レビュー 和の極み-煉- (wa-no-kiwami Ren)

説明

 和の極み -煉-ドイツの卓球メーカーandro(アンドロ)のラケットになります。ドイツのメーカーのラケットですが今回レビューする和の極みシリーズは全てメイドインジャパン(Made in Japan)のラケットシリーズになります!木材合板系ラケットの中ではやや価格は高く、中・上級者志向のラケットシリーズになります。木材合板系ラケットで有名なメーカーは、例えば北欧Sweden(スエーデン)のSTIGA(スティガ)やNittaku(ニッタク)が挙げられると思いますが、この和の極みシリーズは十分に匹敵するラケットシリーズではないかと思います。

 和の極みシリーズは、デザインに派手さはなく、あくまで性能で勝負のラケットです。和の極みシリーズには、3種類のラケットが販売されていて、7枚合板のような弾みとパワフルさを備えつつ5枚合板の繊細さをあわせもった-蒼-力強いのに一本芯の通ったカットマンや守備型選手用の-碧-、そして本ページでレビューする7枚合板系の中でも剛腕でパワフルさを求めつつ軽量におさえた-煉-の3本になります。
 和の極みシリーズは全て、株式会社 山ノ木という、オーダー家具屋さんが製造で、どのラケットもハンドメイドで、メイドインジャパンになります。日本ではそこまでメイドインジャパンを嬉しがる人は多くないと思いますが、海外では「メイドインジャパン」はある意味ブランド化していて、欲しい!となるそうですね。androさんはドイツメーカーで、そういった購買層をターゲットとしていると思われます。日本では、和の極みシリーズは、WRMさんが紹介して一躍注目されたラケットでもあると思います。

 今回レビューする和の極み -煉-はパワフル7枚合板ラケットなのに軽量というバランスのとれたラケットであることが、一つの特徴となっているラケットで、他のメーカーではあまりない1本になっています。それではブレード厚さ、ブレード面積、重量、について、有名どころの7枚合板と比較していきましょう。

SWAT(スワット):                 6.0 mm、158×150 mm、85 g
SWAT Power(スワットパワー):          6.6 mm、158×150 mm、90 g
Koki Niwa Wood(丹羽孝希ウッド):         6.5 mm、157×150 mm、90 g
SK7 Classic(SK7クラシック):           6.8 mm、157×150 mm、90 g
Ma Lin Extra Special(馬林エキストラスペシャル):  6.3 mm、157×151 mm、95 g
Fortius FT(フォルティウスFT):          6.4 mm、158×150 mm、92 g
Fortius FT RE(フォルティウスFT RE):        6.1 mm、157×149 mm、89 g
Fortius FT light(フォルティウスFT light):     6.4 mm、157×149 mm、88 g
Gauzy SL OFF(ゴーズィ エスエル オフ):      6.2 mm、157×150 mm、90 g
CLIPPER WOOD(クリッパーウッド):        6.5 mm、157×150 mm、92 g
Wa-no-kiwami Ren(和の極み -煉-):        6.7 mm、157×150 mm、82 g

有名どころの7枚合板ラケットをkatsuo000+の判断で挙げました。和の極み-煉-はブレード厚さが6.7 mmと他の7枚合板と比べても厚い部類であることがよくわかると思います。 近年ラケットのトレンドはどんどんブレード厚さが薄く、台上がやりやすいラケットが増える傾向にありますが、和の極み -煉-はパワフルで弾みが出やすいラケットになりますね。
 ちなみにandro契約のトップ選手Simon Gauzy(シモン ゴーズィ)選手が使用するゴーズィ エスエル オフはブレード厚さが0.5 mmも薄い設計になっています。もともとゴーズィ選手は5枚合板を使用する選手で、トップ選手で戦うために7枚合板で上板に黒檀と硬い素材をもちいたゴーズィ エスエル オフへ変更しました。上板が硬くかつブレード厚さも薄いので回転性能も高いトップ選手モデルといえるでしょう。

 和の極み -煉-の特徴は既にワールドラバーマーケット(world rubber market、WRM)さんで紹介されています。改めて紹介させていただきます。
 WRM: https://rubber.ocnk.net/product/2887 
     https://www.youtube.com/watch?v=NQ5Rw–O2xo
  特徴① 7枚の豪快パワードライブ
  特徴② ラケットの操作性が大幅にUP
  特徴③ 定番の7枚合板の厚さで最もドライブがかかる

和の極み -煉-の特徴

3球目パワードライブの安定感とスピード!

 和の極み -煉-の特徴はなんといっても3球目のパワードライブといえると思います。打球感がかなり特徴的で、厚ラケのためブレードのしなりはほとんど感じず、上板も硬めのものをもちいているのでハードなラケットにはなるのですが、木材らしい柔らかさも感じる独特のラケットになります。シェークラケットの打球感ではなくどちらかといえば、日ペン1枚単板に近い打球感だと思います。
 相手の回転をものともしないパワフルかつ安定感の高い3球目パワードライブがガンガン打てますね!これはブレード厚が厚くて、しなりにくく相手の回転に負けないためだと思います。もちろんアウターカーボンラケットの方が威力は出ると思いますが、弧線が直線的になりやすく安定感を得づらいでしょう。この和の極み -煉-なら安定感と威力のあるパワードライブができると思います。

軽量なのに7枚合板らしく押されない!

 5枚合板と7枚合板の最も異なる点の一つに、相手のボールに押されるか否か、という点があると思います。5枚合板は高い回転性能が得やすいラケットではありますが、相手のボールに押されやすく手に響きすぎると感じる人もいるのではないでしょうか。この和の極み -煉-では、5枚合板と同等の重さであるにもかかわらず、厚ラケでしなりにくいので7枚合板らしく押されにくさを感じました。ブロックがピタっと止めやすく、相手のドライブやスマッシュに負けません!

厚ラケらしく中陣からでも威力が出しやすい!

 普段カーボンありのラケットをよく使い、カーボンラケットと比べるとやや威力不足を感じますが、それでも下がった時に弾むためしっかり面を被せてドライブが打てると感じました。5枚合板系ラケットだと飛距離が出ないので、面はむしろやや起こして上方向へ打たないとネットを超えないイメージがありますが、この和の極み-煉-なら飛距離も出やすいのでカーボンラケットからの移行でも大きな違和感なく中陣からドライブができると思います。

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

Hurricane NEO 3(キョウヒョウNEO3)

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ 

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

ポストテナジー中、1番最初に追い抜いた!? Rasanter!

ENERGY Knows No Limits! / 無限の可能性に気づくはずた!

 andro(アンドロ)さんの看板ラバー、ラザンター!その中でもトップ選手用のラバーでドイツ基準53°とラザンターの中で最も硬い硬度を有するラバーがRasanter R53(ラザンターR53)になります。R53はEnergy Cell(エナジーセル)という最先端技術をスポンジに採用し、高い回転性能と球持ちを実現したラバーになります。キーフレーズは「ENERGY Knows No Limits! / 無限の可能性に気づくはずだ!」になります。フランスのファンタジスタ、Simon Gauzy(シモンゴーズィ)選手が両面で使用し、中国のシュシン選手に勝利しました!この事実はどんな説明よりも強力な宣伝効果があったといえるでしょう!

 そしてR53と同じエナジーセル技術を採用したラバーとして、硬度を落としたRasanter R48(ラザンターR48)およびRasanter R45(ラザンターR45)がその後に発売されました。これらのラバーも評判は良く、何といっても卓球王国のゆうさんが「R48はテナジーのようなラバー」とYou tubeで述べたのは大きい宣伝効果があったと思います。実際、katsuo000も同様に感じており、R53およびR48の回転性能はテナジー05以上に容易に達していて、ドイツ製のポストテナジーラバーの中でも先んじて抜き出てきたラバーだと思います。R48とR45のキーフレーズは「For the PRO Inside You! / あなたを覚醒させる!」になります。

ラザンターの公表性能値と硬度比較からわかる特徴

公表性能値&公表スポンジ硬度

・Rasanter R53(ラザンターR53)
 Spin:125、 Speed:118、 Control:87    ラバー重量:52 g
・Rasanter R48 (ラザンターR48)
 Spin:124、 Speed:119、 Control:89    ラバー重量:48 g
・Rasanter R45 (ラザンターR45)
 Spin:123、 Speed:117、 Control:91
・Rasanter R50 (ラザンターR50)
 Spin:122、 Speed:120、 Control:80    ラバー重量:51 g
・Rasanter R47 (ラザンターR47)
 Spin:121、 Speed:119、 Control:85    ラバー重量:49 g
・Rasanter V47 (ラザンターV47)
 Spin:119、 Speed:121、 Control:88    ラバー重量:48 g
・Rasanter R42 (ラザンターR42)
 Spin:119、 Speed:116、 Control:93    ラバー重量:47 g
・Rasanter V42 (ラザンターV42)
 Spin:116、 Speed:119、 Control:96
・Rasanter R37 (ラザンターR37)
 Spin:117、 Speed:112、 Control:97

・Tenergy 05(テナジー05)
 Spin:11.50、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ラバー重量:47 g

 ラザンターシリーズは名前がそのまま硬度ですのでわかりやすいですね。スピード性能は実はV47が最も高くなっています。メーカー公表値は、ラバーのスピン性能やスピード性能をメーカーの意向にそって反映している部分もあるのかもしれませんね。R53はスピード以上にボールの荒れ方、伸びは非常に魅力的ですし、R48はR50以上に扱いやすさのあるラバーです。katsuo000としては次の硬度計の比較結果の方がわかりやすいのではないかと感じました。

硬度計比較

・Rasanter R53(ラザンターR53)
 硬度計評価 shore a (sheet):34.0、 shore a (sponge):29.9
       shore c (shhet):47.0、 shore c (sponge):45.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 4.1
・Rasanter R48 (ラザンターR48)
 硬度計評価 shore a (sheet):31.5、 shore a (sponge):25.3
       shore c (shhet):39.6、 shore c (sponge):36.0
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.2
・Rasanter R45 (ラザンターR45)
・Rasanter R50 (ラザンターR50)
 硬度計評価 shore a (sheet):33.3、 shore a (sponge):28.3
       shore c (shhet):45.4、 shore c (sponge):44.6
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.0
・Rasanter R47 (ラザンターR47)
 硬度計評価 shore a (sheet):28.4、 shore a (sponge):25.3
       shore c (shhet):42.3、 shore c (sponge):40.8
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.1
・Rasanter V47 (ラザンターV47)
 硬度計評価 shore a (sheet):27.8、 shore a (sponge):26.3
       shore c (shhet):40.3、 shore c (sponge):39.8
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.5
・Rasanter R42 (ラザンターR42)
 硬度計評価 shore a (sheet):24.3、 shore a (sponge):22.1
       shore c (shhet):36.3、 shore c (sponge):34.0
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 2.2

・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

 Rasanterシリーズを確認すると、shore cのシート側からの硬さと重量の関係がほぼ直線的な相関を持つことがわかります。実はV47は使いやすくて良いラバーだと感じましたが、R48と全体的な硬さは近く、もっと見直されても良いラバーであることもわかりますね。正直打球感が良く扱いやすいラバーでした。そして、直線的に硬さと重量が増えることはわかりますが、R47はR48よりも硬くて重いこともわかりますね。イメージ的にはR48がテナジー05っぽくて、R47はテナジー5ハードか、ファスタークG-1に近いイメージがあります。エナジーセル技術の違いが如実に出ている部分といえるでしょう。

 扱いやすさの1つの指標にできるshore aのシート側とスポンジ側からの差を示した図になります。テナジー05の差が5.4でこの差が大きいほど、扱いやすいラバーだとkatsuo000は考えています。R48はテナジー05以上に差が大きくくい込ませやすいラバーであることがわかりやすいですね。一方、硬度が1度柔らかいR47は、この差が小さく、くい込みにくくて扱いが難しいことを示唆していますね。R53については、R48ほど高くはありませんが、実はR47よりも差が大きくくい込みやすさはR47以上にあると言えるのかもしれません。

ラザンターとテナジーの違い

 実際にラザンターとテナジーを比較試打した場合に以下のことが言えると思います。

ラザンターシリーズ
 メリット
 ・テナジーと回転性能、スピード性能は劣らない。
 ・よりスポンジ全体にくい込ませるような打ち方をすることで、性能を引き出せる。
 ・テナジーよりも安い。

 デメリット
 ・テナジーシリーズ以上にくい込みが良い。扱いやすい分、ややカウンターは難しい。
 ・硬度は選べるが、シートの形状は選べない。
  (R48やR53はスピード性能が高い分、テナジーでいうところの80よりのシート形状。)
 ・テナジーよりやや重たい。

・Rasanter R53(ラザンターR53)

https://amzn.to/2XtdhJ4

・Rasanter R48 (ラザンターR48)

https://amzn.to/3zalpv1

・Rasanter R45 (ラザンターR45)

・Rasanter R50 (ラザンターR50)

https://amzn.to/3lrtGWs

・Rasanter R47 (ラザンターR47)

https://amzn.to/2XpcoBp

・Rasanter R47 (ラザンターR47)

https://amzn.to/3hwI2E0

Rasanter V47 (ラザンターV47)

https://amzn.to/3nxNKcA

・Rasanter V42 (ラザンターV42)

https://amzn.to/3nF0vlo

・Rasanter R37 (ラザンターR37)

https://amzn.to/2Xjt9y2

雑感 2021/9/13

TIHBAR(ティバー)の新ラバー?インフィニティー!?

 先日、東京2020出場選手の用具やティバーのEvolutionシリーズについて、書かせていただきました。が、なんと、ティバーさんから新しいラバーが出そうですね。ティバーさんのページが一部更新されていて、大活躍したダルコ ヨルジッチ(Darko Jorgic)選手も更新していました。そしてバックに使用するラバーが、Infinity MX-P(インフィニティーMX-P)となっています。ちなみにクロアチアの若手で世界選手権などでも活躍したことのあるPucar(プツァル)選手も使用しているみたいですね。そしてハイブリッドK3というラバーもあるようです。これ何!?Infinity!?スティガのラケットじゃないよね?Evolutionの進化版ということでしょうかね。

Tibhar INFINITY MX-P MX-S - Alex Table Tennis - MyTableTennis.NET Forum

 勝手でなんの根拠もない予想では、MX-Dに採用されている技術を使ってMX-Pを改めて作ってみたようなラバーではないかなって勝手に想像してます。MX-Dが非常にくい込みの良いラバーでしたが、それでも51.5°は硬いですからね。もう少し硬度を下げつつ、くい込みの良いスポンジと薄いシートで扱いやすくて性能の高いラバーとしてインフィニティーが発売されるのではないかと勝手に想像してます。

 ちなみにいち早くYou TuberのわったさんがハイブリッドK3をレビューされていました。
 : https://www.youtube.com/watch?v=FpZfvw434cU
 ちなみにこれもなんの根拠もない予想ですが、ハイブリッドK3は、Joola(ヨーラ)さんのRhyzen ZGR(ライゼンZGR)やSTIGA(スティガ)のDNA Dragon Grip(ディーエヌエー ドラゴングリップ)と類似のラバーではないかなーと想像してます。ライゼンZGRに近そうな気がしてます。

 また気になるラバーが。。。

 

マッドな打感なのに、扱いやすさと癖球のオメガVII!

「トップレベルで勝てるラバーの決定版」

 エクシオンといえば、ヴェガシリーズが有名ですが、徐々にオメガシリーズもトップ選手が使うようになってきました。2021年9月現在エクシオンのラバーを使用するトップ選手を以下に挙げます。

・ブラジルの星、ウーゴ・カルデラノ選手(Hugo Calderano)
 Hugo Hyper Axylium(ウーゴハイパーアクシリウムHAL)
 Omega VII Tour i(オメガIIツアーi))
・韓国の鉄腕、チョン・ヨンシク選手(Jung Yougsik)
 Ice Cream AZXi(アイスクリームAZXi)
 オメガVIIツアーi
・張本選手に勝利、アンジェヒョン選手(An Jaehyun)
 日本未販売のXIOMラケット
 Omega VII Asia(オメガVIIアジア)
・台湾のトップ選手、ジャンホンジェ選手(Chiang Hung Chieh)
  Ice Cream AZX(アイスクリームAZX)
 Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)
 オメガVIIツアーi50
・野田学園出身の高取侑史選手(株式会社リコー所属)
 アイスクリームAZXi
 オメガVIIツアーi48

そうそうたる選手が並びます。

 カルデラノ選手やチョンヨンシク選手、ジャンホンジェ選手や高取選手に共通する点として、過去に世界標準Tenergy 05(テナジー05)やテナジー05に似たラバーユーザーだったことでしょうか。バタフライの契約継続が可能かどうか、などの影響もあるのでしょうが、テナジー05から移行できるブランドとして、エクシオンのオメガシリーズのラバーは注目に値すると思います。実際、katsuo000はオメガやヴェガなどのラバーは、テナジー05に近いシート形状あるいは打球感であり、スポンジ硬度や重量で扱いにくいということがあってもシート形状であわないと感じるラバーはなかったと感じています。そして、上述の選手はエクシオンと契約しオメガVIIを使用することでより個性的で強みのある選手になったのではないかと想像します。

 オメガVIIシリーズについてエクシオンのパンフレットから引用しました。

「トップレベルで勝てるラバーの決定版」

 オメガVIIシリーズは、現時点でXIOMラバーの最高峰です。トップレベルの技術を持った選手のために開発され、そのスピード・スピン性能はまさに異次元。高速・高回転を生み出す薄目のトップシート(サイクロイド技術)と、プラスチックボールを確実にグリップするために生まれたスポンジ・トップシートの新技術(ダイナミック・フリクション=DF技術)が融合し、従来のハイエンドラバーをさらに上回る弾力性と回転性能を獲得しています。価格は安くはありませんが、それに見合う性能は十分すぎるほど有しています。第1球目を打った瞬間、あなたは今までに味わったことのない衝撃を受けるはずです。トップレベルを目指している選手、トップレベルで戦って勝ちたい選手は、ぜひオメガVIIシリーズを手に取ってください。ワンランク、いや、ツーランク上の卓球をするために。

2021年XIOMのパンフレットより

ELASTO FUTURA

 XIOM最新の3つの技術、CYCLOID、DYNAMIC FRICTION、CARBOSPONGEを全て採用していることを示すELASTO FUTURA。このELASTO FUTURAにカテゴリーされるラバーはオメガVIIとヴェガX、ヴェガツアーのラバーになります。
 CYCLOID(サイクロイド)の説明が最も抽象的ですが、おそらくシートとスポンジまたはスポンジ素材の変化ではないかと想像しています。硬度の割にくい込みのよいスポンジをもちいることで、高い回転量とボールが上にあがる軌道を得やすくする技術ではないでしょうか。ヴェガXやヴェガツアーでもディグニクスほどではないですが、ボールが上にあがることを感じました。オメガシリーズはスピード性能も高いラバーが多く、単純にテナジーやディグニクスのように弧線が上にあがるというわけではなく、弧線を描きつつも低いことがオメガシリーズの特徴だと思います。
 DYNAMIC FRICTION(ダイナミックフリクション)はシート技術になります。ドイツ製のタフなシート素材のことではないかと思います。エクシオンさんのシートは基本的に透明系のシートではなく曇り系で全く透けないシートを用いています。これはドイツ製のシートの特徴で、寿命はやや短いもののタフでうまく使いこなせれば高い回転量と癖球の出やすいシートのイメージがあります。プラボールへ移行にあわせ、ダイナミックフリクション採用のラバーをいくつか販売しなおしていて、滑りにくいよりタフな素材が採用されているのだと思います。
 CARBOSPONGE(カーボスポンジ)とは、ヴェガシリーズから特徴的な黒色のスポンジのことです。真っ黒なため非常に特徴的で、この色が透けて見えてしまうと赤ラバーはルール不適合になるため曇り系のシートになるわけですね。今ではこの黒色スポンジはヴェガやオメガの代名詞のようになったと思います。

オメガVIIの公表性能値からわかる特徴

公表性能値&公表スポンジ硬度

・Omega VII Tour i 50(オメガVIIツアーi50)
 Spin:16.00、 Speed:16.50、 スポンジ硬度:50.0
・Omega VII Tour i 48(オメガVIIツアーi48)
 Spin:16.00、 Speed:16.00、 スポンジ硬度:48.0
・Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)
 Spin:17.00、 Speed:12.50、 スポンジ硬度:60.0、ラバー重量:57 g
・Omega VII China Guang(オメガVIIチャイナ光)
 Spin:16.00、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:55.0
・Omega VII Hyper(オメガVIIハイパー)
 Spin:15.00、 Speed:14.50、 スポンジ硬度:55.0、ラバー重量:54 g
・Omega VII Tour(オメガVIIツアー)
 Spin:14.50、 Speed:14.50、 スポンジ硬度:55.0、ラバー重量:52 g
・Omega VII Pro(オメガVIIプロ)
 Spin:14.00、 Speed:14.00、 スポンジ硬度:47.5、ラバー重量:49 g
・Omega VII Euro(オメガVIIヨーロ)
 Spin:14.00、 Speed:13.50、 スポンジ硬度:42.5
・Omega VII Asia(オメガVIIアジア)
 Spin:14.00、 Speed:14.50、 スポンジ硬度:52.5

・Tenergy 05(テナジー05)
 Spin:11.50、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ラバー重量:47 g

 やはり最新のオメガVIIツアーiは非常に高性能なラバーであることがよくわかります。トップ選手はこちらのラバーを使用しているようですね。価格が1万円を超えてくるラバーで、契約選手御用達のラバーですので、当然と言えば当然かもしれません。上記の性能はVega Pro(ヴェガプロ)のスピードスピン性能をそれぞれ10としたときの比較値として、2021年のパンフレットなどから記載されています。ちなみに2020年までのオメガVIIツアーiシリーズを除く性能は次のような図になります。

 2020年までの数値の方が、オメガVIIツアーのスピード性能が上限値に達していて、オメガVIIハイパーが高性能なのか、と思わせるラバーになっていますね。一時期カルデラノ選手がハイパーを使用しているようなこともあったのかもしれませんが、結局オメガVIIツアーiを使用しているということですし、スピン系テンションの最高峰はツアーのようですので、公表性能値の変更が必要となったのではないかと想像します。ただし、ホームページ上で、カルデラノ選手はオメガVIIツアーiを使用していることが公表されていますが、その硬度は非開示でもしかしたらもっと硬いものを使用しているのではないかと想像します。というのは、ツアーiのパッケージによって、48と50に加え、55が書いてあるものを見たことがあるためです。カルデラノ選手のようにパワーヒッターになれば55°でも十分に使いこなせるのではないかと想像します。ちなみに2020年から2021年で数値を変更してもハイパーはツアーよりも上位のスピン性能を有したラバーではありますが、その差は小さくなっている印象がありますね。個人的にはスピン性能を大切にしているので、2020年までの公表性能値の方が好みでした。またエクシオンさんはコントロールやバランスといった性能値も過去には公表していましたが、オメガVIIハイパーからその値を出してくれなくなってしまいました。この当たりは好みというか選手にもよるからではないかと想像します。特にハイパーやオメガVIIチャイナは粘着テイストの入ったラバーになっていて、打ち方でかなり印象が異なるラバーになっているからだと思います。

 単純にどのラバーも扱えるパワーがあるのであれば、オメガVIIハイパーが、スピードもスピンも上位に位置するラバーであると言えるでしょう。オメガVIIハイパーはやはりかなり粘着ラバーらしさのあるスピン系テンションラバーで、立ち位置的にはテナジー05ハードのような立ち位置のラバーではないかと思います。テナジー05ハードを使っていて癖球やドイツ製ラバーらしさが足りない、重量が欲しいとなった際にはオメガVIIハイパーが良いと思います。

硬度計比較

 全てのオメガVIIシリーズを試打できているわけではなくて恐縮です。今後拡充予定です。

・Omega VII Tour(オメガVIIツアー)
 硬度計評価 shore a (sheet):35.1、 shore a (sponge):29.9
       shore c (shhet):49.2、 shore c (sponge):48.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.2
・Omega VII Hyper(オメガVIIハイパー)
 硬度計評価 shore a (sheet):33.9、 shore a (sponge):29.6
       shore c (shhet):46.9、 shore c (sponge):46.0
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 4.3
・Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)
 硬度計評価 shore a (sheet):33.0、 shore a (sponge):31.6
       shore c (shhet):49.3、 shore c (sponge):49.1
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.4
・Omega VII Pro(オメガVIIプロ)
 硬度計評価 shore a (sheet):29.9、 shore a (sponge):22.8
       shore c (shhet):39.8、 shore c (sponge):35.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 7.1
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

1つ目の図は横軸に重量、縦軸にshore cの硬度をプロットしています。最近のラバーはみんな硬いことがよくわかりますね。ただ、同じ硬度計で比較しているからこそ、オメガVIIチャイナ影がそこまで硬くないことがよくわかるのではないでしょうか。逆にオメガVIIツアーはかなり硬く、これは個体差でかなり硬くて重いものが当たっている可能性があると思います。

 注目すべきは2つ目のshore aのシート側の硬度とスポンジ側の硬度の差を縦軸にプロットした図になります。 このshore aのシート側とスポンジ側からの硬度の差は、扱いやすさ、ラバー全体へのくい込みやすさを客観比較できる数字である、とkatsuo000は考察しています。 あるいは、shore cの値が同じくらいのラバーがあった場合、shore aのシート側とスポンジ側の差を比較し、その差が大きいラバーほど、くい込みの良さやシートの柔らかさを感じる、と考察しています。 テナジーと比較して、オメガVIIツアーはかなり近い値を示しており、非常に打球感や使い心地、扱いやすさが近くなりやすいことを示唆していると言えるでしょう。また粘着ラバーはこの値が低くなりやすい傾向を得ていて、一定の扱いにくさを示唆します。オメガVIIチャイナ影はディグニクス09Cと同等の値を示しました。ちなみに元祖粘着ラバーのキョウヒョウはこの値が極めて低いことが特徴と言えるでしょう。

オメガVIIとテナジーの違い

 実際にオメガVIIとテナジーを比較試打した場合に以下のことが言えると思います。

オメガVIIシリーズ
 メリット
 ・テナジーよりも重いので、押されにくく、くい込ませ方の違いで自然と癖球が出る。
 ・扱いやすさとラリー志向の中で威力があったり負けないラバー。
 ・テナジーよりもシートの寿命が長い。

 デメリット
 ・テナジーよりも重いので、パワーが必要になる。
 ・ラリー志向なラバーが多いため、全体的に体力を要する。
 ・価格はテナジーよりは安いが他のメーカーのハイエンドラバーより高い。

 上述がkatsuo000の考えるオメガVIIシリーズのメリットとデメリットになります。日本のトップ選手で使用者は多くはありませんが、何といってもラリー志向という点で魅力の高いラバーだと思います。ラリー志向の中で、威力も両立させようとしたラバーであり、体力とパワーさえあれば、韓国のトップ選手やカルデラノ選手のように、競り勝てるアスリートチックなラバー、それがオメガVIIといえるでしょう。

・Omega VII Tour(オメガVIIツアー)
 https://katsuo000.com/review_omega_vii_tour/ 

・Omega VII Hyper(オメガVIIハイパー)
 https://katsuo000.com/review_omega_vii_hyper/

・Omega VII Pro(オメガVIIプロ)
 https://katsuo000.com/review_omega_vii_pro/

シェイクラケットのグリップ形状の種類とその特徴

シェイクラケットのグリップ形状

 卓球のラケットっていくつもあるし、用語が多いと感じることもあるでしょう。本ページでは卓球のラケットの中でも現在最も種類や製造数の多いシェイクラケットについて、そのグリップの形状について説明させていただきます。そもそも卓球のラケットの選択において、根本的に違いが生じるのはラケットの種類(ペンなのか、シェイクなのかetc)になります。そちらの解説は下記ページを参考ください。

  ラケットの種類: https://katsuo000.com/blades_kinds/

 このページでは、シェイクラケットのグリップ形状について解説していきます。基本的にシェイクラケットを使用する人向けのページになりますね。

 シェイクラケットを購入時に選ばなければならないのが、シェイクラケットのグリップです。どのようなメーカーやブランドでも、少なくとも2種類の形状、ストレートグリップとフレアグリップが選択可能だと思います。大きくはこのストレートとフレアになりますが、加えてアナトミック、コニック、という種類を選べるメーカーも存在します。また、OSPのようにラウンドタイプか角ばったスクエアタイプかなども選べるメーカーも存在しますね。1つ1つどのようなものなのかと、その特徴について触れていきたいと思います。

ストレートグリップ(ST)

 ストレートグリップは、katsuo000が学生時代に流行ったグリップで、古くはティモボル選手や水谷隼選手が好んだグリップ形状になります。(リオオリンピック時はストレート、東京オリンピックではフレアを水谷選手は使用。)現在でもストレートグリップを好んで使用している選手は伊藤美誠選手になりますね。

ストレートグリップの特徴
 メリット
  ・面を開きやすく、ラケット角度を細かく変えやすい。(台上ストップなどがやりやすい。)
  ・グリップを変化させやすい(フォアとバックで変える、など)
 デメリット
  ・ラケットを固定しにくいので相手の威力のあるボールに対し押されやすい。
  ・フレアと比較すると、バックハンドドライブなどの強振がしづらい。

フレアグリップ(FL)

 フレアグリップは、現在主流のグリップで、張本智和選手や中国の樊振東選手、馬龍選手が使用しているグリップになります。

フレアグリップの特徴
 メリット
  ・面を固定しやすい。
  ・遠心力を効かせたバックハンドを、強振しやすい。
 デメリット
  ・握りを変更しづらい。
  ・ストレートと比較すると、ラケット角度を変更しづらい。

その他

 シェイクハンドのグリップは、上記のストレートとフレアをまずはおさえれば問題ないと思います。その他のグリップである、アナトミック、コニックなどはどのようなグリップなのか、下記画像を確認ください。(OSPより引用させていただきました。)

左から、フレア、角ばったストレート(ティモボルモデルなど)、丸いストレート(張継科モデルなど)、アナトミック(UTCan)、コニック(ELcon)になりますね。アナトミックは膨らみがあり、フレア以上にしっかりラケットをホールドしやすい形状と言えるでしょう。好んで使用する選手もいらっしゃいます。また最も希少価値の高いのがコニックグリップで、ストレートのようにまっすぐではなく、少しフレアのように、グリップの下端に向かって広がるグリップになります。

 katsuo000は、最近グリップはフレアグリップを好んで使用しています。社会人として卓球を再開した際は過去と同じでストレートグリップをこだわって使用していました。フレアグリップしかないラケットもあることや、バックハンドも強振したいという思いからフレアグリップの方が良いな~と感じている最近です。

 最後にkatsuo000が思うグリップの選び方ですが、おそらくフィーリングです。そのグリップが好き!と思ったら、そのグリップを選んでみましょう!そして卓球をするときにいつも握るのその相棒のブレードのグリップ形状に不満を感じないなら、きっとそれが適したグリップだと思います!上記のメリットデメリットは、一般論であり、参考程度で良いと思います。自分が好きだ!と思うグリップを選んで卓球するのが1番です!ご参考ください。

雑感 2021/9/11

コロナワクチン1回目、一日経過

 そこまでしんどくなくてよかったですが、倦怠感ありますね。2回目が怖いです。汗。思ったより元気なので、新しく何かブログを更新しようと思いましたが、気づけばこんな時間になってしまいました。来週には卓球ができるはずなので、PRO-13SやオメガVIIチャイナ影のレビューを今月中に書きたいですね~。特にPRO-13Sが良ければ、オメガVIIチャイナや他の粘着ラバー、キョウヒョウやハイブリッドK1Jなどと比較していきたいですね。期待はブルーグリップC1です。オメガVIIチャイナ影と類似のコンセプトだと思うのですがどうなのか。

Nittakuのラケット廃盤

 卓球ナビさんでも廃盤とでていました。元卓球王国のゆうさんのツイッターで知ったNittakuさんのラケット廃盤。セール情報を待っているのですがありません。もう買うべきか迷いますね。

雑観 2021/9/10

もう2日以上ラケット触ってない涙

 喉の痛みは無くなって、本日コロナワクチンです。最近、娘が父とお風呂ー!いうので、妻と娘がお風呂に入っている間のカーテン打ちが全くできておりません。ラケット触りたいですね。

 ヴィルトーソACがめちゃめちゃいいんですけど、理想的な打球感のPro-13Sに心変わりしそうです。7000円だしいいラケットですわ。日本メーカーも是非、フォアとバックでインナーとアウターの異なるラケットを販売して欲しい。

Tリーグ開幕!最高だな!

 Tリーグ、アマゾンプライムで生放送なんですね!Amazon粋だなー!そして、大好きな大島選手が決めてくれました!でも木造君もフォアキョウヒョウで頑張ってるみたいだし、Tリーグだけ見てると、日本のトップ選手の層の厚さを実感します。超ハイレベル!いつか子供連れて観戦したいですね!

雑観 2021/9/9

コロナワクチン前日だけど、喉が痛い

 やっとコロナワクチンの順番が回ってきましたが、季節の変わり目のためか喉が痛い。これは延期にした方がいいのか、それとも受けてしまった方がいいのか。。。今日の夜の熱を確認しつつ考えたいと思います。

バタフライさんへカラーラバーまだ?

 各メーカーさん、カラーラバー解禁にあわせて発表してますが、バタフライさんは発表されてないようですね。でも全日本選手権に向けて、わかりやすい色のラバーを出すんじゃないかと勝手に想像しています。シートの色、黒と赤で性能が変化する、という都市伝説的な話もありますが、個人的には信じておりません。

 ブルーとかピンクとかパステルカラーではなくてシルバーとかディープブルーやパープルとか、カッコいい色のラバーで試合したいですね。

雑感 2021/9/8

PRO-13Sについて、さらに

 PRO-13Sのブレード厚さは6.0 mmで少し厚い。この影響かまだわからないけど少し飛距離が出やすい気がしている。ただし、リーンフォースACも同じ6.0 mmだったので違和感はそこまでないと想像中。打球感などは昨日書いた通り素晴らしいんだけど、本当にフォアとバックで打球感に加え、球質も高いのかが気になってきている。フォアはガツンと当たっている割に弧線を描きすぎている気がするし、バックはすっぽ抜けている気もする。この辺りはラバーを逆に貼らないと検証しづらく、結構用具愛好家泣かせなラケットであるようにも感じている。打球感は求めたものだが実際は違和感(フォアはやはりアウターラケットほど飛ばない?スピードでない?、バックはインナーほど球を掴まない?など)がありそうではある。7,000+税だったからもう一本くらい買おうか悩み中でもある。これって沼?

イリウス!?バタフライさんの2021年秋の新作は粒高ラバー

 先程バタフライさんからラインきましたね!新作案内はなんとイリウスという粒高ラバーでした。katsuo000はすぐ使うことはないですが、気になってしまいましたね。

キャンペーンもあるみたいなので、是非気になる方はご覧になってください!

https://www.butterfly.co.jp/product/ilius/

雑感 2021/9/7

銀河のPRO-13Sかなりいいかも!?

 昨日少し触れた銀河のPRO-13Sですがかなり理想的なラケットかもしれません。

 自分はこのPRO-13SのアウターALC面(白色の上板)側に現在はまっているXIOM(エクシオン)のOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)を貼りました!

 そして、バック面として、上板に染色板(黒色)を使用しているインナーKLCにDignics 05(ディグニクス05)を貼ってます。

Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)も同じ仕様で貼っております。カーテン打ちしかできていませんが、結論として、ヴィルトーソACよりもフォア側は硬く、バック側は柔らかい打球感を得られていると感じました。フォア面、オメガVIIチャイナ影の打球感はPRO-13Sの方がカツンと硬い音と高い音の打球感が出やすく、特に薄くシートメインで捉えるチョリドラがやりやすくなっていると感じました。上板も硬くなっているので、その分回転量の多いドライブが打てている印象です。そして、バック側はしっかり理想的なグリップ感を得られていると感じています。このグリップ感とドライブの回転量はヴィルトーソACと同等レベルのように感じました。

 少し気になったのは、ブレード厚さと重量で、6.0 mmと少し厚くなっていることと、単体で91 gと重い点ですね。やや重量級なので貼り方やサイドバランサーをなくすなどして重量調整をしたいと考えてます。早く試打したいのですが、週末にはコロナワクチンなので。。。お待ちください。