雑感2020/07/22

R42を使ってみて

 使ってみましたRasanter R42です。非常に扱いやすいラバーですね。簡単にまとめてみますね。

意外にかなり好感触だったのがなんとツッツキとストップ!

 意外だったんですが、ツッツキもストップも意外としっかり台へのおさまりが良くて驚きました。回転をかけるとかはやりにくいのですが、ストップもツッツキもしっかり低くできてやりやすかったですね。これはシートのおかげだと思うのですが、理由はよくわからなかったです。

・フォアで使ったときは自在感が凄い!

 自分はフォアの方が得意なので、スピードドライブもループドライブも非常にやりやすくて、無意識に試合で使えるレベルでした。普段使うハードなハイエンドのスピン系テンションラバーと比較すると、どうしても回転量は落ちていると感じましたがループドライブも低くて質の高いドライブがやりやすかったですし、コースもつきやすかったです。また、ハイエンドのスピン系テンションでは食い込みのインパクトを出す必要があるので、どうしても打つコースに無理ができないのですが、R42ならストレートや若干シュート気味のスピードドライブも打てる自在感でした。使っていて楽しかったです。威力は出なくて、ボールは帰ってくるのですが、ラリー志向を鍛える意味でも良い経験になったと感じました。自分の卓球の引き出しが増やせると感じたので、少しソフトなラバーを選ぶことのメリットを改めて勉強させてもらいました。
 また余談ですが、スマッシュなどで思い切り食い込ませるとラケットの板まで食い込んだのがわかるくらい甲高い音がなりましたね。

・バックで使った場合

 少し中途半端と感じてしまいました。ミート系は少し回転の影響を受けやすく、ループ系のドライブも少し球離れの速さを感じてしまいました。またレシーブバックハンドドライブも思ったより飛距離が出てしまってオーバーミスが多かったと感じました。しっかり食い込ませると回転量の強いドライブも打てました。なので、自分のバックハンド技術の低さからすると、R37の方がもう少し無意識に打てる気がしました。それくらいR42は高性能なラバーだと思います。実際フォアで使ってもそこまで悪くなかったですからね。

・サーブはやっぱり浮きやすいかな

 普段硬いラバーを使っているためだと思いますが、サーブが浮きやすかったです。やはりラバー硬度をコロコロ変えない方がサーブは安定する気がします。回転は結構しっかりかかってくれていました。

ざっとこんなところだと思います。気分転換にもなって非常に勉強させられるラバーでした。柔らかいラバーをフォア面で使うのは、気持ち悪いのではないかと心配したのですが、そうでもなかったです。多分ツッツキやストップがおさまりが良かったからだと思います。Dignics 09C(ディグニクス09C)を使ったときは、硬いんですが食い込みが良過ぎるので、サーブも出しにくく、飛距離もでるラバーなので、使っていて柔らかいラバーのように感じて気持ち悪かったです。どちらのラバーも使い込めば評価は大きく変わると思います。あくまでも個人の感想です。ご参考いただければ幸いです。

卓球用具を購入するお店について

皆さん!どこで購入していますか?

 どのようなショップで卓球用具を購入するのか、書かせていただきます。このような記事を書こうと思ったのは、お節介かもしれませんが、このサイトに訪れた方々は少なからず用具について情報を欲しているのではないか、そして実際に用具を購入したいと思ったりするのではないかと思ったからです。またこれは完全にkatsuo000の都合の話ですが、いわゆるアフィリエイトにも興味を持ち始めて、Amazonアフィリエイトなども勉強し始めました。Amazonさんや楽天さんの商品を掲載することも考えたりしましたが、「ちょっと待て、katsuo000は、Amazonや楽天で卓球用品買ってないじゃん!」と思ったわけです。そこで、種々のショップを比較してみようと思った次第です。閲覧者さんにデメリットを与えたくないという思いもあるし、本ブログを読んで「損した」と感じて欲しくないので、このような記事を書こうと思いました。このようなサイトを閲覧している方々は基本的には自分の判断で卓球用具を購入していると思いますので、こんなページいらないよー!という思いもあるかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。

 さて自分が小中学生の頃は、地域のクラブチーム兼卓球ショップにて、購入してましたね。あの時代は良い意味でも悪い意味でも「弘法筆を選ばず」的な時代でした。どのような用具を使っているのか気にした記憶はあまりありません。気にしているのは相手はペンかシェイクか、裏か表か粒高か、くらいでした。基本的にはグルーイング(有機溶剤系接着剤による、選手の手による後加工)によってどんなラバーも表でさえもかなりのスピードボールが打てた時代になります。また、今ではないと思いますが、当時はグルーイングしているか否かで飛んでくるボールが異なりましたので、市内大会やおじさん、お年をめしたご老人と試合する時はグルーイングしているか、においを嗅いでみるなどもしていました。それくらい、各メーカーのラバーの種類といった軽微な差ではなく、大まかにラケットタイプ、グルーイング、裏か表か、程度の差しか意識しない時代だったと思います。
 現在は?というと自分も用具マニアなので、かなり意識して用具を見るようにしています。ラケットの種類も見て、どのような技術がしやすいか、しづらいか、考えたりもしますね。例えば、アウターラケットや弾むラケット、また柔らかいラバーを使っているのであれば、回転の影響を受けやすいのでアップ系のショートサーブが効くとか、表や粒高ならロングサーブで切ったりきらなかったりするとか、ですね。またそう言った内容もまとめてみたいと思ってます。

卓球用具を購入する場所

1. 地域の卓球専門ショップ

 自分が小、中、高校生の時は基本的には地域の卓球専門ショップで購入していました。もちろん、ショップ経営者の方はインターハイレベルの方で、商品も理解して販売されてましたね。自分は経営者の方が代表のチームに所属していました。ショップではなく練習の際にラバーを持ってきていただいて、練習前によくラバーを貼っていただいてました。懐かしいです。現在30代以上の方は、同じように地域の卓球専門ショップで購入していた、ということは多いのではないでしょうか。
 2020年現在も、住む地域は変わりましたが、地域の卓球ショップでトレ球(練習用の安いボール)や接着剤、ユニホームなどを購入しに行きますね。メリット・デメリットは以下の通りだと思います。

卓球専門ショップ
メリット
・定価から割引が基本!(だいたい2割引くらい)
・ラバー貼りが無料!(接着剤不要。ラバーカットも綺麗。)
・用具についてショップ店員に相談した上で購入できる!(初心者の方は嬉しいですね。)
・卓球に関する要望はある程度回答できる
(卓球の基礎知識、ゼッケンのプリント、試合登録、ユニホームetc)
・現品を確認して重量測定なども可能!
デメリット
・売り切れの場合は取り寄せとなってしまう。(待たされる。)
・人によっては店員との相談が面倒?
・お店によってはアクセスの悪い場所にお店を構えている?

 初心者の方で周りに頼れる方がいない場合は、卓球専門ショップでの購入がオススメですね。余談ですが、例えば、中学3年間または中高6年間卓球を頑張ろう!と思うのであれば、近くのホームセンターなどで数千円のラバー貼りラケットを購入するのはやめましょう!katsuo000の父も地域の卓球教室で指導していましたが、一番用意していたのはラケットでした。ラバーは1年以上前のMark V(マークV)とかでしたけど、ちゃんとした卓球メーカーが販売しているラケットとラバーを7〜8本は用意して貸し出していました。このようにちゃんとしたラケットとラバーで練習するのは上達のためには重要なことだと思います。

2. 卓球ネット通販

 近年はネット通販が主流となっているのではないでしょうか!?実際kastuo000も基本はネット通販でポチっております汗。ネット通販のメリットデメリットは次のようになるでしょう。

卓球ネット通販
メリット
・定価から割引が基本!(メーカーにもよるけどMax 35%OFF)
・春はラバー貼り無料、ラケットケース付きなどのキャンペーンも!
(接着剤不要。ラバーカットも綺麗。ケースもついて、サイトによっては半額以下も!?)
・ラケット、ラバーの重量指定、硬度指定できるネットショップもある!
・購入でポイント付与などがあり、次回以降の購入で割引を得られる!
・マイナーな用具も含めて複数の候補からじっくり吟味できる!
 (JoolaやDONICなどの海外の高品質用具も選択肢に入れられる)
・売り尽くしセールでは50〜70%OFFといった割引もある!
デメリット
・購入金額によっては送料がかかる。
・基本的には自分でラバーを貼る必要がある。
・届くまでに時間がかかる。
・重量指定できないと個体差が大きい。

 なんと言ってもネット通販のメリットは安いというのが、一番のメリットなのかもしれませんね。各ネットショップで特色がありますので、しっかり吟味して選びましょう。なお、昔はAmazonさん、楽天さん、Yahooショップなどでは、割引はないことの方が多かったのですが、この記事を書くにあたって調べたところ、Amazonさんでもまずまず割引価格で購入できるみたいです。おそらく Amazonさんの強い影響力によって猛烈な価格競争へと引き込まれているみたいですね。今後はAmazonさんの方が安いものも出てくるかもしれません。また安さの点で申し上げると、大型スポーツ量販店(Sports DEPOなど?)にも卓球の用具が販売されていると思います。あらゆるスポーツ用品(卓球だけでなく、野球やサッカーなど)を置いていて便利ではありますが、このようなお店では基本的には定価+税販売で割引は一切ありません。値段に拘っていくのであれば、お高いのでお気をつけください。

各ネットショップ

 それでは可能な範囲でネットショップを挙げさせていただきますので、ご参考ください。

ジャスポ: https://www.jasupo.com/shop/jspcube/html/

 katsuo000が今まで最も使ってきたネットショップになります。割引率の高いときは、35%OFFで、Butterfly(バタフライ)やMIZUNO(ミズノ)でも25%OFFになります。使い慣れていて、どのように届くのか(コンビニ受け取り指定など)もわかっているのは大きいかもしれないですね。今回記事を書くにあたり、改めて種々のサイトの値段を確認しましたが、メーカーによっては高いものもありますので、最安ではありません。

卓球応援団: https://www.tt-ouendan.com

 Rallys(ラリーズ、卓球専門WEBメディア)さんでも紹介されているネットショップになりますね。割引率が高いですね!10,000円以上の購入で送料無料になります。またラバー貼りサービスも無料と嬉しい特典が多いのが特徴ですね。個人的にミズノの商品も35%OFFで販売されているのが気に入りました。

卓球家840 オンラインショップ: https://www.takkyuya840.com

 卓球家840(はちよんまる)オンラインショップさんの特徴はなんと言っても店長さんですね。店長さんは卓球メーカーで働いていたそうで、You Tuberでもあります。卓球メーカーで働いていないとわからない情報を発信されていて、とても勉強になります。トップ選手が行っている、ラバーの重量と硬度を指定する、というサービスもその一端ですね。Tenergy(テナジー)シリーズとDignics(ディグニクス)シリーズにおいてのみの重量と硬度指定にはなりますが、±3 gのラケット重量誤差で調子が変わると感じるのであれば、是非試してみてはいかがでしょうか。(katsuo000は、ラケット・ラバーの重量測定していますが調子が変わると感じるほど敏感ではないです苦笑。でもDiginics 05(ディグニクス05)を本職で使っているので、使ってみたい気もします。)

卓激屋: https://www.takugekiya.com

 卓激屋(たくげきや)さんは、いくら以上購入すると何かしらの商品もセットするサービスが多いイメージですね。また優柔不断にどれを買ったらいいのかわからない!?というときには多数のレビューを参考にできるのも利点ですね。一般論や多数意見を反映させた購入がしたいのであれば一見の価値があると思います。

WRM(World Rubber Market)https://rubber.ocnk.net

 WRM(ワールドラバーマーケット)さんは、卓球ユーチューバーを流行らせた「ぐっちぃ」さんや全日本出場経験のあるXia(シャア)さんと言った個性的なスタッフの多いネットショップになりますね。Hurricane NEO III Blue Sponge(省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)はこちらで購入しました。

https://katsuo000.com/review-hurricane-neo3-bluespo/

レビューを書いて月間優秀レビュワーになると3,000円〜5,000円分のポイントをいただけます。katsuo000もいくつかレビューを書かせていただき、優秀レビュワーに選んでいただいて、OSPのラケットやTenergy 05(テナジー05)と交換させていただきました。最近クレジット決済も可能となりましたね。また、非常に珍しい海外の粒高やアンチも取り扱っているので用具マニアには非常に楽しいネットショップだと思います!

Fortune Shop: http://fortune.free.makeshop.jp

 Double Happiness Shanghai(DHS)製品が豊富にそろうネットショップがフォーチューンショップになります。国チーム用の各種Hurricane(キョウヒョウ)が手に入りますね。過去にはWRMさんでも取り扱いがあった国チーム用のキョウヒョウですが、現在はこう言った中国とのつながりの強いネットショップさんで購入するのがメインだと思います。1度だけ購入したことありますが、特に問題は感じませんでした。

卓球ナビ: https://takkyu-navi.jp

 こちらのサイトはネットショップというよりは、大手のレビューサイトだと思います。トップ選手の使用用具を調べると一番上に表示されやすいですよね。katsuo000もたくさんレビューさせてもらってますので、よかったらご一度ください。レビューを書くことで、こちらでも割引に使えるポイントが付与され購入時に割引できるシステムを有しています。
 katsuo000のレビュー: https://takkyu-navi.jp/user/detail/1000000938

他にも他にも挙げていくときりがないくらいネットショップが存在します。

国際卓球: https://www.kokusaitakkyu.com
たくつう: https://taku-tsu.jp
本物の「卓球屋」: http://www.takkyuya.com

 挙げていったらきりがないくらい存在しますね。それだけ選択肢があることは良いことだと思います。

3. 海外のネットショップ

 少し上級者的な買い物になりますが、海外のネットショップでは、日本では廃盤となったラケットや、日本では販売されていないラケットラバーなども購入できます。例えば国内では廃盤となったTimo Boll Spiri(ティモボルスピリット)なども購入できます。こちらも随時更新していきますね。

最後に

 卓球用具をどこで買うのか、最終的には自己責任ですが、kastuo000の方で情報を簡単に挙げてみました。今回、よく使うジャスポさんよりも安く購入できそうなネットショップを見つけることができて自分としても得をした気分です。皆さんも、用具を購入するときには参考にしていただければ幸いです!

雑感2020/07/20

Diginics 05はやはり難しいのか?

 久々に練習試合をたくさんしました!見事な負け越し涙。それはそれは酷かったです。特に厳しく意識しないといけないと感じたのがフォア側のDignics 05(ディグニクス05)のドライブミスですね。確かにシートが固く、弧線というよりは直線的に飛びやすいラバーではあります。結果的にスピードドライブのミスが多いことを感じました。もう少し安心感を持って打球できるのはもしかしたらDignics 09Cとか、R53あたりかななどと思ったり思わなかったり。R53は確かに打ちやすい感じがありました。横回転が入りやすいんですかね。と悩んでしまいました。それかスピードは速く、回転量も得られるラバーですので、横回転を入れて安定させた方がいいのかもしれないですね。まだまだ工夫と創造ができそうです。

自分の戦術や待ちがいけない?

 最近バックをふれるように、かなりバック待ちしてしまっています。少しでもバックハンドができるようにと考えてそうしているのですが。。。でも正直いうと、勝つためには回り込んでフォアドライブした方がよほど点数が取れるんです。これを感じて、試合では結構ほぼほぼオールフォア戦略をとってしまいます。特に点数が欲しい時は結局オールフォアになりますね。これを続けると結局体力がしんどいし、選択肢が少なすぎて最後は運みたいになるんですよね。そうなるくらいならやはりバックをふれた方がいいと思い、練習ではなるべくバックハンドで打ちたい。でも勝ちに徹するなら回り込んだ方が速い。この堂々巡り感が最近本当に強いです。バックハンドドライブも安定してきたので、質や回転量、威力を求めていくべきですね。。。
 トップ選手も回り込みはするわけで、自分の卓球はやはり回り込みドライブを軸としたオールフォアに近い卓球なのは感じます。オールラウンダーっぽくなりたいけどなかなか難しいですね。どうしたらいいのか教えて欲しい。
 少なくとも格上選手と試合するなら、多分結局オールフォアに近い卓球スタイルでないと全然勝てないんですよね、きっと。その中で2割りくらいバックハンドが出てくるくらいが丁度いいのかな。レシーブバックハンドドライブが安定してきたので、レシーブへの対応のためにバックハンドを使って基本的にはやはりフォアハンド主戦型が自分にはやはり合うのだと痛感した練習試合でした。でもバックハンド頑張るぞー!苦笑

レビュー V > 15 Extra

説明

VICTASにおけるV>15 Extra

 TSPの上位メーカーとしてスタイリッシュなアパレルと統一感のあるラバーやラケットのデザインでButterfly(バタフライ)の次に、日本国内で存在感のあるメーカー、VICTAS(ヴィクタス)!そのVICTASのフラグシップラバーのV>15 Extraの試打になります。
 2020年現在、VICTASと契約するトップ選手でV>15 Extraを使っている男子選手を簡単に挙げてみました。

・丹羽孝希選手
・松平賢二選手
・緒方遼太郎選手
・Jang Woo Jin(張禹珍、ジャンウジン)選手(韓国)
・Liam Pitchford(リアムピッチフォード)選手(イギリス)
・Benedikt Duda(ベネディクトデューダ)選手(ドイツ)

 2020年4月世界ランキングで、日本人で2番目上位に位置する丹羽孝希選手を初め、世界トッププレイヤーが使用していることがわかります。VICTASの契約選手は基本的にはV>15 Extraを使用しているか、全く異なるラバー(例えば韓国のJang Woo Jin選手は、中国卓球要素が多く、ラケットとフォア面にDouble Happiness Shanghai(紅双喜、DHS)製のHurricane Long V(キョウヒョウ龍5、Inner Arylate Carbon(インナーALC))とHurricane NEO III(キョウヒョウNEO3、おそらくブルースポンジ))を使用しています。つまりトップ選手はVICTAS製品の中で使用したいと考えるラバーはほぼV>15 Extraと言っても過言ではないレベルだということですね!Butterfly(バタフライ)のようにTenergy(テナジー)だけでも種類が多いというわけではないのは、分かりやすくて良いと思います。

V>15 Extraの公表性能値

 V>15 Extraは「決定打を生む威力を重視したギア 相手の球を強烈な回転とスピードで上書きして返す 相手を打ち抜く決定打を生む威力重視に仕上げたギア」だそうです。VICTASさんのラバー性能表は見やすいのですが、一方で、スピンという性能値はなく、弧線の高さ、ドライブの精度、シートの強さ、反発などの項目になります。細かく見ていきましょう。

 弧線の高さ:回転させたボールに対する入反射の角度変化

 スピード:回転させたボールに対する衝突前後の速度変化率

 ドライブの精度:自らドライブを打ち込んだ際の操作性

 コントロール:回転させたボールに対する指定箇所への返球精度

 シートの強さ:回転させたボールに対する滑りにくさ

 反発:一定の高さからボールを落下させたときの弾んだ高さ
 (粘着の影響をなくすためラバー表面には片栗粉を散布)

このような説明書きがVICTASの情報を探すと出てくるはずです。上記を読んでもなかなかイメージしにくいと感じましたが、反発については非常にイメージしやすいと思います。これらの性能値を見ても回転につながるような情報がないことは、少々残念な気もしますが、これがVICTASさんの選択した戦略のようですね。なお、TSP(ティーエスピー)さんではバタフライのようにスピンとスピード性能が掲載されています。

 考え方によっては回転とつながると考えても良い項目は弧線の高さシートの強さの数値だと思います。確かに、V>15 Extraは弧線の高さシートの強さもかなり高いです。やや気になるのがシートの強さの項目で滑りにくさを評価していると思うのですが、粘着ラバーのVJC>07 Sticky ExtraやVS>402 Double Extraよりもスピン系テンションのV>15 Extraなどの方が高いことですね。滑りにくいなら粘着ラバーの方が圧倒的に滑りにくい気もするのですが、シートの張りの強さやシートの厚さなどが反映してそうな気もします。

 他のVICTASさんのラバーの説明を読んでいくとV>01シリーズも気になるのですが、性能値上は回転性能が低いのかもしれない、と感じました(試打していないので分かりません)。いろいろな状況を鑑みても、最も契約選手が使用するラバー、V>15 Extraを試打することでVICTASのラバーの全容がわかるのではないかと想像します。

V>15 Extraのラバー貼りと重量

 いつものようにButterfly(バタフライ)製のZhang Jike ZLC(張継科ZLC)にV>15 Extraを貼りました。

V>15Extra(V>15エキストラ)
 High Energy Tension(ハイエナジーテンション)裏ソフト
・スポンジ厚:2.0(ドイツ基準)、MAX(ドイツ基準)
・弧線の高さ:6.7
・スピード:8.4
・ドライブの精度:7.1
・シートの強さ:9.2
・反発:8.8
・Sponge硬度:47.5±3°
・6,000円 + 税
・71 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

 想像以上に重たくて驚きました。少し溶剤を塗りすぎたかもしれません。でも重たいのも1つの特徴でもあるのでしょう。

V > 15 Extraの3つの特徴

1. カウンター性能が凄い!

 このラバーを使って1番初めに感じたのがシートの強さ、硬さによるカウンター性能の高さですね!シートが非常に硬く強いので、相手のボールの回転に影響されにくく非常にカウンターしやすいラバーだと感じました。ライジングカウンターと称される丹羽孝希選手のカウンタードライブを支えるラバーといっても過言ではないのかもしれません!カウンターはドライブを狙ってもミート気味に狙っても、どちらもやりやすかったです。カウンター性能を求めてこのラバーに変えるのはアリだと思います!

2. 食い込ませた時のドライブが凄い!

 スポンジ硬度は47.5 ± 3°ですが、50°に匹敵するくらいの硬さと重量があるラバーになっています。そのため、しっかりラバー全体に食い込ませた時のドライブの回転量と、何よりバネのように加速するドライブは見た目以上に強烈なインパクトがありました!このラバーはシートで回転をかけようとすると、あまり回転がかからず、しっかりラバー全体に一度思い切り食い込ませて、そこからシートの摩擦で回転をかけるようにしないと回転がかかりにくいと感じましたが、慣れてくるとV>15 Extraでないと打てないような強烈な回転のボールが癖になる、そんな特徴的なラバーでもありました。
 食い込ませないと回転がかかりにくいため、ループドライブにはむいていないと思います。打球点を落としてしまってもボールに対しぶつけるように捉えてラバーに食い込ませてから回転をかける必要があります。従って、シートだけでボールを捉えるような低くて短い浅いループドライブを打てるようになるにはかなり練習と慣れが必要だと思います。むしろ、打球点の高いところをぶつけるように捉えて、そこから回転を乗せてスピードドライブやパワードライブへ持っていく打ち方が向いていると思います。非常に癖があるラバーですが面白いラバーでもあると思います。

3. チキータがやりやすい!

 ドイツ製ラバー全体に言えることかもしれませんが、かなりチキータがやりやすかったです。結構弾むのと、このV>15 Extraは相手の回転に対し結構鈍感な部分もあるので、フリック気味に入れに行っても入る感じがありました。チキータのために使ってもいいかもしれないです!それくらいチキータがやりやすくて驚いたラバーでした。シートが強く回転の影響を受けにくいからだと思いますね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 重量は重いのに結構食い込みました。スポンジ硬度は47.5°ですので、当然といえば当然なのですが、結構食い込みはいいです。フォアならスポンジはもう少し硬くても個人的には好きですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 練習で2回程度しか使えなかったので良いドライブがほとんど打てませんでした。このラバーにあったドライブの打ち方がわからなかったと言えると思います。自分で感じた印象は、普段と比べて弾道は浅く、ボールも伸びていないと感じる、でした。食い込ませることができていないんでしょうね。

面を開いたドライブ
 食い込ませてのドライブは結構いいです。この感覚に慣れないとなかなかわからないラバーですね。でも、自分は技術が足りず、弾いてしまうことも多く安定感はなかったですね。

対下回転に対するループドライブ
 これはかなり難しかったです。持ち上がるんですがシートだけで打とうとすると結構棒球になりやすかったです。ループドライブでもしっかり食い込ませて打った方がいいのでタッチが難しいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 食い込ませる系のスピードドライブがやりやすいです。ややミート打ちになってしまう時もありました。技術力が足りませんね。

カーブ/シュートドライブ
 カーブは出来そうでしたが、シュートは相当慣れないと難しいです。

ブロック
 当てるだけのブロックはスポンジが思ったより柔らかいので回転の影響を受ける感じがありました。でもその分スマッシュはかなりとりやすかったですね。シートは強くて負けないので、しっかりボールの上を取るなどして少し回転をかけた方が安定した印象です。

カウンタードライブ
 このラバーの真骨頂だと思います。かなりやりやすいですね。カウンター性能はテナジーよりも高いと感じました。実際V>15 Extraを使っている方はカウンターがうまい印象があるのですがこのラバーも一役買っていると感じました。

ストップ
 結構食い込みのいいラバーなので、飛びやすかったです。シートで打てば止まりそうです。

ツッツキ
 切りにくいですね。食い込ませると自分はアウターZLCなのでオーバーします。あまり回転は意識せずプッシュ気味に押した方がいいかもしれないです。
 

フォアフリック
 シートが硬いので、回転の影響を受けにくくやりやすかったです。

フォアサーブ
 はじめ、回転がかからなくて、どうしようかと思いました。サーブでもしっかり食い込ませないと全然回転がかかりません。ぶつけるような形で食い込ませた方が回転はかけやすいと思います。

バックハンド系

軽打
 弾みがあるので、入れる分なら結構やりやすかったですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブというよりはミートに近い打ち方しかできませんでした。安定感はなかったです汗。

対下回転に対するループドライブ
 結構押しながらドライブをかける癖があるので、数回良いドライブが打てました。ループドライブというよりは打球点を落とした回転量の多いドライブという感じでしたが、伸びが鋭く威圧感のあるドライブが打てたと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブは難しかったです。ミート打ちになってしまいましたね。ループドライブのように押すように擦り上げながらスピードを出せればいいのでしょうが、こちらも技術力不足です。

カーブ/シュートドライブ
 ほとんどできなかったです。

ブロック
 かなり好感触でした。特にドイツ製ラバーのドライブやスピードドライブをとりやすかったですね。しっかり反発してくれるというか、回転の影響を受けにくい部分がしっかりあって良かったです。

カウンタードライブ
 バックでもやりやすかったです。むしろ、速いボールの方が、ラバーに食い込むので、スポンジへの食い込みを活かして回転をかけやすいと感じました。結構ミート気味にぶつけて、そこから回転をかけるイメージでカウンターすると良いと思います。ミートになっても入る感じがあってすごく好感触でした。

ストップ
 スポンジは柔らかいので、スポンジが食い込むと浮く印象がありました。

ツッツキ
 ストップ同様、自分には結構ボールが浮くように感じました。

チキータ
 凄くやりやすかったです。フリック気味になりやすかったですが、回転の影響を受けにくいので、自分の思ったところに落としやすかったです。しかし威力もあまりなかったですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 > V>15 Extra

スピード
 Dignics 05 > V>15 Extra > Tenergy 05

ドライブの癖/重さ
 Hurricane NEO III(DHS) > V>15 Extra > Tenergy 05 Hard

https://amzn.to/318Vk0f

雑感2020/07/18

ディグニクス64の試打

 試打しました!Dignics 64(ディグニクス64)ですね!また改めて試打記事を作成しますが、ツッツキが止まりました!これは非常に好感触でしたね!というか、正直Dignics 05(ディグニクス05)も、Dignics 80(ディグニクス80)も基本的には軽打はかなり近いと感じました。
 もちろんループドライブとか自分で回転をかけに行ったときの球持ちが一番あるのはディグニクス05なんですが、大まかには全部同じと感じました。自分の技量じゃ大きな差を感じられないといっても過言ではないかもしれません汗。非常に好感触でしたね。食い込みやすいのでやはりディグ05より使いやすさは抜群にあります!いいラバーですね!

次のラバー

次のラバーはこれです。

Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P50°)ですね。楽しみですね〜!

雑感2020/07/16

ディグニクス05の性能を引き出せない汗

 相変わらずディグニクス05が好きですね。本当にいいラバーです。最近感じているのがラリーでのドライブですね。どうしてもスピードも出るし安定感もあるので、結構ぶっつけ気味にドライブをかけてしまうのですが、打球時に手首を効かせるか、腕を少ししならせるようにしてロングボールに対してドライブできると回転も乗ったスピードドライブが打てることがわかってきました。これが結構難しい汗。フォアって手首を使える人は使えるのですが、自分はあまり手首を使うなと指導されたので、結構固定して腰の回転で打つようにしています。しかしながら現代の卓球は硬いプラボールになり本当に回転が掛からなくなりました。よってスピン系テンションラバーでもただシートにひっかけて回転をかけるとか、スポンジに食い込ませてインパクトで持っていくとかだけでなく、粘着ラバーのように自身で弧線や回転を加える打ち方の方が良いようですね。そういった打ち方でないと結局スピードドライブが軽くなって当てればブロックカウンターされてしまうと感じつつあります。逆に回転を付与できる、自分で弧線を作り出せるような打法が身につけば応用が出来たり、ドライブの威力をさらに上げることも可能ではないかと感じつつあります。難しいけど頑張ろう。

モチベーションの維持が難しい

 試合がないので、なかなか練習のモチベーションが上がりませんね。本当に苦しい。厚くなって梅雨でジトジトしていて気持ち悪いことも拍車をかけているように思ってます。今まではあまり練習で試合をしなかったのですが、今年は積極的に試合をして行こうかなって感じつつありますね。負けると悔しいのでそれがモチベーションになります。卓球のモチベーション、頑張って維持しましょう!

Butterfly公式契約選手のラケットラバーが変更されていた!

 久々に閲覧したら結構変更してました。話題のDignics 09C(ディグニクス09C)、Revoldia CNF(レボルディアCNF)の使用者が増えた印象ですね。
・上田仁選手
 ラケット:ZLカーボンインナー
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス09C
・有延大夢選手
 ラケット:Zhang Jike ALC(張継科ALC)
 フォア:ディグニクス09C
 バック:Dignics 05(ディグニクス05)
・笠原弘光選手
 ラケット:レボルディアCNF
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス09C
・平野友樹選手
 ラケット:VISCARIA(ビスカリア)
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス09C
・渡部民人選手
 ラケット:レボルディアCNF
 フォア:ディグニクス09C
 バック:ディグニクス05
個人的に推しているRICOH(リコー)の有延大夢選手が、Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)と両面ディグニクス05からアウターALCとフォアにディグニクス09Cというのは驚きました。katsuo000も使うZhang Jike ZLC(張継科ZLC)なども試していたようですが張継科ALCに落ち着いたのかーと思いました。フォアは09Cなのかーというのもありますね。全体的に09Cユーザーが増えていてかなり驚きました。やはり回転を求めているということなのでしょうか。確かに粘着ラバーではない感じが強いのでスピン系テンションとして挑戦するというのはありなのかもしれないですね。自分はちょっと使いにくかったので微妙です汗

以上雑感でした。

雑感2020/07/15

用具雑感(R48)

 andro(アンドロ)さんのRasanter R48(ラザンターR48)を使ってみました。多分今試合に出るならバックにはR48ですね。今までに書いた内容とかぶる内容も多いですが改めて良い点を挙げます!

・シートが柔らかいのでブロックがしやすい。
・回転系の技術がやりやすいのにミートやスピードドライブ系の技術もやりやすい。(矛盾しているところを両立している。)
・チキータやレシーブバックハンドドライブも、回転をかけやすいのでとても安定する。
・ラリー中、バックで厚く当てながら横回転をかけてボールを低く入れる繋ぎがやりやすい。(V47もやりやすかったです。)
・打球点をどこで打ってもツッツキが低くおさまりやすい。

ということで、試合に今出るなら、フォアにDignics 05(ディグニクス05)、バックにR48がいいなって率直に思いました。R48は万能感があって非常にソツの無いラバーという印象です。気になる点を次に挙げます。

・シートが柔らかすぎて回転をモロに喰らう。(カウンタードライブが自分には難しい。)
・ディグニクス05と比べると球離れが早いと感じる。(おそらく粒形状のせい。)
・ツッツキを切るのが少し自分には難しい。
・R53と比べてしまうと、そりゃ大人しいですよ。でもその分明らかに扱いやすいです。

実際に使ってみて、試合では思っていないところで活躍してくれるラバーになると感じました。点をとりにいくというよりは点を拾いに行けるラバーかなと。

非常に口惜しいですが、R48は剥がしてR42を貼る予定です。大体2~3回試打するんですが、このペースだと全然ラバーが捌けないので、1回程度でさくっと試打していこうかなと感じてます。

R48、一緒に打っていただく方に紹介し触ってもらうとみんな「柔らかい!」って言いますね。シートが特に柔らかいですね。Ultra Maxを使っているというのもあるのかな。

あと気温が上がってきたのか、水分の影響か、食い込みが良い季節になってきましたね。この季節、自分は苦手で、硬いラバーが好きになります。食い込みすぎてオーバーミス連発する季節だと思います。湿度も嫌ですけど。季節や気温に合わせて用具も変えたりしたいですね〜。

雑感2020/07/14

ICE CREAM AZX(アイスクリームAZX)が発売開始!

 XIOM(エクシオン)さんから片側とは異なる特殊素材を採用したラケットシリーズ、ICE CREAM(アイスクリーム)シリーズというラケットが発売開始されました。

XIOM(エクシオン)
 ・ICE CREAM AZX(アイスクリームAZX)
  板厚:5.7 mm
  重量:85 ± g
  構成:木材5枚 + Zephylium Carbon + Axylium Carbon
  上板:コト材
  16,000円 + 税
 ・ICE CREAM AZX i
  板厚:5.7 mm
  重量:85 ± g
  構成:木材5枚 + Zephylium Carbon + Axylium Carbon
  上板:リンバ材
  18,000円 + 税

打球感が片面とその反対側の面でかなり異なるみたいですね。
Zephylium Carbon(ゼフィリウムカーボン)はButterfly(バタフライ)でいうところのArylate Carbona(アリレートカーボン、ALC)らしく、Axylium Carbon(アクシリウムカーボン)がバタフライでいうところのZylon Carbon(ザイロンカーボン、ZLC)らしいです。実際硬く球離れが早くスピードも速いのはA(アクシリウムカーボン)側、球持ちを感じやすいのがZ(ゼフィリウムカーボン)側のようです。
フォアとバックでボールの差を出したいと感じるkatsuo000は、少し欲しくなりつつあります。
現在使用しているZhang Jike ZLC(張継科ZLC)の5.5 mmと比べると少し板厚が厚くなりますが、上板は同じコト材なので同じアイスクリームアウターはかなり気になりますね。
ただフォアの打球感とバックの打球感ってやはりお互いに干渉し合うらしく、明確に面で異なる打球感にはなりにくいと聞いたことがあります。
そこのところどうなんでしょう。。。
ハマりそうなのはフォアとバックで異質のラバーを貼る人でしょうか。
バック表とか、フォア粘着バック裏とかでもあいそうな気はしますね。
Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)が良かったらフォア粘着に戻ってこの手のラケットとあわせてみたいですね。

というコトで、アイスクリームについてでした。
前々から気になってはいたのですが、ラケットはコロコロ変えたくないので今のところはいいな〜と傍観状態です。
気になるラケットは他にもありますからね涙
でも面白いし最近はなかったラケットですよね!
あと、ちゃんと上板を情報出してくれているのが嬉しいです。
アウターはやはりコト!インナーはやはりリンバ!これは方程式みたいなものなのかもしれないですね!

レビュー Rasanter R53(ラザンターR53)

説明

 ドイツの卓球メーカーで常にスタイリッシュで異色の存在感を放つandro(アンドロ)さんのラバーをレビューしていきたいと思います。アンドロは近年明らかに日本でも存在感が際立ってきていると思います。その要因として2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手の使用用具がアンドロであるという事実があると思います。

RasantからRasanterへ

 アンドロさんは2016年まで、看板として販売していた特徴的な緑色のスポンジのラバーRasant(ラザント)シリーズ(Rasant Grip(ラザントグリップ)、Rasant Power Grip(ラザントパワーグリップ)、Rasant Power Sponge(ラザントパワースポンジ)、Rasant Beat(ラザントビート)、Rasant Turbo(ラザントターボ)、Rasant(ラザント)の6種類)を全て廃盤とし、新たにRasanter(ラザンター)というラインナップを2017年から販売開始しました。ラザントシリーズと同じく緑色のスポンジを採用した新たなフラグシップラバーであるラザンターシリーズ。ラザンターシリーズは回転性能が高く、弧線を作りやすいRシリーズと回転性能に加え、スピード性能も高いVシリーズが存在し、スポンジ硬度が反映した数字をRまたはVの後につけられた名前で販売されています。また他のドイツメーカーに先んじて、Ultra Max(ウルトラマックス)という、スポンジ厚さ2.3 mmとする技術を搭載したラバーラインナップになります。この技術というのは、それ以前ではトップ選手用に適用された技術のようで、シートを現行よりも、さらに薄くしてその分、スポンジを厚くする、といったラバーになります。ラバーは接着層を含めて厚さが4.0 mm以内という国際ルールが存在しますので、スポンジを厚くするためにはシートを薄くする必要があるわけです。シートが薄く、スポンジが厚いラバーの方が、回転とスピードと飛距離が出しやすく、トップ選手受けする性能が出しやすいと言われているそうです。しかしシートを薄くするというのは製造バラ付きが生じやすくそれ以前ではあまり出回っていなかったようです。おそらく最新技術で生産性を上げることができ、結果低価格でシートが薄くスポンジの厚いラバーを生産できるようになり、一般市場へ販売するようになったものと思われます。この技術は日本や世界の卓球用具を牽引し世界標準となるTenergy(テナジー)シリーズを販売するButterfly(バタフライ)さんのラバーにはないようで、バタフライさんはいまだに特厚でもスポンジ厚さは2.1 mmのままとなっています。近年他のドイツメーカーでもシートが薄くスポンジの厚いラバーが増えてきていますね。
 ラザンターは現在までに8種類のラザンターが販売れており、Rシリーズが6種類、Vシリーズが2種類になります。

Rasanterシリーズ

 ラザンターシリーズは、回転系のRとスピード系のVでスポンジ硬度が細かく選べるシリーズのようなネイミングとなっていますが、実際に試打すると想像と異なりました。どうやらスポンジ硬度を変えるともに、シート形状も変更していて打球感や性能、やりやすい技術は異なりました。さらにVシリーズは確かにスピードは速いですがかなりスピン系テンションで回転もかなりかかるので、決してスピード特化のラバーという訳でもありませんでした。katsuo000はR53、R48、R50、R47、V47を試打しており、それらの比較を今後まとめていきたいと考えております。ここでコメントさせていただくことは、R53、R48、R50のシートの粒形状はやや細めで少し球離れの速いと感じる粒形状でした。Dignics 05(ディグニクス05)やTenergy 05(テナジー05)と比較すると球持ちを感じにくいシートの粒形状になると思います。一方で、シートは柔らかく、スポンジも食い込みがかなり良いので、ラバー全体で食い込ませると球持ちを感じるラバーだと思います。
 2017年に販売開始した当初は、R50、R47、R42、R37、V47、V42の6種類でした。さらに2019年10月にEnergy Cell(エナジーセル)技術搭載のR53、2020年5月に同じくエナジーセル技術搭載のR48を新発売しました。現在アンドロさんのフラグシップ的ラバーがR53とR48になりますね。

公表性能値比較

 アンドロさん公表性能値比較になります。アンドロさんはスピードとスピンに加え、コントロールという項目を加えているのが特徴でしょうか。やはりエナジーセル採用のR53とR48は高い性能となっていて注目のラバーになりますね!

 R53のレビューを拝見すると、スピードが出る!というものが多いのですが公表性能値上ではV47の方が、スピードが出ることになっています。既にR53、R48、R50、R47、V47を試打したので分かりますのでコメントしておきますね。R53よりV47の方が単純なスピードは速いと思います。V47の方がとても直線弾道になるため体感以上に速いと思いますね。特にV47の中陣ドライブはかなりのスピードが出る印象です。一方で、R53は弧線を非常に強く描くので、その分体感よりもボールが遅くなる印象です。しかしながらR53の方がプレッシャーや圧力のあるボールで体感的なスピードが速いと感じます!特に弧線を描きながら回転によって加速する感じがR53のドライブにはありますね!ボールが相手の台に到達するまでの時間は数値上はV47の方が速いと思いますが、それは直線弾道によるところが大きいと思います。卓球は単純なスピードだけを競う競技ではないです。R53の方が球威や回転量、そして弧線を描きながらの回転による加速は抜群に高く、緑(赤?)のモンスターラバーと言えると思いますね!

R53のラバー貼りと重量

 いつものごとく、Butterfly(バタフライ)さんのZhang JIke ZLC(張継科ZLC)に貼り合わせました。使用した接着剤は同じくバタフライさんのFree Chack II(フリーチャック2)になります。

重たいですね!

 貼る前の写真を掲載していませんが、重量は52 gでした。これはヘビー級ですね!でもOmega VII Tour(オメガ7ツアー)やOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)ほどではない

Rasanter R53(ラザンターR53)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 Energy Cell(エナジーセル)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness:1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(UM)
・Speed:118
・Spin:125
・Control:87
・Sponge硬度:53°
・6,500円 + 税
・72 g(切断前) → 52 g(張継科ZLCに貼って)

Rasanter R53の3つの特徴

1. 粘着ラバーとは異なるウネル癖球ドライブ!

 R53の1つの特徴が、ウネル癖球ドライブだと思います。癖球と言っているのはkatsuo000くらいかもしれませんが、綺麗な縦回転のドライブというよりはジャイロ回転や横回転が勝手に入りやすい印象があります。粘着ラバーのような癖球ではなく、スパイラル回転の入ったような、回転による加速のあるドライブになりやすい印象を受けました。またスピン系テンションなので打点を落とすと粘着ラバーほど容易ではないのですが、打点を落としてもスイングを前に振って入る感じがありました。横回転を入れた弧線はかなり大きな弧を描いて台へ向かってくれる印象です。ギュインと加速するように弧線を描くので非常に打っていて爽快感や疾走感があって好印象でした。同じようなドライブはTenergy 05 Hard(テナジー05ハード、Butterfly製、スポンジ硬度43°)やSpin Art(スピンアート、Butterfly製、現在廃盤、スポンジ硬度48°(Butterfly硬度))で思い切り食い込ませて回転量の多いパワードライブを打てた時に出るイメージですね。R53の方が回転量は若干落ちますが、容易に連続でパワードライブが打ちやすいと感じました

2. 高い回転量と回転のかけやすさ!

 2つ目の特徴だと感じたのが、高い回転性能です。感覚的にはTenergy 05(テナジー05)に匹敵するか、それ以上の高い回転性能を有すると思います。またR53は思い切り擦り上げた時はもちろん高い回転量が得られるのですが、うたされたようなドライブになっても、結構ドライブ回転がかかっていたのが印象的でした。ある一定以上のインパクトで回転をかけることができれば、豊富な回転量が得られるようです。最大限の回転量のループドライブは正直やりにくいです。それはおそらく粒形状がやや細いようなので球持ちを感じにくく、粘着ラバーなどでやりやすいチョリっとかけるループドライブはやりにくいラバーになります。最大限の回転をかけたループドライブはむしろ、粘着ラバーやDignics 09C(ディグニクス09C)やDignics 05(ディグニクス05)の方がやりやすいでしょう。ラバー自体は回転性能特化なラバーではないにもかかわらず、高い回転性能と想像以上に回転をかけやすい性能を有しているということだと思います。

3. スピードドライブの打ちやすさ

 3つ目はスピードドライブですね。人によってはパワードライブといってもいいかもしれません。非常にスピードドライブが打ちやすいラバーでした。前へ振ればスピードドライブが安定して入ってしまう感じがありましたね。また結構厚くボールに当ててもシートやスポンジが食い込みやすいので、想像以上に弧線弾道を描いてくれて勝手にスピードドライブになる感じがありました。弾道はあくまで弧線弾道であり、直線的なミート打ちは個人的には少しやりにくいと感じました。かなりシートが柔らかくて食い込みやすいので、一定以上のインパクトは必要ですが、弧線も描くのでとにかくスピードドライブが打ちやすかったです。ただし、粘着ラバーやテナジー05などのようにスピードもあって回転量も顕在なスピードドライブというよりはスピードドライブが安定するのに満足する回転量と、打ち抜けるスピードのスピードドライブ、という感じでした。

感想

 katsuo000の感想としては、かなり満足するラバーでした。感覚的には100点満点中90点位の非常に良いラバーだったと思います。これは値段を除いた評価で値段を含めるともっと高くなると言えます。個人的に満点を出せない理由はシートが柔らかすぎるために、カウンタードライブがやや難しいことと、相手の強烈な回転のドライブに対して少し回転の影響を受けやすくブロックしづらいと感じたことです。フォアで使う分には、球持ちに不満は全くなく、少しループドライブが難しいと感じたくらいでした。もし仮にディグニクス05が販売されずテナジー05やテナジー05ハードしか販売されていなかったとしたら、乗り換えていたと思いますね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 結構シートが柔らかいと感じます。シートが柔らかく食い込みを強く感じますね。この辺りは好みが分かれそうな気がします。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブを打つと、「暴れ馬!」とか「暴れん坊将軍!」って言いたくなると思います。それくらいボールがウネる!ウネる!素晴らしいドライブですね!

面を開いたドライブ
 食い込みが良いので面を開いたドライブも打ちやすいです。粘着ラバーらしい癖球が出るとかはないですが、粘着ラバーらしい面を開いてぶつけながら回転をかけるドライブでも好感触でしたね。スポンジが本当に食い込みやすく、キョウヒョウのブルースポンジは言い過ぎですが同じような部分があるように感じました。

対下回転に対するループドライブ
 フォアなら問題なく打てます。ただし打点を落としすぎると難しくなる感じがあるのと、浅くて遅くて回転量の多いループドライブは少し打ちにくかったです。粒形状が少し細めによるものだと思うのですが、球離れがやや早いためにボールの深さのコントロールがやや難しかったですね。多少打球点を落としても前へふって質の高い回転とスピードの早いドライブにしてしまった方が良いと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 真骨頂であるスピードドライブが打ちやすかったですね。回転性能の高いラバーなのにスピードドライブが打ちやすい、というのは非常に相反する性能で非常に素晴らしいと思います。打球感もやりやすさもドライブの弾道も全く異なりますが、まるでディグニクス05のような特徴だと思います。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブがいいですね。巻き込んでドライブしたくなります!横回転を入れた方がボールのウネりに味が出ると思いますので、どんどんカーブさせていきましょ!

ブロック
 ただ当てるだけだと少し回転の影響が受けやすいです。したがって自分からアクティブブロックのように回転を積極的に入れた方が良いと思いますね。

カウンタードライブ
 少し打ちにくかったです。シモンゴーズィ選手みたいに少し下がってしっかり球を持って上書きするようなカウンタードライブの方がやりやすく、打点の早い頂点前でカウンタードライブするのは少し難しい印象を受けました。

ストップ
 止める分ならかなりやりやすかったです。ツッツキのような台上技術のインパクトだとスポンジがほとんど食い込まず、非常にストップしやすいですね。またシートで捉えるようにすればまずまず切りやすかったです。スポンジまで食い込ませると飛距離が出やすくストップになりにくいと思います。

ツッツキ
 プッシュ気味のツッツキはしやすいですが、やはりスポンジまで食い込ませると想像以上に飛距離が出てオーバーミスしやすいです。しっかりシートで切るようにした方が安定して回転もかけやすいと思います。

フォアフリック
 試打できませんでした。最近フリックできてません。涙

バックハンド系

軽打
 軽打から球離れの速さを感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 バックハンドだとかなり振り遅れが多くて技術力不足を感じましたね。やはり重くて硬くてインパクトが足りません汗。

対下回転に対するループドライブ
 かなり難しかったです。技術力不足ですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 バックだとかなり難しかったです。これも技術力不足ですね。

カーブ/シュートドライブ
 カーテン打ちではかなり感触よく回転がかかってました。練習でやってみたのですが、結構飛距離が出てしまいオーバーミスが多かったです。

ブロック
 ディグニクス05に慣れつつあるので、比較すると球持ちが短くて回転の影響を受けやすくて難しかったです。回転性能の高いスピン系テンションをよく使うので自分はやはり球持ちを感じるラバーの方がブロックはやりやすいと感じます。しっかりボールを持ってから返球できると感じるからですね。ただ当てるだけ、ボールに対して壁を作るイメージでブロックするならディグニクス05よりもやりやすいと思います。

カウンタードライブ
 バックで使う場合は、カウンタードライブというよりはカウンターブロックがやりやすかったですね。ブロックで触れたような内容に近いです。食い込みがよく、粒も細めなのでミートやブロックは回転性能の高いラバーの中ではやりやすいと思います。自分はあまり多用せず、試合ではほとんど使わない技術になりますね。

ストップ
 テナジー05ハードでストップするようなやりやすさでした。切って安定させるラバーではないとも感じましたが、シートはスポンジが硬いのでまずまず強くR48よりもシートで切りやすいと感じましたね。

ツッツキ
 食い込ませるとぶっ飛ぶのでそこだけ要注意ですね。しっかり切れて回転性能の高さを感じました。

チキータ
 飛距離が出過ぎて難しかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > Tenergy 05 > Omega VII Tour

スピード
 Dignics 05 > R53 > Tenergy 05

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 Dignics 09C > R53 > Dignics 05

https://amzn.to/30hagKK

雑感2020/07/11 粘着ラバーにあうラケット

粘着ラバーにあうラケット考

 6月発売の2020年8月号の卓球王国において、粘着ラバーとラケットの組み合わせについて、試打したものが掲載されていました。その記事を受けてライブドアブログの方にも粘着ラバーには板薄ラケットがあうのではなかろうかと、板薄ラケットを挙げたりしてました。

http://blog.livedoor.jp/katsuo000/archives/22843767.html

 もう少しここら辺の話を発展させようという雑感です。まず、粘着テンションラバーの種類とラケットの種類について並べて、最後にその組み合わせについて考えようかと思います。卓球王国によると、粘着テンションラバーは現在大きく4種類あるようです。

粘着テンションラバー4種

1. 中国製の粘着テンションラバー

 Hurricane(キョウヒョウ)に代表される中国製の粘着テンションラバー。回転量と癖球が特徴だそうです。自分は粘着ラバーはこのキョウヒョウだと思っております。

2. ドイツ製の粘着テンションラバー

 Rakza Z(ラクザZ)やHybrid K1J(ハイブリッドK1J)などの粘着としての回転量にスピード性能、そして食い込みの良いスポンジを採用することで扱いやすいラバーがドイツ製の粘着テンションラバーだそうです。その分、中国製の粘着テンションラバーと比較すると癖球が出づらいと言えるのでしょう。粘着でもなくスピン系テンションでもなく、良くいうといいところどり、悪くいうと中途半端という表現があいそうです。

3. ドイツ製第2世代粘着テンションラバー

 スピードに特化していて、打ち抜ける粘着テンションがドイツ製第2世代粘着テンションラバーだそうです。例えば、Golden Tango(ゴールデンタンゴ)、Blue Grip V1(ブルーグリップV1)、Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)などが挙げられるそうです。粘着ラバーらしさを出すためにかなりハードなスポンジを使っていて使いこなすことが難しい印象ですね。使いこなせないと回転もかからない印象です。

4. 日本製粘着テンションラバー

 唯一無二のDIginics 09C(ディグニクス09C)が、異色の存在だそうです。粘着テンションの中で最もスピン系テンションに近いラバーだと思います。どちらかといえば、2. ドイツ製粘着テンションに近いですが、2よりもスピン系テンションに近く、それでいて、2よりも高いスピン性能を持つのがディグニクス09Cのイメージです。

ラケット3種類

A. 木材合板ラケット

 最も種類の多いラケット種ですね。卓球王国ではSTIGA(スティガ)のCLIPPER WOOD(クリッパーウッド)で試打されています。板厚は6.5 mmで7枚合板らしい厚さですね。

B. インナーカーボンラケット

 近年流行の中心材側にカーボンを配したラケット。卓球王国さんでは、VICTAS(ヴィクタス)さんの最新ラケット、Zカーボンをインナーに配したZX-GEAR IN(ゼクスギアイン)で、板厚は5.9 mmになりますね。

C. アウターカーボンラケット

 中上級者に人気のカーボンラケットになりますね。硬くて軽くて飛距離とスピードが出やすいラケットだと思います。卓球王国さんでは張継科選手が使用し超人気の伝説のラケット、ALCを上板の隣に配したVISCARIA(ビスカリア)を使って試打されていて、板厚は5.8 mmになりますね。

ラバー主体であうラケットを考えてみた!(katsuo000目線)

1. 中国製の粘着テンションラバー

 卓球王国さんではキョウヒョウNEO3にはビスカリアがあうと記載されています。katsuo000も納得でございます。個人的には、ビスカリアは板厚5.8 mmで、中程度の厚さになります。今後はより板厚の薄いラケットの方がアウターカーボンでもしなるので、回転もかかって扱いやすいと考えております。katsuo000が使用しているZhang Jike ZLC(張継科ZLC)やOvtcharov True Carbon(オフチャロフトゥルーカーボン)などの5.5 mmの板薄ラケットをオススメしますね。

 またキョウヒョウにインナーカーボンをあわせているトップ選手としてMa Long(馬龍)選手がいらっしゃいます。馬龍選手はインナーカーボンラケットでも上板の硬いものを使用されているので、上板の硬いインナーカーボンラケットとあわせても良いと思います。キョウヒョウは確かに柔らかい木材などと合わせた方が扱いやすいですが、威力を求めていくと上板の硬いラケットにしないと満足できなくなる感じがありました。木材ラケットでも威力を求めるのであれば、上板の硬い木材系のラケットが良いと思います。スティガのEBENHOLZ(エバンホルツ)のような上板に黒檀を用いたラケットなどが良いのではないかと思います。黒檀といえば、andro(アンドロ)GAUZY SL OFF(ゴーズィエスエルオフ)はエバンホルツよりも板薄なのに、7枚合板というラケットですので、粘着ラバーとの組み合わせも良いのではないか想像します。

2. ドイツ製粘着テンションラバー

 卓球王国さんではRakza Z Extra Hard(ラクザZエキストラハード)で試打されていました。自分はこれらのラバーの使用経験がないのでわかりませんね。これから試打予定ですので、分かり次第更新していきたいと思います。なお、卓球王国では木材とあうそうです。同じYASAKA(ヤサカ)繋がりで、Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)があいそうですね。

3. ドイツ製第2世代粘着テンションラバー

 卓球王国さんでは、オメガ7チャイナ影を試打されていました。ラケットはインナーカーボンがあうそうです。インナーカーボンが合うのであれば、板薄のアウターカーボンも合うような気がしますが、分かりません。上板は柔らかい方が扱いやすいかもしれませんね。とりあえず張継科ZLCで試打予定ですので、その感触次第だと思います。

4. 日本製粘着テンションラバー(ディグニクス09C)

 卓球王国さんでは、アウターカーボンがあうとされてました。個人的には打球感が柔らかいラバーで回転の影響を受けやすいと感じたので、ラケットは上板の硬いラケットが良いと思いますね。あまり柔らかい組み合わせ同士だと台上が相当難しくなる印象です。バタフライのラケットは柔らかいラケットが多いのでアウターカーボンと組み合わせた方が良いとなると思いますが、上板の硬いインナーカーンボンやキョウヒョウで登場した上板黒檀のラケットもあうのではないかと思います(試したことないですが)。

まとめ

 粘着ラバーとラケットの組み合わせを考えてみました。そのうちラケットメインで粘着ラバーとの組み合わせを考えてみたいですね。ただ、粘着ラバーといえばやはりキョウヒョウというラバーの存在感が強いですよね。粘着ラバーにおける世界標準はキョウヒョウだということでしょう。