雑観 2021/8/30

不思議なラバー、ゴールデンタンゴ

 ラバーを張りかえをして、レビューのために硬度計で測ってみたら不思議なラバーがありました。それはゴールデンタンゴですね。なんと、シート側ではなくスポンジ側の方が硬いラバーなんですね。これは、どういう指針や設計なのかわかりませんが、かなり特徴的にシートよりもスポンジ側が軽いラバーでした。癖球が出にくい以外は高性能という卓球王国さんと岩崎栄光選手のレビューがあるようなので、意図的にこのようなラバーにしているのだと思いますね。今までシート側が硬く、スポンジ側が柔らかいというのが当たり前でしたが、常識を覆すラバーの登場に戸惑いましたね。

レビュー 翔龍(Rising Dragon)

説明

 YASAKA(ヤサカ)さんの翔龍(Rising Dragon)をレビューします。2015年春-夏に発売のラバーです。粘着テンション初期のラバーで、当時スピードの出せる粘着ラバーと安価な価格で話題となったラバーです。あの粘着ラバーユーザーのトップ選手である岩崎栄光選手も使用していたラバーになります。現在でもTT埼玉の神巧也選手も使用しているラバーで、5年以上経っても人気のラバーになります。2021年現在、各社少なくとも1~2種の看板となる粘着ラバーを販売することが当たり前になりましたが、ヤサカさんは随分早くに、トップ選手が使用するような粘着ラバーを販売していたことになりますね。

中国製粘着ラバーの常識を打ち破るテンション系粘着ラバー
 粘着性のトップシートがボールをつかまえて強烈なスピンを生み出し、テンション効果の高いハードなスポンジが勢いをつけて飛ばします。プラスチックボールにも効果を発揮し、回転量の多いドライブ攻撃やサービス、レシーブが可能になります。

 重厚なラバーが、重く威力のあるドライブを生み出す。強烈な回転量のサービスやパワードライブを多用するパワーヒッター向け。

https://www.yasakajp.com/items/rising-dragon/

 上記が、ヤサカさんの翔龍の説明になります。また、この時代粘着テンションラバーがまだ新しいと考えられる時代で、技術紹介としてSTM(Sticky Sheet + Tension Sponge / Matching)という言葉が使用されています。粘着性のシートとテンションをかけたスポンジを組み合わせということで、翔龍と、粘着性でありながらさらに軽量化を進めたShining Dragon(輝龍)にSTM技術が採用されているようです。輝龍およびこの翔龍は中国製ラバーであり、ニッタクのキョウヒョウのようにシートは中国製、であるのは粘着ラバーといえば中国、という本物感があって嬉しいですね。中国製となると気になるのは、スポンジの色ですが、黒シートには黒色の、赤シートには赤色のスポンジを採用しているそうです。スポンジ色は輝龍でも同じです。そして価格は4,500円+税と低価格であることも嬉しい価格です。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 現在では、ラクザZが発売されトップラバーの位置ではありませんが、粘着ラバーで硬いスポンジで高いスピン性能の得られるラバーが、翔龍であるといえるでしょう。スピード性能もスピン系テンションラバーである、ラクザXソフトやライガンと同等ということで、翔龍の性能の高さを感じますね。

 硬度計比較になります。粘着ラバーとスピン系テンションラバーは同じ硬度比較で比べるとわかりにくいかもしれません。初期の粘着テンションラバーである翔龍はやはりキョウヒョウを意識して作られていると思いますので、キョウヒョウNEO3にかなり近い値になりますね。また今回かなり軽量な翔龍だったようです。

翔龍の貼りと重量

 今回はヤサカさんのReinforce AC(リーンフォースAC)に貼りました。

中国製ということで、キョウヒョウなどにも貼られているシート保護の透明シートが粘着らしさをかもしだしてくれていますね。粘着テンションラバーなのに、保護シート込みでラバー全体の重量が62 gってかなり軽いと感じました。保護シートをはがずとテカリ方はまさに中国製を感じさせるシートで、ただし粘着力は微粘着か微々粘着程度であまりベタベタしているという感じはありませんでしたね。

Rising Dragon(翔龍)
 粘着テンション
 STM(Sticky Sheet Tension Sponge Matching)
・Sponge Thickness: 厚、特厚
・Speed:10+
・Spin:13+
・Sponge硬度:47~52
・4,500円 + 税
・62 g(保護シート込み) → 43 g(リーンフォースAC、157 × 150 mmに貼って)

 完成したラケットがあまりにも軽くて、逆に驚きました。

翔龍の3つの特徴

やはり弾む粘着テンション!

 この翔龍、見た目は中国製粘着ラバーですが、全然弾みますね!またハードなスポンジをあわせていることもあり、打感がカチカチなので、かなり弾きやすかったです。やはりスピン系テンションよりの粘着ラバーだと感じました。また普通に使っていてもオートに癖球がでるようなラバーではないので、自分から癖球を作らないと粘着ラバーらしさはでないかもしれません。最近はスピン系テンションばかり使用していたので、癖のない打ち方になっていたようで、そこまで粘着の癖球を感じませんでした。

 また、翔龍のドライブをとったことがありますが、ボールの癖球はキョウヒョウ系の沈み方ではなく、どちらかというとテナジーよりの伸び方に特徴のある癖球が出やすい印象でした。その中にたまに、変にボールが沈むものがあるのですが、翔龍は基本的にはボールが伸びる系の癖球が出るラバーでした。

軽い!

 今回衝撃の43 gでした。こんなに軽い粘着ラバーは、他にないのではないでしょうか。この重量ならバックハンドにも使えるかもしれません。バックで軽く使った印象は、少しボールのグリップがしづらく、粘着ラバーらしい難しさを感じました。
 過去にブログで個体差がものすごい、という記事を読んだことがあるので、パッケージの段階で重量をしっかり計測して購入することでお目当ての翔龍を購入することができるかもしれません。探し出せばもっと重いフォア向きの翔龍もあるのではないかと想像します。また、後加工やファインジップを厚塗りする、という場合には軽い個体の方が重量を気にしなくてよくなるかもしれませんね。katsuo000はファインジップ厚塗りの効果はまだ未検証になります、すみません。

 この重量ならバックでも使えると上述しましたが、TTさいたまの神選手も両面に使うラバーが翔龍です。考え方次第ですが、バックに使っても良いでしょうね。

軽いのに粘着らしい打球感と弧線!

 軽くてイメージとは異なるラバーでしたが、打球感はまさに中国製粘着ラバーらしさがありました。なので、使いこなして自分で癖球をだしたり、緩急をつけたりするには、非常に良いラバーだと思います。重量のコントロールもしやすいと思われますので、自分でベストな状態を作り出せるラバーだと思いました。
 ディグニクス09CやライゼンZGRなど、新しい粘着テンションラバーは扱いやすい反面、オートマチックに癖球は出ずスピン系テンションから移行しやすいラバーというポジションでした。翔龍はスピン系テンションから移行しやすく、その中で生粋の粘着の使い手を目指す方に向いたラバーだと思います。特に、ディグニクス09Cなどと比べると、ボールの質感がそろいにくい点で翔龍は嫌らしさを感じましたね。この翔龍を経験した後は、強烈な個性を求めてキョウヒョウを試す、その礎を十分に作ることのできるラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Rising Dragon > Tenergy 05 FX

スピード
 Dignics 05 > Rising Dragon > Hurricane NEO III

雑感 2021/8/28

これがオメガVIIチャイナ影!?

 早く打ちた過ぎて、ついに貼りました!Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)!このラバー、半端ない尖りっぷりですね。面白い!キョウヒョウとは異なる選択肢になりそうで、ほれ込みそうです。まだ台で打ててないですが、カーテン打ちの段階で凄い癖、ボールの沈み方!面白い!
 ドイツ製ラバーなのですが、今年2021年に発売のドイツ製粘着テンション、Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)とDNA Dragon Grip(ディーエヌエードラゴングリップ)と同じ曇った白いシートが、シート表面の保護用に貼られていました。近い場所で製造されてそうですね。最近のドイツ製ラバーはテナジーのように硬度のわりに、やたらくい込みの良いラバーが多く、オメガVIIチャイナ影もかなりくい込みはいいラバーですね!かなり不思議なラバーです。粘着ラバーなのにシートだけのループが滑りやすいという、謎なラバーです。基本的には、かなりくい込ませるように打つのが正しいと感じました。キョウヒョウはカチカチなので、ぶつけてくい込ませつつこすり上げが必要で、そのバランスが難しいラバーです。一方、オメガVIIチャイナ影は、7割型くい込みメインでぶつけつつ、こすり上げる必要ありでしたね。まだ台で打ててないですが、おそらく、キョウヒョウは質の高いループドライブはしやすいけど、スピードドライブが難しい。オメガVIIチャイナ影は、スピードドライブはしやすいけどループドライブが意外と難しい、と相反するようなラバーではないかと想像します。どの程度くい込ませるか、がポイントで、そうなるとややループドライブを低くすることが難しそうです。不思議なラバーで、これは慣れないとって感じですね。

 問題は、重量です。。。57 gでした。。。Nittaku(ニッタク)のHurricane Pro III Turbo Orange(キョウヒョウプロ3ターボオレンジ)の55 gや、Hurricane Pro III Turbo Blue(キョウヒョウプロ3ターボブルー)の65 gに次ぐ、やばい重さですね。ただ、キョウヒョウを後加工(禁止行為)なしで無理やり弾ませようとしたようなニッタクのキョウヒョウプロ3ターボシリーズとは異なり、オメガVIIチャイナ影は、キョウヒョウとは差別化されるような感じのラバーでもあると感じました。これは楽しみです!次貼るときは、少しグリップ端から離して、少しでも軽くなるように貼れば55 g未満くらいまでもっていければ、重さはクリアできるんじゃないかと。メインで使用すること、考えたいですね。これは期待です!

「勝利のために」!爽快な打球感とコントロール力!エボリューション!

その名は進化!

 TIBHAR(ティバー)のラバーといえばこれ、やはりEvolution(エヴォリューション)シリーズですね!ベラルーシの生きる伝説、Vladimir Samsonov(ヴラディミル・サムソノフ)選手Tリーグ岡山リベッツ所属の田添響選手ルーマニアの妖精Bernadette Szocs(スッチ)選手日本人キラーのイングランドのPaul Drinkhall(ドリンコール)東京オリンピック2020で、知名度を一気に上げたスロベニアのDarko Jorgic(ヨルジッチ)選手とそうそうたる選手もティバーと契約し、エヴォリューションシリーズを使用していますね。また日本人You Tuberの池田亘通選手櫻井勇治選手もエヴォリューションシリーズを使用していますね。

 エヴォリューションシリーズは、Red Power Sponge(レッドパワースポンジ)という象徴的な赤いスポンジが使用されています。トップ選手に必要な威力と、打球フィーリング、ボールの精度を高めてくれるそうです。守備的な技術のブロック、そこから反撃するカウンタードライブにも最適な性能を持つスポンジと説明されています。また最新でティバーで最も性能の高いスピン系テンションラバー、Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)にはレッドパワースポンジを進化させた、Red Energy Sponge(レッドエナジースポンジ)が使用されています。レッドエナジースポンジは、スポンジ硬度が硬くてもくい込みが良く、今まで以上のエネルギー伝達を実現し、トップ選手が求める打ち合いの強さを持つスポンジだそうです。

 エヴォリューションシリーズはスポンジ硬度で3種類、シートの種類で2種類で、スポンジ硬度3種×シート2種で6種類が存在します。 スポンジ硬度が最も柔らかいFlexible(フレキシブル、FX)、中間高度のElastic(エラスティック、EL)、ハードなMaximum(マキシマム、MX)と、パワー系のシート(P)およびスピン系の微粘着シート(S)ですね。 そして、最もトップ選手の使用率の高かったEvolution MX-P(エヴォリューションMX-P)のスポンジ硬度をさらに硬くした、Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P50°)と、最新のエヴォリューションMX-Dでプラス2種類、合計8種類のラバーが存在します。それぞれのラバーを見ていきたいと思います。

エヴォリューションの公表性能値と硬度比較からわかる特徴

公表性能値&公表スポンジ硬度

・Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
 Spin:125、 Speed:135、 Control:80、 硬度:51.5°
 ラバー重量:53 g
・Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
 Spin:120、 Speed:128、 Control:75、 硬度:50°
 ラバー重量:50 g
・Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 Spin:120、 Speed:125、 Control:80、 硬度:45.7~47.7°
 ラバー重量:47 g
・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
 Spin:120、 Speed:125、 Control:80、 硬度:45.7~47.7°
 ラバー重量:50 g
・Evolution EL-P(エヴォリューションEL-P)
 Spin:120、 Speed:120、 Control:85、 硬度:42.4~44.4°
・Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)
 Spin:122、 Speed:123、 Control:85、 硬度:43.8~45.8°
 ラバー重量:49 g
・Evolution FX-P(エヴォリューションFX-P)
 Spin:120、 Speed:115、 Control:90、 硬度:39.1~41.4°
・Evolution FX-S(エヴォリューションFX-S)
 Spin:122、 Speed:118、 Control:88、 硬度:41.0~43.0°
・Tenergy 05(テナジー05)
 Spin:11.50、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ラバー重量:47 g

 エヴォリューションシリーズは、硬度とスピード性能に相関が強いといえそうですね。最新のラバーMX-Dは、重量がやや重いラバーではありますが、その分スピード性能やスピン性能が高く、現状最高峰のエヴォリューションということがわかりますね。また中間硬度や軟硬度のエラスティック(EL)とフレキシブル(FX)シリーズも高い性能を持つことがわかります。実際、心地よい打球感と高いグリップ力は威力はやや低いかもしれませんが、その分安定感とラリー力で勝負できるようなラバーが多いと思います。

硬度計比較

・Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
 硬度計評価 shore a (sheet):28.4、 shore a (sponge):25.3
       shore c (sheet):42.3、 shore c (sponge):40.8
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.1
・Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
 硬度計評価 shore a (sheet):31.5、 shore a (sponge):30.4
       shore c (sheet):45.8、 shore c (sponge):44.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.1
・Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 硬度計評価 shore a (sheet):30.8、 shore a (sponge):23.9
       shore c (sheet):42.4、 shore c (sponge):38.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.9
・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
 硬度計評価 shore a (sheet):31.3、 shore a (sponge):27.1
       shore c (sheet):44.7、 shore c (sponge):40.4
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 4.2
・Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)
 硬度計評価 shore a (sheet):28.8、 shore a (sponge):22.2
       shore c (sheet):40.3、 shore c (sponge):36.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.6
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

全体の硬度という点では、実はMX-DよりもMX-P50°やMX-Sの方が硬く、扱いにくいといえるでしょう。重いラバーではありますが、MX-Dの扱いやすさは注目ですね。そして、非常に人気の高いMX-Pはなんとテナジー05よりも、シート側とスポンジ側の硬度差の大きいラバーになるんですね。これは扱いやすいと言えると思います。その数値はEL-Sと同等レベルなので、もちろん威力は落ちると思いますが、扱いやすさはピカ1です。実際自分はMX-Pならバックで明日試合になってもボチボチ頑張れる気がします。トップ選手も扱う硬めのラバーにしては扱いやすく非常に良いラバーだと思います。

エヴォリューションとテナジーの違い

 実際にエヴォリューションとテナジーを比較試打した場合に以下のことが言えると思います。

エヴォリューションシリーズ
 メリット
 ・テナジーに近い打球感と球持ち感で非常に扱いやすい。
 ・どちらかといえば、回転よりスピードに重きを置いている。
 ・Sシリーズは、テナジーよりもディグニクスにやや似ている。
  Sシートはテナジーシリーズよりも相手の回転の影響を受けにくいラバー。
 ・テナジーよりもシートの寿命が長い。
 ・ラリー勝負で力を発揮するラバー。

 デメリット
 ・扱いやすい分、回転性能が低い。
 ・回転量が低いため、威力もやや低く、打ち合いに弱い選手には向かない。

 上述がkatsuo000の考えるエヴォリューションシリーズのメリットとデメリットになります。バタフライユーザーの多い日本人は、身体が小さく細い選手が多いです。バタフライの用具は軽くて性能が高く、回転量とスピードで勝負しますが、エヴォリューションシリーズは相手の回転量の影響を受けにくいラバーが多いのだと思います。相手の攻撃をしのぎやすく、ラリーでの打ち合い勝負に持っていった際に、体格とパワーにめぐまれるヨーロッパ選手が勝ちやすくなる図式を成立させることに、エヴォリューションシリーズは一役買っているといえるでしょう。ラリー勝負をしたい、と考えるのであれば、派手なラバーはありませんが、非常に堅実で信頼のおけるラバーシリーズであるといえるでしょう。

Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
 https://katsuo000.com/review_evolution_mx_d/
【MX-PとMX-Sの融合】
 世界で絶大な人気を誇るエボリューションの新作がいよいよ登場。威力と安定感を兼ね備えたMX-Pの使いやすさをそのままに、MX-Sの回転力が融合。トッププロも絶賛の超ハイブリッドラバーが2021年春にデビューです。

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・Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
 https://katsuo000.com/review_evolution_mx-p_50/
MX-Pのトップシートに、50度のハードスポンジを合わせました。スイングスピードが早く、強いインパクトを実現できる上級者向けの処方になっています。

https://amzn.to/3ypLOo1

・Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 https://katsuo000.com/review_evolution_mx-p/
『TIBHARプレイヤー達が選んだパーフェクトバランス』
滑らない高性能トップシート / 弾性を高めるハードスポンジ / 確かな弧線と飛距離&スピードを実現
 MX-Pは中~上級の選手がラバーに求めるニーズを全て備えています。グリップに富んだシートは、強く回転をかけられる掴む打球感。気泡の大きいハードスポンジは、打ち合いに負けないコシの強さ。台上から中・後陣まで、隙のないプレーを可能にします。そのポテンシャルの高さは、TIBHAR契約のトップ選手の多くが使用していることで証明されています。

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・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
 https://katsuo000.com/review_evolution_mx_s/
『シリーズ最高、驚異のグリップ力と回転量!』
 プラスチックボールによって減少すると言われた回転量。ですがMX-Sを選べば心配はいりません。4作目のエボリューションは、シリーズ中最高の回転量を実現しました。シート、スポンジ共に硬く、前陣でのプレーに最適です。特筆すべきは、薄く擦っても厚く捉えても、長い球持ちで力強く伸びるドライブを可能にしている事。硬いラバーでのドライブは擦って持っていくという固定観念を変えてくれるでしょう。また、台上技術においても非常に高い回転能力を発揮します。

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・Evolution EL-P(エヴォリューションEL-P)
Evolution EL-Pは、シリーズで中硬度のスポンジを採用したモデルです。スポンジを軟らかくしただけでなく、トップシートの処方も微調整されています。ミディアムスポンジとの相性を考慮したシートは、強打に対しても打ち負けず、シリーズ最大の特徴である回転量も維持しています。MX-Pの性能を維持しつつ、硬度を下げて使い易さとトップクラスの威力、双方を追及しています。

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・Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)
●最新世代のノンスリップシート / ●再度搭載!弾性アップに繋がる気泡の粗いミディアムスポンジ
 長い球持ち、回転量、耐久性に富んだMX-S系のシートに、MX-Sでは搭載されなかった、シリーズ最大の特徴である気泡の粗いスポンジを中間硬度で採用しています。その結果、「ボールが重くなる」というノンスリップラバーの本領をいかんなく発揮してくれます。前中陣において幅広くプレーの質を上げられるラバーが出来ました。EL-Sで “エボリューション” を体感してください。

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・Evolution FX-P(エヴォリューションFX-P)
 Evolution FX-Pは、シリーズで最も軟らかいスポンジを採用したコントロールに優れたモデルです。
エボリューション本来のコンセプトを活かす為に、シートの弾性を上げて、弱~中インパクト時の打球に、回転+速度=重さを表現できるようにしました。過去指摘されてきた、「ボールが軽くなる」という、ソフトスポンジラバーの弱点を補う特徴を持っています。

・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
●最新世代のノンスリップシート / ●再度搭載!弾性アップに繋がる気泡の粗いソフトスポンジ
 最も軟らかいスポンジを採用した回転とコントロールに注力したモデルです。MX-S系のシートは硬度も備えている為、強打時のエネルギーロスがFX-Pより少なくなっています。ノンスリップラバーの特徴を活かしたプレーをしたいが総重量を少しでも軽くしたい。そんなニーズにお応えできるラバーです。

レビュー Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)

説明

 Rhyzen(ライゼン)シリーズはJoola(ヨーラ)の最新の粘着テンションラバーで、2021年春-夏発売のラバーになります。Joola(ヨーラ)最新のハイエンド粘着ラバーに位置します。Joolaは日本ではむしろラージボール卓球の方で有名なメーカーで、そちらの方がご存知の方も多いのではないでしょうか。あまり注目されにくいヨーラさんですが、昨今の進化系ポストテナジーラバーと呼べるドイツ製ラバー、Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)を比較的早く発売されているという認識です。プロモーションなどで損しているのかもしれないですが、注目のメーカーになります。katsuo000が思う、昨今の進化系ポストテナジーラバーとその発売時期を以下に示します。

1. Rasanter R53(ラザンターR53): 2019年 秋-冬
2. Dynaryz AGR(ダイナライズAGR): 2020年 春-夏
3. Target Pro XD 52.5(ターゲットプロXD-52.5):2020年 秋-冬
4. Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D):2021年 春-夏
5. Rhyzen ZGR(ライゼンZGR):2021年春-夏
6. DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード):2021年 夏-秋
7. DNA Platinum Dragon Grip(ディーエヌエープラチナドラゴングリップ):2021年 夏-秋

 宣伝やプロモーションでぼやけてしまう部分や、卓球王国さんが取り上げないなどでインパクトがなかったものもありますが、発売時期を確認すると、ヨーラさんは発売時期がとても早いと感じますね。また、DNAプラチナドラゴングリップが発売されてしまいましたが、最新ドイツ製ラバーの中で初期の粘着テンションラバーであることも注目のポイントだと思います!さて、ライゼンZGRはどんなラバーなのでしょうか。
 今回試打したラバーRhyzen ZGR(ライゼンZGR)は、ライゼンシリーズ2枚のうちの1枚で、硬い方になります。柔らかいRhyzen CMD(ライゼンCMD)は、価格も安く広い層をターゲットとしたラバーのようです。一方、本ページのRhyzen ZGR(ライゼンZGR)は、スポンジがハード+と硬く、スピン性能はヨーラの看板粘着ラバー、Golden Tango(ゴールデンタンゴ)と同等で、スピード性能はRhyzer Pro 45(ライザープロ45)と同等という、非常に高性能なラバーとなりますね。ちなみにゴールデンタンゴはまだ試打できていませんが、卓球王国さんやWRMさんでも取り上げられていたラバーで、粘着らしさがありながら弾むラバー、というイメージです。ゴールデンタンゴと同等の回転とそれ以上のスピードは楽しみですね。また、パンフレットを読むと、ライゼンシリーズには、ダイナライズと同じ新しい技術のスポンジとシートを採用していて性能が高いと予想できました。ダイナライズAGRはかなりテナジーっぽいラバーで、まさに進化型ポストテナジーに分類できるラバーだと思いますが、そのラバーと同じような技術を採用しているということです。どのようなラバーなのかほとんど情報がなかったのですが、性能値や価格帯から悪いラバーではないと期待して購入しました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 ライゼンZGRはヨーラのラバーのカテゴリーではプロフェッショナルに位置するラバーで、価格は6,300円 + 税になります。割引されて5,000円くらいになりますでしょうか。ダイナライズよりも安いんですね!これは結構ポイントです。看板ラバー、ゴールデンタンゴよりも高い回転性能とスピード性能は、やはり注目ですね!現状、粘着ラバーの中で最も性能が高いヨーラのラバーがライゼンZGRと考えて良いでしょう!

 硬度計比較になります。ダイナライズAGRより硬さのあるラバーであることがわかりますね。またshore aのシート側とスポンジ側の差から、テナジーほどではないですが、ディグニクスよりは扱いやすいことが示唆されるデータとなりました。また、ダイナライズAGRと比較すると、やはり硬く扱いにくいということを示唆しました。粘着ラバーで比べると、Dignics 09C(ディグニクス09C)よりもかなり扱いやすいラバーといえそうです。

ライゼンZGRの貼りと重量

 今回メインラケットのVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)に貼りました。

↑この白いシートなのですが、卓球王国さんのDNAプラチナドラゴングリップとかなり類似の白いシートではないかと思います。どちらもドイツ製ラバーで、近い場所(工場?)で製造されているのではないでしょうか。

 粘着テンションラバーということで、やや重いですね。ヴィルトーソACは少し、標準よりブレード面積が広いので、重くなりやすいですね。ただし、球をついてみると結構弾むし、シートの粘着の強さも微々粘着程度で、コテコテの粘着ラバーではなく、どちらかというとDignics 09C(ディグニクス09C)に近いラバーだと感じました。

Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)
 粘着テンション
 Hard Balance Sponge(ハードバランススポンジ)
 Hyper Traction Surface(HS Traction、ハイパートラクションサーフェイス)
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:8.5
・Spin:11
・Category:Professional
・Sponge硬度:Hard+
・6,300円 + 税
・73 g(切断前) → 53 g(ヴィルトーソAC、158 × 150 mmに貼って)

 ちなみに、ヨーラさんのパッケージが新しくなったのと、シート形状が数字化してくれています。下はDynaryz AGR(ダイナライズAGR)のシート形状の数値になりますね。ライゼンZGRと比較してみました。

黒いものがライゼンZGRになります。
Rhyzen ZGR:HS Traction Balance Sponge hard+
       粒太さ 1.5 mm、粒間隔 0.8 mm、粒高さ 0.7 mm
Dynaryz AGR:AS Traction Hyper Bounce Sponge hard
       粒太さ 1.7 mm、粒間隔 0.6 mm、粒高さ 0.9 mm
シートの粒は、粒が太いほど、粒間隔が狭いほど、粒高さが低いほど、回転性能が高く粘着っぽくなります。ライゼンZGRは、粒は細く粒間隔が広めとすることで、スピード性能を出しつつ、粒高さを低くすることで粘着らしさを出しているのだと思います。

Rhyzen ZGRの3つの特徴

弾む粘着テンション!

 初めに使って感じたことは、「あ、これめっちゃ弾む粘着ラバーだ!」でした。全然粘着っぽくないんですね。シート形状を見ても、どちらかというとテンション系の形状をしています。打球音が高いし、狭い卓球場であったこともあってDignics 05(ディグニクス05)とそこまで遜色のないスピード感で、正直これテンションラバーじゃん、とまで思いました。近い感想を思ったラバーは、やはりディグニクス09C!発売時期を考慮してもヨーラは、ディグ09Cを意識して発売したのではないかと打てば打つほど感じました。

 ただし、弾むんですが、ちゃんと粘着ラバーらしいことはできました。これは非常に良かったです。下回転打ちは、持ち上げやすくて打ちやすいですし、回転量もしっかりかかると感じました。ディグニクス05よりもボールが揃いにくく、ブロックもしづらいと言っていただきましたね。ヴィルトーソACが薄いインナーカーボンであるため、扱いやすやすさに加え回転性能を損なうことのない組み合わせになったようにも感じました。総じて、粘着ラバーいいね!と感じる試打となりました。

 ここまでかけば察しの良い方は想像つくと思いますが、キョウヒョウのような生粋の癖球らしさは皆無です。粘着らしさを期待して購入してはいけません。そのかわり、スピード性能が高い、スピン系テンションよりの粘着テンションラバーです。そういう粘着テンションラバーとして認識して購入すべきだと思いますね。

カーボンラケットとの組み合わせならバックでも使える!

 かなり弾むので、バックでも十分使えると感じました!特に粘着ラバーらしいグリップ力があり、チキータやバックハンドドライブは、正直ディグニクス05よりもやりやすかったかもしれません。ディグニクス05が、やや扱いにくさもある変わったラバーであるためかもしれません。ブロックもしてみましたが、フラットに打球しても落ちるということも、相手の回転の影響を受けすぎるということも感じませんでした。今回インナーカーボンラケットに貼りましたが、アウターカーボンラケットでも硬さと重量さえ克服できれば扱えるのではないかと想像します。

くい込みの良さのわりにカウンタードライブがやりやすい

 ラケットも変更し、全体的に用具の扱いやすさも扱いやすい方向に進んで、客観比較がやや困難なのですが、カウンタードライブが思ったより入りました。くい込みの良いラバーでしたので、難しいのではないかと思いましたが、そこは粘着ラバーらしくしっかりおさまってくれて練習試合でしたが得点源の1つになってくれて嬉しかったです。相手の回転に対し真向に上書きしにいくよりは、回転軸を外してカウンタードライブする方が安定するイメージでした。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 スピン系テンションラバーと遜色のない打球感と弾みでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打球点を落としたときに、くい込みの良さも相まって回転量の多いドライブがしやすかったです。

面を開いたドライブ
 粘着ラバーらしく、下回転打ちなどは面を開いた方がスピードドライブがやりやすかったです。回転量は少しものたりないかもしれません。

対下回転に対するループドライブ
 結構飛び出しが良くて、ディグニクス05のように弾道の高いループになりやすかったように感じました。そのかわり回転量も高かったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 面を開いた方がやりやすいと思います。あまり巻き込むと持っていくのが難しいと思います。ただし、くい込みが結構いいので、パワーがあれば巻き込んでも持っていけると思います。

カーブ/シュートドライブ
 スピードが速く、ボールが沈むわけではないので、あまり曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 やりやすかったです。くい込みが良いのでオーバーミスの方が多く、粘着ラバーらしくないと思いました。

カウンタードライブ
 初めはやはりオーバーミスが多かったのですが、少し巻き込み気味にとらえることで安定しました。

ストップ
 思ったよりくい込みが良いので、当てるだけだと浮くかもしれません。切ろうとすることで弾道は低くなりますが、少し長くなるかもしれません。

ツッツキ
 スイングした方が低い弾道になって良かったです。ディグニクス05が切れすぎるのもあってか、あまり切れると感じませんでした。

フォアフリック
 弾く系しかできませんでしたが、弾いてはダメでした。回転をかけた方が安定すると思います。

バックハンド系

軽打
 バックでも、違和感ありませんでした。少し重いスピン系テンションラバーといえるかもしれません。

ロングボールやラリーでのドライブ
 悪くなかったですが、下がるとパワーがない分、ややスピードがおちました。

対下回転に対するループドライブ
 思ったよりやりやすかったです。バックにはありかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 バックの方が面を開きやすいこともあり、角度があってやりやすかったです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 違和感ありませんでした。重さと硬さのおかげだと思います。

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ
 そこまで切れる印象はありませんが、やりやすかったです。

チキータ
 やりやすかったです。ボールをグリップするので、上書き系が特にやりやすくて良かったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C ≧ Rhyzen ZGR ≧ Dignics 05 > Dynaryz AGR

スピード
 Dignics 05 > Dynaryz AGR > Rhyzen ZGR > Tenergy 05

雑感 2021/8/25

WRMさんの親切な対応

 先日レビュワーノミネートについて書かせていただきました。自分のレビューしたラケットは「林高遠ALC」なのですが、WRMさんでは「林高遠」になっていたので、コメントとしてALCを付けてほしいことを連絡しましたら、なんと即日対応いただきましたね。連絡していただいたのは、あのやっすんさんで、少しテンションあがりました。現在はALCがついているのではないかと思います。
 ブログに記載することにも触れましたら、構いませんと即答していただき、とても嬉しかったですね。

こういったやり取りはとても気持ちいいので嬉しかったです。もちろん、WRMさんは販売側ですので、資本主義的な部分もあるかと思います。ただし資本主義だけを追い求めると、こういった対応はなくなってしまうと思いますので、全てが全て資本主義的ではないと思いますね。

 今後もkatsuo000は、フラットに用具をレビューしていきたいなーと思ってます。よってWRMさんの用具でも酷評するときは酷評したいです。が、こういった用具以外の部分は嫌な気持ちにならないようにしていきたいですね。

WRMさんでまたまた購入しました

 Gewo(ゲオ)のラバーと、気になっていた上板硬めのインナー、銀河の970XX Kを購入してしまいました!ブレード面積が狭いのが少し気になりましたが、イメージとしてはキョウヒョウ301のブレード小さいバージョンでしょうか。インナーでかなり楽しみです。銀河ということで安めだし、早く試打したい!

雑感 2021/8/24

ライゼンZGRはテンションよりの粘着ラバー!

 先日、卓球をすることができました。やっと打つことが出来ましたRhyzen ZGR(ライゼンZGR)ですね。これ、想像よりも好印象な試打になりました。弾み過ぎて、粘着らしさがないんじゃないかなって思ったんですけど、ちゃんと粘着らしさもありました。かなりテンションよりなんですが、粘着らしさも兼ね備えるラバーでした。これはね、やっぱりディグニクス09Cを意識したラバーではないかと想像します。案外バックでも使えたし、両面粘着っていうのもありかもしれないと感じました。またレビューを今週中には書くことができると思いますので、是非是非よろしくお願いします。

フォア粘着ラバーっていいね!

 やっぱり粘着ラバーいいですね!粘着ラバーってボールの回転量やスピードに差をつけやすくて、その差で相手のミスを誘いやすいなーと感じました。ブロック主体の人メインになりますけどね。回転量の差で勝負する、という考えで粘着ラバーは本当にありだと感じました。

 やはり、今すぐにでもOmega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)使いたいわーと感じたのですが、とりあえずぐっと我慢して、明日以降にラバーの貼り替えを見送りました。Blue Grip C1(ブルーグリップC1)もあるし、そもそも今のメインのVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)にキョウヒョウ貼って試してからしっかりじっくり比較したいよね、とも思い。。。用具沼っすね汗。

粘着ラバーと相性の良いラケットとは?

 過去もちょくちょく書いておりますが、今回感じたのは相性ですね。インナーカーボンラケットは、昨今の粘着テンションラバーとあうと感じました。ライゼンZGRはおそらく、インナーカーボンと会うラバーだと感じました。これがライゼンをアウターカーボンに貼ると少し回転量が鈍って、粘着ラバーらしさが消えてしまうんじゃないかなって思いました。このあたりは、本当に試打してみないとわからない話で困るのですが。よって、ラクザZやトリプルダブルエキストラとか、ブルーグリップC2やブルーグリップV1とか、ハイブリッドK1Jとか、弾む粘着テンション系はインナーカーボンと相性が良さそうだなーと今回改めて感じました。そのあたりを検証していきたいなーと思ってます。

例を書かせていただきますね。
 もう2年以上前の話ですが、Hurricane(キョウヒョウ)をアウターヒノキカーボンのSardius(サーディウス)というラケットに貼ってみたことがあります。サーディウスは、アウターカーボンで、上板ヒノキのブレード厚さ7 mmの超攻撃的なラケットです。ロングサーブのスピードは、セル時代を彷彿とさせるぐらい速いです笑。このサーディウス、打球感は良いですし、バックにキョウヒョウでもボチボチ球をもって打てて、非常に良かったのですが、回転量がとにかく低いと感じました。ドライブをかけてもかけてもかからない。キョウヒョウなのに癖球も出ない。ここまで攻撃的なラケットにキョウヒョウはお互いの長所を補いあうことが出来ないように感じました。もちろんkatsuo000の実力不足はあるかもしれませんが。スピン系テンションも相性がありますが、粘着ラバーの方が、この相性の影響は大きく出るのと、組み合わせ結果が想定以上に悪い良いとなることも少なくないと感じましたね。

 粘着ラバーと手堅く相性をあわせるなら、やはり木材合板系とあわせるべきでしょう。アウターカーボンは、ALC系が特殊で、それ以上弾むラケットと粘着ラバーは例外ではないかと感じました。現在ティモボル選手がプリモラッツカーボンんとディグニクス09Cを組み合わせているのはかなり異例で、今後こういった組み合わせもあり得るのかもしれませんが、基本的には特殊な組み合わせではないかと感じます。過去にWRMさんのぐっちぃさんのブログでも近いことが書かれていてだいたいラケットって以下の順番に硬くなりますよね。
 5枚合板 < 7枚合板 < インナーALC(またはAC) < インナーZLC < アウターALC < アウターZLC
中国のトップ選手でも、アウターALCとキョウヒョウまでの組み合わせしか使わないんですよね。中国の超級リーグで水谷隼ZLCっぽいラケットを使っている中国人選手をみたことありますが、やはり特殊で個性的な選手だと思いました。
 先述のボル選手の例、ディグニクス09Cとプリモラッツカーボンの組み合わせがいいのかわかりませんが、プリモラッツカーボンも上板ヒノキ系のかなり攻撃的なラケットだと思います。そんなラケットと粘着ラバーを組み合わせるってトップ選手は異次元ですよね。やはりティモボルALCとディグニクス09Cではボールが浅く入るのかもしれません。もしかしたら、板厚の厚いラケットも再度流行るかもしれませんね。
 アウターZLCでも、昨今のZLC、過去katsuo000が使っていた張継科ZLCはブレードが薄いので、硬いなりにしなるんですよ。だからギリギリ粘着ラバーはダメじゃない。キョウヒョウと張継続ZLCは、ダメじゃなかったです。しかしながら、上板リンバで少し柔らかい打球感の水谷隼ZLCとキョウヒョウは、プラボールが硬いABS樹脂製になってからはダメでした。ディグニクス09Cならあうのかもしれません。ということで、粘着ラバーは相性があるんでしょうね。

 やはり上板にコト材や黒檀などの、硬い素材とキョウヒョウが、使いこなせた時の癖球や粘着の特性が出やすいんじゃないかと思います。一方で使いやすくなるけど、癖球や粘着らしさが減るのがアウターカーボンで上板にリンバやヒノキで、ブレード厚さの厚いラケットでしょうか。自分が知る例外はボル選手のケースだけになりますね。金メダリスト、馬龍選手はインナーALC系にキョウヒョウですから、やはりインナーカーボンと粘着が良いのかもしれません。

今後、ラケットと粘着の、それぞれの相性も見れたらいいなーと思います。

雑観 2021/8/23

8月もノミネートありがとうございますm(_ _)m

2021年8月もWRM(ワールドラバーマーケット)さんのレビューでノミネートしていただきました!どうもありがとうございます!
 → https://rubber.ocnk.net/news#whatnew_data1669

 8月のレビューはLin Gaoyuan ALC(林高遠ALC)になります。
katsuo000の林高遠ALCのレビュー
 WRMさんの林高遠ALC:https://rubber.blog.jp/archives/51999008.html
 このブログにおける林高遠ALC:https://katsuo000.com/review_lingaoyuan_alc/

 もしよろしければ是非投票の方もよろしくお願い申し上げます!もちろん、投票はkatsuo000+のレビューに関係なく良いと感じたレビュー(およびレビュワー)へ投票してください!やはり注目は、「ザーシー」さんのフランチスカインナーフォースZLCですね。

投票は→ https://rubber.ocnk.net/form/126

 締め切り〆は2021年8月31日(火)までと短いですのでお早目にお願いします!

第二の日本製!?Qシリーズ!

Qシリーズ ~ミズノと住友理工の第二の日本製~

 日本の総合スポーツメーカー、mizuno(ミズノ)。まだ卓球界にとっては新参者ですが、その存在感は年々増えており、特にシューズ分野は、トップ選手の半分くらいがミズノ製を使用しつつあります。シューズ契約選手をパンフレットで確認すると、東京オリンピック2020の代表の伊藤美誠選手、平野美宇選手、リザーブの早田ひな選手とそうそうたるメンバーです。そして、ユニフォーム!非常にスタイリッシュなユニフォームが多く、平野美宇選手が契約されています。ラケットといえば、木下グループで張本智和選手にも勝利経験のある大島祐哉選手プロデュースのFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)、や全日本社会人選手権優勝の平侑里香選手のFortius FT(フォルティウスFT)が有名ですね。フォルティウスFTシリーズは上板にリンバを使い打球感も良く、名作の一つだと思います。

 着実に卓球界で存在感を示すミズノさん。そのミズノさんが住友理工さんと共同開発した日本製ラバーがQシリーズになります!Made In Japanといえば、バタフライ製のテナジーが有名ですが、テナジーだけがいいラバー?とQuestion(疑問)を投げかける意味も込めてQ(キュー)シリーズは開発されたそうです。テナジーを使用していたトップ選手が、Qシリーズのラバーを使用するようになってきました。もちろん、多くはないのですが、着実にラバーでもミズノさんの存在は増えつつありますね!

Qシリーズの公表シート形状からわかる特徴

公表シート形状&公表スポンジ硬度

・Q3(キュースリー)
 粒の太さ:  1.65 mm、粒間隔: 0.63 mm、粒高さ: 0.99 mm
 シート厚さ: 0.78 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:47 g
・Q4(キューフォー)
 粒の太さ:  1.70 mm、粒間隔: 0.58 mm、粒高さ: 0.95 mm
 シート厚さ: 0.80 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:49 g
・Q5(キューファイブ)
 粒の太さ:  1.70 mm、粒間隔: 0.65 mm、粒高さ: 0.95 mm
 シート厚さ: 0.77 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:51 g
 Accel ARC Sponge(アクセルアークスポンジ)

アクセルアークスポンジとは
  スポンジの気泡1つ1つをやや縦長に、やや大きく発砲させたことにより、”食い込みの良さ”と”反発力”の両立を実現。原料配合・接着剤も緻密に見直し、ラバーの性能をシリーズ史上、最大限に引き出すスポンジ。

 粒とシートの形状が与える性能:  https://katsuo000.com/topsheet_shape/

 粒は太いほど、粒間隔が狭いほど、粒の高さが低いほど、グリップ感が強くなり粘着ラバーのような方向へ向かいます。またシートは厚いほど、回転性能をあげます。ただし、回転性能が上がる分、食い込みにくくなり、扱いにくくなり、性能を引き出すことが難しくなりますね。シリーズを俯瞰すると、Q3が最も粒が細く逆に粒間隔が狭くて粒高さも低くてシート厚さが厚い仕様がQ4になりますね。そしてQ5はバランスをとるためにQ4よりやや粒間隔を広げるとともに、より進化したスポンジ、アクセルアークスポンジを採用することで、シートが薄くても回転性能が得られるようになっているのだと思われます。硬度は全て同じですが、数字が大きくなるほど重いラバーでした。パンフレットなどから、Qシリーズはテナジーと比較され、Q3がTenergy 64(テナジー64)、Q4がTenergy 05(テナジー05)、Q5がTenergy 80(テナジー80)と言われたりもしますね。実際のところについては後述しますが、テナジーシリーズのように理解するのはオススメはしません

硬度計比較

・Q3(キュースリー)
 硬度計評価 shore a (sheet):30.5、 shore a (sponge):30.5
       shore c (shhet):42.3、 shore c (sponge):42.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 0.0
・Q4(キューフォー)

 硬度計評価 shore a (sheet):32.3、 shore a (sponge):30.9
       shore c (shhet):43.3、 shore c (sponge):43.0
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.4
・Q5(キューファイブ)

 硬度計評価 shore a (sheet):31.8、 shore a (sponge):31.1
       shore c (shhet):45.8、 shore c (sponge):44.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 0.7
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

1つ目の図は横軸に重量、縦軸にshore cの硬度をプロットしています。Qシリーズはやはり、テナジー05と比べて同等の硬さであることがわかります。おそらくミズノさんと住友理工さんは、テナジーを研究しながら開発したと思われますので、まずは同じくらいの硬度にしようと考えたのではないでしょうか。また硬度単位はNittaku(ニッタク)やVICTAS(ヴィクタス)などが採用しているドイツ基準だと思われますね。Qシリーズ販売前のミズノさんはドイツ製のラバーGFシリーズを販売しており、Qシリーズと他のミズノのラバーの硬さを比較する場合は同じ基準でないとわかりにくいですからね。よってパンフレットに書かれていませんが、Qシリーズの47°は、ニッタクやヴィクタスでもフラグシップラバーに採用されるドイツ基準47.5°とほぼ同じと考えて良いでしょう。余談ですが、近年ドイツ製のラバーが増加傾向であり、スポンジの硬さは同じドイツ規格で比較しやすくなりつつありますね。47°や47.5°は、最もトップ選手や一般選手が使用する硬度で、各メーカーのフラグシップラバーに多い、標準的な硬度だと思います。
 公表硬度は同じ47°ですが、Qシリーズのラバー全体の硬さは、シートの形状の影響を受けます。やはり最も最後に販売されたQ5が、硬度計shore cでは最も硬いラバーでした。ディグニクスシリーズやテナジーシリーズでもそれぞれのシリーズはスポンジ硬度は同じですが、64が最も柔らかく、80が中間、最も硬いのが05である、ということが知られています。しかしながらQシリーズでは、同じスポンジ硬度でもQ3が最も柔らかく、Q4が中間で、最後に発売されたQ5が、Qシリーズの中で最も硬い結果となりました。

 2つ目はshore aのシート側の硬度とスポンジ側の硬度の差を縦軸にプロットしています。このshore aのシート側とスポンジ側からの硬度の差は、扱いやすさ、ラバー全体へのくい込みやすさを客観比較できる数字である、とkatsuo000は考察しています。あるいは、shore cの値が同じくらいのラバーがあった場合、shore aのシート側とスポンジ側の差を比較し、その差が大きいラバーほど、くい込みの良さやシートの柔らかさを感じる、と考察しています。そのようにshore aの差はラバー全体へのくい込みやすさと考えた時、Qシリーズは、明らかにテナジーシリーズよりボールがくい込みにくい ≒ 扱いにくいシリーズであることを示唆していると考察してます。Qシリーズはディグニクスシリーズで最も硬いディグニクス09Cと同じくらいくい込みにくく、Qシリーズの扱いにくさを示唆しているといえるでしょう。一方で、くい込みにくい分、そのラバーのポテンシャルの高さ、回転量の最大値、ドライブの揃いにくさ、は高くなると思います。このように、単純な比較以上にshore aの硬度差は色々なことを示唆するものと考えています。

Qとテナジーの違い

 katsuo000が感じた実際のところはQシリーズはテナジーシリーズの分類や感覚は全く当てはまりません!テナジーと比べると全て相手の打球に負けないハードでマッドな打球感のラバーでした。ハードでマッドな打球感の中で、スピードと直線的な弾道に特徴的なラバーがQ3グリップ力が高いのに弧線は低くスピード感のあるQ4、とどれも個性的でとんがったラバーばかりです。そしてQ3とQ4と比べて数段性能の高い存在がQ5になります。Q5はQ4以上の回転性能と独特の癖がありながら、Q3に匹敵するスピードも出て、総合バランスの高いラバーでした。Qシリーズは、どちらかといえば、スピン系テンションよりの粘着テンションラバーのようなラバーですね。また住友理工は卓球界には新参のメーカーであるためか、Qシリーズはどれもかなり個体差も多い印象です。重量を測って自分に合うものを購入すべきだと思います。

Qシリーズ
 メリット
 ・食い込みにくい分、上回転ラリーに強く、カウンタードライブもやりやすい。
 ・ツッツキやストップが浮きにくく止まりやすい。
 ・Qシリーズ独特の回転量と癖球が出る。
 ・テナジーより安い。

 デメリット
 ・テナジーシリーズよりも扱いが難しい部分がある。
 ・匂いが臭い。個体差も多い。
 ・ブランドとしての信頼が低い。
 ・木材系ラケットと相性が良い。
 ・逆にインナーはともかくアウターカーボンとは少し相性が悪い。

 上述がkatsuo000の考えるQシリーズのメリットとデメリットになります。なお、日本のトップ選手、大島祐哉選手や軽部隆介選手は両面Q5に変更しました。特に大島選手は両面Q5へ変更直後、2021年1月の全日本選手権で9位のランカーにくい込んでおり、Q5のポテンシャルの高さを示したといえるでしょう。
 個人的には、コスパの良いかなりポテンシャルの高いラバーだと思います。また木材合板ラケットをメインにしているミズノさんが開発したこともあって、明らかにQシリーズは木材合板系のラケットと相性が良いラバーだと感じました。他メーカーのラケットでも木材合板かインナー仕様のラケットと組み合わせることをオススメします。
 また海外のサイトでも、徐々に話題になっているようですね。ラバーについては、バタフライとDHSの2強となりつつありますが、新たなメーカーとして andro(アンドロ)、 VICTAS(ヴィクタス)、XIOM(エクシオン)、そして、ミズノが続いていってほしいと思いますね。

・Q5(キューファイブ)
 https://katsuo000.com/review_q_5/

https://amzn.to/3gkIRz0

・Q4(キューフォー)
 https://katsuo000.com/review_q_4/ 

https://amzn.to/3kd3uOM

・Q3(キュースリー)
 https://katsuo000.com/review_q_3/

https://amzn.to/3Dhh4JQ

雑感 2021/8/21

気になるラケット 現在はインナー系または異なる素材
気になるラバー 現在は粘着と粘着テンション

 過去にも同じような雑感を書いていますが、現時点で気になるものを書いてみます。まず大前提として、フォアとバックの技量差の違いがありますよね。

ラケットだけで考えるバックの技量不足の問題
 ・フォアハンドは硬いラケットの方が威力・回転量のあるボールが打てる。
 ・バックハンドは柔らかいラケットでないとボールが安定しない。
 ・フォアハンドにあわせて、バックハンドもうまくなるか、というとならない。
 ・バックハンドにあわせて柔らかいラケット、例えば5枚合板や7枚合板、ファイバー系ラケットを
  使うとスピード・回転量・威力不足を感じる。

 上記のような問題は誰でも起こるので、一般的にはバック側に柔らかめのラバーを使用することで、調整するのが一般的だと思います。

 ここまでを5月ごろに書きました。でもね、使いたいバックのラバーはわかり切っていたんだと思います。そう、Dignics 05(ディグニクス05)ですよ!このラバーは半端ないと思ってます。ディグニクス05の特徴は次の通りです。

 ・Diginics 05(ディグニクス05)
  扱いはとても難しいけど、スピードも回転量も現状最強に近いラバー。
  硬いシートのグリップ力は09Cを除くディグニクスの中で最強。
  ツッツキ・ストップが浮かずにブチ切れる。
  シートの硬さで、相手のループドライブに対し、ブロックやカウンターもやりやすい。
  扱い切れれば最強!扱い切れるかがカギ。

 アウターカーボンラケットで、バックにディグニクス05を使用するトップ選手は少ないように思います。それくらい難しいラバーでもあるんだと思うんですよね。バック主戦型やバックもうまい選手が使っているイメージが強いですね。自分のレベルでは、アウターカーボンでバックにディグニクス05は不可能なのかもしれないなーって結論が出つつあります。特に、バックハンドのループドライブが打てないんですよね涙。アウターZLCから、アウターALC、レボルディアCNFと変更していきましたが、全然ダメでした。レボルディアはありかもしれなかったのですが、バックハンドでループドライブが打てなかったので、なしですね。あとボールは速いんですが、軽い気がしました。いや、ディグニクス05との相性は抜群に良かったんですけどね。回転量も弱そう。
 そして出会ったのが、Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)!インナーALCでも行けるのかもしれませんが、ヴィルトーソACでバックにディグニクス05を使ってみたら、非常に良いバックハンドのループドライブが打てたんですね。一発でこれ!となりましたね。やはりディグニクス05は硬いラバーなので、相手にブロックでオーバーミスを誘うには、まだまだスイング時にくい込みを意識したり手首を強く返す必要は感じますが、ようやくバック側のラケットとラバーの調整ができたように思いました。つまり、インナーALC系+ディグ05がバックの仕様のベストマッチということです。

 やっぱり、バックにディグニクス05が使えるのは嬉しいですね。ツッツキが切れるのが本当に嬉しいです。慣れればチキータも行けると思うので、これで固定していくことを決めました。

 ただし、フォアの威力が落ちましたね。回転量も落ちた気がしてます。スピードドライブはやりやすくなりましたけどね。サーブの回転量も落ちた気がしてます。本当に難しいですね。バックとラケットの形は決まってきたので、フォアにもディグニクス05を使っていましたが、もっと硬いラバーを探すときが来たように思ってます。そこで気になるのが、粘着と粘着テンション系ですね~。今後粘着テンションンラバーの試打が増えると思います。近年のドイツ製のハイエンドなスピン系テンションラバーに多少の期待はあったのですが、一番満足しそうなのが、DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード)でしたね。でもインナーACにはやや大人しさを感じました。最近話題のEvolution MX-Dは予想通り、回転量が弱かったです。また、近年のドイツ製スピン系テンションはなんかテナジーテイストも強いので、思ったより硬さを感じにくいんですよね。そうなってくると、やはり粘着ラバーかなって思ってます。

 今の自分のフォアの用具のデザインは以下があると思います。
1. 硬いラバーを探す。過去にキョウヒョウも使っていたし、改めてキョウヒョウもありかも。キョウヒョウはアウターカーボンでないとスピードが出ないので、粘着テンションか?期待はOmega VII China Ying(オメガ7チャイナ影)。
2. フォアとバックで異質素材のラケットを試してみる。これは、選択肢3つ、XIOM(エクシオン)さんのIce Cream AZX(アイスクリームAZX)とIce Cream AZXi(アイスクリームAZXi)と中国からの取り寄せですが、銀河のPro-13S(プロ-13S)。最近めちゃめちゃ試したい。

 ディグニクス05はやはりサーブが難しかったり、癖球が出にくかったり、相手はとりやすいのかなって思ったりします。やはり、粘着ラバーでの嫌らしさも良かったなーというのと、粘着ラバーはサーブも出しやすかったなーと思います。粘着ラバーはそういう意味で良かったなーと思います。卓球王国さんによると、粘着ラバーや粘着テンションラバーは、ラケットも重要ということです。オメガ7チャイナ影はインナーカーボンと相性が良いらしく、キョウヒョウは逆にアウターカーボンと相性がいいんですよね。と、思うと、現在メインのヴィルトーソACにはオメガ7チャイナ影が良さげですよね。一方、2でフォアバック異質特殊素材ラケットを選択すると、キョウヒョウも選択肢に入るかもしれないですね~。まーアイスクリームAZXiが良いとなったら、オメガ7チャイナ影がまた候補になりそうですけど。あとは、ブルーグリップC1かV1とハイブリッドK1Jとかなんですかね。早く試打したい。