説明
OSP (オーエスピー)さんのラケット、VARIO+AC (ヴァリオ+AC)をレビューします。今年2024年の1年は結局いろいろ紆余曲折して、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)にお世話になりました。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)は今時のInner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)で、かつOSP (オーエスピー)さんの詰まった木材感がかなり良くて、個人的にはReinforce AC (リーンフォースAC)などの上位互換だと思ってVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)を使ってきました。本当に良いラケットで詰まっているので重いボールも打ちやすいし、レシーブもしっかり相手コートにおさまるし、それでいて威力を出したいときに厚く当てるとしっかり弾むし、150 x 157 mmにピンポンキッズさんで加工してもらったので、バックハンドも振り抜きやすいし、かなり良いラケットだと感じて使ってきました。これ以上のブレード、となるとHurrican Long 5 (キョウヒョウ龍V)か先日レビューしたHarimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)かなーと思います。Hurrican Long 5 (キョウヒョウ龍V)はかなりいいラケットなんですが、どうしてもエラがはっているのが自分は好みではなく、またJTTAがついていないことも気になってしまい、本仕様にはなりそうでならなかったラケットです。Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)は軽い個体であったこととフォアがどうしてもすっぽ抜けるような打球感が気になってバックやブロックは良かったですがどうしてもスピード重視のラケットだと感じてしまい、本仕様には至らなかったです。個人的にはもっとつまった打球感と回転量が欲しいと思いました。
回転量を求める場合、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)ですら、板厚5.7 mmです。板厚を薄くすれば、回転量を得やすくなると思いますが、5.7 mmよりも薄くすると威力や中陣からのスピード不足を感じやすくなるだろうなーと思います。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)でもたまにスピード不足や威力不足を感じやすくて、これ以上の威力の低下は嫌だと思いました。つまり、これ以上板厚を薄くできないわけですね。そこで考えられる策は上板を硬くすることが考えられると思います。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)の上板はLimba (リンバ)なんで、Limba (リンバ)よりも硬い木材をもちいたラケットの探索が挙げられるかなーと思います。代表的な木材はやはりKoto (コト)を採用したラケットになるでしょう。上板Koto (コト)でInner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)のラケットとなるとこだわって使っていたTornado King Power (トルネードキングパワー)が候補になります。ただTornado King Power (トルネードキングパワー)は上板が硬くてバックが不安定でした。難しかったですね。上板Koto (コト)はやはり硬くて難しいんですよね。使うとなると色々と躊躇しちゃいます。結構使い込みましたがやはり扱い切れない感じがあり、諦めました。またTornado King Power (トルネードキングパワー)は廃盤ラケットで、数回ぶつけたりしていますが、破損すると替えもないので、結構怖かったりもしました。ということで、上板硬めのラケットで類似でかつ販売されているラケットをカタログで探したりもしました。本仕様まで至っていないものの上板硬めでTornado King Power (トルネードキングパワー)に近くて、良いと感じたラケットがLiberta Glorious (リベルタグロリアス)ですね。このラケットはほぼTornado King Power (トルネードキングパワー)に近く、威力は申し分なし、ただ使い込んでいかないと扱いきれるとは思えないラケットでもあり、やはり躊躇してしまいました。上板硬めのラケットってやはり難しいんですよね。そこでブランドとして良かったRally Ace (ラリーエース)さんのラケットが次に気になりました。それがMaple S Inner (メイプルSインナー)になりますね。Maple (メイプル)材はGoogle (グーグル)で調べるとKoto (コト)に近い密度でもある木材のようでした。Rally Ace (ラリーエース)さんということもあり、結構期待して試打しました。実際Maple S Inner (メイプルSインナー)はかなり良いラケットで本職仕様でも全然ありといえるかなり良いラケットでした。ただ届いたラケットが軽量で、また板の硬さもLimba (リンバ) ≤ Maple S (メイプルS = メイプル柾目) < Koto (コト)、と感じそのまま回転量もLimba (リンバ) ≤ Maple S (メイプルS = メイプル柾目) < Koto (コト)、と感じました。やはり威力不足を感じてしまったわけですね。かなり良かったですけどね。
Tornado King Power (トルネードキングパワー)
そんなとき、2024年の最大のNewsの1つ、レジェンドの中のレジェンド、Timo Boll (ティモボル)選手の引退となりました。これはkatsuo000にとってかなり大きかったです。大きな存在、Timo Boll (ティモボル)選手。Timo Boll (ティモボル)選手は、自分よりも年上でいて、それでいてなお、現役を2024年まで続けていたんですよ。本当にすごい選手であり、偉大な選手だと思います。Timo Boll (ティモボル)選手はオリンピックではなかなかメダルは取れなかったものの、ヨーロッパ選手権や世界選手権、ワールドカップで優勝経験複数で大活躍のドイツの皇帝です。日本の至宝、水谷隼選手と試合して、通算2~4敗しているかと思いますが、それ以外の試合で通算2桁以上の勝利をおさめているんですね!あの全日本選手権10回優勝している水谷隼選手でも数回しか勝てないんですよ!これはやっぱりスゴイなーって思います。そしてそして改めてTimo Boll (ティモボル)選手にフォーカスしようと思ったわけです。改めて注目したのはフォアハンドドライブでした。最近バックハンドの感覚も良くなってきていて、改めてフォアハンドドライブを見直そうと思ったわけですね。フォアハンドドライブの感覚から見直そうと感じました。
Timo Boll Spirit (ティモボルスピリット) (廃盤)
フォアハンドドライブを打つとき、今の上板Limba (リンバ)だと安心感は随一なのですが、やはり柔らかすぎると感じることが多いんですね。思い切り打ち込んでもラケットの柔らかさをどうしても感じざるを得ない感じです。上板Limba (リンバ)は操作性の面では最高で本当にいいんですが、やはり威力を求めると、AC (アラミドカーボン)よりも硬いZLC (ザイロンカーボン)系と組み合わせるか、あるいは板厚を厚くするか、になると思います。板厚を増やすとなるとFortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)かFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)が挙げられるますが、この7枚合板+アウターDual Web (デュアルウェブ)のラケットは板厚6 mm以上ということもあり、飛距離が出すぎて回転量がやや落ちると感じました。どうすれば。。。ということで最後の頼みで注目したのは、上板Koto (コト)と上板Limba (リンバ)の両方を持った異色のラケット、OSP (オーエスピー)製のVario (ヴァリオ)シリーズのラケットです。
Fortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)
過去に表面と裏面で異なる素材構成で作られたラケットを使っていたことはあります。その一つがIce Cream AZXi (アイルクリームAZXi)で、メインでも使っていました。このIce Cream AZXi (アイルクリームAZXi)は上板Limba (リンバ)のインナーカーボン仕様で、表面 (A面)にはAxylium Carbon (アクシリウムカーボン)、裏面 (Z面)にはZephilium Carbon (ゼフィリウムカーボン)をもちいたラケットになります。打球感は正直表面 (A面)でも裏面 (Z面)でもあまり差を感じないのですが、表面 (A面)は少し直線的で裏面 (Z面)は少し弧線を描くラケットでした。このように、表面と裏面とで、異なる素材構成のラケットでは大きな打感の違いはないものの弧線の描き方が変わってくる、というのが特長の一つだそうで、確かにバックハンドドライブは安定感があったようにも思います。Ice Cream AZXi (アイルクリームAZXi)もとても良いラケットでスピードが得られるラケットではありましたが、バックにDignics 05 (ディグニクス05)を使っていてそれを使いこなせず、用具の力を借りたくて使っていた面が強かったです。使っていたときも感覚を見出すことができず、弾みが強くて良いと感じていたVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)へ移行することになりました。他にも、Vario (ヴァリオ)シリーズに似ているラケットを購入試打実績があります。そのラケットの1つはPro-13s (プロ13s)という中国ブランドの銀河 (YINHE)のラケットになりますね。このPro-13s (プロ13s)は表面にアウターALC (アリレートカーボン?)、裏面に染色した上板とインナーKLC (Kevlar Carbon?ケプラーカーボン?)をもちいたラケットになります。面白いラケットで安かったこともあり購入していました。ただ銀河 (YINHE)の他のラケットである上板硬めのインナーKLC (Kevlar Carbon)のラケット、970-XX KLCを使って試合へ行って、あまりにも結果が悪かったことあり、もろもろ考察してラケットが良くないんじゃないかという結論に至っていて、安い中国製ラケットはあまり信用しなくなりました。悪くはないのですが、上板硬めであるはずなのに、思ったより回転量が得られず、それでいて操作性も悪いということで、Tornado King Power (トルネードキングパワー)に近いはずなのに、性能は低くて使いにくいという踏んだり蹴ったりのラケットのようでした。中国製、特に銀河 (YINHE)はやはり良くない、とkatsuo000は結論をもちました。一方で、OSP (オーエスピー)のラケットはVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)をメインで使ってきて大きな信頼を持っています。そのOSP (オーエスピー)製のラケットとして、Pro-13s (プロ13s)と同じようなラケットがVario (ヴァリオ)シリーズである、と認識しました。OSP (オーエスピー)が製作したら、絶対Pro-13s (プロ13s)や970-XX KLCのようなことにはならないじゃないかなーと思いました。2024年の自分へのクリスマスと言い訳をしつつ、今回VARIO+AC (ヴァリオ+AC)を購入することにしました!VARIO+AC (ヴァリオ+AC)は在庫も豊富で重い個体がストックされていることもわかったので、買いじゃーと思いポチっとして、90 g以上の重い個体希望で発注しました!結構冒険ではありましたが、VARIO+AC (ヴァリオ+AC)、買っちゃいましたよ~!さてさてどのようなラケットなのでしょうか!?
VARIO siries (ヴァリオシリーズ)
VARIO (ヴァリオ)は、片面側は上板にKoto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)を配したラケットになります。Koto (コト)+アウターACということで、トップ選手も良く使うViscaria (ビスカリア)系のブレードになっているわけですね。逆側は、上板Limba (リンバ)系の球持ちの良いブレード構成となっており、面によって打球感や弧線を変化させたラケットがVARIO (ヴァリオ)というラケットになりますね。購入したVARIO+AC (ヴァリオ+AC)はKoto (コト)+Outer Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)の表面に、Limba (リンバ)+Inner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)を裏面に配した構成のラケットになります。こんな厨二的なラケットをOSP (オーエスピー)という手作りラケットメーカーが販売ということで、矛盾した性能 ≒ 一本のブレードで表と裏で打球感が異なる、をどこまで再現・実現しているラケットとなっているのか気になっていたのも買わせるモチベーションになりました。
XIOM (エクシオン)さんのIce Cream AZXi (アイスクリームAZXi)をメインで使っていましたが、また異なるラケット構成の2面性のあるラケットはどのようなラケットなのか楽しみでしたね。Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)は性能は良かったですが、若干Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)と比較すると威力不足も感じていました。悪いラケットではないのでセカンドラケットのポジションです。またラケットの魅力/特徴でもあるA面とZ面の違いを活かせているか、というとあまり感じていなかったのも本仕様から遠ざかることに一役買っていたかもしれません。とにかくIce Cream AZXi (アイスクリームAZXi)は良いラケットではあるものの、違うなーという感じでした。
ちなみに昨今ラケット構成として片面と構成が異なるラケットというのはちょくちょく増えてはいます。期待すべきは性能であり、打球感はそこまで求めてはいけない、というのが個人的なポイントだと思います。やはり1つのラケットなので、打感が合体して中間位の打感になるイメージですかね。今回のVARIO+AC (ヴァリオ+AC)でいうと上板Koto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)と上板Limba (リンバ)+Inner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)なんで、両面Limba (リンバ)+Inner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)より硬く両面上板Koto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)より柔らかい、そんな中間的な打球感となるのかなーと思って購入しました。
類似のシェイクで面でブレード構成が異なるラケット
かなり近いコンセプトのラケットは、Rallys (ラリーズ)さん発売のDual izc (デュアルizc)ですね。上板材は不明ですが、太陽面はOuter Izanas Carbon (アウターイザナスカーボン)、月面はInner Izanas Carbon (インナーイザナスカーボン)ということで、まさにVARIO+AC (ヴァリオ+AC)に近いコンセプトですね。公表の板厚も6 mmとVARIO+AC (ヴァリオ+AC)と同じで、イザナスカーボンもほぼほぼALCに近い素材なので、要は完全に同じようなラケットといえるでしょう。情報として確認したい点としては、上板に何を使っているか、ですかね。
ついでに、他社ブランドのAramid Carbon (アラミドカーボン)系のラケットもまとめさせていただきます。執筆時 (2024年12月)にkatsuo000がメインで使用しているVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)はAramid Carbon (アラミドカーボン)を採用したimba (リンバ)+Inner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)になりますね。Butterfly (バタフライ)以外のブランドは以下になります。
Outer Aramid-type Carbon
・Tornado King Speed (トルネードキングスピード) 5.7 mm / 157 × 150 mm Limba (廃盤)
・Stradivarius (ストラディバリウス) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto?
Inner Aramid-type Carbon
・Tornado King Power (トルネードキングパワー) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤)
・Alnade Inner (アルネイドインナー) 5.8 mm / 157 × 150 mm Limba (廃盤)
・Reinforce AC (リーンフォースAC) 6.0 mm / 157 × 150 mm Limba
・Virtuoso AC (ヴィルトーソAC) 5.7 mm / 158 × 152 mm Limba
Vario+ACの公表Blade Design (ラケット性能)
Vario+AC (ヴァリオ+AC)
ブレード厚さ: 6.0 mm
ブレードサイズ: 158 × 150 mm
ブレード構成: Koto (1) / AC (2) / ? (3) / ? (4) / AC (5) / ? (6) / Limba (7)
Koto+Outer AC / Limba+Inner AC
Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)
ブレード厚さ: 5.65 mm
ブレードサイズ: 158 × 150 mm
ブレード構成: Limba (1) / ? (2) / AC (3) / ? (4) / AC (5) / ? (6) / Limba (7)
Limba+Inner AC
OSP (オーエスピー)社は固体一つ一つのOSP (オーエスピー)社側で計測したカードがついています。届いた固体の計測値は次のようになります。
Vario+AC (ヴァリオ+AC) 固体
ブレード厚さ: 6.10 mm
重さ: 90.5 g
5 ply wood
+ FH 1ply Aramid/Carbon – TopBoost
+ BH 1ply Aramid/Carbon – InnerBoost
Virtuoso AC (ヴィルトーソAC) 固体
ブレード厚さ: 5.69 mm
重さ: 88.1 g
5ply wood 2ply Aramid/Carbon-inner
VARIO+AC (ヴァリオ+AC)
届いたVARIO+AC (ヴァリオ+AC)は90.5 gで6.10 mmの板厚のラケットでした。ブレード面積は150 × 158 mmと若干広めですね!もちろんグリップはFLにしました。
アウターとインナーの位置にACが挟んであることがわかるでしょうか。右側がインナー、左側がアウターで、それぞれインナー、アウター位置に黒い線が入っています。
アウター側がグリップにカーボンを意味する黒色のOSP (オーエスピー)ロゴが入ってますね。上板はKoto (コト)材ということで、白いですね!
こちらはインナー側です。グリップ部分にも黒のロゴはありません。上板はリンバーですね。
やっぱりOSP (オーエスピー)のラケットはかっこ良すぎていいですね。ちなみにグリップ周りをやすりカケしません。しなくても問題ないくらい角は取れているためですね!いやーかっこいいし素晴らしい。ラケットもなかなかの重量のある、詰まったラケットで凄く良いと感じました。ラバーはもちろん現在メインで使用しているものを新しく貼りました。フォア面にJekyll &Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)を、バック面にDignic 05 (ディグニクス05)を貼りました。グルーはフォア面はButterfly (バタフライ製)のFree Chack II (フリーチャック2)、バック面はThe World Connect製のTWC Glue Feng (TWCグルーフェン)を使いました。TWC Glue Feng (TWCグルーフェン)をバック側で使う理由は、使いにくさがないのにスピードが速いと感じられたからですね。また過去Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)へTWC Glue Feng (TWCグルーフェン)を使ってみたのですが、硬さが前に出すぎて弾き安くなってしまったのでFree Chack II (フリーチャック2)で粘着系のラバーをフォア面へ貼ることにしています。フォア面Jekyll &Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)が55 g、バック面Dignic 05 (ディグニクス05)が46 gでした。ブレード面積158 × 150 mmということで、個人的には軽いと感じました。先端にNittaku (ニッタク)製のサイドバランサーを1本とButterfly (バタフライ)製6 mmのサイドテープを貼って194 gで試打しました。
VARIO+ACの3つの特徴
一発目使って、一発で本仕様確定でした。めちゃめちゃ良いです!期待通り、いや期待以上の性能に一発で惚れました。初め弾みすぎるんじゃないかと少し優しくフォアドライブしてみたのですが、ネットミスで思ったよりも飛距離が出なかったんですね。これはいい!と思いました。実際フォアバックの切り替えとかしても弾みと硬さは感じていたのでこれは結構じゃじゃ馬かなーとも思ったのですが、自分はフルスイングしたい人で、思い切り打っても飛距離がそんな出ないならかなりいいと思いました。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)に近い使い心地もあり、その中でOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン)の威力も出せるとなるとやはり魅力的です。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)よりは板厚は厚くなっているのでスピードは出しやすいと感じ、使いやすいと感じる使い心地で、さらに上板Koto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)は硬くなっているので、非常に良い回転量が得られる、と感じました。
フォア側は上板Koto (コト)+アウターACで最大限の威力と回転量!
求めていた回転量が得られてかなり良かったです。ブレード厚さは6.1 mmと厚くなっているので回転量があがるかどうか正直不安でした。あがると感じなかったら変更しなかったと思います。また飛距離が出すぎてしまう感覚になるんじゃないかと少し不安になりましたが、全て杞憂でした!めちゃめちゃいいです!思ったより飛距離が出なくて、さすがOSP (オーエスピー)と感じましたね。当てるだけではなく、しっかりスイングしていけると感じました。サーブもドライブもめちゃめちゃ回転がかかるんでいいです!上板上板Koto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)のおかげで打感はハードですが、その分カチっと回転がかかるんでしっかりボールが沈んでくれて安心してふれると感じました。おそらく上板Koto (コト)+アウターALC (アリレートカーボン)系のラケットであるViscaria (ビスカリア)と比べると柔らかい打球感で、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)と比較すると硬いといえるラケットがVARIO+AC (ヴァリオ+AC)だと思います。これはかなり良いラケットでした!
バックハンドはやはりVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)よりも硬さはあるんですが、それでも上板Koto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)側と比較すると強く弧線が出ます。またバックの感覚がつかめてきたこともあって違和感なくかつ球を持つと感じました。とにかく全然違和感なく使えそうだという感じでした。前より若干相手の回転に鈍感になっているような気もしていて、板厚がだいぶ厚くなってVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)よりもおされなくなったのではないかと思います。弧線も出てラリー中やブロックなどの技術については、バックハンドが今まで以上に安定した気がしました。
フォアハンドは、ラケットの変更と同時に振り方を意識して変更・改造を開始しました。より上板Koto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)を使いこなすためにかなりTimo Boll (ティモボル)選手を意識して、ひねるようにスイングするようにしています。まだ慣れ切ったわけではないですが、上板Koto (コト)材とOuter Aramid Carbon (アウターアラミドカーボン、アウターAC)は上板Limba (リンバ)+Inner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)と比較すると振り方が違うものだなーと感じるようになってきましたし、そのスイングに慣れてきて、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)は柔らかいなーとも強く感じるようにもなりましたね。ただやはり調整力が下がっていて凡ミスも増えていると感じています。板がやはり硬いので半歩以上は今までよりも下がった方がいいなーとも感じていますね。ただ、インパクトが上手にあわせられるとかなり強烈で回転のかかったドライブが打てると感じています。これに自分をFixさせたいと感じますね!
板厚6.1 mmなのに全体的にインナーに近いおさまりの良さ!
2024年に一時期使っていた7枚合板系のラケットFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)も、実は板厚6.1 mmになります。自分の中では、Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)との比較にもなりました。正直、Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)はめちゃめちゃ良いラケットなんですが、やや弾み過ぎる、飛距離が出すぎる、と感じて変更していました。飛距離が出すぎるんで特にレシーブがやりにくく、また回転もやや鈍化するなーという感じはあり、変更しました。それ以外はやはり深いボールが打ちやすくて、ラリーでは弧線も描きながら強烈なボールが打ちやすいと思いました。7枚合板の威力は結構魅力ですよね。このFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)も抜群に良いのですが、やや弾みすぎるのが使いにくく、かつやはり7枚合板系でカーボンが入っていないので相手のボールの回転の影響をカーボンの入っていないラケットと比較すると、受けやすいと感じました。良く響くということだと思います。威力は出るもののやはり使いにくさもあったので、どうしたもんかなーとは思って結局Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)を使っていましたね。
そのFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)と比較すると、同じ板厚6.1 mmなのにVARIO+AC (ヴァリオ+AC)は、かなり台におさまりが良くて飛距離が出すぎず、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)の感覚のまますんなり移行できる素晴らしい操作性でした。これは驚きましたね!もちろん、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)と比較すると安定感は若干落ちました。この部分は練習量、タッチ、スイングで修正できるように努力したいですね!
フォアもバックもLiberta Glorious (リベルタグロリアス)よりも硬い!
正直な部分をレビューすると、Liberta Glorious (リベルタグロリアス)やTornado King Speed (トルネードキングスピード)よりも硬いです!この部分は強調した方がいいのではないかなーと思い書いています。もちろんフォア側で強く感じますが、バックハンド側でも硬さはかなり感じましたね。バックハンドは上板Limba (リンバ)+Inner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)だと思って購入すると少し痛い目見るかもしれません。バックハンドは、上板Koto (コト)+Inner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)くらいのイメージでちょうどいいと思います。
他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Virtuoso+OFF > Vario+AC > Harimoto Inner SALC
スピード
Zhang Jike ALC > Vario+AC > Virtuoso AC