説明
andro (アンドロ)さんの大人気ラバー、Rasanter C45 (ラザンターC45)をレビューします。もしかしたら一般層にとっては、硬いRasanter C53 (ラザンターC53)やRasanter C48 (ラザンターC48)よりも、人気のラバーなのかもしれないですね!柔らかい硬度で、かつ球を持ちやすいシート形状ということでイメージとしてはTenergy 05 FX (テナジー05FX)と同系統のラバーといえるかなーと思います。まだ試打できていませんが、DNA Platinum S (DNAプラチナS)も近いラバーではないかと思いますね。柔らかいラバーとなると、回転量は落ちますが、その分容易に回転をかけられるので、バックに貼ってもスピードドライブやスピードチキータがしやすいことが特徴の1つになってきますよね。またブロックもしやすかったり扱いやすいということも特徴として挙げられると予想されますね。そのあたり確認していきたいと思います。そもそもRasanter (ラザンター)は非常に人気のラバーとなった印象で、You tubeを中心に流行っているイメージですね。2024年春はRasanter (ラザンター)の新商品の発売はないようです。ちなみに最新のハイエンドラバー、Nuzn (ヌーズ?)も英語などのサイトでは掲載されていますね!秋くらいに発売でしょうか、気になります!それではRasanter C45 (ラザンターC45)を確認していきましょう。
Rasanter (ラザンター)シリーズ
Rasanter C Serieas (ラザンターCシリーズ)はシートの粒形状を変更し、微々粘着系のテイストを加えたラバーになっています。粘着は近年一つの流行ではありますが、中国製粘着などと比べると、Rasanter C Series (ラザンターCシリーズ)は粘着感はほとんどなく、スピン系テンションらしさの方が強いですね。ボールをしっかりカミつきつつ、初速から相手のコートに向けて伸びる感じがあるラバーになってきていると思います。またシートの硬さがしっかりあるため、カウンターもしやすいラバーシリーズになっています。Counter Spin (カウンタースピン)のC Series (Cシリーズ)ですので、時代にあったラバーだと思いますね。
まずはandro (アンドロ)さん公式HPのRasanter C45 (ラザンターC45)の説明ですね!
カウンタースピンダンパー搭載 高次元の回転力と安定感の両立
ラザンターC48の高性能はそのままに、エナジー・セル搭載の45度スポンジを合わせることで最高級の球持ちを実現。攻守のバランスや回転量を求めるプレーヤーにオススメ。
https://www.andro.de/ja/rasanter-c45jp
安定感が売りだということがよくわかりますね。やはり柔らかいラバーを選ぶ一番の理由は安定感を求めるからでしょう。
ラザンターのVは「Velocity」=速さ、Rは「Rotation」=回転、という意味を持たせてネーミングされています。今回のCは「Counter Spin」=カウンタースピン、というネーミングになります。andro (アンドロ)初の粘着ラバーとして、そしてEnergy・Cell (エナジー・セル)搭載の新ラバーとして発売されたのが、Rasanter C53 (ラザンターC53)、Rasanter C48 (ラザンターC48)、そして本ページのRasanter C45 (ラザンターC45)ですね。
性能値
公表性能値を比較してみましょう。探してみましたが、見つけられませんでした。ボールの変化もあるためか非公表のようですね汗。
Spin | Speed | Control | Sponge Stiffness | |
Rasanter C53 | 130 | 114 | 87 | 53 |
Rasanter C48 | 129 | 113 | 89 | 48 |
Rasanter C45 | 45 | |||
Rasanter R53 | 125 | 118 | 87 | 53 |
Rasanter R48 | 124 | 119 | 89 | 48 |
Rasanter R45 | 123 | 117 | 91 | 45 |
Rasanter R50 | 122 | 120 | 80 | 50 |
Rasanter R47 | 121 | 119 | 85 | 47 |
Rasanter R42 | 119 | 116 | 93 | 42 |
Rasanter R37 | 117 | 112 | 97 | 37 |
Rasanter V47 | 119 | 121 | 88 | 47 |
Rasanter V42 | 116 | 119 | 96 | 42 |
Hexer Power Grip | 118 | 117 | 79 | 47.5 |
Hexer Grip | 117 | 113 | 83 | 45.0 |
Hexer Power Grip SFX | 123 | 109 | 97 | 42.5 |
Hexer Grip SFX | 123 | 106 | 99 | 40.0 |
GTT45 | 108 | 99 | 91 | 45.0 |
GTT40 | 108 | 93 | 99 | 40.0 |
Plaxon 525 | 108 | 116 | 80 | 52.5 |
Plaxon 450 | 108 | 108 | 89 | 45.0 |
Plaxon 400 | 91 | 105 | 91 | 40.0 |
Plaxon 350 | 108 | 98 | 96 | 35.0 |
ラザンターCシリーズは他のエナジーセル搭載のラザンターラバーよりも、スピード性能が5ポイント程度下がっています。その分スピン性能は抜群に高くて、Rasanter R53 (ラザンターR53)でもかなり高かったですがR53からさらに5ポイント高くなっています。テナジーシリーズの05的ポジションのイメージだと思うとよさそうですね。硬度から、Rasanter C53 (ラザンターC53)が、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)、Rasanter C48 (ラザンターC48)がTenergy 05 (テナジー05)のようなラバーととらえて良いのではないかと思いますね。もちろん打球感は、やや異なりますが性能は次のようにまとめることができるでしょう。
Rasanter C53 | ≒ | Tenergy 05 Hard |
Rasanter C48 | ≒ | Tenergy 05 |
Rasanter C45 | ≒ | Tenergy 05 FX |
Rasanter R53 | ≒ | (Tenergy 80 Hard) |
Rasanter R48 | ≒ | Tenergy 80 |
Rasanter R45 | ≒ | Tenergy 80 FX |
続いて硬度計での硬さの確認になります。
Weight | Shore a | Shore a | Shore c | Shore c | Sheet-Sponge | Sheet-Sponge | |
g | sheet | sponge | sheet | sponge | shore a | shore c | |
Rasanter C45 | 50 | 28.9 | 23.2 | 40.1 | 36.8 | 5.8 | 3.3 |
Rasanter C48 | 50 | 30.3 | 25.3 | 40.8 | 38.8 | 5.0 | 2.0 |
Rasanter R48 | 48 | 31.5 | 25.3 | 39.6 | 36.0 | 6.2 | 3.6 |
Rasanter C53 | 52 | 28.4 | 26.1 | 42.8 | 39.2 | 2.3 | 3.7 |
Dignics 05 | 48 | 34.3 | 31.3 | 50.0 | 48.2 | 2.9 | 1.8 |
Tenergy 05 | 47 | 32.2 | 26.8 | 44.6 | 43.3 | 5.4 | 1.3 |
Tenergy 05 FX | 46 | 28.8 | 21.4 | 37.8 | 34.7 | 7.3 | 3.2 |
Rasanter C45 (ラザンターC45)は、想定より重い値となりました。固体差でしょうか。やはり硬度はRasanter C48 (ラザンターC48)と比べて全て柔らかいですね。
C45の貼りと重量
今回はMa Lin Hard Carbon (馬林ハードカーボン)に貼りました。
Rasanter C45 (ラザンターC45)
微粘着テンション
・Sponge Thickness:2.0/Ultra Max mm
・Sponge硬度:45°
・7,200円 + 税
・73-4 g (シートなし、切断前) → 50 g (馬林ハードカーボンに貼って)
シートに粘着は感じませんでした。微微々々粘着という感じでしょうか。最近のドイツ製粘着テンションのようなシートだと思います。重量は、50 gで予想より重いです。やや硬めのシートですが、ボールに吸い付くような感じがあり、扱いこなせれば高い回転性能の得られるシートだと思いますね。
Rasanter C45の3つの特徴
抜群の扱いやすさと安定感でしたね。やはりバックハンドに持って来いの安定感でラリーが良く続くようなラバーでした。バックハンドで安定感と、プラスαを求めるなら、選択肢の1つとして良いと思います。また近年のトップラバー群は、柔らかい硬度でもストップがやりやすいです。これはシートの進化があるのではないかと思いますね。ツッツキ、ストップが止められるなら柔らかいラバーへ移行するのもありだなーと感じました。
バックに持ってこい!チキータ、ドライブ、ブロックなどなど技術がやりやすい!
練習などしなくても簡単に合わせやすくて使いやすかったです!スピードドライブの角度は修正要でしたが、その他の技術、入れるチキータやドライブ、ブロックなどは入る角度やスイングの強さの幅が広く、違和感なく使えました。最近プラボールが硬くなって回転や球質で決まりにくくなっているので、思い切ってラリー志向をあげて、こういったラバーを使うのもありだなーと改めて思いました。
ツッツキ、ストップが質高い!
最近のラバーの素晴らしい点ですね。スピードが出しやすいRasanter V47 (ラザンターV47)は、ストップやツッツキが難しかったです。最近のラバーでもDignics 80 (ディグニクス80)もツッツキはいけますが、ややストップが難しいんですよね。使いやすいと感じた意外なラバーはV>22 Double Extra (V22ダブルエキストラ)、Evolution MX-D (エボリューションMX-D)などですね。最近のラバーは弾むのに結構ストップしやすいんですよね。この心はラバーにもよりますが、シートが一番重要だと思います。シートが硬いため、シートだけで打球するようなタッチで止まるんですよね。柔らかいのに、シートの力によって、Rasanter C45 (ラザンターC45)もストップが良かったです。Rasanter C series (ラザンターCシリーズ)はかなりストップがやりやすいので、自分に合った硬度を選ぶことはアリですね!
ラリー力が素晴らしい!
試合で強烈なスピードドライブを打たれても、柔らかいスポンジで相手のボールを上手につかんで威力を吸収してくれるラバーでした。硬いラバーはかなりシビアなのですが、やはり柔らかいラバーはブロックがしやすいですね。
各技術レビュー
フォアハンド系
軽打
特に変な感じはなかったです。
ロングボールやラリーでのドライブ
個人的には柔らかすぎて無理でした。くい込みすぎて板に当たっている感じがあり、くい込ませないで打とうとすると柔らかすぎて酷いとボールが落ちます。こういうことがあるため、柔らかいラバーはやはりフォアにはあわせませんね。
対下回転に対するループドライブ
柔らかすぎて、回転量はそこまで高くないと思います。
対下回転に対するスピードドライブ
打ちやすいです。
ブロック
やりやすかったです。良く止まります。
カウンタードライブ
ミート系のカウンターの方がやりやすいかもですね。
ストップ
粘着ラバーまではいかないものの、やりやすさを感じました。止まりまくりです。
ツッツキ
軟らかいので、切るのはシートだけを意識しないと切りにくく、切れたと思ってもあまり切れていないと思います。
バックハンド系
軽打
違和感ありませんでした。
ロングボールやラリーでのドライブ
馬林ハードカーボンのせいですかね、少し飛距離が出すぎました。馬林ハードカーボンは打感について違和感なく移行できそうだったのですが、使っていくと、オーバーミスが多いんですよね。カーボンがノーマルカーボンで直線的で弧線を描かないのだと思います。上板硬めのインナーカーボンで良いのですが、カーボンらしい直線性が前へ出ていることに慣れないと使いこなせないと感じました。
C45はその中でも柔らかいので、ゆっくりふってもくい込みでしっかり回転がかかりますね。自分のスイングをしっかり確認しながらスイングできるのは技術確認や打点を確認するとき、制御したいと思うときに非常に良いですね。
対下回転に対するループドライブ
やりやすかったです。しっかりボールをかみますね。回転量も思ったよりあった気がしました。
対下回転に対するスピードドライブ
角度は結構被せた方がいいんですよね。最近分かってきた気がしています。
ブロック
やりやすかったです。最強の安定感。
カウンタードライブ
ミート系の方が良かったです。
ストップ
良く止まります。いいですね。安定感を求めるならありです!
ツッツキ
ストップの質が高いのでそちらを良く使った方がいいと思います。
チキータ
やりやすかったです。スピードも出しやすいですね。
他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Tenergy 05 > Rasanter C45 > Tenergy 05 FX
スピード
Dignics 05 ≧ Rasanter C45 > Tenergy 05 FX