レビュー Rasanter R50(ラザンターR50)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるラバーを販売しているのがandro(アンドロ)になります。katsuo000としては、もしButterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)シリーズやDignics(ディグニクス)シリーズを使うことができないのであればandroさんの看板ラバー、Rasanter(ラザンター)シリーズを使うと断言できます。その理由はなんといってもラザンターシリーズは高い回転性能を持つから!価格まで考慮するととても良いシリーズだと思います。本日はだいぶ遅れてしまいましたが、元祖ラザンターの看板、Rasanter R50(ラザンターR50)をレビューしていきます!
 androさんといえば常にスタイリッシュなアパレルとラバースポンジの緑色で異色の存在感を放つ存在ですね。androと契約している選手を挙げると、2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手が挙げられます。また近年、日本の各地の卓球クラブコーチ陣と契約していて、katsuo000もお世話になっている全日本選手権出場経験のあるコーチさんもandroと契約されていますね。この辺りは計略的だと思います。

RasantからRasanterへ

 アンドロさんは2016年まで、看板として販売していた特徴的な緑色のスポンジのラバーRasant(ラザント)シリーズ(Rasant Grip(ラザントグリップ)、Rasant Power Grip(ラザントパワーグリップ)、Rasant Power Sponge(ラザントパワースポンジ)、Rasant Beat(ラザントビート)、Rasant Turbo(ラザントターボ)、Rasant(ラザント)の6種類)を全て廃盤とし、新たにRasanter(ラザンター)というラインナップを2017年から販売開始しました。ラザントシリーズと同じく緑色のスポンジを採用した新たなフラグシップラバーであるラザンターシリーズ。ラザンターシリーズは回転性能が高く、弧線を作りやすいRシリーズ回転性能に加えスピード性能も高いVシリーズが存在し、スポンジ硬度が反映した数字をRまたはVの後につけられて販売されています。また他のドイツメーカーに先んじて、Ultra Max(ウルトラマックス)という、スポンジ厚さ2.3 mmとする技術を搭載したラバーラインナップになります。この技術というのは、それ以前ではトップ選手用に適用された技術のようで、シートを現行よりも、さらに薄くしてその分、スポンジを厚くする、といったラバーになります。ラバーは接着層を含めて厚さが4.0 mm以内という国際ルールが存在しますので、スポンジを厚くするためにはシートを薄くする必要があるわけです。シートが薄く、スポンジが厚いラバーの方が、回転とスピードと飛距離が出しやすく、トップ選手受けする性能が出しやすいと言われているそうです。しかしシートを薄くするというのは製造バラ付きが生じやすくそれ以前ではあまり出回っていなかったようです。おそらく最新技術で生産性を上げることができ、結果低価格でシートが薄くスポンジの厚いラバーを生産できるようになり、一般市場へ販売するようになったものと思われます。この技術は日本や世界の卓球用具を牽引し世界標準となるTenergy(テナジー)シリーズを販売するButterfly(バタフライ)さんのラバーでは一般販売ではありません。バタフライさんは2020年現在においても、最もスポンジの厚い特厚でスポンジ厚さは2.1 mmとなっています。近年他のドイツメーカーまたはドイツ製ラバーでシートが薄くスポンジの厚い、いわゆるラバー厚さMaxのラバーが増えてきていますね。
 ラザンターは現在までに8種類のラザンターが販売れており、Rシリーズが6種類、Vシリーズが2種類になります。

Rasanterシリーズ

 ラザンターシリーズは、回転系のRとスピード系のVでスポンジ硬度が細かく選べるシリーズのようなネイミングとなっていますが、実際に試打すると想像と異なりました。どうやらスポンジ硬度を変えるともに、シート形状も変更していて打球感や性能、やりやすい技術は異なりました。さらにVシリーズは確かにスピードは速いですがかなりスピン系テンションで回転もかなりかかるので、決してスピード特化のラバーという訳でもありませんでした。katsuo000はR53、R48、R50、R47、V47、R42を試打しており、それらの比較を今後まとめていきたいと考えております。ここでコメントさせていただくことは、R53、R48、R50のシートの粒形状はやや細めで少し球離れの速いと感じる粒形状でした。Dignics 05(ディグニクス05)やTenergy 05(テナジー05)と比較すると球持ちを感じにくいシートの粒形状になると思います。一方で、シートは柔らかく、スポンジも食い込みがかなり良いので、ラバー全体で食い込ませると球持ちを感じるラバーだと思います。2017年に販売開始した当初は、R50、R47、R42、R37、V47、V42の6種類でした。さらに2019年10月にEnergy Cell(エナジーセル)技術搭載のR53、2020年5月に同じくエナジーセル技術搭載のR48を新発売しました。現在androさんのフラグシップラバーはR53とR48になりますね。

 ラザンターシリーズで最近注目は、紅(あか)のラザンターのR53とR48だと思います。既にレビューは作成済みですので、あわせてご覧いただけると幸いです。

性能値

 androさん公表性能値比較になります。androさんはスピードとスピンに加え、コントロールという項目を加えているのが特徴でしょうか。やはりエナジーセル採用のR53とR48は高い性能となっていて現(2020年9月現在)看板ラバーということがよくわかります!

 R50は過去にSimon Gauzy選手も使用しており、androと契約して一番初めに使用していたのが、R50だったと思います。このラバーもスピードと飛距離が出る、というレビューが多いと感じます。実際、ドイツ製ラバーらしさはあり、粘着ラバーやOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)のようなヘビーな硬さがあるわけではありませんでした。R50を端的に申し上げるとR47の回転性能と同程度に回転性能が出せる設計で、残りの性能をスピード性能にふったラバーという印象でした。ラザンターシリーズはそれぞれ硬度違いのラバーではなく、それぞれコンセプトを持って開発されているのでしょう。R50は弧線弾道を維持しつつ、ミートなどのスピード性能を求めたラバーだと思いますね。R47とR50は、Tenergy 05(テナジー05)とTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)の関係ではないことだけは明確です。ラザンターシリーズを全く知らない人からしたら、R47、R48、R50、R53って硬度違いじゃないか、って思う人も多いと思いますが、ただの硬度違いではありません!本レビュー、およびR47のレビュー時に、上記の点もまとめていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

R50の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Rasanter R50(ラザンターR50)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness: 1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(2.3 mm)
・Speed:120
・Spin:122
・Control:80
・Sponge硬度:50
・6,200円 + 税
・72 g(切断前) → 51 g(張継科ZLCに貼って)

 予想通りの50 gオーバーでした。なかなか重たいですね。

Rasanter R50の3つの特徴

R50はR47よりもむしろ食い込ませやすい!

 シートの粒形状がR47とR50で異なり、R50はR47よりも粒細め・粒間広めになっているようでした。従ってR50はラバー全体では食い込ませやすいと感じました。結果的にR50はミート系の技術もしやすく、下がってもスピードドライブが打ちやすいと思います!ただスポンジは硬いので食い込ませても球持ちは短く、球離れも速いと思います。
 ここから独断と偏見ですが、androさんのラケットは板厚のラケットが多い一方で、カーボンなどの特殊素材に特徴を持たせているわけではないので、ラバーの設計もスピードを出すことを考慮して設計されているものと思われます。他のラザンターシリーズについてもスピード性能を犠牲にして球持ちと回転性能を最大限に引き出そうというコンセプトの設計ラバーはないように感じました。結果的にラザンターシリーズのラバーはバタフライのシートの粒形状80に近いバランス型の粒形状が多いと思います。そしてR50はandroさんのラケットとの相性がよいと思いました。具体的に申し上げるとR50は合板系のラケットとの相性が良いラバーだと思いました。合板系ラケットにあわせればR50のハードな打球感やトゲトゲしさも丸く柔らかくなり、足りないと感じやすいスピード性能を補うことができると思います。
 少し余談ですが似ていると感じたラバーがQ5またはQ3で、Q5を気持ち柔らかくしたラバーがR50だと思います。

回転性能はもちろん高い!R47と同等以上!

 R50はR47と同様に高い回転性能を感じました。先に試打したR47はとても回転性能が高くテナジー05に匹敵する回転性能を感じました。R50も同様に高い回転性能を感じましたがR47と遜色ないレベル、同等レベルと感じました。R47はとても硬くテナジー05のように粒形状に由来する硬さを感じるラバーでした。従ってドイツ製ラバーの中でもシートで回転をかけやすく高い回転性能を得やすいと感じました。一方、R50はスポンジの硬さを感じますが、粒形状的にシートは柔らかいので食い込ませやすくどちらかというとラバー全体で食い込ませて回転をかけるラバーだと思います。その回転性能はシートが柔らかいわりには高く、また弧線を描きやすいと感じました。katsuo000が良好と感じたのはスピードドライブやミートで、スピードボールが思ったより安定すると感じました。使い方にもよると思いますが最低限の回転と弧線で安定感のあるスピードボールがR50のラリーでの特徴だと思います。使い手によっては回転性能を活かして、打球点を少し落としながらゴリゴリ重たいドライブを打ち続けることにも特徴を見出せると思います!

ツッツキ、ストップが止まる!

 弾みと飛距離のでやすいラバーでしたが一方でツッツキ、ストップは止まってやりやすかったです。カツっと切るのは難しかったですがV47と比べたら明らかに、またR48と比べても止めやすいと思います。非常に重要な性能、ツッツキ、ストップはまずまずの性能だと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 ULTRAMAXのためか、軽打はそこまで硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 どちらかというとスピードドライブがやりやすいですね。弾きやすいと感じました。多分荒れ球の順番は
荒れ R53 > R50 > R47 > R48 > V47 綺麗
 というイメージです。R48はスポンジ硬度のわりにめちゃめちゃ食い込みやすいので、荒れ球というよりは綺麗さが目立つラバーでした。R47の方が硬いと感じるかもしれません。R53が最も硬いのですが、R50も近い硬さがあります。おそらくR47、R50、R48、R53の中で最もスピードドライブ向きのシート形状を持つのがR50だと思います。従って荒れ方もR53と比較するとR50はおとなしくなると思います。

面を開いたドライブ
 スポンジが硬く、ラケットにすぐ当たるとは思いませんでした。良かったですね。

対下回転に対するループドライブ
 少し球持ちが短く、ループドライブのコントロールは難しいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 逆にこちらはフォアなら結構いけると思います。やりやすいと思います。

カーブ/シュートドライブ
 R53の方が癖球っぽさや曲がりは激しいと思います。R50は食い込ませやすいですが硬いラバーではあるので、使いこなすために少し横回転を入れたドライブにしたほうが扱いやすいと思います!

ブロック
 結構回転の影響を受けやすいと感じました。

カウンタードライブ
 どちらかといえば、上書き系のカウンタードライブがやりやすいです。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。十分自分のラバーの回転量を確保できるラバーでした。

バックハンド系

軽打
 硬いですが意外といけてしまって驚きました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 スピード系ドライブになりやすかったです。あまり回転がかかってないとも言われてしまいました。一方で、バックならアリかなって思います。フォアとのギャップも狙えると思います。

対下回転に対するループドライブ
 少し難しかったです。たまにスイングスピードとインパクト不足で落としてしまうこともありました。 

対下回転に対するスピードドライブ
 実力不足でした。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 シートが柔らかめなので回転の影響は受けやすいと思います。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。

チキータ
 少し飛距離が出過ぎてオーバーミスが目立ちました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > Tenergy 05 Hard > R50 ≧ R47 ≧ R48 > Tenergy 05 ≧ V47

スピード
 V47 > R53 ≧ R50 > R48 > R47 > Tenergy 05 > Tenergy 05 Hard

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各メーカーのハイエンドラバーの比較 ループドライブの低さ/癖編

横並びで比較!

 あくまでもkatsuo000の個人的な見解になってしまいますが各社のハイエンドラバーを比較していきます!今回はループドライブの低さ・癖ということになります。katsuo000の個人的見解になりますのでご留意ください。
 なお、Rakza(ラクザ)シリーズはまだ試打できておらず今回の比較には入れることができておりません。申し訳ありません。m (_ _)m

 今回はループドライブの低さ、癖球、コントロール、という観点で並べさせていただいてます。ループドライブの軌道制御&癖球編ということです。異論は多々あると思うのですが、個人の感覚としては上記のような順番になると感じました。あくまでも個人の意見ですが、ご参考いただければ幸いです。

 ループドライブの時にどれだけ低くコントロールできるか、沈み込むようなドライブができるか、ループドライブの得点力につながるような部分です。球持ちとも多少対応していて、硬くて球持ちがあるラバーほど上に来ていると思います。
 この項目は非常に相反する性能を象徴していて、スピードドライブのスピードやスマッシュは難しくなりやすい項目だと思います。今後スピードドライブのスピードや打ちやすさなども掲載していきますが、上にあるものほど、スピードは落ちやすくなると思います。また近年粘着ラバーも流行りループドライブだけで得点するということ自体難しくなってきていると思います。相手が打球する時にはネットよりも低い位置で打球させることができるかどうかが重要で、人によっては容易に合わせてきますね。近年katsuo000は優先度を下げつつある項目です。

10点満点

Hurricane NEO III Blue Sponge(キョウヒョウNEO3ブルースポンジ(DHS))

 ループドライブで最も得点しやすいと感じたのはやはり粘着ラバーになりますね。粘着ラバーはコントロールのしやすさ、低さ、そして、良い体勢で打てた時の回転量による沈み込みや癖球が良いですね。ドライブそのもののコントロールのしやすさは、キョウヒョウが一番しやすいとも感じます。繊細な変化やコントロールに対応したドライブの変化が得られるので、ドライブ、特にループドライブなどのドライブは非常にコントロールしやすいと思います。 

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Hurricane Pro III Turbo Blue(キョウヒョウプロ3ターボブルー)

 粘着ラバーはやはり評価が高くなります。ニッタクのキョウヒョウプロ3シリーズも上位だと感じたので2位になりますね。このラバーはループドライブに拘ってドライブした方が良いとも感じました。特に対下回転時、下手にスピードドライブを打とうとしても回転量も減ってラバーの硬さが寧ろ悪い方向に出やすいと思います。寧ろ多少浮いてもループドライブでしっかり回転だけをかけるようにしたほうが活きると思いますね。

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Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)

 テナジー05ハードが実は3位です。このラバーは硬さとグリップ力は非常に良好なラバーなのでループドライブの質は非常に高いものがあると思います。ループドライブだけのやりやすさと得点力という点では、ディグニクスシリーズ以上のものがあると考え、3位とさせていただきました。一方でスピードドライブは難しくなるのが、やはりデメリットだと思います。

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以下は今後コメントしていきます。

 4位以下のラバーは今後コメントさせていただきます。とりあえず、ループドライブの低さと癖、コントロール、そして質という点だけで比較させていただきました。あくまでも個人の意見ですがご参考いただければ幸いです。

メーカーを超えてラバー比較 ループドライブの回転量編

メーカーを超えてラバー比較!

 あくまでもkatsuo000の個人的な見解になってしまいますが各社のラバーを比較していきます!今回はループドライブの回転量ということになります。katsuo000の個人的見解になりますのでご留意ください。ハイエンドラバーのすべてを試打できていないため、上位に食い込んできそうなラバーだとしてもそれらは除外して順位をつけています。申し訳ありません。m (_ _)m

 純粋に回転量を感覚で並べています。ループドライブの軌道制御&癖球編は次回掲載予定です。異論は多々あると思うのですが、個人の感覚としては上記のような順番になると感じました。あくまでも個人の意見ですが、ご参考いただければ幸いです。

ブランド別

性能順

 なお決め方ですが、ディグニクス 05、テナジー05ハード、テナジー05と比較してどのあたりに位置するかで感覚から決めました。katsuo000としては非常に重要な項目で、9点以上のラバーは試合でも是非使いたいと思えるラバーになります。逆にテナジー05ハードと同等のラバーも全然存在すると感じています。

Dignics 09C(ディグニクス09C)

 ループドライブの最大回転量はディグニクス09Cが最も高いとさせていただきました。ディグニクスは最大回転量は高い一方で、弾む分、その高い回転量を出しにくいラバーでもあります。09Cが1位になったのは粘着シートによる回転のかけやすさのためになります。回転量の最大値はおそらくディグニクス05とほぼ同等だと思っています。

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Dignics 05 (ディグニクス05)

 スピン系テンションラバーであるディグニクス05を2位としました。やはり回転もかかるけどスピードも出せるのでついつい回転量を落としてしまいやすいです。人によっては弾みでドライブをかけてしまって、高いポテンシャルを出しにくいかもしれません。katsuo000としてはトップラバーだと感じています。

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Q5(キューファイブ)

 個体差の結果かもしれませんがkatsuo000が購入したQ5は、他のQ4、Q3よりもかなり重かったです。そのため扱いにくいと感じましたがしっかり食い込ませるインパクトが確保できたときは粘着ラバーのような回転量のドライブが打つことができました。個性もあって非常に良いラバーだと感じました。

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Rasanter R53(ラザンターR53)

 ビデオ撮影で回転量を計測できるなら是非したいのですが、感覚的にはR53はディグニクス05やディグニクス09Cと比較すると、下だと感じました。それでもこのラバーはテナジー05ハード以上のスピン性能を感じました。また非常に食い込みが良いのでテナジー05ハードよりも圧倒的に回転がかけやすいラバーでもありました。ディグニクス05がないなら自分はこのR53を使いたいと感じています。非常に高性能なラバーになります!

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Dignics 80(ディグニクス80)

 ディグニクス80はテナジー05改のようなラバーだと感じています。テナジー05と比較してスピン性能、スピード性能、回転の影響の受けにくさなど、全てディグニクス80の方が上回っていました。ただし、回転性能は高いものの粒形状が少し球離れの速い形状ですので、ドライブの回転量は非常に高い一方でループドライブのコントロールは少し難しいので8位とさせていただきました。回転量の最大値はテナジー05ハードと同等以上で、ラバー重量は軽いので総合的にはテナジー05ハード以上のラバーだと感じていますが、回転量のみの比較では同等とさせていただきました。

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Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)

 05ハードももちろんかなり回転がかかって良いラバーです!しかしながら低い評価をした理由は大きく2つの欠点があるためです。
 1. ラバー寿命が短いこと。具体的にどのように寿命が短いのかというと、TSPの粘着シートを貼っていたとしても1、2ヶ月使っていないとシートが白っぽく線が入ってきます。このような劣化を見せるラバーは他に知りません。シートの劣化が異常に早く引っ掛かりがやや落ちると感じるようになると思います。またラバー全体のテンション・張りも落ちるので、食い込ませやすくなる分、テナジー05の癖球、ホップするような弾道のドライブは出づらくなると感じました。これらがテナジー05ハードの評価を下げる1つ目の欠点、寿命です。
 2. 使いこなすにはインパクトが必要なこと。インパクトが弱いと回転もかからず棒球になりやすく扱いが相当難しいと感じました。テナジー05ハードよりもスポンジ硬度の硬いディグニクス09Cの方が食い込みがよくて扱いやすく性能を引き出しやすいと思います。
 この2つの理由から8点とさせていただきました。メーカー契約して常に状態の良い05ハードを使えるのであれば、評価は9点になると思いますが、TSPの粘着シートを貼っていてもラバーが劣化したのは、今のところ、後にも先にも05ハードだけですね。

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メーカーを超えてラバー比較 価格編

メーカーを超えてラバー比較!

 あくまでもkatsuo000の個人的な見解になってしまいますが各社のハイエンドラバーを比較していきます!今回は価格編ということで日本円での値段になりますね。

Bland(ブランド)別

んmhjbvgghn

価格順

 

考察

 今回も暫定的に、DONIC(ドニック)のラバーはオープンプライスですが、5,000円と仮定しました。今まで、Butterfly(バタフライ)のラバーがダントツで高かったのですが、2021年春は、Nittaku(ニッタク)とXIOM(エクシオン)から税別で10,000円を超えるラバーが販売されて、価格の順位に変動が生じました。とはいっても、基本的には6,000円前後がハイエンドラバーの価格であり、6,000円を下回るラバーは、コスパの良いラバーであることは変わらないといえるでしょう。日本で最も売れているラバーはFastarc G-1(ファスタークG-1)になりますが、Fastarc G-1も6,000円になり、その状況は依然として変化ありません。上の図においてG-1よりも右側にあるラバー、DONIC(ドニック)のブルーシリーズ、YASAKA(ヤサカ)のRakza(ラクザ)シリーズ、VICTAS(ヴィクタス)のV>15 Extra、Triple Double Extra(トリプルダブルエキストラ)、TIBHAR(ティバー)のEvolution(エヴォリューション)シリーズが性能とコストでバランスのとれたラバーとして挙げられるラバーとなります。

 一方で、MIZUNO(ミズノ)のQシリーズ、andro(アンドロ)のRasanter(ラザンター)シリーズ、はやや高め、XIOM(エクシオン)のOmega VII(オメガ7)シリーズやJoola(ヨーラ)のDynaryz(ダイナライズ)シリーズ、Cornilleau(コニヨール)のTarget(ターゲット)シリーズ、そしてButterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)、Dignics(ディグニクス)シリーズは、かなり高額なラバーになってきます。2021年の注目ラバーは、Nittaku(ニッタク)のHurricane III National Rubber Blue Sponge(キョウヒョウ3国狂ブルー)とXIOM(エクシオン)のOmega VII Tour i 50 / 48(オメガ7ツアーi 50/48)でしょう。税抜きで10,000円を超え、税金だけで1,000円以上払わなければならないラバーの登場です。その性能はどれだけ高いのか、既に試打レビューなどあがっているところですが、katsuo000は少し高すぎて手を出さない予定です汗。

 katsuo000は2021年4月、フォア面にDignics 05(ティグニクス05)、バック面にTenergy 05(テナジー05)を使用していて、高額ラバーになってしまっています。ただし、無二の性能のラバーなので仕方なしかなという認識です。

 ということで、価格でした。この辺りはネットでも容易に調べられるものだと思います。ご参考ください。

レビュー Rasanter R42(ラザンターR42)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるのがandro(アンドロ)のRasanter(ラザンター)シリーズになります。やはり回転性能は自分の中では非常に重要な項目で、だからこそラザンターシリーズの違いを把握したくなりました。というのは、R53、R48、R50、R47、V47と使ってみて粒形状の違いを感じたからです。R53とR48は粒形状は同じということらしいですが、R47とR50で粒の形状は異なり、非常に印象の異なるラバーと感じました。それならR42はどんなラバーなのか、気になった次第ですね。このラザンターシリーズはただの硬度のみ変わったマイナーチェンジのラバーではないということは強調させていただきます!
 なおandroさんは常にスタイリッシュなアパレルとラバーの色で異色の存在感を放つ存在ですね。アンドロは近年明らかに日本でも存在感が際立ってきていると思います。その要因として2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手の使用用具がアンドロであるという事実があると思います。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 R42は実は、V47と同じスピン性能になりますね。V47のレビューでも記載しましたがV47は決してスピード性能に特化したラバーではなく、一定以上(Tenergy 80(テナジー80)くらい?)のスピン性能を持たせた上で、ラザンターシリーズ1のスピード性能を持たせたハイバランスラバーになります。katsuo000的にはテナジー80やDignics 80(ディグニクス80)は、柔らかさでスピン性能とスピード性能、特にミート打ちのやりやすさをバランスしているラバーになると思いますが、V47はスポンジの硬さでスピン性能を出しつつ、シートの食い込みでどちらかというとミートではなくスピードドライブ特化のラバーのイメージですね。Butterfly(バタフライ)のラバーには類似のラバーは存在しないように思います。バタフライさんは他社よりもスピード性能の高いラケットを多く販売していますので、ラケットでスピードを補うイメージなのかもしれませんね。アンドロさんのラケットはバタフライと比較すると全体的にブレード厚の厚いラケットが多く、ラインナップもやや少ない印象ですので、それららandroさんのラケットと組み合わせても良いようにスピード性能の高いラバーと言いつつも高いスピン性能の中にスピード性能を持たせたラバーを販売しているのではないかと想像しますね。

 つまり、R42はV47と同じスピン性能ということなので、決してスピン性能は低くないということがわかりますね。R42の立ち位置としてはTenergy 05FX(テナジー05FX)のようなラバーと言えるのかもしれません。ただし、テナジー05FXと異なるのは、ラザンターシリーズにはシートが薄くスポンジが厚いUltra MAX(ウルトラマックス、UM)仕様があります。このUM仕様のR42がどんなラバーかレビューしていきたいと思います。

R42の貼りと重量

 いつものようにButerfly(バタフライ)のZhang Jike ZLC(張継科ZLC)にRasanter R42をはりました。


 R42をはりました。反対はDignics 05(ディグニクス05)になりますね。

Rasanter R42(ラザンターR42)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 40+ Prastic Ball対応
・Sponge Thickness:1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(UM)
・Speed:116
・Spin:119
・Control:93
・Sponge硬度:42°
・6,200円 + 税
・66 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

 思ったより重いですかね。触るととにかく柔らかいですね!

Rasanter R42の3つの特徴

1. 圧倒的な扱いやすさ!ストレートへのスピードドライブも簡単!

 扱いやすさはピカイチでした。めちゃめちゃ使いやすかったです!ドライブそのものの威力は低いと思いますが、とにかくミスする気がしませんでした。これが1番の利点だと感じましたね!とにかくミスを減らしたいと感じるのであればありなラバーだと思います!
 個人的にですが、ウルトラマックス(UM)によってボールを食い込ませた時のラバーの懐の深さを感じました。懐が深いことで思い切りぶつけて、ラバーにボールが食い込んでもラケットに届きにくく、ミートではなくドライブにできる感じが非常に好感触でした。UMの1番のメリットかもしれません!

2.意外とストップ、ツッツキが低くおさまる!

 続いて特筆したいのが、ツッツキとストップのやりやすさですね。浮きにくいと感じました!回転量はほとんど感じませんでしたが、低く低くツッツキ、ストップできる点は柔らかいラバーなのに非常に好感触でした。V47は高いスピン性能があるものの少し浮きやすいと感じたので、R42も浮くのではないかと思いましたがR42は逆におさまりが良くて驚きましたね。

3. 中間硬度でブロックがやりやすい!

 当然と言えば当然ですが柔らかいラバーですので、非常にブロックのおさまりが良かったですね。特にミート系のボールに対してもボールに対して鈍感さがあって非常にやりやすかったです。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 めちゃめちゃ柔らいと感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 エネルギーロスをやや感じるかもしれません。それくらい柔らかいですね。

面を開いたドライブ
 食い込むのでやりやすいですね。少しミート気味になっている感じがありましたが、鋭く食い込ませてもゴムの強さもあってしっかり回転はかけてくれると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 ミスする気がしませんでしたが、一方で威力も少し低いかもしれません。ただオープン大会では十分かもしれませんね。

対下回転に対するスピードドライブ
 非常に打ちやすかったです。中級者やオープン戦ならチートかもしれませんね。コースの打ちわけもかなりやりやすくてスピードで翻弄できるかもしれません。

カーブ/シュートドライブ
 少し回転量の弱さを感じましたが、ドライブの引き合いでしっかり食い込ませた時はまずまずの回転量を感じました。

ブロック
 棒球になりやすいですが、やりやすかったです。

カウンタードライブ
 芯があるのでカウンタードライブも回転の影響は受けますが、できなくはないです。

ストップ
 V47と比べるとおさまりやすかったです!

ツッツキ
 ストップと同じくV47と比べておさまりが良かったですね!

フォアフリック

バックハンド系

軽打
 やりやすかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 全然やりやすいですね。少しミート気味になりやすかったです。

対下回転に対するループドライブ 
 やりやすいですが柔らかいのでシートでかけるよりも少しスポンジに食い込ませる方が回転量は上がると思います。その分浅く低くコントロールするのは難しいかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 思ったより難しかったです。バックでは自分にはまだ使いこなせていないのかもしれないです汗

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 フォアと同じくやりやすかったです!

カウンタードライブ
 回転の影響を受けやすいので少し難しいかもしれません。

ストップ
 おさまりはいいです!

ツッツキ
 非常に好感触でした。

チキータ
 ボールが弧線を描きやすいのでとてもやりやすかったです。やはり少しオーバーミスのしやすさを感じやすいのでそこだけ気をつけてください。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > R48 ≧ Tenergy 05 > R42

スピード
 R53 > R42 ≧ Tenergy 05

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2020年9月メイン用具

試合を目指して、ラバーを固定します!

 2020年3月以降、コロナ禍で試合中止が相次ぎましたが、秋に入って徐々に試合が再開し始めましたね。katsuo000も試合に出たくて仕方なかったので、妻と必死の交渉をして試合参加にこぎつけることができました!試合まで約1ヶ月です。さまざまなラバーを試打してきていろいろ使いたい気持ちもあります。特にマイナーなラバーはマイナーなラバーでボールに慣れずミスを期待できたりしますからね。katsuo000が選ぶ是非使いたいラバーを下記に挙げさせていただきます!

 Rasanter R53(ラザンターR53、andro)
 Q5(キューファイブ、mizuno)
 Blue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ、DONIC)
 Rhyzer Pro 50 (ライザープロ50、Joola)
 Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51、juic/cornilleau)

個性的なラバーが好きなのでやはりR53とQ5が使ってみたいですねー!本当に癖が強いのがこの2枚でした。すぐにフィックスできそうなのはフォア側で多少練習すればなれるとは思いますね。ストップ、ツッツキ、カウンタードライブで安心感があるのがQ5で、食い込みの良さと回転量がエゲツないのがR53です。ただバックにR53は重いしインパクト不足になるでしょう。この中で選び出すならフォアにQ5でしょう。バックは使いこなせそうだったのがターゲットプロGT-X51でした。ただ、なんだかんだ使いやすいと感じるのは必ず固定してきたDignics 05 (ディグニクス05)ですね!フォアもバックもやはりこのラバーだと思います。試打のときにどうしても固定している古くなったディグニクス05と比較をするのですが、ディグ05の回転性能はかなりエグく、ディグ05にはりあえそうなラバーはQ5とR53くらいだと思います。また使いやすさは軽いディグ05の方が上だと思います。結果ディグ系で試合へ出ようと思いました。

Blade(ラケット):Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)

Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)
 ZL Carbon(ZLカーボン)
 ハイバランスモデル(高い反発力としなやかさ)
 素晴らしい威力と攻守のバランスの良さ
・グリップ:フレア(FL)、ストレート(ST)、アナトミック(AN)
・ブレード厚:5.5 mm
・反発特性:11.7
・振動特性:10.8
・平均重量(公称値):87 g
・価格:25,000 円 + 税
・重量:サイドバランサー(1 g)を2本使用 → 91 g

 張継科ZLCは板厚が薄くて回転性能が高いと感じるのに、ブロックを止めやすく非常に気に入っています!一方でやはり板薄でスピードドライブ時は少し飛距離が出にくく5枚合板っぽい特徴もあるように感じますね。アウターZLカーボンラケットで、しかも上板がコト(Koto)材のようですので打球感はかなり硬いですが、慣れれば球持ちもしっかり感じます。やはりアウターカーボンでレシーブが難しいのですが、板薄で飛距離は出にくいのでフリック系の弾く技術はやりにくいですがツッツキやストップなどのレシーブはおさまりやすいと感じています。

 自分が所有している張継科ZLCのうち最も軽いラケットがこのストレートグリップの張継科ZLCになります。平均的な重量で扱いやすいですね。

Rubber 1(フォアラバー):Dignics 80(ディグニクス80)

Dignics 80(ディグニクス80)
 “X“の傑出
 回転とスピードのハイレベル
 Made in Japan
・シートの色:Black(ブラック)、Red(レッド)
・スポンジ厚さ:アツ(1.9 mm)、トクアツ(2.1 mm)
・スポンジ硬度:40(バタフライ基準)
・スピード:13.75
・スピン:11.75
・価格:9,800 円 + 税 
・重量:69 g → 47 g(張継科ZLCに貼って)

 ディグニクス80です。ぶっちゃけ、ディグニクスシリーズの差は使い込まないと分かりにくいですね。やはりディグ80は扱いやすいラバーで要求されるインパクトの強さはDignics 05(ディグニクス05)より弱くても食い込ませることができますね。フォアではそこまで気にならないのですが、バックで使うとディグ05より弧線が低いと感じますね。またツッツキが切りにくいのも感じやすいと思います。

Rubber 2(バックラバー):Dignics 05(ディグニクス05)

Dignics 05(ディグニクス05)
 “X“の傑出
 回転による打球の威力をハイレベルで実現
 Made in Japan
・シートの色:Black(ブラック)、Red(レッド)
・スポンジ厚さ:アツ(1.9 mm)、トクアツ(2.1 mm)
・スポンジ硬度:40(バタフライ基準)
・スピード:13.5
・スピン:12
・価格:9,800 円 + 税 
・重量:69 g → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 バックにはディグニクス05です。やはり硬くてインパクト不足(=技術不足)を感じるのですが、バックの方が下手なので難しいラバーを普段から使う方が練習効果が高いと感じてバックにディグ05ですね。ディグ80なら違和感はなかったのですが、上述の通り、対下回転バックドライブ時に少し弧線が低いと感じてしまいました。やはりディグ05が一番弧線が高く、バックで使っていても全体的に扱いやすいと感じますね。最終的には両面ディグ05で試合に臨みたいと感じてますが、今はこの組み合わせで練習しようと思います。

新しいディグニクスを貼りました!

 今回試合へ向けて新しいディグニクスを貼りました!というのは貼り立てのディグニクスは少し硬めで難しいからです。特に顕著なのがインパクトの弱いバック側ですね。またインパクトが必要なくせにテンションが強めなので使い込んで古いディグよりもやや弾むんですよね。ただ回転量はかなり満足します!ボールも重いと思います。また貼り替えて感じたのですが引っ掛かりが良くて回転がかかりやすいのでめちゃめちゃチキータがやりやすかったですね!新品の難しさをしっかり感じるつもりで貼り替えたのですが思いがけない発見でした。

 なお、古くなったり剥がしてまた貼り直したりしたディグニクスの1番の変化はテンションの低下だと思います。張りがなくなります。そのため回転をかけるために新品のディグニクスよりも強く食い込ませる必要があるイメージです。なので飛距離が出ない方がいいチキータは古いディグだと難しいと感じたのだと思います。古いディグニクスだとかなり弧線を意識して作るようにチキータしないとオーバーかネットミスになりやすかったです。ただ古い方がテンションが弱いので食い込ませやすく、また柔らかく感じやすく、飛距離は出ないので、全体的には扱いやすいです。なので扱いやすいと感じると思いますね。テンションが失われ、さらに使い込んでいくとシートが割れるようにカッターで切ったような切れ込みが生じますね。特に生じやすいのがテンションが集中しやすいラケットの中心部分です。またラケットもフチ側面付近も削れるというよりはカッターで切ったような裂け目が生じやすいですね。

 ということでメインをラバーを貼り替えて固定したという話でした。

レビュー Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)

説明

 本ページでレビューするラバーはフランスの卓球メーカーcornilleau(コニヨール)のラバーになります。日本ではjuic(ジュウイック)が販売代理店をしていますね。日本ではあまり存在感のあるメーカーではないですが、コニヨールのラケットラバーは決して悪いわけではありません。コニヨールは1946年に会社設立と歴史のあるメーカーで、2009年から元世界チャンピオン、Jean-Philippe Gatien(ジャン-フィリップ ガシアン、フランス)のもとで競技用のラバーとラケット開発を開始しました。現在では違うメーカーと契約していますが、世界ランキング上位のファンタジスタSimon Gauzy(シモン・ゴーズィー、フランス)選手や最速の両ハンドHugo Calderano(ユーゴ・カルデラノ、ブラジル)選手は過去にコニヨールの用具を使用していたそうです。例えば、コニヨールの9枚合板Gatien Conquest(ガシアンコンクエスト、板厚6.0 mm、97 ± 5 g)や今回レビューするTarget Pro(ターゲットプロ) シリーズのラバーなどがあげられるそうです。また過去に日本リーグ所属の実業団チームがコニヨールのラケットやラバーに好感触を得たという記事を卓球王国で見た記憶があります。卓球ナビにおいてもモンスターラバーTenergy(テナジー)と比較、超えたというレビューも散見され非常に期待の高いラバーだと思います。
 なお、このTarget Proシリーズは、レストランの格付けで有名なタイヤメーカー、Michelin(ミシュラン)の技術で製造されているそうです。

性能値

 公表性能値を確認しました。

 Target Proシリーズは2020年夏までで、4枚が存在します。今回katsuo000はX51とH47を試打しています。最後の数字がスポンジ硬度であり、硬度を4種類から選ぶことができるわけですね。スポンジ硬度の違いによって、スピード性能が変化するという非常にわかり易いものになっています。
 なお、katsuo000が注目しているラバーは、一緒に掲載したTarget Pro XDシリーズになりますね。このTarget Pro XDシリーズは、つい最近(2020年9月)販売開始になったラバーですね。katsuo000としては、やはり最高硬度と思われるTarget Pro XD 52.5が気になります。年内にできたらレビューしたいところですね!かなり良いラバーではないかと期待Maxです!

ターゲットプロGT-X51の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 Target Pro GT-X51は詰まっている感じですね!それでも50 g未満でした。かなりハイバランスな予感がします!

Target Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:16.0
・スピン:17.0
・Sponge硬度:H(51)
・6,800円 + 税
・72 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

Target Pro GT-X51の3つの特徴

安定感にさらなるスピードと威力を加えたようなラバー!

  Target Pro GT-X51はGT-H47の安定感を継承しながら、さらなるスピード性能と威力を感じました!特に特徴を感じたのが公表性能値にもあるようにスピード性能の向上です!もちろんGT-H47よりGT-X51の方が触るとラバーは硬いのですが、食い込みはGT-H47同様に非常によく、他メーカーのドイツ製の硬度50°以上のラバーと比べて扱いやすさは際立っていました!また硬いラバーはスピードドライブを打つのに、インパクトが必要となりやすく回転重視のラバーになりやすいのですが、GT-X51は硬いのにスピードドライブが打ちやすかったです!GT-X51はGT-H47以上にスピード性能が圧倒的に高く、かつラバーも硬くなったためにスピン性能も若干上がっていると感じました。

GT-H47と同様にツッツキ、ストップがしっかり止まる!カウンタードライブもやり易い!

 GT-H47の特徴を継承しており、GT-X51もツッツキとストップが止まり、カウンタードライブがやりやすいと感じました!非常に素晴らしいですね!

安定感にスピードと威力で勝負のラバー!

 GT-X51はGT-H47の安定感を継承しつつ、さらなるスピードと威力で勝負するラバーだと思います!他メーカーのハイエンドラバーと比較すると特徴があると感じたのはスピード性能で、海外版Tenergy 80(テナジー80)または少し硬くしたテナジー80ハード(?)のようなラバーでした。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 フォアなら全然硬く感じませんね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 GT-H47同様に食い込みが良く、落ちる感覚はありませんでした。またGT-H47で感じた回転量の不足を補えていると思います。いいラバーですね!

面を開いたドライブ
 GT-H47と同様にラケット板に当たる感じがなくて回転をかけながら飛ばせて非常に好印象でした。この特徴がスピードドライブを打ちやすくしていると思います。

対下回転に対するループドライブ
 ループドライブも良い回転量と質でした。従ってフォアにも使えると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 非常にやりやすかったです!普通は硬くなると難しく感じると思うのですが、想像以上にやりやすかったですね。

カーブ/シュートドライブ
 硬さを感じない分、エグさはないですね。

ブロック
 やりやすかったです。全体的にはやりやすかったです。これも好感触でした。

カウンタードライブ
 上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。

ストップ
 止めやすかったです。ポヨンとぶっ飛ぶ感じもなかったですね。

ツッツキ
 しっかりグリップできるのでボールを持っている時間が長いと感じました。コントロールしやすかったです。切れました。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。フォアで十分の回転量は得られると感じました。

バックハンド系

軽打
 バックでもそこまで硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 とっさに打っても安定しました。ただし、やはり硬いので、バックだとたまに硬さでインパクト不足による落ちがありました。十分練習で補えると思います。

対下回転に対するループドライブ
 弧線は低いですが、十分回転をかけることができました

対下回転に対するスピードドライブ
 これが入って結構びっくりしました。ただし重さはないです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 食い込むわりに、あまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。球持ちも感じ、切りやすかったです。

チキータ
 とてもやりやすかったですね。安心してチキータできました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 Hard > Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 > Tenergy 80

球持ち
 Tenergy 05 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 80
 Tenergy 05 > Target Pro GT-X51 > Tenergy 05 Hard

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 05
 Dignics 05 > Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 Hard > Tenergy 05

https://amzn.to/3iLmZvK

レビュー Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)

説明

 本ページでレビューするラバーはフランスの卓球メーカーcornilleau(コニヨール)のラバーになります。日本ではjuic(ジュウイック)が販売代理店をしていますね。日本ではあまり存在感のあるメーカーではないですが、コニヨールのラケットラバーは決して悪いわけではありません。コニヨールは1946年に会社設立と歴史のあるメーカーで、2009年から元世界チャンピオン、Jean-Philippe Gatien(ジャン-フィリップ ガシアン、フランス)のもとで競技用のラバーとラケット開発を開始しました。現在では違うメーカーと契約していますが、世界ランキング上位のファンタジスタSimon Gauzy(シモン・ゴーズィー、フランス)選手や最速の両ハンドHugo Calderano(ユーゴ・カルデラノ、ブラジル)選手は過去にコニヨールの用具を使用していたそうです。例えば、コニヨールの9枚合板Gatien Conquest(ガシアンコンクエスト、板厚6.0 mm、97 ± 5 g)や今回レビューするTarget Pro(ターゲットプロ) シリーズのラバーなどがあげられるそうです。また過去に日本リーグ所属の実業団チームがコニヨールのラケットやラバーに好感触を得たという記事を卓球王国で見た記憶があります。卓球ナビにおいてもモンスターラバーTenergy(テナジー)と比較、超えたというレビューも散見され非常に期待の高いラバーだと思います。
 なお、このTarget Proシリーズは、レストランの格付けで有名なタイヤメーカー、Michelin(ミシュラン)の技術で製造されているそうです。

性能値

 公表性能値を確認しました。

 Target Proシリーズは2020年夏までで、4枚が存在します。今回katsuo000はX51とH47を試打しています。最後の数字がスポンジ硬度であり、硬度を4種類から選ぶことができるわけですね。スポンジ硬度の違いによって、スピード性能が変化するという非常にわかり易いものになっています。
 なお、katsuo000が注目しているラバーは、一緒に掲載されたTarget Pro XDシリーズになりますね。このTarget Pro XDシリーズは、つい最近販売開始になったラバーですね。katsuo000としては、やはり最高硬度と思われるTarget Pro XD 52.5が気になります。年内にできたらレビューしたいところです。

ターゲットプロGT-H47の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 ノーマルな重さですね!触ってみると適度に柔らかく、なかなか扱いやすそうです。

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:15.5
・スピン:17.0
・Sponge硬度:MH(47)
・6,800円 + 税
・70 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

 ハイエンドラバーらしい重さだと思います。

Target Pro GT-H47の3つの特徴

ソツの無い超優等生ラバー!まさにTenergy(テナジー)のようなラバー!

 ボールの食い込み、コントロール、安定感、スピン性能、スピード性能、どれをとっても一級品の良さを感じました!硬度のわりには球持ちも良く、バックでも十分に使えましたね!弧線はやや低めで直線的なボールになりやすく、安定感の中に攻撃的なラバーだと感じました。フォアで使えば強烈な回転量も得られ強いインパクトにも耐える一方でバックでも十分の回転量とスピード、さらにミート打ちもやりやすく、非常にソツのないラバーです!気になる方は是非一度使ってみてはいかがでしょうか。

ツッツキ、ストップがしっかり止まる!カウンタードライブもやり易い!まさに優等生!

 硬度が柔らかいと、逆にラケットの板まで届きやすく、弾み易いということが往々にしてあります。結果的に、ツッツキやストップが難しくなることがありますが、このTarget Pro GT-H47はツッツキやストップが非常にやりやすかったですね。おそらくシートが強く、かつスポンジは、ある一定以下の力には食い込みにくく、ある一定以上の力には食い込みやすい設計なのだと思います。従って、どちらかと言えば、対下回転打ちよりも上回転のラリーに強いラバーになっていて、レシーブ台上はピタッと止まるのに、ラリーになればなるほど安定感と回転量が得られるラバーだと感じました!現代卓球に求められる特性だと思います!まさに優等生ラバーですね!

安定感でラリー勝負のラバー!

 強烈な回転量、というよりは安定感とカウンタードライブのやりやすさ、そしてラリーの打ち合いで勝負するラバーだと思います!一発の威力や癖球、で勝負するラバーではないと思います。Tenergy 05(テナジー05)と比べるとやはり回転量はテナジーの方が高いと感じますが、扱いやすさ、回転の影響の受けにくさ、カウンタードライブのやりやすさ、ミート打ちやスマッシュなどなどを総合的に比較すると十分にテナジー05と同等のカテゴリーで扱って良いラバーだと思います!GT-H47はテナジーよりも価格は安く寿命も長いようなので、テナジー05出なければならない理由がないのにテナジーを選ばれているのであれば、是非一度GT-H47を試してみることをオススメします。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬すぎず柔らかすぎずといった印象でした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込みがいいですね。落ちる感覚はありませんでした。一方で、フォアだと少し回転量不足も感じましたね。どうしてもスポンジが食い込みやすい=柔らかいということですので、フォアに粘着ラバーなどを使っていた人にはちょっと柔らかすぎて回転量が弱いと感じる部分もありました。

面を開いたドライブ
 ラケット板に当たる感じがなくて回転をかけながら飛ばせて非常に好印象でした。この部分はラバーの硬さではなく、スポンジそのものによるのかもしれませんね。この部分はスピードドライブを打つ際に非常に重要な要素で、ラケットに届いてしまうと落ちる感覚が強くなりやすいと思います。個人の感覚の部分ではありますが参考いただければ幸いです。

対下回転に対するループドライブ
 ループドライブも最低限の回転量と質の高で放てると感じました。従ってフォアにも使えると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 非常にやりやすかったです!食い込みが良いのにラケット板に届かず、しっかり回転をかけられる感じがあって安定感がありましたね。

カーブ/シュートドライブ
 そこまで硬いラバーではないので、エグさはありませんでしたが、カーブ/シュートとそつなく打てました。このソツのなさがこのラバーらしさだと思いました。

ブロック
 やりやすかったです。強烈なドライブに対しては、さすが回転をくらう感じはありましたが全体的にはやりやすかったです。これも好感触でした。

カウンタードライブ
 上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。

ストップ
 止めやすかったです。ポヨンとぶっ飛ぶ感じもなかったですね。

ツッツキ
 しっかりグリップできるのでボールを持っている時間が長いと感じました。コントロールしやすかったです。切れると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。最低限の回転量は得られると感じました。

バックハンド系

軽打
 硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 とっさに打っても勝手にドライブがかかってスピード系ドライブですが、安定しました。いいラバーですね!

対下回転に対するループドライブ
 少し弧線が低いのか、ネットミスが多かったと感じました。腕の問題かもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは逆にやりやすかったです。ミート系のスピードドライブになりやすいからかもしれません。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 食い込むわりに、あまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。球持ちも感じました。

チキータ
 とてもやりやすかったですね。安心してチキータできました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 > Tenergy 80 > Target Pro GT-H47 > Tenergy 64

球持ち
 Tenergy 05 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 80
 Tenergy 05 > Target Pro GT-X51 > Tenergy 05 Hard

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 05
 Dignics 05 > Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 Hard > Tenergy 05

レビュー Q5

説明

 大手スポーツ用品ブランドのMIZUNO(ミズノ)は、他社卓球メーカーとの差別化を図るため、住友理工とラバーを共同開発しました。住友理工と共同開発したQシリーズ中、最高性能のラバー、それがQ5になります。Q3とQ4の発売後、さらに性能改善を追求したQ5はスポンジをQ3、Q4のものから進化させて、Accel Arc Sponge(アクセルアークスポンジ)に変更しているそうです。このアクセルアークスポンジによってQ5は食い込みの良さと反発力の両立を実現しエネルギー効率を高められているそうです。Q3、Q4と話題の多いラバーでした。このQ5ではさらなる話題として、ミズノと契約するトップ選手がQ5を本職ラバーとして使用することを発表しましたね。以下に契約した選手を挙げます。

 ・大島 祐哉選手(全日本選手権シングルス準優勝、全日本選手権ダブルス優勝)
 ・前出 陸杜選手(全日本カデット 14歳以下シングルス優勝)
 ・軽部 隆介選手(全日本社会人選手権シングルス優勝)
 ・平 侑里香選手(全日本社会人選手権シングルス優勝)

 卓球王国に掲載されている、Q5の情報について記載させていただきます。

 新ラバーのQ5は、Q3とQ4で採用していたスポンジをさらに進化している。それゆえにQ3・Q4とは同列ではなく、Q5が最も高性能であり、頂点のラバーだ。
 Q5はスポンジの気泡が大きく、食い込みが良い。一般的には柔らかくして食い込みが上がるラバーは弾まなくなるが、Q5のスポンジは、ゴムの基礎性能を上げることで、食い込ませながらもスピード・スピンがアップした。
 1. エネルギー効率UP
 2. スピン&飛距離UP
 3. 食い込みUP
 4. 軽量化(Q3・Q4より2 g前後軽量)
 5. コントロールしやすい

2018年 年末の卓球王国より

 ミズノのホームページに種々の情報が掲載されているQラバーの情報について引用させていただきました。まずは粒形状です。

 Q5は粒の太さが1.7 mmで、テナジーの粒の太さと同じ太さになりますね。粒と粒との間は0.65 mmとQシリーズで最も広く、粒が広がった形状になります。ただしQ3はQ5よりも粒が1.65 mmと0.05 mm細く、粒と粒の間は0.02 mm狭い形状になっています。改めて、各Qラバーについて、シートの体積を計算してみましょう。粒の中心4点を結んでできるひし形の面積にはちょうど粒が1つ存在します。そのひし形の面積と粒の面積の比を各Qラバーで算出、さらにシートと粒の高さからゴムの体積を算出してみました。

 Q3の
 ひし形の面積=(1.65 mm + 0.63 mm)×(1.65 mm + 0.63 mm)/2 = 2.5992 mm2
 粒の面積=1.65/2 mm × 1.65/2 mm × π = 2.1372 mm2
 粒/ひし形面積比 = 2.1372 / 2.5992 = 0.82224
 2.5992 mm2 × 0.78 mm + 2.1372 mm2 × 0.99 mm = 2.02738 + 2.11583 = 4.14321 mm3
 2.5992 mm2 × (0.78 mm+0.99 mm) = 4.60058 m3
 ゴムの体積比 = 4.14321 / 4.60058 = 0.90058

 Q4の
 ひし形の面積=(1.7 mm + 0.58 mm)×(1.7 mm + 0.58 mm)/2 = 2.5992 mm2
 粒の面積=1.7/2 mm × 1.7/2 mm × π = 2.26865mm2
 粒/ひし形面積比 = 2.26865 / 2.5992 = 0.87283
 2.5992 mm2 × 0.8 mm + 2.26865 mm2 × 0.95 mm = 2.07936 + 2.15522 = 4.23458 mm3
 2.5992 mm2 × (0.8 mm+0.95 mm) = 4.5486 m3
 ゴムの体積比 = 4.23458 / 4.5486 = 0.93096

 Q5の 
 ひし形の面積=(1.7 mm + 0.65 mm)×(1.7 mm + 0.65 mm)/2 = 2.76125 mm2
 粒の面積=1.7/2 mm × 1.7/2 mm × π = 2.1352 mm2
 粒/ひし形面積比 = 2.1352 / 2.76125 = 0.77327
 2.76125 mm2 × 0.77 mm + 2.1352 mm2 × 0.95 mm = 2.12616 + 2.02844 = 4.1546 mm3
 2.76125 mm2 × (0.77 mm+0.95 mm) = 4.74935 m3
 ゴムの体積比 = 4.1546 / 4.74935 = 0.87477

 Q3: 0.901
 Q4: 0.931
 Q5: 0.875

ということで、Q5が最もシート部分のゴムの体積が少ないことがわかります。これは意外な計算結果でした。Q5はQシリーズ中で回転もスピードも出るラバーということで、粒と粒の間の狭さはQ3とQ4の間に来るものと思いきや、結果として最もQ5がスピード系のラバーと考えることもできると思います。またスポンジも変更していることが明言されていますので、スポンジの変更によって回転性能を改善できていることが想像できますね。粒形状から言えることは、Qシリーズ中、Q5が最もスピード性能が高そうなラバーだと言えると思います。Q3・Q4と同じスポンジであれば、Q5が最もスピード性能の高いラバーになっていたと思いますが、実際はアクセルアークスポンジによって異なるラバーとなっているわけですね。

性能値

 公表性能値はGFシリーズには存在しますが、Qシリーズは図・マトリックスしか存在しません。ミズノのホームページより引用させていただきました。

 Qシリーズは、スピードも回転性能も、GFシリーズよりも高いことが分かりますね。

 Q5もQ3と同じ飛距離が出ている理由が、粒形状の体積比計算から納得できますね。弧線が上がっている理由はおそらくスポンジでしょうね。

 上記の図は、かなり理系な図で、個人的には興味深いですがわかりにくいですね。ラバーに使用されているゴムという材料は粘弾性を持つ材料ですので、外からの力に対して、どのように応答するのか、その応答を数値化している図になりますね。
 この図はゴムに力を加えたときに戻ろうとする力の効率のようですね。硬いとエネルギー損失が大きくなるみたいですね。このようなグラフをおそらくゴムの組成ごとに作っているのではないかと想像します。適切に硬く、適切にエネルギー効率の良いラバーを導き出しているのだと思います。

 Q5はテナジーやディグニクスでいうところの80に当たるラバーだと言えますね。ただし、Q5はシートでスピードを出しつつ、他のQ3、Q4のスポンジを進化させたアクセルアークスポンジによって回転性能を高めているラバーです。ミズノの看板ラケット、フォルティウスFTまたはFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)は木材系ラケットですのでラバーは粘着ラバーやハードで硬めのラバーがあうと言われています。実際使ってみた印象としてQシリーズは木材系のラケットとの相性が良いラバーでした。木材系ラケットは球持ちが良く回転をかけやすい一方で、スピードは少し遅くて弧線も高く出やすいのが特徴です。スピードが遅く、弧線が高いことを補うようなラバー仕様になっていると思います。

Q5の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 Q5は最も重くなりました。先行情報ではQ3やQ4よりも軽くなっているということでしたが、個体差でしょうか、かなり重いと思います。やはりQ3、Q4と同様にQ5も独特のゴム臭さがあります汗。

Q5(キューファイブ)
 Accel Arc Sponge(アクセルアークスポンジ)
 テンション系裏ソフト(XL52/3)
 日本製、日本卓球協会検定品
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)
・Sponge硬度:47
・6,800円 + 税
・72(切断前) → 51 g(張継科ZLCに貼って)

 51 g、ハイエンドラバーらしい重さだと思います。

Q5の3つの特徴

Qシリーズ中、最硬の打球感で一番回転がかかる!

 Q5は1球目からかなりマッドな打球感で、Q3やQ4と比較しても明らかに硬いと感じました。そして硬いですが、食い込ませてドライブした時のボールがかなりエグい回転量でした!多分回転量はTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)やRasanter R53(ラザンターR53)のレベルだと思います。この飛び抜けた性能はQ3やQ4ではない、Q5独自のもので、非常に好印象でした!
 硬いと感じましたが、レビューによってはQ3・Q4よりも食い込みが良いというものも散見しますので個体差が激しいのかもしれませんね。ただ得られる性能=スピン性能は、Q3・Q4より高いという点は同じようです。特にQ5で好感触だったのが、横を捉えたカーブドライブでエゲツない回転量と癖球っぽさがありました!硬いと感じましたが、横を捉えてドライブすることで球離れが遅くなって球持ちを感じやすくなり非常にコントロールしやすくなって、しかも武器になるドライブが打てるということで、もし気が向いたら意識的にカーブドライブしてみて欲しいですね!

もちろんツッツキ、ストップが止まってカウンタードライブがやり易い!Qシリーズの特徴を継承!

 Q3・Q4と同様に、Q5もツッツキとストップがピタリととまり、上書き系のカウンタードライブがとにかく好印象でした。この性能は、katsuo000がラバーに求めたい非常に重要な特徴で、しっかり有するので本職ラバー候補です。

Q3、Q4と比較して良い意味で癖がない弾道!そして癖球!

 他のQラバーは打球感から来るボールの弧線のイメージや飛び方が少し癖がありましたが、Q5はイメージ通りに飛ぶラバーだと感じました。従って最もイメージ通りに飛ばすことができて扱いやすいと感じましたね。この部分は長く卓球をしている人ほど感じると思います。逆に、若い選手はそこまで気にならないかもしれませんね。
 一方で、ラバー全体のくい込みのしづらさがあります。また卓球王国で販売後に少しコメントされていましたが、Q5特有の癖球が出るようですね。Fastarc G-1(ファスタークG-1)も同様の話があると思います。Q5のように、くい込みのしづらいラバーは、Butterfly(バタフライ)のラバーと異なり、ボールがバラケやすくなって、そのバラケによって相手にミスを誘えるようになると思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 1球目から硬かったです。また臭いました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 Q5はボールが上がりやすくて、Q3やQ4よりも弧線と飛距離がコントロールしやすいと思いました。またQ3とQ4ではコシの弱さを感じましたが、Q5ではコシの強さも健在と感じました。食い込ませてドライブしても、板に当たらずしっかり回転をかけることができて良かったです。フォアに使いたいと感じるラバーでしたね。

面を開いたドライブ
 ラケット板に当たる感じがなくて、回転をかけながら飛ばせて非常に好印象でした。

対下回転に対するループドライブ
 Q5は、Q4を超える最高レベルの質の高いループドライブでした。硬いスポンジから強烈なループドライブが放てると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 少し硬いので食い込ませるのが大変でしたが打てると感じました。

カーブ/シュートドライブ
 Q5はカーブドライブこそ打つべきと感じました。かなり癖球っぽいエグいドライブが打てます!

ブロック
 これもQシリーズ全体的にやりやすかったです。硬くて相手の回転の影響を受けにくいためだと思います。

カウンタードライブ
 Qシリーズはずべて上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。スポンジ硬度以上に止め易いと思います。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。上手につっつけば回転もかかると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。Qシリーズの中で一番回転がかかって好感触でした。

バックハンド系

軽打
 硬くて、少し難しかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 硬くて重かったのでかなりカドりました。またインパクトも弱いので落ちましたね。バックだと食い込ませる感覚が弱いので、スピード系のドライブになりやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 Q3は回転が弱くオーバーミスが多かったのですが、Q5はしっかりシートで引っかかる感じがあってやりやすかったです。 

対下回転に対するスピードドライブ
 実力不足でした。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 硬くてあまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。少しとまりすぎてネットミスもありました。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。Q4に続き、Q5も切れると思います。

チキータ
 回転系のチキータが良かったです。落ちないですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Q5 ≧ Tenergy 05 Hard > Q4 ≧Tenergy 05 > Q3 ≧ Tenergy 80

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Q3 ≧ Q5 ≧ Q4 > Tenergy 05

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レビュー Q4

説明

 大手スポーツ用品ブランドのMIZUNO(ミズノ)は卓球界では後発ですが、他社卓球メーカーとの差別化を図るため、卓球界では挑戦的に住友理工とラバーを共同開発しました。その共同開発したラバーがQシリーズになります。Q3の発売からまもなく、Q4が発売されました。Q3の時から話題の多いシリーズのラバーで、その背景にはミズノが住友理工とゼロから共同開発してトップ選手用のラバーを開発した事実があります。非常に挑戦的で卓球界に刺激を与える効果があったでしょう!
 katsuo000は卓球のラバー製造は詳しいわけではないですが、基本的に各卓球メーカーは製造工場を持っているわけではなく、シート材質、シートの粒形状、スポンジ材質、スポンジ硬度などを指定して、ラバーを製造できる工場やメーカーへ外注していることが大半だそうです。よってゼロから作り上げるわけではなく、選択肢の中から選ばれたシート材質、粒形状、スポンジ材質、スポンジ硬度になるわけです。組み合わせはいく通りも存在するでしょうが、流行のラバーに求められる組み合わせはどうしても似てくるでしょうね。住友理工は今までラバー製造をしていなかったメーカーですので、他のラバー工場で作られたラバーとは明らかに差別されるわけですね。
 住友理工との共同開発において、参考としたと思われるラバーはモンスターラバー、テナジーシリーズでしょう。現在QシリーズはQ3、Q4、Q5と3種類販売されていますが、本ページで試打レビューしているQ4は最も回転性能が高いラバーになります。テナジーシリーズでいうところの、Tenergy 05(テナジー05)に当たるラバーになるわけですね。

 ミズノのホームページに種々の情報が掲載されていますので引用させていただきました。

 Q4は粒の太さが1.7 mmで、テナジーの粒の太さと同じ太さになりますね。粒と粒との間は0.58 mmとQシリーズで最も狭く、粒が密集した形状になります。Tenergy 05(テナジー05)は、粒の太さが1.7 mmで粒と粒との間の距離が最も狭く、球持ちと回転量の高さが特徴のラバーでQ4はテナジー05に酷似した粒形状だと言えます。また、おそらくなのですが、テナジーシリーズはシートの厚さ/粒の高さを変更していないのに対しQシリーズは、シートの厚さ/粒の高さを各Qラバーで変更しています。その結果、シリーズで比較したときにはテナジーシリーズとQシリーズはイメージがかなり異なるラバーになっていると思います。一言で表現させてもらうと、テナジーシリーズは公表性能値上の差を感じる一方でどのラバーもそこまで尖りすぎていないと感じますが、Qシリーズは各ラバーがそれぞれ個性が強く同じシリーズながら、Q3、Q4、Q5それぞれが存在感を示していると感じました。なおQ4に関して申し上げるとQ4では他のQラバーよりもシートは0.8 mmと厚く、粒は0.95 mmと低くしています。このシートが熱いというのは、ドイツ製ラバーの流行であるシートは薄い形状とは逆行するようなシートの厚さと粒の太さになると思います。どちらかと言えば、シートが厚く粒が太い粒形状は粘着ラバーに見られる形状ですね。この粒形状がQ4にどのような特徴を与えているかは、試打内容をご覧いただきたいと思います。

性能値

 公表性能値はGFシリーズには存在しますが、Qシリーズは図・マトリックスしか存在しません。ミズノのホームページより引用させていただきました。

 Qシリーズは、スピードも回転性能も、GFシリーズよりも高いことが分かりますね。

 Q4はテナジー05のように弧線が高く飛距離が出にくいことがわかります。

 上記の図は、かなり理系な図で、個人的には興味深いですがわかりにくいですね。ラバーに使用されているゴムという材料は粘弾性を持つ材料ですので、外からの力に対して、どのように応答するのか、その応答を数値化している図になりますね。
 この図はゴムに力を加えたときに戻ろうとする力の効率のようですね。硬いとエネルギー損失が大きくなるみたいですね。このようなグラフをおそらくゴムの組成ごとに作っているのではないかと想像します。適切に硬く、適切にエネルギー効率の良いラバーを導き出しているのだと思います。

 わかりやすいですね。Q4はテナジーやディグニクスでいうところの05に当たるラバーだと言えますね。ただし、完全に同じではないということもわかります。おそらく、Qシリーズはミズノの看板ラケット、フォルティウスFTまたはFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)と組み合わせて開発されたようで、木材系のラケットとの相性が良いラバーのようです。木材系ラケットは球持ちが良く回転をかけやすい一方で、スピードは少し遅くて弧線も高く出やすいのが特徴です。スピードが遅く、弧線が高いことを補うようなラバー仕様になっていると思います。

Q4の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 Q3に引き続き、Q4もまずまずラバーの反り返りがすごいですね。テンションがかかっているのでしょうね。貼る前からここまで反り返っているのは本当に驚きです。やはりQ3と同様にQ4も独特のゴム臭さがあります汗。

Q4(キューフォー)
 テンション系裏ソフト(XL52/3)
 日本製、日本卓球協会検定品
 太めの粒形状、粒と粒の間が最も狭い
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)
・Sponge硬度:47
・6,300円 + 税
・66(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 50 gを下回りましたね。思ったより軽いと感じました。

Q4の3つの特徴

飛ばない!ドライブが浅く入り易い!

 Q4はとにかくドライブが浅く入りました!このため人によってはQ4はとても直線弾道と感じるかもしれません。Q3と比較するとQ4はむしろ柔らかく感じ、粘着ラバーらしさは少々控えめな印象でした。スイングに対してボールを持ち上げやすく弧線の高さも感じないわけではありませんがそれ以上に飛距離が出なくて浅く入るとともに対空時間が短いのでスピードはむしろ速く感じました。今までいくつもラバーを使ってみましたが、ここまで他のラバーと類を見ない特徴は初めてでした!Q4のように弧線が上がるのにボールは浅く直線的でスピードを感じるラバーはkatsuo000は知りません。非常に個性的なラバーでした!

ツッツキ、ストップが止まってカウンタードライブがやり易い!

 Q3同様に、Q4もツッツキとストップがピタリととまり、上書き系のカウンタードライブがとにかく好印象でした。Q5でも感じましたので、Qシリーズの特徴と言えるでしょう。このツッツキ/ストップとカウンタードライブの特徴だけでもQシリーズはアリだと思います!

強い回転量なのに扱いやすい!

 Q3と比較するとQ4の方が明らかに柔らかくて使いやすく、それでいて強い回転をかけることができました!ただし、フォアで使うと個人的には少し物足りない硬さでどちらかというとバックの方があうかもしれません。柔らかい粘着テンション/硬めのスピン系テンションのようなボールが出せるラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 特に違和感ありませんでした。少し臭いました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 Q3同様、Q4も少しドライブが落ちそうでした。厚めにボールを弾こうとすると、すぐに板に当たると感じるくらい食い込みが良く、ラバー全体のコシは少し弱いかもしれません。これをラバーが負けると感じる人もいるかもしれません。食い込ませてドライブしたときに、すぐに板に当たると感じるので、張継科ZLCだと飛距離は出し易いのですが、回転量の弱いスピードドライブになり易いと感じました。この点が、Q4はフォアには合わないと感じた理由です。

面を開いたドライブ
 硬めのラバーですがすぐラケット板に当たる感じがありました。Q3同様Q4も食い込ませすぎると回転がかからずミスしやすくなると思います。

対下回転に対するループドライブ
 Q3でも質の高いループドライブでしたが、Q4も期待通り質の高いループドライブでした。ただもっと硬いスポンジならもっと強烈なループドライブになるとも感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 これもQ3同様に要注意で、スピードと回転を半々くらいでのスピードドライブが安定しました。ただ、Q4は回転がかかり易く柔らかいので比較的やり易いと思います。

カーブ/シュートドライブ
 Q3同様にあまりじっくり打てなかったのですが、かなり好感触でした。少し巻き込んでカーブドライブ気味にドライブする方が、回転のかかり方が強くて横回転が入る分ボールも安定してよかったです。

ブロック
 これもQ3同様にやりやすかったです。硬くて相手の回転の影響を受けにくいためだと思います。

カウンタードライブ
 Q3同様に上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。またカウンタードライブは思ったよりスピードが出やすくて出すつもりがなくてノータッチを狙えるドライブになる感じがありました。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。スポンジ硬度以上に止め易いと思います。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。上手につっつけば回転もかかると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。Q3以上に回転がかかって非常に好感触でした。

バックハンド系

軽打
 そこまで硬いとは感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 意外とやりやすかったです。柔らかいと感じました。Q3は粒は倒れ易い分スポンジを硬めに、Q4は粒が倒れにくい分スポンジを柔らかめにしているのだと思います。安定感があって弧線も描いてスピードも感じてとても好印象でした。

対下回転に対するループドライブ
 しっかりボールを掴んで回転もかけられるのでとても安定しました。柔らかめなのでインパクト不足も起こりにくくて良かったですね。 

対下回転に対するスピードドライブ
 練習すればQ3よりも打ち易いと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 硬くてあまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。少しとまりすぎてネットミスもありました。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。Q4なら切れると思います。

チキータ
 めちゃめちゃやり易いですね。思い切り回転をかけに行けます。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Q5 ≧ Tenergy 05 Hard > Q4 ≧Tenergy 05 > Q3 ≧ Tenergy 80

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Q3 ≧ Q5 ≧ Q4 > Tenergy 05

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