レビュー リンバインナー (Limba Inner)

説明

 久々にラケットを買いまくってしまいました。今回レビューするのは、新進気鋭のブランド、Rally Ace (ラリーエース)さんのリンバインナーになります!発売したときから、ブレード厚さが薄くて最近の卓球のトレンドを把握したラインナップだと思っておりました。そして、木材を前面に出したネーミングをしていると思います。4種類の木材それぞれに、5枚合板、7枚合板、アウター、インナー、が基本的なラインナップになります。そして、最近カーボンを芯材にしたセンターシリーズも登場しました。katsuo000が気になっていたのはカーボンシリーズで、アウターもインナーも5.6 mmと非常に薄いブレード厚さのラケットシリーズになります。メイプルインナーにしようか迷ったのですが、やはり個人的に非常に大好きなリンバのインナーを購入することにしました。リンバは本当にいい木材で、現在メインで使用しているラケットも上板はリンバで比較もしやすいだろうと思いリンバにしました。

Rally Ace Blade (ラリーエース) ラケット

Rally Ace: https://www.center-field.co.jp/

 改めてインナーシリーズについて比較してみます。Rally Ace (ラリーエース)さんでは4つの木材、メイプル、リンバ、ゼブラ、マホガニーを扱っています。それぞれのインナーシリーズについて次のような簡単な説明がされています。
 Maple Inner (メイプルインナー):
  高い反発力と安定性を兼ね備え、威力ある攻守のバランスがとても良いです。
 Limba Inner (リンバインナー):
  インナーの良さからボールを掴む感覚と球持ちが良いタイプです。
 Zebra Inner (ゼブラインアー):
  天然木とインナーカーボンとの組み合わせで威力と安定性を高めています。
 Mahogany Inner (マホガニー):
  アウターよりやや弱い反発力で、技巧タイプに向いています。

 最も上に記載されているのが、メイプル系ですので、メイプルを推しているように思います。確かにメイプルを上板にもちいているラケットをkatsuo000は知りません。お小遣いに余力があれば、メイプルも購入してみたいですね。一方で、リンバは最近のインナーカーボン系のラケットの上板に最も採用されている木材であるため、他のブランドとの差別化は弱いのかもしれません。また木目が特徴的なゼブラもあまりききませんね。マホガニーは使ったことがありませんが、聞いたことがあるので、他ブランドでも扱いがあったと思います。木材の違いは、打球感に大きく影響するので、こだわる人は本当にこだわります。それではリンバインナーを試打していきましょう。

 スペックでは90 g ± となっていましたので、想像よりも軽いものが届きました。

 貼ったラバーは、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)Dignics 09C (ディグニクス09C)になります。

 ブレード面積のスペックは158 × 150 mmになりますが、バタフライなどのレギュラー面積である157 × 150 mmに近いと感じました。

Limba Innerの3つの特徴

まさにトレンドのインナーラケットど真ん中!

 違和感なく使えると感じました。一番近いと感じたラケットは、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)になります。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)はもちろん上板にリンバを使用しており、そのブレード厚さは5.65 mm ± 0.05で、katsuo000が所有しているものは、5.69 mmになります。リンバインナーは5.6 mmなので、そりゃ似ますよね笑。非常に良かったです!やや高級ラケットではある分、申し分ないスペックで、しっかり回転もかかりしなり、厚く当てるとカーボンが前に出てきて高い音もなり非常に良かったですね。今後サブラケットとして使用していきたいと本気で思っています。

ブレード面積が小さく、バックハンド主戦向き!

 Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)のブレード面積は、158 × 152 mmとかなり広いです。この広さによってしなりと球持ちを与えている設計ですね。近年トレンドの張本智和インナーフォース系やオフチャロフインナーフォース系のラケットと同じブレード面積であるのがVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)になるんですね。一方リンバインナーは正直、そこまでブレード面積の広さを感じず、個人的には非常に振り抜きやすいと感じました。張継科 (Zhang Jike)選手や樊振東 (Fan Zhendong)選手は157 × 150 mmのブレード面積である、Viscaria (ビスカリア)や樊振東ALC (Fan Zhendong ALC)を使用しています。ブレード面積が小さいラケットの方が切り返しがしやすくバックハンド主戦の選手の中には好む方も多いのではないかと思います。katsuo000もブレード面積は157 × 150 mmの方がバックハンドはやりやすいと感じています。もちろん、158 × 152 mmの方が遠心力が働く分、Maxの威力は出るイメージですが、コントロールが悪くなると感じます。最近158 × 152 mmが増えてきていますが、あえての158 × 150 mmでバランスをとったブレード面積は、良い選択肢だと思います。ブレード面積が小さい方が好きという方には、オススメですね!逆に、ブレード面積が広い方が好み、というのであれば張本智和インナーフォース系やVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)をオススメします。

5.6 mmのブレード厚さはおさまりが良い!

 相当厚くぶつけて初めてカーボンの音が鳴る印象です。厚く当ててカーボンまで到達すると、高い音が鳴るので、おそらくカーボン素材は普通のカーボンだと思いました。アラミドカーボンやALC系であればもう少し柔らかい、または低い音が鳴ると思います。普通のカーボンなので、5.6 mmとかなりブレード厚さは薄いラケットになりますね。そのおかげもあり、かなりおさまりが良いと感じました。飛距離が出にくいです!張本智和インナーフォースALCやReinforce AC (リーンフォースAC)、オフチャロフインナーフォースALC、サイバーシェイプカーボンなどのインナーラケットは、下がった時に飛距離が出にくいということもあるためか、6.0 mm以上のブレード厚さになります。個人的には下がった時には楽ですが、少し弾み過ぎるようにも感じますね。また薄いブレードは回転性能も高くなりやすいです。ここら辺は好みだと思いますが、katsuo000はブレード厚さは薄いのが好みなので、リンバインナーのブレード厚さ5.6 mmはかなり気に入りました。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量(Max)
 Virtuoso+ > Limba Inner > Virtuoso AC

スピード
 Virtuoso AC > Limba Inner > Virtuoso+

飛距離
 Reinforce AC > Limba Inner > Virtuoso+

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