回転性能 ≠ 球持ちの良いラバー!
最近強く感じることは、ラバー性能が格段に上がっていること、そして、シートの硬いラバーが増えたことです!このシートの硬さというのが、現代卓球において、非常に重要になってきているようにkatsuo000は感じております。シートは硬すぎず柔らかすぎず、まさにバランスが要求されます。硬すぎるとインパクトを強くしないとくい込まないので、思ったような回転がかからなかったりします。逆に柔らかすぎると、最大の回転量はやや下がるし、相手の回転の影響も強く受けるようになります。このようにシートはラバーのキーマテリアルとなってきました。また昨今の卓球用具では、ラケットへラバーをあわせるのではなく、ラバーを選んでラバーにあうラケットを選ぶという考え方も増えてきました。それくらいラバーが主役となりつつあるということです。
そこで本ページでは、改めて球持ちに特化したラバーについて、独断と偏見でランキングしていきたいと思います。基本的には、スポンジよりもシートの方が柔らかいラバーが球持ち抜群といえると考えています。実はそういったラバーは、Hurricane NEO III Blue Sponge (省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)などの粘着ラバーに多いです!ただしこのページではあくまでも、スピン系テンションラバーにこだわって取り上げていきたいと思います。回転性能ではなく球持ちの良いラバーたちを、初めに各社のブランドから1枚選びつつ、最後にトップ5を示させていただきます。それでは確認していきましょう!
Butterfly (バタフライ)
Tenergy 05 series (テナジー05シリーズ)
・Tenergy 05 (テナジー05)
・Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
・Tenergy 05 FX (テナジー05FX)
このラバーはやはりシリーズでランクインだと考えました。やはり球持ちを議論する上で世界標準、Tenergy 05 (テナジー05)シリーズは外せませんよね。硬度も、HardからFXまであってレベルや技量にあわせて選ぶことができますね。抜群の球持ちと回転量、そしてバランスの取れた弾み、と今だ世界標準のテナジー05シリーズは、一度は通るラバーとなっているかもしれません。ラバーが多いと言っても、このラバーは一度は試すラバーになってしまったといっても過言ではないくらい、最も標準的なラバーになりますね。
VICTAS (ヴィクタス)
V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)
VICTASさんからは最新ラバーの1つ、V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)を挙げます。このラバーは非常に球持ちが良いラバーになっていますね。スプリングスポンジのように硬度のわりに食い込ませやすいスポンジを搭載し、バックハンドでも使いやすいラバーになっています。しっかりボールを掴むのに、シートがやや曇り系で硬く、VICTASラバーらしいカウンターのやりやすさのあるラバーに仕上がってますね。やや寿命が短いようですが、キャンペーンなどで5,000円台で購入可能なラバーというのも良い点ですね。正直フォアもバックも迷ったらこのラバーを使うというのはアリだと思いますね!
Nittaku (ニッタク)
Fastarc G-1 Max (ファスタークG-1マックス)
やはりこのラバーも外せません!日本一売れているラバー、G-1です。個人的にはスポンジ厚さが一番厚いMaxが一番ボールを持ちやすいと感じました。特厚でも、食い込みが良すぎてラケットの芯に当たっている感じが強く感じたんですよね。シートは粒太目の球持ちを強く感じるものなので、このラバーで感じない人はいないはず、という感じです。しっかりボールが沈んでくれるので思い切り振ることができますし、初期のドイツ製ラバーということで、ボールの回転量が結構変化が出るため、慣れないと取りにくいと思います。一方でG-1使用者側はドイツ製ラバーらしくなれるとあまり相手の回転の影響は受けにくいという試合に勝ちやすさを持ったラバーになっていますね。自分が使うならフォアだと思いますが、未だに売れている名ラバーだと思います。
Yasaka (ヤサカ)
Rigan Spin (ライガンスピン)
Yasaka (ヤサカ)さんからは、Rakza (ラクザ)シリーズのラバーではなく中級者用のRigan Spin (ライガンスピン)を挙げさせていただきます。人によってはRakza X (ラクザX)やRakza XX (ラクザXX)を推す人もいらっしゃると思います。katsuo000もかなり迷いました。Rakza X (ラクザX)はフォアで使えば非常に球を持てるのですが、Non Slip Sheet (NSS)はやや硬く、またドイツ製ラバーらしさもあって硬いラバーなので、バックやインパクトが弱い人にとっては難しいラバーではないかと思います。Rakza XX (ラクザXX)はスポンジが最新のものとなってくい込みも良くなってかなり球持ちを感じやすくなって良いラバーなのですが、シートが若干Rakza X (ラクザX)よりで硬くドイツ製らしさもあって今回は見送りました。コスパ、抜群の球持ち、ハイエンドラバーに負けない回転量と、3拍子揃うRigan Spin (ライガンスピン)をここは選ばせていただきました。このラバーは個人的にはかなり推してます。ただし寿命はやや短いので、しっかりラバーケア (粘着シートなどで酸素との接触をなるべくなくすようにする、埃をさけるなど)をすることをオススメします。NittakuのシートよりもButterflyさんのシートがオススメですかね。やや重たいラバーではありますが、Rigan Spin (ライガンスピン)を是非ぜひ試してみてほしいです!
andro (アンドロ)
Rasanter R53 (ラザンターR53)
andro (アンドロ)さんからは、Rasanter R53 (ラザンターR53)を選ばせていただきました。Rasanter C53 (ラザンターC53)などはかなりスピン系テンションラバーに近いといえば近いのですが、Cのシートは一応微粘着シートということで外しています。R53は食い込みがめちゃめちゃ良くて非常に球持ちを感じるラバーになっています。それでいて、他のラバーにはない、「荒れ」たドライブが打てるラバーでもあります。個人的にはフォアに使ってこそ活きるラバーではないかと思いますが、かなり強烈なラバーでありオススメですね。個人的にはC53よりも個性的で木材系のラバーにもバッチリあう、なかなかないラバーだと思います。C53は強烈な弧線は出しやすいですが、あまりボールが荒れなかったのが残念といえば残念でした。andro (アンドロ)はやはりR53だと思います!
DONIC (ドニック)
Blue Storm Pro (ブルーストームPRO)
DONIC (ドニック)さんも近年、かなり万人受けする球持ちの良いラバーが増えました。Blue Star A1 (ブルースターA1)は高いですが、かなりいい粘着ラバーでしたし、今後のラバーもかなり注目しています。そんなDONIC (ドニック)さんから選んだラバーは、Blue Storm Pro (ブルーストームPRO)になりますね。このラバーはかなりいいラバーですね。Rasanter R53 (ラザンターR53)をよりTenergy 05 (テナジー05)に近くして、軽くして扱いやすくしたイメージのラバーですね。非常に回転量豊富なドライブとボールの伸びがあるラバーです。隠れた良いラバーですので、興味あれば是非手に取ってほしいラバーですね。
cornilleau (コニヨール)
Target PRO XD-52.5 (ターゲットPRO XD-52.5)
このラバーもややマイナーなラバーですが、かなりいいラバーですね。ドイツの新スポンジ発売後すぐに発売されたラバーで、高いですが、丁度良い食い込ませやすさと回転量でした。気になる人は是非ぜひ使ってほしいですね。回転量を求めつつ前にスイングしたい人にオススメしたいラバーになっています!
Joola (ヨーラ)
Dynaryz AGR (ダイナライズAGR)
やや古いラバーになりますが、Joola (ヨーラ)さんからは、Dynaryz AGR (ダイナライズAGR)を挙げさせていただきます。やや食い込みが強く弾みのあるラバーではありますが、球持ちは抜群にあるラバーですね。
STIGA (スティガ)
DNA Platinum XH (DNAプラチナXH)
このラバーもシリーズで紹介できるならシリーズで紹介しても良いくらい、球持ち抜群の良いラバーだと思いますね。STIGA (スティガ)さんからはDNA Platinum XH (DNAプラチナXH)を挙げさせていただきます。このラバーは、もうドイツ製Tenergy 05 (テナジー05)といえるくらい、Tenergy 05 (テナジー05)に近いラバーです。じゃっかん、DNAプラチナXHの方が重かったりしますが、価格が高い分性能も折り紙付きの素晴らしいラバーですね。
TIBHAR (ティバー)
Evolution MX-P (エボリューションMX-P)
古いラバーではありますが、未だに使用者の多いラバー、TIBHAR (ティバー)からEvolution MX-P (エボリューションMX-P)を挙げさせていただきます。このラバーは、ドイツの新技術が出来上がる前にTenergy 05 (テナジー05)を目指して作ったラバーではないかと思います。非常に打球感が気持ちいいラバーですね。しっかりボールを持ちます。やや古い分、やや回転量が弱いと感じましたが、今でも十分使えるラバーだと思いますね。
XIOM (エクシオン)
Vega Tour (ヴェガツアー)
XIOM (エクシオン)からは、Vega Tour (ヴェガツアー)を挙げます。食い込みが良く、45°の中間硬度ともいえるスポンジに、柔らかめのシートを合わせつつも、ツアーを冠するだけあって非常に高性能なラバーになっています。ボールを持ちすぎるのと柔らかいため、オーバーミスが増えやすいラバーではありますが、球持ちは抜群に感じること、この上ないラバーだと思います。
球持ちランキング
それでは、katsuo00の独断と偏見のつまった、球持ちランキングは以下のとおりになります!参考になるかわかりませんが、楽しんでいただければ幸いです!
5位: Rigan Spin (ライガンスピン)
4位: V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)
3位: Blue Storm Pro (ブルーストームPRO)
2位: Tenergy 05 series (テナジー05シリーズ)
・Tenergy 05 (テナジー05)
・Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
・Tenergy 05 FX (テナジー05FX)
1位: DNA Platinum XH (DNAプラチナXH)
1位は最新のDNA Platinum XH (DNAプラチナXH)としました。もう、正直Tenergy 05 (テナジー05)シリーズと同率1位だと思いますが、やはり進化も大切、ということでDNA Platinum XH (DNAプラチナXH)を1位にしました。いいラバーが増えたのはいいのですが、ドイツ製ラバーは高くなってしまいました。個人的には、V>20やライガンスピンがオススメラバーになりますね~。