雑感 2021/1/21

2021年新商品情報が展開され始めました!

 昨日Butterfly(バタフライ)さんのホームページが更新され3月以降販売となる新製品の情報がアップデートされましたね!バタフライさんの製品はみんな大注目のようでSNS上でのツイートやコメントが多かった印象です。バタフライさんの新商品の個人的な注目は

・Tenergy 19(テナジー19)
・Ovtcharov Inner Force ALC(オフチャロフインナーフォースALC)

の2つになりますね。テナジー19はkatsuo000が何かここで書かなくても粒形状が異なるという点で注目です。使ってみないと何とも言えませんが、コンセプトはわかりやすいように感じました。Tenergy 05(テナジー05)との比較がポイントになると思います。個人的に注目はオフチャロフインナーフォースALCです。こちら、板厚が6.2 mmと今までのインナーALCより0.2 mmも厚いんですよね。威力は出しやすそうですが、その分少し飛距離が出やすそうな気もします。そのあたりが気になりますね。

 続いて、卓球王国2021年3月号にはTIBHAR(ティバー)さんから

・Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)

の販売広告が入っていました。DはDynamic(ダイナミック)のDでMX-PのパワーとMX-Sのスピンの両方をあわせたようなコンセプトのようですね。価格は6,500円+税とEvolutionシリーズより500円高くなっていますね。これはまた話題になりそうですね~。

 Nittaku(日本卓球、ニッタク)さんも新製品のラケットが出るのではないかと想像しています。早田ひな選手が新ラケットだったらしいので。卓球王国2021年4月号には全日本選手権ランカーの用具情報が掲載されることを楽しみにしたいですね~。

いや~今年も始まりました!katsuo000もたくさん試打していこうと思います!

雑感 2021/1/19

及川選手、優勝おめでとう!

 今年の全日本選手権大会も連日素晴らしい好カードばかりでどの試合を視聴するのか、迷ってしまうものばかりでした。そして、及川選手優勝おめでとうございます。あまり卓球をご覧になられない方は及川選手とは誰?というふうに聞かれたりもしました。しかしながら及川選手は個人的には超実績ありで張本選手に勝利したことも納得でしたし優勝もあるとは想像しておりました。及川選手は昨年の全日本選手権では、ダブルス優勝、2018年の全日本大学総合選手権でも優勝と、タイトルはしっかり取られていますね。しかもドイツリーグではありますが、皇帝Timo Boll(ティモボル)選手にも勝利している数少ない日本選手の一人になるかと思います。この時点で実績は十分でしょう。
 katsuo000ごときが語るのもおこがましいですが、決勝序盤で対応できていなかった森園選手のサイドに出る順横回転サーブにも中盤から終盤でしっかり対応した高い対応能力、勝利を引き寄せたサーブの配球、読みを外すロングサーブ、張本選手にも負けない中陣バックハンドドライブ、森園選手のチキータをカウンターで打ち返すフォアのカウンタードライブと、守りの中や劣勢の中でも高い得点力が光っていたように思います。また使用用具は、現状のButterfly(バタフライ)情報では
 ラケット:アリレートカーボンシェイク
 フォア:Dignics 09C(ディグニクス09C)
 バック:Dignics 80(ディグニクス80)
これは、またまたバタフライ様の用具が売れそうですね。及川選手はかなりの用具通のようで、数年前の「ちょっとそれ貸して」でも用具マニアである話が話題として挙がっています。過去バックはDignics 05(ディグニクス05)だったと記憶していますが、昨年後半には80へ変更されていたように思いますね。バックにディグ80はツッツキ以外は非常に良くて、くい込みも良かったので改めて使用したいなーと感じました。09Cも気になってしまいましたね。

 及川選手は卓球教室「シェークハンズ」でもたくさん特集されていたように思いますのでので、気になる方は是非そちらもご覧になってみてはどうでしょうか。及川選手、石川かすみ選手のベンチコーチに入ったキュウケンシン監督のキュウ卓球jpもオススメです。以前どちらも登録していたのですが、卓球You Tuberが増えた時期でYou Tubeを見るだけで余暇を浪費していたように思います。最近はYou Tubeで卓球に関する有益な動画が試合を除いて少ない気もしているので、katsuo000も改めて登録しようかなと思ってしまいました。数名で登録して内容をシェアするなどできればリーズナブルかもしれませんね。

レビュー 「卓球戦術ノート」

説明

 卓球戦術ノートとは、1975年世界選手権シングルス3位で、「ミスター・カットマン」と呼ばれ、全日本選手権で3回優勝、元全日本男子監督および近畿大学教授という経歴をもつ高島規郎(たかしま のりお)さんの人気シリーズの書物になります。今回レビューする1冊目の「卓球戦術ノート」は2001年に刊行された、この本のシリーズの1冊目になります。この本のポイントは下記になると思います。

「卓球戦術ノート」の要点

戦型別の戦術

 katsuo000が特に興味深く読ませてもらう一番の理由は、戦型別の戦術について具体的に述べられている点です。戦型が明確になると、具体性があがり、一定の理解納得が進むため非常に参考になりますね。ただし、この本は2001年の書物ということで、チキータはまだ普及しておらずその考えが欠けたものになっているのは気をつけた方がいいかもしれません。他のシリーズ本と比較すると、最も古いので、katsuo000が学生時代に指導者からよく聞かされた鉄則や考え方が多いように感じられました。

 どのスポーツも同じだと思いますが、トレンドがあり新しい理論や考え方が常に生まれては消えています。プラボールになって、再度フォアハンドの威力は見直されてきているようにも思いますので、フォアハンド主戦の昔の考え方に触れるには非常に良い本となっていると思います!

40 mmボール移行後の書物

 2000年ごろは卓球のルールにおいて大きな変化のあったころになります。本書物は38 mmボールではなく、40 mmボール移行後の書物として書かれていて、現代卓球にも通じる部分があるといえるでしょう!ただし、プラボールではなくセルボールであることはお忘れなく。

11点制へ移行後の書物

 ボールと同じく大きなルール変化として、1セット21点制から11点制へ移行しました。変更後の日は浅かったと思いますが、11点制への考えが記載されているのは興味深いですね。

レビュー

章構成とページ数
 第1章 「戦術」とは何か:59 P
 第2章 勝つための戦い方 スコア・マネジメント:54 P
 第3章 戦型別の基本戦術:55 P
 第4章 メンタルが支える戦術:59 P
 第5章 40 mmボール時代を勝ち抜くには:42 P
  全279 P

図解
 トップ選手の写真が多数使用されている。具体的な図解は、「オーバーミスを減らして試合で勝つ」という項で使用されています。それ以外は基本的には文章による読み物になります。

感想
 どちらかといえば精神論や根性論、心の持ち方や、トップアスリートの感覚や非言語的なもの、逸話などを軸に記述されていると思います。この後の本シリーズは、具体性があがり非常に有益な考えが多数書かれていますので、即効性を求めるのであれば、そちらをオススメします。高島さんの考え方や人となりを感じつつ卓球について長く考える、また卓球指導者としての広さ深さを身につけるために、手に取ることをオススメします。

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雑感 2021/1/15

全日本選手権が熱いですね!今日はいよいよ、ベスト8がそろいます!

 やはり、全日本選手権は熱いですね!SNSで情報の拡散も早く、この季節は携帯電話の充電の減りが早いと感じます。選手の皆さん、コロナ禍の中、本当にどうもありがとう!

少し暖かくなりましたが、それでも寒さは続くので次の試打も

 柔らかめのラバーを試打していきたいと思っています。勢いで買ってしまって正直少し後悔しているTIBHAR(ティバー)さんの5Q VIPやEvolution EL-S、RozenaやTenergy 05 FXあたりを試打していきたいと思っていますね。やはり寒いので柔らかいラバーの方がこの季節は使いやすいです。最近あたり続きで、1つ目がRakza Xで、本当に良かったです。残念ながら個体差が大きめのようで、ラバー購入は重量指定(できれば硬度も)すべきと感じていますが、それでもかなり良いラバーですね。2つ目はVega Xでこちらもめちゃめちゃバックにフィットする最高のラバーでした。Rakza Xよりも安いのも魅力です。改めてRozenaやTenergy 05 FXがどのように感じるか楽しみですね~。

最近娘とピンポンできてません。。。

 「ピンポンしよ~」と誘っても、「したい」といいながら、ラケットは握らずボールを投げてバラまくことしかしてくれません。なかなか難しいですね~。何とかしてはまってくれたら嬉しいのですが辛抱強く頑張りたいと思います!

レビュー Vega X(ヴェガテン)

説明

 韓国の卓球メーカーXIOM(エクシオン)は、新進気鋭のメーカーで、コスパの良いVega(ヴェガ)シリーズと、ハイエンドモデルのOmega(オメガ)シリーズの大きく2種類のラバーシリーズが有名ですね。特にVega Europe(ヴェガヨーロッパ)は、コスパ、扱いやすさ、性能の3拍子そろったラバーで、初中級者層に浸透したラバーとなっています!また最近では、ブラジルのハードヒッター、Hugo Calderano(ウーゴカルデラノ)選手がXIOMと契約し、用具変更後も順調にワールドツアーランキングを一桁まで上げています。カルデラノ選手が使用しているHugo Hyper Axylium(ウーゴハイパーアクシリウム)とOmega VII Tour(オメガ7ツアー)も人気急上昇のことでしょう。

 本ページでレビューするラバーはXIOMさんのVega X(ヴェガテン)になります。Vega Xは2009年にVega(ヴェガ)が販売されて10年目を記念するとともに、Vega史上最高傑作のラバーとして宣伝されています。ラバーデザインはVega PRO(ヴェガプロ)のスポンジを踏襲しつつ、Omega VII(オメガ7)シリーズなどと同じサイクロイドシステムを採用したトップシートをあわせているそうです。オメガとヴェガの中間的な立ち位置のラバーで4,200円+税という低価格であるのに、卓球王国によると性能は6,000円台のラバー(Fastarc G-1、Rakza X、Evolution MX-Pなど)と勝負できるとうたっているそうです。実際、4,200円よりも高くしたかったそうですが、おそらくYASAKA(ヤサカ)のRigan(ライガン、3,700円+税)を見すえて値段をさらに下げて4,200円+税としているそうですね!卓球王国のレビューにおいても、その性能の高さがにじみ出ていたように思います。実際にどのようなラバーなのかレビューしていきたいと思います!

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性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 説明でも触れましたが、スピードとスピン性能はOmegaシリーズと比較すると劣るものの、ヴェガシリーズの中では突出していて、抜きんでていることがわかります。一方でVega Xよりも過去に販売されたVega Tour(ヴェガツアー)の方が、公表性能値は高く、Vega TourはOmega Vシリーズよりも高い公表性能値となっていますね。正直、今回Vega Xの試打は非常に好感触でしたので、改めてVega Tourについても今の用具でしっかり試打してみようと思っております!そちらのレビューも期待いただければ幸いです。

Vega Xの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Vega X(ヴェガテン)
 Dynamic Friction(ダイナミックフリクション)
 Cycloid(サイクロイド)
 Carbo Sponge(カーボスポンジ)
・Sponge Thickness:1.8/2.0/max mm
・Speed:9.5
・Spin:11.0
・Sponge硬度:47.5°
・4,200円 + 税
・72 g(切断前) → 52 g(張継科ZLCに貼って)

 やっぱりといえばやっぱりなのですが、XIOMさんのラバーは重いですね。しかしながら、球つきやカーテン打ちでは非常に回転性能が高くとても好感触でした!

Vega Xの3つの特徴

弾きやすいのに、抜群の球持ちと回転量!

 球つきやカーテン打ちで最も感じたのが、球持ちと回転量でした!この良好な打感はやはり台で打っても再現され、しっかり球を持って回転をかけたと思ったときに思った通りの回転量のボールが打てる感じがあってとても好感触な試打となりました!球をしっかり持つので我慢すればしかっりボールをコントロールできる、それなのに、思い切り弾こうと思えば思い通りの直線性でミート系が走る感じもありました!非常に使い勝手が良いと感じましたね!回転性能は非常に高く、しっかり使いこなせればTenergy 05(テナジー05)並みにかかると思います。ただし、テナジー05以上の回転性能は出しにくいようにも感じました。特にフォアで使うと柔らかすぎて、エネルギーロスを強く感じましたね。ただし回転はかけやすく、サーブやループドライブは非常にやりやすかったです。このあたりがVegaらしいと感じました!

硬めのシートと柔らかいスポンジのバランスが絶妙で扱いやすい!

 明らかにシートは硬くスポンジは柔らかいラバーで、52 gを思わせない軽快な使い心地でした。非常に扱いやすく、扱いやすさの方向性はRasanter R48(ラザンターR48)のように質の高いボールが手軽に出しやすいラバーと、Rakza(ラクザ)系のとにかく台に入れやすい、の良いとこどりをしているように感じました。
 自分はバックハンドが下手なのですが、Vega Xが抜群にバックハンドにマッチしました!その要因はシートとスポンジの絶妙な硬さのバランスではないかと直感的に感じました。シートが硬いラバーは回転量が強くかかる印象があるのですが、その分、しっかりくい込まる必要があり難しいと感じます。V>15 ExtraやFastarc G-1(ファスタークG-1)などを扱いきるには一度思い切りぶつけてから、回転をかけるようなイメージで回転をかける必要があって、イメージはできますが咄嗟にそのような打ち方ができず慣れが必要と感じていました。しかし、Vega Xはそういった打ち方はあまり必要はなく、どちらかといえばRakza(ラクザ)系やTenergy(テナジー)系のシートでこすりながら打球するイメージで十分に良い球が出ると感じました!この部分が非常に好感触で、扱いやすく初打ちとは思えない扱いやすさと切れを感じさせてくれました!

納得の最高傑作!惜しまれるのは重量か!?

 この高い性能で4,200円+税は安すぎるでしょ!半端ないです!52 gと少し重いのと、ツッツキですべりやすいのが少し気になりましたが、この扱いやすさ、性能の高さ、コスパは非常に気に入りました!最高傑作という言葉の意味、katsuo000は納得した次第です。重さは、張継科モデルのようにグリップ重心のラケットならあまり気にならないと思いますし、滑りますが許容範囲のようにも感じました。
 また気になるのはVega Tour(ヴェガツアー)との比較です。張継科ZLCでVega Tourを使ったことがないので単純比較できませんが、現状のイメージでは、Vega Xの方が少し滑ることが多いですが、Vega Tourよりも球持ちが良くて何より飛び過ぎないので思い切り回転をかけられるイメージですね。Vega TourはOmega VIIシリーズに非常に似ていて球持ちと回転よりもスピードが出やすいと感じるラバーでした。公表性能値はあくまで公表値で台上でどれくらいの回転をかけやすいか、かかっているかはやはり別物だと感じますね。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 勝手に飛ぶ感じはなく非常にやりやすいです。じゃっかん、柔らかすぎるようにも感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やはりボールが浅く、多少ぶつけるようにしないとボールが落ちやすいと感じました。特に引合いでは相当ひきつけないとボールが飛ばせないとも感じました。このあたりは柔らかい扱いやすいラバー特有の特徴だと思います。同じような柔らかさを感じたラバーはRasanter R48ですが、R48の方がシートも柔らかく、パワーロスはあまり感じなくて、飛ばせないとか落ちるという感じはあまりなかったと思います。R48の方がトップ選手が好むラバーといえるかもしれませんね。

面を開いたドライブ
 いいですね!回転がかかっているので、しっかり落ちて深いところにボールが入りました。

対下回転に対するループドライブ
 しっかり球を持つので非常に好感触でした。あんなにスピードドライブやミートがしやすいのに、この球持ちは、正直他のラバーではないと思います!回転量も十分のドライブがうてると感じました!

対下回転に対するスピードドライブ
 普通、ループドライブがやりやすいとスピードドライブがやりにくい、ということは往々にしてあるのですが、このVega Xは上述のとおり、感じなかったです。これは驚きでしたね!

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 シートが硬く、自分は自分から回転を上書きしにいくようなイメージでブロックした方が良い印象でした。前陣でハイピッチで少し伸ばすようにブロックするのが良いと思います。

カウンタードライブ
 シートが硬く、それなのに球持ちがあるのでやりやすかったです。シートが硬いので回転の影響はうけにくく、しっかり打球点を落としてもしっかりカウンターしやすくて球を持つラバー独特のやりやすさもありました!

ストップ
 滑り気味でしたが、止めることはできました。ただし滑らせない方が安定すると思います。

ツッツキ
 ツッツキも回転がかかるので鋭くうてると感じました。回転で安定する印象です。くいこみが良いのにツッツキがあばれずとても良いラバーでした!

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。好感触でした!

バックハンド系

軽打
 ちょっとおちやすかったですが、慣れれば問題なしでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 バックハンドでは、ちょうどよい硬さで非常にやりやすかったです。あんなに盛り返しのバックハンドドライブが決められたのは久々でとても気持ちよかったです!

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったです!この球持ちはたまらんですね!安心感がありました!

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブもしっかり入りました!球持ちがあるラバーはどうしても硬すぎてスピードドライブが打ちにくいことが多いのですがこんなに気持ちよくスピードドライブが打てるラバーはほかに知りません。半端ないです!

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 入れやすかったですけど、少し滑ってしまいました。

カウンタードライブ
 フォアほどはやりやすくはなかったです。ここは腕を磨く必要アリですね汗。

ストップ
 良かったです。飛び出してしまうということもなかったですね。

ツッツキ
 切ってチャンスメイクしやすかったです。非常に好感触でした。

チキータ
 弧線を作りやすくやりやすかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Rasanter R48 ≧ Tenergy 05 ≧ Vega X > Evolution MX-P

回転のかけやすさ
 Tenergy 05 FX ≧ Vega X ≧ Rasanter R48

スピード
 Rasanter R48 ≧ Vega X > Tenergy 05

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雑感 2021/1/11

Vega X(ヴェガテン)いいかも。。。

 季節的に寒いので、少し柔らかめのラバーの試打をしたいと思い、適当に選んだのがXIOM(エクシオン)のVega X(ヴェガテン)でした。カーテン打ちの時点でかなり好感触です!ただし、少し重いかな。余裕の50 gオーバーで使う人を選ぶラバーですね汗。ただし、かなり回転がかかる!ラクザXよりもかなり好印象です。これは。。。でも、結構ツッツキがぶっ飛びそうなので、このあたり楽しみですね~。

レビュー Quantum X Pro(クァンタムエックスプロ)

説明

 ドイツの卓球用具メーカー、TIBHAR(ティバー)といえばベラルーシの生きる伝説Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手が契約するメーカーになります。ベラルーシのサムソノフ選手といえば、現在44歳で、なお現役で活躍するヨーロッパの「巨人」ですね。40代で今なお現役で非常に安定感のあるバックハンドと長身の強烈なフォアハンドドライブが特徴で、プレースタイルはブロックとカウンターを軸にしたスタイルになります。過去に世界ランキング1位を何度も経験していて、ヨーロッパ大会では未だに上位入賞する実力を有します。ティバーはドイツのメーカーで、日本では少し知名度は低いですが、ヨーロッパにおいては選手を支える確かな存在感のあるメーカーと言えるでしょう。最近では、岡山リベッツ所属の田添響選手が契約されているようです。

 本ページでレビューするラバーはティバーさんのQuantum X Pro(クァンタムエックスプロ)になりますね。2020年秋販売のラバーで、中~上級者をターゲットに販売されているそうです。価格は、看板であるEvolution(エヴォリューション)シリーズの定価6,000円+税よりも500円安い5,500円+税になりますね!日本販売はこのQuantum X Proだけですが、ティバーさんのホームページで英語のカタログを拝見しますと、他に2種類のQuantum(クァンタム)と冠するラバーがありました。それらを含めて、公表性能値は比較しておりますので、ご参考ください。
 このQuantum X Proは、非常に売れているようで、宣伝文句は「打てばわかる!」ですね。最近でもSNS上で、元オランダ代表、王者水谷隼選手のプライベートコーチ、現在はアジア地区のゼネラルマネージャーG.C. Forster(G.C. フォースター)さんも、宣伝されてますね!「打てばわかる!」という宣伝をきいて、katsuo000としては、「Tenergy 05(テナジー05)に似てるということ?」と想像しておりました。実際、ティバーさんのトップ選手用ラバー、Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)は、打球感がかなりテナジー05に似ているラバーになります。それでは、MX-Pとクァンタムと、どう違うのか、そのあたり含めて書いていきたいと思います!なお、Quantum(クァンタム)とは「量子」のことで、化学材料として量子ドットという言葉があったりします。ラバーに量子ドットなどが入っているわけではないと思いますが、最先端の技術で製造されていると感じさせる、それを意図したひびきだと思いますね。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 *非常にわかりにくくて申し訳ありません。Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)とEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)と、英語のカタログのQuantum X Pro(クァンタムXプロ)のスピード、スピン性能が同値であるため、Evolution MX-Pのみプロットしています。上記図でQuantum X Proは日本語のカタログのものになります。

 サイトによっては「10+」のような表現を使っているものもありますが、三桁の数値で評価されているものを採用しました。実際のスピン性能は柔らかいラバーの方が高いとしているようですね。このあたり、実際に試打して確認していきたいと思います。

 今回困ったことに、日本語のホームページと英語のパンフレットとで、性能値が異なっていました。この辺り、メーカーの意図が反映しているのではないかと勘ぐってしまいますね汗。性能値はおいておいて、katsuo000が感じた印象を数値化し、ラバー比較も更新していきますので、ご参考いただけたら嬉しいです!

Qunatum X Proの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Quantum X Pro(クァンタムエックスプロ)
 回転系テンション OFF
・Sponge Thickness:1.8/2.0/max mm
・Speed:115 (英語のカタログ値125)
・Spin:115 (英語のカタログ値120)
・Control:95 (英語のカタログ値80)
・Sponge硬度:47.5°
・5,500円 + 税
・72 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

 思ったより重くなりました。それでもラケットを持った時には重さは感じませんでした。

Quantum X Proの3つの特徴

テナジー05っぽい!

 katsuo000はやっぱり、クァンタムXプロはテナジー05っぽいじゃん!と思いました。フォアで使ったときの印象としてはほぼ同じ硬度のEvolution MX-Pよりも柔らかく感じ、弱い力で簡単に回転をかけられると感じましたね!イメージでいうとテナジー05に近い打球感でボールの回転量はTenergy 80(テナジー80)に近いと感じましたね。ただしクァンタムXプロもエヴォMX-Pも、テナ05に似て非なるラバーです。テナ05はラケットをしならせボールが衝突するのではなく、引きつれだけで回転を思い切りかけながらも、しっかりと飛ばせます。この辺りがまさに無二の性能で、トップ選手が使用するテナ05の魅力だと思います。テナ05はくいこみますが、ラケットの板に届くようなヤワなラバーではないんですよね。一方でラバーがしっかりくいこんで、板にカツンと当たることで、スピードを得て飛ばすのがティバーのラバーになると思っています。結果的にテナ05はドライブが走りますが使いこなすことが難しく、一方でティバーのラバーは扱いやすく、どちらもブロックやミートがやりやすくて、そのかわり少し回転量の低さを感じさせます。

 次に気になるのはクァンタムXプロとEvolution MX-Pは、どのようにどう違うのか、になりますね。katsuo000が考える違いは3点になります。

クァンタムXプロとEvolution MX-Pの違い
 1. スポンジの厚さとくい込みの違い
 2. シートの硬さの違い
 3. 滑りやすさ

スポンジの厚さとくい込みの違い
 カタログから見ても明らかですが、クァンタムXプロとEvolution MX-Pで同じスポンジの厚さのものはありません。クァンタムXプロは近年のドイツ製ラバーに多い、シートが薄くスポンジが厚いタイプのラバーで、Max(2.1 mmより厚い)というスポンジ厚さのラバーが販売されています。一方Evolution MX-Pは少し古いので、一番厚いもので2.1 mmになりますね。また同じタイプのスポンジではなく、クァンタムXプロの方がしっかりコシがあってでもくいこみやすい感じがあると思いました。Evolution MX-Pへ採用するなら、もっと硬いスポンジになるのではないかと想像します。

シートの硬さの違い
 使って感じたことですが、Evolution MX-Pと比べてクァンタムXプロの方が、シートが薄い分、弱いと感じました。そのため扱いやすく、回転もかけやすいですが、相手のボールの回転の影響も受けやすいと感じましたね。良い面と悪い面はどうしてもコインの表と裏のようなものですので仕方ないですね。

滑りやすさ
 1つ目と2つ目にも関わりますが、シートとスポンジであわさったときに、クァンタムXプロは滑りやすさを感じました。Evolution MX-Pはトップ選手向きラバーですので、滑りやすさは全く感じませんが、クァンタムXプロは中上級者向けということもあり、滑りやすくなっています。滑りやすいと言っても、全日本実業団出場レベルのkatsuo000の腕には、使っても良いと感じてしまいましたね。1本のミスも許されないトップ選手には致命的だと思わせるでしょうが、中級者なら扱いやすい、上級者なら滑ることも含めて、武器にできるのではないかと思います。

下回転打ちがしやすい!

 非常にボールが上へ上へとあがると感じました。バックハンドドライブでもかなり安定して、ループもスピードドライブもどちらもやりやすく、良かったですね!上に上がるというラバーといえば、たとえばDignics 09C(ディグニクス09C)やDignics 05(ディグニクス05)が挙げられると思いますが、それらはしっかり回転をかけないとオーバーしてしまいます。もちろん、ディグニクスシリーズは回転性能も高いのでしっかり回転をかければしっかり沈んで台におさまりますが、クァンタムXプロはちょうど良い上への上がり方でした。近いと感じたラバーはやはりテナ05になりますが、テナ05と比べると少し弧線は低いようにも思いました。

回転量もあってミートもしやすい!

 Evolution MX-Pでも感じたことですが、打球感はまさにテナ05ですが、回転もかかって弾きもしやすいラバーでした。ドイツ製ラバー、Fastarc G-1(ファスタークG-1)やV>15 Extraはしっかりくい込ませてから回転をかけないとかけづらい感じがありましたが、そういったことは全くなくクァンタムXプロは日本製ラバーに近い打球感でその中でミートもしやすい非常にバランスの良いラバーでした!特にミートはテナ05では少し難しいと感じることもあると思いますがクァンタムXプロでは非常にやりやすいと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感ありませんでした。回転量が低く回転で飛ばすというよりはラケットの板で飛距離をコントロールするようなイメージでしょうか。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ディグニクス05との比較ですが少しボールが浅く感じましたね。あまり飛ばすとボールが沈まないので安定しないとも感じました。ただし、受けていただいた方にはボールの威力はあるとおっしゃっていただきましたので、押される重いボールになっていたと思います!

面を開いたドライブ
 いいですね!板に届いているのですが、自分は好きです。人によっては嫌う人もいるかと想像します。

対下回転に対するループドライブ
 しっかり回転がかかって好感触でした。フォアで使っても十分な回転量だと感じました!

対下回転に対するスピードドライブ
 いいドライブが入りますが、少し回転量は少ないと感じました。なので気を抜くとオーバーミスしやすいと感じました。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 できるのですが、滑ると感じやすかったです。自分はダメだーと感じましたが、この滑る感じを逆に武器にできれば素晴らしいと思います!

カウンタードライブ
 少しくい込みやすくて、相手の回転の影響は受けやすかったです。しっかり回転はかかるので上書きカウンタードライブはやりやすいと思います!

ストップ
 しっかり止まりました。ぶっ飛ぶ感じもそこまでなかったです。

ツッツキ
 しっかりと回転のかかったツッツキが可能で良かったですね。カウンターのチャンスメイクがしやすかったです!憶測ですが、サムソノフ選手の意見が反映してツッツキやストップがやりやすいのではないかと想像します。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。好感触でした!

バックハンド系

軽打
 少し弧線が少なく、ネットに引っ掛けそうになるとも感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 下から上へふると安定は感じましたが、スピードドライブを打とうとすると、回転でおさまらずオーバーミスが増えました。この辺りは自分のバックハンド技術の低さのためでしょう。

対下回転に対するループドライブ
 非常にやりやすかったです。ラザンターシリーズは少しグリップ感が少ないので、このグリップ感は好みです!回転量は少ないように感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 結構安定して驚きました。良かったです!

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 入れやすかったですけど滑ってしまいました。

カウンタードライブ
 少し影響を受けましたが、球持ちはいいので、しっかり上書きすれば入りますね。良かったです!

ストップ
 良かったです。飛び出してしまうということもなかったですね。

ツッツキ
 切れてチャンスメイクしやすかったです。非常に好感触でした。

チキータ
 弧線を作りやすくやりやすかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 80 > Quantum X Pro > Tenergy 64

回転のかけやすさ
 Rasanter R48 > Quantum X Pro > Tenergy 80

スピード
 Tenergy 80 > Quantum X Pro > Tenergy 05

雑感 2021/1/7

卓球王国をスクラッチしていたら、、、娘、、、

 娘が「何しているの~?」と膝に乗り込んできました汗。「ドラえもん!」と見つけたりもしまして、大事な大事な卓球情報の宝庫卓球王国のスクラッチを幾度と妨害されました。嬉しいんですけどね、おとなしくしてほしいです汗。ドラえもんはkatsuo000も好きなので、いくつかドラえもんグッズを購入してしまいました。

ドラえもんグッズ

 どれも可愛いのですが、、、。正直機能性低いです。これは悲しかったですね。娘に譲る気でおります。ドラえもんのセミハードケース、届いたときは早く使いたい!と思わせてくれましたが、ラケットを入れてみようとしたらなかなか入れにくい悲。これはあかんす。スポンジクリーナーも、一般的なものよりも明らかに小さいし。これは残念でしたね。あとはTシャツかな。ということで、ドラえもんが好きなら良いですが少々機能性は低いので、購入はよく考えて自己責任でお願いしますね~。

 現在Quantum X Proのレビューを作成中です。出来次第、挙げさせていいただきますので、どうぞよろしくお願いします。

雑感2021/1/6

久々のZhang Jike ZLC(張継科ZLC)

 レビューをするために張継科ZLCを使いました。やはりこのラケットはボールが速いですね。相手が上手になればなるほど返球も速くて追いつけません汗。Stradivarius(ストラディヴァリウス)と比べても返りが早いと感じてしまいました。いいラケットではありますが、この辺りが短所なのかもしれませんね。現状ストラディヴァリウスにも課題を感じており、今後添え板の影響について吟味していこうとは思っている次第です。ラケットのついて語れるようになったのは成長なのかもしれません汗。

ドイツ製ラバーについて感じること

 ドイツ製ラバーについて最近期待感が落ちてきています。これは個人的な見解ではありますので、自分だけの状況だと思いますが、ドイツ製ラバーはいいラバーですが無二のラバーが少ない気がしてきています。コスパと性能面でRakza X(ラクザX)と出会ったことも大きいですね。ラクザXより安くて扱いやすいラバーというのもなかなか無いと思います。あとはドイツ製ではありますが日本メーカー販売のFastarc G-1(ファスタークG-1)やV>15 Extraのような、扱いにくさはあるものの無二のラバーへ移行するかどうかですね。それなら日本製ですがQ5やQ4もいいよなーなんて思ってしまいます。コストも考えるとまずはラクザXを使いこなすことを目指そうと結論が出やすく、今後のラバーレビューはどうしても辛口につけてしまいそうです。回転量が期待できるandro(アンドロ)さんの新作ラバーが出たら使いたいですね!

レビュー Stradivarius(ストラディヴァリウス)

説明

 Stradivarius(ストラディヴァリウス)XIOM(エクシオン)のラケットになります。名前の由来について、メーカーパンフレットに記載はありません。おそらく、最も高価といわれる楽器バイオリンの名前で、ストラディヴァリさんが作ったバイオリン、ストラディヴァリウスからつけられていると思われます。何故ストラディヴァリウスという名前をつけたのか、ここからはkatsuo000の勝手な憶測にはなりますが、記述させていただきますね。お付き合いくださる方、ありがとうございます。
 楽器バイオリンで有名なストラディヴァリウスとは、1億円以上するバイオリンの総称で、ストラディヴァリさんが作成したバイオリンです。ストラディヴァリさんは、17~18世紀の方で、その頃に1000本程度の楽器バイオリンを作成しました。その音色が極めて優れているため、200年以上たった現在でもプロ中のプロバイオリニストが使用するのがストラディヴァリウスという超高級な楽器バイオリンになります。200年以上前に、既に楽器バイオリンの形と音色は出来上がっていたわけですね。この話を、卓球界における名ラケット、Butterfly(バタフライ)さんのVISCARIA(ビスカリア)にみたて、ビスカリアと類似のラケットであることを暗に示唆する意味でストラディヴァリウスという名前をつけてあるのだと勝手にkatsuo000は想像しています。
 確認できるXIOMさんのラケット、ストラディヴァリウスの仕様は次のようになります。

Stradivarius(ストラディヴァリウス)
・5+2 Outer Aramid Carbon(アラミドカーボン)
・ブレード厚さ:5.7 mm
・上板:Koto(コト)材

一方、ビスカリアの仕様は次のようになります。

VISCARIA(ビスカリア)
・5+2 Outer Arylate Carbon(ALC, アリレートカーボン)
・ブレード厚さ:5.8 mm

今後ラケットのレビューを書いていくにあたり、板構成の話をしますが、確証がない情報と確証のある情報を明らかにしていきたいと考えております。上記はメーカー公表情報になりますね。下記よりkatsuo000がググって得られた不確かな情報を交えてストラディヴァリウスについて説明していきます。

 海外サイトまで含めると木材構成について次のような情報を得られました。
・Stradivarius: Koto (1,7)/Aramid C (2,6)/Ayous (3,5)/Kiri (4=center)
・VISCARIA: Koto (1,7)/ALC (2,6)/Limba (3,5)/Kiri (4=center)
 上記のように赤字部分が異なっているようです。一般的に、アラミドカーボンは廉価版アリレートカーボン(ALC)のようで、卓球王国さんでもバタフライさんのALCラケットと類似のラケットを他メーカーで探すとアラミドカーボンラケットがよく紹介されています。もちろん、アラミドカーボンとALCを比較試打して打球感がどこまで同じかkatsuo000も検証できているわけではありませんが、とりあえず、大きな差はなしと考えています。一方明らかに異なる材料としては添板の木材で、Ayous(アユース)とLimba(リンバ)のようですね。katsuo000としてはこの添板が異なるために、差として表れていると想像しております。なお、本レビューは、最近手に入れたZhang Jike ALC(張継科ALC)との比較になっていきます。

性能表

 明確な性能表がXIOMより公表されているわけではありません。現状、板厚のみの情報になりますね。

Stradivarius(ストラディヴァリウス)
・5+2 Outer Aramid Carbon(アラミドカーボン)
・ブレード厚さ:5.7 mm
・上板:Koto(コト)材
・重量:88 g
Zhang Jike ALC(張継科ALC)
・5+2 Outer Arylate Carbon(ALC, アリレートカーボン)
・ブレード厚さ:5.8 mm
・重量:88 g

Stradivariusの特徴

打球感は張継科ALCやティモボルスピリットとほぼ同じ!

 弧線の出方や弾みなど諸々含めて、極めて張継科ALCやティモボルスピリットに似ているラケットでした。バタフライのラケットと比較すると非常にリーズナブルに購入できたので非常に気に入りましたね。昨年メインで使用していたZhang Jike ZLC(張継科ZLC)と比較しても非常に弧線を描きやすく球持ちを感じやすく、それでいてアウターカーボンのスピードも健在であり確かに非常にバランスの良いラケットであると実感しました!

重心はグリップ重心で、張継科モデルと類似

 また購入しないとわからない点として、重心の話があります。握ったり使用した印象としてこのラケットはグリップ重心のラケットであると感じました。ティモボルスピリットは明らかに先端重心のラケットで、一方で張継科モデルのラケットは基本的にはグリップ重心のラケット設計をされているようです。今回のこのストラディヴァリウスはティモボルモデルのラケットではなく、どちらかというと張継科モデルに近いラケットであると言い切れるでしょう。そのため、フォアとバックの切り替えしがしやすく、またバックハンドの振りぬきもしやすいと感じます。またグリップ重心のラケットは実際のラケット重量よりも軽く感じやすく、このラケットも漏れなく軽いと感じやすかったです!この点も非常に気に入った点になりますね。

張継科ALCよりも剛性が低い(と感じた)

 これは張継科ALCとの比較になりますが、少し板の剛性が低いと感じました。その要因はおそらく、板厚よりは添え板のアユースとリンバとの違いではないかと想像しています。木材も生き物ですのでkatsuo000が所有するそれぞれのラケットの特徴が下記に完全にあてはまると保証はできませんが若干アユースよりもリンバの方が密度が大きく剛性を感じやすいのではないかと想像しております。

Ayous(アユース)
 Density(密度) = 0.38 g cm-3
 Monnin Hardness = 1.1
 Compressive Strength = 30 MPa
 Bending Strength = 52 MPa
 Stiffness:7260 MPa
Limba(リンバ)
 Density(密度) = 0.45 - 0.65 g cm-3
 Monnin Hardness = 2.4
 Compressive Strength = 47 MPa
 Bending Strength = 86 MPa
 Stiffness:10490 MPa

 特に差を感じやすかったのが強打時で面を開いて、思い切りボールを打ったとき、カンとカーボンのような硬い素材にあたっている感じが、ストラディヴァリウスだと少し弱いと感じやすかったですね。したがって、フォアドライブで安定感を求めると、思ったより回転がかかっておらず威力が出なかったり、入れに行くループドライブですら芯を感じづらく回転が弱く、想像以上にボールがすっぽ抜けるようなオーバーミスが多かったです。それならばと思い切りぶつけに行くと流石にネットを超えず、少し慣れが必要と感じました。
 一方でブロックやバックハンドは押されにくく、ツッツキやストップもやりやすかったです。全体的に安定感があって、球持ちを強く感じやすい構成になっていると思います!

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

 剛性が少し感じにくいので、ラバーは硬めのものをあわせても良いと感じました。例えばRasanter R53(ラザンターR53)や粘着ラバーや粘着テンションラバーもいけると思います。逆に柔らかくて弾むラバーは相性がわるいと思います。XIOM(エクシオン)のラバーを考えると重くて硬いラバーが多いですので、相性が良いと想像します。

バックラバー

 バックはスピン系テンションラバーでも良いと思いますが、スピードを出しづらいと思いますのでスピン系テンションの中でも、スピード性能の高いラバー、例えばTenergy(テナジー)シリーズでも05よりは64や80系が良いと思いました。やはりこの特徴を持つラバーは、XIOM(エクシオン)さんのVega(ヴェガ)シリーズやOmega VII Pro(オメガ7プロ)などがあうのではないかと思いますね。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ 

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転
 張継科ALC > Stradivarius > 水谷隼ZLC

回転のかけやすさ
 合板系 > Stradivarius > 張継科ZLC

スピード
 張継科ZLC > 張継科ALC > Stradivarius > 合板系

飛距離
 水谷隼ZLC > Stradivarius > 張継科ALC