全日本選手権ランカーの使用用具 2019年 男子

位 選手 年齢
 Blade(ラケット)
  ブランド ラケット グリップ
 フォア Rubber(ラバー)
 バック ラバー
 シューズ

優勝~ベスト4

優勝 水谷隼選手 当時29歳
 ラケット: Butterfly(バタフライ)Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)、ST
 フォア: Dignics 80(ディグニクス80)特厚
 バック: ディグニクス80 特厚
 シューズ: バタフライ Energy Force V(エナジーフォースV)
準優勝 大島祐哉選手 当時24歳
 ラケット: mizuno(ミズノ) Fortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)、FL
 フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)特厚
 バック: Tenergy 05(テナジー05) 特厚
 シューズ: ミズノ Wave Drive Z(ウエーブドライブZ)
3位 張本智和選手 当時15歳
 ラケット: バタフライ Harimoto Tomokazu Inner Force ALC
      (張本智和インナーフォースALC)、FL
 フォア: テナジー05 特厚
 バック: テナジー05 特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Rifones(レゾラインリフォネス)
4位 木造勇人選手 当時19歳
 ラケット: バタフライ Tiago Apolonia ZLC(アポリニアZLC)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
 シューズ: asics(アシックス) Attack Bladelyte3(アタックブレードライト3) 

5位~8位

5位 丹羽孝希選手 当時24歳
 ラケット: VICTAS(ヴィクタス) Koki Niwa Wood(丹羽孝希ウッド)、FL
 フォア: V>15 Extra(エキストラ)、Max
 バック: V>15エキストラ、Max
 シューズ: アシックス Attack Dominate FF(アタックドミネイトFF)
6位 吉村真晴選手 当時25歳
 ラケット: バタフライ 特注ZLC、FL
       (ほぼInner Force ZLC(インナーフォースZLC))
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Mach(レゾラインマッハ)
7位 町飛鳥選手 当時24歳
 ラケット: バタフライ Kenta Matsudaira ALC(松平健太ALC)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
 シューズ: ミズノ Wave Drive 8(ウエーブドライブ8)
8位 田添響選手 当時22歳
 ラケット: ヴィクタス Koki Niwa(丹羽孝希)、FL
 フォア: V>15エキストラ、Max
 バック: V>15エキストラ、Max
 シューズ: アシックス アタックドミネイトFF

9位~16位

9位 龍崎東寅選手 当時20歳
 ラケット: バタフライ Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤー)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
 シューズ: バタフライ レゾラインリフォネス
10位 吉田雅己選手 当時24歳
 ラケット: バタフライ Inner Force ZLC(インナーフォースZLC)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: Tenergy 80(テナジー80)、特厚
 シューズ: Energy Force XI(エナジーフォースXI)
11位 田添健汰選手 当時23歳
 ラケット: Double Happiness Shanghai(紅双喜、DHS)
       Hurricane Long V(キョウヒョウ龍V)、FL
 フォア: Fastarc G-1(ファスタークG-1)、特厚
 バック: ファスタークG-1、特厚
 シューズ: ミズノ ウエーブドライブZ
12位 宇田幸矢選手 当時17歳
 ラケット: バタフライ 特注ALC、FL
        (おそらくアウターALC)
 フォア: テナジー05ハード、特厚
 バック: テナジー05ハード、特厚
 シューズ: バタフライ レゾラインリフォネス
13位 高木和卓選手 当時30歳
 ラケット: バタフライ 特注ZLC、FL
       (おそらくインナーZLC)
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Groovy(レゾライングルーヴィー)
14位 上田仁選手 当時27歳
 ラケット: バタフライ インナーフォースZLC、FL
 フォア: テナジー05ハード、特厚
 バック: テナジー05、特厚
 シューズ: バタフライ レゾラインマッハ
15位 濵川明史選手 当時29歳
 ラケット: andro(アンドロ) Treiber Z OFF(トレイバーZオフ)、AN
 フォア: Rasanter R47(ラザンターR47)、Ultra Max
 バック: ラザンターR47、Ultra Max
 シューズ: アシックス Attack Bladelyte4(アタックブレードライト4) 
16位 定松祐輔選手 当時23歳
 ラケット: バタフライ インナーフォースレイヤZLC、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
 シューズ: バタフライ レゾラインリフォネス

2019年の傾向についてのkatsuo000の考察

 16名がシェークハンドのため、挙げられているラケットは16本、ラバーは32枚になります。

 アウターカーボン率: 4/16 = 25%
  ALC系:3(アラミドカーボン1含む)、ZLC:1
 インナーカーボン率: 9/16 = 56%
  ZLC系:7、ALC系:2
 木材系(アウター特殊繊維含む)率: 3/16 = 19%
  5枚合板(アウターPBO繊維):1、7枚合板系:2(アウターDual Web含む)

 ディグニクス+テナジー率: 24/32 = 75%
 ディグニクス率: 2/32 = 6%
 テナジー率: 22/32 = 69%
  05率: 21/32 = 66%(05ハード4含む)
  80率: 1/32 = 3%
 ドイツ製ラバー: 8/32 = 25%
  V>15エキストラ: 4、ファスタークG-1: 2、ラザンターR47: 2

katsuo000のレビュー

・水谷隼ZLC: https://katsuo000.com/review_mizutanijun_zlc/
・ディグニクス80: https://katsuo000.com/review_dignics_80/
・フォルティウスFT ver. D: https://katsuo000.com/review_fortius_ft_ver_d/
・テナジー05ハード: https://katsuo000.com/review_tenergy_05_hard/
・テナジー05: https://katsuo000.com/review_tenergy_05/
・ファスタークG-1: https://katsuo000.com/review_fastarc_g-1/
・V>15エキストラ: https://katsuo000.com/review_v15_extra/
・ラザンターR47: https://katsuo000.com/review_rasanter_r47/

全日本選手権ランカーの使用用具 2018年 男子

順位 選手 年齢
 Blade(ラケット)
  ブランド ラケット グリップ
 フォア Rubber(ラバー)
 バック ラバー

優勝~ベスト4

優勝 張本智和選手 当時14歳
 ラケット: Butterfly(バタフライ)特注ALC、FL
       (ほぼInner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)
 フォア: Tenergy 05(テナジー05)特厚
 バック: Tenergy 05 FX(テナジー05FX)特厚
準優勝 水谷隼選手 当時28歳
 ラケット: バタフライ 特注ALC、ST
 フォア: Tenergy 80(テナジー80)特厚
 バック: テナジー80 特厚
3位 森園政崇選手 当時22歳
 ラケット: 紅双喜(Double Happiness Shanghai、DHS)
       Hurricane Hao(キョウヒョウ王)、FL
 フォア: テナジー05 特厚
 バック: Fastarc G-1(ファスタークG-1)特厚
4位 松平健太選手 当時26歳
 ラケット: バタフライ Kenta Matsudaira ALC(松平健太ALC)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚

5位~8位

5位 渡辺裕介選手 当時21歳
 ラケット: バタフライ Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー80、特厚
6位 松平賢二選手 当時28歳
 ラケット: VICTAS(ヴィクタス) Qualtet VFC(カルテットVFC)、FL
 フォア: V>15 Extra(V>15エキストラ)、Max
 バック: V>15エキストラ、Max
7位 大島祐哉選手 当時23歳
 ラケット: mizuno(ミズノ) Fortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー80、特厚
8位 神巧也選手 当時24歳
 ラケット: Yasaka(ヤサカ) Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)、FL
 フォア: Rakza X(ラクザX)、特厚
 バック: ラクザX、特厚

9位~16位

9位 吉田雅己選手 当時23歳
 ラケット: バタフライ Inner Force ZLC(インナーフォースZLC)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー80、特厚
10位 藤村友也選手 当時23歳
 ラケット: バタフライ Mizutani Jun(水谷隼)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: Tenergy 64(テナジー64)、特厚
11位 田添健汰選手 当時22歳
 ラケット: DHS Hurricane Long V(キョウヒョウ龍V)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー80、特厚
12位 上村慶哉選手 当時22歳
 ラケット: Nittaku(ニッタク) Ma Long Carbon(馬龍カーボン)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
13位 龍崎東寅選手 当時19歳
 ラケット: バタフライ Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤー)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
14位 岸川聖也選手 当時30歳
 ラケット: バタフライ 特注ZLF、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
15位 定松祐輔選手 当時22歳
 ラケット: Stiga(スティガ) Intensity Carbon(インテンシティーカーボン)、FL
 フォア: テナジー05、特厚
 バック: テナジー05、特厚
16位 田添響選手 当時21歳
 ラケット: ヴィクタス Koki Niwa(丹羽孝希)、FL
 フォア: V>15エキストラ、Max
 バック: V>15エキストラ、Max

2018年の傾向についてのkatsuo000の考察

 16名がシェークハンドのため、挙げられているラケットは16本、ラバーは32枚になります。

 アウターカーボン率: 7/16 = 44%
  ALC系:3(アラミドカーボン1含む)、ZLC:2、Vカーボン:1、カーボン:1
 インナーカーボン率: 5/16 = 31%
  ALC系:2、ZLC系:2、グラカーボン:1
 木材系(アウター特殊繊維含む)率: 4/16 = 25%
  5枚合板系:2(ZLF含む)、7枚合板系:2(アウターDual Web含む)

 テナジー率: 25/32 = 78%
  05率: 18/32 = 56%(05FX含む)
  80率: 6/32 = 19%
  64率: 1/32 = 3%
 ドイツ製ラバー: 7/32 = 22%
  V>15エキストラ: 4、ラクザX: 2、ファスタークG-1: 1

katsuo000のレビュー

・テナジー05: https://katsuo000.com/review_tenergy_05/
・テナジー05FX: https://katsuo000.com/review_tenergy_05_fx/
・ファスタークG-1: https://katsuo000.com/review_fastarc_g-1/
・張継科ZLC: https://katsuo000.com/review_zhangjike_zlc/
・V>15エキストラ: https://katsuo000.com/review_v15_extra/
・フォルティウスFT ver. D: https://katsuo000.com/review_fortius_ft_ver_d/
・ラクザX: https://katsuo000.com/review_rakza_x/

レビュー Tenergy 05 FX(テナジー05FX)

説明

 Butterfly(Tamasu)さんの看板ラバーの一つ、Tenergy 05 FX(テナジー05 FX)をレビューさせていただきます。まず改めてTenergy(テナジー)について書かせていただきます。世界標準Tenergy 05(テナジー05)の発売は今をさかのぼること、約13年前、2008年4月になります。有機溶剤による後加工の禁止もあいまって未だに10年以上経過した2021年現在もワールドスタンダードの名前をほしいままにするテナジー05は卓球のことを考えるにあたり、なしでは語れない存在となってしまいました。このテナジーシリーズの特徴を2021年現在改めてkatsuo000なりに考えると次のようになると思います。

テナジーシリーズの特徴
・高い回転性能
・高いスピード性能
・軽い

 テナジーシリーズが上述のような特徴をもつのは、Butterfly独自のスポンジによるところが大きいと思います。テナジーシリーズに採用されているスポンジは、Spring Sponge(スプリングスポンジ)というオレンジ色のスポンジで、そのスポンジの気泡はそれぞれ独立気泡構造となっており、高い性能を示すことができているそうです。このスプリングスポンジは、Butterflyだけの技術で他の競合卓球メーカーと差別化された技術になります。他の競合卓球メーカーはラバー製造は基本的には外注しているのに対し、Butterflyは、卓球メーカーであるにもかかわらず、スポンジ製造工場を保有し差別化を図っているわけですね。このスプリングスポンジのためにテナジーは高い性能を出せるわけですが、転売や偽物が出回ったことに加え研究開発費がかかるために、オープン価格化してしまい他のラバーと比べて倍近い値段となっている点も(悪い)特徴といえるでしょう。ただしトップ選手の使用率は高くワールドスタンダードであることは疑いようはありません。
 最もトップ選手の使用率が高く、回転性能の高いテナジー05の他に、トップシートの違いによってスピード性能の高いTenergy 64(テナジー64)、スピンとスピードのバランスのとれたTenegy 80(テナジー80)、カウンターや前陣に強いTenergy 25(テナジー)、先日発売になったパワーのTenergy 19(テナジー19)とシート形状だけで5種類存在します。各シートの説明は以下のようになります。
 No. 051.7 mmの粒間隔が狭い。回転性能が高い。
 No. 252.65 mm粒の高さが低い。台上プレーやカウンターがやりやすい。
 No. 641.7 mmの粒間隔が広い。スピード性能が高い。
 No. 1801.7 mmの粒間隔が中間。回転もスピードもバランスが取れている。
 No. 2191.5 mmの粒間隔が狭い。ボールをよくつかみパワーを出しやすい。
それぞれのトップシートの特徴が反映して先述のように、キーフレーズがあり「回転の05」「バランスの80」「スピードの64」「前陣の25」「パワーの19」と冠されています。

 バタフライは、約13年前、2008年4月にテナジー05を発売後、2008年11月にTenergy 25(テナジー25)を、2009年4月にTenergy 64(テナジー64)を2010年7月にTenergy 05 FX(テナジー05FX)を、2010年11月にTenergy 25 FX(テナジー25FX)を、2011年11月にTenergy 64 FX(テナジー64FX)を、2013年1月にTenergy 80(テナジー80)を、2014年4月にTenergy 80 FX(テナジー80FX)を、2017年4月にRozena(ロゼナ)を、2018年11月にテナジー05をより硬くしたTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)を、2019年4月にテナジー超えるラバーとしてDignics 05(ディグニクス05)を発売しました。そしてテナジーからディグニクスへの移行も見えつつあった2021年3月にTenergy 19(テナジー19)が販売となりました。現在までに10種類のテナジーが存在するわけですね。それぞれ新商品として販売士てきて、未だにテナジー05が人気なのは完成と信頼の現れでしょう。

 そして、テナジー05FXは世界標準テナジー05にソフトなスプリングスポンジをあわせた、扱いやすくなった世界標準テナジーといえると思います。中級者のバックラバーとして、初級者の初めてのテナジーとして非常に人気のラバーだと思います。

公表性能値

 Butterfly(バタフライ)さんの好評性能値を示します。

 公表性能値は、FXの有無によりません。競合他社メーカーでは、ソフトなスポンジをあわせたラバーは回転性能が高かったりするのですが、そういったことはないというButterflyさんの主張のようにも感じます。実際に柔らかいスポンジは使いやすさはあがる一方でMaxの回転量やスピードは出しにくい印象ではありますが、出せないわけではないということなのかもしれませんね。そういう意味でテナジー05FXは高性能かつ扱いやすいラバーといえるでしょう。

やりやすい技術

 Butterflyさんホームページ上には、各テナジーのやりやすい技術についてレーダーチャートが掲載されています。各技術のやりやすさを、モノサシで測り、その数値を下記図にしてみました。項目は
 ・ループドライブのかけやすさ
 ・スピードドライブの打ちやすさ
 ・カウンタードライブのやるやすさ
 ・台上プレーのやりやすさ
 ・ブロックのしやすさ
 ・スマッシュのしやすさ

の6つになります。個人的に重要な項目はループドライブ、スピードドライブ、台上プレー、ブロック、カウンタードライブになります。スマッシュも粘着ラバーでなければ慣れで打てるでしょう。

Butterflyさんのホームページより引用させていただきました。

https://www.butterfly.co.jp/product/tenergy/

 このチャートを見ると、本当にテナジー05FXは中心に存在していることがわかります。やりにくい技術が少ないということですね。コストを考えなければ初心者から中級者までオススメできるラバーといえるでしょう。

おすすめラケット組み合わせ

 メーカー推奨の組み合わせも掲載されるようになりました。こちらも掲載していこうと思います。以下全てButterflyさんホームページより引用させていただきました。まずテナジーFX系を並べてみました。

Butterflyさんのホームページより引用させていただきました!

https://www.butterfly.co.jp/product/tenergy/
Tenergy 05 FX(テナジー05FX)
 ・Timo Boll ZLF(ティモボルZLF)
  安定したプレーを求める選手へ
 ・Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)
  多彩な技術の習得に
 ・Maze Advance(メイスアドバンス)
  筋力に自信がない選手に
Tenergy 80 FX(テナジー80FX)
 ・Marcos Freitas ALC(フレイタスALC)
  バランスの取れた広い領域でのプレーに
 ・Timo Boll CAF(ティモボルCAF)
  威力を追求するオールラウンドプレーに
Tenergy 25 FX(テナジー25FX)
 ・Timo Boll ZLC(ティモボルZLC)
  相手のプレーを利用したい選手へ
Tenergy 64 FX(テナジー64FX)
 ・Timo Boll TJ(ティモボルTJ)
  トップを目指すジュニア選手へ
 ・Maze Advance(メイスアドバンス)
  初めてテナジーを使う選手へ

 基本的には、初心者や中級者向けのフレーズが多いように感じました。唯一、テナジー25FXのみがティモボルZLCとの組み合わせが提案されているだけで、基本的には非常に扱いやすいラケットとの組み合わせが多い印象です。個人的には威力よりも扱いやすさ、卓球の楽しさを感じてほしい、というメーカー側の意図を感じます。ただし、初心者でテナジーは家計簿泣かせです。娘がそうしたいというなら協力しますが。。。汗
 もうすぐ4月になり、ステップアップや新しい環境で気持ちを新たにテナジーに挑戦しようと思うのであれば上述のようにテナジーFX系と組み合わせていくことは一つオススメといえるでしょう。

Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
katsuo000のレビュー↓
  https://katsuo000.com/review_tenergy_05_hard/
 ・Viscaria(ビスカリア)
  オールラウンドなパワープレーに
 ・Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)
  回転を重視した前中陣でのプレーに
 ・SK7 Classic(SK7クラシック)
  木材合板ラケットを好むパワーヒッターへ
Tenergy 05(テナジー05)
katsuo000のレビュー↓
  https://katsuo000.com/review_tenergy_05/
 ・Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  死角のないオールラウンドプレーに
 ・Harimoto Tomokazu Inner Force ZLC(張本智和インナーフォースZLC)
  打球の回転を重視する攻撃的なプレーに
 ・Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)
  打球の回転と安定性を求める選手へ
Tenergy 19(テナジー19)
katsuo000のレビュー↓
  https://katsuo000.com/review_tenergy_19/
 ・Lin Yun-Ju Super ZLC(林昀儒Super ZLC)
  スピードとスピンをともに追求
 ・Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)
  回転重視のパワフルなプレーを
 ・Timo Boll ALC(ティモボルALC)
  威力を追求するオールラウンドプレーに
Tenergy 80(テナジー80)
 ・Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)
  テクニカルなプレーを目指す選手へ
 ・Tiago Apolonia ZLC(アポロニアZLC)
  堅実なプレーを目指す選手へ
 ・Inner Shield Layer ZLF(インナーシールドレイヤーZLF)
  オールラウンドなカットプレーに
Tenergy 25(テナジー25)
 ・Mizutani Jun Super ZLC(水谷隼Super ZLC)
  相手のプレーを利用したい選手へ
 ・Inner Force Layer ALC.S(インナーフォースレイヤーALC.S)
  前陣で回転を駆使する選手へ
Tenergy 64(テナジー64)
 ・Matsudaira Kenta ALC(松平健太ALC)
  前陣でのスピーディーなプレーに
 ・Inner Force Layer ZLF(インナーフォースレイヤーZLF)
  フラットな打法を多用する選手へ
 ・Petr Korbel(コルベル)
  回転をかける感覚を身につけたい選手へ

 テナジー全体でみると、テナジー64は初中級者へ、テナジー25は弾むアウターSuper ZLCとの組み合わせ、テナジー80やテナジー05が中上級者へ、テナジー05ハードやテナジー19が上級者やトップ選手へオススメといった印象です。テナジー25と水谷隼Super ZLCの組み合わせは、2021年に始まった話ではなく、前々からButterflyさんは提案している印象です。結構気になる組み合わせですね。

Tenergy 05 FXの重量と貼り

 テナジー05FXのラバー重量は約46 gでした。テナジー05(48 g)よりも軽いですね。全体的に高性能で軽量なラバーが多いのが、Butterflyさんの特徴で、今回もやはり軽くて品質が高いことがわかります。

Tenergy 05 FX(テナジー05FX)
 High Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・スピン:11.5
・スピード:13.0
・Sponge硬度:32
・オープン価格(8,900円 + 税)
・66 g(切断前) → 46 g(林高遠ALCに貼って)

Tenergy 05 FXの3つの特徴

バックハンドに持ってこい!

 柔らかいので、とにかくバックハンドに持って来いでした!3球目のバックハンドスピードドライブが非常に打ちやすかったです!回転でしっかり弧線も描けるので、非常に安心してスイングできると感じました。またインパクト不足になりやすいバックハンドでもしっかり球をもって回転をかけることもできるので中陣や後陣下がっても負けない卓球ができると感じました。

柔らかいのにストップも止まるしカウンターもしやすい!

 ストップもカウンターも非常に良かったです。カウンタードライブがやりやすいのは驚きました。やはりシートの形状による球持ちのおかげだと思います。この性能なら粘る卓球もしやすいと思います!

FXだけで意外と硬い!

 FXということで柔らかさを感じはしますが、シートの形状の影響で思ったより硬さを感じました。扱いやすいのに硬さも感じるので、ドライブも威力が出しやすいのだと思いました。この硬さは現代的な卓球にマッチした性能であると感じました。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

ブロック

カウンタードライブ
 やりやすいです。相手の回転の影響を受ける前に上書きできる感じを感じました。これは高性能ですね。

ストップ
 止めやすいです。ただ回転をかけようとすると弾いてしまいました。

ツッツキ
 テナジー05と比較すると少し回転をかけにくいです。

フリック

サービス

バックハンド系

軽打
 軽打でテナジー05と差をあまり感じませんでした。 

ラリーでのドライブ
 ドライブがやりやすかったです。ボールもそろえやすく、非常に安定感を感じました。威力はそこまで高くないと思います。

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったです。少しすっぽ抜ける感じもあり、回転量もテナジー05と比較すると低いと感じましたが、とにかく持ち上げやすいのでとっさでもドライブできると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 これはかなり良かったです。インパクトはそこまでいらないし、前陣バックハンドからのスピードドライブって相手は予想しづらいのでかなり得点を取りに行きやすいと感じました。

ブロック
 回転の影響は受けると感じました。特にkatsuo000はバックハンドは硬めのラバーの方がブロックしやすいと感じる方なので、やや難しいと感じました。重いボールに対し影響をもろに受ける印象です。

カウンタードライブ
 どちらかというとミートの方がやりやすかったです。

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 柔らかい分、はじきやすいので回転は、テナジー05の方がやかけやすいです。

チキータ
 簡単にあがるので非常に好感触でした。威力は少ないかもしれませんが前陣で横回転を入れるなどすると相手は嫌だと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 テナジー80 > テナジー05 FX > Evolution MX-P

スピード
 Evolution MX-P > テナジー05 FX > Fastarc G-1

扱いやすさ
 Rasanter R48 ≧ テナジー05FX > テナジー19

https://amzn.to/3qHp9zO

雑感 2021/3/11

レビューを掲載いただきました!

 Tenergy 19(テナジー19)のレビューを投稿し掲載していただきました。

WRM:  https://rubber.blog.jp/archives/51991175.html
卓球ナビ: https://takkyu-navi.jp/rubber/detail/809

既に、「拍手」や「いいね」を付けてくださっている方がいらっしゃってうれしい限りです。基本的には本ブログで書いていることと大きくは変わりません。それでも読んでいただけると嬉しいですね。もしお時間あれば是非、ご覧になっていただければ幸いです。

雑感 2021/3/8 joolaの新粘着Rhyzen(ライゼン)!

2021年春のjoolaの新作!

 先日卓球ショップでjoola(ヨーラ)さんの新作パンフレットを拝見したら、新商品がありました!メディアであまり注目されていないようですが、Golden Tango(ゴールデンタンゴ)のヨーラさんから、新しいドイツ製粘着テンション系ラバーのようです!その名もRhyzen(ライゼン)!

注目はRhyzen ZGR(ライゼンZGR)ですね!ゴールデンタンゴは中陣からでもスピードのあるボールが打てる一方で少し粘着ラバーらしい癖球らしさの乏しいイメージです。この辺りがどのようになっているのか気になりますね。ティバーさんのエボMX-Dも気になりつつ、やはり春は新作目白押しで、お金がかかってしまいます。それでも楽しい試打ですので、ポチるのでしょー。あとネイミングが少し厨二心をくすぐるところも個人的には好きなヨーラです。幽遊白書を思い出しますね汗

先日フレンドマッチでブログについてお声がけいただきました!

 katsuo000で登録していたこともあり、試合で負けた後にお声がけいただいてしまいました!恥ずかしい限りですが、重量について記載してあることは有益な情報とおっしゃっていただき、動揺しながらも続けていてよかったなーと感じた次第です。試打する人間が下手くそでは、話になりませんので、これからは腕前もしっかり磨いていきたいと感じました。今月もテンション系ラバーを試打していく予定です!

レビュー Lin Gaoyuan ALC(林高遠ALC)

説明

 Lin Gaoyuan ALC(林高遠ALC)は2019年11月にButterfly(バタフライ)より販売された中国の林高遠選手モデルのラケットになります。実際に林高遠選手が使用しており、ベスト・ギア・オブ・ザ・イヤー2020のシェークハンド部門で1位を獲得したラケットですね!ブレード構成は、いまや王道の構成である、アウターArylate Carbon(アリレートカーボン、ALC)ラケットになります。アウターALCの歴史は古くは、VISCARIA(ビスカリア)にまでさかのぼります。ALCが開発される以前は軽量で弾むカーボン素材を採用したラケットと木材合板系ラケットの大きく2つのラケットが存在しておりました。ボールへのタッチセンスのある選手はカーボンラケットを使いこなす一方で、有機溶媒による後加工もできた時代ですので、木材合板も人気の時代でした。実際当時の世界チャンピオンになる中国選手は粘着ラバーと木材合板ラケットを使用する選手の方が多かったと思います。当時のButterflyでもカーボンラケットを販売していたそうですが、特殊繊維であるArylate(アリレート、AL、カーボンは編み込んでいない繊維)をアウターに配置したKey Shot(キーショット)というラケットも販売していました。キーショットは木材合板ラケットのような打球感や球持ちを維持し操作性をあげながら、スイートスポットが広がるとともに木材合板ラケットよりも威力のあるボールが出しやすい、ということで高い評価を受けていたそうです。そこで、操作性の高いアリレートと高反発で威力の高いカーボンの良いところどりをするために開発されたのが、アリレート繊維とカーボン繊維を編み込んだALCだったそうです。当時、ビスカリアに加え、上板にHinoki(ヒノキ、檜)を採用したIOLITE(アイオライト)も同時に販売されました。ちなみにアイオライトは精密機械と呼ばれた金メダリストのKong Linghui(孔令輝)選手が使用したKong Linghui Special(孔令輝スペシャル)の原型となったラケットですね。今では廃盤となってしまいプレミアもついて高額で取引されるアイオライトですが、現役時代1枚檜単板のペン表速攻型だったkatsuo000の父はアイオライトを好んで使用しており、「ちょうだい」といっても却下されたラケットです。ビスカリアはその後、ドイツの皇帝Timo Boll(ティモボル)選手や中国のカリスマ王者Zhang Jike(張継科)選手が使用し、王道のラケットとしての存在感を高めていきます。Butterflyさんもビスカリアの派生ラケットとして、Timo Boll Spirit(ティモボルスピリット)や上板がLimba(リンバ)のTimo Boll Spark(ティモボルスパーク)などを発売していきました。日本では、ビスカリアはいったん廃盤となる一方で、同じブレード構成である2008年11月に選手モデルでティモボルスピリットの派生であるTimo Boll ALC(ティモボルALC)を、2013年4月にZhang Jike ALC(張継科ALC)が発売されました。しかしその後も多くの中国トップ選手がビスカリアを愛用し大活躍してしまい、同じブレードのラケットである、ティモボルALCや張継科ALCが存在するにもかかわず、ビスカリアのその人気はおさまるどころか爆発し、2019年4月に復刻するに至りました。アウターALCは今や王道のブレードといえるでしょう。林高遠ALCもビスカリアと同じブレード構成のラケットでグリップ形状やデザインが異なるラケットとなっております。

林高遠ALCの特徴

上板にKoto(コト)材を使用した王道のアウター特殊素材系ラケット

 林高遠ALCは王道のブレードであ上板にはコト材と呼ばれる硬めの木材を使用しています。このブレード構成はビスカリアやティモボルALC、張継科ALCなどと同じで次のような構成になります。

コト(1/7)|ALC(2/6)|リンバ(3/5)|Kiri(桐)(4/芯)

上板のすぐ内側の位置、アウター位置にALCを配していることがわかります。上板に硬いコト材+ALCという組み合わせであるため、木材合板系ラケット含めラケット全体から見ると基本的には硬いと感じさせるハードなラケットであることは否めません。ただし、特殊素材カーボンをアウターに配置したラケット群の中で比較すると、ALCの特徴である柔+剛の特徴、カーボンのスピードとアリレートの球持ちと弧線を感じさせる非常にバランスのとれたラケットになっています。この特徴は同じブレード構成であるビスカリアやティモボルALCでも同様になります。この上板コト材+ALCの打球感は木材系ラケットと比較すると、やはり硬く木材合板系ラケットから変更すると手を焼く打球感だと思います。中・上級者では、カーボン素材のスピードと威力を持ちながら、強い弧線が出るこのブレード構成はトップ選手にとっては非常にバランスが取れていて人気であり、王道になります。

粘着ラバーとの相性が良い

 林高遠選手はフォア面に中国製のHurricane(キョウヒョウ)を、バック面にはDignics 09C(ディグニクス09C)を使用しており、両面に粘着ラバーを使用しています。このことからわかるように林高遠ALCは粘着ラバーとも相性が良いラケットになります。もちろん粘着ラバーの種類も増え、全ての粘着ラバーがあうとは言い切れませんんが、中国製粘着ラバーの王道、キョウヒョウシリーズやバタフライ最新のディグニクス09Cなどはアウターカーボンラケットにあうといわれていますので、林高遠ALCとの相性を疑う必要はないでしょう。今後、ドイツ製粘着ラバーとの相性も確認していきたいと考えております。

グリップ重心でブロックなど安定感がある

 林高遠選手がバック主戦型の選手であるということもあり、林高遠ALCはラケット自体がグリップ側に重心がありました。つまり張継科モデル、Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)や張継科ALCと同じ、グリップ重心で扱いやすいラケットになりますね。
 中国の馬龍選手や木下マイスター東京の大島祐哉選手は、ブレード面積が広くスイートスポットを少し広げるとともに先端重心になりやすい設計のラケットを使用されています。こういったラケットの特徴として、遠心力を活かした威力のある強烈なボールが打ちやすく、フォア主戦型の選手が好んで使うラケットになります。これらのラケットは攻めている間は非常に強力なボールが打てる一方で守りにまわったときは、先端重心のラケットの欠点として、実際の重量以上に重たいと感じやすくブロック時なども回転の影響を受けやすいと感じます。
 一方、張継科ZLC、張継続ALC、そして林高遠ALCはグリップ側に重心があります。グリップ側に重心のあるラケットの特徴は、重さを感じづらく(人にもよると思います)、バックハンドが振り抜きやすく打ちやすくなります。また重心が手元にある分、切り返しもコンマ数秒だと思いますが速くなります。個人的には、ラケット角度も安定しやすく、ブロックがやりやすいと強く感じます。欠点は先端重心のラケットと比較すると威力が出しづらいことでしょう。katsuo000はグリップ重心のラケットにブロックの安定感と、切り返しのしやすさ、そしてバックハンドの安定感を感じます。現代卓球において、バックハンドの重要性が高まっています。バックハンドにウエイトを置いたり、バックハンドを苦手と感じるなら、グリップ重心のラケットを使うのは1つの選択肢だと思います。
 ちなみにブレード広さが同じ面積で、グリップを半空洞や空洞にして先端重心にしているラケットがTimo Boll(ティモボル)モデルのラケットになると思います。katsuo000が所有しているラケットはTimo Boll Spirit(ティモボルスピリット)になりますね。基本的な打球感は張継科ALCや林高遠ALCに酷似していますが、普段使っているラケットがグリップ重心のラケットであるため、やはり先端重心のメリットデメリットを感じやすいですね。ティモボルモデルのラケットではブレード面積が同じであるため、ブレード面積の広いラケットと比較すると、ラケット重量が軽くなり振り抜きやすいというメリットがあると思います。インターハイで人気のTimo Boll ALC(ティモボルALC)も少し気にはなりますが、現状購入予定はありません。

アウターALC特有のパワードライブ!

 アリレート(Arylate)は特殊繊維のことで、スイートスポットを広げ打感をマイルドにしてくれる材料です。そんなアリレートとカーボンを編み込んだ材料がALCですので、カーボンのみのラケットと比較しても、柔らかさ、しなやかさ、有機的で高密度を感じさせる打感となります。非常に弧線を描きやすいので、レシーブや3球目に加え、中陣や頂点後の打球点からでもスピードドライブやパワードライブが打てる安心感がありました!張継科ZLCと比べると難しいボールでも林高遠ALCなら強引にパワードライブができる点が、このアウターALC系ラケットの特徴の一つといえるでしょう。
 また張継科ZLCと比較して、張継科ALCに変えることでボールが遅くなったことで自分自身の余裕が生まれるようになりました。カウンターによるノータッチをうけにくくなり、よりラリー勝負しやすくなったと感じています。この辺りは体力や動きの話になりますが、おじさんの域にいる自分としてはプラスになったと感じました。

板厚5.8 mmの黄金値

 ビスカリア、ティモボルALC、など、アウターALCラケットまたはアウターAramid(アラミド)カーボンラケットは、そのブレード厚さ、5.8 mmが黄金値となっています。この5.8 mmは非常にバランスのとれた厚さで、ALCのやわらかい打球感と弧線に、6.0 mm以下のしなって回転のかけやすいブレード厚さ、それでいて攻撃に転じた際に軽い力で飛距離も出しやすい、オールマイティーでバランスのとれたラケットとなっています。

 katsuo000の感覚の話になってしまいますが、長く使っている張継科ZLCは打感の硬い5枚合板ような飛距離のイメージで、台上はラバーのシートだけでとらえると本当に止まるか飛距離がたりずネットミスも結構生じます。一方、林高遠ALCは7枚合板と5枚合板の間のような飛距離のイメージで、打感が柔らかく板厚が厚い分、飛距離が出やすく台上も飛距離がでやすく対下回転パワードライブも打ちやすいと感じました。

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張継科ALCとの比較

 正直申し上げて、張継科ALCと林高遠ALCの違いを把握することができませんでした。それくらい似ていると思います。今後差を感じた際は更新しますが、現状はほぼ同じでデザインのみ異なると表記させていただきます。グリップ側に重心があり、ビスカリアやティモボルALCのように角ばっておらずラウンドタイプのグリップです。握っている間も本当に差を感じにくいと感じます。異なると意見があれば是非ご教授お願い申し上げます。

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

 張継科ALCと同様に林高遠ALCは、スピン系テンションも粘着ラバーもあうと感じました。ただ張継科ZLCと粘着ラバーとの組み合わせと比較すると少しスピード不足は否めないかもしれません。ほぼスピン系テンションラバーのような粘着テンションラバーであるDignics 09C(ディグニクス09C)でもスピン系テンションラバーに慣れていると遅く感じやすいですからね。またやはり個人的に、柔らかいラバーを苦手で気持ち悪い感じがするので、基本的には硬めのラバーを合わせる方が好みです。

Dignics 05(ディグニクス05)

 現在メインで仕様しています。ディグニクス05の高いスピン性能、スピード性能、カウンタードライブのやりやすさ、と林高遠ALCの弾みとしなりが相まって、質の高いボールを出すことができます。またTenergy(テナジー)と比較しても寿命が格段に長く、しっかり管理すれば週一の卓球で三ヶ月から半年は使えます。このコスパは助かりますね。

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Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)

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Rasanter R53(ラザンターR53)

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Dignics 09C(ディグニクス09C)

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バックラバー

Rakza X(ラクザX)

 Yasaka(ヤサカ)のラクザXになります。このラバーは硬度は45~50°で柔らかめの個体があたれば非常に扱いやすくて、スピードドライブも打ちやすいと感じると思います。球質はディグニクスシリーズと比べると回転性能やボールの伸びという点で見劣りを感じないわけではありませんが扱いやすさ、相手のコートへのねじ込みやすさを考慮して挙げさせていただきました。またシートはどちらかといえば硬めで、相手の回転の影響もうけにくく、さらにツッツキも浮きにくいと、扱いやすさと球質を兼ね備えていると思います。

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Tenergy 05(テナジー05)

 やはり素晴らしくあいます。少し弧線が強すぎる気もしますが、落ちる感じは全くなく、またエグイ回転量が出せるため非常にあうと思います。ループドライブとツッツキがやりやすく、少しスピードドライブが難しいですが、挑戦するのはありだと思います。

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Vega X(ヴェガX)

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Dignics 80(ディグニクス80)

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各技術レビュー

 正直、張継科ALCとほぼ同じです。違和感ありません。

フォアハンド系

軽打
 林高遠ALCは、アウターZLCと比べるとスピードは遅いです。また柔らかさを感じます。あまり過信しすぎるとカーボンの硬さをもろに受けますが、ZLCからALCへ変更することで余裕は生まれたと感じています。木材系ラケットと比べるとやはり打球感がハードですが、ここら辺は慣れが必要ですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 フォアだと少しラケットが柔らかく感じますので、結構思い切りぶつけて球をつぶすように回転をかけるイメージで強い弧線のボールが出せると感じました。ラバーはディグニクス05でしたがもっと硬くても良いと感じたほどです。強い弧線の描き方から多少強引なボールでもドライブで相手のコートにパワードライブをねじ込みやすいと感じました。
 上板にコト材を使用した典型的なラケットとして非常に良かったです。またストラディヴァリウスと比較すると芯がしっかりしていて、しっかりボールをヒットする感覚が感じられました。

面を開いたドライブ
 安定して威力のあるドライブが打ちやすかったです!非常に回転がかかってスピードドライブでもしっかり弧線を描いて沈み込ませることができました。木材ラケットほど柔らかくなく、またただのカーボンラケットほど硬質でもない適度なしなりと柔軟さと剛質さだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 ブレードが薄いので非常に回転がかけやすいです。粘着ラバーの方が弧線の低いループドライブを制御しやすかったです。ディグニクス05は強めにインパクトしないといけない分、少しボールが高くなりやすいです。

対下回転に対するスピードドライブ
 張継科ZLCと比べると打ちやすいですね。ある程度のボールでもパワーで持っていけると感じております。非常に良いスピードドライブがしやすいです。

カーブ/シュートドライブ
 弾道が曲がると感じます。コースをつきやすくなったと思います。

ブロック
 やはりやりやすいです。ティモボルスピリットよりもやりやすいです。グリップ重心であることが理由の一つだと思っています。アクティブブロックもしやすいですね。

カウンタードライブ
 しっかり球をもってカウンターすることがしやすくなったので、より自分のボールにしてからカウンターができる印象です。ただ飛距離が出やすいので、オーバーミスが増えた印象です。この辺は慣れて修正していきたいと思ってます。

ストップ
 ディグニクス05やキョウヒョウNEO3を使えばしっかりブチっと切れるので3球目強打は封じやすいと思います。

ツッツキ
 ラバーのシートでとらえることでブチっと切りやすくて良いです。

フォアフリック
 これもやりやすいですね。張継科ZLCよりも球離れが遅いのでレシーブから相手の虚を付ける気がします。

バックハンド系

軽打
 ZLCからALCへ変更した一番の理由はやはりバックハンドです。非常に好感触でした。これなら背伸びをしたラバーもあわせられると感じた次第です。

ロングボールやラリーでのドライブ
 テナジー05はかなり良く非常にボールをグリップして多少低いボールでも強引に持っていける感じがありますね。ループもスピードドライブもいけました。非常に良いですね。

対下回転に対するループドライブ 
 体をしっかり入れて、ドライブをかけることで非常に回転量のあるドライブが打てるようになってきました。やはり硬いのでラバーはドイツ基準で50°未満のラバーの方が良いと感じています。グリップを感じるテナジー05、ラクザXやヴェガXが非常に良いですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 こちらもしっかり回転をかけて飛ばすことを意識すると安定して打てるようになってきました。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブもいやらしく曲がる印象です。スピードはやはり落ちていると思いますが、されどカーボンで威力はあると思います。

ブロック
 やりやすいです。安心感が抜群にありました。

カウンタードライブ
 やりやすくなりましたね。しっかりボールを持てるのでかなり狙いに行けると感じています。

ストップ
 ツッツキも切れますね。板厚は厚くなりましたがソフトな打球感なので球が持てて非常に切れる印象です。

ツッツキ
 ラバーにもよりますが切りやすいですね。

チキータ
 グリップ重心でやりやすいです。だいぶ感覚がつかめてきて武器になりつつあります。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 林高遠ALC = 張継科ALC
> Mizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)

回転のかけやすさ
 林高遠ALC = 張継科ALC

スピード
 林高遠ALC = 張継科ALC

飛距離
 林高遠ALC = 張継科ALC

レビュー Tenergy 19(テナジー19)

説明

 2021年春の新商品目玉の一つ、Butterfly(Tamasu)さんのTenergy 19(テナジー19)をレビューさせていただきます。今更ではありますが、改めてテナジー05について書かせていただきます。

 世界標準Tenergy 05(テナジー05)の発売は今をさかのぼること、約13年前、2008年4月になります。有機溶剤による後加工の禁止もあいまって未だに10年以上経過した2021年現在もワールドスタンダードの名前をほしいままにするテナジー05は卓球のことを考えるにあたり、なしでは語れない存在となってしまいました。全日本選手権のランカーは男女問わずテナジー05を使う選手が複数名いるのが当たり前になり競合他社はテナジー05に追いつけ、追い越せと新商品開発することが当たり前になりました。現時点でkatsuo000が思うテナジー05を意識したラバーは、打球感の似たEvolution MX-P(エヴォリューションMX-P、TIBHAR)やTarget Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47、cornilleau)回転性能の似たRasanter R48(ラザンターR48、andro)、打球感も回転性能も近いDynaryz AGC(ダイナライズAGC、joola)などだと思います。また木材合板系ラケットと相性が良く回転性能が似ていて、カウンター性能はテナジー05を上回るといえるQ5(キューファイブ、mizuno)やテナジー以上の回転性能を感じさせるRasanter R53(ラザンターR53、andro)などなどテナジー05を超えると感じさせるラバーまでもが登場するようになりました。
 これに対しバタフライは、2017年4月にテナジーの廉価版であるRozena(ロゼナ)を、2018年11月にテナジー05をより硬くしたTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)を、2019年4月にテナジー超えるラバーとしてDignics 05(ディグニクス05)を発売しました。そしてテナジーからディグニクスへの移行も見えつつあった2021年3月改めて新テナジー、テナジー19が販売となりました。このテナジー19の公表性能値はなんとテナジー05以上のスピンとスピード性能を持つラバーということで、情報発信後、SNSやYou tubeで一気に話題になりましたね。改めてテナジーの新製品を出してきたバタフライさんはどんな戦略や顧客ニーズを予想してテナジー19の販売を決めたのか。その真意はわかりませんが、ここにきて改めて新しいテナジーということで有名You Tuber各位がこぞって試打動画をあげています。katsuo000は全く無名ですし、本レビューを投稿したときには既に後発のレビューとなると思いますが、katso000が感じたことを改めて発信したく、そういった内容含めて楽しんでいただければ幸いです。

トップシート

 テナジーはトップシートに採用している粒形状によって、それぞれのラバーの特徴がわかれます。現在までにシート形状の違いによって05、80、64、25と4種類、スポンジ硬度の硬さで2種類の4×2種類が存在します。またトップ選手の使用率の高くTenegy 05(テナジー05)の特徴をさらに際立たせるためにスポンジをさらに硬くしたTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)も入れると、テナジーは9種類が存在します。それぞれのトップシートにはそれぞれキーフレーズが付されて販売されており、「回転の05」「バランスの80」「スピードの64」「前陣の25」と言われています。そして10種類目となるテナジー19のトップシートには、「パワーの19」というキーフレーズを冠されて発売されました。このテナジー19のトップシートには、「ツブ間隔の狭い”開発コードNo.219″を採用」していて、スピードと回転の両立とテナジーの中でも特にボールをつかむ感覚のあるラバーということです。ディグニクスを含めて、Butterflyさんのトップシートは以下の種類が存在することになると思います。
 No. 051.7 mmの粒間隔が狭い回転性能が高い。
 No. 252.65 mm粒の高さが低い台上プレーやカウンターがやりやすい。
 No. 641.7 mmの粒間隔が広いスピード性能が高い。
 No. 1801.7 mmの粒間隔が中間回転もスピードもバランスが取れている。
 No. 2091.5 mm粒の高さが低い粘着力と弾みを高次元に両立する。
 No. 2191.5 mmの粒間隔が狭いボールをよくつかみパワーを出しやすい。
トップシートは既に200番を超え、それだけの粒形状について検討してきたことがわかりますね。上記には粒について言及していますが、粒形状には、粒の高さ、粒の太さ、粒の間隔の3つの因子があり、それらを、おそらく粒の太さだけでも0.01 mm~3.00 mm位(これだけでも300種類)でふっているんでしょうか。粒の高さ、感覚のコンビネーションがいくつあるかわかりませんが、1000種類くらいありそうですね。細かくふるよりも狙いを定めたり量産技術を考慮して狙いを定めて開発しているのだと思います。こういった検討、理系卓人のkatsuo000も是非やりたいですね~。楽しそうだなーと思ってしまいました。(苦笑)

公表性能値

 Butterfly(バタフライ)さんの公表性能値を示します。

 やはりテナジー19の注目ポイントは、テナジー05を超える性能で数値がついていることだと思います。世界標準テナジー05よりも回転もスピードも上というのは驚異的なラバーだと思いますね。

やりやすい技術

 Butterflyさんホームページ上には、各テナジーのやりやすい技術についてレーダーチャートが掲載されています。各技術のやりやすさを、モノサシで測り、その数値を下記図にしてみました。項目は
 ・ループドライブのかけやすさ
 ・スピードドライブの打ちやすさ
 ・カウンタードライブのやるやすさ
 ・台上プレーのやりやすさ
 ・ブロックのしやすさ
 ・スマッシュのしやすさ

の6つになります。個人的に重要な項目はループドライブ、スピードドライブ、台上プレー、ブロック、カウンタードライブになります。スマッシュも粘着ラバーでなければ慣れで打てるでしょう。

 このチャートを見ると、テナジー19は、テナジー05よりもドライブやブロックでやりにくさがあるように見えますね。公表性能値は高い一方で、質の高いドライブという点では、テナジー05より劣るということなのかもしれません。

おすすめラケット組み合わせ

 メーカー推奨の組み合わせも掲載されるようになりました。こちらも掲載していこうと思います。以下全てButterflyさんホームページより引用させていただきました。

Tenergy 19(テナジー19)
 ・Lin Yun-Ju Super ZLC(林昀儒Super ZLC)
  スピードとスピンをともに追求
 ・Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)
  回転重視のパワフルなプレーを
 ・Timo Boll ALC(ティモボルALC)
  威力を追求するオールラウンドプレーに

 非常に球持ちの良いテナジー19は、ZLC系のラケットや、アウターALCの中でも威力が出しやすく先端重心のティモボルALCとの組み合わせが提案されています。確かに打感が柔らかいので、ハードなアウターSuper ZLCとの組み合わせは、バランスが取れそうに感じますね。あとはアウターZLC、Timo Boll ZLC(ティモボルZLC)やZhang Jike ZLC(張継科ZLC)にもあうと思います。2021年新発売の新ラケットを推したような気もします。

試打前の前情報 from You tube

 情報がネット上に発信されたときの性能としては、テナジー05とDignics 05(ディグニクス05)の間に位置するラバーという情報も発信がされていて、非常に高い注目をあびています。試打動画を拝見する限り、どちらかといえばフォアよりバック向きとする意見が散見するとともに、テナジー05よりも打球感的に回転量が低いとする意見も拝聴しました。そのあたりについてkatsuo000の言葉でレビューしていきたいと思います。

 既に閲覧可能なYou tube動画のテナジー19の試打動画から、テナジー19について簡単にまとめると以下のような内容になるかと思います。
 打球感 柔らかい テナジー19 < テナジー05 硬い
 弧線 強い テナジー19 > テナジー05 直線的
 回転のかけやすさ かけやすい テナジー19 > テナジー05 かけにくい
 最大回転量 強い テナジー05 > テナジー19 弱い
これらの点をふまえつつ、katsuo000もレビューしていきたいと思います。

Tenergy 19の重量と貼り

 テナジー19のラバー重量は約47 gでした。テナジー05(48 g)よりもやや軽いですね。全体的に高性能で軽量なラバーが多いのが、Butterflyさんの特徴で、今回もやはり軽くて品質が高いことがわかりますね!

Tenergy 19(テナジー19)
 High Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・スピン:11.7
・スピード:13.2
・Sponge硬度:36
・オープン価格(8,900円 + 税)
・70 g(切断前) → 47 g(林高遠ALCに貼って)

 なおkatsuo000は気づきませんでしたが、テナジーの表記も変わりました。↓はテナジー05です。

Tenergy 19の3つの特徴

 正直、いい意味で裏切られたラバーでした。特にフォアで使ったときの印象がかなり良かったです。柔らかいのにストップが止まってカウンターもしやすいって、かなりチートな気がしました。この無二な感じはまさに世界をけん引するButterfly Quality(バタフライクオリティー)ですね!確かに回転量は若干不満を感じましたが、スピード系ラバーに良く感じられるオーバーミスしてしまう不安感、回転でボールが沈まない感じは感じず自信をもって前へスイングできるラバーでした!

3球目を多少強引にパワードライブしやすい!

 非常にくいこみが良いので、ボールの回転量を気にせずにスイングスピードとパワーで強打しやすかったです。現在学生の方はわからないかもしれませんが、有機溶剤を塗ったラバーで3球目強打しているような感覚があってスピードドライブ(パワードライブ)で強引に打ち込んでゆく戦術ができてしまうラバーだと感じて非常に気持ちよかったですね!また上述のとおり、回転がかかるのでスピードドライブもしっかり沈んで台に入る安心感がありました!この感じがテナジー64やディグニクス64にはないように感じましたね。

柔らかいのにストップがビタどまり!でカウンターもしやすい!

 ストップもカウンターも非常に良かったです。柔らかいと感じるラバーはストップやカウンターで相手の回転の影響を受けやすい傾向にあるのですが、むしろこのテナジー19はストップがピタどまりでカウンターもやりやすくて驚きました!さすがテナジーですね!

上回転ラリーで、弧線がエグイ!

 くい込みの良いNo. 219のシートを採用したことで、扱いやすさにくわえ弾道がエグくなったと感じました!非常に強い弧線を描き、相手のコートに入ったあと、まるでDignics 09C(ディグニクス09C)やDignics 05(ディグニクス05)のようにボールが跳ね上がる感じがありました!これはテナジー05でもたまに出るのですが、相当体勢の良い状態で打球しないと難しいと思います。一方テナジー19ならかなり容易にこの弾道が出せて非常に好感触でした。ただスピードがあるというわけではなく、強い弧線と跳ね上がる弾道は、新しいテナジー19の3つ目の特徴だと感じました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に軽打で差は感じませんでした。やはり柔らかさは感じます。

ラリーでのドライブ
 ラリーで打つスピ―ド系ドライブはそこまで良いとは感じませんでした。いたって普通と印象です。ただしスマッシュやミートでも簡単に飛距離が出てしかも安定する感じもあって、このあたりがテナジー19の特徴だと感じましたね。スマッシュやミートもパワーで運べる感じです。この感覚が3球目の打ちやすさへのインスピレーションにつながったように感じます。

面を開いたドライブ
 面を開いてのスピードドライブは上述のとおりかなり良かったです。加えて多少巻き込んでもスピードドライブできそうなくらい強引にもっていける感じがあって良かったですね!

対下回転に対するループドライブ
 ハーフロングの難しいボールですら質の高いループドライブにしやすい感じがありました。ただ回転量で攻めるというよりはとにかくパワーでねじ込む(自分のイメージの弧線をスイングで作り出して、その通りに持っていける感じ)がやりやすかったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 これが最もよかったです。テナジーということで、テナジー05以上の回転性能といいつつも、シートでかけた際の打球感からくる回転量は少し弱さも感じ、普段使うディグニクス05と比較するとどうしても回転量に不満を感じるのは否めませんでしたが、このスピードパワードライブのためにテナジー19を使おうか迷っている状況です。

ブロック
 柔らかい打球感ですが、そこまで相手の回転の影響をうけやすいとは感じませんでした。特にTenergy 05 FX(テナジー05FX)のように柔らかいテナジーは非常に相手の回転の影響を受けやすいと感じますが、そういったことはなかったと感じました。

カウンタードライブ
 やりやすいです。ボールがしっかり沈む感じがありました。安心してカウンタードライブできると感じました。

ストップ
 止めやすいです。ただ回転をかけようとすると思ったより弾いてしまいました。このあたりは腕でしょう。

ツッツキ
 やはりテナジー05やディグニクス05の方が回転量は多いと感じました。

フリック
 あつかいやすいラバーなので乗せ打ち系の打ち方が安定していました。回転でももちろん安定すると思います。

サービス
 ディグニクス05などのようにぶつけるように回転をかけることで回転量の高いサーブを出ました。出しにくいといったことは感じませんでしたね。

バックハンド系

軽打
 軽打で特に違和感はありませんでした。 

ラリーでのドライブ
 ドライブもやりやすかったです。しかし少しボールの質は低いと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったです。非常にグリップするので簡単に持ち上がりました。その分質は少し低いかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ

ブロック
 やりやすかったです。回転の影響は受けにくいと思います。

カウンタードライブ
 カウンターというよりもカウンターミートがしやすかったですね。

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 少しぶっ飛んでしまいました。テナジー05の方がやりやすいと感じてしまいました。

チキータ
 簡単にあがるので非常に好感触でした。VICTAS(ヴィクタス)Triple Double Extra(トリプルダブルエキストラ)に近いやりやすさがあったように思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 テナジー05 > テナジー19 > テナジー80

スピード
 テナジー80 > テナジー19 > テナジー05

食い込ませたときのスピードドライブのやりやすさ
 テナジー19 > ディグニクス09C > ディグニクス05

フォアカウンタードライブのやりやすさ
 ディグニクス05 > テナジー19 > テナジー05

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雑感 2021/3/3

投票していただいた皆さんに感謝!!

 今年の1月からWRM(ワールドラバーマーケット)さんのレビューを投稿させていただいてます。投稿させていただき、月一で5位以内に入れれば、優秀レビューワーとして、投票対象になります。2月はなんと11ptも入れていただきました。感激です!!

 今年は勢力的にレビューを投稿していこうと考えております。また、katsuo000以外の人のレビューに触れていただくことで、様々な視点で用具について理解したり、新たな一面を感じることができると思います。本ブログでは今後も取り上げさせていただきますので是非よろしくお願いします!また、上の画像からわかりますように、WRMさんでいただけるポイントもいただけてしまうという至れり尽くせりの非常にありがたいシステムです。この記事を読んでいる方も是非レビューしてみるのも良いのではないでしょうか!?

Tenergy 19の感想

 打ちました。想像以上に良くて驚きました。さすがバタフライ!感覚的にはR48にやっぱり似ているんですが、R48よりもかなりカウンターがしやすくて驚きました。これは素晴らしい!近いうちにレビューを書きたいと思ってます。はじめは継続利用を考えていなかったのですが、想像以上によくて迷っています汗。多分継続はしないつもりですが、中級者層でパワードライブを楽に打ちたいと思うのであればありなラバーだと思いました。詳しくは近日中にあげるレビューを是非読んでください。

雑感 2021/3/2

Tenergy 19の試打動画が凄い

 もう、すごいですね。世界のButterfly、世界のTamasu。Tenergy 19(テナジー19)の試打動画が、大量に投稿されていて、試打しなくてももう、どんなラバーかわかる気がしてきました汗。皆さん基本的には比較対象はTenergy 05(テナジー05)で試打してくれていて、非常にわかりやすい比較になていると感じます。基本的には
打球感 柔らかい テナジー19 < テナジー05 硬い
弧線 強い テナジー19 > テナジー05 直線的
回転のかけやすさ かけやすい テナジー19 > テナジー05 かけにくい
最大回転量 強い テナジー05 > テナジー19 弱い
という感じっぽいですね。特にポイントは、弧線の強さのようで、テナジー05よりもプラスティックボールで弧線が出やすいラバーというのが特徴になりそうですね。テナジー05の方が直線的になりやすいというのが面白いですね。テナジー05も十分弧線が出しやすかったりループドライブがしやすいラバーだと思いますが、少しテナジー05は粘着ラバーっぽい感じがあるといえばあると言えるのかもしれませんね。そういう意味ではテナジー19はスピン系テンションらしいラバーと言えるのかもしれません。スピン系テンションらしいスピードと回転を両立しているという意味ではテナジー19の方がスピン系テンションらしいと感じてきております。試打してレビューしていきたいと思います。

打感的にはRasanter R48(ラザンターR48)に似ている?ヨーロッパ選手が好きそうなテナ19

 感覚的な話になってしまいますが、テナ19はR48に似ているような気がしてます。特にスポンジ硬度のわりにかなりくいこみを感じやすいラバーという点ではかなり近い気がします。5月に発売予定のRasanter R45(ラザンターR45)も近そうな気がしてます。くいこみがいいのでスピードドライブは打ちやすいけどループドライブがやりにくかったり、スリップしたり、回転が弱くなりそうな印象ですね。ドイツ製ラバーラザンターはドイツのラバーですのでヨーロッパで評価が高くなるようなラバーとして開発されているので当然といえば当然ですが。XIOM(エクシオン)さんのEuro系ラバーからわかるように、柔らかいラバーはヨーロッパ選手が好みますよね。特にバックハンドを豪快にスイングするヨーロッパの選手は、かなりボールをスポンジまでくいこませるドライブをするイメージです。日本人やアジアではループドライブに代表されるシートだけでドライブする技術を多用する人も多いので、この辺りが違いとして現れているのではないかと想像しますね。バタフライさんの戦略としては、もしかしたらヨーロッパ市場を狙ったラバーなのかもしれないと感じた次第です。そういう意味ではテナ19はドイツ製ラバーっぽいテナジーでもあると思います。

更新 2021/2/28

ホームページを更新しました。

 今日だけではないですが、更新してます。数値情報をちょくちょく追加させてもらってますね。ご参考いただければ幸いです。

届いた! 19~

 早速届きました。たしかにくい込み良い感じですね。試打楽しみです!もう既に試打動画がガンガンあがっているので、遅いレビューになるとは思うのですが楽しみにしていただけると嬉しいです。