卓球王国

卓球王国 2022年6月号 -その2-

これで決まり!初めてのマイラケ

 毎年、4月ごろ発売の卓球王国では、卓球初心者向けのコンテンツが特集されます。もう当たり前の話、もありますが、これを機にまとめさせていただきます。

1. ラケットとラバーは別売り

 貼りあがったものは例え安くても購入すること自体をオススメしません。それはラバーが既に劣化していること、ラケット木材があまりにも卓球を想定したものでないもの、などなど理由を挙げたらキリがありません。初期投資は卓球では結構必要で、悪癖にもつながるので、「可能な限り」ではなく「必ず」ラケットとラバーは初心者向けのもので良いので別売りのものを購入して使うことをオススメします。
 最近では、ネットショップでラケットとラバーをセット購入することで、貼ることをサービスしてくれるお店も増えました。総額5~6千円位はしてしまいますが、「必ず」ラケットラバーは別売りのものを貼って使いましょう。確かにラケットとラバーが貼られたものが、スポーツショップなどで売っていて値段も2~3千円くらいでしょうが、これを使っていてうまくなる選手を見たことがありません。場合によっては用具マニアや卓球狂の人にラバーをもらってもいいかもしれないですね。是非別売りのラケットとラバーで卓球を始めましょう。

2. シェークとペンから選ぼう

 卓球入門で一番初めに考えるのがグリップでしょう。最近はシェークが多いですね。簡単に特徴を挙げてみました。
・シェークハンドの特徴
 両サイドのボールに強い。フォア前が難しい。最近のトレンド。トップ選手も9割シェーク。
 デメリットとして、片面ペンと比べるとラバーが2倍、手首が効くなら回転量はペンの方がかかる。
・ペンの特徴
 昔は主流でしたが、最近ではマイノリティ。卓球においてグリップは非常に重要なのですが、そのグリップの良し悪しもフォアとバックや技術によって異なる、などと言われるのがペンの特徴。
 片面ペンのデメリットとして、バックハンドの威力不足。近年の卓球の高速化でフットワークで補えなくなりつつあります。
 中国式ペンの両ハンド型であれば、バックハンドの威力不足は補える可能性あり。同じ戦型は少ないので特徴が出しやすいはず。デメリットはシェークのバックハンドより打球範囲が狭い点。

3. ラバーは裏ソフトで始めよう

 ラバーの種類はめちゃめちゃあります。まずはオーソドックスな裏ソフトから始めることをオススメします。
・裏ソフト
 回転もかかるし、ミートもできる。基本となるラバー。
・表ソフト
 伊藤美誠選手も使用する表ソフト。回転がかかりにくい分、初速が速くてナックルなどの初心者にとって取り慣れないボールを出すことができる。
・粒高やアンチ、変化系
 ナックルなどの取りにくいボールを常に出しやすくしたようなラバー。カットマンや反転式などの選手の使用者が多い。初心者が試合で勝ちやすくなるラバーであるが、一定レベル以上になると極端に勝てなくなるラバーでもある。

各メーカーのオススメ

Butterfly(バタフライ)

・Maze Advance(メイスアドバンス) 5,700円 + 税
・TB5α(TB5アルファ) 4,500円 + 税
・Xster V(エクスター5) 3,500円 + 税
・Hadraw JPV-R(ハッドロウJPV-R) 9,500円 + 税
・Sriver EL(スレイバーEL) 3,200円 + 税
・Roundell(ラウンデル) 4,200円 + 税 

Victas(ヴィクタス)

・SWAT(スワット) 5,500円 + 税
・V-Wood(V-ウッド) 3,500円 + 税
・BlockMan(ブロックマン) 6,500円 + 税
・Ventus Regular(ヴェンタスレギュラー) 2,500円 + 税
・Triple Regular(トリプルレギュラー) 3,800円 + 税
・VJ>07 Regular(VJ>07レギュラー) 3,500円 + 税

Nittaku(ニッタク)

・Latika(ラティカ) 6,500円 + 税
・Sanalion(サナリオン) 5,500円 + 税
・Ruuking(ルーキング) 2,500円 + 税
・Hammond(ハモンド) 3,200円 + 税
・F-Road(エフロード) 2,800円 + 税

Avalox(アバロックス)

・Blue Thunder 555(ブルーサンダー555) 6,900円 + 税
・P500(P500) 6,900円 + 税

mizuno(ミズノ)

・Altius ST5(アルティウスST5) 6,200円 + 税
・Zephyr II(ゼファーII) 5,500円 + 税
・Q1(キューワン) 4,200円 + 税
・unison+(ユニゾン+) 3,500円 + 税

juic(ジュウイック)

・Tenamu(テナム) 6,500円 + 税
・Driva Smash Ultima(ドライバスマッシュアルティマ) 4,000円 + 税

STIGA(スティガ)

・Allround Evolution(オールランドエボリューション) 8,800円 + 税
・BANDA Allround(バンダオールランド) 4,800円 + 税
・Defensive Clasic(デフェンシブクラシック) 9,500円 + 税
・Mendo(メンド) 2,500円 + 税
・DNA Future M(DNAフューチャーM) 3,500円 + 税

andro(アンドロ)

・Timber 5 OFF(ティンバー5オフ) 5,800円 + 税
・Inizio All(イニツィオオール) 3,800円 + 税
・GTT45(GTT45) 3,200円 + 税

Donic(ドニック)

・Velbesia(ヴェルベシア) 6,200円 + 税
・ブレイザーFL 3,800円 + 税
・Solo(ソロ) 2,600円 + 税

Yasaka(ヤサカ)

・Mark Wood(マークウッド) 6,000円 + 税
・Earlest 7+(アーレスト7+) 4,800円 + 税
・Tenacity Wood(テナシティーウッド) 6,500円 + 税
・Mark V(マークV) 3,200円 + 税
・Original Extra(オリジナルエキストラ) 2,700円 + 税

TIBHAR(ティバー)

・Samsonov Pure Wood(サムソノフピュアウッド) 7,500円 + 税
・Rapid(ラピッド) 3,800円 + 税
・Crazy Bull(クレイジーブル) 4,200円 + 税

XIOM(エクシオン)

・Offensive S(オフェンシブS) 6,800円 + 税
・Allround S(オールラウンドS) 6,800円 + 税
・Vega Intro(ヴェガイントロ) 3,200円 + 税
・Vega Elito(ヴェガエリート) 4,000円 + 税

個人的な最強コスパの組み合わせ

 個人的にオススメはバタフライのラケットにVICTASのラバーの組合せになります。ラケットもラバーも基本は抑えられているので、もし知らない中学生や小学校高学年の学生さんへススメるならこの組み合わせになると思います。定価8,500円 + 税ですが割引もあるので、7,000円台が相場でしょうか。1万円くらいが確かに相場ではありますが、初心者であればこの組み合わせでも十分です。

・Xster V(エクスター5) 3,500円 + 税 Butterfly(バタフライ)

https://amzn.to/3KBGowC

・Ventus Regular(ヴェンタスレギュラー) 2,500円 + 税 Victas(ヴィクタス) × 2枚

https://amzn.to/3LH3jYs

参考例: 娘の用具について

 katsuo000の娘のケースについて紹介します。身体がまだ成長していないこともあって、ラケットのグリップがもっと細い方がいい、などの情報もあって迷いましたが、手元にあるインナーフォースレイヤーZLFにGTTのピンクラバートヴェンタスレギュラーにしました。自分はラケットをいくつも持っていたし、インナーZLFは軽量ラケットかつ特殊素材入りのラケットなので、ぶつけたり、落としたりゾンザイな扱いにも強いという点で選びました。自分も小学生~中学生でだいぶラケットのサイドをボロボロにしたので、木材系ラケットだと割れてしまうことを想定した次第です。ただ初心者には18,000円+税のラケットは高すぎるのでオススメはしません。
 ラバーについては、性能よりも見た目を重視してピンクラバーのあるGTTにしました。残りの1枚は安さでヴェンタスレギュラーに決めました。ラバーは消耗品なので初めは見た目重視でも全然良いと思います。ご参考まで。

卓球王国 2022年5月号 -その2-

 日付が前後してしまいましたが、5月号のピックアッププロダクトになります。(汗)申し訳ありません。(汗)。

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・Latika NK(ラティカNK)

 唐橋卓球別注のラティカになるそうです。ラティカといえば、Nittaku(ニッタク)の定番5枚合板ラケットで、佳純ベーシックをベースに、ブレードを少し大きくすることで、ブロックと攻撃の安定性を強化したモデルです。特に卓球王国さんでは、中国式ペンをおしていました。Latika(ラティカ)そのものはブレード面積が広いようですが、中国式のLatika NK Cはコンパクトで丸みのあるブレード形状で重心がグリップ側によることで振り抜きやすくなっているそうです。

Nittaku: https://www.nittaku.com/products/rackets/post-50

https://amzn.to/37QUNaW

・Tenacity Wood(テナシティウッド)
 ヤサカの最新ラケットは、守備用のラケットになります。テナシティとは、粘り強さという意味だそうです。グリップもシェーク、カット用シェーク、中国式と3タイプがラインナップしていて嬉しいですね。ブレード厚さは5.2 mmとまさに守備用といえる薄いラケットです。威力の物足りなさはあるかもしれませんが、粘りに粘っていくラケットになっているようです。取りこぼしの少ないラケットとして、またとにかくとにかく粘る選手へオススメだそうです。自分もこういった安定感のあるラケットも使ってみようかなと思ったりしてしまいます。

https://amzn.to/37Q9Kdl

卓球王国 2022年5月号 -その1-

ラケット最旬トレンド

 春-夏は新作用具が出るのもあって、用具特集が多くkatsuo000はとても楽しみにしています。4月号の特集について、少し触れていきたいと思います。

近年のラケットのトレンドは?

A. 主流は「バランス型」特殊素材

 つまりバタフライさんのラケットでいうところの、ビスカリアや張本智和インナーフォースALCなどが挙げられるということでしょう。水谷隼選手の時代は弾みを求める選手が多かった印象ですが、今はテクニックで補うのではなく何でもできる必要があるため、バランスの良いラケットがトレンドになってきているのだと思います。

特殊素材の分類

 バタフライのALCは衝撃を「吸収して」球持ちを与えるタイプ、バタフライのZLCは「しなって」球持ちを与えるタイプ、だそうです。ALCは確かに思ったより板厚が厚いと感じるものが多くて、思い切り厚く打っても7枚合板らしいパワーを伝えやすいイメージです。ZLCは確かに硬く、よりブレード厚さを薄くしてイメージとしては5枚合板のようなしなりを感じやすいラケットが多いイメージです。そして各メーカーの特殊素材を分類してくれています。これは有料級の情報だと思います!

・主なA系特殊素材(衝撃を吸収して球持ちを感じさせる)
 アリレートカーボン(ALC)
 アラミドカーボン(PA)
 PAカーボン(PA)
 アクシリウムカーボン
 ケプラーカーボン
 ダイニーマ

・主なZ系特殊素材(しなりで球持ちを感じさせる)
 ザイロンカーボン(ZLC)
 ゼフィリウムカーボン
 Zカーボン
 Vカーボン
 CFZファイバー
 PBカーボン

驚きなのが、ゼフィリウムカーボン、Zカーボン、VカーボンがしなりのZ系特殊素材だということですね。Zカーボンは、ZX-GEARシリーズに採用されていて、ゼクシオンという繊維を使用しています。ゼクシオンで調べていくと、どちらかというとアリレート繊維に近い化学構造式にいきついたのですが、Z系のようですね。結構ブレード厚さの厚いラケットがVICTASさんには多く、バタフライとはやはり設計指針や方向性が違うのかもしれません。ZX-GEARシリーズは少し気になっていたので、ZX-GEAR Inあたりが欲しい。

・進化したバランス型特殊素材
 2022年登場の、Super ALC(スーパーALC)、XIOM(エクシオン)のTMX、Joola(ヨーラ)さんのX3などではないかと思います。Super ALCはALCよりも密度を高めて弾ませた特殊素材ですね。TMXはアクシリウムとセフィリウムとカーボンの3つの繊維を編み込んだものです。ヨーラのX3もPBO-CとカーボンとALCの3つを編み込んだものになっていますね。続々と進化した特殊繊維も増えていきそうです。

その他 基本的な話

・板厚(ブレードの厚さ)
 反発力の目安について記載されていましたので、ご参考ください。
 特殊素材ラケット: 5 mm台後半が多く程よい弾みで人気
 木材ラケット
  5 mm台: コントロール重視
  6 mm台: 中間的な弾み
  6 mm台後半: 特殊素材に準ずる弾み

・ブレードサイズ
 標準的なサイズが 縦157 mm×横150 mm。
 これより大きくなると、スイートエリアが広くなるものの、重くなって空気抵抗も大きくなって操作性も低下する。キッズ用に標準サイズよりも小さいスイートエリアのラケットも存在する。

・平均重量
 80 g台が標準。7枚合板などでは、90 gになるものも。また逆にキッズ用は70 g台のもの多数。

・グリップ種類と形状
 最近のトレンドは、ほぼフレア一択と言っていいはず。トップ選手はほぼフレアを使用していてストレートがたまにいる程度。ラケットによってはフレアしかないラケットもあるほど、フレアが主流となっている。katsuo000も昔はストレートが好みでしたが最近はフレアをよく使うようになりました。

卓球王国 2022年6月号 -その1-

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・36.5 ALXi(36.5 ALXi)
 XIOMのインナーラケットですね。今年XIOMはインナーラケットが拡充されました。アクシリウムカーボンは弾むのか弾まないのか、いまいち使ったことがないのでわからない部分が多いです。一応、世間的にはアリレートカーボン系の素材っぽいのですが、XIOM(エクシオン)のアイスクリームAZXやアイスクシームAZX iなどでは、ゼファリウムカーボンの方が弾む、という人もいたりいなかったり。アウターラケットで試打すればわかるとは思いますが。。。
 なぜ上記のことが気になるのか、というと36.5 ALXという既に販売されているアウターラケットは、ブレード厚さが5.7 mm、今回発売の36.5 ALX iは5.7 mmです。バタフライのアリレートカーボン(ALC)採用のラケットで比較すると、ビスカリア(アウターALC)は5.8 mm、張本智和インナーフォースALC(インナーALC)は6.0 mmとXIOMの36.5 ALXシリーズの方はどちらも、5.7 mmで薄いんですよね。これはALXがALCより弾むから、薄いのか、弾みは同じ程度で、しなりや球持ちを持たせるために薄いのか、ここらへんが気になります。ずっと気になっていたので、アイスクリームAXZあたりで、そのあたりを検証したいですね。

https://amzn.to/38kgxMc

・V>20 Double Extra(V>20ダブルエキストラ)
 待望のVICTASの新作ラバーですね。評判もいいみたいでイメージはカウンターのしやすいテナジー05かテナジー05ハードのイメージですね。岸川聖也コーチのプロデュースということで、話題づくりも上手だと思います。自分も気になるラバーとして試打したい一枚です。

https://amzn.to/3KbbsTm

・Tenamu(テナム)
 先日のjuic(ジュイック)の新作で少しふれた、テナムがピックアップされていました。これは驚きです。さすが卓球王国さんですね。上板に竹材を使用したもので、平均重量74 gと一般的なラケットの80 gと比較すると5 g以上軽いですね。オールラウンド用ということで、ラケットそのものは扱いやすいラケットなのでしょうが、上板の竹材に強い個性のある、まさにjuicらしい商品だと思います。

卓球王国 2022年4月号 -その1-

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・Altius COMBO(アルティウスコンボ)
 アルティウスシリーズの中でも一押しラケットのアルティウスコンボがピックアップされていました。このラケット、随分評判がいいみたいで、かなり気になりますね。インナーの球持ちにアウターの威力が出せるのは理想的なラケットだと思います。逆に他のカーボンの入ったアルティウスシリーズはよくあるラケットのようですね。個人的にはフォルティウスコンボとか出してほしいところです。ぜひミズノさんよろしくお願いします!

新商品広告

Hammond Z2(ハモンドZ2)

 「I’ll Never Drop Down It./落としてたまるか。」ニッタクの渾身の新作ラバー、ハモンドZ2。2022年6月発売。ニッタクを象徴する“赤”をまとった「バルクヘッドスポンジ」は、隔壁が強く、エネルギーロスを軽減し、反発力を強化。天然ゴム比率が高く、ゴムシート密度が大きい「ナチュラルリッチシート」は、薄くとらえても“落ちない”のが魅力。相手の回転を利用したカウンター、台から離れても相手のコートに深く突き刺さるドライブを武器に打ち合いを制す!ベストセラー「ハモンドシリーズ」の爽快感のある打球の良さを継承しながら、トップ仕様のラバーに仕上げました。
  https://www.nittaku.com/products/rubbers/post-62

JEKYLL&HYDE(ジキル&ハイド)シリーズ

・Jekyll &Hyde H52.5(ジキル&ハイド H52.5)
中国式粘着トップシート搭載の二面性ギア
 ボールをキャッチする感覚と圧力のある攻撃という、相反する二面性を同居させることに成功したハイブリッドラバー。中国ラバーに近い最新型の粘着性トップシートが確実で強烈なスピンを生み出し、エネルギーに満ちた高硬度スポンジがうねるような弾道でド迫力のドライブを発射させる。一度体感したら病みつきだ。
 https://xiom.jp/?pid=166442882

・Jekyll &Hyde V47.5(ジキル&ハイド V47.5)
超特級の引っかかりの中に潜む高反発力
 ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたい――そんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールとの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自在に出せる。超回転と不意打ちの速球。
 https://xiom.jp/?pid=166443136

卓球王国 2022年3月号 -その1-

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・Mark Carbon / YASAKA(ヤサカ)
 Mark V(マークV)のヤサカさんがついにラケットも「マーク」を冠してプロデュースです。マークカーボンのスペックは以下になります。
 Inner Carbon / 5.7mm
 平均重量 86 g
 7,200 円 + 税
 グリップ FLのみ
5.7 mmのブレード厚さは、おそらくヤサカのRein Force AC(リーンフォースAC)などのインナーカーボンよりもさらに飛びが抑えてあって、思い切り回転をかけにいけるラケットといえるでしょう。自分が持っているラケットでインナーラケットかつブレード厚さの薄いラケットは以下になりますね。
 ・Expert Carbon(エキスパートカーボン)
  Inner Carbon / 5.4 mm
 ・Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)
  Inner Carbon / 5.6 mm
 ・970XX-KLC
  inner Carbon / 5.7 mm
 ・Alnade Inner(アルネイドインナー)
  Inner Carbon / 5.8 mm
 ・Tornado King Power(トルネードキングパワー)
  Inner Carbon / 5.8 mm
おそらくマークカーボンは同じメーカーのアルネイドインナーなどよりも弾みを抑えた仕様ではないかと想像します。今後ブレード厚さの薄いラケットが続々発売されそうな気がしますね。ちなみに、次のピックアップブロダクツもブレード厚さの薄いラケットになります。

・Original True Carbon Inner(オリジナルトゥルーカーボンインナー)/ DONIC(ドニック)
 マークカーボンに続き、インナーカーボンですね。もともとはオフチャロフトゥルーカーボンというビスカリア系のラケットで、ブレード厚さ5.5 mmのラケットが存在したのですが、オフチャロフ選手がDONIC(ドニック)との契約からButterfly(バタフライ)との契約へ移り、「オフチャロフ」が「オリジナル」に変わりました。ここまでブレード厚さの薄いインナーラケットはエキスパートカーボンくらいしか知りません。ただし、エキスパートカーボンは上板にブラックリンバを使用しているのに対し、このオリジナルトゥルーカーボンインナーはコトを使用ということで、エキスパートカーボンはもちろん、マークカーボンなどよりも弾むのではないかと想像しますね。上板にコトを使用しているラケットはトルネードキングパワーが代表的だと思います。ブレード厚さが薄いので飛距離はおさまりますが、やはりぶつけるように打った時のスピードと直線性は上板コトの特徴が出る印象ですね。その分、こするとベラボーに回転はかかります。しなると回転が弱くなる部分もあるので、人は選ぶと思いますが5.5 mmの特徴的なブレード薄さは面白いと思います。

・Hybrid K3(ハイブリッドK3) / TIBHAR(ティバー)
 ついに満を持して登場した張本選手に勝利して名前をとどろかせたヨルジッチ選手のフォアラバー、ハイブリッドK3ですね!その値段は驚きの7,700円 +税で税込み8,470円なり!かなり強気の値段設定で、おそらくBlue Storm Pro(ブルーストームプロ)やDNA Platinum(DNAプラチナ)、これから発売されるV>22 Double Extra(V>22ダブルエキストア)などと同じような技術が採用されているのではないかと想像しますね。katsuo000も既に購入済みで、速く試打したいですね。

卓球王国 2022年2月号 -その3-

ベストギアオブザイヤー

シェークハンドラケット部門

1位 Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)/ Nittaku(ニッタク)

伊藤美誠選手のラケットが堂々の1位を獲得しました!ダブルス金、シングルス銅、団体銀の影響力でしょうか。個人的に気になるのは、アコースティックカーボン(20,000円 + 税)よりも伊藤美誠カーボン(23,000円 + 税)の方が高額になっている点ですね。重量や個体差の少ない、詰まった仕様になっているなら買いかもしれません!逆に軽い個体はアコースティックカーボンに多そうな気がします(あくまで個人のイメージです)。アウターカーボンとして注目しておりましたが、最近はインナーカーボン派になりつつあるので、購入の可能性はかなり低いと思います涙。

2位 Dimitrij Ovtcharov Innerforce ALC(オフチャロフインナーフォースALC) / Butterfly(バタフライ)

 バタフライのラケットのランクインが多くて、10位までに4本も入っています。やはりカーボンラケットといえばバタフライ、というイメージが強くなりつつありますね。バタフライのラケットは他メーカーと比べると明らかに高価ですが、個体差がかなり少なく良質な印象があります。またオフチャロフ選手の活躍も相まって、バタフライのラケットの中で最も票を集めたのはオフチャロフインナーフォースALCとなりました。このラケットは既に発売しているインナーフォースレイヤーALCや張本智和インナーフォースALCよりも板厚が厚く6.2 mmもあってインナーラケットなのにアウターカーボンなみに弾む仕様のラケットになっていますね。ヨーロッパの卓球はやはり中~後陣の打ち合いがメインのようですのでこのような弾む仕様でかつインナーのラケットになったのだと思います。また興味深いことに、ブレード面積は158 × 152 mmでバタフライの標準的な157 × 150 mmと比較すると、ラケットの横方向に広いラケットになっています。オフチャロフ選手はバックハンドが得意な選手ですので、バックハンドの威力や振り抜きの良さ、などを考慮された仕様になっているのではないかと思われます。この当たりも興味深いと思うラケットだと思います。オフチャロフ選手のように身体全体でバックハンドを打つ場合、オフチャロフインナーフォースALCのように横方向に広い、または横方向にサイドテープやサイドバランサーを貼って威力を出そうとするのが一つのやり方なのかもしれませんね。

3位 Hurricane Long V(キョウヒョウ龍5) / Double Happiness Shanghai / Nittaku(紅双喜/ニッタク)

 katsuo000が所有しているのは、DHS製のものをネットショップで購入したもので、JTTAは入っておりません。価格も中国で買うよりも倍位高い値段だったと後日知りました。それでも30,000円は下回ってますが。ニッタク製のキョウヒョウ龍5は、40,000円 + 税と目が飛び出る値段なので、自分は購入予定はありません。もしかしたら、一般販売用ではなく省チーム用とかと同等のものなのかもしれないですね。購入から随分間があいてレビューを挙げましたが、非常に良くて気に入っております。バックハンドは自分の腕では走らないのですが、回転量の多さと回転のかけやすさにかなり気に入っています。問題は切り替えの遅さでこの当たりは素振りなどで補うしかなさそうですね~。バタフライ製のインナーラケットとは明らかに一線を画すラケットですので、粘着ラバーユーザーは検討してみてもいいと思います。

https://katsuo000.com/review_hurricane_long_v/

4位 Alnade Inner(アルネイドインナー) / YASAKA(ヤサカ)

 ここでヤサカさんがランクインです。アルネイドインナーはYou Tuberのごぶりんずさんのヤンマさんが使用していたこともあって一時期売り切れになったそうですね。パンフレットにも掲載され、アウターのような弾みとインナーの球持ちを持ったラケットということです。自分も購入してしまったのですが、まだ試打できておりません。印象としてはやはりやや上板硬めでしたが、バタフライラケットでいうところの張継科モデルとティモボルモデルがブレードが同じでも違うのと同じように、アルネイドインナーはティモボルモデルに近いイメージで、テンション系のラバーにあいそうなラケットだと感じました。今年は試打したいと思っておりますので、よろしくお願いします。

5位 Mark Wood(マークウッド) / YASAKA(ヤサカ)

 ヤサカのマークウッドもランクインです。こちらは初心者モデルとして、ヤサカの最も売れているラバーマークVの名前を冠したラバーですね。この「マーク」を入れたことで、人気が出そうなラケットです。

6位 LinYun-Ju SUPER ZLC(林昀儒 SUPER ZLC) / Butterfly(バタフライ)

 オリンピックで惜しくも4位となった林選手のラケットですね。非常に軽量のものが多い印象で平均重量も軽い個体が多いようです。SUPER ZLCがかなり弾んで詰まった印象になる素材です。水谷隼SUPER ZLCは水谷隼ZLCと比較すると、かなり7枚合板のような重厚感とパワーも感じるラケットで、張継科SUPER ZLCから派生していることを考慮すると、かなり扱いが難しいラケットではないかと想像します。林選手はこのラケットで安定感のあるチキータを連発してますから、凄いの一言しかありません。林選手のような卓球、または後陣などから巻き返したり、カウンターを狙ったり、特徴的な卓球に憧れる選手に向いたラケットではないかと想像します。 

7位 Maze Advance(メイスアドバンス) / Butterfly(バタフライ)

 メイスパフォーマンスの後継です。使ったことありませんが、メイスパフォーマンスは触ったことがあります。非常に扱いやすいラケットの印象がありますね。

8位 Patrick Franziska Innerforce ZLC(フランチスカインナーフォースZLC) / Butterfly(バタフライ)

 フランチスカ選手のモデルラケットも発売となりました。インナーZLCはこれで、4本目になりますね。インナーフォースレイヤーZLCやアポロニアZLCとの違いなど少し気になるところです。

 

卓球王国 2022年2月号 -その2-

ベストギアオブザイヤー

 卓球王国に掲載の順位について確認していきましょー!

裏ソフトラバー部門

1位 Tenergy 19(テナジー19)/ Butterfly(バタフライ)

 2021年は個人的な印象としてドイツ製ラバーの良作が多く、コスパや性能の高いものが多い年だったと思います。その中で1位をとったのは、バタフライのテナジー19になりました。やはりバタフライは世界を牽引するメーカーとして存在感が異なりますね。テナジー19はトップ選手が使用する、というよりは扱いやすいラバーとして一般層に刺さったラバーだったといえそうです。katsuo000も発売と同時に試打させていただきましたが、「パワーの19」の性能を堪能させていただきました。個人的には使いやすさの中に味もあるラバーでしたので、どうせ使うならフォアに使ってあげた方が良いと感じたラバーでした。

https://katsuo000.com/review_tenergy_19/

2位 Fastarc G-1(ファスタークG-1)MAXスポンジ / Nittaku(ニッタク)

 日本一売れているラバー、ファスタークG-1が2位に入りました。さすがですね。マックススポンジはまだ試打できていませんが、スポンジが厚くなって回転量と弾みが上がっているなら是非使ってみたいラバーになります。ドイツ製ラバーの癖はあるものの、信頼のあるラバーが他のラバーをおさえて2位に入りました。

3位 Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)/ TIBHAR(ティバー)

 卓球YouTuber、わったさんやユージくんが使用して一躍有名になったラバーではないかと思います。進化型のポストテナジーラバーにkatsuo000は分類させていただいてます。ドイツの技術力がテナジーの域に達したと感じさせる昨今です。そんな高性能なドイツ製ラバーの中でも、テナジーらしさとドイツ製らしさの両方を打球感と性能の両面で両立しつつ、価格もしっかり抑えた意欲作だと思います。懐の深さのあるラバーで、64のようにスピード性能が欲しい人でも80のように回転も譲れない人も満足するようなラバーになっています。納得のランクインでした!

https://katsuo000.com/review_evolution_mx_d/

4位 Rasanter R45(ラザンターR45)/ andro(アンドロ)

 ラザンターR45が4位にランクインです!ミドル硬度のラバーでこの順位はかなり検討だと思いました。まだ試打できていませんが、打つならやはりアウターカーボンのバックに使用しテナジー05FXと比較していきたいですね。

5位 Triple Double Extra(トリプルダブルエキストラ)/ VICTAS(ヴィクタス)

 ここでやっと粘着ラバーがランクインです。2021年はキョウヒョウ3国狂ブルーや話題の粘着ラバーが何枚か発売されましたが、それらをおさえて粘着ラバー1位はトリプルダブルエキストラとなりました。まだ試打できていませんが、シートが柔らかくてしかも強粘着というラバーです。ドイツ製粘着テンションに近い設計で、扱いやすいのにスポンジの硬さで強烈なボールも打てるようなラバーのイメージになりますね。試打が待ち遠しいです。

6位 Hurricane III National Rubber Blue Sponge(キョウヒョウ3国狂ブルー)/ Nittaku(ニッタク)

 トリプルダブルエキストラに次ぎ、6位にランクインしたのは、本命のキョウヒョウ3国狂ブルーです。1万円を超える定価で、度肝を抜かれるラバーではありますが、トップ選手の使用がその性能の高さと価値を証明しているラバーですね。中国トップ選手も使うブルースポンジの良さは一度は使ってみたくなるラバーだと思います。

7位 DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード)/ STIGA(スティガ)

 ポストテナジーの中で最もテナジー05に近いといっても過言ではないラバー、スティガの最新ラバーが7位にランクインです。正直、もっと上にきても何ら違和感のなラバーですね。世界卓球で波乱を巻き起こしたTruls Moregardh(トルルス・モーレゴート)選手も使用ということで今後もラバー売れ筋ランキングに食い込んでくること必至と思われるラバーです。katsuo000もかなり高評価させていただいてます。使用者が増えそうなラバーですね。

https://katsuo000.com/review_dna_platinum_xh/

卓球王国 2022年2月号 -その1-

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・Rasanter R48 (Green) / andro(アンドロ)
 今年の秋口から、卓球王国さんのピックアップ製品にカラーラバーが結構多くなってきたイメージです。個人的に気になるのは、シートのカラーは違っても性能は同じか否か。卓球メーカーはちゃんと性能はそろうようにしていると思います。でもプラシーボ効果ってスポーツでもあると信じる理系人katsuo000です。大島祐哉選手や日ペン小西海偉選手はやはりフォアに赤いラバーを使いますし、何かしらの願掛けのようなものがあるイメージです。自分も学生時代はフォアに赤ラバーを使うようにしていました。最近の選手は水谷隼選手や中国トップ選手がフォア面に黒を持ってくることもあってか、フォアに黒のラバーというのが多くなったイメージです。これからの世代は、フォアに青や緑、ピンクのラバーを使う選手が活躍する、ということも全然あり得ると思うとなかなかポップで興味深いと感じますね。
 ちなみに卓球王国さんの記事では、R48は緑が今最も数が出ていて、一時期在庫切れにもなったようですね。一番少ないのが赤だそうです。確かにandroさんはスポンジの緑のイメージもあるので、カラーラバーを使おうと思うとR48緑は自分も使いたいなーと感じます。どうせなら、ユニフォームやシューズも緑系で揃えたくなりますねー。

・V>15 Extra(V>15エキストラ)(ブルー) / VICTAS(ヴィクタス)
 こちらもカラーラバーの紹介になりますね。記事によると、2021年12月現在カラーラバーを販売する日本卓球メーカーはVICTASだけだそうです。こちらでは性能について言及されていて、機械によるテストで黒や赤ラバーと性能差はない、ということです。個人的にはパステルカラーの青より、もっと色の濃いネイビー系の青が使ってみたいですね~。

・ILIUS B(イリウスB) / Butterfly(バタフライ)
 先月に続き、イリウスですね~!使用者が増えているイメージで、評判がいいみたいです。下手な変化系の粒よりも切れるし攻めることができそうなラバーですね。こういうのが出ると自分も触ってみたくなります。娘が粒対策をしたいというまでは買うことはないと思うのですが。。。

・Original True Carbon Inner / DONIC(ドニック)
 情報がなかなか手に入らなかったラケットですが、やっとブレード厚さの情報が掲載されていました。アウターのOriginal True Carbonと同じ5.5 mmですね!5.5 mmはかなり特徴的なブレード厚さで相当薄いと思います。この薄さでインナーとなると飛距離が不安になるレベルですね。Blue Grip C1などの粘着ラバーとあわせると弧線がしっかり作れてあいそうかなと思われます。やはりどのメーカーもインナー系のラケットを販売してきますね。余談ですが噂のサイバーシェイプカーボンもインナーですからね。

https://amzn.to/3EMW6SJ

卓球王国 2022年1月号

 早田ひな選手のセンター写真ですが、まるで女性雑誌の表紙のようです。美形のトップアスリートが卓球でもっと活躍してほしいですね!

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・Q Quality / Mizuno(ミズノ)
 ミズノさんの最新のラバー、Qクオリティーがピックアップされてました。Q5と比較してやや柔らかくなりつつ、軽量化、高威力、高耐久ということで、Q5が使いこなせない人やバック側に適したラバーのようですね。Q4やQ3といった特徴のあるラバーではなく高耐久とか扱いやすさを追求したラバーで価格も低価格と、ミズノの戦略が良く見えてくるラバーだと思います。これでミズノでレベル問わず卓球用具を購入することが可能になったといえるのでしょう。ラバー売れ筋にどこまで食い込んでくるのか楽しみです。

・Quantum X Pro(クァンタムXプロ) / TIBHAR(ティバー)
 こちらはカラーラバーの紹介ですね。クァンタムXプロは、想像以上におさまりの良いラバーで強打時の打球感はディグニクスのようにかなりハードに答えてくれるラバーだと感じました。カラーラバーはピンクとブルーということです。パステルカラーに加えて、もっと様々なカラーを出してほしいところですが、そこは開発が進んでいないのかもしれません。個人的には明るい青ではなくて、ネイビー系の色が使いたいですね~。

・Maple S Center(メイプルSセンター) / Rally Ace(ラリーエース)
 ラリーエースのラケットは評判のようで、そのラリーエースの新作ラケットです。センター(芯材)にカーボンを入れたタイプで、かなり変わっているラケットですね。自分はセンターにカーボンのラケットはOSPのUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)しか使ったことがないのですが、やはり芯だとほとんどカーボン感はなかったことを覚えています。こちらのカーボンラケットはカーボンが芯材で6枚の木材ということで、7枚合板のようなパワフルなラケットになっているのではないかと想像しますね。ブレード厚さも6.7 mmとかなり厚めなので、Fortius FT(フォルティウスFT)の6.4 mmよりも厚く、SK7 Classic(SK7クラシック)に類似のラケットになってくるのではないかと想像します。確かにラリーエースさんの商品は、ブレード厚さが薄いラケットが多かったので、ブレード厚さの厚いラケットを求めるユーザーには選択肢が広がったように思いました。

Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR)の情報も出てました

 ダイナライズZGRは57.5°のハードスポンジと、なんと「微粘着トップシート」をあわせた、粘着テンションの中でもテンションよりのラバーのようです。Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)との差別化はどうすんだろう、と思いつつも粘着テンションラバーなんですね~。スピード重視の粘着テンションなのでしょう。ドイツ製粘着テンションがまた一つ増えたようです。