レビュー PRO-13S(プロ-13S)

説明

 本ブログでは初のレビューになる、中国のメーカー、YINHE(銀河)さんの用具レビューになります!今回のラケットは今までにないラケットです!そのラケットは驚きの片面アウター、もう片面インナーというとても面白い破天荒なラケット、PRO-13S(プロ-13S)になります!!!

 このラケット、国内販売されていませんので、JTTAマークはありません。公式の試合で使用したい場合は、審判に見せて許可を得る必要ありですね汗。katso000は今回、中国取り寄せを行ってくれるネットショップさんに発注しました。値段は8,000円を切る値段で安かったので少し心配でしたが、使えるものが届きましたね。

 片面には特殊素材「ALC」をアウターに組み合わせ、もう片面には特殊素材「KLC」をインナーに組み合わせた構成。違った飛び方、打球感に合わせてフォア面かバック面を選べるラケットになります!学生時代にこんなラケットあったら思わず手に取るよねっていうかなり気になるラケットです。卓球王国ゆうさんによると、片面のブレード設計はもう片面にも影響するので、過去にこの手のラケットは販売されていたけど、廃盤になってしまっていたらしいですね。最近だとXIOM(エクシオン)さんのIce Cream(アイスクリーム)シリーズが有名だと思います。アイスクリームはインナーかアウターで、片面ともう片面で異なる特殊素材カーボンを採用しているラケットですね。今回のプロ-13Sは片面がALCアウターでもう片面がKLCインナーになります。KLCインナーのラケットということですが、上の写真からわかるように染色材が上板にもちいてあるKLCインナーになるんですね。染色剤はインナーでも若干硬くなる印象があります。そこらへんを確認していく試打になりました。

 染色材について触れさせていただきます。上板にリンバをもちいたインナーはButterfly(バタフライ)さんのインナーフォースレイヤーシリーズ筆頭に球持ちのあるラケットで現在非常に人気ですね。一方、染色材の上板はカーボンほどではないものの硬い印象があります。katsuo000は染色材の上板を使ったラケットは、他に2本所有していますが、どちらも中国製になります。1本はHurricane 301(キョウヒョウ301)で、馬龍選手も使用していたやつの廉価盤的なラケットらしいです。キョウヒョウ301はこちらのようなラケットになります。↓

このキョウヒョウ301はHurricane Long V(キョウヒョウ龍V)にかなり似ていて、インナーALC(KLC?)系ラケットになります。ただし、重量がご覧の通り、90 gオーバーでかなり重量級になります。しかも上板に染色材でキョウヒョウ龍Vよりも打球感は硬く感じました。インナーカーボンで球持ちはないわけではないのですが、上板にコト材を使っているような硬さを感じました。つまり、Zhang Jike ALC(張継科ALC)やTimo Boll ALC(ティモボルALC)っぽい打球感なんですね。インナーフォースレイヤーALCが木材とアウターカーボンラケットの中間のようなラケットなら、この染色材をもちいたキョウヒョウ301は張継科ALCとインナーフォースレイヤーALCの中間のような打球感のようなラケットでした。この硬さは好みが分かれる硬さですが、粘着ラバーのよさを出すためには上板は硬い方が回転量が増す感覚が強いので、粘着ラバーにあわせるなら、こういった染色材を上板に採用したラケットがおすすめです。
 もう一本の染色材を上板にもちいたラケットは、先日WRMさんから購入した銀河の970XX-KLCになります。こちらは、キョウヒョウ301をスリムダウンしたようなラケットで、キョウヒョウ301をフォルティウスFTとすると、970XX-KLCはフォルティウスFT REのようなラケットに感じました。↓が970XX-KLCになります。

実際、使いやすさがあって良いラケットでした。上のキョウヒョウ301とこちらの970XX-KLCもその内レビューさせていただきますので、少々お待ちくださいね。本記事のプロ-13Sとブレードの比較を下記に示します。

・Pro-13S(プロ-13S)
 157 × 150 mm、6.0 ± 0.2 mm、87 ± 3 g
 Koto?(1) / ALC(2) / Limba?(3) / Kiri?(4) / KLC(5) / Ayous?(6) / Dyed Koto?(7)
・Hurricane 301(キョウヒョウ301)
 158 × 150 mm、5.9 ± 0.1 mm、89 ± 3 g
 Dyed Koto?(1+7) / Ayous?(2+6) / KLC(3+5) / Ayous? Kiri?(4)
・970XX-KLC
 157 × 149 mm、5.7 ± 0.1 mm、85 ± 3 g
 Dyed Koto?(1+7) / Ayous?(2+6) / KLC(3+5) / Ayous? Kiri?(4)

 今回試打したプロ-13Sの方が、ブレード厚さは厚く、攻撃的ですね。またカーテン打ちの段階から確かにアウター側とインナー側で打球感が異なるのも感じました。ただし、他のアウターカーボンやインナーカーボンと比べるとやや打球感の違いがぼやけているようにも感じましたね。

Pro-13Sの特徴

 今回アウターALC側をフォアに、インナーKLC側をバックにして試打しました。中国では、インナーKLC側にキョウヒョウなどの粘着ラバ―、アウターALCをバック側に使う、という方が一般的かもしれません。

同じラケットなのにアウターALC側は確かに硬くて飛距離が出やすく、インナーKLC側は、球持ちがあって飛距離が抑えられている!

 同じラバーを貼っても、アウターALC側かインナーKLC側かで打球感はかなり異なりました。自分は下手なバック側で顕著に異なり、やはりアウターALC側だと球を持つ前に球が離れてしまう感覚が強かったです。一方で、インナーKLC側ではしっかりボールをグリップできている感じがありました。しかもインナーKLC側の方が飛距離も抑えられる感じがありました。不思議なラケットですが、狙い通りフォアは威力とスピードの出しやすいアウターALC、バックは球持ちを感じやすいインナーKLCというないものねだりがラケット側で調整できました!この時点でかなりテンションがあがりましたね! 

中途半端感はないわけではない

 まだ完全に比較はできていませんが、張継続ALC、Reinforce AC(リーンフォースAC)と比較すると、まさにその中間的な感想になりました。つまり

フォアの満足度: 張継科ALC(◎) > プロ-13S(〇) > リーンフォースAC(△)
バックの満足度: リーンフォースAC(◎) > プロ-13S(〇) > 張継科ALC

ということです。威力や回転量は張継科ALCを使ったときが最も高いと感じました。逆にリーンフォースACだとバックは使いこなせますが、フォアの威力が減少気味と感じておりました。フォアもバックも合格点を出しつつ、得意な技術(katsuo000の場合フォア)側は威力が出せて、苦手な技術(katsuo000の場合バック)側はなんとか入れることに徹することができる、という今までにない選択肢をラケットで提案しているわけですね。面白いと思います。 

個人的には理想的なラケット!

 現代卓球は両ハンド化が著しいです。しかし選手は、フォアとバックで上達スピードも異なると思います。フォアとバックで上達スピードは異なるのに同じラケットをもちいてしまうと、どうしても下手な方に合わせる結果になりやすいと思います。今回のプロ-13Sは得手・不得手の技術にあわせて面を選ぶことができるので、ラケットやラバーのジレンマを解消してくれる選択肢の一つとなるでしょう。

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量

回転のかけやすさ

スピード

飛距離

雑感 2021/9/25

感謝感激!WRMの激戦の中、レビュワーノミネートいただきました!

 2021年9月期に投稿されたレビュー数は、おそらく12(内2名が2つ投稿しているので実質10レビュー)でした。常連のザーシーさん、WRMさん激プッシュのGEWO(ゲオ)の新作ラバーCODEXX52や全日本実業団出場経験のある方の2件のレビュー投稿などが、ノミネート落ちという状況です。自分の投稿、張継科ZLCの投稿が何故残ったのか、正直ご意見や良い点を具体的に教えていただいて、よりよい発信の役に立てたいなーと感じるほどです。ノミネートしていただいて、どうもありがとうございます。m(_ _)m 商業的といわれることもありますが、GEWOの新作ラバーのレビューではなく、卓球界を盛り上げる一つの企画として運営されていると感じて、非常に好感を感じました。

 余談ですが、このコンテストの主催者であるやっすんさん、最近のYou Tube動画で、かなり痩せられていて驚きました。めっちゃ動けそう。やっすんさんの卓球知恵袋、これからも楽しみです。

 今期のノミネートされた方々を拝見すると、常連の方々が多いです。また「働くカットマン」さんは卓球王国2021年11月号の奇天烈逆も~ションで取り上げられた人物ですね!この方は、2021年1月の全日本選手権(天皇杯)出場の奈良代表岩城選手つながりで、伊藤条太さんに取材されたみたいですね。ご本人もブログで紹介されていました。凄いですね!自分には到底無理な気がします。

 9月のレビューはZhang Jike ZLC(張継科ZLC)になりました。
katsuo000の 張継科ZLCのレビュー
 WRMさんの張継科ZLC:https://rubber.blog.jp/archives/52000673.html
 このブログにおける 張継科ZLC:https://katsuo000.com/review_zhangjike_zlc/

 もしよろしければ是非投票の方もよろしくお願い申し上げます!もちろん、投票はkatsuo000+のレビューに関係なく良いと感じたレビュー(およびレビュワー)へ投票してください!自分は粒は使わないのでわかりませんが、「バルサミコ」さんのエボMX-Dや「働くカットマン」さんのDNAプラチナMのレビューは、自分も納得のレビューでした。

投票は → https://rubber.ocnk.net/form/130 

 締め切り〆は2021年9月30日(木)までと短いですのでお早目に!

DONIC(ドニック)新作ラバー!

 ブルーストームの新作が出たみたいですね!噂はあったような気がしてましたが、速いっすね。早く卓球が普通に最低週一でできる日々が帰ってきてほしい。。。個人的に気になるのは、愛工大名電の鈴木選手は使用しているのか気になりますね。また進化型ポストテナジーの技術が流用されてそうな定価設定(7,800 円 + 税)というのも気になります。今までDONICさんはオープンプライスでしたがしっかり値段をつけてくれるのは、助かります。

ブルーストームZ1ターボは、ごぶりんずさんでも好評でめちゃめちゃ売れたみたいですね。このプロも気になります。買うかー。

卓球王国 2021年11月号 -その3-

ベストギア・オブ・ザ・イヤー2021

 前回はラケットでした。今回はラバーです。こちらも選ぶことが難しいですね~。結果が楽しみです!

裏ソフトラバー

・Rasanter R45(ラザンターR45) / andro(アンドロ)
  Spin:123、 Speed:117、 Control:91  6,500円 + 税

 まだ試打できていませんが、相変わらず評判はいいみたいですね。シートが硬めということは拝聴しているのですが、実際に試して確認したいです。ディグ05がオメガVIIチャイナのせいでまだ硬くなったので、試してみるかもですね。

・Triple Double Extra(トリプルダブルエキストラ) / VICTAS(ヴィクタス)
  弧線の高さ:9.4、 Speed:6.2、 スポンジ硬度:57.5±3(ドイツ基準)  5,200円 + 税

 こちらは丹羽選手が使用していましたが、オリンピックでは戻したようですね。話題も評判も良かったですがトップ選手が変えて結果が出てこない、というのが少し目立っている印象があります。それでも一般層では使用者をよくみかける良いラバーのようですね。

・Omega VII Tour i 50(オメガVIIツアーi50) / XIOM(エクシオン)
  Spin:16.0、 Speed:16.5、 Sponge硬度:50.0  10,600円 + 税
・Omega VII Tour i 48(オメガVIIツアーi48) / XIOM(エクシオン)
  Spin:16.0、 Speed:16.0、 Sponge硬度:48.0  10,600円 + 税
 卓球王国ゆうさんの紹介動画(その価格、11,660円!オメガ7ツアーiを打ってみる)↓
  :   https://www.youtube.com/watch?v=xUf7PKIW0LE

 こちらも話題になっていますね。ラリー重視で期待値に対する満足度は小さいようにも聞きます。まずは重さが気になりますね。軽くなって性能は変わらないならありといえばありだと思いますが。。。

・DNA Platinum XH(DNAプラチナXH) / STIGA(スティガ)
  Spin:140、 Speed:168、 Control:72、 Sponge硬度:52.5°  8,000円 + 税
   ラバー重量:53 g
   shore a (sheet):33.3、 shore a (sponge):28.3
   shore c (sheet):45.4、 shore c (sponge):44.6
   https://katsuo000.com/review_dna_platinum_xh/
 卓球王国ゆうさんの紹介動画 ↓
  :   https://www.youtube.com/watch?v=QUYzcj40W34

 このラバーは非常に良かったですね!最近もテナジー05を使っている方に薦めてしまいました。ちょっと重たくなったテナジー05だと思います。くい込みが良いのである意味テナジー05以上に扱いやすいかも。ごぶりんずのヤンマさんも絶賛されていましたね。自分もドイツの進化型ポストテナジーラバー群の中で安定を求めて使うならこのラバーです。R53と迷いどころで、バックにプラチナのXHかHで、フォアにR53とかかなり好みですね!

・DNA DRAGON GRIP(DNAドラゴングリップ) / STIGA(スティガ)
  Spin:146、 Speed:132、 Control:80、 Sponge硬度:55.0°  6,600円 + 税

 こちらも評判ですね!今年の粘着も横並び比較したいです。DNAプラチナXHが非常に良かったので、結構期待値高いです。ライゼンZGRに近いイメージなのですがね。年内には試打したいな~。

・Blue Grip C1(ブルーグリップC1) / DONIC(ドニック)
  Spin:11++、 Speed:11、 Control:5、 Sponge硬度:60°  Open(5,000円前後)

 こちらは多分次くらいには試打すると思います。ザーシーさんのレビューを拝見するかぎり、オメガVIIチャイナ影よりは使いやすい、ということなので気になりますね~。ドニックさんは尖っているというよりは、扱いやすさの中に特徴とコスパを出してきてくれるので素敵なブランドです。あと愛工大名電の鈴木颯選手がドニック用具ユーザーです。今後全日本ランカーに入ってくれば注目度が上がるかもしれませんね。

・Fastarc G-1 Max (ファスタークG-1 Max) / Nittaku(ニッタク)
  Spin:12.50、 Speed:15.00、 スポンジ硬度:37.5(ドイツ基準47.5)  6,000円 + 税
・Hurricane III National Blue (キョウヒョウIII国狂ブルー) / Nittaku(ニッタク)
  Spin:15.00、 Speed:14.75、 スポンジ硬度:42.5  15,000円 + 税

 ニッタクは上位にくい込んできそうですね!というのは日本一売れているラバー、G-1のマックスと国狂ブルーですもん。国狂ブルーはついに正規ルートで購入できる中国トップ選手が使用するラバーになります。やっと出た。でもこの値段、ということで、購入していない人でも票を入れそうです。笑

・Tenergy 19(テナジー19) / Butterfly(バタフライ)
  Spin:11.70、 Speed:13.20、 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)  8,900円 + 税
   ラバー重量:47 g
   shore a (sheet):32.1、 shore a (sponge):25.8
   shore c (shhet):41.6、 shore c (sponge):40.9
   https://katsuo000.com/review_tenergy_19/

 例年、話題を生みまくるバタフライさん。今年のテナジー19はやや話題性は乏しかったかもしれません。運よくいち早く試打できて、レビューも書かせていただきました。どちらかというと中学生やジュニア選手に向いていると思いますね。ぶつけるよりもくい込ませて打球する選手に向いていると思います。くい込ませて打てた時の弾道は、テナジー05以上に伸びやかになりやすい印象がありますね。(トップ選手は05でもくい込ませて扱えるから、19じゃ物足りないのかもしれませんが。)

・Rhyzen ZGR(ライゼンZGR) / Joola(ヨーラ)
  Spin:11.0、 Speed:8.5、 Accuracy:8.5  6,300円 + 税
   ラバー重量:53 g
   shore a (sheet):32.3、 shore a (sponge):28.4
   shore c (shhet):47.3、 shore c (sponge):45.6
   https://katsuo000.com/review_rhyzen_zgr/

 ヨーラさんのライゼンZGR、かなり良かったです。少し硬くて重いですが、テナジー05なみの回転量と何より扱いやすさがありました。ボールもしっかり粘着らしさがあると言われました。ハイブリッドK3に近いのではないかと想像してます。

 ぶっちゃけ、テナジー05なみに、使えて、スピードも回転もかかって、値段も安いラバーがドイツから大量に発売されている状況ですね。技術の進歩は凄いですね。テナジー05の良さは理解しますが、値段がどうしても高いので、契約選手以外は手を出しづらい。DNAプラチナシリーズはあきらかに、テナジー05を意識したラバーというか似せてきたラバーだと思われます。しかも硬度は4種類から選べるので、一般層は選択肢が広がって嬉しいと思いますね。試打したラバーへ投票したくなるのですが、katsuo000が選ぶとしたら、DNAプラチナXHが一番です!次点でライゼンZGRでしょうか。

 最後にベストギアオブザイヤーは、車のカーオブザイヤーなどと似ていて、各ブランドのその年の頑張りを讃える部分もあると思います。ベストギアオブザイヤーで一番を取ったから、性能が高い、は成立しません!このランキング上位に入る用具は、一般層含め使用者が多い=マジョリティーと考えた方が良いでしょう。

卓球王国 2021年11月号 -その2-

昨年は中止になりましたが、今年は開催されて本当に良かったと思います。

2021年(令和3年)インターハイ!

学校対抗 -男子-

優勝:  愛工大名電(愛知)
準優勝: 野田学園(山口)

学校対抗 -女子-

優勝:  四天王寺(大阪)
準優勝: 明徳義塾(高知)

ダブルス -男子-

優勝:  篠塚大登選手 / Zhang Jike ALC(張継科ALC)
      Dignics 05(ディグニクス05)/ Tenergy 05(テナジー05)
     谷垣佑真選手 / Viscaria(ビスカリア)
      ディグニクス05? / テナジー05?
     (愛工大名電 愛知)
準優勝: 濵田一輝選手 / Zhang Jike ZLC(張継科ZLC)?
      テナジー05? / ディグニクス05 ?
     吉山僚一選手 / Ma Lin Extra Special(馬林エキストラスペシャル)?
      Rakza 7(ラクザ7)? / ラクザ7?
     (愛工大名電 愛知)

ダブルス -女子-

優勝:  大藤沙月選手  / Hurricane Long V(キョウヒョウ龍V)
      Hurricane III National Ruber Blue Sponge(キョウヒョウ3国狂ブルー)
      Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)
     横井咲桜選手 / キョウヒョウ龍V
      テナジー05? / Fastarc G-1(ファスタークG-1)?
     (四天王寺 大阪)
準優勝: 菅澤柚花里選手 / 中森帆南選手(四天王寺 大阪)

シングルス -男子-

優勝:  谷垣佑真選手(愛工大名電 愛知)
準優勝: 吉山僚一選手(愛工大名電 愛知)

シングルス -女子-

優勝:  横井咲桜選手(四天王寺 大阪)
準優勝: 大藤沙月選手(四天王寺 大阪)

2021年(令和3年)全中!

学校対抗 -男子-

優勝:  愛工大名電(愛知)
準優勝: 野田学園(山口)

学校対抗 -女子-

優勝:  貝塚二(大阪)
準優勝: 四天王寺(大阪)

シングルス -男子-

優勝:  松島輝空選手 / Harimoto Tomokazu Innerforce ALC(張本智和インナーフォースALC)
      Dignics 09C(ディグニクス09C) / ディグニクス05
     (槎 神奈川)
準優勝: 坂井雄飛選手(愛工大名電 愛知)

シングルス -女子-

優勝:  張本美和選手  / Harimoto Tomokazu Innerforce ALC(張本智和インナーフォースALC)
      ディグニクス05 / ディグニクス05 (川中島 神奈川)
準優勝: 篠塚夢空選手(貝塚二 大阪)

ベストギア・オブ・ザ・イヤー2021

 今年のベストギアオブザイヤーはかなり激戦な気がします。というのは、話題の用具だらけだからですね。卓球王国で取り上げられたラケットから、東京オリンピックでメダリスト使用のラケット、伊藤美誠カーボンや、キョウヒョウ龍5、オフチャロフインナーフォースALC、林昀儒 SUPER ZLCなどなど。ざっと見ても票が割れそうです。結果も非常に楽しみですね。
 用具マニアのkatsuo000としては、今年参入のセンターフィールドのラケットやダーカーさんのCNF系ラケット、ティバーのハイブリッドインサイドやドニック / ヨーラの新作ラケットなどなどもかなり気になるのですが、オリンピックイヤーの影響の方が強く出るのではないかと想像しております。ですので、 伊藤美誠カーボンや、キョウヒョウ龍5、オフチャロフインナーフォースALC、林昀儒 SUPER ZLC、フランチスカインナーフォースZLCがトップに入ってくるのではないかなーと想像してますね。ニッタク票はキョウヒョウ龍5と伊藤美誠カーボンで割れそうですが、バタフライはオフチャロフインナーフォースALCに集中しそうですかね。

シェークハンドラケット

・FEEL ZX II(フィール ZX II) / XIOM(エクシオン)
  ブレード厚:6.6 mm  平均重量:82 g  20,000円 + 税
  Zephylium Carbon Inner (5+2) 157 × 150 mm
・FEEL ZX III(フィール ZX III) / XIOM(エクシオン)
  ブレード厚:5.6 mm  平均重量:85 g  20,000円 + 税
  Zephylium Carbon Outer (5+2) 157 × 150 mm
 XIOMのフィール ZXシリーズの特集ページ↓
  :  https://xiom.jp/?tid=3&mode=f25

 檜+カーボンラケットのフィールZXシリーズですね。バタフライのGaraydia(ガレイディア)シリーズが日本国内は廃盤になり、同じようなラケットを探している方や、バタフライの70周年記念モデル「努力 EFFORT」のようなラケットを探している方にオススメしたいラケットです。檜ラケットは打球感が気持ち良いのは、katsuo000も所有のSardius(サーディウス)からも感じます。ラリーは強烈なのでサーブレシーブを練習する必要はあると思います。

・Bronzite(ブロンザイト) / the world connect(ザ ワールドコネクト)
  ブレード厚:6.0 mm  平均重量:90 g  6,800円 + 税
  Aramid Carbon Inner (5+2) 153 × 150 mm
 卓球王国さんの紹介動画(用具検証クラブ vol.5)↓
  :   https://www.youtube.com/watch?v=JmMxQ0NOppI

 こちらのラケットはコスパ最強のインナーアラミドラケットですね。ブレード面積はレギュラーと比較すると少し小さめではありますが、この値段は買いだと思います。インナーフォースレイヤーALCや張本智和インナーフォースALCは高いと思うのであれば、このラケットも選択肢の一つだと思います。

・Inspira CCF(インスピーラCCF) / STIGA(スティガ)
  ブレード厚:6.3 mm  平均重量:88 g  24,000円 + 税
  Carbon Inner (5+2) 158 × 150 mm
 卓球グッズWEB「スティガの新作、インスピーラーCCF!これはすごい!」↓
  :   https://www.youtube.com/watch?v=_ILt6o-_Ot0

 スティガの高級インナーラケットですね。ブレード厚さが6.3 mmと厚いのがポイントで、オフチャロフインナーフォースALCに近そうなラケットです。

・Hybrid ZC Inside(ハイブリッドZCインサイド) / TIBHAR(ティバー)
  ブレード厚:  平均重量:  18,000円 + 税
  Hybrid ZC Inner (5+2) xxx × xxx mm
・Hybrid AC Inside(ハイブリッドACインサイド) / TIBHAR(ティバー)
  ブレード厚:  平均重量:  16,000円 + 税
  Hybrid AC Inner (5+2) xxx × xxx mm

 こちらはティバーのインナーラケットですね。卓球You Tuberのゆーじくんやわったさんが契約して使用しているラケットシリーズで人気が出ているのではないかと想像します。

・Relevant(リレヴァント) / DONIC(ドニック)
  ブレード厚:5.6 mm  平均重量:  9,800円 + 税
  Certran Carbon Fibre (5+2) 157 × 152 mm
・Elite Carbon(エリートカーボン) / DONIC(ドニック)
  ブレード厚:6.0 mm  平均重量:  24,000円 + 税
  Aramid Carbon Fleece Inner (5+2) 155 × 149 mm

 さすが、ドニックはインナーラケットの拡充とCNFのような素材、セルトランカーボン採用のリレヴァントを発売しました。こちらも話題になっているみたいですね。

・Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン) / Nittaku(ニッタク)
  ブレード厚:5.5 mm  平均重量: 90 g  23,000円 + 税
  FE Carbon Outer (5+2) 157 × 150 mm
・Hurricane Long V(キョウヒョウ龍5) / Nittaku(ニッタク)
  ブレード厚:5.9 mm  平均重量: 89 g  40,000円 + 税
  Aryl Carbon Inner (5+2) 158 × 150 mm

 この2本は上位にくい込んできそうですね。いわずと知れた伊藤美誠選手のラケットと馬龍選手のラケットです。自分はネットで購入したJTTAの入っていないキョウヒョウ龍5を持っています。年内にはレビュー予定ですのでよろしくお願いします。

・Lin Yun-Ju SUPER ZLC(林昀儒SUPER ZLC) / Butterfly(バタフライ)
  ブレード厚:5.6 mm  平均重量: 84 g  38,000円 + 税
  SUPER ZL Carbon Outer (5+2) 157 × 150 mm
・Dimitrij Ovtcharov Innerforce ALC(オフチャロフインナーフォースALC) / Butterfly(バタフライ)
  ブレード厚:6.2 mm  平均重量: 86 g  18,000円 + 税
  ALC Inner (5+2) 158 × 152 mm
・Franziska Innerforce ZLC(フランチスカインナーフォースZLC) / Butterfly(バタフライ)
  ブレード厚:5.7 mm  平均重量: 85 g  25,000円 + 税
  ZL Carbon Inner (5+2) 157 × 150 mm

 バタフライのラケットも注目ラケットだらけですね。オフチャロフインナーフォースALCは今後インターハイや全日本ジュニアの選手も使用者が増えるような気がしてます。なかなか日本では使用者が多くないと思われるのはやはり林昀儒SUPER ZLCですかね。自分も欲しいのはオフチャロフインナーフォースALCになります。

・Fortius FT RE(フォルティウスFT RE) / mizuno(ミズノ)
  ブレード厚:6.1 mm  平均重量: 89 g  7,600円 + 税
  Seven Play woods (7) 157 × 149 mm
・Fortius FT ver. D RE(フォルティウスFT ver. D RE) / mizuno(ミズノ)
  ブレード厚:6.1 mm  平均重量: 90 g  15,000円 + 税
  Dual Web Outer (7+2) 157 × 149 mm

 Tリーグで大活躍の大島選手のフォルティウスFT ver. Dを使いやすくしたラケットですね。ブレード厚さも薄くなりかなり気になります。

・Alnade Inner(アルネイドインナー) / YASAKA(ヤサカ)
  ブレード厚:5.8 mm  平均重量: 85 g  12,000円 + 税
  Aramid Carbon Inner (5+2) 157 × 150 mm

 ヤサカさんのアルネイドインナーも人気が高そうですね。こちらはごぶりんずさんのやんまさんが使用しているということで人気が出たイメージです。上板が硬そうで、その分威力が出て、でもインナーなのでボールを持つイメージです。欲しいのでそのうち買うかもしれません。笑



卓球王国 2021年11月号 -その1-

 今月から、毎月購読している卓球王国について取り上げさせていただきたいと思います。ただし、内容をそのまま記載してしまうと問題があると思いますので、あくまでも読んだ感想を挙げさせていただきます。ただし、katsuo000視点なので、用具に着目したものが多いかもしれません。苦笑

VICTAS 90th Rackets(ヴィクタス90thラケット)

 既にSNSでは話題になっているVICTAS(ヴィクタス)契約選手の限定ラケットですね。全てで14種になりますね。丹羽孝希選手のモデルは2本あるので、間違えないようにしないといけないですね。笑

① 丹羽孝希選手モデルラケット(赤 / 青)
 Koki Niwa Wood(丹羽孝希ウッド)
  ブレード厚:6.5 mm  平均重量:90 g
  Seven Play Wood (7) 157 × 150 mm
② 丹羽孝希選手モデルラケット(赤 / 青)
 Koki Niwa(丹羽孝希
  ブレード厚:5.7 mm  平均重量:88 g
  Aramid Carbon Outer + Fleece Carbon Inner (5+4)  157 × 150 mm
③ 木原美悠選手モデルラケット(紫 / 青)
 Fire Fall VC(ファイヤーフォールVC)
  ブレード厚:6.4 mm  平均重量:92 g
  V Carbon Inner (5+2)  157 × 150 mm
④ 松下浩二選手モデルラケット(紫 / 黒)
 Koji Matsushita(松下浩二)
  ブレード厚:5.4 mm  平均重量:87 g
  Five Play Wood (5) 165 × 155 mm
⑤ 小塩遥菜選手モデルラケット(赤 / 黒)
 Koji Matsushita(松下浩二)
⑥ ハン・イン選手モデルラケット(ピンク / 黒)
 Koji Matsushita(松下浩二)
⑦ 武楊選手モデルラケット(橙 / 黒)
 Koji Matsushita Offensive(松下浩二オフェンシブ)
  ブレード厚:6.0 mm  平均重量:93 g
  Five Play Wood (5) 165 × 155 mm
⑧ リアム・ピッチフォード選手モデルラケット(白 / 青)
 Liam Pitchford(リアムピッチフォード)
  ブレード厚:5.9 mm  平均重量:90 g
  Z Carbon Outer (5+2)  157 × 150 mm
⑨ 岸川聖也選手モデルラケット (水色 / 青)
 ZX-GEAR OUT(ゼクスギアアウト)
  ブレード厚:5.9 mm  平均重量:89 g
  Z Carbon Outer (5+2)  157 × 150 mm
⑩ 松平賢二選手モデルラケット (赤 / 青)
 ZX-GEAR OUT(ゼクスギアアウト)
⑪ 吉村和弘選手モデルラケット (黄 / 青)
 ZX-GEAR OUT(ゼクスギアアウト)
⑫ 曽根翔選手モデルラケット (緑 / 青)
 ZX-GEAR OUT(ゼクスギアアウト)
⑬ 安藤みなみ選手モデルラケット (橙 / 青)
 ZX-GEAR IN(ゼクスギアイン)
  ブレード厚:5.9 mm  平均重量:89 g
  Z Carbon Inner (5+2)  157 × 150 mm
⑭ 村松雄斗選手モデルラケット (黄 / 黒)
 Yuto Muramatsu(村松雄斗)
  ブレード厚:6.0 mm  平均重量:93 g
  Five Play Wood (5)  165 × 155 mm

  今一番欲しいVICTASのラケットはゼクスギアインですが、 個人的に気になるのは、岸川選手のゼクスギアアウトになります。岸川選手はバタフライと契約していたときはアポロニアZLCのグリップにアウターZLFブレードでディグニクス05を使用されていたと思います。VICTASと契約して、いきなりアウターカーボンを使用するというのが意外でした。このあたりの変化が気になりますね。扱いやすいのかな~と思ってしまいました。

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Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・VENTUS(ヴェンタス)のカラーラバーピンク / VICTAS(ヴィクタス)
 カラーラバー解禁は楽しみですね!Tリーグやメディアでも話題になりそうなので、10月1日から本当に楽しみです。自分はおっさんですが、やっぱりヴィジュアルは大切です!

・DNA DRAGON GRIP(ディーエヌエー ドラゴングリップ) / STIGA(スティガ)
 今話題の粘着テンションラバーですね。元卓球王国のゆうさんもレビューされてました。katsuo000も購入したものの試打できておりません涙。ごぶりんずさんからは、やや酷評されてましたね汗。レビューを拝見するかぎり、Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)にに近そうなイメージです。早く打ちたい。

https://amzn.to/3Aukw1T

雑観 2021/9/21

ディグニクス05とラケットの相性

 卓球王国のゆうさんが、YouTubeで発信されていました。ディグニクス05とラケットの相性です。katsuo000が感じるところでもディグニクス05は相性を感じさせます。全然あわないと感じるラケットはインナーフォースレイヤーZLFですね。全然打球感が柔らかくならないんですよね。この組み合わせが非常に悪いためにディグニクス05は難しいラバーだろうと思っておりました。一方でインナーフォースレイヤーZLFよりも打感の硬い、レボルディアCNFやインナーカーボンラケットの方がディグ05と相性が良いことも感じましたね。特にレボルディアCNFは林高遠ALCや張継科ALCと比べても相性がめちゃめちゃ良かったです。不思議ですね。ただ、レボルディアCNFですが、ディグニクス09Cとは、相性が悪いとも感じました。レボルディアとディグ05の相性がかなり良くて、打球点を落とした時にゆっくり持ち上げても球を持ちますが、ディグ09Cは逆に硬さが増すと感じました。理由はよくわかりませんが、バタフライのラバーとラケットであるにもかかわらず、ここまで相性が異なるのは意外でしたね。09Cは、林高遠ALCやインナーカーボンの方があう印象が強いです。もちろん好みもありますが、話題のディグ09Cを使う際は参考ください。

雑感 2021/9/20

染色材は何?

 キョウヒョウ301や最近購入した銀河のPro-13S、970XX-KLCなど、上板に染色材をもちいたラケットがあります。インナーカーボンなのですが、この染色材の上板はやや硬いんですよね。インナーカーボンだからといって球をつかむ感覚もないわけではないのですが、リンバのように安心感があるほど柔らかいわけではないんですよね。おそらく、

コト材+アウターカーボン > 染色材+インナーカーボン > リンバ+インナーカーボン

の順番で硬いのかなと感じます。つまりインナーカーボンらしさと、コト材+アウターカーボンのような硬さをあわせたようなラケットなんですよね。

 ラバーにもよりますが、この染色材+インナーカーボン系のラケットはキョウヒョウなどの中国製粘着ラバーとあうイメージが強いです。どうしても上板リンバとキョウヒョウとあわないイメージが強いんですよね。ダメじゃないんでしょうが、水谷隼ZLCとキョウヒョウの組み合わせは、ABS製の硬いプラボールになってから、ボールが軽くなってしまったイメージがあります。このあたりが粘着ラバーの難しさではないかと思いますね。

 今回のOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)もなのですが、アウターカーボンはやはり弾み過ぎてダメでした。非常にこのあたり繊細なのですが、水谷隼ZLCとキョウヒョウをあわせたときと同様に弾みが強く、回転がかかる前に飛び出してしまってボールが軽くなりやすいのだと思います。もしオメガVIIチャイナ影とアウターカーボンをあわせたいなら、例えばXIOM(エクシオン)さんのIce Cream AZX(アイスクリームAZX)のZ面やSTIGA(スティガ)のDynasty Carbon(ダイナスティーカーボン)ではないかと思われます。自分はちょうどインナーカーボンにはまってきていたのでちょうど良かったかもしれません。

 現状めちゃめちゃ打球感の良いVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)と、廃盤になったので購入したTornado King Power(トルネードキングパワー)があいそうですね。ヴィルトーソACはブレード面積がやや広いので、重さを感じやすいなーとも思っていたので、かなり近いブレード厚さのトルネードキングパワーはかなり良いタイミングでの購入になりました。2つのラケットのフォア面にはオメガVIIチャイナ影をテンションをかけて貼って使いこなせるかどうか検討していきたいなーと思っています。テンションをかけたので、さらに弾むようになり、回転をかけにくくなっているような気もしますし、重量が減ってスイングスピードが上がって扱いやすくなっているようにも感じている状態です。今後はバック面のラバーもグリップエンドから数mm離して貼って重量を減らす必要があるかなー。

↓ テンションかけた貼り方(吉田はり?)前

↓ テンションかけて貼った(吉田はり)後

このラバーは面白いですね。同じように重たいHurricane Pro III Turbo Blue(キョウヒョウPro3ターボブルー)なども同じように貼った方が扱いやすいかもしれませんね。あのラバーは60 gオーバーでしたからね汗。

レビュー Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)

説明

 XIOM(エクシオン)の2020年の粘着テンションラバー、Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)をレビューします。まずはエクシオンのラバーについて概観します。

 エクシオンのラバーといえば、モンスターラバーの廉価版として存在感を高めたVega(ヴェガ)シリーズが有名です。特にVega Euro(ヴェガユーロ)は初中級者に利用されるラバーとして、非常に人気だと思います。またコスパ最強として近ごろ話題で、本ブログでもDignics 09C(ディグニクス09C)以上に閲覧数が伸ばしているラバーVega X(ヴェガX)もエクシオンを代表するラバーですね。高性能かつコスパの高いラバーが多いエクシオンさんです。

 この扱いやすさとコスパの高いヴェガシリーズでユーザーを取り入れつつ、更なるレベルアップを求める人へ向けて、トップクラス用のラバーとしてOmega(オメガ)シリーズが存在します。

 オメガシリーズは、従来はスピード重視のシリーズであり、ヴェガの回転性能と組み合わせたIV(フォー)シリーズ回転性能とグリップ力に特化させたV(ファイブ)弧線の低さと打ち負けない強さのVII(セブン)の大きく3シリーズが今も販売されています。katsuo000は全てのラバーを試打できているわけではありませんが、オメガVIIシリーズを中心に代表的なラバーは試打させていただきました。全体的にマッドな打球感のラバーが多く、どちらかと言えばフォア側に使用することで味が出るラバーが多い印象ですね。今まで試打してきたオメガシリーズのラバーは次のようなものでした。

・Vega Tour(ヴェガツアー)
 ヴェガの中で最高性能のラバー。45°の中間硬度のスポンジでくい込みが良く扱いやすい。くい込ませて扱うことができれば、その回転量はテナジーなみ。
: https://katsuo000.com/review_vega_tour/

・Vega X(ヴェガX)
 10周年を記念して発売されたヴェガシリーズ中最高コスパのラバー。シートもスポンジもヴェガツアーより硬く、使いこなした時の回転量は個人的にはヴェガツアー以上だと感じる。カウンター性能など現代的な技術がやりやすいラバー。人気も高く、当ブログでも人気急上昇中。
: https://katsuo000.com/review_vega_x/

・Omega V Tour DF(オメガVツアーDF)
 オメガVIIシリーズと比較して、打球感が軽快で使いやすい上に高い回転量とグリップ力のあるラバー。回転性能は十分テナジー05なみでコスパもよく見直されてい良いラバーで、卓球王国さんでもゆうさんに特集されていた。重量の割にプラスアルファの癖や唯一無二な性能は、少し不足を感じる。
: https://katsuo000.com/review_omega_v_tour_df/

オメガVIIシリーズ

・Omega VII Pro(オメガVIIプロ)
 テナジー05以上に扱いやすく、それでいてヴェガシリーズにはない、パワーもありマッドの中に扱いやすさのあるラバー。
: https://katsuo000.com/review_omega_vii_pro/

・Omega VII Tour(オメガVIIツアー)
 オメガVIIシリーズの中、スピン系テンションの最高峰といえるラバーだと思います。そのスペックを最大限引き出すことは難しいですが、ただ使うだけならバックでも十分に扱えると思います。扱い切れればスピード性能とパワードライブはスピン系テンションラバーの中でも随一と言えるでしょう。
: https://katsuo000.com/review_omega_vii_tour/

・Omega VII Hyper(オメガVIIハイパー)
 オメガVIIツアーをより粘着ラバーっぽくしたラバー。粘着ラバーよりのスピン系テンションラバーといえるラバーで、癖球も出やすいラバー。バックでも使えるが、この高い性能と癖球の良さを引き出すにはフォアでないとなかなか引き出せない。
: https://katsuo000.com/review_omega_vii_hyper/

 katsuo000は、フォアには今までHurricane(キョウヒョウ)やDignics 05(ディグニクス05)など最高峰のラバーを使わせていただいてきました。正直それらのラバーと比較するとメリットを感じられず現在に至っております。メリットが感じにくい理由の一つに、マッドなラバーであることが多く、くい込ませるパワーが必要である、という点があると思います。回転性能を最大限出せるほど容易に使えるようなラバーではないと言えるのかもしれません。今まで継続使用はしてこず、このラバーにあった打ち方に至る前に変えてしまっていたともいえるかもしれませんね。ただし、ラバーにあった打ち方が出来ていない状態でも安定感のあるラバーが多く、スイングに依存しない扱いやすさのあるラバーシリーズでもあるでしょう。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。XIOMさんは2021年のカタログ値から、Vega Pro(ヴェガプロ)を基準としたものになりました。両方を掲載しますので、ご参考ください。

2020年

 2020年にはオメガVIIツアーiシリーズは公表されていないので、オメガVIIハイパーが最もバランスがとれたラバー扱いになっていますね。続いて2021年のパンフレットから作成したものが次↓になります。

2021年

 一方、2021年版では、Vega Pro(ヴェガプロ)のスピード、スピンは10とした場合の相対値となっています。やはり、オメガVIIツアーiシリーズは高性能であることがよくわかりますね。オメガVIIチャイナ影は、2020年においても2021年においても、高いスピン性能が強調されていますね。

 オメガVIIシリーズは重くて硬いことがよくわかりますね。オメガVIIプロはテナジー05以上にくい込みが良くて扱いやすいと考えられます。一方で、オメガVIIツアーやVIIハイパー、VIIチャイナ影は異常な硬さと重量ですね。チャイナ影はディグニクス09Cと類似のくい込みにくさと言っても良いでしょう。

オメガVIIチャイナ影の貼りと重量

 今回メインラケットのVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)に貼りました。

↑この白いシートなのですが、STIGA(スティガ)さんのDNA Dragon Grip(DNAドラゴングリップ)やJoola(ヨーラ)さんのRhyzen ZGR(ライゼンZGR)とかなり類似の白いシートではないかと思います。どちらもドイツ製ラバーで、近い場所(工場?)で製造されているのではないでしょうか。発売時期を考慮すると、最も早く発売されたのは実は、このオメガVIIチャイナ影だったのかもしれません。シートの粘着はあまり強くなく、微々粘着ラバーだと思います。現代的な粘着ラバーといえるでしょう。

 やはりオメガVIIのラバーは重いですね。過去Omega VII Hyper(オメガVIIハイパー)も試打しておりますが、ハイパーは54 gでした。そのハイパーよりもさらに重たい57 -60 g。。。これは超ヘビー級ですね。でもNittaku(ニッタク)さんのHurricane Pro III Turbo Blue(キョウヒョウプロ3ターボブルー)の65 gほどではないのは救いでしょうか。またヴィルトーソACは標準ラケットのブレード面積より、やや広いので、重くなりやすいです。うーん、ヘビーですね。自分は200 g超えてくると、やっぱり重たいと感じますし、やはり大変さを感じます。

Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)
 粘着テンション
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.1 mm、Max
・Speed:12.5(Vega Proを10として)(11.0、←2020年カタログより)
・Spin:17.0(Vega Proを10として)(15.5、←2020年カタログより)
・Sponge硬度:60
・7,000円 + 税
・85 g(切断前) → 57 - 60 g(ヴィルトーソAC、158 × 150 mmに貼って)

Omega VII China Yingの3つの特徴

 正直言って扱いきれませんでした。ものすごいラバーですね。ただし扱いきれない中にエグさを強く感じるラバーでした。最も気に入ったのが、中陣からのドライブラリーです。キョウヒョウのように打球点を下げたとき、ボールを下から持ち上げるようにくい込ませてドライブすることで、回転量やスピードをコントロールしやすいと感じました。この打ち方をディグニクス05で行うとオーバーミスするかネットに引っかけてしまうんですよね。またキョウヒョウと異なるのが、扱い切れていないからだと思いますが、中陣からでもキョウヒョウ以上にスピードが出せる点でした。少し継続使用したいと考えています。

化け物じみた回転量と癖!キョウヒョウに迫る!

 卓球王国でも特集されていましたが、オメガVIIチャイナ影の化け物じみた回転量、癖は凄いですね!しっかり身体を入れてドライブできたときのボールのえぐさは、今までに見たことのないものでした!荒れ方はどちらかというと、Rasanter R53(ラザンターR53)に類似で横回転がそのまま残るような荒れ方をしていました。ボールの沈みはあまり感じられませんでしたが、扱い切れていない可能性があるかと思います。扱い切れれば、スピードドライブも、超回転のループドライブも自在にできるようになるようなヴィジョンを感じるラバーでした!
 ポテンシャルも高く、扱いこなせばキョウヒョウに迫る唯一無二のえぐいラバーだと感じました。それでいて値段はキョウヒョウ(ブルースポンジ以上に安いです!これは面白い!

粘着ラバーなのにめちゃめちゃ弾む!

 粘着ラバーではありますが、驚いたのがそのスピード性能です。小さい卓球場で試打したことも相まってかスピン系テンションラバーに匹敵するくらいのスピード性能を感じましたね。ラバーが硬いために弾くような打ち方をしてしまいやすいのもありましたが、スピードドライブが決まれば打ち抜ける位のスピードは十分にありました。一方で扱いこなすには、弾いてしまうのではなく、しっかりとくい込ませてボールに回転をかけてあげる必要があるとも思いました。ものすごいポテンシャルがあると思います。
 また飛び出しが良いので、ラケットは木材かインナーカーボンラケットが良いと感じました。フォアは威力を求めてアウターALCが良いと感じていましたが、アウターカーボンでは弾み過ぎてその特徴的な回転性能を活かせないと感じました。バックはインナーALCにディグニクス05が使いたいので、ちょうど良かったと感じました。ただし、オメガVIIチャイナ影のせいで、ディグニクス05もより硬く感じやすくなったので、バランスは上手に取った方が良いと思います。

扱いが極めて難しい!重量対策必須!

 とにかく訳のわからないくらい、イメージ通りの打球が出にくいラバーでした。長く使い込んで扱えるようにならないとこいつは暴れ馬ですね。現在継続使用を考えているのですが、まず重たいので重量対策に伸ばした貼り方を検討しています。これでやっと重量上限を57 g台に落とせそうです。またサイドバランサーなども全てとることにしました。今後どのような特徴や性能が出るのか楽しみです。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 軽打はそこまで気になりませんでした。それだけ弾むということですね。軽打が続いてきたときに、ラケットを押すようにラケットを前に押すように打ってみましたが、それでもボールが上にあがって入るんですよね。このあたりも違和感と癖が強かったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 まだ慣れていなくて、スピン系テンションラバーにあった打ち方になってしまいやすく、インパクト強く打つと、回転をかけきれずに弾いてしまうことが多かったです。まだスイングスピードが遅すぎるのと、面を開くことが出来ていないのでしょうね。フォアで自分のパワーとスイングスピードが足りていないという経験は中学生のときのテスト勉強明け以来の感覚です。20年ぶりにわくわくしました。 しっかり練習をやりこみ、使い込んで慣れていきたいと思います!また中陣からでもスピードドライブが万々打てたのは、驚きとポテンシャルの高さを感じました。スピン系テンションラバーでは相手の回転を考慮してあわせるということが必要だと思うのですが、このオメガVIIチャイナ影では、ねじ込める感じがあって良かったですね。

面を開いたドライブ
 粘着ラバーらしく、下回転打ちなどは面を開いた方がスピードドライブがやりやすかったです。スピード性能は申し分なかったです。もっと扱えるようになってスピードに回転を乗せたいです。

対下回転に対するループドライブ
 浅くて回転量のえぐいドライブがやりやすかったです。ただし硬さの割に弾むのでボールが浮きやすく、低いループドライブは出しにくかったです。このあたりは慣れでしょう。

対下回転に対するスピードドライブ
 これもついついスピードが出やすいのでフラットであてに行ってしまいそうになりました。しっかり回転でボールを沈めてあげれば安定したエグいスピードドライブが入ると思われます。

カーブ/シュートドライブ
 横回転も残りやすく、このあたりはかなり好印象でした。もちろん粘着ラバーでは面を開いた方がインパクトで回転がかかりやすく良いと言われますが、このラバーでは巻き込むことで新たな癖が出せるのではないかとも感じました。特にドライブラリーでは味が出るのではないでしょうか。

ブロック
 弾むので落ちることはなかったです。これも違和感感じまくりでした。

カウンタードライブ
 もう違和感だらけで、できませんでした。今後頑張りたいと思います。

ストップ
 これは良かったです!切りやすかったです。

ツッツキ
 切って低く送るのがやりやすかったです。これだけでも武器になりそうでした。

フォアフリック
 弾むのですが、回転をかけて沈ませたほうが安定すると思います。やりやすかったですね。

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane(キョウヒョウ)系 ≧ Omega VII China Ying > Dignics 09C ≧ Dignics 05

スピード
 Dignics 05 > Omega VII China Ying > Rhyzen ZGR > Hurricane(キョウヒョウ)系

2021/9/18 雑感

オメガVIIチャイナ影が重いから、、、吉田ばりに挑戦!

 オメガVIIチャイナ影、重すぎでした。使いこなせないー。ただ球質めちゃめちゃいいときはいいので、継続使用したいと考えてます。そこで、重量を減らすために、吉田ばりというやつに挑戦しております。綺麗にはるの、めちゃめちゃ難しいのですが、これで5 gくらい重量落とせました。サイドバランサーとサイドテープも外して、重量落としにトライしてます。まさか吉田ばりに手を出すとはね~。吉田ばいの練習に、オメガVIIチャイナや粘着ラバーはいいかもしれないですね。かなり失敗したので何度か貼りなおしましたが、グルーの層を何度はがしても、スポンジがえぐれにくいですね。テナジーなら一発で死んでいたと思います。

 あと練習で気づいたのですが、今回オメガVIIチャイナ影の硬い影響で、反対にはったディグニクス05も普段以上に硬くなってました。普段1セットくらいは取れる相手に0-3ですこられましたよ汗。想定外でしたね~。辛い。

雑感 2021/9/17

もう届きましたトルネードキングパワー!

 ニッタクのラケット、廃盤セールが始まりました!ということで、購入してしまいました。Tornado King Power(トルネードキングパワー)!青いグリップがいいですね~!

 このラケットはセールでも残念ながら1万円オーバーなので、やや高級ラケット感ありますね。友人に色々ラケットのことを聞かれていて、多分コスパ最強に良いインナーは、卓球王国のゆうさんも挙げていたブロンザイトかなーなんて思っています。ややブレード面積は小さめですが、セールなしで5,000円台で販売されてますからね~。ブロンザイトおすすめです。

 トルネードキングパワー、ブレード厚さが5.8 mmと現在メインのヴィルトーソACとリーンフォースACの間のブレード厚さですね。いやー楽しみです。
 PRO-13Sなんですが、インナーAC側の上板は染色材で、やや硬なんですよね。そこが、打つとどう感じるのか。こっちも楽しみです。
 キョウヒョウ301や、970XX-KLCも上板が染色材でやや硬いんですよね。ここは好みが分かれそうな気がします。キョウヒョウなどの粘着にはあいそうですが。。。