第二の日本製!?Qシリーズ!

Qシリーズ ~ミズノと住友理工の第二の日本製~

 日本の総合スポーツメーカー、mizuno(ミズノ)。まだ卓球界にとっては新参者ですが、その存在感は年々増えており、特にシューズ分野は、トップ選手の半分くらいがミズノ製を使用しつつあります。シューズ契約選手をパンフレットで確認すると、東京オリンピック2020の代表の伊藤美誠選手、平野美宇選手、リザーブの早田ひな選手とそうそうたるメンバーです。そして、ユニフォーム!非常にスタイリッシュなユニフォームが多く、平野美宇選手が契約されています。ラケットといえば、木下グループで張本智和選手にも勝利経験のある大島祐哉選手プロデュースのFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)、や全日本社会人選手権優勝の平侑里香選手のFortius FT(フォルティウスFT)が有名ですね。フォルティウスFTシリーズは上板にリンバを使い打球感も良く、名作の一つだと思います。

 着実に卓球界で存在感を示すミズノさん。そのミズノさんが住友理工さんと共同開発した日本製ラバーがQシリーズになります!Made In Japanといえば、バタフライ製のテナジーが有名ですが、テナジーだけがいいラバー?とQuestion(疑問)を投げかける意味も込めてQ(キュー)シリーズは開発されたそうです。テナジーを使用していたトップ選手が、Qシリーズのラバーを使用するようになってきました。もちろん、多くはないのですが、着実にラバーでもミズノさんの存在は増えつつありますね!

Qシリーズの公表シート形状からわかる特徴

公表シート形状&公表スポンジ硬度

・Q3(キュースリー)
 粒の太さ:  1.65 mm、粒間隔: 0.63 mm、粒高さ: 0.99 mm
 シート厚さ: 0.78 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:47 g
・Q4(キューフォー)
 粒の太さ:  1.70 mm、粒間隔: 0.58 mm、粒高さ: 0.95 mm
 シート厚さ: 0.80 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:49 g
・Q5(キューファイブ)
 粒の太さ:  1.70 mm、粒間隔: 0.65 mm、粒高さ: 0.95 mm
 シート厚さ: 0.77 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:51 g
 Accel ARC Sponge(アクセルアークスポンジ)

アクセルアークスポンジとは
  スポンジの気泡1つ1つをやや縦長に、やや大きく発砲させたことにより、”食い込みの良さ”と”反発力”の両立を実現。原料配合・接着剤も緻密に見直し、ラバーの性能をシリーズ史上、最大限に引き出すスポンジ。

 粒とシートの形状が与える性能:  https://katsuo000.com/topsheet_shape/

 粒は太いほど、粒間隔が狭いほど、粒の高さが低いほど、グリップ感が強くなり粘着ラバーのような方向へ向かいます。またシートは厚いほど、回転性能をあげます。ただし、回転性能が上がる分、食い込みにくくなり、扱いにくくなり、性能を引き出すことが難しくなりますね。シリーズを俯瞰すると、Q3が最も粒が細く逆に粒間隔が狭くて粒高さも低くてシート厚さが厚い仕様がQ4になりますね。そしてQ5はバランスをとるためにQ4よりやや粒間隔を広げるとともに、より進化したスポンジ、アクセルアークスポンジを採用することで、シートが薄くても回転性能が得られるようになっているのだと思われます。硬度は全て同じですが、数字が大きくなるほど重いラバーでした。パンフレットなどから、Qシリーズはテナジーと比較され、Q3がTenergy 64(テナジー64)、Q4がTenergy 05(テナジー05)、Q5がTenergy 80(テナジー80)と言われたりもしますね。実際のところについては後述しますが、テナジーシリーズのように理解するのはオススメはしません

硬度計比較

・Q3(キュースリー)
 硬度計評価 shore a (sheet):30.5、 shore a (sponge):30.5
       shore c (shhet):42.3、 shore c (sponge):42.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 0.0
・Q4(キューフォー)

 硬度計評価 shore a (sheet):32.3、 shore a (sponge):30.9
       shore c (shhet):43.3、 shore c (sponge):43.0
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.4
・Q5(キューファイブ)

 硬度計評価 shore a (sheet):31.8、 shore a (sponge):31.1
       shore c (shhet):45.8、 shore c (sponge):44.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 0.7
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

1つ目の図は横軸に重量、縦軸にshore cの硬度をプロットしています。Qシリーズはやはり、テナジー05と比べて同等の硬さであることがわかります。おそらくミズノさんと住友理工さんは、テナジーを研究しながら開発したと思われますので、まずは同じくらいの硬度にしようと考えたのではないでしょうか。また硬度単位はNittaku(ニッタク)やVICTAS(ヴィクタス)などが採用しているドイツ基準だと思われますね。Qシリーズ販売前のミズノさんはドイツ製のラバーGFシリーズを販売しており、Qシリーズと他のミズノのラバーの硬さを比較する場合は同じ基準でないとわかりにくいですからね。よってパンフレットに書かれていませんが、Qシリーズの47°は、ニッタクやヴィクタスでもフラグシップラバーに採用されるドイツ基準47.5°とほぼ同じと考えて良いでしょう。余談ですが、近年ドイツ製のラバーが増加傾向であり、スポンジの硬さは同じドイツ規格で比較しやすくなりつつありますね。47°や47.5°は、最もトップ選手や一般選手が使用する硬度で、各メーカーのフラグシップラバーに多い、標準的な硬度だと思います。
 公表硬度は同じ47°ですが、Qシリーズのラバー全体の硬さは、シートの形状の影響を受けます。やはり最も最後に販売されたQ5が、硬度計shore cでは最も硬いラバーでした。ディグニクスシリーズやテナジーシリーズでもそれぞれのシリーズはスポンジ硬度は同じですが、64が最も柔らかく、80が中間、最も硬いのが05である、ということが知られています。しかしながらQシリーズでは、同じスポンジ硬度でもQ3が最も柔らかく、Q4が中間で、最後に発売されたQ5が、Qシリーズの中で最も硬い結果となりました。

 2つ目はshore aのシート側の硬度とスポンジ側の硬度の差を縦軸にプロットしています。このshore aのシート側とスポンジ側からの硬度の差は、扱いやすさ、ラバー全体へのくい込みやすさを客観比較できる数字である、とkatsuo000は考察しています。あるいは、shore cの値が同じくらいのラバーがあった場合、shore aのシート側とスポンジ側の差を比較し、その差が大きいラバーほど、くい込みの良さやシートの柔らかさを感じる、と考察しています。そのようにshore aの差はラバー全体へのくい込みやすさと考えた時、Qシリーズは、明らかにテナジーシリーズよりボールがくい込みにくい ≒ 扱いにくいシリーズであることを示唆していると考察してます。Qシリーズはディグニクスシリーズで最も硬いディグニクス09Cと同じくらいくい込みにくく、Qシリーズの扱いにくさを示唆しているといえるでしょう。一方で、くい込みにくい分、そのラバーのポテンシャルの高さ、回転量の最大値、ドライブの揃いにくさ、は高くなると思います。このように、単純な比較以上にshore aの硬度差は色々なことを示唆するものと考えています。

Qとテナジーの違い

 katsuo000が感じた実際のところはQシリーズはテナジーシリーズの分類や感覚は全く当てはまりません!テナジーと比べると全て相手の打球に負けないハードでマッドな打球感のラバーでした。ハードでマッドな打球感の中で、スピードと直線的な弾道に特徴的なラバーがQ3グリップ力が高いのに弧線は低くスピード感のあるQ4、とどれも個性的でとんがったラバーばかりです。そしてQ3とQ4と比べて数段性能の高い存在がQ5になります。Q5はQ4以上の回転性能と独特の癖がありながら、Q3に匹敵するスピードも出て、総合バランスの高いラバーでした。Qシリーズは、どちらかといえば、スピン系テンションよりの粘着テンションラバーのようなラバーですね。また住友理工は卓球界には新参のメーカーであるためか、Qシリーズはどれもかなり個体差も多い印象です。重量を測って自分に合うものを購入すべきだと思います。

Qシリーズ
 メリット
 ・食い込みにくい分、上回転ラリーに強く、カウンタードライブもやりやすい。
 ・ツッツキやストップが浮きにくく止まりやすい。
 ・Qシリーズ独特の回転量と癖球が出る。
 ・テナジーより安い。

 デメリット
 ・テナジーシリーズよりも扱いが難しい部分がある。
 ・匂いが臭い。個体差も多い。
 ・ブランドとしての信頼が低い。
 ・木材系ラケットと相性が良い。
 ・逆にインナーはともかくアウターカーボンとは少し相性が悪い。

 上述がkatsuo000の考えるQシリーズのメリットとデメリットになります。なお、日本のトップ選手、大島祐哉選手や軽部隆介選手は両面Q5に変更しました。特に大島選手は両面Q5へ変更直後、2021年1月の全日本選手権で9位のランカーにくい込んでおり、Q5のポテンシャルの高さを示したといえるでしょう。
 個人的には、コスパの良いかなりポテンシャルの高いラバーだと思います。また木材合板ラケットをメインにしているミズノさんが開発したこともあって、明らかにQシリーズは木材合板系のラケットと相性が良いラバーだと感じました。他メーカーのラケットでも木材合板かインナー仕様のラケットと組み合わせることをオススメします。
 また海外のサイトでも、徐々に話題になっているようですね。ラバーについては、バタフライとDHSの2強となりつつありますが、新たなメーカーとして andro(アンドロ)、 VICTAS(ヴィクタス)、XIOM(エクシオン)、そして、ミズノが続いていってほしいと思いますね。

・Q5(キューファイブ)
 https://katsuo000.com/review_q_5/

https://amzn.to/3gkIRz0

・Q4(キューフォー)
 https://katsuo000.com/review_q_4/ 

https://amzn.to/3kd3uOM

・Q3(キュースリー)
 https://katsuo000.com/review_q_3/

https://amzn.to/3Dhh4JQ

雑感 2021/8/21

気になるラケット 現在はインナー系または異なる素材
気になるラバー 現在は粘着と粘着テンション

 過去にも同じような雑感を書いていますが、現時点で気になるものを書いてみます。まず大前提として、フォアとバックの技量差の違いがありますよね。

ラケットだけで考えるバックの技量不足の問題
 ・フォアハンドは硬いラケットの方が威力・回転量のあるボールが打てる。
 ・バックハンドは柔らかいラケットでないとボールが安定しない。
 ・フォアハンドにあわせて、バックハンドもうまくなるか、というとならない。
 ・バックハンドにあわせて柔らかいラケット、例えば5枚合板や7枚合板、ファイバー系ラケットを
  使うとスピード・回転量・威力不足を感じる。

 上記のような問題は誰でも起こるので、一般的にはバック側に柔らかめのラバーを使用することで、調整するのが一般的だと思います。

 ここまでを5月ごろに書きました。でもね、使いたいバックのラバーはわかり切っていたんだと思います。そう、Dignics 05(ディグニクス05)ですよ!このラバーは半端ないと思ってます。ディグニクス05の特徴は次の通りです。

 ・Diginics 05(ディグニクス05)
  扱いはとても難しいけど、スピードも回転量も現状最強に近いラバー。
  硬いシートのグリップ力は09Cを除くディグニクスの中で最強。
  ツッツキ・ストップが浮かずにブチ切れる。
  シートの硬さで、相手のループドライブに対し、ブロックやカウンターもやりやすい。
  扱い切れれば最強!扱い切れるかがカギ。

 アウターカーボンラケットで、バックにディグニクス05を使用するトップ選手は少ないように思います。それくらい難しいラバーでもあるんだと思うんですよね。バック主戦型やバックもうまい選手が使っているイメージが強いですね。自分のレベルでは、アウターカーボンでバックにディグニクス05は不可能なのかもしれないなーって結論が出つつあります。特に、バックハンドのループドライブが打てないんですよね涙。アウターZLCから、アウターALC、レボルディアCNFと変更していきましたが、全然ダメでした。レボルディアはありかもしれなかったのですが、バックハンドでループドライブが打てなかったので、なしですね。あとボールは速いんですが、軽い気がしました。いや、ディグニクス05との相性は抜群に良かったんですけどね。回転量も弱そう。
 そして出会ったのが、Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)!インナーALCでも行けるのかもしれませんが、ヴィルトーソACでバックにディグニクス05を使ってみたら、非常に良いバックハンドのループドライブが打てたんですね。一発でこれ!となりましたね。やはりディグニクス05は硬いラバーなので、相手にブロックでオーバーミスを誘うには、まだまだスイング時にくい込みを意識したり手首を強く返す必要は感じますが、ようやくバック側のラケットとラバーの調整ができたように思いました。つまり、インナーALC系+ディグ05がバックの仕様のベストマッチということです。

 やっぱり、バックにディグニクス05が使えるのは嬉しいですね。ツッツキが切れるのが本当に嬉しいです。慣れればチキータも行けると思うので、これで固定していくことを決めました。

 ただし、フォアの威力が落ちましたね。回転量も落ちた気がしてます。スピードドライブはやりやすくなりましたけどね。サーブの回転量も落ちた気がしてます。本当に難しいですね。バックとラケットの形は決まってきたので、フォアにもディグニクス05を使っていましたが、もっと硬いラバーを探すときが来たように思ってます。そこで気になるのが、粘着と粘着テンション系ですね~。今後粘着テンションンラバーの試打が増えると思います。近年のドイツ製のハイエンドなスピン系テンションラバーに多少の期待はあったのですが、一番満足しそうなのが、DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード)でしたね。でもインナーACにはやや大人しさを感じました。最近話題のEvolution MX-Dは予想通り、回転量が弱かったです。また、近年のドイツ製スピン系テンションはなんかテナジーテイストも強いので、思ったより硬さを感じにくいんですよね。そうなってくると、やはり粘着ラバーかなって思ってます。

 今の自分のフォアの用具のデザインは以下があると思います。
1. 硬いラバーを探す。過去にキョウヒョウも使っていたし、改めてキョウヒョウもありかも。キョウヒョウはアウターカーボンでないとスピードが出ないので、粘着テンションか?期待はOmega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)。
2. フォアとバックで異質素材のラケットを試してみる。これは、選択肢3つ、XIOM(エクシオン)さんのIce Cream AZX(アイスクリームAZX)とIce Cream AZXi(アイスクリームAZXi)と中国からの取り寄せですが、銀河のPro-13S(プロ-13S)。最近めちゃめちゃ試したい。

 ディグニクス05はやはりサーブが難しかったり、癖球が出にくかったり、相手はとりやすいのかなって思ったりします。やはり、粘着ラバーでの嫌らしさも良かったなーというのと、粘着ラバーはサーブも出しやすかったなーと思います。粘着ラバーはそういう意味で良かったなーと思います。卓球王国さんによると、粘着ラバーや粘着テンションラバーは、ラケットも重要ということです。オメガ7チャイナ影はインナーカーボンと相性が良いらしく、キョウヒョウは逆にアウターカーボンと相性がいいんですよね。と、思うと、現在メインのヴィルトーソACにはオメガ7チャイナ影が良さげですよね。一方、2でフォアバック異質特殊素材ラケットを選択すると、キョウヒョウも選択肢に入るかもしれないですね~。まーアイスクリームAZXiが良いとなったら、オメガ7チャイナ影がまた候補になりそうですけど。あとは、ブルーグリップC1かV1とハイブリッドK1Jとかなんですかね。早く試打したい。

2021/8/20 雑観

ファスティングと卓球

 最近、ファスティング(断食)にはまって、ちょくちょく朝ご飯や昼ご飯を抜いた生活をしてます。ご飯は美味しくなるし、抜いた分仕事は捗るし、けっこう効率的で助かってもいます。ただ断食中に卓球をすべきかどうかは、なかなか結論が出ません。卓球する時は頭を使う作業でもあるので、やはりかなり過酷な卓球になりますし、頭を使えなくなるデメリットも出るんじゃないかと懸念もしてしまいます。試合があるときは、何かお腹に入れてからの方が良いと感じますが、お腹いっぱいはダメっていうのもありますよね。

 トップ選手や名門校では、断食はないでしょうが、こういった体調管理もやっていることと思います。こういった体調管理について、自分を実験台にしつつ、良いものを探してみたいなーと思いました。意外と情報は少ないんですよね。

中学生から初めるなら3~6年間使えるラケットと尖ったラバーを!

初心者が初ラケットラバーを買うなら 中・高校生編

ラケットは3~6年間使えるものを!

 本記事は、タイトルにあるように中学生以上の学生初心者が、卓球を初めたいと思いたった際に、役立つような情報を提供したいと思います。katsuo000がこだわる中高生へススメたいラケットの考え方は、3年あるいは6年間、ラケットを変更しなくても良いような選択、になりますね!やはり、学生時代は短いです。自分も高校生に上がった際に変更しましたが、変更後は卒業まで使いきりました。ラケットの変更やラバーの変更は大きな変化をもたらしますし、どんなトップ選手でもラケットやラバーの変更直後は凡ミスが増えます。従って学生時代は、ラケットやラバーの変更は極力なくすことで、実力を出しやすくなりベターだと思います!

ラバーは性能の尖ったものを!

 中・高校生以上で卓球を初めた際、小学生以下から卓球を初めている同い年の選手が強敵として立ちふさがってくることと思います。彼らに卓球という競技として勝てる可能性を上げたいなら、ポイントになるのが尖った性能のラバーになります。この当たりは感性もあり正解はありませんが、こういうこともある、程度に参考にしていただければと思います。そして、その尖った性能のラバーと相性の良いラケットと、ラケット&ラバーはセットで選択すべきと思います。よって中高生のラケットを考えた場合、扱いやすさもありながら、どのような尖った性能のラバーで卓球の戦術をデザインしていくのかまで、選択した方が良いということになると思います。まずどのような尖った性能のラバーがあるのか概説します。

尖った性能のラバーとは?

 ラバーは複数あり、本ブログで取り上げているラバーは基本的には裏ソフトラバーになります。尖った性能のラバーは、一つの性能を犠牲にしても、他のことに秀でるような特殊なラバーになります。ここで紹介するのは、粘着ラバー、表ソフトラバー、半粒ラバー、イボ高(粒高)ラバー、アンチラバーの5種類になります。

粘着ラバー

 粘着ラバーは尖った性能のラバーの中では、最も癖の少ないラバーかもしれません。トップ選手、特に中国のトップ選手が使用するラバーでもあります。近年ブームが来ており、主流になるかもしれないラバーでもあります。日本国内ではスピン系テンションラバーが主流です。やはり小学生以下から卓球をしている子は基本的には、裏ソフトラバーやスピン系テンションラバーのボールを受け慣れているので、打ちやすいと感じるはずですね。スピン系テンションラバーの、ボールの速さ、回転量、軌道など、どれも慣れていて、返球も自然とできてしまうのですね。一方、粘着ラバーで回転重視だったり癖球で勝負に挑めば、相手はやりにくいと思わせることができるかもしれない、という意味で尖った性能のラバーの1つ目に粘着ラバーをあげました。粘着ラバーを使った戦術として、カットや回転量の多いループドライブ、硬さを利用してミートとドライブを使いこなし回転量の差で勝負する、レシーブを切って持ち上げさせてボールをカウンターする、などなど、スピン系テンションラバーよりも技巧的な戦術を取りやすいラバーになりますね。

粘着ラバー
 近年種類も増えてきているラバー。回転性能に特化したラバー。

メリット
 スピン系テンションラバーよりも回転をかけたり回転量の高いボールが打ちやすい。
 ラバーによっては癖球が出やすい。
 ~5球目までは強い。台上はやりやすい。
デメリット
 スピードボールを打とうとすると、扱いが難しい。扱いきるために、パワーが必要。
 スピードが出しづらく、打っていて爽快感も乏しい。
 ラリーになると弱い。下がると不利になりやすい。

相性の良いラケット
 木材合板系
 インナーカーボン系
 アウターカーボン系(トップ選手向き)

表ソフトラバー

 表ソフトラバーは女子のトップ選手、伊藤美誠選手がバックサイドに使用するラバーですね。日本の女子トップ選手には、使用者の多いラバーになります。ただし伊藤美誠選手のように、ドライブもミートもフリックもチキータも逆チキータもやろうと思うのは、危険です。トップ選手でもあそこまで多様な戦術や引き出しをもつことは極めて難しいです。(伊藤美誠選手はおそらくバック面に表を貼っていなくてもあれだけの多彩な戦術がとれる努力とセンスのある選手だと思いますね。) 表ソフトラバーを使った戦術として、下回転系にはツッツキで上回転系にはショートと卓球をシンプルにできる、反対面のスピン系テンションラバーとボールの質の差を出す、テンポの速い返球で相手を振り回す、などなど、スピン系テンションラバーよりもシンプルで単純な戦術を取りやすいラバーになりますね。

表ソフトラバー
 伊藤美誠選手がバックに使用するラバー。相手の回転に対しやや鈍感。
 やることをシンプルにでき、かつ反対面のラバーと球質に変化をつけられる。

メリット
 回転にやや鈍感に対応しやすい。
 やることや打法をシンプルにできる。(大きく、3つツッツキ、ショート、ミート)
 表ソフトラバーと裏ソフトラバーによる球質の変化が自然とつく。
デメリット
 強い回転量は得られない。
 単調になりやすい。
 下がると威力のあるボールが打てない。
 回転で安定を得られないので、安定感を出すために地味な練習の量が必要。

相性の良いラケット
 木材合板系(ショートの変化が得やすい、ただし好みがある)
 カーボン系(インナー・アウターどちらでも、ただし上級者向け)

半粒ラバー

 半粒ラバーは後述のイボ高ラバーと表ソフトラバーを足して2で割ったようなラバーになります。女子のトップ選手、福原愛選手がバックサイドに使用したラバーですね。福原愛選手のように攻撃もできるし、相手のドライブを反転して返球も可能なラバーになります。いいとこどりができているので、女子選手で使用者の多いラバーだと思います。 半粒ラバーを使った戦術として、難しいボールには角度をあわせて返球しチャンスボールは打ち込むというシンプルで単純な戦術を取りやすいラバーになりますね。表ソフトラバー以上に、半粒ラバーで返球したボールは回転が反転・変化するので、我慢強く返球していれば相手のミスも期待できます。守備型や前陣攻守と呼ばれる戦型に向いたラバーになります。

半粒ラバー
 福原愛選手がバックに使用したラバー。変化もつけられるし、攻撃もできる。攻撃の威力は表ソフトラバーの方が、変化の幅はイボ高ラバーの方が上ではあるが、表ソフトラバー以上の変化と、粒高ラバー以上の攻撃力を備えたラバーである。

メリット
 回転に鈍感に対応できる。
 イボ高ラバー以上に攻撃もできる。
 相手の攻撃に対し表ソフトラバー以上の変化をつけることができる。
 やることや打法をシンプルにできる。(大きく、3つツッツキ、ショート、ミート)
デメリット
 強い回転量は得られない。
 下がると威力のあるボールが打てない。
 単調になりやすい。
 決定打が得づらい。

相性の良いラケット
 木材合板系

イボ高ラバー

 相手のドライブに対し、回転を反転・変化して返球がしやすいラバーになります。アンチ粒は使うことが出来なくなり、その変化の幅は低下しましたが、それでもなかなか極悪なラバーで、毎年何人かの経験年数の長い卓人を敗北に追い込むラバーだと思います。 イボ高ラバーを使った戦術として、 どんなボールにも角度をあわせて返球し続け、相手のミスを待つという極めてシンプルで単純な戦術を取りやすいラバーになります。半粒ラバー以上の回転の反転・変化がある一方で強打しづらいので、半粒ラバー以上に我慢強く返球して相手のミスをひたすら待つにつきます。超守備型やカットマンに向いたラバーになります。

イボ高ラバー
 相手の回転を反転する変化系ラバーといわれるラバー。
 経験年数の長い卓人を敗北させるラバーの代名詞!

メリット
 回転に鈍感に対処できる。
 相手のボールの回転を、簡単に反転・変化させて返球できる。
 表ソフトラバーや半粒ラバー以上に相手のミスを期待できる。
デメリット
 技術がないと強い回転量が得られない。
 威力のあるボールが打てない。
 下がるとカットしかない。
 単調になりやすい。

相性の良いラケット
 木材合板系

アンチラバー

 こちらも変化系ラバーと呼ばれるラバーです。裏ソフトラバーではありますが、ツルツルでボールをラバーの上で滑らせることで反転・変化を与えます。ラバーにもよりますが、ミートで攻撃もしやすいですし、変化をつけるために技術が必要ですがプレイヤーの技術でボールに変化をつけられるので、使いこなせれば半粒やイボ高ラバー以上に相手のミスを誘えるラバーになります。アンチラバーを使った戦術は半粒ラバーと似ていてい、 難しいボールには角度をあわせて返球しチャンスボールは打ち込むというシンプルで単純な戦術を取りやすいラバーになりますね。半粒ラバー以上に使いこなすことは難しいですが、技術があればボールを意のままに扱うことができるようなラバーになります。やはり半粒ラバー同様に守備型や前陣攻守と呼ばれる戦型に向いたラバーになります。

アンチラバー
 どんなボールも普通に打つとナックルにして返球可能。台上でラバー表面で滑らせることで回転の反転が可能。マニュアルに変化をつけるラバー。

メリット
 回転にかなり鈍感に対処できる。
 ナックルボールが出やすい。
 技術で相手のボールの回転を反転・変化できる。
デメリット
 半粒ラバーのように自動で変化をつけにくい。
 下がると威力のあるボールが打てず、カットしかできない。
 単調になりやすい。

相性の良いラケット
 木材合板系

まずは尖った性能のラバーと戦型を決めよう

 中高生がラケットやラバーを買うときのポイントを概説しました。具体例はまた別のページで書かせていただきますが、この内容にあるように尖った性能のラバーに着目してオールラウンドに全てできる状態を目指すのではなく、何か1つに秀でた選手を目指すことがポイントになると思います。そして、ラケットはなるべく変更しないために安いものではなく、長く使えるものを購入しましょう。読者の方の一助になれば幸いです。

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上達を妨げない小学生以下におすすめなラケットラバー
 :https://katsuo000.com/beginner_001/

2021/8/18 雑観

Twitterのフォロワーが、800を超えました!感謝!

 Twitterは、基本読ませていただくことが主で自分から何かを発信するために利用してきたわけではありませんが、卓球している方を片っ端からフォローして、フォロワーが800を超えました!フォローしている方は倍以上いらっしゃいますが、フォローしていただいて、どうもありがとうございます。

 次は900人を目指したいですね!

 また、Twitterのダイレクトメール機能で直接用具について相談を受けるようになりました。自分なんかで良いのか、とプレッシャーを感じながら返答させていただいてます。(汗)どの用具を選択しても間違いも正解もないとは思っていますが、自分自身も試打の際、期待よりも結果が上回ることもあれば、がっかりすることもあるわけで、良い提案ができていることを祈るばかりです。
 自分はもう子供が小学校に入ってしまえば、まだまだたくさん卓球できるぞーなんて呑気に考えてますが、学生さんにとっては一日一日が本当に大切でしょうし、用具を変える変えないは大きくて重い選択だと考えます。ある意味、進学する学校の選択や理系文系の選択などと同等以上に未来へ影響するかもしれないと思ってます。変えないことも重要ですし、変えるからには結果も欲しいことでしょう。最後の決断は自己責任となってしまいますが、色々な良い経験の手助けになれたら嬉しいですね。

 質問いただけたら、真摯に返答したいと思ってますし、このブログについて要望や期待あれば是非教えていただきたいと考えてます。

「進化が圧倒する。」ってこういうこと!ディグニクスとテナジーの違い

ディグニクスシリーズ ~進化が圧倒する~

 2019年4月1日にDignics 05(ディグニクス05)が発売され、多くのトップ選手が使用するディグニクスシリーズ。世界標準であるTenergy(テナジー)シリーズを超えるラバーとして発売されたディグニクスシリーズは、東京オリンピック2020の男子シングルスのベスト4の4人の選手のうち3人が使用しています。明らかにテナジーを超える存在であるディグニクスシリーズは今後世界標準となっていくのでしょう。

ディグニクスの公表性能値と硬度比較からわかる特徴

公表性能値&公表スポンジ硬度

・Dignics 09C(ディグニクス09C)
 Spin:13.00、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:44(Butterfly基準)、ラバー重量:50 g
・Dignics 05(ディグニクス05)
 Spin:12.00、 Speed:13.50、 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ラバー重量:48 g
・Dignics 80(ディグニクス80)
 Spin:11.75、 Speed:13.75、 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ラバー重量:48 g
・Dignics 64(ディグニクス64)
 Spin:11.00、 Speed:14.00、 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ラバー重量:45 g
・Tenergy 05(テナジー05)
 Spin:11.50、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ラバー重量:47 g

 公表性能値からわかることは、ディグニクスシリーズはテナジーを上回るラバーであることですね。テナジー05と比較してスピード性能の劣るディグニクスはありません。回転性能も、ディグニクス64のみややテナジー05に劣るだけで、テナジー05と比較して、ディグニクスシリーズの極めて高い回転性能がよくわかります。スピード性能も回転性能も上回るということは、ディグニクスシリーズがテナジーを超えるラバーであることを示しています。
 一方で、スポンジ硬度はディグニクスシリーズよりもテナジー05の方が柔らかいこともわかります。硬度が硬いラバーほど扱うことが難しくなります。つまりこれは、テナジー05よりもディグニクスシリーズの方が使いこなすことが難しいことを示しますね。

硬度計比較

・Dignics 09C(ディグニクス09C)
 硬度計評価 shore a (sheet):33.4、 shore a (sponge):31.8
       shore c (shhet):50.8、 shore c (sponge):49.1
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.6
・Dignics 05(ディグニクス05)
 硬度計評価 shore a (sheet):34.3、 shore a (sponge):31.3
       shore c (shhet):50.0、 shore c (sponge):48.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.0
・Dignics 80(ディグニクス80)
 硬度計評価 shore a (sheet):33.1、 shore a (sponge):29.5
       shore c (shhet):48.6、 shore c (sponge):47.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.6
・Dignics 64(ディグニクス64)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.3、 shore a (sponge):28.4
       shore c (shhet):48.0、 shore c (sponge):46.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.9
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

1つ目の図は横軸に重量、縦軸にshore cの硬度をプロットしています。ディグニクスシリーズはやはり、テナジー05と比較しても明らかに硬いことがわかりますね。公表スポンジ硬度と同じ結果となります。ただし、スポンジ硬度だけでなく、シート形状に由来する硬さの影響も加味した結果でもありますので、同じスポンジ硬度でもディグニクス64が最も柔らかく、回転性能の高いディグニクス05はディグニクスの中でも硬いことがよくわかります。

 2つ目はshore aのシート側の硬度とスポンジ側の硬度の差を縦軸にプロットしています。このshore aのシート側とスポンジ側からの硬度の差は、扱いやすさ、ラバー全体へのくい込みやすさを客観比較できる数字である、とkatsuo000は考察しています。あるいは、shore cの値が同じくらいのラバーがあった場合、shore aのシート側とスポンジ側の差を比較し、その差が大きいラバーほど、くい込みの良さやシートの柔らかさを感じる、と考察しています。そのようにラバー全体へのくい込みやすさと考えた時、ディグニクスシリーズよりもテナジー05の方がボールがくい込みやすいことを示唆していると考えます。同じ硬度のスポンジを使用していても、ディグニクス64はくい込みやすく、ディグニクス05はくい込みにくいことも示唆します。テナジーを超えるために、ディグニクスシリーズは、くい込みの良さを諦め、ラバー全体を硬くしてスピード性能とスピン性能を高めたラバーといえるでしょう。

ディグニクスとテナジーの違い

 実際にディグニクスとテナジーを比較試打した場合に以下のことが言えると思います。またディグニクス09Cと対応するテナジーが存在しないため、 ディグニクス09Cは何をテナジーと比較するのか難しいです。逆にディグニクス09Cを除くディグニクスとテナジーとの比較では当てはまると思います。

ディグニクスシリーズ
 メリット
 ・テナジーとほぼ同じ重量で、テナジーよりも明らかに回転量もスピードも上回るラバー。
 ・テナジーシリーズよりも相手の回転の影響を受けにくいラバー。
 ・テナジーよりもシートの寿命が長い。

 デメリット
 ・テナジーシリーズよりも扱いが難しい暴れ馬。特にディグニクス05は難しい。
 ・ラケットとの相性がある。
 ・価格もテナジーより高い。
テナジーシリーズ
 メリット
 ・世界標準。世界中の選手が使用するラバーであり、常に比較の対象であった。
 ・ディグニクスシリーズよりも扱いやすい。
  台上から中・後陣、サーブレシーブなど総合的なバランスが取れたラバー。
 ・球持ちをしっかり感じやすく、緩急をつけやすい。
 ・ラケットを選ばず、どんなラケットにあわせても高い性能を示す。

 デメリット
 ・ディグニクスよりも寿命が短い。使っていなくてもシートの劣化が顕著に表れる。
 ・回転性能が高い分、相手の回転の影響もうけやすい。
 ・自分の力をしっかり伝えやすいので、当てるだけのボールは、棒球になりやすい。

 上述がkatsuo000の考えるディグニクスシリーズのメリットとデメリット、テナジーシリーズのメリット・デメリットになります。日本のトップ選手はディグニクスへ移行する選手も多い一方で、海外の契約選手はテナジーを継続する選手も多い印象があります。ヨーロッパの選手はラリー主体でダイナミックな卓球をする選手が多く、その際にくい込みの良さを求めるためだと思います。日本のトップ選手はダイナミックな卓球をしないわけではないですが、身長や体格に恵まれた選手は多くはないので、自然と台から離れると不利になりやすく、カウンターや前陣での強打時におさまるディグニクスを選択する方が多いのだと考察してます。使いこなせるのであれば、ディグニクスは良い選択となるでしょう。

 またディグニクスシリーズには、ディグニクス09Cという、粘着テンションラバーも存在します。ディグニクス09Cはテナジーシリーズにはなかったラバーであり、スピード性能はどうしても低いですが、その分、相手のボールを上書きする性能の高さが高いラバーと言えるでしょう。カウンタードライブや相手の回転を利用する技術は現代卓球において重要な技術であり、カウンタードライブや相手の回転を利用する技術がやりやすいディグニクス09Cは異質な存在でありながら認知度や人気の高いラバーとなっています。シートの粒と粒の間がやや広い形状になっていて、硬度の割には扱いやすくくい込みの良さも感じられるラバーだと思います。スピード性能を補うためにアウターカーボンやブレード厚さの厚いラケットとの組み合わせがオススメになります。

・Dignics 09C(ディグニクス09C)
 https://katsuo000.com/review_dignics_09c/

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 ディグニクス05はテナジー05が進化したラバーであり、テナジー05の高いスピン性能を継承しつつ、ディグニクス系ラバーの中でシートにだけくい込ませるイメージで打球した際に最も球持ちとグリップと高い回転性能が得られるラバーだと思います。扱いも難しく、ディグニクスシリーズの中でも扱いにくさはトップレベルになります。その分、ツッツキやストップは粘着ラバーなみに切れますし、浮きにくく、ドライブはスピードも回転量も極めて高いです。テナジーと比較するとやや直線的になりやすいラバーです。弧線を補うためにアリレートカーボン(ALCやアラミドカーボン、ケプラーカーボンもOK)系のアウターラケットまたはインナーラケット、および最新技術セルロースナノファイバーを採用したラケットと組み合わせることがオススメになります。

・Dignics 05(ディグニクス05)
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 ディグニクス80は、ディグニクスシリーズの中で最も人気のあるテンション系ラバーだと思います。その理由はテナジーを超えるスピード性能と回転性能、およびディグニクス05よりも扱いやすいと3拍子が揃っているためだと思われます。打球感はテナジー80ではなくて、ディグニクス05とテナジー05を足して2で割ったものに近く、球持ちを感じやすいラバーになります。テナジー05をバックサイドに使っていた人には、テナジー05の進化版として、ディグニクス80の使用をオススメします。

・Dignics 80(ディグニクス80)
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 ディグニクス64は、ディグニクスシリーズの中で最もスピード性能の高いラバーになります。ディグニクスシリーズの中で最もくい込ませやすく、扱いもしやすいラバーになります。その分、スピン性能やボールの威力は落ちる印象はありますが、高い安定感とスピードで、相手を圧倒できるラバーといえるでしょう。スピード性能は高いですが、ツッツキやストップも思ったよりやりやすいと感じるラバーでした。弧線を補うために木材やインナー系ラケットとの使用をオススメします。

・Dignics 64(ディグニクス64)
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2021/8/16 雑感

Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)の質感

 貼ってみました、joola(ヨーラ)さんの新作、Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)です!ヨーラさんの粘着ラバーといえば、弾む粘着Golden Tango(ゴールデンタンゴ)と少し柔らかくしたGolden Tango PS(ゴールデンタンゴ パワースポンジ)の2枚だと思います。実はkatsuo000はゴールデンタンゴを使ったことがないので、この際に比較もしていきたいですね。

 ライゼンZGRは、粘着テンションラバーをベースに開発した待望の粘着テンションラバーだそうです。パンフレットをまとめると、シートもスポンジも新しいものを使ったドイツ製粘着テンションラバーといったところでしょうか。粘着の質感は、正直いうと、微々粘着というくらいで、ほのかに粘着という感じでした。

Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)
 トップシート:ハイパー・トラクションサーフェイス(Hyper Traction Surface)技術
 スポンジ:細かい気泡で硬めのバランス・スポンジ(Balance Sponge)

ちなみに、昨年販売されたヨーラさんのDynaryz AGR(ダイナライズAGR)は下記のようになります。

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)
 トップシート:アドバンストサーフェイストラクション(Advanced Surface Traction)
 スポンジ:ハイパーバウンススポンジ(Hyper Bounce Sponge)

どのように違うのか、詳細は記載されていませんが、カーテン打ちの段階で、ライゼンZGRとダイナライズAGRはかなり類似の技術のように感じました。つまりダイナライズ系のラバーの粘着ラバーのような立ち位置ですね。そして、ライゼンZGRは、カーテン打ちの感触からは、Dignics 09C(ディグニクス09C)かTenergy 05(テナジー05)に似ているなーという印象でした。台上の感触は実際に台で打たないとわからないですが、ディグニクス09Cと同じような性能であれば、ディグニクス09Cの廉価版的位置なのかもしれません。そうだったらかなり嬉しいところですね。ディグニクス09Cの後にライゼンZGRが発売しているため、ディグニクス09Cを意識しているのではないか、とも考えてしまいました。早く試打したいです。。。

2021/8/15 雑感 フォア・バックで異質な特殊素材のラケットは?

近年になって増加傾向?

 XIOM(エクシオン)さんのIce Cream AZX(アイスクリームAZX)とIce Cream AZXi(アイスクリームAZXi)を筆頭に、フォア面とバック面で異なる特殊素材を使用したラケットが徐々に増えつつあるようです。katsuo000としては用具マニアとして、かなり気になりつつあります。そもそもフォアとバックで技術レベルが同じという卓人はほぼいないと思うわけで、そう考えた時に、フォア・バックで異質な特殊素材ラケットは合理的な気がします!現状、ラバーの硬度などでフォアとバックのラバーを調整するのが普通と言えば普通なのかもしれませんね。また、前述のアイスクリームAZXが販売された際に、卓球王国さんで試打されていましたが、異質な特殊素材をブレードに入れても、ラケットは繋がっているので反対面の素材の特徴がそのまま影響してきて、要は中途半端になりやすい、とコメントされていました。それでも用具マニア心をくすぐるフォア・バックで異質な特殊素材ラケット。日増しにそのようなラケットを使ってみたいと思うわけですね。

現在手に入るフォアバック異質な特殊素材ラケット

 どんな種類があるのか、調べてみました。日本メーカーはなさそうですね。XIOMを筆頭に中国メーカーでの販売が多いようです。やはり一定のロマンを感じますね苦笑。

Ice Cream AZX(アイスクリームAZX)

XIOM(エクシオン)
・Axylium Carbon(アクシリウムカーボン)(AXC)
・Zephylium Carbon(ゼフィリウムカーボン)(ZEC)
・Koto(1+7) / AXC+ZEC(2+6) / xxx(3+5)/ yyy(4)
・ブレード厚: 5.7 mm
・重量: 85 g
・ブレードサイズ: 157 × 150 mm
 新概念のハイブリッド(アウター)ラケット
片側には、球持ちの良さを演出するゼフィリウムカーボン。もう片側には、弾きの良さを演出するアクシリウムカーボンーーアイスクリームは、ブレードの両面に異なる特殊素材を組み込んだXIOM独自のスーパーハイブリッドラケットだ。アウタータイプのAZXでは、それぞれの素材の感触の違いをはっきりと感じながら、小気味いい球離れで軽快なドライブ連打を繰り出すことが可能。両ハンドの球質差で、対戦相手を凍え上がらせよう。
・使用者: Hung Chieh Chiang(ジャン・ホンジェ)
 使用ラバー:Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)
       Omega VII Tour i 50(オメガ7ツアーi50)

 江宏傑選手が2021年8月にXIOMさんと契約したんですね!ちょうど、調べたら出てきたので情報を引用させていただきました。アウターカーボンのアイスクリームAZXを使っているのも注目でしたが、それ以上におそらくフォアにオメガ7チャイナ影を使っているのは非常に興味深いですね!自分もオメガ7チャイナ影は非常に楽しみなラバーで早く使いたいと考えてます。

Ice Cream AZXi(アイスクリームAZXi)

XIOM(エクシオン)
・Axylium Carbon(アクシリウムカーボン)(AXC)
・Zephylium Carbon(ゼフィリウムカーボン)(ZEC)
・Limba(1+7) / Limba(2+6)/ AXC+ZEC(3+5) / xxx(4)
・ブレード厚: 5.7 mm
・重量: 85 g
・ブレードサイズ: 157 × 150 mm
 新概念のハイブリッド(インナー)ラケット
ブレード両面に特性の違う素材(アクシリウムカーボン&ゼフィリウムカーボン)を配したXIOMラケットの意欲作・アイスクリームシリーズ。AZXiはインナータイプ、かつ表面材に粘りのあるリンバを採用したことで非常に回転量の多い重みのあるドライブを放つことができるトップモデルだ。やや重量感があり、扱うには相応のパワーが必要となるが、ツボに入った時の剛球はクセになる。その名に反し、甘くない強力兵器である。
・使用者: Jung Yougsik(ジョン・ヨンシク)
 使用ラバー:Omega VII Tour i(オメガ7ツアーi)

 韓国の鉄腕、ジョン・ヨンシク選手がアイスクリームAZXiを使用しているのは結構有名なイメージです。そして、おそらくフォアにHurricane(キョウヒョウ)のブルースポンジを使っていると思われますね。韓国のトップ選手はフォアにキョウヒョウを使いこなす選手が増えて、中国トップ選手を破ることが増えたイメージがありますね。日本の男子トップ選手もキョウヒョウを使う選手が出てきてもいい気がしますが。

PRO-13S

GALAXY(銀河)
・Arylate Carbon(アリレートカーボン)(ALC)
・Kevlar Carbon(ケブラーカーボン)(KVC)
・xxx(1) /ALC(2) /yyy(3) /zzz(4) /KVC(5) /y’y’y’(6) /x’x’x’(7)
・ブレード厚: 6.0 mm
・重量: 87 g
・ブレードサイズ: 157 × 150 mm

 銀河のラケットで、アウターとインナーを組み合わせラケットが販売されています。価格も7,000円+税と手頃といえば手頃の値段ですね。もしフォア側とバック側で影響し合わないとしたら、自分にベストな硬さは、アウターALCをフォア側に、インナーALCをバック側に欲しい所です。まさにこちらのラケットがそのような構成になると言えばなりますが、どうなのでしょう。気になるのでポチるかな〜。

2021/8/14 雑感

WRMさんのレビュー、7月末も投票どうもありがとうございました!

 少し遅くなりましたが、7月も投票していただいた方々、どうもありがとうございました!自分のようなレビューに投票していただいて、本当に嬉しいです。感謝申し上げます。m(_ _)m

 そして、WRMさんの8月の募集も残り1週間を切りました。今月は正直激戦の予感です汗。既に、自分以外に5件のレビューが挙がっています。最後にはザーシーさんも投稿されると思われるので、ノミネート厳しいかもしれませんね汗。ノミネートされなかったら、仕方ないと思おうと思ってます。もしレビューを書きたいと思っている方は是非書いてみてください!

レビュー投稿先: https://rubber.ocnk.net/form/3

8月のkatsuo000のレビューはLin Gaoyuan ALC(林高遠ALC)になります。ほぼ、張継科ALCと同じですが、Wang Manyu(王 曼いく)選手が使用していたことと、7月~12月の投稿はできればラケット比較をメインにしていきたいというkatsuo000の意向です。張継科ZLC、レボルディアCNF、キョウヒョウ龍Vあたりをレビューできたら、綺麗に比較できる気がしてます。いかがですかね。
katsuo000の林高遠ALCのレビュー
 WRMさんの 林高遠ALC : https://rubber.blog.jp/archives/51999008.html
 このブログにおける林高遠ALC: https://katsuo000.com/review_lingaoyuan_alc/
 卓球ナビにおける林高遠ALC: https://takkyu-navi.jp/user/detail/1000006621/10
katsuo000の張継科ALCのレビュー
 このブログにおける張継科ALC: https://katsuo000.com/review_zhangjike_alc/
 卓球ナビにおける張継科ALC: https://takkyu-navi.jp/user/detail/1000006621/5

今後の試打

 前回、Evolution EL-Sやトルネードキングスピードをと書かせていただきましたが、まだEvolution EL-Sが打てていません涙。なんか、Vega X(ヴェガX)に似ている感じはしています。Vega Xより柔らかいとは思いますが。Vega Xぽいとなると、Vega Xでいい気もしますが、そのあたりを早く試打したいなー。気になっていたハイエンドラバーがだいぶ試打できました。正直、もっとディグニクスっぽいイメージをしていたのですが、フタをあけたらテナジーよりなイメージでしたね。これにはかなり驚きでした。一番ディグニクスに近そうなイメージはMX-Dですが、それでもディグニクス80よりも球離れが速いイメージがあるので、どうせ使うならディグニクス64の方がいいような気もして、違う気がしました。andro(アンドロ)さんのR53もそうでしたが、シートの粒が結構細めのものが、ドイツ製には多い印象です。MX-Dも細いと感じました。スピードの出しやすいシート形状で、スピードドライブが打ちやすくて、使っていて気持ちはいいですけど、オーバーミスが怖くなるラバーなんですよね。実際、R53もMX-Dもオーバーミスが多かったです。一方で、STIGAのDNAがかなり尖ってきたなって思います。DNA Platinumは、球持ちもあってテナジーの代替になるラバーな気がします。今年のオシはDNA Platinumかな。あのラバーは面白かった!と、まぁ雑感ということで、好きなことを書いてます。
 インナーカーボンラケット欲しいのですが、種類が多くてどれから手を出すか迷ってます。アルネイドインナー、ゼクスギアイン、トルネードキングパワー、張本智和インナーフォースALC、このあたりが欲しいですが、なかなか踏み切れないです汗。トルネードキングパワーは廃盤になるみたいなので、廃盤セールの時に購入したいという淡い期待をもったりしています。

レビュー Reinforce AC(リーンフォースAC)

説明

 Yasaka(ヤサカ)のラケット、Reinforce AC(リーンフォースAC)をレビューさせていただきます。ヤサカといえば、裏ソフトラバーのMark V(マークファイブ)が有名だと思います。katsuo000も6歳のときにラケットを握りましたが、そのラバーにはマークファイブが貼ってありました。そのヤサカさんのラケットのレビューになります。ヤサカの用具といえば、多様な乱発はせず超高性能ではないけれど、トップ選手も満足するものを、お手頃価格の用具が多い印象です。ヤサカのラケットラバーなら、安心して購入できるということも多いと思いますね!ヤサカのラケットといえば、Ma Lin(馬林)シリーズが有名でしょう。特に5枚合板で入門者から中級者以上まで使用できるMa Lin Extra Offensive(馬林エキストラオフェンシブ)と、7枚合板でTリーグ出場トップ選手の神巧也選手愛用Ma Lin Extra Special(馬林エキストラスペシャル)はリーズナブルさも相まって人気だと思います。

 またカーボンの入った馬林シリーズは3種類が販売されていますが、どれもインナー位置にカーボンを配したラケットになっています。Butterfly(バタフライ)さんのインナーフォースシリーズが販売されるよりも前から馬林カーボンは販売されていて、時代を先読みしていたヤサカさんとも言えるのかもしれませんね。ただし、バタフライさんのインナーフォースシリーズが大ヒットしたことも受け、VICTAS(ヴィクタス)さんはFire Fall(ファイヤーフォール)シリーズを、ヤサカさんはReinforce(リーンフォース)シリーズを発売しました。各メーカー、インナーカーボンシリーズを持つようになりましたし、メーカーによってはシリーズ化していなくても、どの位置にカーボンが配しているのか、ネイミングやパンフレットを見るだけでわかるようになってきたように思います。

 今回は、ヤサカのインナーカーボンシリーズの1本、Reinforce AC(リーンフォースAC)のレビューになります。リーンフォースシリーズは4本ラインナップしており、販売価格は同じで、その全てが卓球王国さんによって取り上げられるオススメラケットシリーズになりますね。あまり知名度は高くない印象ですが、今回レビューするリーンフォースACはバタフライの人気モデル、Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)を明らかに踏襲しようとしていて、個人的にはかなり期待のラケットでした。他メーカーの売れているものの廉価版を販売する、という戦略は利口だと思います。

引用

 それでは、YASAKAのパンフレットから説明を引用させていただきます。

 様々なカーボンを中芯材のすぐ横に挟み込む事によって、木材のコントロール性能を持ちながらも特殊素材の反発力を加えた。プレーヤーの打球に威力と安定性を与える「リーンフォース」シリーズ。

 高い反発力と柔らかい打球感を持つアラミドカーボンを搭載。安定性を保ちつつも威力のあるボールを打つことが出来る高性能ラケット。

https://www.yasakajp.com/items/reinforce-ac/

アラミドカーボン

 アラミドカーボンとは、Aramid(アラミド)繊維とカーボンを編み込んだ素材のことです。卓球王国さんでは、バタフライさんのアリレートカーボン(ALC)とほぼ同じ扱いをしている素材になります。アラミドとは、ポリアミドのことだと思います。ポリアミドの中には、商品名にもなっているケブラーも含まれるので、アラミド繊維だけでもケブラーなどの種類が存在することになると思います。

 下記はケブラー(Kevlar)の構造式になります。ケブラーは、Dupont(デュポン)社によって開発された世界初のスーパー繊維で、防弾チョッキなどに利用されている繊維になります。

パラ系アラミド繊維ともいわれる材料で、硬さのある繊維になりますね。katsuo000も、卓球王国さんに従い、アラミドカーボンやケブラーカーボンは、ALCと同じカテゴリーとして採用しています。

ブレード情報と比較

 仕様をみれば大体どのようなラケットか、わかる人にはわかると思います。katsuo000が参考にしている「TT BLADES DATABASE」さんを参考にしました。

TT BLADES DATABASE:  https://stervinou.net/ttbdb/index.php

種々のサイトでブレード構成について議論や情報が出ていて、何を参考にするかは難しいところです。個人的な意見として、重要なことは特殊素材の位置と上板(表面板)の素材であり、他は正直違いがあまりわかりません汗。上述のサイトは英語にはなりますが、各木材についても言及してくれているので非常に参考になると思います。

Reinforce AC: Limba (1+7) /Limba (2+6) /AC (3+5) /*** (4)
         6.0 mm、 157 × 150 mm
Harimoto Tomokazu Inner Force ALC: 
         Limba (1+7) /Limba (2+6) /ALC (3+5) /Ayous (4)
         6.0 mm、 158 × 152 mm
Inner Force Layer ALC:
        Limba (1+7) /Limba (2+6) /ALC (3+5) /Ayous (4)
         6.0 mm、 157 × 150 mm
Virtuoso AC:  Limba (1+7) /Limba (2+6) /AC (3+5) /*** (4)
         5.6 mm、 158 × 150 mm

 マイナーなラケットなため、確証がない部分は***にしています。上板にLimbaを2枚というのは、近年のインナーラケットの特徴的な部分だと思いますね。まだ張本智和インナーフォースALCを試打したことありませんが、ほぼほぼ打球感はリーンフォースACとかわらないと想像します。むしろここまでブレード構成が似てくると、個体差である重量の影響や、好みの現れやすいグリップの太さや細さで打球感は変化してくるでしょう。

Reinforce ACの特徴

上板リンバでよくつかむ!安心感のある打球感!

 インナーカーボンラケットはめちゃめちゃ使いやすいですね!すごくボールをつかみます!その分、ボールの球離れも遅い気はしますが、試合でそこまで気にならないと思いますし、この打球感はどんなに苦しいときでも、ボールを持ち回転をかけたりコントロールしたりしやすくしてくれるので、武器になりますね!ヒットするのもよくわかります。回転をかける感覚をしっかり感じられるので、初見で初めて見るようなボールでもしっかり自分の回転にして返球しやすく、ミスのできない場面でも自信をもって強打することができると思います!

6.0 mmのブレード厚さで、ハードヒット時の威力は十分!

 ブレード厚さ6.0 mmは、7枚合板の領域ではないかと思います。やはりハードヒットすると、威力のあるボールが打てますね。これはカーボンありのラケットらしいさがあると思います!個人的にはハードに厚くぶつけるように打ったときと、ラバーのシートだけにくい込ませるように打つ時で、イメージの飛距離が違うことに少し違和感を感じましたが、バタフライのInner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)ほどではありませんでした。インナーフォースレイヤーZLCはカーボンもかたいZLCを使っているので、厚くぶつけた時とシートだけで打った時の差が激しいのだと思います。この辺りは使い込めば慣れて違和感はなくなることでしょう。

コスパが素晴らしい!

 実は今回、リーンフォースACは、在庫処分で購入できました!その価格はなんと、5,470円!めちゃめちゃお得に購入できたことも嬉しい一品でしたね!それでいて、現在メインで使用しているヴィルトーソAC(販売価格25,000円越え)と打球感に遜色はありません。じゃっかんですが、リーンフォースACの方が飛距離と弾みが強すぎると感じるだけ、という申し分ない性能でした。グリップ(フレアのみ)や細さなどにこだわらないのであれば非常に優れたラケットでしょう。katsuo000はグリップの太さにはあまりこだわりはなく、近年はフレアを好むので、リーンフォースACサブラケットとして使っています。しっかり重量を選んで購入すればかなりオススメです!

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso AC > Reinforce AC > Tornado King Speed

回転のかけやすさ
 Virtuoso AC > Reinforce AC > Tornado King Speed

スピード
 Tornado King Speed > Reinforce AC > Virtuoso AC

飛距離
 Tornado King Speed > Reinforce AC > Virtuoso AC