Butterfly(バタフライ)

レビュー Dignics 05(ディグニクス05)

説明

 Dignics 05(ディグニクス05)はButterfly(バタフライ)が2019年4月に販売開始したラバーになります。今までバタフライの看板ラバーであるTenergy(テナジー)を超えるラバーとして販売されました。テナジーそのものが、トップ選手の半数以上が使用するラバーとしてワールドスタンダードに君臨していたわけですので、ディグニクスは次世代のワールドスタンダードと言えるでしょう。その性能はテナジー以上であり、バタフライと契約するトップ選手が次々に使用、その直後に結果を出す、その事実が高い宣伝効果となってディグニクスは注目の的となりました。まさにトップオブトップのラバーです。

 本ブログの初めてのレビューはやはり、このディグニクス05にしたいと思っておりました!(katsuo000の本音)

 このラバーとの出会いは、実はあまり良くありませんでした。当時フォアに粘着ラバーを使っており、初めはバックハンドに使ってみようと思って購入したのがきっかけです。実際にバックで使ってみましたがバックハンドの技術不足で使いこなせず、継続使用できませんでした。その後、団体の全国大会に出場する機会を得てそこで数名のバタフライ契約選手がディグニクス05を使って練習している様子を拝見させていただきました。それまでフォアには粘着ラバーを使っていたのですが、粘着ラバーはおろか、テナジー05でも得られないボールのスピードに驚いたことを覚えています。全国という舞台で戦いたい!と思い、用具を見直そうと思ってディグニクス05への変更を決めました。

公表性能値

 用具性能値比較からわかるように、回転性能とスピード性能がTenergy 05(テナジー05)を上回る性能を持つのがディグニクス05です。Tenergy 05(テナジー05)も高い回転性能を持っていて、ループドライブの質の高さやサーブの回転量などは粘着ラバーに負けない回転量を有します。そのテナジー05を上回る回転性能とスピード性能を持つラバーと公表されたラバーがディグニクス05というわけです。粘着ラバーを使っておりましたが、現在ディグニクス05を使っていて、回転量に不満は感じておりません。

Spring Sponge X(スプリングスポンジX)とDignics(ディグニクス)シリーズのシート

 Spring Sponge X(スプリングスポンジX)は、テナジーシリーズに採用されているSpring SPonge(スプリングスポンジ)の進化版だと思います。スプリングスポンジが独立気泡のスポンジ他のラバーメーカーでは製造できないもののようです。そのスプリングスポンジの独立気泡を、独立を維持したままより細かくしたものがスプリングスポンジXらしいです。結果、スプリングスポンジよりもスプリングスポンジXの方が、14%変形しやすくなり、反発力は3%向上しているそうです。
 テナジーシリーズのスプリングスポンジといえば、オレンジ色のスポンジが特徴的ですが、ディグニクスシリーズのスプリングスポンジXは真紅と言える赤色が特徴で、一眼でディグニクスシリーズとわかります。

 表面の強度と球持ちが改善したことも紹介されています。球持ちについてはシートで捉えるカウンターやチキータがより安定することが紹介されていますね。また強度ですが水谷選手も言及されていてラバーの交換までの時間が長くなったとおっしゃってます。確かにテナジーシリーズと比べてもシートが白くなるまでの時間が長くなっていて、保管条件が良ければ1年近くシートの劣化は感じません。ラバー全体で考えると、スプリングスポンジXのテンションというか張りが緩む感じがあるので、刻一刻と状態は変化していくと感じます。
 ディグニクスシリーズのシートは透明感が強くなっていますが、ドイツ製の曇り系シートに近い強いシートを採用しているようなので、抜群にチキータやカウンターがやりやすいと感じます。

Dignics 05の重量と貼り

 メインラケットであるZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 使用している接着剤はFree Chack II(フリー・チャック2)になります。何度もディグニクス05をフリー・チャック2で貼りましたが、だいたい48 g前後になりました。フリー・チャック2はトロネバ系で塗りすぎると重くなりやすいので気を付けた方が良いと思います。ディグニクス05は硬いラバーですが、あまり厚塗りするとスピン性能が落ちたりするのでオススメはしません。

Dignics 05(ディグニクス05)
 High Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・スピン:12.0
・スピード:13.5
・Sponge硬度:40
・オープン価格(9,800円 + 税)
・70 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

Dignics 05の3つの特徴

最高峰の回転性能とスピード性能

 なんと言っても極めて高い回転性能を有しています。ループドライブは全日本選手権出場者の方にも、初見ならオーバーミスを誘うことが可能なレベルにあります。弾道は粘着ラバーと異なり高いですが、回転量は明らかに粘着ラバー顔負けな高性能ぶりを発揮します。さらにテナジー05よりも明らかにボールのスピードが速くなっています。回転性能とスピード性能がまさに両立した最強のラバーの一つと言って良いでしょう。有機溶剤を塗っていないのに、有機溶剤を使用したような回転とスピードが得られるハイエンドラバーです。

カウンタードライブがやりやすい!

 さらに、驚くべきはカウンタードライブのやりやすさです。正直言って角度はあまり関係なくて相手のドライブに対してボールを潰すようにボールの真上を捉えてスピードドライブを打てば、ほぼ入ってしまう驚異のカウンタードライブ性能を持っています。相手のドライブに対してかなり強いと言っても過言ではないと感じました。このカウンタードライブのやりやすさも、このラバーを本職ラバーとして使う理由になります。恐らくディグニクス05が高いカウンタードライブ性能を有する理由は、シートが強いためだと思います。テナジー05よりもシートが強く硬くなったために、相手のドライブに対して強いのだと思います。
 カウンタードライブができなくても、ブロック角度の繊細さも鈍くなったと思います。これもシートが強くなったためだと思います。回転性能の高いラバーは総じて、相手のドライブやサーブなどの回転量の多いボールに対して繊細であることが多いと感じます。個人の感想ですが、テナジー05の方が相手のドライブに対して角度で合わせづらいと感じます。一方ディグニクス05は、相手のドライブに対し入れるだけであれば、角度がわからなくても、なんとか入れられる印象があります。実際にこのラバーのおかげでブロックが入って勝てたと感じた試合もありました。このように相手の攻撃的なドライブボールに対しても、強さを発揮できるラバーは、現代卓球で求められる性能の一つだと思います!

最高峰の回転性能とスピード性能なのに軽い!

 先ほども触れましたが、この高いスピン性能とスピード性能を有しながら軽いという特徴を持っていることも特筆すべきだと考えます。軽いことでボールが軽くなるということを危惧する場合もあるかもしれませんが、自分はサイドバランサーでコントロール可能だと思いますので、むしろ軽いことはメリットであると考えます。これだけの回転性能とスピード性能を持つのに50 gを切るラバーは他にありません。よく一緒に練習する相手の方からも、ボールは重いとおっしゃっていただくので、ディグニクス05のボールは決して軽くはないと思います。唯一弾道が高くなりやすいので、低い弾道のドライブを打った方が良い場面があるかもしれません。

各技術レビュー

 それでは各技術を細かく紹介させていただきます。

フォアハンド系

軽打
 軽打から激しく回転がかかる感じはありません。シートの粒形状はおそらくテナジー05と類似または同形状であると感じました。テナジー05だとTenergy 80(テナジー80)などと比較してスピード感がかなり落ちるイメージがありますが、その分シートがしっかりボールをグリップするので回転がキュッとかかる感じがあります。ディグニクス05では、少しシートにひっかけると、相手がとても取りにくそうになってしまう位、ボールが伸びます。ミート気味に打つと体感としては直線的にボールが飛んでいるように感じるのですが、使い込んでいくと弧線を描いていることを感じます。ミート打ちですら弧線を描くあたりは、粘着ラバーに似ていると感じました。

ラリーでのドライブ
 かなり回転がかかります。特に相手のボールを利用してスポンジに食い込ませて打てた時は、相手の台に急降下するようなエグい弾道を示すことがあります。粘着ラバーの癖球のような沈むいやらしさはありませんが、強烈な回転で台上に飛び込んで思い切りホップして跳ね上がる弾道はテナジー05の上を行く、まさにディグニクス05特有の弾道と言えるでしょう。このディグニクス05特有の弾道は、自分にとってとても気に入っている点になります。またスピードはもちろんテナジー05よりも速いです。体感としてはテナジー80と同等以上だと感じます。イメージとしてはテナジー80よりも弧線を描いてるのにスピードが出ているという不思議なスピード感で、テナジー80のような速さなのに、弧線を描く分、対空時間は長い不思議なリズムでボールが台を疾走します。
 下がって打つときなどに、スピン系テンションラバーのようにただ弾いてしまうと、このラバーの持ち味は活かされないと感じました。打球点が落ちた時はラバーにしっかり食い込ませることで、えげつない弾道と回転量が出せます。まさに粘着ラバーのような回転重視のドライブができるのが良いですね。また粘着ラバーでは打てないようなスピードのスピードドライブが下がっても打てる点もとても気に入っております。まるで有機溶剤を塗っているような弾み具合で下がっても一発狙えるのがとても良いと感じます。
 カーブドライブ、シュートドライブ、どちらも打球点を落としてしっかり回転をかけるとエゲツない曲がり方をしますね。良好です!どちらかというと、カーブドライブではオーバーミスか、弾道がゆっくりになりやすいので、シュートドライブとか面を開き気味に打った方が素晴らしいドライブが打ちやすいです。

面を開いたドライブ
 粘着ラバーでスピードドライブを打つためには、面を開いてドライブを打つ打ち方があいます。自分の腕が悪いのだと思いますが、スピン系テンションラバーの中には、面を開いてドライブすると逆に回転がかかりにくくなるラバーも存在します。ディグニクス05でその面を開いた打ち方をしても、しっかり回転がかかりますので、スピードドライブもとても打ちやすいですね。ただ、打球点を落としすぎると流石に粘着ラバーではないので、相手のコートに入れるのが難しくなると感じました。スピン系テンションラバーなら十分な性能だと思います。

対下回転に対するループドライブ
 シートで回転をかけるループドライブをメインで使ってますが、かなり良いです。自分はまだ技術が足りないので、確実に相手コートに入れるためにだいぶ弧線を高くしてループドライブを打ってしまいますが、かなり高いボールになっても見た目以上にエゲツない回転がかかっているので、結果的にこのループドライブだけで得点できるくらいの武器になってしまいます。あと飛びついた時に食い込ませて入れるだけになった時も想像以上に回転がかかる感じがあってミスを誘うことができます。弧線の低いループドライブが打てるようになれば、かなりの質のループドライブになると思います。
 良いことばかり書いてしまいましたので、少し慣れが必要と感じた点を記載します。上回転に対しては敵なしに素晴らしいディグニクス05ですが、高い回転性能だからこそ、ボールに残っている下回転系の回転には影響を受けやすいです。また球離れがかなり速いです。この2点があるために、扱いづらいと感じる方が多いのではないかと想像します。自分自身は、ループドライブ含め対下回転ドライブ時は、腕だけではなく体や腰で打つことを意識して打球することで、安定するようになりました。グリップ感がとても乏しいと思いますので、この辺りが難しいと感じる人は多いと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブもかなり良いです。スピン系テンションらしい、インパクトで持っていくスピード重視のスピードドライブも、面を開いて回転量のかかった重いスピードドライブもどちらも行けます。スピードがテナジー05よりも速くなったことで、ノータッチエースが狙えるのに回転量もあって安定させることができるのが良いですね。球質が揃うとカウンターを狙われるので、スピードドライブも的を絞らせないように技術力を上げていきたいです。

ブロック
 テナジー05と比較して明らかに良くなったと感じるのがブロックです。テナジー05は相手の回転に影響もされやすく軽いので弾かれる感じもありました。しかしディグニクス05はスポンジが硬く、かつシートが強くなったためか、かなりブロックが安定します。雑に角度を作ってもブロックを入れやすいんですよね。なんとか当てて入れるということがとてもやりやすいと感じました。このラバーのブロックのおかげで勝てた試合もあるくらいです。上回転のボールに対してかなり強い印象があります!

カウンタードライブ
 これ!ディグニクス05はカウンタードライブがかなり良いです。コースがわかればあとは相手のボールの上を捉えて回転とスピードを与えるだけで、強烈なカウンタードライブを打つことができます。かなりカウンタードライブがしやすいラバーでした。このカウンタードライブの打ちやすさも、ディグニクス05の好きなところです。

ストップ
 初めは弾いてしまって、かなり難しかったです。でもシートでひっかけるようにすることで台上でもかなり回転をかけることができるようになり、安定するようになりました。スポンジも硬いのでおさまりが良かったです。多分、他のディグニクスよりもディグニクス05の方がストップは切れておさめやすいと思います。

ツッツキ
 ストップとも被りますが、回転をかけやすいです。Spin Art(スピンアート)と比較すると流石に劣りますが、ディグニクス05もかなりツッツキが武器になるラバーだと思います。個人的にはDignics 09C(ディグニクス09C)のツッツキよりも切れて武器にしやすいと思ってます。

フォアフリック
 角度を合わせるフリックはあまり安定しないと感じました。思い切って強打を狙った方が弾みもあるので良いと思います。自然と回転がかかるようにラケットがボールに当たってからさらに上へスイングするようにすると安定すると思います。台と平行にスイングするなら、ナックルフリック系の方が良いと思います。

サービス
 ディグニクス05に変えてから、回転量はもちろん上がりましたが、それ以上に、Young Generation(YG、ワイジー)サーブが切れるようになりました。ブチッと切れます。逆横回転系で下回転サーブが出せるようになったのはサーブにバリエーションが出せるようになったので非常に重宝しています。また、ぶっつけ系のサーブでブチッと切ったり、ナックルにしたりが、しやすいので重宝しています。回転量を確保するためにすくい上げる系の順横下回転系サーブ以外にも球足の早い下回転系のサーブも出しやすいと感じています。ただし慣れるまでには結構時間が掛かりました。

バックハンド系

軽打
 フォアハンドで感じたことですが、やはり少しシートにひっかけるだけでアクティブブロックのような伸びるボールが出せます。スピードも出しやすくて良いです!しかも多分相手からするとミートに近い直線弾道のようなボールが、とても安定します。オートマチックにミート系またはスピード系ドライブが安定するのでとても頼もしかったです。

ラリーでのドライブ
 1年前に使ってみた時は全く安定しませんでしたが、1年間でだいぶバックハンドのインパクトが良くなったようで、かなり良かったです。また自分はバックハンドのドライブはどちらかというと食い込ませてから回転をかけるドライブの打ち方をしますが、その打ち方でも十分に回転がかかり威力が出せるのがディグニクス05だと思います。余談ですが、テナジー05もディグニクス05もドイツ製ラバーにあった打ち方をしても、十分に威力のあるボールが打てます。高性能なラバーだと改めて感じます。個人的にはシートだけで打つような回転優先の打ち方にした方が、回転量が増す分、さらに安定して好感触でした。こういった打ち方を選ばない高性能さは、バタフライのラバーっぽいなと感じました。
 また、テナジー05やTenergy 05Hard(テナジー05ハード)では軽打時などあまり面を下に向けすぎるとボトッと落ちることもありましたが、ディグニクス05ではシートの引っ掛かりがより強力になっているためか、面を相当下に向けてもかなり安定すると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 フォアハンドドライブと比較してしまうと少し回転量が劣ると感じましたが、それでも安定して入れることができました。1年前は手だけで打っていたために安定を感じることができませんでしたね。今はかなり腰と体を入れるようにしているので、かなり安定して入れることができました。しかもかなり攻撃的なドライブが打てるのが好印象でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 これもかなり良かったです!個人的にはしっかりボールに負けないように体幹を意識して打つことで、簡単にスピードドライブを打つことができました。試合で使えば相手にブロックを強いることができるレベルのスピードドライブを安定して打つことができました。一発で抜くほどのスピードドライブはさすがに難しかったですが、回り込んでフォアハンドドライブするよりも安定感と威力のあるドライブが打ててかなり好感触でした。

ブロック
 フォアでも感じてましたが、バックでももちろん良いです。ディグニクス09Cのループでも難なくブロック可能でした。シートが強くなったためだと思います。

カウンタードライブ
 想像できましたが、かなり良いですね。ボールの上を捉えるように打てば勝手にカウンタードライブの完成です。さらに威力を狙って強く打てばライジングカウンターのようなボールが打てます。えげつないですね。

ストップ
 問題なく止めることができます。感触良好でした。

ツッツキ
 ツッツキ練習で感じましたが、想像以上にツッツキで切りやすいです。自分は下手くそなのとアウターZLCのZhang Jike ZLC(張継科ZLC)をメインに使うのでテナジー05でもツッツキが難しいと感じていたのですが、このディグニクス05ではテナジー05よりもツッツキしやすいと感じました。弾むので、とにかくシートだけで打つのがコツだと思います。

チキータ
 ラバーが軽いので急なボールの変化にも対応しやすくて、チキータしやすいと感じました。ただ、まだ自分の腕がついていけておらず、バックハンドドライブほど安定感はありません。今後はバックハンドドライブの延長としてチキータを安定できるように練習したいと考えてます。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 ディグニクス09C ディグニクス05 > Diginics 80(ディグニクス80) > テナジー05

スピード
 ディグニクス80 ディグニクス05 > ディグニクス09C

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 ディグニクス09C > ディグニクス05 > テナジー05

寿命
 ディグニクス05 > テナジー05

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Butterfly(バタフライ)Blades(ラケット)

はじめに

 2021年2月現在のButterfly(バタフライ)のラケット用具の公表性能値まとめになります。katsuo000が思うバタフライのラケットの特徴は、特殊素材とネーミングだと思います。ラケットの名前を見れば、どのような特殊素材を使用しているのかわかりやすくなっています。どの製品も他社と比較して個体差が少なく、性能や質が高い分、高価になりがちですがハズレをひきにくいと思ってます。
 2010年ごろまで、有機溶剤の後加工の禁止を受けて弾む素材開発が進んだように思います。代表的なラケットがPrimorac Carbon(プリモラッツカーボン)やGaraydia(ガレイディア)シリーズのような、上板ヒノキでアウター特殊素材、中心に桐という木材3+特殊素材2の構成の板厚ラケットでしょう。弾み、軽さ、球持ちを持ったラケットだと思います。その後、Inner Force(Layer)(インナーフォース(レイヤー))シリーズという明確にインナーラケットとわかるラケットシリーズが全盛となります。特殊素材の位置がどの位置にあるのか、非常にわかりやすく今ではメインとなった印象です。他社メーカーの方が先にインナーラケットを販売していたようですが、バタフライさんのマーケティングと戦略勝ちでインナーラケットはバタフライの専売特許のようなイメージが出来上がったように思います。逆にガレイディアシリーズは、今や廃盤に至りました。卓球の進化に伴い、バタフライも変化(あるいは進化?)してきたと言えるでしょう。ガレイディアシリーズを廃盤にして、新たに2020年4月に販売されたラケットは張本智和モデルのインナーラケットでした。インナーラケットの種類を拡充したと言えるでしょう。これはおそらく、今後流行る用具は「まず球持ちがしっかりあって、球持ちがある中で弾むラケット」と予想しての動きではないかと想像します。

Outer Blades(アウターラケット)

Cellulose Nanofiber (CNF)セルロースナノファイバー

CNF Outer(CNFアウター)
・Revoldia CNF(レボルディアCNF)
 ブレード厚:5.7 mm  平均重量:88 g  CNF Outer (5+2)

 2020年4月販売の最新の特殊素材になります。katsuo000はまだ使用経験がありませんが、他者レビューを拝見しますと、木材の球持ちと特殊素材のスピードと弾みが得られるようです。トップ選手では吉村真晴選手が、ブレードにレボルディアCNFでグリップが異なる、いわゆる特注ラケットを使用している模様ですね。会場やボールにもよると思いますが、アウターカーボンと比較すると少しボールが遅い印象もありますが、木材ラケットと比較するとスイートスポットも広く、威力のあるブレードではないかと思いますね。

Super Zylon Carbon (SZLC)スーパーザイロンカーボン

SZLC Outer(SZLCアウター)
・Mizutani Jun SuperZLC(水谷隼SZLC)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量:91 g  SZLC Outer (5+2)
・Zhang Jike Super ZLC(張継科SZLC)
 ブレード厚:5.6 mm  平均重量:91 g  SZLC Outer (5+2)
・Lin Yun Ju Super ZLC(林昀儒SZLC)
 ブレード厚:5.6 mm  平均重量:84 g  SZLC Outer (5+2)

 特殊素材の中で最上位の硬さと弾みを有するものになります。まとめていて気付きましたが、林昀儒SZLCの平均重量はかなり軽く、同じブレードの張継科SZLCと比較しても5 g以上軽いですね。グリップがティモボルモデルのように空洞だったりするのかもしれないなーと思った次第です。SZLCラケットは基本的に重量の重いものが多い中で軽いシリーズが出たのは嬉しいですね。

Zylon Carbon (ZLC)ザイロンカーボン

ZLC Outer(ZLCアウター)
・Timo Boll ZLC(ティモボルZLC)
 ブレード厚:5.5 mm  平均重量:86 g  ZLC Outer (5+2)
・Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)
 ブレード厚:5.5 mm  平均重量:88 g  ZLC Outer (5+2)
 https://katsuo000.com/review_zhangjike_zlc/
・Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)
 ブレード厚:5.7 mm  平均重量:87 g  ZLC Outer (5+2)
 https://katsuo000.com/review_mizutanijun_zlc/

 ZLCアウターは少し人気が落ちてきているのかもしれません。トップ選手で使用する人が少なく、水谷隼選手の水谷隼ZLCが挙げられる程度でしょうか。特徴的な直線弾道は攻撃的ですが、その分回転をかけにくく球持ちも感じにくいラケットでもあると思います。katsuo000のレビューは主には張継科ZLCで試打したものになります(現在、王道のアウターALCへ移行中)。

Arylate Carbon (ALC)アリレートカーボン

ALC Outer(ALCアウター)
・Viscaria(ビスカリア)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量:86 g  ALC Outer (5+2)
・Timo Boll ALC(ティモボルALC)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量:86 g  ALC Outer (5+2)
・Zhang Jike ALC(張継科ALC)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量:88 g  ALC Outer (5+2)
 https://katsuo000.com/review_zhangjike_alc/
・Kenta Matsudaira ALC(松平健太ALC)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量:85 g  ALC Outer (5+2)
・Lin Gaoyuan ALC(林高遠ALC)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量:88 g  ALC Outer (5+2)

・Timo Boll Spirit(ティモボルスピリット)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量: g  ALC Outer (5+2)
 https://katsuo000.com/review_timoboll_spirit/
・Freitas ALC(フレイタスALC)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量: 87 g  ALC Outer (5+2)

 主流であり、初登場から現在に至るまで多くの選手が使用する王道の特殊素材になります。特にアウターALCはとても人気の高いラケットで、とてもバランスが取れていてトップ選手から中級者まで広く好まれるラケットです。バタフライさんにおいてグリップ形状や重心位置、ラケット重量などは異なるけど反発と振動が同じ数値のラケットが5本存在しています。人気が高いことがわかります。また他メーカーでも類似のラケットを精力的に販売しており、新たなラケット分類の1つとして確立しつつあると思います。

Zylon Fiber (ZLF)ザイロンファイバー

ZLF Outer(ZLFアウター)
・Timo Boll ZLF(ティモボルZLF)
 ブレード厚:5.4 mm  平均重量:83 g  ZLF Outer (5+2)

 ザイロンファイバーはカーボンを編み込んでいない繊維素材のみの特殊素材になります。カーボンが入っていない分スピードは劣るものの、扱いやすさやスイートスポットの拡張に加え、回転性能の高いラケットになると思います。過去にkatsuo000はアウターArylate(アリレート、カーボンなし)のラケットを使用していた経験がありますが、それに類似していると想像します。現在では、アウターアリレートラケットは廃盤となってしまいましたが、それを継承する形でZLFアウターラケットが位置していると考えます。

Tamca5000(T5000)

T5000 Outer(T5000アウター)
・Zhang Jike T5000(張継科T5000)
 ブレード厚:5.6 mm  平均重量:90 g  T5000 Outer (5+2)
・SK Carbon(SKカーボン)
 ブレード厚:5.2 mm  平均重量:77 g  T5000 Outer (3+2)
・Timo Boll TJ(ティモボルTJ)
 ブレード厚:5.2 mm  平均重量:70 g  T5000 Outer (3+2)

 Tamca5000はいわゆるカーボンで、とても硬くて軽い素材になります。カチカチで扱いにくさはあるものの、使いこなした時のスピードや威力         は魅力的です。

Inner Blades(インナーラケット)

Super Zylon Carbon (SZLC)スーパーザイロンカーボン

SZLC Inner(SZLCインナー)
・Harimoto Tomokazu Super ZLC(張本智和SZLC)
 ブレード厚:6.2 mm  平均重量:88 g  SZLC Inner (5+2)

 特殊素材の中で最上位の硬さと弾みを有するSZLCのインナーラケット第1号になります。ブレード厚さも7枚合板級に厚く、かなり攻撃的なラケットになっていると想像します。

Zylon Carbon (ZLC)ザイロンカーボン

ZLC Inner(ZLCインナー)
・Franziska Inner Force ZLC(フランチスカ インナーフォースZLC)
 ブレード厚:5.7 mm  平均重量:88 g  ZLC Inner (5+2)
・Harimoto Tomokazu Inner Force ZLC(張本智和インナーフォースZLC)
 ブレード厚:5.7 mm  平均重量:84 g  ZLC Inner (5+2)
・Tiago Apolonia ZLC(アポロニアZLC)
 ブレード厚:5.7 mm  平均重量:90 g  ZLC Inner (5+2)
・Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)
 ブレード厚:5.7 mm  平均重量:89 g  ZLC Inner (5+2)

 ZLCインナーは、ZLCアウターとは逆に人気が出てきており、契約選手モデルのラケットも含め4種類のラケットが販売されています。この春に新発売のフランチスカ インナーフォースZLCはシックなデザインで人気が出そうな気がします。黄色のインナーフォースレイヤーZLCをよく拝見しましたが、今後は赤や青など種々のインナーZLCの人気が増していきそうですね。インナーラケットでは球持ちがある分、威力不足を感じやすい、それを補うためにALCよりも硬いZLCを採用したZLCインナーラケットは今やバタフライの看板ラケットの1種で、アウターALCと並んで非常に人気があるとともに、新たなラケットカテゴリーとして確立しつつあると思います!

Arylate Carbon (ALC)アリレートカーボン

ALC Inner(ALCインナー)
・Dimitrij Ovtcharov Inner Force ALC(オフチャロフ インナーフォースALC)
 ブレード厚:6.2 mm  平均重量:91 g  ALC Inner (5+2)
・Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
 ブレード厚:6.0 mm  平均重量:88 g  ALC Inner (5+2)
・Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)
 ブレード厚:6.0 mm  平均重量:89 g  ALC Inner (5+2)
・Inner Force Layer ALC.S(インナーフォースレイヤーALC.S)
 ブレード厚:5.5 mm  平均重量:88 g  ALC Inner (5+2)

 インナーALCシリーズも拡充されつつありますね。2021年春発売のオフチャロフインナーフォースALCはインナーフォースレイヤーALCの板厚を厚くし、より攻撃的になったラケットではないかと想像します。逆に板厚の薄い、インナーフォースレイヤーALC.Sは回転性能に特化したラケットで、オールラウンダー向けと考えることができると思います。

Zylon Fiber (ZLF)ザイロンファイバー

ZLF Inner(ZLFインナー)
・Ai Pro ZLF(福原愛プロZLF)
 ブレード厚:5.8 mm  平均重量:85 g  ZLF Inner (5+2)
・Inner Force Layer ZLF(インナーフォースレイヤーZLF)
 ブレード厚:5.3 mm  平均重量:87 g  ZLF Inner (5+2)

 カーボンが入っていない分スピードは劣るものの、扱いやすさやスイートスポットの拡張、回転性能の高いラケットで、初心者にもおすすめのラケットになりますね。やはり特殊素材が入っている分、ラケットは強く、木材ラケットよりも丈夫だと思います。幼少期から始めるのであれば長く使えるのでオススメのラケットになりますね。

Five Play Woods(5枚合板)

・Xstar V(エクスターV)
・Timo Boll J(ティモボルJ)
・Petr Korbel(コルベル)
・Maze Performance(メイスパフォーマンス)
・Maze Advance(メイスアドバンス)
・TB5 α

 バタフライの5枚合板は、入門用のラケットやハイエンドモデルまで揃っています。特に入門用は他社と同等以下の値段まで安くしている点は嬉しいですね。初心者の段階から卓球メーカートップのラケットを使っってみることは良い経験になると思います。バタフライでは、5枚合板 ≒ V or 5でVか5のついたラケットが多いですね。またハッドロウシリーズが廃盤となってしまいました。バタフライとしては木材ラケットは入門モデルを残して、高級合板ラケットを減らす一方で、特殊素材有するラケットをメインとしたいようですね。

Seven Play Woods(7枚合板)

・SK7 Classic(SK7クラシック)

Control Assist Fiber(CAF)

・Timo Boll CAF(ティモボルCAF)

Defensive(守備用)

・Inner Shield Layer ZLF(インナーシールドレイヤーZLF)
・Hadraw Shield(ハッドロウシールド)
・ダイオードV(ダイオードV)

公表性能値比較

ブレード厚 vs 反発 (特殊素材)

 katsuo000はブレード厚さをかなり重要視しております。ブレードの厚さによってどのようなラケットか想像しやすいイメージですね。

引用させていただきました。

https://www.butterfly.co.jp/

Butterfly (バタフライ) Rubbers (ラバー)

 2023年4月現在のButterfly (バタフライ)のラバー用具の公表性能値まとめになります。やはり卓球用具で世界をリードするバタフライさんのラバーラインナップは気になりますね!

Dignics (ディグニクス) シリーズ

Dignics 09C (ディグニクス09C)

 Spin:96、Speed:79、弧線:96 (新基準)
 Spin:13.00、 Speed:13.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:44(Butterfly基準)、 粘着性ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:50 g
 硬度計評価 shore a (sheet):33.4、 shore a (sponge):31.8
       shore c (sheet):50.8、 shore c (sponge):49.1
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.6

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バタフライ ディグニクス09C 06070 卓球 ラバー(裏ソフト) BUTTERFLY
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 2019年のラバーの台風の目となり、2020年、そして2022年現在も圧倒的な存在感を示すディグニクスシリーズ。2020年4月に登場したディグニクス09Cは、2021年1月の男子全日本選手権優勝者(及川瑞基選手)のギアとなりました。この実績だけでも凄いラバーだということがよくわかります。ディグニクス09Cはバタフライの本気の粘着ラバーとして販売されました。既に中国の樊振東(Fan Zhendong)選手林高遠(Lin Gaoyuan)選手、中華台北の林昀儒(Lin Yun-Ju)選手、ドイツのTimo Boll(ティモボル)選手や水谷隼選手のライバルDimitrij Ovtcharov(オフチャロフ)選手、と有名トップ選手が使っています。今後どのような一流選手が使用していくのか注目ですね。

Dignics 05 (ディグニクス05)

 Spin:85、Speed:86、弧線:88 (新基準)
 Spin:12.00、 Speed:13.50 (旧基準)、
 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:48 g
 硬度計評価 shore a (sheet):34.3、 shore a (sponge):31.3
       shore c (sheet):50.0、 shore c (sponge):48.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.0

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 モンスターラバーを超えたモンスターラバー、Dignics 05 (ディグニクス05)ですね。張本智和選手吉村真晴選手宇田幸矢選手、と全日本選手権優勝経験者が使用する王者のラバーといえるでしょう。海外ではドイツのオフチャロフ選手Franziska Patrick(フランチスカ)選手が使用しています。このラバーは扱いにくさもあるジャジャ馬ラバーと表現させてもらってます。あうと抜群の性能とエグさを有するラバーだと思います。カウンター性能とスピード、回転量、どれをとっても一級品ですね。最近では、田中佑汰選手戸上隼輔選手中華台北の林昀儒選手と、このラバーで中国トップ選手に勝ち星をあげていますね。キョウヒョウに対抗するラバーといっても良いのかもしれません。個人的には非常に魅力的なラバーだと思います!

Dignics 80 (ディグニクス80)

 Spin:82、Speed:88、弧線:86 (新基準)
 Spin:11.75、 Speed:13.75 (旧基準)
 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:48 g
 硬度計評価 shore a (sheet):33.1、 shore a (sponge):29.5
       shore c (sheet):48.6、 shore c (sponge):47.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.6

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 77011D65-84B8-4B76-8670-3966560453F4-scaled-e1589720612513-1024x1010.jpeg

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 引退表明したキング水谷隼選手や、コーチ兼選手の吉田雅己選手大矢英俊選手が使用してます。バックに使う選手が多い印象です。ラバーの引きつれの感覚はTenergy 05 (テナジー05)にも通じるものがあり、回転量もエグイですね。ディグニクスの中で、最も扱いやすいといえるかもしれません。初めてのディグニクスには是非ディグニクス80をオススメします。

Dignics 64 (ディグニクス64)

 Spin:79、Speed:90、弧線:84 (新基準)
 Spin:11.00、 Speed:14.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:45 g
 硬度計評価 shore a (sheet):32.3、 shore a (sponge):28.4
       shore c (sheet):48.0、 shore c (sponge):46.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.9

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 使いこなせればスピードドライブが安定して打てること間違いなしのラバーです。このラバーを使ってラリー戦をすると目立つこと間違いなしですね!ダイナミックで低い弧線が台に吸い込まれるように相手のコートに入ると思います!

Glayzer (グレイザー) シリーズ

Glayzer (グレイザー)

 Spin:73、 Speed:81、弧線:82 (新基準)
 スポンジ硬度:38(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量: 46 g
 硬度計評価 shore a (sheet):30.0、 shore a (sponge):21.0
       shore c (sheet):41.2、 shore c (sponge):35.8
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 9.00

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 Dignic (ディグニクス)シリーズは硬く、かつ最もボールを掴んで回転をかけるDignics 05 (ディグニクス05)はかなり扱いにくさが目立つラバー、ということで、Dignics (ディグニクス)らしさを有して、かつTenergy 05 (テナジー05)に近いくい込みと球持ちを持つラバーの位置だと思います。この値段でかなりの高性能で、スピン系テンションラバーで迷ってコスパを求めるなら、両面Glayzer (グレイザー)かフォアGlayzer (グレイザー)バックRozena (ロゼナ)で十分だと思います。木材系かファイバー系のラケットを選べば20,000円以内で十分高性能で軽量なラケットになるでしょう。他社ラバーを選ぶ理由は重さ、かな~。

Glayzer 09C (グレイザー09C)

 Spin:87、 Speed:75、弧線:95 (新基準)
 スポンジ硬度:42(Butterfly基準)、粘着性ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:48 g
 硬度計評価 shore a (sheet):26.3、 shore a (sponge):23.3
       shore c (sheet):40.7、 shore c (sponge):36.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.0

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 2023年に発売されたディグニクスの廉価版、グレイザーシリーズの1枚ですね。ディグニクス09Cの廉価版、グレイザー09Cです。Dignics 09C (ディグニクス09C)よりも軟らかく、Dignics 05 (ディグニクス05)よりも、弧線が強いので、ラリー重視やパワータイプの選手にオススメのラバーになりますね!

Tenergy (テナジー) シリーズ

Tenergy 19 (テナジー19)

 Spin:75、Speed:84、弧線:78 (新基準)
 Spin:11.70、 Speed:13.20 (旧基準)
 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:47 g
 硬度計評価 shore a (sheet):32.1、 shore a (sponge):25.8
       shore c (sheet):41.6、 shore c (sponge):40.9
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.3

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 Dignics (ディグニクス)シリーズ発売後に発売されたTenergy (テナジー)の一つの選択肢。個人的には柔らかさも感じるため、バックハンド向きのラバーだと思います。

Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)

 Spin:96、Speed:82、弧線:92 (新基準)
 Spin:11.50、 Speed:13.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:43(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:50 g
 硬度計評価 shore a (sheet):35.8、 shore a (sponge):32.6
       shore c (sheet):47.7、 shore c (sponge):46.9
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.2

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 戸上隼輔選手の元相棒、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)ですね。katsuo000もこのラバーが大好きでかなり気に入っていた時期がありました。シートの劣化が少なくてディグニクスくらい寿命が長いなら是非フォアで使いたいラバーですね。スピードも出るし、テナジーらしくしっかりボールを掴めるので良いです。海外のトップ選手では中華台北の天才林昀儒選手がフォアで使用しています!パワーのある選手がフォアで使用して、中陣からでも伸びのあるボールを打ちたいという要望に応えられるようなラバーだと思います。驚きなことに、変動もありますがAmazonだとTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)は6,200円くらいで購入できてしまうので、他社ラバーの方が高い可能性もありますね汗。

Tenergy 05 (テナジー05)

 Spin:76、Speed:83、弧線:79 (新基準)
 Spin:11.50、 Speed:13.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:47 g
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (sheet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

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 モンスターラバー。世界標準。未だに世界の1つのモノサシであり、基準として存在するモンスターラバーですね。トップ選手の中にも未だに使用し続ける選手が多く、信頼された高性能さがよくわかると思います。

Tenergy 05 FX (テナジー05FX)

 Spin:64、Speed:81、弧線:65 (新基準)
 Spin:11.50、 Speed:13.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:32(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:46 g
 硬度計評価 shore a (sheet):28.8、 shore a (sponge):21.4
       shore c (sheet):37.8、 shore c (sponge):34.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 7.4

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Tenergy 80 (テナジー80)

 Spin:73、Speed:85、弧線:77 (新基準)
 Spin:11.25、 Speed:13.25 (旧基準)
 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量: g
 硬度計評価 shore a (sheet):、 shore a (sponge):
       shore c (sheet):、 shore c (sponge):
       shore a (sheet) – shore a (sponge) =
 katsuo000のレビュー:

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Tenergy 80 FX (テナジー80FX)

 Spin:61、Speed:83、弧線:63 (新基準)
 Spin:11.25、 Speed:13.25 (旧基準)
 スポンジ硬度:32(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:45 g
 硬度計評価 shore a (sheet):27.5、 shore a (sponge):20.7
       shore c (sheet):34.5、 shore c (sponge):30.8
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.8

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Tenergy 64 (テナジー64)

 Spin:70、Speed:87、弧線:75 (新基準)
 Spin:10.50、 Speed:13.50 (旧基準)
 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量: g
 硬度計評価 shore a (sheet):、 shore a (sponge):
       shore c (sheet):、 shore c (sponge):
       shore a (sheet) – shore a (sponge) =
 katsuo000のレビュー:

Tenergy 64 FX (テナジー64FX)

 Spin:58、Speed:85、弧線:61 (新基準)
 
Spin:10.50、 Speed:13.50 (旧基準)
 スポンジ硬度:32(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量: g
 硬度計評価 shore a (sheet):、 shore a (sponge):
       shore c (sheet):、 shore c (sponge):
       shore a (sheet) – shore a (sponge) =
 katsuo000のレビュー:

Tenergy 25 (テナジー25)

 Spin:76、Speed:64、弧線:86 (新基準)
 Spin:11.00、 Speed:13.25 (旧基準)
 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量: 49 g
 硬度計評価 shore a (sheet):31.6、 shore a (sponge):25.3
       shore c (sheet):42.8、 shore c (sponge):38.5
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.3

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 Tenergy (テナジー)シリーズの中でもかなりの個性派、Tenergy 25 (テナジー25)ですね。このラバーは硬く粘着ラバーに近いラバーなんですが、中陣に下がったり少し距離をとると、ボールは伸びづらくなるようなラバー設計になっています。ただ個性的なボールが飛んでくるため、やや取りにくいのも事実ですね。

Tenergy 25 FX (テナジー25FX)

 Spin:64、Speed:62、弧線:72 (新基準)
 Spin:11.00、 Speed:13.25 (旧基準)
 スポンジ硬度:32(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量: g
 硬度計評価 shore a (sheet):、 shore a (sponge):
       shore c (sheet):、 shore c (sponge):
       shore a (sheet) – shore a (sponge) =
 katsuo000のレビュー:

 プロ選手が使用するラバーとしてワールドスタンダードであり続けるラバー、テナジーシリーズ。ディグニクスが登場してもなお、強い存在感を示し続けるラバーになります。2021年3月に新たなシートの粒形状でテナジーシリーズのニューフェイス、Tenergy 19 (テナジー19)が発売されました。19の粒形状が今後他のラバーで採用されることはあるのか、注目と考えます。例えばDinigc 19 (ディグニクス19)とか!?

その他

Rozena (ロゼナ)

 Spin:70、Speed:83、弧線:75 (新基準)
 Spin:10.80、 Speed:13.00 (新基準)
 スポンジ硬度:35(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量:48 g
 硬度計評価 shore a (sheet):31.4、 shore a (sponge):25.9
       shore c (sheet):42.4、 shore c (sponge):38.8
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.5

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 Tenergy (テナジー)の廉価版。ただし、粒形状は80なので、球持ちはやや弱くて飛びやすいイメージがあります。ただし、定価5,000円台で技術によってはディグニクスなみの回転量が得られるラバーは脅威だと思います。

Spin Art (スピンアート)(廃盤)

 Spin:11.50、 Speed:11.75、 スポンジ硬度:48(Butterfly基準)
 ラバー重量: g
 硬度計評価 shore a (sheet):、 shore a (sponge):
       shore c (sheet):、 shore c (sponge):
       shore a (sheet) – shore a (sponge) =

 廃盤ラバーではありますが、使っていました。良いラバーでしたが、やや硬くて弾まないですかね。エグイ回転量が得られて、個人的には好みでした。廃盤ラバーは公式では使えませんのでお気を付けください。

Bryce Highspeed (ブライスハイスピード)

 Spin:54、Speed:92、弧線:46 (新基準)
 Spin:10.30、 Speed:14.50 (旧基準)
 スポンジ硬度:35(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー
 ラバー重量: g
 硬度計評価 shore a (sheet):、 shore a (sponge):
       shore c (sheet):、 shore c (sponge):
       shore a (sheet) – shore a (sponge) =
 katsuo000のレビュー:

Roundell Hard (ラウンデルハード)

 Spin:49、Speed:78、弧線:62 (新基準)
 Spin:10.20、 Speed:12.80 (旧基準)
 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー

Roundell (ラウンデル)

 Spin:43、Speed:77、弧線:58 (新基準)
 Spin:10.20、 Speed:12.80 (旧基準)
 スポンジ硬度:35(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー

Roundell Soft (ラウンデルソフト)

 Spin:37、Speed:76、弧線:54 (新基準)
 Spin:10.20、 Speed:12.80 (旧基準)
 スポンジ硬度:33(Butterfly基準)、ハイテンション裏ラバー

Sriver (スレイバー)
 Spin:23、Speed:38、弧線:23 (新基準)
 Spin:8.00、 Speed:10.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:38(Butterfly基準)、裏ラバー

Sriver EL (スレイバーEL)
 Spin:19、Speed:38、弧線:19 (新基準)
 Spin:8.00、 Speed:10.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:35(Butterfly基準)、裏ラバー

Sriver FX (スレイバーFX)
 Spin:15、Speed:38、弧線:15 (新基準)
 Spin:8.00、 Speed:10.00 (旧基準)
 スポンジ硬度:33(Butterfly基準)、裏ラバー

Tackiness Drive (タキネスドライブ)
 Spin:15、Speed:33、弧線:15 (新基準)
 Spin:9.00、 Speed:8.50 (旧基準)
 スポンジ硬度:38(Butterfly基準)、粘着性裏ラバー

Tackiness Chop II (タキネスチョップ2)
 Spin:30、Speed:16、弧線:41 (新基準)
 Spin:10.00、 Speed:7.50 (旧基準)
 スポンジ硬度:41(Butterfly基準)、粘着性裏ラバー

Tackiness Chop (タキネスチョップ)
 Spin:16、Speed:16、弧線:27 (新基準)
 Spin:10.00、 Speed:6.50 (旧基準)
 スポンジ硬度:32(Butterfly基準)、粘着性ラバー

Flextra (フレクストラ)
 Spin:10、Speed:29、弧線:15 (新基準)
 Spin:8.75、 Speed:8.25 (旧基準)
 スポンジ硬度:32(Butterfly基準)、裏ラバー

 良心的な価格のRozena (ロゼナ)や尖った性能のBryce Highspeed (ブライスハイスピード)など、他のメーカーとはやはり違うと思わせるラインナップになります。次に廃盤の可能性が高そうなラバーはやはり、Bryce Highspeed (ブライスハイスピード)かな?

公表性能値比較

新基準

旧基準