レビュー Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)

説明

 本ページでレビューするのはスポーツメーカーの大手、mizuno (ミズノ)が扱うトップ選手用のハイエンドラケット、Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)になります!日本男子代表だった大島祐哉選手が使用したラケットですね。大島祐哉選手は2023年春先に契約終了し、現在はandro (アンドロ)さんと契約していますね。大島祐哉選手がmizuno (ミズノ)さんと契約していたとき最後に使用していたのが、Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)になります。
 大島祐哉選手Fortius FT (フォルティウスFT)からFortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)へ変更し、最後にはFortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)の板厚を薄く、ブレード面積を狭くしたラケット、Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)を使用していました。個人的にも興味があって使いたいと思っていて、セール時にようやく買うことができました。それでは、Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)について、どのようなラケットか確認していきましょう。

Fortius FT (フォルティウスFT)

 標準的なパワフル系7枚合板ラケット、Fortius FT (フォルティウスFT)は、大島祐哉選手が使用して人気がでました。FTの意味はFine Touch (ファインタッチ)の略で、上板にLimba (リンバ)という球持ちの良い板を使うことで非常に扱いやすい良質なラケットに仕上がっていると思います。
 木材構成は芯材がAyous (アユーズ)、添え材に中心からHinoki (ヒノキ)2枚、アユーズ2枚、上板にLimba (リンバ)2枚の計7枚の合板構成になります。メーカー公表値 (重量92 g、板厚6.4 mm、ブレード面積158 × 150 mm)になります。
 合板構成: Limba (1/7) / Ayous (2/6) / Hinoki (3/5) / Ayous (4)
 板厚: 6.4 mm
 ブレード面積: 158 × 150 mm
 重量: 92 g

Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)

 Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)のver. Dとは、Dual Web (デュアルウェブ、ポリエステル繊維)のことをさし、カーボンのような際立った弾みを付与するのではなく台上の繊細なプレイには木材らしさを維持しながら後陣からの強打時などには特殊素材らしい弾みをサポートする素材として使用されています。Dual Web (デュアルウェブ、ポリエステル繊維)という特殊素材を採用したラケットは今までにありませんでしたが、AL (アリレート)と類似の特殊繊維と考えて良いと思います。Butterfly (バタフライ)の名品、Key Shot (キーショット)などと類似の打球感を想像すると良いのではないかと思いますね。
 木材構成はFortius FT (フォルティウスFT)と同じ芯材Ayous (アユーズ)に、添え材に中心からHinoki (ヒノキ)2枚、アユーズ2枚、そしてDual Web (デュアルウェブ、ポリエステル繊維)2枚を挟んで上板にLimba (リンバ)2枚の計7+2枚の合板構成になります。メーカー公表値 (重量92 g、板厚6.4 mm、ブレード面積158 × 150 mm)になります。
 合板構成: Limba (1/9) / Dual Web (2/8) / Ayous (3/7) / Hinoki (4/6) / Ayous (5)
 板厚: 6.4 mm
 ブレード面積: 158 × 150 mm
 重量: 92 g

Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)

 Fortius FT (フォルティウスFT)Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)は非常にパワフルで素晴らしいラケットになりますが、ブレード面積が158 × 150 mmと広く、どうしてもフォアとバックの切り返しが遅くなったり、バックハンドの振り抜きが難しくなったりします。また現代卓球の潮流は中・後陣からの引き合いよりも前・中陣のカウンターの奪い合いへと移りつつあります。大島祐哉選手がそこで選んだラケットは、ブレード面積を157 × 149 mmとやや狭くし、かつ板厚も6.4 mmから6.1 mmへ薄くしたFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)になりますね。Fortius FT (フォルティウスFT)のブレード面積を狭く、板厚を薄くしたラケットがFortius FT RE (フォルティウスFT RE)というラケットもあり、類似の変更になりますね。Fortius FT (フォルティウスFT)はいくつかの変更品が発売されており、その変更の趣旨はFortius FT (フォルティウスFT)をより扱いやすくしようとする変更になります。使いやすいように、Fortius FT (フォルティウスFT)を5枚合板バージョンに変更したFortius FT 5 (フォルティウスFT5)や、Fortius FT (フォルティウスFT)をより軽くしたFortius FT Light (フォルティウスFT Light)など、Fortius FT (フォルティウスFT)の威力をそのままに扱いやすくしようとする趣旨で仕様を変更したものになりますね。そして、Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)の後に発売されたのが、Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)Fortius FT RE (フォルティウスFT RE)になりますね。Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)はより扱いやすくなっていて現代卓球的な仕様になっていて、注目でした。その仕様を確認しましょう。

 合板構成: Limba (1/9) / Dual Web (2/8) / Ayous (3/7) / Hinoki (4/6) / Ayous (5)
 板厚: 6.1 mm
 ブレード面積: 157 × 149 mm
 重量: 90 g

 上記の変更に加えて、mizuno (ミズノ)のブランドロゴは小さくなり、グリップもやや細くなって振り抜きの良い仕様になっていますね。うん、これは購入してすぐ使いたいと思わせるラケットでした。個人的にはTimo Boll ZLF (ティモボルZLF)の強化版のイメージで、より飛距離を出しやすくスピードを求めたラケットがFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)だと思います。

 届いたFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)は91 gとやや重い個体で、フォアにHurricane NEO III Blue Sponge (省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)、バックにJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)を貼りました。

フォルティウスFT ver. D REの特徴

Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)の良質な打球感をそのままに振り抜きの良さが抜群なブレード!

 何より注目だったのが、ブレード面積の変更によるバックハンドの振り抜きのしやすさですね。想像通り非常に振り抜きやすく、かつ威力も申し分ないラケットになっていました。チキータでは一撃のスピードチキータがめちゃめちゃやりやすかったです。Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)にも感じましたが、Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)はmizuno (ミズノ)のブランドの中ではハードなラケットとなっていますが、上板にリンバを採用していることもあり、バックハンド時には非常に球持ちを感じられるラケットだと思っています。この打感はかなり好みですね。チキータや前中陣のバックハンドドライブ時も球を持てるので安心して振りぬけるラケットだと思います!またFortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)はブレード面積が広いためにチキータ時に手首を思い切り使うと、手首が痛かったですが、そういった重さはFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)には感じなくて使いやすいと感じました。

板厚6.1 mmだけど、威力は十分!

 中陣から後陣まで下がるとさすがに威力不足を感じやすいかもしれませんが、前・中陣からだと板厚6.1 mmでも弾むと感じました。少なくとも6 mm未満の板薄のインナーカーボン系のラケットよりも飛距離が出しやすいので、中陣からドライブを引き合うときは非常に頼りになるブレードだと思います。6 mm未満の板薄インナーカーボンラケットで中陣での威力が欲しい、中国粘着ラバーを使っていて球持ちを落とさずにもっとボールを走らせたいと思うのであれば、ありなラケットだと思います!

粘着ラバーとの相性も抜群!

 Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)にも感じましたが、非常に球持ちを感じやすい上板リンバのブレードであるため、中国粘着ラバーとの相性も抜群でした。自分はHurricane NEO III Blue Sponge (省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)をあわせましたが、抜群の相性でした。最近粘着ラバーが増えてきていますが、どの粘着ラバー (ドイツ製粘着、日本製粘着、中国製粘着)でも気にせずあわせられるブレードだと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転ループドライブ

対下回転スピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンター

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

サーブ

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso AC > フォルティウスFT ver. D RE > 和の極み -煉-

スピード
 Lin Gaoyuan ALC > フォルティウスFT ver. D RE > Virtuoso +

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