Vega X(ヴェガX)、Vega Tour(ヴェガツアー)、Omega V Tour DF(オメガ5ツアーDF)、Omega VII Pro(オメガ7プロ)とどのラバーも、総評として好感触でした!そのうち、明確な比較を特集したいと思っています。XIOMシリーズのラバーは、性能はTenergy 80(テナジー80)っぽく、スピンもスピードも偏りなくてバランス型が多く、それでいて打球感はグリップ感があるので安心してスイングできて、それが良いと感じますね。オメガ5ツアーDFが、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)と同様に強烈な回転がかかるラバーなら本職使用を考えたのですが、今回は見送りました。かなり悩みましたね。気分やタイミングによっては本職使用していたようにも思います。やめようと感じた点は次の通りです。 ・Vega X(ヴェガX):滑る。この一言に尽きますね。でも回転量も強く最高傑作は本当に納得。 ・Vega Tour(ヴェガツアー):少し柔らかすぎる。柔らかすぎるラバーは自分は好きではない。 ・Omega V Tour DF(オメガ5ツアーDF):かなり良かった!でもエゲツなさ、が少し弱いか。 ・Omega VII Pro(オメガ7プロ):これも良かった!でも少し滑る。回転量も弱いか。 こんな感じです。ただし、コスパは良いのでオメガVツアーDFはそのうちまとめ買いするかもしれませんね。表現が悪いですが無難というか、卒のなさは素晴らしかったです。オメガ7シリーズのようなマッドさはないので扱いやすく、回転もかかって滑らないので、まさにバックにありなラバーだと思いますね。あともう少し回転性能が高かったら良かったです。
韓国の卓球メーカーXIOM(エクシオン)は、コスパの良いVega(ヴェガ)シリーズと、ハイエンドモデルのOmega(オメガ)シリーズの大きく2種類のラバーシリーズが有名です。ラケットも他メーカーにない、Ice Cream(アイスクリーム)などのラケットを販売していますね。ハイエンドラバーシリーズのOmega(オメガ)シリーズは現在V(ファイブ)とVII(セブン)の2シリーズがメインになります。ブラジルのハードヒッター、Hugo Calderano(ウーゴカルデラノ)選手がXIOMと契約し、用具変更後も順調にワールドツアーランキングを一桁まで上げました!カルデラノ選手が使用しているHugo Hyper Axylium(ウーゴハイパーアクシリウム)とOmega VII Tour(オメガ7ツアー)も人気急上昇ですね。また、韓国の鉄壁のブロックとチキータのJeoung Youngsik(鄭栄植)選手もIce Cream AZXi(アイスクリームAZXi)とOmega VII Pro(オメガ7プロ)を使用中になります。
本ページでレビューするOmega V Tour DF(オメガ5ツアーディーエフ)は、Omega V(オメガ5)シリーズのラバーになります。オメガ5シリーズのコンセプトはボールを確実に持つグリップ力、ボールをしっかり持って、強い弧線と回転量に特徴のあるシリーズになるそうです。オメガ5シリーズは全て定価5,200円+税ですが、割引されればヴェガシリーズと同じ3,000円台で購入可能になるラバーです。ハイエンドモデルでありながら非常にコスパの良いシリーズといえるでしょう。オメガ5シリーズはパンフレット上は4種類存在し、今回レビューするツアーDFに加え、Omega V Pro(オメガ5プロ)、柔らかいOmega V Euro DF(オメガ5ユーロDF)、シリーズ最高硬度のOmega V Asia DF(オメガ5アジアDF) が販売されています。DF含め、エクシオンのラバー、その技術について言及してみます。
順番としてオメガ7シリーズを打った後に、オメガ5ツアーDFを試打しましたので、オメガ5ツアーDFの第一印象は非常に使いやすいでした。47.5°の適度な硬度で扱いやすくそれでいて、滑らなくて回転も良くかかるし非常に好感触でした。特にボールのグリップという点では、ヴェガX以上であり非常にループドライブがやりやすいと感じました。それでいて、ミートや上回転に対するスピードドライブはかなり走るので、同じ金額帯であることを考慮するとヴェガXよりもオメガ5ツアーDFの方が本職採用したいラバーでしたね。ヴェガXはオメガ5ツアーDFよりもさらにシートを硬くスポンジが柔らかい感じのラバーなので、回転がかかったときにはオメガ5ツアーDFよりもエグイ回転量が出るのですが、少し滑りやすい(慣れれば苦ではないと思いますが)気がします。おそらくオメガ5ツアーDFはELASTO FUTURAは採用されていないラバーであり、回転量やボールの伸び、威力に少し物足りなさも感じました。スポンジまたはラバー全体の最大限に伸縮する際の力の強さが、オメガ7シリーズ、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)やOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)、そしてヴェガXと比較してオメガ5ツアーDFの方が少し弱いように感じました。ただし、滑らないという部分が非常に良くて滑りをむしろ利用できるような卓球ができない自分にはオメガ5ツアーDFがちょうど良いように感じました。
試打中に、結構滑りました。印象としてオメガ7シリーズは類似のシートとスポンジでスポンジ硬度を変更している印象ですが、オメガ7プロのスポンジが柔らかすぎるのかもしれませんね。これならOmega VII Tour(オメガ7ツアー)かOmega VII Asia(オメガ7アジア)の方が安心できるかもしれません。全日本選手権出場のコーチの方も、プロは試打で少し使ってすぐに辞められたそうで、すぐにオメガ7ツアーかOmega V Tour DF(オメガ5ツアーDF)を使用されていました。特にコスパとフォアでの仕様を考えるならオメガ5ツアーDFはかなり良いと想像します。 また、パンフレットなどの商品説明にも、「トップレベルの選手がオメガVIIプロを使うなら、バック面におすすめしたい」とあるように、オメガ7プロはバック側にあうようです。トップ選手の鄭栄植選手もバックハンドに使用しているそうですからね。くわえて今回またまた残念ながら張継科ZLCとアウターカーボンで試打してしましましたが、軽く木材+特殊繊維系ラケット、Fortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)で試打したときはバックハンドの威力不足、スピード不足を補える印象がありました。オメガ7プロはインナーカーボンや木材系ラケットのバックハンドの威力不足、特にスピード不足を補えるラバーではないかと想像しますね。
フォアハンド系
軽打 ボールは速いですね。スピードが速いと感じる一番の理由はおそらく、弧線が低いためです。
ロングボールやラリーでのドライブ 打球感はTenergy 05(テナジー05)に近く、非常に好感触ではありますが、その割には回転量に少し不満を感じました。また中陣からのドライブは、ボールは走ると感じましたが、威力や回転量に少し不満を感じたりしました。普段はDignics 05(ディグニクス05)ですので、どうしても厳しい評価にはなりやすいと思います。比較するのであれば、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)やOmegaVII Hyper(オメガ7ハイパー)で比較する必要があるでしょう。既にノータッチなコース取りができた際は決まるのですが、ボールのスピードの割に、非常にとりやすそうなボールになってしまっている印象で、ブロックなりカウンタードライブが簡単に返球される印象がありました。一方で、上回転のラリー時、相手のボールに対しても強さや打ちやすさを感じました。テナジーまではいかないものの、上回転ラリーで頼りになるラバーだとも感じました。
katsuo000も使用したことのある7枚合板シリーズ、mizuno(ミズノ)さんのFortius(フォルティウス)シリーズに新しいラインナップが加わることをパンフレットで知りました。REシリーズとして、今までのFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)とFortius FT(フォルティウスFT)それぞれに対応してラケットがラインナップするようです。
・Fortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)7+2 (Dual Web)play woods ブレード厚さ:6.4 mm、質量目安:90 g、ブレード面積:158×150 mm ・Fortius FT(フォルティウスFT)7 play woods ブレード厚さ:6.4 mm、質量目安:92 g、ブレード面積:158×150 mm ・Fortius FT ver. D RE(フォルティウスFT ver. D RE)7+2 (Dual Web)play woods ブレード厚さ:6.1 mm、質量目安:90 g、ブレード面積:157×149 mm ・Fortius FT RE(フォルティウスFT RE)7 play woods ブレード厚さ:6.1 mm、質量目安:89 g、ブレード面積:157×149 mm
一方で既にフォルティウスFTにはFortius FT light(フォルティウスFTライト)やFortiusu FT5(フォルティウスFT5)のように軽量タイプ、5枚合板タイプも存在し、今回のREシリーズでさらに選択肢が広がったのはミズノ契約選手に憧れる層としては嬉しいことだと思います。確かに、既にFTライトやFT5がある中で、差別化を図ろうとすると、板厚を薄くすることになるのでしょうね。ただ、卓球界でも初・中級者層へ販売力の一番のポイントは価格のようですので、価格的には厳しのではないかと想像してしまいました。前出選手のような若手がこれらのラケットを使用して、アウターALC系ラケットを使用する選手と同じくらい大活躍すると変わるかもしれませんね。