VICTAS(ヴィクタス)

2023年 VICTAS卓球用具カタログ

元日本代表、丹羽孝希選手のVICTAS!

VICTASさんの電子カタログ: https://www.victas.com/ja_jp/info/related_news/corporate/important_news/2022fwcatalogue-2

2023年の新商品!

Koki Niwa ZC (丹羽孝希ZC)

Koji Matsushita ZC (松下浩二ZC)

 Zカーボンをもちいたトップ選手モデルのラケットが発売となりました。使用したことないのですが、Zカーボンは、バタフライさんのZLC (ザイロンカーボン)よりはアラミドカーボンに近い素材のようですね。

レビュー V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)

説明

 やっとV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)をレビューします。既に巷でレビューがあふれていますが、このタイミングになってしまってもうしわけないです。既にV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)についてレビュー済みになりますので、そちらとも比較しながらレビューさせていただきます!

 V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)およびV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)は、2022年1月の全日本選手権から、VICTASさんの広報が始まっていたようです。その後、卓球王国などで情報が解禁されました。V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)は、岸川聖也選手の選んだラバーとして見開きで紹介されています (詳細はV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)のレビューページ参照)。V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)については、丹羽孝希選手の選んだラバーとして特集ページが開設されています。

7年間の沈黙を破り、新たなモンスターが動き出す

V>15 Extra』の登場なら7年の時を経て、2022年に生まれたモンスターラバー。
スピードと回転量は世界のトップ選手の試打で実証済み。
ボールを食い込ませると同時にトップシートで強烈な「ひきつれ」を作り、特殊気泡を含んだスポンジが威力あるボールを弾き出す。
さらにその威力あるボールが、相手コートの深い位置で収まる安定性も兼ね備える。

https://www.victas.com/ja_jp/v-22-doubleextra

 V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)と比べると随分短い気もします。続いて、月刊 卓球王国12月号のPick UPから情報を抜粋させていただきます。

7年の時を経て今解き放たれるVICTAS渾身のパワフルラバー

 2015年、後にVICTASのフラグシップラバーとなる『V>15エキストラ』が発売され、それと同時に新たなラバーの開発がスタートした。そして今年の9月、約7年の歳月を費やして生み出されたVICTAS渾身の自信作、『V>22ダブルエキストラ』が満を持して登場。
 まず最初に説明しなければならないのは、『V>22ダブルエキストラ』は『V>15エキストラ』とも、3月に発売された『V>20ダブルエキストラ』とも異なる性質を持つということだ。
 『V>22ダブルエキストラ』はミディアムラージサイズの気泡のスポンジを採用したことで従来よりもラバーのテンション効果が増大。そのため、ボールの威力はVICTAS史上最高クラスとなっている。また、トップシートの表面は目視で確認できるほどの粒立ちで、強いテンションがかかっていることがわかる。
 すでに、全国の卓球ショップ店員や元日本リーガーに試打をしてもらって率直な感想を聞いたが、いずれも高い評価を獲得。特に、弾みの良さはピカイチで、試打者の中では「次のラバーは『V>22ダブルエキストラ』を使いたい」という声も聞こえた。
 「『V>22ダブルエキストラ』の一番の特徴はテンションのかかり具合。シートは粒が浮き立ち、気泡がやや大きめのスポンジを使用することで、高いレベルのスピード、スピン、コントロールを実現することが可能になりました。
 また、使用する選手の特徴にもよりますが、弾みの強いラケットと合わせることで、スピンやスピードといったラバー本体の良さをさらに引き出すことができます」(VICTAS開発研究部)
 実際に、長年ドイツ製ラバーを愛用していた筆者が『V>22ダブルエキストラ』を試打したところ、今までには感じたことのないような凄まじい破壊力に驚かされた。打球面を開き、ボールとラケットをぶつけるようにして打つと、相手コートの奥深くに突き刺さるような鋭い弾道のドライブが飛んでいく。従来のドイツ製ラバーでは、ぶつけて打った時にうまく弧線が作れず、ミスすることがあったが、『V>22ダブルエキストラ』はグリップ力が強く、自然と弧線を描いてくれる。威力が出ながらも安定感があり、まさに「勝てるラバー」だと感じた。
 VICTASが7年の歳月をかけて生み出した自信作。ぜひとも一度、その驚くべき性能を手にとって確かめてもらいたい。

卓球王国 2022年12月号 PICK UPより

 威力の高さを強調する説明文となっていますね。シート形状の先行情報からどちらかというと、スピード系ラバーのイメージで、そのスピードの速さを威力と表現していると思いますね。このあたりをレビューしていきたいと思います。

 余談ですが、VICTAS (ヴィクタス)さんは、粘着ラバーのトリプル、およびV>20とV>22を発売する前は、数字の後の英語はスポンジ硬度に対応させていたはずです。トリプルシリーズ、V>20とV>22の発売によって、ダブルエキストラで硬いんだろうけど、それぞれのラバーで、硬度が異なるような状況になっていますね。ダブルエキストラという言葉はなんかインパクトありますし、50°以上のラバーはダブルエキストラとほぼネーミングされてます。このルールに則らないラバーは、Triple Extra (トリプルエキストラ) (硬度 55°)、VS>401 (VS>401) (硬度57.5°)くらいでしょうか。V>20、V>22ではダブルエイキストラはインパクトのある言葉として使っている印象です。 

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。2022年のパンフレットから、ラバーの公表性能値におけるスピード (≒反発力)とシートの強さ (スピン)の関係を図として示されるようになりました。バタフライでいうところのスピードとスピン性能の図と同じようなものだと思われます。VICTASさんのラバーはドイツ製ラバーがフラグシップラバーであり、シートの強いラバーほど回転性能が高いということも明らかとなったといえるでしょう。実は最もシートの強いラバーはV>11 Extraになります。ポテンシャルとして、シートの強いラバーほど回転の最大値が高いことを示しているのでしょう。一方で、弧線の高さなども示してくれています。VICTASのラバーは弧線が低い、攻撃的なラバーも多いので、回転がかかる≠弧線が高いラバーが多いブランドといえるかもしれません。では、代表的なVICTASラバーを比較してみます。

SheetRepulsionSpeedArc HeightDriveSponge
シートの強さ反発速さ弧線の高さドライブの精度硬度
V>22 Double Extra9.08.39.06.77.350.0
V>20 Double Extra7.28.59.17.08.252.5
V>15 Extra9.28.88.47.47.147.5
V>15 Stiff8.89.39.16.77.545.0
V>15 Limber8.88.68.47.26.740.0
V>11 Extra9.78.58.86.97.147.5
V>038.78.58.46.77.542.5
V>016.78.99.06.47.547.5
V>01 Stiff7.18.68.86.57.545.0
V>01 Limber6.78.98.66.97.540.0
Ventus Extra9.08.58.87.77.547.5
Ventus Stiff8.67.98.68.17.545.0
Ventus Limber8.68.08.57.87.640.0
Ventus Regular6.06.57.26.36.742.5
Ventus Regular α6.87.38.36.97.242.5
VJ>07 Regular6.38.18.16.36.742.5
VJ>07 Stiff6.78.88.86.57.545.0
VJ>07 Limber6.39.39.25.77.540.0
VJ>07 Sticky Extra6.77.57.06.97.147.5
Triple Double Extra8.05.86.29.47.357.5
Triple Extra7.86.87.17.97.555.0
Triple Regular6.86.36.88.77.042.5
VS>4015.48.58.47.46.757.5
VS>402 Double Extra5.48.89.37.47.950.0
VS>402 Limber5.48.98.96.76.740.0

 また卓球王国2022年10月号で新たに発信されたVICTASさんの広告の一部を紹介します。

 V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)に注目してみます。ぱっと見た印象でも、V>15 Extra (V>15エキストラ)に近いスポンジ形状と粒形状に見えるというのが一つの特徴といえるでしょう。おそらく、今ある最も良い技術で、V>15 Extra (V>15エキストラ)と同じコンセプトで作り上げたラバーがV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)ではないかと思います。続いて重量と硬度計比較になります。

Weightshore ashore ashore cshore csheet-spongesheet-sponge
gsheetspongesheetspongeshore ashore c
V>22 Double Extra5029.926.142.440.83.81.6
V>20 Double Extra5133.329.444.543.33.91.3
Triple Double Extra5025.131.842.146.1-6.7-4.0
V>15 Extra5029.525.341.640.84.30.8
Ventus Extra4929.927.842.141.02.21.1
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3

 偶然にもTriple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)とほぼ同値になりました。硬さでいうとVentus Extra (ヴェンタスエキストラ)と同じくらいの硬さとみることもできる値になりました。ディグニクス系のラバーと比較すると扱いやすくて使いやすいラバーと感じるかもしれません。重量はやはり重いのでこのあたりは注意したほうがいいかもしれません。

V>22の貼りと重量

 サブラケットとして非常に扱いやすいLimba Inner (リンバインナー)に貼りました。

V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)
 ハイエナジーテンション裏ソフト
・Sponge Thickness:2.0/MAX mm
・弧線の高さ:6.7
・Speed:9.0
・ドライブの精度:7.3
・シートの強さ:9.0
・反発:8.3
・Sponge硬度:50.0 ± 3°
・7,500円 + 税
・71 g(切断前) → 50 g(Limba Inner (リンバインナー)に貼って)

 重たいです。人によっては重たいと感じるでしょう。ブルーラバーはいいですね!

V>22 Double Extraの3つの特徴

 このラバーはシート形状から想像つくとおり、本質的な方向性はTenergy 64 (テナジー64)やBryce Highspeed (ブライスハイスピード)のようにスピード特化系のテンションラバーになります。この点をおさえておかないと、多分おそらくおかしいことになる気がしました。スピード特化系のテンションラバーであるのに、とても回転性能が高い。少なくともBryce Highspeed (ブライスハイスピード)よりもしっかり球を持つし、なんならTenergy 05 (テナジー05)よりも回転がかかるかもしれません。スピード性能を確保したうえで、回転性能をMaxまで高めたラバーがV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)だと思います。なかなか、厳しいレビューも多いですが、Tenergy 64 (テナジー64)やRasanter V47 (ラザンターV47)を使っていて、ツッツキやストップ、ループドライブで質の低さを補いつつ、スピードドライブで打ち抜いていきたい選手にはかなり良いラバーではないかと思います。

スピード系ラバーなのに、めちゃめちゃ回転がかかるしボールを持つ!

 全体的な方向性は、V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)に似ていると感じました。つまり非常に扱いやすいラバーだということです。V>15 Extra (V>15エキストラ)に見られた扱いにくさは、ほとんど感じませんでしたね。またディグニクス系のラバーと比べると弧線がやや低いので、その分思い切り回転をかけにいっても、しっかりおさまる安心感もありました。スピード系のラバーなのに、です!もちろん、球離れのギリギリ感じられる設計になっていて、人によっては球を持てないと感じるかもしれません。要はスピン系テンションラバーのように使える回転のかけやすさ、扱いやすさがしっかりあると感じられました。この感じは試打しないとわからないので、いい意味で意外でした。回転量もかなりかけられると感じ、上手に使えばテナジー系以上の回転量が得られると思います。

スピードドライブはかなり伸びる!

 スピードドライブを打った時に感じましたが、ボールがめちゃめちゃ伸びますね。弧線を描かずにある意味スマッシュのように超直線的だと感じました。これをスピードととらえるか威力ととらえるかは人にもよると思いますが、相手の時間を奪う、という点では、相手の脅威であることは間違いないでしょう。粘着ラバーに慣れていると少し弧線を描かない感じがいやになるかもしれません。このあたりは慣れが必要かもしれません。

バックでエネルギーロスなくスピードドライブが打てる!

 チキータはとにかくボール持つし、持ちすぎないのでかなりやりやすかったですね。そして、バック対バックでも少ない力でドライブがかけることができて、しかもスピードも出しやすいのでまさにバックに最適なラバーかもしれません。ボールを持ちたい時に持って、思い切りスピードを出したいときには出せるラバー。こんなラバーは今までなかったかもしれません。katsuo000のオススメはバックでの使用ですね。かなりいいと思います。しかも、今までのスピード系ラバーと比べると、ストップやツッツキが全然浮かない!この点でも驚きでした。どちらかというとトップ選手よりも中上級者で、抜群に相性のいいひとがいるのではないかと思いました。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 他のスピン系テンションラバーと比べても結構弧線が低いと思います。使いにくさはないですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 個人的にはボールが沈まないと感じました。打点を落とした場合は、少しスピードドライブは難しくなるかもしれません。そのかわり突き刺すようなスピードドライブは、他のラバーよりもスピード感があって相手にプレッシャーかけるでしょう。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 グリップ力があって、非常にやりやすかったです。このやりやすさは、扱いやすさにもつながる部分だと思いますね。これができると、無理に回り込んで、無理だと思ったときにループへ切り替えが可能ということだと思います。しかも、回転量は最低限 (といってもTenergy 05 (テナジー05)なみ)にはかかるとなると、良いラバーだと思いますね。

対下回転に対するスピードドライブ
 少し難しいかもしれませんが、慣れれば行けると思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 やりやすかったです。これはシートの形状のおかげだと思いますね。

カウンタードライブ
 やりやすかったです!スピード系がいい感じですね。

ストップ
 やりやすいんですよ。驚きでした。切ることもできます!

ツッツキ
 これも問題なくいけます。ブチっと切れます。回転量は粘着ラバーほどではないが、というレベルだと思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 少し弾むので回転を強めにかける意識をした方がいいと思います。一方でナックルロングサーブでスピードを出すのはかなりいいです。練習はしっかりしたほうがいいと思います。

バックハンド系

軽打
 思ったより打球感が軽快でマッドでなかったのが驚きでした。もしVICTASで用具を揃えるなら、katsuo000はバックにV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)を選ぶこと間違いないです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 これもかなり良かったです!かなり決められるような、スピードドライブが簡単に打てると思いました。ただ、フォアでも若干感じましたが、ボールの重さは軽いともいます。触られると簡単にかえってくっる感じがありました。ただ、このスピードは相手に強いプレッシャーをかけると思いますね。

対下回転に対するループドライブ
 Dignics 05 (ディグニクス05)と比較すると、弧線は低いので、想像以上にネットミスが多かったです。慣れていないだけだと思いますね。

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 やりやすかったです。ボールを持つので、アクティブブロック(伸ばすブロック)をやりやすいですね。

カウンタードライブ
 ミートっぽくうつこともドライブすることもできますが、ドライブの方が安定するのでオススメです。

ストップ
 よくとまりました。回転をかけたほうがいいと思います。

ツッツキ
 切れるとは思いますが、ややボールが浮くときもあると思いました。このあたりは好みもあるように思います。Dignics 05 (ディグニクス05)のようなボールへの吸い付きはなかったです。

チキータ
 最近Dignics 05 (ディグニクス05)を使っていて感覚が少し違うと感じました。どんなボールが来るかわからない中では、V>22の方が絶対にやりやすいと思います!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > V>22 Double Extra ≧ Tenergy 05

スピード
 Bryce Highspeed > V>22 Double Extra > Rasanter V47

https://amzn.to/3kBcAIS

レビュー V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)

説明

 既にV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)が発売され、巷でレビューがあふれています。そんな中、katsuo000は2022年4月の新商品、V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)についてレビューさせていただきます!

 V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)は2022年1月の全日本選手権から、VICTASさんの広報が始まっていたようです。その時から、V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)も同じように広報していたようですね。その後、卓球王国などで情報が解禁されました。2022年春のカタログでは、バタフライとの契約終了と同時に電撃契約した、日本の至宝、岸川聖也選手の選んだラバーとしてV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)が見開きで紹介されています。↓

岸川聖也が考え、試打して、選び抜いたラバー。
キーワードは「許容」「遊び」

 昨年VICTASとのアドバイザリースタッフの契約を結んだ岸川聖也が着手したのは新ラバーのプロデュースだった。岸川の用具へのこだわりは有名だった。ボールを打った時のタッチを嗅ぎ分ける男だ。そんな岸川が最初の試打会で気づいたことがあった。
 「卓球は自分から打ちにいくときの回転力、スピードだけが重要ではない、半分は相手から打たれるラリーになり、それをどうしのぎ、どうカウンターで狙うのか。」
 岸川がラバーに求めている要素は、バック対バックなど前陣でのスピン対スピン、チキータに対しての両ハンド攻撃、前中陣でのカウンタードライブ、中後陣でのドライブ対ドライブである。
 「ラバーの反応が良すぎる、言い換えれば敏感なために選手はそこにストレスを感じることもあります。トップ選手が使うラバーというのは相手から強い回転ボールを打たれた時にはインパクトの瞬間に『許容』してほしい。言い方を換えればインパクトの『遊び』です。この『許容』『遊び』というのは機械測定ではわからないかもしれないけど、トップ選手はわかります」

 一時期、「ノンスリップラバー」という言葉が流行した。相手のドライブに対して、その回転力に負けてスリップ (滑る)するのではなく、相手の回転に負けないグリップ力を持つラバーが「ノンスリップラバー」。
 しかし、岸川は、トップ選手の多くはノンスリップラバーでは回転に過敏に反応するためにストレスになる、ストレスなくプレーするためには瞬間的な『許容』と『遊び』が必要だと言う。
 そこで新しいラバーに求めたものはストレスなく打てるラバーだった。サンプルが届き、試打した岸川。そして数多いサンプルの中から選んだのが[V>20]だ。
 スポンジ硬度は52.5度で、[V>22]の50度よりも硬めだが、打ってみると[V>20]の打球感のほうが柔らかく感じる。それはトップシートのゴム質、粒形状の違いによるものだ。

 「ラバーの反応が良すぎると打球した時に台(相手コート)に収まらない。これが大事な試合の競り合いになった時にはとても怖いことです。相手の強いドライブ、ループドライブ、チキータという回転の強いボールが来た時にストレスなくプレーしたい。
 この[V>20]は自分から打ちにいく時にはかなり威力のあるボールが打てるのはもちろんだが、カウンターの時に相手の台にボールが収まる。余分な力を入れずに振り切った時にしっかり台に収まる。もっと簡単に言えば、気を使わずに振り切れる。間違いなく今までのラバーとは違う。つまり大事な試合の最終ゲームのジュースで振り切ることができる、信頼できるラバーです」(岸川)。

2022年3月発売
VICTASから新感覚ラバーが登場、威力だけでなく台に収まるラバー
 キーワードはインパクトの瞬間の『許容』『遊び』。スポンジ硬度は52.5度だが、硬さは感じない。むしろその威力が心地よく、その打球感に誰もが驚く。打った時のボールは威力十分、あらゆる攻撃で相手コートに収まる安心感。「競り合いで信頼できるラバー」が生まれた。

VICTAS 2022年春カタログより。

 長いですね。それだけ、VICTASさんの本気度が伝わってくる、そんな風に感じて良いのではないかと思います。続いて、月刊 卓球王国 別冊 卓球グッズ2022で、V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)の試打ページから情報を抜粋させていただきました。

 岸川がラバーに求めた性能は、「ストレスなくカウンタードライブが打てる点。相手の強い回転のボールを打ち返した時に勝手に相手コートに収まる感覚。ゲームの終盤や競り合いの場面で信頼できるラバーでなければ、僕は使うことはできない。」というものだった。一切の妥協を許さず、自身を持って世に出せるラバーの開発を目指した。
 そうして誕生したのが、3月末に発売された『V>20ダブルエキストラ』(以下『V>20』)だ。岸川はその性能をこう語る。「従来のドイツ製ラバーを試打した時に感じたことは、自分から回転をかける時はしっかりかかるけれど、相手の強い回転のドライブをカウンターする時に過敏に反応しすぎるため、オーバーミスしてしまう。『V>20』はその部分の改良を重点的に行い、打球時の許容範囲の広さを実現された。間違いなく、今までのラバーとは違う性能がある」。

2度の試打会でも高評価「許容と威力」という高次源のバランス性能
 VICTASでは2015年に発売した『V>15 エキストラ』(以下『V>15』)がフラグシップラバーとして確固たる地位を確立しており、丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)らトップ選手が長く愛用している。
 『V>20』が発売されたことで、『V>15』と比較されることが多いが、この2枚のラバーは性能、コンセプトとも異なるため、「どちらが上で、どちらが下という区分けはしていない」とVICTAS開発チームの仲村錦治郎氏(元オリンピック日本代表)は話す。
「『V>20』と『V>15』はトップシートのゴムの配合から粒形状まで、全く違うように作られています。合わせるスポンジも配合や気泡、硬度も違いますから、全く異なる性能のラバーになります。ひと言で違いを表すとすれば、『V>20』は打球時の許容範囲が広く、威力を落とさずにしっかりと台の中に収まるラバー。『V>15』はインパクトが強ければ強いほど、より高いパフォーマンスを発揮するラバーです」(仲村)
 2021年12月にVICTASと卓球王国が共同で行ったブラインド試打会では、既存のVICTASのラバーの中に発売前の『V>20』を加えて、5種類のラバーを参加者に打ってもらった(ラバー名がわからないように商品名部分を切り取り、スポンジは黒く塗りつぶした)。その中で高い評価を得たのは『V>20』と『V>15』の2枚だった。『V>20』に対する評価は、「弧線の高さ」が圧倒的に多く、スピンとスピードのバランスが高く、威力が出るのに扱いやすいという評価を得た。これこそが『V>20』の特徴である「許容と威力」であり、ラバーの性能と試打者の感想がマッチしていたと言える。

VOICE 試打選手に聞いた! (松平 賢二選手(協和キリン))
 他のラバーだと打球した瞬間にスイングやラケット角度をわずかに調整しなければならないストレスがありますが、『V>20ダブルエキストラ』は勝手に入ってくれる間隔がありますね。自分の打った感覚と打球が一致します。同じようにスイングしてもさらに良いボールになって、わずかにクセ球も出る。すぐにこのラバーに替えたいですね。選手の立場から言えばストレスなく使える用具は安心感があります。そういう意味では『V>20』はストレスフリーでとても良いラバーです。

卓球王国 7月号 別冊 卓球グッズ2022

 やはり扱いやすさと許容と表現されるラバーのようですね。ただここでkatsuo000は申し上げたい点として、「許容」という言葉に似た言葉でトレランス≒寛容という言葉が既に先に、バタフライさんのRozena (ロゼナ)で使用されてしまっている点です。「許容」、「許容」、といわれると、どうしてもRozena (ロゼナ)がちらついてしまいますね。このあたりについて言及していきたいと思います。

 またやや余談ですが、VICTAS (ヴィクタス)さんは、粘着ラバーのトリプル、およびV>20とV>22を発売する前は、数字の後の英語はスポンジ硬度に対応させていたはずです。トリプルシリーズ、V>20とV>22の発売によって、ダブルエキストラで硬いんだろうけど、それぞれのラバーで、硬度が異なるような状況になっていますね。ダブルエキストラという言葉はなんかインパクトありますし、50°以上のラバーはダブルエキストラとほぼネーミングされてます。このルールに則らないラバーは、Triple Extra (トリプルエキストラ) (硬度 55°)、VS>401 (VS>401) (硬度57.5°)くらいでしょうか。 

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。2022年のパンフレットから、ラバーの公表性能値におけるスピード (≒反発力)とシートの強さ (スピン)の関係を図として示されるようになりました。バタフライでいうところのスピードとスピン性能の図と同じようなものだと思われます。VICTASさんのラバーはドイツ製ラバーがフラグシップラバーであり、シートの強いラバーほど回転性能が高いということも明らかとなったといえるでしょう。実は最もシートの強いラバーはV>11 Extraになります。ポテンシャルとして、シートの強いラバーほど回転の最大値が高いことを示しているのでしょう。一方で、弧線の高さなども示してくれています。VICTASのラバーは弧線が低い、攻撃的なラバーも多いので、回転がかかる≠弧線が高いラバーが多いブランドといえるかもしれません。では、代表的なVICTASラバーを比較してみます。

 また卓球王国2022年10月号で新たに発信されたVICTASさんの広告の一部を紹介します。

 V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)に注目してみます。際立った特徴は、公表性能値よりもスポンジ硬度と粒形状に現れていると言えると思います。V>15 Extra (V>15エキストラ)やV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)と比較すると、最もスポンジ硬度が硬いのがV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)であり、ドイツ基準で52.5°になりますね。また粒が低くて太い点もV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)の特徴でしょう。公表性能値からわかるようにシートの強さが最も低い値であるのが、V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)ですので、シートはくい込みやすい柔らかめなものを採用しているのではないかと思います。続いて、硬度計の測定値です。

 図にするとV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)はやや重いものの、ほぼTenergy 05 (テナジー05)と同じ硬度になりました。これは予想通りの値だとも感じました。前情報やレビューを拝見する限り、V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)はテナジーに近いラバーであることは予想しておりました。ドイツ工場の製造技術がバタフライのスプリングスポンジにおいつきつつあり、ドイツでもテナジーのようなラバーが製造できるに至ったといっても良いのかも言しれません。もちろん完全に同じではなく、ドイツ製ラバーのほうが、やや重い傾向であるようですね。

V>20の貼りと重量

 サブラケットとして非常に扱いやすいLimba Inner (リンバインナー)に貼りました。

V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)
 ハイエナジーテンション裏ソフト
・Sponge Thickness:1.8/2.0/MAX mm
・弧線の高さ:7.0
・Speed:9.1
・ドライブの精度:8.2
・シートの強さ:7.2
・反発:8.5
・Sponge硬度:52.5 ± 3°
・6,200円 + 税
・72 g(切断前) → 51 g(リンバインナーに貼って)

 やや重たいですね。人によっては重たいと感じるでしょう。

V>20 Double Extraの3つの特徴

抜群に扱いやすい!ロゼナの上位互換!?

 このラバーを初めに使ったとき、とにかく感じたのがバツグンの扱いやすさでした。自分がバックハンド、得意になったのか、と思えるくらい扱いやすかったです。ちょっとした技術なんですけど、止めるブロック、かけ返すドライブブロック、サイドスピンブロック、中陣ドライブが簡単に安定しました。これは試合で頼れる奴だなって感じましたね!Rozena (ロゼナ)と比較すると、V>20の方がマニュアル感がある分、おさまりが良くて扱いやすさに長けるイメージです。Rozena (ロゼナ)の方がイキイキしていて回転がバツグンにかかる分、オートマでスピードが出てしまいコントロールするのに、練習が必要になると思います。もちろん、V>20も回転がかからないわけではなく、むしろしっかり回転がかけられるなら、エグイドライブが打てます。これは自分はバックハンドよりもフォアでしっかりループドライブしたときに、ループドライブの回転量の多さを感じました。似ていますが、Rozena (ロゼナ)よりもV>20の方が上級者向けで、ドイツ製ラバーらしさ (ボールの回転量が揃わない感じ)、カウンター性能を盛り込んだようなラバーに仕上がっていると思います。

テナジーよりもカウンターがしやすい!

 1つ目でも既にふれましたが非常にカウンターがしやすいラバーでした。全体的に相手のドライブに強く、ブロックから相手のループドライブに対して容易にカウンターをとれると思います。このよりやすさは現代卓球ではかなり魅力的なラバーではないかと思いました。Tenergy 05 (テナジー05)はしっかりボールがもてれば非常にカウンターも安定しますが、自分ではそのような打ち方はフォアでないとできません。バックハンドでも容易にカウンターが取りやすいラバーがV>20になるでしょう!

テナジーとドイツ製ラバーの融合!

 想像通りテナジーらしさを強く感じるラバーでしたが、ツッツキや対下回転ドライブ時にドイツ製ラバーらしい弾みや回転のバラツキを感じました。またドライブも弧線は思ったより上がらず弧線の強さも感じにくくて、弾道に直線性も感じました。この攻撃的な直線性はVICTASドイツ製ラバーの特徴のようにも感じましたね。VICTASテイストをもったテナジーといっても良いように思います!

 実際、V>20へ移行している選手、移行していない選手がいるようで、VICTASの契約選手のうち、村松雄斗選手、吉村和弘選手、岩渕幸洋選手、岸川聖也選手(コーチ)が使用しているようです(2022/10/23時)。吉村和弘選手はテナジー系のラバーを使用していたので、納得のチョイスだと思いますね。いっぽうで V>15 Extra (V>15エキストラ)を好んで使用していたと思われる選手はそのままV>22 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)へ変更している印象です。同じ年に発売されたラバーでネーミングもかなり似ていますが、その性能はかなり異なるのかもしれませんね。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 グリップ力があって、非常にやりやすかったです。ボールが深くいく印象がありましたが、回転量も抜群で何も選択肢がなければフォアもバックもV>20でもありかもしれないと思いました。もちろんフォアはもっと硬いラバーが好みなのでかえませんが。

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ

バックハンド系

軽打
 特に違和感なしです。どちらかというと馴染みやすさも感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 これは良いです!打ちやすかったですね。個人的には重さも感じず非常にバックハンドドライブが打ちやすいと感じました。回転もしっかりかかっていて納得のボールが連続で打てて良かったです。

対下回転に対するループドライブ
 Dignics 05 (ディグニクス05)と比較すると、弧線は低いですがその分、コントロールしやすいと思いました。打球点を落としてしっかり回転がかけられるラバーだと思いますので、使い込めばバックハンドループドライブでも点数が取れるのではないかと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは少し今までと感覚が異なっていて、回転をかけてボールを沈めようとするよりもインパクトの強さでネットだけ超すようなイメージで打つと安定すると思います。このあたりはブランドの違いを感じましたね。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 やりやすかったです。最近アクティブブロック(伸ばすブロック)を練習中て非常にやりやすくて良かったですね。

カウンタードライブ
 やりやすいと感じました。おさまりが良くてびっくりでした。あまり持ってしまうとオーバーミスしやすくなると思うのですが、V>20はボールをしっかりテナジーのように持つのにおさまる点が非常に魅力を感じました。

ストップ

ツッツキ
 切れるとは思いますが、ややボールが浮くときもあると思いました。このあたりは好みもあるように思います。Dignics 05 (ディグニクス05)のようなボールへの吸い付きはなかったです。

チキータ
 最近Dignics 05 (ディグニクス05)を使っていて感覚が少し違うと感じました。慣れればV>20の方がやりやすいと思いますね!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > V>20 Double Extra ≧ Tenergy 05

スピード
 Dignics 05 > V>20 Double Extra > Tenergy 05

Review Triple Double Extra

Explanation

It’s been a long time since the release, but I would like to review VICTAS’s Triple Double Extra. At the time of its release, it became a hot topic that Koki Niwa used it for the back side! Due to the integration of TSP and VICTAS, TSP’s Triple rubber was released again in December 2020 under the VICTAS brand. Butterfly released the super popular Dignics 09C in April 2020, so I think that each company was conscious of releasing adhesive rubber. This VICTAS Triple series is made in China, which is famous for its adhesive rubber. It will be a tension type rubber. Moreover, the sponge is a blue sponge, and it is clearly a rubber that is conscious of the leopard NEO3 blue sponge.

It’s been a long time since the release, but I would like to review VICTAS’s Triple Double Extra. At the time of its release, it became a hot topic that Koki Niwa used it for the back side! Due to the integration of TSP and VICTAS, TSP’s Triple rubber was released again in December 2020 under the VICTAS brand. Butterfly released the super popular Dignics 09C in April 2020, so I think that each company was conscious of releasing adhesive rubber. This VICTAS Triple series is made in China, which is famous for its adhesive rubber. It will be a tension type rubber. Moreover, the sponge is a blue sponge, and it is clearly a rubber that is conscious of the Hurricane NEO3 blue sponge.

It was popular at the time of its release, but Niwa didn’t show much results after changing the equipment, and at the Tokyo Olympics 2020, he returned to V>15 Extra and participated in the war, so the impression that the popularity has declined slightly after that. is. On the other hand, Kobe TC coach Kazuya Yoshida, who participated in the All Japan Championship as a table tennis YouTuber, uses Triple Double Extra on the back side, which is reviewed on this page. It seems that the 2-ton push, which is also mentioned in the technical video, has become even sharper by using the triple-double extra, and the back volley in Chiquita and the rally and the triple-double extra’s features are used to score. It’s explained in game videos.

2-ton push: https://www.youtube.com/watch?v=PJJPQOxcog4

This rubber was well received by the people around me, and some players used it on both sides immediately after its release. It was used because the sheet is soft, so the ball is held well and the Chiquita is stable. I also felt that the rubber is characterized by the softness of the sheet in spite of the hardness of the sponge, and it is a rubber that does not feel that peculiar. I will introduce a review that I bought myself this time and put it on the outer ALC and tried it!

Performance value

Let’s compare the published performance values.

VICTAS’s performance chart was a little confusing, but from the 2022 pamphlet, a chart centered on speed and seat strength (spin) has been published. When creating such a diagram, the rubber in the upper right will be the rubber with the highest performance. In the figure, V>15 Stiff and V>11 Extra look like high performance rubbers. I would like to do an actual trial comparison in the future. Of course, V>20 Double Extra and V>22 Double Extra, which are hot topics in 2022, have high performance values. On the other hand, Triple Double Extra reviewed on this page has a fairly low speed performance due to its strong adhesion, and the sheet is soft, so the spin (sheet strength) performance is not that high. .

It should be noted that Triple Double Extra has the highest arc height of 9.4 among VICTAS rubbers! Since VICTAS rubber has many straight rubbers, triple double extra can be said to be a rubber characterized by the strength of the arc line among them. Next is a comparison of values measured with a hardness tester.

The weight is the same as V>15 Extra, and the hardness is the same as V>15 Extra and Ventus Extra. Comparing sponge hardness in the VICTAS catalog, V>15 Extra has a hardness of 47.5° according to German standards, and Triple Double Extra has a hardness of 57.5°, which is V>15 Extra suggests that the seat is hard, while triple double extra suggests that the seat is soft. Even though the sponge is hard, the triple double extra rubber seems to have the same hardness as high-end rubber.

If you check the difference between the hardness on the seat side and the hardness on the sponge side, you can clearly see that the triple double extra seat is very soft. I think that this difference in hardness between the sheet side and the sponge side plays a role in creating a strong arc line.

Triple Double Extra application and weight

Triple Double Extra
 Tacky rubber
・Sponge Thickness: 2.0/MAX mm
・Sponge stiffness: 57.5°
・Arc height: 9.4
・Speed: 6.2
・Drive accuracy: 7.3
・Sheet strength: 8.0
・Backlash: 5.8
・5,200 yen + tax
・67 g (before cut) → 50 g (after cut)

At 50g, it’s a bit heavy. Recently, heavier rubbers have appeared, so I can’t call it the heaviest, but I think it’s a heavy rubber.

Three features of Triple Double Extra

Easy to handle for strong adhesive rubber made in China!

I felt that the rubber made in China, in short, was much easier to handle than the Hurricane rubber. Instead of trying to drive, I drew an arc even if I hit it, so even if I didn’t intend to hit the drive, I felt like I could draw an arc and enter the opponent’s court. Also, if you spin it as much as you want, it feels like a strong drive rotation like an adhesive rubber, but if you hit it like you hit it, you can hit a drive with speed and weight. Only when trying to make a strong habit, it is necessary to strongly bite into the hard sponge of 57.5 °, and in my case I felt it was a little difficult unless it was fore. Although the sinking and peculiarities of the arc line are superior to the leopard, it is an adhesive rubber that can achieve both rotation amount and speed, and I think it will be popular like the recently popular German-made adhesive tension rubber.

Push is cut well, and chiquita is stable!

It was very good to use it in the back, and it was easy to draw out the high rotation performance of Lin Gaoyuan ALC. I can’t go as far as a cut man, but I think I can dare to hit the opponent’s long serve and aim for a mistake. Also, since the arc is very high, it was very easy to lift the opponent’s serve and backhand drive or chiquita. This ease of use was reminiscent of the Moon Blue Sponge of the Galaxy. Dare to show the hardness comparison with Moon Blue Sponge here.

Moon Blue Sponge has a slightly harder seat, and the sponge is softer. However, I personally felt that both rubbers have similar shot feeling. The feel at impact was quite similar, so if you want a feel at impact, Moon Blue Sponge may be cheaper and better. However, I felt that the speed was higher with Triple Double Extra than with Moon Blue Sponge.

Rubber swinging forward

I think that the adhesive rubber itself is a rubber that comes out good by opening the surface and swinging, but this Triple Double Extra was the same. If you try to hit with just the sheet too much, the sheet will be soft, so it will be difficult to get a good taste. Rather, I think that you can hit a pretty good drive by opening the face and swinging forward, hitting the sponge while hitting it and giving it a lot of rotation. I think that it will be difficult to get the taste of this rubber if you hit it with a sheet. I think the way to bring out the taste of the Triple Double Extra is to drive with the sides open as if you were digging into a hard sponge.

Each technical review

Forehand

Light hit
I didn’t feel any particular discomfort. I think that Omega VII China Ying has more momentum.

Drive balls and rallies
After all, I thought that Omega VII China Ying, which has a harder hardness, would be easier to put out. Also, the sheet was too soft, and when I tried to spin with just a thin sheet, I slipped well. I personally feel it takes some getting used to.

Drive with open face
When I open the arc and hit it, I hit the sponge with all my might, but at this time I felt that the sponge was harder than I imagined. I felt a gap because the seat was soft.

Top spin (loop) drive against back spin
It’s not bad, but the seat is a little soft, so I felt that it was hard to apply a lot of rotation. V>15 Extra may be higher only in the amount of rotation.

Speed drivae against back spin
It was very easy to hit because it was easy to make arcs. Even if the hit point was dropped a little, I felt that I could easily enter the opponent’s court by firmly attracting the ball and hitting it with all my might. This sounds good. It was very good because the speed came out reasonably well.

Curve / shoot drive
I don’t recommend curve drive. I think that the shoot drive is good because it opens the side.

Block
I felt that the seat was more cushioned than I thought, so it didn’t bounce. Because it is an adhesive rubber, it is said that blocking is difficult, but I did not feel that it was easy to do.

Counter drive
I hit with a sheet, so it was difficult.

Stop & push
It stopped well, cut well and was my favorite rubber.

Serve
I can cut it. However, since the seat is soft, it was necessary to make it bite with all one’s might.

バックハンド系

Light hit
It was a rubber that can be used even in the back. The seat was soft, so it was better than I thought.

Drive balls and rallies
Since the seat is soft, it was easy to give a sense of stability anyway. Personally, I felt that I wanted to use it for the backhand. However, in my case, it was difficult to make a habit that I could put out in the foreground because of the lack of impact in the back.

Top spin (loop) drive against back spin
The sheet is soft, so it was easy to just put it in.

Speed drive against back spin
It was easier than I thought. However, if the impact is not strong, it will not be stable.

Block
There were more network mistakes than I expected. I think that it is good to settle down as much as it does not bounce.

Counter drive
It was difficult with my own hands.

Stop & push
Like the fore, it stopped well and cut well.

Chiquita
Easy to do! It was great!

Comparison with other rubbers (personal impressions only)

Max Spin
 Dignics 09C > Triple Double Extra ≧ Rakza Z

Speed
 Rakza Z Extra Hard > Triple Double Extra > Hurricane

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レビュー Triple Double Extra(トリプルダブルエキストラ)

説明

 発売から随分間が空いてしまいましたが、VICTAS (ヴィクタス)さんのTriple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)をレビューさせていただきます。発売当時は丹羽孝希選手がバック面に使用するということで話題になりました!TSP (ティーエスピー)とVICTAS (ヴィクタス)の統合によってTSPのTriple (トリプル)というラバーが、VICTAS (ヴィクタス)ブランドで2020年12月に、改めて発売となりました。Butterfly (バタフライ)さんは2020年4月に現在も超人気のDignics 09C (ディグニクス09C)を発売していますので、各社粘着ラバーを発売することは意識していたものと思います。このVICTAS (ヴィクタス)さんのTriple (トリプル)シリーズは、粘着ラバーで有名な中国製になりますが、中国粘着ラバーのように重くて弾まないラバーではなく、現在流行の一定の弾むを持った粘着テンション系のラバーになります。しかもスポンジはブルースポンジで明らかにキョウヒョウNEO3ブルースポンジを意識したラバーになっていますね。

 発売時は人気でしたが丹羽選手が用具変更後にあまり結果を出せず、東京五輪2020ではV>15 Extra (V>15エキストラ)へ戻して参戦したこともあり、その後の人気はやや下がった印象です。一方で卓球You Tuberで全日本選手権にも出場した神戸TCの吉田和也コーチは、バック面に本ページでレビューするTriple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)を使用されていますね。技術動画にも挙がっている2トンツッツキはトリプルダブルエキストラを使うことでさらに切れるようになったようですし、チキータやラリーでのバックボレーと、トリプルダブルエキストラの特徴を活かして得点していることを試合動画などで説明されています。

2トンツッツキ: https://www.youtube.com/watch?v=PJJPQOxcog4

 周りでもこのラバーは好評で、発売後すぐに両面で使用する選手もいました。シートが柔らかめなため球持ちが良くてチキータが安定し、ラリーでぶつけ気味に打っても弧線を強く描くので安定する、ということで、使用されていましたね。自分もスポンジの硬さの割にシートの柔らかさが特徴のラバーだであり、そこまで癖を感じないラバーだと感じました。今回自分も購入し、アウターALCに貼って試打したレビューを紹介させていただきます!

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 VICTAS (ヴィクタス)さんの性能表はややわかりにくかったですが、2022年のパンフレットから、スピードとシートの強さ (スピン)を軸にとった図が掲載されるようになりました。このような図を作成すると、右上にあるラバーが最も性能の高いラバーというイメージになります。図の中では、V>15 Stiff (V>15スティフ)やV>11 Extra (V>11エキストラ)が性能の高いラバーのように見えてきますね。実際の試打比較を今後してみたいところです。もちろん、2022年話題のV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)やV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)は高い性能値になっていますね。一方で本ページでレビューするTriple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)は強粘着のためかスピード性能はかなり低く、シートも柔らかいのでスピン (シートの強さ)性能もそこまで高くない値となっていますね。

 Triple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)について注目すべきはVICTAS (ヴィクタス)ラバーの中で「弧線の高さ」が9.4と最も高い値になっていますね!VICTAS (ヴィクタス)のラバーは直線的なラバーが多いので、トリプルダブルエキストラは、その中でも弧線の強さが特徴のラバーといえるでしょう。続いて硬度計で測定した値比較です。

 重量は、V>15 Extra (V>15エキストラ)と同等で、硬さもV>15 Extra (V>15エキストラ)Ventus Extra (ヴェンタスエキストア)と同等と、なりました。VICTAS (ヴィクタス)のカタログでスポンジ硬度を比較すると、V>15 Extra (V>15エキストラ)はドイツ基準で硬度47.5°、Triple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)は57.5°になり、これはV>15 Extra (V>15エキストラ)はシートが硬く、トリプルダブルエキストラはシートが柔らかいことを示唆するものといえるでしょう。スポンジは硬くてもトリプルダブルエキストラは、ラバー全体ではハイエンドラバーと同等の硬さにおさまっているようです。

 シート側の硬さとスポンジ側の硬さの差を確認すると、トリプルダブルエキストラのシートがとても柔らかいことがよくわかると思います。このシート側とスポンジ側の硬さの差が強い弧線を作り出すことに一役かっているのではないかと思います。

Triple Double Extraの貼りと重量

 今回はLin Gaoyuan ALC (林高遠ALC)に貼りました。

Triple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)
 粘着ラバー
・Sponge Thickness:2.0/MAX mm
・Sponge硬度:57.5°
・弧線の高さ:9.4
・スピード:6.2
・ドライブの精度:7.3
・シートの強さ:8.0
・反発:5.8
・5,200円 + 税
・67 g (切断前) → 50 g (林高遠ALCに貼って)

 50 gということで、やや重いですね。最近はもっと重いラバーも登場していますので、最重量級とは呼べませんが、重たいラバーではあると思います。

Triple Double Extraの3つの特徴

中国製強粘着ラバーにしては扱いやすい!

 中国製ラバー、要はHurricane (キョウヒョウ)系のラバーと比べると抜群に扱いやすいラバーだと感じました。ドライブをかけようとするのではなくて、ぶつけるような打ち方でも弧線を描くので、ドライブを打ったつもりではなくても弧線を描いて相手のコートに勝手に入る感じがありました。また思い切り回転をかければ、粘着ラバーらしい強いドライブ回転が、ぶつけるように打てばスピードと重さのあるドライブが打てる感じがありました。癖を強く出そうとするときだけ、57.5°の硬いスポンジに強くくい込ませる必要があり、自分の場合はフォアでないと少し難しいと感じました。弧線の沈み込みや癖はキョウヒョウに軍配があがりますが、回転量とスピードの両立は十分にできる粘着ラバーで、最近流行のドイツ製粘着テンションラバー同様に人気の出るラバーだと思います。

ツッツキが切れて、チキータもど安定!

 バックで使うと非常に良くて、Lin Gaoyuan ALC (林高遠ALC)の高い回転性能を引き出しやすくてツッツキがブチ切れて良かったですね。カットマンとまではいきませんが、相手のロングサーブに対してあえてツッツキして打ちミスも狙えると思います。また弧線が非常に高いので、相手のサーブを持ち上げてバックハンドドライブしたりチキータしたりするのが非常にやりやすかったです。このやりやすさは、銀河のMoon Blue Sponge (月ブルー)を思い出させるものでした。あえてここで、Moon Blue Sponge (月ブルー)との硬度比較を示します。

 Moon Blue Sponge (月ブルー)の方が、ややシートは硬くて、その分スポンジが柔らかい設計になっていますね。ただ個人的にはどちらも打球感が似ているラバーだと感じました。かなり近い打球感でしたので、打球感を求めるなら、Moon Blue Sponge (月ブルー)の方が安くて良いかもしれません。ただスピードはMoon Blue Sponge (月ブルー)よりもTriple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)の方が高いと感じました。

前へスイングするラバー

 粘着ラバー自体、面を開いてスイングすることで良さが出るラバーだと思いますが、このTriple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)も同様でした。あまりシートだけで打とうとするとシートが柔らかいので、味が出づらいです。むしろ面を開いて前へスイングし、弾くようにぶつけながらスポンジにくい込ませて回転をグイとかけてあげるとかなりいいドライブが打てると思います。シートで打つような打ち方はこのラバーの味が出づらくなるかと思います。硬いスポンジにガンガンくい込ませるように面を開いてドライブをするのが、トリプルダブルエキストラの味の出し方だと思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感を感じませんでした。弾みはOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方があると思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やはり威力はもっと硬度が硬いOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方が出しやすいと思いました。またシートが柔らかすぎて、薄目にシートだけで回転をかけようとした際に、自分はよく滑りました。個人的には慣れが必要だと感じました。

面を開いたドライブ
 弧線を開いて打つと、思い切りスポンジにあたるのですが、このとき想像以上にスポンジが硬いと感じました。シートが柔らかい分かなりギャップを感じましたね。

対下回転に対するループドライブ
 悪くはないのですが、シートがやや柔らかいので、結構回転をかけるのが大変だと感じました。V>15 Extra (V>15エキストラ)の方が回転量だけは上かもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 弧線を作りやすいので、とても打ちやすかったです。多少打球点を落としてもしっかり引き付けて、思い切りぶつけつつしっかり回転をかけることで簡単に相手のコートに入る感じがありました。これはいいですね。スピードもまずまず出るので非常に良かったです。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブはあまりオススメしません。シュートドライブは面を開くので、良いと思います。

ブロック
 思ったよりシートがクッションになるので弾まないと感じました。粘着ラバーなので、ブロックはやりにくいといわれますが、例にもれずやりやすいとは感じませんでした。

カウンタードライブ
 自分はシートで打つので、やりにくかったです。

ストップ & ツッツキ
 良く止まるし、良く切れて好みなラバーでした。

フォアサーブ
 切れます。ただ、シートが柔らかいので思い切りくい込ませる必要はありでした。

バックハンド系

軽打
 バックでも使えるラバーでした。シートが柔らかい分、思ったよりおさまりが良かったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 シートが柔らかいので、とにかく安定感を出しやすかったです。個人的にはバックハンドに使いたいと感じました。ただ自分の場合は、フォアで出せるような癖は、バックではインパクト不足で出しにくかったです。

対下回転に対するループドライブ
 シートがやわらかいので入れるだけならやりやすかったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 思ったよりやりやすかったです。ただ、インパクトは強くないと安定しません。

ブロック
 思ったよりネットミスが多かったです。弾まない分おさまりがいいのだと思います。

カウンタードライブ
 自分の腕では難しかったです。

ストップ & ツッツキ
 フォア同様、良く止まってよく切れました。

チキータ
 やりやすいですね!素晴らしかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C > Triple Double Extra ≧ Rakza Z

スピード
 Rakza Z Extra Hard > Triple Double Extra > Hurricane

https://amzn.to/3vsa5ve
卓球 ラバー 初心者 中級者 上級者 卓球ラバー VICTAS ヴィクタス aoa0044トリプルダブルエキストラ
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2022年 VICTAS卓球用具カタログ

丹羽選手のVICTAS

 VICTASといえば、日本の卓球用具の中でもButterfly(バタフライ)の次に大きい勢力ではないでしょうか。契約選手も丹羽選手を筆頭に、村松選手、吉村和弘選手、松平賢二選手、曽根翔選手、木原美悠選手、Jang Woojin(張禹珍)選手、Liam Pitchford(リアムピッチフォード)選手、岸川聖也コーチと有名選手が多数契約していますね。
 そんなVICTASは前身はTSPでしたが完全にVICTASへ移行しましたね。2022年は新作のハイエンドラバーもリリースが発表され注目のVICTASになります!

VICTASさんの電子カタログ: https://www.victas.com/webcatalog/ja_jp/victas/index.html

2022年の新商品!

V>22 Doube Extra(V>22ダブルエキストラ)

『V>15 Extra』の登場から7年の時を経て、2022年に生まれたモンスターラバー

 スピードと回転量は世界のトップ選手の試打で実証済み。ボールを食い込ませると同時にトップシートで強烈な「ひきつれ」を作り、特殊気泡を含んだスポンジが威力あるボールを弾き出す。さらにはその威力あるボールが、相手コートの深い位置で収まる安定性も兼ね備える。

弧線の高さ: 6.7   (V>15 Extra: 7.4)
スピード: 9.0    (V>15 Extra: 8.4)
ドライブの精度: 7.3 (V>15 Extra: 7.1)
シートの強さ: 9.0  (V>15 Extra: 9.2)
反発: 8.3      (V>15 Extra: 8.8)

カラー: 赤、黒、青
硬度: 50.0±3°   (V>15 Extra: 47.5±3°)
価格: 7,500円 + 税 (V>15 Extra: 6,200円 + 税)

https://www.victas.com/webcatalog/ja_jp/victas/index.html

 デザインが統一され、かっこよさがあるパッケージに、今までのハイエンドラバーV>15エキストラを超えると予想させるV>22の登場になります。発売時期は現時点で、2022年9月と秋口予定になりますね。このV>22ダブルエキストラは、スポンジ硬度は50°で、もう一つの新商品V>20ダブルエキストラよりも硬度は柔らかいようなんですよね。ただしシートの強さがV>20ダブルエキストラよりも強いようなので、こちらのV>22ダブルエキストラの方がV>15エキストラらしさを継承しているのではないかと想像しているところです。V>15エキストラでさえ硬さと重さで使用選手が限られるようなラバーでしたので、女子選手のフォアや男子選手が使用するのではないかと想像しますね。
 数値性能だけを見ると、V>15エキストラよりもシートの強さと反発は落ちているものの、スピードとドライブの精度が上がり、弧線の高さも低い値になっています。V>15エキストラ以上に弧線が低くてスピードが出せるラバーということは、V>15エキストラの特徴を特化させた、スピン系テンションラバーではないかと想像しますね。V>15エキストラのドライブもボールの低さや伸び方は、特徴的でドイツ製ラバーらしさとか、V>15エキストラらしさとして表現されると思います。そのV>15エキストラよりも弧線が低くてスピードが出るとなると、その特徴がいかんなく発揮できれば、かなり攻撃的で特徴的なドライブになると想像されますね。気になるラバーになりますが値段も高くなっているのがネックです。

V>20 Double Extra(V>20ダブルエキストラ)

VICTASから新感覚ラバーが登場、威力だけでなく台に収まるラバー

 キーワードはインパクトの瞬間の『許容』『遊び』。スポンジ硬度は52.5度だが、硬さを感じない。むしろその弾力が心地よく、その打球感に誰もが驚く。打った時のボールは威力十分、あらゆる攻撃で相手コートに収まる安心感。「競い合いで信頼できるラバー」が生まれた。

弧線の高さ: 7.0   (V>15 Extra: 7.4)
スピード: 9.1    (V>15 Extra: 8.4)
ドライブの精度: 8.2 (V>15 Extra: 7.1)
シートの強さ: 7.2  (V>15 Extra: 9.2)
反発: 8.5      (V>15 Extra: 8.8)

カラー: 赤、黒、ピンク
硬度: 52.5±3°   (V>15 Extra: 47.5±3°)
価格: 6,200円 + 税 (V>15 Extra: 6,200円 + 税)

https://www.victas.com/webcatalog/ja_jp/victas/index.html

 岸川聖也コート監修ラバー第一弾として発売されるのがV>20ダブルエキストラになりますね。キーワードの寛容はどこかでみたことありますが、予想ではTenergy 05(テナジー05)に近いラバーではないかと想像します。

Ventus Regular α(ヴェンタスレギュラーあるふぁ)

 ヴェンタスレギュラーよりもスピン性能に特化した高弾性裏ソフトラバーということです。おそらく、ヤサカのライガンスピンを意識したラバーではないかと想像します。

ラバー比較表

 今年のパンフレットからラバー比較図が追加されました。どうやらVICTASのラバーは「シートの強さ」≒スピン性能のようですね。シートの強さ、という点では、トリプルダブルエキストラは柔らかめのシートを使っている分、やや低い値になっている印象です。その分、扱いやすい印象でもありますね。

Review V>15 Extra

Explanation

V> 15 Extra in VICTAS

As a high-end manufacturer of TSP, VICTAS is a manufacturer with a strong presence in Japan, next to Butterfly with its stylish apparel and unified rubber and racket design! It will be a trial hit of V> 15 Extra of the flagship rubber of VICTAS.
As of 2020, I have briefly listed the top players who have contracted with VICTAS and are using V> 15 Extra.

・KoKi Niwa (Japan)
・Kenji Matsudaira (Japan)
・Ryotaro Ogata (Japan)
・Jang Woo Jin (Korea)
・Liam Pitchford (UK)
・Benedikt Duda (Germany)

In the April 2020 world ranking, you can see that it is used by the world’s top players, including Koki Niwa, who is ranked second in the Japanese. VICTAS contract players basically use V> 15 Extra or completely different rubber (for example, Korean Jang Woo Jin player has a lot of Chinese table tennis elements, Double Happiness Shanghai on the racket and fore side, We use Hurricane Long V (Inner Arylate Carbon (Inner ALC)) and Hurricane NEO III (blue sponge) made by DHS. In other words, it is no exaggeration to say that the rubber that top players want to use in VICTAS products is almost V> 15 Extra! I think it’s easy to understand that there aren’t many types of Tenergy alone like Butterfly.

Published performance value of V> 15 Extra

V> 15 Extra is said to be “a gear that emphasizes the power to produce a decisive hit, a gear that overwrites the opponent’s ball with intense rotation and speed and returns it. A gear that emphasizes the power to punch out the opponent”. VICTAS’s rubber performance table is easy to see, but on the other hand, there is no performance value called spin, and it is items such as arc line height, drive accuracy, seat strength, repulsion. Let’s take a closer look.

Arc line height: Angle change of incoming reflection with respect to the rotated ball
Speed: Speed change rate before and after collision with the rotated ball
Drive accuracy: Operability when driving the drive by yourself
Control: Accuracy of returning the ball to the specified location for the rotated ball
Seat strength: Difficult to slip against rotated balls
Repulsion: The height at which the ball bounces when dropped from a certain height
(Sprinkle potato starch on the rubber surface to eliminate the effect of adhesive)

You should find such an explanation when you look for VICTAS information. I found it difficult to imagine even after reading the above, but I think it is very easy to imagine the repulsion. It’s a little disappointing that there is no information that leads to rotation even if you look at these performance values, but this seems to be the strategy that VICTAS chose. In addition, TSP has posted spin and speed performance like a butterfly.

Depending on the way of thinking, the items that can be considered to be connected to rotation are the numerical values of the height of the arc line and the strength of the seat. Certainly, V> 15 Extra has a fairly high arc height and seat strength. I think that the item of sheet strength is a little worrisome, but I think that the slip resistance is evaluated, but the spin tension is V> 15 rather than the adhesive rubber VJC> 07 Sticky Extra and VS> 402 Double Extra. Extra is more expensive, isn’t it? If it is not slippery, I feel that the adhesive rubber is overwhelmingly less slippery, but I feel that it reflects the strength of the sheet tension and the thickness of the sheet.

When I read the explanation of other VICTAS rubber, I was worried about the V> 01 series, but I felt that the rotation performance may be low in terms of performance value (I do not understand because I have not tried it). Even considering various situations, I imagine that you can get a complete picture of VICTAS rubber by trying out V> 15 Extra, the rubber used most by contract players.

V> 15 Extra rubberized and weight

As usual, I pasted V> 15 Extra on Zhang Jike ZLC made by Butterfly.

V>15Extra
    High Energy Tension
・Sponge thickness: 2.0 mm, MAX
・Arc height: 6.7
・Speed: 8.4
・Drive accuracy: 7.1
・Seat strength: 9.2
・Repulsion: 8.8
・Sponge stiffness:47.5±3°
・6,000 yen + tax
・71 g (before cut) → 50 g (after cut)

I was surprised that it was heavier than I imagined. You may have applied a little too much solvent. But it is also one of the features that it is heavy.

Three features of V> 15 Extra

The counter performance is amazing!

The first thing I felt when using this rubber was the high counter performance due to the strength and hardness of the seat! Since the seat is very hard and strong, I felt that it was a rubber that was not easily affected by the rotation of the opponent’s ball and was very easy to counter. It may be no exaggeration to say that it is the rubber that supports the counter drive of Koki Niwa, who is called the rising counter! The counter was easy to do, whether you were aiming for a drive or a bit of a meet. I think it is ants to change to this rubber for counter performance!

The drive when you let it bite in is amazing!

The hardness of the sponge is 47.5 ± 3 °, but it is a rubber that is as hard and heavy as 50 °. Therefore, the amount of rotation of the drive when it bites into the entire rubber firmly, and above all, the drive that accelerates like a spring had a stronger impact than it looks! When I tried to rotate this rubber with the sheet, it did not rotate so much, I felt that it would be difficult to rotate unless I firmly bite into the entire rubber once and then rotate it by the friction of the sheet from there. However, as I got used to it, it was such a characteristic rubber that I became addicted to a ball with a strong rotation that I could not hit unless V> 15 Extra.
I don’t think it is suitable for loop drive because it is difficult to rotate unless it bites into it. Even if you drop the hitting point, you need to catch it as if it hits the ball and let it bite into the rubber before applying rotation. Therefore, I think it takes a lot of practice and getting used to hitting a low, short, shallow loop drive that catches the ball with just the seat. Rather, I think that it is better to think of it as hitting a place with a high hitting point, and then add rotation from there and bring it to speed drive or power drive. It’s a very quirky rubber, but I think it’s also an interesting rubber.

Chiquita is easy to do!

As with all German rubber, Chiquita was pretty easy to do. It bounces quite a bit, and this V> 15 Extra has a part that is quite insensitive to the rotation of the opponent, so I felt like I could enter even if I went to flick it. Maybe you can use it for Chiquita! It was a rubber that surprised me because Chiquita was so easy to do. I think this is because the seat is strong and not easily affected by rotation.

Each technics review

Fore hand

Light hit
Although it was heavy, it digged in quite a bit. The hardness of the sponge is 47.5 °, so it is natural, but the bite is quite good. If it’s the fore, I personally like the sponge even if it’s a little harder.

Drive on long balls and rallies
I could only use it twice in practice, so I could hardly hit a good drive. I think I could say that I didn’t know how to hit the drive that was in this rubber. The impression I felt was that the trajectory was shallower than usual and the ball was not stretched. I guess I haven’t been able to bite into it.

Drive with open face
The drive that bites in is quite good. It’s a rubber that you can’t easily understand unless you get used to this feeling. However, I didn’t have enough skill and often played it, so I didn’t feel stable.

Loop (top spin) drive against back spin
This was pretty difficult. It lifts up, but when I try to hit it with just the sheet, it’s quite easy to become a baseball ball. I felt that it was difficult to touch because it was better to hit it firmly even with a loop drive.

Speed drive against back spin
It is easy to do speed drive of the system that makes you bite. There were times when I ended up hitting a little meat. I don’t have enough technical skills.

Curve / shoot drive
It seemed like I could make a curve, but shooting is difficult unless I get used to it.

Block
The block that just hits is softer than I expected, so I felt it was affected by the rotation. But it was pretty easy to smash. The seat is strong and won’t lose, so it’s better to take a little rotation by taking it firmly on the ball for a more stable impression.

Counter drive
I think it is the true value of this rubber. It’s pretty easy to do. I felt that the counter performance was higher than Tenergy. Actually, those who use V> 15 Extra have the impression that the counter is good, but I felt that this rubber also played a role.

Stop
It was a rubber with a good bite, so it was easy to fly. If you hit it with a sheet, it will stop.

Push
It’s hard to cut. If you let it bite in, you will be over because you are the outer ZLC. It may be better to push it slightly without being conscious of rotation.

Fore flick
Since the seat is hard, it was easy to do because it was not easily affected by rotation.

Serve
At first, it didn’t take a turn, so I wondered what to do. Even if you serve, it will not rotate at all unless you bite it firmly. I think that it is easier to rotate if you let it bite in like a bump.

Back hand

Light hit
There is momentum, so it was quite easy to put in.

Drive on long balls and rallies
I could only hit it closer to meat than to drive. There was no sense of stability.

Loop (top spin) drive against back spin
I have a habit of driving while pushing, so I was able to hit a good drive several times. Rather than a loop drive, it felt like a drive with a large amount of rotation that dropped the hitting point, but I felt that I was able to hit a drive with sharp growth and a feeling of intimidation.

Speed drive against back spin
Speed drive was difficult. It has become a meat hit. It would be nice if we could speed up while rubbing it up like a loop drive, but this is also lacking in technical skills.

Block
It was a pretty good feeling. It was especially easy to take a German rubber drive or speed drive. I’m glad that it repels firmly, or that there is a part that is not easily affected by rotation.

Counter drive
It was easy to do even in the back. Rather, the faster ball bites into the rubber, so I felt that it was easier to spin by taking advantage of the bite into the sponge. I think it’s a good idea to hit it with a bit of meat and counter it with the image of spinning from there. I felt like I could enter even if I became a meat, and it was a very good feeling.

Stop
Since the sponge is soft, I had the impression that it would float when the sponge bites into it.

Push
Like the stop, I felt that the ball was floating.

Chiquita
It was very easy to do. It was easy to flick, but it wasn’t easily affected by the rotation, so it was easy to drop it where I wanted. However, it wasn’t very powerful.

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Spin amount
 Dignics 05 > Tenergy 05 > V>15 Extra > Tenergy 80

Speed
 Dignics 05 > V>15 Extra > Tenergy 05

Drive power
 Hurricane NEO III(DHS) > V>15 Extra ≧ Tenergy 05 Hard

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レビュー V > 15 Extra

説明

VICTASにおけるV>15 Extra

 TSPの上位メーカーとしてスタイリッシュなアパレルと統一感のあるラバーやラケットのデザインでButterfly(バタフライ)の次に、日本国内で存在感のあるメーカー、VICTAS(ヴィクタス)!そのVICTASのフラグシップラバーのV>15 Extraの試打になります。
 2020年現在、VICTASと契約するトップ選手でV>15 Extraを使っている男子選手を簡単に挙げてみました。

・丹羽孝希選手
・松平賢二選手
・緒方遼太郎選手
・Jang Woo Jin(張禹珍、ジャンウジン)選手(韓国)
・Liam Pitchford(リアムピッチフォード)選手(イギリス)
・Benedikt Duda(ベネディクトデューダ)選手(ドイツ)

 2020年4月世界ランキングで、日本人で2番目上位に位置する丹羽孝希選手を初め、世界トッププレイヤーが使用していることがわかります。VICTASの契約選手は基本的にはV>15 Extraを使用しているか、全く異なるラバー(例えば韓国のJang Woo Jin選手は、中国卓球要素が多く、ラケットとフォア面にDouble Happiness Shanghai(紅双喜、DHS)製のHurricane Long V(キョウヒョウ龍5、Inner Arylate Carbon(インナーALC))とHurricane NEO III(キョウヒョウNEO3、おそらくブルースポンジ))を使用しています。つまりトップ選手はVICTAS製品の中で使用したいと考えるラバーはほぼV>15 Extraと言っても過言ではないレベルだということですね!Butterfly(バタフライ)のようにTenergy(テナジー)だけでも種類が多いというわけではないのは、分かりやすくて良いと思います。

V>15 Extraの公表性能値

 V>15 Extraは「決定打を生む威力を重視したギア 相手の球を強烈な回転とスピードで上書きして返す 相手を打ち抜く決定打を生む威力重視に仕上げたギア」だそうです。VICTASさんのラバー性能表は見やすいのですが、一方で、スピンという性能値はなく、弧線の高さ、ドライブの精度、シートの強さ、反発などの項目になります。細かく見ていきましょう。

 弧線の高さ:回転させたボールに対する入反射の角度変化

 スピード:回転させたボールに対する衝突前後の速度変化率

 ドライブの精度:自らドライブを打ち込んだ際の操作性

 コントロール:回転させたボールに対する指定箇所への返球精度

 シートの強さ:回転させたボールに対する滑りにくさ

 反発:一定の高さからボールを落下させたときの弾んだ高さ
 (粘着の影響をなくすためラバー表面には片栗粉を散布)

このような説明書きがVICTASの情報を探すと出てくるはずです。上記を読んでもなかなかイメージしにくいと感じましたが、反発については非常にイメージしやすいと思います。これらの性能値を見ても回転につながるような情報がないことは、少々残念な気もしますが、これがVICTASさんの選択した戦略のようですね。なお、TSP(ティーエスピー)さんではバタフライのようにスピンとスピード性能が掲載されています。

 考え方によっては回転とつながると考えても良い項目は弧線の高さシートの強さの数値だと思います。確かに、V>15 Extraは弧線の高さシートの強さもかなり高いです。やや気になるのがシートの強さの項目で滑りにくさを評価していると思うのですが、粘着ラバーのVJC>07 Sticky ExtraやVS>402 Double Extraよりもスピン系テンションのV>15 Extraなどの方が高いことですね。滑りにくいなら粘着ラバーの方が圧倒的に滑りにくい気もするのですが、シートの張りの強さやシートの厚さなどが反映してそうな気もします。

 他のVICTASさんのラバーの説明を読んでいくとV>01シリーズも気になるのですが、性能値上は回転性能が低いのかもしれない、と感じました(試打していないので分かりません)。いろいろな状況を鑑みても、最も契約選手が使用するラバー、V>15 Extraを試打することでVICTASのラバーの全容がわかるのではないかと想像します。

V>15 Extraのラバー貼りと重量

 いつものようにButterfly(バタフライ)製のZhang Jike ZLC(張継科ZLC)にV>15 Extraを貼りました。

V>15Extra(V>15エキストラ)
 High Energy Tension(ハイエナジーテンション)裏ソフト
・スポンジ厚:2.0(ドイツ基準)、MAX(ドイツ基準)
・弧線の高さ:6.7
・スピード:8.4
・ドライブの精度:7.1
・シートの強さ:9.2
・反発:8.8
・Sponge硬度:47.5±3°
・6,000円 + 税
・71 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

 想像以上に重たくて驚きました。少し溶剤を塗りすぎたかもしれません。でも重たいのも1つの特徴でもあるのでしょう。

V > 15 Extraの3つの特徴

1. カウンター性能が凄い!

 このラバーを使って1番初めに感じたのがシートの強さ、硬さによるカウンター性能の高さですね!シートが非常に硬く強いので、相手のボールの回転に影響されにくく非常にカウンターしやすいラバーだと感じました。ライジングカウンターと称される丹羽孝希選手のカウンタードライブを支えるラバーといっても過言ではないのかもしれません!カウンターはドライブを狙ってもミート気味に狙っても、どちらもやりやすかったです。カウンター性能を求めてこのラバーに変えるのはアリだと思います!

2. 食い込ませた時のドライブが凄い!

 スポンジ硬度は47.5 ± 3°ですが、50°に匹敵するくらいの硬さと重量があるラバーになっています。そのため、しっかりラバー全体に食い込ませた時のドライブの回転量と、何よりバネのように加速するドライブは見た目以上に強烈なインパクトがありました!このラバーはシートで回転をかけようとすると、あまり回転がかからず、しっかりラバー全体に一度思い切り食い込ませて、そこからシートの摩擦で回転をかけるようにしないと回転がかかりにくいと感じましたが、慣れてくるとV>15 Extraでないと打てないような強烈な回転のボールが癖になる、そんな特徴的なラバーでもありました。
 食い込ませないと回転がかかりにくいため、ループドライブにはむいていないと思います。打球点を落としてしまってもボールに対しぶつけるように捉えてラバーに食い込ませてから回転をかける必要があります。従って、シートだけでボールを捉えるような低くて短い浅いループドライブを打てるようになるにはかなり練習と慣れが必要だと思います。むしろ、打球点の高いところをぶつけるように捉えて、そこから回転を乗せてスピードドライブやパワードライブへ持っていく打ち方が向いていると思います。非常に癖があるラバーですが面白いラバーでもあると思います。

3. チキータがやりやすい!

 ドイツ製ラバー全体に言えることかもしれませんが、かなりチキータがやりやすかったです。結構弾むのと、このV>15 Extraは相手の回転に対し結構鈍感な部分もあるので、フリック気味に入れに行っても入る感じがありました。チキータのために使ってもいいかもしれないです!それくらいチキータがやりやすくて驚いたラバーでした。シートが強く回転の影響を受けにくいからだと思いますね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 重量は重いのに結構食い込みました。スポンジ硬度は47.5°ですので、当然といえば当然なのですが、結構食い込みはいいです。フォアならスポンジはもう少し硬くても個人的には好きですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 練習で2回程度しか使えなかったので良いドライブがほとんど打てませんでした。このラバーにあったドライブの打ち方がわからなかったと言えると思います。自分で感じた印象は、普段と比べて弾道は浅く、ボールも伸びていないと感じる、でした。食い込ませることができていないんでしょうね。

面を開いたドライブ
 食い込ませてのドライブは結構いいです。この感覚に慣れないとなかなかわからないラバーですね。でも、自分は技術が足りず、弾いてしまうことも多く安定感はなかったですね。

対下回転に対するループドライブ
 これはかなり難しかったです。持ち上がるんですがシートだけで打とうとすると結構棒球になりやすかったです。ループドライブでもしっかり食い込ませて打った方がいいのでタッチが難しいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 食い込ませる系のスピードドライブがやりやすいです。ややミート打ちになってしまう時もありました。技術力が足りませんね。

カーブ/シュートドライブ
 カーブは出来そうでしたが、シュートは相当慣れないと難しいです。

ブロック
 当てるだけのブロックはスポンジが思ったより柔らかいので回転の影響を受ける感じがありました。でもその分スマッシュはかなりとりやすかったですね。シートは強くて負けないので、しっかりボールの上を取るなどして少し回転をかけた方が安定した印象です。

カウンタードライブ
 このラバーの真骨頂だと思います。かなりやりやすいですね。カウンター性能はテナジーよりも高いと感じました。実際V>15 Extraを使っている方はカウンターがうまい印象があるのですがこのラバーも一役買っていると感じました。

ストップ
 結構食い込みのいいラバーなので、飛びやすかったです。シートで打てば止まりそうです。

ツッツキ
 切りにくいですね。食い込ませると自分はアウターZLCなのでオーバーします。あまり回転は意識せずプッシュ気味に押した方がいいかもしれないです。
 

フォアフリック
 シートが硬いので、回転の影響を受けにくくやりやすかったです。

フォアサーブ
 はじめ、回転がかからなくて、どうしようかと思いました。サーブでもしっかり食い込ませないと全然回転がかかりません。ぶつけるような形で食い込ませた方が回転はかけやすいと思います。

バックハンド系

軽打
 弾みがあるので、入れる分なら結構やりやすかったですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブというよりはミートに近い打ち方しかできませんでした。安定感はなかったです汗。

対下回転に対するループドライブ
 結構押しながらドライブをかける癖があるので、数回良いドライブが打てました。ループドライブというよりは打球点を落とした回転量の多いドライブという感じでしたが、伸びが鋭く威圧感のあるドライブが打てたと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブは難しかったです。ミート打ちになってしまいましたね。ループドライブのように押すように擦り上げながらスピードを出せればいいのでしょうが、こちらも技術力不足です。

カーブ/シュートドライブ
 ほとんどできなかったです。

ブロック
 かなり好感触でした。特にドイツ製ラバーのドライブやスピードドライブをとりやすかったですね。しっかり反発してくれるというか、回転の影響を受けにくい部分がしっかりあって良かったです。

カウンタードライブ
 バックでもやりやすかったです。むしろ、速いボールの方が、ラバーに食い込むので、スポンジへの食い込みを活かして回転をかけやすいと感じました。結構ミート気味にぶつけて、そこから回転をかけるイメージでカウンターすると良いと思います。ミートになっても入る感じがあってすごく好感触でした。

ストップ
 スポンジは柔らかいので、スポンジが食い込むと浮く印象がありました。

ツッツキ
 ストップ同様、自分には結構ボールが浮くように感じました。

チキータ
 凄くやりやすかったです。フリック気味になりやすかったですが、回転の影響を受けにくいので、自分の思ったところに落としやすかったです。しかし威力もあまりなかったですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 > V>15 Extra

スピード
 Dignics 05 > V>15 Extra > Tenergy 05

ドライブの癖/重さ
 Hurricane NEO III(DHS) > V>15 Extra > Tenergy 05 Hard

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VICTAS(ヴィクタス)Blades(ラケット)

 2020年4月現在のVICTAS(ヴィクタス)のラケット用具の公表性能値まとめになります。ヴィクタスさんのラケットで特徴的なラケットはQuartet(カルテット)シリーズに見られる、2種類4枚のカーボンを使ったシリーズは、他メーカーにはないシリーズになりますね。またFire Fall(ファイヤーフォール)シリーズは、今人気のインナー系ラケットで、低価格で豊富な種類を揃えています。またカットマン用のラケットといえば、現在はヴィクタスとなりました。他のメーカーにはなかなか見られない特徴のあるラケットが多い印象ですね。

丹羽孝希モデル

TypeFeeling
打球感
Repulsion
反発力
Vibration
振動
Thickness
厚さ
Weight
重量
Koki NiwaOuter Fleese Carbon
Inner Aramide Carbon
5+2+2
H28.58.55.7 mm88
Koki Niwa Wood7 Play woods
7
H897.56.5 mm90
Koki Niwa ZCOuter Z Carbon
5+2
H8986.0 mm89

ZX-Gearシリーズ

TypeFeeling
打球感
Repulsion
反発力
Vibration
振動
Thickness
厚さ
Weight
重量
Liam PitchfordOuter Z Carbon
5+2
H8975.990
ZX-Gear OutOuter Z Carbon
5+2
H897.55.989
ZX-Gear InInner Z Carbon
5+2
H58.585.989
ZX-Gear FiberInner Z FiberS27.58.55.785

Quartet(カルテット)シリーズ

TypeFeeling
打球感
Repulsion
反発力
Vibration
振動
Thickness
厚さ
Weight
重量
Koki NiwaOuter Fleece Carbon
Inner Aramid Carbon
5+2+2
H28.58.55.788
Quaetet VFCOuter Fleece Carbon
Inner V Carbon
5+2+2
H298.55.388
Quaetet AFCOuter Fleece Carbon
Inner Aramid Carbon
5+2+2
H18.58.55.591
Quaetet LFCOuter Fleece Carbon
Inner Line Carbon
5+2+2
M1D88.55.386
Quaetet SFCOuter Fleece Carbon
Inner Silver Carbon
5+2+2
S18.58.55.492

 katsuo000が注目しているのはカルテットVFCです。板厚5.3 mmはかなり板薄で打球感が好みではないかと想像しているのですが、なかなか周りで使っている人がいないので手が出せていないですね汗。

Fire Fall(ファイヤーフォール)シリーズ

Dyna(ダイナ)シリーズ

守備用ラケット

性能比較

VICTAS(ヴィクタス)Rubbers(ラバー)

 2022年4月現在のVICTAS(ヴィクタス)のラバー用具の公表性能値まとめになります。VICTASのラインナップの変化が激しくなってきましたが未だに試打できていないラバーが多くて恐縮です。

V>22 Double Extra / V>20 Double Extra

V>22 Double Extra

 弧線の高さ:6.7、 Speed:9.0、 スポンジ硬度:50.0±3 (ドイツ基準)
 シートの強さ:9.0、 反発:8.3、 ドライブの精度:7.3
  ラバー重量:50 g
  shore a (sheet):29.9、 shore a (sponge):26.1
  shore c (sheet):42.4、 shore c (sponge):40.8
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V>20 Double Extra

 弧線の高さ:7.0、 Speed:9.1、 スポンジ硬度:52.5±3 (ドイツ基準)
 シートの強さ:7.2、 反発:8.5、 ドライブの精度:8.2
  ラバー重量:51 g
  shore a (sheet):33.3、 shore a (sponge):29.4
  shore c (sheet):44.5、 shore c (sponge):43.3
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Triple series(トリプル)

Triple Double Extra

 弧線の高さ:9.4、 Speed:6.2、 スポンジ硬度:57.5±3 (ドイツ基準)
 シートの強さ:8.0、 反発:5.8、 ドライブの精度:7.3
  ラバー重量:50 g
  shore a (sheet):26.4、 shore a (sponge):29.2
  shore c (sheet):41.9、 shore c (sponge):43.6
  katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_triple_double-extra/

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Triple Extra

 弧線の高さ:7.9、 Speed:7.1、 スポンジ硬度:55.0±3 (ドイツ基準)
 シートの強さ:7.8、 反発:6.8、 ドライブの精度:7.5

Triple Regular

 弧線の高さ:8.7、 Speed:6.8、 スポンジ硬度:42.5±3 (ドイツ基準)
 シートの強さ:6.8、 反発:6.3、 ドライブの精度:7.0

V>15 series

V>15 Extra

 弧線の高さ:7.4、 Speed:8.4、 スポンジ硬度:47.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:9.2、 反発:8.8、 ドライブの精度:7.1
  ラバー重量:50 g
  shore a (sheet):29.5、 shore a (sponge):25.3
  shore c (sheet):41.6、 shore c (sponge):40.8
  katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_v15_extra/

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V>15 Stiff

 弧線の高さ:6.7、 Speed:9.1、 スポンジ硬度:45.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:8.8、 反発:9.3、 ドライブの精度:7.5

V>15 Limber

 弧線の高さ:7.2、 Speed:8.4、 スポンジ硬度:40.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:8.8、 反発:8.4、 ドライブの精度:6.7

V>11 Extra

 弧線の高さ:6.9、 Speed:8.8、 スポンジ硬度:47.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:9.7、 反発:8.5、 ドライブの精度:7.1

V>01 series

V>01

 弧線の高さ:6.4、 Speed:9.0、 スポンジ硬度:47.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:6.7、 反発:8.9、 ドライブの精度:7.5

V>01 Stiff

 弧線の高さ:6.5、 Speed:8.8、 スポンジ硬度:45.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:7.1、 反発:8.6、 ドライブの精度:7.5

V>01 Limber

 弧線の高さ:6.9、 Speed:8.6、 スポンジ硬度:40.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:6.7、 反発:8.9、 ドライブの精度:7.5

V>03

 弧線の高さ:6.7、 Speed:8.4、 スポンジ硬度:42.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:8.7、 反発:8.5、 ドライブの精度:7.5

Ventus series (ヴェンタス)

Ventus Extra (旧Super Ventus)

 弧線の高さ:7.7、 Speed:8.8、 スポンジ硬度:47.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:9.0、 反発:8.5、 ドライブの精度:7.5
  ラバー重量:49 g
  shore a (sheet):29.9、 shore a (sponge):27.8
  shore c (sheet):42.1、 shore c (sponge):41.0
  katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_ventus_extra/

Ventus Stiff

 弧線の高さ:8.1、 Speed:8.6、 スポンジ硬度:45.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:8.6、 反発:7.9、 ドライブの精度:7.5

Ventus Limber

 弧線の高さ:7.8、 Speed:8.5、 スポンジ硬度:40.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:8.6、 反発:8.0、 ドライブの精度:7.6

Ventus Regular

 弧線の高さ:6.3、 Speed:7.2、 スポンジ硬度:42.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:6.0、 反発:6.5、 ドライブの精度:6.7

VJ>07 series

VJ>07 Regular

 弧線の高さ:6.3、 Speed:8.1、 スポンジ硬度:42.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:6.3、 反発:8.1、 ドライブの精度:6.7

VJ>07 Stiff

 弧線の高さ:6.5、 Speed:8.8、 スポンジ硬度:45.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:6.7、 反発:8.8、 ドライブの精度:7.5

VJ>07 Limber

 弧線の高さ:5.7、 Speed:9.2、 スポンジ硬度:40.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:6.3、 反発:9.3、 ドライブの精度:7.5

VJC>07 Sticky Extra

 弧線の高さ:6.9、 Speed:7.0、 スポンジ硬度:47.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:6.7、 反発:7.7、 ドライブの精度:7.1

VS>400 Series

VS>401

 弧線の高さ:7.4、 Speed:8.4、 スポンジ硬度:57.5±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:5.4、 反発:8.5、 ドライブの精度:6.7

VS>402 Double Extra

 弧線の高さ:7.4、 Speed:9.3、 スポンジ硬度:50.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:5.4、 反発:8.8、 ドライブの精度:7.9

VS>402 Limber

 弧線の高さ:6.7、 Speed:8.9、 スポンジ硬度:40.0±3(ドイツ基準)
 シートの強さ:5.4、 反発:8.9、 ドライブの精度:6.5