レビュー Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)

はじめに

 またまた早速打ちました!世界の両ハンド大砲であり、ブラジルの至宝、Hugo Calderano (ユーゴカルデラノ)選手がパリ五輪で使用と宣伝されたラバー、XIOM (エクシオン)さんの最新ハイエンドラバー、Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)ですね!katsuo000は2024年秋に発売となったXIOM (エクシオン)さんのJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)をすぐに使用開始しました。かなり良きラバーで、粘着らしさを持ちながらかなりスピードも出るラバーで、ひと言で表現するとドイツ製の重たいDignics 09C (ディグニクス09C)になっています。Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)を使う前はOmega VII China Ying (オメガ7チャイナ影)を使っていました。Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)の前に使用していたOmega VII China Ying (オメガ7チャイナ影)もかなり良いラバーで愛用していたのですが、ミートでも結構弾むのと中陣からのドライブでも60°という異常な硬さのためにラバーへのボールのくい込みを感じにくく、ボールの伸びも感じにくいラバーという印象です。Omega VII China Ying (オメガ7チャイナ影)の性能や特徴に不満はなかったのですが、Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)の方がより粘着らしさも有り、ボールがしっかり沈むし、しかも弾むし、まずまず重たいということで、気に入って使っていました。今回は、Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)の硬度違いで55°からさらに硬くなったJekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)の57.5°という硬さに期待して本職使用も想定して購入、試打しました。まずは、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズについて俯瞰しましょう。

説明

Jekyll & Hyde series (ジキル&ハイド)シリーズ

 2024年秋に、XIOM (エクシオン)さんのラバーの日本での取り扱いがVICTAS (ヴィクタス)に戻りました。これに伴い、素早くVICTAS (ヴィクタス)さんホームページも更新され情報が得やすくなったように思います。そして2025年春のVICTAS (ヴィクタス)さんパンフレットにはXIOM (エクシオン)さんのカタログも掲載されています!

赤と青で「2in1」を表現しているんでしょうか。かっこいいですね!

2 IN 1 (Dual Max / 氷と炎の融合!)
 相反するパフォーマンスを1つのラバーに
ジキル&ハイド それは、互いに相反する要素が1つの個体に入っていることを意味する。飛び出しの速さとコントロール、スピンと打球速度は、互いに逆ベクトルの要素であり、その両方を同時に満たすラバーを作ることは難題だ。今回私たちは、ディープラーニングを基にしたCYCLOIDテクノロジーを中心に、新時代のデジタル技術を活用。これらの相反する要素を1つの調和した作品に統合し、驚くべき新商品を誕生させた。
 Jekyll & Hyde series (ジキル&ハイドシリーズ)には大きな種類としてH、V、X、Z、Cの全5種類の種類があり、さらに高度が硬いものと柔らかいものがあるようで10種類くらいを想定したラバーシリーズのようです。そしてJekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)およびJekyll & Hyde C Series (ジキル&ハイドCシリーズ)はハイエンドラバーであり、高額でカスタマイズされたラバーとなっているみたいですね。さて、各アルファベットはそれぞれ次のような意味、ネーミングになっています。各シリーズのラインナップとパンフレット情報を展開させていただきます。
 H series Hybrid (Hシリーズ): テンションと粘着のハイブリッド
 V series Drag (Vシリーズ): 最大級のスピンを生む超強力摩擦 (VはVelocity?)
 X series Power (Xシリーズ): 極限のドライブ攻撃のための強弾性
 Z series Custom (Zシリーズ): 世界トップレベルの選手のための特級仕様

 C series Sticky (Cシリーズ): 取り扱い簡単な新世代の中国式粘着ラバー (CはChina)

 メーカー情報によると2面性を持ったラバーシリーズになりますね。コンセプトは相反する性能を併せ持つラバーシリーズです。XIOM (エクシオン)のフラグシップとしてJekyll & Hyde series (ジキル&ハイドシリーズ)が上位シリーズの位置づけのようです。このあたり、ラバーの種類が多いからこそできるのかもしれませんね。

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)

中国式粘着トップシート搭載の二面性ギア
 ボールをキャッチする感覚と圧力のある攻撃という、相反する二面性を同居させることに成功したハイブリッドラバー。中国ラバーに近い最新型の粘着性トップシートが確実で強烈なスピンを生み出し、エネルギーに満ちた高硬度スポンジがうねるような弾道でド迫力のドライブを発射させる。一度体感したら病みつきだ。
 Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5)は粘着シートと高反発なスポンジをあわせていて、台上はストップなど最低限しっかり止まりながらも、下回転打ちではエゲツない快速スピードドライブが打ちやすい、そんなラバーになっています。粘着の安定感と下回転打ちのしやすさ、そしてスピン系テンションのスピードを備えたようなそんなラバーがJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5)になります。

Jekyll & Hyde X47.5 / 50.0 / 55.0 (ジキル&ハイド X47.5 / 50.0 / 55.0)

ミート力とスピン力の双方をMAX強化
 ボールをたたくミート系打法による垂直方向への飛び出しの速さと、ボールをこするスピン系打法による水平方向への牽引力と回転量ーその相反する双方向の要素を極限レベルにまで強化したモンスターラバー。スマッシュとドライブを使い分けて戦いたいプレーヤーにとって最高の相棒となる。
 Jekyll & Hyde X50.0 (ジキル&ハイドX50.0)は弾きやすさもありながらシートが硬めでシートの強さで回転もかなりかかるラバーでしたね。とあるレビューではTIBHAR (ティバー)さんのEvolution MX-D (エボリューションMX-D)に似ているというものもありました。たしかにシートは硬く、それでいて食い込みのよいスポンジをあわせていて、回転はよくかかるがボールは直線的、というスピン系テンションの中でも直線性で味のあるラバーという印象でしたので、ナイスなレビューだと感じて覚えています。2025年はパンフレットではJekyll & Hyde X55.0 (ジキル&ハイドX55.0)が発売されるようなので少し気になっています。

Jekyll & HydeV52.5 / V47.5 (ジキル&ハイドV52.5 / V47.5)

超特急の引っかかりの中に潜む高反発力
 ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたいーそんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自由に出せる。超回転と不意打ちの速球。
 Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)は抜群の安定感でしたね。Rozena (ロゼナ)Glayzer (グレイザー)は軽量でいて素晴らしい回転量のボールが打てるラバーですが、その分ボールの軽さや癖球が出にくいイメージがあります。つまりラリーや連打で卓球する方向に向かうイメージですね。一方でJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)はやはりラバーが重いので、しっかり身体を使って打つことで、ボールの威力や重さが出るラバーだと感じました。50 gを超えるラバーはやはりくい込ませた時のほんの少しの違いで回転や威力、弾道に違いが出せるイメージです。それが1球1球の違いや変化、そして癖といわれるものに変わるイメージですね。ドイツ製ラバーらしい特徴を求めるならJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)でしょう。

Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)

世界代表クラスラバーの一般普及モデル
 世界トップレベルで活躍する選手が使っている用具を、一般レベルの自分も使えないだろうかーそうした市民プレーヤーの願いをかなえた夢のラバー。元々は少数生産しかできなかったアイテムだが、技術革新が問題を解決。最上級のスピンとスピードが、より多くの人の手に届くようになった。
 Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)はもっちもちのTenergy05という感じのラバーでした。想像以上に打球感がもちもちで、Tenergy 05 (テナジー05)と比較すると硬度は硬いので、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)に似ている、と感じる人もいると思いますが、katsuo000はTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)ほど硬いとは感じず、Tenergy 05 (テナジー05)を少し硬くして、イキイキさせたラバーのように感じました。従って「もっちもちのTenergy 05 (テナジー05)」というのが、katsuo000がJekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)に冠した表現です。またOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)と比較するとバランスの良いラバーで、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)は弾丸のようなスピード感のあるドライブが特徴的ですが、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)はバランス型のラバーでくい込ませやすく、弧線も強い、安定感のあるラバーだと感じました。またかなりくい込ませやすくインパクトが苦手な方にゼッサンお薦めしたいラバーでした!また何より、くい込みがいいのにシートが全く負けないっていう感じで、良いラバーだと万人が納得するラバーだと思います。

Jekyll & Hyde C52.5 / 55.0 / 57.5 (ジキル&ハイドC52.5 / 55.0 / 57.5)

誰もが絶賛する最新最強の微粘着ラバー
 Hugo Calderano (ウーゴ・カルデラノ)選手を筆頭に、XIOM契約選手の多数がフォア面に使用。中国式粘着ラバーを凌駕する回転量と破壊力を備えた最新最強の兵器。
 Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)はかなり良いラバーだったので、発売して使ってすぐに使用したラバーでした。粘着ラバーらしさがありながら打ちぬける、そんなかなり秀逸なラバーで自分が求めているものを持っていたのが印象的です。そして、さらに硬度が硬くなったJekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)はどのようなラバーなのか、このページでレビューしていきますね。期待の粘着テンションラバーになります!

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinPrecision
(コントロール)
SpongePrice
(yen / without tax)
J & H C57.58.59.78.957.510,000
J & H C55.08.49.88.955.010,000
J & H C52.58.29.69.052.510,000
J & H Z52.58.99.39.652.510,000
J & H V47.58.58.89.147.57,700
J & H V52.58.79.18.952.57,700
J & H X47.59.28.48.947.57,700
J & H X50.09.18.69.250.07,700
J & H H52.59.68.99.052.57,700
Omega VII Tour i509.99.99.950.0廃番
Omega VII China Guang9.09.09.555.06,700
Omega VII China Ying8.79.59.060.06,700
Omega VII Hyper9.49.69.355.06,700
Omega VII Tour9.49.39.155.06,700
Omega VII Asia9.39.29.052.56,700
Omega VII Euro8.99.08.742.56,700
Omega VII Pro9.38.79.047.56,700
Omega V Tour DF8.38.08.847.56,200
Omega V Pro8.58.08.747.56,200
Omega Asia DF8.28.28.550.06,200
Omega V Euro DF8.58.08.745.06,200
Vega Pro Hybrid8.47.48.247.55,900
Vega Asia Hybrid8.27.67.850.05,000
Vega Europe Hybrid8.07.18.445.05,000
Vega X8.08.48.447.55,000
Vega Tour7.88.08.545.05,500
Vega DEF8.27.08.057.5廃番
Vega China8.27.97.954.0廃番
Vega Japan8.07.98.048.05,200
Vega Asia DF7.87.97.542.55,000
Vega Euro DF7.98.37.837.55,000
Vega Pro8.07.27.947.55,000
Vega Asia7.97.87.347.54,800
Vega Euro7.97.08.242.54,800

 日本では、VICTAS (ヴィクタス)さんがXIOM (エクシオン)のラバーの販売元に戻りました。これに伴ったものなのか、よくわかりませんが、ラバーの性能値の記載の更新を受けています。また2025年春のパンフレットでは、またまた異なる性能値が記載されていました。今回はいったん2024年秋のパンフレット記載させていただきました。
 そしてkatsuo000が気にするのは回転性能です。回転性能の高いラバーを挙げると次のようになります。

SpeedSpinPrecision
(コントロール)
SpongePrice
(yen / without tax)
J & H C57.58.59.78.957.510,000
J & H C55.08.49.88.955.010,000
Omega VII Hyper9.49.69.355.06,700
Omega VII China Ying8.79.59.060.06,700
Omega VII Tour9.49.39.155.06,700
J & H Z52.58.99.39.652.510,000

 katsuo000はJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)へ変更する前は、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)を愛用していました。まずまずの高い回転性能です。本ページで注目すべきは、Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)の回転性能が、Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)よりも低いことですね汗。この公表性能値には正直がっかりしたのですが、それでも硬度が硬くなることによる威力アップを期待してJekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)を試打してみました。ちなみにJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)は「イキイキとした粘着テンションラバーで09C × 中国粘着ラバー = ジキハイC55!」と表現させていただきました。Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)も同じくイキイキした粘着テンションラバーで09C × 中国粘着ラバーらしさを有していると想像してました。Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)と比較して、Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)はどのようなラバーなのか?続いて硬度チェックです。まず各社で比較ですね!

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
J & H C57.55534.334.051.451.20.330.25
J & H C55.05331.431.450.952.10.00-1.17
Omega VII China Ying5734.332.650.550.31.670.17
Dignic 09C5033.431.850.849.11.581.67
Hurrican Pro III
Turbo Blue
5836.841.453.157.6-4.67-4.50
Triple Double Extra5025.131.842.146.1-6.67-4.00
Rakza Z Extra Hard5530.330.846.547.8-0.50-1.25
Rising Dragon II4631.432.547.245.7-1.081.50
Rasanter C535228.426.142.839.22.333.67
Dynaryz ZGR5833.732.248.248.01.500.17
DNA Dragon Grip5231.630.545.546.91.08-1.42
Hybrid K35128.525.342.240.33.171.92
Hybrid K3 Pro5130.830.248.248.40.67-0.25
Hurricane NEO III
Blue Sponge 39°
4529.833.245.644.9-3.330.67

 Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)の硬度に注目すると、Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)はシートよりもスポンジの方が硬いという中国ラバーにみられる特徴を持っていますが、Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)はスポンジよりもシートの方が硬い、いわゆるスピン系テンションラバーに近い特徴を有するラバーになっていました。スピン系テンションよりになっていたのはやや残念でしたね。シートの方が柔らかいラバーは非常に球持ちが良くて好みです。
 スポンジ側の方が硬い仕様というのは、差がマイナスになっているラバーなので、上の表を俯瞰すると、Triple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)が同様にスポンジ側の方が硬いラバーになってきます。Shore Cでの計測だけなら、DNA Dragon Grip (DNAドラゴングリップ)とHybrid K3 Pro (Hybrid K3プロ)も同様にシートが柔らかめになりますね。この差がマイナスになるラバーというものは、中国製粘着ラバーや一部の粘着ラバーにしか見られない特徴で、おそらく「粘着らしさ」に影響する部分だと思います。この部分は人によって良きとする人、ボールが飛ばない、良い球が行っていないと感じるか、の分かれ目かもしれません。
 続いて、XIOM (エクシオン)さんのラバーの中での比較を実施しました。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
J & H C57.55534.334.051.451.20.330.25
J & H C55.05331.431.450.952.10.00-1.17
Omega VII Hyper5433.929.646.946.04.330.92
Omega VII China Ying5734.332.650.550.31.670.17
Omega VII Tour5235.129.949.248.25.171.00
J & H Z52.55231.427.945.943.73.502.25
Omega VII Tour i505132.028.643.341.83.421.42

 やはり硬度で比較すると見えてくるものがあるような気がしますね。Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイド C57.5)Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)にならぶ、かなり硬いラバーであることが良くわかると思います。特にスポンジが硬いですね。軽いのに硬い、ということで品質の高いスポンジとシートであるのだと思います。これはかなり期待できますね!

ジキハイC57.5の貼りと重量

 メインのVario+AC (ヴァリオ+AC)に貼りました。ブレード面積は158 x 150 mmとButterfly (バタフライ)さんのレギュラーブレード面積の157 × 150 mmよりも大きく、Dimitryj Ovtcharov Innerforce ALC (オフチャロフインナーフォースALC)などのインナーで広ブレード面積 (158 × 152 mm)よりも狭いラケットになっていますね。

 Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイド C57.5)のパッケージです。Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)は↓です。

 硬度の色が異なるだけ、と思いきや裏側は結構違います。

Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)は黒ですが、Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイド C57.5)は赤で目立ちますね!ペンドラではないのですが、赤色は好きなkatsuo000です苦笑。

Jekyll & Hyde C 57.5 (ジキル&ハイド C57.5)
・Sponge厚:2.1 mm、MAX
・Spin:9.7
・Speed:8.5
・Precision (コントロール):8.9
・Sponge硬度:57.5
・10,000円 + 税
・78 g(切断前) → 55 g(Vario+AC (ヴァリオ+AC): 158 x 150 mmのブレード面積に貼って)

 重たいと判断される重量ですね。自分は重いラケットの方が好みなのでJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)よりも重くなったのは嬉しかったです。ナイス!

Jekyll & Hyde C57.5の3つの特徴

 結論から申し上げるとJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)よりもサービスの回転性能が上がって、使用感はJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)と類似ですんなり移行でき、本職にしました。唯一、フォア強打時の感覚はスピン系テンションのような面と粘着のような面の中間の感じがあって難しいと感じています。ここだけが唯一どのように自分をfixするか悩んでいる部分ではありますね。キョウヒョウなどのように中国粘着ラバーでは、ぶつけて回転をかけて沈められる感覚があるのですが、Jekyll & Hyde C 57.5 (ジキル&ハイド C57.5)Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)以上に飛距離を出やすくスピン系テンションに近い打ち方をした方が良いときもあると感じています。使い込んで慣れないといけない部分だと思いますね。

1. もっとイキイキとした粘着テンションラバー!
 Dignics 09C × 中国粘着ラバー = Jekyll &Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)

 Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)と比較してもそこまで硬度差は感じませんでした。ラバーは重くなったので、サイドバランサーはいらないと感じました。難しいと感じたのがフォアブロックになります。ただぶつけるだけだとオーバーミスが増えた印象があります。しっかり球を持ってあげると質の高いかけ返しなる感じはありますが、そのあたりは選手の実力がモロに出るところと思います。
 シートはJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)と同じ微々粘着でドイツ製粘着ラバーらしく、強粘着ではありません。強粘着を求めるならやはり中国製のシートが良いでしょう。スポンジが硬くなりましたが、イキイキしている弾力はJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)と同様で、上回転ラリー時のボールの伸びを感じられるラバーでした。Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)と同様にTenergy (テナジー)系のSpring Sponge (スプリングスポンジ)をさらに硬くモチモチにしたようなスポンジという感じですね。弾みの強さを感じますが、しっかりボールを包むようにループドライブをすることで弧線が強く出せてキョウヒョウに近い質のボールも打てる感じがあり、かなり良いですね。やはり、良いラバーです!回転のかけやすさを思うと、相手の回転の影響を受けまくって逆に使いにくいのではないか、と少し心配になりましたが、実際に使ってみるとスポンジの硬さで抑え込むことができて、むしろ相手の回転を上書きしやすいと感じましたね。Dignics 09C (ディグニクス09C)と同じように上にあがって飛距離も出るラバーなので面をしっかり寝かしたくなる、超高性能ラバーでした。ラバー変えたてホヤホヤはかなり弾みが強く、1月程度使った後が自分にはあいそうな感じでした。

2. 粘着ラバーなのにボールが速い!

 おそらく、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりもスピードが出しやすく、かつ相手のコートについてからの二速も伸ばせると感じました。特にポイントは中国粘着ラバーでもいわれる2速といわれる性能で、相手のコートについてからの伸びは圧倒的にOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりもJekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)の方が速く、またアゲレッシブと感じました。これは、スポンジの設計によるものだと思います。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)はコチコチで中国製のスポンジに近い感じがありますが、弾きやすい鉄板系のスポンジでスピードドライブはやりやすいですが、結局くい込みにくいので、初速に対し、2足が遅くなりやすい感じがありますね。一方、Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)は中国粘着と比較すると扱いやすくそれでいて重いボールが打ちやすい特徴があると思います。ただボールのスピードで抜きされるほどスピードが出せるわけではないので、連打が重要と思います。
 Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.0)のスポンジは、Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)と同じくHurricane NEO III Blue Sponge (キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)のブルースポンジの方が似ています。Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)のスポンジは硬いのですが反発力も強くなっているので、よりスピン系テンションよりのカスタマイズがされたJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)という感じが結構強いですね。このあたりが好きとなるかどうかは結構使用者に依存すると思います。

3. 粘着ラバーらしい、強い弧線と癖球!

 Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)を手に取ってドライブをしたときの印象はJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)と同じように弧線の強さです。弧線がとても強いです。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも弧線を強く描いてボールの放物線を感じさせる打球線を描いています。中陣から下がった時も相手の回転量などの影響もありますが、思い切り振っても弧線で相手の台の深いところに沈み込んで入ってくれるような安心感があります。ただかなりインパクトも重要なので、しっかり引き付けてしっかりぶつけてインパクトして、そのインパクトを利用して回転を掛けるイメージを持って打つ必要はあると思います。この感覚が強くなってくると、中陣や打点が落ちたボールに対してもスピードドライブが打てそうな気になると思います。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)だと打点を落とし過ぎると弧線を描けないので、オーバーかネットミスしやすいのですが、Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)なら台よりも低い打点からでも強打で相手のコートを襲うようなスピードドライブを思い切り打ち込むことができるでしょう。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比較して違和感ありませんでした。個人的にはJekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイドC57.5)は重くなってくれたのでかなり嬉しかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打球点を結構落とした方がラバーにくい込ませて飛ばせるので、回転やボールの伸び、特に相手のコートについてからの伸びが得られるようなドライブが打てるような気がしました。逆に相手のボールが弱くて自分で打ち込もうとするときには、やや自分の力を最大限に使わないと良いボールが打ちにくいかもしれません。

面を開いたドライブ
 このラバーを使っているともちろんカーブドライブは使わないわけではないですが、やはりぶつけ気味に使ってこそ活きるので、ぶつけるような打ち方、面を開いたドライブが自然と身につくかもしれません。また面を開いたドライブが打てていると感じる感覚がかなり強いラバーでもあるので、ステップアップとしては高いですが、かなり良いラバーだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 反発力は結構あるので、打球点をとにかく落とすことが重要だと感じるラバーです。ついつい焦って高い打点でループドライブをチョリすると棒球となって打たれやすいので、できれば打点を落として打点を落とした分、回転量にしてあげるイメージでドライブがしたいラバーだと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 最近の粘着系ラバーはやはり打点が重要となってきていると感じていて、打点を多少おとしても引き込んでインパクトとインパクトの当て方を統一することで安定してスピードドライブが打ちやすくなると思います。厚ラケなら威力は出しやすい気がしているのですがその分、回転もかからず結構スピードメインのドライブになるイメージですが、上手にラケットのしなりを活かせると回転もついてくる印象がありました。

カーブ/シュートドライブ
 カーブドライブは対上回転のカウンタードライブ時には安定感が得られるのでいいですね。

ブロック
 弾みが強いのでできるだけ、こちらもドライブをかけ返したいと感じました。その方が安定します。当てるだけが一番難しいと思います。

カウンタードライブ
 キョウヒョウなどのように引き付けて入れに行くことがやりやすいラバーでもあるので引き合いへもっていったりするのはやりやすいと思います。

ストップ
 切れるので、止まると思います。

ツッツキ
 やりやすいです。

フォアフリック
 結構飛び出してくれるのでやりやすいと感じました。

サービス
 サーブも良く切れますね!

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ 

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane NEO III Blue SpongeJekyll & Hyde C57.5Omega VII China Ying

スマッシュやミートのスピード
 Dignics 05Dignics 09COmega VII China YingJekyll & Hyde C57.5Hurricane NEO III Blue Sponge

ドライブのスピード
 Dignics 05Jekyll & Hyde C57.5Omega VII China Ying > Dignics 09C

食い込ませたときの弧線の出しやすさ(ボールの沈み込みやすさ)
 Hurricane NEO III Blue SpongeJekyll & Hyde C57.5Omega VII China YingTenergy 05 Hard

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