レビュー Zhang Jike ALC(張継科ALC)

説明

 Zhang Jike ALC(張継科ALC)は2013年4月にButterfly(バタフライ)より販売された中国の張継科選手モデルのラケット4種のうちの1つになります。実際に張継科選手が今でも使用されているラケットは実はVISCARIA(ビスカリア)というArylate Carbon(アリレートカーボン、ALC)を採用したラケットになります。ビスカリアについての説明を書き始めると少々長くなりますので、今後別の記事で書かせてください。ここで触れることは、主に張継科選手ラケットモデルについてになります。
 張継科選手モデルの4本のラケットは、それぞれ採用されている特殊素材が異なっており、Super Zylon Carbon(スーパーザイロンカーボン、SZLC)、Zylon Carbon(ザイロンカーボン、ZLC)、Arylate Carbon(アリレートカーボン、ALC)、Tamca 5000T5000)の4つになります。
 なおバタフライのラケットは、基本的にはグリップにラケット名が書かれていて、わかりやすいのですが、この張継科選手モデルはグリップの名前の部分には「張継科」としかかかれておらず、どの特殊素材を使用したラケットか、ぱっと見ではわかりにくいです。違いはグリップの中心でクロスしている柄の色になりますね。

グリップのクロスしている柄の色

 SZLC: Gold(金色)
 ZLC: Gray(灰色)
 ALC: Blue(青色)
 T5000: Purple(紫色)

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 ビスカリアとほぼ同じでグリップデザインのみ変更したとされるのが、Zhang Jike ALC(張継科ALC)になると言われているます。張継科ALC類似のコンセプトで特殊素材を変更したものが残りの3種だと思われます。

画像はバタフライさんのホームページより引用させていただきました。

https://www.butterfly.co.jp/

 各ラケットを試打できているわけではありませんが、張継科モデルラケットの共通する特徴は以下の3つだと思います。

張継科モデルラケットの特徴

1. 上板にKoto(コト)材を使用のアウター特殊素材系ラケット

 おそらく張継科モデルラケット4種全て上板にはコト材と呼ばれる硬めの木材を使用していると思います。そして上板のすぐ内側の位置、アウター位置に特殊素材カーボンを配したラケットになります。どの特殊素材も張継科選手モデルに採用される特殊素材はカーボンを有する、軽くて硬くて弾む特殊素材になります。よって上板の硬いコト材+特殊素材カーボンという組み合わせのため、かなりハードな打球感のアウター特殊素材系ラケットと称することができるシリーズになります。
 この上板コト材+アウター特殊素材カーボンは好みの別れる打球感で、過去katsuo000は得意ではなく、むしろ苦手と感じる打球感でした。katsuo000が上板コト材+アウター特殊素材カーボンラケットで、硬いと感じたラケットはTimo Boll Spirit(ティモボル スピリット)になります。板薄アウターカーボンラケットの王道のラケット、ティモボル スピリットは上板コト材+アウターALCのラケットになりますが、やはり上板が硬くて、個人差はありますが球持ちを感じにくく、球離れが早い、と感じやすい木材だと感じておりました。ただ、現在はある程度慣れてきて、むしろ張継科ZLCよりもティモボルスピリットは柔らかいラケットであると感じています。

 そして張継科ラケットシリーズは、相手の回転に影響されにくいこと、回転量が高いこと、攻撃的なボールの威力(スピードや回転量)が高いこと、が特徴のラケットになります。硬めのプラスチックボールへと変わってきて、ボールの回転量が40 mmの時からさらに落ち、シートだけで回転をかけるような回転量重視のループドライブでも、上板の柔らかいラケットでは回転はかけやすいですがエネルギーロスによって回転量が落ちるように感じるようになりました。結果として簡単にブロックされたりカウンターを食らったりするようになりました。今ではブレードの薄い上板コト材のラケットでないと、回転量が少なすぎてループドライブを打つと狙われそうだと感じてしまいます。ブレードの薄い上板コト材+アウター特殊素材カーボンのラケットは、確かに台上でのタッチの難しさは感じますが、それ以上に相手の回転の影響を受けにくく、回転の上書きで相手の回転をキャンセルする力が強く、安定した回転量が得やすいと思います。

2. 粘着ラバーとの相性が良い

 粘着ラバー、特にHurricane(キョウヒョウ)系ラバーは、扱いやすさを求めるのであれば球持ちが感じやすい柔らかいラケット、例えば木材系ラケットの方が扱いやすくなります。しかしながら回転量とスピード、威力などを追究すると上板が硬く、かつ粘着ラバーのスピード不足を補うために、弾みやスピード性能の高い特殊素材ありのラケットと組み合わせていくことになります。ラケットによっては、粘着ラバーと相性の悪い特殊素材系ラケットも存在しますが、張継科選手の名前を冠したラケットは総じて粘着ラバーと組み合わせのできるラケットシリーズとなっているそうです。実際、張継科ZLCとキョウヒョウで試合に出たことありますが、普段の1.5倍くらいループドライブだけで得点できたと感じました。確かに難しさもありますが、使いこなせれば相性は抜群でしたね。その要因はおそらく、張継科モデルのラケットシリーズは全て板厚が薄く、しなりやすいラケットだからだと思います。
 上記のことを裏返すと、張継科選手モデルのラケットは万人受けするラケットではなく、中、上級者で一定の打球感覚を有した選手を想定したラケットになると思います。ある程度のインパクトとラケットのしなりを利用して安定して回転をかけることができるようになると、粘着ラバーの高い回転性能と、ラケットの高いスピード性能、が両立しやすいラケットシリーズと言えるでしょう。

3. 重心はグリップより

 張継科選手がバック主戦型の選手である、ということもあって、ラケット自体がグリップ側に重心があります。中国の馬龍選手や大島祐哉選手は、フォア主戦型でそのラケットは先端重心のラケットとなっています。手に取ると非常にわかりやすく、ブレードサイズを若干大きくすることで、スイートスポットを少し広げるとともに先端重心とすることで、遠心力によって威力が出しやすいラケットとなるわけです。これら先端重心のラケットの欠点は実際の重量以上に重たいと感じやすいことで、ブロック時なども回転の影響を受けやすいと感じます。一方、張継科選手モデルのラケットはグリップ側に重心があります。グリップ側に重心のあるラケットの特徴は、重さを感じづらく、結果的にとてもバックハンドが打ちやすくかつ切り返しもしやすくなります。またラケット角度も安定しやすく、ブロックがやりやすいと思います。欠点は先端重心のラケットと比較すると威力が出しづらいことでしょう。katsuo000も確かにフォアよりバックハンドの方が振り抜きやすいと感じました。現代卓球において、バックハンドの重要性が高まっています。バックハンドにウエイトを置いたり、バックハンドを苦手と感じるなら、張継科モデルのラケットを使うのは1つの選択肢だと思います。
 2021年1月現在、katsuo000はついに張継科ALCも購入しました。完全に確証があるわけではないですが、かなりティモボルスピリットに近いブレード構成と感じました。しかしながらティモボルスピリットとは異なり、やはりグリップ重心ですのでブロックは非常に安定しますし、全く別物のラケットですね。バタフライのラケットはブレード構成は同じでグリップだけ異なるラケットが多いなどと揶揄されることがありますが、ラケットはブレード構成だけではなく、重心位置やブレード面積、全てが非常に重要な要素であるとkatsuo000は考えますkatsuo000にとってはグリップが違えば、全く別物ののラケットだと思いますね。例えば、Timo Boll ALC(ティモボルALC)と張継科ALCの違いはグリップだけでしょう。しかしながら、重心位置やグリップの形状によって、打球感や使いやすさは雲泥の差となります。そのことをしっかり理解して購入すべきとkatsuo000は思います。また、自分自身がどの位置にラケット重心があるラケットが好みなのか把握すべきでしょう。個人的にkatsuo000は張継科選手よりもティモボル選手の方が好きです。しかしながらラケットは張継科モデルのラケットの方が好きです。このことを理解していないと高いのに残念な購入となりかねませんので是非気をつけて購入してください。

 張継科モデルラケットは人気のシリーズのラケットで、2021年現在もトップ選手が使用しています!例えば以下が知られています。

 Zhang Jike ALC(張継科ALC):戸上隼輔選手、松平健太選手、松平健太選手
                 黄鎮延(Wong Chun Ting)選手
                 邱党(Qiu Dang)選手
 Zhang Jike SZLC(張継科SZLC):林ユン儒(Lin Yun-Ju)選手(Lin Yun-Ju SZLCへ変更)
                  荘智淵(Chuang Chih Yuan)選手

張継科ALCの2つの特徴

 続いて、張継科ALCの特徴について言及させてください。2021年1月現在、張継科ALCをメインラケットに変更しました。所持しているグリップはフレア(FL)でまた張継科ALCを買うことになってもFLを購入したいと考えてます。

4. アウターALカーボン特有のパワードライブ!

 アリレート(Arylate)は特殊繊維のことで、スイートスポットを広げ打感をマイルドにしてくれる材料です。そんなアリレートとカーボンを編み込んだ材料がALCですので、カーボンのみのラケットと比較しても、柔らかさ、しなやかさ、有機的で高密度を感じさせる打感となります。非常に弧線を描きやすいので、レシーブや3球目に加え、中陣からでも、頂点後の打球点からでもスピードドライブやパワードライブが打てる安心感がありました!7枚合板、とまではいきませんが、多少難しいボールでも強引にパワードライブができる点が、このアウターALC系ラケットの特徴の一つといえるでしょう。
 また張継科ZLCと比較して、張継科ALCに変えることでボールが遅くなったことで自分自身の余裕が生まれるようになりました。カウンターによるノータッチをうけにくくなり、よりラリー勝負しやすくなったと感じています。この辺りは体力や動きの話になりますが、おじさんの域にいる自分としてはプラスになったと感じました。

5. 板厚5.8 mmの黄金値

 ビスカリア、ティモボルALC、など、アウターALCラケットまたはアウターAramid(アラミド)カーボンラケットは、そのブレード厚さ、5.8 mmと黄金値となっています。この5.8 mmは非常にバランスのとれた厚さで、ALCのやわらかい打球感と弧線に、6.0 mm以下のしなって回転のかけやすいブレード厚さ、それでいて攻撃に転じた際に軽い力で飛距離も出しやすい、オールマイティーでバランスのとれたラケットとなっています。

 katsuo000の感覚の話になってしまいますが、長く使っている張継科ZLCは打感の硬い5枚合板ような飛距離のイメージで、台上はラバーのシートだけでとらえると本当に止まるか飛距離がたりずネットミスも結構生じます。一方、張継科ALCは7枚合板と5枚合板の間のような飛距離のイメージで、打感が柔らかく板厚が厚い分、飛距離が出やすく台上も飛距離がでやすく対下回転パワードライブも打ちやすいと感じました。

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張継科ZLCとの比較

 簡易的な比較を下記にまとめてみましたので、ご参考ください!

スピード: 張継科ZLC > 張継科ALC
ボールの直線性: 張継科ZLC > 張継科ALC
最大スピン量: 張継科ZLC ≧ 張継科ALC
回転のかけやすさ: 張継科ALC > 張継科ZLC
弧線の描きやすさ: 張継科ALC > 張継科ZLC

 全日本選手権出場経験のあるコーチの方に、ドライブなどとっていただきましたところ、やはり張継科ALCの方が弧線を描くために、全体的に安定感があって良いとおっしゃっていただきました。特に苦しい体制から攻撃的なボールを打ちたいと思うと張継科ALCの方が回転で安定させられる分、安心感がありますね!またkatsuo000はフォアにDignics 05(ディグニクス05)を貼っていますので、ZLCだと直線的になりすぎて、ボールが軽くなっているとは思っていました。インパクトも強くないとディグニクス05では回転をかけられないので、ZLCでは自然にボールに対して強く打ちに行きます。従ってZLCとディグニクス05だと、打球点が落ちたボールに対してチョリることも難しく、ネット近くを狙うとミスしかねないので、ドライブをかけてある程度高めの弧線をつくって相手コートに入れる形ばかりになりやすかったですね。張継科ALCへ変更することで、自信をもって前へスイングできるようになり、自然とボールが深いところに入るようになったのではないかと思いますね。
 また試合会場によっては、張継科ZLCとディグニクス05の組み合わせは硬すぎると感じるときもありました。普段練習する場所では冷暖房も完備で、夕方の練習ということもあり硬さは気になりにくいのですが、実際の試合では体が動かないと硬さが嫌になることもあるので、張継科ALCがちょうどよいのではないかと思った次第です。

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

 張継科ZLCと同様に張継科ALCは、スピン系テンションも粘着ラバーもあうと感じました。ZLCからALCにかわってより打球感が柔らかくなっていますので、ハードなラバーを使っても使いこなせると思います。したがって無限の組み合わせがあると思います。ただ張継科ZLCと粘着ラバーとの組み合わせと比較すると少しスピード不足は否めないかもしれませんね。ほぼスピン系テンションラバーのような粘着テンションラバーであるDignics 09C(ディグニクス09C)でもスピン系テンションラバーに慣れていると遅く感じやすいですからね。またやはり個人的に、柔らかいラバーを苦手で気持ち悪い感じがするので、基本的には硬めのラバーを合わせる方が好みです。

Dignics 05(ディグニクス05)

 現在メインで仕様しています。ディグニクス05の高いスピン性能、スピード性能、カウンタードライブのやりやすさ、と張継科ALCの弾みとしなりが相まって、質の高いボールを出すことができます。張継科ZLCと比較すると少しスピード性能がおちましたが、その分台上やハーフロングのボールに対しても臆せず前にスイングできるようになったと思います。またTenergy(テナジー)と比較しても寿命が格段に長く、しっかり管理すれば週一の卓球で三ヶ月から半年は使えます。このコスパは助かりますね。

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Hurricane NEO III Blue Sponge(キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)

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Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)

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Rasanter R53(ラザンターR53)

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Dignics 09C(ディグニクス09C)

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バックラバー

 季節が冬というのもあり、柔らかくて扱いやすいスピンンション系ラバーを挙げさせていただきました。

Rakza X(ラクザX)

 Yasaka(ヤサカ)のラクザXになります。このラバーは硬度は45~50°で柔らかめの個体があたれば非常に扱いやすくて、スピードドライブも打ちやすいと感じると思います。球質はディグニクスシリーズと比べると回転性能やボールの伸びという点で見劣りを感じないわけではありませんが扱いやすさ、相手のコートへのねじ込みやすさを考慮して挙げさせていただきました。またシートはどちらかといえば硬めで、相手の回転の影響もうけにくく、さらにツッツキも浮きにくいと、扱いやすさと球質を兼ね備えていると思いますね。

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Tenergy 05(テナジー05)

 やはり素晴らしくあいます。少し弧線が強すぎる気もしますが、落ちる感じは全くなく、またエグイ回転量が出せるため非常にあうと思います。ループドライブとツッツキがやりやすく、少しスピードドライブが難しいですが、挑戦するのはありだと思います。

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Vega X(ヴェガX)

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Dignics 80(ディグニクス80)

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各技術レビュー

 正直、かなりスムースに張継科ZLCから張継科ALCへ移行できました。逆は難しいと思いますが、かなり近い特性のラケットだと思います。

フォアハンド系

軽打
 張継科ZLCと比較すると、張継科ALCはスピードは遅いですね。また若干の柔らかさを感じます。あまり過信しすぎるとカーボンの硬さをもろに受けますが、ZLCからALCへ変更によって余裕は感じました。木材系ラケットと比べるとやはり打球感がハードですが、ここら辺は慣れが必要ですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 フォアだと少しラケットが柔らかく感じますので、結構思い切りぶつけて球をつぶすように回転をかけるイメージで強い弧線のボールが出せると感じました。ラバーはディグニクス05でしたがもっと硬くても良いと感じたほどです。張継科ZLCよりもやはりスピードは落ちますが、その分、パワーを伝えてくれているようにも思いました。弧線が強く一発で打ち抜くには少し難しさを感じますが、その分飛距離も出しやすく、楽にラリーができ、かつ強い弧線の描き方から多少強引なボールでもドライブで相手のコートにパワードライブをねじ込みやすいと感じました。
 上板にコト材を使用した典型的なラケットとして非常に良かったです。またストラディヴァリウスと比較すると芯がしっかりしていて、しっかりボールをヒットする感覚が感じられました。
 

面を開いたドライブ
 張継科ZLCと同様に、ラケットがしなりやすいので、非常に威力のあるドライブが打ちやすかったです!粘着ラバーでもテナジーやディグニクスでも、非常に回転がかかってスピードドライブでもしっかり弧線を描いて沈み込ませることができました。
 木材ラケットほど柔らかくなく、またただのカーボンラケットほど硬質でもない適度なしなりと柔軟さと剛質さだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 これも張継科ZLCと同様、やりやすいですね!ブレードが薄いので非常に回転がかけやすいです。粘着ラバーの方が弧線の低いループドライブを制御しやすかったです。ディグニクス05は少し高いボールになりやすいです。

対下回転に対するスピードドライブ
 これも張継科ZLCと同様か、それ以上にやりやすいです。張継科ZLCはどうしても板薄な分、パワー不足になりやすいため、踏ん張りが必要でしたが、張継科ALCにすると、パワーを出しやすかったですね。非常に良いスピードドライブがしやすいです。

カーブ/シュートドライブ
 ZLCからALCへ変更して、弾道がより曲がるようになったと感じます。コースをつきやすくなったと思います。

ブロック
 やはりやりやすいです。ティモボルスピリットよりもやりやすいです。グリップ重心であることが理由の一つだと思っています。またZLCよりも球持ちを感じやすいので、アクティブブロックもしやすいですね。

カウンタードライブ
 しっかり球をもってカウンターすることがしやすくなったので、より自分のボールにしてからカウンターができる印象です。非常にやりやすいですね。

ストップ
 これも張継科ZLCと同様で、硬い打球感ですが慣れると結構しっかり止まります。ディグニクス05やキョウヒョウNEO3を使えばしっかりブチっと切れるので3球目強打は封じやすいと思います。

ツッツキ
 これも張継科ZLCと同様、同じく切れますね。良いです。

フォアフリック
 これも張継科ZLCと同様です。球離れが速いですが、しっかりドライブをかけるようにすると安定しますね。パワーフリックをするなら、乗せるよりも弾くように打つ方が安定すると思います。思い切りが大切ですね。

バックハンド系

軽打
 ZLCからALCへ変更した一番の理由はやはりバックハンドです。非常に好感触でした。これなら背伸びをしたラバーもあわせられると感じた次第です。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ラクザXで使ってみたのですが、少し硬くてはじめは難しさを感じました。個体差だと思います。ただし、慣れればループもスピードドライブもいけました。非常に良いですね。

対下回転に対するループドライブ 
 体をしっかり入れて、ドライブをかけることで非常に回転量のあるドライブが打てるようになってきました。やはり硬いのでラバーは50°未満のラバーの方が良いと感じています。グリップを感じるラクザXやヴェガXが非常に良いですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 こちらもしっかり回転をかけて飛ばすことを意識すると安定して打てるようになってきました。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブもいやらしく曲がる印象です。スピードはやはり落ちていると思いますが、されどカーボンで威力はあると思います。

ブロック
 やりやすいです。安心感が抜群にありました。

カウンタードライブ
 やりやすくなりましたね。しっかりボールを持てるのでかなり狙いに行けると感じています。

ストップ
 ツッツキも切れますね。板厚は厚くなりましたがソフトな打球感なので球が持てて非常に切れる印象です。

ツッツキ
 ラバーにもよりますが切りやすいですね。

チキータ
 グリップ重心でやりやすいです。だいぶ感覚がつかめてきて武器になりつつあります。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 張継科ZLC > 張継科ALC > Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)

回転のかけやすさ
 Inner Force Layer ZLC > 張継科ALC > 張継科ZLC

スピード
 張継科ZLC > ティモボルスピリット ≧ 張継科ALC > インナーフォースレイヤーZLC

飛距離
 水谷隼ZLC > 張継科ALC > 張継科ZLC

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