説明
今年のバタフライさんの大本命商品、Glayzer 09C (グレイザー09C)をレビューします。Rozena (ロゼナ)が発売後、常に売れ筋ラバー上位にくい込んでいるように、Glayzer (グレイザー)およびGlayzer 09C (グレイザー09C)も上位にくい込んでくることが大いに予想されますね。もう、小-中学生でも手に入るようなラバーといえると思いますので、このラバーで幅広い層の選手が卓球するようになったとしてもおかしくないと思います。他メーカーは戦々恐々としているのかもしれませんね。
『ディグニクス』の魅力をそのままに。そして、その魅力を
より多くのプレーヤーに体験してもらえるように。その性能で、可能性を引き出せ
スプリングスポンジXを搭載。ディグニクスシリーズの技術を用いて開発したシートを採用。そして、手に入れやすい価格設定。目指すプレーに応じて選べる2種類のラインナップ。
あなたの可能性を引き出せる性能に、今、手は届く。さぁ、その手応えを、実感しよう。粘着力と弾みを両立するハイパフォーマンスラバー
グレーの「スプリングスポンジX」を採用した『グレイザー09C』。高いハイテンション効果を持つ粘着性シートと、スポンジ硬度42に設計された「スプリングスポンジX」の組合せが、回転量の豊富な威力ある打球と台上技術のやりやすさを高いレベルで両立しつつ、安定した弧線を描いた打球を可能にします。粘着性ハイテンションラバー特有の回転重視のドライブや鋭い前陣カウンターが打てる喜びを、より幅広いレベルの選手に提供します。ディグニクスシリーズよりも軟らかいスプリングスポンジXを採用し、使いやすさが向上
グレイザーシリーズに採用した「スプリング スポンジX」は、ディグニクス シリーズで採用したスポンジをベースに開発したものです。『グレイザー09C』は42°に設定。『グレイザー09C』と『ディグニクス09C』をそれぞれ比較すると、2度軟らかくなっています。ディグニクス09Cと同じ技術を用いて開発したシート
高いテンションをかけるとシートの粘着力が低下しやすく、粘着性ラバーの特性が発揮されにくい傾向にあります。この難題をバタフライ独自の配合技術で解決しました。高いテンション効果と粘着性ラバーの特長を両立したシートが『グレイザー09C』の重要な要素となっています。“粘着性らしさ”をもたらすツブ形状
https://www.butterfly.co.jp/catalog/ または https://www.butterfly.co.jp/product/glayzer/
厚めのベースと、細めで低いツブが特徴である開発コードNo.209の形状を採用。強い回転をかけつつも、相手のネット際に短くコントロールするストップなど、粘着性ラバーの特性を生かしたプレーを引き出します。
ということで、Glayzer 09C (グレイザー09C)の魅力は、特設サイトを読めば非常にわかりやすいのではないかと思います。バタフライさんは看板ラバーや看板製品については、特設サイトを作成してくれますので、情報も得やすいと思いますね。続いて、硬度計比較、重量比較へ移ります。
硬度計比較
Weight | shore a | shore a | shore c | shore c | shore a | shore c | |
g | sheet side | sponge | sheet | sponge side | sheet-sponge | sheet-sponge | |
Dignics 09C | 50 | 33.4 | 31.8 | 50.8 | 49.1 | 1.58 | 1.67 |
Dignics 05 | 48 | 34.3 | 31.3 | 50.0 | 48.2 | 2.92 | 1.83 |
Tenergy 05 | 47 | 32.2 | 26.8 | 44.6 | 43.3 | 5.42 | 1.25 |
Glayzer 09C | 48 | 26.3 | 23.3 | 40.7 | 36.7 | 3.08 | 4.00 |
Rozena | 48 | 31.4 | 25.9 | 42.4 | 38.8 | 5.50 | 3.67 |
Glayzer 09C (グレイザー09C)を確認すると、なんとRozena (ロゼナ)よりも軟らかい結果となりました汗。どれも室温で測定していますので季節の影響を受けているのかもしれないですね。一方でshore aのsheet-spongeの値はRozena (ロゼナ)よりも低い結果となっており、Rozena (ロゼナ)よりもくい込ませにくいことが予想されますね。また特筆したい点として、Dignics 09C (ディグニクス09C)と比較すると48 gということで粘着テンションラバーとしてかなり軽いラバーといえるでしょう。またDignics 09C (ディグニクス09C)は扱いやすいラバーでしたが、50 gと重たいラバーでもありましたので、Glayzer 09C (グレイザー09C)は高い回転性能を有しながら、48 gと軽くて扱いやすいラバーとなっていることが予想できますね。
Glayzer 09Cの貼りと重量
Glayzer 09C (グレイザー09C)が粘着テンションということで、Zhang Jike ALC (張継科ALC)に貼りました。
Glayzer 09C (グレイザー09C) ・Sponge Thickness:厚 (1.9)、特厚 (2.1) mm ・Sponge硬度:42° ・Spin:87 ・Speed:75 ・弧線:95 ・5,500円 + 税 ・48 g (Zhang Jike ALC (張継科ALC)に貼って)
粘着はあるもののDignics 09C (ディグニクス09C)の微々粘着同様、Glayzer 09C (グレイザー09C)も微々粘着ラバーでした。バタフライ品質は高いことで有名ですよね。高いスピン性能と弧線の高さを有していながら48 gと相当軽いことが今回わかりました。この軽さは他社メーカーにとっては脅威になるのではないかと想像します。
グレイザー09Cの3つの特徴
良い意味でDignics 09C (ディグニクス09C)の廉価版!バックに最適!
重量を計測した段階で感じましたが、良い意味でDignics 09C (ディグニクス09C)の廉価版というのがフレーズとして浮かびました。Dignics 09C (ディグニクス09C)はテンションと粘着のいいところどりをしたラバーで、悪く言うと中途半端らしさもあるラバーでもあります。フォアで使ったときに回転量でいやらしさを与えられるといいですが、Hurricane (キョウヒョウ)シリーズのラバーのように癖があるわけでもなく、むしろバタフライ品質で、打ち方によっては球がそろいやすいという点もあります。粘着とテンションの良さをバックに求めようとと思ってもDignics 09C (ディグニクス09C)は重量が50 gで打球感もややマッド、契約選手の中には吉村真晴選手や篠塚大登選手、及川瑞基選手のようにバック側に使用する選手も増えていますが、やはり一般層でこれをバックハンドに使うのはかなり難しいラバーになると思います。ならば、やはりGlayzer 09C (グレイザー09C)が良いといえるでしょう。打球感はDignics 09C (ディグニクス09C)よりも軽快で、バックハンドにちょうど良いラバーに仕上がっていると思いました。またDignics 09C (ディグニクス09C)をバックハンドで使用して最大限ラバーのポテンシャルを引き出せるほどハードにドライブなどが打てるか、というと相当難しいイメージですね。
回転量は十分!ただしDignics 09C (ディグニクス09C)より弱いか
回転量は予想通り高いものでした!ただし、イメージとして回転のキレ、最大値はDignics 05 (ディグニクス05)やDignics 09C (ディグニクス09C)の方が重いと感じました。その分、Glayzer 09C (グレイザー09C)の方が回転をかけやすく、扱いやすく、自分のイメージ通りに回転をかけやすいと感じました。逆にいえば、Dignics 05 (ディグニクス05)やDignics 09C (ディグニクス09C)では、扱いが難しかったり、イメージした回転量と異なることがあると感じますね。これはおそらく、自分の力量もあると思いますが、やはりDignics 05 (ディグニクス05)やDignics 09C (ディグニクス09C)の方がハードなラバーであるためにコントロールが難しいということだと思います。
Rozena (ロゼナ)よりもカウンタードライブがやりやすい!
感覚的な話かもしれませんが、廉価版ラバーの中でカウンタードライブが最もやりやすいと感じました。弧線がめちゃめちゃ強いのですが、この弧線の強さはディグニクスシリーズにもあったので、ディグニクスシリーズのようにスイングすれば入るというイメージですね。Dignics 09C (ディグニクス09C)も弧線が強すぎてオーバーミスしそうになるラバーで、同じようにGlayzer 09C (グレイザー09C)も非常に弧線が強くオーバーミスしそうになるようなラバーでした。つまり打点を落とすことができ、より前方向へスイングできるラバーだといえるでしょう。この弧線の強さがディグニクスシリーズやGlyazer 09C (グレイザー09C)の特徴ともいえるでしょう。
各技術レビュー
フォアハンド系
軽打
ロングボールやラリーでのドライブ
ラバーで回転をかけて、アウターのラケットで飛ばすイメージですね。木材系やインナーでは少々スピードを出すことは難しいなーと思いました。特に中陣で打ち合いではそれが顕著だと思います。
面を開いたドライブ
打ちやすいですね。粘着ラバーらしいと思いました。
対下回転に対するループドライブ
高い回転量を感じした。
対下回転に対するスピードドライブ
ぶつけるように打つことで結構簡単にスピードドライブが打てました。ぶつけても弧線を描くんですよね。しっかりボールが沈むので素晴らしいです。
カーブ/シュートドライブ
ブロック
ボールをもちやすいので非常に安定すると思います。一方で、やや相手の回転の影響も受けやすいと感じました。
カウンタードライブ
はじめはオーバーミスが頻発するかもしれません。なれると前にスイングできていボールが走ると思います。
ストップ
止まりますね。
ツッツキ
切りやすいです。ただ、ディグニクスシリーズ全般、はじきやすいので薄くとらえる感覚が必要だと思います。
フォアフリック
フォアサーブ
十分切れます。
バックハンド系
軽打
バックで使った印象として、マッド感がないです。これはいい!アウターカーボンを使うならバックはこのGlayzer 09C (グレイザー09C)を使いたいですね!
ロングボールやラリーでのドライブ
中陣からのボールも非常にいいです。アウターカーボンなのでスピードが出しやすいですね。
対下回転に対するループドライブ
ループドライブもやりやすいですが、やや軽い気がしました。
対下回転に対するスピードドライブ
カーブ/シュートドライブ
ブロック
違和感なくブロックできました。このあたりは粘着らしさを感じませんでした。
カウンタードライブ
ストップ
よくとまりました。
ツッツキ
きれますね。好みの切れ方です。
チキータ
やりやすかったです。ほぼ前にスイングして入るイメージです。
他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Dignics 09C (ディグニクス09C) >Glayzer 09C (グレイザー09C) > Rozena (ロゼナ)
スピード
Dignics 05 (ディグニクス05) >Glayzer 09C (グレイザー09C) > Hurricane NEO 3