レビュー Target Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)

説明

  本ページでレビューするラバーはフランスの卓球メーカーcornilleau(コニヨール)のラバーで、2020年秋に販売の、ターゲットプロのシリーズの最新ラバーになります。日本ではjuic(ジュウイック)が販売代理店をしていますね。日本ではあまり存在感のあるメーカーではないですが、コニヨールのラケットラバーは決して悪いわけではありません。コニヨールは1946年に会社設立と歴史のあるメーカーで、2009年から元世界チャンピオン、Jean-Philippe Gatien(ジャン-フィリップ ガシアン、フランス)のもとで競技用のラバーとラケット開発を開始しました。現在では違うメーカーと契約していますが、世界ランキング上位のファンタジスタSimon Gauzy(シモン・ゴーズィー、フランス)選手や最速の両ハンドHugo Calderano(ユーゴ・カルデラノ、ブラジル)選手は過去にコニヨールの用具を使用していたそうです。例えば、コニヨールの9枚合板Gatien Conquest(ガシアンコンクエスト、板厚6.0 mm、97 ± 5 g)や今回レビューするTarget Pro(ターゲットプロ) シリーズのラバーなどがあげられるそうです。また過去に日本リーグ所属の実業団チームがコニヨールのラケットやラバーに好感触を得たという記事を卓球王国で見た記憶があります。卓球ナビにおいてもモンスターラバーTenergy(テナジー)と比較、超えたというレビューも散見され、非常に期待の高いラバーだと思います。
 なお、このTarget Proシリーズは、レストランの格付けで有名なタイヤメーカー、Michelin(ミシュラン)の技術で製造されているそうです。

 ターゲットプロシリーズは、過去にTarget Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)とTarget Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)をレビューさせていただきました。この2枚は非常に打球感が良くて、硬度の割にくい込みが良さと扱いやすさを感じたラバーになります。ただし回転量がやや不足気味で、ターゲットプロGT-H47ではテナジー05より劣る、ターゲットプロGT-X51では回転量は高いが扱いにくいと感じた次第です。扱いやすさと打球感の良さは抜群に良いのと、スポンジの色が硬度で異なるのが触っていて楽しいラバーでした。

Target Pro GT-X51:
  https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_x51/
Target Pro GT-H47:
  https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_h47/

 やはり初期の頃のポストテナジーラバーは、回転量を高くするためにテナジーよりもシートが厚くすることで、回転量を得るか、逆に回転量を諦めて打球感を追求するか、という設計になっているように思いますね。近年の進化型ポストテナジーラバーは、シートを薄くできる技術(おそらくくい込みの良い新スポンジ)を組み合わせることで、回転量と打球感を損なうことなく高性能なラバーとなっているようですね!逆にドイツ製ラバーに見られた癖球(ボールの回転量が揃いにくい)といったことが減ってきているようにも思います。
 今回のTarget Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)も、近年登場しているポストテナジー系テンションラバーまたは進化型テナジー系テンションラバーにカテゴリーされるラバーだと思います。katsuo000の中で同じポストテナジー系テンション、または進化型テナジー系テンションに分類しているRasanter R53(ラザンターR53)やRasanter R48(ラザンターR48)についても、薄いシートを採用できるように技術が進んだそうです。近年の新作ラバーは薄いシート採用のラバーが続々登場してきていると思いますね!

 シートの形状と性能の関係はこちら: https://katsuo000.com/topsheet_shape/

公表性能値

 cornilleau(コニヨール)さんの公表性能値を示します。

 Target Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)はcornilleauのラバーの中で最もスピン性能もスピード性能も高いスピン系テンションラバーということがよく分かります。また性能や使いやすさとある程度の相関を示す、硬度計による硬度比較を下記に示します。

 やはりターゲットプロXD-52.5は、やや重くて、しかしshore aのシート側値とスポンジ側値の差が、テナジー05と同様に大きいラバーになりました。近年の高品質なヨーロッパ製のラバーは重いですが初期のポストテナジーラバーよりも明らかにshore aの値差が大きくなっていますね!バタフライさんのラバーと比較すると、バタフライさんのラバーの軽さが際立ちつつも、重いことによるメリットが得られるといえるのが、近年の高品質ヨーロッパ製ラバーと言えそうです。やはりどちらかといえば、ディグニクスよりもテナジーに近いラバーといえるでしょうね。

ターゲットプロXD-52.5の重量と貼り

Target Pro GT-X51と同じクリーム色のスポンジでした。

 ターゲットプロXD-52.5は54 gでした。ラバー全体で73 gということで、重いと思いましたが、やはり重いですね汗。今回もVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)に貼ってます。ブレード面積は158 × 150 mmで、バタフライのレギュラーサイズ(157 × 150 mm)と比較すると少し広いので、実際は53 g位にもなりうると思います。

Target Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)
 Spin Tension 裏ラバー
・スポンジ厚:厚(2.0 mm)、極厚(Max)
・スピン:17.5
・スピード:17.0
・Sponge硬度:H(52.5)
・8,100円 + 税
・73 g(切断前) → 54 g(Vistuoso AC(ヴィルトーソAC)、ややブレード面積大に貼って)

Target Pro XD-52.5の3つの特徴

 今回もインナーカーボンです。やはり扱いやすいと感じました。アウターカーボンに貼っていたらまたイメージは異なったかもしれませんが、ご了承お願い申し上げます。

抜群のスピード性能とスピン性能!

 正直、そこまで期待していなかったのですが、重量は重いですが抜群のスピード性能とスピン性能でした。インナーカーボンラケットに貼っていることもあると思いますが、技術的にやや劣るバックハンドでのドライブのスピードと安定感が非常に高くて好印象でした。打球感覚的には、そこまで球持ちが良いわけではなく飛び出しも早いので、シート形状としては80っぽいかなと思いました。球持ちの強さよりもスピードも出せるシートだと思います。初打ちでは、「扱いやすいけど、回転量や威力はやや不満を感じるかな?」と思って使っていましたが、対下回転ドライブをしてみたところ、回転性能が高く、ブロック側がドライブをふかしてくれて、「扱いやすいのに、めちゃめちゃ回転かかる!」と非常に性能の高さを堪能できました!

 DNA Platinum XH(STIGA): 05っぽい
 Rasanter R53(andro): 80っぽい
 Evolution MX-D(TIBHAR): 64っぽい
 Taerget Pro XD-52.5(cornilleau): 80っぽい New

R53も80っぽいと思いましたが、扱いやすさの点で、ターゲットプロXD52.5が上回ってました。逆に荒ら荒らしさや相手が感じるプレッシャーはR53の方が上だと思います。

 また余談ですが、中間硬度や扱いやすさと性能を求めたラバーだと差別化が難しいこともありますが、 最新のハイエンドラバーで、各社のフラグシップ的なラバーですので、短い試打でもしっかり差別化されていると感じましたね。個性を求めると、R53やMX-Dが、扱いやすさと高い回転性能を求めるならDNAプラXHかターゲットプロXD-52.5だと感じました。

52.5を感じさせない、扱いやすさ!

 やはり、やや重いという点で操作しにくいと初めは感じはしたものの想像以上に扱いやすいと感じました。過去アウターカーボンのLin Goyuan ALC(林高遠ALC)にTenergy 80 FX(テナジー80FX)を貼ってバックで連打してみましたが、スピードと回転量は得られるものの、あまり安定しませんでした。一方インナーカーボンで扱いやすいということもありますが、今回のTarget Pro XD-52.5で打ってみるととにかくめちゃめちゃ安定していて驚きましたね。スピードも回転も自在性が高く気持ちよかったです。スピード性能が高く、初めはオーバーするかなと心配になりましたが、感覚よりもしっかり弧線を描いて沈む感じがありました。たとえば、テナジー系ラバーだと回転はかかるものの、硬さのためにスピードが出しづらかったり、弾くとスピードは出るものの回転がかからず安定しない、などなど操作性がそこまで高くないと林高遠ALCのときに感じたのと対称的と感じました。バックラバーとして新しい選択肢になりそうだと感じましたね!
 ブロックでは、くい込みの良さから相手の回転影響を受けやすいかなとも思いましたが、そんなことはなかったです。おそらく重量のおかげだと思いますね。くい込む割に重いので非常に安定していました。重ささえ気にしなければテナジーよりも良い選択肢になりそうなラバーだと感じました!

ヘビーで回転性能の高いテナジー80

 簡単にまとめると、重くて回転性能の高いテナジー80がちょうどあてはまると感じました。性能としては高性能で、Dignics 80(ディグニクス80)の硬さが使いにくいと感じるなら、ターゲットプロXD-52.5の方があうかもしれません。重さがあるので、フォア向きですが、ラバー面積やはり方などを工夫することで、バックにも十分に使えるラバーです!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フリック

サービス

バックハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。

ラリーでのドライブ
 この前に、Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)とDNA Platinum XH(DNAプラチナXH)を試打していて、正直その2枚と同等かそれ以上に良いと感じました。特にバックハンドドライブがしっかりかかるし、安定するし、スピードも出しやすいし、非常に良かったです。どちらかというとスピードが出しやすい打球感で、ボールを持つ打球感だけでいうとDNAプラチナXHの方が断然良かったのですが、ターゲットプロXD52.5は打球感からは想像できないくらい、回転がかかっていて驚きました。それでいてスピードも出しやすくてかなりチートでした。くい込みが良くバックでも十分に使えると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 特に良かったのがこれで、下回転打ちがかなり楽にできました。DNAプラチナXHは、球持ちは良くてボールが沈むのですが、手だけだとボールが軽くなるイメージがありました。XD52.5は簡単に持ち上がるのに回転量もあって不思議でした。スポンジのくい込みの良さはDNAプラチナXHとターゲットプロXD52.5と大した差は感じませんでしたが、粒はXD52.5の方が細くて倒れやすいのだと思います。にもかかわらず回転量もでてかなりチート感ありました。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブも打ちやすかったです。いいです!

ブロック
 少しくい込みが良すぎて相手の回転の影響は受けやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 くい込みがいい分少し飛ぶ出すと感じました。

ツッツキ
 くい込みがいい分少し飛ぶ出すと感じました。

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量

スピード

扱いやすさ

進化型テナジー系テンション内での比較
 回転量
  Dignics 05 ≧ Q5 ≧ DNA Platinum XH ≧ Rasanter R53 > Rasanter R48 ≧ Evolution MX-D

 スピード
   Dignics 05 ≧ Evolution MX-D > Rasanter R53 ≧ Q5 ≧ Rasanter R48 > DNA Platinum XH

雑感 2021/8/7

日本代表の皆さん、お疲れ様でした!

 東京オリンピック2020の卓球競技がすべて終わりましたね。リザーブとして待機していた宇田幸矢選手と早田ひな選手、そしてスパーリングの戸上選手や監督、コーチの皆さん、お疲れ様でした。そして、日本や世界の卓球選手を応援して寝不足になった日本や世界中の皆さんもお疲れ様でした。混合ダブルス金メダルは、中国と許シン選手、劉詩ブン選手には申し訳ないですが世界中の卓球ファンに勇気と期待を抱かせたと思います。またリンユンジュ選手、オフチャロフ選手、伊藤美誠選手らの中国選手にくらいつく姿、その技術力の高さは、見ていて楽しかったですし、素晴らしかったと思います。
 そして、混合ダブルス、女子シングルス、男女団体でメダル獲得お疲れ様&ありがとうございました。

オリンピック競技の中での卓球

 ここから先は、他のオリンピックスポーツと比べた時の、卓球というスポーツの良さについて、個人的な視点で言及させていただきます。あくまでも主観ですし、他のスポーツをディスるつもりはありません。

野球と比べた場合

 1つの試合の展開が遅いと感じる。特に点数がなかなか入らない投手戦となると、動きが硬直するので面白味が欠ける気がする。もちろん、投手やキャッチャーは大変だと思いますが。一方、卓球は1点ととるまでがとても早くてスピーディーだし、ラリーも見ごたえがあるし、目が離せない。そして見ていて飽きない。時間も読みやすく、どんなに長くても攻撃型の選手同士の試合であれば、1セット10分~15分程度でわかりやすい。

サッカーと比べた場合

 野球も含まれるかもしれないが、サッカーの方が逆転という可能性が低いと感じた。卓球ももちろん可能性は高くないが、混合ダブルスのドイツ戦のように奇跡のような逆転が、卓球の方が可能性は高く手に汗握る試合の可能性があると思う。サッカーやラグビーなど制限時間のあるスポーツでは点数が入ると楽しいが、入りすぎるとワンサイドゲームになってつまらなくなることがあると感じた。またゲームの変更で点数がキャンセルされるわけではないが、局面がガラリと変わるのも卓球の魅力で3-11と点差がついて負けたゲームの次に逆転したりすることもあって、流れの変化や選手のメンタルも見えやすいところが魅力であると感じた。

バドミントンと比べた場合

 バドミントンの場合、回転という概念があまりないので、スマッシュ、ヘアピン、と長短と激しくて速い攻防は、卓球と同じく魅力的ですが、バドミントンは1ゲームに必要なポイントが多くて、やや単調にもなりやすいように感じました。卓球はサーブでも巻き込みや順横、縦回転やショート・ロングサーブと種類が多く、レシーブもチキータやツッツキ、ストップ、逆チキータ、などなど多彩な球種や回転があるので、見ていて飽きにくいと思います。またドライブ一つとっても打ち方で個性がでるので、同じ男子選手でも違いなども魅力の一つだと思います。

他の球技もありますが、、

 卓球というスポーツは魅力的だと、改めて感じたkatsuo000です。にも拘わらず、卓球の優勝賞金はやや少ないと感じますね。特にテニスと比較するとその賞金は一桁少ないんですよね。もっともっと卓球の人気が出て、賞金も高くなってほしいと感じるkatsuo000でした。

 改めて、卓球日本代表の皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。

レビュー Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)

説明

 TIBHAR(ティバー)さんの2021年注目の商品、Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)をレビューさせていただきます。TIBHAR(ティバー)といえば、ついに引退を発表したベラルーシの巨人Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手が契約するドイツメーカーですね!あと最近では、元オランダ代表、キング水谷隼選手のプライベートコーチも経験、そしてYou Tubeでティバーを売り込んで存在感が増しているG.C. Foerster(フォースター)さんや、ルーマニアの美人選手Bernadette Szocs(スッチ)選手が有名でしょうか。東京オリンピックで張本智和選手をフルセットで粘り勝って存在感を際立たせたスロベニアのDarko Jorgic(ヨルジッチ)選手もティバーの契約選手ですね!ヨルジッチ選手は卓球の動画配信サービスやアプリを運営するshake hands(シェークハンズ)で度々登場していました。元青森山田のコーチの板垣孝司さんの指導を受けながら張本選手を苦しめたバックハンドで度々登場していたのが印象的でした。
 そんなティバーさんのラバーになりますね。ティバーさんのラバーの特徴をkatsuo000が表現させていただくなら、コスパが良くて球持ちも良くて打球感と打球音が非常に気持ちのいいラバー、になります。回転性能がやや低いというデメリットはありつつ、全体的に打球感が良くて硬度の割にボールコントロールがしやすく、卓球が楽しくなるようなラバーが多いイメージですね。ハイエンドラバーとしてサムソノフ選手を中心に使用されるラバーがトップ選手用としているEvolution(エヴォリューション)シリーズになります。Evolution(エヴォリューション)シリーズは硬度が3種類、シートが2種類と、MX-Pのみさらに硬い50°の、計7種類のラバーが販売されていました。硬度の種類3種とは、MX(マキシマム=約47.5°)、EL(エラスティック=約43°)、FX(フレキシブル=約40°)になります。そしてシートの種類2種とは、P(パワー)とS(スピン、微々粘着シート)になります。そして8種類目のラバーとして登場したのが、本ページでレビューするEvolution MX-D(エヴォリューションMX-D)、MX-D=マキシマムダイナミックになります。このMX-Dについて、ティバーさんのホームページでは次のように説明しています。

【MX-PとMX-Sの融合】

 世界で絶大な人気を誇るエボリューションの新作がいよいよ登場。威力と安定感を兼ね備えたMX-Pの使いやすさをそのままに、MX-Sの回転力が融合。トッププロも絶賛の超ハイブリッドラバーが2021年春にデビューです。

http://www.tibhar.jp/rubber.htm

 過去にkatsuo000は複数のティバーさんのラバーを試打してきました。この中でも特筆すべきと考えるのがEvolution MX-P(エヴォリューションMX-P)になります。なぜMX-Pを特筆すべきというかというと、あの世界標準、Tenergy 05(テナジー05)と打球感が似ているからになりますね!テナジーシリーズがどうしても高くて寿命も短くて嫌だとなった場合に、Evolution MX-Pは非常に良い選択肢の一つでした。今回登場のMX-Dは最新ハイエンドラバーということで、今までのEvolution(エヴォリューション)シリーズの6,000円+税よりも500円高い、6,500円+税という値段になります。かなりの自信作ということと、近年テナジーを超えるポストテナジーラバー(androのRasanter R53(ラザンターR53)など)が次々とドイツから発売されているので、やはりMX-Dにもかなりの期待を感じました。

 テナジーシリーズはバタフライの独自工場でしか生産できず、他の競合卓球メーカーと差別化されたラバーになります。他の競合卓球メーカーは、ラバー製造を基本的には外注しているのに対し、バタフライは、卓球メーカーであるにもかかわらず、ラバー製造工場を保有し、独自技術を開発してスポンジ製造し差別化を図っているわけですね!もちろん、そのような状況を覆すために外注されるラバー製造メーカーも技術開発を進めてきたと思います。回転性能が高いテナジーシリーズに対抗するために、初期のポストテナジーラバーは、シートを厚くして回転性能を補ってきたように思います。

 シートの形状と性能の関係はこちら: https://katsuo000.com/topsheet_shape/

初期のポストテナジーラバーとして挙げるとしたら、例えばFastarc G-1(ファスタークG-1)やRakza X(ラクザX)、Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)などだと思います。MX-Pは特にテナジー05に打球感が似ているために人気のラバーであったと思います。G-1と比べるとシートは薄いのか、G-1よりもテナジー05に近い打球感だと思います。またテナジーシリーズのオレンジスポンジを意識して、スポンジも赤色です。それくらい、性能ではなく打球感を追求して開発されたのが、MX-Pではないでしょうか。

 今回のMX-Dは、katsuo000の中ではポストテナジー系テンションラバーまたは進化型テナジー系テンションラバーにカテゴリーされるラバーだと思って購入、試打しました。どうやら初期のころのポストテナジー系ラバーのような厚いシートを採用するのではなく、薄いシートを採用しているようですね!katsuo000の中で同じポストテナジー系テンション、または進化型テナジー系テンションに分類しているRasanter R53(ラザンターR53)やRasanter R48(ラザンターR48)についても、薄いシートを採用できるように技術が進んだそうです。STIGA(スティガ)さんの新作DNAプラチナシリーズも類似の技術が採用されていると感じました。MX-Dもれいに漏れず類似技術の結果ではないかと想像しますね。ドイツ工場の技術が進んだ結果、今後も高性能なラバーがドイツ工場からどんどん販売されるのではないかと想像しています。これは用具レビュワーとして、楽しみなことですね!

 本ページでレビューするEvolution MX-Dは、Evolutionシリーズの中で、最も硬度の硬いラバーになります。卓球の用具スペシャリスト、ゆうさんも「Dがいい!」と絶賛していました!ドイツ基準で51.5°の硬いラバーではありますが、激推しするということは、テナジーのように硬度の割にくい込みが良くて扱いやすいラバーだと想像できますね。それではレビューしていきましょう!

公表性能値

 TIBHAR(ティバー)さんの公表性能値を示します。

 Evolution MX-DはTIBHARのラバーの中でも最もスピン性能もスピード性能も高いスピン系テンションラバーということがよく分かります!また扱いやすさと、ある程度の相関を示す、硬度計による硬度比較を下記に示します。

 バタフライさんのラバーと比較すると、MX-Dはテナジーよりもディグニクスに近いラバーではないかと思います。というのは、shore aのシートとスポンジ側からの硬度差がディグニクスと同じく小さいラバーになるからですね。硬度差が小さいラバーはドイツ製テンションラバーに多い傾向で、MX-Dは最新の技術を使いながら、今まで通りドイツ製テンションらしく仕上げたラバーといえるのかもしれません。意外だったのが、Evolution MX-P 50°やQuantum X Proよりも硬度差が大きいことですね!思ったより扱いやすいラバーかもしれません。

エヴォリューションMX-Dの重量と貼り

 エヴォリューションMX-Dは53 gでした。想定していましたが、やはり重いですね汗。

Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
 Spin Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:1.9 mm、2.1 mm
・スピン:125
・スピード:135
・Sponge硬度:51.5
・6,500円 + 税
・76 g(切断前) → 53 g(Vistuoso AC(ヴィルトーソAC)、ややブレード面積大に貼って)

Evolution MX-Dの3つの特徴

 今回もインナーカーボンです。やはり扱いやすいと感じました。アウターカーボンに貼っていたらまたイメージは異なったかもしれませんが、ご了承お願い申し上げます。

打球音が高く、球離れが速い!そして疾走感が強い!

 卓球ショップ据え付けの小さな場所での試打だったためか、かなりボールに疾走感を感じました。まるでアウターカーボンで打っているようなスピード感で気持ちよかったです。打球音が非常に高いので、使っていて楽しいというのもありました!弧線は低めで、スピード感がありながら、しっかり沈んでいたので直線的ですが思ったより安定すると思います。
 また球離れの速さを感じましたね。くい込みが良いのですが、かなり球離れが速いと感じたので、これはおそらくはシートの厚さまたは粒形状によるものだと思います。シートの厚さがそこまで厚くないなら粒が細くて粒と粒の間隔が広いのでしょう。この辺りは数値がないと判断が難しいです。そして、好みがわかれる部分だと思います!イメージとして、バタフライのTenergy 80(テナジー80)っぽいと感じたRasanter R53(ラザンターR53)よりも球離れが速いようにも感じたので、イメージとしてはFastarc G-1(ファスタークG-1)やDigncs 05(ディグニクス05)のようにシートがかなりしっかりしているか、64系のシートに近いのか、の2択だと思います。DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード)はかなりグリップすると感じ、スポンジの食い込みのよさ、シートの厚さや粒形状は05っぽいと感じました。それぞれのすみ分けができているようにも感じました。つまり
 DNA Platinum XH(STIGA): 05っぽい
 Rasanter R53(andro): 80っぽい
 Evolution MX-D(TIBHAR): 一昔前のドイツ製テンションやディグ05のようにシートが硬くて厚い、または80よりの64っぽい粒形状
ということです。近い硬度のラバーですが、それぞれの特徴が出てきていると感じました!

 MX-Sの回転性能とMX-Pの扱いやすさ、とうたわれていましたが、個人的にはドイツ製の最新ハイエンドラバーの中でも、しっかりしたシートまたはドイツ製64っぽいラバーというポジションで差別化されるラバーだと感じました。 スピン性能はやや大人しさを感じましたが、R53以上にスピード性能の高さを感じましたね。 流行りのインナーカーボンや木材系ラバーのスピードを補うような選択ができると思います。

51.5°を感じさせない、くい込みの良さ!

 球離れの速さを感じつつ、くい込みは想像以上に良くて扱えないようなラバーではありませんでした。51.5°となると粘着ラバーなみの硬さのように思いますが、決してそういうラバーではなく、スポンジのくい込みの良い扱いやすいラバーだと思います。球離れが速いので、人によってはバック側でも使うという人が出てきそうだと感じました。

 MX-PとMX-Sの融合と謳われているように、バタフライのラバーで例えると、テナジーとディグニクスの融合のようなラバーに仕上がっていると思います!スポンジはテナジーらしさが増しつつ、シート強度をあげているため、やや扱いにくいですが、その分カウンタードライブがやりやすく、しっかり使いこなせば今まで以上の回転も得られるラバーだと思います。使い込む事で扱いやすくなった、とするようなレビューも拝見します。おそらく、シートが厚いか硬めに仕上げてあり、テナジー05、またはMX-Pとの差別化も狙っていると想像します。この硬いシートへ如何にくい込ませる感覚が習得できるか、で扱えるか否かが決まる印象ですね。粒形状は倒れやすい細めの粒とやや粒間隔も広いので、バタフライの粒形状でいうところの80や64よりでデザインされており、スピード性能を補っていると思われます。総じて、昨今ドイツ製の進化型テナジー系ラバーの中でも、しっかりとした差別化が図られているラバーといえるでしょう。前述のとおり、64ぽさのあるラバーではありますが、回転性能はテナジー05と同等であり、シートが強いのでカウンタードライブもしやすく、粘着ラバーの回転性能に対し、カウンター+スピードで対抗できるようなラバーだと思います。フランスのシモン・ゴーズィ選手がラザンターR53で大暴れしているように、例えば日本人キラーのような選手であるティバー契約の、イギリスのPaul Drinkcall(ドリンコール)選手(大島祐哉選手や最近だと及川瑞基選手に勝利)やスロベニアのヨルジッチ選手(張本智和選手に勝利)がMX-Dを使用して大暴れすることもありえるんじゃないかな、と想像しました。

回転性能も高い!

 MX-Pはややボールが軽いと言われることもありましたが、MX-Dはそんなことはなく、むしろ弧線を描きたいと思ったときにしっかり弧線を描いてくれました。またツッツキもやりやすく、MX-Sの特徴であるツッツキのやりやすさと質の高さも継承されていると感じました。少なくとも今までスピン性能で不満を感じやすかったティバーさんのスピン系テンションラバーの中で、抜群の回転性能の高さを感じましたね!打球感がとにかくいいので、楽しい(あまり細かい角度やスイングを意識しなくても、ラバーが修正してくれる)中にしっかり回転性能が高まっていて良かったです。このあたりがティバーさんのラバーらしいと感じました。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ラリーでのドライブ
 かなりスピードが出るのと、音がいいですね!気持ちが良いです。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 あまり回転量を感じませんでした。

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みが良いのでスピードドライブは気持ちがいいですね!

ブロック
 思ったよりやりやすかったです。くい込むけど、重さと硬さでキャンセルしているイメージですね。

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ
 ボールはグリップしつつ、飛ばせると感じました。少なくともRasanter V47(ラザンターV47)のようにぶっ飛ぶ感じはあまりなかったと思います。

フリック

サービス
 少し回転量は少ないのと柔らかすぎると感じました。

バックハンド系

軽打

ラリーでのドライブ
 球離れがやや早めですので、少し技術を要する気がしました。ただし、51.5°のわりには扱いやすくて驚きでしたね。ボールが速くて気持ちよく打つならMX-Dはありです!

対下回転に対するループドライブ
 入りはするものの、やや回転量不足を感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 これはやりやすかったです。

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ
 思ったより全然ぶっ飛ばなく好感触でした。かなり攻撃的にツッツキができてよかったです。

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 80 > Evolution MX-D > Tenergy 05

スピード
  Dignics 64 > Evolution MX-D ≧ Dignics 05

扱いやすさ
 Rasanter R48 > Evolution MX-D> Rasanter R53

進化型テナジー系テンション内での比較
 回転量
  Dignics 05 > Q5 ≧ DNA Platinum XH ≧ Rasanter R53 ≧ Evolution MX-D ≧ Tenergy 05

 スピード
   Dignics 05 ≧ Evolution MX-D > Rasanter R53 ≧ Q5 > DNA Platinum XH > Tenergy 05

雑感 2021/8/2

最近のポストテナジーラバーは、本当の意味でテナジー05っぽいラバーが多い?

 硬度計を取り入れて評価するようになり、最近のラバーの特徴を感じるようになってきました。極端にいうと、かなり「テナジー05」っぽいラバーが多いと思います。それは、shore aのシート側の硬度とスポンジ側の硬度の差が大きいのが、テナジー05の特徴でしたが、同じ特徴を有するドイツ製ラバーが多いんですね!先日試打した、DNA Platinum XH(DNAプラチナXH)やEvolution MX-D(エヴォリューションMX-D)、そしてTarget Pro XD52.5(ターゲットプロXD52.5)も同じようにshore aのシートとスポンジの硬度差が大きい傾向にあります。一方で、Dignics(ディグニクス)は、今までのドイツ製ラバーのようにシート側からの硬度とスポンジ側からの硬度の差が小さい傾向にありますね。
 少なくとも、ドイツ工場の技術は、既にバタフライのテナジー製造の技術にかなり近づいてきているのではないかと感じました。今後、硬度目線で考察を展開していきますので、是非ご参考いただきたいものになります。どうぞよろしくお願いします。

レビュー DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエクストラハード)

説明

 STIGA(スティガ)さんの2021年注目の商品、DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエクストラハード)をレビューさせていただきます。STIGAといえば、卓人にとっては木材系ラケットの老舗(しにせ)というイメージが強いのではないでしょうか。katsuo000はSTIGA≒木材系ラケットのイメージがかなり強いですね。そして、中国ナショナルチームと契約しているイメージですね。そんなSTIGAさんが2021年夏、新ラバーを発売しました!その名もDNA Platinum(ディーエヌエープラチナ)シリーズになりますね!既にDNA Pro(ディーエヌエープロ)シリーズが販売されていました。STIGAは日本製のラバーにこだわっていましたが、DNA Proシリーズからドイツ製のラバーとなりました。Made In ドイツというと、VICTAS(ヴィクタス)さんやYASAKA(ヤサカ)さんのハイエンドラバーはほぼほぼドイツ製ですね。ドイツ製ラバーはButterfly(バタフライ)のテナジーシリーズの次にトップ選手が使っていることが多く、STIGAのDNA Proシリーズもドイツ製ということで注目を集めていました!非常に短い期間ですが、DNA Pro H(ディーエヌエー プロ エイチ)は使用したことがあり、イメージとしてはかなりNittaku(ニッタク)さんのFastarc G-1(ファスタークG-1)に似ていると感じましたね。そのころはまだG-1を使ったことがなく、色々試打後に改めてDNAプロHについてもレビューを書きたいと思っておりました。結局新しいラバーが先に出てしまいました汗。こんなことにならないように今後もAs Soon As Possible(ASAP)で最新ラバーはレビューしたいものですね。
 今回登場のDNAプラチナシリーズは、ハイエンドラバーということで、なんと8,000円+税という強気の価格設定でした。これは近年テナジーを超えるポストテナジーラバー(androのRasanter R53(ラザンターR53)など)が次々と登場しているドイツ製ラバーの技術が、このDNAプラチナシリーズにも適用されているだろうと感じました。これは期待ですね~!

 世界標準Tenergy 05(テナジー05)は、発売から10年以上経過した2021年現在もワールドスタンダードの名前をほしいままにしています。テナジー05は卓球のことを考えるにあたり、なしでは語れない存在となってしまいました。このテナジーシリーズの特徴を2021年現在改めてkatsuo000なりに考えると次のようになると思います。

テナジーシリーズの特徴
・高い回転性能
・高いスピード性能
・軽い

 テナジーシリーズはButterflyの独自工場でしか生産できず、他の競合卓球メーカーと差別化されたラバーになります。他の競合卓球メーカーは、ラバー製造を基本的には外注しているのに対し、Butterflyは、卓球メーカーであるにもかかわらず、スポンジ製造工場を保有し差別化を図っているわけですね!もちろん、そのような状況を覆すために外注されるラバー製造メーカーも技術開発を進めてきたと思います。回転性能が高いテナジーシリーズに対抗するために、初期のポストテナジーラバーは、シートを厚くして回転性能を補ってきたように思います。

 シートの形状と性能の関係はこちら: https://katsuo000.com/topsheet_shape/

初期のポストテナジーラバーは、例えばFastarc G-1(ファスタークG-1)やRakza X(ラクザX)、Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)などだと思います。例えばファスタークG-1は確かにスピン性能は高く、グリップ力もありますが、テナジー05と比べる重かったり、ボールをくい込ませるためにより強いインパクトが必要になってくると思いますね。この要因の一つとして、シートが厚いからだといえるでしょう。

 今回のDNAプラチナシリーズは、katsuo000の中ではポストテナジー系テンションラバーまたは進化型テナジー系テンションラバーにカテゴリーされるラバーだと思います。上記のように初期のころのポストテナジー系ラバーのように厚いシートを採用するのではなく、なんと薄いシートを採用しているのですね!katsuo000の中で同じポストテナジー系テンション、または進化型テナジー系テンションに分類しているRasanter R53(ラザンターR53)やRasanter R48(ラザンターR48)についても、薄いシートを採用できるように技術が進んだそうです。DNAプラチナシリーズも類似の技術が採用されているのかもしれませんね!ドイツ工場の技術が進んだ結果、今後も高性能なラバーがドイツ工場からどんどん販売されるのではないかと想像しています。これは非常に楽しみですね!

 本ページでレビューするDNAプラチナエキストラハードは、DNAプラチナシリーズの中で、最も硬度の硬いラバーになります。卓球の用具スペシャリスト、ゆうさんもDNAプラチナシリーズはエキストラハードを激推ししていまいた!ドイツ基準で52.5°の硬いラバーではありますが、激推しするということは、テナジーのように硬度の割にくい込みが良くて扱いやすいラバーだと想像してました。8,000円という価格設定も、STIGAさんの本気度を感じますね!それではレビューしていきましょう!

公表性能値

 STIGA(スティガ)さんの好評性能値を示します。

 DNAプラチナエキストラハードはSTIGAのラバーの中で最も性能の高いスピン系テンションラバーということがよくわかりますね!これは期待が持てますね!

また性能とある程度の相関を示す、硬度計による硬度比較を下記に示します。

 バタフライさんのラバーと比較すると、どちらかというと、ディグニクスよりはテナジーに近いラバーと感じました。特に近そうなのがテナジー05ですね。ただし、ラバー質量はDNAプラチナXHの方が重いのは注意が必要です。重さという点は、やはりバタフライのラバーは軽く、非常に優れるといえるでしょう。

DNAプラチナエキストラハードの重量と貼り

 DNAプラチナエキストラハードは53 gでした。想定していましたが、やはり重いですね汗。

DNA Platinum XH(ディーエヌエー プラチナ エキストラハード)
 High Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:MAX(2.3 mm)
・スピン:140
・スピード:168
・Sponge硬度:52.5
・8,000円 + 税
・74 g(切断前) → 53 g(Reinforce AC(リーンフォースAC)に貼って)

DNA Platinum XHの3つの特徴

 最近、インナーカーボンにはまってしまい、このラバーからインナーカーボンでの試打になってしまいます。非常に扱いやすくて良かったですが、今までのラバーとの比較はややあまくなるかもしれません。ご了承お願い申し上げます。

52.5°を感じさせない扱いやすさと高い回転性能!

 エキストラハードということで、もっと扱いにくいと想像していたのですが、インナーカーボンに貼ったこともあって、かなり扱いやすく感じました。また硬度計(Shore a)のシート側硬度とスポンジ側硬度の差がテナジー05と近い値から、くい込みの良いことは想像していましたが、テナジー05に近いくらいの扱いやすさ、回転のかけやすさ、回転性能の高さを感じました。これはいいですね!
 また回転性能なのですが、対下回転バックハンドドライブで相手をふかすことができるくらい良く回転がかかって好印象でした。バックハンドは下手なのでなかなか回転を安定させられないのですが、自分のバックハンドの技術でもDNA Platinum XHなら回転をかけやすく相手に対して武器になると感じましたね!

シートの粒が太いため、R53よりも強いグリップ感!

 ラザンターR53の高い回転性能には驚きましたが、R53はややシートの粒形状はテナジー05ではなくテナジー80よりだと感じました。つまりくい込んだ後の球離れが早く感じるんですね。一方、DNAプラチナXHはR53に似ているのですが、グリップ感は明らかにDNAプラチナXHに軍配が上がると感じました!これはおそらくシートの粒が太い設計であるためだと想像します。一方で、R53の方がボールにいい意味で荒々しさがあって球威を感じましたが、DNAプラチナXHは少しボールが浅くなり疾走感やボールの走り、2速の伸びも少し大人しく感じましたね。このあたりはトレードオフな性能だと思いますので仕方ないとも思います。個人的な感想としては、R53は派手さが、DNAプラチナXHには素直で高い回転性能が、それぞれの個性だと感じましたね!R53が使いこなせるのであれば、R53の方がハナのあるプレイがしやすく、DNAプラチナXHの方が派手さは下がるものの、使い手の実力以上のものを出しやすいラバーだと感じました!

ポストテナジー05の決定版!まさに重たいテナジー05!

 2021年のポストテナジー系ラバーにおいて、最もテナジー05に近いラバーだと感じました!それまではラザンターR48がその位置だと感じていましたが、回転性能は高いものの打球感とグリップ感は、テナジー05ではなくテナジー80っぽさがあり、完全に同じとは言い切れませんでした。今回のDNAプラチナXHは、重さこそ重いですが、太目の粒で得られるグリップのしやすさはまさにテナジー05に近く、それでいて回転量も類似の性能があるラバーだと感じました。硬度計比較でもかなり近い値をたたき出しており、重量をのぞけばまさにテナジー05といえるラバーがDNAプラチナXHでした!非常に良いラバーで、オススメできるラバーだと思います。

 また今回インナーカーボンのReinforce AC(リーンフォースAC)で試打しましたが、非常に好感触でした。STIGAの製品を考慮してもおそらく木材系ラケットにあいやすいラバーだと思います。木材系にあうなーと感じた他のラバーとしてはミズノのQ5が挙げられますが、硬くて粘着ラバーよりのスピン系テンションは木材系またはインナーカーボン系のラケットにあう傾向があると思います。DNAプラチナXHも漏れなく木材系やインナーカーボンにあうラバーでしょう!こういったラバーは、フォアハンドでの上書きループドライブのやりやすさでわかることが多いのですが、DNAプラチナXHはループドライブが非常に低くかつ回転量豊富で返球しやすかったです。こういったラバーは非常に好みです。重ささえ克服できれば非常に良い選択肢になると感じました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ラリーでのドライブ
 ボールを持ちますね。非常に扱いやすいと感じました。これはバタフライの05のシート構造に近いシートの粒形状ではないかと感じましたね。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 高い回転性能を感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みが良いので思ったより打ちやすかったですね!ディグニクス05よりもスピードドライブは打ちやすいと思います。

ブロック
 やや回転を食らうと感じましたね。

カウンタードライブ

ストップ
 しっかり止まってやりやすかったです。

ツッツキ
 切れると感じました。

フリック

サービス
 サービスも出しやすいし切れました。

バックハンド系

軽打

ラリーでのドライブ
 ボールを持つので打ちやすいですね。ただし、少しラバーが重いのでふり遅れが多かったですね。

対下回転に対するループドライブ
 ものすごくやりやすくて、回転もよくかかっていて好印象でした。もう少し軽いということなしなのですがね。バックハンドドライブで相手をふかせるようになったのは嬉しかったです!

対下回転に対するスピードドライブ
 これもやりやすかったです。かなりオールマイティ感があって良かったですね。

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ
 切りやすかったですね。

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > DNA Platinum XH > Tenergy 05

スピード
  Dignics 05 > DNA Platinum XH > Tenergy 05

扱いやすさ
 Rasanter R48 > DNA Platinum XH> Rasanter R53

進化型テナジー系テンション内での比較
 回転量
  Dignics 05 > Q5 ≧ DNA Platinum XH ≧ Rasanter R53 > Rasanter R48 ≧ Evolution MX-D

 スピード
   Dignics 05 ≧ Evolution MX-D > Rasanter R53 ≧ Q5 ≧ Rasanter R48 > DNA Platinum XH

https://amzn.to/3rHUch7

雑感 2021/7/29

注目のMX-DとDNA Platinum XHの硬度比較!

 さっそくラバーの重さとシートの硬さを評価してみました。今話題の

Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード)
 ですね!

 まず1枚目の図が、重さとshore cシート側の硬度になります。比較にテナジー05、ディグニクス05、ディグニクス09Cを入れています。この図から性能の高さ、特に回転量の最大値はshore cが高いものほど高い傾向にあるのではないかと考えています。また右に行くほど重いので、使いこなしにくい、使いこなせば、相手のボールにまけづらい、と思います。従って、テナジー05は十分高いのですが、ディグニクスの方が性能が高いとなると思います。(もちろん完璧につかいこなせたらの場合)。
 注目の、DNAプラXHとMX-Dですが、思ったより柔らかいことがわかりました。これは意外でしたね!この結果から、試打前の時点で、新ラバーは硬度は50°以上(ドイツ基準)であるが、扱いやすいラバーなのだろうと予想しました。もちろん、重さの点では扱える人を選ぶことは間違いないのですが、おもったより柔らかいんですよ!
 この柔らかいという点について、元卓球王国のゆうさんは、You tubeの試打で、DNAプラXHは中級者でも十分扱えますし、DNAプラシリーズは、XHがいい!とおしていました。このコメントにかなり納得したkatsuo000です。また、MX-Dはテナジーよりもかなり柔らかいということで、さらに扱いやすい、でも重いラバーであることもわかりましたね。TIBHARさんのラバーは非常の打球感の良いラバーが多いのですが、その分、回転性能は低いと感じており、MX-Dの結果についてもkatsuo000は合点がいきました。

扱いやすさについて、shore aのシート側およびスポンジ側からの硬度の差を縦軸にとったグラフが2つ目のグラフになります。以前、katsuo000はこの差が大きいラバーほど食い込みがよく扱いやすいのではないかと考察を立てていました。実際、世界標準である、テナジー05はかなり扱いやすいことがわかります。これと同等にshore aの差が大きいのは、DNAプラXHになりました!この結果はかなり合点があうと感じましたね。一方で、ディグニクスのラバーは性能が高い分、差が小さいこともわかります。

カーテン打ちの印象

 回転量の客観的な比較はできていませんが、上の硬度計の結果はかなり良い判断方法になるのではないかと感じた次第ですね。MX-Dの方が食い込みがよくて柔らかいとしっかり感じました。一方、DNAプラXHの方が回転が強く、しっかりボールが弧線を描いているを感じましたね。硬度の比較、個人的には有効な手段ではないかと感じています。もし参考になれば幸いです。

雑感 2021/7/27

Evolution MX-DとDNA Platinum XD!

 もういつ打てるか分からないので、早速貼りました!既に重量と硬度は測定済みですね。カーテン打ちもやってみました。どちらも進化型テナジー系テンションラバーかハード系テンションの分類だと思いますし、性能は素晴らしいだろうという手応えを感じています。どちらかといえば、DNA Platinumの方が、自分好みの回転性能の高いラバーのようですね。MX-Dは硬いわりに、MX-Pらしさ、扱いやすさも垣間見えるラバーなように感じました。あと、硬度計で既に他ラバーと比較できてしまっているので、だいたい性能が予想できている気がします。硬度計は購入して正解でした。

早くスピン系テンションラバーを試打して。。。

 Virtuoso ACとディグニクス05の相性が良いので、このままバックにディグニクス05は固定したいなーと思っています。ディグニクス05がバックで固定できれば、だいぶいい感じではあるのですが、フォアのディグ05を思い切って変えようかなとも思っています。フォアを粘着ラバーにしたいという気もして来ていますね。粘着ラバーの方が緊張した場面でも実力が出しやすい気がしますし、ループドライブで点も取れましたからね〜。今注目はやはり、癖球がすごいと言われる、Omega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)とBlue Grip C1(ブルーグリップC1)ですかね。Hurricane(キョウヒョウ)はやはりしんどいですからね。飛ばしやすそうなのはDNA Dragon GripとRakza Zですかね。この辺も楽しみです。

まだ日本人は負けてないですが。。。

 昨日は混合ダブルス、金メダル良かったですね。男子のトーナメント、確認すると、イギリスのピッチフォード選手が初戦敗退していますね。これが、大舞台オリンピックの怖さなのかもしれませんね。今日は3回戦、4回戦で、トーナメントは1発勝負ですから、頑張ってほしいです!

祝! 水谷&伊藤!混合ダブルス金メダル!!! 2021/7/26

オリンピック新競技混合ダブルスで金!

 きた〜〜〜〜〜!!!!やりましたね!水谷隼選手と伊藤美誠選手がやってくれましたよ!倉嶋監督も泣いちゃったよ〜。この2人だから取れた金メダルではないかと思いました!2人ともあのエグい許昕選手のドライブをこれでもかと打ち返してくれてました!見ていて気持ちの良い卓球でしたね!感情的になっている水谷選手がまた良かったですね!リアルタイムで見れて本当に良かったです!水谷選手、伊藤選手、どうもありがと〜!
 7/25(日)のお昼には、「競泳の大橋さんの金メダルが見たかったんだけど!?」と妻に怒られながら、ドイツのフランチスカ&Pソルヤペアに追い込まれました。セットオール3-3で、2-9から逆転しましたからね。「メダル候補じゃないの?」とまで妻に言われはしましたが、最後の最後はちゃんと金メダルですよ!これがキング水谷と美誠ちゃんですよ!良かった〜!!!1988年ソウルオリンピックから、33年、悲願の日本卓球界、オリンピック初金メダルでした!感動をありがとう〜!

表彰式、そして君が代

 やばいっすね。思わず涙腺が緩みそうになりました。

 もう言葉はいらないですね。本当におめでとうございます!感動をありがとう!そして、伊藤美誠選手は、明日からのシングルス、頑張ってください!!!

各メーカーのハイエンドラバーの比較 硬度編 shore c

横並びで比較!

 今回はラバー硬度になります。卓球専門店では、ラバー硬度を硬度計で計測して販売していることもあるそうです。硬度計で比較したデータを、今回ドンと比較できるように並べてみましたので、ご参考いただければと思います。
 shore c(シート側)での比較になります。これがほぼほぼ、ラバー単体の硬度として扱って問題ないと思いますね。この値で確認することでラバーは硬いのか、柔らかいのか、他社メーカーとも比較になるでしょう。もちろん、個体差があるでしょうが、1つの指標としてご参考いただければ幸いです。m (_ _)m

 どんと、今手元にあるデータを硬い順に並べました。ご確認ください!

テナジー05よりも硬いラバー

テナジー05よりも柔らかいラバー

2022年よりも前のデータ↓

棒グラフ

 ブランドごとに、棒グラフにしてみました。そして、ワールドスタンダード、Tenergy 05を比較としています。イメージしやすいのではないでしょうか。

 shore cは上述のとおり、ラバー全体の硬さに対応していると思っています。この値は扱いやすさに対応しやすいとkatsuo000は考えておりますので、硬いラバーほど扱いにくく、柔らかいラバーほど扱いやすい、という理解で間違いないと考えてます。また扱いにくいラバー≒回転性能のMax値の高いラバーともいえるのではないかと思いますので、最大限使いこなせた時の性能は高いと想像します。

 Butterfly(バタフライ)さんのラバーを比較すると、ディグニクスシリーズは全てテナジー05を上回る硬さであることがわかりますね。これはテナジー05ハードを加えても硬いんですね。またロゼナよりもテナジー05FXが柔らかいのもわかりやすいですね。テナジー19はロゼナと同じくらいの硬さになっているということは、それだけシートがくい込みやすい、扱いやすいラバーと言えるのでしょう。

 Butterfly(バタフライ)さんのラバーを比較すると、ディグニクスシリーズは全てテナジー05を上回る硬さであることがわかりますね。これはテナジー05ハードを加えても硬いんですね。またロゼナよりもテナジー05FXが柔らかいのもわかりやすいですね。テナジー19はロゼナと同じくらいの硬さになっているということは、それだけシートがくい込みやすい、扱いやすいラバーと言えるのでしょう。

 テナジー05と比較すると、各社のラバーは柔らかいことが今回わかりました。その分、扱いやすくて試合では勝ちやすいラバーなのかもしれませんね。

 テナジー05と比較して、ラザンターR53やラザンターR50は硬いですので、その回転性能は扱い切れれば非常に高い性能ではないかと思います。これは、R53のレビューでも触れていましたが、客観的な数値からもこれを示唆してくれたように思いました。逆に、R48やR47はかなり柔らかい部類にもなります。それでも回転性能は高いと感じやすかったので、このR48とR47は回転性能の高さの点で優秀と考えた方が良さそうですね。特にR48はR47よりも柔らかい値になっているところが面白いですね。シートの厚さやシートの粒形状によるものと思われます。最大の回転量はもしかしたらR47やR50の方がすごいのかもしれません。

 DONICのブルー系のラバーおよびヨーラのラバーは非常に扱いやすさを感じました。硬さの比較で、テナジー05よりも柔らかい結果は合点がいきましたね。性能は低いわけではないので、テナジー05があわないと感じるのであれば、上記のようなラバーへ変更するのもありなのかもしれません。

 juicのラバーの最新作、Target Pro XDシリーズは入れることができていませんが、やや古いターゲットプロシリーズは扱いやすい分、思ったより回転性能が低いと感じていましたので、今回の結果も納得でした。

 TIBHARさんのEvolutionシリーズは、MX-Dをいれることができていませんが、やはりMX-P50°とMX-Sが硬いのは想像通りでした。

2020東京オリンピック 出場選手用具

男子シングルス

第1~4シード

第1シード / オリンピックランキング1位 Fan Zhendong(樊振東)選手、China(中国)
 Blade: Viscaria(ビスカリア)(Grip: Infinity VPS V)
 F: Hurricane NEO III National Term Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3国チーム用ブルースポンジ)、2.1 mm、41.5°
 B: Dignics 05(ディグニクス05)

第2シード / オリンピックランキング3位 Ma Long(馬龍)選手、China(中国)
 Blade: Hurricane Long V W968(キョウヒョウ龍5 W968)
 F: Hurricane NEO III National Term Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3国チーム用ブルースポンジ)、2.1 mm、42.0°
 B:  Hurricane NEO III National Term Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3国チーム用ブルースポンジ)、2.1 mm、37.0°

第3シード / オリンピックランキング4位 Harimoto Tomokazu(張本智和)選手、Japan(日本)
 Blade: Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
 F:  Dignics 05(ディグニクス05)
 B:  Dignics 05(ディグニクス05)

第4シード / オリンピックランキング6位 Hugo Calderano(ウーゴ・カルデラノ)選手、Brazil(ブラジル)
 Blade: HUGO HYPER AXYLIUM(ウーゴハイパーアクシリウム)
 F: Omega VII Tour i(オメガツアーi)
 B: Omega VII Tour i(オメガツアーi)

第5~8シード

第5シード / オリンピックランキング7位 Lin Yun-Ju(林昀儒)選手、Taiwan(台湾 / 中華台北)
 Blade: Lin Yun-Ju Super ZLC(林昀儒SZLC)
 F: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)

第6シード / オリンピックランキング8位 Mattias Falck(マティア・スファルク)選手、Sweden(スウェーデン)
 Blade: Ma Lin Soft Carbon(馬琳ソフトカーボン)
 F: Rakza PO(ラクザPO)
 B: Rakza X(ラクザX)

第7シード / オリンピックランキング10位 Ovtcharov Dimitrij(オフチャロフ)選手、Germany(ドイツ)
 Blade: Dimitrij Ovtchrov Inner Force ALC(オフチャロフインナーフォースALC)
 F: Dignics 09C(ディグニクス09C)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)

第8シード / オリンピックランキング11位 Timo Boll(ティモ・ボル)選手、Germany(ドイツ)
 Blade: Primorac Carbon(プリモラッツカーボン)
 F: Dignics 09C(ディグニクス09C)
 B: Dignics 09C(ディグニクス09C)

第9~16シード

第9シード / オリンピックランキング12位 Jang Woo Jin(張禹珍)選手、Koria(韓国)
 Blade: Hurricane Long V(キョウヒョウ龍V)
 F: Hurricane III Blue Sponge(キョウヒョウ3ブルースポンジ)
 B: V>15 Extra(V>15エキストラ)

第10シード / オリンピックランキング13位 Jeoung Young-sik(鄭栄植)選手、 Koria(韓国)
 Blade: Ice Cream AZXi(アイスクリームAZXi)
 F: Hurricane III Blue Sponge(キョウヒョウ3ブルースポンジ)
 B: Omega VII Tour i(オメガ7ツアーi)

第11シード / オリンピックランキング15位 Liam Pitchford(リアム・ピッチフォード)選手、England(イングランド)
 Blade: Liam Pitchford(リアムピッチフォード)
 F: V>15 Extra(V>15エキストラ)
 B: V>15 Extra(V>15エキストラ)

第12シード / オリンピックランキング16位 Koki Niwa(丹羽孝希)選手、Japan(日本)
 Blade: Koki Niwa Wood(丹羽孝希ウッド)
 F: V>15 Extra(V>15エキストラ)
 B: V>15 Extra(V>15エキストラ)

第13シード / オリンピックランキング19位 Wong Chun Ting(黄鎮廷)選手、Hong Kong(香港)
 Blade: Zhang Jike ALC(張継科ALC)(中国式グリップ)
 F: Dignics 09C(ディグニクス09C)
 B: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)

第14シード / オリンピックランキング20位 Simon Gauzy(シモン・ゴーズィ)選手、 France(フランス)
 Blade: Gauzy SL OFF(ゴーズィーエスエルオフ)
 F: Rasanter R53(ラザンターR53)
 B: Rasanter R53(ラザンターR53)

第15シード / オリンピックランキング20位 Quadri Aruna(クアドリ・アルナ)選手、Federal Republic of Nigeria(ナイジェリア)
 Blade: Aruna Hinoki Carbon OFF(アルナヒノキカーボンオフ)
 F: NEXXUS EL PRO53(ネクサスELプロ53)
 B: NEXXUS EL PRO53(ネクサスELプロ53)

第16シード / オリンピックランキング24位 Marcos Freitas(フレイタス)選手、Portugal(ポルトガル)
 Blade:  Marcos Freitas ALC(フレイタスALC)
 F: Dignics 09C(ディグニクス09C)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)

女子シングルス

第1~4シード

第1シード / オリンピックランキング1位 Chen Meng(陳夢)選手、China(中国)
 Blade: Carbonado 45(カーボネード45)
 F: Hurricane NEO III National Term Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3国チーム用ブルースポンジ)、2.1 mm、39.5°
 B: Hurricane 8 National Term Orange Sponge
   (キョウヒョウ8国チーム用オレンジスポンジ)、2.1 mm、37.0°

第2シード / オリンピックランキング2位 Sun Yingsha(孫穎莎)選手、China(中国)
 Blade:  Carbonado 45(カーボネード45)
 F: Hurricane NEO III National Term Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3国チーム用ブルースポンジ)
 B: Hurricane NEO III National Term
   (キョウヒョウNEO3国チーム用)

第3シード / オリンピックランキング3位 Mima Ito(伊藤美誠)選手、Japan(日本)
 Blade: Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
 F:  Fastarc G-1(ファスタークG-1)、特注50°
 B:  Moristo SP(モリストSP) 、厚

第4シード / オリンピックランキング8位 Cheng I-Ching(鄭怡静)選手、 Taiwan(台湾 / 中華台北)
 Blade: Arylate Carbon(アリレートカーボン特注)
 F: Dignics 05(ディグニクス05)
 B: Tenergy 05 Hard(テナジー5ハード)

第5~8シード

第5シード / オリンピックランキング9位 Kasumi Ishikawa(石川佳純)選手、Japan(日本)
 Blade: 張継科ALC(非公開ということからただのALCではない?)
 F: Hurricane III National Rubber Blue Sponge(キョウヒョウ3国狂ブルー)
 B: Tenergy 05(テナジー05)

第6シード / オリンピックランキング11位 Feng Tianwei(馮天薇)選手、Singapore(シンガポール)
 Blade: Hurricane Long V(キョウヒョウ龍V)
 F:  Hurricane NEO III Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)
 B:  Hurricane III(キョウヒョウ3)

第7シード / オリンピックランキング14位 Jeon Jihee(田志希)選手、Koria(韓国)
 Blade: Viscaria(ビスカリア)
 F:  Hurricane NEO III Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)
 B: Tenergy 05(テナジー05)

第8シード / オリンピックランキング15位 Doo Hoi Kem(杜凱琹)選手、Hong Kong(香港)
 Blade: Infinity VPS V(インフィニティVPS V)
 F: Hurricane III(キョウヒョウ3)
 B: Hurricane III(キョウヒョウ3)

第9~16シード

第9シード / オリンピックランキング16位 Adriana DIAZ(ディアス)選手、Estado Libre Asociado de Puerto Rico(プエルトルコ)
 Blade: Zhang Jike Super ZLC(張継科SZLC)
 F: Dignics 09C(ディグニクス09C)
 B: Digincis 80(ディグニクス80)

第10シード / オリンピックランキング17位 Sofia Polcanova(ポルカノバ)選手、Austria(オーストリア)
 Blade: Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)
 F: Dignics 05(ディグニクス05)
 B: Tenergy 64(テナジー64)

第11シード / オリンピックランキング19位 Petrissa Solja(P.ゾルヤ)選手、Germany(ドイツ)
 Blade: NOBILIS(ノビリス)
 F: Dynaryz ACC(ダイナライズACC)?
 B: Dynaryz ACC(ダイナライズACC)?

第12シード / オリンピックランキング21位 Han Ying(ハン・イン)選手、Germany(ドイツ)
 Blade: Koji Matsushita(松下浩二)
 F: Hurricane(キョウヒョウ)
 B: Spectol Blue(スペクトルブルー)

第13シード / オリンピックランキング26位 Chen Szu-Yu(陳思羽)選手、 Taiwan(台湾 / 中華台北)
 Blade: Super ZLC Inner(SZLCインナー特注)
 F: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
 B: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)

第14シード / オリンピックランキング27位 Bernadette Szocs(スッチ)選手、Romania(ルーマニア)
 Blade: Szocs Signature(スッチシグネチャー)
 F: Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P50°)
 B: Evolution EL-P(エヴォリューションEL-P)

第15シード / オリンピックランキング28位 Samara Elizabeta(サマラ)選手、 Romania(ルーマニア)
 Blade: Mizutani Jun Super ZLC(水谷隼SZLC)
 F: Tenergy 05(テナジー05)
 B: Tenergy 05(テナジー05)

第16シード / オリンピックランキング29位 Britt Eerland(エーラント)選手、Dutch(オランダ)
 Blade: Inner Force Layer ALC.S(インナーフォースレイヤーALC.S)
 F: Dignics 05(ディグニクス05)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)

混合ダブルス

第1~4シード

第1シード / オリンピックランキング1位
Xu Xin(許昕)選手、China(中国)
 Blade: Dynasty Carbon Xu Xin Edition(ダイナスティカーボン許昕モデル)
 F: Sky Line II National Term Blue Sponge
   (天極2国チーム用ブルースポンジ)
 B: Hurricane III National Term
   (キョウヒョウ3国チーム用)
Liu Shiwen(劉詩雯)選手、China(中国)
 Blade: Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)
 F: Hurricane III National Term Blue Sponge
   (キョウヒョウ3国チーム用ブルースポンジ)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)

第2シード / オリンピックランキング2位
Mizutani Jun(水谷隼)選手、Japan(日本)
 Blade:  Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)
 F: Dignics 80(ディグニクス80)
 B: Dignics 80(ディグニクス80)
Ito Mima(伊藤美誠)選手、Japan(日本)
 Blade:  Ito Mima Carbon(伊藤美誠カーボン)
 F:  Fastarc G-1(ファスタークG-1)、特注50°
 B:  Moristo SP(モリストSP) 、厚

第3シード / オリンピックランキング3位
Lin Yun-Ju(林昀儒)選手、Taiwan(台湾 / 中華台北)
 Blade: Lin Yun-Ju Super ZLC(林昀儒SZLC)
 F: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)
Cheng I-Ching(鄭怡静)選手、 Taiwan(台湾 / 中華台北)
 Blade: Arylate Carbon(アリレートカーボン特注)
 F: Dignics 05(ディグニクス05)
 B: Tenergy 05 Hard(テナジー5ハード)

第4シード / オリンピックランキング4位
Wong Chun Ting(黄鎮廷)選手、Hong Kong(香港)
 Blade: Zhang Jike ALC(張継科ALC)(中国式グリップ)
 F: Dignics 09C(ディグニクス09C)
 B: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
Doo Hoi Kem(杜凱琹)選手、Hong Kong(香港)
 Blade: Infinity VPS V(インフィニティVPS V)
 F: Hurricane III(キョウヒョウ3)
 B: Hurricane III(キョウヒョウ3)

第5~8シード

第5シード / オリンピックランキング5位
Lubomir Pistej(ルボミール・ピシュティ)選手、Slovakia(スロバキア)
 Blade: 
 F: 
 B: 
選手、Slovakia(スロバキア)
 Blade: 
 F: 
 B: 

第6シード / オリンピックランキング6位
Lee Sangsu(イサンス)選手、Korea(韓国)
 Blade: Arylate Carbon Inner(ALCインナー特注)
 F: Dignics 09C(ディグニクス09C)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)
Jeon Jihee(田志希)選手、Koria(韓国)
 Blade: Viscaria(ビスカリア)
 F:  Hurricane NEO III Blue Sponge
   (キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)
 B: Tenergy 05(テナジー05)

第7シード / オリンピックランキング7位
Patrick Franziska(フランチスカ)選手、Germany(ドイツ)
 Blade: Franziska Inner Force ZLC(フランチスカインナーフォースZLC)
 F: Tenergy 05(テナジー05)
 B: Dignics 05(ディグニクス05)
Petrissa Solja(P.ゾルヤ)選手、Germany(ドイツ)
 Blade: NOBILIS(ノビリス)
 F: Dynaryz ACC(ダイナライズACC)?
 B: Dynaryz ACC(ダイナライズACC)?

第8シード / オリンピックランキング9位
Emmanuel Lebesson(ルベッソン)選手、France(フランス)
 Blade: E. Lebesson(E.ルベッソン) 
 F: Evolution FX-P?
 B: 
Yuan Jia Nan(ユアンジャナン)選手、France(フランス)
 Blade: Viscaria(ビスカリア)
 F: 
 B: