レビュー Tenergy 05(テナジー05)

説明

 今や全てのラバーの世界標準:World Standardである、Tenegy 05(テナジー05)。テナジー05を超えるラバーとしてButterfly(バタフライ)からDignics(ディグニクス)シリーズが販売された現在でも、テナジー05の存在感は確かなものがあります。それはトップ選手やバタフライと契約する選手が未だにこのラバーを使用していることが1つの理由と言えるでしょう。それではディグニクスシリーズのラバーが登場した今、テナジーシリーズ、そしてテナジーシリーズの中における代表的なラバー、テナジー05はどのようなラバーなのか、考察しながらレビューをしていきたいと思います。
 テナジー05の発売はなんと10年以上前の2008年になります。当時スピードグルーの全面禁止という大きなルール変更は、強烈な衝撃を与えました。その激震の中で世界標準への高みを駆け上がり、モンスターラバーとなったのがテナジー05です。スピードグルーが使えなくなって、後加工による高弾性ラバーのスピード性能もスピン性能も引き出せなくなったルールの中で、テナジー05と「スピン系テンション」ラバーが台頭しました。今なお、スピードグルーの禁止と一部の選手の補助剤使用問題(ルール上は禁止であるラバーの後加工)は解決していないのが実情ですが、スピードグルーが使えなくても、高いスピード性能とスピン性能を有するテナジー05は、卓球界の救世主のような存在と言えたでしょう。このような時代の後押しも相まってモンスターラバーは誕生しました。

性能値

 テナジー05の公表性能値について、確認してみましょう。バタフライさん公表の性能を表と図にしてみました。

 この性能図から分かることは、回転性能とスピード性能をどちらも高い性能を有しているラバーの1つがテナジー05であることがわかります。テナジー05に回転性能もスピード性能も勝るラバーはDignics 05(ディグニクス05)とDignics 80(ディグニクス80)の2枚しか存在しないこともわかります。どちらのラバーもスポンジ硬度がテナジー05よりも硬いラバーですので、テナジー05よりも扱いが難しいと言えるでしょう。このハイバランスな性能がテナジー05の特徴と言えると思います。

 スポンジ硬度を反映させた図からも分かるように、回転とスポンジ硬度の和が50以下で最も高いスピン性能を有するラバーがテナジー05ですね。スポンジ硬度が低い中で、回転性能に長けるラバーであると言えますね。

 続いて、テナジー05と他のテナジーについて、比較していきます。バタフライさん公表の6つの技術のやりやすさについて数値化したものになります。
 スピードドライブ × ループドライブ
 スマッシュ × カウンタードライブ
 ブロック × 台上

 回転系の技術に少し寄っていますが、すべての技術が非常にやりやすいことが分かると思います。トップ選手が求めるラバーの条件に、どの技術もアナなく行える、という観点があると聞いたことがあります。トップ選手はあらゆる選択肢を持つので1つでも欠点や課題を持つ用具、というのは選びたくないわけですね。また現代卓球において重要な回転量も補える、という点は見逃せませんね。まとめると、どのような技術でも平均点以上を確実に取れる、回転性能の高いラバーがテナジー05といえるでしょう。

テナジー05を使用するトップ選手

 2020年7月時点でテナジー05を使用する選手を下記に挙げさせていただきました。

・張本智和選手 / バック
・松平健太選手 / フォア・バック
・吉田雅己選手 / フォア
・戸上隼輔選手 / バック

 張本選手や戸上選手は、チキータで有名な選手になります。2人の攻撃的なレシーブチキータはテナジー05の性能によって得られている部分もあると言えるでしょう。
 また松平健太選手は長くテナジー05を使用・愛用してきた選手で、得意な技術は多彩なブロック技術ですね。吉田選手の得意な技術はカウンターパワードライブが挙げられると思います。
 このように各選手を象徴する得意技は異なると感じます。これは異なる特徴的な技術でもテナジー05なら出来てしまう万能性、扱いやすさを象徴していると言っても過言ではないと思います。

なぜDignics 05ではなくTenergy 05

 性能表・図からわかるようにテナジー05は非常にバランスの取れたスピード性能とスピン性能を持つことがわかります。テナジー05よりも高いスピード性能、スピン性能のラバーも確かに存在しますが、それらは基本的にはテナジー05よりもスポンジ硬度が硬かったり、扱いやすさが変わるラバーでもあると言えます。つまり10年以上前に発売されてもなお、テナジー05がトップ選手に愛用されるのは、高いスピード性能、高いスピン性能に加え、高いコントロール性能、扱いやすさ、など総合的なバランスで選ばれていると言えるでしょう。
 またディグニクスシリーズは非常に癖の強いラバーでもあり、テナジー05にあった打ち方が必ずしもディグニクスシリーズのラバーにあうと言い切れません。逆に、テナジー05はどのようなスイングでも、そのスイングの特徴を活かすことのできてしまう順応性を感じる部分もあります。katsuo000のカーテン試打の印象として、粘着ラバーにあう面を開いて弾きながら回転をかける打法においてもテナジー05は一定の回転量とスピードを感じることができました。これはスプリングスポンジによるところが大きいように感じます。打球感が似ていると言われる他社メーカーのラバーと比較しても、このテナジー05のどのような打法でも回転がかかってスピードも出せる特徴は驚異的だと感じますね。一部の中国トップ選手が使用していたのも納得です。
 また選手のプレイを引き出すラバーは、ディグニクスよりもテナジーだったということもあり得るようです。1つ参考になると思われる事実を紹介させていただきます。バタフライの契約選手で、2020年1月の全日本選手権3位に入った吉田雅己選手です。彼の用具遍歴は次のようになります。

フォア: テナジー05
バック: テナジー80
 ↓
フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
バック: Dignics 80(ディグニクス80)
 ↓
2020年1月全日本選手権大会のラバー
フォア: テナジー05
バック: テナジー80

 上記からわかるようにディグニクスを使っていて、そこからまたテナジーに戻っているわけですね。彼は2020年1月の全日本選手権において町飛鳥選手に勝利しています。町選手は現代的なラバーを選択されていて、フォアにTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)、バックにディグニクス05を選んで出場されていたようです。選手の技術や戦術など卓球の勝敗を分ける要因は様々にありますが、吉田選手が勝利できた理由としてテナジー05とテナジー80の存在は0ではないと想像します。このように、性能だけで選べばディグニクスシリーズの方が良いように感じますが、実際の試合では、性能だけが勝敗を決めるわけではないことがわかります。このような理由から、ディグニクスを選ぶ選手、テナジーを選ぶ選手、とわかれるのだと想像します。

Tenergy 05の貼り合わせと重量

 それではいつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼ってみました。

貼り終えた写真は後日掲載させてください。(申し訳ありません。)

Tenergy 05(テナジー05)
 High Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・スピン:11.5
・スピード:13
・Sponge硬度:36
・オープン価格(8,900円 + 税)
・72 g(切断前) → 約47 g(張継科ZLCに貼って)

 テナジー05はバタフライのラバーの中では重い方だとは思いますが、それでも40 g後半におさまる軽量なラバーになりますね。

Tenergy 05の3つの特徴

1. 勝手にドライブ回転がかかる!オートマ性能!

 モンスターラバー、テナジーのテナジーらしい点として、勝手にドライブ回転がかかるオートマ性能があると言われています。実際、自分のラケットすら持っていなくてフォア打ちもできない方にテナジーを貼ったラケットをお貸しして打っていただきました。ドライブのかけ方も感覚もわかっていない方が、ただボールの後ろを押しているだけなのに、ボールが異様に伸びてきたことを覚えています。「これがオートマ性能か!?」と感じました。プラボールも硬くなり回転がかかりにくいので、この恩恵はあまり感じなくなりましたが、「オートマ性能」という言葉は、回転をかけやすいラバーであることが分かる言葉だと思います。

2. 回転性能が高い!

 粘着ラバーでドライブしたかのように、ループドライブで相手のブロックのオーバーミスを誘うことができます!テナジー05のループドライブはブロックしづらいので試合前のラケット交換時にしっかり確認が必要だと思います。結構嫌なボールが飛んできますね。グリップ力の高さで、低くて浅い質の高いループドライブが打ちやすく、打たれたループドライブに対するカウンターも取りづらくて苦労します。自分がテナジー05を使っていたら、積極的にループドライブを多用して相手のミスを誘ったり、ループドライブの後もスピードドライブなどを連打して、その後のラリーを有利に展開したいと考えますね。
 もちろんTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)と比較すると、少し飛んでいってしまう感じがあるので少しループドライブの質が下がると感じますが、テナジー05でも十分な回転量が得られます。

3. 軽くて扱いやすくて高性能!

 やはり特筆すべきは、この回転性能で50 gを切る軽量さだと思います。回転量と重いボールの出せるラバーは他にも多数あると思いますが扱いやすさ、50 gを切る軽さ、などトータルバランスの優れたラバー、テナジー05はやはり、無二のラバーであり世界標準のラバーだと言えるでしょう。軽いラバーはどうしても回転量不足を感じたり、ボールが軽くなりがちな印象ですが、そう言ったボールの軽さをテナジー05では感じることは稀だと思います。この軽いのに回転がかかるテナジー05の性能は、日本のバタフライ工場でなければなかなか製造できないようですね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 軽打からボールがイキイキしている感じがありますね。特に貼りたての時はイキイキしたボールが出やすい印象です。軽打でも若干のボールの弧線が出ていると感じやすいと思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブは非常に打ちやすいですね。強く打つほどボールが上に上がりやすいので、ラケットを寝かして強烈なスピードドライブが打ちたくなります。ラケット面を寝かしてラバー面が下を向いているくらいでちょうどいいドライブが打てますね。テナジー05と比較するとテナジー80の方が、グリップ力が弱く球離れが早く、ボールが上に上がらないので、同じスイングだと80ではネットミスしやすい印象です。05を使うのであれば、ラケット面を開いて、ラバーは下を向いてスピードドライブを打った方がいいと思いますね。

面を開いたドライブ
 既に少し触れていますが、面を開いたドライブも非常に打ちやすかったです。これはテナジー05の隠れた特徴だと思います。一部のテナジー05に打球感が似ていると言われるドイツ製のラバーでは、面を開いたドライブだと落ちると感じましたね。グリップせずにどうしても弾いてしまう感じがしました。その分、バックハンドでは使いやすいと思いますが、フォアにはやはりテナジー05がいいですね!

対下回転に対するループドライブ
 非常に強烈なループドライブが打ちやすいです。05の特徴でもある高いスピン性能が発揮できる技術だと思います!非常にグリップ力に富むラバーですので、スイングスピードが遅くても打球点を落としてしっかりスポンジに食い込ませながら上へスイングすることで、低くて回転量の多い、質の高いループドライブが打てると思います!テナジー05はグリップ力が高く、球持ちを感じるラバーですので、あまり巻き込んでしまうと逆に横回転を利用してカウンタードライブを狙いやすくなるので、フラット気味に縦回転をしっかりかけにいけるのもテナジー05の嬉しいところだと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブは、面を開いた方が打ちやすかったです。ぶつけながら回転をかけるようなイメージで打つと安定しますね。この打ち方で強烈で強い回転をかけられるのがテナジー05の特徴とも言えるかもしれませんね。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブでは巻き込むように打つと思いますがそうするとボールは少し走りにくいですね。シュートドライブの方が、スピードものせやすい印象でした。

ブロック
 個人的にはブロックは少しやりにくかったですね。ラバーが柔らかいので、スマッシュなどのボールは取りやすいですが、ループドライブなどの回転の乗ったボールは回転の影響を受けやすくてオーバーミスしやすかったです。回転性能の高いラバーでは、よくあることだと思います。従ってアクティブブロックのように自分で積極的に回転をかけるブロックにすることで安定すると思います。サイドスピンブロックやドライブ回転をかけるアクティブブロックを積極的に行った方が安定すると思います。

カウンタードライブ
 ラバー全体としては柔らかいので、前陣でのカウンタードライブは個人的には難しいと感じました。少しステップバックして頂点前後にしっかり回転を上書きするようにカウンタードライブすると安定したカウンタードライブを打てると思います。

ストップ
 結構柔らかいので、意外と弾みます。また回転の影響も受けやすいので気を使う印象でした。

ツッツキ
 意外と食い込むので切るとオーバーミスが増える印象でした。

フォアフリック
 柔らかいので、乗せ打ち系のフリックがやりやすかったです。

バックハンド系

軽打
 球持ちを感じます。ただ弾みもあるので、自分のスイングだとオーバーミスが多くなりやすかったですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 安定感のあるドライブは打ちやすいですね。スピードドライブ系を打つには安定したインパクトが必要だと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 非常に打ちやすいですね。球持ちがあるので、多少スイングが遅くなっても入れることは容易だと思います。威力不足になりがちなので、そこは注意した方が良いと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 フラット気味にぶつけるように打って、驚くようなスピードドライブが入ってしまうこともありました。どちらにしても安定したドライブを打つにはある程度のしっかりしたインパクトが必要だと感じました。自分にはバックハンドで使いこなるほどの技量はなかったと思ってます。

カーブ/シュートドライブ
 バックハンドカーブドライブは結構嫌がる人がいて得点力になりました。それでも1試合で数回入る程度でしたが。

ブロック
 フォアのブロックと同様、回転の影響を受けやすいと感じました。ドライブ系のボールには必ずボールの上をとらえるようにするとボールの威力を抑えてブロックしやすかったです。本当はアクティブブロックができると得点率が上がると思うのですが、自分にはその技量がなかったです。

カウンタードライブ
 自分には技量が足りず、カウンタードライブをしようとするとオーバーミスが多かったです。もう少し硬いラバーの方がやりやすいと感じました。

ストップ
 バックの方が感覚はあるので、やりやすかったです。自分にはテナジー系のラバーで切るストップやツッツキは安定感よくできなかったです。この辺りも技量が足りませんね。

ツッツキ
 一定以上の低さでツッツクことは容易でした。張本選手のようにしっかり切るのは自分には難しかったです。技量だと思いますね。Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)は板厚が5.5 mmと薄いので台上は思いの外、弾まないんですよね。打球感は硬いので、球離れは速いのですが、シートで捉えるようなイメージで最小限の食い込みでツッツクと切れるかもしれません。

チキータ
 球持ちがあるので、思ったよりオーバーミスしやすいんですよね。自分が思うよりも下を狙った方が良いと思います。また調子こいて、スピードを出そうとすると今度はネットミスするので、気をつけてください。しっかり回転をかけるか、スピード系のチキータをするときは、かなりのスイングスピードで回転をがっつりかけないと落ちるので気をつけてください。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 Hard ≧ Tenergy 05 > Omega VII Tour

スピード
 Dignics 05 > Omega VII Tour > Tenergy 05

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 Tenergy 05 ≧ Tenergy 05 Hard > Dignics 05

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雑感2020/07/31

Livedoorブログで月1万PVアクセス達成!

 現在Livedoorブログからこちらへ引っ越し中ではありますが、なんと月10,000 PVしていただきました。読んでくださる方がいること、本当に嬉しく感じます。これからも全力で書かせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

DONICのBlue!

 次の次のラバーはBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)の予定です。ブルーストームよりブルーファイヤの方が、重そうでした。ごぶりんずTVで一気に注目を浴びたブルーストーム楽しみですね!

TToTTが当たりました!

 Twitterなどで話題の卓球カードゲーム、TToTT、私ももれなく当たりました笑笑。嬉しい!!ルールが良くわかっていないのですが、カードゲームは結構好きなので、楽しみたいと思いつつ、まだ遊べてもいません。

雑感2020/07/30

雑感が続いて恐縮です涙

 今週は雑感ばかりで恐縮です。もっとしっかり書き上げたいのですが、なかなか時間や推敲が追いつけておりません。それでも読んでいただける人がいて嬉しい限りです。

Dynaryz AGRの感想

 Joola(ヨーラ)さんの新作、Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)について、もう簡単なレビューなら書けそうです。卓球ナビさんにはレビューを投稿させていただきましたので、良かったらご覧ください(2020年7月30日時点ではまだ掲載されていないかもしれません)。類似なレビューをこちらでも書かせていただきますね。

スポンジはMaxでラバー重量は50gの重量級でした。

良かった点
・50 gのラバーにしては、非常に食い込みが良くバックハンドで十分使える!
 一緒に打っていただいた方も、Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)は硬くて難しいとおっしゃっていましたが、ダイナライズAGRはかなり打ちやすいとおっしゃっていました!
・使ってみて感じましたが、Rhyzer Pro 50°(ライザープロ50)よりも回転のかけやすさと、連打できるドライブの回転量はダイナライズAGRの方が優っていたと思います!
・Tenergy 05(テナジー05)と同等くらいの回転が結構簡単にかかるイメージ。
・扱いやすさと弾みはTenergy 80(テナジー80)に近いと思いました!
・柔らかいので、台上のいなすようなフリックが非常にやりやすい!
・上回転でのラリーはかなり強いしやりやすい!スピードも出しやすい!
・イキイキしたボールが出しやすく受けていただいた方もかなり圧されるとおっしゃっていただきました。

こんなところでしょうか。非常に扱いやすく、Rasanter R48(ラザンターR48)もテナジーに似ていましたが、ダイナライズAGRの方が、より扱いやすくて、テナジーに均質の綺麗な回転がかかるイメージです。またTenergy 05 FX(テナジー05FX)のようにボールが軽くなりすぎることもなくて少し重いドイツ製テナジーだと感じました。

気になった点を挙げます。
・ツッツキやストップは浮きやすかった。特に切ろうとすると弾いてしまってオーバーしたり浮くことも多かった。頂点を入れるだけのツッツキになりやすかった。結構ドンと打ち込まれてしまうツッツキになりやすい。
・カウンタードライブは柔らかさと扱いやすさの割には打ちやすいと感じたけどどちらかというと難しいラバーだと思いました。球持ちがあるので、R48やR53のように前陣カウンタードライブよりは、少し台から距離をとって頂点前後を少し球を持って離すようなカウンタードライブがやりやすかった。これを試合でやるのは戦術的に相手のドライブが来るような展開をサーブレシーブくらいから逆算しないと自分には無理かな。
・チョリ系のフォアハンドループドライブの質は少し低いと感じました。柔らかく感じるラバーですので、回転で沈む感じもなく、軽いボールになりやすい印象でした。チョリドラはライザープロの方が感触良かったです。

 こんなところですね。使うなら自分ならバック側です。でもツッツキが切りにくいのと、結構レシーブバックハンドドライブでオーバーミスも多かったので個人的にはない、というのが本音ですね。一緒に試打した方はかなり使いやすいと絶賛でした。値段も5,000円超でR48とトントンくらいだと思います。重さが気になるならR48の方が軽いですね。その分球質はダイナライズAGRの方が高そうですが、ダイナライズAGRは50 gなのでそれならR53を使う、という選択肢も出てくるかもしれません。R53と比べたら扱いやすさでダイナライズAGR、威力は圧倒的にR53ですね。最後は好みかな。

 個人的には、名前がかっこいいですよね!笑「ダイナライズ!」と言いたいだけ。テナジーらしさがあるので、威力と扱いやすさと名前のカッコよさを求めてみるのはいかがですか?

やっと届いた〜

 発注していた粘着ラバーが届きました。Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)とかRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)とかですね。今回全て一番厚いスポンジで購入しました。粘着ラバーで最近思うのは、一番厚いスポンジではなく、2.1 mm前後のものを購入してファインジップ厚塗りの方がいいのかな?っていう疑問です。Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)で2回塗りを試したことあるのですが、扱いやすい分、明らかに回転性能が落ちたように感じました。一度、Double Happiness Shanghai(DHS)製のHurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)とかで試してみてもいいかもしれません。粘着ラバーでも扱いやすさは良くなる分、回転性能は落ちるのかどうか。。。スピードドライブは打ちやすくなると思うんですけどね。うーん。。。

雑感2020/07/29

次のラバー

 やっと貼ることができました。Joola(ヨーラ)のDynaryz AGR(ダイナライズAGR)です。

 カーテン打ちの感想は、、、結構ボール軽くなるかも。打球感はライザープロの方が好きそうです。回転は非常に綺麗にかかる感じで、また食い込みも良いので打球感は気持ちいいけど性能が例えばR53のようにカーテン打ちから回転に手応えがあるかというとよくわからなかったです。値段がライザープロよりも高いので期待したいところ。重量は50gジャストの割には食い込みやすくバックでも使えそう。さてさて。

そして青いラバー

 ダイナライズの後は、Blue Fire(ブルーファイヤ)を試打予定です。青いですね〜。そしてBlue Storm(ブルーストーム)も。楽しみです。

ブルーファイヤ、ブルーストームと青いスポンジが続きますね。ブルーファイヤJP01ターボは大人しいイメージでしたが、M1ターボはかなり重くてハードでした。自分的には好みですが、特徴があるのか気になります。

気になるラバー

試し出すとキリがないです。THIBARさんのEvolution MX-Pが良かったのでMX-Sとクァンタムエックスプロも気になってきました。どうするかな。。。

雑感2020/07/28

Evolituion MX-PとTenergy 05の違い

 THIBAR(ティバー)さんのEvolution MX-P(エヴォリューションMX-P)を試打してました。非常に球持ちを感じるラバーで使いやすかったです。まさにTenergy 05(テナジー05)っぽいな〜!と感じました。何が似ていて何が異なるのか、使った感想を書かせていただきます。(あくまでkatsuo000の感想の範囲で客観的な事実ベースではありません。)

Evolution MX-PのTenergy 05に似ている点

・球持ちを感じる!
・回転量の多い重いドライブが打てる!
・スポンジ硬度を選べる!(詳細は下記参照)

 この3つについては、Evolution MX-Pとテナジー05でかなり似ていると思います。特に球持ちを感じるというのは、現代卓球において重要なポイントになりつつあると思います。これもkatsuo000の個人の所感ですが、Butterfly(バタフライ)さんの2020年のラケット新商品(張本智和インナーフォースシリーズの拡充およびレボルディアCNFなど)は、Super ZLC(スーパーザイロンカーボン)などを初めて販売した時のように、有機溶剤や後加工禁止というルールの中で如何に弾みやスピードを追究できるのか、という方向から、球持ちを持たせた上で如何にスピードを追求できるか、という方向へ移行したと感じました。今後も球持ちは重要な要素といえるでしょう。世界標準であるテナジー05と類似の球持ちを感じられるEvolution MX-Pがティバーの看板的ラバーであることも納得ですね。
 またテナジー05ではFXとHardと3段階でスポンジ硬度を選ぶことが可能です。Evolutionも同様に、EL-PとMX-P 50°の3段階でスポンジ硬度を選ぶことが可能な点も非常に似ていると思います。

Evolution MX-PのTenergy 05に異なる点

・テナジーのようなオートマドライブ性能はEvolutionにはない
・Tenergy 05よりもEvolutionの方が弾きやミートがやりやすい
・Evolutionにはドイツラバーらしい弾みがある
・Tenergy 05の方が面を開いた打法でボールが走る
・MX-Pの方が寿命が長い(らしい)

 あくまでもkatsuo000が感じる異なる点になります。テナジーのようなフラットにボールを打っても勝手にドライブ回転がかかるようなオートマドライブ性能は、テナジー以外にはないですし、試合でこの性能が重要と考えている人も多くはないと思うので、オートマドライブ性能がEvolutionにないのは特に気にならないと思います。ポイントは弾きやすさにあると思います。

 katsuo000の試打の感想としては、Evolution MX-Pの方が板の弾きを出しやすいと感じました。これは例えばバックハンドには欲しい特徴でもあると思うので、悪いという部分ではないと考えます。またドイツラバーらしい弾みがあるので多少雑に打ってインパクトが不足していても入ってしまう扱いやすさも感じました。

 ここからはかなり細かい感想なのですが、Evolution MX-Pの方が弾きやすい分、フォアドライブなどで面を開いてドライブをかけた時に勝手に飛び出してしまうと感じました。この部分は、トップ層になる程重要なのではないかと想像する部分ですね。katsuo000程度では想像しかできませんが、トップ選手はスピードドライブに回転量も欲しいと想像します。スピードドライブ時の回転量が少し出しにくいと感じました。勝手な想像ですが。。。

最後に

 Evolution MX-Pは中級者層であれば十分テナジー05以上に費用対効果の高いラバーだと思いますね。未だに人気の高いラバーだと思います。個人的には特にバック面にはテナジー05よりも最適だと感じました。継続使用も検討中です。ご参考ください。

katsuo000的トップ選手の用具を低価格のもので代替してみた!②

トップ選手の用具は高い

 トップ選手は高価なラケット&ラバーを使用されています。本企画第2回目になります。早速いってみましょう!

トップ選手の用具に近い、安い用具を探せ! ②

丹羽孝希選手

丹羽孝希選手の使用用具
ラケット: KOKI NIWA WOOD(丹羽孝希ウッド)
フォア: V>15 Extra(V>15エキストラ)
バック: V>15 Extra(V>15エキストラ)

丹羽孝希選手の使用用具と近い用具を挙げさせていただきます。

KOKI NIWA WOODに近いラケット

 丹羽孝希ウッドは次のようなスペックになります。

KOKI NIWA WOOD(丹羽孝希ウッド) / VICTAS(ヴィクタス)
・ブレード面積: 157× 150 mm
・板厚: 6.5 mm
・ラケットタイプ: 7枚合板
・価格: 15,000円 + 税
https://amzn.to/3gl8NZr

 丹羽孝希ウッドは、7枚合板になりますね。結構有名なのですが、ベースとなっているラケットはTSPのラケットになります。

SWAT Power(スワットパワー) / TSP(ティーエスピー)
・ブレード面積: 158 × 150 mm
・板厚: 6.6 mm
・ラケットタイプ: 7枚合板
・価格: 10,000円 + 税
https://amzn.to/3hVylN5

 合板系ラケットの中では高価なスワットパワーがベースとなって打球感などを調整したのが、丹羽孝希ウッドだそうです。従ってスワットパワーはかなり近いラケットになるはずですね。

CLIPPER WOOD(クリッパーウッド) / STIGA(スティガ)
・ブレード面積: 158 × 150 mm
・板厚: 6.5 mm
・ラケットタイプ: 7枚合板
・価格: 13,000円 + 税( CLIPPER CR WRBなら11,500円 + 税)
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 使用木材がわからないので、少し自信がないのですが、板厚で見ていくと同じ板厚になるのが、スティガのクリッパーになりますね。クリッパーウッドは最も攻撃的な7枚合板の1本だと思いますね。

V>15 Extraに近いラバー

 V>15 Extraはヴィクタスさんのフラグシップラバーで近い性能のラバーは多くはありません。

V>15 Extra(V>15エキストラ) / VICTAS(ヴィクタス)
・弧線の高さ: 6.7
・Speed: 8.4
・ドライブの精度: 7.1
・シートの強さ: 9.2
・反発: 8.8
・Sponge硬度: 47.5 ± 3
・価格: 6,000円 + 税

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_v15_extra/

https://amzn.to/33h2mD2

 打球感が似ていると感じたラバーは、こちらもTSPのラバーでした。

Super Ventus(スーパーヴェンタス) / TSP(ティーエスピー)
 JG Combi(Japan Germany Combination) 
 ORC(Optimized Rotation Concept)
・Speed:15.25
・Spin:11.75
・Sponge Thickness: 1.8 mm、2.0 mm、MAX
・Sponge硬度:47.5(ドイツ基準)
・5,200 円 + 税
・74 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/rreview_super_ventus/

 威力はやはりV>15 Extraの方が上だと感じましたが、回転のかけやすさや扱いやすさは逆にスーパーヴェンタスの方が上だと感じました。スーパーヴェンタスをまずは使って徐々にV>15系のラバーへ変えていくのはありだと思いますね。

 続いて似ていそうなラバーはずばり同じヴィクタスのラバーになってしまいます。

V>11 Extra(V>11エキストラ) / VICTAS(ヴィクタス)
・弧線の高さ: 6.3
・Speed: 8.8
・ドライブの精度: 7.1
・シートの強さ: 9.7
・反発: 8.5
・Sponge硬度: 47.5 ± 3
・価格: 5,200円 + 税
https://amzn.to/2Pc2Emq

 自分が使ってみたわけじゃないのが本当に恐縮です。早く使ってみたいのですが少々お待ちください。

最後に

 ということで、企画2回目でした。早くも苦しい部分が散見されますが、これから更新も図りたいので暖かく見守っていただければ幸いです。

katsuo000的トップ選手の用具を低価格のもので代替してみた! ①

トップ選手の用具は高い!

 トップ選手はやはり非常に高価なラケット&ラバーを使用されています。それはやはりメーカーの宣伝効果が高いことも反映していますね。少しでも本人の希望があればより良いラケット&ラバーが支給され、それによって高い成績をおさめることができれば、その関連用具が売れるという図式が出来上がっています。ラケット&ラバーで、トップ選手に近いと言えるものを挙げていこうと思います。

トップ選手の用具に近い、安い用具を探せ! ①

張本智和選手

・張本智和選手の使用用具
ラケット: Harimoto Tomokazu Inner Force ALC
      (張本智和インナーフォースALC)
フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
バック: Tenergy 05(テナジー05)

張本選手の使用用具と近い用具を挙げさせていただきます。

Harimoto Tomokazu Inner Force ALCに近いラケット

 張本智和インナーフォースALCは次のようなスペックになります。

Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC) / Butterfly(バタフライ)
・ブレード面積: 158 × 152 mm
・板厚: 6.0 mm
・特殊素材:  Arylate Carbon(アリレートカーボン、ALC)
・価格: 18,000円 + 税
https://amzn.to/2PcSAtp

 張本智和インナーフォースALCに近いスペックを探していくと次のようなラケットを挙げることができると思います。

Reinforce AC(リーンフォースAC) / Yasaka(ヤサカ)
・ブレード面積: 157 × 150 mm
・板厚: 6.0 mm
・特殊素材: Aramid Carbon(アラミドカーボン)
・価格: 9,000円 + 税
https://amzn.to/30kQiOY

 ダントツで近いラケットはヤサカさんのリーンフォースACですね。かなり意識して作られたラケットだと思います。異なる点は、ブレード面積で、張本智和インナーフォースALCの方が少し広いですね。この広いブレード面積は、先端重心になりやすい分、威力は出やすいですが、重く感じやすく振り遅れもしやすいので扱いが難しくなりやすいです。価格や扱いやすさを含めるとおそらくリーンフォースACの方が初心者や中級者には良いと思います。
 また2020年のパンフレットでは掲載されていませんでしたが、最近正式にヤサカさんはAlnade Inner(アルネイドインナー)というラケットも販売するようになりました。こちらも近いスペックだと思いますが、アルネイドインナーのスペックは板厚5.8 mmのようです。もしかしたら上板に球持ちを感じやすいLimba(リンバ、インナーフォースレイヤーシリーズの上板は基本的にはリンバを使用)ではなく、Alnade(アルネイド)と同じ、アウターカーボン系に多いKoto(コト、VISCARIA(ビスカリア)に代表されるアウターカーボンの定番的上板)かもしれませんので、打球感は少し異なりそうですね。

TREIBER CI OFF(トレイバーシーアイオフ) / andro(アンドロ)
・ブレード面積: 157 × 150 mm
・板厚: 6.1 mm
・特殊素材: KVL Carbon(KVLカーボン)
・価格: 12,000円 + 税
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 続いてスペック的に近そうなラケットがアンドロさんのトレイバーシーアイオフになりますね。上板にどのような木材を使っているのかわかりませんがKVLカーボンが球持ちも付与したカーボンのようですので、近いと思います。

Dignics 05に近いラバー

Dignics 05(ディグニクス05) / Butterfly(バタフライ)
・Spin: 12
・Speed: 13.5
・Sponge硬度: 40
・価格: 9,800円 + 税

 イメージとしては、V>15 Extraのシートの硬さとテナジー05の回転性能を足してV>15 Extraの抜群の癖球をなくしたようなラバーになると思います。シートの硬い、類似の打球感を偶然見つけました。それが、TIBHAR(ティバー)さんのEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)ですね!

Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S) / TIBHAR(ティバー)
 回転系テンション OFF+
・Sponge Thickness:1.7/1.9/2.1 mm
・Speed:125
・Spin:120
・Control:80
・Sponge硬度:45.7-47.7°
・6,000円 + 税
・74 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_evolution_mx_s/

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 回転性能は少し見劣りしてしまいますが、打球感は近いと感じました。使いこなせれば、ティバーの代表的なラバー、Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)を超える高い回転性能を示すでしょう。

Tenergy 05に近いラバー

 テナジー05に近いラバーはかなり多いと思います。というのはテナジー05は世界標準的なラバーであり、世界を席巻し、多数のメーカーがテナジー05を目指して開発をしているからですね。まだ試打できていないラバーもあるので、今後増えるかもしれません。まずはテナジー05の性能です。

Tenergy 05(テナジー05) / Butterfly(バタフライ)
・Spin: 11.5
・Speed: 13
・Sponge硬度: 36
・価格: 8,900円 + 税

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_tenergy_05/

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続いて似ているラバーを挙げていきますね。

Rasanter R48(ラザンターR48) / andro(アンドロ)
・Spin: 124
・Speed: 119
・Sponge硬度: 48
・価格: 6,500円 + 税

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rasanter_r48/

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 katsuo000が使ってみて、回転性能や扱いやすさを含めて近いと感じたラバーがR48になりますね。打球感はじゃっかん異なり球離れはR48の方がテナジー05より早いです。Tenergy 80(テナジー80)に近い打球感で回転性能はテナジー05に近いイメージですね。

Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P) / TIBHAR(ティバー)
・Spin: 12
・Speed: 11
・Sponge硬度: 47.5
・価格: 6,000円 + 税

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_evolution_mx-p/

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 結構巷で有名ですが、あえて挙げさせていただきます。ティバーさんのエヴォリューションMX-Pは、主に打球感がかなりテナジー05に近いですね。おそらく意識して開発されていると思います。Evolutionシリーズのスポンジの色は赤く、今ではディグニクスも販売されていますが、エヴォリューションが販売された当時において、赤系のスポンジはテナジーのSpring Spongeのテナジーオレンジが主だったと思われます。それくらい意識して販売されたラバーがエヴォリューションMX-Pですね。実際球持ちをしっかりしてくれるので、かなり近い打球感覚で打てます。異なると感じやすい点は、
・回転量(テナジー05の方が高い)
・オートマで上回転がかからない(テナジー05はオートマにかかる感じがあった)
・弾きやすい(テナジー05は良くも悪くもミートはやりにくい分ドライブが◎)

でした。上記を考慮してもコストパフォーマンスと打球感からエヴォリューションMX-Pを選んでも全く悪くないとkatsuo000は考えます。

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ) / DONIC(ドニック)
・Spin: 10+++
・Speed: 10+
・Contol: 6+
・Sponge硬度: 47.5
・価格: オープン価格

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_bluefire_jp01_turbo/

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 ドニックのラバーはオープン価格と言いながら非常に安くて選手思いのラバーが多いと思います。一応、Blue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)、Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)と触ってみましたが、扱いやすさやトータルバランスで近いと感じたのはJP01ターボになります。非常に扱いやすくておすすめのラバーになりますね。もう少し硬い方がいい、フォアで使うから威力やスピードも欲しいのであれば、ブルーストームZ1ターボを、回転量や重いボールが打ちたいなら、ブルーファイヤM1ターボになると思います。値段がオープンプライスではありますが、5000円前後で購入できるのも嬉しい点ですね。

最後に

 ということで、このような企画を始めてみました。いきなりトップ選手のラケット&ラバーを購入するのはかなり勇気が必要です。少しでも参考になれば幸いですね。今後も第2回とか書いてみようと思っております。

雑感2020/07/25

バックハンドループドライブのコツ?

 結構何度もバックハンドドライブについて記述してきました。(過去のものはLivedoor Blogの方をご覧ください。)で、またかよ感はあるのですが、最近やっとループドライブが打てるようになってきたので書かせていただきます。汗

そもそも何故バックハンドループドライブが難しい?

 最近気付いたのですが、バックハンドループドライブはやっぱり難しいですね汗。感覚は掴めてきて、普通のバックハンドドライブならがっつり回転をかけることができた!っていう打球感で打てるようにはなったきたのですが、そのスイングの課題として次のような問題を認識しつつあります。

・インパクト良く打球できる範囲がかなり狭い!
 従って前後上下の対応をかなり丁寧にしないといけない。
 想像以上にインパクト不足やインパクトする位置ずれが起こりやすい。
これだけであれば、動きを頑張りつつ、無理のない範囲でループドライブをすれば対応はつくと想像するのですが、最近新たな問題が分かりました。それは↓

・ドライブの角度を変更するとインパクトが弱くなったり弾きやすくなったりして難しい!
 一番気持ちよく打てる角度は結構角度が寝ている。その角度を変える方法が、フォアの感覚と全然違う、あるいは同じようにやると全然スイングが変わる汗

① フォアハンドドライブでドライブの角度を変えるとき
 基本的にはラケット角度を変えていきます。
 例)ループドライブなら、ラケットを地面に対して垂直方向に立てる
   ラケット角度が変わらないように肘を引いたり膝を曲げたり腰を捻る
   スイング中ラケット角度が変わらないようにスイングする

①の方法をバックハンドドライブでやろうとするとかなり難しいことに気付きました。それだけでも1ヶ月以上かかったかも汗
 バックハンドドライブ時、ラケットを地面に対して垂直方向に立てる。
 ボールの後ろを擦るようにドライブする。
 → ここでセンスのある人は、シートだけに食い込むように薄くとらえる感覚があるのかもしれません。それができるのであれば、自分みたいな難しさを感じないかもしれません。
 この①の方法でループドライブをしようとしてかなり頑張ったんですが、コーチをされている方に受けてもらったら全然回転がかかっていないと言われてしまいました涙。(ちなみに、昨年の秋口、自分の感覚が出てきたくらいのドライブは回転がかかっているとおっしゃってくれてました。)アドバイスとしては、もっとラケットを寝かしてボールの上を薄く捉えるようにした方が回転がかかるとおっしゃっていただきました。もう青天の霹靂でしたよ汗。アドバイスの内容的にはループドライブではなくて一般的なバックハンドドライブという意味でおっしゃってくれたのだと思います。

そこで、最近①‘の方法を見つけましたような気がします!

①‘の方法は、やはりバックハンドドライブ時に、ラケット角度を地面に対して垂直にたてます。そこから上方向にスイングするのですが、そうすると腰の回転を使いづらく、手打ちになることもわかってきました。そこで、考えた結果まずまずの質で打てる方法が肘を引くということです。バックハンドループドライブ時に肘を引くようにスイングすることで、ラケットヘッドが円運動しやすくなるとともにバックハンドループドライブとなるようなスイング方向に逆らわないスイングになることがわかってきました。これでもまだ自分のインパクトが弱いので、つまったりすると全然持ち上げられないのですが汗

②の方法が見えてきたかもしれない!

でカーテン打ちをやりまくっていて気付いたのが、腰を落としてバックハンドループドライブすることですね!このスイングを②とさせていただきます。バックスイング時、ラケット角度は結構寝かしておいてOKの方法だと思ってます。バックハンドドライブはスイングしていくと、結構ラケット角度が起きていきやすいスイングになりやすいと思います。ラケット角度が置きやすいことを利用して、または意識的に起こしていってインパクト時にはラケット角度が起きて地面に対して垂直方向に立っているような角度で打球する、というバックハンドループドライブのやり方が②になりますね。起きてきたときに打球するイメージでドライブすると意外とループドライブっぽくなることがわかってきました。そうするとインパクトもまずまず出せてしっかり打てることに気付きましたね。1つの発見だと思いました。

最終的には①‘肘を引く+②腰を落として打球時には面が起きるドライブ

最終的な今のベストだと思うバックハンドループドライブは、①‘+②の打ち方だと思ってます。腰をしっかり落としつつ、①‘の肘を引く打ち方も混ぜることでループドライブとしての質も上がるはずだと想像しています。この方法ならバックスイング完了時にはしっかり面を寝かしていてもバックハンドループドライブはできると思います。

 強く感じるのは、フォアハンドドライブと同じような回転の質やスピードのボールをバックハンドドライブでも打てる、しかしながら、同じ体の使い方では、無理がある!と強く思うようになりつつあります。同じボールは打てても同じ打ち方では打てないんですよね!そこが一番大事な気がしています。

以下まとめになります。

1‘ 肘を引く

 肘を引いたと同時にボールを離すくらいのイメージなんですが、そうするとループドライブっぽくなりやすい!

2. 腰を落としてラケット面が垂直に立つときに打球する

 打球点は落とさずにむしろ顔の前くらいのイメージで、ラケット面が立った時に打球するイメージでバックハンドループドライブするといいですね。ボールの高さと目の高さが同じくらいまで腰を落として打球点は落とさずにループドライブするようにすると打ちやすい気がします。普段のラリーでのバックハンドドライブやレシーブバックハンドドライブではもっと打球点を落としたりするのですが、バックハンドドライブでは打球点を落としすぎるとかなり難しくなります。それは、
A)ラケット角度を起こしてインパクトを出すことが難しい
B)ラケット角度を起こさないてスイングしようとすると、打球面が下を向いているので、そもそも当てることが難しくなる。当たっても、相当のスイングスピードがないと面が寝ているので落ちる。
のA)とB)のために難しくなるのだと思います。よって打球点はあまり落とさない方がいいと感じてきています。

打球点を落としてバックハンドドライブもなしではない

 打球点を落とした方が安定すると感じるバックハンドドライブは、レシーブバックハンドドライブになります。レシーブは山をハレることと、いろいろな回転がかかっているため、回転が弱まる打球点が落ちたところを上書きするようにバックハンドドライブする方が安定すると感じています。ただ、ラケット面は寝ていて前方向にスイングするので、ループドライブではないですね。ブチっと真下に切ったサーブは難しいと思います。

最後に

 バックハンドドライブは難しいです。毎回練習するごとに打球感覚が変わる感じがありますし、スイングも変わっていってしまうと感じています。この打ち方がベストというものがなかなか掴めなくて日々悶えています。
 日本トップ選手の水谷隼選手はバックハンドスピードドライブは打てなくて良いというほどです。それくらい難しい技術と言えるでしょうね。少なくともアマチュアなkatsuo000が言えることは、フォアハンドドライブの時の体の使い方や体の感覚と、バックハンドドライブの時の体の使い方や感覚は全く別!と思って練習に取り組むくらいが良いと思います。

 もしご参考いただけるなら、バックハンドループドライブのkatsuo000が思う打ち方は1’ 肘を引くこと、2 打球点はむしろ高くし、ラケット面を起こしてドライブすることがポイントだと思います。ご参考いただければ幸いです。

雑感2020/07/24

Evolution MX-P 50°かなり良し!

使ってみました。予想通り、良かったです。また雑で申し訳ないですけど、良いところ悪いところをあげます。

・50°でも50gで思ったより軽く、個体差もあるかもですが、重さを感じなかった!もしかしたら、ラバーの名前の部分を重くしてる?と感じるくらい、グリップ側に重心が来ていてラケットが使いやすかった!

・やはりグリップ感がある!球持ちを感じるラバーで安心感が強い!しっかりスイングすれば重い回転がかかる!

・バックで使ったときは回転をかけながらミートっぽくスピードもかけられる!

・ループドライブがめちゃめちゃやりやすい!しっかりがっつり回転がかかる!

・カウンタードライブも打ちやすい!どちらかというと少し球を持って、離す感じだと安定しました。Dignics 05(ディグニクス05)のような何でも入る感じは流石になかったですが、カウンター性能はかなり良かったです!

・ツッツキ/ストップも止まるし結構切れました!かなり好感触でした。Dignics 09C(ディグニクス09C)のように切ろうとすると食い込んでしまう感じも少しありましたが、それでも切りやすかったですね!

 andro(アンドロ)のRasanter R53(ラザンターR53)と比較すると荒々しさと物凄い回転量とか特徴があるわけではないですが、しっかりTenergy 05(テナジー05)レベルの回転とスピードも出せるラバーたと感じました。R53はどうしてもループが少し難しいですが、MX-P 50°はループが何よりやりやすかったですね!

こんなところでしょうか。一番いいなと思ったのが重量が感じ難かったことです。これは謎現象でしたが、事実として軽く感じたので触れておきます。少し調べてみようと思います。ループドライブだけで考えるとMX-P 50°が好きですが回転のかかり方や回転量のMax値はR53の方が好きですね。

雑感2020/07/23

Evolution MX-P 50° 貼り

次の試打はEvolution MX-P 50°にしました。

 またそのうちレビューを書きますが重いですね。Omega VII(オメガ7)系と同じくらい重いですね。Rasanterシリーズ、めちゃめちゃ回転性能高くて良かったんですけど、少し粒形状が球離れ速い感じのものなのが少し苦手に感じてました。Evolution MX-PはかなりTenergy 05(テナジー05)を意識したラバーだったと思うので、球持ちを感じられるんじゃないかと期待したいですね。

暑い季節でスポンジに食い込みを強く感じませんか?

 最近の練習で感じるのが、当たり前と言えば当たり前なんですがスポンジにボールがめちゃめちゃ食い込むのを感じます。季節的に気温が高く、またコロナ禍なので、窓を開けなければならず、余計に暑いので、そりゃスポンジも食い込みますよね。市内大会や地域別大会では、このようなエアコンなしの環境での試合はよくあると思いますので注意が必要ですね。
 自分は過去、夏場は今は廃盤のSpin Art(スピンアート)を使ったりしてました。ギリギリ使えるかなって感じの硬さでしたね。真冬になると硬すぎて使いづらいのですが。最近だとDignics 05(ディグニクス05)がやたら柔らかく感じます。というか普段以上にスポンジまで食い込みやすいと感じますね。弾み過ぎるので扱いにくいです。
 季節的には湿気もありますよね。皆さんそれぞれ感じるものがあると思いますが、自分は湿気はあまり気になりませんが、ラバーへの食い込み具合はかなり気になる方です。この辺りは個性が出るのかもしれないですね。