴェンタス)
 JG Combi(Japan Germany Combination) 
 ORC(Optimized Rotation Concept)
・Speed:15.25
・Spin:11.75
・Sponge Thickness: 1.8 mm、2.0 mm、MAX
・Sponge硬度:47.5(ドイツ基準)
・5,200 円 + 税
・74 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 結構重たいですね汗。この重さならV>15 Extraの方がいいかも、と思ったのはこの時だけでした。

Super Ventusの3つの特徴

とにかく扱いやすい!

 予想通り扱いやすかったです!V>15 Extraの時は、初め使い方が分からなくて全然回転をかけることができなかったのですが、そういったことは全くありませんでした。V>15 Extraとスーパーヴェンタスは同じドイツ基準でスポンジ硬度47.5°のラバーではありますが圧倒的に扱いやすいラバーがスーパーヴェンタスでした!回転やドライブの爆発力、うねりはV>15 Extraの方があると思いますが、回転のかけやすさはスーパーヴェンタスの方が上だと思います。多分なのですが、V>15 Extraよりもスーパーヴェンタスの方がスポンジの食い込みは良いと思います。一方でシートの強さはどちらも同じくらい強い印象ですね。ラリー時には食い込みの良さとシートの硬さで飛距離と威力が出しやすいラバーではないかと思います。
 相手をしていただいた方のコメントでは、Dignics 05(ティグニクス05)に匹敵する威力のドライブが来ているとおっしゃっていただきました。これには驚きでしたね!ややキレイなボールに揃っているというコメントもありましたが、ハイエンドラバーに迫る威力のボールが打てるようです!カーテン打ちの印象とあわせると、回転量の多いボールというよりは重いボールのドライブが打ちやすいのだと思います。
 またButterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)シリーズからVICTASのV>15シリーズへ変更していこうと考えるのであれば、スーパーヴェンタスを挟む、経由することで、スムーズに移行しやすいのではないかと感じましたね。テナジーとV>15はどちらもハイエンドラバーですが、どちらもトンガっていていきなりテナジーからV>15などへ替えるのは打ち方を替える必要を感じやすいと思います。スーパーヴェンタスはテナジーとV>15の間のような打ち方でも入ると感じました。

V>15 Extraっぽい!

 自分だけかもしれませんが、ややV>15 Extraに似ているような印象を受けました。特に下回転打ちの際は、しっかり食い込ませて、そこから擦り上げないと回転がかけにくいと感じました。特にシートだけで擦ろうとするとスリップしやすいと感じましたね。このスリップは少し残念ではありましたが意外なボールが出たりもするので、中級者層はありかもしれません苦笑。同じメーカーのハイエンドラバーということで、やはり似てくるのでしょうね。従って使いこなすには、V>15 Extraと同じような打ち方が良いと思います。

扱いやすさの中に威力を感じるラバー!

 扱いやすいラバーであるにもかかわらず、自分はフォアで使っても十分にサーブ、ドライブは質の高いボールを打つことができました他メーカーのハイエンドラバーは6,000円 + 税の中、5,200円 + 税のスーパーヴェンタスは圧倒的にコスパ良好と言えるでしょう!かなり良いラバーであったため驚きました。扱いやすくて、かつ、コスパ良いラバーの競争の中では上位に食い込んでくると感じました。ただ扱いやすいけど、威力も低下するラバーというものは結構存在しますが、スーパーヴェンタスはRasanter R48(ラザンターR48)のように扱いやすいのに非常に質の高いドライブが打ちやすいと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 打ちにくいといったことはありませんでした。昨今硬いスピン系テンションが多いですが、食い込みやすくて非常に打ちやすいと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 軽く打っても威力のあるドライブが打てました。手だけでも十分に食い込ませて威力のあるドライブが打てると思います。また食い込みが良いので飛距離も出しやすいと感じました。ただディグニクス05だと回転をかけて飛ばしてあげると非常にいいボールが出るんですが、スーパーヴェンタスは、そういった打ち方には向かないと感じました。結構ぶつけてからドライブをかけたり、ぶつけながらドライブをかけるようなラバーだと思います。

面を開いたドライブ
 V>15 Extraのように、一度ラバー面を天井に向けるように面を開いてぶつけて、食い込ませてからドライブをかけると威力のあるドライブが打てました。この打ち方は自分はあまり慣れていないので少し違和感を感じました。

対下回転に対するループドライブ
 面を開いたドライブでも書いたような打ち方をした方が回転をかけやすいと思います。持ち上がりますし質の高いループドライブも打ちやすいですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブも打ちやすかったですが、スピードドライブで回転量をのせるのが不得意な自分では、軽いボールになりやすい印象でした。

カーブ/シュートドライブ
 あまり回転量が出しやすいラバーではないので、カーブやシュートで大きく曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 やりやすかったですね。47.5°の割に食い込みがいいからだと思います。またシートは硬く回転の影響は受けにくいと思いました。また感覚的にはTenergy(テナジー05)のようにボールをグリップしやすい粒形状のようで、咄嗟のブロック時にしっかり球を持ってくれると感じました。

カウンタードライブ
 ボールが上にまずまず上がって直線的なカウンターが打ちやすかったです。シートが強いためでしょうかね。V>15ほどではないですけど、カウンターもしやすいラバーだと思います。

ストップ
 少し難しかったです。スポンジが食い込みやすいためか、台上全般はあてるだけでは難しく、だからといって回転をかけて安定させようとしてもディグニクス05ほど回転もかからず結構ミスを連発しました。カタログではやりやすいとのことでしたが、張継科ZLCにはあっていないのかもしれません。どちらかといえばSWAT(スワット)などの木材系ラケットの方が相性は良いのかもしれません。

ツッツキ
 ストップ同様、スポンジが食い込みやすいせいか、非常に回転の影響を受けやすくて難しいと感じました。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり回転をかけることができて好印象でした。切れますね!これはシートが強いからだと思います。

バックハンド系

軽打
 特に変な違和感はありませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込みがよく、ミートもしやすいのに、ドライブも打ちやすかったです。食い込ませながら回転をかけるドライブがあっていると改めて感じました。従ってラリー時のほうがいいドライブが打ちやすいと思います。

対下回転に対するループドライブ
 少し難しかったです。イメージよりもネットにひっかかりやすかったのでおそらく弧線が低いのでしょう。このあたりがV>15ぽいと感じた要因です。

対下回転に対するスピードドライブ
 ボールの上をこすりながらのスピードドライブ時に若干スリップというか、落ちやすいと感じました。やはり何度も書いていますように面を起こしてぶつけて、食い込ませてから角度を変えつつ回転をかけた方がドライブしやすいと思います。

カーブ/シュートドライブ
 カーブさせてもそこまで曲がりませんね。回転量は弱いと思います。手首を使って押すように回転をかけると結構いいボールが行くと思います。

ブロック
 やりやすかったです。食い込みが良いのに球持ちがいいからだと思います。

カウンタードライブ
 これもやりやすかったですね。どちらかというとボールの上をとるのではなく、ミート気味のカウンターが向いていると思います。

ストップ
 フォアのストップと同様に、難しかったので慣れが必要です。ディグニクス05は非常にやりやすいので、そのためにやりにくいと感じたのかもしれません。

ツッツキ
 ストップ同様です。

チキータ
 V>15のように入れるだけならやりやすいと感じました。回転量は少ないと思います。威力や回転量を求めると、Fastarc G-1(ファスタークG-1)の方が威力を出しやすいと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 Hard > V>15 Extra ≧ Super Ventus ≧ Bryce Highspeed

スピード
 Bryce Highspeed > V>15 Extra > Super Ventus > Fastarc G-1

扱いやすさ × 回転量
 Rasanter R48 ≧ Dynaryz AGR > Target Pro GT-H47 ≧ Super Ventus > Blue Storm Z1 Turbo

扱いやすさ × スピード
 Blue Storm Z1 Turbo > Super Ventus > Dynaryz AGR ≧ R48 > Target Pro GT-H47

https://amzn.to/3q7RyQv

雑感 2020/11/26 来たかも!?

Super Ventus(スーパーヴェンタス)を使ってみました!

 自分としては扱いやすい系のラバーかと思ったのですが、受けていただいた方のコメントは、「Dignics 05(ディグニクス05)」に匹敵するくらいのボールが来ていたと教えていただきました!高評価でしたね。扱いやすさと威力はかなりレベルが高かった印象です。近日レビューを挙げさせていただきますのでよろしくお願いします〜!

Stradivarius(ストラディヴァリウス)も良いかも!

 届きました!XIOM(エクシオン)さんのストラディヴァリウスですね。これがまた良いかもしれません!?
 ラケット重量は最も標準的な88 g!届いてガッツポーズしてしまったのですがグリップが詰まっていて、グリップに重心がきやすいラケットのようです!これは嬉しい!ストラディヴァリウスの重心の位置に関する情報をさがしたりしてたのですが、わからなかったんですよね。さんった感じButterfly(バタフライ)さんのTimo Boll Blades(ティモボルラケット)シリーズよりもZhang Jike Blades(張継科ラケット)シリーズに近そうだと感じました。グリップも角ばっていなくて張継科ラケットのようにラウンドタイプです。現在メインの張継科ZLCからスムーズに変えられそうでした!嬉しい!ラケット変えるかもしれません!

次の試打はRakza 7、Rakza X、そしてEvolution MX-S!

 次はラクザを試打します。ラクザはやはり扱いやすさを強く感じますね!試合でミスを減らして勝ちに行けるラバー、というのがラクザのイメージです。扱いやすそうで楽しみです。

 そして既に貼ってみて好印象だったのがThibar(ティバー)さんのEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)ですね。直感的にはディグニクス05っぽさを感じました!回転がよくかかります!これはシートがかなり強いですね。こっちも楽しみです!

ということで

 家で用具の準備をしていたら笑顔が止まらなくなりました。まだ試打していないのですが、良さそうな用具と出会うとテンションが上がってしまいますね〜!随時レビューを挙げてい来ますのでどうぞよろしくお願いします!

雑感 2020/11/24

次の試打はスーパーヴェンタス!

 TSPさんは上位メーカーのVICTAS(ヴィクタス)さんと合併することになりましたね。そんなの関係なしというわけではないですが、次の試打はTSPさんのSuper Ventus(スーパーヴェンタス)さんを予定してます。軽く玉をついてみた印象としては軽くてドイツ製ラバーっぽい弾んで弾きやすくて回転が少し弱い感じ、というものでした。楽しみです。

 その後はヤサカのラクザ系を試打予定ですね。

雑感 2020/11/22

ポチっちゃった〜!

 今回のポチリータは、主に打球感を柔らかくすることに主眼を置いたものになりますね!そのアイテムは2つです!

 1つ目!ついに手を出してしまいましたよラバーウォーマーです!ラバーウォーマーは自分が知っているものはDONIC(ドニック)さんが販売しているものしか知りませんが、そのドニックさんのをポチりました。よく練習する場所は結構あったかい場所だったりしまして、調子良かったりするんですが、試合会場によっては冷暖房が効かない場所もあるので、そういう場所での試合を想定してみましたね。効果があるのか、楽しみです。
 2つ目は、ラケットです!自分はメインラケットにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)を使ってますが、やはり打感は硬いです。アウターZLCのラケットから柔らかいラケットを探すと候補はたくさんありますよね!やはりベターはArylate Carbon Outer(アリレートカーボンアウター)系またはAramid Carbon Outer(アラミドカーボンアウター)系かなって思うんですよね。自分が持っているラケットではTimo Boll Spirit(ティモボルスピリット)になりますね。ただTimo Boll(ティモボル)系のラケットはグリップが空洞化していて先端重心で自分はブロックが安定しないと感じております。欲しいのはやっぱり同じZhang Jike(張継科)ラケットシリーズのZhang Jike ALC(張継科ALC)ですよね。最近だと石川佳純選手や松平健太選手が使用されていますよね。ただやはりButterfly(バタフライ)ラケットは高いです。そこで今回、手を出してしまいましたよ〜、XIOM(エクシオン)のStradivarius(ストラディバリウス)!これは板厚が、張継科ALCよりも0.1 mm薄い5.7 mmでアウターにAramid Carbonを拝した同タイプのラケットです。値段はなんと6,930円!張継科ALCは15,000円くらいですので半額以下ですね〜!これであたりなら嬉しいがどうかな〜。他の候補はDONICさんのOriginal True Carbon(オリジナルトゥルーカーボン)ですね〜。こちらは10,000円オーバーです。ストラディバリウスは今後レビューを挙げさせていただきますね〜。まじで楽しみです〜!今後、アウターALC系のラケットを比較検証していきたいですね〜。まあ、その前にラクザ7とラクザXを試打します!

レビュー Fastarc G-1(ファスタークG-1)

説明

 日本で最も売れているラバー。それはButterfly(バタフライ)さんのモンスターラバー、Tenergy(テナジー)シリーズでもなく、モンスターラバーを超えるDignics(ディグニクス)でもありません。日本一売れているラバー、それはNittaku(ニッタク)のFastarc G-1(ファスタークG-1)になります!レビューするのが遅すぎたのではないかと言えますが、やっと試打することができましたので、改めてレビューさせていただきます。

何故Fastarc G-1は日本一売れているのか!?

 このラバーを日本一売れるラバーにした理由は主に3つあるそうです。3つの理由は以下になります。
   1. プラボールの導入
   2. テナジーシリーズの値上げ(オープン価格化)
   3. トップ選手の使用

1. プラボールの導入
 プラボールの導入となり、ボールが硬くなりました。ボールが38 mmから40 mmへ変更した際も回転もかかりにくくなりましたが、さらに回転がかからなくなりましたね。このセルボールからプラボールへの変更を受けて硬くて回転のかかるラバーの評価が上がりました。ファスタークG-1は硬くて回転のかかるラバーですので、まさにプラボールにフィットしたラバーと言えるでしょう。プラボール導入によってファスタークG-1の評価が上がったと言えるでしょう。

2. テナジーシリーズの値上げ(オープン価格化)
 モンスターラバー、テナジーシリーズがオープン価格となりました。これは実質の値上げに相当します。オープン価格化の前までは、卓球ショップでは定価の2〜3割の割引という恩恵を受けることができて、5,000円前後でした。しかしながらバタフライさんはオープン価格化し、現在ではテナジーは7,000円以上する高価なラバーとなってしまいました。改めて使用者を選ぶラバーとなってしまっています。この影響を受けて、ポストテナジーを探訪する選手が増えたようですね。確かにラバー1枚に10,000円もかかるとなると、流石に多くの卓人のお財布には厳しいと感じられたようですね。ファスタークG-1は定価6,000円+税と価格設定もこれまた丁度良い価格設定だったのかもしれません。この価格から、卓球ショップでは店舗割引を受けられるので、実質5,000円を切る値段で購入できるでしょう!

3. トップ選手の使用
 そして、最後にトップ選手の使用実績ですね。なんといっても日本女子代表の石川佳純選手、伊藤美誠選手でしょう。また、男子でも森園政祟選手も、チキータのためにバックにファスタークG-1を使用しています。このように男女どちらのトップ選手も使用実績があることは非常に大きな宣伝効果があると言えるでしょう。現在は石川佳純選手は使用していない模様ですが、伊藤美誠選手はフォア側に使用しています!(SNSなどの噂では、伊藤美誠選手は現在50°のファスタークG-1を使っているという話もありますが、何にせよファスタークG-1を使用されています)。伊藤美誠選手が使用しているという事実が非常に大きな宣伝効果と信頼となって、多くの卓人が使用したい、使用しよう、と考えるに至っているのは事実でしょう。

Fastarc(ファスターク)シリーズ

 ファスタークG-1およびそれ以外のFastarc(ファスターク)シリーズの由来などについて触れさせていただきます。ニッタクさんによると、ファスタークの名前は、英語のFast(速さ)とArc(弧線)をくっつけた造語ということですね!ファスタークシリーズの中でも最も回転性能の高いラバーがファスタークG-1になります。
 他のファスタークシリーズは、スポンジ硬度が同じでスピードタイプのシートの粒形状であるFastarc P-1(ファスタークP-1)、スポンジ硬度は柔らかくて、G-1と同タイプのシートの粒形状であるFastarc C-1(ファスタークC-1)、スポンジ硬度が柔らかくて、スピードタイプのシートの粒形状であるFastarc S-1(ファスタークS-1)が販売されています。テナジーシリーズほど種類は多くありませんが、パンフレット上はイメージしやすい説明になっていることからもポストテナジーとして手に取りやすいものになっていると言えるでしょう。またテナジーシリーズと異なり、ファスタークシリーズは種類によって値段も異なり、G-1とP-1が最も高く、スポンジ硬度の柔らかいC-1とS-1は安い値段設定になっていることも嬉しいですね。G-1が硬すぎると感じたのであれば、C-1へ変更するのもありと言えるでしょう。
 ファスタークG-1のGはGrip(グリップ)のGということらしく、「シートでグリップして弧を描く」ラバーだそうです。

性能値

 ニッタクより下記に性能値をまとめました。

 ニッタクさんは、中国製のシートを採用したHurricane(キョウヒョウ)シリーズも販売しており、近年話題となっているHurricane Pro III Turbo(キョウヒョウプロ3ターボ)シリーズの2枚やその他のキョウヒョウシリーズの回転性能は際立って高いものになっていますね。ファスタークG-1よりも、スピード性能の点だけであればFastarc P-1(ファスタークP-1)や2020年のパンフレットからは消えてしまったAlhelg(アルヘルグ)といったラバーの方が高いです。バランス型という言葉が最もあたるラバーが、ファスタークG−1のニッタクのラバーの中での立ち位置と言えるでしょう。あるいはスピン系テンションラバーの中で最も回転性能の高いラバーといえば良いでしょうか。

ファスタークG-1の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Fastarc G-1(ファスタークG−1)
 Tension Spin Sheet(テンションスピンシート)
 Strong Sponge(ストロングスポンジ)
・Speed:15.00
・Spin:12.50
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)
・Sponge硬度:37.5(ドイツ基準47.5)
・6,000円 + 税
・70 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

 ハイエンドラバーらしい重さだと思います。そこまで重くなくて良いですね!

Fastarc G-1の3つの特徴

しっかりコントロールできればかなり回転がかかる!

 このラバーは、非常に好感触でした。なんといっても回転がしっかりかかると感じましたね。現在本職使用を真剣に考えています汗。めちゃめちゃ回転がかかりました!サーブもDignics 05(ディグニクス05)なみにボールが戻るような下回転が出せました!これは素晴らしいですね!ディグニクス05との比較になってしまいますが、扱いやすさは圧倒的にG-1で、スピード性能はディグニクス05の方が上でしたね。またボールの揃いやすさはディグニクス05で性能の高さを感じる一方で、回転の幅があるのがG-1だと感じました。この差は、試合で相手がG-1を使用してきた際には注意しないといけない部分だと改めて感じましたね。

チキータがしやすい!回転系もスピード系もコントロールしやすい!

 やはりチキータはめちゃめちゃ入れやすいと感じました。ボールをグリップしている時間がしっかりありますね。少し回転量は落ちると感じましたが、ファスタークG-1はディグニクス05よりもチキータはやりやすかったです!森園選手が使う理由も納得しました!

G-1らしい、回転の幅のあるドライブが打てる!

 1つ目でも触れましたが、ドイツラバーらしい、あるいはG-1らしい癖球というやつだと思います。同じようにドライブしていても思い切り回転をかけることができた時と入れるだけだったり弾ませた時などで回転量にかなり幅があると感じました。これはファスタークG-1を使うことで相手のブロック角度を狂わせる効果があると感じましたね。実際自分も試合で相手がG-1を使ってドライブしてきたときにブロック角度が狂いやすいと感じていましたが、まさにそういったドライブが打ちやすいと感じました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。ディグニクス05とかなり硬さは似ていると感じました。テナジーと比べると少し硬くてハードなラバーだと感じましたね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 G-1を使った場合、下がれば下がるほど、ボールの伸びが少ないと感じました。下がるとどうしても弾き気味にドライブしてしまうのですが、そういった回転の掛け方だと伸びないしスピードもむしろ出ないドライブになると感じました。粘着ラバーなどを使うように思い切りシートで回転をかけるか、V>15 Extraのように思い切りぶつけ食い込ませて、弾いてしまう前に食い込みからグイッと回転をかけると、回転もかかって良いドライブが打てると感じました。多分G-1の方がTenergy 05(テナジー05)っぽさ、粘着ラバーのようなグリップ感があるので、シートだけで捉えて回転だけを思い切りかけるドライブでも良いドライブがしやすいと感じました。食い込ませてグイッと回転をかけた時のドライブは自分が不慣れなのもありますが、おそらくV>15 Extraの方が暴れるようなドライブになりやすいと感じました。
 また硬いラバーですので、球離れもまずまず早いと感じました。前陣ではかなり球離れの早さもあってスピードの速さも感じると思います。一方、中陣、後陣からドライブをするときはかなりしっかり打たないと、スピード不足や回転不足など、威力不足を感じるかもしれません。逆にそこまで下がらないなら、ディグニクス05ではなくてG-1で良いと感じました。

面を開いたドライブ
 これも打ちやすいですね!非常に好感触でした。スピードドライブで回転量も乗せるのが結構難しかったですが、安定しやすかったので非常に好感触でしたね!

対下回転に対するループドライブ
 これはかなり好感触でした!非常に強烈な回転のドライブができると感じましたね。良いラバーだと思います。回転量でいうとテナジー05やディグニクス05に匹敵するレベルだと思います。多分、プラボールでは、スポンジの硬さも相まってテナジー05よりもG-1の方が回転量の最大値は上かもしれません

対下回転に対するスピードドライブ
 回転量は落ちると思いますが、非常に打ちやすかったです。これは不思議な感じでしたね。テナジーの方がスイングスピードとか角度がシビアなイメージです。自分はスピードドライブで回転をかけることが下手くそなためだと思いますね。

カーブ/シュートドライブ
 これは思ったより曲がらなかったですね。やはり回転量の幅を感じました。

ブロック
 ボールをグリップできるのでやりやすかったです。特にスピードドライブに対するブロックはかなりやりやすかったですね!

カウンタードライブ
 回転をかけやすい分、少し相手のドライブの影響は受けやすいと感じました。この辺りは慣れも必要だと感じましたね。

ストップ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!

ツッツキ
 こちらもグリップするので良かったです。しかし、気を抜くと軽くなりそうでしたね。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。かなり好感触でした!

バックハンド系

軽打
 こちらも違和感なくて良かったですね!Rasanter R48やRasanter R53も良いラバーでしたがシートの粒形状の違いでどうしても球離れを感じやすく、慣れが必要と感じました。しかしながらG-1は、粒は太く粒と粒の間も狭い粒形状ですので、打球時ボールをしっかりグリップしてから離すようなイメージで打てるので安定感もあって好きですね。良いです!

ロングボールやラリーでのドライブ
 こちらも非常にやりやすかったです!ディグニクス05の場合、スピードや回転量は非常にレベルが高いのですが、弾くように打った時と回転をかけるように打った時で弧線の出方やボールの軌道がかなり変わってしまう上、スイングスピードが遅くなりやすいバックハンドでは、球に回転をかけ損ねることも多く、本当に安定しにくいんですよね汗。一方、G-1ではそういったことがないので、返球自体は非常にやりやすいと感じました。ただ球質はおそらく低くなりやすいと思います。ただしフォアハンドにディグニクス05などの高性能ラバーを使うことで、その球質の差を武器にできると感じましたね!これはV>15 Extraを使っているときにも感じたことです。日本製ラバーとドイツ製ラバーの組み合わせはアリだと思います!

対下回転に対するループドライブ
 非常に打ちやすい!良いですね〜!グリップしてくれるのでイメージ通りのボールが打ちやすかったです!思い切って振り抜くことで不安なく相手のコートに入れることができました。いや良いね〜!

対下回転に対するスピードドライブ
 弾きやすいラバーでもあるので、こちらもテナジー05よりもやりやすかったですね!ディグニクス05もスピードが出しやすく最近はかなり入るようになりましたが、多分ディグニクス05よりも扱いやすいぶん、G-1の方がスイングスピードが遅くても入る気がしますね!

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 ドイツ製ラバーのボールはブロックしやすいのですが、ディグニクス09Cなどのループドライブは回転をモロに受けて、オーバーミスが多かったです。この辺りは慣れも必要かなと感じましたね。シートが負けている感じではないので、慣れたらいけると思います。

カウンタードライブ
 自分はテナジー05よりもやりやすいと感じました。シートが強いからかなと感じます。

ストップ
 これも良かったです!止まりますね!

ツッツキ
 切れますね!良いです!しっかりグリップするので弾いて浮くこともなくて好きな打球感でした!

チキータ
 やりやすいですね!素晴らしかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Fastarc G-1 ≧ Tenergy 05

回転のかけやすさ
 Tenergy 05 > Fastarc G-1 > V>15 Extra

スピード
 Dignics 05 > V>15 Extra > Fastarc G-1 > Tenergy 05

https://amzn.to/3nAoY8k