雑感2020/07/20

Diginics 05はやはり難しいのか?

 久々に練習試合をたくさんしました!見事な負け越し涙。それはそれは酷かったです。特に厳しく意識しないといけないと感じたのがフォア側のDignics 05(ディグニクス05)のドライブミスですね。確かにシートが固く、弧線というよりは直線的に飛びやすいラバーではあります。結果的にスピードドライブのミスが多いことを感じました。もう少し安心感を持って打球できるのはもしかしたらDignics 09Cとか、R53あたりかななどと思ったり思わなかったり。R53は確かに打ちやすい感じがありました。横回転が入りやすいんですかね。と悩んでしまいました。それかスピードは速く、回転量も得られるラバーですので、横回転を入れて安定させた方がいいのかもしれないですね。まだまだ工夫と創造ができそうです。

自分の戦術や待ちがいけない?

 最近バックをふれるように、かなりバック待ちしてしまっています。少しでもバックハンドができるようにと考えてそうしているのですが。。。でも正直いうと、勝つためには回り込んでフォアドライブした方がよほど点数が取れるんです。これを感じて、試合では結構ほぼほぼオールフォア戦略をとってしまいます。特に点数が欲しい時は結局オールフォアになりますね。これを続けると結局体力がしんどいし、選択肢が少なすぎて最後は運みたいになるんですよね。そうなるくらいならやはりバックをふれた方がいいと思い、練習ではなるべくバックハンドで打ちたい。でも勝ちに徹するなら回り込んだ方が速い。この堂々巡り感が最近本当に強いです。バックハンドドライブも安定してきたので、質や回転量、威力を求めていくべきですね。。。
 トップ選手も回り込みはするわけで、自分の卓球はやはり回り込みドライブを軸としたオールフォアに近い卓球なのは感じます。オールラウンダーっぽくなりたいけどなかなか難しいですね。どうしたらいいのか教えて欲しい。
 少なくとも格上選手と試合するなら、多分結局オールフォアに近い卓球スタイルでないと全然勝てないんですよね、きっと。その中で2割りくらいバックハンドが出てくるくらいが丁度いいのかな。レシーブバックハンドドライブが安定してきたので、レシーブへの対応のためにバックハンドを使って基本的にはやはりフォアハンド主戦型が自分にはやはり合うのだと痛感した練習試合でした。でもバックハンド頑張るぞー!苦笑

レビュー V > 15 Extra

説明

VICTASにおけるV>15 Extra

 TSPの上位メーカーとしてスタイリッシュなアパレルと統一感のあるラバーやラケットのデザインでButterfly(バタフライ)の次に、日本国内で存在感のあるメーカー、VICTAS(ヴィクタス)!そのVICTASのフラグシップラバーのV>15 Extraの試打になります。
 2020年現在、VICTASと契約するトップ選手でV>15 Extraを使っている男子選手を簡単に挙げてみました。

・丹羽孝希選手
・松平賢二選手
・緒方遼太郎選手
・Jang Woo Jin(張禹珍、ジャンウジン)選手(韓国)
・Liam Pitchford(リアムピッチフォード)選手(イギリス)
・Benedikt Duda(ベネディクトデューダ)選手(ドイツ)

 2020年4月世界ランキングで、日本人で2番目上位に位置する丹羽孝希選手を初め、世界トッププレイヤーが使用していることがわかります。VICTASの契約選手は基本的にはV>15 Extraを使用しているか、全く異なるラバー(例えば韓国のJang Woo Jin選手は、中国卓球要素が多く、ラケットとフォア面にDouble Happiness Shanghai(紅双喜、DHS)製のHurricane Long V(キョウヒョウ龍5、Inner Arylate Carbon(インナーALC))とHurricane NEO III(キョウヒョウNEO3、おそらくブルースポンジ))を使用しています。つまりトップ選手はVICTAS製品の中で使用したいと考えるラバーはほぼV>15 Extraと言っても過言ではないレベルだということですね!Butterfly(バタフライ)のようにTenergy(テナジー)だけでも種類が多いというわけではないのは、分かりやすくて良いと思います。

V>15 Extraの公表性能値

 V>15 Extraは「決定打を生む威力を重視したギア 相手の球を強烈な回転とスピードで上書きして返す 相手を打ち抜く決定打を生む威力重視に仕上げたギア」だそうです。VICTASさんのラバー性能表は見やすいのですが、一方で、スピンという性能値はなく、弧線の高さ、ドライブの精度、シートの強さ、反発などの項目になります。細かく見ていきましょう。

 弧線の高さ:回転させたボールに対する入反射の角度変化

 スピード:回転させたボールに対する衝突前後の速度変化率

 ドライブの精度:自らドライブを打ち込んだ際の操作性

 コントロール:回転させたボールに対する指定箇所への返球精度

 シートの強さ:回転させたボールに対する滑りにくさ

 反発:一定の高さからボールを落下させたときの弾んだ高さ
 (粘着の影響をなくすためラバー表面には片栗粉を散布)

このような説明書きがVICTASの情報を探すと出てくるはずです。上記を読んでもなかなかイメージしにくいと感じましたが、反発については非常にイメージしやすいと思います。これらの性能値を見ても回転につながるような情報がないことは、少々残念な気もしますが、これがVICTASさんの選択した戦略のようですね。なお、TSP(ティーエスピー)さんではバタフライのようにスピンとスピード性能が掲載されています。

 考え方によっては回転とつながると考えても良い項目は弧線の高さシートの強さの数値だと思います。確かに、V>15 Extraは弧線の高さシートの強さもかなり高いです。やや気になるのがシートの強さの項目で滑りにくさを評価していると思うのですが、粘着ラバーのVJC>07 Sticky ExtraやVS>402 Double Extraよりもスピン系テンションのV>15 Extraなどの方が高いことですね。滑りにくいなら粘着ラバーの方が圧倒的に滑りにくい気もするのですが、シートの張りの強さやシートの厚さなどが反映してそうな気もします。

 他のVICTASさんのラバーの説明を読んでいくとV>01シリーズも気になるのですが、性能値上は回転性能が低いのかもしれない、と感じました(試打していないので分かりません)。いろいろな状況を鑑みても、最も契約選手が使用するラバー、V>15 Extraを試打することでVICTASのラバーの全容がわかるのではないかと想像します。

V>15 Extraのラバー貼りと重量

 いつものようにButterfly(バタフライ)製のZhang Jike ZLC(張継科ZLC)にV>15 Extraを貼りました。

V>15Extra(V>15エキストラ)
 High Energy Tension(ハイエナジーテンション)裏ソフト
・スポンジ厚:2.0(ドイツ基準)、MAX(ドイツ基準)
・弧線の高さ:6.7
・スピード:8.4
・ドライブの精度:7.1
・シートの強さ:9.2
・反発:8.8
・Sponge硬度:47.5±3°
・6,000円 + 税
・71 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

 想像以上に重たくて驚きました。少し溶剤を塗りすぎたかもしれません。でも重たいのも1つの特徴でもあるのでしょう。

V > 15 Extraの3つの特徴

1. カウンター性能が凄い!

 このラバーを使って1番初めに感じたのがシートの強さ、硬さによるカウンター性能の高さですね!シートが非常に硬く強いので、相手のボールの回転に影響されにくく非常にカウンターしやすいラバーだと感じました。ライジングカウンターと称される丹羽孝希選手のカウンタードライブを支えるラバーといっても過言ではないのかもしれません!カウンターはドライブを狙ってもミート気味に狙っても、どちらもやりやすかったです。カウンター性能を求めてこのラバーに変えるのはアリだと思います!

2. 食い込ませた時のドライブが凄い!

 スポンジ硬度は47.5 ± 3°ですが、50°に匹敵するくらいの硬さと重量があるラバーになっています。そのため、しっかりラバー全体に食い込ませた時のドライブの回転量と、何よりバネのように加速するドライブは見た目以上に強烈なインパクトがありました!このラバーはシートで回転をかけようとすると、あまり回転がかからず、しっかりラバー全体に一度思い切り食い込ませて、そこからシートの摩擦で回転をかけるようにしないと回転がかかりにくいと感じましたが、慣れてくるとV>15 Extraでないと打てないような強烈な回転のボールが癖になる、そんな特徴的なラバーでもありました。
 食い込ませないと回転がかかりにくいため、ループドライブにはむいていないと思います。打球点を落としてしまってもボールに対しぶつけるように捉えてラバーに食い込ませてから回転をかける必要があります。従って、シートだけでボールを捉えるような低くて短い浅いループドライブを打てるようになるにはかなり練習と慣れが必要だと思います。むしろ、打球点の高いところをぶつけるように捉えて、そこから回転を乗せてスピードドライブやパワードライブへ持っていく打ち方が向いていると思います。非常に癖があるラバーですが面白いラバーでもあると思います。

3. チキータがやりやすい!

 ドイツ製ラバー全体に言えることかもしれませんが、かなりチキータがやりやすかったです。結構弾むのと、このV>15 Extraは相手の回転に対し結構鈍感な部分もあるので、フリック気味に入れに行っても入る感じがありました。チキータのために使ってもいいかもしれないです!それくらいチキータがやりやすくて驚いたラバーでした。シートが強く回転の影響を受けにくいからだと思いますね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 重量は重いのに結構食い込みました。スポンジ硬度は47.5°ですので、当然といえば当然なのですが、結構食い込みはいいです。フォアならスポンジはもう少し硬くても個人的には好きですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 練習で2回程度しか使えなかったので良いドライブがほとんど打てませんでした。このラバーにあったドライブの打ち方がわからなかったと言えると思います。自分で感じた印象は、普段と比べて弾道は浅く、ボールも伸びていないと感じる、でした。食い込ませることができていないんでしょうね。

面を開いたドライブ
 食い込ませてのドライブは結構いいです。この感覚に慣れないとなかなかわからないラバーですね。でも、自分は技術が足りず、弾いてしまうことも多く安定感はなかったですね。

対下回転に対するループドライブ
 これはかなり難しかったです。持ち上がるんですがシートだけで打とうとすると結構棒球になりやすかったです。ループドライブでもしっかり食い込ませて打った方がいいのでタッチが難しいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 食い込ませる系のスピードドライブがやりやすいです。ややミート打ちになってしまう時もありました。技術力が足りませんね。

カーブ/シュートドライブ
 カーブは出来そうでしたが、シュートは相当慣れないと難しいです。

ブロック
 当てるだけのブロックはスポンジが思ったより柔らかいので回転の影響を受ける感じがありました。でもその分スマッシュはかなりとりやすかったですね。シートは強くて負けないので、しっかりボールの上を取るなどして少し回転をかけた方が安定した印象です。

カウンタードライブ
 このラバーの真骨頂だと思います。かなりやりやすいですね。カウンター性能はテナジーよりも高いと感じました。実際V>15 Extraを使っている方はカウンターがうまい印象があるのですがこのラバーも一役買っていると感じました。

ストップ
 結構食い込みのいいラバーなので、飛びやすかったです。シートで打てば止まりそうです。

ツッツキ
 切りにくいですね。食い込ませると自分はアウターZLCなのでオーバーします。あまり回転は意識せずプッシュ気味に押した方がいいかもしれないです。
 

フォアフリック
 シートが硬いので、回転の影響を受けにくくやりやすかったです。

フォアサーブ
 はじめ、回転がかからなくて、どうしようかと思いました。サーブでもしっかり食い込ませないと全然回転がかかりません。ぶつけるような形で食い込ませた方が回転はかけやすいと思います。

バックハンド系

軽打
 弾みがあるので、入れる分なら結構やりやすかったですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブというよりはミートに近い打ち方しかできませんでした。安定感はなかったです汗。

対下回転に対するループドライブ
 結構押しながらドライブをかける癖があるので、数回良いドライブが打てました。ループドライブというよりは打球点を落とした回転量の多いドライブという感じでしたが、伸びが鋭く威圧感のあるドライブが打てたと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブは難しかったです。ミート打ちになってしまいましたね。ループドライブのように押すように擦り上げながらスピードを出せればいいのでしょうが、こちらも技術力不足です。

カーブ/シュートドライブ
 ほとんどできなかったです。

ブロック
 かなり好感触でした。特にドイツ製ラバーのドライブやスピードドライブをとりやすかったですね。しっかり反発してくれるというか、回転の影響を受けにくい部分がしっかりあって良かったです。

カウンタードライブ
 バックでもやりやすかったです。むしろ、速いボールの方が、ラバーに食い込むので、スポンジへの食い込みを活かして回転をかけやすいと感じました。結構ミート気味にぶつけて、そこから回転をかけるイメージでカウンターすると良いと思います。ミートになっても入る感じがあってすごく好感触でした。

ストップ
 スポンジは柔らかいので、スポンジが食い込むと浮く印象がありました。

ツッツキ
 ストップ同様、自分には結構ボールが浮くように感じました。

チキータ
 凄くやりやすかったです。フリック気味になりやすかったですが、回転の影響を受けにくいので、自分の思ったところに落としやすかったです。しかし威力もあまりなかったですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 > V>15 Extra

スピード
 Dignics 05 > V>15 Extra > Tenergy 05

ドライブの癖/重さ
 Hurricane NEO III(DHS) > V>15 Extra > Tenergy 05 Hard

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雑感2020/07/18

ディグニクス64の試打

 試打しました!Dignics 64(ディグニクス64)ですね!また改めて試打記事を作成しますが、ツッツキが止まりました!これは非常に好感触でしたね!というか、正直Dignics 05(ディグニクス05)も、Dignics 80(ディグニクス80)も基本的には軽打はかなり近いと感じました。
 もちろんループドライブとか自分で回転をかけに行ったときの球持ちが一番あるのはディグニクス05なんですが、大まかには全部同じと感じました。自分の技量じゃ大きな差を感じられないといっても過言ではないかもしれません汗。非常に好感触でしたね。食い込みやすいのでやはりディグ05より使いやすさは抜群にあります!いいラバーですね!

次のラバー

次のラバーはこれです。

Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P50°)ですね。楽しみですね〜!

雑感2020/07/16

ディグニクス05の性能を引き出せない汗

 相変わらずディグニクス05が好きですね。本当にいいラバーです。最近感じているのがラリーでのドライブですね。どうしてもスピードも出るし安定感もあるので、結構ぶっつけ気味にドライブをかけてしまうのですが、打球時に手首を効かせるか、腕を少ししならせるようにしてロングボールに対してドライブできると回転も乗ったスピードドライブが打てることがわかってきました。これが結構難しい汗。フォアって手首を使える人は使えるのですが、自分はあまり手首を使うなと指導されたので、結構固定して腰の回転で打つようにしています。しかしながら現代の卓球は硬いプラボールになり本当に回転が掛からなくなりました。よってスピン系テンションラバーでもただシートにひっかけて回転をかけるとか、スポンジに食い込ませてインパクトで持っていくとかだけでなく、粘着ラバーのように自身で弧線や回転を加える打ち方の方が良いようですね。そういった打ち方でないと結局スピードドライブが軽くなって当てればブロックカウンターされてしまうと感じつつあります。逆に回転を付与できる、自分で弧線を作り出せるような打法が身につけば応用が出来たり、ドライブの威力をさらに上げることも可能ではないかと感じつつあります。難しいけど頑張ろう。

モチベーションの維持が難しい

 試合がないので、なかなか練習のモチベーションが上がりませんね。本当に苦しい。厚くなって梅雨でジトジトしていて気持ち悪いことも拍車をかけているように思ってます。今まではあまり練習で試合をしなかったのですが、今年は積極的に試合をして行こうかなって感じつつありますね。負けると悔しいのでそれがモチベーションになります。卓球のモチベーション、頑張って維持しましょう!

Butterfly公式契約選手のラケットラバーが変更されていた!

 久々に閲覧したら結構変更してました。話題のDignics 09C(ディグニクス09C)、Revoldia CNF(レボルディアCNF)の使用者が増えた印象ですね。
・上田仁選手
 ラケット:ZLカーボンインナー
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス09C
・有延大夢選手
 ラケット:Zhang Jike ALC(張継科ALC)
 フォア:ディグニクス09C
 バック:Dignics 05(ディグニクス05)
・笠原弘光選手
 ラケット:レボルディアCNF
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス09C
・平野友樹選手
 ラケット:VISCARIA(ビスカリア)
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス09C
・渡部民人選手
 ラケット:レボルディアCNF
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス05
個人的に推しているRICOH(リコー)の有延大夢選手が、Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)と両面ディグニクス05からアウターALCとフォアにディグニクス09Cというのは驚きました。katsuo000も使うZhang Jike ZLC(張継科ZLC)なども試していたようですが張継科ALCに落ち着いたのかーと思いました。フォアは09Cなのかーというのもありますね。全体的に09Cユーザーが増えていてかなり驚きました。やはり回転を求めているということなのでしょうか。確かに粘着ラバーではない感じが強いのでスピン系テンションとして挑戦するというのはありなのかもしれないですね。自分はちょっと使いにくかったので微妙です汗

以上雑感でした。

雑感2020/07/15

用具雑感(R48)

 andro(アンドロ)さんのRasanter R48(ラザンターR48)を使ってみました。多分今試合に出るならバックにはR48ですね。今までに書いた内容とかぶる内容も多いですが改めて良い点を挙げます!

・シートが柔らかいのでブロックがしやすい。
・回転系の技術がやりやすいのにミートやスピードドライブ系の技術もやりやすい。(矛盾しているところを両立している。)
・チキータやレシーブバックハンドドライブも、回転をかけやすいのでとても安定する。
・ラリー中、バックで厚く当てながら横回転をかけてボールを低く入れる繋ぎがやりやすい。(V47もやりやすかったです。)
・打球点をどこで打ってもツッツキが低くおさまりやすい。

ということで、試合に今出るなら、フォアにDignics 05(ディグニクス05)、バックにR48がいいなって率直に思いました。R48は万能感があって非常にソツの無いラバーという印象です。気になる点を次に挙げます。

・シートが柔らかすぎて回転をモロに喰らう。(カウンタードライブが自分には難しい。)
・ディグニクス05と比べると球離れが早いと感じる。(おそらく粒形状のせい。)
・ツッツキを切るのが少し自分には難しい。
・R53と比べてしまうと、そりゃ大人しいですよ。でもその分明らかに扱いやすいです。

実際に使ってみて、試合では思っていないところで活躍してくれるラバーになると感じました。点をとりにいくというよりは点を拾いに行けるラバーかなと。

非常に口惜しいですが、R48は剥がしてR42を貼る予定です。大体2~3回試打するんですが、このペースだと全然ラバーが捌けないので、1回程度でさくっと試打していこうかなと感じてます。

R48、一緒に打っていただく方に紹介し触ってもらうとみんな「柔らかい!」って言いますね。シートが特に柔らかいですね。Ultra Maxを使っているというのもあるのかな。

あと気温が上がってきたのか、水分の影響か、食い込みが良い季節になってきましたね。この季節、自分は苦手で、硬いラバーが好きになります。食い込みすぎてオーバーミス連発する季節だと思います。湿度も嫌ですけど。季節や気温に合わせて用具も変えたりしたいですね〜。

雑感2020/07/14

ICE CREAM AZX(アイスクリームAZX)が発売開始!

 XIOM(エクシオン)さんから片側とは異なる特殊素材を採用したラケットシリーズ、ICE CREAM(アイスクリーム)シリーズというラケットが発売開始されました。

XIOM(エクシオン)
 ・ICE CREAM AZX(アイスクリームAZX)
  板厚:5.7 mm
  重量:85 ± g
  構成:木材5枚 + Zephylium Carbon + Axylium Carbon
  上板:コト材
  16,000円 + 税
 ・ICE CREAM AZX i
  板厚:5.7 mm
  重量:85 ± g
  構成:木材5枚 + Zephylium Carbon + Axylium Carbon
  上板:リンバ材
  18,000円 + 税

打球感が片面とその反対側の面でかなり異なるみたいですね。
Zephylium Carbon(ゼフィリウムカーボン)はButterfly(バタフライ)でいうところのArylate Carbona(アリレートカーボン、ALC)らしく、Axylium Carbon(アクシリウムカーボン)がバタフライでいうところのZylon Carbon(ザイロンカーボン、ZLC)らしいです。実際硬く球離れが早くスピードも速いのはA(アクシリウムカーボン)側、球持ちを感じやすいのがZ(ゼフィリウムカーボン)側のようです。
フォアとバックでボールの差を出したいと感じるkatsuo000は、少し欲しくなりつつあります。
現在使用しているZhang Jike ZLC(張継科ZLC)の5.5 mmと比べると少し板厚が厚くなりますが、上板は同じコト材なので同じアイスクリームアウターはかなり気になりますね。
ただフォアの打球感とバックの打球感ってやはりお互いに干渉し合うらしく、明確に面で異なる打球感にはなりにくいと聞いたことがあります。
そこのところどうなんでしょう。。。
ハマりそうなのはフォアとバックで異質のラバーを貼る人でしょうか。
バック表とか、フォア粘着バック裏とかでもあいそうな気はしますね。
Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)が良かったらフォア粘着に戻ってこの手のラケットとあわせてみたいですね。

というコトで、アイスクリームについてでした。
前々から気になってはいたのですが、ラケットはコロコロ変えたくないので今のところはいいな〜と傍観状態です。
気になるラケットは他にもありますからね涙
でも面白いし最近はなかったラケットですよね!
あと、ちゃんと上板を情報出してくれているのが嬉しいです。
アウターはやはりコト!インナーはやはりリンバ!これは方程式みたいなものなのかもしれないですね!

レビュー Rasanter R53(ラザンターR53)

説明

 ドイツの卓球メーカーで常にスタイリッシュで異色の存在感を放つandro(アンドロ)さんのラバーをレビューしていきたいと思います。アンドロは近年明らかに日本でも存在感が際立ってきていると思います。その要因として2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手の使用用具がアンドロであるという事実があると思います。

RasantからRasanterへ

 アンドロさんは2016年まで、看板として販売していた特徴的な緑色のスポンジのラバーRasant(ラザント)シリーズ(Rasant Grip(ラザントグリップ)、Rasant Power Grip(ラザントパワーグリップ)、Rasant Power Sponge(ラザントパワースポンジ)、Rasant Beat(ラザントビート)、Rasant Turbo(ラザントターボ)、Rasant(ラザント)の6種類)を全て廃盤とし、新たにRasanter(ラザンター)というラインナップを2017年から販売開始しました。ラザントシリーズと同じく緑色のスポンジを採用した新たなフラグシップラバーであるラザンターシリーズ。ラザンターシリーズは回転性能が高く、弧線を作りやすいRシリーズと回転性能に加え、スピード性能も高いVシリーズが存在し、スポンジ硬度が反映した数字をRまたはVの後につけられた名前で販売されています。また他のドイツメーカーに先んじて、Ultra Max(ウルトラマックス)という、スポンジ厚さ2.3 mmとする技術を搭載したラバーラインナップになります。この技術というのは、それ以前ではトップ選手用に適用された技術のようで、シートを現行よりも、さらに薄くしてその分、スポンジを厚くする、といったラバーになります。ラバーは接着層を含めて厚さが4.0 mm以内という国際ルールが存在しますので、スポンジを厚くするためにはシートを薄くする必要があるわけです。シートが薄く、スポンジが厚いラバーの方が、回転とスピードと飛距離が出しやすく、トップ選手受けする性能が出しやすいと言われているそうです。しかしシートを薄くするというのは製造バラ付きが生じやすくそれ以前ではあまり出回っていなかったようです。おそらく最新技術で生産性を上げることができ、結果低価格でシートが薄くスポンジの厚いラバーを生産できるようになり、一般市場へ販売するようになったものと思われます。この技術は日本や世界の卓球用具を牽引し世界標準となるTenergy(テナジー)シリーズを販売するButterfly(バタフライ)さんのラバーにはないようで、バタフライさんはいまだに特厚でもスポンジ厚さは2.1 mmのままとなっています。近年他のドイツメーカーでもシートが薄くスポンジの厚いラバーが増えてきていますね。
 ラザンターは現在までに8種類のラザンターが販売れており、Rシリーズが6種類、Vシリーズが2種類になります。

Rasanterシリーズ

 ラザンターシリーズは、回転系のRとスピード系のVでスポンジ硬度が細かく選べるシリーズのようなネイミングとなっていますが、実際に試打すると想像と異なりました。どうやらスポンジ硬度を変えるともに、シート形状も変更していて打球感や性能、やりやすい技術は異なりました。さらにVシリーズは確かにスピードは速いですがかなりスピン系テンションで回転もかなりかかるので、決してスピード特化のラバーという訳でもありませんでした。katsuo000はR53、R48、R50、R47、V47を試打しており、それらの比較を今後まとめていきたいと考えております。ここでコメントさせていただくことは、R53、R48、R50のシートの粒形状はやや細めで少し球離れの速いと感じる粒形状でした。Dignics 05(ディグニクス05)やTenergy 05(テナジー05)と比較すると球持ちを感じにくいシートの粒形状になると思います。一方で、シートは柔らかく、スポンジも食い込みがかなり良いので、ラバー全体で食い込ませると球持ちを感じるラバーだと思います。
 2017年に販売開始した当初は、R50、R47、R42、R37、V47、V42の6種類でした。さらに2019年10月にEnergy Cell(エナジーセル)技術搭載のR53、2020年5月に同じくエナジーセル技術搭載のR48を新発売しました。現在アンドロさんのフラグシップ的ラバーがR53とR48になりますね。

公表性能値比較

 アンドロさん公表性能値比較になります。アンドロさんはスピードとスピンに加え、コントロールという項目を加えているのが特徴でしょうか。やはりエナジーセル採用のR53とR48は高い性能となっていて注目のラバーになりますね!

 R53のレビューを拝見すると、スピードが出る!というものが多いのですが公表性能値上ではV47の方が、スピードが出ることになっています。既にR53、R48、R50、R47、V47を試打したので分かりますのでコメントしておきますね。R53よりV47の方が単純なスピードは速いと思います。V47の方がとても直線弾道になるため体感以上に速いと思いますね。特にV47の中陣ドライブはかなりのスピードが出る印象です。一方で、R53は弧線を非常に強く描くので、その分体感よりもボールが遅くなる印象です。しかしながらR53の方がプレッシャーや圧力のあるボールで体感的なスピードが速いと感じます!特に弧線を描きながら回転によって加速する感じがR53のドライブにはありますね!ボールが相手の台に到達するまでの時間は数値上はV47の方が速いと思いますが、それは直線弾道によるところが大きいと思います。卓球は単純なスピードだけを競う競技ではないです。R53の方が球威や回転量、そして弧線を描きながらの回転による加速は抜群に高く、緑(赤?)のモンスターラバーと言えると思いますね!

R53のラバー貼りと重量

 いつものごとく、Butterfly(バタフライ)さんのZhang JIke ZLC(張継科ZLC)に貼り合わせました。使用した接着剤は同じくバタフライさんのFree Chack II(フリーチャック2)になります。

重たいですね!

 貼る前の写真を掲載していませんが、重量は52 gでした。これはヘビー級ですね!でもOmega VII Tour(オメガ7ツアー)やOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)ほどではない

Rasanter R53(ラザンターR53)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 Energy Cell(エナジーセル)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness:1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(UM)
・Speed:118
・Spin:125
・Control:87
・Sponge硬度:53°
・6,500円 + 税
・72 g(切断前) → 52 g(張継科ZLCに貼って)

Rasanter R53の3つの特徴

1. 粘着ラバーとは異なるウネル癖球ドライブ!

 R53の1つの特徴が、ウネル癖球ドライブだと思います。癖球と言っているのはkatsuo000くらいかもしれませんが、綺麗な縦回転のドライブというよりはジャイロ回転や横回転が勝手に入りやすい印象があります。粘着ラバーのような癖球ではなく、スパイラル回転の入ったような、回転による加速のあるドライブになりやすい印象を受けました。またスピン系テンションなので打点を落とすと粘着ラバーほど容易ではないのですが、打点を落としてもスイングを前に振って入る感じがありました。横回転を入れた弧線はかなり大きな弧を描いて台へ向かってくれる印象です。ギュインと加速するように弧線を描くので非常に打っていて爽快感や疾走感があって好印象でした。同じようなドライブはTenergy 05 Hard(テナジー05ハード、Butterfly製、スポンジ硬度43°)やSpin Art(スピンアート、Butterfly製、現在廃盤、スポンジ硬度48°(Butterfly硬度))で思い切り食い込ませて回転量の多いパワードライブを打てた時に出るイメージですね。R53の方が回転量は若干落ちますが、容易に連続でパワードライブが打ちやすいと感じました

2. 高い回転量と回転のかけやすさ!

 2つ目の特徴だと感じたのが、高い回転性能です。感覚的にはTenergy 05(テナジー05)に匹敵するか、それ以上の高い回転性能を有すると思います。またR53は思い切り擦り上げた時はもちろん高い回転量が得られるのですが、うたされたようなドライブになっても、結構ドライブ回転がかかっていたのが印象的でした。ある一定以上のインパクトで回転をかけることができれば、豊富な回転量が得られるようです。最大限の回転量のループドライブは正直やりにくいです。それはおそらく粒形状がやや細いようなので球持ちを感じにくく、粘着ラバーなどでやりやすいチョリっとかけるループドライブはやりにくいラバーになります。最大限の回転をかけたループドライブはむしろ、粘着ラバーやDignics 09C(ディグニクス09C)やDignics 05(ディグニクス05)の方がやりやすいでしょう。ラバー自体は回転性能特化なラバーではないにもかかわらず、高い回転性能と想像以上に回転をかけやすい性能を有しているということだと思います。

3. スピードドライブの打ちやすさ

 3つ目はスピードドライブですね。人によってはパワードライブといってもいいかもしれません。非常にスピードドライブが打ちやすいラバーでした。前へ振ればスピードドライブが安定して入ってしまう感じがありましたね。また結構厚くボールに当ててもシートやスポンジが食い込みやすいので、想像以上に弧線弾道を描いてくれて勝手にスピードドライブになる感じがありました。弾道はあくまで弧線弾道であり、直線的なミート打ちは個人的には少しやりにくいと感じました。かなりシートが柔らかくて食い込みやすいので、一定以上のインパクトは必要ですが、弧線も描くのでとにかくスピードドライブが打ちやすかったです。ただし、粘着ラバーやテナジー05などのようにスピードもあって回転量も顕在なスピードドライブというよりはスピードドライブが安定するのに満足する回転量と、打ち抜けるスピードのスピードドライブ、という感じでした。

感想

 katsuo000の感想としては、かなり満足するラバーでした。感覚的には100点満点中90点位の非常に良いラバーだったと思います。これは値段を除いた評価で値段を含めるともっと高くなると言えます。個人的に満点を出せない理由はシートが柔らかすぎるために、カウンタードライブがやや難しいことと、相手の強烈な回転のドライブに対して少し回転の影響を受けやすくブロックしづらいと感じたことです。フォアで使う分には、球持ちに不満は全くなく、少しループドライブが難しいと感じたくらいでした。もし仮にディグニクス05が販売されずテナジー05やテナジー05ハードしか販売されていなかったとしたら、乗り換えていたと思いますね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 結構シートが柔らかいと感じます。シートが柔らかく食い込みを強く感じますね。この辺りは好みが分かれそうな気がします。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブを打つと、「暴れ馬!」とか「暴れん坊将軍!」って言いたくなると思います。それくらいボールがウネる!ウネる!素晴らしいドライブですね!

面を開いたドライブ
 食い込みが良いので面を開いたドライブも打ちやすいです。粘着ラバーらしい癖球が出るとかはないですが、粘着ラバーらしい面を開いてぶつけながら回転をかけるドライブでも好感触でしたね。スポンジが本当に食い込みやすく、キョウヒョウのブルースポンジは言い過ぎですが同じような部分があるように感じました。

対下回転に対するループドライブ
 フォアなら問題なく打てます。ただし打点を落としすぎると難しくなる感じがあるのと、浅くて遅くて回転量の多いループドライブは少し打ちにくかったです。粒形状が少し細めによるものだと思うのですが、球離れがやや早いためにボールの深さのコントロールがやや難しかったですね。多少打球点を落としても前へふって質の高い回転とスピードの早いドライブにしてしまった方が良いと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 真骨頂であるスピードドライブが打ちやすかったですね。回転性能の高いラバーなのにスピードドライブが打ちやすい、というのは非常に相反する性能で非常に素晴らしいと思います。打球感もやりやすさもドライブの弾道も全く異なりますが、まるでディグニクス05のような特徴だと思います。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブがいいですね。巻き込んでドライブしたくなります!横回転を入れた方がボールのウネりに味が出ると思いますので、どんどんカーブさせていきましょ!

ブロック
 ただ当てるだけだと少し回転の影響が受けやすいです。したがって自分からアクティブブロックのように回転を積極的に入れた方が良いと思いますね。

カウンタードライブ
 少し打ちにくかったです。シモンゴーズィ選手みたいに少し下がってしっかり球を持って上書きするようなカウンタードライブの方がやりやすく、打点の早い頂点前でカウンタードライブするのは少し難しい印象を受けました。

ストップ
 止める分ならかなりやりやすかったです。ツッツキのような台上技術のインパクトだとスポンジがほとんど食い込まず、非常にストップしやすいですね。またシートで捉えるようにすればまずまず切りやすかったです。スポンジまで食い込ませると飛距離が出やすくストップになりにくいと思います。

ツッツキ
 プッシュ気味のツッツキはしやすいですが、やはりスポンジまで食い込ませると想像以上に飛距離が出てオーバーミスしやすいです。しっかりシートで切るようにした方が安定して回転もかけやすいと思います。

フォアフリック
 試打できませんでした。最近フリックできてません。涙

バックハンド系

軽打
 軽打から球離れの速さを感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 バックハンドだとかなり振り遅れが多くて技術力不足を感じましたね。やはり重くて硬くてインパクトが足りません汗。

対下回転に対するループドライブ
 かなり難しかったです。技術力不足ですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 バックだとかなり難しかったです。これも技術力不足ですね。

カーブ/シュートドライブ
 カーテン打ちではかなり感触よく回転がかかってました。練習でやってみたのですが、結構飛距離が出てしまいオーバーミスが多かったです。

ブロック
 ディグニクス05に慣れつつあるので、比較すると球持ちが短くて回転の影響を受けやすくて難しかったです。回転性能の高いスピン系テンションをよく使うので自分はやはり球持ちを感じるラバーの方がブロックはやりやすいと感じます。しっかりボールを持ってから返球できると感じるからですね。ただ当てるだけ、ボールに対して壁を作るイメージでブロックするならディグニクス05よりもやりやすいと思います。

カウンタードライブ
 バックで使う場合は、カウンタードライブというよりはカウンターブロックがやりやすかったですね。ブロックで触れたような内容に近いです。食い込みがよく、粒も細めなのでミートやブロックは回転性能の高いラバーの中ではやりやすいと思います。自分はあまり多用せず、試合ではほとんど使わない技術になりますね。

ストップ
 テナジー05ハードでストップするようなやりやすさでした。切って安定させるラバーではないとも感じましたが、シートはスポンジが硬いのでまずまず強くR48よりもシートで切りやすいと感じましたね。

ツッツキ
 食い込ませるとぶっ飛ぶのでそこだけ要注意ですね。しっかり切れて回転性能の高さを感じました。

チキータ
 飛距離が出過ぎて難しかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > Tenergy 05 > Omega VII Tour

スピード
 Dignics 05 > R53 > Tenergy 05

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 Dignics 09C > R53 > Dignics 05

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雑感2020/07/11 粘着ラバーにあうラケット

粘着ラバーにあうラケット考

 6月発売の2020年8月号の卓球王国において、粘着ラバーとラケットの組み合わせについて、試打したものが掲載されていました。その記事を受けてライブドアブログの方にも粘着ラバーには板薄ラケットがあうのではなかろうかと、板薄ラケットを挙げたりしてました。

http://blog.livedoor.jp/katsuo000/archives/22843767.html

 もう少しここら辺の話を発展させようという雑感です。まず、粘着テンションラバーの種類とラケットの種類について並べて、最後にその組み合わせについて考えようかと思います。卓球王国によると、粘着テンションラバーは現在大きく4種類あるようです。

粘着テンションラバー4種

1. 中国製の粘着テンションラバー

 Hurricane(キョウヒョウ)に代表される中国製の粘着テンションラバー。回転量と癖球が特徴だそうです。自分は粘着ラバーはこのキョウヒョウだと思っております。

2. ドイツ製の粘着テンションラバー

 Rakza Z(ラクザZ)やHybrid K1J(ハイブリッドK1J)などの粘着としての回転量にスピード性能、そして食い込みの良いスポンジを採用することで扱いやすいラバーがドイツ製の粘着テンションラバーだそうです。その分、中国製の粘着テンションラバーと比較すると癖球が出づらいと言えるのでしょう。粘着でもなくスピン系テンションでもなく、良くいうといいところどり、悪くいうと中途半端という表現があいそうです。

3. ドイツ製第2世代粘着テンションラバー

 スピードに特化していて、打ち抜ける粘着テンションがドイツ製第2世代粘着テンションラバーだそうです。例えば、Golden Tango(ゴールデンタンゴ)、Blue Grip V1(ブルーグリップV1)、Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)などが挙げられるそうです。粘着ラバーらしさを出すためにかなりハードなスポンジを使っていて使いこなすことが難しい印象ですね。使いこなせないと回転もかからない印象です。

4. 日本製粘着テンションラバー

 唯一無二のDIginics 09C(ディグニクス09C)が、異色の存在だそうです。粘着テンションの中で最もスピン系テンションに近いラバーだと思います。どちらかといえば、2. ドイツ製粘着テンションに近いですが、2よりもスピン系テンションに近く、それでいて、2よりも高いスピン性能を持つのがディグニクス09Cのイメージです。

ラケット3種類

A. 木材合板ラケット

 最も種類の多いラケット種ですね。卓球王国ではSTIGA(スティガ)のCLIPPER WOOD(クリッパーウッド)で試打されています。板厚は6.5 mmで7枚合板らしい厚さですね。

B. インナーカーボンラケット

 近年流行の中心材側にカーボンを配したラケット。卓球王国さんでは、VICTAS(ヴィクタス)さんの最新ラケット、Zカーボンをインナーに配したZX-GEAR IN(ゼクスギアイン)で、板厚は5.9 mmになりますね。

C. アウターカーボンラケット

 中上級者に人気のカーボンラケットになりますね。硬くて軽くて飛距離とスピードが出やすいラケットだと思います。卓球王国さんでは張継科選手が使用し超人気の伝説のラケット、ALCを上板の隣に配したVISCARIA(ビスカリア)を使って試打されていて、板厚は5.8 mmになりますね。

ラバー主体であうラケットを考えてみた!(katsuo000目線)

1. 中国製の粘着テンションラバー

 卓球王国さんではキョウヒョウNEO3にはビスカリアがあうと記載されています。katsuo000も納得でございます。個人的には、ビスカリアは板厚5.8 mmで、中程度の厚さになります。今後はより板厚の薄いラケットの方がアウターカーボンでもしなるので、回転もかかって扱いやすいと考えております。katsuo000が使用しているZhang Jike ZLC(張継科ZLC)やOvtcharov True Carbon(オフチャロフトゥルーカーボン)などの5.5 mmの板薄ラケットをオススメしますね。

 またキョウヒョウにインナーカーボンをあわせているトップ選手としてMa Long(馬龍)選手がいらっしゃいます。馬龍選手はインナーカーボンラケットでも上板の硬いものを使用されているので、上板の硬いインナーカーボンラケットとあわせても良いと思います。キョウヒョウは確かに柔らかい木材などと合わせた方が扱いやすいですが、威力を求めていくと上板の硬いラケットにしないと満足できなくなる感じがありました。木材ラケットでも威力を求めるのであれば、上板の硬い木材系のラケットが良いと思います。スティガのEBENHOLZ(エバンホルツ)のような上板に黒檀を用いたラケットなどが良いのではないかと思います。黒檀といえば、andro(アンドロ)GAUZY SL OFF(ゴーズィエスエルオフ)はエバンホルツよりも板薄なのに、7枚合板というラケットですので、粘着ラバーとの組み合わせも良いのではないか想像します。

2. ドイツ製粘着テンションラバー

 卓球王国さんではRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)で試打されていました。自分はこれらのラバーの使用経験がないのでわかりませんね。これから試打予定ですので、分かり次第更新していきたいと思います。なお、卓球王国では木材とあうそうです。同じYASAKA(ヤサカ)繋がりで、Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)があいそうですね。

3. ドイツ製第2世代粘着テンションラバー

 卓球王国さんでは、オメガ7チャイナ影を試打されていました。ラケットはインナーカーボンがあうそうです。インナーカーボンが合うのであれば、板薄のアウターカーボンも合うような気がしますが、分かりません。上板は柔らかい方が扱いやすいかもしれませんね。とりあえず張継科ZLCで試打予定ですので、その感触次第だと思います。

4. 日本製粘着テンションラバー(ディグニクス09C)

 卓球王国さんでは、アウターカーボンがあうとされてました。個人的には打球感が柔らかいラバーで回転の影響を受けやすいと感じたので、ラケットは上板の硬いラケットが良いと思いますね。あまり柔らかい組み合わせ同士だと台上が相当難しくなる印象です。バタフライのラケットは柔らかいラケットが多いのでアウターカーボンと組み合わせた方が良いとなると思いますが、上板の硬いインナーカーンボンやキョウヒョウで登場した上板黒檀のラケットもあうのではないかと思います(試したことないですが)。

まとめ

 粘着ラバーとラケットの組み合わせを考えてみました。そのうちラケットメインで粘着ラバーとの組み合わせを考えてみたいですね。ただ、粘着ラバーといえばやはりキョウヒョウというラバーの存在感が強いですよね。粘着ラバーにおける世界標準はキョウヒョウだということでしょう。

 

雑感2020/07/10

雑感記事を書き始める経緯

 今日からお試しで、毎日こちらのブログを更新していこうと思います。本当はたくさんの情報を毎日配信したいのですが、しっかりした内容で配信するためにはどうしても時間が足りず更新も疎かになりがちでしたので、雑感という件名で毎日投稿する記事を挙げようと思いました。Livedoorブログでほぼ毎日更新しているまとまりのない記事をこちらへ移植していくイメージでおります。年内には、Livedoorブログからこちらのブログへ移行したいとも考えております。読んでいただいている方々には不便をおかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

最近の試打ラバーのkatsuo000のコメント

・Rasanter R48(ラザンターR48)
 語彙力がないのですが、良いラバーです!!爆発力とか特化したラバーではないですね。フリー練習で真価を発揮するラバーというイメージです。とにかく扱いやすいのに想像以上に質の高いボールが打てる!そう言った類のラバーだと思います。フォアで使ってもバックで使っても楽しいラバーでした!ちょっと残念なのが、ツッツキでした。やりにくい訳ではないのですが、回転性能は高いのにシートで回転をかけようとするとシートが少し柔らかすぎて浮きやすいと感じましたね。これができたらバック本職ラバーにしたかったのですが、これだけの扱いやすさですので、仕方ないと思います。

・Dignics 64(ディグニクス64)
 カーテン打ちしかできていませんが、かなりディグニクス感が強くて扱いやすいラバーという印象はなかったです汗。回転は少し弱いですが、しっかりかかりますね。粒形状から球持ちを感じにくい気がするので、そこら辺がどんな感じか、ツッツキがどんな感じかを見極めたいです。

これから試打予定のラバー

・Rasanter R42(ラザンターR42)
 ラザンター最後の1枚の予定です。どんなラバーか楽しみですね。やはり柔らかいのに他のラザンターと同じ値段ですので、少し売れそうにないラバーな気がします。だからこそ何か面白い特徴を持っていそうなので、普段なら試打しないのですが、気になって購入してしまいました。

・Evolution MX-P 50°
 黒ラバーで交換したく、今の手持ちの黒ラバーがEvolution MX-PとEvolution MX-P 50°とQ5になります。Q3とQ4は赤ラバーでそこは比較もしたいので、先にEvolutionを打とうかなって思ってます。Evolution MX-Pは過去にも使ったことがあって、テナジー05っぽい印象なんですが、少し重たいイメージですね。そこら辺をしっかり確認しようと思います!

最後に

 本日より唐突に雑感を書いていきます。他の記事とは差別化したいので、タイトル名は雑感+日付で統一していきます。また変更もあるかもですが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

 

レビューTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)

説明

 今や全てのラバーの世界標準である、Tenegy 05(テナジー05)。ワールドスタンダードに君臨するテナジー05は、2008年に販売され10年以上経過しました。ボールはセルロイドからプラボールへと変わり、トップ選手はボールの威力や性能を求めて、扱える範囲で硬いラバーを要求するようになったそうです。テナジー05の公表硬度はButterfly(バタフライ)規格で36°。バタフライの高い製造技術と品質管理でもラバーの個体差による、重量違い、硬度違いは生じているそうです。トップ選手は製造されたラバーの中で、自分にあった重量と硬度のラバーを選んでいると伺います。どうやら近年トップ選手から硬いテナジー05を使用したいという要望が多かったそうですね。トップ選手たちが使いたいという要望から商品化へと話が進んだのだと思います。そこでテナジー05販売から10年後の2018年、文字通りテナジー05よりもスポンジ硬度の硬いTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)が販売されるに至りました。他のテナジーシリーズ(Tenegy 25(テナジー25)、Tenergy 64(テナジー64)、Tenergy 80(テナジー80))にはなかった36°よりも7°硬い43°のスポンジを採用しています。トップ選手の使用者が増えているラバーとなります。

公表性能値

 バタフライさんは他社と異なり、スポンジ硬度を変更してもスピード性能とスピン性能を変更して公表しません。やりやすい技術と、ラバーが持つポテンシャルは異なると考えてのことではないかと想像します。ラバーのポテンシャルは、スポンジ硬度ではなく公表されている性能値を見れば良いと思います。つまり、潜在的なスピード性能も回転性能も、テナジー05ハードと柔らかいスポンジを採用しているTenergy 05 FX(テナジー05FX)で、かわらないということでしょう。メーカーによっては、スポンジ硬度が柔らかくなると公表値のスピード性能を高くしたりコントロールしやすいなど記載されていることもありますが、バタフライさんは異なるスタンスを貫かれている印象です。

↓横軸はスポンジ硬度+スピン性能をとっています。

やりやすい技術

 バタフライさんのパンフレットには、「あなたの『テナジー』を見つけよう」と題して各『テナジー』の様々な技術における「やりやすさ」をチャート表示してくれています。ホームページ上でも『テナジー』特設ページにて確認できると思います。パンフレットを見て、各技術のやりやすさを、モノサシで測り、その数値を下記図にしてみました。項目は
 ・ループドライブのかけやすさ
 ・スピードドライブの打ちやすさ
 ・カウンタードライブのやるやすさ
 ・台上プレーのやりやすさ
 ・ブロックのしやすさ
 ・スマッシュのしやすさ

の6つになります。個人的に重要な項目はループドライブ、スピードドライブ、台上プレー、ブロックの4つになりますね。カウンタードライブはなかなか打てませんし、スマッシュも粘着ラバーでなければ慣れで打てるでしょう。

 このチャートを見ると、やはりドライブ系技術はテナジー05ハードが良いだろうと思います。ブロックはやはり難しいのかもしれませんね。

 スマッシュやブロックはTenergy 64(テナジー64)がやりやすいこともよくわかりますね。バランスが取れているラバーが結局テナジー05 FXかTenergy 80(テナジー80)になると思います。実際にテナジー05ハードを使ってみて、このチャートが当てはまるのか、また打球感、使いこなせるのか、難しい技術はないのか、などなどレビューしていきたいと思います。

Tenergy 05 Hardのラバー貼りと重量

 Butterfly(バタフライ)さんのZhang JIke ZLC(張継科ZLC)に貼り合わせました。使用した接着剤は同じくバタフライさんのFree Chack II(フリーチャック2)になります。

 Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
 High Tension
 Spring Sponge
・Speed:13
・Spin:11.5
・Sponge硬度:43°
・オープン価格(8,900円 + 税)
・76 g(切断前) → 52g(張継科ZLCに貼って、だいたい50~52g)

Tenergy 05 Hardの3つの特徴

 05ハードを一言でまとめると、「粘着ラバー(Hurricane(キョウヒョウ))に近いスピン系テンションラバー」です。そして、粘着ラバーで不満を感じやすくなるスピードを補えるラバーが05ハードになります。それでは3つの特徴です。

1. 粘着ラバー顔負けの質の高いループドライブ!

 なんと言っても05ハードはループドライブですね!少し長くなりますが、テナジー05ハードとその他のラバーとを比較していきましょう。

vs Tenergy 05 & Dignics 05 & Dignics 09C

 まず同じバタフライさんのラバー、Tenergy 05(テナジー05)、Dignics 05(ディグニクス05)、Dignics 09C(ディグニクス09C)と比較します。テナジー05ハードとテナジー05を比較すると、テナジー05でも十分強烈な回転がかかっていると思います。しかしながら、テナジー05と比較して05ハードの方が、同等以上の回転量と、ボールの重さ、そしてプレッシャーのあるループドライブが打てると思います。ボールの重さやプレッシャーと、表現が抽象的になってしまいますね。テナジー05では回転量によってオーバーミスしてしまうくらいですが、05ハードだと、回転量によるオーバーミス以外にも、1球1球のボールの回転量の違いによるネットミス、テナジー05よりも強いインパクトで打ったとわかる打球音によるプレッシャーで、シンプルな打球ミス(ラケットかどに当てたり、指や腕に当ててしまったり)、またテナジー05よりも明らかにボールにキレがあると感じました。続いて、ディグニクスと比較すると、ディグニクスシリーズの方が回転量は多いと思いますが、05ハードの方がスポンジが硬いので、低い弧線弾道を出しやすいと思います。よってディグニクス05やディグニクス09Cと比較して、05ハードの方が、回転量+弾道の低さと浅さのトータルのループドライブの質は高いと感じました。またスポンジ硬度が硬いために、テナジー05、ディグニクス05、ディグニクス09Cと比べて、05ハードの方が1球1球のループドライブの回転量に軽微な変化が出たり、癖球っぽくなったりしやすい点も特筆すべきでしょう。このような特徴があるためにトップ選手でも使用者が多いのだと想像します。

vs Hurricane NEO III

 代表的な粘着ラバーである、Double Happiness Shanghai(DHS)のHurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)と比較すると、やはり粘着ラバーらしい沈む癖球はキョウヒョウNEO3に部があります。しかし、05ハードはかなり粘着ラバーに近い感覚でループドライブできると感じました。またキョウヒョウNEO3は面を開いてぶつけながらドライブすることでスピードドライブも回転がかかり安定します。キョウヒョウNEO3と同じ打ち方をしても、しっかり回転がかかる感じが05ハードにもありました(ただし弧線は直線的でしたが)。また特徴の3つ目で記載しますが中陣からのスピードドライブは明らかに05ハードの方に部がありました。結論として粘着ラバーにかなり近い感覚でループドライブや対下回転ドライブができるのに粘着ラバーで不利となる中陣からのドライブも威力が出せるラバーが05ハードだと言えると思います。

vs Fastarc G-1

 検証中になります。少々お待ちください。

vs V>15 Extra

 VICTAS(ヴィクタス)さんのV>15 Extraと比較すると、V>15 Extraはそもそもシートだけでドライブするよりもループドライブにおいても少しぶつけ気味にスポンジまで食い込ませるようにして回転をかけないと回転がかかりにくいラバーになります。従ってV>15 Extraを使うと、どうしてもループドライブのコントロールが少し難しくなります。浅く低くコントロールしたループドライブをするよりは、打球点を落としてもぶつけながら擦り上げることでスピードと癖球らしさを出しやすいのがV>15 Extraになると思います。従ってやりやすいドライブの種類が異なると言えるでしょう。ループドライブのコントロール、回転量は抜群に05ハードの方が高いと思います。

vs Omega VII Tour & Omega VII Hyper

 XIOM(エクシオン)のハイエンドラバー、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)とOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)と比較します。オメガ7シリーズがドイツ製ラバーであり、重量が重い割には食い込みやすく扱いやすいラバーになります。05ハードと比較すると、全体的な扱いやすさとラリー時のスピードはオメガ7ツアーやオメガ7ハイパーの方があると思います。一方で、ラバーのポテンシャルを引き出したループドライブの回転量のMax値は05ハードの方が高いと思います。

vs DNA Pro H

 検証中になります。少々お待ちください。

vs Rasanter R53

 Andro(アンドロ)の赤のRasanter R53(ラザンターR53)と比較します。このR53はかなり高性能なラバーで回転量だけで比較すると、05ハードと同等以上の回転量を引き出せるのがR53になります。ただし、ループドライブで求められる低くて浅い弾道のコントロールにしやすさは05ハードの方がやりやすいと感じました。R53は粒形状が少し狭くて詰まった形状のようなので、球離れがやや早く感じやすいラバーとなっています。打点を落としても弧線を作りやすくR53らしい癖球も出しやすい非常に高性能なラバーでしたが、遅くて低くて浅い弾道のループドライブは少し難しかったです。

vs Rhyzer Pro

 Joola(ヨーラ)の少し古いラバー、Rhyzer Pro(ライザープロ)と比較します。05ハードと遜色ない、かなり近い感覚でループドライブができる感じがライザープロにありました。05ハードの価格が高いと感じるのであれば、ライザープロはかなりありだと思います。ただしライザープロはシートだけに食い込ませた時は浅くコントロールしやすいですが、スポンジまで食い込ませた途端に想像以上に弾む感覚がありました。この辺りは05ハードとは異なると感じましたね。また回転量の高さ、出しやすさは05ハードの方が上だと感じました。

2. ビタっと止めやすい台上ツッツキ&ストップ

 ツッツキがとてもやりやすいですね!打点を遅くしたり頂点よりも後でツッツキしても簡単にストップできるくらいの台上のビタ止まり感がありました。このラバーのおかげで相手のドライブを防いで先手が取れることも多々ありました。スピン系テンションラバーで、粘着ラバーのような低く短い台上を求めるのであれば、05ハードだと思います。

3. 粘着ラバーでは難しい中陣スピードドライブも顕在

 05ハードをメインで使おうと感じさせたのが、中陣からのドライブです!当時はフォアにキョウヒョウNEO3を使っていましたが、粘着ラバーで中陣ドライブはどうしてもスピードを出すことが難しく、振り回されることが多くて苦しいと感じていました。05ハードなら後ろからでも巻き返せると分かってありだと感じました。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 フォアで使う分には特に違和感はなかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 キレのあるドライブが打ちやすいです。スポンジが硬いので、中陣からのドライブにはパワーを要しますが、そのパワーをしっかり伝えてくれる感じが05ハードにはありますね。パワーロスも少ないと思います。

面を開いたドライブ
 意外だったのですが、面を開いてもしっかりドライブがかかります。粘着ラバーやキョウヒョウ特有のものだと思っていたのですが、05ハードでもかなりいい感じに回転がかかっていて好感触でした。このスピン性能があるため、中国のトップ選手もバック面にバタフライさんのラバーを使うのだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 すでに詳細を特徴の部分で記載しましたが、かなり好感触です。05ハードを使う1つのメリットだと思います。ループドライブで得点を狙うことも可能だと思う、高い質のループドライブが打てると思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 容易ではないと感じました。やはりスポンジが硬いので、食い込みにくく、ドライブ回転をかけにくいといえばかけにくかったです。チャート表において、スピードドライブはうちやすいとなっていましたが、それなりの技術力またはインパクトが必要と言えるでしょう。面を開いてインパクト時に弧線を作るように打球することで、スピードドライブがうちやすくなると思います。

カーブ/シュートドライブ
 他のハイエンドでハードなラバーと比較するとハードなスプリングスポンジと言えど、かなり食い込みが良いので、弾道の曲がるカーブ/シュートドライブが打ちやすかったです。自分から回転をかけに行くよりも相手のボールを利用することで、スポンジへ強く食い込ませながら回転をかけると、想像以上に強い回転がかかって好感触でした。

ブロック
 フラットに当てるよりもアクティブブロック気味に打球した方が安定してよかったです。スピードを出すのは食い込み方にもよるので、難しいですがやはり弧線の安定感はさすがテナジーというものがありますね。チャート表ではブロックは難しいという評価になっていたと思いますが、しっかりボールの上をとらえるように打球してあげれば安定しますしスポンジが硬いので回転の影響を受けにくくやりやすかったですね。

カウンタードライブ
 どちらかというと打球点を落としてしっかり自分の回転をかけたカウンタードライブがやりやすかったです。食い込みが良いので打球点の早いカウンタードライブは食い込みをコントロールしづらく難しかったです。どちらかと言えば、ディグニクスの方がカウンターはしやすかったですね。

ストップ
 特徴でも挙げているくらいやりやすいです。05ハードを使うメリットにもなると言えます。非常に低くて浅いストップが可能です。

ツッツキ
 低く浅くツッツキしやすいです。ハーフロングで台からギリギリ出るようなツッツキもしやすくてよかったですね。ただし切るのは結構難しくて、やはりスポンジへ食い込ませた方が回転をかけやすいのですが、そうするとコントロールしにくかったです。

フォアフリック
 自分は乗せるフリックをするのですが、球離れが速いので05ハードは結構難しかったです。

サービス
 非常に出しやすかったです。早くて下回転や順横下回転系のサーブが好印象でした。しっかり持ち上げないといけない球足の早いロングサーブを、相手のバックか、ミドルに出して持ち上げたところをカウンタードライブ、なんてパターンがしやすいと思います。

バックハンド系

軽打
 まずまず硬いので、球離れの早さでポトっと落ちやすい感じがあります。この感覚に慣れる必要があると言えますね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打球点を落とすと非常に回転がかかっていい感じですが、自分は腕がついていかず、弾くようなドライブを主体で使っていました。それでも入ってしまうのが、テナジーのいいところだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 バックハンドでのループドライブにはかなりパワーを要しますね。慣れるといいドライブが打てると思いますが、そもそも感覚がないと厳しいかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 正直まともに打てる感じはあまりなかったです。バックハンドの技量不足ですね。

カーブ/シュートドライブ
 打球点を落とした時には想像以上に曲がるドライブが打ちやすかったです。

ブロック
 アクティブブロックするとボールが伸びて良かったです。安定感もあって非常に好感触でした。ここら辺は人それぞれで、チャート表では想像できない部分だと思います。ただしフラットで打つのは少し難しいかもしれません。

カウンタードライブ

ストップ
 低く浅くおさまって良好です。ツッツキのつもりがストップになることもありました。

ツッツキ
 上述の通りです。非常に良好でした。

チキータ
 思ったより難しかったです。スポンジに食い込ませると飛距離が出やすいので結構オーバーミスが多かったですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 ディグニクス09C ≧ ディグニクス05 > テナジー05ハード ≧ テナジー05

スピード
 ディグニクス05 > ディグニクス09C ≧ テナジー05ハード ≧ テナジー05

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 ディグニクス09C ≧ テナジー05ハード > テナジー05 > ディグニクス05

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