レビュー Genextion V2C (ジェネクションV2C)

はじめに

 幸運なことに、Nittaku (ニッタク)さんのジェネクション&ジェネクションV2Cモニター募集キャンペーンに当選しました。ということで、ガチレビュー&モニターさせていただきます!Nittaku (ニッタク)さんの本気のラバー、Genextion V2C (ジェネクションV2C)Genextion (ジェネクション)です!まず、Nittaku (ニッタク)さんの2024年の新作ラバーはGenextion (ジェネクション)でしたね。として、日本一売れていたラバーFastarc G-1 (ファスタークG-1)、およびHammond Z2 (ハモンドZ2)を超えるラバーとして発売されたラバーがGenextion (ジェネクション)でした!そして2025年春、Genextion (ジェネクション)に粘着シートをあわせたラバーとして発売されたのがGenextion V2C (ジェネクションV2C)になります!

 Nittaku (ニッタク)さんの2024年の新作ラバー、Genextion (ジェネクション)はマッド感の増したスピン系テンションラバーでした!Genextion (ジェネクション)という言葉は、Generation = 世代から派生したNittaku (ニッタク)さんの造語とkatsuo000は考えております。もしかしたら、次の世代 = Next Generationをもじった造語なのかもしれませんね。

 日本一売れていたラバーFastarc G-1 (ファスタークG-1)の次のラバーとして2022年に発売したラバーがHammond Z2 (ハモンドZ2)が発売されました。Nittaku (ニッタク)さんが、日本一売れていたラバーFastarc G-1 (ファスタークG-1)からの次の日本一売れるモンスターラバーを模索していることが伺えました。Fastarc G-1 (ファスタークG-1)がなぜ日本一売れていたのか、これはButterfly (バタフライ)さんのTenergy (テナジー)のオープン価格化、ラバー高騰などの外部環境因子が大きかったのが実情でしょう。外部環境因子が大きいとはいえ、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)の性能も高かったのは事実で、Tenergy (テナジー)らしい球持ちを有しながら、ドイツ製ラバーらしくドライブボールが揃わず荒れ球 ≒ 癖球が出るラバーでした。Fastarc G-1 (ファスタークG-1)の次のラバーとして、2022年に発売されたHammond Z2 (ハモンドZ2)は国産製造のラバーではありますが、ドイツ製造のFastarc G-1 (ファスタークG-1)を継承したラバーといえる高性能ラバーです!特にHammond Z2 (ハモンドZ2)で特筆すべきはシートの透明感で、ドイツ製ラバーの曇り系シートとは差別化された美しいラバーです!しかも価格もFastarc G-1 (ファスタークG-1)と同価格で設定されていて円安でドイツ製ラバーの高騰を考慮すると、とても良い選択肢だったと思います!あまり話題にはなりませんでしたが、昨年2024年には、硬度を柔らかくした特別仕様のHammond Z2 (ハモンドZ2)も発売されました。これはHammond Z2 (ハモンドZ2)に対し一定の評価を得られていることが伺えますね!そして、Nittaku (ニッタク)の2024年に発売された新しいドイツ製ラバーがGenextion (ジェネクション)ですね!ドイツ製の新ラバーとして、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)を超えるラバーとして、Genextion (ジェネクション)はマッド感の増したスピン系テンションラバーでした。そして、シートに粘着性シートを採用したGenextion V2C (ジェネクションV2C)はどのようなラバーなのでしょうか!?Genextion (ジェネクション)自体が粘着ラバーテイストのシートを適用したスピン系テンションラバーでマッド感マシマシでした。そのGenextion (ジェネクション)に、さらに粘着性シートを採用することで、より粘着ラバーらしさが加味されたのではないかと想像されますね。どのようなラバーなのか試打レビューしていきます!

 なお、Nittaku (ニッタク)さんのGenextion V2C (ジェネクションV2C)の紹介ページには、時吉佑一選手の名前を挙がっています。katsuo000が学生時代に対戦も経験しています。時吉選手は同世代で憧れの選手でした。現在はチキータやバックハンドドライブがとても綺麗でエグイイメージが強いですね。個人的な時吉選手のイメージは、豪快なフォアドライブやフォアスマッシュだと思います。中学生のときから変わらないイメージです。
 時吉選手が使用するGenextion V2C (ジェネクションV2C)はどのようなラバーなのか楽しみながら試打しました!

説明

 改めて、Nittaku (ニッタク)のスピン系テンションラバーについて俯瞰してみようと思います。まずは各ラバーの説明を、Nittaku (ニッタク)さんのホームページから引用してみました。

Genextion V2C (ジェネクションV2C) 微粘着が成すハイクオリティな球質

 絶妙な微粘着の配合で、ボールとラバーのほどよい接触時間を確立。相手の強い回転の影響を受けづらく、特に台上技術においてよりコントロールがしやすくなりました。また、ラケット面をより被せて水平スイングをしてもボールをしっかりと掴んでくれるため、早い打点での質の高いカウンターを可能に。台についてからグッと沈むボールの軌道で相手を翻弄します。質の高い台上技術とカウンターを武器にする、ワンランク上のプレーヤーへ。

Genextion (ジェネクション) 掴んで深く飛ばすパワーヒッター

 硬いラバーの特長である重いドライブや押し負けない引き合いを可能にしながら、ブロックなどの守備技術では操作性に優れます。インパクトの強いドライブの質が高く、インパクト後にボールの軌道がグッと上がり、より飛距離の出る鋭いボールを繰り出すことが可能に。台についてからグンと上に伸び上がるボールの軌道も特長で、相手を圧倒します。パワーとスピードで押していく、ダイナミックなトッププレーヤーへ。

Hammond Z2 (ハモンドZ2) “落ちない”から打ち負けない

 ニッタクを象徴する“赤”をまとった「バルクヘッドスポンジ」は、隔壁が強く、エネルギーロスを軽減し、反発力を強化。天然ゴム比率が高く、ゴムシート密度が大きい「ナチュラルリッチシート」は、薄くとらえても“落ちない”のが魅力。相手の回転を利用したカウンター、台から離れても相手のコートに深く突き刺さるドライブを武器に打ち合いを制す!ベストセラー「ハモンドシリーズ」の爽快感のある打球の良さを継承しながら、トップ仕様のラバーに仕上げました。

Fastarc G-1 (ファスタークG-1) スピンドライブ重視

 スピンドライブ重視!シートでグリップして弧を描く、強烈なスピン!どんな位置からでも打ち抜ける威力、強いドライブに打ち負けない強靭さが魅力!その実力は世界のトップが証明し続ける!
ファスタークとは?:Fast(速さ)とArc(弧)を描くボール軌道を開発コンセプトとした、トップ選手が勝つために選ぶギアです。
テンションスピンシート:グリップ感覚に優れたゴム成分と粒形状で、抜群の威力を実現した「テンションスピンシート」。硬く粒が詰まったシートは打ち合いで押し負けず、ボールにパワーが伝わります。
ストロングスポンジ:ハードな打球感でありながらボールをしっかり捉えて押し出し、ボールに更なる威力を生み出すスポンジです。
G-1・・・シートでグリップして弧を描く!強いドライブに打ち負けない強靭さが魅力!

 説明からGenextion (ジェネクション)Fastarc G-1 (ファスタークG-1)や特にHammond Z2 (ハモンドZ2)よりもボールが上に上がり、弾みも回転も高性能化しつつシート形状を粘着ラバーよりにすることで、粘着ラバーらしさを備えたスピン系テンションラバーと理解できそうです。そして、Genextion V2C (ジェネクションV2C)は、シート形状に加え、粘着成分を配合させたシートを適用したラバーであり、さらに粘着ラバーらしさの増したラバーに仕上がっているといえそうです。ちなみに、「卓球グッズ2025」によるとV2Cは Various Value (多様な価値)の意味も含ませているということです。
 普段フォアにはドイツ製粘着ラバーであるJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)を使用していますので、ドイツ製粘着ラバーとしてどのようなラバーなのかレビューしていきたいと思います!

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinSpongePrice
(yen / without tax)
Genextion V2C16.0014.052.5 (42.5)9,800
Genextion16.5013.552.5 (42.5)9,800
Hammond Z216.0013.050.0 (40.0)6,800
Fastarc G-115.0012.547.5 (37.5)6,800
Hurricane Pro III Turbo Blue14.7515.060.0 (50.0)6,600

 公表性能値としてkatsuo000が気にするのは回転性能です!Genextion V2C (ジェネクションV2C)はHurricane (キョウヒョウ)を除くラバーで最もスピン性能が高いことが伺えますね!性能値だけで決めるならkatsuo000はGenextion V2C (ジェネクションV2C)を使いたいと感じますね!

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Genextion V2C4929.828.043.843.81.750.00
Genextion4930.927.144.341.63.832.67
Jekyll & Hyde C555331.431.450.952.10.00-1.17
Dignic 09C5033.431.850.849.11.581.67
Hurrican Pro III
Turbo Blue
5836.841.453.157.6-4.67-4.50
Triple Double Extra5025.131.842.146.1-6.67-4.00
Rakza Z Extra Hard5530.330.846.547.8-0.50-1.25
Rising Dragon II4631.432.547.245.7-1.081.50
Rasanter C535228.426.142.839.22.333.67
Dynaryz ZGR5833.732.248.248.01.500.17
DNA Dragon Grip5231.630.545.546.91.08-1.42
DNA Dragon Power 57.55533.632.249.948.01.421.92
Hybrid K35128.525.342.240.33.171.92
Hybrid K3 Pro5130.830.248.248.40.67-0.25
Hurricane NEO III
Blue Sponge 39°
4529.833.245.644.9-3.330.67

 各社の粘着ラバーを比較しました。予想はしていましたが、Genextion V2C (ジェネクションV2C)は中国粘着ラバーの特徴であるシート側の方が柔らかくスポンジ側が硬い設計のラバーではなく、スピン系テンションラバーに近い硬度値を示しました。これはNittaku (ニッタク)さんの扱うラバーの中には中国製粘着ラバーであるHurricane (キョウヒョウ)があり、このHurricane (キョウヒョウ)との差別化を考慮した結果ではないかと想像します。一方で、Genextion (ジェネクション)と比較するとGenextion V2C (ジェネクションV2C)の硬度は近しい値ではあるものの、シート側、スポンジ側の硬度差が小さくなっていました。シート側がスポンジ側よりも軟らかい、という設計ではないですが、シートがより柔らかい仕様となっていることが伺え、やはりGenextion V2C (ジェネクションV2C)Genextion (ジェネクション)よりも粘着ラバーらしい数値となっていることがわかりました。これらの結果を鑑みると、Genextion V2C (ジェネクションV2C)はスピン系テンションラバーよりの粘着テンションであり、katsuo000が使用しているJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)に近いラバーであると考えられますね。Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)は絶妙な設計でシートが若干柔らかい設計で中国製ラバーらしさを有しながら、スピン系テンションラバーらしいイキイキとした打球感というまさに矛盾をはらんだラバーでした。Genextion V2C (ジェネクションV2C)はどのようなラバーでしょうか!?

ジェネV2Cの貼りと重量

 この1年紆余曲折が激しく、katsuo000はアウターカーボンをメインラケットとして使うようになってきています汗。今回は、久々におし入れから出してきたTimo Boll Spirit (ティモボルスピリット、廃盤)へ貼りました。学生時代にメインで使っていたラケットであるため汗をよく吸ってややマイルドな打感のアウターALCラケットです!

↑ピントがずれていてすみません汗。

Genextion V2C (ジェネクションV2C)にはNittaku製のラバー保護フィルムが同封されていました。これは嬉しいですね。

Genextion V2C (ジェネクションV2C)
・Sponge厚:厚、特厚
・Spin:14.0
・Speed:16.0
・Sponge硬度:52.5 (42.5)
・9,800円 + 税
・72 g(切断前) → 49 g(:Timo Boll Spirit (ティモボルスピリット、廃盤) 157 x 150 mmのブレード面積に貼って)

 重量は49 gでGenextion (ジェネクション)と同じ重量でした!粘着ラバーとしてはそこまで重たくないといえそうですね。

ジェネV2Cの3つの特徴

1. 粘着ラバーの中では弾む!正統派粘着テンション!

 教科書のような粘着テンションラバーといえるのかもしれません!Genextion (ジェネクション)よりもさらにボールを掴んで球を持つようになったと感じました。他社のドイツ製ラバーと比較すると打球音は低めでこもり気味の打球音のため良いボールを打った感がやや控えめなラバーだと感じました。その分、思い切りぶつけるように打球することで、良いボールが行く感じがありましたね。気になるのはエネルギーロスを感じやすい点で、エネルギーロスととるのかループドライブとのギャップが出しやすい、ボールをしっかり持てる、と考えるかは使用者によると思いました。Hurricane (キョウヒョウ)に近く、かつHurricane (キョウヒョウ)ではスピードドライブが打てないと感じるなら、Genextion V2C (ジェネクションV2C)は一つの選択肢となると思います。

2. 粘着ラバーの中では飛ばせるラバー!相手のドライブを倍返し!

 Genextion (ジェネクション)では、マッドな打感が一つの特徴として挙げましたが、Genextion V2C (ジェネクションV2C)は粘着ラバーだと思って使うと、粘着ラバーの中では飛ばすことのできるラバーだと感じました。思い切り打てたときは、相手のコートから回転でさらにボールが伸びる感じがあり、Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)に近いものも感じました。Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)はかなりエネルギーロスを感じづらい、イキイキとしたラバーなので、これは好みの分かれ目だと多みますね。Genextion V2C (ジェネクションV2C)の方がどんなラケットでもループドライブがしやすく、その分、下回転打ちにはパワーを要するラバーだと思います!またラリー重視で相手の回転の影響を受けにくく相手のドライブを利用して「倍〇し」しやすいラバーがGenextion V2C (ジェネクションV2C)だと思います!

3. 球持ちが増して台上やサーブがやりやすい!

 Genextion (ジェネクション)と比べると球持ちがマシマシなので、台上からフリックやストップがとてもやりやすかったです。またサーブも回転を思い切りかけることができるためやりやすいと感じました。球持ちがある分、1秒に満たない時間ではあるものの相手に時間的余裕を与えると思います。相手の時間をほんの一瞬でも与えたくないなら、Genextion (ジェネクション)がオススメであり、球持ちを活かして懐深くドライブを掛けたいなら、Genextion V2C (ジェネクションV2C)が良さそうです!どちらもスピン系テンションに準ずるスピードは十分に出せるので、十分ノータッチも狙えるラバーであり、その中でもっと球持ちと粘着ラバーらしいラバーがGenextion V2C (ジェネクションV2C)といえそうです。
 最近の卓球トレンドに合致した良いラバーで、時吉選手が使用していることからも高い性能が伺える1枚だと思います!

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 違和感はありませんでした。テンション系らしいスピードがでます!

ロングボールやラリーでのドライブ
 中陣くらいで腰を落として、どんなボールに対してもガンガンドライブをかけて相手コートに放り込むようなラバーだと思います。Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)は中陣からでも打ちぬけるラバー、Genextion V2C (ジェネクションV2C)は中陣から粘りつつチャンスメイクするラバーだと思いました。

面を開いたドライブ
 面を開いてぶつけるようにして回転を掛けた方が良いドライブが打てると思います。チョリはしやすいですが、シートが結構柔らかいのスポンジ含めてドライブするイメージが強いと思います。

対下回転に対するループドライブ
 Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)よりもループの質を高くしやすいと思います。回転量は多分Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)の方が出しやすいと思いました。ただJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)はスピードも出やすいので使いこなすには結局どちらも技量が必要といえるでしょう。

対下回転に対するスピードドライブ
 Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)と比較するとパワーを要すると思います。ただ打てないわけではないので、思い切りぶつけて粘着ラバーらしく弧線で相手のコートに落とし込めると思います。

カーブ/シュートドライブ
 カーブ/シュートとどちらもやりやすいです。玄人好みのラバーだと思います。

ブロック
 ブロックのやりやすさはGenextion (ジェネクション)同様やりやすかったですね。ブロッキングゲームがめちゃめちゃやりやすいです。戦型が思い切りかわりそうなラバーです。

カウンタードライブ
 これもやりやすかったですね。Genextion (ジェネクション)以上にかけ返しがやりやすくて回転もかけやすいので相手のコートに収まると感じました。カウンタードライブを軸に試合する、という戦い方もできそうな気になるかもしれません。

ストップ
 Genextion (ジェネクション)もやりにくい感じはありませんでしたが、シートが柔らかいのでより球持ちを感じやすくなったラバーがGenextion V2C (ジェネクションV2C)ですね。

ツッツキ

フォアフリック
 相手の逆をつくようなフリックがしやすいと思います。

サービス
 よく切れるし、2バウンドもさせやすいと思います。

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09CGenextion V2C > Rasanter C53

スマッシュやミートのスピード
 Dignics 09CGenextion V2CHurricane Pro III Turbo Blue

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