
はじめに
今や存在感が凄い!ドイツの卓球ブランド、TIBHAR (ティバー)さんですね。その躍進はやはり、フランスのLubran Brothers (ルブランブラザーズ)の影響でしょうか!?初めは兄のAlex Lubran (アレックス・ルブラン)選手がWTTで張本智和選手や上位ランカーに勝利したことから名前をとどろかせ、そして弟のFelix Lubran (フェリックス・ルブラン)選手がパリ五輪で銅メダルに輝きました。ブランドとしてもTIBHAR (ティバー)さんはものすごいことになっているというのが、katsuo000のイメージです!
レビューしたいラバーがだいぶたまってしまって恐縮です。今回は松平健太選手 = MK (エムケー)仕様のラバーの1枚、Hybrid MK Pro (ハイブリッドエムケープロ)をレビューします!このラバーはTIBHAR (ティバー)さんのHybrid (ハイブリッド)ラバーシリーズに分類はされますが、ラバーは粘着ではなくテンション系のラバーです。名前の由来は、Hybrid K3 (ハイブリッドケースリー)開発時の技術やデータなどを活用して、Hybrid MK (ハイブリッドエムケー)が開発されたそうで、開発経緯から「Hybrid (ハイブリッド)」を冠したそうです。もしかしたら製造ラインも、Hybrid MK (ハイブリッドエムケー)シリーズとHybrid K3 (ハイブリッドケースリー)や最新のHybrid K2 Pro (ハイブリッドケーツープロ)など他のHybrid (ハイブリッド)シリーズも同じなのかもしれませんね。
説明
Hybrid MK (ハイブリッドエムケー)シリーズ
緩急剛柔であり変幻自在 松平健太のプレイを支えて高める新しいハイブリッド!
サムソノフ、ヨルジッチなどのトップ選手とともに行ったハイブリッドK3の研究が、ハイブリッドMKのベースとなっています。集結された全ての知識と松平健太の個人的な要望の組み合わせが、この攻撃的ラバーに組み込まれています。ハイブリッドMKは、健太がゲームで発揮する全ての技術に応えます。優れた回転量、抜群の球持ちと感覚、そして、相手に圧力をかけるための十分な威力を備えています。松平健太選手は、TIBHAR (ティバー)さんと契約する前にButterfly (バタフライ)さんと契約していました。Butterfly (バタフライ)契約時、松平健太選手はフォア面にTenergy 05 (テナジー05)を使用していました。Tenergy 05 (テナジー05)が発売されたときから、相当長い間、Tenergy 05 (テナジー05)を使っていたそうですね。ほぼほぼTenergy 05 (テナジー05)しか使ったことがないくらい、松平健太選手はTenergy 05 (テナジー05)を使っていたそうです。そして、結構有名だと思いますが松平健太選手はフォア面はかなり柔らかいラバーがお好きらしく、Tenergy 05 (テナジー05)でも柔らかいものを希望して使っていたそうですね。そして、TIBHAR (ティバー)さんと契約し、松平健太選手好みのラバーとして開発されたのがHybrid MK (ハイブリッドエムケー)ですね。やはり松平健太選手の好みのラバーとして作られており、Hybrid MK (ハイブリッドエムケー)はドイツ基準で48°とファオ側へ使うには柔らかい硬度といえると思います。
そして硬度違いとして、本ページの硬いHybrid MK Pro (ハイブリッドエムケープロ)、と柔らかいHybrid MK FX (ハイブリッドエムケーエフエックス)が発売されました。
食い込みの良さと、ボールが上がる性能にスピンとスピードをプラスさせた待望のハイエンドモデル!
ハイブリッドMKシリーズの特徴である、高い弧線を描くための優れた回転量をボールを掴む感覚を残しながら、更に威力を求めるプレーヤーのために開発された『ハイブリッドMKプロ』。Hybrid MK (ハイブリッドエムケー)がTenergy 05 (テナジー05)のイメージでしたので、Hybrid MK Pro (ハイブリッドエムケープロ)はTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)のようなイメージのラバーで、購入しました。さてどのようなラバーなのでしょうか。
性能値
Tibhar (ティバー)さんのラバーの公表性能値を比較してみましょう。
Speed | Spin | Control | Sponge | Price (yen / without tax) | |
Hybrid MK Pro | 130 | 125 | 105 | 51 | 7,200 |
Hybrid MK | 125 | 125 | 110 | 48 | 7,200 |
Hybrid MK FX | 115 | 125 | 125 | 44 | 7,200 |
Evolution MX-D | 135 | 125 | 80 | 51.5 | 7,100 |
Evolution MX-P 50 | 128 | 120 | 75 | 50 | 6,800 |
Evolution MX-P | 125 | 120 | 80 | 45.7~47.7 | 7,700 |
Evolution MX-S | 125 | 120 | 80 | 45.7~47.7 | 6,900 |
Hybrid K3 Pro | 125 | 130 | 90 | 55 | 8,100 |
Hybrid K3 | 118 | 130 | 100 | 53 | 8,100 |
Hybrid K3 FX | 115 | 130 | 105 | 48 | 8,100 |
Hybrid K2 Pro | 122 | 128 | 85 | 54 | 7,500 |
Hybrid K1J | 112 | 125 | 80 | 52.5 | 5,400 |
Quantum X Pro | 115 | 115 | 95 | 47.5 | 6,100 |
実は現在のTibhar (ティバー)さんのスピン系テンションの中でスピード性能、回転性能、コントロール性能の3つが最もバランスされているラバーがHybrid MK Pro (ハイブリッドエムケープロ)になりますね。バランス系ラバーではありますが、硬度は51°と硬いので、硬度で使用者が分かれるラバーと考えられます。もちもちした打球感でTenergy 05 Hard (テナジー05ハード) Made in Germayの立ち位置ととらえられるラバーといえると思います。
続いて、Tibhar (ティバー)さんのラバーの中で、重量と硬度計比較を実施しました。
Weight | Shore a | Shore a | Shore c | Shore c | Sheet-Sponge | Sheet Sponge | |
g | Sheet | Shponge | Sheet | Spnoge | (shore a) | (shore c) | |
Hybrid MK Pro | 47 | 33.1 | 29.2 | 46.3 | 44.2 | 3.92 | 2.17 |
Hybrid MK | 47 | 29.8 | 24.4 | 41.7 | 40.0 | 5.33 | 1.67 |
Evolution MX-D | 53 | 31.5 | 29.8 | 45.6 | 42.1 | 1.75 | 3.50 |
Evolution MX-P 50° | 50 | 31.5 | 30.4 | 45.8 | 44.3 | 1.08 | 1.42 |
Evolution MX-P | 47 | 30.8 | 23.9 | 42.4 | 38.7 | 6.92 | 3.75 |
Evolution MX-S | 50 | 31.3 | 27.1 | 44.7 | 40.4 | 4.17 | 4.25 |
最近のHybrid K3 (ハイブリッドK3)とHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を貼った際にも気づきましたがTibhar (ティバー)さんのラバーは硬度の硬いProを冠したラバーでも重量が重いということはないんですよね。今回のHybrido MK Pro (ハイブリッドMKプロ)とその中間硬度のHybrid MK (ハイブリッドMK)も重量さはほとんどありませんでした。もちろん、硬度計で測った硬度はHybrid MK(ハイブリッドMK)よりもHybrido MK Pro (ハイブリッドMKプロ)の方が硬かったです。この技術って凄いなーと思いますし、ある程度計算して設計しているのではないかと思いますね!硬度が硬くなるだけで重量は大きく変化しないので、スイングスピードやインパクトにあわせてラバーを選べるのだと思いますね。またshore aなどのシート側とスポンジ側からの硬度差を比較するとで計測した値に注目するとshore aで3.92と高く、Hybrido MK (ハイブリッドMK)では5.33と大きな値となっていました。この値が大きくなる点はTenergy 05 (テナジー05)の1つの特徴だと思います。この特徴をやはりHybrid MK (ハイブリッドMK)シリーズは有していることがうかがえる硬度計の測定結果でした。また過去記事でも記載していますが、古いラバーのEvolution MX-P (エボリューションMX-P)もかなりTenergy 05 (テナジー05)の特徴を有しているラバーということが際立ったかと思います。ただ古いラバーのEvolution MX-P (エボリューションMX-P)は古い技術でTenergy 05 (テナジー05)の打球感を追求したラバーのようで回転性能はやや劣るのが一つの特徴と思います。一方、Hybrid MK (ハイブリッドMK)シリーズは新しい技術で開発しているので、回転性能を維持したままTenergy 05 (テナジー05)の打球感を追求したようなラバーと言えると思います。
ハイブリッドMKプロの貼りと重量
Liberta Glorious (リベルタグロリアス)に貼りました。Liberta Glorious (リベルタグロリアス)は今は廃盤の上板硬めのインナーラケットTornado King Power (トルネードキングパワー)とほぼ同じブレードといえるラケットだと思います。上板硬めのインナーラケットは好みのわかれるラケットですね。多分最も有名なラケットはMa Lin Carbon (馬林カーボン)ですが、安い分特殊繊維を編み込んでいないカーボンであるため、ALCやZLCの打感に慣れていたり、カーボンの弾きが苦手な人は違うと感じるブレードだと思います。一方、Liberta Glorious (リベルタグロリアス)はイザナスカーボンをもちいているので、ALCなどと同様に球持ちを感じられるラケットとなっていてオススメです!






Hybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)
・Sponge厚:2.0 mm、MAX
・Spin:125
・Speed:130
・Control:105
・Sponge硬度:51
・7,200円 + 税
・71 g(切断前) → 47 g(Liberta Glorious (リベルタグロリアス): 157 x 150 mmのブレード面積に貼って)
硬度51で47 gとこれは中間的な重さでかなりありなラバーだと思いました。この硬度で軽いのはなかなかない選択肢だと思います。Liberta Glorious (リベルタグロリアス)はなかなかハードなラケットで硬めのラバーがどのようにマッチするのか楽しみに試打しました。
Hybrid MK Proの3つの特徴
1. 硬いのにもっちもちで球持ちが良いテンションラバー!
かなりモチモチですね!昨今では、Dignics (ディグニクス)シリーズのようにシートもスポンジも硬いラバーが多く出回っている印象がありますが、このHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)は硬度の硬い51度のプロでもモチモチを感じるシートでした。スポンジはやや硬さを感じますがボールが上に上がるので、普段使うラバー次第で全然扱いやすいと感じるラバーだと思います。まさにTenergy (テナジー)のような、くい込みの良さと弾力のあるラバーで、しっかりボールを掴んで相手のコートに投げられるようなラバーとなっていますね!普段Dignics 05 (ディグニクス05)を使っていて比較しながら使ったので、むしろHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)は球持ちと使いやすさを感じるラバーでした。またモチモチでくい込みが良いのでしっかりぶつけるとDignics 05(ディグニクス05)よりも気持ちの良い高い打球音でボールが走る、そんなラバーがHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)でした。
2. もっちもちだけどぶつけるとしっかりミートも可能!
もちもちしているので、柔らかい中国製粘着ラバーのような球持ちを感じられると思うのですが、ぶつけるとミートが可能で、テンションラバーらしさが際立ちます!しかも硬めのドイツ製ラバーらしくぶつけた方が飛距離もスピードも出しやすく、スピン系テンションラバーらしさも際立つと感じました。強いインパクトでタイミング良く打てれば、かなり爽快なドライブが打てますね!自分のバックハンドの技量ではなかなか難しかったですが、ボールが上に上がって飛距離が出すぎる感じがあったので、ドライブも回転よりもスピード重視で打てると感じましたね!試打前のイメージはTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)と思っていたHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)ですが、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)よりもくい込みが良く、扱いやすさのあるラバーだと感じましたね。Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)よりもくい込みが良い分、回転量はおちるかもしれませんが、中陣や後塵でしならせてドライブをかけた際はエグいドライブが打てる感じがありました。
3. 粘着ラバーのように上にあがるラバー
密かに気になっていたのが、Tenergy 05 (テナジー05)の高騰に連動して、ポストTenergy 05 (テナジー05)として一定の地位を確立していたEvolution MX-P (エボリューションMX-P)との比較ですね。Evolution MX-P (エボリューションMX-P)は硬度、球持ち、打球感がTenergy 05 (テナジー05)に近く、多くの卓人が使用していると公言するくらい地位を得ていたラバーだと思います。katsuo000もバック側で使用を検討したEvolution MX-P (エボリューションMX-P)ですが、採用しなかった理由は回転性能とボールがやや上がりにくい点でした。最新の技術を採用して製造されているHybrid MK (ハイブリッドMK)シリーズは、おそらく松平選手の声を反映したのか、弧線も高く、回転性能もあがり、粘着ラバーのように上にあがるラバーとなっていると感じました。価格も高くはなりますが、やはりEvolution MX-P (エボリューションMX-P)あるいはEvolution MX-P 50° (エボリューションMX-P50°)よりも、高性能化したラバーがHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)といえるでしょう。価格を気にしないならもうHybrid MK (ハイブリッドMK)シリーズを推したいと感じました!
各技術レビュー
フォアハンド
軽打
ロングボールやラリーでのドライブ
面を開いたドライブ
対下回転に対するループドライブ
対下回転に対するスピードドライブ
カーブ/シュートドライブ
ブロック
カウンタードライブ
ストップ
ツッツキ
フォアフリック
サービス
バックハンド系
軽打
違和感ありません。もちもちですね。ぶつけるとポヨーンとボールが飛び出します。
ロングボールやラリーでのドライブ
ぶつけるイメージでも飛距離が出しやすく、良いドライブが打ちやすいですね。ドイツ系ラバーで柔らかさや使いやすさもあるラバーでドイツと日本の融合感がありますね。
対下回転に対するループドライブ
もちもち過ぎて球持ちがあってボールが上に上がりすぎて飛距離出すぎる感がありました。でももちもちの球持ちなのでドライブしやすいですね。多少、逆を突かれてもドライブできますね。
対下回転に対するスピードドライブ
ぶつけても球を持ってボールが上にあがるのでスピードドライブもしやすいですね。ただ、沈まないので自信を持って打てる感じが自分にはないです汗。
カーブ/シュートドライブ
くい込ませた方が回転がかかって曲がると思います。そういう打ち方をバックハンドでできないので模索中です。
ブロック
球持ちがあるのでやりやすです。ただかけ返しとかはシートがやや軟らかいので相手の回転にあわせる必要がありそうでした。
カウンタードライブ
ストップ
ツッツキ
チキータ
メチャ上にあがるのでやりやすいです。ただ回転をかけて安定させるという感じではないかもです。
他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Dignics 05 >Hybrid MK Pro > Tenergy 80 FX
スマッシュやミート、ドライブのスピード
Dignics 05 > Hybrid MK Pro > Omega VII China Ying