レビュー Blue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)

説明

 DONIC(ドニック)は、日本では少々マイナーなメーカーですが、スウェーデンの天才Jan-Ove Waldner(ヤン=オベ・ワルドナー)選手Jorgen Persson(ヨルゲン・パーソン)選手、また昨年まではDimitrij Ovtcharov(ディミトリオフチャロフ)選手が契約していたメーカーになります。オフチャロフ選手は水谷隼選手の親友でありライバルとされる選手ですね!最近では、関西のYou Tuber「ごぶりんず」さんにも取り上げられ高い注目を浴びているメーカーではないかと想像します。なおごぶりんずさんのオススメはこのブルーストームZ1ターボのようです。

 ブルーという名前のついたDONICのラバーは多数あり、現在20種類あります。

・Blue Grip(粘着ラバー) 2種
・Blue Storm(ブルーストーム) 5種
・Blue Fire(ブルーファイヤ) 9種
・Acuda Blue(アクーダブルー) 4種

卓球王国のゆうさんも複数の種類があるため、概説する動画を挙げています。

 今回試打したブルーストームはスピード系のラバーになります。なお回転系のラバーがブルーファイヤ安定感のあるラバーがアクーダブルーになるそうですね。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 DONIC(ドニック)さん公表の性能において、+1つを0.25、-を0.1と換算して図を作成してみました。さすが、Z1ターボは最新のラバーですのでスピンもスピードもDONICのラバーの中でも粘着ラバーを除くと最高の性能となりますね。これは期待が持てますね!基本的にはターボがついたラバーはどれも同等の回転性能を持ち、スピードが速いのがブルーストーム系の特徴と言えそうです。

Z1ターボの貼りと重量

Blue  Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)
・Sponge Thickness:1.8 mm、2.0 mm、MAX+
・Speed: 11
・Spin:  10+++
・Control: 6-
・Sponge硬度:50°
・オープンプライス (5,000円前後)
・73 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

Blue Storm Z1 Turboの3つの特徴

1. 上回転のラリーにおいて、振り遅れても落ちない!

 一番感じたブルーストームZ1ターボの特徴は、上回転のラリー時に振り遅れたとしても全く落ちないことです。よって最低限のドライブをかけることができるので、非常に安定してラリーすることが可能でした。スポンジ硬度はドイツ基準で50°ですが、非常に食い込みがよく中間硬度くらいに感じましたね。上回転ラリー時に、受け身で反応が遅れても、盛り返せるくらいの対応能力の高さがラバーの力によって得られると思います!

2. 弧線の低さとスピードはブルーラバーNo. 1!

 ブルストZ1ターボの弧線の低さ、球離れの速さ、直線性の高さは他のブルー系ラバーと比較してもダントツで高かったです!1つ目の特徴、ふり遅れても落ちないくらい食い込みの良いラバーですので、非常に安定感があるドライブが打てて、それでいて、そのドライブが弧線が低くて球離れが速くて、直線性が高いということは、これはバック主戦型をイメージしたバック用ラバーと言えると思いますね!非常にスピードが出しやすく、入れることを意識するだけで気づけばラリーで相手を圧倒したり、相手を後手後手に回すことができるラバーでした!

3. シートが硬めで回転の影響を受けづらい!

 ブルーファイヤでも感じたことで、シートが硬めなので思ったより回転の影響を受けづらく非常に好感触でした!回転の影響を受けにくいので、ブロックやカウンタードライブがかなりやりやすかったです。おそらく、硬めのシートなのですが、厚さはMax+でシートの厚さは薄く、食い込みやすいけど芯のあるシートなのではないかと想像します。相手も取りやすいボールになっている感じもありましたが安定感があって扱いやすくてラリー志向なラバーでした。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬さを感じませんでした。ボールは弧線を描いていますが、非常に低いと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 下がってドライブを打とうとすると、少し弧線の低さを強く感じました。下がった場合は少しネットの上へ打ってあげないと落ちる感じです。回転量でボールが沈むという感じもなく、単純に弧線が低いのだと感じました。
 またドライブが全然かかっていないと受けていただいた方にも教えていただきました。逆に取りにくいというコメントもいただきました。ある意味ドライブ回転がかかりにくいのかもしれません。フォアとバックで、粘着ラバーや回転のよくかかるスピン系テンションラバーと組み合わせることで、ドライブの回転量の差を狙った相乗効果を期待できるかもしれません。

面を開いたドライブ
 弧線が低いので、巻き込むようなカーブドライブだとボールが浅く入りやすく必然的に面を開いてぶつけ気味にドライブすることが多かった印象です。面を開いたから回転量が増えるとか粘着特有のぶつけながら擦るとかがやりやすいという感じはありませんでした。

対下回転に対するループドライブ
 結構難しかったです。弧線が低いから思ったよりネットミスが多くなりやすい印象でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 これも弧線が低いので気持ち上へ持ち上げる必要を感じました。

カーブ/シュートドライブ
 あまりカーブ/シュートしない印象でした。自分の力量不足かもしれませんが回転量は少し弱いと感じました。

ブロック
 ブロックはやりやすかったです。回転の影響も受けにくく、ドライブからミート系のナックルボールまで取りやすかったですね。

カウンタードライブ
 フォアだと少し球離れが速く感じて難しさも感じましたが、概ねやりやすかったです。

ストップ
 結構浮きました。また回転量も少ないと思います。

ツッツキ
 ただし、スピードのあるツッツキはやりやすかったです。

フォアフリック
 これはやりやすかったですね。回転をかけるよりも角度打ちに近い方がやりやすかったです。

バックハンド系

軽打
 本当に50°?って感じるくらい柔らかく感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やりやすかったです。低いなりにもちゃんと弧線を描くので安定感もありました。

対下回転に対するループドライブ 
 少し難しかったです。弧線が低過ぎて非常にネットミスが多かったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 浮いたボールならやりやすいのですが、自分の技量でバックでは難しかったです。

カーブ/シュートドライブ
 横をとらえたドライブはできるのですが、ほとんど曲がらなかったです。

ブロック
 やりやすかったです。回転の影響が少ない上にしっかり食い込むのでかなりやりやすい方だと思います。

カウンタードライブ
 バックハミート気味にカウンターしてしまうので、やりやすかったです。ただし打球点を落とすと難しいと想像します。

ストップ
 フォアほどではないですが浮きやすかったです。

ツッツキ
 低くすることはできませすが切るのはかなり難しいと感じました。

チキータ
 思ったより速いチキータがやりやすかったです。縦の強下回転は難しかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Blue Fire M1 Turbo > Tenergy 05 > Blue Fire JP01 Turbo > Blue Storm Z1 Turbo

 性能表で、Blue Fire M1 Turboと同じ回転量のラバーとは感じ難かったです。Blue Fireの方が圧倒的に回転がかかると思います。

スピード
 Dignics 64 > Tenergy 64 > Blue Storm Z1 Turbo > Tenergy 80

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雑談2020/08/18 打てばわかるというのはテナジーっぽいてこと?

Quantum X PROについて

 卓球YouTuberで有名なわったさんが試打してました、THIBAR(ティバー)のQuantum X Pro(クァンタムエックスプロ)、感想の一つに、andro(アンドロ)さんのRasanter R48(ラザンターR48)に似ているというものがありました。

 katsuo000的には予想通りで、多分想像に近いラバーな気がしています。打球感は軽微異なりますが、下記のラバーは柔らかいのに回転がしっかりかかって扱いやすくて良いラバーで、テナジーに似ているといえるラバーではないかと想像します。

andro
・Rasanter R48(ラザンターR48)

Joola
・Dynaryze AGR(ダイナライズAGR)
・Dynaryze ACC(ダイナライズACC)

 THIBAR
・Quantum X Pro(クァンタムエックスプロ)

 あくまで個人のイメージなので、軽微な差はあると思いますがkatsuo000にとってはかなり類似ラバーと感じると思います。テナジー類似のラバーがドイツ製ラバーで販売され始めたということだと思います。技術は日進月歩ですね!

雑感2020/08/17 Qシリーズ良い!

Qシリーズは好みなラバーっぽい!

 MIZUNO(ミズノ)さんのQシリーズラバー、触ってみています。ぶっちゃけかなりの好印象!個人差のある部分ですが、Tenergy(テナジー)よりもよりマッドでヘビーな打球感、ぶっちゃけ粘着ラバーにかなり近い打球感のラバーです。Q3ですら、フォアで使ってもいいと感じました!Omega VII(オメガ7)がスピードタイプのスピン系テンションのわりにかなりマッドなラバーでした。オメガ7はバランスが良くて安定感の中でスピードがあるのですが、スピードタイプのラバーなので癖があまり感じません。そんなもんかなーなんて思っていましたが、オメガ7チャイナの粘着には期待しています。ただレビューを散見する限りはオメガ7チャイナもスピード系の方向性はあるようです。早く使ってみたい。一方、よくよく探すとQシリーズは癖球もあるみたいです。ありそうなのはQ4とQ5。すでに使ってみたQ3でもフォアで使える打球感でした!またレビューやイメージ的にはQ4の方がマッドなラバーのようなのですが、ラバーを貼った重量でみると、なんとQ5は50gオーバーに対し、Q4はギリギリの49gでした。じっくり打たないともしかしたら違いを感じられないのではないかと少し不安になってもいます。粒形状の確認もしっかりしようと思ってますね。

 ただこのQシリーズなのですが、一点難点として臭い!ゴム系のイカ臭さがあります。多分硫黄系の化合物の臭いで加硫というか架橋というか、専門的にはそういった処理をしていると想像しています。この臭さはQ3、Q4、Q5全部臭いがするので気をつけてください。

 

レビュー Rasanter R48(ラザンターR48)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるのがandro(アンドロ)のRasanter(ラザンター)シリーズになりますが、その新作ラバーが2020年5月に販売されました。Rasanter R48(ラザンターR48)ですね。このラバーは紅(あか)のラザンターで、Energy Cell(エナジーセル)技術を採用したスポンジをあわせていて、他のラザンターと一線を画します。同類のラバーはRasanter R53(ラザンターR53)で、R53は回転性能、荒れた癖球のようなドライブ、などなど非常に高性能で、世界標準のTenergy 05(テナジー05)を上回るラバーとkatsuo000は絶賛中になります。当然R48にも高い期待を持って購入させていただきました。すでにR47というラバーがあるわけで、今更R48?と感じる人も多いようです。実際R47を使ったことのある友人も、R48を話題に出してもあまり興味を持っていませんでした。卓球王国情報ですが、ラザンターシリーズよりも、過去のラザントシリーズの方を優れるとする声もあるようです。また卓球王国ではR53以上に推していて、「R48がラザンターの顔になる!」と謳っています!少なくともただの硬度のみ変わったマイナーチェンジのラバーではないということは強調させていただきます!

 このR48は現在日本でのandroの宣伝や広報活動をされている濱川明史選手がフォア・バック両面に使用しているそうです。ちなみにR53はフランスのSimon Gauzy(シモン・ゴージィ)選手がフォア・バックに使用しているようですね。最新の高性能ラバーを全日本選手権ランカーやトップ選手が使うというのは、確かな宣伝効果が期待できると思います。

 androのR48の宣伝ワードは「回転力と加速力の進化。エナジー・セル搭載の、スーパーモンスターギア」になります。モンスターラバーはおそらくテナジー05ですので、意識して、テナジーを超える意味をこめてスーパーをつけたのではないかと想像します。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 実はスピード性能はV47が最も高いんですね。近年の流行は硬いプラボール化に伴う回転性能低下を補う高いスピン性能のラバーです。従って、スピード性能よりもスピン性能の高いラバーが赤のラザンターR48とR53の特徴ですね。実際、R53の試打でも感じましたが、R53は非常にドライブがうねってR53らしさの癖球的なドライブが打てるラバーですが、弧線を強く描くので、スピードは確かに直線的で球離れも速いV47の方が速いと思います。R48はR53を使いやすくしたラバーということですが、使いやすいのにスピン性能はR50よりも上であるのは非常に興味深いですね。実際に回転がどの程度かかるのか期待しながら試打させていただきました。

R48の貼りと重量

 いつものようにButerfly(バタフライ)のZhang Jike ZLC(張継科ZLC)にRasanter R48をはりました。

 赤のR48をはりました。反対はDignics 05(ディグニクス05)になりますね。

Rasanter R48(ラザンターR48)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 Energy Cell(エナジーセル)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness:1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(UM)
・Speed:119
・Spin:124
・Control:80
・Sponge硬度:48°
・6,500円 + 税
・70 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

Rasanter R48の3つの特徴

 扱いやすいラバーでした!バックにR42を使用されている全日本経験者の方がバックに使用できるくらい扱いやすいとおっしゃっておりましたね。体感的にはR42まではいかないものの45°くらいのスポンジに感じるのですが、良い意味でコントロールが良いのに高い回転性能がありました。

1. 球持ち&打球感はテナジー80、回転量は05以上!

 打球感はどちらかというと、グリップ力の強い05系の太め粒形状ではなく、どちらかというと80のように球離れが若干速い粒形状のラバーでした。少し球持ちを感じにくいラバーであるのに、、その回転性能に驚きました!非常に高い回転性能でした!イメージで申し上げると、R42の扱いやすさで回転性能はテナジー05級でした!かなり高い回転性能だと思います!これは凄いですね!テナジーを使う理由は正直ないかもしれません。

2. バックでもめちゃめちゃ扱いやすい!フォアでも満足するバランス型!

 扱いやすいので、バックでも十分使えます。無理な体制でも全然バックドライブが打てましたね。回転性能も高いので勝手に安定して相手のコートに入りました。非常に好感触でした。またフォアで使ってもサーブの回転量やドライブの回転量に不満は感じませんでしたね。扱いやすいのに回転性能が高いということは、ある意味チートです。近年のラバーは扱いやすいけど、ボールが軽くなるとか回転が弱くなるということがありましたが、R48は良い意味で矛盾した性能を有していると思います!

3. 球離れが速く、R53よりスピードを求めるならR48!

 どちらかと言えば、テナジー80に近いシートの粒形状でしたので球離れは結構速くその分スピードのあるボールが打ちやすかったです!つまりR53のスピード性能に不満を感じるならR48がオススメになりますね。非常に気持ちの良い高い音でスピード系のドライブが打ちやすかったです。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 柔らかさを感じました。正直柔らかすぎるとも感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ボールの軌道はR53に近いものを感じましたが、ボールのうねりはなくなり非常に綺麗なボールが出やすいと感じました。

面を開いたドライブ
 打ちやすかったです。これはR53でも感じました。より食い込が良いので、面を開いてぶつけるように打っても球持ちを感じやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 少し球持ちを感じづらいので質を高くループドライブすることは少しやりにくいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 非常に打ちやすかったです。中級者やオープン戦ならチートかもしれませんね。

カーブ/シュートドライブ
 R53でもカーブドライブが良かったですが、R48も少し横回転を入れた方が味が出ると感じました。しかしながらR53と比べると癖球ドライブというよりは、綺麗なボール、例えるならまさにテナジーのようなドライブになりやすいと感じました。

ブロック
 少し回転の影響を受けやすいと感じました。スマッシュ系のブロックはやりやすかったです。

カウンタードライブ
 打球点が早すぎると難しくなるので、少し待って頂点前後で打球し、回転を上書きする方がカウンタードライブは安定しました。

ストップ
 V47と比べるとおさまりやすかったですが、切るのは難しかったです。

ツッツキ
 ストップと同じく、食い込みが良すぎて切ることが難しいと感じました。

フォアフリック

バックハンド系

軽打
 やりやすかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込ませてもチョリる感じでもやりやすかったです。

対下回転に対するループドライブ 
 

対下回転に対するスピードドライブ
 打ちやすかったです。いい音で打てました。

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ
 回転の影響を受けやすいと感じました。

ストップ

ツッツキ

チキータ
 ボールが弧線を描きやすいのでとてもやりやすかったです。UMだと少しオーバーミスしやすいのでそこだけ気をつけた方がいいかもしれません。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 Hard > R53 > R48 ≧ Tenergy 05

スピード
 DIgnics 05 > R48 > R53 > Tenergy 05 > Tenergy 05 Hard

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 R53 ≧ R48 > Tenergy 05 > Dignics 05

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雑感2020/08/15 睡眠不足対策

寝不足は卓球の質を下げます!

 久々に卓球ができました!ゆうに10日ぶり。楽しかったです。ただ体調は万全ではなく、お盆休みのおかげでだいぶ睡眠をしていて、昨日、卓球王国のスクラップが楽しくなりすぎてついつい夜更かしをしてしまいました。結果だいぶ寝不足気味でして、はっきり言って動きが悪かったです。過去も同じような経験がありますね汗。そこで、寝不足について少し触れさせていただきます!

寝不足対策1 前日 > 前々日の睡眠時間

 学生時代にテストの時の経験の話になります!テスト前日の睡眠時間は非常に重要なのですが、テスト前々日から準備ははじめるべきという話になります。2つのパターンを比較しますね。

 まずはパターン1の場合
 朝6時に起きて登校するルーティン
 テスト前々日は午前3時まで勉強した。 → 前々日の睡眠時間3時間
 テスト前日は午前2時まで勉強した。  → 前日の睡眠時間4時間

 まずはパターン2の場合
 朝6時に起きて登校するルーティン
 テスト前々日は午前2時まで勉強した。 → 前々日の睡眠時間4時間
 テスト前日は午前3時まで勉強した。  → 前日の睡眠時間3時間 

 どちらのパターンにおいてもテスト前々日および前日の睡眠時間の合計は同じです。しかしながら経験則ですがテスト当日、どちらのパターンが寝不足を感じないのか、というと(個人差もあるかもしれませんが)テスト当日のパフォーマンスが良いのはパターン1になります!公式にすると、見出しの通りになりますね。

前日の睡眠時間 > 前々日の睡眠時間

 これをオススメします。ちなみに昨日の睡眠時間は一昨日の睡眠時間よりも少なかったです。

寝不足対策2 カフェインを取って仮眠を!

 第二の対策は、古典的ですがカフェインの入った飲み物を飲んで仮眠をとることですね。カフェインの入ったコーヒーや紅茶などを飲んで、軽く昼寝をしましょう。すると、疲れが取れたように感じる可能性があります。こうすることで、擬似的に睡眠不足を解消できるでしょう〜。仮眠時間は30分未満でも効果があると思います。騙されたと思って試してみてください!

カフェインを取って昼寝しましょ〜!

寝不足対策3 寝不足は気持ち次第!

 2つ目の対策は根性論になってしまうのですが。。。寝不足は気持ちでどうにかなる!というものです。1つ目の話でもわかるようにトータルの睡眠時間は同じでも感じる寝不足感は異なります。根性でどうにかならないくらい寝不足な時もありますが。。。ある程度睡眠時間を確保していれば気持ちで寝不足をクリアできると思います。もしどうしても身体が動かないのであれば、マラソンランナーのように動き回ることでランナーズハイのような状態に近づけつつ、ストレス対策になるとされる鼻呼吸をする、なども良いかもしれません。(試したことないのでわかりません。あしからず。)

最後に

 寝不足で卓球をするのはオススメしません。しっかり寝て万全の体調で卓球をしましょう!

雑感2020/08/12 ディグニクスの劣化について

ディグニクスシリーズの寿命

 ディグニクスシリーズもテナジーほどではないですが、寿命は長くは無さそうです。困ることとして、見た目で寿命を判断しづらいラバーのようです。半年以上使用しているディグニクスですが、見た目へたりを感じません。しかしながら弾けるけど回転がかかりにくい状態へと確実に至っています。ループドライブのように思い切りシートだけで回転をかけようとすると回転はまだまだかかりますが、スピードドライブ系の回転量が明らかに落ちています。あわせてサーブの回転も落ちたような気がしますね。試合がないので貼り替えるつもりはほとんどないのですが、回転量が落ちるのは結構致命的かもしれません。ただし、カウンタードライブは相変わらずやりやすいので絶大な信頼を感じます。

劣化したディグニクス05のチキータ

 劣化にあわせ、ディグニクス05のチキータは正直難しいです。バックなので感覚があまりないことも原因かもしれません。ポテンシャル的にはスピードも出しやすいと思うのですが上述の回転量の低下があるようで、スピード系チキータが非常に難しいです。弧線は相当上に上がるので、スポンジに食い込ませずにシートだけでチキータするとどんなサーブも安定してチキータできますが非常に遅いチキータになりやすいです。今後スイングスピードや感覚が鋭くなればできるようになるのかな?

雑感2020/08/11 Qシリーズラバーは回転がしっかりかかる!

Qシリーズのカーテン打ちの印象

 MIZUNO(ミズノ)のハイエンドラバーQシリーズのカーテン打ちをしてます。ぶっちゃけ好印象です。性能を調べるとQ3が1番スピード系で回転がかけづらい印象でしたがマッドな打球感で全然回転をかけることができる感じがありました。木材系ラケットをベースに開発されているみたいですので重いですが、その分最低限の回転性能はかなり高い印象を受けますね。ただ、ミズノさんのFortius FT(フォルティウスFT)やFortius FT ver. D(フォルティウスFTヴァージョンD)に貼ると、ブレード面積も広くてかなり重くなる印象があるので、そこは気をつけた方が良いと思いましたね。ブレード面積が一般的なZhang Jike ZLC(張継科ZLC)でも50 gを超えるQ5でした汗。Q4も48 g前後、Q3が1番軽くて46 g前後でした。フォルティウスにQ5なら多分54gとか55gくらいの超重量級になりそうな気がします。是非重さについては気をつけていただけたらと思いますね。

ポストTenergy 05 / 05 Hard(テナジー05/05ハード)を探せ!

はじめに

 色々なラバーを使って来ました。レビューをまとめていく中で、ラバーとラバーの比較というものを行っていくのが当然です。過去Livedoor Blogでも記載させていただきましたが、改めまして、ポストテナジー05/05ハードに関する記事を書こうと思います。個人の感覚によるところもありますが、お付き合いいただければ幸いです。

なぜテナジー05/テナジー05ハードに変わるラバーを探すのか

 katsuo000も「安かろう、悪かろう」という思いがあり、高いラバーを選んでしまい、Butterfly(バタフライ)さんのTenergy 05(テナジー)を使い続ける時期がありました。もちろん、ワールドスタンダード(世界標準)であるテナジー05の価値の高さは疑うものではありません。バタフライ製ラバーに今後も高いお金を払う生活は続くでしょう。(悲)

 今まで散々何度も1万円近くするラバーを買ってきて断言できる点はバタフライさんのラバーは「高性能なのに軽い!」というのが一番目立つ点だということは、自分自身が確信を持って言えることだと思っております。テナジー05は高性能なスピン系テンションなのに軽い。逆のラバー(高性能だが重いラバー)はおそらく技術ハードルが低いのではないかと思われますね。つまり、高性能なスピン系テンションで重いラバーというやつですね。技術ハードルなんてユーザー側はどうでもいい話ではありますが、軽くて高性能なラバーは確実に売れるはずです。なぜなら軽い方が様々な選手が使用できると思いますし、広い層に合うといえるからです。多少重くしたいならラケットやサイドバランサーで調整できるためですね。

Tenergy 05(テナジー05)
・2008年4月発売
・ハイテンションラバー
・High Tension(ハイテンション)
・Spring SPonge(スプリングスポンジ)
・Spin:11.5
・Speed:13.0
・Sponge硬度:36(バタフライ基準)
・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)、厚(1.9 mm)、中(1.7 mm)
・原産国:日本
・8,600円 + 税
・カット前 72 g → カット後 約47~48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_tenergy_05/

Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
・2018年11月発売
・ハイテンションラバー
・High Tension(ハイテンション)
・Spring SPonge(スプリングスポンジ)
・Spin:11.5
・Speed:13.0
・Sponge硬度:43(バタフライ基準)
・スポンジ厚さ:特厚(2.1 mm)、厚(1.9 mm)
・原産国:日本
・8,600円 + 税
・カット前 76 g → カット後 約50~52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_tenergy_05_hard/

https://amzn.to/3a3Mx3Z

 この事実を鑑みて考えるとまずTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)はバタフライの中では重たいラバーです。05ハードの性能は確かに高いが重たいなら、他のメーカーのポストテナジーと称されるラバーでも良いのではないか、と考えてもおかしくないですよね。要は05ハードと同等以上の回転とスピードで、同じ重さくらいで価格は安いラバーを探していこうと考えたわけです。また単純な寿命を比較することは難しいですが、巷にあふれる情報において、「テナジーは寿命が短い」というものがあると思います。実際、短いと感じます。TSPの粘着シートを貼ってしっかり管理していてもシートのへたりを感じるラバーがテナジーだと思いますね。寿命が短いのに高いラバーを買うことの苦しさ、テナジーユーザーの悩ませるポイントだと思います。Dignics(ディグニクス)の登場により、若干テナジーの販売価格が下がったようにも感じますが、いまだにバタフライさんは強気のオープン価格です。これは本当に悩ましいですよね。

Tenergy 05 / Tenergy 05 Hard(テナジー05/テナジー05ハード)
・誰もが認める高性能なラバー!
・高い回転性能!
・ワールドスタンダード(世界標準)

× 寿命が短い
× 価格が高い

 そこで、テナジー05/テナジー05ハードの次のラバーを探そう!というテーマになります!

katsuo000が感じるポストTenergy 05 / 05 Hard

 2020年12月現在、だいぶ試打が進みましたので、kastuo000的な目線でポストテナジー05/05ハードをあげさせていただきます!ある程度試打できたメーカーは以下になります。

 andro(アンドロ)
 DONIC(ドニック)
 Joola(ヨーラ)
 cornilleau(コニヨール)

の4社になります。

1. Rasanter R53(ラザンターR53)

Rasanter R53(ラザンターR53)
・UMテンションラバー(テンゾーバイオスUM)
・Energy Cell(エナジーセル)
・Spin:125
・Speed:118
・Sponge硬度:53(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:ULTRAMAX(2.3 mm)、2.0 mm、1.7 mm
・原産国:ドイツ
・6,500円 + 税
・カット前 72 g → カット後 約52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rasanter_r53/

 katsuo000としては、かなり本気で推しているラバーがRasanter R53(ラザンターR53)になります。katsuo000が種々の技術に点数をつけて比較した時にテナジー05/05ハードよりも高い点数がつくラバーで一番のラバーがR53ですね。なんと言ってもドライブの荒々しさがたまりません!このラバーは無二なラバーの1つだと感じますので、なんとなくテナジー05ハードを使っているのであれば是非試してみて欲しいラバーになりますね。レビューも作成していますので是非ご覧ください。

Rasanter R53(ラザンターR53) の比較
・Spin: R53 ≧ 05 Hard > 05
・Speed: 05 > R53 ≧ 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > 05 Hard > R53
https://amzn.to/33ChZ85

2. Rasanter R48(ラザンターR48)

Rasanter R48(ラザンターR48)
・UMテンションラバー(テンゾーバイオスUM)
・Energy Cell(エナジーセル)
・Spin:125
・Speed:118
・Sponge硬度:53(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:ULTRAMAX(2.3 mm)、2.0 mm、1.7 mm
・原産国:ドイツ
・6,500円 + 税
・カット後 約47~48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rasanter_r48/

 R53に続き、Rasanter R48(ラザンターR48)になります。Rasanter R47(ラザンターR47)も使ったことがありますが、名前からは想像できないくらい異なるラバーがR48とR47になります。圧倒的に使いやすくて、回転もかけやすくかつ回転性能が高いラバーがR48になります。硬度からは想像できないほど、打球感がハードでマッドなラバーがR47になると思います。テナジー05のような扱いやすさ、軽量さ、そして圧倒的な回転性能を有するのがR48だと思いますね。

Rasanter R48(ラザンターR48) の比較
・Spin: 05 Hard > R48 ≧ 05
・Speed: 05 ≧ R48 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > R48 ≧ 05 Hard
https://amzn.to/30Fd5Fx

3. Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)

Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)
・FD3 Tension(FD3テンション)
・Spin:10+++
・Speed:10++
・Sponge硬度:50(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm、1.8 mm
・原産国:ドイツ
・5,660円 + 税
・カット後 約52 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_bluefire_m1_turbo/

 DONIC(ドニック)さんのブルーラバーになります。ブルーラバーはAcuda Blue(アクーダブルー)やBlue Grip(ブルーグリップ)を含めると20種類存在しますね汗。自分も試打するまでどのようなラバーなのか分かりませんでしたが、明らかに回転性能が高いシリーズはBlue Fire(ブルーファイヤ)シリーズになります!ブルーファイヤM1ターボは重量級のラバーですので、どちらかと言えば05ハードに近いラバーになると思います。

Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ) の比較
・Spin: 05 Hard > M1 Turbo ≧ 05
・Speed: 05 > M1 Turbo> 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 > M1 Turbo ≧ 05 Hard
https://amzn.to/3inBpBT

4. Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)
・FD3 Tension(FD3テンション)
・Spin:10+++
・Speed:10+
・Sponge硬度:47.5(ドイツ基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm、1.8 mm
・原産国:ドイツ
・5,849円 + 税
・カット後 約48 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_bluefire_jp01_turbo/

 ブルーファイヤやブルーストームはなかなか高性能なラバーですが弧線がやや低い傾向を感じました。その中でもブルーファイヤJP01ターボは軽量でで、非常に弧線の高いラバーでした。弧線が非常に高いので対下回転ドライブは、かなりやりやすいラバーになりますね!ターボと名前がついていますが、硬度もそこまで硬くないので、ポスト05をお探しであれば試してみてはいかがでしょうか。

Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > JP01 Turbo
・Speed: 05 > JP01 Turbo> 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ JP01 Turbo > 05 > 05 Hard
https://amzn.to/33EGQrQ

5. Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)

Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)
・Spin:9
・Speed:9.5
・Sponge硬度:ハード(Joola基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm
・6,800円 + 税
・カット後 約50 g

katsuo000のレビュー:https://katsuo000.com/review_rhyzer_pro_50/

 Joola(ヨーラ)のライザープロになります。グリップするのでかなり好みなラバーでした。どちらかと言えばカーボンありラケットにあうと言われるラバーになります。打球感はまさにテナジー05ハード、という感じで、非常に類似のラバーだと感じました。ループドライブやサーブはマッドな打球感から非常に重くて回転量のあるボールを出すことができます!お試しあれ〜。

6. Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)
・Hyper Bounce Sponge(ハイパーバウンススポンジ)
・Advanced Surface Traction(アドバンストサーフェイストラクション)
・Spin:10
・Speed:11
・Sponge硬度:ハード(Joola基準)
・スポンジ厚さ:MAX(2.2 mm)、2.0 mm
・7,600円 + 税
・カット後 約50 g

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_dynaryze_agr/

 Joola(ヨーラ)のダイナライズは2020年3月日本発売の新作ラバーになりますね。同じスポンジがハードに分類されるライザープロ50と比較しても圧倒的に食い込んで扱いやすく、katsuo000にはバック用のラバーと感じたほどです。打球感はまさにテナジー05だと感じました。ボールの伸びや回転量は打球感以上に高く、扱いやすいラバーであるのにボールの重さや回転量は高いものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 ≧ ダイナライズ
・Speed: ダイナライズ ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ 05 ≧ ダイナライズ > 05 Hard

7. Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)

Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:16.0
・スピン:17.0
・Sponge硬度:H(51)
・6,800円 + 税 ・72 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って) 

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_x51/

 cornilleau(コニヨール)のターゲットプロは少し古いラバーになりますね。katsuo000には非常に高品質なラバーと感じましたが、少し回転量の弱さも感じたラバーでした。打球感はまさにテナジー05だと感じました。どちらかというと扱いやすいラバーで、回転量はまずまずのものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > ターゲットプロGT-X51
・Speed: ターゲットプロGT-X51 ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ ターゲットプロGT-X51  > 05

8. Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:15.5
・スピン:17.0
・Sponge硬度:MH(47)
・6,800円 + 税
・70 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

katsuo00のレビュー:https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_h47/

 cornilleau(コニヨール)のターゲットプロは少し古いラバーになりますね。katsuo000には非常に高品質なラバーと感じましたが、少し回転量の弱さも感じたラバーでした。GT-X51よりもさらに扱いやすさを求めるのであれば、こちらのGT-H47がオススメです。やはり打球感はまさにテナジー05だと感じました。扱いやすいラバーで、回転量はまずまずのものがありました。ラリーでドライブを連打するような攻撃がやりやすいラバーだと思います!

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47) の比較
・Spin: 05 Hard > 05 > ターゲットプロGT-X51 >GT-H47
・Speed: ターゲットプロGT-X51  > GT-H47 ≧ 05 > 05 Hard
・球持ち打球感: 持つ ターゲットプロGT-H47 > GT-X51  > 05

まとめ

 いかがでしたか?各社テナジー05、テナジー05ハードのようなラバーが出てきました。テナジー05やテナジー05ハードに無二の特性を感じないのであれば、移行検討はすべきだと思いますね。ドイツのラバー製造技術は、明らかにテナジー05と同じ域の技術力まで至りつつあるように思います。ご参考いただければ幸いです。

レビュー Omega VII Tour(オメガ7ツアー)

説明

 XIOM(エクシオン)のフラグシップラバー、Omega VII Tour(オメガ7ツアー)のレビューになります。エクシオンは韓国メーカーですが、日本でも確かな存在感があります。特に一般ユーザーにとって、一度は見たことのあるラバーとしてVega(ヴェガ)シリーズのラバーは馴染みがあるのではないでしょうか。Vega Euro(ヴェガヨーロ)、Vega Japan(ヴェガジャパン)、Vega Asia(ヴェガアジア)あたりは初中級者にとってのスピン系テンションへの導入ラバーとして愛用されている印象ですね。近年はプラボール対応であるVega Euro DF(ヴェガヨーロDF)やVega Asia DF(ヴェガアジアDF)などのDynamic Friction(ダイナミックフリクション、滑りが起こりにくいシート)を採用したラバーも人気ですね。ヴェガシリーズは初中級者向けのラバーですが、上位モデルとされるラバーがOmega(オメガ)シリーズになります。オメガシリーズは2020年現在では主に、Omega V(オメガ5)シリーズとOmega VII(オメガ7)シリーズが手に入れやすいと思います。今回レビューするOmega VII Tour(オメガ7ツアー)はエクシオンのラバーの中で、スピード性能、回転性能、ともにトップの数値を持つラバーとなっていますね。トップ選手も使用しており、世界ランキング一桁のHugo Calderano(ウーゴ・カルデラノ、ブラジル)選手やJeoung Young-sik(鄭栄植、チェンヨンシク、韓国)選手が使用しているようです。

Omegaシリーズの性能比較

 オメガシリーズの公表性能値をまとめました。

 オメガ7ツアーが販売後、さらにOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)、そして2020年に一躍注目を集めたOmega VII China(オメガ7チャイナ)の光(Guang)と影(Ying)もあわせて載せています。オメガ7ハイパーとオメガ7チャイナを除けば、オメガ7ツアーが回転性能もスピード性能も高いことが分かりますね。少なくともスピード性能はオメガシリーズ最速となります。また、オメガ7ハイパーはシートは粘着性ではありませんが、粘着ラバーを意識していますし、オメガ7チャイナは完全に粘着性ラバーになります。つまりオメガ7ツアーはオメガシリーズの中でもスピン系テンションラバーの最高峰と捉えることができると思います。

 エクシオンの説明では、スポンジ硬度55°ととてもハードなスポンジと、オメガ7シリーズの中でも特別仕様のシートをあわせた怪物(モンスター)ラバーで、強烈に切れるサービス、意のままに止まるストップ、変化するループドライブやチキータ、攻撃的なパワードライブ、と誰にも負けないラバーだそうです。カウンタードライブはスリップせず、倍返しできるカタパルト効果があるそうです。

Omega VII Tourの重量と貼り

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Omega  VII Tour(オメガ7ツアー)
 Dynamic Friction(ダイナミックフリクション)
 Cycloid(サイクロイド)
 Carbo Sponge(カーボスポンジ)
・Sponge厚:2.0 mm、MAX
・Spin:13.0
・Speed:13.0
・Control:10.0
・Balance:11.7
・Sponge硬度:55
・7,000円 + 税
・77 g(切断前) → 52 g(張継科ZLCに貼って)

 かなり重たいですね。数字上の重さ以上に打球感がマッドでヘビーであると感じると思います。この辺りは好みが分かれそうな部分だと思います。

Omega VII Tourの3つの特徴

1. 硬い割には回転をかけやすい!それなのにポテンシャルは高い!

 驚きなのですが、思ったより回転はかけやすいと思います。自分のバックの技量でも十分にバックハンドドライブが打つことができました。オメガ7シリーズ全般に硬度の割には食い込みやすく回転をかけやすいと思います!またスポンジが非常に硬いので、ラバーの性能を最大限に引き出した時の回転の最大性能も高いと感じます!パワードライブはもちろん、ループドライブやカウンタードライブも、最低限の安定感で、相手コートへ入れられるレベルの技術ハードルが低いと感じました。非常に使いやすいんですね。それでいて、使いこなせれば使いこなせるほどに威力のある素晴らしいボールが打てるようになる感じです。使いやすさとポテンシャルの高さを兼ね備えた希有なラバーだと感じました。

2. とにかくボールが速い!

 オメガ7シリーズの特徴として、スピード性能が高いことが挙げられると思います。オメガ7シリーズの中でもオメガ7ツアーはかなり硬いスポンジとラバー重量なので、インパクトがしっかりできた時のボールの回転量やボールの重さはとても高いものがあります。ボールの回転量や重さを兼ね備えながら、スピード性能も高いことに特徴があると感じます。これはTenergy 64(テナジー64)のようなスピード系のラバーでボールスピードは速いけどボールの回転量が落ちるので威力や回転量不足を感じる、といった類ではなく、Tenergy 05(テナジー05)のような回転量を生み出しながら、高いスピード性能も出しやすいラバーとなっているということです。

3. ラリー志向×威力!

 回転をかけやすいので、安定しやすくラリーに持ち込みやすいラバーだと思います!テナジーを使った時では、回転がかかった時のボールの回転量の平均値はかなり高くて性能の高さを感じますが、その回転をかけるための技術やインパクトが求められると感じます。一方、オメガ7ツアーは、回転がかけやすい分、回転量の平均値は低いと感じています。ただし相手にとってとりやすいボールになるかもしれませんが回転がかけやすいため試合でもミスが少なくなり、とにかく安定します。そしてポテンシャルも高いので、回転量の幅も広く、非常に良いインパクトで打てた時の回転量はテナジーに並ぶか上回るものがあります!またスピード性能は高いので、相手の時間を奪いやすく、ラリーでも主導権がにぎりやすいと思います。ラリー志向の中でチャンスのときに、一発の威力のあるボールを生み出せるラバーだと言えるでしょう。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 スポンジの硬さを感じますね。打球音も硬いラバーらしい高い音です。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ボールが上に上がると感じます。スポンジは硬いですが、落ちるとは感じづらいと思いますね。

面を開いたドライブ
 ポテンシャルの高いラバーですので、面を開いて回転とスピードを出そうとした時も非常に好感触で、回転とスピードの両立ができそうでした。

対下回転に対するループドライブ
 非常にハードなスポンジなので、ループドライブの回転量は高く非常にしつも高いループドライブがしやすいと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 スポンジが硬い分、インパクトで打つスピードドライブは結構難しいかもしれません。相当のインパクトで打つ必要ありです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ
 やりやすいと思います。

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

サービス
 よく回転がかかります!しっかりグリップするので、強い回転がかかっていることを感じやすいと思います。

バックハンド系

軽打
 相変わらず硬いです。また重いので結構疲れます。

ロングボールやラリーでのドライブ
 意外や意外結構、打てます。非常に好感触でした。強いボールも打ちやすい方だと思いますが、それ以上に安定して入れやすいです。

対下回転に対するループドライブ 
 打ちやすかったです。結構安定していました。とっさにラケットの真ん中でボールを捉えられなくても入りやすいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 難しかったです。圧倒的にインパクト不足だと思います。

カーブ/シュートドライブ
 曲がるのですが、R53ほどの伸びはないように感じました。

ブロック
 やりにくはないのですが、シートが引っかかりがいいので、意外と回転を喰らった印象です。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。ボールの上を捉えることができれば安定しやすいと思います。

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 Hard > Tenergy 05 ≧ Omega VII Tour > Blue Storm Z1 Turbo

スピード
 Dignics 05 > Omega VII Tour > Tenergy 05

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 Tenergy 05 Hard > Omega VII Tour > Dignics 05

https://amzn.to/3r6ul0J

雑感2020/08/07

ブルーファイヤー!!

 DONIC(ドニック)さんのBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)を使ってみました。スピードの速さと安定感のあるラバーで回転系のフォアと組み合わせることでラリー時のボールの質の変化で勝負できそうならばーでした。
 そして、その後すぐにBlue Fire(ブルーファイヤー)シリーズを試打しました。正直な感想はめちゃめちゃいいです!回転のブルーファイヤーの名前の通りの性能でした。フォアでもバックでもいけそうで好感触だったのが、Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)でした。重い回転がかけることができて、Tenergy 05Hard(テナジー05ハード)のような部分が散見されました。シートが強いためか、カウンタードライブも打ちやすいと感じ、埋もれていると感じたラバーです。
 またバックで使いやすいと感じたのが、Blue Fire JP01 Turbo(ブルーファイヤJP01ターボ)です。非常に弧線が高く出やすいラバーでかなりテナジーを意識したラバーなのだと感じました。ブルーシリーズ中、対下回転ドライブが最もやりやすいと感じたラバーがJP01ターボですね。少し弧線が大きすぎてオーバーミスも増えたのが少し気になりましたが、このラバーもかなり良かったです。

 ということで、ブルーファイヤの率直な感想でした。katsuo000としてはブルーストームよりも圧倒的にブルーファイヤの方が好みでした。これは明確でしたね。