レビュー

レビュー Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)

説明

 本ページでレビューするラバーはフランスの卓球メーカーcornilleau(コニヨール)のラバーになります。日本ではjuic(ジュウイック)が販売代理店をしていますね。日本ではあまり存在感のあるメーカーではないですが、コニヨールのラケットラバーは決して悪いわけではありません。コニヨールは1946年に会社設立と歴史のあるメーカーで、2009年から元世界チャンピオン、Jean-Philippe Gatien(ジャン-フィリップ ガシアン、フランス)のもとで競技用のラバーとラケット開発を開始しました。現在では違うメーカーと契約していますが、世界ランキング上位のファンタジスタSimon Gauzy(シモン・ゴーズィー、フランス)選手や最速の両ハンドHugo Calderano(ユーゴ・カルデラノ、ブラジル)選手は過去にコニヨールの用具を使用していたそうです。例えば、コニヨールの9枚合板Gatien Conquest(ガシアンコンクエスト、板厚6.0 mm、97 ± 5 g)や今回レビューするTarget Pro(ターゲットプロ) シリーズのラバーなどがあげられるそうです。また過去に日本リーグ所属の実業団チームがコニヨールのラケットやラバーに好感触を得たという記事を卓球王国で見た記憶があります。卓球ナビにおいてもモンスターラバーTenergy(テナジー)と比較、超えたというレビューも散見され非常に期待の高いラバーだと思います。
 なお、このTarget Proシリーズは、レストランの格付けで有名なタイヤメーカー、Michelin(ミシュラン)の技術で製造されているそうです。

性能値

 公表性能値を確認しました。

 Target Proシリーズは2020年夏までで、4枚が存在します。今回katsuo000はX51とH47を試打しています。最後の数字がスポンジ硬度であり、硬度を4種類から選ぶことができるわけですね。スポンジ硬度の違いによって、スピード性能が変化するという非常にわかり易いものになっています。
 なお、katsuo000が注目しているラバーは、一緒に掲載されたTarget Pro XDシリーズになりますね。このTarget Pro XDシリーズは、つい最近販売開始になったラバーですね。katsuo000としては、やはり最高硬度と思われるTarget Pro XD 52.5が気になります。年内にできたらレビューしたいところです。

ターゲットプロGT-H47の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 ノーマルな重さですね!触ってみると適度に柔らかく、なかなか扱いやすそうです。

Target Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)
 Made in Germany
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・スピード:15.5
・スピン:17.0
・Sponge硬度:MH(47)
・6,800円 + 税
・70 g(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

 ハイエンドラバーらしい重さだと思います。

Target Pro GT-H47の3つの特徴

ソツの無い超優等生ラバー!まさにTenergy(テナジー)のようなラバー!

 ボールの食い込み、コントロール、安定感、スピン性能、スピード性能、どれをとっても一級品の良さを感じました!硬度のわりには球持ちも良く、バックでも十分に使えましたね!弧線はやや低めで直線的なボールになりやすく、安定感の中に攻撃的なラバーだと感じました。フォアで使えば強烈な回転量も得られ強いインパクトにも耐える一方でバックでも十分の回転量とスピード、さらにミート打ちもやりやすく、非常にソツのないラバーです!気になる方は是非一度使ってみてはいかがでしょうか。

ツッツキ、ストップがしっかり止まる!カウンタードライブもやり易い!まさに優等生!

 硬度が柔らかいと、逆にラケットの板まで届きやすく、弾み易いということが往々にしてあります。結果的に、ツッツキやストップが難しくなることがありますが、このTarget Pro GT-H47はツッツキやストップが非常にやりやすかったですね。おそらくシートが強く、かつスポンジは、ある一定以下の力には食い込みにくく、ある一定以上の力には食い込みやすい設計なのだと思います。従って、どちらかと言えば、対下回転打ちよりも上回転のラリーに強いラバーになっていて、レシーブ台上はピタッと止まるのに、ラリーになればなるほど安定感と回転量が得られるラバーだと感じました!現代卓球に求められる特性だと思います!まさに優等生ラバーですね!

安定感でラリー勝負のラバー!

 強烈な回転量、というよりは安定感とカウンタードライブのやりやすさ、そしてラリーの打ち合いで勝負するラバーだと思います!一発の威力や癖球、で勝負するラバーではないと思います。Tenergy 05(テナジー05)と比べるとやはり回転量はテナジーの方が高いと感じますが、扱いやすさ、回転の影響の受けにくさ、カウンタードライブのやりやすさ、ミート打ちやスマッシュなどなどを総合的に比較すると十分にテナジー05と同等のカテゴリーで扱って良いラバーだと思います!GT-H47はテナジーよりも価格は安く寿命も長いようなので、テナジー05出なければならない理由がないのにテナジーを選ばれているのであれば、是非一度GT-H47を試してみることをオススメします。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬すぎず柔らかすぎずといった印象でした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込みがいいですね。落ちる感覚はありませんでした。一方で、フォアだと少し回転量不足も感じましたね。どうしてもスポンジが食い込みやすい=柔らかいということですので、フォアに粘着ラバーなどを使っていた人にはちょっと柔らかすぎて回転量が弱いと感じる部分もありました。

面を開いたドライブ
 ラケット板に当たる感じがなくて回転をかけながら飛ばせて非常に好印象でした。この部分はラバーの硬さではなく、スポンジそのものによるのかもしれませんね。この部分はスピードドライブを打つ際に非常に重要な要素で、ラケットに届いてしまうと落ちる感覚が強くなりやすいと思います。個人の感覚の部分ではありますが参考いただければ幸いです。

対下回転に対するループドライブ
 ループドライブも最低限の回転量と質の高で放てると感じました。従ってフォアにも使えると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 非常にやりやすかったです!食い込みが良いのにラケット板に届かず、しっかり回転をかけられる感じがあって安定感がありましたね。

カーブ/シュートドライブ
 そこまで硬いラバーではないので、エグさはありませんでしたが、カーブ/シュートとそつなく打てました。このソツのなさがこのラバーらしさだと思いました。

ブロック
 やりやすかったです。強烈なドライブに対しては、さすが回転をくらう感じはありましたが全体的にはやりやすかったです。これも好感触でした。

カウンタードライブ
 上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。

ストップ
 止めやすかったです。ポヨンとぶっ飛ぶ感じもなかったですね。

ツッツキ
 しっかりグリップできるのでボールを持っている時間が長いと感じました。コントロールしやすかったです。切れると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。最低限の回転量は得られると感じました。

バックハンド系

軽打
 硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 とっさに打っても勝手にドライブがかかってスピード系ドライブですが、安定しました。いいラバーですね!

対下回転に対するループドライブ
 少し弧線が低いのか、ネットミスが多かったと感じました。腕の問題かもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは逆にやりやすかったです。ミート系のスピードドライブになりやすいからかもしれません。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 食い込むわりに、あまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。球持ちも感じました。

チキータ
 とてもやりやすかったですね。安心してチキータできました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 > Tenergy 80 > Target Pro GT-H47 > Tenergy 64

球持ち
 Tenergy 05 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 80
 Tenergy 05 > Target Pro GT-X51 > Tenergy 05 Hard

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Target Pro GT-H47 > Tenergy 05
 Dignics 05 > Target Pro GT-X51 ≧ Tenergy 05 Hard > Tenergy 05

レビュー Q5

説明

 大手スポーツ用品ブランドのMIZUNO(ミズノ)は、他社卓球メーカーとの差別化を図るため、住友理工とラバーを共同開発しました。住友理工と共同開発したQシリーズ中、最高性能のラバー、それがQ5になります。Q3とQ4の発売後、さらに性能改善を追求したQ5はスポンジをQ3、Q4のものから進化させて、Accel Arc Sponge(アクセルアークスポンジ)に変更しているそうです。このアクセルアークスポンジによってQ5は食い込みの良さと反発力の両立を実現しエネルギー効率を高められているそうです。Q3、Q4と話題の多いラバーでした。このQ5ではさらなる話題として、ミズノと契約するトップ選手がQ5を本職ラバーとして使用することを発表しましたね。以下に契約した選手を挙げます。

 ・大島 祐哉選手(全日本選手権シングルス準優勝、全日本選手権ダブルス優勝)
 ・前出 陸杜選手(全日本カデット 14歳以下シングルス優勝)
 ・軽部 隆介選手(全日本社会人選手権シングルス優勝)
 ・平 侑里香選手(全日本社会人選手権シングルス優勝)

 卓球王国に掲載されている、Q5の情報について記載させていただきます。

 新ラバーのQ5は、Q3とQ4で採用していたスポンジをさらに進化している。それゆえにQ3・Q4とは同列ではなく、Q5が最も高性能であり、頂点のラバーだ。
 Q5はスポンジの気泡が大きく、食い込みが良い。一般的には柔らかくして食い込みが上がるラバーは弾まなくなるが、Q5のスポンジは、ゴムの基礎性能を上げることで、食い込ませながらもスピード・スピンがアップした。
 1. エネルギー効率UP
 2. スピン&飛距離UP
 3. 食い込みUP
 4. 軽量化(Q3・Q4より2 g前後軽量)
 5. コントロールしやすい

2018年 年末の卓球王国より

 ミズノのホームページに種々の情報が掲載されているQラバーの情報について引用させていただきました。まずは粒形状です。

 Q5は粒の太さが1.7 mmで、テナジーの粒の太さと同じ太さになりますね。粒と粒との間は0.65 mmとQシリーズで最も広く、粒が広がった形状になります。ただしQ3はQ5よりも粒が1.65 mmと0.05 mm細く、粒と粒の間は0.02 mm狭い形状になっています。改めて、各Qラバーについて、シートの体積を計算してみましょう。粒の中心4点を結んでできるひし形の面積にはちょうど粒が1つ存在します。そのひし形の面積と粒の面積の比を各Qラバーで算出、さらにシートと粒の高さからゴムの体積を算出してみました。

 Q3の
 ひし形の面積=(1.65 mm + 0.63 mm)×(1.65 mm + 0.63 mm)/2 = 2.5992 mm2
 粒の面積=1.65/2 mm × 1.65/2 mm × π = 2.1372 mm2
 粒/ひし形面積比 = 2.1372 / 2.5992 = 0.82224
 2.5992 mm2 × 0.78 mm + 2.1372 mm2 × 0.99 mm = 2.02738 + 2.11583 = 4.14321 mm3
 2.5992 mm2 × (0.78 mm+0.99 mm) = 4.60058 m3
 ゴムの体積比 = 4.14321 / 4.60058 = 0.90058

 Q4の
 ひし形の面積=(1.7 mm + 0.58 mm)×(1.7 mm + 0.58 mm)/2 = 2.5992 mm2
 粒の面積=1.7/2 mm × 1.7/2 mm × π = 2.26865mm2
 粒/ひし形面積比 = 2.26865 / 2.5992 = 0.87283
 2.5992 mm2 × 0.8 mm + 2.26865 mm2 × 0.95 mm = 2.07936 + 2.15522 = 4.23458 mm3
 2.5992 mm2 × (0.8 mm+0.95 mm) = 4.5486 m3
 ゴムの体積比 = 4.23458 / 4.5486 = 0.93096

 Q5の 
 ひし形の面積=(1.7 mm + 0.65 mm)×(1.7 mm + 0.65 mm)/2 = 2.76125 mm2
 粒の面積=1.7/2 mm × 1.7/2 mm × π = 2.1352 mm2
 粒/ひし形面積比 = 2.1352 / 2.76125 = 0.77327
 2.76125 mm2 × 0.77 mm + 2.1352 mm2 × 0.95 mm = 2.12616 + 2.02844 = 4.1546 mm3
 2.76125 mm2 × (0.77 mm+0.95 mm) = 4.74935 m3
 ゴムの体積比 = 4.1546 / 4.74935 = 0.87477

 Q3: 0.901
 Q4: 0.931
 Q5: 0.875

ということで、Q5が最もシート部分のゴムの体積が少ないことがわかります。これは意外な計算結果でした。Q5はQシリーズ中で回転もスピードも出るラバーということで、粒と粒の間の狭さはQ3とQ4の間に来るものと思いきや、結果として最もQ5がスピード系のラバーと考えることもできると思います。またスポンジも変更していることが明言されていますので、スポンジの変更によって回転性能を改善できていることが想像できますね。粒形状から言えることは、Qシリーズ中、Q5が最もスピード性能が高そうなラバーだと言えると思います。Q3・Q4と同じスポンジであれば、Q5が最もスピード性能の高いラバーになっていたと思いますが、実際はアクセルアークスポンジによって異なるラバーとなっているわけですね。

性能値

 公表性能値はGFシリーズには存在しますが、Qシリーズは図・マトリックスしか存在しません。ミズノのホームページより引用させていただきました。

 Qシリーズは、スピードも回転性能も、GFシリーズよりも高いことが分かりますね。

 Q5もQ3と同じ飛距離が出ている理由が、粒形状の体積比計算から納得できますね。弧線が上がっている理由はおそらくスポンジでしょうね。

 上記の図は、かなり理系な図で、個人的には興味深いですがわかりにくいですね。ラバーに使用されているゴムという材料は粘弾性を持つ材料ですので、外からの力に対して、どのように応答するのか、その応答を数値化している図になりますね。
 この図はゴムに力を加えたときに戻ろうとする力の効率のようですね。硬いとエネルギー損失が大きくなるみたいですね。このようなグラフをおそらくゴムの組成ごとに作っているのではないかと想像します。適切に硬く、適切にエネルギー効率の良いラバーを導き出しているのだと思います。

 Q5はテナジーやディグニクスでいうところの80に当たるラバーだと言えますね。ただし、Q5はシートでスピードを出しつつ、他のQ3、Q4のスポンジを進化させたアクセルアークスポンジによって回転性能を高めているラバーです。ミズノの看板ラケット、フォルティウスFTまたはFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)は木材系ラケットですのでラバーは粘着ラバーやハードで硬めのラバーがあうと言われています。実際使ってみた印象としてQシリーズは木材系のラケットとの相性が良いラバーでした。木材系ラケットは球持ちが良く回転をかけやすい一方で、スピードは少し遅くて弧線も高く出やすいのが特徴です。スピードが遅く、弧線が高いことを補うようなラバー仕様になっていると思います。

Q5の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 Q5は最も重くなりました。先行情報ではQ3やQ4よりも軽くなっているということでしたが、個体差でしょうか、かなり重いと思います。やはりQ3、Q4と同様にQ5も独特のゴム臭さがあります汗。

Q5(キューファイブ)
 Accel Arc Sponge(アクセルアークスポンジ)
 テンション系裏ソフト(XL52/3)
 日本製、日本卓球協会検定品
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)
・Sponge硬度:47
・6,800円 + 税
・72(切断前) → 51 g(張継科ZLCに貼って)

 51 g、ハイエンドラバーらしい重さだと思います。

Q5の3つの特徴

Qシリーズ中、最硬の打球感で一番回転がかかる!

 Q5は1球目からかなりマッドな打球感で、Q3やQ4と比較しても明らかに硬いと感じました。そして硬いですが、食い込ませてドライブした時のボールがかなりエグい回転量でした!多分回転量はTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)やRasanter R53(ラザンターR53)のレベルだと思います。この飛び抜けた性能はQ3やQ4ではない、Q5独自のもので、非常に好印象でした!
 硬いと感じましたが、レビューによってはQ3・Q4よりも食い込みが良いというものも散見しますので個体差が激しいのかもしれませんね。ただ得られる性能=スピン性能は、Q3・Q4より高いという点は同じようです。特にQ5で好感触だったのが、横を捉えたカーブドライブでエゲツない回転量と癖球っぽさがありました!硬いと感じましたが、横を捉えてドライブすることで球離れが遅くなって球持ちを感じやすくなり非常にコントロールしやすくなって、しかも武器になるドライブが打てるということで、もし気が向いたら意識的にカーブドライブしてみて欲しいですね!

もちろんツッツキ、ストップが止まってカウンタードライブがやり易い!Qシリーズの特徴を継承!

 Q3・Q4と同様に、Q5もツッツキとストップがピタリととまり、上書き系のカウンタードライブがとにかく好印象でした。この性能は、katsuo000がラバーに求めたい非常に重要な特徴で、しっかり有するので本職ラバー候補です。

Q3、Q4と比較して良い意味で癖がない弾道!そして癖球!

 他のQラバーは打球感から来るボールの弧線のイメージや飛び方が少し癖がありましたが、Q5はイメージ通りに飛ぶラバーだと感じました。従って最もイメージ通りに飛ばすことができて扱いやすいと感じましたね。この部分は長く卓球をしている人ほど感じると思います。逆に、若い選手はそこまで気にならないかもしれませんね。
 一方で、ラバー全体のくい込みのしづらさがあります。また卓球王国で販売後に少しコメントされていましたが、Q5特有の癖球が出るようですね。Fastarc G-1(ファスタークG-1)も同様の話があると思います。Q5のように、くい込みのしづらいラバーは、Butterfly(バタフライ)のラバーと異なり、ボールがバラケやすくなって、そのバラケによって相手にミスを誘えるようになると思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 1球目から硬かったです。また臭いました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 Q5はボールが上がりやすくて、Q3やQ4よりも弧線と飛距離がコントロールしやすいと思いました。またQ3とQ4ではコシの弱さを感じましたが、Q5ではコシの強さも健在と感じました。食い込ませてドライブしても、板に当たらずしっかり回転をかけることができて良かったです。フォアに使いたいと感じるラバーでしたね。

面を開いたドライブ
 ラケット板に当たる感じがなくて、回転をかけながら飛ばせて非常に好印象でした。

対下回転に対するループドライブ
 Q5は、Q4を超える最高レベルの質の高いループドライブでした。硬いスポンジから強烈なループドライブが放てると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 少し硬いので食い込ませるのが大変でしたが打てると感じました。

カーブ/シュートドライブ
 Q5はカーブドライブこそ打つべきと感じました。かなり癖球っぽいエグいドライブが打てます!

ブロック
 これもQシリーズ全体的にやりやすかったです。硬くて相手の回転の影響を受けにくいためだと思います。

カウンタードライブ
 Qシリーズはずべて上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。スポンジ硬度以上に止め易いと思います。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。上手につっつけば回転もかかると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。Qシリーズの中で一番回転がかかって好感触でした。

バックハンド系

軽打
 硬くて、少し難しかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 硬くて重かったのでかなりカドりました。またインパクトも弱いので落ちましたね。バックだと食い込ませる感覚が弱いので、スピード系のドライブになりやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 Q3は回転が弱くオーバーミスが多かったのですが、Q5はしっかりシートで引っかかる感じがあってやりやすかったです。 

対下回転に対するスピードドライブ
 実力不足でした。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 硬くてあまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。少しとまりすぎてネットミスもありました。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。Q4に続き、Q5も切れると思います。

チキータ
 回転系のチキータが良かったです。落ちないですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Q5 ≧ Tenergy 05 Hard > Q4 ≧Tenergy 05 > Q3 ≧ Tenergy 80

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Q3 ≧ Q5 ≧ Q4 > Tenergy 05

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レビュー Q4

説明

 大手スポーツ用品ブランドのMIZUNO(ミズノ)は卓球界では後発ですが、他社卓球メーカーとの差別化を図るため、卓球界では挑戦的に住友理工とラバーを共同開発しました。その共同開発したラバーがQシリーズになります。Q3の発売からまもなく、Q4が発売されました。Q3の時から話題の多いシリーズのラバーで、その背景にはミズノが住友理工とゼロから共同開発してトップ選手用のラバーを開発した事実があります。非常に挑戦的で卓球界に刺激を与える効果があったでしょう!
 katsuo000は卓球のラバー製造は詳しいわけではないですが、基本的に各卓球メーカーは製造工場を持っているわけではなく、シート材質、シートの粒形状、スポンジ材質、スポンジ硬度などを指定して、ラバーを製造できる工場やメーカーへ外注していることが大半だそうです。よってゼロから作り上げるわけではなく、選択肢の中から選ばれたシート材質、粒形状、スポンジ材質、スポンジ硬度になるわけです。組み合わせはいく通りも存在するでしょうが、流行のラバーに求められる組み合わせはどうしても似てくるでしょうね。住友理工は今までラバー製造をしていなかったメーカーですので、他のラバー工場で作られたラバーとは明らかに差別されるわけですね。
 住友理工との共同開発において、参考としたと思われるラバーはモンスターラバー、テナジーシリーズでしょう。現在QシリーズはQ3、Q4、Q5と3種類販売されていますが、本ページで試打レビューしているQ4は最も回転性能が高いラバーになります。テナジーシリーズでいうところの、Tenergy 05(テナジー05)に当たるラバーになるわけですね。

 ミズノのホームページに種々の情報が掲載されていますので引用させていただきました。

 Q4は粒の太さが1.7 mmで、テナジーの粒の太さと同じ太さになりますね。粒と粒との間は0.58 mmとQシリーズで最も狭く、粒が密集した形状になります。Tenergy 05(テナジー05)は、粒の太さが1.7 mmで粒と粒との間の距離が最も狭く、球持ちと回転量の高さが特徴のラバーでQ4はテナジー05に酷似した粒形状だと言えます。また、おそらくなのですが、テナジーシリーズはシートの厚さ/粒の高さを変更していないのに対しQシリーズは、シートの厚さ/粒の高さを各Qラバーで変更しています。その結果、シリーズで比較したときにはテナジーシリーズとQシリーズはイメージがかなり異なるラバーになっていると思います。一言で表現させてもらうと、テナジーシリーズは公表性能値上の差を感じる一方でどのラバーもそこまで尖りすぎていないと感じますが、Qシリーズは各ラバーがそれぞれ個性が強く同じシリーズながら、Q3、Q4、Q5それぞれが存在感を示していると感じました。なおQ4に関して申し上げるとQ4では他のQラバーよりもシートは0.8 mmと厚く、粒は0.95 mmと低くしています。このシートが熱いというのは、ドイツ製ラバーの流行であるシートは薄い形状とは逆行するようなシートの厚さと粒の太さになると思います。どちらかと言えば、シートが厚く粒が太い粒形状は粘着ラバーに見られる形状ですね。この粒形状がQ4にどのような特徴を与えているかは、試打内容をご覧いただきたいと思います。

性能値

 公表性能値はGFシリーズには存在しますが、Qシリーズは図・マトリックスしか存在しません。ミズノのホームページより引用させていただきました。

 Qシリーズは、スピードも回転性能も、GFシリーズよりも高いことが分かりますね。

 Q4はテナジー05のように弧線が高く飛距離が出にくいことがわかります。

 上記の図は、かなり理系な図で、個人的には興味深いですがわかりにくいですね。ラバーに使用されているゴムという材料は粘弾性を持つ材料ですので、外からの力に対して、どのように応答するのか、その応答を数値化している図になりますね。
 この図はゴムに力を加えたときに戻ろうとする力の効率のようですね。硬いとエネルギー損失が大きくなるみたいですね。このようなグラフをおそらくゴムの組成ごとに作っているのではないかと想像します。適切に硬く、適切にエネルギー効率の良いラバーを導き出しているのだと思います。

 わかりやすいですね。Q4はテナジーやディグニクスでいうところの05に当たるラバーだと言えますね。ただし、完全に同じではないということもわかります。おそらく、Qシリーズはミズノの看板ラケット、フォルティウスFTまたはFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)と組み合わせて開発されたようで、木材系のラケットとの相性が良いラバーのようです。木材系ラケットは球持ちが良く回転をかけやすい一方で、スピードは少し遅くて弧線も高く出やすいのが特徴です。スピードが遅く、弧線が高いことを補うようなラバー仕様になっていると思います。

Q4の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 Q3に引き続き、Q4もまずまずラバーの反り返りがすごいですね。テンションがかかっているのでしょうね。貼る前からここまで反り返っているのは本当に驚きです。やはりQ3と同様にQ4も独特のゴム臭さがあります汗。

Q4(キューフォー)
 テンション系裏ソフト(XL52/3)
 日本製、日本卓球協会検定品
 太めの粒形状、粒と粒の間が最も狭い
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)
・Sponge硬度:47
・6,300円 + 税
・66(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

 50 gを下回りましたね。思ったより軽いと感じました。

Q4の3つの特徴

飛ばない!ドライブが浅く入り易い!

 Q4はとにかくドライブが浅く入りました!このため人によってはQ4はとても直線弾道と感じるかもしれません。Q3と比較するとQ4はむしろ柔らかく感じ、粘着ラバーらしさは少々控えめな印象でした。スイングに対してボールを持ち上げやすく弧線の高さも感じないわけではありませんがそれ以上に飛距離が出なくて浅く入るとともに対空時間が短いのでスピードはむしろ速く感じました。今までいくつもラバーを使ってみましたが、ここまで他のラバーと類を見ない特徴は初めてでした!Q4のように弧線が上がるのにボールは浅く直線的でスピードを感じるラバーはkatsuo000は知りません。非常に個性的なラバーでした!

ツッツキ、ストップが止まってカウンタードライブがやり易い!

 Q3同様に、Q4もツッツキとストップがピタリととまり、上書き系のカウンタードライブがとにかく好印象でした。Q5でも感じましたので、Qシリーズの特徴と言えるでしょう。このツッツキ/ストップとカウンタードライブの特徴だけでもQシリーズはアリだと思います!

強い回転量なのに扱いやすい!

 Q3と比較するとQ4の方が明らかに柔らかくて使いやすく、それでいて強い回転をかけることができました!ただし、フォアで使うと個人的には少し物足りない硬さでどちらかというとバックの方があうかもしれません。柔らかい粘着テンション/硬めのスピン系テンションのようなボールが出せるラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 特に違和感ありませんでした。少し臭いました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 Q3同様、Q4も少しドライブが落ちそうでした。厚めにボールを弾こうとすると、すぐに板に当たると感じるくらい食い込みが良く、ラバー全体のコシは少し弱いかもしれません。これをラバーが負けると感じる人もいるかもしれません。食い込ませてドライブしたときに、すぐに板に当たると感じるので、張継科ZLCだと飛距離は出し易いのですが、回転量の弱いスピードドライブになり易いと感じました。この点が、Q4はフォアには合わないと感じた理由です。

面を開いたドライブ
 硬めのラバーですがすぐラケット板に当たる感じがありました。Q3同様Q4も食い込ませすぎると回転がかからずミスしやすくなると思います。

対下回転に対するループドライブ
 Q3でも質の高いループドライブでしたが、Q4も期待通り質の高いループドライブでした。ただもっと硬いスポンジならもっと強烈なループドライブになるとも感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 これもQ3同様に要注意で、スピードと回転を半々くらいでのスピードドライブが安定しました。ただ、Q4は回転がかかり易く柔らかいので比較的やり易いと思います。

カーブ/シュートドライブ
 Q3同様にあまりじっくり打てなかったのですが、かなり好感触でした。少し巻き込んでカーブドライブ気味にドライブする方が、回転のかかり方が強くて横回転が入る分ボールも安定してよかったです。

ブロック
 これもQ3同様にやりやすかったです。硬くて相手の回転の影響を受けにくいためだと思います。

カウンタードライブ
 Q3同様に上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。またカウンタードライブは思ったよりスピードが出やすくて出すつもりがなくてノータッチを狙えるドライブになる感じがありました。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。スポンジ硬度以上に止め易いと思います。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。上手につっつけば回転もかかると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。Q3以上に回転がかかって非常に好感触でした。

バックハンド系

軽打
 そこまで硬いとは感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 意外とやりやすかったです。柔らかいと感じました。Q3は粒は倒れ易い分スポンジを硬めに、Q4は粒が倒れにくい分スポンジを柔らかめにしているのだと思います。安定感があって弧線も描いてスピードも感じてとても好印象でした。

対下回転に対するループドライブ
 しっかりボールを掴んで回転もかけられるのでとても安定しました。柔らかめなのでインパクト不足も起こりにくくて良かったですね。 

対下回転に対するスピードドライブ
 練習すればQ3よりも打ち易いと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 硬くてあまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。少しとまりすぎてネットミスもありました。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。Q4なら切れると思います。

チキータ
 めちゃめちゃやり易いですね。思い切り回転をかけに行けます。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Q5 ≧ Tenergy 05 Hard > Q4 ≧Tenergy 05 > Q3 ≧ Tenergy 80

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Q3 ≧ Q5 ≧ Q4 > Tenergy 05

https://amzn.to/3im0lKn

レビュー Q3

説明

 大手スポーツ用品ブランドのMIZUNO(ミズノ)は卓球界では後発ですが、他社卓球メーカーとの差別化を図るため、卓球界では挑戦的に住友理工とラバーを共同開発しました。その共同開発したラバーがQシリーズになります。Q3の発売は2017年で発売当初から、住友理工との共同開発した挑戦的なラバーとして話題となったラバーでした。この背景には近年卓球界ではドイツ製ラバーが台頭し、日本製ラバーはButterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)シリーズとDignics(ディグニクス)シリーズをのぞいて、減って来ている事実があります。しかしながらミズノは共同開発できるメーカーを探してゼロからトップ選手用のラバーを開発したわけです。非常に挑戦的で卓球界に刺激を与える効果があったと思います!

 Qシリーズのラバー以前のミズノのラバーといえば、テンション系表ソフトラバーのヒット商品、Booster(ブースター)シリーズや、ドイツ製テンション系裏ソフトラバー、GFシリーズが挙げられると思います。ブースターシリーズは女子選手を中心に存在感を示していましたが、GFシリーズは辛口に申し上げると浸透はあまりしていませんでした。価格帯もトップ仕様というよりは中級者層をターゲットにしたような価格設定でした。一方、ラケットについては、元日本代表の藤沼亜衣選手が監修した7枚合板ラケット、Fortius FT(フォルティウス)が、扱いやすさと7枚合板の威力で確かな存在感を示していました。しかしながらラケットは一度購入したら1年以内に新たに購入する類のものではないので、収益には繋がりにくいのでしょうね。そこで、トップ選手でも使用に足るハイエンドなテンション系裏ソフトラバーの開発が始まったのだと思います。

 住友理工との共同開発において、参考としたと思われるラバーはモンスターラバー、テナジーシリーズでしょう。現在ではQシリーズはQ3、Q4、Q5と3種類販売されていますが、本ページで試打レビューしているQ3は最もスピード性能が高いとしているラバーになります。テナジーシリーズでいうところの、Tenergy 64(テナジー64)に当たるラバーになるわけですね。このラバーの注目は、なんと言っても他のメーカーのラバーでは絶対に使用していないスポンジとシートです。katsuo000は卓球のラバー製造は詳しいわけではないですが、基本的に各卓球メーカーは製造工場を持っているわけではなく、シート材質、シートの粒形状、スポンジ材質、スポンジ硬度などを指定して、外注していることが多いようなのです。よってシート材質、粒形状、スポンジ材質、スポンジ硬度の組み合わせはいく通りも存在するでしょうが、流行のラバーに求められる、シート材質、粒形状、スポンジ材質、スポンジ硬度はどうしても似てきますから、同じラバー製造工場で製造されたラバーはどうしても似てきてしまう、ということが生じるのでしょう。しかしQシリーズは住友理工で製造されていて、住友理工は他のラバーは製造していないようですので、他の卓球用具メーカーとは差別化されているというわけです。同じことをしているメーカーは、Butterfly(バタフライ、タマス)になりますね。自社工場を持ち、テナジーやディグニクスといったラバーはバタフライの工場でしか作ることができない、という強烈な差別化をはかっているわけですね。

 ミズノのホームページに種々の情報が掲載されていますので引用させていただきました。

 Q3は、粒の太さが1.65 mmと少し細めで粒と粒との間は0.63 mmに調整されています。テナジーシリーズの主軸、Tenergy 05(テナジー05)、Tenergy 80(テナジー80)、Tenergy 64(テナジー64)は、粒の太さが1.7 mmで粒と粒との間の距離が最も短いのがテナジー05、中間がテナジー80、最も離れているのがテナジー64になります。Q3は1.7 mmよりも細い1.65 mmの粒で、倒れやすくてスピードが出しやすいラバーになるようです。また、シートの厚さは0.78 mmで粒の高さは0.99 mmと他のQ4、Q5よりも高い粒ですので、それだけ粒が細い特徴が現れやすいラバーと想像できますね。

性能値

 公表性能値はGFシリーズには存在しますが、Qシリーズは図・マトリックスしか存在しません。ミズノのホームページより引用させていただきました。

 Qシリーズは、スピードも回転性能も、GFシリーズよりも高いことが分かりますね。

 Q3は飛距離が出ることがよく分かりますね。弾道は最も低いこともわかります。

 上記の図は、かなり理系な図で、個人的には興味深いですがわかりにくいですね。ラバーに使用されているゴムという材料は粘弾性を持つ材料ですので、外からの力に対して、どのように応答するのか、その応答を数値化している図になりますね。
 この図はゴムに力を加えたときに戻ろうとする力の効率のようですね。硬いとエネルギー損失が大きくなるみたいですね。このようなグラフをおそらくゴムの組成ごとに作っているのではないかと想像します。適切に硬く、適切にエネルギー効率の良いラバーを導き出しているのだと思います。

 わかりやすいですね。Q3はテナジーやディグニクスでいうところの64に当たる粒形状だと言えますね。ただし、完全に同じではないということもわかります。おそらく、Qシリーズはミズノの看板ラケット、フォルティウスFTまたはFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)と組み合わせて開発されたようで、木材系のラケットとの相性が良いラバーのようです。木材系ラケットは球持ちが良く回転をかけやすい一方で、スピードは少し遅くて弧線も高く出やすいのが特徴です。スピードが遅く、弧線が高いことを補うようなラバー仕様になっていると思います。

Q3の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 ラバーの反り返りがすごいですね。テンションがかかっているのでしょうね。他のメーカーと比べても明らかに反り返ってます。ちなみに独特のゴム臭さがあります汗。

Q3(キュースリー)
 テンション系裏ソフト(XL52/3)
 日本製、日本卓球協会検定品
 細めの粒形状、粒と粒の間が狭い
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)
・Sponge硬度:47
・6,300円 + 税
・69(切断前) → 47 g(張継科ZLCに貼って)

 軽いと感じました。64に近い粒形状のシートですので、軽いのは当たり前かもしれません。

Q3の3つの特徴

1. 粘着ラバーのような打球感!

 Q3は打球感は非常にマットでまさに粘着ラバーに近いようなスピン系テンションラバーでした!粘着ラバーのような打球感ですが、スピードはスピン系テンションラバーとして十分以上出てるし、回転量と重さも最低限あったと感じました。打球感はおいておいて、打てるボールは前評判通りのものだと感じましたね。イメージとしては、Q3はスポンジ粒は倒れやすいスピード系の粒形状のシートでありながらスポンジはかなり硬めでハードなラバー、と感じました。

2. ツッツキ、ストップが止まる!

 驚いたのが、Q3のツッツキとストップで、とにかくピタリととまりました他のQシリーズも同様でツッツキ、ストップが浮きにくかったです。素晴らしい特徴だと思います!切りやすいわけではないですが、ツッツキとストップの止まり方は非常に好印象でしたね。これだけ止めやすいとなると、普通に本職として使っても良いと感じました!

3. カウンタードライブがやりやすい!

 ツッツキとストップに加えて、非常に好感触だったのがQ3でのカウンタードライブですね。上書き系のカウンタードライブがとにかく好印象で、ひきつけてドライブで上書きするとたいてい入るような万能感がありましたね。これは非常に頼りになるラバーだと感じましたね。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬さを感じますね。硬さでボールが落ちそうな打球感でした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブも硬さで落ちそうになる感じです。弱いタッチのドライブが難しくて、ドライブを打つならガツっとかけないと落ちてしまう感じです。ドライブを打って感じたこととして、弧線を大きく描きやすい木材系ラケットとの組み合わせた方がバランスが取れそうな気がしました。まさにフォルティウスFTかフォルティウスFT ver. Dですね。ただどちらも重いラケットで、ラバー面積も広いラケットですので、Qシリーズを貼るとかなり重くなると思います。
 ドライブのスピードはかなりあって、弧線もしっかり描いていました。同じくらいのスポンジ硬度であるRasanter R48(ラザンターR48)と比べても明らかに硬くてマッドでヘビーな打球感でした。

面を開いたドライブ
 硬いラバーなので期待したのですが、思ったよりすぐ板に当たる感じがありました。Q3だからかもしれません。Q4またはQ5に期待したいです。板に当たる感じがあるので、食い込ませすぎると回転がかからずミスしやすくなると思います。

対下回転に対するループドライブ
 Q3でもかなり質の高いループドライブができました。少し体が怠ると回転量が落ちる感じがありましたが、スピード系の粒形状のラバーであるのにかなり好感触なループドライブでした。Q4やQ5に期待したいです。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは要注意で、スピードと回転を半々くらいでのスピードドライブが安定しました。食い込ませすぎると不安定です。板に当たり易いからだと思います。

カーブ/シュートドライブ
 あまりじっくり打てなかったのですが、かなり好感触でした。少し巻き込んでカーブドライブ気味にドライブする方が、回転のかかり方が強くて横回転が入る分ボールも安定してよかったです。

ブロック
 やりやすかったです。硬くて相手の回転の影響を受けにくいためだと思います。

カウンタードライブ
 上書き系のカウンタードライブがやりやすくてよかったです。またカウンタードライブは思ったよりスピードが出やすくて出すつもりがなくてノータッチを狙えるドライブになる感じがありました。

ストップ
 ボールを止めやすくてよかったです。スポンジ硬度以上に止め易いと思います。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。ただしあまり切れていないので上手な人は打ち込めると思います。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。最低限の回転がかかっていると感じました。

バックハンド系

軽打
 そこまで硬いとは感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 意外とやりやすかったですが気を抜くと振り遅れてミドルやフォアへ流れて行きました。ドライブしやすいラバーだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 思ったより難しかったです。球離れが速く、手だけで打とうとすると落ちると思います。しっかり体で打てれば十分安定すると思います。 

対下回転に対するスピードドライブ
 腕の問題だと思いますが難しかったです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 硬くてあまり回転の影響を受けないのでやりやすかったです。スマッシュなどをとるのは難しいと思います。

カウンタードライブ

ストップ
 やりやすかったです。少しとまりすぎてネットミスもありました。

ツッツキ
 こちらも低くて良かったです。でも切れてはないですね。

チキータ
 やりやすかったです。しっかり上に上がりますね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Q5 ≧ Tenergy 05 Hard > Q4 ≧Tenergy 05 > Q3 ≧ Tenergy 80

スピード
 Dignics 05 > Tenergy 80 ≧ Q3 ≧ Q5 ≧ Q4 > Tenergy 05

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レビュー Dignics 64(ディグニクス64)

説明

 Butterfly(バタフライ)のハイエンドラバーシリーズ、Diginics(ディグニクス)シリーズの中で最もスピード性能に特化したディグニクスが、このDignics 64(ディグニクス64)になります。ディグニクス64のターゲット層はTenergy 64(テナジー64)を使う層で、さらなるスピードと回転を求めるのであればディグニクス64を提案しようという意図だそうですね。
 katsuo000がディグニクス64に注目した理由は、バタフライホームページにおいてZhang Jike ZLC(張継科ZLC)とディグニクス64が相性が良いと紹介されていたためですね。以下、バタフライの特設ページより転載させていただきました。

 またkatsuo000は恥ずかしながらテナジー64を使ったことがありません。もっとスピードに特化したBryce Highspeed(ブライスハイスピード)は使ったことがありますが、テナジー64はブライスハイスピードと似たようなラバーなのかな、程度しか思っておらず打とうとも思っていませんでした。こちらのブログで再三、Dignics 05(ディグニクス05)を良いと称賛していますが、他のディグニクスと比べたらどうなのか、知るためにも使ってみようと思い試打してみました。

公表性能値の比較

 公表性能値比較を下記に示します。

 性能からわかるように、ディグニクス64はRozena(ロゼナ)以上のスピン性能と、ブライスハイスピードに次ぐ高いスピード性能のラバーとなります。スピード性能はブライスハイスピードに続いて、バタフライのラバーの中でも2番目に速いということで、圧倒的にスピードによったラバーであることがわかります。

 Spring Sponge X(スプリングスポンジX)とDignics(ディグニクス)シリーズのシート

 ディグニクスシリーズに採用されているSpring Sponge X(スプリングスポンジX)は、テナジーシリーズに採用されているSpring Sponge(スプリングスポンジ)の進化版と言われています。スプリングスポンジが独立気泡のスポンジで、他のラバーメーカーでは製造できないバタフライ独自技術だそうです。そのスプリングスポンジの独立気泡を、独立を維持したままより細かくしたものがスプリングスポンジXということです。結果、スプリングスポンジよりもスプリングスポンジXの方が、14%変形しやすくなり、反発力は3%向上しているそうですね。
 テナジーシリーズのスプリングスポンジといえば、オレンジ色のスポンジが特徴的ですが、ディグニクスシリーズのスプリングスポンジXは真紅と言える赤色が特徴で、一眼でディグニクスシリーズとわかります。ちなみに類似の色のスポンジが他メーカーでありまして、THIBAR(ティバー)のEvolution(エヴォリューション)シリーズのスポンジの色と酷似していますね。

 表面の強度と球持ちが改善したことも紹介されています。球持ちについてはシートで捉えるカウンターやチキータがより安定することが紹介されていますね。また強度ですが水谷選手も言及されていてラバーの交換までの時間が長くなったとおっしゃってます。確かにテナジーシリーズと比べてもシートが白くなるまでの時間が長くなっていて、保管条件が良ければ1年近くシートの劣化は感じません。ラバー全体で考えると、スプリングスポンジXのテンションというか張りが緩む感じがあるので、刻一刻と状態は変化していくと感じます。
 ディグニクスシリーズのシートは透明感が強くなっていますが、ドイツ製の曇り系シートに近い強いシートを採用しているようなので、抜群にチキータやカウンターがやりやすいと感じます。

ディグ64の貼りと重量

 いつものようにZhnag Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Dignics 64(ディグニクス64)
 ハイテンション裏ラバー
 スプリングスポンジX
・Sponge Thickness: 厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・Speed:14
・Spin:11
・Sponge硬度:40
・9,800円 + 税
・67 g(切断前) → 45g(張継科ZLCに貼って)

 特厚で貼って、45 gは軽いですね。重量として相当軽いラバーになりますね。

Dignics 64の3つの特徴

1. ディグニクシリーズの特徴、硬いシートによるツッツキ、ストップのやりやすさ、カウンタードライブのやりやすさは顕在!

 想像以上に、ディグニクス05やディグニクス80と打球感が似ていました。ディグニクス64はスピードに特徴のあるラバーではありますが、他のディグニクス05やディグニクス80と同じようにツッツキやストップがしっかり止めやすいと感じました。ブライスハイスピードではスピードはもちろん速く、回転もかけやすいラバーと感じましたがツッツキやストップはかなり難しかったです。しかしディグニクス64はツッツキやストップが低く止められるのに、スピードが出る、数少ないラバーだと感じました。他のディグニクス同様に、ツッツキやストップがしっかり止めることができてかなり頼もしいラバーでした。
 またディグニクスシリーズで再三絶賛しているカウンタードライブのやりやすさも健在でした。相手の回転の影響を受けにくいです。Dignics 09C(ディグニクス09C)は異なるのでしょうが、ディグニクスの05、80、64はそれぞれ同じスポンジと同じ材質のシートを使っていて、異なるのはシートの粒形状のみだと思います。従って同じシート材質と同じスポンジを使用しているディグの05、80、64は、シートとスポンジから現れる特徴が似てくるのだと思いました。粒形状は打球感、とりわけ食い込ませた時の打球感に変化を与えると感じます。スポンジに食い込ませない打球であればディグの05、80、64はかなり近いのかもしれません。唯一カウンタードライブは、スポンジに食い込ませることの方が多いと思いますが、自分のカウンタードライブのやりやすさは、シートが硬いか、シートが回転の影響を受けやすいか、にあるようで、硬くて回転の影響を受けにくいディグニクスのシートはやりやすいと感じました。つまりディグニクス64はカウンタードライブもやりやすかったです。

2. ディグニクスシリーズの中で最も扱いやすい!硬さを感じにくい!

 バタフライの契約選手が発信されている内容ですが、他のディグニクスと比べてディグニクス64は食い込みが良かったです。従って他のディグニクスよりもディグニクス64は明らかに扱いやすいと感じました。特にミート、ブロックやスピードドライブは非常にやりやすかったですね。ディグニクス05ではインパクト不足でボールが落ちることも多いですし、球を持つ前にラバーの硬さでミスしてしまうことがあります。katsuo000はそのようなディグニクス05の難しさを補うために体幹を意識したり、手だけで振るのではなく腰の回転で振ることを意識しているのですが、その分フォアとバックの切り返しが遅れたり、しやすいのですが、ディグニクス64ではそこまで気にしなくても使えました。

3. ディグニクスの中で最も球離れが速く、ピッチ最速!

 ディグニクス09Cは粘着ラバーで、ディグニクス05も非常に球持ちを感じさせるラバーで、その分、球離れは遅いと感じました。球離れが遅い分回転をかけやすくコントロールもしやすいのですが、ピッチはほんの小さな差ですが遅くなります。一方、ディグニクス64は他のどのディグニクスよりも球離れが早かったです!従って球離れの早さで相手にプレッシャーをかけることにメリットを感じるのであれば、是非ディグニクス64がオススメと言えるでしょう。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 他のディグニクスと差を感じませんでした。ただ、貼りたてにしてはラバーの張りを感じなかったように感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 非常にスピードドライブがしやすく直線的でした。ディグニクス05でも直線的なスピードドライブは打ちやすいですが、ディグニクス64の方が安定感がありました。

面を開いたドライブ
 少し球離れが速いと感じました。あまり向いていないかもしれません。

対下回転に対するループドライブ
 やりにくさはありませんが、回転量が少し物足りないと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 少しオーバーミスが気になりましたが、それは腕の問題だと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 やりやすかったです。回転をくらいにくいのでしょう。

カウンタードライブ
 カウンタードライブも健在でした。

ストップ
 低くおさまりました。やはり回転量はやや少ないですね。

ツッツキ
 こちらも低かったですが回転量は少し劣りましたね。

フォアフリック
 やりやすかったです。ディグニクス05よりも柔らかいのでしっかりグリップして打てる感じがありました。

バックハンド系

軽打
 少し球離れの速さを感じました。自分はバックもグリップして打ちたいし、アウターカーボンを使っているので少しやりにくいとも感じましたね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 悪くはないですが、結構飛距離が出るので、ついついスピードドライブをしたくなって無茶打ちが多くなりました。

対下回転に対するループドライブ
 少しネットミスが多かったですがやりにくとは思いませんでした。 

対下回転に対するスピードドライブ
 少し技量不足でミスが多かったですが、やりやすいですね。

カーブ/シュートドライブ
 チキータはスピードタイプの方が威力はありました。

ブロック
 やりやすかったです。

カウンタードライブ
 下手ですが、練習すればできるようになる気がします。

ストップ
 やりやすかったですが回転量は少ないです。

ツッツキ
 やりやすいですが、回転量は少ないです。

チキータ
 やりやすかったです。ディグニクス05は硬いのと、弧線が高すぎるので感覚が難しいですが、ディグニクス64の方がやりやすいと感じる人もいるのではないかと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 > Dignic 64 ≧ Bryce Highspeed > Blue Storm Z1 Turbo

スピード
 Bryce Highspeed > Dignics 64 ≧ Dignics 80 > Dignics 05

https://amzn.to/3slQOdg

レビュー Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)

説明

 Rhyzer Pro(ライザープロ)はJoola(ヨーラ)のラバーになります。Joola(ヨーラ)のハイエンドラバーの1つに位置します。日本ではJoolaはラージボール卓球の方が有名なメーカーかもしれません。しかしながら、Joolaの用具は卓球王国を拝読していると度々取り上げられます。良い製品が多いことを反映しているのでしょう。
 今回katsuo000が試打したラバー、Rhyzer Pro(ライザープロ)のキャッチコピーは「鋭く尖った」ラバーです!50°のハードなスポンジを採用していて、ヘビー級ラバーになりますね。Rhyzer(ライザー)シリーズには、Rhyzer 48(ライザー48)、Rhyzer 43(ライザー43)と柔らかいラバーと、Rhyzer Pro 45(ライザープロ45)が販売されていて、今回のRhyzer Pro 50(ライザープロ50)はまさにハードヒッター用のラバーだそうです。
 katsuo000が着目したのは、Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)がアウターカーボンにあうラバーと、卓球王国でレビューされていた点です。50°の硬度のラバーが果たして本当にアウターカーボンにあうのでしょうか。Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)をメインに使う自分としてはかなり気になる点ですね。一般的には硬いラバーは柔らかいラケット、木材やインナーカーボンに合わせるのがセオリーです。しかしながら、Joolaさんはアウターカーボンラケットを多く販売しています。Butterfly(バタフライ、タマス)では廃盤となったヒノキを使った板厚アウターカーボン系ラケットタイプをJoolaさんでは現在でも販売しているメーカーになります。例えばヒノキのアウターカーボンで板厚が厚いNobilis(ノビリス、3+2アウターPBO-C、板厚7.1 mm)やRossi Emotion PBO-C(ロスコフエモーションPBO-C、5+2インナーPBO-C、板厚6.3 mm)など、飛距離が出しやすそうなラケットが多いですね。本当にアウターカーボンラケットとRhyzer Pro 50(ライザープロ50)は相性が良いのか、試打してみました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 Rhyzer Pro 50は、Rhyzerシリーズの中でスピード、スピンともに最高値のラバーになりますね。価格は6,800円 + 税とやや高めですね。

Rhyzer Pro 50の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 ずしりとくる重さを感じました。個人的には好きな類のラバーになりますね。

Rhyzer Pro 50(ライザープロ50)
 スピン重視テンション
 太めの粒形状、粒と粒の間が狭い
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:9.5
・Spin:9
・Category:Professional
・Sponge硬度:Hard
・6,800円 + 税
・74 g(切断前) → 51 g(張継科ZLCに貼って)

 打球感はかなり硬いですね。粘着ラバーのようなハードなラバーです。

Rhyzer Pro 50の3つの特徴

1. Tenergy 05 Hardのようなラバー!

 ドライブを打った瞬間に「あ、Tenergy 05 Hardだ!」と感じました。05ハードは結構長いこと使っていたので、打球感はかなり知っているつもりです。具体的にどのような打球感かというと、粘着ラバーのように打球感が硬くシートも強いのでシートだけでボールを捉えやすいラバーです。シートだけでボールを捉えてもチップすることはなくしっかりボールを引っ掛けてキュッと回転をかけやすいラバーでした。またスポンジまで食い込ませるとテナジー05ハードとは打球感は違ってきますが飛距離もスピードも得られ、粘着ラバー以上のスピードを出しやすかったです。回転量は、Tenergy 05 Hardに近いものがあると感じました!

2. 確かにアウターカーボン系ラケットでもオーバーミスが少ない!

 アウターカーボン系ラケットと相性が良いって具体的にどういうことなのか、あまり想像していませんでしたが、打ってみてわかりました。アウターカーボン系ラケットを使っていると飛距離が出やすいのでオーバーミスが多くなりやすいです。しかしながら、このライザープロ50だとオーバーミスが少なくレシーブから思い切りドライブをかけに行けると感じました!
 アウターカーボン系ラケットは飛距離が出やすいラケットですので、一番手を焼くのがレシーブになります。レシーブでオーバーミスしやすかったり、オーバーミスを怖がって置きにいくようなレシーブをして浮いてしまって、相手の強打を喰らう、ということが多いのではないでしょうか。しかしライザープロ50なら1球目のレシーブドライブから、全部台におさまるし、ツッツキもピタリと止まって非常に好感触でした。飛距離が何故が出ないんですよね。これはアウターカーボンを使っていて困っている方にぜひ使って欲しいと感じました。張継科ZLCとも相性抜群でした!

3. ドイツ製ラバーらしいシンプルなブロックがやりやすい

 テナジー05やテナジー05ハードは、回転をかけやすい分、回転の影響を受けやすいのでシンプルなブロックが少し難しいですが、ライザープロ50はドイツ製ラバーらしくシンプルなブロックでも相手のボールの影響を受けにくく、当てるだけのブロックがとてもしやすかったです。テナジー05ハードを使っていた時は、少しボールの上を捉えながらブロックをすることで安定させていましたが、咄嗟のブロックは難しかったです。ライザープロ50では咄嗟のブロックがとてもやりやすかったです。またカウンタードライブも回転の影響を受けにくい分、やりやすかったです!

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬さを感じますね。粘着ラバーっぽくて、弾むラバーではないですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ラバーは硬いですが、スピン重視テンションラバーということで回転のかかったドライブがギュルんと打てますね!

面を開いたドライブ
 硬いラバーなのでくい込ませることが結構難しいです。粘着ラバーやテナジー05とは異なり弾いてしまいやすい感じはありました。その分、ミートに近いスピードドライブが打ちやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 これは非常に好感触でした!自分はループドライブが得点源ですが、ライザープロ50なら試合でも十分使える質の高いループドライブが打てると感じましたね。

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込ませることが難しいので、少し安定させることが難しかったです。慣れればいけると思います。

カーブ/シュートドライブ
 ボールが浅めに入りやすいので、しっかり横をとって横回転をかけてあげるとかなりいやらしく曲がると思います。いいですね。プラボールになって横回転系の技術は見直しても良いと感じます。

ブロック
 シートもスポンジも硬いので食い込みの割にはやりやすかったです。

カウンタードライブ
 どちらかというと上書き系のカウンタードライブがやりやすくてカウンタースピードドライブは難しかったです。

ストップ
 ぶつ切りで切れました。いいですね。ボールを止めやすくてストップにならなくても下回転の強いツッツキになりました。

ツッツキ
 切れますね!次球のカウンタードライブの準備に移りやすいと思います。

フォアフリック
 ラバーが硬いので難しかったです。フリックは硬いラバーではあまりしない方がいいかもですね。

バックハンド系

軽打
 ちょっと硬いですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 弾力というかコシのあるラバーなので打てなくはないです。あとは腕ですかね。

対下回転に対するループドライブ
 難しいツッツキでなければ、質の高いループドライブができますね! 

対下回転に対するスピードドライブ
 少し難しいです。腕の問題ですね。

カーブ/シュートドライブ
 浅く入りやすいので、チキータも曲がりやすいです。

ブロック
 くい込みにくいですが球持ちがあるシートのおかげでやりやすかったです。

カウンタードライブ
 バックでのカウンタードライブは腕が足りませんでした。難しかったです。

ストップ
 いいですね!やりやすかったです。テナジー05ハードのようにやりやすかったです。

ツッツキ
 回転もかかってよかったです。

チキータ
 1球目から違和感なく入りました。硬すぎて落ちるっというのも少ない印象です。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Tenergy 05 Hard ≧ Rhyzer Pro 50 > Dynaryz AGR > Tenergy 80

スピード
 Dignics 05 > Dynaryz AGR > Tenergy 80 > Tenergy 05 ≧ Rhyzer Pro 50

レビュー Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)

説明

 Dynaryz(ダイナライズ)シリーズはJoola(ヨーラ)の最新のラバーで、2020年春発売のラバーになります。2020年現在Joola(ヨーラ)の最新のハイエンドラバーに位置します。Joolaは日本ではむしろラージボール卓球の方で有名なメーカーで、そちらの方がご存知の方も多いのではないかと思います。しかしながら、Joolaの用具は卓球王国を拝読していると度々取り上げられます。良い製品が多いのではないかと想像しておりました。
 今回katsuo000が試打したラバーはDynaryz AGR(ダイナライズAGR)です。ダイナライズには2種類あり、柔らかいACCと硬いAGRになりますね。ネイミングがとてもカッコ良くて思わず「ダイナライズ!」と言いたくなるなーと思いました。
 Dynaryzには新しい技術のスポンジとシートを採用していて、打球感が良い!ということが強調されていました。どのようなラバーなのかほとんど情報がなかったのですが、性能値や価格帯から悪いラバーではないと期待して購入しました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 DynaryzはJoolaのラバーのカテゴリーではプレミアムという最上位に位置するラバーで、価格も最も高い7,600円 + 税になります。割引されて5,500円くらいになりますでしょうか。かなり高いですね。Rhyzer Pro(ライザープロ)よりもDynaryz AGRの方が回転とスピード性能が上ということで嫌でも期待が高まりましたJoolaの1番のスピン系テンションラバーがDynaryz AGRと考えて良いでしょう!

ダイナライズAGRの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 そこまで重くなかったです。球をついてみてもRhyzer Pro 50よりも柔らかいラバーでした。

Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)
 スピン系テンション
 次世代Hyper Bounce Sponge(ハイパーバウンススポンジ)
 Advanced Surface Traction(AS Traction、アドバンスドサーフェイストラクション)
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:11
・Spin:10
・Category:Premium
・Sponge硬度:Hard
・7,600円 + 税
・72 g(切断前) → 50 g(張継科ZLCに貼って)

 想像以上に食い込みが良くて、正直大丈夫かなと貼りたては不安になりました。実際に試打するとそれは杞憂に終わりました。

Dynaryz AGRの3つの特徴

1. Tenergy 80系の打球感!回転量は05!

 初めに使って感じたことは、「あ、これ硬めのスポンジなのにめっちゃ食い込む系のラバーだ!」でした。そしてめちゃめちゃTenergyっぽい!球離れはやや早いから、Tenergy 80の打球感。受けていただいた方からは、回転量があってイキイキしたドライブだとおっしゃっていただきました。回転量は感覚ですが、Tenergy 05に近いものがあると感じました!

 余談ですが、ドイツの各メーカーは打倒テナジーを目指して、テナジーのようなラバー開発をしてきたのではないかと想像します。とにかく食い込みが良くてインパクトが比較的弱いバックでも十分使えるラバーでした。価格は高めですが、非常にテナジーらしいラバーだと思いました!テナジーと比較すると安いと思いますし、寿命を考えるとアリだと思います!

2. 軽快な打感で連打しやすいのにボールは重い!

 使ってみて感じたのが、とにかく連打しやすい!それなのにある程度ボールは重いとおっしゃっていただきました。打球感的にはそこまで重くないと思うのですが、食い込みが良い分、想像以上に回転がかかっているボールがあるようでした。ドイツ製ラバーは、過去は硬くて食い込ませることができれば、癖球のようなボールが出せたイメージでしたが、連打が難しかったと思います。しかしDynaryz AGRは連打がしやすい!これはドイツ製ラバーではなくどちらかというと日本製ラバーの特徴を持つようなラバーだと思います!

3. バックでも扱えるのに満足できる回転とスピード!

 非常にバランスの取れたラバーで、フォアでもバックでも使いやすかったです!katsuo000はフォアはハードなラバーが好きなので、Dynaryzを使うならバック側だと思います。バックハンドで対下回転ループドライブを打ってみましたが、相手をしてくれた方は結構オーバーミスされていて、打球感から感じる想像以上に回転量が高いのだと気づきました。感覚的にはテナジー80か、テナジー05並みの回転量はあったと思います!またドライブが非常にイキイキしていて、ドライブが暴れる、荒れるというよりは、回転量でドライブが伸びやすい、と表現できると感じました。扱いやすいのに威力が出る、非常に高性能なラバーだと思います!
 katsuo000のイメージとしては、Rasanter R48(ラザンターR48)をもう少し硬くしたようなラバーでした。もっと硬くするとRasanter R53(ラザンターR53)のようになるのかもしれませんが、R53ほど硬くはなく、R48よりももっと威力が欲しいけどR53は硬すぎるなら、ちょうど良いラバーかもしれません。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 50 gでしたが柔らかいです。同じくらいの重量だと、Dignics 09C(ディグニクス09C)やTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)ですが、Dynaryz AGRの方が圧倒的に食い込みやすくて扱いやすかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込みやすいのでスピードも出しやすいですし、しっかり引っかかるので強い回転のドライブも打ちやすかったです。

面を開いたドライブ
 面を開いた方がより食い込みますが、あまり食い込ませると、スポンジが厚い分、想像以上に飛距離が出やすいと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 フォアで使っても満足する回転量を得ることができました。飛び出しも良いので、低くて浅くて遅いループドライブというよりは、食い込みを活かして回転による球足の速い深いループドライブの方が武器になりやすそうでした。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブも食い込みやすいので打ちやすかったです。板に当たるはテナジー05と比べるとあるので、あまりスピードを出そうとすると回転がかからず安定しないかもしれません。

カーブ/シュートドライブ
 そこまで硬くないので並みなカーブ/シュートドライブでした

ブロック
 シートが強いので食い込みの割にはやりやすかったです。

カウンタードライブ
 打球点が早すぎると安定しないので、しっかり距離をとって上書きドライブすると安定しました。

ストップ
 切れませんが、低く返せました。

ツッツキ
 切れませんが、抑えることは可能でした。

フォアフリック
 柔らかいのでボールを長く持ってくれるので非常にコントロールしやすかったです。かなりやりやすかったですね。

バックハンド系

軽打
 違和感なく使えました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転もかけやすくてとても安定しました。打球感がマッドなラバーではないので、連打もしやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 連打がしやすいのに、回転量もあって驚きました。いいラバーですね! 

対下回転に対するスピードドライブ
 少し難しいですが、食い込みが良いので練習すれば安定すると思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 食い込みが良いのでミート系のボールのブロックがやりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 回転はかかりませんが、やりやすかったです。

ツッツキ
 回転をかかりませんが、やりやすかったです。

チキータ
 少し食い込みすぎてオーバーミスもありましたが、慣れれば問題なくできると思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 ≧ Dynaryz AGR > Tenergy 80

スピード
 Tenergy 64 > Dynaryz AGR > Tenergy 80 > Tenergy 05

https://amzn.to/31OkZ04

レビュー Evolution MX-P 50°

説明

 Evolutionシリーズはドイツの卓球用具メーカーTIBHAR(ティバー)のトップ選手用のラバーシリーズになります。スポンジ硬度で3種類、シートの種類で2種類で、スポンジ硬度3種×シート2種で6種類のEvolutionシリーズが存在します。スポンジ硬度が最も柔らかいFlexible(フレキシブル、FX)、中間高度のElastic(エラスティック、EL)、ハードなMaximum(マキシマム、MX)と、パワー系のシート(P)およびスピン系の微粘着シート(S)ですね。今回レビューするEvolution MX-P 50°(エヴォリューション マキシマムパワー50°)はトップ選手も多く使用している、ティバーのフラグシップラバーのようなラバーになります。

 Evolution MX-Pはティバーと契約する多くのトップ選手が使用するラバーで、以下のような選手が使用しています。

・Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手(ベラルーシ)
・Paul Drinkhall(ポール ドリンコール)選手(イングランド)
・田添響選手

 ベラルーシのサムソノフ選手といえば、現在44歳で、なお現役で活躍するヨーロッパの「巨人」ですね。40代で今なお現役で非常に安定感のあるバックハンドと長身の強烈なフォアハンドドライブが特徴で、プレースタイルはブロックとカウンターを軸にしたスタイルになります。過去に世界ランキング1位を何度も経験していて、ヨーロッパ大会では未だに上位入賞する実力を有します。
 またドリンコール選手はイングランドNo.2の若手の選手で、レシーブチキータと中陣からのフォアハンドドライブやカウンタードライブが特徴の選手です。世界団体などで日本チームはイングランドのドリンコール選手に苦しめられたりしていますね。
 このようにヨーロッパのトップ選手がTIBHARと契約して第一線で活躍しています。TIBHARはドイツのメーカーで、日本では少し知名度は低いですが、ヨーロッパにおいては選手を支える確かな存在感のあるメーカーと言えるでしょう。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 *非常にわかりにくくて申し訳ありません。Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)とEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)のスピード、スピン性能が同値であるため、同じ場所にプロットされています。

 Evolution MX-P 50°は、TIBHARのラバーの中でも最速のスピード性能だということがわかると思います。また高い回転性能はそのままですね。katsuo000としては、硬いラバーの方が回転がかかると感じ、硬いラバーの方がスピードを出すのが難しいと感じます。ドイツメーカーの公表性能値では柔らかいラバーなので回転がかけやすいために、スピン性能が高いということも散見されます。Evolution EL-Sを試打したわけではないですが、MX-P 50°はスポンジが硬いので回転性能は公表性能値以上に期待しても良いと思います。実際、回転性能は高かったと感じました!

MX-P 50°の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。


 久々に200 gに達しましたね。かなり重たいです。

Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
 回転系テンション OFF+
・Sponge Thickness:2.1 mm
・Speed:128
・Spin:120
・Control:75
・Sponge硬度:50°
・6,000円 + 税
・78 g(切断前) → 54 g(張継科ZLCに貼って)

 貼ったラケットの印象としては、なんと、200 gと感じられないくらい軽く感じました。これは張継科ZLCがグリップ側に重心があるためなのか、MX-P 50°がラバーの名前が入っているグリップ側部分をあえて重くしているのか、理由はよくわかりません。持った感想としてはかなり不思議な感じでした。

Evolution MX-P 50°の3つの特徴

1. 球持ち&打球感がTenergy 05に酷似!

 Evolution MX-Pでのレビューでも記しましたが、とにかくTenergy 05(テナジー05)の打球感にかなり酷似しています。おそらく、このEvolutionシリーズがテナジーシリーズを参考にしながら開発されたのだと思いますね。回転性能の高いRasanter(ラザンター)シリーズやXIOM(エクシオン)のハイエンドラバー、Omega(オメガ)シリーズは、それぞれドイツ製ラバーでも独特の打球感でしたが、このEvolution MX-PおよびEvolution MX-P 50°はテナジー05に本当に似ています。もしテナジーに似た打球感のラバーを探しているなら一度は試してみても良いラバーでしょう。

2. マッドな打球感で質の高い回転量

 Evolution MX-P 50°はスポンジが硬いので、ループドライブ時やサービス時の回転量は非常に満足するものでした。MX-Pと比べるとMX-P 50°の方がより回転がかかっていたと思います。この回転量を得るために50°を選択するのはアリだと思います。

3. 50°のスポンジで相手のボールに負けない!

 Evolution MX-P 50°はMX-Pらしさをそのまま継承しながら、相手のドライブに対するカウンターやスピードドライブなど、スポンジに強く食い込ませる技術の時に、より真価を発揮すると感じました。MX-P 50°は、強くスポンジに食い込ませても、ラケットに届いた打球感になりにくく、強く食い込ませながらドライブをかけることがやりやすいと感じました。katsuo000は、この食い込ませても板に届くか否かが、ボールに負けるか負けないか、という感覚にリンクしています。柔らかいラケットやラバーを使っていると食い込みすぎて逆に弧線を作ることが難しかったりすることがありますが、そういったことがMX-P 50°では少ないと感じました。Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)でもやはり強く食い込ませた時に違いが出てくるように思いますが、MX-P 50°も同様と言えると思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 あまり硬さを感じませんでした。そもそもMX-Pもまずまず硬いラバーですので、正直MX-P 50°が難しいという感覚もあまり感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 負けないですね。MX-Pだとスピードドライブを打とうとすると、ラケットに到達しやすく回転量が落ちると感じましたが、MX-P 50°の方が回転とスピードの両立がしやすかったです。

面を開いたドライブ
 面を開くとよりラバーに食い込ませやすくなるので、MX-PよりもMX-P 50°の方が回転量のあるドライブが打てていたと思います。

対下回転に対するループドライブ
 非常に球持ちを感じやすいラバーですので、低くて高い回転量のループドライブがやりやすかったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 これもやりやすかったですね。弧線を作りやすいので、スピードドライブでもインパクトさえあれば安定させることができると感じました。

カーブ/シュートドライブ
 非常に素直なラバーなので、素直にカーブドライブ、シュートドライブができて苦もなく、良さもなくでした。MX-Pと比べるとMX-P 50°の方がガツっとカーブドライブさせた時のボールの回転量は多かったです。

ブロック
 思ったよりやりやすいと感じました。ただ回転の影響を受けやすいシート/粒形状ですので、回転の影響は受けるのも感じました。テナジー05と比べると影響を受けにくくやりやすかったです。

カウンタードライブ
 非常にやりやすかったですが、Dignics 05(ディグニクス05)とかV>15 Extraのような、回転量をある程度無視できるやりやすさではなく、回転をかけ返す打球感覚が非常に良かったです。半歩下がって、頂点付近を上書きカウンタードライブするのが非常に良かったです。

ストップ
 MX-Pよりもやりやすかったです。スポンジが硬いために弾まないですね。

ツッツキ
 これも低くおさまりました。

フォアフリック
 硬いので球離れが早いので、しっかり乗せた方がやりやすいと感じました。

バックハンド系

軽打
 そこまで50°の硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ドライブになると、球離れの早さを感じやすかったです。

対下回転に対するループドライブ
 バックハンドでも十分対応できる球持ちで良好な打球感でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 少しインパクトが足りず、スピードドライブが難しいと感じました。

カーブ/シュートドライブ
 

ブロック
 回転の影響は少なくやりやすかったです。好きな打球感でした。

カウンタードライブ
 球を持つので回転をかけようとしてオーバーミス、逆にミート気味にカウンタードライブしようとするとネットミス、と調整が少し難しかったです。

ストップ
 これはやりやすかったです。回転はあまりかかっていないと感じました。

ツッツキ
 やりやすいですが、回転量は少なめでした。

チキータ
 非常にやりやすかったです。弧線もちょうど良い高さでした。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 Hard > Evolution MX-P 50° ≧ Tenergy 05

スピード
 Tenergy 64 > Evolution MX-P 50° > Tenergy 05 Hard

https://amzn.to/3jJ1igj

レビュー Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)

説明

 Evolutionシリーズはドイツの卓球用具メーカーTIBHAR(ティバー)のトップ選手用のラバーシリーズになります。スポンジ硬度で3種類、シートの種類で2種類で、スポンジ硬度3種×シート2種で6種類のEvolutionシリーズが存在します。スポンジ硬度が最も柔らかいFlexible(フレキシブル、FX)、中間高度のElastic(エラスティック、EL)、ハードなMaximum(マキシマム、MX)と、パワー系のシート(P)およびスピン系の微粘着シート(S)ですね。今回レビューするEvolution MX-P(エヴォリューション マキシマムパワー)はトップ選手も多く使用している、ティバーのフラグシップラバーのようなラバーになります。

 Evolution MX-Pはティバーと契約する多くのトップ選手が使用するラバーで、以下のような選手が使用しています。

・Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手(ベラルーシ)
・Paul Drinkhall(ポール ドリンコール)選手(イングランド)
・田添響選手

 ベラルーシのサムソノフ選手といえば、現在44歳で、なお現役で活躍するヨーロッパの「巨人」ですね。40代で今なお現役で非常に安定感のあるバックハンドと長身の強烈なフォアハンドドライブが特徴で、プレースタイルはブロックとカウンターを軸にしたスタイルになります。過去に世界ランキング1位を何度も経験していて、ヨーロッパ大会では未だに上位入賞する実力を有します。
 またドリンコール選手はイングランドNo.2の若手の選手で、レシーブチキータと中陣からのフォアハンドドライブやカウンタードライブが特徴の選手です。世界団体などで日本チームはイングランドのドリンコール選手に苦しめられたりしていますね。
 このようにヨーロッパのトップ選手がTIBHARと契約して第一線で活躍しています。TIBHARはドイツのメーカーで、日本では少し知名度は低いですが、ヨーロッパにおいては選手を支える確かな存在感のあるメーカーと言えるでしょう。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 *非常にわかりにくくて申し訳ありません。Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)とEvolution MX-S(エヴォリューションMX-S)のスピード、スピン性能が同値であるため、同じ場所にプロットされています。

 性能からわかるようにスピード性能が高いことがわかりますね。サイトによっては「10+」のような表現を使っているものもありますが、三桁の数値で評価されているものを採用しました。やはりスポンジ硬度を反映させるとラバーの性能はどのあたりに相当するのかわかる気がしました。ドイツの表記ではスポンジ硬度が柔らかいと食い込みが良いので回転がかかると考えて数値を記載していることが多いので、メーカー内での比較においても注意が必要なように思います。

MX-Pの貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 余談ですがスポンジの色が、Dignics(ディグニクス)シリーズに似てますね。横から見るとラバー名を見ないと違いがわかりません。

Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 回転系テンション OFF+
・Sponge Thickness:1.7/1.9/2.1 mm
・Speed:125
・Spin:120
・Control:80
・Sponge硬度:45.7-47.7°
・6,000円 + 税
・71 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

 過去、ラケットブレード面積の広いラケットに貼った時は50 gくらいあったように覚えていて、思ったより軽くて意外でした。標準的な重量で、もしかしたら軽い個体を手にしたのかもしれません。MX-PにはMX-P 50°という、ハードタイプも発売になりましたので、重くて硬いものが使いたいのであればMX-P 50°を使えば良いですね。

Evolution MX-Pの3つの特徴

1. 球持ち&打球感がテナジー05に酷似!

 対下回転ドライブやラリーでのドライブ時に球持ちを感じやすく、まさに打球感は Tenergy 05(テナジー05)!と感じるものでした。非常に扱いやすく、好みと感じる人が多いと思います。また回転もかけやすく、打球時の手応えと回転量もリンクしていると感じました。もちろん、回転量も健在で、しっかり回転がかかると思います。

2. 弾きやミートもやりやすく、まさにバック向けラバー!

 テナジー05との最大の相違点は、弾きやすさだと感じました。Evolution MX-P 50°も同様に弾きやすいと感じました。やはりMX-PのスポンジはテナジーのSpring Sponge(スプリングスポンジ)ではないので、厚く当てた時に差異が生じると感じます。厚く当てた時、ラケット板に到達しやすいと感じたのがMX-Pになります。従ってミートを多用するバックに使うと好感触だと感じました。テナジー05の難しいところは、ミートがしづらい点だと思いますが、MX-Pならミートもしやすく両方を上手に使いこなしたいのであればMX-Pをオススメします。

3. シートが硬め!回転の影響を受けにくく寿命も長い!

 テナジー05に似ているMX-Pですが、シートがやや硬めと感じました。従って、テナジー05よりも回転の影響を受けにくく、またテナジーシリーズで頭を悩まされる寿命もMX-Pは長いと感じました。テナジー05に似つつ、テナジー05よりもメリットと言える部分だと言えると思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 テナジー05のようなオートで回転がかかるような性能はないと思いました

ロングボールやラリーでのドライブ
 食い込ませた時に結構、板に当たりやすいと感じました。嫌いではありませんが、ややスピードドライブの回転量不足を感じてしまいました。

面を開いたドライブ
 食い込んでしっかりボールを包み込む感じはあるので、ある程度回転がかかっていると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 非常にやりやすいと感じました。特にボールの高さ、と深さを制御しやすいと感じたのは好感触でした。また回転量もテナジー05ほどではないと思いますがかかっていると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブ自体は入ると感じましたが、やや回転量不足を感じました。

カーブ/シュートドライブ
 回転がかかるのでしっかり曲がります。少し弧線は低いと思います。

ブロック
 やりやすかったです。好きな打球感でした。少し硬いので苦手な人は苦手だと思います。

カウンタードライブ
 これもやりやすかったです。上昇期に捉えるカウンタードライブは難しめでしたが、しっかり自分で弧線を作る時はコントロールしやすいと感じました。

ストップ
 思ったより止まって好感触でした。

ツッツキ
 これも低いです。ただしあまりキレていないかもしれません。

フォアフリック

フォアサーブ
 回転量のあるサーブが出せます。

バックハンド系

軽打
 そこまで硬いとは感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 スピードドライブ気味にドライブしても安定して入る感じがありました。

対下回転に対するループドライブ 
 これもやりやすかったです。回転量はそこまでないと感じましたがなかなか安定感があって良かったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 これも結構やりやすかったです。食い込みが良いからだと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 止めやすかったです。

カウンタードライブ
 ほとんど試せませんでしたが、1球目で入りましたのでやりにくいことはないです。

ストップ
 これも止まります。

ツッツキ
 低くコントロールしやすいです。

チキータ
 やりやすかったです。ボールを持つので、しっかり回転をかけて次球の強打を防ぎやすかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 > Evolution MX-P > Tenergy 05 FX

スピード
  Tenerg 80 ≧ Evolution MX-P > Tenergy 05

https://amzn.to/2EJLiv5

レビュー Rasanter V47(ラザンターV47)

説明

 ドイツ製ラバーの中でも抜群の回転性能を感じるのがandro(アンドロ)のRasanter(ラザンター)シリーズになります。androさんは常にスタイリッシュなアパレルとラバーの色で異色の存在感を放つ存在ですね。アンドロは近年明らかに日本でも存在感が際立ってきていると思います。その要因として2017年卓球ワールドカップで水谷隼選手に勝利したり、2019年世界選手権で中国のXu Xin選手(許昕選手、中国)に勝利しているSimon Gauzy選手(シモン ゴーズィ選手、フランス)や、2019年全日本選手権にランカー入りした濱川明史選手の使用用具がアンドロであるという事実があると思います。

RasantからRasanterへ

 アンドロさんは2016年まで、看板として販売していた特徴的な緑色のスポンジのラバーRasant(ラザント)シリーズ(Rasant Grip(ラザントグリップ)、Rasant Power Grip(ラザントパワーグリップ)、Rasant Power Sponge(ラザントパワースポンジ)、Rasant Beat(ラザントビート)、Rasant Turbo(ラザントターボ)、Rasant(ラザント)の6種類)を全て廃盤とし、新たにRasanter(ラザンター)というラインナップを2017年から販売開始しました。ラザントシリーズと同じく緑色のスポンジを採用した新たなフラグシップラバーであるラザンターシリーズ。ラザンターシリーズは回転性能が高く、弧線を作りやすいRシリーズと回転性能に加え、スピード性能も高いVシリーズが存在し、スポンジ硬度が反映した数字をRまたはVの後につけられた名前で販売されています。また他のドイツメーカーに先んじて、Ultra Max(ウルトラマックス)という、スポンジ厚さ2.3 mmとする技術を搭載したラバーラインナップになります。この技術というのは、それ以前ではトップ選手用に適用された技術のようで、シートを現行よりも、さらに薄くしてその分、スポンジを厚くする、といったラバーになります。ラバーは接着層を含めて厚さが4.0 mm以内という国際ルールが存在しますので、スポンジを厚くするためにはシートを薄くする必要があるわけです。シートが薄く、スポンジが厚いラバーの方が、回転とスピードと飛距離が出しやすく、トップ選手受けする性能が出しやすいと言われているそうです。しかしシートを薄くするというのは製造バラ付きが生じやすくそれ以前ではあまり出回っていなかったようです。おそらく最新技術で生産性を上げることができ、結果低価格でシートが薄くスポンジの厚いラバーを生産できるようになり、一般市場へ販売するようになったものと思われます。この技術は日本や世界の卓球用具を牽引し世界標準となるTenergy(テナジー)シリーズを販売するButterfly(バタフライ)さんのラバーにはないようで、バタフライさんはいまだに特厚でもスポンジ厚さは2.1 mmのままとなっています。近年他のドイツメーカーでもシートが薄くスポンジの厚いラバーが増えてきていますね。
 ラザンターは現在までに8種類のラザンターが販売れており、Rシリーズが6種類、Vシリーズが2種類になります。

Rasanterシリーズ

 ラザンターシリーズは、回転系のRとスピード系のVでスポンジ硬度が細かく選べるシリーズのようなネイミングとなっていますが、実際に試打すると想像と異なりました。どうやらスポンジ硬度を変えるともに、シート形状も変更していて打球感や性能、やりやすい技術は異なりました。さらにVシリーズは確かにスピードは速いですがかなりスピン系テンションで回転もかなりかかるので、決してスピード特化のラバーという訳でもありませんでした。katsuo000はR53、R48、R50、R47、V47、R42を試打しており、それらの比較を今後まとめていきたいと考えております。ここでコメントさせていただくことは、R53、R48、R50のシートの粒形状はやや細めで少し球離れの速いと感じる粒形状でした。Dignics 05(ディグニクス05)やTenergy 05(テナジー05)と比較すると球持ちを感じにくいシートの粒形状になると思います。一方で、シートは柔らかく、スポンジも食い込みがかなり良いので、ラバー全体で食い込ませると球持ちを感じるラバーだと思います。
 2017年に販売開始した当初は、R50、R47、R42、R37、V47、V42の6種類でした。さらに2019年10月にEnergy Cell(エナジーセル)技術搭載のR53、2020年5月に同じくエナジーセル技術搭載のR48を新発売しました。現在アンドロさんのフラグシップ的ラバーがR53とR48になりますね。

 ラザンターシリーズで最近注目は、紅(あか)のラザンターのR53とR48だと思います。既にレビューは作成済みですので、あわせてご覧いただけると幸いです。

公表性能値比較

 アンドロさん公表性能値比較になります。アンドロさんはスピードとスピンに加え、コントロールという項目を加えているのが特徴でしょうか。やはりエナジーセル採用のR53とR48は高い性能となっていて注目のラバーになりますね!

 R53のレビューを拝見すると、スピードが出る!というものが多いのですが公表性能値上ではV47の方が、スピードが出ることになっています。既にR53、R48、R50、R47、V47を試打したので分かりますのでコメントしておきますね。R53よりV47の方が単純なスピードは速いと思います。V47の方がとても直線弾道になるため体感以上に速いと思いますね。特にV47の中陣ドライブはかなりのスピードが出る印象です。一方で、R53は弧線を非常に強く描くので、その分体感よりもボールが遅くなる印象です。ボールが相手の台に到達するまでの時間は数値上はV47の方が速いと思います。これは直線弾道によるところが大きいと思います。ラザンターシリーズ中、最速のラバー、それがV47と言えると思いますね!

V47の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

 切る前で70 gをきっていましたが、貼ると思ったより重かったです。実際、どちらかというと回転もしっかりかかるスピード系ラバーだと思いますね。

Rasanter V47(ラザンターV47)
 UMテンション(テンゾーバイオスUM)
 40+ Plastic Ball対応
・Sponge Thickness:1.7 mm、2.0 mm、ULTRAMAX(UM)
・Speed:121
・Spin:119
・Control:88
・Sponge硬度:47°
・6,200円 + 税
・69 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

Rasanter V47の3つの特徴

1. スピード系テンションとスピン系テンションの良いところ取りなテンションラバー

 スピン系テンションラバーらしく、思ったより球を持つグリップ力と回転性能があるため、サーブ、ループドライブは想像以上に質が高かったです!正直こんなに回転性能が高いとは思いませんでした回転性能はおそらく、Tenergy 80(テナジー80)やTenergy 05 FX(テナジー05FX)なみにあると思います!それでいて、上回転のラリーでは、かなりミートに近いスピードドライブがド安定しました!V47はスピード性能とスピン性能を両立するラバーだということが1つ目の特徴だと思います!katsuo000のイメージとしては、打ち抜くというよりも回転をかけて安定させようとして使う方が安定感の中にスピードが追加されてとても好感触でした。

2. Rasanter中No.1のスピード性能と直線弾道!

 説明でも触れましたが、V47は最新のエナジーセル技術をもちいたR53やR48よりも高いスピード性能を有します!公表性能値上でもV47の方がスピード性能は高いことになっています。実際、V47は非常に直線弾道ですので、スマッシュのようなスピードのドライブがバンバン入ると感じました。かなり攻撃的だと思います。

3. 食い込みが良く、スピン系テンションなのにハーフボレーやつなぎ、ブロックがやりやすい!

 食い込みが良いので、咄嗟のミート系のボールに対するブロック、ハーフボレー系のつなぎ、がやりやすかったです。ドライブよりもミートを多用するのであれば、かなり扱いやすいと思います!
 このラバーは名前で少し損していてスピード系ラバーではなくスピン系テンションだと思って使った方が性能を活かせて、良いと感じました。テナジー05を使っていて、コスパが良くて回転量をあまり落とさずにスピードが欲しいラバーを探している方にオススメしたいです。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 硬さはそこまで感じません。同じ硬度のR47の方がより硬いと感じると思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転量よりもスピード性能に任せたドライブが好感触でした。ノータッチが狙えるくらいの速いスピードドライブが可能です。このスピード性能は、Omega VII(オメガ7)シリーズに匹敵するスピード性能だと思います。

面を開いたドライブ
 食い込みが良いのでフォアではかなり好感触でした。少ない力で容易にドライブが打てました。

対下回転に対するループドライブ
 少し弧線が低いと感じますが、フォアなら十分なグリップ力があり、質の高いループドライブは十分可能でした。

対下回転に対するスピードドライブ
 対下回転スピードドライブは、思ったより難しかったです。食い込みが良い分、回転の影響を受けやすいラバーでもあるようで、しっかり体で打つ必要があると思います。

カーブ/シュートドライブ
 弧線が低いので、あまり曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 柔らかいので、ミート系のボールに対するブロックはかなりやりやすかったです。逆にループドライブに対するブロックは少し回転の影響を受けやすいので回転をいなすなり、上書きするなり、技術が必要だと感じました。

カウンタードライブ
 打球点を落とさずに上昇期に捉えてミート気味にドライブするのが好感触でした。上書きしようとすると飛距離が出過ぎる印象です。

ストップ
 ストップは食い込みがかなり良いので、シートだけで捉えるようにしないとかなり浮きました。

ツッツキ
 ストップ同様で、ツッツキも浮きやすかったです。

フォアフリック
 柔らかい分、球を持てるので、角度打ちしやすいと感じました。

バックハンド系

軽打
 バックハンドで使うとなると少し硬めだと思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転系ではなくスピード系がやはり好印象でした。

対下回転に対するループドライブ
 思ったより食い込むので、最低限の質のループドライブができると感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 逆にスピードドライブはかなり難しかったです。インパクト不足だと思います。

カーブ/シュートドライブ
 直線的で曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 ミート系のボールに対するブロックはやりやすかったです。ループドライブに対するブロックは難しかったですね。

カウンタードライブ
 R48よりもカウンターしやすいと感じました。カウンターミートもやりやすかったです。

ストップ
 フォアストップ同様、浮きやすかったです。

ツッツキ
 こちらも同様に浮きやすかったです。

チキータ
 かなり攻撃的でスピードのあるチキータができました。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 R53 > Tenergy 05 ≧ V47 > Tenergy 64

スピード
 Tenergy 64 > V47 > R53 > Tenergy 05

https://amzn.to/2Ytm4Iz