ランキング形式での評価ページは、閲覧いただけることが多いですね。もう少し増やしていきたいと思います!ドイツ製ラバーは、スピード特化のテンションラバーはほぼないです。どのラバーも高い回転性能を持たせつつ、スピードに特徴があるようなラバーが多い印象です。Butterfly (バタフライ)さんのBryce Highspeed (ブライスハイスピード)のようなラバーはほぼないと思います。従ってスピード性能の高いラバーだからといって、回転がかからないということは全くありません。粘着ラバーや粘着テンションラバーにも注目が集まっていますが、スピードで圧倒するのも一つの勝ち方だと思いますね。
現代はドイツ製ラバー (ESN社)だらけ!
ドイツ製ラバーというのは、ほぼラバー製造メーカーであるESNという会社が製造しています。andro (アンドロ)、DONIC (ドニック)、Joola (ヨーラ)、STIGA (スティガ)、TIBHAR (ティバー)、XIOM (エクシオン)と挙げ出したらキリがないくらい、ESN社はラバーを製造しているそうです。おそらく、VICTAS (ヴィクタス)やYasaka (ヤサカ)、Nittaku (ニッタク)のラバーも製造していると思われます。日本では、ほぼほぼESN vs Tamasu (タマス) (Butterfly)という図式になってきているのだと思いますね。世界的には中国のDHS (Double Happiness Shanghai、紅双嬉)が、本場中国で君臨していますし、他の中国製ラバーも質が上がってきているので、今後新たに台頭してきそうなのは、中国のマイナーブランドかもしれません。ただ、世界的には、試合会場でみるラバーの大半はドイツ製ラバー ≒ ESN社ラバーであるといえるでしょう。
・ESN社の求人情報 (卓球王国): https://world-tt.com/blog/news/archives/25622
・ESN社のホームページ: https://www.esn-tt.de/en/home
ではでは、そのドイツ製ラバーについて、最新トレンドのラバーを回転、スピード、コントロール、総合の観点で独断と偏見でランキングしてみたいと思います。なお今回の考察では、粘着ラバーは外して、スピン系テンションラバーで考察していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
勝手にエントリー ~各ブランドの最新ラバー~
まず、各ブランドの最新ラバーを勝手にエントリーしました。
・andro (アンドロ):
Rasanter R53 (ラザンターR53)
Rasanter R48 (ラザンターR48)
Rasanter C53 (ラザンターC53)
Rasanter C48 (ラザンターC48)
・DONIC (ドニック):
Blue Storm PRO (ブルーストームPRO)
・Joola (ヨーラ):
Dynaryz AGR (ダイナライズAGR)
・cornilleau (コニヨール):
Target Pro XD-52.5 (ターゲットプロXD52.5)
・STIGA (スティガ):
DNA Platinum XH (DNAプラチナXH)
・TIBHAR (ティバー):
Evolution MX-D (エボリューションMX-D)
Quantum X Pro (クァンタムXプロ)
・Victas (ヴィクタス):
V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)
V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)
・XIOM (エクシオン):
Vega X (ヴェガX)
Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)
Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)
Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)
まだ内部リンクのないラバーは試打できておりません。試打出来たら更新していきたいと思います。
スピード
1位 TIBHAR (ティバー): Evolution MX-D (エボリューションMX-D)
回転量ではDNA Platinum XH (DNAプラチナXH)でした。スピード部門は、ダントツでMX-Dですね!このMX-Dの凄いところは、スピン系テンションラバーらしさをもちながらスピード性能が高いことで、強調したい点としてスピードの出るラバーなのに、台上がしっかりおさまり浮きにくい点にあると思います。むしろ台上は攻めの姿勢で回転をしっかりかけたり、スピードツッツキができるようなラバーですね。これは硬めのシートにスポンジ硬度も51.5°とハードなためだと思います。やや扱いにくさはありますがその性能はまさにドイツ製Dignics 05 (ディグニクス05)だと思います。しっかり回転をかけると強い回転がかかり、Tenergy 05 (テナジー05)なみにかかります。それでいて明らかにTenergy 05 (テナジー05)よりも走ります。これぞスピン系テンションンラバーといえる一枚だと思いますね。特に上回転ラリーに強いラバーでカウンター性能も高く、その性能はまさにDignics 05 (ディグニクス05)に近いラバーだと思います。Dignics 05 (ディグニクス05)なみの性能となれば、コスパ最高ですが、ややDignics 05 (ディグニクス05)の方が回転性能は高いと思います。ドイツ製ラバーの中でもオススメのラバーの1枚です!
2位 Joola (ヨーラ): Dynaryz AGR (ダイナライズAGR)
続いてランクインしたラバーは、Joola (ヨーラ)さんのDynaryz AGR (ダイナライズAGR)です。このダイナライズAGRは、知名度が低いラバーですが、高性能なラバーでTenergy 05 (テナジー05)なみの回転性能をもちながら、攻撃的なドライブがガンガン打てるラバーになっています。少し台上が浮きにくい印象はありましたが、ラリーに強いポストテナジーラバーの1枚だと思います。やや高いですが性能は高い1枚です!
3位 DONIC (ドニック): Blue Storm PRO (ブルーストームPRO)
第3位はドニックさんのBlue Storm PRO (ブルーストームPRO)です。このラバーもめちゃめちゃ回転かかります。個人的には、かなりいいラバーで、インハイ王者の鈴木颯選手が使用するBlue Storm Z1 Turbo (ブルーストームZ1ターボ)よりも好みなラバーです。Z1ターボは弾力のあるもちもちラバーでハードヒットして回転がかかるやや古いドイツ製ラバーらしさのあるラバーになります。弧線が低くカウンターしやすい一方でどうしても回転性能が低い点がきになりました。ブルーストームPROはブルーストーム系のラバーの中でも抜群の高い回転性能を持つラバーで、非常に良いラバーでした。硬度もそこまで硬いと感じるラバーではないので、非常にオススメです。テナジーらしさがあり、まさに最近流行のドイツ製テンションラバーらしいラバーだと思います。ドニックというラバーで他人とは違いを出したい方にオススメですね!