
はじめに
TIBHAR (ティバー)さんの最新のラバー、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)をレビューさせていただきます!TIBHAR(ティバー)といえば、多くのYou tuber卓人と契約をして圧倒的な存在感を持つブランドになりました。katsuo000が大好きなのは引退してしまったベラルーシの巨人Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手です。現在はスター選手と契約しまくりで、フランスのダブルエース、Lebrun Brothers (ルブランブラザーズ)こと、Felix Lebrun (フェリックス・ルブラン)選手とAlexis Lebrun (アレクシス・ルブラン)選手、スロベニアのエース、Darko Jorgic(ヨルジッチ)選手、天才松平健太選手、元オランダ代表のG.C. Foerster(フォースター)さんや、ルーマニアの美人選手Bernadette Szocs(スッチ)選手、漢のプレーヤー神巧也選手、と契約選手もスター選手ばかりの卓球ブランドですね!


個人的にTIBHAR (ティバー)契約の選手で注目は、Darko Jorgic(ヨルジッチ)選手やイギリスのPaul Drinkhall(ドリンコール)選手、クロアチアのTomislav Pucar(プツァル)選手、ベルギーのCedric Nuytinck(ニュイティンク)選手ですかね。特にPaul Drinkhall (ドリンコール)選手は日本では有名ではないですけど、イギリスのトップ選手で、WTTツアーでたまに日本選手に勝ってしまいます!バックのチキータからラリーにもちこみ、打ち込まれてもフォアドライブで何球も何球も引き返しまくる超ラリータイプで打ち合いに強い選手です!

今回レビューするHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は、Felix Lebrun (フェリックス・ルブラン)選手や松平健太選手が使用するラバーですね!話題のラバーで思わず即買いしていて、なかなかレビューできませんでした汗。どんなラバーなのでしょうか。まずはHybrid K3 (ハイブリッドK3)についてどのようなラバーだったのか確認していきましょう。
「世界に衝撃を与えた粘着テンション」
Hybrid K3 (ハイブリッドK3)は、これまで同時に実現できないと思われていた特性を兼ね備えています。 「強烈な回転、弧線」と、「強い反発性能」が一枚のラバーに内包されていることを、実感できるでしょう。 強いバックスピンやトップスピンも難なくかけ返せる感覚を与えてくれるトップシート。速い打球を生み出すハードスポンジ。高性能ラバーは、コントロールやコース取りが難しいものですが、K3を使えばマスター出来るでしょう。K3の無限の可能性を体感してください。
Hybrid K3 (ハイブリッドK3)というラバーは、粘着ラバーらしさを抜群に感じられるのに、抜群に弾みとスピードも出せるラバーで、Tenergy 05 (テナジー05)の上位互換といえるような高性能ラバーと評させていただきました。使いやすいのに軽いし回転もかかり、粘着ラバーらしい癖球は少なめで、プラボール時代の新基準ともいえるようなラバーでしたね。かなりありよりのありで、katsuo000は重いラバーが好みなので、軽いという点が不満点でした汗。巷の卓人には、Hybrid K3 (ハイブリッドK3)かDignics 09C (ディグニクス09C)か、と選択肢を提供してくれるラバーだと思います。個人的にはDignics 09C (ディグニクス09C)はシートもスポンジも結構ハードなので、Hybrid K3 (ハイブリッドK3)の方がもちもち感があり、相手のボールを利用してくい込ませやすく伸びのあるボールが打ちやすいと思いますね。
Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)
「ハイブリッドK3PRO」は妥協のない攻撃的なプレーヤーのために開発された「ティバー史上最高性能」を誇るラバー
スポンジ硬度を高めたことで打球時のエネルギーロスを軽減し、さらなるパワープレーが可能に。「ハイブリッドK3PRO』は、トップシートの粘着力と硬めのスポンジにより、強烈な回転と高い弾道で相手コートの深くにボールを送ることができます。前陣だけではなく、中陣からでも強いボールを生み出すことが出来るため、ゲームをコントロールすることができます。ティバー契約のトップ選手たちも続々と「ハイブリッドK3PRO」に変更している。性能値
Tibhar (ティバー)さんのラバーの公表性能値を比較してみましょう。
Speed Spin Control Sponge Price
(yen / without tax)Hybrid K3 Pro 125 130 90 55 8,100 Hybrid K3 118 130 100 53 8,100 Hybrid K3 FX 115 130 105 48 8,100 Hybrid K2 Pro 122 128 85 54 7,500 Hybrid K1J 112 125 80 54 7,500 Hybrid MK Pro 130 125 105 51 7,200 Hybrid MK 125 125 110 48 7,200 Hybrid MK FX 115 125 125 44 7,200 Evolution MX-D 135 125 80 51.5 7,100 Evolution MX-P 50 128 120 75 50 6,800 Evolution MX-P 125 120 80 45.7~47.7 7,700 Evolution MX-S 125 120 80 45.7~47.7 6,900 Quantum X Pro 115 115 95 47.5 6,100 現在のTibhar (ティバー)さんのTop of Topのラバーは、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)であることがわかりますね。
続いて、Tibhar (ティバー)さんのラバーの中で、重量と硬度計比較を実施しました。
Weight Shore a Shore a Shore c Shore c Sheet-Sponge Sheet Sponge g Sheet Shponge Sheet Spnoge (shore a) (shore c) Hybrid K3 Pro 51 30.8 30.2 48.2 48.4 0.67 -0.25 Hybrid K3 51 28.5 25.3 42.2 40.3 3.17 1.92 Hybrid K2 Pro 50 30.0 34.1 46.7 46.3 -4.08 0.33 Hybrid K1J 50 24.5 30.1 42.5 43.8 -5.58 -1.33 Hybrid MK Pro 47 33.1 29.2 46.3 44.2 3.92 2.17 Hybrid MK 47 29.8 24.4 41.7 40.0 5.33 1.67 Evolution MX-D 53 31.5 29.8 45.6 42.1 1.75 3.50 Evolution MX-P 50° 50 31.5 30.4 45.8 44.3 1.08 1.42 Evolution MX-P 47 30.8 23.9 42.4 38.7 6.92 3.75 Evolution MX-S 50 31.3 27.1 44.7 40.4 4.17 4.25 最新のHybrid K3 (ハイブリッドK3)、Hybrid K2 Pro (ハイブリッドK2プロ)、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を貼った際に気づきましたがTibhar (ティバー)さんのラバーは硬度の硬いProを冠したラバーでも重量が重いということはないんですよね!前回のHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)とその中間硬度のHybrid MK (ハイブリッドMK)も重量差はほとんどありませんでした。もちろん、硬度計で測った硬度はHybrid MK(ハイブリッドMK)よりもHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)の方が硬かったです。この技術って凄いなーと思いますね。本題のHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)に着目すると、総じて硬度に相当するshore cの結果を確認すると、TIBHAR (ティバー)さんのラバーの中でやはり最も硬い結果となりました。2025年現在最もTIBHAR (ティバー)さんのラバーで硬いラバーがHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)と明言できそうですね。また誤差かもしれませんが粘着テンションラバーらしく、スポンジ側からの計測値の方が大きくなりました。ただShore aではシート側の方が硬いので、誤差は否めません。数値もかなり僅差ですので、非常にテンションラバーに近い出来のラバーがHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)と言えそうです。実際試打した感覚からもかなり飛距離が出しやすいラバーでしたので、感覚的にはハードなテンションよりラバーと位置付けています。スピードや飛距離は出るが安定感と弧線を粘着ラバーらしさで引き出していて、癖球は少ないといえると思います。
ハイブリッドK3プロの貼りと重量
かなり気になったので当時のメインに近い構成でフォアラバーとしてまずは試しました。またラケットには気になっていた上板硬めのインナーカーボンラケット、Maple S Inner (メイプルSインナー)に貼りました。ブレード面積のスペックは158 × 150 mmになりますのでやや広いですが、最近のインナーラケットではありえるブレード面積だと思います。






Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)
粘着系テンション OFF+
・Sponge Thickness:2.0/max mm
・Speed:125
・Spin:130
・Control:90
・Sponge硬度:55°
・8,100円 + 税
・73-4 g → 51 g(Maple S Inner (メイプルSインナー) (158 × 150 mm)に貼って)
驚いたことに、そこまで重たくなかったです!55°のハードな硬度ですが51 gなら十分軽いといえるでしょう。なかなかスゴイ技術だと思います!参考にならないかもですがZhang Jike ZLC (張継科ZLC)のバックにも貼って、バックラバーとしても試しましたのでそのレビューも書かせていただきます。
Hybrud K3 Proの3つの特徴
硬くなって過激に弾む!
Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)とJekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)のように、硬くなったことでよりテンションラバーのように弾むようになったラバーがJekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)でした。同様にHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)はHybrid K3 (ハイブリッドK3)で感じた粘着感が若干低下して、その分テンションラバーよりに、弾みやすくなったラバーとなっています。攻撃的、アグレッシブ、という言葉が相応しいラバーになっていますね。硬いのに弾むので制御やコントロールも難しくなっていると感じて、katsuo000は最近Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)をメインにしています。Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)の方がいい意味で扱いやすくて回転もかかって、粘着らしさも許容できていいですね。同様に弾みや弾き安さを求めるならHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は良い選択だと思います。個人的にはJekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)は制御のしにくさを感じましたがHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)なら軽い点も総合すると制御しやすいと思います。ただし性能を引き出そうとすると難しいラバーでもあるのでまずはHybrid K3 (ハイブリッドK3)で慣れてもっと硬い方が良いと感じてからHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を使うでも良いと思います!
高い回転性能でドライブがしっかり相手のボールへ沈みこむ!
katsuo000はフォアで使った時に相手のコートで沈むと感じられるかは、重要なポイントです。下からスイングを開始しても相手コートで弧線を描いてボールが沈むイメージが持てるか、は試打のときに良く確認します。Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)はしっかり相手コートで沈むイメージを感じられました。特に中陣に下げられた際に、下回転打ちと同じようなバックスイングで思い切り回転を掛けても相手のコートへオーバーせずに入るかどうか、が一つの基準です。中陣から下回転打ちと同じ打ち方でしっかり回転をかけて強烈な回転で相手コートへ打てる感覚を感じられたのは良かったですね!テンションラバーやオールバタフライで構成したラケットだと、下回転打ちと同じバックスイングで中陣からドライブを打つと十中八九オーバーしますね。しかしHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)および中国粘着系のラバーはしっかり相手コートに入る感覚があります。そしてこの打ち方で中陣からドライブが打てると回転量やスピードをコントロールしやすいので得点しやすいパターンが得られます。ラバー重量を抑えたいならJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)よりもHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を推します!
バックハンドでも十分に使える粘着テンション!
今回Zhang Jike ZLC (張継科ZLC)のバック面にHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を貼って試してみました、感触良かったです!回転も良くかけられるし、相手のロングボールに対してあわせるだけで質の高いドライブ返球ができると感じました。自分の実力を考慮するとおそらくHybrid K3 (ハイブリッドK3)の方が扱いやすさは上だと思いますが、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)でも硬さが気になる、ということはほとんど感じませんでした。バックラバーとしての選択肢も広げる事実は良い選択肢を提供していると思います。むしろバックで使用するラバーにドライブなどで癖球を期待する方がなかなか稀有だと思います。スピン系テンションラバーに近くて、高い回転性能や安定感を求めるならHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は良い選択肢となると思います!
各技術レビュー
フォアハンド系
Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)との比較がメインとなります。
軽打
特に違和感なかったです。もう最近の粘着テンションラバーは使いにくいことはほぼないですね。
ロングボールやラリーでのドライブ
Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)と比較すると粘着らしさは下がると感じましたが、その分弾みを感じました。硬度はドイツ基準でHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)とJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)で55°と同硬度ですが、より弾き安いのはHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)になると思います。逆に粘着ラバーらしさが残るのがJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)だと思います。球離れは感覚的ですが、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)の方が速いと思います。球を持てる分、Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)は少し球がラケットに残ると思いますが、その分回転で相手のコートについてから伸びたり弾道の伸びを感じると思います。
癖球があるかどうか、はボールを受けていないのであまりわかりませんが、Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)よりもHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)の方が癖球は少なく素直なボールが相手に行くように感じました。どちらも回転性能も弧線も強く弾みも強いので、十分にフォアメインラバーで活躍できるラバーだと思います。あとは好みの部分で重量や打球感が重くなってもいいならJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)、軽量さを求めるならHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)でしょうか。
軽量を求めるとDignics 09C (ディグニクス09C)も選択肢となるかもですがDignics 09C (ディグニクス09C)の方がもう少しマッド感が強い気はしますかね。
面を開いたドライブ
Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)は面を開いて打つ方がスピードドライブが安定しますし決まるイメージです。一方Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は弾きやすいので個人的には面を開くと制御が難しいと感じました。スピン系テンションぽくなるので、制御するなら寝かしてドライブする方が安定はさせやすいと思います。
対下回転に対するループドライブ
最近katsuo000はラケットによってループドライブのやりやすさが決まると感じており、Maple S Inner (メイプルSインナー)は比較的やりやすいと思います。板厚が薄くて硬い上板のラケットがやはりやりやすく、つまりZhang Jike ZLC (張継科ZLC)がやりやすいですね。強いインパクトの時の方が回転がかかる感じがあるので、とにかく板厚が薄くて飛距離が出にくいラケットでループドライブした方が質は高いと思います。
Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)も高い回転量と質の高いループドライブを得られるラバーですが、飛び出しも結構あるラバーだと思います。Dignics 09C (ディグニクス09C)はシートが硬く、ループドライブにもクイックネスが必要なイメージで時間を補えるループはやや難しいイメージですが、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)やJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)はシートがDignics 09C (ディグニクス09C)系のラバーよりは柔らかめなのでソフトに打球しつつボールとの接触時間を長くして回転量を得るような打ち方も比較的やりやすいと思います。
対下回転に対するスピードドライブ
Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は結構ぶつけに行った方がスピードは出しやすいのですが、反発で飛び出してしまう前に回転もかけたいと思うと身体を上手に使った回転運動で打つ必要があると思います。スピードドライブは個人的には、スピン系テンションラバーのようなイメージで打った方がやりやすかったです。粘着ラバーのような打ち方をしようとしても自分のスイングスピードでは遅くてその特徴を得られるとは感じませんでした。
ストップ
良くとまりました。
ツッツキ
フォアサーブ
良く切れました。
バックハンド系
軽打
普段はDignics 05 (ディグニクス05)を使っていますので、Dignics 05 (ディグニクス05)との比較になります。最近粘着系のラバーをバックに使えるかどうかを考えているのですが、あまりメリットを感じないんですよね。やはりDignics 05 (ディグニクス05)は軽量にもかかわらず、回転性能も抜群で、シートが硬く相手の回転の影響も受けにくいので良いラバーだと思います。
一方、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)はDignics 05 (ディグニクス05)と比較するとマッド感がどうしてもありますが、軽く当てるだけでも飛距離が出るので扱いやすいと感じましたね。また弧線が出るのでDignics 05 (ディグニクス05)よりも安心して相手コートに入ると感じました。
ロングボールやラリーでのドライブ
粘着ラバーの良い点としてHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)はボールをしっかり持って相手コートへ置くように返球できるので、時間を得られる感じはありました。ただうまい人になるとそのボールを上から叩いてきそうなので、一長一短だとも思います。
ストップ
ツッツキ
切れますね。弾むのでしっかり受け止めないといけないかもです。
チキータ
Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は個人的にはかなりチキータがやりやすかったです。球持ちがいいんですね。あとDignics 05 (ディグニクス05)よりも弧線が出るので安心して強く打てる気がしました。Dignics 05 (ディグニクス05)はやはり直線的で決定力はありますが、そもそもそんなボールをなかなか打てない汗
他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Hurricane III > Hybrid K3 Pro > Tenergy 05
スピード
Dignics 05 ≧ Hybrid K3 Pro > Dignics 09C