Nittaku(ニッタク)

レビュー Tornado King Power(トルネードキングパワー)

説明

 Nittaku(ニッタク)のラケット、Tornado King Power(トルネードキングパワー)をレビューさせていただきます。Nittakuといえば、日本一売れているラバー、Fastarc G-1(ファスタークG-1)と、試合球のスリースターが有名だと思います。2021年はそのファスタークG-1からMaxのスポンジ厚さのラバーも登場し、さらにユーザーが増えそうですね。そのNittakuさんのラケットのレビューになります。残念ながら、2021年にTornado(トルネード)シリーズは廃盤となるそうです。そこで、安く手に入りそうだったので、売り切れる前に購入させていただきました。

 Nittakuのラケットといえば、弦楽器シリーズが有名だと思いますが、今回はインナーカーボンで粘着ラバーと相性が良いと想像されるトルネードキングパワーになります。 トルネード≒ハリケーン≒Hurricane(キョウヒョウ)ということで、要は紅双喜(Double Happiness Shanghai、DHS)のHurricane(キョウヒョウ)ラケットシリーズを意識した仕様になっていると言うことですね。またKing≒王≒Wangということで、Hurricane Wang(キョウヒョウ王)シリーズに類似仕様のラケットだということがわかります。katsuo000はキョウヒョウ王シリーズを試打したことがないのですが、木材合板系のラケットという認識になります。キョウヒョウ王シリーズは、元世界ランキング1位の王励勤(Wang Liqin)選手の使用していたラケットシリーズになりますね!katsuo000が学生時代に世界チャンピオンとして、そしてエゲツないパワードライブで大活躍していたイメージがあります!有名な選手ですので、もちろんWikipedia(ウィキペディア)のページもある選手になりますね!
    https://ja.wikipedia.org/wiki/王励勤
 印象的なパワードライブには、かなり憧れましたし、2021年にTT彩たまの監督だった坂本竜介さんもそのドライブの凄さについて言及されています。この時代は有機グルー全盛期ですので、5枚合板などの木材合板ラケットを使用する選手が多いですね。ただし、王励勤選手も同時代のMa Lin (馬琳)選手も100 gという重量級のラケットを使っていたらしいです。フィジカルがもの凄いですね汗。そしてあの時代、カウンタードライブの打ち合いが凄いですが、王励勤選手のカウンタードライブはカウンターシュートドライブのイメージが強いですね。5枚合板と有機溶剤仕様でエグイ曲がり方していたイメージです。また、コロナ禍になってHarimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)へ変えてしまいましたが、トップ選手の森園政崇(もりぞのまさたか)選手も、コロナ前はDHS製のキョウヒョウ王を使用していました。ちなみにキョウヒョウ王は5枚合板系のラケットになります。

 今回レビューするTornado King Power(トルネードキングパワー)はNittaku(ニッタク)製のラケットで、ケブラーカーボンを今流行りのインナーに配したラケットになります。ちなみにアウターにアラミドカーボンを配するとTornado King Speed(トルネードキングスピード)になります。既にレビューをあげていますので、もし気になる方はそちらの方をご覧ください。
 トルネードキングスピード: https://katsuo000.com/review_tornadoking_speed/

 Nittakuのパンフレットを拝見するとトルネードキングパワーは ブレード厚は5.8 mmインナーアラミドカーボンということで、Butterfly(バタフライ)さんの張本智和インナーフォースALCと類似で、ややブレード厚が薄いラケットではないかな、と想像して購入しました。張本智和インナーフォースALCはブレード厚は6.0 mmでトルネードキングスピードの方が0.2 mmも薄いというのも認識しての購入です。katsuo000は薄いラケットの方がしなって好きなので、0.2 mmでも薄いなら欲しいな~と思ってしまいました。このブレード厚さは、インナーアラミドカーボンでは少なかったように思うのですが、廃盤は残念ですね。

引用

 それでは、Nittakuのパンフレットから説明を引用させていただきます。

威力と安定性を備えたトップ仕様
 球持ちの良さを最大限に生かせるよう、徹底的に回転を重視して仕上げた合板から繰り出すパワードライブは威力抜群!さらに高反発でマイルドな打球感のケブラー®カーボンをインナーに搭載し、スピード性能を高めました。

Nittakuのパンフレット(2021春)より

ということで、回転に特化した仕様ということがよくわかりますね。インナーカーボンということで、球持ち+回転性能が特徴ということでしょう。それ以外はやはり試打しないと何ともいえないですね。

ケブラー®カーボン

 Nittakuさんは種々のカーボン素材を扱っています。その中でも、ケブラー®カーボンはハードで弾むカーボン素材として紹介されていますね。

Nittakuの特殊素材性能一覧: https://www.nittaku.com/wp-content/uploads/2021/02/014e81e041795bf66270a13699eb8bb7.pdf

 ちなみにケブラー(Kevlar)とは、Dupont(デュポン)社によって開発された世界初のスーパー繊維で、防弾チョッキなどに利用されている繊維になります。

パラ系アラミド繊維ともいわれる材料で、硬さのある繊維になりますね。化学構造の観点から申し上げると、アリールカーボン(ALC)よりもケブラー®カーボンの方が、水素結合の影響によって硬くなると思います。卓球王国さんでは、どちらも同じ扱いをしますが、細かく考えるとNittakuさんの表記のようにケブラー®カーボンの方が硬くなると思います。ドイツのメーカーでもKVLカーボン≒ケブラーカーボンを使用しているラケットが複数あり、基本的にはALCとケブラー®カーボンは似ているで良いとは思いますが、化学構造としては異なりますね。katsuo000は、卓球王国さんに従い、同じカテゴリーとして採用しています。

ブレード情報と比較

 仕様をみれば大体どのようなラケットか、わかる人にはわかると思います。katsuo000が参考にしている「TT BLADES DATABASE」さんを参考にしました。

TT BLADES DATABASE:  https://stervinou.net/ttbdb/index.php

種々のサイトでブレード構成について議論や情報が出ていて、何を参考にするかは難しいところです。個人的な意見として、重要なことは特殊素材の位置と上板(表面板)の素材であり、他は正直違いがあまりわかりません汗。上述のサイトは英語にはなりますが、各木材についても言及してくれているので非常に参考になると思います。

 Tornado King Power:  Koto (1+7) /Ayous (2+6) /KVC (3+5) /Ayous (4)、 5.8 mm
 Innerforce Layer ALC:  Limba (1+7) /Limba (2+6) /ALC (3+5) /Ayous (4)、 6.0 mm
 Innerforce Layer ALC.S: Limba (1+7) /Spruce (2+6) /ALC (3+5) /Ayous (4)、 5.5 mm
 Viruoso AC:       Limba (1+7) /Limba (2+6) /KVC (3+5) /Samba (4)、 5.7 mm

ということで、参考にさせていただいている「TT BLADES DATABASE」によるとトルネードキングパワーはなんと上板にコトを採用しているようです!インナー特殊素材ラケットは、上板にリンバを使用しているラケットばかりです。一方、中国選手は回転量を求めて、上板に硬めの材料を使うものが多い印象ですね。例えばYASAKA(ヤサカ)の馬林シリーズもインナーカーボンですが、上板は硬めです。そして、先日レビューした銀河のPro-13SのインナーKVC側の上板も染色材で硬めでした。WRMさんで購入した970XX-KLCも上板硬めの染色材ですし、キョウヒョウ301も染色材で硬めですね。粘着ラバーはやはり硬めの上板があうのでしょう。ニッタクさんは染色材ではありませんが、コトということで硬めの上板になります。このコトはやや難しい素材だと思います。トルネードキングパワーは、5.8 mmとブレード厚さは薄く、しかし上板は硬めのラケット設計になっているのですね。粘着ラバーとあわせることを考慮したラケット設計といえるでしょう。つまりキョウヒョウやその他の粘着ラバーとあわせて良さの出るラケットがトルネードキングパワーとなる可能性があると思いました。現在はラケットを変えてしまいましたが、早稲田大学出身で全日本社会人準優勝、全日本選手権男子ダブルス準優勝、全日本選手権混合ダブルス3位など輝かしい成績をもつ時吉佑一選手も過去にトルネードキングパワーとキョウヒョウのブルースポンジを使用されていました。この事実からも粘着ラバーとあうラケットだと言えるでしょう。

Tornado King Powerの特徴

上板コトでやや硬いインナーカーボン!

 ラバーとの組み合わせにもよると思いますが、場合によってはアウターカーボンのトルネードキングスピードよりも硬いと感じるようなラケットでした。2023年現在、メインで使用しています。このトルネードキングパワーをメインで使用する理由は、
 1. 上板がコト
 2. ブレードサイズ 157 × 150 mm
 3. ブレード厚さ5.8 mm

の3つになります!自分もインナーラケットにはまって、複数購入しましたが、その中でも異色を放つラケットがこのトルネードキングパワーだと思いますね。異色を放つ一番の理由は上板コトによるラケットの打感です。かなり硬いと感じるラケットになっていますね。打感は硬いですが、その分回転量は他のインナーラケットよりも高いと感じます。サーブ、ループドライブ、チキータ、など素晴らしい回転量が得られるでしょう。またDignics 05 (ディグニクス05)との相性も良いと感じております。Dignics 05 (ディグニクス05)は硬いラバーであるのに柔らかいラケットにあわせると、回転がかかる前に球離れする感じがあり、インパクトが強くないと使いこなせないラバーになっています。硬いラケット、例えばアウターカーボンやこのトルネードキングパワーと組み合わせることで、ガチっとあったときにかなりしっかりと回転がかかる感じがあって気に入っています。不思議なのですが、Dignics 05 (ディグニクス05)は、やや硬めのラケットと相性がいいようですね。
 ブレードサイズが157 × 150 mmと標準サイズであることも好みの理由です。自分はこのサイズの方がバックハンドがふり抜きやすいと感じていて、最近バックハンドを使えるように特訓中ですので少しでも振り抜きやすい157 × 150 mmというサイズも気に入っています。張本智和インナーフォースシリーズやオフチャロフインナーフォースALCなど、最近のインナーラケットはブレードサイズが158 × 152 mmとやや大きく、その分ラケットも先端重心になりやすいです。自分が持っているラケットでは、Hurricane Long V (キョウヒョウ龍5)Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)などが158 × 152 mm仕様になっています。これらのラケットはやはりブレードサイズが大きいので、自分は重いと感じ、バックハンドは振りにくいと感じます。157 × 150 mmのトルネードキングパワーは素晴らしいブレードサイズだと感じております。
 ブレード厚さ5.8 mmというのも素晴らしい設計だと思いますね。Butterfly (バタフライ)さんのラケットで上板コト材ですぐに浮かぶラケットは、Viscaria (ビスカリア)やTimo Boll ALC (ティモボルALC)などですが、ブレード厚さは5.8 mmですね。上板リンバにしたアウターALCはMarcos Freitas ALC (フレイタスALC)になり、ブレード厚さは6.0 mmになります。そして、インナーALCで上板リンバのラケットはHarimoto Tomokazu Inner Force ALC (張本智和インナーフォースALC)になり、上板コト材のインナーラケットは、Butterfly (バタフライ)さんでは売られていないと思いますが、まさにこのTornado King Power (トルネードキングパワー)が、上板コトのインナーで、ちょうどHarimoto Tomokazu Inner Force ALC (張本智和インナーフォースALC)より0.2 mm薄い5.8 mmになるんですね。おそらくバランスの高い板厚だと感じております。

 過去、メインで使用していましたが、その時はバックハンドが難しすぎて諦めました。だいぶバックハンドがふれるようになってきて、トルネードキングパワーに戻ってきた感じですね。このラケットはかなり気に入っております。廃盤のラケットで、サイドテープをしっかり貼って大切に使っていきたいですね。

5.8 mmの薄いブレード厚さで、粘着ラバーと使いこなせばエゲつない回転量!

 今ハマっているXIOM(エクシオン)のOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)と組み合わせて思い切りループドライブすると、もの凄い回転量で好感触でしたね。インナーラケットと組み合わせた方がOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)の良さが得られる、というのもあります。というのはOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)はかなり弾むラバーでもあるので、アウターカーボンとあわせるとかなり難しくなる印象があります。Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)とトルネードキングパワーの組合せは、回転量がエゲツない回転でしたね!試合後などで「何のラバーを使っているんですか?」と聞かれることが増えました。粘着ラバーと回転で攻めたいのであれば、トルネードキングパワーはかなり好ブレードだと思います!廃盤が決まったことは本当に残念で悲しいです。粘着ラバーや粘着テンションラバーにこだわるなら、素晴らしいラケットだと思いますね!

アウターカーボンから、さらに回転量と球持ち、安定感を求めるのに最適なラケット!

 アウターカーボンラケット、特に上板にコトを使っているZhang Jike ALC (張継科ALC)Lin Gaoyuan ALC (林高遠ALC)、Viscaria(ビスカリア)、Timo Boll ALC(ティモボルALC)などを使用していて、もっと安定感の中に威力を求めたい方にオススメしたいラケットになりますね!アウターカーボンラケットからトルネードキングパワーへ変更することで、回転量で相手のミスを誘いつつ、一撃はアウターカーボンに匹敵するスピードとアウターカーボンラケット以上の重さのあるボールが打てるラケットでした!

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

 粘着ラバー:
  Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)
  Hurricane NEO III Blue Sponge(省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ) など

バックラバー

 スピン系テンションラバー:
  Rigan Spin (ライガンスピン)
  Rasanter C48 (ラザンターC48)
  Dignics 05 (ディグニクス05)

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Acoustic > Tornado King Power > Virtuoso AC

回転のかけやすさ
 Virtuoso AC > Tornado King Power > Zhang Jike ALC

スピード
 Zhang Jike ALC > Tornado King Power > Reinforce AC

飛距離
 Zhang Jike ALC > Tornado King Power > Reinforce AC

レビュー Tornado King Speed(トルネードキングスピード)

説明

 Nittaku(ニッタク)のラケット、Tornado King Speed(トルネードキングスピード)をレビューさせていただきます。Nittakuといえば、日本一売れているラバー、Fastarc G-1(ファスタークG-1)と、試合球のスリースターが有名だと思います。

 そのNittakuさんの今回はラケットのレビューになります。Nittakuのラケットといえば、弦楽器シリーズが有名だと思いますが、今回はアウターカーボンで粘着ラバーと相性が良いと想像されるトルネードキングスピードになります。

 トルネード≒ハリケーン≒Hurricane(キョウヒョウ)ということで、要は紅双喜(Double Happiness Shanghai、DHS)のHurricane(キョウヒョウ)ラケットシリーズを意識した仕様になっていると言うことですね。またKing≒王≒Wangということで、Hurricane Wang(キョウヒョウ王)シリーズに類似仕様のラケットだということがわかります。katsuo000はキョウヒョウ王シリーズを試打したことがないのですが、木材合板系のラケットという認識になります。キョウヒョウ王シリーズは、元世界ランキング1位の王励勤(Wang Liqin)選手の使用していたラケットシリーズになりますね!katsuo000が学生時代に世界チャンピオンとして、そしてエゲツないパワードライブで大活躍していたイメージがあります!有名な選手ですので、もちろんWikipedia(ウィキペディア)のページもある選手になりますね!
    https://ja.wikipedia.org/wiki/王励勤
 印象的なパワードライブには、かなり憧れましたし、TT埼玉の坂本竜介監督もそのドライブの凄さについて言及されています。この時代は有機グルー全盛期ですので、5枚合板などの木材合板ラケットを使用する選手が多いですね。ただし、王励勤選手も同時代のMa Lin(馬琳)選手も100 gという重量級のラケットを使っていたらしいです。フィジカルがもの凄いですね汗。また、コロナ禍になってHarimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)へ変えてしまいましたが、トップ選手の森園政崇(もりぞのまさたか)選手も、コロナ前はDHS製のキョウヒョウ王を使用していました。ちなみにキョウヒョウ王は5枚合板系のラケットになります。

 今回レビューするTornado King Speed(トルネードキングスピード)はNittaku(ニッタク)製のラケットで、ケブラーカーボンをアウターに配したラケットになります。ちなみにインナーにアラミドカーボンを配するとTornado King Power(トルネードキングパワー)になります。Nittakuのパンフレットを拝見すると、ブレード厚は5.7 mmでアウターアラミドカーボンということで、Butterfly(バタフライ)さんのZhang Jike ALC(張継科ALC)とほぼ同じラケットではないかな、と想像して購入しました。ただし、張継科ALCはブレード厚は5.8 mmでトルネードキングスピードの方が0.1 mm薄いというのも認識しての購入です。katsuo000は薄いラケットの方がしなって好きなので、0.1 mmでも薄いなら欲しいな~と思ってしまいました。Nittakuでは他にもFlyatt Carbon Pro(フライアットカーボンプロ)が、バタフライのViscaria(ビスカリア)と類似のアウターケブラーカーボンかつブレード厚さが6.0 mm以下のラケットとして販売されています。しかもその価格は、8,800円+税で、割引込みで7,000円以下で購入可能という非常に良心的なラケットでもあります。こちらのラケットもkatsuo000は注目してたりしますね汗。普段から張継科ALCを使用しているので、全く一緒なのか、それとも異なるのか、異なるならどのように異なるのか、レビューさせていただきます。

引用

 それでは、Nittakuのパンフレットから説明を引用させていただきます。

高いスピード性能と安定性を備えたトップ仕様!
 表面板を厚くし、球持ちの良さと硬すぎない打球感を実現することでスピードドライブの回転量がパワーアップ!高反発でマイルドな打球感のケブラー®カーボンをアウターに搭載し、さらにスピード性能を高めています。

Nittakuのホームページより https://www.nittaku.com/products/rackets/post-25

アウターカーボンということで、球持ち+スピード性能が特徴ということでしょう。それ以外はやはり試打しないと何ともいえないですね。

ケブラー®カーボン

 Nittakuさんは種々のカーボン素材を扱っています。その中でも、ケブラー®カーボンはハードで弾むカーボン素材として紹介されていますね。

Nittakuの特殊素材性能一覧: https://www.nittaku.com/wp-content/uploads/2021/02/014e81e041795bf66270a13699eb8bb7.pdf

 ちなみにケブラー(Kevlar)とは、Dupont(デュポン)社によって開発された世界初のスーパー繊維で、防弾チョッキなどに利用されている繊維になります。

パラ系アラミド繊維ともいわれる材料で、硬さのある繊維になりますね。化学構造の観点から申し上げると、アリールカーボン(ALC)よりもケブラー®カーボンの方が、水素結合の影響によって硬くなると思います。卓球王国さんでは、どちらも同じ扱いをしますが、細かく考えるとNittakuさんの表記のようにケブラー®カーボンの方が硬くなると思います。ドイツのメーカーでもKVLカーボン≒ケブラーカーボンを使用しているラケットが複数あり、基本的にはALCとケブラー®カーボンは似ているで良いとは思いますが、化学構造としては異なりますね。katsuo000は、卓球王国さんに従い、同じカテゴリーとして採用しています。

ブレード情報と比較

 仕様をみれば大体どのようなラケットか、わかる人にはわかると思います。katsuo000が参考にしている「TT BLADES DATABASE」さんを参考にしました。

TT BLADES DATABASE:  https://stervinou.net/ttbdb/index.php

種々のサイトでブレード構成について議論や情報が出ていて、何を参考にするかは難しいところです。個人的な意見として、重要なことは特殊素材の位置と上板(表面板)の素材であり、他は正直違いがあまりわかりません汗。上述のサイトは英語にはなりますが、各木材についても言及してくれているので非常に参考になると思います。

 Tornado King Speed: Limba (1+7) /KVC (2+6) /Ayous (3+5) /Kiri (4)、 5.7 mm
 Zhang Jike ALC:    Koto (1+7) /ALC (2+6) /Limba (3+5) /Kiri (4)、  5.8 mm
 Viscaria:       Koto (1+7) /ALC (2+6) /Limba (3+5) /Kiri (4)、  5.8 mm
 Marcos Freitas ALC:  Limba (1+7) /ALC (2+6) /Limba (3+5) /Kiri (4)、 6.0 mm

ということで、参考にさせていただいている「TT BLADES DATABASE」によるとトルネードキングスピードはなんと上板にリンバを採用しているっぽいんですよね!バタフライさんのラケットで上板にリンバを使用しているラケットは、Marcos Freitas ALC(フレイタスALC)(または旧Maze(メイス))とMizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)になると思います。katsuo000はリンバの打球感は大好きである一方、威力不足を感じて上板にコト材を使用する張継科モデルのラケットを使おうとしてきました。(最近は球持ちを求めてインナーカーボンを好んで使っていますが。「TT BLADES DATABASE」の情報からもわかるようにインナーカーボンラケットは上板にリンバを使っているものが多いですね。)
 木材らしい打球感や球持ちを求めると上板リンバの打球感は非常におすすめです。木材合板から、いきなりTimo Boll ALC(ティモボルALC)やViscaria(ビスカリア)などの王道アウターカーボンはやはり打球感が硬いので難しいと思います。バタフライさんのラケットならフレイタスALCが良いと思いますね。ただし、ブレード厚さが6.0 mmと他のALCアウターラケットよりも0.2 mm厚いんですよね。トルネードキングスピードは、5.7 mmとむしろ薄いので、弾みやスピード面で少し大人しくなると思いますが、木材合板ラケットからの移行であれば、トルネードキングスピードは非常に良い選択肢となる可能性があると思いました。

Tornado King Speedの特徴

これは上板リンバ!アウターカーボンでよくつかむ!

 インナーカーボンと一緒に使ってみたのですが、「これは上板リンバだ!」と確信しました。インナーカーボンラケットと比較して打球感の違和感がほぼなかったですね。そして、インナーカーボンの後に打った時に楽と感じたので、弾みとスピードは明らかにトルネードキングスピードの方があると感じました。つまり、情報どおりということですね。バタフライのラケットにはないラケットで、非常に良い選択肢になると感じました。このトルネードキングスピードならアウターカーボンラケットでも球持ちを感じやすく、かつ、ブレード厚さが薄いのでしなっておさまりも良くて非常にオススメのラケットだと感じました!

5.7 mmのブレード厚さで、よくしなりよくおさまる!

 アウターカーボンだとレシーブが浮きやすかったり、思い切り打った時にオーバーミスということがあると思うのですが、このトルネードキングスピードは5.7 mmと他の類似の合板構成のラケット(だいたい5.8 ~ 6.0 mm)と比較して薄く設計されているので、しなっておさまりが良かったです!これは素晴らしいですね!一発で好きになりそうでした!ただし、腕にもよると思いますが、弾むスピン系テンションをあわせたときに、少しボールが軽くなりそうだな、と感じました。グリップ力のあるラバー、または粘着ラバーなどとあわせると、ラケットの弾みが補うので非常に相性が良いと思います!

木材合板やインナーカーボンから移行しやすい!

 木材合板やインナーカーボンを使っていてさらにスピード性能を求めるのであれば、トルネードキングスピードは、スムーズに移行しやすく良い選択肢になるでしょう!katsuo000はReinforce AC(リーンフォースAC)でも弾むと感じるくらいでしたので、アウターカーボンで探すなら、トルネードキングスピードよりももっとブレードの薄いAcoustic Carbon(アコースティックカーボン)の方が良いかなーなどと思いました(試打したことないので、わかりませんが、性能的にはアコースティックカーボンだと思い、書かせていただいてます。今後試打してみたいと思ってます)。インナーカーボンからさらにスピードと飛距離を求めるならぜひトルネードキングスピードがおすすめです!

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Zhang Jike ZLC > Tornado King Speed > Mizutani Jun ZLC

回転のかけやすさ
 Reinforce AC > Tornado King Speed > Zhang Jike ALC

スピード
 Zhang Jike ALC > Tornado King Speed > Reinforce AC

飛距離
 Zhang Jike ALC > Tornado King Speed > Reinforce AC

レビュー Fastarc G-1(ファスタークG-1)

説明

 日本で最も売れているラバー。それはButterfly(バタフライ)さんのモンスターラバー、Tenergy(テナジー)シリーズでもなく、モンスターラバーを超えるDignics(ディグニクス)でもありません。日本一売れているラバー、それはNittaku(ニッタク)のFastarc G-1(ファスタークG-1)になります!レビューするのが遅すぎたのではないかと言えますが、やっと試打することができましたので、改めてレビューさせていただきます。

何故Fastarc G-1は日本一売れているのか!?

 このラバーを日本一売れるラバーにした理由は主に3つあるそうです。3つの理由は以下になります。
   1. プラボールの導入
   2. テナジーシリーズの値上げ(オープン価格化)
   3. トップ選手の使用

1. プラボールの導入
 プラボールの導入となり、ボールが硬くなりました。ボールが38 mmから40 mmへ変更した際も回転もかかりにくくなりましたが、さらに回転がかからなくなりましたね。このセルボールからプラボールへの変更を受けて硬くて回転のかかるラバーの評価が上がりました。ファスタークG-1は硬くて回転のかかるラバーですので、まさにプラボールにフィットしたラバーと言えるでしょう。プラボール導入によってファスタークG-1の評価が上がったと言えるでしょう。

2. テナジーシリーズの値上げ(オープン価格化)
 モンスターラバー、テナジーシリーズがオープン価格となりました。これは実質の値上げに相当します。オープン価格化の前までは、卓球ショップでは定価の2〜3割の割引という恩恵を受けることができて、5,000円前後でした。しかしながらバタフライさんはオープン価格化し、現在ではテナジーは7,000円以上する高価なラバーとなってしまいました。改めて使用者を選ぶラバーとなってしまっています。この影響を受けて、ポストテナジーを探訪する選手が増えたようですね。確かにラバー1枚に10,000円もかかるとなると、流石に多くの卓人のお財布には厳しいと感じられたようですね。ファスタークG-1は定価6,000円+税と価格設定もこれまた丁度良い価格設定だったのかもしれません。この価格から、卓球ショップでは店舗割引を受けられるので、実質5,000円を切る値段で購入できるでしょう!

3. トップ選手の使用
 そして、最後にトップ選手の使用実績ですね。なんといっても日本女子代表の石川佳純選手、伊藤美誠選手でしょう。また、男子でも森園政祟選手も、チキータのためにバックにファスタークG-1を使用しています。このように男女どちらのトップ選手も使用実績があることは非常に大きな宣伝効果があると言えるでしょう。現在は石川佳純選手は使用していない模様ですが、伊藤美誠選手はフォア側に使用しています!(SNSなどの噂では、伊藤美誠選手は現在50°のファスタークG-1を使っているという話もありますが、何にせよファスタークG-1を使用されています)。伊藤美誠選手が使用しているという事実が非常に大きな宣伝効果と信頼となって、多くの卓人が使用したい、使用しよう、と考えるに至っているのは事実でしょう。

Fastarc(ファスターク)シリーズ

 ファスタークG-1およびそれ以外のFastarc(ファスターク)シリーズの由来などについて触れさせていただきます。ニッタクさんによると、ファスタークの名前は、英語のFast(速さ)とArc(弧線)をくっつけた造語ということですね!ファスタークシリーズの中でも最も回転性能の高いラバーがファスタークG-1になります。
 他のファスタークシリーズは、スポンジ硬度が同じでスピードタイプのシートの粒形状であるFastarc P-1(ファスタークP-1)、スポンジ硬度は柔らかくて、G-1と同タイプのシートの粒形状であるFastarc C-1(ファスタークC-1)、スポンジ硬度が柔らかくて、スピードタイプのシートの粒形状であるFastarc S-1(ファスタークS-1)が販売されています。テナジーシリーズほど種類は多くありませんが、パンフレット上はイメージしやすい説明になっていることからもポストテナジーとして手に取りやすいものになっていると言えるでしょう。またテナジーシリーズと異なり、ファスタークシリーズは種類によって値段も異なり、G-1とP-1が最も高く、スポンジ硬度の柔らかいC-1とS-1は安い値段設定になっていることも嬉しいですね。G-1が硬すぎると感じたのであれば、C-1へ変更するのもありと言えるでしょう。
 ファスタークG-1のGはGrip(グリップ)のGということらしく、「シートでグリップして弧を描く」ラバーだそうです。

性能値

 ニッタクより下記に性能値をまとめました。

 ニッタクさんは、中国製のシートを採用したHurricane(キョウヒョウ)シリーズも販売しており、近年話題となっているHurricane Pro III Turbo(キョウヒョウプロ3ターボ)シリーズの2枚やその他のキョウヒョウシリーズの回転性能は際立って高いものになっていますね。ファスタークG-1よりも、スピード性能の点だけであればFastarc P-1(ファスタークP-1)や2020年のパンフレットからは消えてしまったAlhelg(アルヘルグ)といったラバーの方が高いです。バランス型という言葉が最もあたるラバーが、ファスタークG−1のニッタクのラバーの中での立ち位置と言えるでしょう。あるいはスピン系テンションラバーの中で最も回転性能の高いラバーといえば良いでしょうか。

ファスタークG-1の貼りと重量

 いつものようにZhang Jike ZLC(張継科ZLC)に貼りました。

Fastarc G-1(ファスタークG−1)
 Tension Spin Sheet(テンションスピンシート)
 Strong Sponge(ストロングスポンジ)
・Speed:15.00
・Spin:12.50
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)
・Sponge硬度:37.5(ドイツ基準47.5)
・6,000円 + 税
・70 g(切断前) → 48 g(張継科ZLCに貼って)

 ハイエンドラバーらしい重さだと思います。そこまで重くなくて良いですね!

Fastarc G-1の3つの特徴

しっかりコントロールできればかなり回転がかかる!

 このラバーは、非常に好感触でした。なんといっても回転がしっかりかかると感じましたね。現在本職使用を真剣に考えています汗。めちゃめちゃ回転がかかりました!サーブもDignics 05(ディグニクス05)なみにボールが戻るような下回転が出せました!これは素晴らしいですね!ディグニクス05との比較になってしまいますが、扱いやすさは圧倒的にG-1で、スピード性能はディグニクス05の方が上でしたね。またボールの揃いやすさはディグニクス05で性能の高さを感じる一方で、回転の幅があるのがG-1だと感じました。この差は、試合で相手がG-1を使用してきた際には注意しないといけない部分だと改めて感じましたね。

チキータがしやすい!回転系もスピード系もコントロールしやすい!

 やはりチキータはめちゃめちゃ入れやすいと感じました。ボールをグリップしている時間がしっかりありますね。少し回転量は落ちると感じましたが、ファスタークG-1はディグニクス05よりもチキータはやりやすかったです!森園選手が使う理由も納得しました!

G-1らしい、回転の幅のあるドライブが打てる!

 1つ目でも触れましたが、ドイツラバーらしい、あるいはG-1らしい癖球というやつだと思います。同じようにドライブしていても思い切り回転をかけることができた時と入れるだけだったり弾ませた時などで回転量にかなり幅があると感じました。これはファスタークG-1を使うことで相手のブロック角度を狂わせる効果があると感じましたね。実際自分も試合で相手がG-1を使ってドライブしてきたときにブロック角度が狂いやすいと感じていましたが、まさにそういったドライブが打ちやすいと感じました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。ディグニクス05とかなり硬さは似ていると感じました。テナジーと比べると少し硬くてハードなラバーだと感じましたね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 G-1を使った場合、下がれば下がるほど、ボールの伸びが少ないと感じました。下がるとどうしても弾き気味にドライブしてしまうのですが、そういった回転の掛け方だと伸びないしスピードもむしろ出ないドライブになると感じました。粘着ラバーなどを使うように思い切りシートで回転をかけるか、V>15 Extraのように思い切りぶつけ食い込ませて、弾いてしまう前に食い込みからグイッと回転をかけると、回転もかかって良いドライブが打てると感じました。多分G-1の方がTenergy 05(テナジー05)っぽさ、粘着ラバーのようなグリップ感があるので、シートだけで捉えて回転だけを思い切りかけるドライブでも良いドライブがしやすいと感じました。食い込ませてグイッと回転をかけた時のドライブは自分が不慣れなのもありますが、おそらくV>15 Extraの方が暴れるようなドライブになりやすいと感じました。
 また硬いラバーですので、球離れもまずまず早いと感じました。前陣ではかなり球離れの早さもあってスピードの速さも感じると思います。一方、中陣、後陣からドライブをするときはかなりしっかり打たないと、スピード不足や回転不足など、威力不足を感じるかもしれません。逆にそこまで下がらないなら、ディグニクス05ではなくてG-1で良いと感じました。

面を開いたドライブ
 これも打ちやすいですね!非常に好感触でした。スピードドライブで回転量も乗せるのが結構難しかったですが、安定しやすかったので非常に好感触でしたね!

対下回転に対するループドライブ
 これはかなり好感触でした!非常に強烈な回転のドライブができると感じましたね。良いラバーだと思います。回転量でいうとテナジー05やディグニクス05に匹敵するレベルだと思います。多分、プラボールでは、スポンジの硬さも相まってテナジー05よりもG-1の方が回転量の最大値は上かもしれません

対下回転に対するスピードドライブ
 回転量は落ちると思いますが、非常に打ちやすかったです。これは不思議な感じでしたね。テナジーの方がスイングスピードとか角度がシビアなイメージです。自分はスピードドライブで回転をかけることが下手くそなためだと思いますね。

カーブ/シュートドライブ
 これは思ったより曲がらなかったですね。やはり回転量の幅を感じました。

ブロック
 ボールをグリップできるのでやりやすかったです。特にスピードドライブに対するブロックはかなりやりやすかったですね!

カウンタードライブ
 回転をかけやすい分、少し相手のドライブの影響は受けやすいと感じました。この辺りは慣れも必要だと感じましたね。

ストップ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!

ツッツキ
 こちらもグリップするので良かったです。しかし、気を抜くと軽くなりそうでしたね。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。かなり好感触でした!

バックハンド系

軽打
 こちらも違和感なくて良かったですね!Rasanter R48やRasanter R53も良いラバーでしたがシートの粒形状の違いでどうしても球離れを感じやすく、慣れが必要と感じました。しかしながらG-1は、粒は太く粒と粒の間も狭い粒形状ですので、打球時ボールをしっかりグリップしてから離すようなイメージで打てるので安定感もあって好きですね。良いです!

ロングボールやラリーでのドライブ
 こちらも非常にやりやすかったです!ディグニクス05の場合、スピードや回転量は非常にレベルが高いのですが、弾くように打った時と回転をかけるように打った時で弧線の出方やボールの軌道がかなり変わってしまう上、スイングスピードが遅くなりやすいバックハンドでは、球に回転をかけ損ねることも多く、本当に安定しにくいんですよね汗。一方、G-1ではそういったことがないので、返球自体は非常にやりやすいと感じました。ただ球質はおそらく低くなりやすいと思います。ただしフォアハンドにディグニクス05などの高性能ラバーを使うことで、その球質の差を武器にできると感じましたね!これはV>15 Extraを使っているときにも感じたことです。日本製ラバーとドイツ製ラバーの組み合わせはアリだと思います!

対下回転に対するループドライブ
 非常に打ちやすい!良いですね〜!グリップしてくれるのでイメージ通りのボールが打ちやすかったです!思い切って振り抜くことで不安なく相手のコートに入れることができました。いや良いね〜!

対下回転に対するスピードドライブ
 弾きやすいラバーでもあるので、こちらもテナジー05よりもやりやすかったですね!ディグニクス05もスピードが出しやすく最近はかなり入るようになりましたが、多分ディグニクス05よりも扱いやすいぶん、G-1の方がスイングスピードが遅くても入る気がしますね!

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 ドイツ製ラバーのボールはブロックしやすいのですが、ディグニクス09Cなどのループドライブは回転をモロに受けて、オーバーミスが多かったです。この辺りは慣れも必要かなと感じましたね。シートが負けている感じではないので、慣れたらいけると思います。

カウンタードライブ
 自分はテナジー05よりもやりやすいと感じました。シートが強いからかなと感じます。

ストップ
 これも良かったです!止まりますね!

ツッツキ
 切れますね!良いです!しっかりグリップするので弾いて浮くこともなくて好きな打球感でした!

チキータ
 やりやすいですね!素晴らしかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Fastarc G-1 ≧ Tenergy 05

回転のかけやすさ
 Tenergy 05 > Fastarc G-1 > V>15 Extra

スピード
 Dignics 05 > V>15 Extra > Fastarc G-1 > Tenergy 05

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Nittaku (ニッタク) Rubbers (ラバー)

 Nittaku (ニッタク)のラバー用具の公表性能値まとめになります。katsuo000のブログでは、あまり試打できていないブランドになって申し訳ないです。今後はもう少しレビューを充実させたい。

ブランド

 Nittaku(ニッタク)さんのラバー記事になります。ニッタクは日本卓球株式会社のことで、2020年で創業100年になりました!契約選手は女子を中心に多く、伊藤美誠選手、石川佳純選手、早田ひな選手と女子トップ選手はもちろん、世界のカットマンで中国選手にも勝利したことある佐藤瞳選手やインターハイ王者木造勇人選手と有名な人が多い印象です!ただし、契約選手がそのままニッタクのラケット・ラバーを使っているかどうかは別のパターンが多いようで、伊藤美誠選手はニッタクユーザーですが、石川佳純選手現在ほぼ他メーカーのラケットラバーを使用しているようです。

Genexion (ジェネクション)

 Spin:13.00、 Speed:16.00、 スポンジ硬度:40
 ラバー重量:51 g、 ZC (ゼットチャージ)
 硬度計評価 shore a (sheet):30.9、 shore a (sponge):27.1
       shore c (sheet):44.3、 shore c (sponge):41.6
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.8
 katsuo000のレビュー:

Hammond (ハモンド)

Hammond Z2 (ハモンドZ2)

 Spin:13.00、 Speed:16.00、 スポンジ硬度:40
 ラバー重量:49 g、 ZC (ゼットチャージ)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):30.6
       shore c (sheet):43.2、 shore c (sponge):42.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.6
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_hammond_z2/

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Fastarc (ファスターク)

Fastarc G-1 (ファスタークG-1)

 ・Fastarc G-1 (MAX) (ファスタークG-1 (MAX))
  Spin:12.50、 Speed:15.00、 スポンジ硬度:37.5 (ドイツ基準47.5)
  ラバー重量:49 g、 テンション、 Made in Germany
  硬度計評価 shore a (sheet):28.9、 shore a (sponge):26.4
        shore c (sheet):42.3、 shore c (sponge):39.8
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = 2.5
  katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_fastarc_g-1_max/

 ・Fastarc G-1 (Extra thick) (ファスタークG-1 (特厚))
  Spin:12.50、 Speed:15.00、 スポンジ硬度:37.5 (ドイツ基準47.5)
  ラバー重量:48 g、 テンション、 Made in Germany
  硬度計評価 shore a (sheet):30.9、 shore a (sponge):27.8
        shore c (sheet):43.3、 shore c (sponge):41.0
        shore a (sheet) – shore a (sponge) =3.1
  katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_fastarc_g-1/

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 日本一売れていたラバー、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)になりますね。2022年4月にG-1の上位互換として発売されたHammond Z2 (ハモンドZ2)、そして2024年に価格改正とともに発売されたGenexion (ジェネクション)と、どれが売れるのか、売れ行きが気になります。Nittaku (ニッタク)さんとしては、G-1に頼れなくなった状況ともいえるのかもしれません。スポンジ厚さMAXは今までの特厚とは明らかにラバーそのものが異なると感じるくらい、ドライブはやりやすくて威力も出しやすいと感じました。使うならやはりMAXだと思います。

Fastarc P-1 (ファスタークP-1) (廃盤)

Fastarc C-1 (ファスタークC-1)

 Spin:12.25、 Speed:15.25、 スポンジ硬度:35.0 (ドイツ基準45.0)
 テンション、 Made in Germany

Fastarc S-1 (ファスタークS-1)

 Spin:11.75、 Speed:15.50、 スポンジ硬度:35.0 (ドイツ基準45.0)
 テンション、 Made in Germany

Sieger PK50 (ズィーガーPK50) (廃盤)

  Spin:12.75、 Speed:14.75、 スポンジ硬度:40.0 (ドイツ基準50.0)
  ラバー重量:52 g、 テンション、 Made in Germany
  硬度計評価 shore a (sheet):26.4、 shore a (sponge):29.2
        shore c (sheet):41.9、 shore c (sponge):43.6
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = -2.8
  katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_sieger_pk50/

Factive (ファクティブ)

Factive (ファクティブ)

 Spin:11.75、 Speed:14.75、 スポンジ硬度:35.0 (ドイツ基準45.0)
 テンション、 Made in Germany

Flyatt (フライアット)

Flyatt Spin (フライアットスピン)

 Spin:12.25、 Speed:14.25、 スポンジ硬度:35.0 (ドイツ基準45.0)
 AC (アクティブチャージ)、 Made in Japan

Flyatt Hard (フライアットハード) (廃盤)

Flyatt Soft (フライアットソフト)

 Spin:11.50、 Speed:15.00、 スポンジ硬度:30.0 (ドイツ基準40.0)
 AC (アクティブチャージ)、 Made in Japan

Hurricane (キョウヒョウ)

Hurricane III National Rubber Blue Sponge (キョウヒョウ3国狂ブルー)

  Spin:15.00、 Speed:14.75、 スポンジ硬度:42.5 (ドイツ基準52.5)
  ラバー重量:xx g、 粘着、 Made in China
  硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
        shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = x.x
  katsuo000のレビュー:

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Hurricane Pro III Turbo Blue (キョウヒョウプロ3ターボブルー)

  Spin:15.00、 Speed:14.75、 スポンジ硬度:50.0 (ドイツ基準60.0)
  ラバー重量:58 g、 粘着、 Made in China (スポンジは日本製)
  硬度計評価 shore a (sheet):36.8、 shore a (sponge):41.4
        shore c (sheet):53.1、 shore c (sponge):57.6
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = -4.67
  katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_hurricane_pro_iii_turbo_blue/

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Hurricane Pro III Turbo Orange (キョウヒョウプロ3ターボオレンジ)

  Spin:15.00、 Speed:14.75、 スポンジ硬度:45.0 (ドイツ基準55.0)
  ラバー重量:55 g、 粘着、 Made in China (スポンジは日本製)
  硬度計評価 shore a (sheet):33.1、 shore a (sponge):37.9
        shore c (sheet):51.3、 shore c (sponge):53.2
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = -4.8
  katsuo000のレビュー:

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ニッタク 日本 キョウヒョウ プロ3 ターボオレンジ NR8721 20レッド Nittaku ユニセックス 卓球 ラケット ラバー シューズ ウェア ユニフォーム 卓球用品
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Hurricane NEO III (キョウヒョウNEO3)

  Spin:15.00、 Speed:11.25、 スポンジ硬度:42.5 (ドイツ基準52.5)
  ラバー重量:xx g、 テンション、 Made in China
  硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
        shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = x.x
  katsuo000のレビュー:

Hurricane Pro II (キョウヒョウプロ2)

  Spin:15.50、 Speed:9.75、 スポンジ硬度:42.5 (ドイツ基準52.5)
  ラバー重量:xx g、 テンション、 Made in China
  硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
        shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = x.x
  katsuo000のレビュー:

Hurricane Pro III (キョウヒョウプロ3)

  Spin:15.00、 Speed:10.25、 スポンジ硬度:42.5 (ドイツ基準52.5)
  ラバー重量:xx g、 テンション、 Made in China
  硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
        shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = x.x
  katsuo000のレビュー:

Nittaku Hurricane II (ニッタクキョウヒョウ2)

  Spin:15.00、 Speed:9.75、 スポンジ硬度:37.5 (ドイツ基準47.5)
  ラバー重量:xx g、 テンション、 Made in China (スポンジは日本製)
  硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
        shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = x.x
  katsuo000のレビュー:

Nittaku Hurricane III (ニッタクキョウヒョウ3)

  Spin:14.50、 Speed:10.25、 スポンジ硬度:37.5 (ドイツ基準47.5)
  ラバー重量:xx g、 テンション、 Made in China (スポンジは日本製)
  硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
        shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
        shore a (sheet) – shore a (sponge) = x.x
  katsuo000のレビュー: