雑感 2021/2/16

春の新作ざくざく

 春の新作ラバーの情報が随分出回り始めましたね!先週末にandro(アンドロ)さんからRasanter R45(ラザンターR45)の情報が発信されました。今回もEnergy Cell(エナジーセル)技術採用のラバーということで注目ですね。katsuo000が気になるのはシート形状で、Rasanter R53(ラザンターR53)、Rasanter R48(ラザンターR48)はどちらかというと飛び出しやすいシート形状で、粒が長いor粒間隔が広いシートを採用しているように感じました。Butterfly(バタフライ)でいうところの80とか64に近いシート形状だと思います。個人的にはエナジーセル採用のラバーで、粒が太or粒間隔が狭いラバーは使ってみたいと思っていました。スポンジ硬度が45°と柔らかくなるのでシートは硬く感じやすいものを採用しやすくなるようになると思うのですが、今後の情報に期待ですね。

 またTIBHAR(ティバー)から待望の新作ハイエンドラバー、Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)が出ましたね。巷ではDignics(ディグニクス)に似ているという話も出てきていて楽しみです。katsuo000としてはEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)の打感もかなりディグニクスに似ていると感じたところなので、楽しみですね。

 あと個人的に、Darker(ダーカー)のアウロ・ヴェールとアラミドカーボンのコラボレーション、AVANTIR(アバンティア)が気になっています。ブレード厚さは5.8 mmで多分アウターアラミドカーボンで、インナーにアウロ・ヴェール(セルロースナノファイバーCNF)を薄く入れたラケットのようです。アウターカーボンの王道、Timo Boll ALC(ティモボルALC)やZhang Jike ALC(張継科ALC)ライクなラケットにCNFが入るとどうなるのか、かなり気になってます。現在トップ選手では、吉村真晴選手がRevoldia CNF(レボルディアCNF)でグリップが異なるラケットを使用しているようですが、以前と比較すると少しボールが遅いように全日本選手権の動画を見て感じました。全日本選手権はButterfly(バタフライ)のボール使用、会場の広さ、などなどの理由でスピードが出づらい状況だったと伺いますので、ラケットの特性ともいえるのかもしれません。バタフライからもCNFとカーボンの組み合わせたラケットが販売されるかもしれませんが、ダーカーが先んじた形になって興味深いですね。欲しい~。

 3月も種々の用具が販売され、試打レビューが瞬く間に駆け巡りそうですね。テンションラバーは試打できていて、あと数種類のラバーを試打したらひと段落つくように思ってます。そして今年こそは粘着ラバーをまとめて試打していきたいと考えてます。

TSPの粘着シート問題

 残念ながらVICTASとの統合により、廃盤のようですね涙。VICTASさんの2021年のパンフレットには、粘着保護シートなるものが掲載されていますが、300円+税で2枚入り+ステッカーが掲載されているのみですね。katsuo000が使っていた500円+税で5枚入りからは残念ながら高くなってしまいました。そこでkatsuo000はButterfly(バタフライ)のラバー保護用接着フィルム(250円+税、2枚入り)に移行しました。じゃっかんですがこちらの方が安いかなと。残念ですね~。

レビュー Vega Tour(ヴェガツアー)

説明

 韓国の卓球メーカーXIOM(エクシオン)は、コスパの良いVega(ヴェガ)シリーズと、ハイエンドモデルのOmega(オメガ)シリーズの大きく2種類のラバーシリーズが有名ですね。実はラケットでも存在感が出てきてると感じます。これぞ、まさに王道といえる、5枚合板ALLROUND S(オールラウンドS、5,000円+税)、7枚合板EXTREME S(エクストリームS、5,200円+税)、アウターカーボンStradivarius(ストラディヴァリウス、9,000円+税)、とどれもコスパ良をそろえながら、他メーカーにない、Ice Cream AZX(アイスクリームAZX)、Ice Cream AZXi(アイスクリームAZXi)などを販売しています。
 そしてブラジルのハードヒッター、Hugo Calderano(ウーゴカルデラノ)選手がXIOMと契約し、用具変更後も順調にワールドツアーランキングを一桁まで上げました!カルデラノ選手が使用しているHugo Hyper Axylium(ウーゴハイパーアクシリウム)とOmega VII Tour(オメガ7ツアー)も人気急上昇ですね。また、韓国の鉄壁のブロックとチキータのJeoung Youngsik(鄭栄植)選手もIce Cream AZXi(アイスクリームAZXi)とOmega VII Pro(オメガ7プロ)を使用中になります。

 本ページでレビューするのはVega Tour(ヴェガツアー)になります。ヴェガシリーズの最高峰としてツアーがついたラバーになりますね。このヴェガツアーは、最新のヴェガであるVega X(ヴェガX)と同じく、ERASTO FUTURAラバーになり、CYCLOID(サイクロイド)、DYNAMIC FRICTION(ダイナミックフリクション)、CARBO SPONFE(カーボスポンジ)の技術を採用されています。それ以前のOmega V(オメガ5)シリーズやヴェガシリーズとは一線を画すラバーだと思います。エクシオンのラバー、その技術について言及してみます。

・MAX AT 4
 公式ルールの範囲内で、最大限のテンションをかける技術。

・ELASTO FUTURA
 オメガVIIシリーズ、ヴェガツアー、ヴェガXに搭載されている総合技術。「CYCLOID」、「DYNAMIC FRICTION」、「CARBO SPONGE」の3つの特別なチューニングを1枚のラバーに集約し、繊細なボールタッチ、他に類を見ないほどのグリップ力、画期的な弾力性を実現する技術。

・DYNAMIC FRICTION(DF)
 雪の上でも十分な摩擦力を発揮するスノータイヤから生まれたラバーの表面加工技術。表面が滑りやすいプラスティックボールを、しっかりつかみ、より多くの回転エネルギーを作り出す技術。

・CYCLOID
 プレーヤーの確率を高め、ボールの弧線がナチュラルに高く、ブロックでのネットミスを減らし、相手のコートへボールが最大限深く入る技術で、回転量と飛距離の比率を精緻に計算された設計により、高いスピードと力強いエネルギーをドライブに伝える技術。

・CARBO SPONGE
 スポンジにカーボン粒子を配合する技術。ボールをしっかりつかむ力とカタパルト効果でトップシートと相互作用できる技術。

・HYPER ELASTO
 2008年に禁止になったスピードグルーの効果の、代替とすべく開発された技術。スピードグルーなしで使ったような打球感、打球音、飛距離、回転力を実現する技術。加速性能を上げた「IMB」、弧線の高さを追及した「CST」などのバリエーションがある。

・TENSOR
 XIOMが開発した、スピードグルーと同様の、テンション効果を持たせる技術。ゴム分子の構造をピンと張りつめた状態にし、それを半永久的にキープする技術。「TENSOR」ラバーなら、余計な労力を使うことなく、楽にスピードが乗ってスピンの効いたボールを繰り出すことができる。この技術をベースに独自の考察とアレンジを加え、「HYPER ELASTO」技術を完成させた。

・BIOS
 「TENSOR」と同じく、XIOMが開発したクリーンなラバー製造技術。製造過程で、環境に悪影響を与える物質や発がん性物質などが発生したり配合されたりしない技術。「BIOS」ラバーは有害物質を徹底的に排除、製造に携わるスタッフからラバーを使うプレーヤーに至るまで誰一人として環境面、健康面で心配なく安心して使うことができる。ハイパフォーマンスでクリーンなラバーの象徴。

 Vega X(ヴェガX)、Vega Tour(ヴェガツアー)、そしてOmega VII(オメガ7)シリーズは全て同じ技術シンボル、ELASTO FUTURA搭載のラバーになりどのラバーもカーボスポンジとダイナミックフリクションですので、スポンジは黒く、シートはダイナミックフリクション(DF)仕様のシートでグリップ力のあるラバーになります。
 今回レビューするヴェガツアーはOmega VII(オメガ7)シリーズの後に販売されたラバーになります。基本的にXIOM(エクシオン)さんのラバーは、以下のようなイメージで問題ないと思います。
 Pro(プロ):シリーズのベースとなるようなラバー。
 Euro(ユーロ):柔らかくて扱いやすい。
 Asia(アジア):プロよりもやや硬く、回転重視。
 Tour(ツアー):トップ選手も満足する、シリーズの最も高性能かつ扱いの難しいラバー。
 ヴェガツアーに関して、注目すべきはやはりコスパでしょう!オメガ7シリーズが全て定価7,000円+税に対し、同じ技術であるにもかかわらず、ヴェガツアーは4,500円+税と約3分の2の値段になりますね。卓球ショップでは割引もありますので、3,000円台でしょう。それではヴェガXとの違い含め、レビューしていきたいと思います。

 ヴェガツアーについて、パンフレット上で次のように説明されています。

キング・オブ・ヴェガ降臨
 従来のヴェガの殻を破り、性能的に突き抜けた存在として登場したシリーズ旗艦製品・ヴェガツアー。最大の特徴は、XIOM最高峰のオメガVIIシリーズで採用されたサイクロイド技術が搭載されていることた。薄くてしなやかなトップシートはプレーヤーの感覚を研ぎ澄まし、ハイスピードかつハイスピンの上質なボールをコンスタントに創出してくれる。その中で、45度のミディアムソフトなスポンジが打球感をマイルドにしているため、従来のヴェガシリーズと同様の親しみやすさも失っていない。威厳と力強さを持ちながらも心優しきヴェガの王様、それがヴェガツアーだ。その最大の長所は、抜群の弾力性により楽にボールを飛ばせること。フォア面に使うなら、一発の威力を重視したいプレーヤーに。バック面に使うなら、ハイピッチの打ち合いで相手を押し込んでいきたいプレーヤーにおすすめできる。いずれの場合も、繊細なタッチを可能にするトップシートの恩恵で、サービスやストップ、ループドライブといった回転系テクニックにも不安はない。一定程度のコントロール技術を身につけたミドルクラスの選手がさらなる威力を求める時、ヴェガツアーはベストチョイスとなるだろう。

公表性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: OmegaVTDF.png

 ヴェガツアーは、ヴェガシリーズの中で最も高い性能のラバーです。その高い性能はVega X(ヴェガX)やOmega V Tour(オメガ5ツアー)よりも高い公表性能値になります!それでいてスポンジ硬度は、ヴェガXやオメガ5ツアーDFよりも柔らかい45度というのが特筆点になりますね。ツアーと冠されたラバーであり、スピード性能やスピン性能は、Omega VII(オメガ7)に匹敵するレベルといえるでしょう。

ヴェガツアーの貼りと重量

 今回はZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Vega Tour(ヴェガツアー)
 ELASTO FUTURA(CYCLOID、DYNAMIC FRICTION、CARBO SPONGE)
 TENSOR(テンゾー)
 BIOS(バイオス)
・Sponge Thickness:2.0/max mm
・Speed:12.0
・Spin:12.0
・Sponge硬度:45.0°
・4,500円 + 税
・70 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

 重量は意外に軽い、48 gでした!フォアにもバックにも使えるようなラバーだと思いますね。この軽量で、オメガ7シリーズに匹敵する性能というのは、嬉しいと思います。

Vega Tourの3つの特徴

これぞキングオブヴェガ!扱いやすくて高い回転性能!

 ヴェガツアーの特筆点は、45°のミディアムスポンジなのに、高性能な点になります!シートが柔らかめで扱いやすく、それでいて回転性能の高さが非常に気に入りました!回転性能は、調子よければTenergy 05(テナジー05)に匹敵するレベルだと思います。ラバーが柔らかいため弧線が高くなりやすく、柔らかいラバーなのにしっかり回転がかかる点は好印象でした。柔らかさが絶妙で、もっと柔らかいとエネルギーロスを感じると思いますし、もっと硬いとスイングスピードを要すると思います。オメガ7シリーズがスピードに特長を示すシリーズに対し、同じ技術を採用しながら回転性能に特長があるのがヴェガツアーといえると思います!
 似ているラバーはRasanter R48(ラザンターR48)ですね!最大回転量はよりくい込むR48の方が上かもしれませんがコスパとグリップ力はヴェガツアーの方が上のように感じました。

特にドライブがしやすいラバー!

 シートもスポンジも柔らかくくい込みの良いラバーでしたので、とにかくドライブがしやすいラバーでした。特にループドライブや回転強めのチキータでボールをしっかり持って薄くとらえやすく安定していてやりやすかったです。また球離れの早さや飛び出しの良さでスピードを出すぎることはなくて良かったです。一方で、少しやりにくいと個人的に感じたのがミート系の技術で、しっかりくい込むのでテナジー05のように、勝手にドライブや他の回転が、がかかってしまいやすいと感じました。この辺りは好みでしょうが、男子選手のようにドライブやチキータなど回転をかけることを主軸に考える選手のバックハンドや、ドライブをメインで考える女子選手のフォアにもあうラバーだと思いました。

他のXIOMラバーと比較するとシートが柔らかいラバー

 Vega X(ヴェガX)やOmega V Tour DF(オメガ5ツアーDF)はシートにほどこされたDYNAMIC FRICTION(ダイナミックフリクション)技術でシートが硬いけどボールをグリップする感じでしたが、ヴェガツアーは、ダイナミックフリクションがありながら、シートも柔らかく、スポンジもくい込みが良いラバーでした。この柔らかさが高い扱いやすさとコントロール性能を生み出していると感じました。それでいて、回転性能はヴェガXやオメガ5ツアーDFと同等以上の回転性能になる点が非常に気に入りました。ヴェガXやオメガ5ツアーDFの方が、弧線は低くスマッシュやスピードドライブの威力やスピードは高くなりやすいラバーではありましたが、主にバックで使用するとヴェガツアーの方が扱いやすさと回転性能に安心感のあるラバーでした!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 フォアに使用すると少し柔らかさが目立つように感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 安定感とスピン性能は高いものの、Dignics 05(ディグニクス05)と比較すると、スピード不足は否めませんでした。柔らかいのでコースコントロールは良いのですが、フォアでは柔らかすぎる気がします。

面を開いたドライブ
 柔らかいので少しスピード不足を感じました。エネルギーロスを感じますね。

対下回転に対するループドライブ
 非常に強い球持ちを感じました。柔らかい分弧線も高いと思います。ただし、フォアならもっと硬い方が強い回転量を得られると思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 柔らかいので打ちやすかったです。回転量は少ないと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 少し回転の影響を受けやすかったです。この辺は慣れが必要ですね。

カウンタードライブ
 
やはり回転の影響を受けやすいですね。テナジー05でカウンタードライブするように弧線が高くなることをイメージして打った方が安定すると思います。ヴェガXはたまにスリップしているときがあったと思いますが、ヴェガツアーはやわらかいですが滑りは少ないと思いました。

ストップ
 止まりやすかったです。シートが強いので、ラバー全体で柔らかいとはいえ、ストップしやすくいいラバーですね!

ツッツキ
 滑ることもなく、良かったです。少し飛び出してしまう感じはあり、オメガ5ツアーDFの方が切りやすいと思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 回転をかけやすかったです。縦切り系よりしっかりくい込ませた方が回転はかかると思います。

バックハンド系

軽打
 しっかり球をもって好感触でした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 上回転のラリーでもループドライブのようなドライブがやりやすかったです。ゆっくり山なりのボールが打ちやすかったです。なれればスピードも出せると思います。

対下回転に対するループドライブ
 オメガ5ツアーDFと比較しても同じかそれ以上やりやすかったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 柔らかいのでやりやすかったです。

カーブ/シュートドライブ
 ヴェガXなみに曲がる印象です。横回転を入れることで手元での変化でミスを誘えると思います。

ブロック
 やはり回転の影響は受けやすかったです。スマッシュ系、ナックル系のボールに対してはくい込む分やりやすいと思います。

カウンタードライブ
 難しかったです。技術不足ですね。

ストップ
 柔らかいわりにはやりやすかったです。

ツッツキ
 切るというよりは流れるような早いツッツキが好感触でした。

チキータ
 弧線を作りやすくやりやすかったです。横回転も入りやすくて良かったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 ≧ Vega X ≧ Vega Tour ≧ Omega V Tour DF > Tenergy 80 FX

回転のかけやすさ
 Tenergy 05 FX > Vega Tour > Vega X

スピード
 Vega X > Vega Tour > Hurricane NEO III

https://amzn.to/3an8pZO

雑感 2021/2/12

新しいALC!

 昨年のシェークのベストオブギア2020に輝いた、Lin Gaoyuan ALC(林高遠ALC)が届きました!

 重めの個体だと思います。ぶっちゃけZhang Jike ALC(張継科ALC)とデザイン違いだと思ってます。グリップもラウンドタイプですしグリップもつまっているきがします。

 とりあえず片面はDignics 05(ディグニクス05)特厚の予定で、もう片面を何にするか迷ってます。その時の気分で決めそうですねー。ブレードの方、あとはビスカリアとフレイタスALCとティモボルALCのうちビスカリアはやはり手に入れときたいと思ってしまう汗。ビスカリアは高いので、ビスカリアの前に、他メーカーのALC系ラケット、アルネイドやトルネードキングスピード、フライアットカーボンプロを購入したいとおもってます。

雑感 2021/2/10

XIOM(エクシオン)シリーズのラバーは高性能!しかし、

 Vega X(ヴェガX)、Vega Tour(ヴェガツアー)、Omega V Tour DF(オメガ5ツアーDF)、Omega VII Pro(オメガ7プロ)とどのラバーも、総評として好感触でした!そのうち、明確な比較を特集したいと思っています。XIOMシリーズのラバーは、性能はTenergy 80(テナジー80)っぽく、スピンもスピードも偏りなくてバランス型が多く、それでいて打球感はグリップ感があるので安心してスイングできて、それが良いと感じますね。オメガ5ツアーDFが、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)と同様に強烈な回転がかかるラバーなら本職使用を考えたのですが、今回は見送りました。かなり悩みましたね。気分やタイミングによっては本職使用していたようにも思います。やめようと感じた点は次の通りです。
 ・Vega X(ヴェガX):滑る。この一言に尽きますね。でも回転量も強く最高傑作は本当に納得。
 ・Vega Tour(ヴェガツアー):少し柔らかすぎる。柔らかすぎるラバーは自分は好きではない。
 ・Omega V Tour DF(オメガ5ツアーDF):かなり良かった!でもエゲツなさ、が少し弱いか。
 ・Omega VII Pro(オメガ7プロ):これも良かった!でも少し滑る。回転量も弱いか。
こんな感じです。ただし、コスパは良いのでオメガVツアーDFはそのうちまとめ買いするかもしれませんね。表現が悪いですが無難というか、卒のなさは素晴らしかったです。オメガ7シリーズのようなマッドさはないので扱いやすく、回転もかかって滑らないので、まさにバックにありなラバーだと思いますね。あともう少し回転性能が高かったら良かったです。

WRMのラバーレビュー、優秀レビュワーにノミネートしていただきました!

 皆さんのおかげで、優秀レビューに選んでいただき、ポイントもいただきました。

https://rubber.ocnk.net/news-detail/1644

 今期はとりあえず6月まで精力的にレビューしていこうと思っています。皆さんも是非ご覧になってください。

レビュー Omega V Tour DF(オメガ5ツアーDF)

説明

 韓国の卓球メーカーXIOM(エクシオン)は、コスパの良いVega(ヴェガ)シリーズと、ハイエンドモデルのOmega(オメガ)シリーズの大きく2種類のラバーシリーズが有名です。ラケットも他メーカーにない、Ice Cream(アイスクリーム)などのラケットを販売していますね。ハイエンドラバーシリーズのOmega(オメガ)シリーズは現在V(ファイブ)とVII(セブン)の2シリーズがメインになります。ブラジルのハードヒッター、Hugo Calderano(ウーゴカルデラノ)選手がXIOMと契約し、用具変更後も順調にワールドツアーランキングを一桁まで上げました!カルデラノ選手が使用しているHugo Hyper Axylium(ウーゴハイパーアクシリウム)とOmega VII Tour(オメガ7ツアー)も人気急上昇ですね。また、韓国の鉄壁のブロックとチキータのJeoung Youngsik(鄭栄植)選手もIce Cream AZXi(アイスクリームAZXi)とOmega VII Pro(オメガ7プロ)を使用中になります。

 本ページでレビューするOmega V Tour DF(オメガ5ツアーディーエフ)は、Omega V(オメガ5)シリーズのラバーになります。オメガ5シリーズのコンセプトはボールを確実に持つグリップ力、ボールをしっかり持って、強い弧線と回転量に特徴のあるシリーズになるそうです。オメガ5シリーズは全て定価5,200円+税ですが、割引されればヴェガシリーズと同じ3,000円台で購入可能になるラバーです。ハイエンドモデルでありながら非常にコスパの良いシリーズといえるでしょう。オメガ5シリーズはパンフレット上は4種類存在し、今回レビューするツアーDFに加え、Omega V Pro(オメガ5プロ)、柔らかいOmega V Euro DF(オメガ5ユーロDF)、シリーズ最高硬度のOmega V Asia DF(オメガ5アジアDF) が販売されています。DF含め、エクシオンのラバー、その技術について言及してみます。

・MAX AT 4
 公式ルールの範囲内で、最大限のテンションをかける技術。

・ELASTO FUTURA
 オメガVIIシリーズ、ヴェガツアー、ヴェガXに搭載されている総合技術。「CYCLOID」、「DYNAMIC FRICTION」、「CARBO SPONGE」の3つの特別なチューニングを1枚のラバーに集約し、繊細なボールタッチ、他に類を見ないほどのグリップ力、画期的な弾力性を実現する技術。

・DYNAMIC FRICTION(DF)
 雪の上でも十分な摩擦力を発揮するスノータイヤから生まれたラバーの表面加工技術。表面が滑りやすいプラスティックボールを、しっかりつかみ、より多くの回転エネルギーを作り出す技術。

・CYCLOID
 プレーヤーの確率を高め、ボールの弧線がナチュラルに高く、ブロックでのネットミスを減らし、相手のコートへボールが最大限深く入る技術で、回転量と飛距離の比率を精緻に計算された設計により、高いスピードと力強いエネルギーをドライブに伝える技術。

・CARBO SPONGE
 スポンジにカーボン粒子を配合する技術。ボールをしっかりつかむ力とカタパルト効果でトップシートと相互作用できる技術。

・HYPER ELASTO
 2008年に禁止になったスピードグルーの効果の、代替とすべく開発された技術。スピードグルーなしで使ったような打球感、打球音、飛距離、回転力を実現する技術。加速性能を上げた「IMB」、弧線の高さを追及した「CST」などのバリエーションがある。

・TENSOR
 XIOMが開発した、スピードグルーと同様の、テンション効果を持たせる技術。ゴム分子の構造をピンと張りつめた状態にし、それを半永久的にキープする技術。「TENSOR」ラバーなら、余計な労力を使うことなく、楽にスピードが乗ってスピンの効いたボールを繰り出すことができる。この技術をベースに独自の考察とアレンジを加え、「HYPER ELASTO」技術を完成させた。

・BIOS
 「TENSOR」と同じく、XIOMが開発したクリーンなラバー製造技術。製造過程で、環境に悪影響を与える物質や発がん性物質などが発生したり配合されたりしない技術。「BIOS」ラバーは有害物質を徹底的に排除、製造に携わるスタッフからラバーを使うプレーヤーに至るまで誰一人として環境面、健康面で心配なく安心して使うことができる。ハイパフォーマンスでクリーンなラバーの象徴。

 Vega X(ヴェガX)、Vega Tour(ヴェガツアー)、そしてOmega VII(オメガ7)シリーズは全て同じ技術シンボル、ELASTO FUTURA搭載のラバーになりどのラバーもカーボスポンジとダイナミックフリクションですので、スポンジは黒く、シートはダイナミックフリクション(DF)仕様のシートでグリップ力のあるラバーになります。今回レビューするオメガVツアーDFも、DF(ダイナミックフリクション)搭載のラバーですね。オメガ5シリーズは、販売当時はDF採用ではなかったラバーです。その後、プラスティックボール対応の、DF(ダイナミックフリクション)の名前が冠されて販売されたようですね。
 基本的にXIOM(エクシオン)さんのラバーは、以下のようなイメージで問題ないと思います。
 Pro(プロ):シリーズのベースとなるようなラバー。
 Euro(ユーロ):柔らかくて扱いやすい。
 Asia(アジア):プロよりもやや硬く、回転重視。
 Tour(ツアー):トップ選手も満足する、シリーズの最も高性能かつ扱いの難しいラバー。

 オメガ5ツアーDFについて、パンフレット上で次のように説明されています。

硬派で堅牢なプレーの相棒
 プラスチックボールのために最適化されたトップシートとスポンジが、いかなる局面においても確実にボールをグリップする。低い粒が密集した形のシート構造は、ガッチリした打球感と激烈なスピンボールを創出。相手ボールの威力に負けない堅牢な強さを持ちながら、弾力性のあるスポンジの効能で飛距離も出せる。間違いのないプレーと力強さ―硬派な卓球を目指すあなたのフォア面ラバーとして活躍するのが、オメガVツアーDFだ。

公表性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 7Pro.png
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 7Pro_V-X_V-T.png

 オメガ5ツアーDFは、オメガ5シリーズの中でも高い性能のラバーです。しかしながら、よりスポンジ硬度の硬いオメガ5アジアDFの方が性能が高いというのが特筆点になりますかね。それでもオメガ5ツアーDFはヴェガツアー以外のラバーよりも性能は高いですね。ツアーと冠されたラバーですので、非常にバランスが良く性能の低さや滑りなどは感じませんでした。現在集中的にXIOM(エクシオン)さんのラバーを試打していますが、ゆくゆくはまとめたいと思っていますね。総評はヴェガツアーのレビュー後に改めて書かせていただきますので、よろしくお願いします。
 またオメガ5ツアーDFは2020年に卓球王国のゆうさんらに、用具試打という形で試打されています。非常に高評価で、弧線の高さ、高い回転量に絶賛されていました。この点について確認したく、非常に楽しみな試打でありました。動画↓

オメガ5ツアーDFの貼りと重量

 今回よりZhang Jike ALC(張継科ALC)に貼っています。

Omega V Tour DF(オメガ5ツアーDF)
 HYPER ELASTO(ハイパーエラスト)
 TENSOR(テンゾー)
 BIOS(バイオス)
 DYNAMIC FRICTION(ダイナミックフリクション)
・Sponge Thickness:2.0/max mm
・Speed:11.0
・Spin:11.8
・Sponge硬度:47.5°
・5,200円 + 税
・72 g(切断前) → 51 g(張継科ALCに貼って)

 重量は案の定の50 gオーバーでしたが、オメガ5ツアーDFは打感が軽かったですね。あらためてXIOMさんのオメガ7シリーズはヘビーで粘着ラバーのようなマッドな打球感が特徴のように感じます。一方で、同じELASTO FUTURA採用ではあるものの、Vega Tour(ヴェガツアー)、Vega X(ヴェガX)はそこまでマッドではなく、癖のないラバーの印象です。そして、今回のオメガ5ツアーDFも、軽やかでライトな打感で驚きました。粘着ラバーのようなマッドさとボールの重さ、そしてスピードはオメガ7シリーズの特徴のようですね。一方でヴェガツアーやヴェガXそして、オメガ5シリーズは、多少重いようですが、Tenergy(テナジー)などのラバーと同じように、ミートもドライブも軽快さのあるラバーだと感じました。フォアにもバックにも使えるようなラバーだと思いますね。

Omega V Tour DFの3つの特徴

 卓球王国さんで取り上げられているような弧線の強さに対する感動はありませんでしたが、総評として回転量、スピードと回転のバランス、扱いやすさ、コスパと非常に良かったです!本職使用はかなり迷っていますね。Rakza X(ラクザX)のようなとにかく台に入れやすい感じがないわけではないですが少し弱く、一方でRakza X以上の回転量のボールが出しやすいのと同金額帯である点が気に入っています。ものすごい特徴があるわけではないですが、かなり良いラバーだと思います!一番合う表現だと思うのが、「グルーイングしていない高性能なスピン系テンションラバー」、だと思います。普段グルーイングしているわけではないですが、スポンジの弾力くい込みで打球するラバーではなく、シートで回転をかけ、ラケットの弾みでスピードを出すラバーだと思います。

回転性能に特徴のあるラリー思考のラバー

 オメガ5シリーズの特徴、ボールを確実に持つグリップ力、強い弧線と回転量は伊達ではないと感じました!インパクトの弱いバックハンドで使っても高い回転量を感じさせるループドライブやツッツキができて好感触でした。ただしエゲツナイ回転量というよりは安定した回転量という感じで、どちらかというと回転で飛ばしていくというよりはチョリチョリと回転でラリーをするラリー思考のラバーであると感じました。
 打球感は、シート硬めでスポンジはシートよりも少し柔らかくてくい込みやすさを感じるものの、そこまで大きなくい込みをしないラバーだと思います。シートの摩擦力で回転をかけているようなラバーで、どちらかというと粘着ラバーっぽい打感に近かった気がします。もちろんシートもスポンジもスピン系テンションラバーに近い形状ですので、粘着ラバーのようなボールが出るわけではありませんでしたが。よって、技術力がそのまま反映した回転やボールになりやすく、驚くような回転量のドライブは打てませんが手堅いドライブとミートができるマニュアル性能の高いラバーだと感じました。一方でスプリングスポンジやCYCLOID(サイクロイド)スポンジなどのように強烈な伸縮があるわけではなく、回転かけながら飛ばして回転で強く沈みこませることのできるDignics 05(ディグニクス05)と比較すると少し弧線の強さや沈み込みの強さ、回転量が物足りなく感じました(少し厳しい比較ではありますが)。
 スプリングスポンジのTenergy(テナジー)やCYCLOID(サイクロイド)のOmega VII(オメガ7)シリーズと比較すると、くい込みの良さが少ない分、非常にカウンターもしやすいラバーだったと思います。この点も特筆すべき点でした。

回転もかけやすいのに、ミートの方がやりやすい!

 ボールがグリップしやすいので、スピードドライブで弧線を描きながら走らせようとすると、回転と弾きのバランスをとるのに慣れが必要と感じました。むしろ、スピードボールは弾みもあるのでミートの方がやりやすく、その方がボールが走って良いと感じましたね。回転系のラバーでここまでミートがやりやすいと感じたラバーは珍しいと感じました。そこまで試せませんでしたがミート打ち、角度打ちも安定すると思います。打球点が落ちたらループドライブと、使い分けもできると思います。世界標準(World Standard、ワールドスタンダード)のTenergy 05(テナジー05)は、ミートが非常に難しく、角度打ちもかなりセンスがないと勝手に回転がかかってしまうラバーになっています。テナジーと比較したときに回転もかけることができてミートもしやすいというのは非常に特徴があるラバーだと感じました。

他のXIOMラバーと比較すると滑らず回転もかけられる優秀なラバー

 順番としてオメガ7シリーズを打った後に、オメガ5ツアーDFを試打しましたので、オメガ5ツアーDFの第一印象は非常に使いやすいでした。47.5°の適度な硬度で扱いやすくそれでいて、滑らなくて回転も良くかかる非常に好感触でした。特にボールのグリップという点では、ヴェガX以上であり非常にループドライブがやりやすいと感じました。それでいて、ミートや上回転に対するスピードドライブはかなり走るので、同じ金額帯であることを考慮するとヴェガXよりもオメガ5ツアーDFの方が本職採用したいラバーでしたね。ヴェガXはオメガ5ツアーDFよりもさらにシートを硬くスポンジが柔らかい感じのラバーなので、回転がかかったときにはオメガ5ツアーDFよりもエグイ回転量が出るのですが、少し滑りやすい(慣れれば苦ではないと思いますが)気がします。おそらくオメガ5ツアーDFはELASTO FUTURAは採用されていないラバーであり、回転量やボールの伸び、威力に少し物足りなさも感じました。スポンジまたはラバー全体の最大限に伸縮する際の力の強さが、オメガ7シリーズ、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)やOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)、そしてヴェガXと比較してオメガ5ツアーDFの方が少し弱いように感じました。ただし、滑らないという部分が非常に良くて滑りをむしろ利用できるような卓球ができない自分にはオメガ5ツアーDFがちょうど良いように感じました。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 ボールは速いです。ただし、弧線の高さ、強さ、回転量は、普段使用するDignics 05(ディグニクス05)と比較すると少し弱いように感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 厳しい比較であるのはわかるのですが、ディグニクス05はスピンで飛ばしてやっても回転量でしっかりボールが沈み、オーバーするような弧線でも全部台に着弾する感じがありますが、それをこのオメガ5ツアーDFでやろうとすると難しかったです。これができないとわかった時点でkatsuo000としてはフォア採用はないと感じてしまいました。それでも打感や回転をかけた感触は良かったですが。

面を開いたドライブ
 スポンジが負ける感じはありません。少しゴムの弾力は感じにくいとも思いましたが、ボールは走るようにも思いました。

対下回転に対するループドライブ
 しっかり球を持つので好感触でした。打球感は、回転量の高いドライブができていると感じました。しかし威力や重さは少し軽いと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 爽快な打感のあるラバーで、少し弧線が低い(ディグニクス05と比較して)と感じましたが、良いラバーだと感じました。

カーブ/シュートドライブ
 スポンジのくい込みはあまりなく、ヴェガXと比較すると曲がりが弱いように感じました。

ブロック
 良かったですね。カウンターがしやすいです。シートが硬くスポンジも硬めなので、回転がかかるラバーの割には回転の影響を受けにくいラバーだと思います。

カウンタードライブ
 シートは硬くはないのですが、カウンタードライブはやりやすかったです。少しくい込みが良いので回転をくらうときはなくはなかったですが、全体的にラバー全体でまけずにボールを打ち返せる感じがありました。回転で弧線というよりは、スポンジがいい意味でも悪い意味でも変化が少ないのでどんなボールも同じドライブでかけ返せる感じだと思います。

ストップ
 やりやすかったです!シートが硬くしっかり止まりました。

ツッツキ
 滑らずしっかり切ることができました。また攻撃的な速いツッツキもしやすかったです。

フォアフリック
 マニュアルなラバーですので、やりやすかったです。

フォアサーブ
 回転もかかるサーブが出しやすくて良かったです。

バックハンド系

軽打
 ちょっとおちやすかったです。球離れが速く、技術力不足を少し感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 バックハンドには少し硬く感じました。ただし、使い込んでなれれば十分いけると思います。上回転のラリーでは非常に強烈なスピードドライブも打てました。ただし中陣から持ち上げるというよりは結構直線的なスピードドライブになりやすい印象です。

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったです。少しヴェガXだと滑るというか、柔らかいのでくい込みすぎてエネルギーロスを感じやすかったですが、オメガ5ツアーDFはそんなことはなかったですね。相手のミスをさそうような回転量も出しやすく好感触でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 少し弧線が低く、ネットミスが目立つ印象です。(ディグニクスと比較して)直線性が強いように感じました。

カーブ/シュートドライブ
 ヴェガXと比較すると、少しチキータは曲がりが弱い印象でした。

ブロック
 やりやすかったです。ただし、少し硬さで落ちると感じたときもありました。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。いいラバーだと思います。

ストップ
 良かったです。少し硬さで落ちる気もしました。

ツッツキ
 切りやすくかつ、直線的なツッツキもしやすかったです。

チキータ
 弧線を作りやすくやりやすかったですが、えげつない感じではなかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 ≧ Vega X ≧ Omega V Tour DF ≧ Evolution MX-P

回転のかけやすさ
 Vega X ≧ Rasanter R48 > Omega V Tour DF > Dignics 05

スピード
 Dignics 64 > Omega V Tour DF > Vega X

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雑感 2021/2/6

バックにTenergy 05(テナジー05)

 久々にテナジー05にしてみました。やっぱりいいですね!めちゃめちゃ回転がかかります。ただし、やはりテナジーって改めて扱いの難しいラバーだなーとかえてみて、改めて感じてます。というのは結構弾むんですよね。柔らかいためか、勝手に弾いてしまいやすいんですよね。スピードを出しやすいといえばいい表現ですが、球を持とうと思うと意外と離れやすいと思ったりしました。過去にテナジー05やTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)をバックに使っていた時は、バックにそこまでの感覚がなかったので気づきにかったのだと思いますね。全体的な総評として、テナジー05を改めて使って、回転がしっかりかかってやはりいいなーというのと、ツッツキやカットがめちゃめちゃやりやすいということを感じました。一方でバックドライブ、特に上回転に対するバックドライブは難しいと感じています。自分の今までのバックの感覚が酷かったなーと改めて感じましたね。テナジー05は寿命が短いのが、やはりネックではありますが少しの間、使って、特にループドライブの感覚を確認しようかなって思ってます。

ポチリータ!

 結構ぽちったよ~。届くのが楽しみです~!今から楽しみですね~。その中に話題のテナジーも発注してしまいました。

雑感 2021/2/3

ZLC→ALCへ移行中~!

 張継科ALCと張継科ZLCを交互に使っていて感じることですが、ALCの方が圧倒的に打球点を落としたボールを強打しやすいですね。とても気に入りつつありますが、ZLCに慣れていた部分がまだALCに合わせることができなくて嫌になるときがありますね。やはり、ALCに絞って使い込むべきだな~と感じます。細かいですが、ZLCからALCに変えて感じる違和感(主にフォアハンド)は次の通りです。
 ・柔らかすぎると感じる(ボールを持ちすぎて気持ちよく飛ばしきれない。特に後陣でひきこみが甘すぎてネットミスする。)
 ・弧線を描きすぎてオーバーミスが増えた(特にカウンタードライブ)
 ・ボールが単純に遅いと感じる(特に広い体育館だと)
 一方でメリットは次の通りですね。
 〇ループドライブの質があがった(張継科ZLCだとループはどうしてもボールが高めだった。)
 〇バックハンドがやりやすくなった(特に球持ちをかんじやすくなった。一方でボールのスピードは落ちていないと感じる。)
 〇サーブも出しやすい(若干ですが、サーブも出しやすいですね。)
 おそらくですが、Dignics 05(ディグニクス05)と張継科ZLCとの相性があるのかもしれないと感じています。ぶつかりすぎてしまっていて、ZLCならDignics 09C(ディグニクス09C)の方があう気がしています。特に09Cはスピード不足を感じると思うのでそれを補う意味でも09Cと相性がいいと思います。

 試合が近い日程であるわけではないですが、早くアウターALCをものにしたいと思います!ということで現在ALCラケットが欲しくてたまらない。でも張継科ALCではなく、同じ値段の林高遠ALCか、さらに高いビスカリアが欲しい。。。フライアットカーボンプロとアルネイドも欲しいですね。近々ぽちろう。

レビュー Omega VII Pro(オメガ7プロ)

説明

 韓国の卓球メーカーXIOM(エクシオン)は、新進気鋭のメーカーで、コスパの良いVega(ヴェガ)シリーズと、ハイエンドモデルのOmega(オメガ)シリーズの大きく2種類のラバーシリーズが有名です。ハイエンドラバーシリーズのOmega(オメガ)シリーズは現在V(ファイブ)とVII(セブン)の2シリーズがメインになります。ブラジルのハードヒッター、Hugo Calderano(ウーゴカルデラノ)選手がXIOMと契約し、用具変更後も順調にワールドツアーランキングを一桁まで上げました!カルデラノ選手が使用しているHugo Hyper Axylium(ウーゴハイパーアクシリウム)とOmega VII Tour(オメガ7ツアー)も人気急上昇ですね。また、韓国の鉄壁のブロックとチキータのJeoung Youngsik(鄭栄植)選手もIce Cream AZXi(アイスクリームAZXi)と本ページでレビューするOmega VII Pro(オメガ7プロ)を使用中です。

 本ページでレビューするOmega VII Pro(オメガ7プロ)は、Omega VII(オメガ7)シリーズで一番初めに販売されたラバーになります。Omega VII(オメガ7)シリーズの特徴は、前シリーズのOmega V(オメガ5)の回転に特化したラバーとは対称的に、Artificial Intelligence (AI)によって導き出した「これまでにない打球スピード」になります。もちろんトップ選手が満足する回転量を保ちながら、これまでにないスピードドライブを可能としたのがオメガ7シリーズということです。回転もスピードも高くなっているため、オメガ7シリーズの価格はどれも、エクシオンのラバーの中で最も高価な7,000円+税になっています。

 エクシオンのラバー、その技術について言及してみます。

・MAX AT 4
 公式ルールの範囲内で、最大限のテンションをかける技術。

・ELASTO FUTURA
 オメガVIIシリーズ、ヴェガツアー、ヴェガXに搭載されている総合技術。「CYCLOID」、「DYNAMIC FRICTION」、「CARBO SPONGE」の3つの特別なチューニングを1枚のラバーに集約し、繊細なボールタッチ、他に類を見ないほどのグリップ力、画期的な弾力性を実現する技術。

・DYNAMIC FRICTION
 雪の上でも十分な摩擦力を発揮するスノータイヤから生まれたラバーの表面加工技術。表面が滑りやすいプラスティックボールを、しっかりつかみ、より多くの回転エネルギーを作り出す技術。

・CYCLOID
 プレーヤーの確率を高め、ボールの弧線がナチュラルに高く、ブロックでのネットミスを減らし、相手のコートへボールが最大限深く入る技術で、回転量と飛距離の比率を精緻に計算された設計により、高いスピードと力強いエネルギーをドライブに伝える技術。

・CARBO SPONGE
 スポンジにカーボン粒子を配合する技術。ボールをしっかりつかむ力とカタパルト効果でトップシートと相互作用できる技術。

・HYPER ELASTO
 2008年に禁止になったスピードグルーの効果の、代替とすべく開発された技術。スピードグルーなしで使ったような打球感、打球音、飛距離、回転力を実現する技術。加速性能を上げた「IMB」、弧線の高さを追及した「CST」などのバリエーションがある。

・TENSOR
 XIOMが開発した、スピードグルーと同様の、テンション効果を持たせる技術。ゴム分子の構造をピンと張りつめた状態にし、それを半永久的にキープする技術。「TENSOR」ラバーなら、余計な労力を使うことなく、楽にスピードが乗ってスピンの効いたボールを繰り出すことができる。この技術をベースに独自の考察とアレンジを加え、「HYPER ELASTO」技術を完成させた。

・BIOS
 「TENSOR」と同じく、XIOMが開発したクリーンなラバー製造技術。製造過程で、環境に悪影響を与える物質や発がん性物質などが発生したり配合されたりしない技術。「BIOS」ラバーは有害物質を徹底的に排除、製造に携わるスタッフからラバーを使うプレーヤーに至るまで誰一人として環境面、健康面で心配なく安心して使うことができる。ハイパフォーマンスでクリーンなラバーの象徴。

 既にレビューしたVega X(ヴェガX)、次回レビュー予定のVega Tour(ヴェガツアー)、そして今回レビューするオメガ7プロは全て同じ技術シンボル、ELASTO FUTURA搭載のラバーになります。よって、どのラバーもカーボスポンジとダイナミックフリクションですので、スポンジは黒く、シートはダイナミックフリクション仕様のシートでグリップ力のあるラバーといえるでしょう。

 オメガ7プロについて、パンフレット上で次のように説明されています。

自在性と決定力を贅沢に両立
少しだけ軟らかめに設計されたトップシートがボールのつかみやすさを実現。どんなに厳しい状況下においても、自由自在なスピンショット、正確無比なコントロールショットを可能にした。さらに、47.5度の高反発スポンジがボールを弾丸のように発射。スイングのエネルギーを倍加するような剛速球が相手のコートを駆け抜ける。自在性がほしいが、決定力も犠牲にしたくないーーそんな贅沢なプレーヤーの願いを忠実にかなえてくれるのが、このオメガVIIプロだ。
そして、トップレベルの選手がオメガVIIプロを使うなら、バック面におすすめしたい。現代卓球のバックハンドでは、台上のチキータで先手を取り、前陣の高速ラリーで打ち勝ち、相手の強力なドライブ攻撃をライジングのカウンターで跳ね返す・・・といったプレーが必要になるが、オメガVIIプロは、そのすべてで期待以上のパフォーマンスを生み出してくれる。飛距離も出るから、後陣に下げられたところから盛り返すパワードライブも楽々。オメガVIIプロで、あなたのバックハンドは<神化>する。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 オメガ7プロは、トップ選手用のハイエンドラバーシリーズ、オメガ7シリーズの標準的なラバーですので非常に性能が高いことがわかります。ヴェガツアーやヴェガXと比較しても圧倒的に性能が高く、やはりハイエンドシリーズとして発売されていることがわかります。
 ただし、katsuo000の感じた点としては、確かに回転の質やボールの重さ、威力の点で、オメガ7プロは確かに高性能さを感じさせるけど、値段や公表性能値ほどの開きを感じない、というのが、オメガ7プロ、ヴェガツアー、ヴェガXの印象ですね。どのラバーもELASTO FUTURA技術採用になり、硬さは違っても印象はかなり近い印象です。ヴェガツアーはややフォアには柔らかすぎるかもしれませんが、それでもどのラバーもフォアで使ってもある程度満足するボールが出せましたし、バックのレベルによっては、ベストのラバーは変わってくるとも感じました。
 最終的な総評はヴェガツアーのレビュー後に改めて書かせていただきますので、よろしくお願いします。

オメガ7プロの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Omega VII Pro(オメガ7プロ)
 ELASTO FUTURA ≒(DYNAMIC FRICTION × CYCLOID × CARBO SPONGE)
・Sponge Thickness:2.0/max mm
・Speed:12.5
・Spin:12.5
・Sponge硬度:47.5°
・7,000円 + 税
・67 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 思ったより重くなかったですね。XIOMさんのラバーは重いことはあるあるですが、思ったより軽くて驚きました。

Omega VII Proの3つの特徴

47.5°と感じない、くい込みの良いスポンジ!

 オメガ7プロおよび、オメガ7シリーズのラバーは、基本的にはくい込みがかなり良いスポンジを使っていて、硬度ほどの硬さを感じにくいラバーだと思います。実際、55°のオメガ7ツアーでも結構ボールをグリップしましたし、回転もかけやすかったと感じました。今回のオメガ7プロもドイツ基準で47.5°ですが、他の47.5°のラバー(Evolution MX-Pや、V>15 Extraなど)と比較してもかなりくい込みが良いラバーでした。このくい込みの良さは、Rasanter R48(ラザンターR48)を彷彿とさせるようなくい込みの良さになりますね。ただし、R48は軽快なスピードドライブが打てる一方で高い回転量も得られましたが、打感としてボールの軽さを感じました。R48に対して、オメガ7プロはコンセプトにあるようにスピード重視だが、回転量と威力はそのままのラバーとあるように、スピードは出しやすいのに打球感はかなりマッドで、軽快というよりも剛腕なドライブが打てそうな、そういった仕様のラバーとなっています。(ただし、オメガ7プロでも本当に重いパワードライブが打てるか否か、使いこなせるかどうかは、使用者の腕にかかっていて、強いインパクトとパワーでハードヒットできなければ、やはり軽いボールになる印象もありました。)
 くい込みの良いラバーは往々にして相手の回転の影響を受けやすいことが多いですが、オメガ7プロおよびオメガ7ツアーなどは、ブロックやカウンターがしやすい印象があります。それはラバー全体が強いためにラバー全体で打ち返せる感じがあります。このラバー全体で負けない感じは、他メーカーのラバーにはないオメガ7シリーズの無二の特徴であり重要視するなら、価格も納得と感じました。

高いスピード、スピードに似合わないグリップ感!

 オメガ7プロは、やはりかなりボールのスピードは速いと感じました。ブロックも勝手にカウンターになるくらいスピード感がありましたし、カウンターもやりやすいので打ち返すこともしやすく、現代卓球に必要な要素を多く持つと思います。またサーブが好印象で、滑るようにスピード感のあるサーブが出しやすかったですね。もちろんしっかりグリップするので、回転量もしっかりかかっていました。相手のチキータやレシーブドライブを防ぎやすかったですね。
 またスピードが出しやすいラバーは往々にして、ツッツキが暴れたり浮きやすいですが、スピン系テンションらしく、ツッツキやストップはしっかり止まってやりやすく、好印象でした。このような特徴を有するラバーも近年増えてきてはいますが、オメガ7プロおよびオメガ7シリーズはやはり差別化され高い性能を感じさせました。

 ヴェガXやヴェガツアーと比較すると、オメガ7プロはスピード以上に重いボールが打てそうな打球感でした。速いだけではなく、打球感としてはしっかりボールをグリップできている感じがあり、回転量も決して少ないわけではないのが、非常に面白いラバーです。スピードだけを求めると、例えばBryce Highspeed(ブライスハイスピード)のようなラバーも存在しますが、ブライスハイスピードでは、つなぎの質の高いループドライブは困難で、ネット際に低く入れないとカウンターをくらいやすいでしょう。オメガ7プロやオメガ7シリーズのラバーは、腕にもよりますが、重いループドライブも打てるラバーでありながら、特徴的なスピードが出せるラバーといえるでしょう。ハイエンドラバーとしてトップ選手好みの仕様だと思います。
 ただし使いこなす技術力も要します。誰でも重いドライブが打てる、という感じではなくそれ相応の腕とパワーが必要ですね。

総評として回転とスピードのバランス型(80らしさ)で、威力よりラリー思考のラバー

 オメガ7ツアーでもふれていますが、オメガ7プロは回転もスピードも出せる分、威力重視のラバーというよりは、ラリー思考のラバーでした。オメガ7プロはラリーの中で相手のドライブや決め球をブロックやカウンターでしのぎ、自分のドライブや連打へつなげるようなラバーだと思います。ツアーやハイパーと比較して、より打感が柔らかくまさにバックで使って活きるラバーと感じました。
 謳い文句である、「これまでにない打球スピード」は、要は感じ方次第だとも思います。スピード性能も回転性能も高いオールマイティーなラバーと捉えることもできます。スピードドライブは他のスピード性能の高いラバーと比較すると少し難しい印象がありますし、高い回転量のループドライブも他のスピン系テンションラバーと比較すると少し物足りなく感じやすい、要は中途半端なラバーとも感じやすいと思いました。結局のところ、このラバーを使いこなせるだけの技術力が必要といえるでしょう。

各技術レビュー

 試打中に、結構滑りました。印象としてオメガ7シリーズは類似のシートとスポンジでスポンジ硬度を変更している印象ですが、オメガ7プロのスポンジが柔らかすぎるのかもしれませんね。これならOmega VII Tour(オメガ7ツアー)かOmega VII Asia(オメガ7アジア)の方が安心できるかもしれません。全日本選手権出場のコーチの方も、プロは試打で少し使ってすぐに辞められたそうで、すぐにオメガ7ツアーかOmega V Tour DF(オメガ5ツアーDF)を使用されていました。特にコスパとフォアでの仕様を考えるならオメガ5ツアーDFはかなり良いと想像します。
 また、パンフレットなどの商品説明にも、「トップレベルの選手がオメガVIIプロを使うなら、バック面におすすめしたい」とあるように、オメガ7プロはバック側にあうようです。トップ選手の鄭栄植選手もバックハンドに使用しているそうですからね。くわえて今回またまた残念ながら張継科ZLCとアウターカーボンで試打してしましましたが、軽く木材+特殊繊維系ラケット、Fortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)で試打したときはバックハンドの威力不足、スピード不足を補える印象がありました。オメガ7プロはインナーカーボンや木材系ラケットのバックハンドの威力不足、特にスピード不足を補えるラバーではないかと想像しますね。

フォアハンド系

軽打
 ボールは速いですね。スピードが速いと感じる一番の理由はおそらく、弧線が低いためです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打球感はTenergy 05(テナジー05)に近く、非常に好感触ではありますが、その割には回転量に少し不満を感じました。また中陣からのドライブは、ボールは走ると感じましたが、威力や回転量に少し不満を感じたりしました。普段はDignics 05(ディグニクス05)ですので、どうしても厳しい評価にはなりやすいと思います。比較するのであれば、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)やOmegaVII Hyper(オメガ7ハイパー)で比較する必要があるでしょう。既にノータッチなコース取りができた際は決まるのですが、ボールのスピードの割に、非常にとりやすそうなボールになってしまっている印象で、ブロックなりカウンタードライブが簡単に返球される印象がありました。一方で、上回転のラリー時、相手のボールに対しても強さや打ちやすさを感じました。テナジーまではいかないものの、上回転ラリーで頼りになるラバーだとも感じました。

面を開いたドライブ
 スポンジが負ける感じはありませんでした。ただし、少し回転量は低い気もしました。

対下回転に対するループドライブ
 しっかり球を持つので好感触でした。打球感的に高い回転量と重いドライブがうてていると思いますが、打球感の割に少し威力不足を感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 テナジー05と比較すると打ちやすいですが、それでもマッドな打球感があり、爽快というよりも粘着ラバーのような打球感でした。

カーブ/シュートドライブ
 横回転は入れやすく、またしっかり曲がる印象がありました。

ブロック
 オメガ7プロはシートはそこまで硬くないのですが、ドライブに対してもブロックしやすかったです。もちろんカウンターもしやすく非常に面白かったです。前陣でハイピッチで少し伸ばすようにブロックすると振り回すことができると思います。

カウンタードライブ
 シートは硬くはないのですが、カウンタードライブはやりやすかったです。少しくい込みが良いので回転をくらうときはなくはなかったですが、全体的にラバー全体でまけずにボールを打ち返せる感じがありました。

ストップ
 ボールのスピードの割には、やすかったです。

ツッツキ
 滑ることもありましたが、直線性のあるツッツキがやりやすかったです。少し回転はかけにくかったです。

フォアフリック

フォアサーブ
 スピードのあるサーブが出しやすくて良かったです。

バックハンド系

軽打
 ちょっとおちやすかったですが、慣れれば問題なしでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 バックハンドにちょうどよい硬さでした。ただし、少しマッドだとも感じました。

対下回転に対するループドライブ
 少し難しかったです。フォアではやりやすかったので、技術力不足だと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 普通に打点の早い回転重視のドライブで攻撃的なスピードドライブになる感じでした。しっかりインパクトの強いスピードドライブは少し難しかったです。

カーブ/シュートドライブ
 チキータもかなり曲がる印象がありました。

ブロック
 やりやすかったですね。ただし、少し滑ってしまいました。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。いいラバーだと思います。

ストップ
 良かったです。飛び出してしまうということもなかったですね。

ツッツキ
 切るよりも打点を早く直線的なツッツキがしやすかったです。

チキータ
 弧線を作りやすくやりやすかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Rasanter R48 ≧ Tenergy 05 ≧ Vega X > Omega VII Pro ≧ Evolution MX-P

回転のかけやすさ
 Tenergy 05 FX ≧ Omega VII Pro ≧ Vega X ≧ Rasanter R48

スピード
 Rasanter R48 ≧ Omega VII Pro ≧ Vega X > Tenergy 05

https://amzn.to/3jqaXJq

雑感 2021/1/30

mizunoさんのラケットREシリーズを拝見しました

 katsuo000も使用したことのある7枚合板シリーズ、mizuno(ミズノ)さんのFortius(フォルティウス)シリーズに新しいラインナップが加わることをパンフレットで知りました。REシリーズとして、今までのFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)とFortius FT(フォルティウスFT)それぞれに対応してラケットがラインナップするようです。

 ・Fortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)7+2 (Dual Web)play woods
  ブレード厚さ:6.4 mm、質量目安:90 g、ブレード面積:158×150 mm
 ・Fortius FT(フォルティウスFT)7 play woods
  ブレード厚さ:6.4 mm、質量目安:92 g、ブレード面積:158×150 mm
 ・Fortius FT ver. D RE(フォルティウスFT ver. D RE7+2 (Dual Web)play woods
  ブレード厚さ:6.1 mm、質量目安:90 g、ブレード面積:157×149 mm
 ・Fortius FT RE(フォルティウスFT RE7 play woods
  ブレード厚さ:6.1 mm、質量目安:89 g、ブレード面積:157×149 mm

 変更点はなんと、ブレード厚さ、ブレード面積、ということです。パンフレット上では、

・振り抜きやすい設計を追求
 ブレードを少し小さくすることで手元に重心を感じやすい設計に。
・従来品より設計重量で約3 g軽量化
 より幅広い層のニーズに対応。
・ユーザーの声に寄り添ったレンズ
 小さくしたに配置することによって、より握りやすいグリップに。

 というポイントだそうです。個人的な印象としては、もう別物ラケットだと思ってしまった次第です。合板構成はおそらく

 リンバ(1,9) / Dual Web(2,8) / アユース(3,7) / ヒノキ(4,6) / アユース (5)
 リンバ(1,7) / アユース(2,6) / ヒノキ(3,5) / アユース (4)

だと思います。で、上板リンバは球持ちがあって詰まった素材なので打球感良く、威力のあるボールが出せると想像します。しかしながら、ブレード面積が若干狭くなるだけでなく、ブレード厚さが薄くなるので、扱いやすいと思いますが飛距離や威力が、元祖フォルティウスFTおよびver. Dと比較して、出なくなりそうな印象ですね。6.1 mm設計の7枚合板系ラケットはkatsuo000はあまり知りません。ブレード面積を見てかなり驚いた次第ですね。近いブレード厚さは黒檀ラケット、STIGA(スティガ)のEbenholz NCT VII(エバンホルツNCT VII)とandro(アンドロ)のGauzy SL OFF(ゴーズィエスエルオフ)の6.2 mmが浮かびました。その6.2 mmよりも0.1 mm薄いですね。フォルティウスFTおよびver. Dの立ち位置としては、ブレード厚6.8 mmのSWAT Power(スワットパワー)とSK7 Classic(SK7クラシック)そしてブレード厚6.5 mmのKoki Niwa Wood(丹羽孝希ウッド)とClipper Wood(クリッパーウッド)の次に飛距離とパワーをもった7枚合板および、7枚合板+アウター特殊繊維ラケットでした。つまり、フォルティウスFTおよびver. Dの特徴の一つとして、パワフルな7枚合板ラケットでありながら、回転もかけやすく、飛距離も出すぎないちょうど良い扱いやすさ、が1つの特徴だったと思います。REシリーズはブレード厚さが薄くなったので、より5枚合板に近づいて立ち位置としてはブレード厚6.0 mmのSWAT(スワット)に近づいたように感じました。問題は価格でしょう。SWAT(スワット)は衝撃の5,200円+税であるのに対し、REシリーズは元祖と同じ値段です。これを高いと感じるのか、普通と感じるかは、使用者によるところですね。個人的には試打したいけど、ほぼ確実に自分のメインラケットになることはないことが容易に想像つくので、購入は見送り確定です汗。

 一方で既にフォルティウスFTにはFortius FT light(フォルティウスFTライト)やFortiusu FT5(フォルティウスFT5)のように軽量タイプ、5枚合板タイプも存在し、今回のREシリーズでさらに選択肢が広がったのはミズノ契約選手に憧れる層としては嬉しいことだと思います。確かに、既にFTライトやFT5がある中で、差別化を図ろうとすると、板厚を薄くすることになるのでしょうね。ただ、卓球界でも初・中級者層へ販売力の一番のポイントは価格のようですので、価格的には厳しのではないかと想像してしまいました。前出選手のような若手がこれらのラケットを使用して、アウターALC系ラケットを使用する選手と同じくらい大活躍すると変わるかもしれませんね。

雑感 2021/1/28

XIOM(エクシオン)さんのラバーの不思議

 現在、Vega X(ヴェガX)がめちゃめちゃ回転がかかるので、コスパ含めて気に入りつつあります。
と同時に周辺のXIOM(エクシオン)さんのラバーも気になってしまって、試打しようとしています。周辺のラバーとは、Vega Tour(ヴェガツアー)とOmega VII Pro(オメガ7プロ)ですね。オメガ7プロは韓国のトップ選手、鄭栄植(チョンヨンシク)選手も使用するらしいので気になっていました。値段でいうと、オメガ7プロはヴェガの2倍くらいの値段しますからね汗。過去に唯一懸賞で当たったラバーで、使わずにとっておいたラバーなのですが、ついに貼りました。個体差もあったように感じますがオメガ7プロは自分にはなし、という結論が出てしまっております。あとはヴェガツアーとヴェガXの比較へと移ろうかと思っています。数値上はヴェガツアーの方がスピン性能が高いことになっているのですが、そのあたりがどのような結果になるのか楽しみですね~。