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レビュー An Jaehyun TMX (アン・ジェヒョンTMX)_扱いやすい王道アウター

はじめに

 Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)や、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)などのラバーを好んで使っていることもあり、XIOM (エクシオン)さんの用具チェックをよく行っています。XIOM (エクシオン)さんの用具はやはり種類の多いラバーに目がいきやすいと思いますがラケットも面白いものが多いですね。katsuo000が過去注目して使ったラケットはStradivarius (ストラディヴァリウス)Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)といったラケットです。そして今回セールなどでついつい気になり手に入れたラケットがAn Jaehyun TMX (アン・ジェヒョンTMX)になります!日本の張本智和選手と良きライバルで、XIOM (エクシオン)契約のAn Jaehyun (アン・ジェヒュン)選手モデルのTMXアウターラケットになりますね。割引価格50%も背中を押して購入してしまいました!さてどのようなラケットなのか、レビューしていきたいと思います!

説明

 An Jaehyun (アン・ジェヒュン)選手は過去にはブレードにHurricane Long V (キョウヒョウ龍V)、フォアにHurricane (キョウヒョウ)のブルースポンジを使用しており、レジェンド馬龍選手を意識していることがわかりますね。そんな彼がXIOM (エクシオン)契約となって求めたラケットは、ベースはHurricane Long V (キョウヒョウ龍V)に類似のインナーラケットであるAn Jaehyun TMXi (アン・ジェヒュンTMXi)になりますね。TMXという素材は、XIOM (エクシオン)さんの特殊素材であるAxylium (アクシリウム)とZephylium (ゼフィリウム)とX Carbon (Xカーボン)の3種類の特殊素材を編み込んだ特殊カーボン素材ということです。TMX = TRIMETRIX (トライメトリクス)のことで、3種の特殊繊維を編み込んだ素材ということですね。3種類を編み込むのは難しく革新的、ということなのだそうです。

 ちなみに各素材は、Butterfly (バタフライ)さんの特殊素材とどのように対応するのか現時点のイメージで申し上げると、次のようになります。

 Axylium (アクシリウム): アリレートっぽい?少なくともZylon (ザイロン)ほど硬さは感じない
 Zephilium (ゼフィリウム): こちらもザイロン系ではない。CAF系?

ということで、XIOM (エクシオン)さんのラケットで未だにZylon (ザイロン)系と思しき素材と出会ったことはありません。名前や頭文字から想定すると全然イメージ通りじゃない、となりかねないので気を付けてください!Axylium (アクシリウム)もZephiluim (ゼフィリウム)もカーボンと編み込むことでカーボンの硬さを柔らかくして、しなやかさを与えてくれる素材ですね。どちらかがIzanas (イザナス、超高分子量ポリエチレン)などかもしれません。Aramid carbon (アラミドカーボン)も世の中的にはArylate carbon (アリレートカーボン、ALC)と同じと説明されますが若干異なっていて、Aramid Carbon (アラミドカーボン)の方が硬さを感じると思っています。ということでTMX = TRIMETRIXは、Arylate carbon (アリレートカーボン、ALC)よりもさらに操作性や扱いやすさを高めている繊維といえると思います。ちなみにJoola (ヨーラ)さんにはX3という、PBO-CとAry-Cを編み込んだ特殊素材の記載がありますが、少なくともX3とTMXは全く異なる特殊繊維といえるでしょう。購入する前は板厚も5.7 mmとViscaria (ビスカリア)系ラケットよりも薄いし、TMXってArylate Carbon (アリレートカーボン)よりも弾むイメージと購入しましたが、実際は操作性や扱いやすさと威力のバランスを求めた特殊繊維ということで、確かに打ってみると扱いやすさを感じたラケットでした。実際情報を調べてみても、TMXはアクシリウムのしなやかさ、ゼフィリウムの打球感、そしてカーボンの反発の全てを活かすために木材との相性までこだわって製作されているそうです。

 ブレード設計を確認しましょう。まず確認しなければならないブレードはViscaria (ビスカリア)系の王道アウターALC及びその類似ブレードになりますね。
 Outer ALC
 ・Lin Gaoyuan ALC (林高遠ALC) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤)
 ・Zhang Jike ALC (張継科ALC) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤)
 ・Timo Boll Spirit (ティモボルスピリット) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤)
 katsuo000が所有するアウターALC系の王道ラケットは上記になります。これらはいわゆるViscaria (ビスカリア)と同じブレード構成でグリップだけ異なるラケットになりますね。そしてこの王道アウターALCを模したラケットとしてXIOM (エクシオン)さんから販売されているラケットがStradivarius (ストラディヴァリウス)になりますね!
 ・Stradivarius (ストラディヴァリウス) 5.7 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤)
 このラケットはアウターAramid carbon (アラミドカーボン)になります。若干ALCよりも硬さを感じやすいAramid carbon (アラミドカーボン)を使っているためか、ブレード厚さも0.1 mm薄いんですね。このブレード厚さの0.1 mm薄いという設計はXIOM (エクシオン)さんとしてはどのような考えなのか不明ですが、板厚0.1 mmはめちゃめちゃ大きいので、おそらく考えられた部分ではないかとkatsuo000は想像しますね。

Blade Design (ブレード設計)

 Xiom (エクシオン)さんのAn Jaehyun (アンヒュジュン)シリーズのラケットのブレード設計を確認してみましょう。An Jaehyun (アンヒュジュン)モデルのラケットは2本あり、アウターTMXとインナーTMXの2本になりますね。
 ・An Jaehyun TMXi (アンヒュジュンTMXi): 5.9 mm / 158 × 152 mm Limba
  Catapult: 9.3、Ballgrab: 7.9、Repulsion: 8.3、Precision: 9.1
 ・An Jaehyun TMX (アンヒュジュンTMX): 5.7 mm / 157 × 150 mm Koto
  Catapult: 9.2、Ballgrab: 7.7、Repulsion: 8.4、Precision: 8.9
 An Jaehyun (アンヒュジュン)選手はインナーのAn Jaehyun TMXi (アンヒュジュンTMXi)を使用しているそうです。このインナーラケットは威力を出すために重量も90 g前後と重たく設計されていて、威力が出しやすくなっているそうですね。一方で今回レビューするAn Jaehyun TMX (アンヒュジュンTMX)はアウターカーボンということで打感の硬いラケットでありますが、その分軽量に設計し扱いやすさを挙げた設計ということのようです。個人的には重量の重たいラケットは好みなので重くしてくれてよいのに、と感じつつ、楽しみに試打しました。

An Jaehyun TMX (アンヒュジュンTMX)

 届いたAn Jaehyun TMX (アンジェヒュンTMX)は84 g前後で確かに軽かったですね。個人的には90 gオーバーくらいの重いものが好みです汗。ラバーはメインで使用しているものを貼りました。フォア面にJekyll &Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)を、バック面にDignic 05 (ディグニクス05)を貼りました。グルーはフォア面バック面ともにはButterfly (バタフライ製)のFree Chack II (フリーチャック2)を使いました。

アンジェヒュンTMXの3つの特徴

王道アウターなのに扱いやすい!

 上板Koto (コト)ブレードなのに想定以上に扱いやすいと感じました。当時メインで使用していたブレードはVario+AC (ヴァリオ+AC)で、かなり気に入って使っていました。バックに上板Limba (リンバ)材を使って扱いやすくして使っていたのですが、それでもインナーカーボンラケットよりは硬さを感じていました。Vario+AC (ヴァリオ+AC)はアウターAC側に上板Koto (コト)材をもちいていて王道アウターラケットに近い性能と扱いやすさなのですが、板厚が6.1 mm (公表でも5.9 mm)のラケットでやや板厚の厚さを感じるラケットです。バックは特に癖でプッシュ気味におしてしまうので、質の高いボールを打ちたいと思って力んだ時にオーバーミスが増えていました。そんな中An Jaehyun TMX (アンヒュジュンTMX)を使ってみたら思ったより扱いやすいというのが最初の感想です。なかなかアリよりのありで良かったです。一番違うと感じたのはバックハンドを振ったときのおさまりの良さで、板厚5.7 mmが機能していると感じました。また王道アウターカーボンといえば5.8 mmの7枚合板と感じるような板厚ですが、5.7 mmということで気持ち、5枚合板よりの性能になっていたのも自分が使いやすいと感じたポイントではないかと思います。その分、フォアハンドは少し浅くなっていた気がしますね。少なくとも板厚6.1 mmのVario+AC (ヴァリオ+AC)よりも浅くなっていたと思います。その分、扱いやすさやコースの狙いやすさもあったので、違和感はありませんでした。また打ち比べまでできていませんが、はStradivarius (ストラディヴァリウス)よりも高価なラケットですので、その分質の高さや違和感も感じにくかった印象です。どうしてもStradivarius (ストラディヴァリウス)は安価で弾みの出せる王道アウターブレードで良いのですが、安価な分、質の低さや扱いにくさ、回転のかかりにくさ、など安価感はあると思います。上手に言葉にできなくて申し訳ないですが、特に海外製の安価なラケットは打感に違和感がなくても安価な分のボールの質の低下などが想像以上に全面に出る印象はありますね。An Jaehyun TMX (アンヒュジュンTMX)はバタフライさんやニッタクさんの中上級者向けラケットと遜色のない質の高さがあり使っている人を見かけても何ら違和感を感じないクオリティでした。

バックハンドで回転が良くかかる!

 最近バックハンドの感覚がついてきて、想像以上にかなり良いイメージで打てました。個人的な印象として、Zhang Jike ALC (張継科ALC)Lin Gaoyuan ALC (林高遠ALC)などを初めて打った時よりも扱いやすさを感じました。TMXは衝撃を吸収して響いている感覚があるように感じましたね。TMXという素材はスピード性能もありながら、扱いやすさにもバランスをとったかなり良い印象を持ちました。マイナーで有名ではないのに高価なラケットでもあり、その良さは感じました。普通に使う人がいても違和感感じないくらい良いラケットと思いました。またVario+AC (ヴァリオ+AC)との比較で打ったことも影響してかかなりおさまりの良さを感じました。バックハンドドライブで硬さはあまり感じず、しかもおさまりの良さを感じ、普通にアウターブレードとして使えるじゃんと感じましたね。Zhang Jike ALC (張継科ALC)Lin Gaoyuan ALC (林高遠ALC)で板厚の厚さが厚すぎて使いにくさを感じるのであればAn Jaehyun TMX (アンヒュジュンTMX)はかなり良い選択肢の一つだと思います。少なくとも、アウターALC系と同列か板厚の薄さで一つ良さを感じるラケットとして自分の中では上位に位置するラケットと評価しました。

軽量で操作性もよく振り抜きやすい!

 自分の中ではあまり重要視はしていませんが一般的に軽くて振り抜きやすさを求められるラケット性能だと思います。An Jaehyun TMX (アンヒュジュンTMX)は軽量ながら押されると言う感覚も感じず、それでいて軽いので振り抜きやすさがあり良かったですね!自分はサイドバランサーを使うことで重量調整できましたし、軽いなら足せば良いと割り切れると思いました。最近は回転量よりも高速卓球が重要とされますので、前中陣からの打点の速い連打ができるラケットだと思います!

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Arc Caster Over > An Jaehyun TMX > Zhang Jike ALC

スピード
 Fan Zhendong SALC > An Jaehyun TMX > Arc Caster Over

2022/9/13~9/18 スターツ杯

スターツ杯 2022年世界ユース卓球選手権 日本代表選考会

 インターハイと全中での結果も反映されたもののようです。10代の選手の選考会であり、次世代選手の選考会でもあるといえるでしょう。やはり注目は男子の松島選手と女子の張本選手になってしまいますが、インターハイ覇者の鈴木選手や赤江選手らの活躍も期待されます。

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/7842

名  称:スターツ杯 2022年世界ユース卓球選手権大会 日本代表選考会 in 旭市
主  催:公益財団法人日本卓球協会
共  催:旭市、旭市教育委員会
主  管:一般社団法人千葉県卓球連盟、旭市スポーツ協会、旭市卓球協会
特別協賛:スターツコーポレーション株式会社
協  力:コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社、株式会社三英
使 用 球:DHS紅双喜 DJ40++ White
試合方法:男女シングルス  5ゲームマッチ3ゲーム先取
選手16名(8名ずつの2グループに分け総当たりのリーグ戦を行い、各グループの順位ごとに順位決定戦を行う。
組み合わせ、対戦順番については強化本部にて決定し、大会当日会場に掲示します。
代 表 枠:各選考基準の「2022世界ユース卓球選手権大会男女団体日本代表選手選考基準」を参照

出場選手

U-18

U-15

2022/7/18~7/22 WTT Champions European Summer Series 2022 Budapest

WTTチャンピオンズヨーロッパサマーシリーズ!

 先週に引き続きブダベストでWTTです!どうやらFeederとチャンピオンズに分かれているみたいです。チャンピオンズには出れる人出れない人があるようですね。頑張って上位入賞を目指してほしい!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/7161
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2593

Live: https://www.youtube.com/watch?v=96TzwNIt3Og

日本の出場選手

男子

 ・張本 智和選手(早稲田大学) WR7 
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・宇田 幸矢選手(明治大学) WR31 → WR26
  ブレード: 特注(ZLカーボンインナー)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 80(ディグニクス80)

女子

 ・早田 ひな選手(日本生命) WR6
  ブレード: Hina Hina H2?
  フォア: キョウヒョウ(特注)
  バック: テナジー05

・伊藤 美誠 選手(スターツ) WR5
  ブレード:Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
  フォア:Fastarc G-1(ファスタークG-1)
  バック:Moristo SP(モリストSP)

 ・石川 佳純選手(全農) WR10
  ブレード: 特殊素材シェーク(ビスカリア?)
  フォア: キョウヒョウIII国狂ブルー
  バック: 裏ソフト(テナジー05?)

 ・木原 美悠選手(JOCエリートアカデミー/星槎) WR15
  ブレード: ファイヤーフォールVC
  フォア: V>15エキストラ
  バック: VO>102(2.0 mm)

結果

 張本選手、久々の優勝です!おめでとう!しかもMa Long (馬龍)選手ら中国選手が出場している大会で優勝したことは大きい自信へつながるのではないでしょうか。

男子

優勝
 ・張本 智和選手(早稲田大学) WR7 
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

Dignics 05 (ディグニクス05)
 Spin:12.00、 Speed:13.50、 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_dignics_05/

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バタフライ ディグニクス05 (06040) 卓球 ラバー(裏ソフト) BUTTERFLY
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更新 Butterfly(バタフライ)Rubbers(ラバー)

ブログ記事の整理と更新に力を入れようと思います!

 記事数も増えてきたので、整理とまとめをもう少し増やしていこうと思います。まずは2年前に作成してちょくちょく更新しているバタフライさんのラバーのページですね。

Butterfly(バタフライ)Rubbers(ラバー):https://katsuo000.com/butterfly-rubbers/

雑感

 雑感という名のブログでもめちゃめちゃ閲覧されているものもあります。ラケットとラバーの組合せとかですね。ここら辺について、もっと記載していきたいなーなんて思ったりもしていますが、まずは各社ベースでまとめページを更新や作成していきますので、よろしくお願いします。

初期レビュー 丁々発止(小川真央選手モデル)

説明

 今回は2本目のWizard株式会社様のラケットをレビューさせていただきます!その名も丁々発止!katsuo000として、ブログを運営してきてこのような機会をいただけるとは夢にも思っておらず、幸せ前回でございます。私情はおいておいて、さっそく丁々発止(小川真央選手モデル)について、説明させていただきます!!!

 丁々発止をググりますと、「激しく議論し合うさま。 また、刀などで激しく音を立てて打ち合うさま。 ▽「丁丁」は続けて打ちたたく擬音。 「発止」は堅い物どうしが打ち当たる擬音。」という意味がヒットしました。4字熟語で、自分はあまり使う機会がなかった言葉ですが、正直4字熟語使おうとする思っているくらい良いラケットでしたね!まずはWizardさんのホームページで、丁々発止の説明について確認してみましょう。

 Wizardさんのホームページ: https://wizard-tt.co.jp/tt_racket/

 合板構成は次のようになります。
丁々発止
・表板  ウォルナット(0.5 mm)
・添え板 アユース(0.6 mm)
・芯材  イチョウ(3.6 mm)
 0.5 + 0.6 + 3.6 + 0.6 + 0.5 =5.9 ± mm

5枚合板=コントロール
弾む木材ラケット=硬くて重い
という印象があるかと思いますが、丁々発止はしなやかでよく飛ぶイチョウを芯材に採用しているので、しなやか × 弾む × 適度な重さ となり、コントロール性能を犠牲にせず弾みと回転性能を確保したバランスの良いラケットです。

 バランス型・万能型というと退屈なイメージもありますが、丁々発止は決して面白くないラケットではありません。“丁々発止”は音を立てて激しく打ち合う様子を示した四字熟語です。卓球の楽しさはラリー戦にこそあるという方にはきっとこのラケットが良いパートナーになるはずです。

開発者からの一言

 イチョウの木はどこにでも生えている街路樹のイメージがありますが、ラケット用途に使うイチョウという意味では、その使途に合う水準の木材自体は少ないです。なぜならば、街路樹として植えられているイチョウは電線などにかからないように一定以上の大きさになるとバッサリと切られ、その結果切られた枝になるはずのところは全て節になります。他の全てのラケットメーカーはイチョウが多く流通してないことから芯材には使いませんが、弊社は多くの銘木市場での直仕入れを行えるので、芯材に使うことが出来ます。

https://wizard-tt.co.jp/tt_racket/#tachyon

 丁々発止(小川真央選手モデル)は、丁々発止よりももう少し硬くて速いタイプのラケットであることがわかると思います。そして、バランスのよいラケットで硬さと速さ、どれもバランス型のラケットであることがわかると思います。正直そこまで期待していなかったのですが、打ってみて非常に気に入りました。

 小川真央選手は、第1回Wizard杯で優勝して、Wizard株式会社さんと契約している選手になりますね。Youtubeでも動画を見ることができますので、気になる方はぜひご覧ください。
小川真央選手のプロモーション動画: https://www.youtube.com/watch?v=IrQkW5JeipA

 今回試打した丁々発止(小川真央選手モデル)丁々発止よりもブレード厚さが厚く、塗装もしたものになるそうです。

 5枚合板ラケットでもここまで重いラケットを使ったことはなく、「え、7枚合板?重くない」と重量を計ったときに感じました。

 ほら200 gですよ、これは重いでしょ。。。使えるのかな~なんて思ってました。ただ球をついてみたりカーテン打ちしてみると、「!?」「思ったよりボール走ってない?」「カーボン入っていないのに、カーボンなみに走ってない?」となりました。

 ラケット重量は93~94 gとヘビー級な値でした。届いた丁々発止(小川真央選手モデル)は5.9 mmと丁々発止とほぼ同じ厚さで、個人的にはかなり好みそうなラケットだと感じました。

丁々発止(小川真央選手モデル)の特徴

本当に木材5枚合板!?インナーかアウターカーボンなみに弾んで飛んでスピードが出る!

 まず打ってみて感じたのが、5枚合板とは思えないくらいの打球感と飛びでした。最近は主にインナーカーボンを使用していますが違和感のないボールが打てている手ごたえを感じました。グルー時代ですが、中国の馬林選手や王励勤選手が5枚合板で結果を出せるのも、こういった非常につまった5枚合板だったのだろうと強く感じましたね。実際、馬林選手のラケットは100 gくらいあったと聞きますし。とにかく詰まった5枚合板のすばらしさを感じました。正直威力やスピードは、地方オープン大会レベルであれば申し分ないと思います。

弾むけど、弧線がものすごい!

 もちろん5枚合板らしさも感じました。それは弧線の強さです。カーボン系ラケットはインナーカーボンでもやはりボールが直線的だったんだなーと改めて感じました。この弧線の強さは、ブレードの厚さが薄いことにも影響しているのではないかと感じましたね。7枚合板のSK7などは6.8 mmとめちゃめちゃブレード厚さが厚く、弾むんですが弧線の弱さや棒球のような印象がどうしてもあったのですが、丁々発止(小川真央選手モデル)では、非常に弧線を描くので使っていて楽しかったです。またバックハンドなんかは弧線を描くのでぶつけるように打つことでむしろちょうどよく相手のコートに入ってくれるようにも感じました。

やはり、5枚合板なので手には響く

 やはり、5枚合板なので、相手のドライブを受けていて少し手に響きすぎるとも感じました。この辺は好みもあると思いますが、自分は響きすぎるとのも感じました。ただラケットそのものは重いので、ブロックが全然難しいというわけでもありませんでした。重ささえ克服できるなら万人にオススメしたいいいラケットだと思います。自分も購入を検討しているところになります。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso AC > 丁々発止(小川真央選手モデル) > Reinforce AC(リーンフォースAC)

スピード
 Reinforce AC(リーンフォースAC) ≧ 丁々発止(小川真央選手モデル) > Virtuoso AC

更新 硬度

硬度計で硬度比較!

 重量に引き続き、硬度についても更新しました。全てのラバーを網羅しているわけではないのが、申し訳ないですが、かなりのデータ数になりますので、参考になれば幸いですね。だいたいこの硬度通りにはなるとは思いますが、やはり個体差もあるので、若干前後するものと思います。
 硬度比較は特に他社メーカーとの比較で意味がありますよね。テナジー05よりも硬いもの、柔らかいもの、を追加しましたので、ご参考ください。

 https://katsuo000.com/rubber_hardness_2022_spring/

更新 重量&硬度

当ブログで人気のページはレビューよりも重量ページ!

 katsuo000になります。私のブログも早、丸々2年が過ぎようとしています。その中で最もPV数が伸びているのが、ラバーレビューページに加えて、ラバーの重量比較のページになりますね。ディグニクス09Cのページよりも人気が出ていて、嬉しい限りです。ということで、最近のラバーの重量も含めて更新させていただきました。まだ2022年発売のラバーのデータは更新できていませんが、重量に加えて硬度も掲載しましたので、是非是非ご参考いただければ幸いですね。

 最近ラバーの重量に加えて、硬度を計るとある程度どのようなラバーかわかるような気がしてくるようになりました。あとは実際に打っているときに、しっかり弧線がどの程度でるのか、飛距離がどの程度でるのか、を確認するようになりました。

 https://katsuo000.com/rubber_weight_2022_spring/

2022年 MIZUNO卓球用具カタログ

存在感が強くなってきたMIZUNO!

 自分が卓球をはじめたときはMIZUNOというブランドの存在感は卓球用具の中では皆無でした。そんな過去からは想像できないくらいMIZUNOの存在感が卓球界で強くなってきたと思います。総合スポーツメーカー、MIZUNOが卓球へ参入してきたことは、他の卓球メーカーからはシェアを取られるというマイナスの影響があると思いますが、卓人側からすると卓球が現代的に変化する1つの起爆剤の働きがあったのではないかと想像しています。その現代化を促す起爆剤効果は卓球をテレビやメディアなどでより配信しやすくし、卓人を増やす効果を少なからず示したと想像しています。

 MIZUNOの存在感はまずなんといってもシューズです。MIZUNOのシューズは機能性、デザイン性、コスパと3つが揃っていて、若い世代を中心に圧倒的なシェアを得ている状況であり、その状況は盤石だと思われます。特にシェア率が高いのが女子で2022年ベスト16に入った選手のうち12人がミズノのシューズを履いている状況は、まさに日本におけるシューズの「標準」としての地位を獲得しているといえるでしょう。逆に男子は、Butterfly(バタフライ)との契約をしている選手が多いためにシューズもバタフライというケースが多いだけのように見え、一般層はMIZUNOユーザーが多いと感じます。

 MIZUNOの存在感がシューズ以外で顕在化してきたのは、日本代表として、そしてTリーガーとして活躍し、全日本選手権でも上位にくい込む実力を持つ大島祐哉選手がラケットラバーを全てMIZUNO製にしたことが影響していると思います。そして大島選手に引き続き多くのトップ選手がMIZUNOと契約してMIZUNOの用具で結果を残し、シューズ以外でも存在感を放ち始めましたね。こういった市場の取り方、というのは会社員をしている自分も参考になるなーなどと感心してしまうほどです。性能はもちろん、スタイリッシュでかっこいいMIZUNO用具は今後さらに増えていくと想像します。

MIZUNOさんの電子カタログ:
  https://www.mizuno.jp/mizuno_catalog/flashbook/2022_tabletennis/book/

2022年の新商品!

 すでにMIZUNOの新製品は発売され既に好評ですね。一応確認していきましょう。

Q Quality(キュークオリティー)

 Q5よりも回転性能が高くかつコスパ、耐久性が良く、スポンジ硬度も柔らかくした、まさに万人受けを目指した大本命ラバーがQQになりますね。元卓球王国のゆうさんもさっそくレビューされていました。ドイツ製ラバーの方向ではなく、バタフライ製ラバーの方向に似ていてい、テナジーとディグニクスの間と表現されるラバーのようです。テナジー以上で価格が5,300円 + 税というのは非常にコスパが良いと言えるでしょう。自分も既に購入はしているのですが、試打は少々先の予定です。

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Q1(キューワン)

 キューの名前を冠していますが、Q1はGFシリーズの上位互換的なラバーのようで、GFシリーズの中で最も硬度の硬いGF Pro(GFプロ)と比べるとスピン性能は劣る位置づけのようです。キューシリーズへのエントリーモデルのようですね。バタフライでいうところのRozena(ロゼナ)を意識したラバーといえるでしょうか。ロゼナはスピン性能も抜群に高いので性能面で受けるかというと厳しいかもしれませんが、MIZUNO用具で揃えたいと思うと良い選択肢になるかもしれません。

https://amzn.to/3IpNsfi

アルティウスシリーズ

Altius Inner(アルティウスインナー)

 アラミドカーボンはバタフライさんでいうところの、ALC系のカーボンになりますね。それをインナー位置にはさみ、ブレード厚さ5.6 mm、表面材からアラミドカーボンまで1.4 mmというのがアルティウスインナーですね。5.6 mmはかなり薄いインナーカーボンになります。バタフライさんのHarimoto Tomokazu InnerForce ALC(張本智和インナーフォースALC)はブレード厚さ6.0 mmでInner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)と同じブレード厚さになります。6.0 mmと比べるとかなり薄いのがアルティウスインナーとなりますね。これだけ薄いとかなりしなるので、スピン系テンションラバーを貼っていてもかなり扱いやすいと感じるラケットだと思います。

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Altius Combo(アルティウスコンボ)

 インナーカーボンになりますが、表面材からアラミドカーボンまでの距離が1.2 mmでブレード厚さも5.8 mmと厚く、アルティウスインナーよりもアルティウスコンボの方が芯材が厚くなったラケットがアルティウスコンボになります。アウターの弾みとインナーのつかみ、といういいところどりをさらに顕在化したラケットのようで、他のブランドと差別化されるラケットのようですね。個人的にも購入するならこのアルティウスコンボが気になりますね。5.8 mmという絶妙なブレード厚さのALC系インナーラケットはバタフライにはないので気になる一本ですね。

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Altius Outer(アルティウスアウター)

 アウターにアラミドカーボンを搭載した、要はバタフライのViscaria(ビスカリア)を意識したラケットですね。ブレード厚さは5.8 mmであり、まさに王道レシピのラケットになりますね。価格はビスカリアよりも安いので個体差は激しいかもしれませんんがコスパは良いといえるでしょう。

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雑感 2022/1/15

重要情報ゲット!ビスカリアが安くなるらしい!

 先日、卓球ショップの方から情報を得まして、ビスカリアが25,000円 + 税から20,000円 + 税になるという情報を得ました!購入しようとしていた皆さん、今は我慢しましょう!

2022年全日本選手権がもうすぐ開幕!

 注目の高い全日本選手権、今年も特設ページができあがってます!

特設ページ(JTTA):https://jtta.or.jp/special_cat/zennihon2022

例年通り、ライブ映像も配信されると思われますので、楽しみですね!