粘着テンション

レビュー Golden Tango(ゴールデンタンゴ)

説明

 Joola(ヨーラ)さんのGolden Tango(ゴールデンタンゴ)のレビューになります。Joolaさんは2021年に粘着テンションラバー、Rhyzen ZGR (ライゼンZGR)を発売していて、既に試打レビュー済みなので、本レビューでは、ライゼンZGRと比較しながらゴールデンタンゴをレビューしていきたいと思います。ライゼンZGRは最新の粘着テンションラバーで2021年春-夏発売のラバーでした。ライゼンZGRはスピン系テンションラバーのような弾みとスピードを持ちながら球持ちもしっかりあって、かつカウンタードライブなどの技術でおさまりの良い粘着テンションラバーで非常に好感触のラバーでした。実は、その好感触のライゼンシリーズ以前から粘着ラバーをヨーラは取り扱い販売していました。ヨーラの粘着と言えばTango(タンゴ)シリーズが有名だったそうです。本ページでは、そんなタンゴシリーズの中からGolden Tango(ゴールデンタンゴ)を試打レビューさせていただきます!
 ちなみに、懸賞で当たったDynaryz ZGR(ダイナライズZGR)という2021年冬発売の最新ラバーも試打予定です。ダイナライズZGRについてはレビュー時に詳細を記載しますが、katsuo000の認識がずれていました。Dynaryz(ダイナライズ)シリーズはDynaryz AGR(ダイナライズ)を試打レビュー済みで、同じシリーズでかつ粘着テンションラバーという情報だけを聞いていたので、ライゼンZGRよりもさらにスピン系テンションよりのラバーがダイナライズZGRかな、と想像しておりました。実際のところは、どうやらダイナライズZGRは57.5度のハードスポンジ搭載で、Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)やBlue Grip C1(ブルーグリップC1)に近い方向性のラバーではないかと思います(ラバーを貼った後の重量が方向性を暗に物語ってました笑)。現在オメガVIIチャイナ影を愛用するkatsuo000はダイナライズZGRの試打が楽しみですね。ちなみにダイナライズシリーズは、おそらく今後ヨーラさんの看板ラバーシリーズになると思われます。ヨーラのパンフレットでは、硬度はハード+~ミディアムといった形容詞表現でわかりにくいですがWRMさんでは、硬度が数字で記載されていてわかりやすいですね。以下のようになりますのでご参考ください。
 Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR): 57.5度
 Dynaryz AGR(ダイナライズAGR): 50.0度
 Dynaryz ACC(ダイナライズACC): 47.5度
 Dynaryz CMD(ダイナライズCMD): 42.5度
 Golden Tango(ゴールデンタンゴ): 54.0度
 Golden Tango PS(ゴールデンタンゴPS): 50.0度

ライゼンZGRのスポンジの硬度情報はないのですが、自前の硬度計で測定して確認予定です。試打の体感硬度的にはライゼンZGRはくい込みを結構感じましたので、50.0~55.0度位に位置し、ダイナライズZGRがヨーラのラバーの中でも最高硬度になると思います。
 WRMさんはダイナライズシリーズを全て取り扱うことにしたようです。WRMさんが取り扱うラバーは扱いやすさ、性能の高さ、コスパ、などから総合的に選んでいる印象で、万人にオススメしやすいラバーが多いです。ハイエンドラバーシリーズのダイナライズシリーズを取り扱うことは意外でしたが、WRMさんとしてはダイナライズシリーズを性能面とコスパの点で高く評価したのではないかと想像しますね。ちなみに、ダイナライズAGRはテナジー80のようなラバーでこれまたかなり好感触でした。

 だいぶ余談ばかりになってしまいました。ゴールデンタンゴに戻ります。ゴールデンタンゴは卓球王国さんやWRMさんでも取り上げられていたラバーで、粘着らしさがありながら弾むラバー、という位置づけで間違いないと思います。まずは、パンフレットからゴールデンタンゴの紹介文は以下になります。

ヨーラ ゴールデン タンゴ

 ヨーラのレジェンドラバー「タンゴ」の名前を継承した「ゴールデン タンゴ」は、粘着性トップシートと54度テンションスポンジの組合せで、中国製ラバーに代表される様な粘着性ラバーの良さを最大限に活かしたヨーラ最新の粘着テンションラバーです。 

2021年ヨーラのパンフレットから

 ドイツ硬度基準で54度となると、最近は60度のラバーも発売されているのでそこまで硬くないイメージになりますでしょうか。もちろん発売された当時はかなりハードなスポンジのイメージになったと思いますね。ちなみに試打予定はありませんが、Golden Tango PS(ゴールデンタンゴPS)というスポンジ硬度を少し柔らかくしたラバーもあります。ゴールデンタンゴPSは、スポンジ硬度50度のPower Sponge(パワースポンジ、PS)を採用したスピード性能の高い粘着テンションラバーになります。

 卓球王国のゆうさんのゴールデンタンゴに関するレビューページを見つけましたので紹介させていただきます。
  卓球王国ゆうセレクション: https://world-tt.com/ps_pr/012/
当時、ドイツ製粘着テンションラバーはVICTAS(ヴィクタス)のVS>401およびVS>402 Double Extra(VS>402 ダブルエキストラ)ぐらいしかない時代だったそうです。今やドイツ製粘着テンションは戦国時代のようになっていますけどね。粘着ラバーとしての評価はトップクラスに弾み、打ち方に関わらず回転がかかり、使いこなすまでにそこまで時間を要さない、という評価をされていました。是非ご参考ください。

 今年ついに引退を発表された日野自動車の岩崎栄光さんは、粘着ラバーで日本リーグで活躍していた選手になります。卓球王国の企画で岩崎さんがゴールデンタンゴおよびゴールデンタンゴPSについて試打レビューされていますので、その情報を引用させていただきます。

岩崎栄光選手のゴールデンタンゴのレビュー

クセ球とスピードの融合
 スピード重視のスポンジと粘着トップシートの相性が良い。かなりハードなスポンジだが、強いインパクトで打った時のスピード感は抜群。ヨーラが誇る粘着革命。

 「硬くて少し重いので上級者用だと思いますが、性能は素晴らしいですね。これだけ硬くて粘着があるとボールが浅くなりがちですが、かなり飛距離も出てすごいと思いました。軽く打つだけだとネットミスが怖いですが、しっかり打てると強ドライブ、ループドライブともに質が高く、ストップの質もかなり良かったです。球の重みも相当ありました。ラバーが硬いので、使い手は選ぶと思います。コントロールが少し難しいので台に入れることに集中する必要があるでしょう。そうするとボールが深かったり、浅かったり、球質がばらつくので、結果的にいやらしさに繋がると思います。

翔龍(Rising Dragon)との比較(試打当時の岩崎栄光選手は翔龍を使用)
 スピード: +2
 強ドライブのスピン: +2
 ループドライブのスピン: +2
 カウンタードライブ: +1
 ツッツキ&ストップの質: +2
 コントロール(扱いやすさ): +1
 球の重み: -2
 重量約50 g(157 × 150 mmのラケットにMAXを貼った時の目安)

卓球王国より

岩崎栄光選手のゴールデンタンゴPSのレビュー

使いやすくなった『ゴータン』
 「ゴールデンタンゴ」と同じトップシートにスピン系テンションスポンジを合わせた。柔らかく使いやすく調整されている。

 かなり柔らかくて食い込みが良いので、打たれるボールは優しい。そのため粘着らしさは少なく、テンション系に近いと思いました。このラバーもテンション系の打ち方のほうがボールが伸びると思います。テンションユーザーの船本さんの方が良いボールが出ていましたね。『翔龍』に比べて使いやすいのは確実ですが、特別なスピードもスピンも出しやすいわけではなくて、クセ球も少ないと思いました。粘着らしさを出したいならノーマルな『ゴールデンタンゴ』のほうが合っています。相手もあまり嫌がってはくれませんでした。

翔龍(Rising Dragon)との比較(試打当時の岩崎栄光選手は翔龍を使用)
 スピード: 0
 強ドライブのスピン: -1
 ループドライブのスピン: -2
 カウンタードライブ: 0
 ツッツキ&ストップの質: -1
 コントロール(扱いやすさ): -1
 球の重み: +1
 重量約50 g(157 × 150 mmのラケットにMAXを貼った時の目安)

卓球王国より

 ということで、ゴールデンタンゴはクセも出せるにのにスピードも出せるラバーとして紹介されていることがよくわかると思います。上級者向けという言葉がありますので、自分では扱いきれない可能性はおいておいて試打させていただきました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 ゴールデンタンゴはカテゴリーではプロフェッショナルに位置するラバーになります。価格は5,800円 + 税になります。割引されて4~5,000円くらいになりますでしょうか。性能が高ければ非常にコスパの良いラバーといえますね。ゴールデンタンゴはライゼンZGRのスピードを落として、同等の回転性能という位置になります。

 硬度計比較になります。数値としては、ゴールデンタンゴはライゼンZGRよりも硬い結果となりました。バタフライラバーと比較するとTenergy 05(テナジー05)よりも硬くて、ディグニクス系よりは柔らかいというのがゴールデンタンゴの硬さになります。
 また今回異例レベルで特徴的な値は、シート側の硬さとスポンジ側の硬さの差です。スピン系テンション、特にドイツ製のスピン系テンションラバーはシートが厚くてシート側が硬い傾向にあります。最近のラバーでいうとDignics 05(ディグニクス05)やEvolution MX-D(エボリューションMX-D)などはシートが硬いです。ゴールデンタンゴは明らかにシート側が柔らかく、スポンジ側が硬いラバーでした!ここまでシートが柔らかいと相手の回転の影響は受けるものの、球持ちが良く硬さの割に扱いやすいことが想像できますね。実際触ってみるとシート側がかなり柔らかく、実測の硬度以上に扱いやすさを感じるラバーだと感じました。

ゴールデンタンゴの貼りと重量

 今回はインナーカーボンラケットのRein Force AC(リーンフォースAC)に貼りました。パッケージは旧パッケージになります。

 最近、ヨーラさんはパッケージを新調しました。ゴールデンタンゴはこんな感じです。新↓

旧パッケージの裏側です。

↑ゴールデンタンゴ(旧パッケージ)には、粘着ラバー保護シートが入ってました。保護シートは粘着性はなくホコリがつくことを防ぐ程度のものになります。ないよりは絶対にあった方がいいもので、普段スピン系テンションばかり使用している人で準備を忘れていても助かる仕様ですね。(新パッケージの場合ついているのか不明ですので、よろしくお願いします。)

 シートの曇り具合が粘着ラバーらしいですね。ライゼンZGRと比較するとゴールデンタンゴの方が昔ながらの粘着、中国製粘着ラバーに近い外観だと思いました。特にシートの粘着ですが、ライゼンZGRはほとんど粘着感がないのに対し、ゴールデンタンゴはまずまずの粘着を感じました。

Golden Tango(ゴールデンタンゴ)
 粘着テンション
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:7.0
・Spin:11.0
・Category:Professional
・Sponge硬度:Hard
・5,800円 + 税
・72 g(切断前) → 51 g(リーンフォースACに貼って)

 ヨーラは、新パッケージになってから粒形状についての情報も示してくれるようになりました。ダイナライズやライゼンにはそれぞれ最新のシートやスポンジが採用されていて、凄い感じになっています。一方、ゴールデンタンゴのシートやスポンジについて特別な説明や名前はないようです。ライゼン、ダイナライズ、ゴールデンタンゴの粒形状は以下のようになりますね。
 Rhyzen ZGR: 粒太さ 1.5 mm、粒間隔 0.8 mm、粒高さ 0.7 mm
 Dynaryz AGR: 粒太さ 1.7 mm、粒間隔 0.6 mm、粒高さ 0.9 mm
 Golden Tango: 粒太さ 1.7 mm、粒間隔 0.6 mm、粒高さ 0.9 mm
シートの粒は、粒が太いほど、粒間隔が狭いほど、粒高さが低いほど、回転性能が高く粘着っぽくなります。ゴールデンタンゴはダイナライズと同じ粒形状で粒はヨーララバーの中では最も標準的な粒形状のようです。粒間隔も狭いですが、その分粒高さが、高い設計になっていて、くい込みや球持ち、扱いやすさを付与しているといえるでしょう。

Golden Tangoの3つの特徴

シートが柔らかくて、バックでも使えるくらい扱いやすい!

 やはりシートの柔らかさからバックハンドでも十分に使える位、球持ちと回転量が得やすいと感じました。絶妙なシートとスポンジの硬さで、シートは柔らかいですが、その分スポンジはハードなので回転をしっかりかけることができました。粘着ラバーですので、スピン系テンションラバー以上に回転に特徴は欲しいところだと思います。ゴールデンタンゴの回転量はテナジー05以上だと思いました。安定感のチキータやバックハンドドライブが打ちやすかったです!
 これならスピン系テンションラバーユーザーが試しに粘着を使いたいと思ってもスムーズに移行できそうだと思いました。

まさにスピードと粘着の融合!

 ライゼンZGRは50~55°くらいで、同タイプラバーは例えばRakza Z(ラクザZ)、DNA Dragon Grip(DNAドラゴングリップ)、Omega VII China Guang(オメガVIIチャイナ光)、Blue Grip C2(ブルーグリップC2)、Hybrid K1J(ハイブリッドK1J)などでしょうか。どのラバーも粘着ラバーとスピン系テンションラバーの中間的な位置として開発されたようなラバーで、スピード性能をそこまで落とさないようにしつつ、スピン系テンションラバーよりも高いスピン性能を持たせたようなラバーだと思います。これらのラバーと同様にゴールデンタンゴはまさにスピードと粘着の融合といえるでしょう。岩崎さんのレビューにもあるように、このゴールデンタンゴはスピードと粘着の融合というのが非常にあうと思いました。当時、回転性能でテナジー05を上回るようなラバーは少なく、それでいてテンションなみのスピードも出せて、台上は止まる。まさに粘着とスピードの融合という表現があうと思いました。
 ライゼンZGRと異なる点は、まさに打球感の部分でしょうか。打球感はゴールデンタンゴの方がシートが柔らかい分、柔らかいと感じると思います。バックハンドで使うならゴールデンタンゴの方がブロックで変に落ちることもなくて使いやすいのではないかと思います。その分、シートだけで打つ技術ではゴールデンタンゴの方が滑ったり、慣れが必要かもしれません。また硬く感じる分、ボールの揃いにくさはライゼンZGRの方があるようにも感じましたね。揃いにくさを癖球というなら、癖球らしさはライゼンZGRの方が上だと思いました。

1つの粘着テンションの選択肢。シートが柔らかいラバーが好きならゴールデンタンゴはあり!

 ゴールデンタンゴはスポンジ硬度54°、ライゼンZGRは50~55°くらいで先ほども挙げているように類似のラバーは多数あります。これらのラバーの中でもゴールデンタンゴは非常にシートが柔らかいラバーと言えると思います。シートが柔らかい粘着ラバーが好み、と感じるならこのゴールデンタンゴは魅力的だと思います。個人的にはシートが柔らかいと、扱いやすい、ブロックがしやすい、回転をかけやすい、チキータや台上ドライブがやりやすいというメリットがある一方で、相手の回転の影響を受けやすい、回転のMax値を出すのにパワーが必要、などなどのデメリットが挙げられると思います。これらの特徴を把握して購入することをオススメします。Nittaku(ニッタク)製のキョウヒョウ3などを使用していてもっとスピードが欲しい、中陣での打ち合いにスピードが欲しいと思うならゴールデンタンゴはありではないでしょうか。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 違和感はありませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 少しパワーロスを感じました。くい込みが良すぎるんでしょうね。普段使うラバーよりももっとボールを引き付けてあげる必要があると感じました。またここまで食い込みが良いと多分ラケットは木材系ではなく1本芯の通ったようなラケット、ファイバーなりカーボンなりインナーでも良いので入っているラケットの方が威力が出しやすいと思います。

面を開いたドライブ
 粘着ラバーらしく面を開いた方が威力が出ると感じました。くい込みもあるので打ちやすいですね。粘着ラバーの打ち方を覚えるという意味でも良いラバーかもしれません。

対下回転に対するループドライブ
 結構飛び出す印象です。ここはキョウヒョウのようなコテコテ粘着ラバーの方が低くて浅いいいループドライブが打ちやすいと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 めちゃめちゃ打ちやすいですね。ゴールデンタンゴの一つの特徴だと思います。是非3球目や4球目を狙い打ってください。

カーブ/シュートドライブ
 スピードが乗る分、やや曲がりは弱いと感じました。

ブロック
 やりやすかったです。相手の回転の乗ったドライブ、重いボールは、その威力を受けやすいですが、しっかり腰を落としてブロックしてあげることで入れやすいと思います。

カウンタードライブ
 良かったです。くい込みが良いことを想定してしっかり寝かせる必要がありますが、スポンジが硬い分以外とおさまりと沈み込みが良かったです。

ストップ
 当然ですがやりやすかったです。個人的にはもっと止まってほしいところでしたが十分合格点でした。

ツッツキ
 きれますね。もっと上板の硬いラケットとあわせることで切りやすくなるのではないかと感じました。

フォアフリック
 少し難しかったです。ラケットラバーに対し、どこまで厚く当ててどこまでくい込ませて弾くかイメージしながらなれる必要はあると思いました。

サーブ
 もちろん切れていました。少しくい込むので飛び出しが良いと感じました。

バックハンド系

軽打
 バックの方が好感触でした。小さい力で回転がかけやすいかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ボールの伸びを感じました。ハードな粘着テンションラバー、スピンアートと比べるとボールの伸びや弾みはゴールデンタンゴの方が良いですね!ラリーでも打球点を落としてドライブがしやすくて良かったし、安心して振り切れる感じがありました。

対下回転に対するループドライブ
 良かったです。ボールをグリップしていることを強く感じました。また相手がふかすようなドライブがしやすかったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 回転で沈む感じがあり、スピードドライブがしやすかったです。この点で、バックで使うのはありだと感じました。

ブロック
 違和感ありませんでした。シートがくい込むからだと思います。少し回転の影響は受けやすいと感じました。

ストップ
 良く止まりました。

ツッツキ
 粘着ラバーなので切れますね。良いですね。

チキータ
 やりやすかったです。回転系のチキータが特にいいですね。一発威力の高いスピード系チキータは難しいと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C > Golden Tango > Tenergy 05

スピード
 Rhyzen ZGR > Golden Tango > Hurricane III

https://amzn.to/3gJwY5D

レビュー Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)

説明

 XIOM(エクシオン)の2020年の粘着テンションラバー、Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)をレビューします。まずはエクシオンのラバーについて概観します。

 エクシオンのラバーといえば、モンスターラバーの廉価版として存在感を高めたVega(ヴェガ)シリーズが有名です。特にVega Euro(ヴェガユーロ)は初中級者に利用されるラバーとして、非常に人気だと思います。またコスパ最強として近ごろ話題で、本ブログでもDignics 09C(ディグニクス09C)以上に閲覧数が伸ばしているラバーVega X(ヴェガX)もエクシオンを代表するラバーですね。高性能かつコスパの高いラバーが多いエクシオンさんです。

 この扱いやすさとコスパの高いヴェガシリーズでユーザーを取り入れつつ、更なるレベルアップを求める人へ向けて、トップクラス用のラバーとしてOmega(オメガ)シリーズが存在します。

 オメガシリーズは、従来はスピード重視のシリーズであり、ヴェガの回転性能と組み合わせたIV(フォー)シリーズ回転性能とグリップ力に特化させたV(ファイブ)弧線の低さと打ち負けない強さのVII(セブン)の大きく3シリーズが今も販売されています。katsuo000は全てのラバーを試打できているわけではありませんが、オメガVIIシリーズを中心に代表的なラバーは試打させていただきました。全体的にマッドな打球感のラバーが多く、どちらかと言えばフォア側に使用することで味が出るラバーが多い印象ですね。今まで試打してきたオメガシリーズのラバーは次のようなものでした。

・Vega Tour(ヴェガツアー)
 ヴェガの中で最高性能のラバー。45°の中間硬度のスポンジでくい込みが良く扱いやすい。くい込ませて扱うことができれば、その回転量はテナジーなみ。
: https://katsuo000.com/review_vega_tour/

・Vega X(ヴェガX)
 10周年を記念して発売されたヴェガシリーズ中最高コスパのラバー。シートもスポンジもヴェガツアーより硬く、使いこなした時の回転量は個人的にはヴェガツアー以上だと感じる。カウンター性能など現代的な技術がやりやすいラバー。人気も高く、当ブログでも人気急上昇中。
: https://katsuo000.com/review_vega_x/

・Omega V Tour DF(オメガVツアーDF)
 オメガVIIシリーズと比較して、打球感が軽快で使いやすい上に高い回転量とグリップ力のあるラバー。回転性能は十分テナジー05なみでコスパもよく見直されてい良いラバーで、卓球王国さんでもゆうさんに特集されていた。重量の割にプラスアルファの癖や唯一無二な性能は、少し不足を感じる。
: https://katsuo000.com/review_omega_v_tour_df/

オメガVIIシリーズ

・Omega VII Pro(オメガVIIプロ)
 テナジー05以上に扱いやすく、それでいてヴェガシリーズにはない、パワーもありマッドの中に扱いやすさのあるラバー。
: https://katsuo000.com/review_omega_vii_pro/

・Omega VII Tour(オメガVIIツアー)
 オメガVIIシリーズの中、スピン系テンションの最高峰といえるラバーだと思います。そのスペックを最大限引き出すことは難しいですが、ただ使うだけならバックでも十分に扱えると思います。扱い切れればスピード性能とパワードライブはスピン系テンションラバーの中でも随一と言えるでしょう。
: https://katsuo000.com/review_omega_vii_tour/

・Omega VII Hyper(オメガVIIハイパー)
 オメガVIIツアーをより粘着ラバーっぽくしたラバー。粘着ラバーよりのスピン系テンションラバーといえるラバーで、癖球も出やすいラバー。バックでも使えるが、この高い性能と癖球の良さを引き出すにはフォアでないとなかなか引き出せない。
: https://katsuo000.com/review_omega_vii_hyper/

 katsuo000は、フォアには今までHurricane(キョウヒョウ)やDignics 05(ディグニクス05)など最高峰のラバーを使わせていただいてきました。正直それらのラバーと比較するとメリットを感じられず現在に至っております。メリットが感じにくい理由の一つに、マッドなラバーであることが多く、くい込ませるパワーが必要である、という点があると思います。回転性能を最大限出せるほど容易に使えるようなラバーではないと言えるのかもしれません。今まで継続使用はしてこず、このラバーにあった打ち方に至る前に変えてしまっていたともいえるかもしれませんね。ただし、ラバーにあった打ち方が出来ていない状態でも安定感のあるラバーが多く、スイングに依存しない扱いやすさのあるラバーシリーズでもあるでしょう。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。XIOMさんは2021年のカタログ値から、Vega Pro(ヴェガプロ)を基準としたものになりました。両方を掲載しますので、ご参考ください。

2020年

 2020年にはオメガVIIツアーiシリーズは公表されていないので、オメガVIIハイパーが最もバランスがとれたラバー扱いになっていますね。続いて2021年のパンフレットから作成したものが次↓になります。

2021年

 一方、2021年版では、Vega Pro(ヴェガプロ)のスピード、スピンは10とした場合の相対値となっています。やはり、オメガVIIツアーiシリーズは高性能であることがよくわかりますね。オメガVIIチャイナ影は、2020年においても2021年においても、高いスピン性能が強調されていますね。

 オメガVIIシリーズは重くて硬いことがよくわかりますね。オメガVIIプロはテナジー05以上にくい込みが良くて扱いやすいと考えられます。一方で、オメガVIIツアーやVIIハイパー、VIIチャイナ影は異常な硬さと重量ですね。チャイナ影はディグニクス09Cと類似のくい込みにくさと言っても良いでしょう。

オメガVIIチャイナ影の貼りと重量

 今回メインラケットのVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)に貼りました。

↑この白いシートなのですが、STIGA(スティガ)さんのDNA Dragon Grip(DNAドラゴングリップ)やJoola(ヨーラ)さんのRhyzen ZGR(ライゼンZGR)とかなり類似の白いシートではないかと思います。どちらもドイツ製ラバーで、近い場所(工場?)で製造されているのではないでしょうか。発売時期を考慮すると、最も早く発売されたのは実は、このオメガVIIチャイナ影だったのかもしれません。シートの粘着はあまり強くなく、微々粘着ラバーだと思います。現代的な粘着ラバーといえるでしょう。

 やはりオメガVIIのラバーは重いですね。過去Omega VII Hyper(オメガVIIハイパー)も試打しておりますが、ハイパーは54 gでした。そのハイパーよりもさらに重たい57 -60 g。。。これは超ヘビー級ですね。でもNittaku(ニッタク)さんのHurricane Pro III Turbo Blue(キョウヒョウプロ3ターボブルー)の65 gほどではないのは救いでしょうか。またヴィルトーソACは標準ラケットのブレード面積より、やや広いので、重くなりやすいです。うーん、ヘビーですね。自分は200 g超えてくると、やっぱり重たいと感じますし、やはり大変さを感じます。

Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)
 粘着テンション
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.1 mm、Max
・Speed:12.5(Vega Proを10として)(11.0、←2020年カタログより)
・Spin:17.0(Vega Proを10として)(15.5、←2020年カタログより)
・Sponge硬度:60
・7,000円 + 税
・85 g(切断前) → 57 - 60 g(ヴィルトーソAC、158 × 150 mmに貼って)

Omega VII China Yingの3つの特徴

 正直言って扱いきれませんでした。ものすごいラバーですね。ただし扱いきれない中にエグさを強く感じるラバーでした。最も気に入ったのが、中陣からのドライブラリーです。キョウヒョウのように打球点を下げたとき、ボールを下から持ち上げるようにくい込ませてドライブすることで、回転量やスピードをコントロールしやすいと感じました。この打ち方をディグニクス05で行うとオーバーミスするかネットに引っかけてしまうんですよね。またキョウヒョウと異なるのが、扱い切れていないからだと思いますが、中陣からでもキョウヒョウ以上にスピードが出せる点でした。少し継続使用したいと考えています。

化け物じみた回転量と癖!キョウヒョウに迫る!

 卓球王国でも特集されていましたが、オメガVIIチャイナ影の化け物じみた回転量、癖は凄いですね!しっかり身体を入れてドライブできたときのボールのえぐさは、今までに見たことのないものでした!荒れ方はどちらかというと、Rasanter R53(ラザンターR53)に類似で横回転がそのまま残るような荒れ方をしていました。ボールの沈みはあまり感じられませんでしたが、扱い切れていない可能性があるかと思います。扱い切れれば、スピードドライブも、超回転のループドライブも自在にできるようになるようなヴィジョンを感じるラバーでした!
 ポテンシャルも高く、扱いこなせばキョウヒョウに迫る唯一無二のえぐいラバーだと感じました。それでいて値段はキョウヒョウ(ブルースポンジ以上に安いです!これは面白い!

粘着ラバーなのにめちゃめちゃ弾む!

 粘着ラバーではありますが、驚いたのがそのスピード性能です。小さい卓球場で試打したことも相まってかスピン系テンションラバーに匹敵するくらいのスピード性能を感じましたね。ラバーが硬いために弾くような打ち方をしてしまいやすいのもありましたが、スピードドライブが決まれば打ち抜ける位のスピードは十分にありました。一方で扱いこなすには、弾いてしまうのではなく、しっかりとくい込ませてボールに回転をかけてあげる必要があるとも思いました。ものすごいポテンシャルがあると思います。
 また飛び出しが良いので、ラケットは木材かインナーカーボンラケットが良いと感じました。フォアは威力を求めてアウターALCが良いと感じていましたが、アウターカーボンでは弾み過ぎてその特徴的な回転性能を活かせないと感じました。バックはインナーALCにディグニクス05が使いたいので、ちょうど良かったと感じました。ただし、オメガVIIチャイナ影のせいで、ディグニクス05もより硬く感じやすくなったので、バランスは上手に取った方が良いと思います。

扱いが極めて難しい!重量対策必須!

 とにかく訳のわからないくらい、イメージ通りの打球が出にくいラバーでした。長く使い込んで扱えるようにならないとこいつは暴れ馬ですね。現在継続使用を考えているのですが、まず重たいので重量対策に伸ばした貼り方を検討しています。これでやっと重量上限を57 g台に落とせそうです。またサイドバランサーなども全てとることにしました。今後どのような特徴や性能が出るのか楽しみです。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 軽打はそこまで気になりませんでした。それだけ弾むということですね。軽打が続いてきたときに、ラケットを押すようにラケットを前に押すように打ってみましたが、それでもボールが上にあがって入るんですよね。このあたりも違和感と癖が強かったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 まだ慣れていなくて、スピン系テンションラバーにあった打ち方になってしまいやすく、インパクト強く打つと、回転をかけきれずに弾いてしまうことが多かったです。まだスイングスピードが遅すぎるのと、面を開くことが出来ていないのでしょうね。フォアで自分のパワーとスイングスピードが足りていないという経験は中学生のときのテスト勉強明け以来の感覚です。20年ぶりにわくわくしました。 しっかり練習をやりこみ、使い込んで慣れていきたいと思います!また中陣からでもスピードドライブが万々打てたのは、驚きとポテンシャルの高さを感じました。スピン系テンションラバーでは相手の回転を考慮してあわせるということが必要だと思うのですが、このオメガVIIチャイナ影では、ねじ込める感じがあって良かったですね。

面を開いたドライブ
 粘着ラバーらしく、下回転打ちなどは面を開いた方がスピードドライブがやりやすかったです。スピード性能は申し分なかったです。もっと扱えるようになってスピードに回転を乗せたいです。

対下回転に対するループドライブ
 浅くて回転量のえぐいドライブがやりやすかったです。ただし硬さの割に弾むのでボールが浮きやすく、低いループドライブは出しにくかったです。このあたりは慣れでしょう。

対下回転に対するスピードドライブ
 これもついついスピードが出やすいのでフラットであてに行ってしまいそうになりました。しっかり回転でボールを沈めてあげれば安定したエグいスピードドライブが入ると思われます。

カーブ/シュートドライブ
 横回転も残りやすく、このあたりはかなり好印象でした。もちろん粘着ラバーでは面を開いた方がインパクトで回転がかかりやすく良いと言われますが、このラバーでは巻き込むことで新たな癖が出せるのではないかとも感じました。特にドライブラリーでは味が出るのではないでしょうか。

ブロック
 弾むので落ちることはなかったです。これも違和感感じまくりでした。

カウンタードライブ
 もう違和感だらけで、できませんでした。今後頑張りたいと思います。

ストップ
 これは良かったです!切りやすかったです。

ツッツキ
 切って低く送るのがやりやすかったです。これだけでも武器になりそうでした。

フォアフリック
 弾むのですが、回転をかけて沈ませたほうが安定すると思います。やりやすかったですね。

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane(キョウヒョウ)系 ≧ Omega VII China Ying > Dignics 09C ≧ Dignics 05

スピード
 Dignics 05 > Omega VII China Ying > Rhyzen ZGR > Hurricane(キョウヒョウ)系

レビュー 翔龍(Rising Dragon)

説明

 YASAKA(ヤサカ)さんの翔龍(Rising Dragon)をレビューします。2015年春-夏に発売のラバーです。粘着テンション初期のラバーで、当時スピードの出せる粘着ラバーと安価な価格で話題となったラバーです。あの粘着ラバーユーザーのトップ選手である岩崎栄光選手も使用していたラバーになります。現在でもTT埼玉の神巧也選手も使用しているラバーで、5年以上経っても人気のラバーになります。2021年現在、各社少なくとも1~2種の看板となる粘着ラバーを販売することが当たり前になりましたが、ヤサカさんは随分早くに、トップ選手が使用するような粘着ラバーを販売していたことになりますね。

中国製粘着ラバーの常識を打ち破るテンション系粘着ラバー
 粘着性のトップシートがボールをつかまえて強烈なスピンを生み出し、テンション効果の高いハードなスポンジが勢いをつけて飛ばします。プラスチックボールにも効果を発揮し、回転量の多いドライブ攻撃やサービス、レシーブが可能になります。

 重厚なラバーが、重く威力のあるドライブを生み出す。強烈な回転量のサービスやパワードライブを多用するパワーヒッター向け。

https://www.yasakajp.com/items/rising-dragon/

 上記が、ヤサカさんの翔龍の説明になります。また、この時代粘着テンションラバーがまだ新しいと考えられる時代で、技術紹介としてSTM(Sticky Sheet + Tension Sponge / Matching)という言葉が使用されています。粘着性のシートとテンションをかけたスポンジを組み合わせということで、翔龍と、粘着性でありながらさらに軽量化を進めたShining Dragon(輝龍)にSTM技術が採用されているようです。輝龍およびこの翔龍は中国製ラバーであり、ニッタクのキョウヒョウのようにシートは中国製、であるのは粘着ラバーといえば中国、という本物感があって嬉しいですね。中国製となると気になるのは、スポンジの色ですが、黒シートには黒色の、赤シートには赤色のスポンジを採用しているそうです。スポンジ色は輝龍でも同じです。そして価格は4,500円+税と低価格であることも嬉しい価格です。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 現在では、ラクザZが発売されトップラバーの位置ではありませんが、粘着ラバーで硬いスポンジで高いスピン性能の得られるラバーが、翔龍であるといえるでしょう。スピード性能もスピン系テンションラバーである、ラクザXソフトやライガンと同等ということで、翔龍の性能の高さを感じますね。

 硬度計比較になります。粘着ラバーとスピン系テンションラバーは同じ硬度比較で比べるとわかりにくいかもしれません。初期の粘着テンションラバーである翔龍はやはりキョウヒョウを意識して作られていると思いますので、キョウヒョウNEO3にかなり近い値になりますね。また今回かなり軽量な翔龍だったようです。

翔龍の貼りと重量

 今回はヤサカさんのReinforce AC(リーンフォースAC)に貼りました。

中国製ということで、キョウヒョウなどにも貼られているシート保護の透明シートが粘着らしさをかもしだしてくれていますね。粘着テンションラバーなのに、保護シート込みでラバー全体の重量が62 gってかなり軽いと感じました。保護シートをはがずとテカリ方はまさに中国製を感じさせるシートで、ただし粘着力は微粘着か微々粘着程度であまりベタベタしているという感じはありませんでしたね。

Rising Dragon(翔龍)
 粘着テンション
 STM(Sticky Sheet Tension Sponge Matching)
・Sponge Thickness: 厚、特厚
・Speed:10+
・Spin:13+
・Sponge硬度:47~52
・4,500円 + 税
・62 g(保護シート込み) → 43 g(リーンフォースAC、157 × 150 mmに貼って)

 完成したラケットがあまりにも軽くて、逆に驚きました。

翔龍の3つの特徴

やはり弾む粘着テンション!

 この翔龍、見た目は中国製粘着ラバーですが、全然弾みますね!またハードなスポンジをあわせていることもあり、打感がカチカチなので、かなり弾きやすかったです。やはりスピン系テンションよりの粘着ラバーだと感じました。また普通に使っていてもオートに癖球がでるようなラバーではないので、自分から癖球を作らないと粘着ラバーらしさはでないかもしれません。最近はスピン系テンションばかり使用していたので、癖のない打ち方になっていたようで、そこまで粘着の癖球を感じませんでした。

 また、翔龍のドライブをとったことがありますが、ボールの癖球はキョウヒョウ系の沈み方ではなく、どちらかというとテナジーよりの伸び方に特徴のある癖球が出やすい印象でした。その中にたまに、変にボールが沈むものがあるのですが、翔龍は基本的にはボールが伸びる系の癖球が出るラバーでした。

軽い!

 今回衝撃の43 gでした。こんなに軽い粘着ラバーは、他にないのではないでしょうか。この重量ならバックハンドにも使えるかもしれません。バックで軽く使った印象は、少しボールのグリップがしづらく、粘着ラバーらしい難しさを感じました。
 過去にブログで個体差がものすごい、という記事を読んだことがあるので、パッケージの段階で重量をしっかり計測して購入することでお目当ての翔龍を購入することができるかもしれません。探し出せばもっと重いフォア向きの翔龍もあるのではないかと想像します。また、後加工やファインジップを厚塗りする、という場合には軽い個体の方が重量を気にしなくてよくなるかもしれませんね。katsuo000はファインジップ厚塗りの効果はまだ未検証になります、すみません。

 この重量ならバックでも使えると上述しましたが、TTさいたまの神選手も両面に使うラバーが翔龍です。考え方次第ですが、バックに使っても良いでしょうね。

軽いのに粘着らしい打球感と弧線!

 軽くてイメージとは異なるラバーでしたが、打球感はまさに中国製粘着ラバーらしさがありました。なので、使いこなして自分で癖球をだしたり、緩急をつけたりするには、非常に良いラバーだと思います。重量のコントロールもしやすいと思われますので、自分でベストな状態を作り出せるラバーだと思いました。
 ディグニクス09CやライゼンZGRなど、新しい粘着テンションラバーは扱いやすい反面、オートマチックに癖球は出ずスピン系テンションから移行しやすいラバーというポジションでした。翔龍はスピン系テンションから移行しやすく、その中で生粋の粘着の使い手を目指す方に向いたラバーだと思います。特に、ディグニクス09Cなどと比べると、ボールの質感がそろいにくい点で翔龍は嫌らしさを感じましたね。この翔龍を経験した後は、強烈な個性を求めてキョウヒョウを試す、その礎を十分に作ることのできるラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Rising Dragon > Tenergy 05 FX

スピード
 Dignics 05 > Rising Dragon > Hurricane NEO III

レビュー Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)

説明

 Rhyzen(ライゼン)シリーズはJoola(ヨーラ)の最新の粘着テンションラバーで、2021年春-夏発売のラバーになります。Joola(ヨーラ)最新のハイエンド粘着ラバーに位置します。Joolaは日本ではむしろラージボール卓球の方で有名なメーカーで、そちらの方がご存知の方も多いのではないでしょうか。あまり注目されにくいヨーラさんですが、昨今の進化系ポストテナジーラバーと呼べるドイツ製ラバー、Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)を比較的早く発売されているという認識です。プロモーションなどで損しているのかもしれないですが、注目のメーカーになります。katsuo000が思う、昨今の進化系ポストテナジーラバーとその発売時期を以下に示します。

1. Rasanter R53(ラザンターR53): 2019年 秋-冬
2. Dynaryz AGR(ダイナライズAGR): 2020年 春-夏
3. Target Pro XD 52.5(ターゲットプロXD-52.5):2020年 秋-冬
4. Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D):2021年 春-夏
5. Rhyzen ZGR(ライゼンZGR):2021年春-夏
6. DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード):2021年 夏-秋
7. DNA Platinum Dragon Grip(ディーエヌエープラチナドラゴングリップ):2021年 夏-秋

 宣伝やプロモーションでぼやけてしまう部分や、卓球王国さんが取り上げないなどでインパクトがなかったものもありますが、発売時期を確認すると、ヨーラさんは発売時期がとても早いと感じますね。また、DNAプラチナドラゴングリップが発売されてしまいましたが、最新ドイツ製ラバーの中で初期の粘着テンションラバーであることも注目のポイントだと思います!さて、ライゼンZGRはどんなラバーなのでしょうか。
 今回試打したラバーRhyzen ZGR(ライゼンZGR)は、ライゼンシリーズ2枚のうちの1枚で、硬い方になります。柔らかいRhyzen CMD(ライゼンCMD)は、価格も安く広い層をターゲットとしたラバーのようです。一方、本ページのRhyzen ZGR(ライゼンZGR)は、スポンジがハード+と硬く、スピン性能はヨーラの看板粘着ラバー、Golden Tango(ゴールデンタンゴ)と同等で、スピード性能はRhyzer Pro 45(ライザープロ45)と同等という、非常に高性能なラバーとなりますね。ちなみにゴールデンタンゴはまだ試打できていませんが、卓球王国さんやWRMさんでも取り上げられていたラバーで、粘着らしさがありながら弾むラバー、というイメージです。ゴールデンタンゴと同等の回転とそれ以上のスピードは楽しみですね。また、パンフレットを読むと、ライゼンシリーズには、ダイナライズと同じ新しい技術のスポンジとシートを採用していて性能が高いと予想できました。ダイナライズAGRはかなりテナジーっぽいラバーで、まさに進化型ポストテナジーに分類できるラバーだと思いますが、そのラバーと同じような技術を採用しているということです。どのようなラバーなのかほとんど情報がなかったのですが、性能値や価格帯から悪いラバーではないと期待して購入しました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 ライゼンZGRはヨーラのラバーのカテゴリーではプロフェッショナルに位置するラバーで、価格は6,300円 + 税になります。割引されて5,000円くらいになりますでしょうか。ダイナライズよりも安いんですね!これは結構ポイントです。看板ラバー、ゴールデンタンゴよりも高い回転性能とスピード性能は、やはり注目ですね!現状、粘着ラバーの中で最も性能が高いヨーラのラバーがライゼンZGRと考えて良いでしょう!

 硬度計比較になります。ダイナライズAGRより硬さのあるラバーであることがわかりますね。またshore aのシート側とスポンジ側の差から、テナジーほどではないですが、ディグニクスよりは扱いやすいことが示唆されるデータとなりました。また、ダイナライズAGRと比較すると、やはり硬く扱いにくいということを示唆しました。粘着ラバーで比べると、Dignics 09C(ディグニクス09C)よりもかなり扱いやすいラバーといえそうです。

ライゼンZGRの貼りと重量

 今回メインラケットのVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)に貼りました。

↑この白いシートなのですが、卓球王国さんのDNAプラチナドラゴングリップとかなり類似の白いシートではないかと思います。どちらもドイツ製ラバーで、近い場所(工場?)で製造されているのではないでしょうか。

 粘着テンションラバーということで、やや重いですね。ヴィルトーソACは少し、標準よりブレード面積が広いので、重くなりやすいですね。ただし、球をついてみると結構弾むし、シートの粘着の強さも微々粘着程度で、コテコテの粘着ラバーではなく、どちらかというとDignics 09C(ディグニクス09C)に近いラバーだと感じました。

Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)
 粘着テンション
 Hard Balance Sponge(ハードバランススポンジ)
 Hyper Traction Surface(HS Traction、ハイパートラクションサーフェイス)
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:8.5
・Spin:11
・Category:Professional
・Sponge硬度:Hard+
・6,300円 + 税
・73 g(切断前) → 53 g(ヴィルトーソAC、158 × 150 mmに貼って)

 ちなみに、ヨーラさんのパッケージが新しくなったのと、シート形状が数字化してくれています。下はDynaryz AGR(ダイナライズAGR)のシート形状の数値になりますね。ライゼンZGRと比較してみました。

黒いものがライゼンZGRになります。
Rhyzen ZGR:HS Traction Balance Sponge hard+
       粒太さ 1.5 mm、粒間隔 0.8 mm、粒高さ 0.7 mm
Dynaryz AGR:AS Traction Hyper Bounce Sponge hard
       粒太さ 1.7 mm、粒間隔 0.6 mm、粒高さ 0.9 mm
シートの粒は、粒が太いほど、粒間隔が狭いほど、粒高さが低いほど、回転性能が高く粘着っぽくなります。ライゼンZGRは、粒は細く粒間隔が広めとすることで、スピード性能を出しつつ、粒高さを低くすることで粘着らしさを出しているのだと思います。

Rhyzen ZGRの3つの特徴

弾む粘着テンション!

 初めに使って感じたことは、「あ、これめっちゃ弾む粘着ラバーだ!」でした。全然粘着っぽくないんですね。シート形状を見ても、どちらかというとテンション系の形状をしています。打球音が高いし、狭い卓球場であったこともあってDignics 05(ディグニクス05)とそこまで遜色のないスピード感で、正直これテンションラバーじゃん、とまで思いました。近い感想を思ったラバーは、やはりディグニクス09C!発売時期を考慮してもヨーラは、ディグ09Cを意識して発売したのではないかと打てば打つほど感じました。

 ただし、弾むんですが、ちゃんと粘着ラバーらしいことはできました。これは非常に良かったです。下回転打ちは、持ち上げやすくて打ちやすいですし、回転量もしっかりかかると感じました。ディグニクス05よりもボールが揃いにくく、ブロックもしづらいと言っていただきましたね。ヴィルトーソACが薄いインナーカーボンであるため、扱いやすやすさに加え回転性能を損なうことのない組み合わせになったようにも感じました。総じて、粘着ラバーいいね!と感じる試打となりました。

 ここまでかけば察しの良い方は想像つくと思いますが、キョウヒョウのような生粋の癖球らしさは皆無です。粘着らしさを期待して購入してはいけません。そのかわり、スピード性能が高い、スピン系テンションよりの粘着テンションラバーです。そういう粘着テンションラバーとして認識して購入すべきだと思いますね。

カーボンラケットとの組み合わせならバックでも使える!

 かなり弾むので、バックでも十分使えると感じました!特に粘着ラバーらしいグリップ力があり、チキータやバックハンドドライブは、正直ディグニクス05よりもやりやすかったかもしれません。ディグニクス05が、やや扱いにくさもある変わったラバーであるためかもしれません。ブロックもしてみましたが、フラットに打球しても落ちるということも、相手の回転の影響を受けすぎるということも感じませんでした。今回インナーカーボンラケットに貼りましたが、アウターカーボンラケットでも硬さと重量さえ克服できれば扱えるのではないかと想像します。

くい込みの良さのわりにカウンタードライブがやりやすい

 ラケットも変更し、全体的に用具の扱いやすさも扱いやすい方向に進んで、客観比較がやや困難なのですが、カウンタードライブが思ったより入りました。くい込みの良いラバーでしたので、難しいのではないかと思いましたが、そこは粘着ラバーらしくしっかりおさまってくれて練習試合でしたが得点源の1つになってくれて嬉しかったです。相手の回転に対し真向に上書きしにいくよりは、回転軸を外してカウンタードライブする方が安定するイメージでした。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 スピン系テンションラバーと遜色のない打球感と弾みでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打球点を落としたときに、くい込みの良さも相まって回転量の多いドライブがしやすかったです。

面を開いたドライブ
 粘着ラバーらしく、下回転打ちなどは面を開いた方がスピードドライブがやりやすかったです。回転量は少しものたりないかもしれません。

対下回転に対するループドライブ
 結構飛び出しが良くて、ディグニクス05のように弾道の高いループになりやすかったように感じました。そのかわり回転量も高かったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 面を開いた方がやりやすいと思います。あまり巻き込むと持っていくのが難しいと思います。ただし、くい込みが結構いいので、パワーがあれば巻き込んでも持っていけると思います。

カーブ/シュートドライブ
 スピードが速く、ボールが沈むわけではないので、あまり曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 やりやすかったです。くい込みが良いのでオーバーミスの方が多く、粘着ラバーらしくないと思いました。

カウンタードライブ
 初めはやはりオーバーミスが多かったのですが、少し巻き込み気味にとらえることで安定しました。

ストップ
 思ったよりくい込みが良いので、当てるだけだと浮くかもしれません。切ろうとすることで弾道は低くなりますが、少し長くなるかもしれません。

ツッツキ
 スイングした方が低い弾道になって良かったです。ディグニクス05が切れすぎるのもあってか、あまり切れると感じませんでした。

フォアフリック
 弾く系しかできませんでしたが、弾いてはダメでした。回転をかけた方が安定すると思います。

バックハンド系

軽打
 バックでも、違和感ありませんでした。少し重いスピン系テンションラバーといえるかもしれません。

ロングボールやラリーでのドライブ
 悪くなかったですが、下がるとパワーがない分、ややスピードがおちました。

対下回転に対するループドライブ
 思ったよりやりやすかったです。バックにはありかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 バックの方が面を開きやすいこともあり、角度があってやりやすかったです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 違和感ありませんでした。重さと硬さのおかげだと思います。

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ
 そこまで切れる印象はありませんが、やりやすかったです。

チキータ
 やりやすかったです。ボールをグリップするので、上書き系が特にやりやすくて良かったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C ≧ Rhyzen ZGR ≧ Dignics 05 > Dynaryz AGR

スピード
 Dignics 05 > Dynaryz AGR > Rhyzen ZGR > Tenergy 05

レビュー Dignics 09C(ディグニクス09C)

説明

 Dignics 09C(ディグニクス09C)はButterfly(バタフライ)が2020年4月に新発売したラバーです。バタフライさんの主力商品といえば、Tenergy(テナジー)シリーズ10種、およびテナジーを超えるDignics(ディグニクス)シリーズ3種、の2シリーズ計13種のラバーになります。これらは世界選手権などの世界規模の大会へ出場する選手の半数以上が使用していることで有名です。どのラバーもスピン系テンションラバーに分類され、粘着性を持たないシートでスピンとスピードが両立されたラバーになります。一方、今回レビューするディグニクス09Cは、粘着シートを採用した粘着テンションラバーになります。

 バタフライが扱ってきた粘着ラバーは古くはTackiness(タキネス)シリーズと福原愛選手がフォア面に愛用したSpin Art(スピンアート)が挙げられるでしょう。タキネスシリーズはテンションラバーではないので、今回は割愛します。スピンアートはスポンジにテナジーシリーズと同じSpring Sponge(スプリングスポンジ)を採用しており、バタフライさんの分類において「粘着性ハイテンションラバー」でしたが、先日(2019年12月)廃盤が発表されました。個人的にスピンアートがかなり気に入っていた時期があり、メインでバック側に使っていた時もありました。そのスピンアートと同じ「粘着性ハイテンションラバー」であり、次世代ラバーとして、販売されたラバー、それがディグニクス09Cになります。

スピンアート(廃盤)のレビュー: https://katsuo000.com/review_spinart/

 ディグニクス09Cのプロモーションには、なんとドイツのトップ選手、40歳で今なお世界の最前線で活躍し続けるTimo Boll(ティモ・ボル)選手によるものでした。先日のヨーロッパ選手権(2021年)で8度目の優勝を修め、ヨーロッパ最強の皇帝、ティモ・ボル選手!そもそもディグニクス09Cの開発にはティモボル選手が深く関わっているようで、なんと7年もの長期間をかけて開発されたようです。ボル選手が「ずっとこんなラバーでプレーしたかった」とおっしゃるラバー、それがディグニクス09C、ということで嫌でも注目が集まるラバーになります。2020年3月末には流通が始まり、既に多くのレビューがYou tubeやブログなどで発信されています。
 また2020年1月にバタフライさんと電撃契約したドイツのDimitrij Ovtcharov(オフチャロフ)選手も、フォア面にディグニク09Cを使用しているそうです。ディグニクス09Cにラバー変更して直後のワールドツアーでオフチャロフ選手は、世界ランキング格上の選手、中国若手のFan Zhendong(樊振東)選手に勝利しました!この勝利は、ディグニクス09Cによるもの!、と宣伝したいバタフライさんの想いが伝わるような、オフチャロフ選手のインタビュー動画もYou Tubeなどで配信されています。これ以上ない宣伝となったと思います。

Dimitrij Ovtcharov選手の動画:https://www.youtube.com/watch?v=BK3w8t_LyJE

 卓球帝国中国では、若手左利きのエース、Lin Gaoyuan(林高遠)選手もバック側にディグニクス09Cを使用していますね!中国では、やはりDouble Happiness Shanghai (DHS)のHurricane(キョウヒョウ)シリーズが粘着ラバーとして君臨しています。流石にフォアに使用する中国トップ選手はいないようですが、中国選手が従来からバック側にバタフライのスピン系テンションを使用することがよくあり、ディグニクス09Cもその選択肢に入ったと言うことでしょう。

スピン系テンションと粘着ラバーの比較:

粘着ラバーの分類:

 また日本では、2021年1月の全日本選手権(天皇杯)を優勝した及川瑞基選手もフォアにディグニクス09Cを使用しての栄冠でした!確かな実績を築き上げていることがわかります。加えて日本のバタフライ契約選手の多くがディグニクス09Cを使用するようになりました。2021年7月には、イケメン選手松平健太選手やプロ転向した上田仁選手、高木和卓選手が両面に、また平野友樹選手や吉田雅己選手もフォアやバックに使用しています。若手の選手、世界ランキング日本トップで東京五輪メダルが期待される張本智和選手、インターハイおよび全日本選手権ジュニアの覇者戸上隼輔選手や2020年前日本選手権優勝の宇田幸矢選手らはスピン系テンションラバーですが、今後のジュニアの選手、松島輝空選手がフォア面に使用しています。新しい日本の卓球として粘着ラバーの時代が来るかもしれませんね!

 ディグニクス09Cの性能に関するバタフライのキーフレーズは「矛盾を乗り越えたラバーは、強い。」です。何が矛盾かというと、スピン系テンションラバーのようにスピードと弾みが得られるのに、粘着ラバーのようにストップが止まって台上が強い、ということだと思います。

公表性能値

 用具性能値からディグニクス09Cは、Tenergy 05(テナジー05)と同等のスピード、そしてDiginics05(ディグニクス05)などのラバーを超越する高いスピン性能を持つことがわかります。ディグニクス05を遥かに超えるスピン性能、ということでこれは嫌でも期待してしまうラバーだと思いました。
 また、バタフライさんはホームページ上で、アウター特殊素材系ラケットとの相性が良いということも発信されています。アウター特殊素材が好みのkatsuo000としては、嫌でも気になったラバーで、初めて予約購入させていただきました!

Dignics 09Cの重量と貼り

 ディグニクス09C特厚のラバー重量は約50 gでした。スピンアートやTenergy 05Hard(テナジー05ハード)と同じくらいの重量だと思います。全体的に高性能で軽量なラバーが多いのが、バタフライさんの特徴ですので、バタフライさんのラバーの中ではディグニクス09Cは重量級のラバーと言えるでしょう。

Dignics 09C(ディグニクス09C)
 Tacky High Tension(粘着性ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・スピン:13.0
・スピード:13.0
・Sponge硬度:44
・オープン価格(9,800円 + 税)
・78 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

ディグニクス09Cの3つの特徴

限りなくテンションラバーに近い粘着テンションラバー

 食い込みがかなり良いので、限りなくテンションラバーに近い粘着テンションラバーだと感じました。最低限の粘着らしさを持たせつつ、ほぼスピン系テンションラバーと言って良いと思います。少なくともHurricane(キョウヒョウ)一筋の生粋粘着ラバー使用者は賛否が分かれると思います。個人の感想としては、ディグニクス09Cよりもテナジー05ハードの方が粘着っぽく感じます。よってこれも個人の意見ですが、粘着性ハイテンションラバーと思わずむしろ、高性能なスピン系テンションだと思って使った方が良いでしょう!
 また粘着ラバーをある程度使った経験から申し上げると、粘着ラバーらしい特徴である台上の止めやすさ対下回転を打球点を落としても弧線でスピードドライブを、ねじ込める打ちやすさは兼ね備えていると感じました。
 粘着ラバーとして考えた場合、明らかに弾みます。この弾む特性を活かして中陣からでもミート打ちでスピードボールを打つことができます。これは結構嫌らしくて、いい意味で回転量の差を生み出しやすいラバーだと思います。中陣からミート打法とドライブを併用することで回転量の差を生み出しやすいラバーだと思いました。ディグニクスやテナジーなどのスピン系テンションでも同じような打法は可能だと思いますが、ドライブの回転量が得られるディグニクス09Cであるからこそ、嫌らしさが際立つ打法だと思います。今までバタフライのラバー、テナジー05などは高性能ですが、ボールが揃いやすいと言われていました。技術力にもよりますがいい意味でボールに変化を与えやすいラバーに仕上がっていると思いました。

ディグニクスの中で一番ボールの弾道が急降下-急上昇する!

 確かに回転量13は伊達ではないと思いました。ドライブの引き合いなどでしっかり食い込ませたときのボールの台への急降下、台についてからの急上昇はえげつなかったです。テナジーでもそのような弾道は垣間みますが、ディグニクス05の方がより顕著で、ディグニクス09Cは最もエゲツない、急降下-急上昇する弾道だと感じました。これをコントロールできればかなり武器になると思います!恐らく、この急降下-急上昇する弾道がこのディグニクス09Cの癖球と言えるのでしょう。キョウヒョウの持つような、沈み込むような癖球はありませんでした。スピン系テンションラバーの最高峰の1つテナジーシリーズやディグニクスシリーズの癖球と同系統の癖球ということで、ディグニクス09Cはやはりスピン系テンションラバーですね!

ディグニクス05よりも扱いやすいディグニクス!

 くい込みの良いシートを採用したことで、ディグニクス05よりも明らかに扱いやすいラバーとなっていると思います。ディグニクス80も扱いやすかったですが、このディグニクス09Cも、万人受けすると感じました。スピン系テンションから粘着テンションへ移行したい人におすすめできるラバーだと思います。あるいはスピン系テンションだと思って使っても差し支えないでしょう。台上のやりやすさを維持したまま、ラリーでは必要最低限のレベルで弾みとスピードがあって、そこに十分以上の回転量が得られる粘着ラバーのようにミスしづらいラバーとなっています。ディグニクス05などはどちらかというと、テナジーよりも直線的で打ち抜きやすいラバーだと思いますが、ディグニクス09Cは一発で撃ち抜くというよりは、ミスがしづらくラリータイプにオススメしたいラバーになってますね。扱いやすい分、個人の感想としては、重量を気にしなければフォアよりバックにあうと感じました。

ディグニクス09Cの3つの課題

キョウヒョウのような癖球は出づらい

 上述と被りますが、キョウヒョウというラバーを好んで使用する粘着ラバーユーザーにとっては、ループドライブの癖球による得点力の低下を感じる可能性は高いと思います。もちろん、高い回転量の得られるラバーですので、十分ディグニクス09Cのループドライブは得点力のある打法ですが、ボールの沈み込みや癖球の嫌らしさはキョウヒョウの方が上と言って良いと思います。その分、キョウヒョウよりはスピードドライブは打ちやすいので、この辺りで差別化されると思います。

硬い

 硬さについて言及すると、ディグニクス09Cはシートはやや食い込みが良くて柔らかい分、スポンジは硬いラバーになっています。テナジー05ハードはシート形状も食い込みを感じにくい形状であり、スポンジも硬く、ラバー全体で硬いデザインになっています。ディグニクス09Cはシートは食い込みやすい分、テナジー05ハードスポンジよりもさらに硬くしている設計になっていると感じました。やはり人を選ぶ設計になっていますが、トップ選手の中にはバックハンドに使用する選手も登場しています。これはシートの食い込みの良さがあるためだと思います。

スピードが遅い

 打ち抜くがやや難しいラバーにもなっていると思います。アウターALCやアウタースーパーALCなどを使うことで初めて打ち抜けるような組み合わせになりますが、それはまさにトップ選手仕様になりますね。スピードを求めていくと、ラバーの味も出にくくなるようにも思いますので、この当たりが用具沼として卓人を誘い込もうとしているように思いますね。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 過去にHurricane NEO III Blue Sponge(省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)を使用しておりましたが、キョウヒョウNEO3ブルスポと比べると明らかにスピン系テンションのような弾みでした。キョウヒョウNEO3ブルスポは、ブルースポンジがノーマルキョウヒョウNEO3のオレンジスポンジよりも柔らかくて、食い込みやすいのですが、それでも軽打では全然弾みません。キョウヒョウはとにかく当てるだけだと、スポンジが厚とか中みたいに飛ばないんですよね。スピンアートもキョウヒョウと同じように、軽打はそこまで弾まないです。スピンアートをイメージしていたので、ディグニクス09Cは当てるだけだと粘着っぽくなく結構弾みました。これは驚きでしたね。また食い込みがとても良くて、テナジー05ハードよりもスポンジ硬度が硬いとは感じなかったです。打つ前、貼りたてで球をついてみたときにも感じましたが、ディグニクス09Cはかなりスピン系テンションラバーに近い粘着性テンションラバーだと思います。球つきのときの弾みから、ディグニクス05と同等のスピードが得られるのではないかと期待してしまいました。

ラリーでのドライブ
 軽くドライブをかけるだけだと、結構ボールが浅く入る印象を受けました。ディグニクス05と比較すると明らかに浅いですね。Dignics 80(ディグニクス80)もディグニクス05と比較するとボールが浅く入りやすいんですが、ディグニクス09Cの打球は多分ディグニクス80よりも浅く入っていたと思います。
 また回転を全くかけないで弾くようにドライブを打つと、ディグニクス09Cの良さが出ないと感じました。ミート気味に打つのではなく、ラバーへ食い込ませながら弧線を描くようにねじり上げるように回転をかけるとディグニクス05よりもディグニクス09Cの方が、弾道の急上昇-急降下が顕著に感じました。ディグニクス05でもドライブの引き合いなどで「オーバーする!?」ってボールが相手の台へ沈み込むような弧線を描いて入り、その後上へホップするドライブを打てる時がありますが、ディグニクス09Cはさらにエグい跳ね上がり方をするようなドライブが打てる印象です!決してキョウヒョウ系の台に入ってからさらに沈み込むような粘着特有の癖球ではないと感じました。
 しっかりラバー全体に食い込ませてドライブをかけることができた時は、ディグニクス05と比較して、弧線を強く描くので安定感があって、とても強い回転量のドライブとなります。
 またディグニクス09Cのドライブを受けて感じたことをあげます。まず回転量がエゲツなくてオーバーミスが増えました。加えて回転が強いと思って思い切りラケット角度を被せてブロックしようとすると、たまに全然回転のかかっていないドライブも来て落とすこともありました。弾むラバーなので回転の弱いドライブも打てるということですね。キョウヒョウでは、弾まないのでこのようなボールは打てないと思いました。またやはりテナジー05やディグニクス05と比べるとボールは遅いと感じましたね。中陣や後陣からのドライブであれば、逆をつかれない限り、ノータッチは少ないと思いました。

面を開いたドライブ
 やはりディグニクス09Cは粘着ラバーですので、面を開いてドライブした方が弧線が出やすくて、安定感があって威力のあるドライブが打てました!キョウヒョウNEO3だとインパクトやスイングスピードが甘いとネットミスしやすいのですが、ディグニクス09Cだとネットミスはほとんどイメージできないくらいボールが上へ上へと上がります。逆にオーバーミスしやすいのでそこは押さえ込むように、弧線を描かせるスイングやボールの上側を水平に捉えるようなスイングが必要だと感じました。ボールの重さでいうとキョウヒョウNEO3の方が重いと思いますが、ディグニクス09Cの良かった点はつぎの3点になります。

  1. 打球点を多少落としてもスピードドライブができるような粘着ラバーらしい弧線
  2. 食い込みが良いので、打球点がブレてもスピードドライブが安定して入る
  3. 台に入った後ホップする弾道のドライブが打てる

対下回転に対するループドライブ
 とても打ちやすいですし、安定感はありました。しかし、自分はディグニクス05よりもディグニクス09Cの方が柔らかく感じてしまいました。柔らかく感じるので、ドライブそのものを安定して入れやすいのですが、グッと強い回転量を出せているとは感じにくかったです。バタフライの回転性能公表値を考慮するとディグニクス05以上の回転量のループドライブが打てて欲しいところでしたが、対下回転ループドライブでは、それを感じることはできませんでした。どちらかというとディグニクス05と同等程度のドライブになりやすいと感じました。またディグニクス09Cは粘着ラバーですが、どちらかというとディグニク05と類似の高い弾道になりやすく、低くて沈むようなループドライブはやりにくいと感じました。キョウヒョウNEO3の方が、弾道が低くて回転量の多い質の高いループドライブは打ちやすいですね。スポンジ硬度の割に、ディグニクス09Cのシートへ食い込みやすいからだと思います。回転量もディグニクス05の方が安定して高い回転量のドライブが打ちやすいと感じました。これは普段からディグニクス05をメインで使っていて慣れているからだと言えます。また、食い込みが良いからとスイングが遅すぎるとディグニクス05でもあるのですが、ボトっと落ちる時も度々ありました。しっかり体幹や重心を低く固定して、円運動で持っていかないと安定しないと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブもループドライブ同様、打ちやすかったです。特に好感触だったのが打点の速いドライブですね。ディグニクス05の場合、打点が速いと、ボールへ当てるときの角度、ボールへの当て方などの難しさ、弧線の出しにくさ、などを感じやすいのですが、ディグニクス09Cだと簡単に弧線を描きやすいので、基本的にスピードドライブ狙いで行った方が良いと感じましたね。これは利点だと思います。結構打点を落としてもスピードドライブで持っていけるくらいスピードドライブが打ちやすかったです。また打球点を積極的に体の前方へ持っていきやすいと感じました。下から上ではなく、後ろから前へ前へとスイングすることがやりやすいラバーでした。

ブロック
 特にやりにくいと感じませんでしたが、一瞬ボールを持ってしまうのでブロックのテンポがゆっくりになりやすいと感じました。自分から少しでも前へスイングしてカウンター気味にしたり、アクティブブロックのように伸ばすようなブロックにした方が、良いと思いました。ある意味ブロックのように相手のボールのスピードや威力を利用しやすい技術の方が、球持ちを感じやすいので好きな人はすごく好きな感覚で打てると思います。

カウンタードライブ
 確かにやりやすいです。ボールが上へ上へ上がりやすいので、当てた後ボールを沈めるようなボールの抜き方をしてあげた方が良いと感じました。あるいはトップ選手を拝見するとボールの上をとらえるのではなくて、ボールの後ろをぶつけるようにとらえながら回転をかける方が安定するのではないかと思います。多分フォアならキョウヒョウの方が、自分の回転をのせてカウンタードライブすることがやりやすいと感じました。キョウヒョウのようなドライブは難しいですが、ディグニクス05と比較すると粘着ラバーらしくカウンタードライブが打ちやすくて気持ち良かったです。試合じゃなかなかできないですけどね。ディグニクス05の方がカウンタースピードドライブが打ちやすく、ディグニクス09Cの方が、カウンターカーブドライブやシュートドライブ、上書きドライブがしやすいと感じました。

ストップ
 確かに止めやすいです。ただ回転をかけようとすると思ったより弾いてしまうので、難しく感じました。ただ硬いラバー、例えばテナジー05ハードやXIOM(エクシオン)のOmega VII Tour(オメガ7ツアー)やOmega VII Hyper(オメガ7ハイパー)、andro(アンドロ)のRasanter R53(ラザンターR53)でも、スポンジの硬さでやりやすいので、ディグニクス09Cの粘着シートだからストップがやりやすいという感じは受けませんでした。おそらくオメガ7ハイパーもシートは食い込みやすくてスポンジは硬いラバーだと思うのですが、ディグニクス09Cの方がより食い込みやすいと思います。また、ディグニクス05でストップに慣れると、切れたストップがピタッと出せるようになるので、ディグニクス09Cを使う必要性は、ストップに関しては感じませんでした。
 また印象として、食い込みが良いので、アップ系のショートサーブは浮かしてしまうことが多いように感じました。実際、ディグニクス09Cに変えた選手にはアップ系ショートサーブが今まで以上に効くようになった印象があります。

ツッツキ
 サイドを切るようなツッツキがしやすかったですね。切ろうとせずコースを狙って低く入れる分なら十分な性能を示してくれると感じました。切ろうとすると食い込みすぎるので、食い込ませずにシートだけで回転をかけた方が回転がかかると思います。

フリック
 フリックはとても安定して良いと感じました。軽く打つだけでドライブ回転もかけることができてフリックがとても安定する印象を受けました。スピードフリックも安定してやすかったですね。どちらかというとナックルフリックよりも勝手にドライブフリックになる感じですね。スピードを出すなら上方向へ強くスイングした方がドライブ回転がかかって安定するので良いと思います。

サービス
 強い回転がかかります。ディグニクス05では巻き込み系で逆横下回転をかけるのが少し難しいのですが、ディグニクス09Cなら巻き込み系でブチッと逆横下回転サーブを出しやすかったです。またディグニクス05と同様で、ぶつけるような軌道で縦切り系サーブが切れてないようでかなりブチッと切れる感じがありました。ボールの重さは感じ辛いですが、回転量はかなり高いサーブを出しやすいです。

バックハンド系

軽打
 軽打では、やはり普通のスピン系テンションに近い打球感でした。バックにSpin Art(スピンアート)を使っていた時の打感やボールの飛び方を覚えておりますが、スピンアートよりもディグニクス09Cの方が明らかにボールが食い込んで、弾んでいます。ボールはそこまで早くない印象ですが、弧線の出方が段違いでしたね。ディグニクス05と比較しても弧線が出ていることがよくわかります。 

ラリーでのドライブ
 ラリーでのバックハンドドライブはかなり好印象でした。食い込みやすいので相手のコートの深いところにドライブが入る感じがありました。テナジー05ハードやスピンアートだと少し浅く入りやすいんですよね。これはかなり好印象でした。 

対下回転に対するループドライブ
 結構オーバーしやすかったです。自分はバックハンドは一度ボールを食い込ませるように少し面を上へ向け気味にボールにぶつけてからドライブをかけるからオーバーミスが目立ったのだと思います。ディグニクス09Cはボールの弧線がめちゃめちゃ上に出るので、打点を落とし気味にしてシートでひっかけて打つと、しっかり回転がかかって、相手がその回転量にミスを誘えると思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 良いですね。自分のバックハンド技術が上達したと錯覚するような強烈なスピードドライブが打ちやすいです。食い込ませやすいので、バックにあっている部分もあると感じました。使うには慣れる必要を感じましたが、慣れれば武器になると思います。ただ自分は最近バックにバタフライのラバーは難しいと感じていることと、食い込ませてから回転をかけるスイングになりやすいので、あわないと感じてしまいました。

ブロック
 特にやりにくいということはありませんでした。粘着ラバーのような落ちる感じもなくてコントロールもしやすかったです。たまにオーバーミスすることが気になりましたが、これは慣れでしょうね。またこのラバーはサイドスピンブロックなどのブロックもやりやすくて非常に好印象でした。

カウンタードライブ
 バックハンドでのカウンタードライブは打点をあまり落とさないし落とせないので、あまり良さを感じませんでした。ディグニクス05でも十分良いカウンタードライブが打てると思います。ディグニクス05とディグニクス09Cのバックのカウンタードライブは同じくらいのやりやすさだと思います。スピードと直線性はディグニクス05の方がありました。

ストップ
 どちらかというとやりにくかったです。自分はハードなラバーが好きな理由はレシーブなどのツッツキで、回転の影響でボールは浮かさないためです。柔らかいと感じるラバーはバックだと感覚が悪いので、使いづらいと感じてしまいました。

ツッツキ
 入れるだけであれば問題なくやりやすいです。でもそれならテナジー05ハードでもできる気がしますね。スピンアートではかなりブチ切れのツッツキができて良かったのですが、ディグニクス09Cだと切りに行くと食い込みすぎてぶっ飛ぶのでやりにくいと感じてしまいました。自分はあまりツッツキが得意ではないので、上手な人は切ることができると思います。また、ディグニクス05に慣れてくると、ツッツキも浮きにくく、タイミングでしっかり切って低く出せるようになるのでツッツキに関してはディグニクス09Cを必要とは感じませんでした。

チキータ
 球持ちが良いのでかなり引き付けることができるのと、めちゃめちゃボールが上に上がるので、スイングスピードを意識しなくても良いので、ディグニクス05よりも安定したチキータがしやすいと感じました。スピードも台上であれば問題ないスピードが出しやすいですし、サイドスピンを入れると相手がかなり取りにくそうにしていたので、回転量による嫌らしさを含めると非常に良いと感じました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 ディグニクス09C ≧ ディグニクス05 > Diginics 80(ディグニクス80) > テナジー05

スピード
 ディグニクス05 > ディグニクス09C > スピンアート

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 ディグニクス09C > ディグニクス05 > テナジー05

フォアカウンタードライブのやりやすさ
 ディグニクス09C > ディグニクス05

バックカウンタードライブのやりやすさ
 デイグニクス05 = ディグニクス09C

ボールの重さ(重いボールが打てたと感じやすいラバー)
 省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ > ディグニクス09C ≧ ディグニクス05

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