説明
2024年話題のSTIGA (スティガ)さんから、新ラバーが登場ですね!その名もDNA Hybrid Series (DNAハイブリッドシリーズ)!STIGA (スティガ)は最近評判良いですよね!まずはラケットですよね、Cycber Shape Series (サイバーシェイプシリーズ)!そしてこれまた評判の良いDNA Platinum Series (DNAプラチナシリーズ)!katsuo000が初めてSTIGA (スティガ)を知った時は木材ラケットのイメージが強かったですが、今では明らかにラバーでも存在感があるSTIGA (スティガ)さんですね!katsuo000はDNA Platinum XH (DNAプラチナエキストラハード)やDNA Dragon Grip (DNAドラゴングリップ)、Mantra Pro XH (マントラProエキストラハード)をレビューしています!DNAを冠するラバーはどちらも素晴らしいラバーでしたね。特にオススメはDNA Platinum XH (DNAプラチナエキストラハード)で多くのレビュワーやYou tuberが絶賛していますね!ドイツ製ラバーの中でも、1、2を争う球持ち感と、抜群の回転量、弾み、まさにTenergy 05 (テナジー05)に近く、誰も文句のつけようのないスピン系テンションラバーだと思います。そしてインパクトのある見た目で、使用者が一発でわかるCycber Shape Series (サイバーシェイプシリーズ)のラケットですね。売れていて種々展開していますね。
インナーのCyber Shape Carbon (サイバーシェイプカーボン)はやや板厚で、Dimitrij Ovtcharov Innerforce ALC (オフチャロフトインナーフォースALC)に近い仕様ですね。個人的には今年発売のCyber Shape Clipper (サイバーシェイプクリッパー)の方が気になりますね。ラケットが今までにない形だと、新しい感覚の発見とかがありそうでそれだけでも気になったりします。それにしても、ドイツブランドは上手ですね。andro (アンドロ)しかり、TIBHAR (ティバー)しかり、上手に日本人トップ選手と契約しています。ドイツは働き方が日本と真逆で残業する奴が無能とされ、法律のため週末はコンビニであれ全てのお店が閉まったりするそうです。日本もそういう働き方してほしい、そしてもっともっと皆で卓球できたらいいのに、と思います。ドイツの世界的に有名なメーカーにはNike (ナイキ)がありますが、戦略は明確で一番有名な選手と契約して、ブランド力を築く、ということをしっかりしてますよね。おそらく、日本選手で日本メーカーと契約していた選手たちは日本メーカーへの恩を感じつつ、それ以上の大きな敬意を示されて契約しているのではないかと想像します。決して日本を日本メーカーを裏切ったわけではない、と。契約は一個人として大きな転機でもあるはずで、色々な思いがあったのではないかと思いますね。日本もそういうブランドメイクをしてほしいと強く強く思いますね。「春はマーク⚪︎の季節」なんて言っていたらあかんと思います。変化の激しい世界、卓球界も変化しないと。今まで通りのやり方、今まで通りの考え方でなく、アスリートファーストで先進的な考えをもつべきでしょう。Butterfly (バタフライ)さんなんかは、グレイザーマンとか、色々とアプローチしていて面白いなーと思いますね。この2024年のビッグニュースとして、Tリーグなどで大活躍する及川選手、五十嵐選手は2024年にSTIGA (スティガ)契約となりました。かなりの激震でしたね。トップ選手ネタで挙げると、吉山僚一選手がandro (アンドロ)と契約になりましたね。これも致し方ないとしか言えないと思います。andro (アンドロ)の最新ラバーNUZN (ニューゾーン)と一緒に劇的な移籍ですね。
ちなみに、Rasanter C53 (ラザンターC53)の回転性能は132 (単位はrpsではないですが)ですので、NUZN (ニューゾーン)の方が回転性能も高そうだなーと思います。どのような設計のラバーなのか今から楽しみですね。
余談が長くなりました。本記事でレビューするのは今ホットな五十嵐選手が使用するラバー、DNA Hybrud XH (DNAハイブリッドエキストラハード)になります!
DNAと冠するラバーシリーズは、現在までに3種類あります。DNA Pro(DNAプロ)シリーズ、DNA Platinum Series (DNAプラチナシリーズ)、DNA Dragon Grip (DNAドラゴングリップ)になりますね。2024年春、このDNAシリーズに新しいラバーが加わりました。その名もDNA Hybrid Series (DNAハイブリッドシリーズ)ですね!この新しいDNA Hybrid Series (DNAハイブリッドシリーズ)はDNA Platinum Series (DNAプラチナシリーズ)とDNA Dragon Grip (DNAドラゴングリップ)の間をとったようなラバーのようですね。ではメーカーの説明を確認してみましょう。
DNA Hybrid XH (DNAハイブリッドエキストラハード)
:驚異的な回転と最高のスピードを求める選手に (2024年2月16日販売)非常に強いトップシートで回転系の技術がやりやすく、スピードとのバランスもミックスされていて、より威力が出る。ボールの弧線が出しやすく、コントロール性も良いラバー。テンション系ラバーのスピードに回転力、グリップ力+コントロール性能を最大限に兼ね備えた、まさにハイブリッドラバー。
エクストラハードスポンジは、驚異的な回転と最高スピードを求める選手のために開発されました。非常に強いトップシートにより、困難な状況でボールをより簡単に回転をかけることができます。
DNA HYBRID XH | stiga (stigasports.jp)
コンセプトから、尖がったというより使いやすくてスピードも回転量もいいところどり、悪く言うと中途半端で回転量もスピードもあいのこ、というイメージですね。またHybrid (ハイブリッド)という名前からXIOM (エクシオン)のVega Hybrid Series (ヴェガハイブリッドシリーズ)も同じような製造ラインで作られているのでは、などと想像してしまったりしてしまいました。この手のコンセプトはあまり好みではないので、期待値はあまり高くなく、試打に入りました。ちなみにVega Pro Hybrid (ヴェガプロハイブリッド)も試打予定です!
公表性能値
STIGA(スティガ)さんのサイトから引用させていただきました。
硬度 | Spin | Speed | Control | ||
DNA Hybrid XH | DNA Hybrid エキストラハード | 52.5 | 144 | 164 | 74 |
DNA Hybrid H | DNA Hybrid ハード | 50 | 144 | 160 | 76 |
DNA Hybrid M | DNA Hybrid M | 47.5 | 144 | 156 | 78 |
Mantra Pro XH | マントラProエキストラハード | 53 | 135 | 156 | 78 |
DNA Dragon Grip | DNAドラゴンGrip | 55 | 146 | 132 | 80 |
DNA Platinum XH | DNAプラチナエキストラハード | 52.5 | 140 | 168 | 72 |
DNA Hybrid XH (DNA Hybrid エキストラハード)は性能としては、DNA Platinum XH (DNAプラチナXH)とDNA Dragon Grip (DNAドラゴンGrip)の間の性能になりますね。これは予想通りといえる性能だと思います。それぞれかなり日本人好みのラバーといえるラバーでしたので、DNA Hybrid XH (DNA Hybrid エキストラハード)も期待はできますね。
硬度計測定
続いてお馴染みの硬度計測定です。
公表 硬度 | Spin | 重量 / g | Shore a Sheet | Shore a Sponge | Shore c Sheet | Shore c Sponge | Sheet – Sponge (a) | Sheet – Sponge (c) | |
DNA Hybrid XH | 52.5 | 144 | 50 | 30.7 | 28.1 | 48.6 | 45.8 | 2.58 | 2.83 |
Mantra Pro XH | 53 | 135 | 50 | 31.0 | 30.4 | 46.1 | 45.3 | 0.58 | 0.83 |
DNA Dragon Grip | 55 | 146 | 52 | 31.6 | 30.5 | 45.5 | 46.9 | 1.08 | -1.42 |
DNA Platinum XH | 52.5 | 140 | 53 | 33.6 | 30.3 | 46.2 | 43.7 | 3.33 | 2.50 |
DNA Pro H | 50 | 134 | 51 | 30.1 | 26.3 | 43.5 | 40.8 | 3.75 | 2.75 |
Dignics 09C | 50 | – | – | 33.4 | 31.8 | 50.8 | 49.1 | 1.58 | 1.67 |
硬度計の結果になります。比較は日本製粘着の代表であるDignics 09C (ディグニクス09C)ですね。公表硬度は52.5°で重量も50 gですので、この数字だけだとスピン系テンションぽいと思えると思います。DNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)は硬度比較でもDNA Platinum XH (DNAプラチナXH)とDNA Dragon Grip (DNAドラゴンGrip)の間に入るような性能になっていると思いますね。
DNAハイブリッドXHの貼りと重量
Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)に貼りました。
ラバーのソリを感じましたね。いいそりです!
DNA Hybrid XH (DNA Hybrid エキストラハード)
・Speed: 164
・Spin: 144
・Control: 74
・Sponge Thickness: Max
・Sponge硬度: 52.5°
・9,900 円 + 税
・71 g(切断前) → 50 g (Virtuoso ACに貼って)
Virtuoso ACに貼りました。上板Limba (リンバ)のかなり球持ちの良いラケットですね。シートの粘着感はほとんどなく、微々粘着かそれ以下の粘着ですね。ドイツ製粘着ラバーは、白いシートが貼ってあって、わかりやすいですね。中国粘着ラバーと比べれば卓球を知らない人でも気にならないレベルのニオイでドイツ製粘着ラバーはいいですね。粘着テンションラバーとして販売されないとそもそも粘着ラバーと認識しづらいレベルで、正直粘着って何?ってなる卓人と思います。
DNA Hybrid XHの3つ特徴
しっかり掴んでコントロールできて、抜群の回転量!
普段使いのOmeg VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比較しても、高い回転量は顕在でとても好印象でした。このレベルの回転量が得られないとなかなか使いたい、とはならないですね。また遜色なく使える感じがあって、意外でした。やはりDNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)は粘着ラバーといえば粘着ラバーなのでしょう。またやはりOmeg VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比較するとスピードはDNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)の方が速かったと感じました。回転の話に戻りますが、katsuo000はループドライブを多用します。DNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)は違和感なくしっかりおさまり、しかも回転量で相手がふかすレベルでしたね。自分にとってラバー選択の上で重要な要素であるループドライブの質を十分保ちつつ、スピードも出せるということで非常に気に入りましたね。普通にメインラバーで使えると感じました。Omeg VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)は重いラバーでとてもとんがってますので、一般受けするのはむしろ、DNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)だと思います。ただ昨今のいわゆるスピン系テンション、Dignics 05 (ディグニクス05)などと比較するとスピードの威圧感は若干抑え気味といえるでしょう。この辺りは好みが分かれるかもしれませんね。
後ろに下がった時のスピードは抜群!
Omeg VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)は良いラバーでかなり気に入っているのですが、下がって打ち合ってしまうとややスピード不足を感じやすく、身体をしっかり使って打ち込む必要があります。特に中陣での打ち合いではこれを良く感じますね。多分、Omeg VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)は中陣からなら、パワー勝負と玄人らしい回転量やカーブ、シュートを駆使する方が味が出ます。とにかく打ち込んでいくような勝負をするならやはりスピン系テンションらしさの割合が多いDNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)の方が手数+スピードでつめられると感じますね。このあたりは相手の力量のブロックの好みにもよると思いますので、どちらが優れるかというのも甲乙つけがたいです。ただ粘着感を持ちつつ、スピードで打ち抜きたいと思うのであれば、DNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)が良いでしょう。こういった気づきを与えてくれたのは素晴らしいラバーだと感じました。
扱いやすさは想像以上!テンションも粘着も選べないときはありな選択!
扱いやすさが抜群で驚きました!この扱いやすさは、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズに通じる扱いやすさと角度コントロールの緩さを感じましたね。最近のドイツラバーはカチコチ系からこういった許容性という特徴をもつラバーが増えてきている印象です。この許容性はV>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)などのラバー群が挙げられるでしょうか。入れたいときに修正の必要なく入ってくれるラバーは試打していても自分がうまくなったような錯覚を生むので気持ちいいですね。現在めちゃめちゃ楽しみにしている、Hugo Calderano (ウーゴ カルデラノ)選手も使用するというJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)がそろそろ発売だと思いますので、そちらとも比較しながらメインラバーを考えていきたいですね。
余談ですが、Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)が発売されると、XIOM (エクシオン)のラバーの中で回転性能が最も高いラバーがJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)になるみたいです。Omega VIII (オメガVIII)シリーズが発売になり、Omega VIII China (オメガVIIIチャイナ)もおそらく同時のタイミングで発売になるみたいで、Omega VIII China (オメガVIIIチャイナ)の方がスピード性能が高いラバーとなっているみたいですね。Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズはかなり扱いやすいラバーでもありましたし、Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)にはかなり期待を持っています。ドイツ製ラバーの最新ラバーが個性的な方向へ行くのか、扱いやすい方向へ行くのか楽しみですね。
各技術レビュー
フォアハンド系
軽打
軽打からドライブ打ちで、少し角度を調整しましたが、それ以外はあまり意識せずに使えると感じましたね。
ロングボールやラリーでのドライブ
ボールは走ると感じました。特に下がった時のボールの走り方が気持ち良かったですね。Omeg VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)も別に遅いラバーではないのですが、やはりボールの伸びがなくて、下がると取りやすいボールになる感じはあります。一方DNA Hybrid XH (DNA Hybridエキストラハード)は下がっても抜けるくらいのスピードは出せる感じがありました。もちろん、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)はインナーで薄いのにめちゃめちゃ弾むので、そのおかげもあると感じました。
面を開いたドライブ
粘着感は若干低いですが、スポンジが強いので面を開いても十分ドライブできると思います。めちゃめちゃ気持ち良く打てると思います。
対下回転に対するループドライブ
かなりしっかり回転がかかるので、粘着っぽくドライブでチョリチョリしつつ裏からでも決められる卓球ができると思います。最近はゆっくり低いループドライブを打つ選手が少ないので、相手に打たせないループドライブも打てると思います。ただやや弾むので、打点をしっかり落としてから思い切りかけた方が低くて質の高いループドライブになりますね。逆に最近のループといいつつやや速いドライブも出せると思います。
対下回転に対するスピードドライブ
打ちやすいですね。粘着ラバーらしくしっかりくい込むのでスポンジで打球している感があると思います。スポンジにしっかりくい込ませて飛ばすことで安定したスピードドライブが打てると思います。
カーブ/シュートドライブ
ややボールが走るので、あまり曲がる感じは少ないと感じました。
ブロック
やや弾みますね。角度調整があわなかったです。
カウンタードライブ
打てますね。しっかりボールを掴んではなしてあげると安定すると思います。こういうラバーが好きなんだなーと実感しました。
ツッツキ/ストップ
切れますし短くコントロールできると思います。
フォアサーブ
切れますね。これくらいの回転量は必要最低限ほしいです。
バックハンド系
軽打
ロングボールやラリーでのドライブ
対下回転に対するループドライブ
対下回転に対するスピードドライブ
ブロック
ツッツキ/ストップ
チキータ
他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
回転量
Hurricane NEO III Blue Sponge > DNA Hybrid XH > Tenergy 05
スピード
Dignics 05 > DNA Hybrid XH > Omega VII China Ying