レビュー Hexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)

説明

 andro (アンドロ)さんの中級者志向のラバー、Hexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)をレビューします。近いのかなーと思っていたラバーはRigan Spin (ライガンスピン)ですね。同じようなラバーなのかなーと思って試打しました。ちなみに、NUZN (ニューゾーン)、発注しましたよ!(^^)/

 話題のラバーも早く試打したいところですが、今回本ページは、Hexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)ですね。このラバーは中級者志向の安価、またはコスパの良い高性能ラバーとして発売されました。ヘキサーシリーズ自体は4種類のラバーが発売されています。円安の影響で、今は良コスパとはいいづらいのが辛いですが、使いやすくてしっかり球を持つイメージかなーということで、試してみたくなり、レビューさせていただきます。

公表性能値

 andro (アンドロ)さんの過去の公表性能値を記載させていただきました。直近のパンフレットでは性能値は公表されていなくて、少し寂しいですね。またかなり使いやすいRasanter C45 (ラザンターC45)は公表性能値ではありませんが、他のラバー性能値からの推定性能値を記載してみました。おそらく当たらずとも遠からずかと思います。

硬度SpinSpeedControl
Hexer Power Gripヘキサーパワーグリップ47.511811779
Hexer Gripヘキサーグリップ45.011711383
Rasanter C48ラザンターC4848.012911389
Rasanter C45ラザンターC4545.0128?91?
Rasanter R48ラザンターR4848.012411989
Rasanter R45ラザンターR4545.012311791

 公表性能値を比較するとスピード性能はRasanter R45 (ラザンターR45)と同等ということで、結構弾む印象を受けました。やはりRasanter (ラザンター)シリーズの代名詞Energy Cell (エナジーセル)による回転性能は高くて、Hexer (ヘキサー)シリーズの中で最も硬いHexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)でも、回転性能は劣るとなると、中級者志向という言葉が分かる気がしました。つまり、相手の回転の影響は受けにくい分、回転性能もやや低いということなのではないかと想像できますね。使いやすいことにもつながるので大事なラバー特性だと思います。

硬度計測定

 続いてお馴染みの硬度計測定です。

公表
硬度
Spin重量
/ g
Shore a
Sheet
Shore a
Sponge
Shore c
Sheet
Shore c
Sponge
Sheet –
Sponge
(a)
Sheet –
Sponge
(c)
Hexer Power Grip47.51185029.026.141.439.62.921.83
Rasanter R45451234930.524.543.137.16.006.00
Rigan Spin40-45 /4730.125.142.840.95.001.92
Rigan40-45 /4427.622.935.531.94.673.58

 Rasanter R45 (ラザンターR45)は技術が一世代先のものであるため、スポンジ側はかなり柔らかく食い込みの良さを利用して、高い回転性能が引き出せるラバーということがわかりますね。特にシート側硬度とスポンジ側の硬度の差が大きいほど、球持ちと食い込みを感じやすくなりますね。一方、本ページでレビューするHexer ower Grip (ヘキサーパワーグリップ)は一世代古い製造技術で作られているためか、全体的に硬めですね。比較で、Yasaka (ヤサカ)さんのRigan Spin (ライガンスピン)とRigan (ライガン)の硬度を比較しています。思ったより、Hexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)は柔らかく、Rigan Spin (ライガンスピン)の方が硬い結果となりましたね。これは思ったより回転性能重視のラバーではなく、軟テンション系よりのラバーかもしれないですね。

ヘキサーパワグリの貼りと重量

 Virtuoso + OFF (ヴィルトゥーソ+OFF)に貼りました。余談ですが、抗菌仕様など含めて最近のプラボールはさらに硬く、回転がかからなくなり、5枚合板系のラケットでも全然手に響かないなーと久々に使って感じましたね。5枚合板は手に響き過ぎて苦手でしたがこれはありやなーと久々に使って強く感じました。

Hexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)
・Speed: 117
・Spin: 118
・Control: 79
・Sponge Thickness: 2.1 mm
・Sponge硬度: 47.5°
・5,600 円 + 税
・72 g(切断前) → 50 g (Virtuoso + OFF (ヴィルトゥーソ+OFF)に貼って)

 Virtuoso + OFF (ヴィルトゥーソ+OFF)に貼りました。上板Limba (リンバ)の5枚合板で、このラケットがダメな人は多分いないだろってくらい球持ちを感じられるのに、めちゃめちゃ板がしっかりしてて威力も抜群のラケットです。スピードと飛距離は出しづらいですが、その分オールラウンドに立ち回れるラケットですね~。ではではヘキサーパワグリ

ヘキサーパワグリの3つ特徴

掴んで飛ばせるヨーロッパ系ラバー!

 ラバー硬度は47.5°と最近の高硬度化が進む卓球ラバー界では、ヘキサー系の中でも最も硬いラバーではあるものの、柔らか目で正直フォアで使うには硬さ不足を感じさせるラバーでした。思い切りドライブで回転をかける時も少し沈み込みが甘い感じがあって、どちらかというとRozena (ロゼナ)っぽさがありましたね。その分5枚合板でも十分下がって打点を落として引き込んでも攻撃的に飛ばせるのはヨーロッパ系の軟テンション系を彷彿とさせられました。名前の通り、グリップ感は強いですが、andro (アンドロ)さんらしい軟テンション系ラバーの1枚だと感じました!

扱いやすさ抜群のオールラウンドラバー

 軟らかさがあるため、非常に扱いやすかったです。中級者向けという言葉のとおり、扱いやすさを感じました。例えば、チキータのときも、ゆっくりスイングしたとしても球を持って回転をかけられるので、かなり引き付けて安定して台におさめることができると感じました。個人的にはバックに使いやすいラバーで台上から中陣までこなしやすいと感じました。軟テンションなので、下がって思い切りくい込ませてのドライブで、驚きのあるボールが打ちやすいですが、バックハンドの技量が不足してそこまではできなかったですね。ただこのラバーならそういった新しい技術にも挑戦しやすいと感じました。

パワーグリップという名前通り、扱いやすさと回転とスピードで押すラバー

 実際に使う前はHexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)というラバーは、Hexer (ヘキサー)シリーズ最硬硬度のラバーということで、回転性能の高いラバーと思い込んでいて軟テンション系ラバーという認識ではありませんでした。名前、使ってみた印象、そしてドイツ製ということを考慮すると、しっかり球を持ちつつ、回転とスピードで押すラバー、Tenergy (テナジー)系のラバーの中では80の立ち位置のラバーであると感じました。回転でもスピードでもどちらでも押していく扱いやすいラバーとして、Tenergy 80FX (テナジー80FX)というラバーもあります。Tenergy 80FX (テナジー80FX)はもう少し回転性能が高い印象で、ラバーももう少し柔らかいラバーになりますね。Hexer Power Grip (ヘキサーパワーグリップ)は硬さがあって回転性能が低い分、相手の回転にも鈍感でラリーを引いて勝負していく方に向いているラバーだと思います。またコスパも良いですね。回転性能が鈍感というのも、一つの特徴でありラリー勝負したい選手には良い選択肢だと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 違和感ありません。

ロングボールやラリーでのドライブ
 思い切り回転をかけてみましたが、ボールは沈むものの、威力は低い気がしました。スピードが出ないのは仕方ないですが組み合わせ的には回転は良いはずだと思っていたので、残念でしたね。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 入るけど、質は低いかもです。

対下回転に対するスピードドライブ
 Virtuoso + OFF (ヴィルトゥーソ+OFF)としては、スピードドライブの方が個性が出て良かった気がしました。かなりやりやすいと感じましたね。 

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ツッツキ/ストップ

フォアサーブ

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

ブロック 

ツッツキ/ストップ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 80FXHexer Power GripRasanter V47

スピード
 Dignics 80Hexer Power GripTenergy 80FX

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