Gewo(ゲオ)

レビュー Nexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)

説明

 2023年初のレビューは、GEWO (ゲオ)のハイエンドラバーになります。GEWOはドイツの卓球用具メーカーで、有名な契約選手はナイジェリアのQuadri Akinade Aruna (クアドリ・アルナ)選手になりますね。アルナ選手はGEWOと契約する前は、joola (ヨーラ)の契約選手でそのころからヒノキ系合板のラケットを使ったパワフルで豪快なラリーを展開する選手でした。そんなヒノキ系のラケットを豪快パワフルに扱うアルナ選手が、ラバーに使用するのが今回レビューするGEWONexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)になります。このNexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)を使用する前は、Nexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)を使用されていたようです。以前のラバーは、katsuo000もレビューしておりますので、そちらをご参考ください。本レビューでは、Nexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)と比較しながら、Nexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)をレビューしていきたいと思います。

GEWOのサイトからの引用

Nexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)
 警告! ハイパフォーマンスゾーン 〜次のステップに進む準備はできていますか?
攻めるプレーのための究極の選択。最大限のダイナミクスと実現可能な限界に近いスピードと回転が、あなたの潜在能力を最大限に引き出すプレーをサポートします。セレクトクオリティーの職人技とパフォーマンス。GEWOのラバーで初めてSSTTとOTTの技術を組み合わせたGEWO Nexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)は、そのスポンジの高硬度を考えると、想像以上に弾力性と柔軟性に富んでいます。しかし、究極のスピード、最適なボールコンタクト、最大のスピンを提供します。小さい爆発的なスイングをする選手に最適で、台の近くでのパワープレーに理想的なラバーです。
プレーヤーのタイプ/特徴
– 現代的で攻撃的なストロークテクニックを駆使し、素早くポイントを獲得することを目指すアタッカー向け。
– ハードスポンジのラバーとしては、最大のカタパルト、スピン、究極のスピード。
– プロ選手レベルの卓球のために、妥協のないパワーとダイナミクスを実現。
GEWOリンク: https://gewo-tt.com/gewo-products/gewo-belag-nexxus-el-pro-53-superselect/


Nexxus EL Pro 53 Hard (ネクサスELプロ53ハード)
 ルールを破るには、まずルールをマスターしなければならない!?GEWO ネクサスプロハード
最高の選択:トッププレーヤーと妥協のないパワーラバーを楽しむプレーヤーのためのラバーシリーズ。継続的な改善への取り組み、優れたパフォーマンスと卓越した品質は、常にGEWOの伝統の中核をなす価値観です。ほとんどのプレーヤーは、すでに新しいABSボールにうまく適応し、自分のテクニックに必要な変更を加えています。この調整の最初の頃は、プレーヤーはどちらかというとソフトなトップシートのラバーを好んでいましたが(ボールの回転とスピードを上げるため)、今ではトップレベルのプレーヤーは、テーブルに近いところでのパワープレーで最高のパフォーマンスを発揮するハードから非常にハードなラバーを使うことが多くなっています。このレベルにおいても完璧なソリューションを提供するために、GEWOのデザイナーとワールドクラスのプレーヤー、そしてあらゆるレベルの野心的なプレーヤーがチームを組み、数え切れないほどのテストシリーズを行い、個々のプレーヤーの特定の要求を満たす完璧なラバーを見つけ出しました。その目的は、卓球に必要不可欠なコントロール性を失うことなく、最高のスピード、スピン、フィーリングの理想的な組み合わせを見つけることでした。新しいNexxus Hardラバーで、GEWOはこの高難度の演技を完璧にマスターしました。Nexxus Hardシリーズでは、さらなるパフォーマンスを求めるすべてのプレーヤーに、新しくて非常に興味深いラバーの選択肢を自信を持って提供します。
より速く、より硬く – GEWO Nexxus EL Pro 53 Hard!
ネクサスシリーズの中で最も若く、最も硬いこのラバーは、世界的に成功したネクサスシリーズの中で最も速いラバーでもあります。このラバーの力を最大限に発揮するためには、確かな技術と素早くダイナミックな腕の動きが必要です。このラバーを使いこなすことで、最高のスピードとさらなるスピンの可能性を手に入れることができます。新しいABSボールは、まさに現代のアタッカーに欠かせないパラメータです。
ハードELスポンジの直線的なカタパルト効果と、DGC40+表面技術との組み合わせによる最大のスピンをお楽しみください。
プレイヤータイプ/特徴
– 妥協を許さない、テーブルに近い場所での攻撃のための絶対的なパワーパックです。
– 短くて速い腕の動きを使い、プレーに最大限のスピードを必要とするプレーヤーに最適。
– 優れたテクニックを持つ勤勉なプレーヤー向け。ボールを完璧に加速させる最大のパワー。
nexxTT / N.E.P (Nano.Elastic.Plus) / Maxximum.Power.Play.
新しいABSボールの導入など、製品の恒久的な調整のため、ラバーもこれらのトレンドに合わせて調整しなければなりませんでした。最新のボールの世代では、回転とスピードが低下します。この回転とスピードの低下を補うためには、2つの選択肢があります。テクニックを調整するか、素材を調整するかです。GEWOは、必要な物理的調整を革新的なソリューションアプローチでサポートすることを目指しています。薄くてグリップ力の高いトップシート(nexxTT)は、その固有のダイナミクスと高いテンション(N.E.P.)によって、スピードと回転の損失を補います。さらに、ミディアムポアのダイナミックなスポンジは、選択したパフォーマンスバリエーション(XT→スピード、EL→スピン)に応じて、Nexxus Proシリーズを真の「エナジーモンスター」にします。特に、最大の厚さ(2.2mm/2.3mm = Maxximum.Power.Play.
DGC40+ 2.0
GEWO HYPE EL / XT / KRラバーの成功要因の一つは、革新的なDGC40+トップシートテクノロジーでした。DGC40+は、ボール接触時の安定した信頼性の高いカップリングを意味し、グリップ力のある表面がボールの「滑り」を防ぎます。しかし、最新世代のボール(例:GEWO Select Pro 40+ ***)の導入には、トップシートのさらなる開発と適合が必要です。その結果が DGC40+ “Dynamic-Grip-Concept” 2.0です。このトップシートは、最新世代のボールの要件に合わせて特別に開発されたものです。前に進まなければ、後ろに進むことになります。
フレックステック
GEWOのために特別に開発された柔軟なスポンジ/ラバーデザインのフレックステック(XT)は、印象的なスピードを生み出します。XTシリーズのラバーとDGC40+ 2.0トップシートの組み合わせは、相手のトップスピンのスピードをエネルギーに変え、ボールがバットから離れるときに自分のストロークで再びこのエネルギーを放出します。ラバー内のピンプルヘッドは、ELラバーよりも距離を離して配置されており、やや薄めになっています。主にスピードを重視したラバーです。
エラスティックラバー
ELラバー(Elastic Rubber)は、そのコンパクトさにもかかわらず、優れたボールコンタクトフィードバックと独特の感触を提供します。このシリーズのラバーは、すべてスピン用に作られています。ラバー内のピンプルヘッドは、XTラバーよりも間隔が狭く、やや厚めに配置されています。DGC40+ 2.0のトップシートは、ボールコンタクト時の接触面積を少し大きくしているので、スピンを発生させる際に、本来の力(信頼性の高い結合と最大のスピン)を発揮します。新たな体験をお楽しみください。
GEWOリンク: https://gewo-tt.com/gewo-products/gewo-belag-nexxus-el-pro-53-hard/

 フラグシップラバーとして発売されたNexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)の方がボリュームのある情報が掲載されていますが、そのNexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)を超えるラバーとして発売されたのが、本ページでレビューしている Nexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)になりますね。短いですが、公表されている性能も最も高く、新フラグシップラバーといえるでしょう。

NEXXUS(ネクサス)シリーズ

 英語の情報を拝見しますと、色々と書かれていますが、「NEXXUS」のEL系がスピン重視、XT系がスピード重視のラバーシリーズになるようです。

RubberSpinSpeedControlRubber-Hardness
Nexxus EL Pro 53 Super Select12714077Hard+
Nexxus EL Pro 48 Super Select12613488Hard-
Nexxus EL Pro 45 Super Select12412895Medium
Nexxus EL Pro 5312413383Hard+
Nexxus EL Pro 5012513087Hard
Nexxus EL Pro 4812412591Medium+
Nexxus EL Pro 4312811896Merdium
Nexxus EL Pro 38127109101Soft
Nexxus XT Pro 5012113285Hard
Nexxus XT Pro 4812312690Medium+
Codexx EF Pro 5412713779
Codexx EF Pro 5212813581

 性能表になります。表からわかることは、どのラバーを使っても高いスピン性能が得られる、悪くいうとどのラバーも大差がない、といったところでしょうか。この表記の仕方はDONIC (ドニック)さんも似ていると思います。実際に打つとかなり異なるということが、よくあります。

 1年前の時点でWRMさんでは、「Nexxus」のELシリーズとXTシリーズ、および粘着ラバーの「Codexx」シリーズでしたが、現在は、最新の「SuperSelect」シリーズも扱うようになりました。続いて大切な硬度計比較になります。

Weight / gShore a
(Sheet)
Shore a
(Sponge)
Shore c
(Sheet)
Shore c
(Sponge)
ΔShore a
(Sheet-Sponge)
ΔShore c
(Sheet-Sponge)
Nexxus EL
Pro 53
SuperSelect
5031.827.944.342.33.92.0
Nexxus EL
Pro 53
5031.630.546.845.61.11.3
Nexxus XT
Pro 50
5029.826.843.340.53.02.8
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.326.844.643.35.41.3

 Gewo (ゲオ)さんのラバーは、Dignics 09C (ディグニクス09C)と同じ重量になりますね。重いと感じてくる重量ですね。ただしShore cで比較すると、Dignics 09C (ディグニクス09C)と比較して柔らかいこともわかりますね。どちらかというとディグニクスシリーズよりもTenergy 05 (テナジー05)に近いラバーがGewo (ゲオ)さんのラバーといえそうです。shore aの差を比較するとNexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)よりも差が大きく、Tenergy 05 (テナジー05)の5.4に近い、3.9になりました。このようにshore aの差が大きい値を示すことからも、Nexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)Tenergy 05 (テナジー05)に近いラバーだと言えると思います。近年の技術革新によって、Butterfly (バタフライ)の日本製ラバーにしかみられないような、硬度が硬いわりに打球感は柔らかくてくい込みが良いスプリングスポンジ技術に近い技術が、ドイツでも製造できるようになりました。最も早い段階で採用したと思われるラバーがRasanter R53 (ラザンターR53)であると思います。また、Rasanter R53 (ラザンターR53)の後から発売されるドイツ製のハイエンドラバー (Blue Storm Pro (ブルーストームPro)Dynaryz AGR (ダイナライズAGR)Target Pro XD-52.5 (ターゲットプロXD-52.5)Evolution MX-D (エボリューションMX-D)DNA Platinum XH (DNAプラチナXH)V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)など)は、基本的にはTenergy 05 (テナジー05)と比べると硬かったり重かったりするものの、スピン量はTenergy 05 (テナジー05)に匹敵するくらいかかるラバーに仕上がっていると思います。従ってNexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)も例にもれず、Tenergy 05 (テナジー05)に近い回転性能が期待できるでしょう。

Nexxus EL Pro 53 Super Selectの貼りと重量

 970XX-KLC (上板硬めインナー)に貼りました。970XX-KLC (上板硬めインナー)は、球持ちがあるんですが、思ったより回転量が少ないと感じており、あまり試打結果に納得いきませんでした。そこで、Alnade Inner (アルネイドインナー)に貼り替えて、試打もしました。

Nexxus EL Pro 53 Super Select (ネクサスELプロ53スーパーセレクト)
・Speed:140
・Spin:127
・Control:77
・Sponge Thickness: 2.1 mm、maXXimum
・Sponge硬度:53°
・5,500 円 + 税
・72 g(切断前) → 50 g(970XX-KLC (上板硬めインナー)に貼って)

 Nexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)と同様、YASAKAののり助さんを使って貼りました。Gewo (ゲオ)さんのラバーは綺麗に50 gです。やや重いって感じですかね。katsuo000はフォアには問題なし、バックには重いと感じました。

Nexxus EL Pro 53 Super Selectの3つ特徴

Nexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)よりテナジーっぽい!

 予想通り、テナジーっぽさが、今までのGewo (ゲオ)さんのラバーの中でもダントツで高いラバーでした。非常にくい込みが良くて弧線も高かったです。Tenergy 05 (テナジー05)と比べると、シートは硬めで、ややはね返りが強く、ドイツ製ラバーらしいシートでした。スポンジはくい込みがいいんですが、重量も重めなので、ややパワーは必要ですが、その分の回転量や威力が出しやすいと感じましたね。近いと感じたのはTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)でした。ただTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)よりは、弧線が沈みにくくその分スピードが出しやすい、要はバランス型のTenergy 80 Hard (テナジー80ハード)というラバーがあればかなり近いのではないかと感じましたね。

しっかりくい込ませることで、しっかり回転がかかる!

 この特徴はNexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)にも書かせていただいた特徴です。特にフォアで使ったときに思い切りドライブをかけると相手が何度かふかしてくれました。この回転量はNexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)よりも高いと感じました。Nexxus EL Pro 53 (ネクサスELプロ53)と比べるともしかしたら回転量はそろいやすくテナジーらしくなっているかもしれませんが、その分、高いスピン性能は個人的に好みな特徴でした。

良いラバーでコスパの高い5,500円+税!

 品質や性能が高く、6,000円台で買えると思うと非常にコスパの良い選択肢であると感じました。コスパが高いというのは一つのメリットですね。特に近年ラバーの高騰が進んでいますので、Gewo (ゲオ)さんのコスパの高さは維持してほしいところです。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感ありません。結構弾むと感じました。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 粘着テンションラバーと比較すると明らかにボールは速いですね。ただ思い切り打つとボールの弧線があがる割に沈まないので、結構オーバーミスが目立ちました。オーバーだけ気を付ければ、チョリったり回転をかけて入れるドライブはかなり良かったですね。

面を開いたドライブ 

対下回転に対するループドライブ
 シートが硬いためか、思ったより弾んで初めはオーバーミスが多かったのですが、使い方がわかるとかなり質の高いループドライブが打てると感じました。ボールが上がりやすいわりに、上記にも書きましたが、ややボールが沈みにくいとも感じましたね。それでも回転量はかなり満足です。 

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードは申し分ないです!ただし、ややボールは軽そうでした。

カーブ/シュートドライブ
 結構ラバーじたいは走るので、カーブやシュートでも非常にスピードのあるドライブが打てると思いました。 

ブロック
 Dignics 05 (ディグニクス05)と比較すると、相手の回転の影響を受けやすいのでボールを持ちつつしっかり身体で相手のコートへおくってやる必要があると感じました。それでも柔らかいラバーではないので、ブロックはやりやすかったです。

カウンタードライブ
 こちらも問題なくやりやすかったです。ただ弾みも結構強いので、インナーラケットや木材系の方がコントロールしやすいと思います。アウターカーボンだとちょっと弾み過ぎると思います。

ツッツキ / ストップ
 おさまりますし、切れます。Dignics 05 (ディグニクス05)と比べるとやや浮きやすいですね。

フォアサーブ
 切れますし、特にナックルの走りが気に入りました。

バックハンド系

軽打
 個人的には硬いですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打てなくはないですが、連打はきつかったです。正直重たくて、打感もマットでした。このラバーをバックで使用する人は相当パワーがあると思います。

対下回転に対するループドライブ
 回転量は得られますが、少し軽いように感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 実力不足で打てそうにありませんでした。

ブロック
 打球感がマッドな分、ブロックは押されなくてよかったです。Dignics 05 (ディグニクス05)と比べると弧線がでにくいと感じましたが、慣れれば普通だと思います。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。マッドで相手の回転は受けますが、受けすぎるということもないので、しっかり身体を使えば問題なく打てると思います。

ツッツキ
 少し浮きやすいですが、抜群に切れますね。

チキータ
 やりやすかったです。回転もかけやすかったです!ただ、自分の腕の影響もあると思いますが球を持っている感じはあまり感じにくいと思いました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 (ディグニクス05)Nexxus EL Pro 53 Super SelectTenergy 05 (テナジー05)

スピード
 Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5) Nexxus EL Pro 53 Super SelectRazanter C53 (ラザンターC53)

レビュー NEXXUS XT PRO 50

説明

 今年1発目にレビューした、Gewo(ゲオ)NEXXUS EL Pro 53(ネクサスELプロ53)に引き続き、本ページではNEXXUS XT Pro 50(ネクサルXTプロ50)をレビューします。こちらのラバーは今や卓人で知らない人がいないのではないかと思われる卓球ネットショップ、WRMさんで購入できるラバーになります。katsuo000もGewoについてはWRMさんを通じて知った方です。ラバーの種類が多くて安価というのが特徴でしょうか。卓球ナビさんでもレビューが挙がっていますので参考にしていくと良いと思います。GEWOはドイツの卓球用具メーカーで、有名な契約選手はナイジェリアのQuadri Akinade Aruna(クアドリ・アルナ)選手になりますね。アルナ選手はGEWOと契約する前は、joola(ヨーラ)の契約選手でそのころからヒノキ系合板のラケットを使ってパワフルで豪快なラリーを展開する選手でした。アルナ選手の目立った戦績は、リオオリンピックでドイツの皇帝ティモ・ボル(Timo Boll)選手に勝利してベスト8に、昨年の世界卓球2021ヒューストンでもベスト8と、大きな大会で挙げていることがわかると思います。ちなみに、最近では皇帝ティモ・ボル選手もPrimorac Carbon(プリモラッツカーボン)というヒノキ系カーボンラケットを使用するようになりました。時代の変化を感じますね。

 アルナ選手が使用するラバーは先日レビューしたNEXXUS EL PRO53(ネクサスELプロ53)になりますが、双璧としてGewoが扱うのが、本ページでレビューするNEXXUS XT PRO 50(ネクサスXTプロ50)になります。自分も基本的にWRMさんが発信してくれた情報程度にしか理解しておりません。「GEWO」をググりますと、WRMのサイトと、英語のサイトがヒットするのではないでしょうか。GEWOの用具について簡単に確認していきたいと思います。

 まず、GEWOの最新の裏ソフトラバーは「CODEXX」シリーズと「NEXXUS」シリーズになります。「CODEXX」シリーズは最近流行りのドイツ製粘着テンションであり「NEXXUS」シリーズがスピン系テンションラバーになりますね。CODEXXシリーズは今後試打予定ですので、そちらで確認するとして、本ページではNEXXUSシリーズについて確認していきます。

NEXXUS(ネクサス)シリーズ

 英語の情報を拝見しますと、色々と書かれていますが、「NEXXUS」のEL系がスピン重視、XT系がスピード重視のラバーシリーズになるようです。

 性能表になります。表からわかることは、どのラバーを使っても高いスピン性能が得られる、悪くいうとどのラバーも大差がない、といったところでしょうか。実際、同時期に試打した、NEXXUS EL Pro 53 Hard(ネクサスELプロ53ハード)とNexxus XT Pro 50 Hard(ネクサスXTプロ50ハード)を比較しても、正直大きな差を感じらせませんでした。ネット上の情報を拝見して確かにELは回転に、XTはスピードに特徴があったなー、と後日試打の記憶から感じたくらいです。

 ちなみにWRMさんで手に入るのは、「Nexxus」のELシリーズとXTシリーズ、および粘着ラバーの「Codexx」シリーズで、「SuperSelect」はまだ扱っていないようです。最新のSuperSelectシリーズはカラーラバー自由化後の商品で緑も扱っており、こちらも気になった次第ですね。

 それでは硬度計での比較になります。

 Shore cの硬度を比較してみましょう。Nexxus XT Pro 50(ネクサスXTプロ50)はTenergy 05(テナジー05)よりも重くて柔らかいことがわかると思います。このことから、ネクサスXTプロ50は硬度の割にくい込みが良く、シートの粒形状は、粒細め、粒間隔広めの、いわゆるスピード性能に特徴のあるラバーだと言えそうなことが想像できますね。重量はテナジー05よりも重く、ディグニクス09Cと同等となる点も要チェックです。

 次にshore aのシート側、スポンジ側の硬さの差になります。shore aのシート側からとスポンジ側からの硬度差を確認すると、ディグニクス05と同等となりました。この値が小さいほどスピン系テンションラバーでは扱いが難しくなる傾向を確認していますが、そもそもshore cの比較でテナジー05よりも柔らかい結果を得ていますので、扱いにくさは感じにくいといえるでしょう。実際、手で触ってみるとネクサスXTプロ50ハードは、全体的に柔らかく感じました。ドイツ製のスピンテンションラバーにあるようなシートの強い(ないし厚い)ラバーではなく、日本製のスピンテンションに近いと感じました。もちろんラバー全体の張りやテンションはやや弱いのですが、その部分はラバーの貼り方で補える可能性もあるので、全体的に日本ぽくしたドイツ製テンションラバーに感じました。

NEXXUS XT Pro 50の貼りと重量

NEXXUS XT Pro 50 Hard(ネクサスXTプロ50ハード)
・Speed: 132
・Spin: 121
・Control: 85
・Sponge Thickness: 2.1 mm, maXXimum
・Sponge stiffness: 50°
・4,200 円 + 税
・74 g (切断前) → 50 g(ヴィルトゥオーソACに貼って)

 YASAKAののり助さんを使って貼りました。ネクサスELプロ53ハード同様に想定より軽いと感じましたね。50°のハードラバーですが50 gと想定外に軽いと感じました。

NEXXUS XT Pro 50 Hardの3つ特徴

扱いやすい!適当に振っても相手の台におさまる!

 相手の回転がわからなくても、ある程度打感と弾みのイメージで適当にふるだけで相手のコートへおさまりよく返球できると感じました。チキータ、カウンタードライブ、カウンターブロックなど結構決まって気持ちよかったです!元WRMの下川さんもこの無意識感について言及していたと思いますが、相手の台に意識しなくても容易に入れることができる感じをかなり感じました。ラリータイプの選手はこういったラバーがハマるのではないかと思います!とにかく非常に扱いやすかったです。チキータ、カウンタードライブと、難しい技術を難なくこなせるラバーでした。長く使っても、この適当にスイングして適当に入る感じが継続できるのであれば練習時間を割けない選手にはかなり魅力的なラバーではないかと思います。さらにこの扱いやすさと安さ(4,200円+税)ですので、人によってはかなり魅力的だと思います。

弧線が低くてスピード感がある!

 Nexxus EL Pro 53は回転量を得やすくて、ループドライブで相手をふかせることが容易でしたが、こちらのNexxus XT Pro 50はボールのスピード感を感じました。弧線が低くて、相手の時間を奪えているのか、よく角っていたことが印象的でした。ボール自身に怖さはあまりなかったと思います。この扱いやすさと台へのおさまり、そして相手の時間を奪える、とややチート感すら感じました。練習量が不足している人には扱いやすさも含めてこちらのNexxus XT Pro 50をおすすめします。ループドライブなどをあまりやらないバックに貼って、相手のボールをいなしつつ、フォアで決める、という戦型にはまるのではないかと感じました。

相手の回転の影響を受けにくい

 Nexxus EL Pro 53と比較すると相手の回転に対しより鈍感になっていると感じました。回転に対し鈍感ということはラリー志向の選手にはかなり魅力的なラバーだと思います。それでいて、中陣からのドライブはしっかりスピードが出るので相手にプレッシャーもかけることのできるラバーでもありました。アルナ選手がどのような考えで使用しているかわかりませんが、GEWOのラバーは明らかにラリー志向だと思います。扱いやすさという点でYASAKAのRakza(ラクザ)シリーズも非常に扱いやすいラバーがラインナップしている印象がありますが、ラクザシリーズ以上に扱いやすくてラリー志向というのがGEWOのラバーの特徴であり良い点だと思いました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感ありません。結構弾むと感じました。また弧線が直線的で沈みにくいとも感じました。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 やはり柔らかさを感じ、くい込み過ぎて板に当たると感じました。また弧線が低くてボールが想像以上に伸びるので、打球点を落としにくいとも感じました。自分ももうアラフォーなので動けないのもあるのですが、打球点は落とせるなら落とせるラバーが好みです。そういう意味ではこのNexxus XT Pro 50はスピード重視のラバーといえるでしょう。

面を開いたドライブ
 打てなくはないですが、思ったよりボールが沈まないかもしれません。オーバーが目立ちました。 

対下回転に対するループドライブ
 できなくはなくて、むしろしっかりできました。ただし、回転量は低そうでした。 

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みがいいので、打球点を落とさず打てればかなり良かったですね。この辺りはさすがスピード重視タイプです。

ブロック
 やりやすかったです。相手の回転の影響を受けにくいのでやりやすかったです。絶妙なシートのくい込みとスポンジの硬さなのだと思います。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというとミート系のカウンターに近かったですが結構決まって驚きました。

ツッツキ
 少し浮く印象がありました。

フォアサーブ
 切れますが、少し回転量に不安を感じました。

バックハンド系

軽打
 結構弾むと感じました。ラバー全体として柔らかいからだと思います。またボールが思ったよりも飛距離が出ると感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 前陣から中陣で〇で、後陣からだと打点を落とすのでどうしてもスピードは出しにくいと感じました。回転でボールが沈む感じではないので、イメージとしては、相手のコートの浅いところに落とすイメージで打った方がいいと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 しっかり打てれば打てますがやや威力は低いと感じました。威力重視のラバーではないので仕方ないと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 打ちやすかったです。マッドなラバーではなく軽快に打てるラバーなので一発は決めやすいと思います。ただし触れば簡単に入るような軽いボールだと思います。 

ブロック
 やりやすかったです。ただなぜ入ったのかわからない、とも感じました。この無意識感が良いと感じました。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというとボールの弾道にあわせてミートした方が良いと思います。

ツッツキ
 少し浮きやすく、切りにくかったです。このあたりが許容できるかが、ポイントかもしれません。 

チキータ
 やりやすかったです。相手のサーブの種類や回転がわからなくても簡単に入ってしまう感じがあって良かったです。こういうラバーもありだと感じました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Nexxus EL Pro 53 Hard > Nexxus XT Pro 50 >Bryce Highspeed

スピード
 Bryce Highspeed > Nexxus XT Pro 50 > Nexxus EL Pro 53 Hard

レビュー NEXXUS EL PRO 53

説明

 2022年になりました!今年1番初めにレビューさせていただく用具は、気分も新たにGEWO(ゲオ)のラバーからレビューさせていただきます。GEWOはドイツの卓球用具メーカーで、有名な契約選手はナイジェリアのQuadri Akinade Aruna(クアドリ・アルナ)選手になりますね。アルナ選手はGEWOと契約する前は、joola(ヨーラ)の契約選手でそのころからヒノキ系合板のラケットを使ってパワフルで豪快なラリーを展開する選手でした。アルナ選手の目立った戦績は、リオオリンピックでドイツの皇帝ティモ・ボル(Timo Boll)選手に勝利してベスト8に、昨年の世界卓球2021ヒューストンでもベスト8にと、高い成績を残していることがわかると思います。彼はjoola契約のころからヒノキ系合板ラケットを使用していました。少し余談にはなりますが、ヒノキ系合板ラケットについて、言及させていただきます。世界を牽引するButterfly(バタフライ)さんが、Garaydia(ガレイディア)シリーズを廃盤としてしまい、近年日本では少し人気が落ちてきているタイプがヒノキ系合板のラケットだと思います。打球感が非常に良くて、日ペン単板タイプを使用している選手がシェイクハンドへ変更したいときなどに、これらヒノキ系合板ラケットであるガレイディアシリーズ、他にはKong Linghui Special(孔令輝スペシャル)やSchlager(シュラガー)、Primirac Carbon(プリモラッツカーボン)、Gergely21(ゲルゲリー21)、Cofferlait(コファレイト)、Iolite(アイオライト)、Amultart(アムルタート)などを使おう、となったのではないかと思います。近年ではXIOM(エクシオン)のFeel ZX(フィールZX)シリーズがヒノキ系のラケットになりますね。katsuo000の父はコファレイトを愛用しており、いつかは頂戴しようと考えてますし、友人からシュラガーとSchlager Light(シュラガーライト)を拝借しており、さらにSardius(サーディウス)を加えて、ヒノキ系合板のしっかりとした比較レビューをしてみたいなーなどと思っております。

 そんなヒノキ系のラケットを豪快パワフルに扱うアルナ選手が、ラバーに使用するのが今回レビューするGEWOのNEXXUS EL PRO53(ネクサスELプロ53)になります!自分も基本的にWRMさんが発信してくれた情報程度にしか理解しておりません。「GEWO」をググりますと、WRMのサイトと、英語のサイトがヒットするのではないでしょうか。GEWOの用具について簡単に確認していきたいと思います。

 まず、GEWOの最新の裏ソフトラバーは「CODEXX」シリーズと「NEXXUS」シリーズになります。「CODEXX」シリーズは最近流行りのドイツ製粘着テンションであり「NEXXUS」シリーズがスピン系テンションラバーになりますね。

NEXXUS(ネクサス)シリーズ

 英語の情報を拝見しますと、色々と書かれていますが、「NEXXUS」のEL系がスピン重視、XT系がスピード重視のラバーシリーズになるようです。

 性能表になります。表からわかることは、どのラバーを使っても高いスピン性能が得られる、悪くいうとどのラバーも大差がない、といったところでしょうか。実際、同時期に試打した、Nexxus XT Pro 50 Hard(ネクサスXTプロ50ハード)と比較しても打球感に大きな差を感じませんでした。情報を拝見して、確かにELは回転に、XTはスピードに特徴があると感じはしましたが、なかなか大きな違いをすぐに感じることが難しいと感じました。こういったラバーの比較をするときは前情報がかなり重要であると再認識した次第です。

 ちなみにWRMさんで手に入るのは、「Nexxus」のELシリーズとXTシリーズ、および粘着ラバーの「Codexx」シリーズで、「SuperSelect」はまだ扱っていないようです。最新のSuperSelectシリーズはカラーラバー自由化後の商品で緑も扱っており、こちらも気になった次第ですね。

 それでは硬度計での比較になります。

 Shore cを見てみましょう。Tenergy 05(テナジー05)と同程度の硬さで、Dignics 05(ディグニクス05)やDignics 09C(ディグニクス09C)よりは柔らかいことがわかりますね。重量はテナジー05よりも重く、ディグニクス09Cと同等となる点は要チェックですね。
 次にshore aになります。shore aのシート側からとスポンジ側からの硬度差を確認すると、ディグニクス09Cよりも小さい値となったのは意外でした。手で触ってみるとネクサスELプロ53ハードはシートがやや柔らかいタイプと感じ、ディグニクスやドイツ製テンションラバーではなく、テナジー系に近いタイプのラバーだと感じていたのですが、硬度計ではどちらかというと差が小さくてドイツ製らしさのあるラバーとなった気がしました。実際試打すると、このshore aの結果とは裏腹に、やはりテナジーよりのラバーだと感じました。

Nexxus EL Pro 53の貼りと重量

NEXXUS EL Pro 53 Hard(ネクサスELプロ53ハード)
・Speed:133
・Spin:124
・Control:
・Sponge Thickness: 2.1 mm、maXXimum
・Sponge硬度:53°
・4,200 円 + 税
・74 g(切断前) → 50 g(リーンフォースACに貼って)

 YASAKAののり助さんを使って貼りました。想定より軽いと感じましたね。53°などの超ハードラバーは51~53 g位になるイメージでしたが、軽くなったのはある意味いい想定外かもしれません。

NEXXUS EL Pro 53 Hardの3つ特徴

ドイツ製のスポンジに日本製のシートを組み合わせたようなラバー

 shore aの硬度測定結果から、どちらかというとドイツ製のスピン系テンションラバーらしい数値でした。実際につかってみると、一昔前のラバー、V>15 ExtraやFastarc G-1(ファスタークG-1)などのドイツ製テンションラバーほど扱いにくさや回転のかけにくさを感じませんでした。シートの硬さが絶妙で硬度計で測定すると硬いですが触ったり打球感としてはシートは柔らかく感じるラバーでした。つまり、回転は非常にかけやすく、スポンジの硬さや重量はドイツ製テンションラバーらしさがありますが、扱いやすさは日本製ラバーに近いものがある、といえると感じました。この扱いやすさと安さ(4,200円+税)はかなり魅力的だと思います。

しっかりくい込ませることで、しっかり回転がかかる!

 思い切りバックハンドドライブをしてみたところ、結構回転がかかっていることを感じました!相手も回転量に驚いていたので、回転はかかります。ただし、かなりくい込ませてから力強くスイングしないとボールが軽くなってしまう感じもあるので、最大回転量は高いものの、そこを使いこなすには練習を要すると思います。回転量に変化が出やすい、と感じ、この特徴はどちらかというとドイツ製テンションラバーらしい特徴だと思います。回転量のばらつきで勝負できるラバーだと思います。

扱いやすい!適当に振っても相手の台におさまる!

 一番いいと感じたのは、台へのおさまりです。相手の回転がわからなくても、ある程度打感と弾みのイメージで打つことで、相手のコートへコントロールしやすいと感じました。台上ドライブやチキータ、3球目ドライブやカウンターなど結構決まって気持ちよかったです!元WRMの下川さんがNexxus EL Pro 48(ネクサスELプロ48)へ変更したという情報もあったと思いますが、相手の台に意識しなくても容易に入れることができる感じをかなり感じました。ラリータイプの選手はこういったラバーがハマるのではないかと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感ありません。結構弾むと感じました。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 結構くい込むので、ある程度のスピードドライブは打てるのですが、回転量が少なそうと感じました。少なくともRasanter R53(ラザンターR53)の方がドライブが荒れていてパワフルで凄みを感じました。シートだと思うのですが少し柔らかさがあり、しっかりあまりくい込ませると板に当たってしまって弾いてしまうのでどこまでくい込ませてどこまで弾くかは、練習でつかむ必要はあると思います。使いにくさは全くありませんでした。 

面を開いたドライブ
 くい込みが良く非常にやりやすかったです。しっかり沈む感じもありました。 

対下回転に対するループドライブ
 昨今のドイツ製粘着ラバーと比べるとやや回転量不足を感じました。DNA Platinum XH(DNAプラチナXH)やラザンターR53の方が高い回転量を出しやすいと思います。 

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードは申し分ないです!意外とくい込むので打ちやすかったです。

カーブ/シュートドライブ
 スピードもかなりですので、曲がりにくいと感じました。もっと横をとってくい込ませればもちろん綺麗に曲がると思います。 

ブロック
 やりやすかったです。スポンジが硬いので相手の回転は扱いやすさの割には、ブロックで相手の回転量の影響は受けにくいと感じました。 

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというとミート系のカウンターに近いカウンタードライブがやりやすいと思います。

ツッツキ
 低く収まりますが、少し回転量はすくなそうです。

フォアサーブ
 切れますが、少し回転量に不安を感じました。

バックハンド系

軽打
 結構弾むと感じました。スピン系ですが、05系というよりも80系に近いと思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 1球目から安定して入りました。かなりおさまりが良くて好印象でした。やはりバタフライのラバーと比較すると弧線は低めだと感じました。 

対下回転に対するループドライブ
 しっかり打てればかなり回転はかかります。バックでも扱えるくらい扱いやすいと感じるラバーでした。

対下回転に対するスピードドライブ
 打ちやすかったです。重量50 gということで決して軽くはありませんが、マッドなラバーというわけでもないので、バックハンドでも十分にスピードドライブが安定して打つことができました。 

ブロック
 やりやすかったです。ただなぜ入ったのかわからない、とも感じました。好みが分かれそうな感じでした。 

カウンタードライブ
 やりやすかったです。どちらかというと回転で安定させるよりタイミングをあわせてミートでも良いかもしれません。

ツッツキ
 少し浮きやすく、切りにくかったです。このあたりが許容できるかが、ポイントかもしれません。 

チキータ
 やりやすかったです。回転もかけやすかったです!ただ少し硬めのラバーなので、硬いと感じるなら硬度を下げると良いと思います。 

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Rakza X > Nexxus EL Pro 53 Hard >Bryce Highspeed

スピード
 Bryce Highspeed > Nexxus EL Pro 53 Hard > Rakza X