ポストTenergy 05 / 05 Hard(テナジー05/05ハード)を探せ!

はじめに

 色々なラバーを使って来ました。レビューをまとめていく中で、ラバーとラバーの比較というものを行っていくのが当然です。過去Livedoor Blogでも記載させていただきましたが、改めまして、ポストテナジー05/05ハードに関する記事を書こうと思います。個人の感覚によるところもありますが、お付き合いいただければ幸いです。

なぜテナジー05/テナジー05ハードに変わるラバーを探すのか

 katsuo000も「安かろう、悪かろう」という思いがあり、高いラバーを選んでしまい、Butterfly(バタフライ)さんのTenergy 05(テナジー)を使い続ける時期がありました。もちろん、ワールドスタンダード(世界標準)であるテナジー05の価値の高さは疑うものではありません。バタフライ製ラバーに今後も高いお金を払う生活は続くでしょう。(悲)

 今まで散々何度も1万円近くするラバーを買ってきて断言できる点はバタフライさんのラバーは「高性能なのに軽い!」というのが一番目立つ点だということは、自分自身が確信を持って言えることだと思っております。テナジー05は高性能なスピン系テンションなのに軽い。逆のラバー(高性能だが重いラバー)はおそらく技術ハードルが低いのではないかと思われますね。つまり、高性能なスピン系テンションで重いラバーというやつですね。技術ハードルなんてユーザー側はどうでもいい話ではありますが、軽くて高性能なラバーは確実に売れるはずです。なぜなら軽い方が様々な選手が使用できると思いますし、広い層に合うといえるからです。多少重くしたいならラケットやサイドバランサーで調整できるためですね。

Tenergy 05(テナジー05)
・2008年4月発売
・ハイテンションラバー
・High Tension(ハイテンション)
・Spring SPonge(スプリングスポンジ)
・Spin:11.5
・Speed:13.0
・Sponge硬度:36(バタフライ基準)
・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)、厚(1.9 mm)、中(1.7 mm)
・原産国:日本
・8,600円 + 税
・カット前 72 g → カット後 約47~48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_tenergy_05/

Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
・2018年11月発売
・ハイテンションラバー
・High Tension(ハイテンション)
・Spring SPonge(スプリングスポンジ)
・Spin:11.5
・Speed:13.0
・Sponge硬度:43(バタフライ基準)
・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)、厚(1.9 mm)
・原産国:日本
・8,600円 + 税
・カット前 76 g → カット後 約50~52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_tenergy_05_hard/

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 この事実を鑑みて考えるとまずTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)はバタフライの中では重たいラバーです。05ハードの性能は確かに高いが重たいなら、他のメーカーのポストテナジーと称されるラバーでも良いのではないか、と考えてもおかしくないですよね。要は05ハードと同等以上の回転とスピードで、同じ重さくらいで価格は安いラバーを探していこうと考えたわけです。また単純な寿命を比較することは難しいですが、巷にあふれる情報において、「テナジーは寿命が短い」というものがあると思います。実際、短いと感じます。TSPの粘着シートを貼ってしっかり管理していてもシートのへたりを感じるラバーがテナジーだと思いますね。寿命が短いのに高いラバーを買うことの苦しさ、テナジーユーザーの悩ませるポイントだと思います。Dignics(ディグニクス)の登場により、若干テナジーの販売価格が下がったようにも感じますが、いまだにバタフライさんは強気のオープン価格です。これは本当に悩ましいですよね。

Tenergy 05 / Tenergy 05 Hard(テナジー05/テナジー05ハード)
・誰もが認める高性能なラバー!
・高い回転性能!
・ワールドスタンダード(世界標準)

× 寿命が短い
× 価格が高い

 そこで、テナジー05/テナジー05ハードの次のラバーを探そう!というテーマになります!

katsuo000が感じるポストTenergy 05 / 05 Hard

 2020年12月現在、だいぶ試打が進みましたので、kastuo000的な目線でポストテナジー05/05ハードをあげさせていただきます!ある程度試打できたメーカーは以下になります。

 andro(アンドロ)
 DONIC(ドニック)
 Joola(ヨーラ)
 cornilleau(コニヨール)

の4社になります。

1. Rasanter R53(ラザンターR53)

Rasanter R53(ラザンターR53)
・UMテンションラバー(テンゾーバイオスUM)
・Energy Cell(エナジーセル)
・Spin:125
・Speed:118
・Sponge硬度:53(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:ULTRAMAX(2.3 mm)、2.0 mm、1.7 mm
・原産国:ドイツ
・6,500円 + 税
・カット前 72 g → カット後 約52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rasanter_r53/

 katsuo000としては、かなり本気で推しているラバーがRasanter R53(ラザンターR53)になります。katsuo000が種々の技術に点数をつけて比較した時にテナジー05/05ハードよりも高い点数がつくラバーで一番のラバーがR53ですね。なんと言ってもドライブの荒々しさがたまりません!このラバーは無二なラバーの1つだと感じますので、なんとなくテナジー05ハードを使っているのであれば是非試してみて欲しいラバーになりますね。レビューも作成していますので是非ご覧ください。

Rasanter R53(ラザンターR53) の比較
・Spin: R53 ≧ 05 Hard > 05
・Speed: 05 > R53 ≧ 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > 05 Hard > R53
https://amzn.to/33ChZ85

2. Rasanter R48(ラザンターR48)

Rasanter R48(ラザンターR48)
・UMテンションラバー(テンゾーバイオスUM)
・Energy Cell(エナジーセル)
・Spin:125
・Speed:118
・Sponge硬度:53(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:ULTRAMAX(2.3 mm)、2.0 mm、1.7 mm
・原産国:ドイツ
・6,500円 + 税
・カット後 約47~48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rasanter_r48/

 R53に続き、Rasanter R48(ラザンターR48)になります。Rasanter R47(ラザンターR47)も使ったことがありますが、名前からは想像できないくらい異なるラバーがR48とR47になります。圧倒的に使いやすくて、回転もかけやすくかつ回転性能が高いラバーがR48になります。硬度からは想像できないほど、打球感がハードでマッドなラバーがR47になると思います。テナジー05のような扱いやすさ、軽量さ、そして圧倒的な回転性能を有するのがR48だと思いますね。

Rasanter R48(ラザンターR48) の比較
・Spin: 05 Hard > R48 ≧ 05
・Speed: 05 ≧ R48 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > R48 ≧ 05 Hard
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3. Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)

Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)
・FD3 Tension(FD3テンション)
・Spin:10+++
・Speed:10++
・Sponge硬度:50(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm、1.8 mm
・原産国:ドイツ
・5,660円 + 税
・カット後 約52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_bluefire_m1_turbo/

 DONIC(ドニック)さんのブルーラバーになります。ブルーラバーはAcuda Blue(アクーダブルー)やBlue Grip(ブルーグリップ)を含めると20種類存在しますね汗。自分も試打するまでどのようなラバーなのか分かりませんでしたが、明らかに回転性能が高いシリーズはBlue Fire(ブルーファイヤ)シリーズになります!ブルーファイヤM1ターボは重量級のラバーですので、どちらかと言えば05ハードに近いラバーになると思います。

Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ) の比較
・Spin: 05 Hard > M1 Turbo ≧ 05
・Speed: 05 > M1 Turbo> 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > M1 Turbo ≧ 05 Hard
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4. Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)
・FD3 Tension(FD3テンション)
・Spin:10+++
・Speed:10+
・Sponge硬度:47.5(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm、1.8 mm
・原産国:ドイツ
・5,849円 + 税
・カット後 約48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_bluefire_jp01_turbo/

 ブルーファイヤやブルーストームはなかなか高性能なラバーですが弧線がやや低い傾向を感じました。その中でもブルーファイヤJP01ターボは軽量でで、非常に弧線の高いラバーでした。弧線が非常に高いので対下回転ドライブは、かなりやりやすいラバーになりますね!ターボと名前がついていますが、硬度もそこまで硬くないので、ポスト05をお探しであれば試してみてはいかがでしょうか。

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > JP01 Turbo
・Speed: 05 > JP01 Turbo> 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ JP01 Turbo > 05 > 05 Hard
https://amzn.to/33EGQrQ

5. Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)

Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)
・Spin:9
・Speed:9.5
・Sponge硬度:ハード(Joola基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm
・6,800円 + 税
・カット後 約50 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rhyzer_pro_50/

 Joola(ヨーラ)のライザープロになります。グリップするのでかなり好みなラバーでした。どちらかと言えばカーボンありラケットにあうと言われるラバーになります。打球感はまさにテナジー05ハード、という感じで、非常に類似のラバーだと感じました。ループドライブやサーブはマッドな打球感から非常に重くて回転量のあるボールを出すことができます!お試しあれ〜。

6. Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)
・Hyper Bounce Sponge(ハイパーバウンススポンジ)
・Advanced Surface Traction(アドバンストサーフェイストラクション)
・Spin:10
・Speed:11
・Sponge硬度:ハード(Joola基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm
・7,600円 + 税
・カット後 約50 g

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_dynaryze_agr/

 Joola(ヨーラ)のダイナライズは2020年3月日本発売の新作ラバーになりますね。同じスポンジがハードに分類されるライザープロ50と比較しても圧倒的に食い込んで扱いやすく、katsuo000にはバック用のラバーと感じたほどです。打球感はまさにテナジー05だと感じました。ボールの伸びや回転量は打球感以上に高く、扱いやすいラバーであるのにボールの重さや回転量は高いものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 ≧ ダイナライズ
・Speed: ダイナライズ ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 ≧ ダイナライズ > 05 Hard

7. Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)

Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:16.0
・スピン:17.0
・Sponge硬度:H(51)
・6,800円 + 税 ・72 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って) 

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_x51/

 cornilleau(コニヨール)のターゲットプロは少し古いラバーになりますね。katsuo000には非常に高品質なラバーと感じましたが、少し回転量の弱さも感じたラバーでした。打球感はまさにテナジー05だと感じました。どちらかというと扱いやすいラバーで、回転量はまずまずのものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > ターゲットプロGT-X51
・Speed: ターゲットプロGT-X51 ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ ターゲットプロGT-X51  > 05

8. Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:15.5
・スピン:17.0
・Sponge硬度:MH(47)
・6,800円 + 税
・70 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_h47/

 cornilleau(コニヨール)のターゲットプロは少し古いラバーになりますね。katsuo000には非常に高品質なラバーと感じましたが、少し回転量の弱さも感じたラバーでした。GT-X51よりもさらに扱いやすさを求めるのであれば、こちらのGT-H47がオススメです。やはり打球感はまさにテナジー05だと感じました。扱いやすいラバーで、回転量はまずまずのものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > ターゲットプロGT-X51 >GT-H47
・Speed: ターゲットプロGT-X51  > GT-H47 ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ ターゲットプロGT-H47 > GT-X51  > 05

まとめ

 いかがでしたか?各社テナジー05、テナジー05ハードのようなラバーが出てきました。テナジー05やテナジー05ハードに無二の特性を感じないのであれば、移行検討はすべきだと思いますね。ドイツのラバー製造技術は、明らかにテナジー05と同じ域の技術力まで至りつつあるように思います。ご参考いただければ幸いです。

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