DONIC(ドニック)

レビュー ブルーグリップC1(Blue Grip C1)

説明

 DONIC(ドニック)の2021年の粘着テンションラバー、Blue Grip C1(ブルーグリップC1)をレビューします。DONICのラバーといえば、ブルーとつくラバーが多いです。スピンのブルーファイヤシリーズ、スピードのブルーストームシリーズ、粘着テンションのブルーグリップシリーズとラインナップが多いのも特徴です。これは選手の技量にあわせて細かく硬度やシートを変更できるメリットをもたらしてくれるものだと思います。この2021年秋-冬の注目はBlue Storm PRO(ブルーストームPRO)で、ブルーストームシリーズ最新作のラバーになります。ブルーストームPROについては今後レビューしたいと思い発注済みなのですが、昨今ドイツ製ラバーの性能はかなりあがってきていて、進化型テナジーラバーとして、テナジーと同等かそれ以上の高い性能を持っているのではないかと期待しています。日本の選手の中では、愛工大名電の鈴木楓選手がDONICの用具を使用しているので有名だと思います。一時期ブルーグリップ系のラバーも使用していたようなのですが、ラバーに頼った癖ではなく、技術で繰り出す癖球を求めてブルーストーム系のラバーを使用されているそうですね。おそらく最新のブルーストームPROあたりを使用しているのではないかと思われます。2022年1月の全日本選手権での活躍が楽しみですね。

 そんなDONICのラバーの中でも異色を放つラバーとして発売されたのが本ページでレビューするBlue Grip C1(ブルーグリップC1)になります。このブルーグリップC1はXIOM(エクシオン)のOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)と同時期に販売されたラバーでスポンジ硬度は60度の超ハードラバーになります。先に発売されたオメガVIIチャイナ影のコンセプトが「中国ラバーキョウヒョウを超えるラバー」であったため、このブルーグリップC1も同様に超ハードなドイツ製粘着テンションラバーとしてのイメージが強いラバーだと思います。実際ドイツ基準の硬度で比較した際にここまで硬いラバーは他にはオメガVIIチャイナ影しか存在せず、意欲的なラバーの1枚だと思います。既にレビューされているものを拝見すると、オメガVIIチャイナ影と比較すると使いにくさが丸くなって、スピードと扱いやすさの上がったラバーというものが多い印象でした。実際のところどうなのでしょうか。

 メーカーの日本語における説明は以下のようになります。

パワー派も納得のスピンラバー。

 かなり硬めに作られた60度の気泡系ブルースピードスポンジと、最高の回転性能としっかり掴むグリップ感を持つ粘着のトツプシートが、大きなカタパルト効果を生み出します。強粘着ラバーでフォアドライブの威力を武器とする選手におすすめです。

https://www.donic.jp/

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 ブルーグリップC1が最も高いスピン性能で11+++になっています。バランスがとれているのは最新のブルーストームPROであることも、公表性能値からわかりますね。続いてkatsuo000の硬度計比較になります。

  やはり、硬度比較をするとラバーの特徴が出ますね。katsuo000が所有しているDONICさんのラバーの中でも重量級でかつ、硬いのがブルーグリップC1になりました。一方、かなり上に上がって回転がかけやすいと感じたブルーファイヤJP01ターボはテナジー05と同じ重さで少し柔らかめですね。shore a硬度のシート側とスポンジ側の差をとると、JP01ターボとテナジー05の値がかなり近くなりました。これは偶然ではなく、JP01というネーミングにもあるようにかなりテナジー05を意識して当時作られたのがJP01なのでしょう。Z1ターボやM1ターボはやはり、JP01ターボよりも差が小さく、ディグニクス05よりは差が大きいので、ドイツ製スピン系テンションの中では、扱いやすいラバーと言えるのかもしれません。ブルーグリップC1は明らかに差が小さく、くい込みにくさを物語っていると思います。ブルーグリップC1はかなりくい込みにくいので、あとはどれだけ癖球が出しやすいかが一つの評価軸になるなーと思います。

ブルーグリップC1の貼りと重量

 今回はキョウヒョウ龍5に貼りました!

 強粘着というフレコミですが、昨今のドイツ製粘着テンションらしく、粘着感は低くほぼ微粘着系のラバーだと思いました。キョウヒョウ龍5がブレード面積の広いラケットということで、かなり重たくなったのも特徴的かと思います。重量は57 gで、オメガVIIチャイナ影と比較すると若干軽いかな~くらいで、明らかな超ヘビー級です。Nittaku(ニッタク)さんのHurricane Pro III Turbo Blue(キョウヒョウプロ3ターボブルー)の65 gと比べると、あそこまではいかないものの、というラバーだと思います。

Blue Grip C1(ブルーグリップC1)
 粘着テンション
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:11
・Spin:11++
・Sponge硬度:60
・オープンプライス (4,363円)
・82 g(切断前) → 57 g(キョウヒョウ龍5、158 × 150 mmに貼って)

ブルーグリップC1の3つの特徴

 正直、オメガVIIチャイナ影に慣れつつあるので、扱いやすさの正確な比較ができているか怪しいのですが、癖球というよりもラバーの硬さと回転量が目立ったラバーだと感じました。

オメガVIIチャイナ影と比較すると硬度60度のスピン系テンションよりのラバー

 同じ硬度のオメガVIIチャイナ影との比較が多くなりますが、オメガVIIチャイナ影がモチモチ感のあるラバーであったのに対し、このブルーグリップC1は架橋密度の高いカチコチのラバーでした。くい込みにくさがある一方でオメガVIIチャイナ影よりもミート系の技術がやりやすいようなラバーになっていると感じました。ドライブのしやすさが売りのキョウヒョウ龍5に対しては、かなり相性が悪いようなラバーとも感じましたね汗。オメガVIIチャイナ影のように粘着の癖を求めて使用するラバーと比べるとスピン系テンションラバーよりの粘着ラバーであり、より圧倒的な回転量を求めるようなラバーだと感じました。

粘着ラバーなのにめちゃめちゃ弾む!

 オメガVIIチャイナ影と同じく、粘着ラバーではありますが、驚いたのがそのスピード性能です。広めの体育館だったので遅さは感じましたが、それでもキョウヒョウと比べると抜群に高いスピード性能でした。同じくオメガVIIチャイナ影でも感じたことですが、ここまでスピードが出てしまうと回転をかける前に飛び出してしまうので、自ずとあわせるべきラケットはインナーカーボンか木材合板系ラケットになるとも感じました。どんなに飛ばしたくても、インナー系にとどめないと弾み過ぎて回転量を乗せたドライブがしづらくなり、ドライブの質が下がると思います。あわせるべきラケットは木材合板系やインナーカーボンラケットとなるといって間違いないでしょう。

下回転打ちがしやすい!

 オメガVIIチャイナ影に慣れてきて感じることですが、対下回転スピードドライブの打ちやすさをこのブルーグリップC1でも感じました。ただし、オメガVIIチャイナ影のようにモチモチ感を感じにくいので、スマッシュのようなスピードドライブになりやすいとも感じました。このあたりは技量や感覚に依存する部分だと思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 ボールを受けた印象としては、キョウヒョウのような弾まない、という感じはなく、普通にスピン系テンションラバーのように感じました。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 自分の腕による部分もあると思うのですが、モチモチしたラバーではなく、コチコチなラバーなのでくい込みが悪くついつい弾いてしまう感じがありました。それでしっかり弾むのでキョウヒョウ龍5に貼っていてもミートがしやすいラバーでもあると思いました。しかしドライブの味や癖がその分出にくいとも感じました。スピン系テンションラバーのように使おうという意味でありかもしれませんが、重いしスピン系テンションラバーほどスピードが出るわけではないので、やはりドライブしたいところだと思います。

面を開いたドライブ
 このラバーの良いところは、結構雑に打ってもドライブが入ってしまうことだと感じました。回転をかけれている感じはあまりなかったのですが、インパクトでスピードドライブが入ってしまう感じがあるかもしれません。

対下回転に対するループドライブ
 キョウヒョウ龍5とハードなラバーの組み合わせなので粘着ラバーでなくても強回転の強烈なループドライブが打ちやすかったです。ラバー全体が硬いので、シートはそこまで硬くはないのですが、飛び出しが良いと感じました。最近のドイツ製粘着テンションラバーは飛び出しが良いので、ネットを狙う位で低いループドライブになるかと思います。 

対下回転に対するスピードドライブ
 打ちやすかったですね。ただ、回転量が低い気もしました。スピン系テンションラバーよりも粘着および粘着テンションラバーの方が、打点を落としてもスピードドライブにできる位ボールが沈むので急いで動く必要がないのは楽だなーと感じました。自分は癖で、スピードドライブを打とうとするとスマッシュ気味に身体を使ってしまうので、もう少し重心を固定して胴の旋回で打つようにしたいところですが、雑でも入るところは楽でよかったです。 

カーブ/シュートドライブ
 おそらくキョウヒョウ龍5のおかげで、かなり曲がると感じました。アウターカーボンだとここまで曲がらないと思います。

ブロック
 ブロックはしやすかったです。ボールが落ちないんですよね。ここが最近のドイツ製粘着テンションの良いところかもしれません。キョウヒョウなどは落ちると思います。キョウヒョウの場合は上にあげるように打つことになると思います。 

カウンタードライブ
 やりやすかったです。ここまで重いと相手のドライブの回転を食らわないので強引に持っていける感じがありますね。 

ストップ
 しっかり止まります。粘着ラバーなので止まらないと困りますが。 

ツッツキ
 フォアは切るのが下手なので切れているようには感じませんでした。 

フォアフリック

サーブ
 しっかり切れました。

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane(キョウヒョウ)系 > Dignics 09C ≧ Blue Grip C1 > Dignics 05

スピード
 Dignics 05 > Blue Grip C1 > Omega VII China Ying > Rhyzen ZGR > Hurricane(キョウヒョウ)系

Review Blue Storm Z1 Turbo

Explanation

DONIC is a slightly minor manufacturer in Japan, but Swedish genius Jan-Ove Waldner and Jorgen Persson, and until last year Dimitrij Ovtcharov. It will be the manufacturer that the player has contracted. Ovcharov is a close friend and rival of Jun Mizutani! Recently, I imagine that it is a manufacturer that has been picked up by You Tuber “Goblinzu” in Kansai and is receiving a lot of attention. Goblin’s recommendation seems to be this Blue Storm Z1 turbo.

There are many DONIC rubbers named Blue, and there are currently 20 types.

・Blue Grip (Sticky) 5 kinds
・Blue Storm 7 kinds
・Blue Fire 9 kinds
・Acuda Blue 4 kinds

The blue storm I tried this time will be a speed rubber. It seems that the rotating rubber is blue fire.

Performance value

In the performance announced by Mr. DONIC, I converted +1 to 0.25 and-to 0.1 to create a diagram. As expected, the Z1 turbo is the latest rubber, so the spin and speed will be the best performance among DONIC’s rubbers except for the adhesive rubber. This is promising! Basically, all rubbers with a turbo have the same rotational performance, and it seems that the characteristic of the Blue Storm system is that the speed is fast.

Z1 turbo sticking and weight

Blue  Storm Z1 Turbo
・Sponge Thickness: 1.8 mm, 2.0 mm, MAX+
・Speed: 11
・Spin: 10+++
・Control: 6-
・Sponge stiffness: 50°
・Open price (about 5,000 yen)
・73 g (before cut) → 50 g (after cut)

Three features of lue Storm Z1 Turbo

In the rally of the upper rotation, it will not fall even if it is delayed!

The feature of the Blue Storm Z1 Turbo that I felt the most is that it does not fall at all even if it is delayed during the rally of the upper rotation. Therefore, it was possible to apply the minimum drive, and it was possible to rally very stably. The hardness of the sponge is 50 ° according to the German standard, but it bites very well and I felt it was about the middle hardness. I think that the power of the rubber will give you a high level of ability to respond even if you are passive and the reaction is delayed during the upper rotation rally!

The lowness of the arc line and speed is No. 1 in blue rubber!

The low arc line of the Brue Storm Z1 turbo, the speed of ball separation, and the high linearity were far higher than other blue rubbers! The first feature is that it is a rubber that bites well so that it will not fall even if it is delayed, so you can hit a drive with a very stable feeling, yet the drive has a low arch line, the ball separates quickly, and the straightness is good. The high price means that this is a back rubber that has the image of a back main battle type! It was a rubber that was very easy to speed up, and if you noticed just by being aware of putting it in, you could overwhelm the opponent in the rally, or you could turn the opponent behind and behind!

The seat is stiff and not easily affected by rotation!

As I felt with Blue Fire, the seat was stiff, so it was less affected by rotation than I expected, and it felt very good! Since it is not easily affected by rotation, it was quite easy to block and counter drive. Probably it is a stiff sheet, but the thickness is Max + and the thickness of the sheet is thin, so I imagine that it is a sheet that is easy to bite but has a core. There was a feeling that the ball was easy for the opponent to take, but it was a rally-oriented rubber that was stable and easy to handle.

Each technical review

Forehand

Light hit
I didn’t feel the hardness. The ball draws an arc, but I felt it was very low.

Drive on long balls and rallies
When I went down and tried to hit the drive, I strongly felt the low arc line. If it goes down, it feels like it will fall if you don’t hit it on the net a little. I didn’t feel that the ball would sink due to the amount of rotation, and I simply felt that the arch line was low.
Also, I was told by those who received that the drive was not taking at all. On the contrary, I received a comment that it is difficult to take. In a sense, it may be difficult for the drive to rotate. By combining the fore and back with an adhesive rubber or a spin-type tension rubber that often rotates, you may be able to expect a synergistic effect aimed at the difference in the amount of rotation of the drive.

Drive with open face
Since the arch line is low, it is easy for the ball to enter shallowly if it is a curve drive that involves it, and inevitably the surface is opened and it is often driven with a slight bump. I didn’t feel that it was easy to increase the amount of rotation because the surface was opened, or to rub it while hitting it, which is peculiar to adhesive.

Loop (top spin) drive against back spin
It was quite difficult. I had the impression that the number of net mistakes was more likely than I expected because the arch line was low.

Speed drive against back spin
This also has a low arch line, so I felt the need to lift it up.

Curve / shoot drive
I had the impression that I didn’t curve / shoot very much. I may be lacking in my ability, but I felt that the amount of rotation was a little weak.

Block
The block was easy to do. It was not easily affected by rotation, and it was easy to take from drive to meat knuckleballs.

Counter drive
In the foreground, I felt that the ball was released a little faster and I felt it was difficult, but it was generally easy to do.

Stop
It floated quite a bit. Also, I think the amount of rotation is small.

Push
 The speed push was easy.

Fore flick
This was easy to do. It was easier to do it closer to angle hitting than to apply rotation.

Backhand

Light hit
Is it really 50 °? I felt soft enough to feel.

Drive on long balls and rallies
It was easy to do. There was also a sense of stability because it draws an arc even when it is low.

Loop (top spin) drive against back spin
It was a little difficult. The arch line was too low and there were a lot of net mistakes.

Speed drive against back spin
It’s easy to do with a floating ball, but it was difficult with my own skill in the back.

Curve / shoot drive
I could drive sideways, but it didn’t turn much.

Block
It was easy to do. I think that it is quite easy to do because it is less affected by rotation and it bites firmly.

Counter drive
It was easy to do because it countered like a back hammeet. However, I imagine that it will be difficult to drop the hitting point.

Stop
It was not as easy as the fore, but it was easy to float.

Push
I couldn’t lower it, but I found it quite difficult to cut.

Chiquita
Chiquita, which is faster than I expected, was easy to do. Against vertical strong back spin chiquita was difficult.

Comparison with other rubbers (individual impressions)

Spin amout
 Blue Fire M1 Turbo > Tenergy 05 > Blue Fire JP01 Turbo > Blue Storm Z1 Turbo

In the performance table, it was hard to feel that it was a rubber with the same amount of rotation as the Blue Fire M1 Turbo. I think the Blue Fire will take overwhelming rotation.

Speed
 Dignics 64 > Tenergy 64 > Blue Storm Z1 Turbo > Tenergy 80

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レビュー Rubber Warmer(ラバーウォーマー)

説明

 「ラバーを低温から防ぐ」時代から「ラバーウォーマーで積極的に温める」時代へ。今、幕が開きます。

 DONIC(ドニック)さんのラバー以外のアクセサリー用具、ラバーウォーマーのレビューになります。本商品は、ラバーの性能を発揮する最適な温度までラバー全体を温めることのできる商品になりますね。価格は10,780円(9,800円+税)で、Butterfly(バタフライ)のDignics(ディグニクス)シリーズと同じ値段ですね汗。かなり高価な商品ではありますが、そのレビューを書いていきたいと思います。

Donic Rubber Warmer(ラバーウォーマー)
厚さ:7 mm
重さ:118 g
最大ヒーター:45±5度
 付属ケーブルで、別売りのモバイルバッテリーと接続してください。
 ヒーター面(赤面)をラバーに密着させてください。
 *ラケットケース内で使用するとさらに効率よく温まります。
価格:9,800円(税込み10,780円)

 上の写真のオレンジの面は非常にツルツルで、この面をラバーと接触させてラバーを温めるわけですね。表面には埃などがつきにくくて、ラバーを汚さずに温めることができそうで良いと感じました。USBポートに充電池をさすと、ラバーウォーマーが温まります。DONICさんのホームページにはラバーウォーマーの特設ページが作成されていて驚きました。自分が説明するよりも非常にわかりやすいと思います。

DONICさんのラバーウォーマーの特設ページ。

https://www.donic.jp/rubberwarmer/

 特設ページのラバー温度の推移の図を拝見すると、ホッカイロでいいのではないかと感じてしまいました。DONICさんの誠意は感じますが、これは促販につながるのか少し疑問を感じた次第です。重要だと思うポイントを挙げさせていただきます。

・体温で温める(人の体温は大体36度前後)
・ホッカイロで温める(最高温度67度、平均温度53度)
・ラバーウォーマー(45±5度)

まず体温で温める場合、人の体温はやや低くて時間がかかることが予想されます。一方、ホッカイロの場合、最高温度67度であり、ラバーに対し均一に温めることができないと思われます。温まりすぎている場所と温まっていない場所が存在すること、また60度を超える温度は、個人的にはラバーに対し劣化を促すのではないかと少し不安になります。ラバーウォーマーはその点45±5度という温度で、かつラバーにぴったりと均一に温められるのが何よりのメリットといえるでしょう。

使用感

 完全に個人の総評ですので、あくまで参考程度にご覧ください。

他の温め方法と比べて、ラバーをいためず、埃もつけず、均一に温めることができる

 練習の前に、USBにさしてラケットケース内で30分程度暖めました。付属のマイクロUSBケーブルで別売りのモバイルバッテリーと接続し約30分温めると、ラバーは20分~30分位柔らかい状態になり、本来のスピンとスピードを発揮するそうです。触った感じ、そこまで熱くなくて、本当にラバー温まっているのかなというレベルです。夏場の熱い日のラバー程度にあたたまると思っていただければと思います。ホッカイロでは、ラケットケース内であたためるとなると、デコボコするのでラケットに負担がかかったり曲がったりすることが気になりますし、何よりラバーに埃が付いてしまいそうで劣化が気になります。上述の説明でも触れましたが、ホッカイロの体感はかなり暖かい、熱い、ということがありますので、最大温度60度以上ということも考慮するとさすがにラバーをいためることにもつながりそうです。その点ラバーウォーマーはラバーを優しく温めることができると感じました。

温めた後の打球感は温まりすぎ!ということはなく、変化してもラバーの個体差かな、というレベル

 また使ってみて感じましたが、打ち始めて5~10分くらいの時間帯においてグリップの強さ、扱いやすさを感じました。この時間帯が勝負となりやすい、トーナメント初戦に特に重宝しそうな用具だと感じました。また、ラバーの打球感が驚くほど変わる感じもなかったのが好印象でした。温まりすぎてぶっ飛ぶということもあるかなと予想していたのですが、実際はラバーの性能ポテンシャルを引き出すものであり、変化幅でいうとラバーの個体差くらいまでの差でしかないと感じました。その後、さわるとラバーの温度は低下していたと思いますが、冷めていった過程でラバーの打球感が使いにくいと感じるようなこともなく、あくまでメンテナンス用具の範疇で、可能な限りラバーのポテンシャルを引き出そうとするものだと感じました。
 自分としては、バック側に自分の実力よりやや硬めのラバーを使用することが多いので、そのバック側のラバーを温めるのに適していると感じています。トーナメント戦の初戦に使ってみようと考えております。フォア面は硬い方が、シートだけで回転をかけやすく、エネルギーロスも少ないと感じます。フォアもバックも温めたいとなると2つ購入して、さらにラバーウォーマー専用のベルトで固定してということでお金もさらにかかりますね。

悪い用具ではない!問題はやはり値段か・・・

 良い意味でも悪い意味でも、卓球をする前などにラバークリーナーで表面の埃をとる、というレベルの変化です。そしてその後の打球感に劇的な差を生むわけでもないので、あれば是非使った方がよく、なくても良いといっても過言ではない、ものだと感じました。トップ選手の中には打球感の変化に違和感を感じる人もいるかもしれません。一般レベルであれば、使いやすい程度の変化だと思います。相当練習をやりこんでいれば、差を感じるかもしれません。またカットマンなど30分から1時間以上打ち合ったり、1時間以上の練習のときには、ラバー温度は使用していないときと同程度にまで低下することが予想されますので、意味がない、ということになるかもしれませんね。あくまで気休め程度のものといっても過言ではないでしょう。

 ホッカイロと比べると値段が高く、初期投資としては高すぎると感じると思います。ラバーウォーマーで劇的な性能差を感じるということもないと断言できます。子供や学生さんには少し高いメンテナンス用具だと感じました。必須アイテムではなく、ラバークリーナーなどのメンテナンス用具であり、1つあれば十分な気がしました。ご参考ください。

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↓はベルトになります。

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レビュー Blue Fire JP01 Turbo

説明

 DONIC(ドニック)は、日本では少々マイナーなメーカーですが、スウェーデンの天才Jan-Ove Waldner(ヤン=オベ・ワルドナー)選手Jorgen Persson(ヨルゲン・パーソン)選手、また昨年まではDimitrij Ovtcharov(ディミトリオフチャロフ)選手が契約していたメーカーになります。オフチャロフ選手は水谷隼選手の親友でありライバルとされる選手ですね!最近では、関西のYou Tuber「ごぶりんず」さんにも取り上げられ高い注目を浴びているメーカーではないかと想像します。なお、ごぶりんずさんのオススメはブルーストームZ1ターボのようです。

 ブルーという名前のついたDONICのラバーは多数あり、現在20種類あります。

・Blue Grip(粘着ラバー) 2種
・Blue Storm(ブルーストーム) 5種
・Blue Fire(ブルーファイヤ) 9種
・Acuda Blue(アクーダブルー) 4種

卓球王国のゆうさんも複数の種類があるため、概説する動画を挙げています。

 今回試打したブルーファイヤは回転系のラバーになります。なおスピード系のラバーがブルーストーム安定感のあるラバーがアクーダブルーになるそうですね。すでにBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)の試打レビューを挙げさせていただきました。

https://katsuo000.com/review_blue-storm_z1-turbo/

 またBlue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)のレビューはこちらです。

https://katsuo000.com/blue-fire_m1-turbo/

 ブルーのラバーラストはBlue FIre JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)になります。ずいぶん前に購入して少し使ってTSPの粘着シートを貼ってとっておいたラバーになりますね。食い込みが良くて非常に扱いやすいラバーの印象でしたが、今回改めて自分のメインラケットに貼って試打しましたのでよろしくお願いします。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 公表の性能上、JP01ターボは最もスピードが出ないことが分かりますね。スピードが出ないとなると、回転系のラバーではないかと想像しますね。DONICさんの説明は以下のとおりです。

もっと引き出す“ブルー“のチカラ。
 DONICの技術を結集した最先端のFDラバー、『ブルーファイヤJP01』をパワーアップ。攻撃時の回転力に定評のある『ブルーファイヤJP』のトップシートを改良し、スピードとスピンというラバーの二大要素を極限まで引き上げた、別格の『ブルーファイヤJP01ターボ』が完成。
 打球時にスイングの伝達エネルギーロスを抑え、スピード+スピンを球の威力に重みを加えたパワーボールをプレーヤーに授けます。高いグリップ力を持つトップシートなので、手で“持つ“安心感を損なうことなく、思う存分に攻撃し続けることが可能です。

 この説明から、どのようなラバーかは分かりにくいと思います。実際ブルファイJP01ターボは、弧線が最も高い回転系のラバーでした。

JP01ターボの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。申し訳ないですが、ラバーは一度他のラケットに貼ったものを再利用させていただいております。

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)
・Sponge Thickness:1.8 mm、2.0 mm、MAX+
・Speed: 10+
・Spin:10+++
・Control:6+
・Sponge硬度:47.5°
・オープンプライス (5,000円前後)
・48 g(張継科ZLCに貼って)

 スポンジ硬度も硬すぎず、幅広い選手が使えそうなラバーでした。

Blue Fire JP01 Turboの3つの特徴

1. ブルーの中で最も高い弧線!

 ブルーラバーの中でとにかく弧線が高かったです!弧線が高すぎて飛距離もかなり出ると感じました。従ってかなりボールが深く入ると思います。この弧線の高さは、JP → Tenergy 05(テナジー05)を意識したものと感じさせてくれましたね。XIOM(エクシオン)のVega Japan(ヴェガジャパン)も弧線が高いと思いますが、ブルーファイヤJP01も弧線の高さを感じさせてくれました

2. ブルーの中で最も対下回転ドライブがやりやすい!

 弧線が高いので、とにかく対下回転ドライブがやりやすかったです。ミスする感じがしませんでしたね。バックハンドドライブでもかなりやりやすかったです。またしっかり食い込ませてスイングスピードも速いとしっかりとした回転もかかっていました。扱いやすくてフォアにもバックにももってこいと感じましたね。

3. 回転系のラバーなのに回転の影響は受けにくい!

 回転系のラバーはどうしても相手の回転の影響も受けやすいものですが、このブルーファイヤJP01ターボは、シートに芯があるためか、想像以上に回転の影響を受けなかったです!ブルーファイヤM1ターボに似ていましたね。ブロックがやりやすいのはもちろん、カウンタードライブもかなりやりやすかったです!かなり好感触でしたね!Tenergy(テナジー)系ラバーは回転性能は高いですが、少し回転の影響を受けやすい部分があります。近年katsuo000が探している、求めている性能として、回転性能が高くて回転の影響を受けないラバーです。同じような特徴のあるDignics(ディグニクス)と同類の評価ができると思いました!ただし、ディグニクスと比較してしまうと回転量、スピード性能は明らかに低かったです。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 柔らかいと感じました。威力よりも安定感がありましたね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 Tenergy 05 FX(テナジー05FX)のようにそこま威力はないけど、とにかく連打がしやすかったです。

面を開いたドライブ
 食い込ませるとラケット板に当たるのを感じました。ここはテナジー05の方がやりやすい思います。

対下回転に対するループドライブ
 とにかくやりやすかったです!食い込みがいいのでチョリドラは少し威力不足を感じました。それでもかなりやりやすいですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 食い込みがいいのでやりやすかったですね。オーバーミスしやすいので弧線を意識した方が良いと思います。

カーブ/シュートドライブ
 回転量はあるので、まずまず思い通りに曲がります。

ブロック
 やりやすかったですね!意外だったのですが、回転系のラバーなのに回転の影響を受けにくくやりやすかったです。

カウンタードライブ
 これも回転の影響を受けにくいためやりやすいと感じました!

ストップ
 切るのは難しかったです。浮きやすさもありました。

ツッツキ
 ツッツキもオーバーミスが結構ありました。やりにくくはなかったです。

フォアフリック

フォアサーブ
 サーブは重いとは感じませんでした。どちらかと言えば球足の長いサーブで相手の時間を奪有ことがやりやすいと思います。

バックハンド系

軽打
 バックにちょうど良い硬さでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 スピードを出そうと厚く当てると、オーバーミスしやすかったです。しっかり回転をかけると深いドライブがやりやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 これもやりやすかったです。また威力があるわけではなかったですが、ミスする感じもなくて好印象でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 そこそこ練習したらできそうでした。

カーブ/シュートドライブ
 回転量があるのである程度曲がってました。

ブロック
 やりやすかったですね!

カウンタードライブ
 バックでは普段カウンタードライブはほとんどできませんが、このラバーならカウンタードライブを覚えられそうな感じでした。

ストップ
 ちょっと浮きやすかったです。

ツッツキ
 切れないです。

チキータ
 弧線が高いのでチキータはかなりやりやすかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Blue FIre M1 Turbo > Blue Fire JP01 Turbo > Blue Storm Z1 Turbo

スピード
 Blue Fire M1 Turbo > Tenergy 05 Hard > Blue Fire JP01 Turbo

https://amzn.to/3hl1X6x

レビュー Blue Fire M1 Turbo

説明

 DONIC(ドニック)は、日本では少々マイナーなメーカーですが、スウェーデンの天才Jan-Ove Waldner(ヤン=オベ・ワルドナー)選手Jorgen Persson(ヨルゲン・パーソン)選手、また昨年まではDimitrij Ovtcharov(ディミトリオフチャロフ)選手が契約していたメーカーになります。オフチャロフ選手は水谷隼選手の親友でありライバルとされる選手ですね!最近では、関西のYou Tuber「ごぶりんず」さんにも取り上げられ高い注目を浴びているメーカーではないかと想像します。なお、ごぶりんずさんのオススメはブルーストームZ1ターボのようです。

 ブルーという名前のついたDONICのラバーは多数あり、現在20種類あります。

・Blue Grip(粘着ラバー) 2種
・Blue Storm(ブルーストーム) 5種
・Blue Fire(ブルーファイヤ) 9種
・Acuda Blue(アクーダブルー) 4種

卓球王国のゆうさんも複数の種類があるため、概説する動画を挙げています。

 今回試打したブルーファイヤは回転系のラバーになります。なおスピード系のラバーがブルーストーム安定感のあるラバーがアクーダブルーになるそうですね。すでにBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)の試打レビューを挙げさせていただきましたが、katsuo000がブルーのラバーの中で最も気に入ったラバーがこのBlue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)になります!それでは早速レビューを開始します。

https://katsuo000.com/review_blue-storm_z1-turbo/

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 公表の性能からは正直、ブルーファイヤM1ターボを使おう、ということにはならないようにも思います。回転性能ならBlue Grip(ブルーグリップ)の方が上ですし、スピード性能はブルーストームの方が上になりますからね。なお、メーカーの説明では以下のように書かれています。

革新のDONIC。“ブルー“だから抜ける。
 50度のハードスポンジを採用した「ブルーファイヤM1ターボ」は、スマッシュや一撃のパワードライブを得点源とする攻撃選手の威力を更に増幅させ、相手の壁を突き破るラバーです。一撃必殺のパワーヒッターへ送る、最高のブルーファイヤです。

 この説明を読んでなんとなくハードで回転性能によったスピン系テンションラバーではないかと想像することができました。実際ブルファイM1ターボは、ブルーファイヤJP01ターボやブルーストームZ1ターボよりも重量が重く、非常にハードなラバーでした。他メーカーのラバーで近いものを挙げるとTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)、Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)、Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)、Omega VII Pro(オメガ7プロ)などがあげられると思います。

M1ターボの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)
・Sponge Thickness:1.8 mm、2.0 mm、MAX+
・Speed: 10++
・Spin:10+++
・Control:6
・Sponge硬度:50°
・オープンプライス (5,000円前後)
・73 g(切断前) → 53 g(張継科ZLCに貼って)

 重たいですね。他のブルーファイヤJP01ターボやブルーストームZ1ターボと比較してもこの時点で圧倒的に重たいです。JP01ターボもブルストZ1ターボも50 gを下回るような重量でした。

Blue Fire M1 Turboの3つの特徴

 正直ブルーストームZ1ターボと同じ回転性能には感じませんでした!圧倒的にブルーファイヤM1ターボの方が回転量の多いボールが打てました!

1. ブルーの中で最も硬くて回転性能の高いラバー!ドライブの重さもブルー中No.1!

 サーブ、ツッツキ、ドライブ、チキータと回転系の技術はしっかり球を持つことができて、回転がかかってイメージ通りの弧線で安定感と威力があってとても好感触でした!katsuo000が、ハードで回転のよくかかるスピン系テンションラバーが好みであるというのもありますが、かなりブルーファイヤM1ターボは非常に好感触でしたね。似ていると思うラバーはテナジー05ハードライザープロ50Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)、などだと思います。またブルーファイヤM1ターボのドライブの重さはヘビー級でした!例えばブルーストームZ1ターボのループドライブは弧線は低かったですが、少し浮くとカウンターを食らいやすかったですが、ブルーファイヤMターボは回転量によってカウンターのオーバーミスをかなり誘うことができましたね。

2. 硬いのにバックでも十分使える扱いやすさ!

 DONICさんのブルーの名前の入ったラバーは全体的に変な癖がなく非常に扱いやすいラバーでした。よってバックで使ったときも好感触で、しかも質の高いループドライブやスピード系のチキータなどが容易でした。暑さの影響や、個人差もあると思いますが、DONICのラバーの1つの特徴として癖が少なくて扱いやすさが良いため、好感触だったと感じました。ブルーファイヤM1ターボではスポンジ硬度が硬い、もっと回転よりスピードが欲しい!というのであれば、柔らかいブルーファイヤM1やM2、弧線が高いブルーファイヤJP01がオススメですし、ブルーストームZ1なら球離れも速くスピードのあるドライブが打ちやすくて安定すると思います。

3. 回転の影響も受けにくい!カウンターパワードライブもいける!?

 回転系のラバーはどうしても相手の回転の影響も受けやすいものですが、このブルーファイヤM1ターボはスポンジが硬いことと、シートに芯があるためか、想像以上に回転の影響を受けなかったです!ブロックがやりやすいのはもちろん、カウンタードライブもかなりやりやすかったです!かなり好感触でしたね!Tenergy(テナジー)系ラバーは回転性能は高いですが、少し回転の影響を受けやすい部分があります。近年katsuo000が探している、求めている性能として、回転性能が高くて回転の影響を受けないラバーです。同じような特徴のあるDignics(ディグニクス)と同類の評価ができると思いました!ただし、ディグニクスと比較してしまうと気持ち回転量、スピード性能は低いようにも感じました。それでもkatsuo000にとってはテナジー以上に試合で使いたいラバーでした!

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 スポンジの硬さを感じます。柔らかすぎるラバーは苦手なので個人的には良いと感じる打球感でした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 非常に打ちやすかったです。しっかりボールをグリップできて打ちやすかったですね。05系のボールをよく持つシートだと思います。

面を開いたドライブ
 少しラケット板に速く当たると感じました。同じように感じたのが、Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)ですね。モンスターラバー、テナジーはラケットの板に当たると感じる感覚は少ないかほとんどありませんね。面を開いたドライブやぶつけながら回転をかけるドライブでは、テナジーは非常に高性能だと感じます。

対下回転に対するループドライブ
 スポンジが硬いので、シートだけで捉えるチョリドラがやりやすくて、まさにトップスピンループドライブがやりやすかったですね。これは武器になるやつです!

対下回転に対するスピードドライブ
 ループドライブがやりやすい分、少しスピードドライブは難しかったです。食い込ませた時に、感覚より早くラケット板に到達する感じがあって弾いてしまって回転量が思ったより出ないんですよね。慣れれば打てるとは思いますが、修正が必要と感じました。

カーブ/シュートドライブ
 回転量はあるので、まずまず思い通りに曲がります。

ブロック
 やりやすかったですね!意外だったのですが、回転系のラバーなのに回転の影響を受けにくくやりやすかったです。

カウンタードライブ
 これも回転の影響を受けにくいためやりやすいと感じました!

ストップ
 切るのは少し難しかったです、十分低く質の高いストップができました。

ツッツキ
 ツッツキも低くおさまりやすかったです。

フォアフリック

フォアサーブ
 重いサーブができて好感触でした。ただラバーが劣化してきたら軽くなりそうでもありました。

バックハンド系

軽打
 少しバックには硬めの打球感です。

ロングボールやラリーでのドライブ
 思ったよりやりやすかったです。球離れが早くなくて球持ちが良いからだと思います。回転をしっかりかけることができるので非常に安定するからやりやすいのだと思います。

対下回転に対するループドライブ 
 これもやりやすかったです。また回転量の豊富な得点の狙えるループドライブになっていたと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 逆にこれはかなり難しかったです。練習が必要ですね。

カーブ/シュートドライブ
 回転量があるのである程度曲がってました。

ブロック
 やりやすかったですね!

カウンタードライブ
 バックでは普段カウンタードライブはほとんどできませんが、このラバーならトライしようと感じました。実際システム練習の時に狙って1、2球入って驚きましたね!

ストップ
 最低限の低さで入れることができて好印象でした。夏の暑い季節で食い込みが良いと思うのですが低くおさめやすいのは良いと感じましたね。

ツッツキ
 切るのは難しめでしたがテナジー05ハードのように低くて短いツッツキがやりやすかったです。

チキータ
 スピードチキータ、横回転系チキータ、どちらもイメージ通りのチキータがやりやすかったですね!回転がしっかりかかるので安定感がありました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 Hard > Blue FIre M1 Turbo > Blue Fire JP01 Turbo > Blue Storm Z1 Turbo

スピード
 Blue Storm Z1 Turbo > Tenergy 80 > Blue Fire M1 Turbo > Tenergy 05 Hard

https://amzn.to/2QlOTlr

レビュー Blue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)

説明

 DONIC(ドニック)は、日本では少々マイナーなメーカーですが、スウェーデンの天才Jan-Ove Waldner(ヤン=オベ・ワルドナー)選手Jorgen Persson(ヨルゲン・パーソン)選手、また昨年まではDimitrij Ovtcharov(ディミトリオフチャロフ)選手が契約していたメーカーになります。オフチャロフ選手は水谷隼選手の親友でありライバルとされる選手ですね!最近では、関西のYou Tuber「ごぶりんず」さんにも取り上げられ高い注目を浴びているメーカーではないかと想像します。なおごぶりんずさんのオススメはこのブルーストームZ1ターボのようです。

 ブルーという名前のついたDONICのラバーは多数あり、現在20種類あります。

・Blue Grip(粘着ラバー) 2種
・Blue Storm(ブルーストーム) 5種
・Blue Fire(ブルーファイヤ) 9種
・Acuda Blue(アクーダブルー) 4種

卓球王国のゆうさんも複数の種類があるため、概説する動画を挙げています。

 今回試打したブルーストームはスピード系のラバーになります。なお回転系のラバーがブルーファイヤ安定感のあるラバーがアクーダブルーになるそうですね。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 DONIC(ドニック)さん公表の性能において、+1つを0.25、-を0.1と換算して図を作成してみました。さすが、Z1ターボは最新のラバーですのでスピンもスピードもDONICのラバーの中でも粘着ラバーを除くと最高の性能となりますね。これは期待が持てますね!基本的にはターボがついたラバーはどれも同等の回転性能を持ち、スピードが速いのがブルーストーム系の特徴と言えそうです。

Z1ターボの貼りと重量

Blue  Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)
・Sponge Thickness:1.8 mm、2.0 mm、MAX+
・Speed: 11
・Spin:  10+++
・Control: 6-
・Sponge硬度:50°
・オープンプライス (5,000円前後)
・73 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

Blue Storm Z1 Turboの3つの特徴

1. 上回転のラリーにおいて、振り遅れても落ちない!

 一番感じたブルーストームZ1ターボの特徴は、上回転のラリー時に振り遅れたとしても全く落ちないことです。よって最低限のドライブをかけることができるので、非常に安定してラリーすることが可能でした。スポンジ硬度はドイツ基準で50°ですが、非常に食い込みがよく中間硬度くらいに感じましたね。上回転ラリー時に、受け身で反応が遅れても、盛り返せるくらいの対応能力の高さがラバーの力によって得られると思います!

2. 弧線の低さとスピードはブルーラバーNo. 1!

 ブルストZ1ターボの弧線の低さ、球離れの速さ、直線性の高さは他のブルー系ラバーと比較してもダントツで高かったです!1つ目の特徴、ふり遅れても落ちないくらい食い込みの良いラバーですので、非常に安定感があるドライブが打てて、それでいて、そのドライブが弧線が低くて球離れが速くて、直線性が高いということは、これはバック主戦型をイメージしたバック用ラバーと言えると思いますね!非常にスピードが出しやすく、入れることを意識するだけで気づけばラリーで相手を圧倒したり、相手を後手後手に回すことができるラバーでした!

3. シートが硬めで回転の影響を受けづらい!

 ブルーファイヤでも感じたことで、シートが硬めなので思ったより回転の影響を受けづらく非常に好感触でした!回転の影響を受けにくいので、ブロックやカウンタードライブがかなりやりやすかったです。おそらく、硬めのシートなのですが、厚さはMax+でシートの厚さは薄く、食い込みやすいけど芯のあるシートなのではないかと想像します。相手も取りやすいボールになっている感じもありましたが安定感があって扱いやすくてラリー志向なラバーでした。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬さを感じませんでした。ボールは弧線を描いていますが、非常に低いと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 下がってドライブを打とうとすると、少し弧線の低さを強く感じました。下がった場合は少しネットの上へ打ってあげないと落ちる感じです。回転量でボールが沈むという感じもなく、単純に弧線が低いのだと感じました。
 またドライブが全然かかっていないと受けていただいた方にも教えていただきました。逆に取りにくいというコメントもいただきました。ある意味ドライブ回転がかかりにくいのかもしれません。フォアとバックで、粘着ラバーや回転のよくかかるスピン系テンションラバーと組み合わせることで、ドライブの回転量の差を狙った相乗効果を期待できるかもしれません。

面を開いたドライブ
 弧線が低いので、巻き込むようなカーブドライブだとボールが浅く入りやすく必然的に面を開いてぶつけ気味にドライブすることが多かった印象です。面を開いたから回転量が増えるとか粘着特有のぶつけながら擦るとかがやりやすいという感じはありませんでした。

対下回転に対するループドライブ
 結構難しかったです。弧線が低いから思ったよりネットミスが多くなりやすい印象でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 これも弧線が低いので気持ち上へ持ち上げる必要を感じました。

カーブ/シュートドライブ
 あまりカーブ/シュートしない印象でした。自分の力量不足かもしれませんが回転量は少し弱いと感じました。

ブロック
 ブロックはやりやすかったです。回転の影響も受けにくく、ドライブからミート系のナックルボールまで取りやすかったですね。

カウンタードライブ
 フォアだと少し球離れが速く感じて難しさも感じましたが、概ねやりやすかったです。

ストップ
 結構浮きました。また回転量も少ないと思います。

ツッツキ
 ただし、スピードのあるツッツキはやりやすかったです。

フォアフリック
 これはやりやすかったですね。回転をかけるよりも角度打ちに近い方がやりやすかったです。

バックハンド系

軽打
 本当に50°?って感じるくらい柔らかく感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やりやすかったです。低いなりにもちゃんと弧線を描くので安定感もありました。

対下回転に対するループドライブ 
 少し難しかったです。弧線が低過ぎて非常にネットミスが多かったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 浮いたボールならやりやすいのですが、自分の技量でバックでは難しかったです。

カーブ/シュートドライブ
 横をとらえたドライブはできるのですが、ほとんど曲がらなかったです。

ブロック
 やりやすかったです。回転の影響が少ない上にしっかり食い込むのでかなりやりやすい方だと思います。

カウンタードライブ
 バックハミート気味にカウンターしてしまうので、やりやすかったです。ただし打球点を落とすと難しいと想像します。

ストップ
 フォアほどではないですが浮きやすかったです。

ツッツキ
 低くすることはできませすが切るのはかなり難しいと感じました。

チキータ
 思ったより速いチキータがやりやすかったです。縦の強下回転は難しかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Blue Fire M1 Turbo > Tenergy 05 > Blue Fire JP01 Turbo > Blue Storm Z1 Turbo

 性能表で、Blue Fire M1 Turboと同じ回転量のラバーとは感じ難かったです。Blue Fireの方が圧倒的に回転がかかると思います。

スピード
 Dignics 64 > Tenergy 64 > Blue Storm Z1 Turbo > Tenergy 80

https://amzn.to/3hhLIqV

ポストTenergy 05 / 05 Hard(テナジー05/05ハード)を探せ!

はじめに

 色々なラバーを使って来ました。レビューをまとめていく中で、ラバーとラバーの比較というものを行っていくのが当然です。過去Livedoor Blogでも記載させていただきましたが、改めまして、ポストテナジー05/05ハードに関する記事を書こうと思います。個人の感覚によるところもありますが、お付き合いいただければ幸いです。

なぜテナジー05/テナジー05ハードに変わるラバーを探すのか

 katsuo000も「安かろう、悪かろう」という思いがあり、高いラバーを選んでしまい、Butterfly(バタフライ)さんのTenergy 05(テナジー)を使い続ける時期がありました。もちろん、ワールドスタンダード(世界標準)であるテナジー05の価値の高さは疑うものではありません。バタフライ製ラバーに今後も高いお金を払う生活は続くでしょう。(悲)

 今まで散々何度も1万円近くするラバーを買ってきて断言できる点はバタフライさんのラバーは「高性能なのに軽い!」というのが一番目立つ点だということは、自分自身が確信を持って言えることだと思っております。テナジー05は高性能なスピン系テンションなのに軽い。逆のラバー(高性能だが重いラバー)はおそらく技術ハードルが低いのではないかと思われますね。つまり、高性能なスピン系テンションで重いラバーというやつですね。技術ハードルなんてユーザー側はどうでもいい話ではありますが、軽くて高性能なラバーは確実に売れるはずです。なぜなら軽い方が様々な選手が使用できると思いますし、広い層に合うといえるからです。多少重くしたいならラケットやサイドバランサーで調整できるためですね。

Tenergy 05(テナジー05)
・2008年4月発売
・ハイテンションラバー
・High Tension(ハイテンション)
・Spring SPonge(スプリングスポンジ)
・Spin:11.5
・Speed:13.0
・Sponge硬度:36(バタフライ基準)
・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)、厚(1.9 mm)、中(1.7 mm)
・原産国:日本
・8,600円 + 税
・カット前 72 g → カット後 約47~48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_tenergy_05/

Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
・2018年11月発売
・ハイテンションラバー
・High Tension(ハイテンション)
・Spring SPonge(スプリングスポンジ)
・Spin:11.5
・Speed:13.0
・Sponge硬度:43(バタフライ基準)
・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)、厚(1.9 mm)
・原産国:日本
・8,600円 + 税
・カット前 76 g → カット後 約50~52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_tenergy_05_hard/

https://amzn.to/3a3Mx3Z

 この事実を鑑みて考えるとまずTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)はバタフライの中では重たいラバーです。05ハードの性能は確かに高いが重たいなら、他のメーカーのポストテナジーと称されるラバーでも良いのではないか、と考えてもおかしくないですよね。要は05ハードと同等以上の回転とスピードで、同じ重さくらいで価格は安いラバーを探していこうと考えたわけです。また単純な寿命を比較することは難しいですが、巷にあふれる情報において、「テナジーは寿命が短い」というものがあると思います。実際、短いと感じます。TSPの粘着シートを貼ってしっかり管理していてもシートのへたりを感じるラバーがテナジーだと思いますね。寿命が短いのに高いラバーを買うことの苦しさ、テナジーユーザーの悩ませるポイントだと思います。Dignics(ディグニクス)の登場により、若干テナジーの販売価格が下がったようにも感じますが、いまだにバタフライさんは強気のオープン価格です。これは本当に悩ましいですよね。

Tenergy 05 / Tenergy 05 Hard(テナジー05/テナジー05ハード)
・誰もが認める高性能なラバー!
・高い回転性能!
・ワールドスタンダード(世界標準)

× 寿命が短い
× 価格が高い

 そこで、テナジー05/テナジー05ハードの次のラバーを探そう!というテーマになります!

katsuo000が感じるポストTenergy 05 / 05 Hard

 2020年12月現在、だいぶ試打が進みましたので、kastuo000的な目線でポストテナジー05/05ハードをあげさせていただきます!ある程度試打できたメーカーは以下になります。

 andro(アンドロ)
 DONIC(ドニック)
 Joola(ヨーラ)
 cornilleau(コニヨール)

の4社になります。

1. Rasanter R53(ラザンターR53)

Rasanter R53(ラザンターR53)
・UMテンションラバー(テンゾーバイオスUM)
・Energy Cell(エナジーセル)
・Spin:125
・Speed:118
・Sponge硬度:53(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:ULTRAMAX(2.3 mm)、2.0 mm、1.7 mm
・原産国:ドイツ
・6,500円 + 税
・カット前 72 g → カット後 約52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rasanter_r53/

 katsuo000としては、かなり本気で推しているラバーがRasanter R53(ラザンターR53)になります。katsuo000が種々の技術に点数をつけて比較した時にテナジー05/05ハードよりも高い点数がつくラバーで一番のラバーがR53ですね。なんと言ってもドライブの荒々しさがたまりません!このラバーは無二なラバーの1つだと感じますので、なんとなくテナジー05ハードを使っているのであれば是非試してみて欲しいラバーになりますね。レビューも作成していますので是非ご覧ください。

Rasanter R53(ラザンターR53) の比較
・Spin: R53 ≧ 05 Hard > 05
・Speed: 05 > R53 ≧ 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > 05 Hard > R53
https://amzn.to/33ChZ85

2. Rasanter R48(ラザンターR48)

Rasanter R48(ラザンターR48)
・UMテンションラバー(テンゾーバイオスUM)
・Energy Cell(エナジーセル)
・Spin:125
・Speed:118
・Sponge硬度:53(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:ULTRAMAX(2.3 mm)、2.0 mm、1.7 mm
・原産国:ドイツ
・6,500円 + 税
・カット後 約47~48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rasanter_r48/

 R53に続き、Rasanter R48(ラザンターR48)になります。Rasanter R47(ラザンターR47)も使ったことがありますが、名前からは想像できないくらい異なるラバーがR48とR47になります。圧倒的に使いやすくて、回転もかけやすくかつ回転性能が高いラバーがR48になります。硬度からは想像できないほど、打球感がハードでマッドなラバーがR47になると思います。テナジー05のような扱いやすさ、軽量さ、そして圧倒的な回転性能を有するのがR48だと思いますね。

Rasanter R48(ラザンターR48) の比較
・Spin: 05 Hard > R48 ≧ 05
・Speed: 05 ≧ R48 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > R48 ≧ 05 Hard
https://amzn.to/30Fd5Fx

3. Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)

Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)
・FD3 Tension(FD3テンション)
・Spin:10+++
・Speed:10++
・Sponge硬度:50(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm、1.8 mm
・原産国:ドイツ
・5,660円 + 税
・カット後 約52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_bluefire_m1_turbo/

 DONIC(ドニック)さんのブルーラバーになります。ブルーラバーはAcuda Blue(アクーダブルー)やBlue Grip(ブルーグリップ)を含めると20種類存在しますね汗。自分も試打するまでどのようなラバーなのか分かりませんでしたが、明らかに回転性能が高いシリーズはBlue Fire(ブルーファイヤ)シリーズになります!ブルーファイヤM1ターボは重量級のラバーですので、どちらかと言えば05ハードに近いラバーになると思います。

Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ) の比較
・Spin: 05 Hard > M1 Turbo ≧ 05
・Speed: 05 > M1 Turbo> 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > M1 Turbo ≧ 05 Hard
https://amzn.to/3inBpBT

4. Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)
・FD3 Tension(FD3テンション)
・Spin:10+++
・Speed:10+
・Sponge硬度:47.5(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm、1.8 mm
・原産国:ドイツ
・5,849円 + 税
・カット後 約48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_bluefire_jp01_turbo/

 ブルーファイヤやブルーストームはなかなか高性能なラバーですが弧線がやや低い傾向を感じました。その中でもブルーファイヤJP01ターボは軽量でで、非常に弧線の高いラバーでした。弧線が非常に高いので対下回転ドライブは、かなりやりやすいラバーになりますね!ターボと名前がついていますが、硬度もそこまで硬くないので、ポスト05をお探しであれば試してみてはいかがでしょうか。

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > JP01 Turbo
・Speed: 05 > JP01 Turbo> 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ JP01 Turbo > 05 > 05 Hard
https://amzn.to/33EGQrQ

5. Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)

Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)
・Spin:9
・Speed:9.5
・Sponge硬度:ハード(Joola基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm
・6,800円 + 税
・カット後 約50 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rhyzer_pro_50/

 Joola(ヨーラ)のライザープロになります。グリップするのでかなり好みなラバーでした。どちらかと言えばカーボンありラケットにあうと言われるラバーになります。打球感はまさにテナジー05ハード、という感じで、非常に類似のラバーだと感じました。ループドライブやサーブはマッドな打球感から非常に重くて回転量のあるボールを出すことができます!お試しあれ〜。

6. Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)
・Hyper Bounce Sponge(ハイパーバウンススポンジ)
・Advanced Surface Traction(アドバンストサーフェイストラクション)
・Spin:10
・Speed:11
・Sponge硬度:ハード(Joola基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm
・7,600円 + 税
・カット後 約50 g

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_dynaryze_agr/

 Joola(ヨーラ)のダイナライズは2020年3月日本発売の新作ラバーになりますね。同じスポンジがハードに分類されるライザープロ50と比較しても圧倒的に食い込んで扱いやすく、katsuo000にはバック用のラバーと感じたほどです。打球感はまさにテナジー05だと感じました。ボールの伸びや回転量は打球感以上に高く、扱いやすいラバーであるのにボールの重さや回転量は高いものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 ≧ ダイナライズ
・Speed: ダイナライズ ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 ≧ ダイナライズ > 05 Hard

7. Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)

Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:16.0
・スピン:17.0
・Sponge硬度:H(51)
・6,800円 + 税 ・72 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って) 

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_x51/

 cornilleau(コニヨール)のターゲットプロは少し古いラバーになりますね。katsuo000には非常に高品質なラバーと感じましたが、少し回転量の弱さも感じたラバーでした。打球感はまさにテナジー05だと感じました。どちらかというと扱いやすいラバーで、回転量はまずまずのものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > ターゲットプロGT-X51
・Speed: ターゲットプロGT-X51 ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ ターゲットプロGT-X51  > 05

8. Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:15.5
・スピン:17.0
・Sponge硬度:MH(47)
・6,800円 + 税
・70 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_h47/

 cornilleau(コニヨール)のターゲットプロは少し古いラバーになりますね。katsuo000には非常に高品質なラバーと感じましたが、少し回転量の弱さも感じたラバーでした。GT-X51よりもさらに扱いやすさを求めるのであれば、こちらのGT-H47がオススメです。やはり打球感はまさにテナジー05だと感じました。扱いやすいラバーで、回転量はまずまずのものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > ターゲットプロGT-X51 >GT-H47
・Speed: ターゲットプロGT-X51  > GT-H47 ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ ターゲットプロGT-H47 > GT-X51  > 05

まとめ

 いかがでしたか?各社テナジー05、テナジー05ハードのようなラバーが出てきました。テナジー05やテナジー05ハードに無二の特性を感じないのであれば、移行検討はすべきだと思いますね。ドイツのラバー製造技術は、明らかにテナジー05と同じ域の技術力まで至りつつあるように思います。ご参考いただければ幸いです。