WRM

2022/9/5 雑感 WRMレビュワーノミネート数が5名を下回る!?

 全農CUPトップ32 / 第2回パリオリンピック選考会、本当に熱い試合でした。バチバチです。レベルが高すぎてまるでオリンピックの試合を見ているように感じました。オリンピックでは、全力のボールが決まらなくて殴り合いのようなラリーが多いイメージなのですが、まさに好ラリーの連続だと感じました。ドライブをカウンターしても決まらず、戻り切れなくてブロックして体勢を立て直して中陣から狙い打って。選手たちは苦しいと思うのですが、見ている観客はもの凄い臨場感と感動がありますので頑張ってください、と思いました。本当にお疲れ様でした。

2022年9月のレビュワーノミネート者数は3名

 2022年上半期の時とは一転して、レビュワーノミネート数が3名になってしまいました。

 継続的に投稿し続けるのは、なかなか難しいことを示唆するのか、そもそもあまり注目されていないのか。個人的には寂しく感じてしまいました。是非是非この投稿を見ていただいている方々は、レビューを投稿してほしいな、と思います。ノミネートされれば、3,000~10,000円です。1時間で書けるなら時給3,000~10,000円の価値のある作業かもしれません。

 そして今月の結果は↓

 同着で2位、といっていいのでしょうか。毎回投票いただける皆さんどうもありがとうございます。嬉しい限りです。これからも継続に努めます!

レビュー Ultimate Carbon(アルティメイトカーボン)(廃盤)

説明

 Ultimate Carbon(アルティメイトカーボン)は、ハンガリーのハンドメイド=手作り卓球工房OSP(オーエスピー)より販売されているラケットの1つになります。2022年現在OSPでも取り扱いが終わってしまい、廃盤のラケットになってしまいました。もしかしたら、WRM経由で購入できるかもしれませんが、OSPでも取り扱い終了してしまっているようなので、なかなか難しいかもしれません。こちらのページでは廃盤した製品としてレビューさせていただきます。
 OSPでは現在、Ultimate II(アルティメイトII)およびUltimate II+(アルティメイトII+)が販売されていて、これらは7枚合板ラケットになっています。Ultimate Carbon(アルティメイトカーボン)の合板構成は木材6+センターとインナー位置にカーボン3枚の9枚になります。センターカーボン構成のラケットかつインナーカーボンで、カーボン3枚ですが、球持ちは抜群にあるラケットです。しなりの中に芯がしっかりしているラケット、といえばよいでしょうか。個人的には7枚合板のようなパワフルさを持ちつつ、5.7 mmとブレード厚さがめちゃ薄いラケットがUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)になりますね。キーワードは次の3つになります。
・OSP Blades
・インナーカーボン(Inner Carbon)/ センターカーボン(Center Carbon)
・上板リンバ

OSP Blades

 OSPはハンガリーの卓球ラケットのハンドメイド工房になります。
ホームページ: https://ospblades.com/
実際にオーダーメイドをお願いしたことがないのですが、ホームページの情報からオーダーメイドすると、下記のように様々な仕様のラケットをお願いすることができるようです。

ラケットモデル(種類)

 OSPのラケットの特徴は、弾み過ぎず強い球持ちのあるラケットです。トップ選手にとっては弾みの弱さや爽快感の低さを感じるかもしれませんが、中級者以上の層にささる高い安定感とラリー志向のラケットが多いと思います。球持ちがあるけどボールが軽くなったり威力不足になるラケットや、もっと弾むラケット、スピードのでるラケットは他メーカーでも扱いがあると思いますが、ここまで球持ちと安定感のあってボールの重さや威力を感じるラケットを販売するラケットメーカーは少ないと思いますね。注目のラケットを以下に挙げます。

Martin AC(マーティンAC)
 アラミドカーボンアウター仕様のラケットです。最新のラインアップで、まだWRMで取り扱いはありませんが、今後WRMで取り扱い販売されるのでしょうか?。アウターカーボン、板厚5.8 mm、上板リンバのラケットになります。非常にスタンダードなブレードの厚さですが上板Limba(リンバ)なので、張継科ALCや林高遠ALCよりも柔らかくて球持ちを感じるはずです。打球感が近そうなラケットはフレイタスALCになりますが、フレイタスALCはブレード厚さが6.0 mで、マーティンACの方が薄いので飛距離も抑えられておさまりが良いと思います。水谷隼ZLCシリーズも上板がリンバなので、打球感は似ているかもしれません。

Martin Pro(マーティンプロ)
 7枚合板なのに珍しい板厚6.0 mm、上板リンバのラケットです。上板リンバは、例えばミズノのフォルティウスFTが挙げられるますが、板厚6.0 mmはフォルティウスFT Reの6.1 mmよりも薄いですね。7枚合板の力強さと、飛距離が抑えられたラケットではないかと想像します。

Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)
 このラケットは、自分をインナーカーボンに導いてくれたラケットですね。ブレード厚さが5.7 mmと薄く、最近流行の張本智和インナーフォースALCよりも薄いので飛びすぎということは少なくて非常におさまりが良いです。そして上板リンバで抜群に球を持ちます。バックハンドでもかなり持つのでオススメのラケットです。WRMさんではブレード面積やや広めの158 × 150 mmが販売されています。バックハンド主戦を目指すなら海外サイトで157 × 150 mmのレギュラーサイズ(OSPではスモールサイズ)を購入した方がいいかもしれません。非常にオススメの一本です。

Virtuoso+(ヴィルトーソ+)
 5枚合板で板厚5.8 mm、上板リンバのラケットです。非常に球持ちを感じるオーソドックスなラケットです。5枚合板なのに、しっかりとした重量があって好印象でした。5枚合板のラケットは、同じ値段のラケットでも、個体を選別して選ばないと軽い個体と重い個体とではかなり異なるラケットになっめしまいます。5枚合板はやはり中級者以上では重いラケットの方が威力と扱いやすいさを両立できると思います。そういう意味でヴィルトーソ+は重かったので非常に好印象でした。

Vario AC+(ヴァリオAC+)
 最新のOSPラケットで、片面は上板コト材にアラミドカーボンアウター、もう片面は上板リンバにインナーアラミドカーボンという、男心をくすぐる一本ですね。片方は攻撃的に、もう片方は球持ちを重視するという構成になっています。合板構成も芯材から非対称となるラケットはあまり一般的ではなく中途半端になりやすいと言われますが、一般層でフォアもバックも同じレベルでスイングできるレベルの人は少ないわけで、こういったラケットの需要は少なからずあるのではないかと想像します。自分が持っているラケットではPro-13Sという中国製のラケットが近いと思いますが染色剤を上板に使用していてやや硬めのイメージです。OSP製のVario AC+の方が球持ちを抜群に感じられるのではないかと想像します。

グリップ

OSPの特徴として、全てのラケットについて、グリップ形状を6種類から選ぶことができます。
 フレア(FL)
 ラウンドストレート(丸ストレート、R-ST)
 スクエアストレート(角ストレート、S-ST)
 コニック(Co)
 アナトミック(AN)
 中国式ペンホルダー
最近はフレアが主流ですが、ストレートでも2種類から選べるのは嬉しいですね。どのグリップも手に吸い付くようなグリップでオススメです。

ヘッドサイズ(ブレード面積)

 OSPでは、ヘッドサイズ(ブレード面積)もオーダーできるようですね。katsuo000はそこまでヘッドサイズ(ブレード面積)にこだわりはないのですが、S、M、Lから選べるようです。ブレード面積が広いとラバーのサイズも必然的に広くなるので、その分ラケットが重くなる印象がありますね。

インナーカーボン / センターカーボン

 このUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)はInner Carbon(インナーカーボン)ラケットになります。インナーカーボンは現在の卓球界では主流のラケットカテゴリーです。カーボンの威力はやや落ちますが、木材ラケットと類似の高い球持ちと、強振したときのカーボンらしい威力が前に出るラケットです。インナーカーボンは個人的には避けていたのですが、近年自分のバックハンド技術の低さに、球持ちのよいラケットをどんどん探求して、ついにインナーカーボンに行きつきました。今はインナーカーボンで落ち着いた感があります。

 さらにUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)は、センターである芯材にもカーボンを使用したラケットになります。最近では、Rally Ace(ラリーエース)さんというメーカーでもセンターカーボンのラケットを扱われるようになりました。センターのみにカーボンを挟むとほぼ木材合板系のラケット性能の中で厚く当てた時に芯を感じられるラケットになるそうです。今回のアルティメイトカーボンでは、インナー位置と芯材にカーボンを使用しています。板厚5.7 mmという薄さの中でしなりを抑えてパワーを出しやすくしている、その役割の一役を担っているのがセンターの芯材のカーボンではないかと思います。最近のトレンドはブレード厚さが非常に薄いラケットです。ただ薄すぎるラケットはしなり過ぎて、厚く当てた時ですらしなってしまって逆にパワーロスしてしまうような感覚を感じることがあります。これらしなり過ぎのラケットに、しっかりと芯を通すのがセンターカーボンの役割だと思います。今回のアルティメイトカーボンでもしなり過ぎを抑えるために芯材にカーボンを使用したのではないかと思います。

上板リンバ

 OSP製のラケットは、上板に上質なリンバを使用している製品が多いと感じます。このリンバというのは非常に打球感のいい木材で、katsuo000もかなり好みの上板です。バタフライさんではインナーカーボンラケットの全ての上板にリンバを使用しているのではないかと思います。リンバを使うことでボールをしっかり持てて、かつミートやスピードも出しやすいラケットになるイメージです。インナーカーボンと上板リンバの組合せは、昨今の卓球のトレンドの王道的な構成で、抜群の相性とラケットの球持ちを実現した組み合わせだと思います。OSPはWRMが取り扱いを始めるころから、リンバ仕様のラケットを多く取り扱っていて、リンバの扱いに長けるイメージがありますね。非常に個人的な見解ですが、今回のアルティメイトカーボンに限らず、是非一度はOSPの上板リンバのラケットを使ってみていただき、OSPの扱うリンバの素晴らしさを感じてほしいなーと思いますね。それくらい一球打つだけで手に吸い付くような球持ちを感じられるのが、OSPの上板リンバのラケットです。

性能表

 OSPのホームページより数値を確認して作成しました。ただしこの表は新しいものでUltimate Carbon(アルティメイトカーボン)は入っていません。従って今回のレビューではあまり参考になりません。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: OSP_table.png

Ultimate Carbonの特徴

バツグンの球持ちとパワー!

 まず一番強く感じたのがパワフルさです。これはVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)でも感じられなかった部分で、インナーカーボンとはまた違う、パワフルさを感じました。これは合板構成が9枚と枚数が多いことに加え、おそらく芯材にカーボンを使用することで、しなりを抑えた結果ではないかと思います。7枚合板のような相手のボールに負けないパワーを感じることができて非常に良かったです!インナーカーボンラケットよりも7枚合板系のラケットを選ぶ人は、このパワフルさで7枚を選ぶのではないか、と感じました。このパワーを遺憾なく発揮しやすいのは、やはりフォアハンド主戦で回り込みを多用する選手にオススメになりますね。逆にバックハンドはラケットの重量やブレード面積の広さからも、やや振り抜きにくいと思います。あとはWRMのやっすんさんのようにバックハンドに表を貼る選手にもめちゃめちゃオススメの一本と言えるでしょう。アウターカーボンは弾み過ぎるけど、それに準ずる威力とスピードが欲しい、木材感のあるラケットでないと表を使いこなせない、という人にめちゃめちゃ刺さるラケットだと思います。

90 g台の重量で板薄なのに全然おされない!

 ブレード厚さ5.7 mmの薄さで、9枚の木材とカーボンの構成、その重さは90 g以上ということで、かなりしなりのあるラケットのはずなのに、全然おされませんでした。9枚構成で接着剤を塗る層が増えることで、7枚合板に近い性能になったのかもしれません。Virtuoso+(ヴィルトーソ+)は抜群の球持ちでしたが、かなり手に響く感じがあって相手のボールの影響を非常に受けすぎる印象でした。7枚合板からヴィルトーソ+のような5枚合板へ移行すると、響きすぎることによるブロックの不安定を感じるのではないかと思います。5枚合板が難しいのはこの部分だと思います。当然ですが、アルティメイトカーボンはインナーカーボンで5枚合板と比べればもちろん押されません。特徴的にアルティメイトカーボンはインナーカーボンの中でも抜群に押されないラケットだと感じました。このラケットならむしろ表と合わせてもいいところどりをするんじゃないかと思います。それくらいラケットが7枚合板らしさもあわせもったラケットがアルティメイトカーボンでした。

OSP製のラケットの中でもかなり弾むラケット!

 5.7 mmというブレード厚さからは想像できないほど、ボールが深くて弾みを感じることができました。ただ弾むので、その分、回転性能は他のOSP製ラケットと比べると落ちる印象ではありました。でもブレード厚さ5.7 mmなので抜群の台へのおさまりを与えてくれるレベルだと思います。OSPは弾むに関しては大人しめのラケットが多い中で威力も出せるブレードだったと思います。廃盤?は正直惜しいです。また同じようなコンセプトのラケットは正直他メーカーでも見当たらないのも残念で惜しいと感じる気持ちを強めていると思います。メルカリや一部の市場ではまだみかけるラケットかもしれませんので、見かけた際には保管状況や値段にもよりますが、レア度の高いラケットであるので購入を検討してほしい一本になります。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso AC > Ultimate Carbon > Reinforce AC

スピード
 Revoldia CNF > Ultimate Carbon > Virtuoso AC

飛距離
 Revoldia CNF > Ultimate Carbon > Virtuoso AC

レビュー NEXXUS XT PRO 50

説明

 今年1発目にレビューした、Gewo(ゲオ)NEXXUS EL Pro 53(ネクサスELプロ53)に引き続き、本ページではNEXXUS XT Pro 50(ネクサルXTプロ50)をレビューします。こちらのラバーは今や卓人で知らない人がいないのではないかと思われる卓球ネットショップ、WRMさんで購入できるラバーになります。katsuo000もGewoについてはWRMさんを通じて知った方です。ラバーの種類が多くて安価というのが特徴でしょうか。卓球ナビさんでもレビューが挙がっていますので参考にしていくと良いと思います。GEWOはドイツの卓球用具メーカーで、有名な契約選手はナイジェリアのQuadri Akinade Aruna(クアドリ・アルナ)選手になりますね。アルナ選手はGEWOと契約する前は、joola(ヨーラ)の契約選手でそのころからヒノキ系合板のラケットを使ってパワフルで豪快なラリーを展開する選手でした。アルナ選手の目立った戦績は、リオオリンピックでドイツの皇帝ティモ・ボル(Timo Boll)選手に勝利してベスト8に、昨年の世界卓球2021ヒューストンでもベスト8と、大きな大会で挙げていることがわかると思います。ちなみに、最近では皇帝ティモ・ボル選手もPrimorac Carbon(プリモラッツカーボン)というヒノキ系カーボンラケットを使用するようになりました。時代の変化を感じますね。

 アルナ選手が使用するラバーは先日レビューしたNEXXUS EL PRO53(ネクサスELプロ53)になりますが、双璧としてGewoが扱うのが、本ページでレビューするNEXXUS XT PRO 50(ネクサスXTプロ50)になります。自分も基本的にWRMさんが発信してくれた情報程度にしか理解しておりません。「GEWO」をググりますと、WRMのサイトと、英語のサイトがヒットするのではないでしょうか。GEWOの用具について簡単に確認していきたいと思います。

 まず、GEWOの最新の裏ソフトラバーは「CODEXX」シリーズと「NEXXUS」シリーズになります。「CODEXX」シリーズは最近流行りのドイツ製粘着テンションであり「NEXXUS」シリーズがスピン系テンションラバーになりますね。CODEXXシリーズは今後試打予定ですので、そちらで確認するとして、本ページではNEXXUSシリーズについて確認していきます。

NEXXUS(ネクサス)シリーズ

 英語の情報を拝見しますと、色々と書かれていますが、「NEXXUS」のEL系がスピン重視、XT系がスピード重視のラバーシリーズになるようです。

 性能表になります。表からわかることは、どのラバーを使っても高いスピン性能が得られる、悪くいうとどのラバーも大差がない、といったところでしょうか。実際、同時期に試打した、NEXXUS EL Pro 53 Hard(ネクサスELプロ53ハード)とNexxus XT Pro 50 Hard(ネクサスXTプロ50ハード)を比較しても、正直大きな差を感じらせませんでした。ネット上の情報を拝見して確かにELは回転に、XTはスピードに特徴があったなー、と後日試打の記憶から感じたくらいです。

 ちなみにWRMさんで手に入るのは、「Nexxus」のELシリーズとXTシリーズ、および粘着ラバーの「Codexx」シリーズで、「SuperSelect」はまだ扱っていないようです。最新のSuperSelectシリーズはカラーラバー自由化後の商品で緑も扱っており、こちらも気になった次第ですね。

 それでは硬度計での比較になります。

 Shore cの硬度を比較してみましょう。Nexxus XT Pro 50(ネクサスXTプロ50)はTenergy 05(テナジー05)よりも重くて柔らかいことがわかると思います。このことから、ネクサスXTプロ50は硬度の割にくい込みが良く、シートの粒形状は、粒細め、粒間隔広めの、いわゆるスピード性能に特徴のあるラバーだと言えそうなことが想像できますね。重量はテナジー05よりも重く、ディグニクス09Cと同等となる点も要チェックです。

 次にshore aのシート側、スポンジ側の硬さの差になります。shore aのシート側からとスポンジ側からの硬度差を確認すると、ディグニクス05と同等となりました。この値が小さいほどスピン系テンションラバーでは扱いが難しくなる傾向を確認していますが、そもそもshore cの比較でテナジー05よりも柔らかい結果を得ていますので、扱いにくさは感じにくいといえるでしょう。実際、手で触ってみるとネクサスXTプロ50ハードは、全体的に柔らかく感じました。ドイツ製のスピンテンションラバーにあるようなシートの強い(ないし厚い)ラバーではなく、日本製のスピンテンションに近いと感じました。もちろんラバー全体の張りやテンションはやや弱いのですが、その部分はラバーの貼り方で補える可能性もあるので、全体的に日本ぽくしたドイツ製テンションラバーに感じました。

NEXXUS XT Pro 50の貼りと重量

NEXXUS XT Pro 50 Hard(ネクサスXTプロ50ハード)
・Speed: 132
・Spin: 121
・Control: 85
・Sponge Thickness: 2.1 mm, maXXimum
・Sponge stiffness: 50°
・4,200 円 + 税
・74 g (切断前) → 50 g(ヴィルトゥオーソACに貼って)

 YASAKAののり助さんを使って貼りました。ネクサスELプロ53ハード同様に想定より軽いと感じましたね。50°のハードラバーですが50 gと想定外に軽いと感じました。

NEXXUS XT Pro 50 Hardの3つ特徴

扱いやすい!適当に振っても相手の台におさまる!

 相手の回転がわからなくても、ある程度打感と弾みのイメージで適当にふるだけで相手のコートへおさまりよく返球できると感じました。チキータ、カウンタードライブ、カウンターブロックなど結構決まって気持ちよかったです!元WRMの下川さんもこの無意識感について言及していたと思いますが、相手の台に意識しなくても容易に入れることができる感じをかなり感じました。ラリータイプの選手はこういったラバーがハマるのではないかと思います!とにかく非常に扱いやすかったです。チキータ、カウンタードライブと、難しい技術を難なくこなせるラバーでした。長く使っても、この適当にスイングして適当に入る感じが継続できるのであれば練習時間を割けない選手にはかなり魅力的なラバーではないかと思います。さらにこの扱いやすさと安さ(4,200円+税)ですので、人によってはかなり魅力的だと思います。

弧線が低くてスピード感がある!

 Nexxus EL Pro 53は回転量を得やすくて、ループドライブで相手をふかせることが容易でしたが、こちらのNexxus XT Pro 50はボールのスピード感を感じました。弧線が低くて、相手の時間を奪えているのか、よく角っていたことが印象的でした。ボール自身に怖さはあまりなかったと思います。この扱いやすさと台へのおさまり、そして相手の時間を奪える、とややチート感すら感じました。練習量が不足している人には扱いやすさも含めてこちらのNexxus XT Pro 50をおすすめします。ループドライブなどをあまりやらないバックに貼って、相手のボールをいなしつつ、フォアで決める、という戦型にはまるのではないかと感じました。

相手の回転の影響を受けにくい

 Nexxus EL Pro 53と比較すると相手の回転に対しより鈍感になっていると感じました。回転に対し鈍感ということはラリー志向の選手にはかなり魅力的なラバーだと思います。それでいて、中陣からのドライブはしっかりスピードが出るので相手にプレッシャーもかけることのできるラバーでもありました。アルナ選手がどのような考えで使用しているかわかりませんが、GEWOのラバーは明らかにラリー志向だと思います。扱いやすさという点でYASAKAのRakza(ラクザ)シリーズも非常に扱いやすいラバーがラインナップしている印象がありますが、ラクザシリーズ以上に扱いやすくてラリー志向というのがGEWOのラバーの特徴であり良い点だと思いました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感ありません。結構弾むと感じました。また弧線が直線的で沈みにくいとも感じました。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 やはり柔らかさを感じ、くい込み過ぎて板に当たると感じました。また弧線が低くてボールが想像以上に伸びるので、打球点を落としにくいとも感じました。自分ももうアラフォーなので動けないのもあるのですが、打球点は落とせるなら落とせるラバーが好みです。そういう意味ではこのNexxus XT Pro 50はスピード重視のラバーといえるでしょう。

面を開いたドライブ
 打てなくはないですが、思ったよりボールが沈まないかもしれません。オーバーが目立ちました。 

対下回転に対するループドライブ
 できなくはなくて、むしろしっかりできました。ただし、回転量は低そうでした。 

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みがいいので、打球点を落とさず打てればかなり良かったですね。この辺りはさすがスピード重視タイプです。

ブロック
 やりやすかったです。相手の回転の影響を受けにくいのでやりやすかったです。絶妙なシートのくい込みとスポンジの硬さなのだと思います。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというとミート系のカウンターに近かったですが結構決まって驚きました。

ツッツキ
 少し浮く印象がありました。

フォアサーブ
 切れますが、少し回転量に不安を感じました。

バックハンド系

軽打
 結構弾むと感じました。ラバー全体として柔らかいからだと思います。またボールが思ったよりも飛距離が出ると感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 前陣から中陣で〇で、後陣からだと打点を落とすのでどうしてもスピードは出しにくいと感じました。回転でボールが沈む感じではないので、イメージとしては、相手のコートの浅いところに落とすイメージで打った方がいいと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 しっかり打てれば打てますがやや威力は低いと感じました。威力重視のラバーではないので仕方ないと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 打ちやすかったです。マッドなラバーではなく軽快に打てるラバーなので一発は決めやすいと思います。ただし触れば簡単に入るような軽いボールだと思います。 

ブロック
 やりやすかったです。ただなぜ入ったのかわからない、とも感じました。この無意識感が良いと感じました。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというとボールの弾道にあわせてミートした方が良いと思います。

ツッツキ
 少し浮きやすく、切りにくかったです。このあたりが許容できるかが、ポイントかもしれません。 

チキータ
 やりやすかったです。相手のサーブの種類や回転がわからなくても簡単に入ってしまう感じがあって良かったです。こういうラバーもありだと感じました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Nexxus EL Pro 53 Hard > Nexxus XT Pro 50 >Bryce Highspeed

スピード
 Bryce Highspeed > Nexxus XT Pro 50 > Nexxus EL Pro 53 Hard

2022/1/8 雑感 WRM下半期最優秀レビュワーをいただきました!

12月も優秀レビュワー、そしてついに下半期最優秀レビュワーをいただきました!

 2021年下半期は、ラケットのレビューで6回分の通算の最優秀レビュワーをいただくことができました。投票いただいた皆さん、どうもありがとうございました!本当に感謝感激です。

 いただいたポイントで用具を購入し次回の試打レビューにそなえさせていただきます!今月以降も稀ビューを投稿したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

雑感 2021/12/4

11月も、最優秀レビュワーに選んでいただきました!

 2021年10月期に続き、11月もいただいてしまいました!2位のアンチマンさんと本当に1票差ですが、それでも最優秀レビュワー、とても嬉しいです!どうもありがとうございます!これからもたくさんレビューしようと思いました!直近レイティングに出ようと思ったのですが、残念ながら連絡が遅れてしまい出れなくなったので、もう年末年始は思い切りレビューに振ろうと思ってます。試打できていませんが既にラケットに貼りまくったので、ドイツ系粘着テンションを中心にガンガンレビューしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 今一番ホットなラケットはサイバーシェイプカーボンですかね。ちょっと高価なのですぐに購入する予定はありませんが、最近出た情報でインナーカーボンだと知りました。これは使ってみたい。。。でもラケット形状から明らかに先端重心なので、そこが少し惹かれない理由です。

 12月のレビューは決めてないですが、7~11月とラケットのレビューをしてきたので最後の月もラケットのレビューをしたいと思ってます。やはり最後は中国製のラケットかな~なんて思ったりしております。どうぞ楽しみにお待ちいただければ幸いです。

雑感 2021/11/7

10月、なんと初の最優秀レビュワーをいただきました!

 運も良かったということもあったと思いますが、なんと初めて最優秀レビュワーをいただいてしまいました!

 既にWRMの方からポイントをいただきました。初の最優秀レビュワーにかなりテンションあがりました!今後ともどうぞよろしくお願いします!WRMさんのラバーやラケットで気になるものを購入するのに使用しようと思っております。ちなみに銀河のラバーとGewoのラバーは試打準備を開始しました。

 やはり木星IIブルースポンジは、非常にもっちりしていてキョウヒョウのブルースポンジっぽさがあります。でもちょっとスピードが出ない気がするのと回転も弱い気もしますが。またGewoのNEXUS PRO XTも触ってみました。思ったより軽快な打球感で驚きましたね。もっとハードかと思い気やくい込みも良かったです。試打が楽しみです!

雑感 2021/10/25

10月もレビュワーノミネートいただきました!

 2021年10月期に投稿されたレビュー数は、先月と比べるとやや少なかったです。気持ちとしては、レビュー数の多い中で、レビュワーにノミネートするほうがもちろん嬉しいです。それでも今月もノミネートできて一安心に近い嬉しいを感じさせていただきました。どうもありがとうございます。

 10月のレビューはRevoldia CNF(レボルディアCNF)になります。
katsuo000のレボルディアCNFのレビュー
 WRMさんのレボルディアCNF:https://rubber.blog.jp/archives/52001728.html
 このブログにおけるレボルディアCNF:https://katsuo000.com/review_revoldia_cnf/

 もしよろしければ是非投票の方もよろしくお願い申し上げます!もちろん、投票はkatsuo000+のレビューに関係なく良いと感じたレビュー(およびレビュワー)へ投票してください!

投票は →  https://rubber.ocnk.net/form/132

 締め切り〆は2021年10月31日(日)までと短いですのでお早目に!

Twitterで、ラバーが当選しました!

 当選したのは、TIHBHAR(ティバー)さんのQuantum X Pro(クァンタムXプロ)になります!これはテンションがあがりました!クニヒロ卓球さんの笠松隆幸さんから連絡をいただき、即発送していただきました~!当たるんですね。正直都市伝説位レベルで、当たらないと感じていたのでもっともっとツイッターに真剣に時間を割こうと感じてしまいました。もちろん就業中はダメ絶対!

 クァンタムXプロは既に打たせていただいてます。中級者志向といいつつ、結構ディグニクスのようなシートの硬さも感じたラバーで、個性はないですが欠点もないラバーという印象です。久々にバックに使うのもいいなーと思っています。ティバーさんのラバーは非常に安定感が高いので、安定を求めて使おうかなと思っているところです。

クアンタムXプロのレビュー: https://katsuo000.com/review_quantum_x-pro/

娘と卓球をはじめました~!

 自分のコロナワクチン接種2回がやっと終わり、娘とついに卓球場で卓球を開始しました!いやー娘もなかなか口が達者になって、緊張しつつもほぼ二人だけになるとぎゃーぎゃー騒いでくれたので嬉しかったです。もちろんはじめは難しくてすぐに飽きておもちゃが欲しいと言い出しましたが、その次の夜から、「とーちゃん、卓球やろー」というようになりました。家での卓球はただただ二人で羽子板のようにボールを打つだけですが、それでも本人が楽しんでいるようなので、OKだと思ってます。今は興味を持つことと無意識でも徐々にできるようになることを目指してますね。終わった後はできなかったことではなく、できたこと、空振りしても当てようとしたことをほめたりしているところです。
 途中飽きてしまったときに、自分から率先してボールを拾ってくれました。自分も小さいときはよくボールを拾ったことを思い出した次第ですね。ここから全てが始まるんだなーと感慨にふけってました。

Tornado King Power(トルネードキングパワー)がいい!

 既にレビュー済みですが、トルネードキングパワーが非常に良いです。やはり上板コトのラケットって回転のかかり方に+アルファがあるように感じます。オメガVIIチャイナ影のループドライブを武器にしてくれるような気がして、トルネードキングパワーを使い込もうとしているところですね。このラケットはバックハンドが打てなくて諦めようと思っていたのですが、最近バックハンドも徐々に感覚がつかめるようになってきました。この感覚がわかるまでに2~3年はかかったと思います。学生のときにつかむことができていたらまた変わっていたのでしょうが、それよりもこの感覚を掴めたことを喜ぶべきとも思ってます。バックはディグニクスで、現在はラバーの試打以上にこのラケットでどのような卓球ができるかを探りたい気持ちが強いですね。レビューも継続させていただきますが、英語でのレビューや過去に試打したラケットラバーのレビューを挙げることがあと1か月程度続きそうです。ご覧になっていただいている方には少しつまらないかもしれませんが、ご容赦いただければ幸いです。

トルネードキングパワーのレビュー: https://katsuo000.com/review_tornadoking_power/

レビュー 970XX-KLC

説明

 中国のメーカー、YINHE(銀河)さんの用具レビュー、2つ目になります!WRMさんで販売されているラケットで、国内販売のラケットの中でもなかなか見かけない上板硬めのインナーラケット、970XX-KLCです。

 このラケット、国内販売されていませんが、WRMさんが対応してくれているようで、しっかりJTTAマークが入っています!公式の試合でも審判に見せずに使用可能になりますね。WRMさんでは、9,000円台で購入可能ということで、平均的なインナーカーボンラケットと同じくらいの値段でしょうか。

 中国の卓球メーカーは染色した上板が多く、どのような素材を使っているのか詳しくないのですが、自分が所有している染色した上板は、やや硬めの打球感だと思います。上板にリンバをもちいたインナーラケットはButterfly(バタフライ)さんのインナーフォースレイヤーシリーズ筆頭に球持ちのあるラケットで現在非常に人気です。インナーフォースレイヤーのラケットと比較すると、やや硬めの打球感になるのが、染色された上板の特徴だと思います。

 詳細な情報はないのですが、この970XX-KLCはDouble Happiness Shanghai(DHS)のHurricane 301(キョウヒョウ301)というラケットをスリムダウンしたようなラケットのように感じました。キョウヒョウ301は、馬龍選手のラケットHurricane Long V(キョウヒョウ龍V)の廉価バージョンのようなラケットで、やや重たくて扱いにくいラケットです。一方、970XX-KLCはキョウヒョウ301と似ていますが、ややブレード面積を狭くし、かつブレード厚さも薄くすることで、扱いやすさを上げたようなラケットだと感じました。ちなみに、キョウヒョウ301について、もう少し補足すると、Hurricane Long V(キョウヒョウ龍V)にかなり似ていて、インナーKLC(?)系ラケットになります。ただし、重量が90 gオーバーでかなり重量級の7枚合板のようなラケットになります。

先ほどから挙げているラケット、および現在katsuo000が見つけた上板硬めのインナーラケット、Tornado King Power(トルネードキングパワー)の比較スペックを示します。

・Hurricane Long V(キョウヒョウ龍V)
 158 × 150 mm、5.9 mm、89 ± g
 Limba(1+7) / Ayous(2+6) / ALC(3+5) / Ayous(4)
・Hurricane 301(キョウヒョウ301)
 158 × 150 mm、5.9 ± 0.1 mm、89 ± 3 g
 Dyed Koto?(1+7) / Ayous?(2+6) / KLC(3+5) / Ayous? Kiri?(4)
・970XX-KLC
 157 × 149 mm5.7 ± 0.1 mm85 ± 3 g
 Dyed Koto?(1+7) / Ayous?(2+6) / KLC(3+5) / Ayous? Kiri?(4)
・Tornado King Power(トルネードキングパワー)

 157 × 150 mm、5.8 mm、88 ± g
 Koto(1+7) /Ayous(2+6) /ALC(3+5) / Ayous(4)

 今回試打した970XX-KLCは、ブレード厚さは5.7 mmとインナーラケットの中でもかなり薄いラケットになりますね。またカーテン打ちの段階から明らかに扱いやすいことを感じました。扱いやすさの中に強い回転量を感じ、これは質が高いボールが打てておさまりのいいラケットだなと感じました。

970XX-KLCの特徴

操作性抜群な上板硬めのインナーカーボン!

 使ってみた感想として一番に感じたのは、キョウヒョウ301やキョウヒョウ龍Vと比較して圧倒的に操作性が高いことでした。この操作性は魅力的だと感じましたね。上述のとおり、キョウヒョウ301やキョウヒョウ龍Vはブレード面積が158 × 150 mmと、Butterfly(バタフライ)がレギュラーサイズと呼ぶ(157 × 150 mm)よりもやや広いんですね。張本智和インナーフォースシリーズはさらに大きい158 × 152 mmともっと広い面積になって、レビューを見ていても、思ったより重いという声もちやほやあるイメージです。
 ラケットを変更する際に、想像以上に影響が大きいのが、ブレード面積の違いだと思いますね。レギュラーのブレード面積のラケットが多いので、そのブレード面積に慣れていると、その面積よりも大きいラケットを握った時に、ラケットの重心の違いに慣れるのに、katsuo000の感覚的には最低でも1か月程度の時間を要するイメージがあります。それくらいラケットのブレード面積は小さな違和感なのですが、その違和感は小さくて修正が難しい印象です。過去にY.Y. Linkの横山友一選手もラケット試打をされている中で、張本智和インナーフォースシリーズのラケットを試打しているときに振り遅れることをおっしゃっていたように思います。この要因はブレード面積の違いが影響しているのではないかと想像します。

 少し余談が長くなりましたが、ブレード面積ってそれくらい微細で大きな影響を与えるブレード面積です。自分はレギュラーのブレード面積に慣れているので、現在メインに使っているVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)もややブレード面積が広く、いいラケットなのですが、手を焼いています。一方970XX-KLCは他のキョウヒョウ301やキョウヒョウ龍Vと比べると、ブレード面積がレギュラーサイズに近いので、キョウヒョウ301やキョウヒョウ龍Vよりも明らかに操作性に違和感を感じにくかったです。これは非常にメリットだと思いました。

粘着ラバーとの相性抜群!

 この上板硬めの染色材ですが、中国メーカーが多数ラケットを発売していることからわかるようにめちゃめちゃ粘着ラバーとの相性が良いです。ループドライブの回転量はワンクラス上の回転量になる印象があり、武器になるループドライブがやりやすくなります。またアウターカーボンほど硬くないので、厚くボールを捉えてもボールをラバーにくい込ませつつ回転をかけに行ける感じがあります。粘着ラバーを使いこなしたい、粘着ラバーでループドライブを武器にしたいのであれば、上板硬めの970XX-KLCはかなり良い選択肢になると思います。一方で、自分がメインで使用しているヴィルトーソACや、他の上板が柔らかめのラケット、Reinforce AC(リーンフォースAC)やInner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)にHurricane (キョウヒョウ)などの中国製粘着ラバーをあわせると、ループドライブが棒球になりやすいと感じるかもしれません。キョウヒョウはどちらかというと、アウターカーボンにあわせた方がスピードと回転量が得やすい印象があります。キョウヒョウ龍Vも国家チーム用は、上板が硬いという情報もあります。やはり粘着ラバーを活かすには、上板硬めのラケットの方が良いのでしょう。
 WRMさんは粘着ラバーのラインナップが多く、かつ扱いやすさのある970XX-KLCはかなり、考え込まれた商品の一つだと感じました。つまりWRMさんのラバーを活かしやすいラケットとして970XX-KLCが販売されているのでしょう。もちろん、スピン系テンションラバーを貼っても良さは得られますが、この970XX-KLCを使うなら、粘着ラバーを貼りたくなるラケットだと思います。

バランスの取れた良質かつ安価な良いラケット!

 キョウヒョウ301やキョウヒョウ龍Vと比べると、どうしても尖った特徴、攻撃力は低いと思います。やはり圧倒的なパワーを有する選手が使って初めて活かせるラケットがキョウヒョウ龍Vといっても良いと思いますね。そのパワーがあるのであれば、やはり高級ではありますが、キョウヒョウ龍Vなどを購入すべきでしょう。一方で一般層などで、まだ粘着ラバーも上手に扱えない、だが粘着ラバーを使ってみたいなど、を感じているのであれば、まずは970XX-KLCを試してみることをオススメします。5枚合板の球持ちの良いラケットを使っていて、いきなり中国選手に憧れて、VISCARIA(ビスカリア)やキョウヒョウ龍Vを使おうとするとその難しさに断念してしまう可能性は大いにあると思いますが、この970XX-KLCなら移行用のラケットとして非常にバランスが取れていると感じました。しかも値段も非常にリーズナブルである点は助かると思います。970XX-KLCで粘着ラバーの良さを感じ、もっともっと粘着ラバーにこだわっていこうと感じたのであれば、中国トップ選手の扱うラケットへと移行していくと良いと思います。

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量

回転のかけやすさ

スピード

飛距離

雑感 2021/9/25

感謝感激!WRMの激戦の中、レビュワーノミネートいただきました!

 2021年9月期に投稿されたレビュー数は、おそらく12(内2名が2つ投稿しているので実質10レビュー)でした。常連のザーシーさん、WRMさん激プッシュのGEWO(ゲオ)の新作ラバーCODEXX52や全日本実業団出場経験のある方の2件のレビュー投稿などが、ノミネート落ちという状況です。自分の投稿、張継科ZLCの投稿が何故残ったのか、正直ご意見や良い点を具体的に教えていただいて、よりよい発信の役に立てたいなーと感じるほどです。ノミネートしていただいて、どうもありがとうございます。m(_ _)m 商業的といわれることもありますが、GEWOの新作ラバーのレビューではなく、卓球界を盛り上げる一つの企画として運営されていると感じて、非常に好感を感じました。

 余談ですが、このコンテストの主催者であるやっすんさん、最近のYou Tube動画で、かなり痩せられていて驚きました。めっちゃ動けそう。やっすんさんの卓球知恵袋、これからも楽しみです。

 今期のノミネートされた方々を拝見すると、常連の方々が多いです。また「働くカットマン」さんは卓球王国2021年11月号の奇天烈逆も~ションで取り上げられた人物ですね!この方は、2021年1月の全日本選手権(天皇杯)出場の奈良代表岩城選手つながりで、伊藤条太さんに取材されたみたいですね。ご本人もブログで紹介されていました。凄いですね!自分には到底無理な気がします。

 9月のレビューはZhang Jike ZLC(張継科ZLC)になりました。
katsuo000の 張継科ZLCのレビュー
 WRMさんの張継科ZLC:https://rubber.blog.jp/archives/52000673.html
 このブログにおける 張継科ZLC:https://katsuo000.com/review_zhangjike_zlc/

 もしよろしければ是非投票の方もよろしくお願い申し上げます!もちろん、投票はkatsuo000+のレビューに関係なく良いと感じたレビュー(およびレビュワー)へ投票してください!自分は粒は使わないのでわかりませんが、「バルサミコ」さんのエボMX-Dや「働くカットマン」さんのDNAプラチナMのレビューは、自分も納得のレビューでした。

投票は → https://rubber.ocnk.net/form/130 

 締め切り〆は2021年9月30日(木)までと短いですのでお早目に!

DONIC(ドニック)新作ラバー!

 ブルーストームの新作が出たみたいですね!噂はあったような気がしてましたが、速いっすね。早く卓球が普通に最低週一でできる日々が帰ってきてほしい。。。個人的に気になるのは、愛工大名電の鈴木選手は使用しているのか気になりますね。また進化型ポストテナジーの技術が流用されてそうな定価設定(7,800 円 + 税)というのも気になります。今までDONICさんはオープンプライスでしたがしっかり値段をつけてくれるのは、助かります。

ブルーストームZ1ターボは、ごぶりんずさんでも好評でめちゃめちゃ売れたみたいですね。このプロも気になります。買うかー。

2021/9/4 レビュワーコンテストでザーシーさんに1pt差の2位!?

WRMの8月の結果発表

 先日2021年下期第2期(7、8、9、10、11、12月の8月)の結果がでました!今期はなんとザーシーさんと1 pt差の15 ptも投票いただきました。投票いただきました皆様、どうもありがとうございました!!

やっすんさんからコメントも入れていただき、会ったことないのですが嬉しいですね~!是非一度卓球してみたいし色々お話してみたいです。やっすんさんは確か東山高校出身です!!!

 少し余談になりますが、今年の東山高校は、あの最強愛工大名電に対し2-3まで追い詰めました!愛工大名電が強いことは、愛知県出身の自分としては嬉しくないわけではないですが、一強時代は興ざめ感もあります。やっすんさんの母校、東山高校も是非ぜひ頑張ってほしいところです!昨年までは戸上選手の野田学園が目立っていて、団体戦は名電が個人では戸上選手が優勝と、インターハイは目を見張る面白さがありました。東山高校では星選手ですね~。若い選手の躍進は素晴らしいですね。

 katsuo000は頑張って9月もレビューを投稿します!今月もラケットレビューを投稿したいと思っているところです。先月投票していただいた方も、投票していない方も、レビューが掲載されたら是非ご覧いただけたら嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。