説明
Rhyzer Pro 45(ライザープロ45)はJoola(ヨーラ)のラバーで、既にレビューしたRhyzer Pro 50(ライザープロ50)の硬度を柔らかくしたラバーのようですね。どちらもJoola(ヨーラ)のハイエンドラバーに位置します。日本ではJoolaはラージボール卓球の方が有名なメーカーかもしれません。しかしながら、Joolaの用具は卓球王国を拝読していると度々取り上げられます。良い製品が多いことを反映しているのでしょう。Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)のキャッチコピーは「鋭く尖った」ラバーでしたが、名前のとおり50°のハードなスポンジを採用していて、ヘビー級ラバーでした。打球感としては、Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)に近く、若干ミートがしやすく、回転性能が劣りはするものの、非常に高性能なラバーでした。Rhyzer(ライザー)シリーズには、Rhyzer 48(ライザー48)、Rhyzer 43(ライザー43)と柔らかいラバーと、今回試打したRhyzer Pro 45(ライザープロ45)が販売されています。Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)が非常に好感触でしたので、Rhyzer Pro45(ライザープロ45)もとても期待感をもって試打しました。
なお、ライザープロ50の試打は下記になります。↓
https://katsuo000.com/review_rhyzer_pro_50/
性能値
公表性能値を比較してみましょう。
Rhyzer Pro 45は、スピードはRhyzer Pro 50よりもスピードは劣るものの、スピン性能は同値で非常に高いラバーになりますね。価格は6,800円 + 税とやや高めです。
Rhyzer Pro 45の貼りと重量
いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。
ずしりとくる重さを感じました。個人的には好きな類のラバーになりますね。
Rhyzer Pro 48(ライザープロ48) スピン重視テンション Made in Germany ・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max ・Speed:8.5 ・Spin:9 ・Category:Professional ・Sponge硬度:Midium Hard ・6,800円 + 税 ・68 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)
打球感が想像以上に柔らかく、正直扱いきれなかったです汗。
Rhyzer Pro 45の3つの特徴
スポンジが柔らかく、シートが硬い!
個体差もあるのかもしれませんが、かなり柔らかいラバーでした。スポンジが柔らかいのですが、シートは硬めで、確かにトップ仕様ということを感じましたね。カーテン打ちの段階でわかりましたが、かなりラバーとスポンジにくい込ませるようにしないと回転がかからないと感じました。うまくくい込ませることができるとかなり好感触に回転がかかりました!
ブロックやカウンターがかなりやりやすい!
シートが硬いため、かなりブロックやカウンターが非常にやりやすかったです。カウンターは、回転系ではなくミート系のカウンターがしやすいですね!かなり好感触で、驚きました!あまり回転の影響を考えずに持っていけるんですね。柔らかくてシートが硬いラバーならではの特徴だと思います。
ヨーロッパタイプ軟テンション系の高性能ラバー
あまり軟テンションを比較したことがないのですが、回転性能や相手のボールに負けない強さなどを考慮すると非常に高性能なラバーだと感じました。軟テンション系ラバー、例えばVega Euro(ヴェガヨーロ)やOmega VII Euro(オメガ7ヨーロ)、Tenergy 05 FX(テナジー05FX)などが挙げられると思います。Rhyzer Pro 45はその中でもシートが硬く、他の軟テンション系ラバーとは一線を画すと感じましたね。
各技術レビュー
フォアハンド系
軽打
特に違和感を感じませんでした。柔らかいので球持ちも感じられました。
ロングボールやラリーでのドライブ
あまり回転がかかっていないように感じました。しっかりくい込ませないと回転がかかりませんね!ただし非常にコントロールしやすかったです。特にフォアハンドで使った場合にはとても制御が良かったですね。
面を開いたドライブ
シートが強いので、どんなに強くラバーにくい込ませても、ブレードの硬さで弾くことはなかったです。非常に強いラバーですね。
対下回転に対するループドライブ
難しかったです。スポンジが柔らかいために、薄くとらえようとするとスリップしたり、厚く当てすぎてオーバーしたり、と難しかったです。
対下回転に対するスピードドライブ
これは慣れもあると思いますが、非常に良かったです。スピードドライブは打ちやすいですね!
カーブ/シュートドライブ
回転をかけるには相当くいこませる必要がありますので、下がったときなどにカーブドライブやシュートドライブは好印象でしたね。
ブロック
非常にやりやすかったですね。スポンジは柔らかくシートが硬いので、ネットミスも思ったより少なかったです。
カウンタードライブ
ストップ
止めやすいのですが、シートで打とうとして、スポンジが柔らかすぎて滑らしてしまうことが何度かありました。
ツッツキ
切れなくはないですが、切ろうとするととばしてしまいやすいと感じました。
フォアフリック
サーブ
思ったより回転がかかっていないと感じました。
バックハンド系
軽打
球持ちを感じました。
ロングボールやラリーでのドライブ
悪くなかったです。非常にコントロールしやすかったですが、ボールが沈まないと感じました。
対下回転に対するループドライブ
難しかったです。自分には扱いきれなかったですね。
対下回転に対するスピードドライブ
打ちやすいと思いますが、慣れが必要だと思います。
カーブ/シュートドライブ
ブロック
やりやすかったです。シートが硬いのも非常に好印象でした。ブロックのためにもバックで使うことをお勧めします。
カウンタードライブ
バックでのミート系カウンターが良かったです。ブロックするとむしろ回転の影響をうけやすいので、ミートなりドライブなり、何かしら自分からボールに力を加えたほうが良いと感じました。
ストップ
やりやすかったですが、よく滑らしてしまいました。慣れが必要です。
ツッツキ
滑らせてしまいました。
チキータ
思ったよりも難しかったです。柔らかすぎて逆に回転がかからず弧線を描きづらいと感じました。
他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Rhyzer Pro 50 ≧ Rhyzer Pro 45 > Bryce Highspeed
スピード
Dignics 05 > Rhyzer Pro 45 > Tenergy 05