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レビュー Ventus Extra(ヴェンタスエキストラ)

説明

 Super Ventus(スーパーヴェンタス)はVICTAS(ヴィクタス)との合併が決まって廃盤となる(かもしれない?)TSPのラバーになりますね。TSPはVICTASさんの下位メーカーという位置付けになります。従って基本的にはTSPのラバーよりもVICTASさんのラバーの方が性能が優れると言えるでしょう。しかしながらどちらのメーカーのラバーも触ったことのない卓人がTSPやVICTASのラバーを選んで使おうと思ったとしてもても、どちらがより自分にあっているのかググっただけではわからないと思います。そこで、Super Ventus(スーパーヴェンタス)をV>15 Extraや他のラバーと比較しながらレビューしていきたいと思います!

TSPのラバー

 katsuo000が幼少の頃(20年以上前の話)、TSPといえばSpectol(スペクトル)とSpin Pips(スピンピップス)といった表ラバーが有名でした。現在でもスペクトルやスピンピップス、そしてその発展進化系のラバーが販売されているのは少し嬉しく感じますね。一方で裏ソフトラバーで覚えているのはX’s(エクシズ)という高弾性高摩擦系のラバーくらいになります。また粒高ラバーで有名なCurl(カール)シリーズは未だに健在ですね。
 katsuo000の勝手な想像なのですが、上述のスペクトルシリーズ、スピンピップスシリーズ、カールシリーズおよび本ページでレビューするスーパーヴェンタスおよびヴェンタスシリーズは人気シリーズです。従ってTSPとVICTASの合併後も名前は変わるかもしれませんが残るものではないかと思っております。売れ筋のラバーだと思いますからね。(勝手に申し上げてますので、残らなかったらすみません。)

Ventus(ヴェンタス)シリーズとSuper Ventus(スーパーヴェンタス)

 Ventus(ヴェンタス)シリーズはTSPのテンションラバーシリーズになります。他にもテンション系ラバー、たとえばRegalis(レガリス)やAgrit(アグリット)などのテンション系ラバーが販売されていますが、TSPのテンション系ラバーで最も有名なのがヴェンタスシリーズだと思います。扱いやすくて、それなのにしっかりと回転とスピードが出せるラバーがヴェンタスシリーズだと思いますね。ヴェンタスシリーズはJapan Germany Combinaiton(JGコンビ)という日独両技術の融合開発のラバーで、Optimized Rotation Concept(ORC)という弧線を作る技術の適用がされているそうです。こういったテクニカルワードをつけて商品を販売していくことで他のラバーとは違って高性能な気がしますね。VICTASのラバーも同じような説明がされていますので同じような工場で製造されていそうです。
 本ページでレビューするスーパーヴェンタスはヴェンタスシリーズの中でも最上位ラバーであり、おそらく現在のTSPのテンション系ラバーでも最上位ラバーに位置づけされるラバーと言えるでしょう。
 スーパーヴェンタスのキーフレーズは「得点力を次のレベルに引き上げる」になります。スポンジはピンク色で日本製ラバーらしい球持ちとドイツ製ラバーらしい威力やスピードを兼ね備えたラバーだそうですね。

性能値

 TSPのラバーの性能表になります。

 VICTAS/TSPのメーカーページではスパーヴェンタスのスピード性能は6.70 と低い値で表示されていますね。訂正した方がいいと思うのですが。。。パンフレット記載のスピード性能は15.25と倍以上の数字なっています汗。
 高弾性ではありますがヴェンタスベーシックを使用されている方のサーブやドライブを取ることがあります。木材系ラケットも相まってか結構回転がかかっている印象がありますね。従ってヴェンタスシリーズは結構レベルの高いラバーシリーズだと思います!

スーパーヴェンタスの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Super Ventus(スーパーヴェンタス)
 JG Combi(Japan Germany Combination) 
 ORC(Optimized Rotation Concept)
・Speed:15.25
・Spin:11.75
・Sponge Thickness: 1.8 mm、2.0 mm、MAX
・Sponge硬度:47.5(ドイツ基準)
・5,200 円 + 税
・74 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 結構重たいですね汗。この重さならV>15 Extraの方がいいかも、と思ったのはこの時だけでした。

Super Ventusの3つの特徴

とにかく扱いやすい!

 予想通り扱いやすかったです!V>15 Extraの時は、初め使い方が分からなくて全然回転をかけることができなかったのですが、そういったことは全くありませんでした。V>15 Extraとスーパーヴェンタスは同じドイツ基準でスポンジ硬度47.5°のラバーではありますが圧倒的に扱いやすいラバーがスーパーヴェンタスでした!回転やドライブの爆発力、うねりはV>15 Extraの方があると思いますが、回転のかけやすさはスーパーヴェンタスの方が上だと思います。多分なのですが、V>15 Extraよりもスーパーヴェンタスの方がスポンジの食い込みは良いと思います。一方でシートの強さはどちらも同じくらい強い印象ですね。ラリー時には食い込みの良さとシートの硬さで飛距離と威力が出しやすいラバーではないかと思います。
 相手をしていただいた方のコメントでは、Dignics 05(ティグニクス05)に匹敵する威力のドライブが来ているとおっしゃっていただきました。これには驚きでしたね!ややキレイなボールに揃っているというコメントもありましたが、ハイエンドラバーに迫る威力のボールが打てるようです!カーテン打ちの印象とあわせると、回転量の多いボールというよりは重いボールのドライブが打ちやすいのだと思います。
 またButterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)シリーズからVICTASのV>15シリーズへ変更していこうと考えるのであれば、スーパーヴェンタスを挟む、経由することで、スムーズに移行しやすいのではないかと感じましたね。テナジーとV>15はどちらもハイエンドラバーですが、どちらもトンガっていていきなりテナジーからV>15などへ替えるのは打ち方を替える必要を感じやすいと思います。スーパーヴェンタスはテナジーとV>15の間のような打ち方でも入ると感じました。

V>15 Extraっぽい!

 自分だけかもしれませんが、ややV>15 Extraに似ているような印象を受けました。特に下回転打ちの際は、しっかり食い込ませて、そこから擦り上げないと回転がかけにくいと感じました。特にシートだけで擦ろうとするとスリップしやすいと感じましたね。このスリップは少し残念ではありましたが意外なボールが出たりもするので、中級者層はありかもしれません苦笑。同じメーカーのハイエンドラバーということで、やはり似てくるのでしょうね。従って使いこなすには、V>15 Extraと同じような打ち方が良いと思います。

扱いやすさの中に威力を感じるラバー!

 扱いやすいラバーであるにもかかわらず、自分はフォアで使っても十分にサーブ、ドライブは質の高いボールを打つことができました他メーカーのハイエンドラバーは6,000円 + 税の中、5,200円 + 税のスーパーヴェンタスは圧倒的にコスパ良好と言えるでしょう!かなり良いラバーであったため驚きました。扱いやすくて、かつ、コスパ良いラバーの競争の中では上位に食い込んでくると感じました。ただ扱いやすいけど、威力も低下するラバーというものは結構存在しますが、スーパーヴェンタスはRasanter R48(ラザンターR48)のように扱いやすいのに非常に質の高いドライブが打ちやすいと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 打ちにくいといったことはありませんでした。昨今硬いスピン系テンションが多いですが、食い込みやすくて非常に打ちやすいと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 軽く打っても威力のあるドライブが打てました。手だけでも十分に食い込ませて威力のあるドライブが打てると思います。また食い込みが良いので飛距離も出しやすいと感じました。ただディグニクス05だと回転をかけて飛ばしてあげると非常にいいボールが出るんですが、スーパーヴェンタスは、そういった打ち方には向かないと感じました。結構ぶつけてからドライブをかけたり、ぶつけながらドライブをかけるようなラバーだと思います。

面を開いたドライブ
 V>15 Extraのように、一度ラバー面を天井に向けるように面を開いてぶつけて、食い込ませてからドライブをかけると威力のあるドライブが打てました。この打ち方は自分はあまり慣れていないので少し違和感を感じました。

対下回転に対するループドライブ
 面を開いたドライブでも書いたような打ち方をした方が回転をかけやすいと思います。持ち上がりますし質の高いループドライブも打ちやすいですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブも打ちやすかったですが、スピードドライブで回転量をのせるのが不得意な自分では、軽いボールになりやすい印象でした。

カーブ/シュートドライブ
 あまり回転量が出しやすいラバーではないので、カーブやシュートで大きく曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 やりやすかったですね。47.5°の割に食い込みがいいからだと思います。またシートは硬く回転の影響は受けにくいと思いました。また感覚的にはTenergy(テナジー05)のようにボールをグリップしやすい粒形状のようで、咄嗟のブロック時にしっかり球を持ってくれると感じました。

カウンタードライブ
 ボールが上にまずまず上がって直線的なカウンターが打ちやすかったです。シートが強いためでしょうかね。V>15ほどではないですけど、カウンターもしやすいラバーだと思います。

ストップ
 少し難しかったです。スポンジが食い込みやすいためか、台上全般はあてるだけでは難しく、だからといって回転をかけて安定させようとしてもディグニクス05ほど回転もかからず結構ミスを連発しました。カタログではやりやすいとのことでしたが、張継科ZLCにはあっていないのかもしれません。どちらかといえばSWAT(スワット)などの木材系ラケットの方が相性は良いのかもしれません。

ツッツキ
 ストップ同様、スポンジが食い込みやすいせいか、非常に回転の影響を受けやすくて難しいと感じました。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり回転をかけることができて好印象でした。切れますね!これはシートが強いからだと思います。

バックハンド系

軽打
 特に変な違和感はありませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込みがよく、ミートもしやすいのに、ドライブも打ちやすかったです。食い込ませながら回転をかけるドライブがあっていると改めて感じました。従ってラリー時のほうがいいドライブが打ちやすいと思います。

対下回転に対するループドライブ
 少し難しかったです。イメージよりもネットにひっかかりやすかったのでおそらく弧線が低いのでしょう。このあたりがV>15ぽいと感じた要因です。

対下回転に対するスピードドライブ
 ボールの上をこすりながらのスピードドライブ時に若干スリップというか、落ちやすいと感じました。やはり何度も書いていますように面を起こしてぶつけて、食い込ませてから角度を変えつつ回転をかけた方がドライブしやすいと思います。

カーブ/シュートドライブ
 カーブさせてもそこまで曲がりませんね。回転量は弱いと思います。手首を使って押すように回転をかけると結構いいボールが行くと思います。

ブロック
 やりやすかったです。食い込みが良いのに球持ちがいいからだと思います。

カウンタードライブ
 これもやりやすかったですね。どちらかというとボールの上をとるのではなく、ミート気味のカウンターが向いていると思います。

ストップ
 フォアのストップと同様に、難しかったので慣れが必要です。ディグニクス05は非常にやりやすいので、そのためにやりにくいと感じたのかもしれません。

ツッツキ
 ストップ同様です。

チキータ
 V>15のように入れるだけならやりやすいと感じました。回転量は少ないと思います。威力や回転量を求めると、Fastarc G-1(ファスタークG-1)の方が威力を出しやすいと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 Hard > V>15 Extra ≧ Super Ventus ≧ Bryce Highspeed

スピード
 Bryce Highspeed > V>15 Extra > Super Ventus > Fastarc G-1

扱いやすさ × 回転量
 Rasanter R48 ≧ Dynaryz AGR > Target Pro GT-H47 ≧ Super Ventus > Blue Storm Z1 Turbo

扱いやすさ × スピード
 Blue Storm Z1 Turbo > Super Ventus > Dynaryz AGR ≧ R48 > Target Pro GT-H47

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レビュー Rasanter R47(ラザンターR47)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるラバーを販売しているのがandro(アンドロ)になります。katsuo000としては、もしButterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)シリーズやDignics(ディグニクス)シリーズを使うことができないのであればandroさんの看板ラバー、Rasanter(ラザンター)シリーズを使うと断言できます。その理由はなんといってもラザンターシリーズは高い回転性能を持つから!価格まで考慮するととても良いラバーシリーズだと思います。本日はだいぶ遅れてしまいましたが、元祖ラザンターの看板、Rasanter R47(ラザンターR47)をレビューしていきます!
 androさんといえば常にスタイリッシュなアパレルとラバースポンジの緑色で異色の存在感を放つ存在ですね。androと契約している選手を挙げると、2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手が挙げられます。また近年、日本の各地の卓球クラブコーチ陣と契約していて、katsuo000もお世話になっている全日本選手権出場経験のあるコーチさんもandroと契約されていますね。この辺りは計略的だと思います。

RasantからRasanterへ

 アンドロさんは2016年まで、看板として販売していた特徴的な緑色のスポンジのラバーRasant(ラザント)シリーズ(Rasant Grip(ラザントグリップ)、Rasant Power Grip(ラザントパワーグリップ)、Rasant Power Sponge(ラザントパワースポンジ)、Rasant Beat(ラザントビート)、Rasant Turbo(ラザントターボ)、Rasant(ラザント)の6種類)を全て廃盤とし、新たにRasanter(ラザンター)というラインナップを2017年から販売開始しました。ラザントシリーズと同じく緑色のスポンジを採用した新たなフラグシップラバーであるラザンターシリーズ。ラザンターシリーズは回転性能が高く、弧線を作りやすいRシリーズ回転性能に加えスピード性能も高いVシリーズが存在し、スポンジ硬度が反映した数字をRまたはVの後につけられて販売されています。また他のドイツメーカーに先んじて、Ultra Max(ウルトラマックス)という、スポンジ厚さ2.3 mmとする技術を搭載したラバーラインナップになります。この技術というのは、それ以前ではトップ選手用に適用された技術のようで、シートを現行よりも、さらに薄くしてその分、スポンジを厚くする、といったラバーになります。ラバーは接着層を含めて厚さが4.0 mm以内という国際ルールが存在しますので、スポンジを厚くするためにはシートを薄くする必要があるわけです。シートが薄く、スポンジが厚いラバーの方が、回転とスピードと飛距離が出しやすく、トップ選手受けする性能が出しやすいと言われているそうです。しかしシートを薄くするというのは製造バラ付きが生じやすくそれ以前ではあまり出回っていなかったようです。おそらく最新技術で生産性を上げることができ、結果低価格でシートが薄くスポンジの厚いラバーを生産できるようになり、一般市場へ販売するようになったものと思われます。この技術は日本や世界の卓球用具を牽引し世界標準となるTenergy(テナジー)シリーズを販売するButterfly(バタフライ)さんのラバーでは一般販売ではありません。バタフライさんは2020年現在においても、最もスポンジの厚い特厚でスポンジ厚さは2.1 mmとなっています。近年他のドイツメーカーまたはドイツ製ラバーでシートが薄くスポンジの厚い、いわゆるラバー厚さMaxのラバーが増えてきていますね。
 ラザンターは現在までに8種類のラザンターが販売れており、Rシリーズが6種類、Vシリーズが2種類になります。

Rasanterシリーズ

 ラザンターシリーズは、回転系のRとスピード系のVでスポンジ硬度が細かく選べるシリーズのようなネイミングとなっていますが、実際に試打すると想像と異なりました。どうやらスポンジ硬度を変えるともに、シート形状も変更していて打球感や性能、やりやすい技術は異なりました。さらにVシリーズは確かにスピードは速いですがかなりスピン系テンションで回転もかなりかかるので、決してスピード特化のラバーという訳でもありませんでした。katsuo000はR53、R48、R50、R47、V47、R42を試打しており、それらの比較を今後まとめていきたいと考えております。ここでコメントさせていただくことは、R53、R48、R50のシートの粒形状はやや細めで少し球離れの速いと感じる粒形状でした。Dignics 05(ディグニクス05)やTenergy 05(テナジー05)と比較すると球持ちを感じにくいシートの粒形状になると思います。一方で、シートは柔らかく、スポンジも食い込みがかなり良いので、ラバー全体で食い込ませると球持ちを感じるラバーだと思います。2017年に販売開始した当初は、R50、R47、R42、R37、V47、V42の6種類でした。さらに2019年10月にEnergy Cell(エナジーセル)技術搭載のR53、2020年5月に同じくエナジーセル技術搭載のR48を新発売しました。現在androさんのフラグシップラバーはR53とR48になりますね。

 ラザンターシリーズで最近注目は、紅(あか)のラザンターのR53とR48だと思います。既にレビューは作成済みですので、あわせてご覧いただけると幸いです。

性能値

 androさん公表性能値比較になります。androさんはスピードとスピンに加え、コントロールという項目を加えているのが特徴でしょうか。やはりエナジーセル採用のR53とR48は高い性能となっていて現(2020年9月現在)看板ラバーということがよくわかります!

 R47は過去に濱川選手が使用していたラバーでした。R47を端的に申し上げるとラザンターの中で打球感は最もTenergy 05(テナジー05)(人によってはTenergy 80?)に似ているラバーで、シートの粒形状による硬さを最も感じるラバーという印象でした。ラザンターシリーズはそれぞれ硬度違いのラバーではなく、それぞれコンセプトを持って開発されているのでしょう。R47はテナジー05を意識して開発された、andro版テナジー05的なラバーだと思いますね。ちなみにR47がテナジー05っぽいからといって、R50は、Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)に近いラバーではありません!数字の違いはスポンジの硬さ以上にコンセプトも変化しているので、安易に硬度だけで選ばない方が良いと思います。ラザンターシリーズを全く知らない人からしたら、R47、R48、R50、R53って硬度違いじゃないか、って思う人も多いと思いますが、ただの硬度違いではありません!本Rレビューでは、上記の点もふれていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

R47の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Rasanter R47(ラザンターR47)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness: 1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(2.3 mm)
・Speed:119
・Spin:121
・Control:85
・Sponge硬度:47
・6,200円 + 税
・70 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 予想通りのギリギリ49 gでした。ちょうど良い重さですね!個体差によっては50 gになるでしょうか。それでも威力と使いやすさのバランスの良い重量だと思います!

Rasanter R47の3つの特徴

 katsuo000はR50と比べたらR47を使いたいな、と思いました。R50も悪くはないですが少しスピード性能よりの設計と感じてしまいました。R47とR48は遜色つけ難いですが、癖球や荒れ球が欲しいならR48よりR47の方が得やすいのではないかと思います。

回転性能はもちろん高い!テナジー05と同等以上!

 R47はとても回転性能が高くテナジー05に匹敵する回転性能を感じました!R47はシートが硬くテナジー05のように粒形状に由来する硬さを感じるラバーでした。従ってドイツ製ラバーの中でもシートで回転をかけやすく高い回転性能を得やすいと感じました。個人的にはもう少しスポンジを硬くした方が回転量が得られるとも感じましたが、その分、レベルの高い回転量を得ながら、スピードも両立できるラバーがR47だと感じました!

スポンジ硬度47以上のRasanterの中で最も球持ちが良く、ループドライブをコントロールしやすい!

 個人的な感触ですが、ラザンターの中でR47が最もテナジー05の粒形状に近いと感じました。よって、ループドライブの制御が一番やりやすいと感じたのがR47になります。しっかりシートだけでボールをとらえようとすると、球持ちが良く回転も良くかかるのでボールが安定すると感じました。ループドライブだけでなく、ツッツキやストップ、チキータなどの回転をかける技術において、回転をかけやすいと感じるラバーでした!

ツッツキ、ストップも止まる!

 スポンジはウルトラマックス(UM)でしたが、そこまで弾むとは感じませんでした。しっかりシートでボールを捉えてあげれば、ツッツキ、ストップは止まってやりやすかったです。V47と比べたら止めやすいと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 そこまで硬いとは感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 荒れ球の順番は
荒れ R53 > R50 > R47 > R48 > V47 綺麗
 というイメージです。V>15 Extraと比べると、R50の左側にV>15 Extraが入ると思います。V>15 Extraは柔らかいスポンジですが、かなり荒れ球が出せるラバーだと思いますね。V>15 Extraが扱いにくい、もっ弧線が欲しい、回転性能が欲しいなら、Rasanterシリーズをオススメします。R50やR47、R48あたりが扱いやすく、荒れと回転性能が欲しいならR53ですね。R47はこの中では、ボールの回転量、威力、荒れ、扱いやすさ、スピードが非常にバランスが良く穴のないラバーだと思います。そのため使用者の腕がそのまま反映するラバーといってもいいかもしれませんね。

面を開いたドライブ
 シートとスポンジの両方が強く、ラケットに当たる感じはなかったです。良かったですね。

対下回転に対するループドライブ
 ープドライブのコントロールは良好でした。ラザンターシリーズの中でも最もループドライブがやりやすかったですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 少し難しかったです。結構なインパクトが必要ですね。

カーブ/シュートドライブ
 エグさはそこまでなかったです。

ブロック
 スポンジが柔らかいため、回転の影響を受けやすいと感じました。

カウンタードライブ
 どちらかといえば、上書き系のカウンタードライブがやりやすいです。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。十分自分のラバーの回転量を確保できるラバーでした。

バックハンド系

軽打
 まずまず硬いですね。慣れればいけると思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 しっかりボールを掴めるので回転をかけやすいと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 スイングスピードが遅すぎて、ボトっと落ちる時もありました。技術不足ですね。 

対下回転に対するスピードドライブ
 実力不足でした。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 ラザンターシリーズはブロック時、テナジー05ほどではないですが、回転の影響は受けやすいと思います。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。

チキータ
 少し飛距離が出過ぎてオーバーミスが目立ちました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > Tenergy 05 Hard > R50 ≧ R47 ≧ R48 > Tenergy 05 ≧ V47

スピード
 V47 > R53 ≧ R50 > R48 > R47 > Tenergy 05 > Tenergy 05 Hard

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レビュー Rasanter R50(ラザンターR50)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるラバーを販売しているのがandro(アンドロ)になります。katsuo000としては、もしButterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)シリーズやDignics(ディグニクス)シリーズを使うことができないのであればandroさんの看板ラバー、Rasanter(ラザンター)シリーズを使うと断言できます。その理由はなんといってもラザンターシリーズは高い回転性能を持つから!価格まで考慮するととても良いシリーズだと思います。本日はだいぶ遅れてしまいましたが、元祖ラザンターの看板、Rasanter R50(ラザンターR50)をレビューしていきます!
 androさんといえば常にスタイリッシュなアパレルとラバースポンジの緑色で異色の存在感を放つ存在ですね。androと契約している選手を挙げると、2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手が挙げられます。また近年、日本の各地の卓球クラブコーチ陣と契約していて、katsuo000もお世話になっている全日本選手権出場経験のあるコーチさんもandroと契約されていますね。この辺りは計略的だと思います。

RasantからRasanterへ

 アンドロさんは2016年まで、看板として販売していた特徴的な緑色のスポンジのラバーRasant(ラザント)シリーズ(Rasant Grip(ラザントグリップ)、Rasant Power Grip(ラザントパワーグリップ)、Rasant Power Sponge(ラザントパワースポンジ)、Rasant Beat(ラザントビート)、Rasant Turbo(ラザントターボ)、Rasant(ラザント)の6種類)を全て廃盤とし、新たにRasanter(ラザンター)というラインナップを2017年から販売開始しました。ラザントシリーズと同じく緑色のスポンジを採用した新たなフラグシップラバーであるラザンターシリーズ。ラザンターシリーズは回転性能が高く、弧線を作りやすいRシリーズ回転性能に加えスピード性能も高いVシリーズが存在し、スポンジ硬度が反映した数字をRまたはVの後につけられて販売されています。また他のドイツメーカーに先んじて、Ultra Max(ウルトラマックス)という、スポンジ厚さ2.3 mmとする技術を搭載したラバーラインナップになります。この技術というのは、それ以前ではトップ選手用に適用された技術のようで、シートを現行よりも、さらに薄くしてその分、スポンジを厚くする、といったラバーになります。ラバーは接着層を含めて厚さが4.0 mm以内という国際ルールが存在しますので、スポンジを厚くするためにはシートを薄くする必要があるわけです。シートが薄く、スポンジが厚いラバーの方が、回転とスピードと飛距離が出しやすく、トップ選手受けする性能が出しやすいと言われているそうです。しかしシートを薄くするというのは製造バラ付きが生じやすくそれ以前ではあまり出回っていなかったようです。おそらく最新技術で生産性を上げることができ、結果低価格でシートが薄くスポンジの厚いラバーを生産できるようになり、一般市場へ販売するようになったものと思われます。この技術は日本や世界の卓球用具を牽引し世界標準となるTenergy(テナジー)シリーズを販売するButterfly(バタフライ)さんのラバーでは一般販売ではありません。バタフライさんは2020年現在においても、最もスポンジの厚い特厚でスポンジ厚さは2.1 mmとなっています。近年他のドイツメーカーまたはドイツ製ラバーでシートが薄くスポンジの厚い、いわゆるラバー厚さMaxのラバーが増えてきていますね。
 ラザンターは現在までに8種類のラザンターが販売れており、Rシリーズが6種類、Vシリーズが2種類になります。

Rasanterシリーズ

 ラザンターシリーズは、回転系のRとスピード系のVでスポンジ硬度が細かく選べるシリーズのようなネイミングとなっていますが、実際に試打すると想像と異なりました。どうやらスポンジ硬度を変えるともに、シート形状も変更していて打球感や性能、やりやすい技術は異なりました。さらにVシリーズは確かにスピードは速いですがかなりスピン系テンションで回転もかなりかかるので、決してスピード特化のラバーという訳でもありませんでした。katsuo000はR53、R48、R50、R47、V47、R42を試打しており、それらの比較を今後まとめていきたいと考えております。ここでコメントさせていただくことは、R53、R48、R50のシートの粒形状はやや細めで少し球離れの速いと感じる粒形状でした。Dignics 05(ディグニクス05)やTenergy 05(テナジー05)と比較すると球持ちを感じにくいシートの粒形状になると思います。一方で、シートは柔らかく、スポンジも食い込みがかなり良いので、ラバー全体で食い込ませると球持ちを感じるラバーだと思います。2017年に販売開始した当初は、R50、R47、R42、R37、V47、V42の6種類でした。さらに2019年10月にEnergy Cell(エナジーセル)技術搭載のR53、2020年5月に同じくエナジーセル技術搭載のR48を新発売しました。現在androさんのフラグシップラバーはR53とR48になりますね。

 ラザンターシリーズで最近注目は、紅(あか)のラザンターのR53とR48だと思います。既にレビューは作成済みですので、あわせてご覧いただけると幸いです。

性能値

 androさん公表性能値比較になります。androさんはスピードとスピンに加え、コントロールという項目を加えているのが特徴でしょうか。やはりエナジーセル採用のR53とR48は高い性能となっていて現(2020年9月現在)看板ラバーということがよくわかります!

 R50は過去にSimon Gauzy選手も使用しており、androと契約して一番初めに使用していたのが、R50だったと思います。このラバーもスピードと飛距離が出る、というレビューが多いと感じます。実際、ドイツ製ラバーらしさはあり、粘着ラバーやOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)のようなヘビーな硬さがあるわけではありませんでした。R50を端的に申し上げるとR47の回転性能と同程度に回転性能が出せる設計で、残りの性能をスピード性能にふったラバーという印象でした。ラザンターシリーズはそれぞれ硬度違いのラバーではなく、それぞれコンセプトを持って開発されているのでしょう。R50は弧線弾道を維持しつつ、ミートなどのスピード性能を求めたラバーだと思いますね。R47とR50は、Tenergy 05(テナジー05)とTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)の関係ではないことだけは明確です。ラザンターシリーズを全く知らない人からしたら、R47、R48、R50、R53って硬度違いじゃないか、って思う人も多いと思いますが、ただの硬度違いではありません!本レビュー、およびR47のレビュー時に、上記の点もまとめていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

R50の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Rasanter R50(ラザンターR50)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness: 1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(2.3 mm)
・Speed:120
・Spin:122
・Control:80
・Sponge硬度:50
・6,200円 + 税
・72 g(切断前) → 51 g(張継科ZLCに貼って)

 予想通りの50 gオーバーでした。なかなか重たいですね。

Rasanter R50の3つの特徴

R50はR47よりもむしろ食い込ませやすい!

 シートの粒形状がR47とR50で異なり、R50はR47よりも粒細め・粒間広めになっているようでした。従ってR50はラバー全体では食い込ませやすいと感じました。結果的にR50はミート系の技術もしやすく、下がってもスピードドライブが打ちやすいと思います!ただスポンジは硬いので食い込ませても球持ちは短く、球離れも速いと思います。
 ここから独断と偏見ですが、androさんのラケットは板厚のラケットが多い一方で、カーボンなどの特殊素材に特徴を持たせているわけではないので、ラバーの設計もスピードを出すことを考慮して設計されているものと思われます。他のラザンターシリーズについてもスピード性能を犠牲にして球持ちと回転性能を最大限に引き出そうというコンセプトの設計ラバーはないように感じました。結果的にラザンターシリーズのラバーはバタフライのシートの粒形状80に近いバランス型の粒形状が多いと思います。そしてR50はandroさんのラケットとの相性がよいと思いました。具体的に申し上げるとR50は合板系のラケットとの相性が良いラバーだと思いました。合板系ラケットにあわせればR50のハードな打球感やトゲトゲしさも丸く柔らかくなり、足りないと感じやすいスピード性能を補うことができると思います。
 少し余談ですが似ていると感じたラバーがQ5またはQ3で、Q5を気持ち柔らかくしたラバーがR50だと思います。

回転性能はもちろん高い!R47と同等以上!

 R50はR47と同様に高い回転性能を感じました。先に試打したR47はとても回転性能が高くテナジー05に匹敵する回転性能を感じました。R50も同様に高い回転性能を感じましたがR47と遜色ないレベル、同等レベルと感じました。R47はとても硬くテナジー05のように粒形状に由来する硬さを感じるラバーでした。従ってドイツ製ラバーの中でもシートで回転をかけやすく高い回転性能を得やすいと感じました。一方、R50はスポンジの硬さを感じますが、粒形状的にシートは柔らかいので食い込ませやすくどちらかというとラバー全体で食い込ませて回転をかけるラバーだと思います。その回転性能はシートが柔らかいわりには高く、また弧線を描きやすいと感じました。katsuo000が良好と感じたのはスピードドライブやミートで、スピードボールが思ったより安定すると感じました。使い方にもよると思いますが最低限の回転と弧線で安定感のあるスピードボールがR50のラリーでの特徴だと思います。使い手によっては回転性能を活かして、打球点を少し落としながらゴリゴリ重たいドライブを打ち続けることにも特徴を見出せると思います!

ツッツキ、ストップが止まる!

 弾みと飛距離のでやすいラバーでしたが一方でツッツキ、ストップは止まってやりやすかったです。カツっと切るのは難しかったですがV47と比べたら明らかに、またR48と比べても止めやすいと思います。非常に重要な性能、ツッツキ、ストップはまずまずの性能だと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 ULTRAMAXのためか、軽打はそこまで硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 どちらかというとスピードドライブがやりやすいですね。弾きやすいと感じました。多分荒れ球の順番は
荒れ R53 > R50 > R47 > R48 > V47 綺麗
 というイメージです。R48はスポンジ硬度のわりにめちゃめちゃ食い込みやすいので、荒れ球というよりは綺麗さが目立つラバーでした。R47の方が硬いと感じるかもしれません。R53が最も硬いのですが、R50も近い硬さがあります。おそらくR47、R50、R48、R53の中で最もスピードドライブ向きのシート形状を持つのがR50だと思います。従って荒れ方もR53と比較するとR50はおとなしくなると思います。

面を開いたドライブ
 スポンジが硬く、ラケットにすぐ当たるとは思いませんでした。良かったですね。

対下回転に対するループドライブ
 少し球持ちが短く、ループドライブのコントロールは難しいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 逆にこちらはフォアなら結構いけると思います。やりやすいと思います。

カーブ/シュートドライブ
 R53の方が癖球っぽさや曲がりは激しいと思います。R50は食い込ませやすいですが硬いラバーではあるので、使いこなすために少し横回転を入れたドライブにしたほうが扱いやすいと思います!

ブロック
 結構回転の影響を受けやすいと感じました。

カウンタードライブ
 どちらかといえば、上書き系のカウンタードライブがやりやすいです。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。十分自分のラバーの回転量を確保できるラバーでした。

バックハンド系

軽打
 硬いですが意外といけてしまって驚きました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 スピード系ドライブになりやすかったです。あまり回転がかかってないとも言われてしまいました。一方で、バックならアリかなって思います。フォアとのギャップも狙えると思います。

対下回転に対するループドライブ
 少し難しかったです。たまにスイングスピードとインパクト不足で落としてしまうこともありました。 

対下回転に対するスピードドライブ
 実力不足でした。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 シートが柔らかめなので回転の影響は受けやすいと思います。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。

チキータ
 少し飛距離が出過ぎてオーバーミスが目立ちました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > Tenergy 05 Hard > R50 ≧ R47 ≧ R48 > Tenergy 05 ≧ V47

スピード
 V47 > R53 ≧ R50 > R48 > R47 > Tenergy 05 > Tenergy 05 Hard

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レビュー Rasanter R42(ラザンターR42)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるのがandro(アンドロ)のRasanter(ラザンター)シリーズになります。やはり回転性能は自分の中では非常に重要な項目で、だからこそラザンターシリーズの違いを把握したくなりました。というのは、R53、R48、R50、R47、V47と使ってみて粒形状の違いを感じたからです。R53とR48は粒形状は同じということらしいですが、R47とR50で粒の形状は異なり、非常に印象の異なるラバーと感じました。それならR42はどんなラバーなのか、気になった次第ですね。このラザンターシリーズはただの硬度のみ変わったマイナーチェンジのラバーではないということは強調させていただきます!
 なおandroさんは常にスタイリッシュなアパレルとラバーの色で異色の存在感を放つ存在ですね。アンドロは近年明らかに日本でも存在感が際立ってきていると思います。その要因として2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手の使用用具がアンドロであるという事実があると思います。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 R42は実は、V47と同じスピン性能になりますね。V47のレビューでも記載しましたがV47は決してスピード性能に特化したラバーではなく、一定以上(Tenergy 80(テナジー80)くらい?)のスピン性能を持たせた上で、ラザンターシリーズ1のスピード性能を持たせたハイバランスラバーになります。katsuo000的にはテナジー80やDignics 80(ディグニクス80)は、柔らかさでスピン性能とスピード性能、特にミート打ちのやりやすさをバランスしているラバーになると思いますが、V47はスポンジの硬さでスピン性能を出しつつ、シートの食い込みでどちらかというとミートではなくスピードドライブ特化のラバーのイメージですね。Butterfly(バタフライ)のラバーには類似のラバーは存在しないように思います。バタフライさんは他社よりもスピード性能の高いラケットを多く販売していますので、ラケットでスピードを補うイメージなのかもしれませんね。アンドロさんのラケットはバタフライと比較すると全体的にブレード厚の厚いラケットが多く、ラインナップもやや少ない印象ですので、それららandroさんのラケットと組み合わせても良いようにスピード性能の高いラバーと言いつつも高いスピン性能の中にスピード性能を持たせたラバーを販売しているのではないかと想像しますね。

 つまり、R42はV47と同じスピン性能ということなので、決してスピン性能は低くないということがわかりますね。R42の立ち位置としてはTenergy 05FX(テナジー05FX)のようなラバーと言えるのかもしれません。ただし、テナジー05FXと異なるのは、ラザンターシリーズにはシートが薄くスポンジが厚いUltra MAX(ウルトラマックス、UM)仕様があります。このUM仕様のR42がどんなラバーかレビューしていきたいと思います。

R42の貼りと重量

 いつものようにButerfly(バタフライ)のZhang Jike ZLC(張継科ZLC)にRasanter R42をはりました。


 R42をはりました。反対はDignics 05(ディグニクス05)になりますね。

Rasanter R42(ラザンターR42)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 40+ Prastic Ball対応
・Sponge Thickness:1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(UM)
・Speed:116
・Spin:119
・Control:93
・Sponge硬度:42°
・6,200円 + 税
・66 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

 思ったより重いですかね。触るととにかく柔らかいですね!

Rasanter R42の3つの特徴

1. 圧倒的な扱いやすさ!ストレートへのスピードドライブも簡単!

 扱いやすさはピカイチでした。めちゃめちゃ使いやすかったです!ドライブそのものの威力は低いと思いますが、とにかくミスする気がしませんでした。これが1番の利点だと感じましたね!とにかくミスを減らしたいと感じるのであればありなラバーだと思います!
 個人的にですが、ウルトラマックス(UM)によってボールを食い込ませた時のラバーの懐の深さを感じました。懐が深いことで思い切りぶつけて、ラバーにボールが食い込んでもラケットに届きにくく、ミートではなくドライブにできる感じが非常に好感触でした。UMの1番のメリットかもしれません!

2.意外とストップ、ツッツキが低くおさまる!

 続いて特筆したいのが、ツッツキとストップのやりやすさですね。浮きにくいと感じました!回転量はほとんど感じませんでしたが、低く低くツッツキ、ストップできる点は柔らかいラバーなのに非常に好感触でした。V47は高いスピン性能があるものの少し浮きやすいと感じたので、R42も浮くのではないかと思いましたがR42は逆におさまりが良くて驚きましたね。

3. 中間硬度でブロックがやりやすい!

 当然と言えば当然ですが柔らかいラバーですので、非常にブロックのおさまりが良かったですね。特にミート系のボールに対してもボールに対して鈍感さがあって非常にやりやすかったです。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 めちゃめちゃ柔らいと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 エネルギーロスをやや感じるかもしれません。それくらい柔らかいですね。

面を開いたドライブ
 食い込むのでやりやすいですね。少しミート気味になっている感じがありましたが、鋭く食い込ませてもゴムの強さもあってしっかり回転はかけてくれると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 ミスする気がしませんでしたが、一方で威力も少し低いかもしれません。ただオープン大会では十分かもしれませんね。

対下回転に対するスピードドライブ
 非常に打ちやすかったです。中級者やオープン戦ならチートかもしれませんね。コースの打ちわけもかなりやりやすくてスピードで翻弄できるかもしれません。

カーブ/シュートドライブ
 少し回転量の弱さを感じましたが、ドライブの引き合いでしっかり食い込ませた時はまずまずの回転量を感じました。

ブロック
 棒球になりやすいですが、やりやすかったです。

カウンタードライブ
 芯があるのでカウンタードライブも回転の影響は受けますが、できなくはないです。

ストップ
 V47と比べるとおさまりやすかったです!

ツッツキ
 ストップと同じくV47と比べておさまりが良かったですね!

フォアフリック

バックハンド系

軽打
 やりやすかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 全然やりやすいですね。少しミート気味になりやすかったです。

対下回転に対するループドライブ 
 やりやすいですが柔らかいのでシートでかけるよりも少しスポンジに食い込ませる方が回転量は上がると思います。その分浅く低くコントロールするのは難しいかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 思ったより難しかったです。バックでは自分にはまだ使いこなせていないのかもしれないです汗

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 フォアと同じくやりやすかったです!

カウンタードライブ
 回転の影響を受けやすいので少し難しいかもしれません。

ストップ
 おさまりはいいです!

ツッツキ
 非常に好感触でした。

チキータ
 ボールが弧線を描きやすいのでとてもやりやすかったです。やはり少しオーバーミスのしやすさを感じやすいのでそこだけ気をつけてください。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > R48 ≧ Tenergy 05 > R42

スピード
 R53 > R42 ≧ Tenergy 05

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レビュー Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)

説明

 本ページでレビューするラバーはフランスの卓球メーカーcornilleau(コニヨール)のラバーになります。日本ではjuic(ジュウイック)が販売代理店をしていますね。日本ではあまり存在感のあるメーカーではないですが、コニヨールのラケットラバーは決して悪いわけではありません。コニヨールは1946年に会社設立と歴史のあるメーカーで、2009年から元世界チャンピオン、Jean-Philippe Gatien(ジャン-フィリップ ガシアン、フランス)のもとで競技用のラバーとラケット開発を開始しました。現在では違うメーカーと契約していますが、世界ランキング上位のファンタジスタSimon Gauzy(シモン・ゴーズィー、フランス)選手や最速の両ハンドHugo Calderano(ユーゴ・カルデラノ、ブラジル)選手は過去にコニヨールの用具を使用していたそうです。例えば、コニヨールの9枚合板Gatien Conquest(ガシアンコンクエスト、板厚6.0 mm、97 ± 5 g)や今回レビューするTarget Pro(ターゲットプロ) シリーズのラバーなどがあげられるそうです。また過去に日本リーグ所属の実業団チームがコニヨールのラケットやラバーに好感触を得たという記事を卓球王国で見た記憶があります。卓球ナビにおいてもモンスターラバーTenergy(テナジー)と比較、超えたというレビューも散見され非常に期待の高いラバーだと思います。
 なお、このTarget Proシリーズは、レストランの格付けで有名なタイヤメーカー、Michelin(ミシュラン)の技術で製造されているそうです。

性能値

 公表性能値を確認しました。

 Target Proシリーズは2020年夏までで、4枚が存在します。今回katsuo000はX51とH47を試打しています。最後の数字がスポンジ硬度であり、硬度を4種類から選ぶことができるわけですね。スポンジ硬度の違いによって、スピード性能が変化するという非常にわかり易いものになっています。
 なお、katsuo000が注目しているラバーは、一緒に掲載されたTarget Pro XDシリーズになりますね。このTarget Pro XDシリーズは、つい最近販売開始になったラバーですね。katsuo000としては、やはり最高硬度と思われるTarget Pro XD 52.5が気になります。年内にできたらレビューしたいところです。

ターゲットプロGT-H47の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 ノーマルな重さですね!触ってみると適度に柔らかく、なかなか扱いやすそうです。

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:15.5
・スピン:17.0
・Sponge硬度:MH(47)
・6,800円 + 税
・70 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

 ハイエンドラバーらしい重さだと思います。

Target Pro GT-H47の3つの特徴

ソツの無い超優等生ラバー!まさにTenergy(テナジー)のようなラバー!

 ボールの食い込み、コントロール、安定感、スピン性能、スピード性能、どれをとっても一級品の良さを感じました!硬度のわりには球持ちも良く、バックでも十分に使えましたね!弧線はやや低めで直線的なボールになりやすく、安定感の中に攻撃的なラバーだと感じました。フォアで使えば強烈な回転量も得られ強いインパクトにも耐える一方でバックでも十分の回転量とスピード、さらにミート打ちもやりやすく、非常にソツのないラバーです!気になる方は是非一度使ってみてはいかがでしょうか。

ツッツキ、ストップがしっかり止まる!カウンタードライブもやり易い!まさに優等生!

 硬度が柔らかいと、逆にラケットの板まで届きやすく、弾み易いということが往々にしてあります。結果的に、ツッツキやストップが難しくなることがありますが、このTarget Pro GT-H47はツッツキやストップが非常にやりやすかったですね。おそらくシートが強く、かつスポンジは、ある一定以下の力には食い込みにくく、ある一定以上の力には食い込みやすい設計なのだと思います。従って、どちらかと言えば、対下回転打ちよりも上回転のラリーに強いラバーになっていて、レシーブ台上はピタッと止まるのに、ラリーになればなるほど安定感と回転量が得られるラバーだと感じました!現代卓球に求められる特性だと思います!まさに優等生ラバーですね!

安定感でラリー勝負のラバー!

 強烈な回転量、というよりは安定感とカウンタードライブのやりやすさ、そしてラリーの打ち合いで勝負するラバーだと思います!一発の威力や癖球、で勝負するラバーではないと思います。Tenergy 05(テナジー05)と比べるとやはり回転量はテナジーの方が高いと感じますが、扱いやすさ、回転の影響の受けにくさ、カウンタードライブのやりやすさ、ミート打ちやスマッシュなどなどを総合的に比較すると十分にテナジー05と同等のカテゴリーで扱って良いラバーだと思います!GT-H47はテナジーよりも価格は安く寿命も長いようなので、テナジー05出なければならない理由がないのにテナジーを選ばれているのであれば、是非一度GT-H47を試してみることをオススメします。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬すぎず柔らかすぎずといった印象でした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込みがいいですね。落ちる感覚はありませんでした。一方で、フォアだと少し回転量不足も感じましたね。どうしてもスポンジが食い込みやすい=柔らかいということですので、フォアに粘着ラバーなどを使っていた人にはちょっと柔らかすぎて回転量が弱いと感じる部分もありました。

面を開いたドライブ
 ラケット板に当たる感じがなくて回転をかけながら飛ばせて非常に好印象でした。この部分はラバーの硬さではなく、スポンジそのものによるのかもしれませんね。この部分はスピードドライブを打つ際に非常に重要な要素で、ラケットに届いてしまうと落ちる感覚が強くなりやすいと思います。個人の感覚の部分ではありますが参考いただければ幸いです。

対下回転に対するループドライブ
 ループドライブも最低限の回転量と質の高で放てると感じました。従ってフォアにも使えると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 非常にやりやすかったです!食い込みが良いのにラケット板に届かず、しっかり回転をかけられる感じがあって安定感がありましたね。

カーブ/シュートドライブ
 そこまで硬いラバーではないので、エグさはありませんでしたが、カーブ/シュートとそつなく打てました。このソツのなさがこのラバーらしさだと思いました。

ブロック
 やりやすかったです。強烈なドライブに対しては、さすが回転をくらう感じはありましたが全体的にはやりやすかったです。これも好感触でした。

カウンタードライブ
 上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。

ストップ
 止めやすかったです。ポヨンとぶっ飛ぶ感じもなかったですね。

ツッツキ
 しっかりグリップできるのでボールを持っている時間が長いと感じました。コントロールしやすかったです。切れると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。最低限の回転量は得られると感じました。

バックハンド系

軽打
 硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 とっさに打っても勝手にドライブがかかってスピード系ドライブですが、安定しました。いいラバーですね!

対下回転に対するループドライブ
 少し弧線が低いのか、ネットミスが多かったと感じました。腕の問題かもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは逆にやりやすかったです。ミート系のスピードドライブになりやすいからかもしれません。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 食い込むわりに、あまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。球持ちも感じました。

チキータ
 とてもやりやすかったですね。安心してチキータできました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 > Tenergy 80 > Target Pro GT-H47 > Tenergy 64

球持ち
 Tenergy 05 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 80
 Tenergy 05 > Target Pro GT-X51 > Tenergy 05 Hard

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 05
 Dignics 05 > Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 Hard > Tenergy 05

レビュー Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)

説明

 Rhyzer Pro(ライザープロ)はJoola(ヨーラ)のラバーになります。Joola(ヨーラ)のハイエンドラバーの1つに位置します。日本ではJoolaはラージボール卓球の方が有名なメーカーかもしれません。しかしながら、Joolaの用具は卓球王国を拝読していると度々取り上げられます。良い製品が多いことを反映しているのでしょう。
 今回katsuo000が試打したラバー、Rhyzer Pro(ライザープロ)のキャッチコピーは「鋭く尖った」ラバーです!50°のハードなスポンジを採用していて、ヘビー級ラバーになりますね。Rhyzer(ライザー)シリーズには、Rhyzer 48(ライザー48)、Rhyzer 43(ライザー43)と柔らかいラバーと、Rhyzer Pro 45(ライザープロ45)が販売されていて、今回のRhyzer Pro 50(ライザープロ50)はまさにハードヒッター用のラバーだそうです。
 katsuo000が着目したのは、Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)がアウターカーボンにあうラバーと、卓球王国でレビューされていた点です。50°の硬度のラバーが果たして本当にアウターカーボンにあうのでしょうか。Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)をメインに使う自分としてはかなり気になる点ですね。一般的には硬いラバーは柔らかいラケット、木材やインナーカーボンに合わせるのがセオリーです。しかしながら、Joolaさんはアウターカーボンラケットを多く販売しています。Butterfly(バタフライ、タマス)では廃盤となったヒノキを使った板厚アウターカーボン系ラケットタイプをJoolaさんでは現在でも販売しているメーカーになります。例えばヒノキのアウターカーボンで板厚が厚いNobilis(ノビリス、3+2アウターPBO-C、板厚7.1 mm)やRossi Emotion PBO-C(ロスコフエモーションPBO-C、5+2インナーPBO-C、板厚6.3 mm)など、飛距離が出しやすそうなラケットが多いですね。本当にアウターカーボンラケットとRhyzer Pro 50(ライザープロ50)は相性が良いのか、試打してみました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 Rhyzer Pro 50は、Rhyzerシリーズの中でスピード、スピンともに最高値のラバーになりますね。価格は6,800円 + 税とやや高めですね。

Rhyzer Pro 50の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 ずしりとくる重さを感じました。個人的には好きな類のラバーになりますね。

Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)
 スピン重視テンション
 太めの粒形状、粒と粒の間が狭い
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:9.5
・Spin:9
・Category:Professional
・Sponge硬度:Hard
・6,800円 + 税
・74 g(切断前) → 51 g(張継科ZLCに貼って)

 打球感はかなり硬いですね。粘着ラバーのようなハードなラバーです。

Rhyzer Pro 50の3つの特徴

1. Tenergy 05 Hardのようなラバー!

 ドライブを打った瞬間に「あ、Tenergy 05 Hardだ!」と感じました。05ハードは結構長いこと使っていたので、打球感はかなり知っているつもりです。具体的にどのような打球感かというと、粘着ラバーのように打球感が硬くシートも強いのでシートだけでボールを捉えやすいラバーです。シートだけでボールを捉えてもチップすることはなくしっかりボールを引っ掛けてキュッと回転をかけやすいラバーでした。またスポンジまで食い込ませるとテナジー05ハードとは打球感は違ってきますが飛距離もスピードも得られ、粘着ラバー以上のスピードを出しやすかったです。回転量は、Tenergy 05 Hardに近いものがあると感じました!

2. 確かにアウターカーボン系ラケットでもオーバーミスが少ない!

 アウターカーボン系ラケットと相性が良いって具体的にどういうことなのか、あまり想像していませんでしたが、打ってみてわかりました。アウターカーボン系ラケットを使っていると飛距離が出やすいのでオーバーミスが多くなりやすいです。しかしながら、このライザープロ50だとオーバーミスが少なくレシーブから思い切りドライブをかけに行けると感じました!
 アウターカーボン系ラケットは飛距離が出やすいラケットですので、一番手を焼くのがレシーブになります。レシーブでオーバーミスしやすかったり、オーバーミスを怖がって置きにいくようなレシーブをして浮いてしまって、相手の強打を喰らう、ということが多いのではないでしょうか。しかしライザープロ50なら1球目のレシーブドライブから、全部台におさまるし、ツッツキもピタリと止まって非常に好感触でした。飛距離が何故が出ないんですよね。これはアウターカーボンを使っていて困っている方にぜひ使って欲しいと感じました。張継科ZLCとも相性抜群でした!

3. ドイツ製ラバーらしいシンプルなブロックがやりやすい

 テナジー05やテナジー05ハードは、回転をかけやすい分、回転の影響を受けやすいのでシンプルなブロックが少し難しいですが、ライザープロ50はドイツ製ラバーらしくシンプルなブロックでも相手のボールの影響を受けにくく、当てるだけのブロックがとてもしやすかったです。テナジー05ハードを使っていた時は、少しボールの上を捉えながらブロックをすることで安定させていましたが、咄嗟のブロックは難しかったです。ライザープロ50では咄嗟のブロックがとてもやりやすかったです。またカウンタードライブも回転の影響を受けにくい分、やりやすかったです!

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬さを感じますね。粘着ラバーっぽくて、弾むラバーではないですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ラバーは硬いですが、スピン重視テンションラバーということで回転のかかったドライブがギュルんと打てますね!

面を開いたドライブ
 硬いラバーなのでくい込ませることが結構難しいです。粘着ラバーやテナジー05とは異なり弾いてしまいやすい感じはありました。その分、ミートに近いスピードドライブが打ちやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 これは非常に好感触でした!自分はループドライブが得点源ですが、ライザープロ50なら試合でも十分使える質の高いループドライブが打てると感じましたね。

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込ませることが難しいので、少し安定させることが難しかったです。慣れればいけると思います。

カーブ/シュートドライブ
 ボールが浅めに入りやすいので、しっかり横をとって横回転をかけてあげるとかなりいやらしく曲がると思います。いいですね。プラボールになって横回転系の技術は見直しても良いと感じます。

ブロック
 シートもスポンジも硬いので食い込みの割にはやりやすかったです。

カウンタードライブ
 どちらかというと上書き系のカウンタードライブがやりやすくてカウンタースピードドライブは難しかったです。

ストップ
 ぶつ切りで切れました。いいですね。ボールを止めやすくてストップにならなくても下回転の強いツッツキになりました。

ツッツキ
 切れますね!次球のカウンタードライブの準備に移りやすいと思います。

フォアフリック
 ラバーが硬いので難しかったです。フリックは硬いラバーではあまりしない方がいいかもですね。

バックハンド系

軽打
 ちょっと硬いですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 弾力というかコシのあるラバーなので打てなくはないです。あとは腕ですかね。

対下回転に対するループドライブ
 難しいツッツキでなければ、質の高いループドライブができますね! 

対下回転に対するスピードドライブ
 少し難しいです。腕の問題ですね。

カーブ/シュートドライブ
 浅く入りやすいので、チキータも曲がりやすいです。

ブロック
 くい込みにくいですが球持ちがあるシートのおかげでやりやすかったです。

カウンタードライブ
 バックでのカウンタードライブは腕が足りませんでした。難しかったです。

ストップ
 いいですね!やりやすかったです。テナジー05ハードのようにやりやすかったです。

ツッツキ
 回転もかかってよかったです。

チキータ
 1球目から違和感なく入りました。硬すぎて落ちるっというのも少ない印象です。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 Hard ≧ Rhyzer Pro 50 > Dynaryz AGR > Tenergy 80

スピード
 Dignics 05 > Dynaryz AGR > Tenergy 80 > Tenergy 05 ≧ Rhyzer Pro 50

レビュー Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)

説明

 Dynaryz(ダイナライズ)シリーズはJoola(ヨーラ)の最新のラバーで、2020年春発売のラバーになります。2020年現在Joola(ヨーラ)の最新のハイエンドラバーに位置します。Joolaは日本ではむしろラージボール卓球の方で有名なメーカーで、そちらの方がご存知の方も多いのではないかと思います。しかしながら、Joolaの用具は卓球王国を拝読していると度々取り上げられます。良い製品が多いのではないかと想像しておりました。
 今回katsuo000が試打したラバーはDynaryz AGR(ダイナライズAGR)です。ダイナライズには2種類あり、柔らかいACCと硬いAGRになりますね。ネイミングがとてもカッコ良くて思わず「ダイナライズ!」と言いたくなるなーと思いました。
 Dynaryzには新しい技術のスポンジとシートを採用していて、打球感が良い!ということが強調されていました。どのようなラバーなのかほとんど情報がなかったのですが、性能値や価格帯から悪いラバーではないと期待して購入しました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 DynaryzはJoolaのラバーのカテゴリーではプレミアムという最上位に位置するラバーで、価格も最も高い7,600円 + 税になります。割引されて5,500円くらいになりますでしょうか。かなり高いですね。Rhyzer Pro(ライザープロ)よりもDynaryz AGRの方が回転とスピード性能が上ということで嫌でも期待が高まりましたJoolaの1番のスピン系テンションラバーがDynaryz AGRと考えて良いでしょう!

ダイナライズAGRの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 そこまで重くなかったです。球をついてみてもRhyzer Pro 50よりも柔らかいラバーでした。

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)
 スピン系テンション
 次世代Hyper Bounce Sponge(ハイパーバウンススポンジ)
 Advanced Surface Traction(AS Traction、アドバンスドサーフェイストラクション)
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:11
・Spin:10
・Category:Premium
・Sponge硬度:Hard
・7,600円 + 税
・72 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

 想像以上に食い込みが良くて、正直大丈夫かなと貼りたては不安になりました。実際に試打するとそれは杞憂に終わりました。

Dynaryz AGRの3つの特徴

1. Tenergy 80系の打球感!回転量は05!

 初めに使って感じたことは、「あ、これ硬めのスポンジなのにめっちゃ食い込む系のラバーだ!」でした。そしてめちゃめちゃTenergyっぽい!球離れはやや早いから、Tenergy 80の打球感。受けていただいた方からは、回転量があってイキイキしたドライブだとおっしゃっていただきました。回転量は感覚ですが、Tenergy 05に近いものがあると感じました!

 余談ですが、ドイツの各メーカーは打倒テナジーを目指して、テナジーのようなラバー開発をしてきたのではないかと想像します。とにかく食い込みが良くてインパクトが比較的弱いバックでも十分使えるラバーでした。価格は高めですが、非常にテナジーらしいラバーだと思いました!テナジーと比較すると安いと思いますし、寿命を考えるとアリだと思います!

2. 軽快な打感で連打しやすいのにボールは重い!

 使ってみて感じたのが、とにかく連打しやすい!それなのにある程度ボールは重いとおっしゃっていただきました。打球感的にはそこまで重くないと思うのですが、食い込みが良い分、想像以上に回転がかかっているボールがあるようでした。ドイツ製ラバーは、過去は硬くて食い込ませることができれば、癖球のようなボールが出せたイメージでしたが、連打が難しかったと思います。しかしDynaryz AGRは連打がしやすい!これはドイツ製ラバーではなくどちらかというと日本製ラバーの特徴を持つようなラバーだと思います!

3. バックでも扱えるのに満足できる回転とスピード!

 非常にバランスの取れたラバーで、フォアでもバックでも使いやすかったです!katsuo000はフォアはハードなラバーが好きなので、Dynaryzを使うならバック側だと思います。バックハンドで対下回転ループドライブを打ってみましたが、相手をしてくれた方は結構オーバーミスされていて、打球感から感じる想像以上に回転量が高いのだと気づきました。感覚的にはテナジー80か、テナジー05並みの回転量はあったと思います!またドライブが非常にイキイキしていて、ドライブが暴れる、荒れるというよりは、回転量でドライブが伸びやすい、と表現できると感じました。扱いやすいのに威力が出る、非常に高性能なラバーだと思います!
 katsuo000のイメージとしては、Rasanter R48(ラザンターR48)をもう少し硬くしたようなラバーでした。もっと硬くするとRasanter R53(ラザンターR53)のようになるのかもしれませんが、R53ほど硬くはなく、R48よりももっと威力が欲しいけどR53は硬すぎるなら、ちょうど良いラバーかもしれません。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 50 gでしたが柔らかいです。同じくらいの重量だと、Dignics 09C(ディグニクス09C)やTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)ですが、Dynaryz AGRの方が圧倒的に食い込みやすくて扱いやすかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込みやすいのでスピードも出しやすいですし、しっかり引っかかるので強い回転のドライブも打ちやすかったです。

面を開いたドライブ
 面を開いた方がより食い込みますが、あまり食い込ませると、スポンジが厚い分、想像以上に飛距離が出やすいと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 フォアで使っても満足する回転量を得ることができました。飛び出しも良いので、低くて浅くて遅いループドライブというよりは、食い込みを活かして回転による球足の速い深いループドライブの方が武器になりやすそうでした。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブも食い込みやすいので打ちやすかったです。板に当たるはテナジー05と比べるとあるので、あまりスピードを出そうとすると回転がかからず安定しないかもしれません。

カーブ/シュートドライブ
 そこまで硬くないので並みなカーブ/シュートドライブでした

ブロック
 シートが強いので食い込みの割にはやりやすかったです。

カウンタードライブ
 打球点が早すぎると安定しないので、しっかり距離をとって上書きドライブすると安定しました。

ストップ
 切れませんが、低く返せました。

ツッツキ
 切れませんが、抑えることは可能でした。

フォアフリック
 柔らかいのでボールを長く持ってくれるので非常にコントロールしやすかったです。かなりやりやすかったですね。

バックハンド系

軽打
 違和感なく使えました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転もかけやすくてとても安定しました。打球感がマッドなラバーではないので、連打もしやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 連打がしやすいのに、回転量もあって驚きました。いいラバーですね! 

対下回転に対するスピードドライブ
 少し難しいですが、食い込みが良いので練習すれば安定すると思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 食い込みが良いのでミート系のボールのブロックがやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 回転はかかりませんが、やりやすかったです。

ツッツキ
 回転をかかりませんが、やりやすかったです。

チキータ
 少し食い込みすぎてオーバーミスもありましたが、慣れれば問題なくできると思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 ≧ Dynaryz AGR > Tenergy 80

スピード
 Tenergy 64 > Dynaryz AGR > Tenergy 80 > Tenergy 05

https://amzn.to/31OkZ04

レビュー Evolution MX-P 50°

説明

 Evolutionシリーズはドイツの卓球用具メーカーTIBHAR(ティバー)のトップ選手用のラバーシリーズになります。スポンジ硬度で3種類、シートの種類で2種類で、スポンジ硬度3種×シート2種で6種類のEvolutionシリーズが存在します。スポンジ硬度が最も柔らかいFlexible(フレキシブル、FX)、中間高度のElastic(エラスティック、EL)、ハードなMaximum(マキシマム、MX)と、パワー系のシート(P)およびスピン系の微粘着シート(S)ですね。今回レビューするEvolution MX-P 50°(エヴォリューション マキシマムパワー50°)はトップ選手も多く使用している、ティバーのフラグシップラバーのようなラバーになります。

 Evolution MX-Pはティバーと契約する多くのトップ選手が使用するラバーで、以下のような選手が使用しています。

・Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手(ベラルーシ)
・Paul Drinkhall(ポール ドリンコール)選手(イングランド)
・田添響選手

 ベラルーシのサムソノフ選手といえば、現在44歳で、なお現役で活躍するヨーロッパの「巨人」ですね。40代で今なお現役で非常に安定感のあるバックハンドと長身の強烈なフォアハンドドライブが特徴で、プレースタイルはブロックとカウンターを軸にしたスタイルになります。過去に世界ランキング1位を何度も経験していて、ヨーロッパ大会では未だに上位入賞する実力を有します。
 またドリンコール選手はイングランドNo.2の若手の選手で、レシーブチキータと中陣からのフォアハンドドライブやカウンタードライブが特徴の選手です。世界団体などで日本チームはイングランドのドリンコール選手に苦しめられたりしていますね。
 このようにヨーロッパのトップ選手がTIBHARと契約して第一線で活躍しています。TIBHARはドイツのメーカーで、日本では少し知名度は低いですが、ヨーロッパにおいては選手を支える確かな存在感のあるメーカーと言えるでしょう。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 *非常にわかりにくくて申し訳ありません。Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)とEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)のスピード、スピン性能が同値であるため、同じ場所にプロットされています。

 Evolution MX-P 50°は、TIBHARのラバーの中でも最速のスピード性能だということがわかると思います。また高い回転性能はそのままですね。katsuo000としては、硬いラバーの方が回転がかかると感じ、硬いラバーの方がスピードを出すのが難しいと感じます。ドイツメーカーの公表性能値では柔らかいラバーなので回転がかけやすいために、スピン性能が高いということも散見されます。Evolution EL-Sを試打したわけではないですが、MX-P 50°はスポンジが硬いので回転性能は公表性能値以上に期待しても良いと思います。実際、回転性能は高かったと感じました!

MX-P 50°の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。


 久々に200 gに達しましたね。かなり重たいです。

Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
 回転系テンション OFF+
・Sponge Thickness:2.1 mm
・Speed:128
・Spin:120
・Control:75
・Sponge硬度:50°
・6,000円 + 税
・78 g(切断前) → 54 g(張継科ZLCに貼って)

 貼ったラケットの印象としては、なんと、200 gと感じられないくらい軽く感じました。これは張継科ZLCがグリップ側に重心があるためなのか、MX-P 50°がラバーの名前が入っているグリップ側部分をあえて重くしているのか、理由はよくわかりません。持った感想としてはかなり不思議な感じでした。

Evolution MX-P 50°の3つの特徴

1. 球持ち&打球感がTenergy 05に酷似!

 Evolution MX-Pでのレビューでも記しましたが、とにかくTenergy 05(テナジー05)の打球感にかなり酷似しています。おそらく、このEvolutionシリーズがテナジーシリーズを参考にしながら開発されたのだと思いますね。回転性能の高いRasanter(ラザンター)シリーズやXIOM(エクシオン)のハイエンドラバー、Omega(オメガ)シリーズは、それぞれドイツ製ラバーでも独特の打球感でしたが、このEvolution MX-PおよびEvolution MX-P 50°はテナジー05に本当に似ています。もしテナジーに似た打球感のラバーを探しているなら一度は試してみても良いラバーでしょう。

2. マッドな打球感で質の高い回転量

 Evolution MX-P 50°はスポンジが硬いので、ループドライブ時やサービス時の回転量は非常に満足するものでした。MX-Pと比べるとMX-P 50°の方がより回転がかかっていたと思います。この回転量を得るために50°を選択するのはアリだと思います。

3. 50°のスポンジで相手のボールに負けない!

 Evolution MX-P 50°はMX-Pらしさをそのまま継承しながら、相手のドライブに対するカウンターやスピードドライブなど、スポンジに強く食い込ませる技術の時に、より真価を発揮すると感じました。MX-P 50°は、強くスポンジに食い込ませても、ラケットに届いた打球感になりにくく、強く食い込ませながらドライブをかけることがやりやすいと感じました。katsuo000は、この食い込ませても板に届くか否かが、ボールに負けるか負けないか、という感覚にリンクしています。柔らかいラケットやラバーを使っていると食い込みすぎて逆に弧線を作ることが難しかったりすることがありますが、そういったことがMX-P 50°では少ないと感じました。Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)でもやはり強く食い込ませた時に違いが出てくるように思いますが、MX-P 50°も同様と言えると思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 あまり硬さを感じませんでした。そもそもMX-Pもまずまず硬いラバーですので、正直MX-P 50°が難しいという感覚もあまり感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 負けないですね。MX-Pだとスピードドライブを打とうとすると、ラケットに到達しやすく回転量が落ちると感じましたが、MX-P 50°の方が回転とスピードの両立がしやすかったです。

面を開いたドライブ
 面を開くとよりラバーに食い込ませやすくなるので、MX-PよりもMX-P 50°の方が回転量のあるドライブが打てていたと思います。

対下回転に対するループドライブ
 非常に球持ちを感じやすいラバーですので、低くて高い回転量のループドライブがやりやすかったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 これもやりやすかったですね。弧線を作りやすいので、スピードドライブでもインパクトさえあれば安定させることができると感じました。

カーブ/シュートドライブ
 非常に素直なラバーなので、素直にカーブドライブ、シュートドライブができて苦もなく、良さもなくでした。MX-Pと比べるとMX-P 50°の方がガツっとカーブドライブさせた時のボールの回転量は多かったです。

ブロック
 思ったよりやりやすいと感じました。ただ回転の影響を受けやすいシート/粒形状ですので、回転の影響は受けるのも感じました。テナジー05と比べると影響を受けにくくやりやすかったです。

カウンタードライブ
 非常にやりやすかったですが、Dignics 05(ディグニクス05)とかV>15 Extraのような、回転量をある程度無視できるやりやすさではなく、回転をかけ返す打球感覚が非常に良かったです。半歩下がって、頂点付近を上書きカウンタードライブするのが非常に良かったです。

ストップ
 MX-Pよりもやりやすかったです。スポンジが硬いために弾まないですね。

ツッツキ
 これも低くおさまりました。

フォアフリック
 硬いので球離れが早いので、しっかり乗せた方がやりやすいと感じました。

バックハンド系

軽打
 そこまで50°の硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブになると、球離れの早さを感じやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 バックハンドでも十分対応できる球持ちで良好な打球感でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 少しインパクトが足りず、スピードドライブが難しいと感じました。

カーブ/シュートドライブ
 

ブロック
 回転の影響は少なくやりやすかったです。好きな打球感でした。

カウンタードライブ
 球を持つので回転をかけようとしてオーバーミス、逆にミート気味にカウンタードライブしようとするとネットミス、と調整が少し難しかったです。

ストップ
 これはやりやすかったです。回転はあまりかかっていないと感じました。

ツッツキ
 やりやすいですが、回転量は少なめでした。

チキータ
 非常にやりやすかったです。弧線もちょうど良い高さでした。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 Hard > Evolution MX-P 50° ≧ Tenergy 05

スピード
 Tenergy 64 > Evolution MX-P 50° > Tenergy 05 Hard

https://amzn.to/3jJ1igj

レビュー Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)

説明

 Evolutionシリーズはドイツの卓球用具メーカーTIBHAR(ティバー)のトップ選手用のラバーシリーズになります。スポンジ硬度で3種類、シートの種類で2種類で、スポンジ硬度3種×シート2種で6種類のEvolutionシリーズが存在します。スポンジ硬度が最も柔らかいFlexible(フレキシブル、FX)、中間高度のElastic(エラスティック、EL)、ハードなMaximum(マキシマム、MX)と、パワー系のシート(P)およびスピン系の微粘着シート(S)ですね。今回レビューするEvolution MX-P(エヴォリューション マキシマムパワー)はトップ選手も多く使用している、ティバーのフラグシップラバーのようなラバーになります。

 Evolution MX-Pはティバーと契約する多くのトップ選手が使用するラバーで、以下のような選手が使用しています。

・Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手(ベラルーシ)
・Paul Drinkhall(ポール ドリンコール)選手(イングランド)
・田添響選手

 ベラルーシのサムソノフ選手といえば、現在44歳で、なお現役で活躍するヨーロッパの「巨人」ですね。40代で今なお現役で非常に安定感のあるバックハンドと長身の強烈なフォアハンドドライブが特徴で、プレースタイルはブロックとカウンターを軸にしたスタイルになります。過去に世界ランキング1位を何度も経験していて、ヨーロッパ大会では未だに上位入賞する実力を有します。
 またドリンコール選手はイングランドNo.2の若手の選手で、レシーブチキータと中陣からのフォアハンドドライブやカウンタードライブが特徴の選手です。世界団体などで日本チームはイングランドのドリンコール選手に苦しめられたりしていますね。
 このようにヨーロッパのトップ選手がTIBHARと契約して第一線で活躍しています。TIBHARはドイツのメーカーで、日本では少し知名度は低いですが、ヨーロッパにおいては選手を支える確かな存在感のあるメーカーと言えるでしょう。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 *非常にわかりにくくて申し訳ありません。Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)とEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)のスピード、スピン性能が同値であるため、同じ場所にプロットされています。

 性能からわかるようにスピード性能が高いことがわかりますね。サイトによっては「10+」のような表現を使っているものもありますが、三桁の数値で評価されているものを採用しました。やはりスポンジ硬度を反映させるとラバーの性能はどのあたりに相当するのかわかる気がしました。ドイツの表記ではスポンジ硬度が柔らかいと食い込みが良いので回転がかかると考えて数値を記載していることが多いので、メーカー内での比較においても注意が必要なように思います。

MX-Pの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 余談ですがスポンジの色が、Dignics(ディグニクス)シリーズに似てますね。横から見るとラバー名を見ないと違いがわかりません。

Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 回転系テンション OFF+
・Sponge Thickness:1.7/1.9/2.1 mm
・Speed:125
・Spin:120
・Control:80
・Sponge硬度:45.7-47.7°
・6,000円 + 税
・71 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

 過去、ラケットブレード面積の広いラケットに貼った時は50 gくらいあったように覚えていて、思ったより軽くて意外でした。標準的な重量で、もしかしたら軽い個体を手にしたのかもしれません。MX-PにはMX-P 50°という、ハードタイプも発売になりましたので、重くて硬いものが使いたいのであればMX-P 50°を使えば良いですね。

Evolution MX-Pの3つの特徴

1. 球持ち&打球感がテナジー05に酷似!

 対下回転ドライブやラリーでのドライブ時に球持ちを感じやすく、まさに打球感は Tenergy 05(テナジー05)!と感じるものでした。非常に扱いやすく、好みと感じる人が多いと思います。また回転もかけやすく、打球時の手応えと回転量もリンクしていると感じました。もちろん、回転量も健在で、しっかり回転がかかると思います。

2. 弾きやミートもやりやすく、まさにバック向けラバー!

 テナジー05との最大の相違点は、弾きやすさだと感じました。Evolution MX-P 50°も同様に弾きやすいと感じました。やはりMX-PのスポンジはテナジーのSpring Sponge(スプリングスポンジ)ではないので、厚く当てた時に差異が生じると感じます。厚く当てた時、ラケット板に到達しやすいと感じたのがMX-Pになります。従ってミートを多用するバックに使うと好感触だと感じました。テナジー05の難しいところは、ミートがしづらい点だと思いますが、MX-Pならミートもしやすく両方を上手に使いこなしたいのであればMX-Pをオススメします。

3. シートが硬め!回転の影響を受けにくく寿命も長い!

 テナジー05に似ているMX-Pですが、シートがやや硬めと感じました。従って、テナジー05よりも回転の影響を受けにくく、またテナジーシリーズで頭を悩まされる寿命もMX-Pは長いと感じました。テナジー05に似つつ、テナジー05よりもメリットと言える部分だと言えると思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 テナジー05のようなオートで回転がかかるような性能はないと思いました

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込ませた時に結構、板に当たりやすいと感じました。嫌いではありませんが、ややスピードドライブの回転量不足を感じてしまいました。

面を開いたドライブ
 食い込んでしっかりボールを包み込む感じはあるので、ある程度回転がかかっていると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 非常にやりやすいと感じました。特にボールの高さ、と深さを制御しやすいと感じたのは好感触でした。また回転量もテナジー05ほどではないと思いますがかかっていると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブ自体は入ると感じましたが、やや回転量不足を感じました。

カーブ/シュートドライブ
 回転がかかるのでしっかり曲がります。少し弧線は低いと思います。

ブロック
 やりやすかったです。好きな打球感でした。少し硬いので苦手な人は苦手だと思います。

カウンタードライブ
 これもやりやすかったです。上昇期に捉えるカウンタードライブは難しめでしたが、しっかり自分で弧線を作る時はコントロールしやすいと感じました。

ストップ
 思ったより止まって好感触でした。

ツッツキ
 これも低いです。ただしあまりキレていないかもしれません。

フォアフリック

フォアサーブ
 回転量のあるサーブが出せます。

バックハンド系

軽打
 そこまで硬いとは感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 スピードドライブ気味にドライブしても安定して入る感じがありました。

対下回転に対するループドライブ 
 これもやりやすかったです。回転量はそこまでないと感じましたがなかなか安定感があって良かったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 これも結構やりやすかったです。食い込みが良いからだと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 止めやすかったです。

カウンタードライブ
 ほとんど試せませんでしたが、1球目で入りましたのでやりにくいことはないです。

ストップ
 これも止まります。

ツッツキ
 低くコントロールしやすいです。

チキータ
 やりやすかったです。ボールを持つので、しっかり回転をかけて次球の強打を防ぎやすかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 > Evolution MX-P > Tenergy 05 FX

スピード
  Tenerg 80 ≧ Evolution MX-P > Tenergy 05

https://amzn.to/2EJLiv5

レビュー Rasanter V47(ラザンターV47)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるのがandro(アンドロ)のRasanter(ラザンター)シリーズになります。androさんは常にスタイリッシュなアパレルとラバーの色で異色の存在感を放つ存在ですね。アンドロは近年明らかに日本でも存在感が際立ってきていると思います。その要因として2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手の使用用具がアンドロであるという事実があると思います。

RasantからRasanterへ

 アンドロさんは2016年まで、看板として販売していた特徴的な緑色のスポンジのラバーRasant(ラザント)シリーズ(Rasant Grip(ラザントグリップ)、Rasant Power Grip(ラザントパワーグリップ)、Rasant Power Sponge(ラザントパワースポンジ)、Rasant Beat(ラザントビート)、Rasant Turbo(ラザントターボ)、Rasant(ラザント)の6種類)を全て廃盤とし、新たにRasanter(ラザンター)というラインナップを2017年から販売開始しました。ラザントシリーズと同じく緑色のスポンジを採用した新たなフラグシップラバーであるラザンターシリーズ。ラザンターシリーズは回転性能が高く、弧線を作りやすいRシリーズと回転性能に加え、スピード性能も高いVシリーズが存在し、スポンジ硬度が反映した数字をRまたはVの後につけられた名前で販売されています。また他のドイツメーカーに先んじて、Ultra Max(ウルトラマックス)という、スポンジ厚さ2.3 mmとする技術を搭載したラバーラインナップになります。この技術というのは、それ以前ではトップ選手用に適用された技術のようで、シートを現行よりも、さらに薄くしてその分、スポンジを厚くする、といったラバーになります。ラバーは接着層を含めて厚さが4.0 mm以内という国際ルールが存在しますので、スポンジを厚くするためにはシートを薄くする必要があるわけです。シートが薄く、スポンジが厚いラバーの方が、回転とスピードと飛距離が出しやすく、トップ選手受けする性能が出しやすいと言われているそうです。しかしシートを薄くするというのは製造バラ付きが生じやすくそれ以前ではあまり出回っていなかったようです。おそらく最新技術で生産性を上げることができ、結果低価格でシートが薄くスポンジの厚いラバーを生産できるようになり、一般市場へ販売するようになったものと思われます。この技術は日本や世界の卓球用具を牽引し世界標準となるTenergy(テナジー)シリーズを販売するButterfly(バタフライ)さんのラバーにはないようで、バタフライさんはいまだに特厚でもスポンジ厚さは2.1 mmのままとなっています。近年他のドイツメーカーでもシートが薄くスポンジの厚いラバーが増えてきていますね。
 ラザンターは現在までに8種類のラザンターが販売れており、Rシリーズが6種類、Vシリーズが2種類になります。

Rasanterシリーズ

 ラザンターシリーズは、回転系のRとスピード系のVでスポンジ硬度が細かく選べるシリーズのようなネイミングとなっていますが、実際に試打すると想像と異なりました。どうやらスポンジ硬度を変えるともに、シート形状も変更していて打球感や性能、やりやすい技術は異なりました。さらにVシリーズは確かにスピードは速いですがかなりスピン系テンションで回転もかなりかかるので、決してスピード特化のラバーという訳でもありませんでした。katsuo000はR53、R48、R50、R47、V47、R42を試打しており、それらの比較を今後まとめていきたいと考えております。ここでコメントさせていただくことは、R53、R48、R50のシートの粒形状はやや細めで少し球離れの速いと感じる粒形状でした。Dignics 05(ディグニクス05)やTenergy 05(テナジー05)と比較すると球持ちを感じにくいシートの粒形状になると思います。一方で、シートは柔らかく、スポンジも食い込みがかなり良いので、ラバー全体で食い込ませると球持ちを感じるラバーだと思います。
 2017年に販売開始した当初は、R50、R47、R42、R37、V47、V42の6種類でした。さらに2019年10月にEnergy Cell(エナジーセル)技術搭載のR53、2020年5月に同じくエナジーセル技術搭載のR48を新発売しました。現在アンドロさんのフラグシップ的ラバーがR53とR48になりますね。

 ラザンターシリーズで最近注目は、紅(あか)のラザンターのR53とR48だと思います。既にレビューは作成済みですので、あわせてご覧いただけると幸いです。

公表性能値比較

 アンドロさん公表性能値比較になります。アンドロさんはスピードとスピンに加え、コントロールという項目を加えているのが特徴でしょうか。やはりエナジーセル採用のR53とR48は高い性能となっていて注目のラバーになりますね!

 R53のレビューを拝見すると、スピードが出る!というものが多いのですが公表性能値上ではV47の方が、スピードが出ることになっています。既にR53、R48、R50、R47、V47を試打したので分かりますのでコメントしておきますね。R53よりV47の方が単純なスピードは速いと思います。V47の方がとても直線弾道になるため体感以上に速いと思いますね。特にV47の中陣ドライブはかなりのスピードが出る印象です。一方で、R53は弧線を非常に強く描くので、その分体感よりもボールが遅くなる印象です。ボールが相手の台に到達するまでの時間は数値上はV47の方が速いと思います。これは直線弾道によるところが大きいと思います。ラザンターシリーズ中、最速のラバー、それがV47と言えると思いますね!

V47の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 切る前で70 gをきっていましたが、貼ると思ったより重かったです。実際、どちらかというと回転もしっかりかかるスピード系ラバーだと思いますね。

Rasanter V47(ラザンターV47)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness:1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(UM)
・Speed:121
・Spin:119
・Control:88
・Sponge硬度:47°
・6,200円 + 税
・69 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

Rasanter V47の3つの特徴

1. スピード系テンションとスピン系テンションの良いところ取りなテンションラバー

 スピン系テンションラバーらしく、思ったより球を持つグリップ力と回転性能があるため、サーブ、ループドライブは想像以上に質が高かったです!正直こんなに回転性能が高いとは思いませんでした回転性能はおそらく、Tenergy 80(テナジー80)やTenergy 05 FX(テナジー05FX)なみにあると思います!それでいて、上回転のラリーでは、かなりミートに近いスピードドライブがド安定しました!V47はスピード性能とスピン性能を両立するラバーだということが1つ目の特徴だと思います!katsuo000のイメージとしては、打ち抜くというよりも回転をかけて安定させようとして使う方が安定感の中にスピードが追加されてとても好感触でした。

2. Rasanter中No.1のスピード性能と直線弾道!

 説明でも触れましたが、V47は最新のエナジーセル技術をもちいたR53やR48よりも高いスピード性能を有します!公表性能値上でもV47の方がスピード性能は高いことになっています。実際、V47は非常に直線弾道ですので、スマッシュのようなスピードのドライブがバンバン入ると感じました。かなり攻撃的だと思います。

3. 食い込みが良く、スピン系テンションなのにハーフボレーやつなぎ、ブロックがやりやすい!

 食い込みが良いので、咄嗟のミート系のボールに対するブロック、ハーフボレー系のつなぎ、がやりやすかったです。ドライブよりもミートを多用するのであれば、かなり扱いやすいと思います!
 このラバーは名前で少し損していてスピード系ラバーではなくスピン系テンションだと思って使った方が性能を活かせて、良いと感じました。テナジー05を使っていて、コスパが良くて回転量をあまり落とさずにスピードが欲しいラバーを探している方にオススメしたいです。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬さはそこまで感じません。同じ硬度のR47の方がより硬いと感じると思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転量よりもスピード性能に任せたドライブが好感触でした。ノータッチが狙えるくらいの速いスピードドライブが可能です。このスピード性能は、Omega VII(オメガ7)シリーズに匹敵するスピード性能だと思います。

面を開いたドライブ
 食い込みが良いのでフォアではかなり好感触でした。少ない力で容易にドライブが打てました。

対下回転に対するループドライブ
 少し弧線が低いと感じますが、フォアなら十分なグリップ力があり、質の高いループドライブは十分可能でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 対下回転スピードドライブは、思ったより難しかったです。食い込みが良い分、回転の影響を受けやすいラバーでもあるようで、しっかり体で打つ必要があると思います。

カーブ/シュートドライブ
 弧線が低いので、あまり曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 柔らかいので、ミート系のボールに対するブロックはかなりやりやすかったです。逆にループドライブに対するブロックは少し回転の影響を受けやすいので回転をいなすなり、上書きするなり、技術が必要だと感じました。

カウンタードライブ
 打球点を落とさずに上昇期に捉えてミート気味にドライブするのが好感触でした。上書きしようとすると飛距離が出過ぎる印象です。

ストップ
 ストップは食い込みがかなり良いので、シートだけで捉えるようにしないとかなり浮きました。

ツッツキ
 ストップ同様で、ツッツキも浮きやすかったです。

フォアフリック
 柔らかい分、球を持てるので、角度打ちしやすいと感じました。

バックハンド系

軽打
 バックハンドで使うとなると少し硬めだと思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転系ではなくスピード系がやはり好印象でした。

対下回転に対するループドライブ
 思ったより食い込むので、最低限の質のループドライブができると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 逆にスピードドライブはかなり難しかったです。インパクト不足だと思います。

カーブ/シュートドライブ
 直線的で曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 ミート系のボールに対するブロックはやりやすかったです。ループドライブに対するブロックは難しかったですね。

カウンタードライブ
 R48よりもカウンターしやすいと感じました。カウンターミートもやりやすかったです。

ストップ
 フォアストップ同様、浮きやすかったです。

ツッツキ
 こちらも同様に浮きやすかったです。

チキータ
 かなり攻撃的でスピードのあるチキータができました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > Tenergy 05 ≧ V47 > Tenergy 64

スピード
 Tenergy 64 > V47 > R53 > Tenergy 05

https://amzn.to/2Ytm4Iz