説明
DONIC(ドニック)は、日本では少々マイナーなメーカーですが、スウェーデンの天才Jan-Ove Waldner(ヤン=オベ・ワルドナー)選手やJorgen Persson(ヨルゲン・パーソン)選手、また昨年まではDimitrij Ovtcharov(ディミトリオフチャロフ)選手が契約していたメーカーになります。オフチャロフ選手は水谷隼選手の親友でありライバルとされる選手ですね!最近では、関西のYou Tuber「ごぶりんず」さんにも取り上げられ高い注目を浴びているメーカーではないかと想像します。なお、ごぶりんずさんのオススメはブルーストームZ1ターボのようです。
ブルーという名前のついたDONICのラバーは多数あり、現在20種類あります。
・Blue Grip(粘着ラバー) 2種
・Blue Storm(ブルーストーム) 5種
・Blue Fire(ブルーファイヤ) 9種
・Acuda Blue(アクーダブルー) 4種
卓球王国のゆうさんも複数の種類があるため、概説する動画を挙げています。
今回試打したブルーファイヤは回転系のラバーになります。なおスピード系のラバーがブルーストーム、安定感のあるラバーがアクーダブルーになるそうですね。すでにBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)の試打レビューを挙げさせていただきました。
またBlue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)のレビューはこちらです。
ブルーのラバーラストはBlue FIre JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)になります。ずいぶん前に購入して少し使ってTSPの粘着シートを貼ってとっておいたラバーになりますね。食い込みが良くて非常に扱いやすいラバーの印象でしたが、今回改めて自分のメインラケットに貼って試打しましたのでよろしくお願いします。
性能値
公表性能値を比較してみましょう。
公表の性能上、JP01ターボは最もスピードが出ないことが分かりますね。スピードが出ないとなると、回転系のラバーではないかと想像しますね。DONICさんの説明は以下のとおりです。
もっと引き出す“ブルー“のチカラ。 DONICの技術を結集した最先端のFDラバー、『ブルーファイヤJP01』をパワーアップ。攻撃時の回転力に定評のある『ブルーファイヤJP』のトップシートを改良し、スピードとスピンというラバーの二大要素を極限まで引き上げた、別格の『ブルーファイヤJP01ターボ』が完成。 打球時にスイングの伝達エネルギーロスを抑え、スピード+スピンを球の威力に重みを加えたパワーボールをプレーヤーに授けます。高いグリップ力を持つトップシートなので、手で“持つ“安心感を損なうことなく、思う存分に攻撃し続けることが可能です。
この説明から、どのようなラバーかは分かりにくいと思います。実際ブルファイJP01ターボは、弧線が最も高い回転系のラバーでした。
JP01ターボの貼りと重量
いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。申し訳ないですが、ラバーは一度他のラケットに貼ったものを再利用させていただいております。
Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ) ・Sponge Thickness:1.8 mm、2.0 mm、MAX+ ・Speed: 10+ ・Spin:10+++ ・Control:6+ ・Sponge硬度:47.5° ・オープンプライス (5,000円前後) ・48 g(張継科ZLCに貼って)
スポンジ硬度も硬すぎず、幅広い選手が使えそうなラバーでした。
Blue Fire JP01 Turboの3つの特徴
1. ブルーの中で最も高い弧線!
ブルーラバーの中でとにかく弧線が高かったです!弧線が高すぎて飛距離もかなり出ると感じました。従ってかなりボールが深く入ると思います。この弧線の高さは、JP → Tenergy 05(テナジー05)を意識したものと感じさせてくれましたね。XIOM(エクシオン)のVega Japan(ヴェガジャパン)も弧線が高いと思いますが、ブルーファイヤJP01も弧線の高さを感じさせてくれました。
2. ブルーの中で最も対下回転ドライブがやりやすい!
弧線が高いので、とにかく対下回転ドライブがやりやすかったです。ミスする感じがしませんでしたね。バックハンドドライブでもかなりやりやすかったです。またしっかり食い込ませてスイングスピードも速いとしっかりとした回転もかかっていました。扱いやすくてフォアにもバックにももってこいと感じましたね。
3. 回転系のラバーなのに回転の影響は受けにくい!
回転系のラバーはどうしても相手の回転の影響も受けやすいものですが、このブルーファイヤJP01ターボは、シートに芯があるためか、想像以上に回転の影響を受けなかったです!ブルーファイヤM1ターボに似ていましたね。ブロックがやりやすいのはもちろん、カウンタードライブもかなりやりやすかったです!かなり好感触でしたね!Tenergy(テナジー)系ラバーは回転性能は高いですが、少し回転の影響を受けやすい部分があります。近年katsuo000が探している、求めている性能として、回転性能が高くて回転の影響を受けないラバーです。同じような特徴のあるDignics(ディグニクス)と同類の評価ができると思いました!ただし、ディグニクスと比較してしまうと回転量、スピード性能は明らかに低かったです。
各技術レビュー
フォアハンド
軽打
柔らかいと感じました。威力よりも安定感がありましたね。
ロングボールやラリーでのドライブ
Tenergy 05 FX(テナジー05FX)のようにそこま威力はないけど、とにかく連打がしやすかったです。
面を開いたドライブ
食い込ませるとラケット板に当たるのを感じました。ここはテナジー05の方がやりやすい思います。
対下回転に対するループドライブ
とにかくやりやすかったです!食い込みがいいのでチョリドラは少し威力不足を感じました。それでもかなりやりやすいですね。
対下回転に対するスピードドライブ
食い込みがいいのでやりやすかったですね。オーバーミスしやすいので弧線を意識した方が良いと思います。
カーブ/シュートドライブ
回転量はあるので、まずまず思い通りに曲がります。
ブロック
やりやすかったですね!意外だったのですが、回転系のラバーなのに回転の影響を受けにくくやりやすかったです。
カウンタードライブ
これも回転の影響を受けにくいためやりやすいと感じました!
ストップ
切るのは難しかったです。浮きやすさもありました。
ツッツキ
ツッツキもオーバーミスが結構ありました。やりにくくはなかったです。
フォアフリック
フォアサーブ
サーブは重いとは感じませんでした。どちらかと言えば球足の長いサーブで相手の時間を奪有ことがやりやすいと思います。
バックハンド系
軽打
バックにちょうど良い硬さでした。
ロングボールやラリーでのドライブ
スピードを出そうと厚く当てると、オーバーミスしやすかったです。しっかり回転をかけると深いドライブがやりやすかったです。
対下回転に対するループドライブ
これもやりやすかったです。また威力があるわけではなかったですが、ミスする感じもなくて好印象でした。
対下回転に対するスピードドライブ
そこそこ練習したらできそうでした。
カーブ/シュートドライブ
回転量があるのである程度曲がってました。
ブロック
やりやすかったですね!
カウンタードライブ
バックでは普段カウンタードライブはほとんどできませんが、このラバーならカウンタードライブを覚えられそうな感じでした。
ストップ
ちょっと浮きやすかったです。
ツッツキ
切れないです。
チキータ
弧線が高いのでチキータはかなりやりやすかったです。
他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Blue FIre M1 Turbo > Blue Fire JP01 Turbo > Blue Storm Z1 Turbo
スピード
Blue Fire M1 Turbo > Tenergy 05 Hard > Blue Fire JP01 Turbo
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